JP2017172544A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸気弁の開閉時期が高速で変化しても、クランクシャフトと吸気カムシャフトとの回転角から正確に気筒判定を行える装置を構成する。【解決手段】クランクシャフトの回転に伴い第1センサからのパルス信号のカウント値が所定の基準値Nに達したタイミングを基準にして検知時間領域Fを設定し、吸気カムシャフトの回転に伴い第2センサからのパルス信号を検知時間領域Fにおいてカウントすることにより気筒を判定する気筒判定部を備えている。電動型の弁開閉時期制御機構で吸気カムシャフトの開閉時期を変位した場合には、検知時間領域Fを開閉時期の変位方向にシフトした後に気筒判定部による気筒判定を行う。【選択図】図8

Description

本発明は、吸気弁の開閉時期を制御する弁開閉時期制御機構を備えると共に、センサで検知されるクランクシャフトの回転角と、センサで検知される吸気カムシャフトの回転角とに基づいて気筒を判定し、判定した気筒に対する燃料の噴射タイミングと点火タイミングとを設定する内燃機関の制御装置に関する。
上記構成の内燃機関の制御装置に関連するものとして、特許文献1には、クランクシャフトの回転に伴いパルス信号を出力する回転速度センサと、吸気カムシャフトの回転に伴い気筒判別信号を出力する気筒判別センサとを備えた技術が示されている。
この特許文献1では、クランクシャフトに装着した歯車状のロータと、電磁ピックアップとを備えて回転速度センサを構成し、吸気カムシャフトに装着したロータと、電磁ピックアップとを備えて気筒判別センサを構成している。このような構成において、回転速度センサから出力されるパルス信号が設定値に達するまでに、気筒判別センサの信号の発生か否かの判定を行い、この判定の結果、その直後における特定の気筒の圧縮上死点と吸気上死点との何れであるかの判定を行うように処理形態が設定されている。
また、特許文献2は、特許文献1と同様の構成によりクランクシャフトの角度を検知するクランク角センサを備え、吸気カムシャフトには、気筒に対応した数のパルス信号を出力する第2カムセンサを備えた技術が示されている。
この特許文献2では、内燃機関を構成する#1〜#4気筒のうち、#1気筒の上死点前で1つのパルス信号を出力し、#3気筒の上死点前で3つのパルス信号を出力する等、気筒に対応した数のパルス信号を出力するように第2カムセンサが構成されている。この構成から第2カムセンサでのパルスをカウントの結果に基づいて気筒の判定を可能にするものである。
特開平7‐224620号公報 特開2009‐36189号公報
特許文献1と特許文献2との何れの技術においても、例えば、吸気上死点にある気筒を判定できるものであるが、特許文献1の技術では、吸気カムシャフトの回転に伴って複数のパルス信号が出力されるものの、パルス信号が同じ波形であるため、気筒を判定する場合には、吸気カムシャフトの回転に伴うパルスと、クランクシャフトの回転角との比較を必要とするものであった。
そこで、特許文献2に示されるように、クランクシャフトが所定の角度に達したタイミングにおいて第2カムセンサでパルス信号をカウントすることにより、#1気筒あるいは#3気筒を判定する処理として、次のような処理形態が考えられる。
つまり、#1気筒に対応する1パルスの信号をカウントするために、クランクシャフトが所定の回転角(例えば、#1気筒のピストンが上死点に達する角度)に達したタイミングを基準に、所定の角度領域となる検知時間領域を設定しておき、この検知時間領域内でのみカウントを許容するように処理形態を設定する。このように処理形態を設定することで、不要なパルスをカウントすることがなく、誤カウントを防止できる。
また、吸気弁の開閉時期を変更する弁開閉時期制御機構を備えた内燃機関では、吸気弁の開閉時期を変更する際には、この変更に連係して前述した検知時間領域を変位方向にシフトさせる必要がある。尚、検知時間領域を固定して吸気カムシャフトの回転に伴うパルス信号をカウントするように構成したものでは、不要なパルスをカウントすることや、必要なパルス信号をカウントできない不都合を招くことになる。
従って、弁開閉時期制御機構によって、例えば、吸気弁の開閉時期を進角方向に変更する場合には、変更に連係して検知時間領域を進角方向変更することになるが、弁開閉時期制御機構が高速で作動するものでは、カムシャフトが所定の角度に達したタイミングで検知時間領域が目標とする領域に達しておらず、誤検出を招くことが想像された。特に、弁開閉時期制御機構が電動アクチュエータの駆動力で吸気弁の開閉時期を変更するものでは、油圧によって開閉時期を変更する構成と比較して迅速な作動が行われるため、適切な対応が求められる。
また、誤検出を招く異なる理由として、電動アクチュエータの駆動力で作動する弁開閉時期制御機構のように高速で作動するものでは、例えば、吸気弁の開閉時期を進角方向に変更する場合には、検知時間領域が適正に設定されていても、第2カムセンサからのパルスのパルス幅や、パルス間隔が非常に小さくなり、このようなパルスの波形変化にカウント処理が追従できず、誤検出を招くことも想像された。
このような理由から、吸気弁の開閉時期が高速で変化しても、クランクシャフトと吸気カムシャフトとの回転角から正確に気筒判定を行える装置が求められる。
本発明の特徴は、回転軸芯を中心に内燃機関のクランクシャフトと同期回転する駆動側回転体と、前記回転軸芯と同軸芯で前記駆動側回転体と相対回転自在に配置され前記内燃機関の吸気弁を開閉制御する吸気カムシャフトと一体回転する従動側回転体と、電動アクチュエータの駆動力により前記駆動側回転体及び前記従動側回転体の相対回転位相を変位させる位相調節部とを有する弁開閉時期制御機構を備え、
前記クランクシャフトの回転角と前記吸気カムシャフトの回転角とから所定の気筒の行程を判定する気筒判定部を備え、
前記気筒判定部の判定結果に基づいて設定される順序に従って複数の前記気筒に対する燃料の噴射と点火とを行う燃焼制御部を備えており、
前記気筒判定部が、前記クランクシャフトの回転に伴い第1センサで取得されるパルス信号のカウント値が所定値に達したタイミングを基準に前記吸気カムシャフトの回転に伴うパルス信号をカウントする検知時間領域を設定し、第2センサで取得されたパルス信号のカウント値に基づいて前記気筒判定を行うように判定形態が設定されると共に、前記内燃機関の始動時に前記弁開閉時期制御機構により前記相対回転位相を変位させる際には、前記検知時間領域を前記相対回転位相の変位方向にシフトした後に気筒判定を行う点にある。
これによると、内燃機関の始動時において、弁開閉時期制御機構の相対回転位相の変位により吸気弁の開閉時期を変更する場合には、相対回転位相の変位方向に検知時間領域をシフトする。このようにシフトした後に判定を行うことにより、吸気弁の開閉時期の変更に伴いクランクシャフトと吸気カムシャフトとの相対回転位相が高速で変化しても、第2センサのパルス信号のカウントを適正に行える領域に検知時間領域を設定することが可能となる。これにより、第1センサで検知するパルス信号のカウント値が所定値に達し、第2センサのパルス信号を適正にカウントできることになり、誤検出を排除して正確な気筒判定処理を可能にする。
このように気筒判定を正確に行うことにより、複数の気筒に対して適正な順序に従って燃料の噴射を行い、点火を行える。
従って、吸気弁の開閉時期が高速で変化しても、クランクシャフトと吸気カムシャフトとの回転角から正確に気筒判定を行い、各々の気筒に対する燃料の噴射と点火とを適正な順序で行い円滑な作動を可能にする制御装置が構成された。
本発明は、前記内燃機関の始動時に、前記弁開閉時期制御機構により前記相対回転位相を変位させる制御信号が設定された際には、この制御信号を出力する以前に、前記検知時間領域のシフトを行っても良い。
これによると、弁開閉時期制御機構で相対回転位相を変位させる場合には、相対回転位相が変化する以前に検知時間領域をシフトさせるため、クランクシャフトと吸気カムシャフトとの相対回転位相が変化した時点では、既に、検知時間領域がシフトした状態にあり、弁開閉時期制御機構が高速で作動するものでも確実に誤検出を排除できる。
本発明の特徴は、回転軸芯を中心に内燃機関のクランクシャフトと同期回転する駆動側回転体と、前記回転軸芯と同軸芯で前記駆動側回転体と相対回転自在に配置され前記内燃機関の吸気弁を開閉制御する吸気カムシャフトと一体回転する従動側回転体と、電動アクチュエータの駆動力により前記駆動側回転体及び前記従動側回転体の相対回転位相を変位させる位相調節部とを有する弁開閉時期制御機構を備え、
前記クランクシャフトの回転角と前記吸気カムシャフトの回転角とから所定の気筒の行程を判定する気筒判定部を備え、
前記気筒判定部の判定結果に基づいて設定される順序に従って複数の前記気筒に対する燃料の噴射と点火とを行う燃焼制御部を備えており、
前記気筒判定部が、前記クランクシャフトの回転に伴い第1センサで取得されるパルス信号のカウント値が所定値に達したタイミングを基準に前記吸気カムシャフトの回転に伴うパルス信号をカウントする検知時間領域を設定し、第2センサで取得されたパルス信号のカウント値に基づいて前記気筒判定を行うように判定形態が設定されると共に、前記内燃機関の始動時に前記弁開閉時期制御機構により前記相対回転位相を変位させる際には、前記検知時間領域を前記相対回転位相の変位方向にシフトすると共に、前記弁開閉時期制御機構の作動が終了した後に気筒判定を行う点にある。
これによると、内燃機関の始動時において、弁開閉時期制御機構の相対回転位相の変位により吸気弁の開閉時期を変更する場合には、相対回転位相の変位方向に検知時間領域をシフトすると共に、相対回転位相の変位が終了した後に気筒判定部での判定を行うことになる。つまり、気筒判定部で判定を行う際に弁開閉時期制御機構が作動した場合には、第2センサで検知されるパルス信号のパルス幅や、パルス間隔が大きく変動し、誤判定を招く不都合も想定されるが、パルス信号のパルス幅や、パルス間隔が大きく変動する状況でのカウントを避けることが可能となる。これにより、第1センサで検知するパルス信号のカウント値が所定値に達し、第2センサで取得されるパルスをカウントする際には、既に適正にシフトされた検知時間領域においてカウントでき誤検出を排除して正確な気筒判定処理を可能にする。
このように気筒判定を正確に行うことにより、複数の気筒に対して適正な順序に従って燃料の噴射を行い、点火を行える。
従って、吸気弁の開閉時期が高速で変化しても、クランクシャフトと吸気カムシャフトとの回転角から正確に気筒判定を行い、各々の気筒に対する燃料の噴射と点火とを適正な順序で行い円滑な作動を可能にする制御装置が構成された。
エンジンの断面と制御ユニットとを示す図である。 弁開閉時期制御機構の断面図である。 図2のIII−III線断面図である。 制御ユニットを含むブロック回路図である。 第1センサの構成を示す図である。 第2センサの構成を示す図である。 エンジン始動制御のフローチャートである。 カウント値と検知領域との関係を示すタイミングチャートである。 別実施形態(a)のエンジン始動制御のフローチャートである。 別実施形態(a)のカウント値と検知領域との関係を示すタイミングチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔基本構成〕
図1,2,4に示すように、内燃機関としてのエンジンEの吸気時期を設定する弁開閉時期制御機構Aと、この弁開閉時期制御機構Aを含む制御対象を制御する制御ユニットCとを備えて内燃機関の制御装置が構成されている。
この内燃機関の制御装置は、スタータモータ48の駆動によりクランキングを行い、このクランキング時に、気筒判定によって燃焼を供給すべき行程(吸気行程)にある気筒を判定(気筒判定)し、吸気行程にある気筒に燃料を供給し、この後に点火を行うことによりエンジンEの始動を可能にする。
〔エンジン〕
エンジンEは、4気筒で4サイクル型に構成されるものであり、シリンダヘッド1と、シリンダブロック2と、クランクケース3と、オイルパン4とを上下に重ね合わせて連結した構造を有している。シリンダブロック2に形成された複数のシリンダボアにピストン5が収容され、クランクケース3に回転自在に支持したクランクシャフト6とピストン5とがコネクティングロッド7で連結されている。
このエンジンEでは一方の端部から他方に向けて#1気筒、#2気筒、#3気筒、#4気筒が配置され、#1気筒と#4気筒とが同時に上死点に達すると同時に、#2気筒と#3気筒とが下死点に達するように構成されている。
シリンダヘッド1において燃焼室と吸気経路とを結ぶ位置に開閉自在な吸気弁10を備え、燃焼室と排気経路とを結ぶ位置に開閉自在な排気弁11を備えている。これらの上部位置には吸気弁10と排気弁11とを個別に開閉作動するため吸気カムシャフト12と、排気カムシャフト13とを備えている。シリンダヘッド1の吸気経路側には燃料噴射ノズル14を備え、燃焼室には点火プラグ15を備えている。
シリンダヘッド1の側面には複数の吸気経路に接続されるインテークマニホールド16と、複数の排気経路に接続するエキゾーストマニホールド17とが連結されている。また、インテークマニホールド16の内部にはスロットルバルブ18を備えている。
このエンジンEでは、クランクシャフト6に備えた駆動スプロケット6Sと、弁開閉時期制御機構Aの吸気側スプロケット21Sと、排気カムシャフト13に備えた排気側スプロケット31Sとに亘ってタイミングチェーン8を巻回している。これによりクランクシャフト6の回転と同期して吸気カムシャフト12と排気カムシャフト13とを開閉作動させ、弁開閉時期制御機構Aにより吸気弁10の開閉タイミング(吸排気時期)の変更が実現する。
〔弁開閉時期制御機構〕
弁開閉時期制御機構Aは、図2,3に示すように、駆動ケース21(駆動側回転体の一例)と、従動ロータ22(従動側回転体の一例)と、電動アクチュエータとしての位相制御モータMの駆動力により駆動ケース21(駆動側回転体の一例)及び従動ロータ22(従動側回転体の一例)の相対回転位相を設定する位相調節部Tとを備えている。
駆動ケース21(駆動側回転体の一例)は、吸気カムシャフト12の回転軸芯Xと同軸芯となる回転軸芯Xと同軸芯に配置され、外周に吸気側スプロケット21Sが形成されている。この駆動ケース21はフロントケース21Aとリヤケース21Bとを複数のボルト21Cで締結した構造を有している。従動ロータ22(従動側回転体の一例)は、回転軸芯Xと同軸芯で駆動ケース21と相対回転自在に配置され、吸気カムシャフト12と一体回転するように連結ボルト22Aにより当該吸気カムシャフト12に連結されている。
この弁開閉時期制御機構Aでは、タイミングチェーン8からの駆動力により全体が駆動回転方向Sに回転する。また、位相制御モータMの駆動力により駆動ケース21に対する従動ロータ22の相対回転位相が、駆動回転方向Sと同方向に変位する方向を進角方向Saと称し、この逆方向への変位を遅角方向Sbと称している。
位相調節部Tは、駆動ケース21と一体回転し、複数の内歯部25Tを有するリングギヤ25と、これに咬合するための複数の外歯部26Tを有するインナギヤ26と、偏心カム体27とを備えている。また、従動ロータ22には軸状となる複数の連係部材23が突設されている。
リングギヤ25は、所定歯数の内歯部25Tを有する内歯ギヤとして構成されている。インナギヤ26は、リングギヤ25の歯数より少ない歯数の外歯部26Tを有する外歯ギヤとして構成され、中央に孔部が形成されている。このインナギヤ26には、連係部材23より大径の複数の連係孔部26Aが形成されている。連係部材23が連係孔部26Aに挿通することにより軸継手として機能するが、この構成に代えてオルダム継手等を用いても良い。
偏心カム体27は、回転軸芯Xと同軸芯に配置される円柱状のカム本体と、このカム本体に対して偏心する偏心軸芯Yを中心に円柱状に形成されるカム部27Aとが一体形成されている。この弁開閉時期制御機構Aは、カム本体が駆動ケース21に対して回転軸芯Xを中心に回転自在に支持されると共に、カム部27Aがインナギヤ26の孔部に対して相対回転自在に嵌め込まれている。
位相制御モータMは、エンジンEに支持されると共に、出力軸Maに対して直交姿勢で備えた係合ピン28を、偏心カム体27の係合溝27Bに係合している。尚、位相制御モータMには、ブラシレス直流モータが使用されるが、ステッピングモータ等の同期モータを用いても良い。
これにより、位相制御モータMの駆動力で偏心カム体27が回転した場合には、カム部27Aが回転軸芯Xを中心に回転し、この回転に伴いインナギヤ26が回転軸芯Xを中心に公転を開始する。この公転時には、インナギヤ26の外歯部26Tとリングギヤ25の内歯部25Tとの咬合位置がリングギヤ25の内周沿って変位するためインナギヤ26は偏心軸芯Yを中心に僅かに自転する。
また、インナギヤ26が1回転だけ公転した場合には、リングギヤ25の内歯部25Tの歯数と、インナギヤ26の外歯部26Tの歯数と差(歯数差)に相当する角度だけインナギヤ26を、リングギヤ25に対して回転(自転)させるため大きい減速を実現する。このインナギヤ26の回転は回転軸芯Xを中心としないものであるが、連係孔部26Aに嵌め込まれた連係部材23を介して従動ロータ22に伝えられる。その結果、駆動ケース21に対する従動ロータ22の相対回転位相の変位が実現する。尚、位相調節部Tのギヤ構成は、図2,3に示す構成に限るものではない。
この弁開閉時期制御機構Aでは、吸気カムシャフト12の回転速度と等速度で同じ方向に位相制御モータMの出力軸Maを駆動回転することにより、相対回転位相が維持される。また、位相制御モータMの回転速度の増大又は低減により相対回転位相を進角方向Sa又は遅角方向Sbに変位させるように制御形態が設定されている。位相制御モータMの回転速度の増大と低減とに対する相対回転位相の変位方向(進角方向Saと遅角方向Sbとの何れか)は、位相調節部Tのギヤ構成によって決まる。
特に、位相制御モータMの駆動力により相対回転位相を変位させるため、油圧により変位を実現するものと比較して高速での作動が可能であり、例えば、エンジンEの1行程中に相対回転位相の変更を完了することも可能にしている。
〔制御構成〕
図1,4に示すように、制御ユニットCは、エンジンEの稼動状態を管理するECUとして機能するものであり、弁開閉時期制御機構Aを制御する位相制御部51と、気筒の行程を判定する気筒判定部52と、各気筒での燃焼を制御する燃焼制御部53とを備えている。これらは、ソフトウエアで構成されるものを想定しているが、ロジック等を有する回路で成るハードウエアで構成しても良く、ソフトウエアとハードウエアとの組み合わせによって構成しても良い。
また、制御ユニットCは、エンジンEを始動する始動スイッチ35の信号と、第1センサ41からのパルス信号と、第2センサ42のパルス信号とが入力する。更に、制御ユニットCは、弁開閉時期制御機構Aの相対回転位相の変位を実現する位相制御モータMと、燃料噴射ノズル14を制御する燃料制御回路46と、点火プラグ15を制御するイグニッション回路47と、スタータモータ48とに制御信号を出力する。尚、始動スイッチ35はON−OFF信号を出力するように構成されている。
第1センサ41は、図5に示すようにクランクシャフト6と一体的に回転する磁性体製の第1センサプレート41Aと、この第1センサプレート41Aの外周に設定間隔で形成された複数の凸部41Tを電磁的に検知する第1ピックアップ部41Bとを備えている。凸部41Tは第1センサプレート41Aの全周に等間隔で形成されるものであるが、基準位置を決めるために少なくとも1つの凸部41Tが取り除かれている。
この構成から、クランクシャフト6が回転した場合には、基準位置に対応する回転角を除いて第1ピックアップ部41Bで連続したパルス信号を出力する。制御ユニットCでは、パルス信号をカウントすることでクランクシャフト6の回転角を取得する。以下、制御ユニットCにおいて第1センサ41のパルス信号をカウントした値を「カウント値」と略称する。
第2センサ42は、図6に示すように吸気カムシャフト12と一体的に回転する磁性体製の第2センサプレート42Aと、この第2センサプレート42Aの外周の所定領域に形成された判定凸部42Tを電磁的に検知する第2ピックアップ部42Bとを備えて構成されている。また、判定凸部42Tは、1つの判定凸部42Tと、3つの判定凸部42Tと、4つの判定凸部42Tと、2つの判定凸部42Tとを、4つの領域に振り分けて形成されている。
この構成から、吸気カムシャフト12が回転した場合には、1つのパルス信号と、3つのパルス信号と、4つのパルス信号と、2つのパルス信号とが、この順序で検知される。この順序は4つの気筒の燃焼順序に対応するものであり、クランクシャフト6が所定の回転角に達したタイミングに、この第2センサ42で検知されるパルス信号のパルス数から各気筒の行程を判定するために用いられる。以下、制御ユニットCにおいて第2センサ42のパルス信号をカウントした値を「気筒値」と略称する。
また、第2センサ42は、弁開閉時期制御機構Aによって吸気カムシャフト12を進角方向Saまたは遅角方向Sbへ変位させた場合には、その変位量(相対回転位相)を検知するためにも用いられる。つまり、クランクシャフト6と吸気カムシャフト12とは同期回転するため、第1センサ41で検出されるパルス信号と、第2センサ42で検出されるパルス信号とは一定の位相差で同期する関係にある。従って、相対回転位相を変位させた場合には、位相差(対応するパルス信号同士の間隔)が変動し、この変動量と変動方向から相対回転位相を検知するのである。
位相制御部51は、エンジンEの稼動状況に基づいて目標とする相対回転位相を設定し、位相制御モータMの制御により弁開閉時期制御機構Aの相対回転位相を設定する。この制御時には、前述したように位相制御モータMを吸気カムシャフト12と等速で回転させることにより相対回転位相を維持し、この速度より増速または減速することにより相対回転位相を進角方向または遅角方向への変位を実現する。
気筒判定部52は、エンジンEの始動時に、カウント値(第1センサ41のパルス信号をカウントした値)と、取得値(第2センサ42のパルス信号をカウントした値)とに基づいて所定の気筒の行程を判定する。
つまり、このエンジンEでは一方の端部から他方に向けて#1気筒、#2気筒、#3気筒、#4気筒が配置され、#1気筒と#4気筒とが同時に上死点に達すると同時に、#2気筒と#3気筒とが下死点に達する。このような理由から、カウント値だけでは各気筒の行程を判定することができず、第2センサ42の取得値を参照する処理が行われる。一例を挙げると、例えば、カウント値が#1気筒と#4気筒とが上死点に達した値に達した際に、第2センサ42で吸気上死点にある気筒を示す数値(取得値は、1又は4となる)を取得できるように構成されている。
従って、気筒判定部52では、クランキングが開始された場合には、第1センサ41のカウント値を取得し、このカウント値が所定値に達した際に、第2センサ42で取得される取得値から吸気行程にある気筒を判定するのである。この判定時の制御形態については後述する。
燃焼制御部53は、燃料供給モジュール53Aと、点火モジュール53Bとを備えている。燃料供給モジュール53Aは、気筒判定部52での判定結果に基づいて設定した順序で複数の気筒に対して燃料噴射ノズル14から燃料を噴射する。燃料の噴射は吸気行程で行われ、点火モジュール53Bは、燃料噴射の後で圧縮行程が完了した気筒の点火プラグ15に電力を供給して点火を行う。
〔制御形態の概要〕
このエンジンEの制御装置では、エンジンEの停止時には、弁開閉時期制御機構Aの相対回転位相を中間位相(最進角と最遅角との間の位相)に保持することが基本であるが、例えば、アイドルストップ制御によりエンジンEを停止する場合には、弁開閉時期制御機構Aの相対回転位相を最遅角位相に設定することも行われている。
また、エンジンEの始動時には、クランキングによりクランクシャフト6と吸気カムシャフト12とが同期回転し、カウント値が所定の値に達したタイミングに対応する検知時間領域F(図8を参照)で取得される気筒値から気筒判定が行われる。
また、検知時間領域Fの位置を決める具体例として、#1気筒と#4気筒とが同時に上死点にあるタイミングでのカウント値(図8に示す基準値N)と、#2気筒と#3気筒とが同時に上死点にあるタイミングでのカウント値とが予め設定されている。
更に、クランキングによりカウント値が基準値Nに達した際に、現実に#4気筒が吸気上死点にある場合には、検知時間領域Fで検知される気筒値が4(4パルス)となり、現実に#1気筒が吸気上死点にある場合には、検知時間領域Fにおいて検知される気筒値が1(1パルス)となるよう第1センサ41と第2センサ42との関係が設定されている。エンジンEの始動時には、弁開閉時期制御機構Aの相対回転位相に対応して時間軸方向での検知時間領域Fの位置を決める制御が行われる。
このような構成を用いて気筒判定が行われた後には、全ての気筒の行程を把握できるため、燃料供給モジュール53Aは、吸気行程を開始する気筒の燃料噴射ノズル14で燃料の噴射を行い、圧縮行程の後に点火モジュール53Bが、その気筒の点火を行う。尚、このエンジンEでは、#1気筒、#3気筒、#4気筒、#2気筒の順序で燃料供給と点火とが行われる。
〔エンジン始動制御〕
エンジン始動制御の概要を図7のフローチャートに示し、この制御に伴うパルス信号等を図8のタイミングチャートに示している。つまり、始動スイッチ35の人為的なON操作によりクランキングが開始された場合には、弁開閉時期制御機構Aの相対回転位相に対応する初期の位置に検知時間領域Fが設定される(#101、#102ステップ)。フローチャートには示していないが、エンジン始動制御の実行時には、カウント値が継続的に取得される。
つまり、クランキング開始時における弁開閉時期制御機構Aの相対回転位相に対応するように、基準値Nを基準にしてオフセット時間Gを設定し、これを基準に初期の検知時間領域Fが設定される。この検知時間領域Fを、タイミングチャートの〔吸気カムシャフト(a)〕に示している。
次に、クランクシャフト6の回転速度の上昇に伴い、相対回転位相の進角方向Saへの変位の要否が判断され、必要である場合にはオフセット時間Gを短縮することにより、検知時間領域Fを進角方向Sa(同図で左側)にシフトさせた後に位相制御モータMの駆動が開始される(#103〜#105ステップ)。
つまり、クランキング時の負荷を軽減するために弁開閉時期制御機構Aの相対回転位相を最遅角位相に保持した状態でクランキングが開始されることもある。このようにクランキングが開始された場合には、相対回転位相を燃焼に適した中間位相(図8では目標位相)に変位させることが必要であり、クランクシャフト6の回転速度の上昇に伴い、相対回転位相を進角方向に変位させる制御が行われる。
このように相対回転位相が変位した場合に、これに対応させるために、検知時間領域Fのシフトが行われるのである。このシフト後の検知時間領域Fを、タイミングチャートの〔吸気カムシャフト(b)〕に示している。特に、検知時間領域Fのシフトを行うタイミングを、第2センサ42で信号のカウントを開始する以前に設定することにより、弁開閉時期制御機構Aが高速で作動する場合にも、適正に気筒値を取得できる。
また、クランキングに伴い、カウント値が継続的に取得され(このカウント値は、回転角が所定値に達する毎にクリアされる)され、カウント値が基準値Nに達したタイミングを基準にして設定される検知時間領域Fにおいて第2センサ42で気筒値が取得され、気筒の判定が行われ、判定結果に基づいて燃料の噴射と点火とが行われる(#106〜#109ステップ)。
尚、弁開閉時期制御機構Aにより相対回転位相の変位が行われ後に、検知時間領域Fのシフトが、処理時間等の影響で遅れた場合には、検知時間領域Fが〔吸気カムシャフト(a)〕に示される位置にある状態で〔吸気カムシャフト(b)〕に示されるタイミングのパルス信号をカウントすることもある。このような状況では、適正なカウントが行われないものであった。
このような理由から、弁開閉時期制御機構Aで相対回転位相の変位を行う際には、この変位を開始する以前に検知時間領域Fのシフトし、この後に、第2センサ42でカウントを行うことにより、適正にシフトされた検知時間領域Fにおいて気筒値を取得することが可能となる。
これにより、位相制御モータMの駆動力で作動する弁開閉時期制御機構Aのように、吸気カムシャフト12の開閉時期を高速で変更し、クランクシャフト6と吸気カムシャフト12との位相関係が短時間で変化するものであっても、位相関係が高速で変化した時点では、検知時間領域Fが既に変位しているため、適正に気筒判定を行えるのである。
このように気筒判定を行う結果、誤った気筒に対して燃料を供給することや、誤ったタイミングで点火を行うことがなく、円滑な起動を実現する。尚、図8では、弁開閉時期制御機構Aで相対回転位相の変位が行われるタイミングと、カウント値が基準値Nに達するタイミングとを近似させているが、相対回転位相が変位するタイミングはこれに限るものではない。
尚、この実施形態では、#1気筒と#4気筒とが同時に上死点にあるタイミングでのカウント値だけを基準値Nとして取り上げて説明しているが、#2気筒と#3気筒とが同時に上死点にあるタイミングでのカウント値も基準値に設定されている(Nと異なる数値となる)。
〔別実施形態〕
本発明は、上記した実施形態以外に以下のように構成しても良い(実施形態と同じ機能を有するものには、実施形態と共通の番号、符号を付している)。
(a)図10に示すように、エンジンEの始動時に、弁開閉時期制御機構Aの相対回転位相が進角方向に大きく変位する作動が行われた場合には、この相対回転位相が変位する変位時間Uにおいては、気筒数の取得が可能なタイミングに達しても取得を行わずに、変位時間Uが経過した後に気筒数の取得を行うように制御形態を設定しても良い。
つまり、図9のフローチャートに示すように、始動スイッチ35の人為的なON操作によりクランキングが開始された場合には、弁開閉時期制御機構Aの相対回転位相に対応する初期の位置に検知時間領域Fが設定される(#201、#202ステップ)。フローチャートには示していないが、エンジン始動ルーチンの実行時には、カウント値が継続的に取得される。
つまり、エンジンEの始動時における弁開閉時期制御機構Aの相対回転位相に対応するように、基準値Nを基準にしてオフセット時間Gを設定し、これを基準に初期の検知時間領域Fが設定される。この検知時間領域Fを、タイミングチャートの〔吸気カムシャフト(a)〕に示している。
次に、クランクシャフト6の回転速度の上昇に伴い、相対回転位相の進角方向への移行の要否が判断され、必要である場合には、位相制御モータMを駆動して進角方向への変位を行い、検知時間領域Fを進角方向にシフトさせる(#203〜#205ステップ)。
また、クランキング時の負荷を軽減するために弁開閉時期制御機構Aの相対回転位相を最遅角位相(図10では初期位相)に保持した状態でクランキングが開始されることもある。このようにクランキングが開始された場合には、相対回転位相を燃焼に適した中間位相(図10では目標位相)に変位させることが必要であり、クランクシャフト6の回転速度の上昇に伴い、相対回転位相を進角方向に変位させる制御が行われる。
このように相対回転位相が変位した場合に、これに対応させるために、オフセット時間Gを短縮することにより、検知時間領域Fのシフトが行われるのである。このシフト後の検知時間領域Fを、タイミングチャートの〔吸気カムシャフト(b)〕に示している。
この後に、位相制御モータMが停止した後に、気筒値の取得が可能なタイミングに達した場合に、気筒値を取得し、気筒の判定が行われ、判定結果に基づいて燃料の噴射と点火とが行われる(#206〜#210ステップ)。
この制御では、図10に示すように、弁開閉時期制御機構Aで相対回転位相の変位が行われる変位時間Uと重複するタイミングでカウント値が第1基準値N1に達するため、このタイミングでは、気筒値の取得を行わない。次に、変位時間Uが経過した後(位相制御モータMが停止した後)において、カウント値が第2基準値N2に達したタイミングで検知時間領域Fにおいて気筒値を取得することになるため、正確な気筒値を取得することになる。
ちなみに、変位時間Uと検知時間領域Fとの一部が重複する場合には、第2センサ42からのパルス信号の一部が検知時間領域Fから外れる現象や、第2センサ42からパルス信号のパルス幅や、パルス間隔が大きく変動する現象により、正確なカウントが行えず、気筒値の取得が不能になることもあった。
これに対し、別実施形態(a)のように制御形態を設定することにより、変位時間Uと検知時間領域Fとが重複する状況でも、この検知時間領域Fにおいて気筒値を取得することがなく、誤検出を回避できるのである。
尚、図10には、#1気筒と#4気筒とが同時に上死点にあるタイミングでのカウント値として第1基準値N1を想定し、#2気筒と#3気筒とが同時に上死点にあるタイミングでのカウント値としての第2基準値N2を想定している。
(b)第1センサ41と第2センサとは、ピックアップセンサに代えて永久磁石と磁気センサとを組み合わせて構成しても良い。このように構成する場合、GMRセンサやホール素子等の使用が可能である。また、)第1センサ41と第2センサとは、光源と光センサを組み合わせたものを使用しても良い。
(c)第1センサ41のパルス信号をカウントする際に、図8、図10ではパルス信号のアップエッジを検知しているが、ダウンエッジを検知するように処理形態を設定しても良い。
(d)エンジンEは4気筒に限るものでなく、4気筒と異なる気筒数であっても良い。
(e)例えば、4気筒のエンジンEの点火順序は実施形態で説明した#1気筒、#3気筒、#4気筒、#2気筒の順序に限るものではなく、これと異なる順序であっても良い。これに準じて、4気筒以外の気筒数のエンジンEでの点火順序も任意に設定しても良い。
(f)クランクシャフト6の回転角を検知する第1センサ41と、吸気カムシャフト12の回転角に対応した情報を検知する第2センサ42との他に、例えば、排気カムシャフト13の回転角に対応した情報を検知する第3センサを備え、これらのセンサの検知結果に基づいて気筒判定を行うように気筒判定部52を構成しても良い。
本発明は、電動型の弁開閉時期制御機構により吸気弁の開閉時期を設定する内燃機関に利用することができる。
6 クランクシャフト
10 吸気弁
12 吸気カムシャフト
21 駆動側回転体(駆動ケース)
22 従動側回転体(従動ロータ)
41 第1センサ
42 第2センサ
52 気筒判定部
53 燃焼制御部
A 弁開閉時期制御機構
E 内燃機関(エンジン)
F 検知時間領域
M 電動アクチュエータ(位相制御モータ)
X 回転軸芯

Claims (3)

  1. 回転軸芯を中心に内燃機関のクランクシャフトと同期回転する駆動側回転体と、前記回転軸芯と同軸芯で前記駆動側回転体と相対回転自在に配置され前記内燃機関の吸気弁を開閉制御する吸気カムシャフトと一体回転する従動側回転体と、電動アクチュエータの駆動力により前記駆動側回転体及び前記従動側回転体の相対回転位相を変位させる位相調節部とを有する弁開閉時期制御機構を備え、
    前記クランクシャフトの回転角と前記吸気カムシャフトの回転角とから所定の気筒の行程を判定する気筒判定部を備え、
    前記気筒判定部の判定結果に基づいて設定される順序に従って複数の前記気筒に対する燃料の噴射と点火とを行う燃焼制御部を備えており、
    前記気筒判定部が、前記クランクシャフトの回転に伴い第1センサで取得されるパルス信号のカウント値が所定値に達したタイミングを基準に前記吸気カムシャフトの回転に伴うパルス信号をカウントする検知時間領域を設定し、第2センサで取得されたパルス信号のカウント値に基づいて前記気筒判定を行うように判定形態が設定されると共に、前記内燃機関の始動時に前記弁開閉時期制御機構により前記相対回転位相を変位させる際には、前記検知時間領域を前記相対回転位相の変位方向にシフトした後に気筒判定を行う内燃機関の制御装置。
  2. 前記内燃機関の始動時に、前記弁開閉時期制御機構により前記相対回転位相を変位させる制御信号が設定された際には、この制御信号を出力する以前に、前記検知時間領域のシフトを行う請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 回転軸芯を中心に内燃機関のクランクシャフトと同期回転する駆動側回転体と、前記回転軸芯と同軸芯で前記駆動側回転体と相対回転自在に配置され前記内燃機関の吸気弁を開閉制御する吸気カムシャフトと一体回転する従動側回転体と、電動アクチュエータの駆動力により前記駆動側回転体及び前記従動側回転体の相対回転位相を変位させる位相調節部とを有する弁開閉時期制御機構を備え、
    前記クランクシャフトの回転角と前記吸気カムシャフトの回転角とから所定の気筒の行程を判定する気筒判定部を備え、
    前記気筒判定部の判定結果に基づいて設定される順序に従って複数の前記気筒に対する燃料の噴射と点火とを行う燃焼制御部を備えており、
    前記気筒判定部が、前記クランクシャフトの回転に伴い第1センサで取得されるパルス信号のカウント値が所定値に達したタイミングを基準に前記吸気カムシャフトの回転に伴うパルス信号をカウントする検知時間領域を設定し、第2センサで取得されたパルス信号のカウント値に基づいて前記気筒判定を行うように判定形態が設定されると共に、前記内燃機関の始動時に前記弁開閉時期制御機構により前記相対回転位相を変位させる際には、前記検知時間領域を前記相対回転位相の変位方向にシフトすると共に、前記弁開閉時期制御機構の作動が終了した後に気筒判定を行う内燃機関の制御装置。
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