JP2017172496A - エンジンの制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】所定の条件が成立したときに燃料カット制御を実行するように構成されたエンジンの制御装置において、筒内温度を維持しつつ、燃料カット制御に際してトルクショックの発生を抑制する。
【解決手段】気筒18を有するエンジン1と、吸気弁21の開弁期間を変更可能に構成された吸気弁駆動機構71と、インジェクタ67を制御することによりエンジン1を運転するPCM100とを備え、PCM100は、エンジン1の減速運転時にスロットル弁36の開度がアイドル開度S1まで低下したことを検出した場合、該スロットル弁36の開度をそのアイドル開度S1に維持すると共に、吸気弁駆動機構71を介して吸気弁21の開弁期間を漸減させる減速制御を実行し、PCM100はまた、減速制御の開始後に所定の燃料カット条件が成立した場合、インジェクタ67による燃料噴射を中止する燃料カット制御を実行する。
【選択図】図9

Description

ここに開示する技術は、エンジンの制御装置に関する。
例えば特許文献1には、内燃機関において、所定の条件が成立したときに、機関への燃料供給をカットする燃料カットを行うことが開示されている。この内燃機関は、所定の条件が成立した場合、所定の遅延時間に亘って点火タイミングを徐々に遅角させた後に燃料カット制御を実行する(燃料カットへ移行する)ように構成されている。点火タイミングを遅角させることによって、機関が出力するトルクが漸減することになるから、そのことで、燃料カットによるトルクショックを低減するようにしている。
特開平10−30477号公報
しかしながら、前記特許文献1に開示された構成では、点火タイミングを遅角させた分だけ、排気損失の増大を招き得る。排気損失が増大すると、各気筒の筒内温度が低下することから、燃料カットからの復帰時に、混合気の燃焼を安定して行うには不都合である。
ここに開示する技術は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、所定の条件が成立したときに燃料カット制御を実行するように構成されたエンジンの制御装置において、筒内温度を維持しつつ、燃料カット制御に際してトルクショックの発生を抑制することにある。
ここに開示する技術は、気筒を有するエンジン本体と、前記気筒内へ供給する燃料を噴射するよう構成された燃料噴射弁と、前記エンジン本体に設けられ、吸気通路から前記気筒内へ空気を吸入する吸気口と、前記吸気口を開閉する吸気弁と、前記吸気通路に設けられ、前記気筒へ供給される空気の流量を調節するスロットル弁と、前記吸気弁の開弁期間を変更可能に構成された吸気弁駆動機構と、前記燃料噴射弁、前記スロットル弁、及び前記吸気弁駆動機構を制御する制御部と、を備える。
そして、前記制御部は、前記エンジン本体の減速運転時に前記スロットル弁の開度が所定開度まで低下したことを検出した場合、該スロットル弁の開度を前記所定開度に維持すると共に、前記吸気弁駆動機構を介して前記吸気弁の開弁期間を漸減させる減速制御を実行し、前記制御部はまた、前記減速制御の開始後に所定の燃料カット条件が成立した場合、前記燃料噴射弁による燃料噴射を中止する燃料カット制御を実行するように構成されている。
この構成によると、制御部は、燃料カット制御を実行する前に減速制御を実行する。制御部が減速制御を実行することにより、スロットル弁をアイドル開度に維持した状態で、吸気弁の開弁期間が漸減する。吸気弁の開弁期間が漸減すると、吸気口を介して気筒内へ吸入される空気量も漸減することになり、そのことで、エンジン本体より出力されるトルクはスムースに減少する。これにより、減速制御を実行したことに起因して、トルクショックが発生しないようになる。そして、減速制御によってトルクが減少した分だけ、燃料カット制御を行ったときに生じるトルク段差が緩和される。トルク段差を緩和することで、トルクショックの発生を抑制することが可能になる。また、点火タイミングを遅角させていないため、排気損失が増大せず、ひいては筒内温度を高温に維持することが可能になる。
このように、前記の構成によれば、筒内温度を高温に維持しつつ、燃料カット制御に際してトルクショックの発生を抑制することが可能になる。
前記の構成では、燃料カット制御を実行するときには、吸気弁の開弁期間を減少させることにより気筒への空気の吸入量を減らす一方、燃料カット制御から復帰するときには、吸気弁を開くことにより空気の吸入量を増やすことになる。
気筒内への空気の吸入量を減らしたり、増やしたりするために、スロットル弁の開度を調整することも考えられる。
吸気弁は、スロットル弁よりも気筒近くに配置される部材である。吸気通路のうちスロットル弁と吸気弁との間の部分には、スロットル弁を通過した空気が流入している。従って、前記の構成は、スロットル弁を制御することにより燃料カット制御の実行、及び、該制御からの復帰を行う構成と比較すると、燃料カット制御からの復帰時に、気筒内への空気の吸入を速やかに再開させることができるという点で、応答性に優れる。
また、アクセル開度を検出するアクセル開度検出手段と、前記エンジン本体から出力されるトルクを推定するエンジントルク推定手段と、備え、前記制御部は、前記アクセル開度検出手段により検出されたアクセル開度がゼロであり且つ、前記エンジントルク推定手段により推定されたトルクが所定値以下のときに、前記燃料カット条件が成立したと判定する、としてもよい。
この構成によると、燃料カット制御を行う上で、より適切な燃料カット条件を用いることが可能になる。
また、変速機のギヤ段を検出するギヤ段検出手段と、前記エンジン本体が搭載される車両の走行速度を検出する車速検出手段と、を備え、前記エンジントルク推定手段は、前記ギヤ段検出手段、及び前記車速検出手段による検出結果に基づいてトルクを推定する、としてもよい。
この構成によると、エンジン本体から出力されるトルクを、より適切に推定することが可能になる。
また、前記エンジン本体に設けられ、前記気筒内から排気通路へガスを排出する排気口と、前記排気口を開閉する排気弁と、前記排気弁の開弁期間を変更可能に構成された排気弁駆動機構と、を備え、前記制御部はまた、前記燃料カット制御中に、前記吸気弁駆動機構及び前記排気弁駆動機構を制御することにより、前記吸気弁及び前記排気弁の開弁期間をゼロに設定する、としてもよい。
この構成によると、吸気弁の開弁期間と、排気弁の開弁期間とをそれぞれゼロに設定することにより、燃料カット制御を実行している最中、気筒と、吸気通路及び排気通路との間で空気の出入りが防止される。それにより、例えば吸気マニホールド、及び排気マニホールド等への放熱が抑制されるため、筒内温度をより高温に維持することが可能になる。
また、前記排気弁駆動機構は、排気行程中に行う主開弁に後続して、吸気行程において開弁状態となる後続開弁を行うように、前記排気弁を開閉駆動可能に構成され、前記制御部は、前記減速制御において、前記排気弁駆動機構を介して前記排気弁を制御することにより、前記排気弁に対し前記主開弁と前記後続開弁とを実行させるように構成されている、としてもよい。
この構成によると、減速制御中に、排気弁駆動機構が後続開弁を行うことにより、制御部は、排気ポートへ排出された排気ガスの一部を気筒内へ再導入する所謂、内部EGRを行うことが可能になり、そのことで、筒内温度をより高く維持することが可能になる。この構成は、特に、気筒内の混合気を自着火させる圧縮着火燃焼によってエンジン本体を運転するときに、混合気の着火性、及び、燃焼の安定性を確保する上で有効である。減速制御を実行している最中に、圧縮着火燃焼でエンジン本体を運転することにより、燃費の向上を図る上で有利になる。
また、前記の構成によると、減速制御中に排気の二度開きを行うことで、混合気が燃焼した直後の、より高温の排気ガスを筒内に閉じ込める。そうすることで、燃料カット制御を開始したときの筒内温度をより高くする上で有利になる。
また、前記制御部は、前記減速制御において、前記吸気弁の閉時期を吸気下死点以降の所定時期に設定し且つ、前記吸気弁の開時期を次第に遅角させることにより、前記吸気弁の開弁期間を漸減させる、としてもよい。
この構成によると、減速制御において、ピストンの有効圧縮比を高く維持することが可能になる。そのことで、例えば減速制御中にアクセルペダルが踏み込まれた場合に、混合気の燃焼を安定して行う上で有利になる。
また、前記気筒は、複数設けられ、前記吸気弁駆動機構は、前記吸気弁の開閉を気筒毎に個別に制御するよう構成され、前記制御部は、前記減速制御において、前記吸気弁駆動機構を介した制御により、前記吸気弁の開弁期間を、各気筒の燃焼順に従って、該燃焼順が隣り合う気筒間で漸減させるように構成されている、としてもよい。
この構成によると、吸気弁駆動機構は、吸気弁の開閉を気筒毎に個別に制御することができる。そのことで、複数の気筒の開弁期間を一律に変更するのではなく、気筒毎に個別に変更することが可能になる。
そして、前記の構成によると、制御部は、減速制御において、吸気弁の開弁期間を、各気筒の燃焼順に従って、その燃焼順が隣り合う気筒間で漸減させる。つまり、制御部は、吸気弁の開弁期間を、複数の気筒で一律に漸減させるのではなく、各気筒の燃焼順に従って気筒単位で漸減させることになる。この構成によれば、吸気弁の開弁期間を比較的速やかに減少させることによって、燃料カット制御を早めに実行させることが可能になり、ひいては燃費の向上を図る上で有利になる。
また、前記気筒内の混合気に点火をするように構成された点火プラグを備え、前記制御部は、前記気筒内の混合気を自着火させる圧縮着火燃焼によって前記エンジン本体を運転するCIモードと、前記点火プラグを駆動することによって、前記気筒内の混合気に点火をして火花点火燃焼を行うことにより前記エンジン本体を運転するSIモードとを切り替えるように構成され、前記制御部はまた、前記減速制御を実行している最中に、前記気筒内へ吸入される空気の温度が所定温度以下であると判定した場合、前記SIモードによって前記エンジン本体を運転する、としてもよい。
この構成によると、気筒内の温度が低く、圧縮着火燃焼が安定しない場合、制御部は、エンジン本体を火花点火燃焼で運転する。そうすることで、減速制御において、エンジン本体を安定して運転することが可能になる。
また、燃料タンクの蒸発燃料を、前記各気筒内に導入するよう構成されたパージシステムを備え、前記制御部は、前記減速制御において、前記パージシステムによって、前記各気筒へパージガスを供給するように構成されている、としてもよい。
この構成によると、パージガスを供給することにより、各気筒内において、混合気の燃焼を安定して行うことが可能になる。この構成は、前述の圧縮着火燃焼によってエンジン本体を運転するときに、特に有効となる。
また、前記制御部は、前記エンジン本体が搭載される車両の目標加速度を取得するよう構成され、前記制御部はまた、前記目標加速度に基づいて、前記吸気弁の開弁期間の減少速度を設定する、としてもよい。
吸気弁の開弁期間を減少させることで、ピストンのポンピング損失が増大し、その増大分に応じて、エンジンブレーキが発生する。
前記の構成によると、目標加速度に基づいて、吸気弁の開弁期間の減少速度を設定することにより、エンジンブレーキの利きの強さをより適切に調整することが可能となる。例えば、車両の減速に際して取得される負の目標加速度(目標減速度)の絶対値が大きくなるにつれて、開弁期間の減少速度を、より大きな値に設定することができる。そうすることで、目標減速度の絶対値が大きくなるにつれて、つまり、車両をより速やかに減速させたい場合には、エンジンブレーキの利きを強め、ひいては制動力を高めることが可能になる。
以上説明したように、前記エンジンの制御装置によると、燃料カット制御を実行する前に吸気弁の開弁期間を漸減させることで、筒内温度を維持しつつ、燃料カット制御に際してトルクショックの発生を抑制することが可能になる。
エンジンの構成を一部省略して示す概略図である。 エンジンの制御に係るブロック図である。 第1気筒〜第4気筒の燃焼順の説明図である。 吸気弁のリフトカーブを例示する説明図である。 排気弁のリフトカーブを例示する説明図である。 各アクチュエータの駆動に関する処理のフローチャートである。 エンジンの運転領域を例示する図である。 減速制御及び燃料カット制御に関する処理のフローチャートである。 減速制御及び燃料カット制御を実行したときの(a)アクセル開度の推移、(b)エンジン回転数の推移、(c)エンジン本体から出力されるトルクの推移、(d)スロットル開度の推移、(e)燃料流量の推移、並びに(f)吸気弁及び排気弁の開弁期間の推移を例示するタイムチャートである。 PCMの概略構成図である。 燃料カット制御を実行する運転領域を例示する図である。
以下、エンジンの制御装置の実施形態を図面に基づいて説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、例示である。
〈エンジンの全体構成〉
図1及び図2は、実施形態によるエンジンの制御装置が適用されたエンジン(エンジン本体)1の概略構成を示す。このエンジン1は、車両に搭載されると共に、ガソリンを含有する燃料が供給されるガソリンエンジンである。エンジン1は、複数の気筒18が設けられたシリンダブロック11(尚、図1では1つの気筒のみを図示するが、本実施形態に係るエンジン1は、図3に示すように、4つの気筒18が直列に配置された4サイクル4気筒エンジンである)と、このシリンダブロック11上に配設されたシリンダヘッド12と、シリンダブロック11の下側に配設され、潤滑油が貯留されたオイルパン13とを有している。各気筒18内には、コンロッド142を介してクランクシャフト15と連結されたピストン14が往復動可能に嵌挿されている。ピストン14の上面には、ディーゼルエンジンにおけるリエントラント型のようなキャビティ141が形成されている。キャビティ141は、ピストン14が圧縮上死点付近に位置するときには、後述のインジェクタ67に相対する。シリンダヘッド12と、気筒18と、キャビティ141を有するピストン14とは、燃焼室を区画する。尚、燃焼室の形状は、図示する形状に限定されるものではない。例えばキャビティ141の形状、ピストン14の上面形状、及び、燃焼室の天井部の形状等は、適宜変更することが可能である。
このガソリンエンジン1は、理論熱効率の向上や、後述する圧縮自着火による燃焼の安定化等を目的として、15以上の比較的高い幾何学的圧縮比に設定されている。尚、幾何学的圧縮比は、15以上25以下程度の範囲で適宜設定すればよく、例えば18としてもよい。
シリンダブロック11には、前述の如く、4つの気筒18が直列に配置されている。図3は、本実施形態に係る気筒18の燃焼順の説明図である。図3に示す4つの気筒18を、気筒18の配列方向に沿って紙面右側から順に、第1気筒(♯1)18a、第2気筒(♯2)18b、第3気筒(#3)18c、及び、第4気筒(#4)18dと称する場合がある。この実施形態では、各気筒18が、それぞれ1サイクルを行うときに、第1気筒18a、第3気筒18c、第4気筒18d及び第2気筒18bの順で混合気が燃焼するように構成されている。
シリンダヘッド12には、気筒18毎に吸気ポート16が形成されていると共に、各吸気ポート16には、燃焼室側の開口(吸気口)を開閉する吸気弁21が配設されている。同様に、シリンダヘッド12には、気筒18毎に排気ポート17が形成されていると共に、各排気ポート17には、燃焼室側の開口(排気口)を開閉する排気弁22が配設されている。
図4は、吸気弁21のリフトカーブを例示する説明図である。
吸気弁21及び排気弁22をそれぞれ駆動する動弁系の内、吸気側には、図2に示すように、吸気弁21の開閉を気筒毎に個別に制御するよう構成された吸気弁駆動機構71が設けられている。吸気弁駆動機構71は、各気筒18の吸気弁21に設けられており、各吸気弁21の開弁期間を個別に変更可能に構成されている。吸気弁駆動機構71としては、この実施形態では液圧駆動式の可変動弁機構が採用されている。ここで、液圧駆動式の可変動弁機構とは、クランクシャフト15により駆動されるカムシャフト(不図示)の回転力が、液圧を介して各弁に入力されるよう構成された可変動弁機構である。この機構は、カムの回転力が入力されることによって上昇する液圧の一部を機構外へ逃がすことで、吸気弁21の開弁期間や開弁開始時期、閉弁時期を変更可能に構成されている。吸気弁駆動機構71は、例えば図4の曲線IN(実線)、IN’(破線)、及びIN’’(破線)のように、吸気弁21の開閉時期と、リフト量とを連続的に変更する。尚、こうした吸気弁駆動機構71を構成する上で、吸気弁21を電磁アクチュエータによって駆動する電磁駆動式の動弁系を採用してもよい。また、吸気弁駆動機構71は、所謂VVT(Variable Valve Timing)を組み合わせて構成してもよい。その場合、VVTについても、液圧式、又は電磁式等の構成を適宜採用すればよい。
吸気弁駆動機構71を備えた排気側の動弁系に対し、排気側には、図2に示すように、排気弁22の開閉を気筒毎に個別に制御するよう構成された排気弁駆動機構73が設けられている。排気弁駆動機構73は、各気筒18の排気弁22に設けられており、各排気弁22の開弁期間を個別に変更可能に構成されている。排気弁駆動機構73としては、吸気弁駆動機構71と同様に、液圧駆動式の可変動弁機構が採用されている。排気弁駆動機構73は、排気弁22の開閉時期と、リフト量とを変更する。尚、排気弁駆動機構73を構成する上で、吸気弁駆動機構71と同様に電磁駆動式の動弁系を採用してもよいし、排気弁駆動機構73は、VVTを組み合わせて構成してもよい。
図5は、排気弁22のリフトカーブを例示する説明図である。
排気弁駆動機構73は、エンジン1の排気行程中に行う主開弁に後続して、吸気行程においても開弁期間を有する(吸気行程において開弁状態となる)後続開弁を行うように、排気弁22を開閉駆動可能に構成されている。詳しくは、排気弁駆動機構73は、排気弁22の作動モードを、通常モードと特殊モードとの間で切替可能に構成されている。通常モードと特殊モードとは、カムプロファイルが互いに異なっており、エンジン1の運転状態に応じて切り替えられる。通常モードでは、主開弁のみが行われる。すなわち、通常モードにおいて、排気弁22は、排気行程中に一度だけ開弁することになる。一方、特殊モードでは、図5に示すように主開弁(EX1)と、前述の後続開弁(EX2)とが行われる。すなわち、特殊モードにおいて、排気弁22は、排気行程中において開弁すると共に、吸気行程中においても開弁期間を有するような、いわゆる排気の二度開きを行うことになる。特殊モードは、内部EGRに係る制御の際に利用される。
シリンダヘッド12にはまた、気筒18毎に、気筒18内に燃料を直接噴射するインジェクタ(燃料噴射弁)67が取り付けられている。インジェクタ67は、その噴口が燃焼室の天井面の中央部分から、その燃焼室内に臨むように配設されている。インジェクタ67は、エンジン1の運転状態に応じて設定された噴射タイミングで且つ、エンジン1の運転状態に応じた量の燃料を、燃焼室内に直接噴射する。この例において、インジェクタ67は、詳細な図示は省略するが、複数の噴口を有する多噴口型のインジェクタである。これによって、インジェクタ67は、燃料噴霧が、燃焼室の中心位置から放射状に広がるように、燃料を噴射する。尚、インジェクタ67は、多噴口型のインジェクタに限定されず、外開弁タイプのインジェクタを採用してもよい。
燃料タンク60とインジェクタ67との間は、不図示の燃料供給経路によって互いに連結されている。この燃料供給経路上には、燃料ポンプ63とコモンレール64とを含み且つ、インジェクタ67に、比較的高い燃料圧力で燃料を供給することが可能な燃料供給システム62が介設されている。燃料ポンプ63は、燃料タンク60からコモンレール64に燃料を圧送し、コモンレール64は圧送された燃料を、比較的高い燃料圧力で蓄えることが可能である。インジェクタ67が開弁することによって、コモンレール64に蓄えられている燃料がインジェクタ67の噴口から噴射される。ここで、燃料ポンプ63は、図示は省略するが、プランジャー式のポンプであり、エンジン1によって駆動される。このエンジン駆動のポンプを含む構成の燃料供給システム62は、30MPa以上の高い燃料圧力の燃料を、インジェクタ67に供給することを可能にする。燃料圧力は、最高で120MPa程度に設定してもよい。インジェクタ67に供給される燃料の圧力は、エンジン1の運転状態に応じて変更される。尚、燃料供給システム62は、この構成に限定されるものではない。
シリンダヘッド12にはまた、燃焼室内の混合気に強制点火する点火プラグ25が取り付けられている。点火プラグ25は、この例では、エンジン1の排気側から斜め下向きに延びるように、シリンダヘッド12内を貫通して配置されている。点火プラグ25の先端は、圧縮上死点に位置するピストン14のキャビティ141内に臨んで配置される。
エンジン1の一側面には、図1に示すように、各気筒18の吸気ポート16に連通するように吸気通路30が接続されている。一方、エンジン1の他側面には、各気筒18の燃焼室からの既燃ガス(排気ガス)を排出する排気通路40が接続されている。
吸気通路30の上流端部には、吸入空気を通過するエアクリーナ31が配設されている。また、吸気通路30における下流側の部分は、各気筒18へ供給する空気を一時的に蓄えるサージタンク33と、サージタンク33から気筒18毎に分岐する独立通路とを有する吸気マニホールド32によって構成されている。吸気マニホールド32の各独立通路の下流端は、各気筒18の吸気ポート16にそれぞれ接続されている(図3参照)。
吸気通路30におけるエアクリーナ31とサージタンク33との間には、空気を冷却又は加熱する、水冷式のインタークーラ/ウォーマ34と、各気筒18へ供給される吸入空気量を調節するスロットル弁36とが配設されている。スロットル弁36は、PCM100からの制御信号を受けて開閉することにより、吸気通路30を通過する吸気量、ひいては吸気マニホールド32を介して各気筒18へ供給される吸気(ガス)の流量を調節する。
吸気通路30にはまた、インタークーラ/ウォーマ34をバイパスするインタークーラバイパス通路35が接続されており、このインタークーラバイパス通路35には、当該通路35を通過する空気流量を調整するためのインタークーラバイパス弁351が配設されている。インタークーラバイパス弁351の開度調整を通じて、インタークーラバイパス通路35の通過流量とインタークーラ/ウォーマ34の通過流量との割合を調整することにより、気筒18へ導入する新気の温度を調整することが可能である。尚、インタークーラ/ウォーマ34及びそれに付随する部材は、省略することも可能である。
排気通路40の上流側の部分は、気筒18毎に分岐して排気ポート17の外側端に接続された独立通路と該各独立通路が集合する集合部とを有する排気マニホールド45によって構成されている(図3参照)。この排気通路40における排気マニホールド45よりも下流側には、排気ガス中の有害成分を浄化する排気浄化装置として、直キャタリスト41とアンダーフットキャタリスト42とがそれぞれ接続されている。直キャタリスト41及びアンダーフットキャタリスト42はそれぞれ、筒状ケースと、そのケース内の流路に配置された、三元浄化機能を有する三元触媒(触媒)43とを備えて構成されている。
また、吸気通路30には、燃料タンク60内で発生した蒸発燃料を、吸気通路30を介して各気筒18内に導入するよう構成されたパージシステム80が接続されている。詳しくは、パージシステム80は、燃料タンク60内で発生した蒸発燃料を吸着して回収するキャニスタ81と、キャニスタ81を吸気通路30へ接続するパージ通路82と、パージ通路82に設けられたパージ制御弁86とを有している。パージシステム80は、蒸発燃料と空気とを含むパージガスを、パージ通路82を介して吸気通路30(具体的には、吸気マニホールド32のサージタンク33)へ供給するように構成されている。以下、パージガスを吸気通路30へ供給することを、単に「パージ」と称する場合がある。
キャニスタ81には、燃料蒸気を脱離可能に吸着する活性炭が収容されている。キャニスタ81には、燃料タンク60内の燃料蒸気を導入する燃料蒸気管81a、キャニスタ81を大気に開放する大気開放管81b、及びパージ通路82が接続されている。大気開放管81bには、図示は省略するが、キャニスタ81に流入する空気を濾過するエアフィルタ及び大気開放管81bを開閉するバルブが設けられている。バルブは、蒸発燃料がパージされるときに開く。
この実施形態では、パージ通路82は、一本の通路で形成されている。詳しくは、パージ通路82は、キャニスタ81に接続された上流側部分83と、サージタンク33に接続された下流側部分85とを有しており、上流側部分83には、パージ制御弁86が設けられている。パージ制御弁86は、この実施形態では、PCM100からの制御信号を受けて開閉する電子制御式のバルブである。下流側部分85には、サージタンク33からの吸気の逆流を防止する逆止弁85aが設けられている。
このように構成されたエンジン1は、パワートレイン・コントロール・モジュール(以下、「PCM」と称する)100によって制御される。PCM100は、CPU、メモリ、カウンタタイマ群、インターフェース及びこれらのユニットを接続するパスを有するマイクロプロセッサで構成されている。このPCM100が制御部を構成する。
PCM100には、図1及び図2に示すように、各種のセンサSW1〜SW3、SW5〜SW17、及びSW19〜SW20の検出信号が入力される。この各種のセンサには、次のセンサが含まれる。すなわち、エアクリーナ31の下流側で、新気の流量を検出するエアフローセンサSW1及び新気の温度を検出する吸気温度センサSW2、インタークーラ/ウォーマ34の下流側に配置されかつ、インタークーラ/ウォーマ34を通過した後の新気の温度を検出する、第2吸気温度センサSW3、吸気ポート16に取り付けられかつ、気筒18内に流入する直前の吸気の温度を検出する吸気ポート温度センサSW5、シリンダヘッド12に取り付けられかつ、気筒18内の圧力を検出する筒内圧センサSW6、排気通路40に配置されかつ、それぞれ排気温度及び排気圧力を検出する排気温センサSW7及び排気圧センサSW8、直キャタリスト41の上流側に配置されかつ、排気中の酸素濃度を検出するリニアO2センサSW9、直キャタリスト41とアンダーフットキャタリスト42との間に配置されかつ、排気中の酸素濃度を検出するラムダO2センサSW10、エンジン冷却水の温度を検出する水温センサSW11、クランクシャフト15の回転角を検出するクランク角センサSW12、車両のアクセルペダル(図示省略)の操作量に対応したアクセル開度を検出するアクセル開度センサ(アクセル開度検出手段)SW13、吸気側及び排気側のカム角センサSW14,SW15、及び、燃料供給システム62のコモンレール64に取り付けられかつ、インジェクタ67に供給する燃料圧力を検出する燃圧センサSW16、変速機の出力軸の回転速度に基づいて車両の走行速度(車速)を検出する車速センサ(車速検出手段)SW17、車両のブレーキペダル(図示省略)の踏込速度及び踏込量を検出するフットブレーキセンサSW19、変速機のギヤ段を検出するギヤ段センサ(ギヤ段検出手段)SW20である。
PCM100は、これらの検出信号に基づいて種々の演算を行うことによってエンジン1や車両の状態を判定し、これに応じてインジェクタ67、点火プラグ25、吸気弁駆動機構71、排気弁駆動機構73、燃料供給システム62、パージシステム80(具体的には、パージ制御弁86)、及び、各種の弁(スロットル弁36等)のアクチュエータへ制御信号を出力する。各アクチュエータを駆動することにより、PCM100は、エンジン1を運転する。
図10は、PCM100の概略構成を示す。具体的に、PCM100は、各アクチュエータへ出力する制御信号の基本値を設定するベース設定部101と、エンジン1の運転状態に基づいて、エンジン1の運転を切り替える燃焼制御部103と、後述の燃料カット(Fuel Cut:F/C)に関する制御を実行するF/C制御部105とを有している。また、PCM100は、エンジン1から出力されるトルク(以下、「エンジントルク」と称する場合がある)の現在値を推定するエンジントルク推定手段も構成している。具体的には、PCM100は、ギヤ段と車速とに基づいてエンジントルクを推定する。
図6は、各アクチュエータの駆動に関する処理を示すフローチャートである。ベース設定部101は、エンジントルクの目標値(以下、「目標トルク」と称する)に基づいて、各アクチュエータへ出力する制御信号を決定する(トルクベース制御)。
具体的には、ステップS101に示すように、ベース設定部101は、エンジン1の運転状態を読み込んでステップS102へ進む。このステップS101において読み込まれる運転状態には、車速、エンジン回転数、ギヤ段、吸気の状態(吸気温度や吸気圧等)、アクセル開度、並びに、ブレーキペダルの踏込量及び踏込速度等が含まれる。ここで、エンジン回転数は、クランク角センサSW12の検出結果に基づいて取得される。
続くステップS102において、ベース設定部101は、ステップS101で読み込んだ運転状態に基づいて、車両の目標加速度を決定する。尚、目標加速度としては、例えばアクセルペダルが踏み込まれていた場合(アクセル開度>0)には、車速の単位時間当たりの増加量を規定する正の加速度が取得される一方、アクセルペダルの踏込が解除されていたり(アクセル開度=0)、ブレーキペダルが踏み込まれていたりした場合には、車速の単位時間当たりの減少量を規定する負の加速度が取得されることになる。以下、負の目標加速度を「目標減速度」と称する場合がある。目標減速度の大きさは、ブレーキペダルの踏込量及び踏込速度等に基づいて決定される。詳しくは、目標減速度は、ブレーキペダルの踏込量が大きくなるにつれて、踏込速度が大きくなるにつれて、より大きな値に設定される。
そして、ステップS103において、ベース設定部101は、ステップS102で決定した目標加速度を実現するために必要な目標トルクを決定する。尚、目標加速度として負の加速度が取得されていた場合、目標トルクは、現状(走行中)のエンジントルクよりも低い値になる。
続くステップS104において、ベース設定部101は、各アクチュエータの制御パラメータの基本値(制御目標)として、ステップS103で決定した目標トルクを達成するために必要な値を決定する。
そして、ステップS105において、PCM100は、各アクチュエータに対し、ステップS104で決定した基本値に対応する制御信号を出力する。制御信号により各アクチュエータを駆動することにより、PCM100がエンジン1を運転する。
図7は、エンジン1の運転領域の一例を示している。燃焼制御部103は、エンジン1の運転状態が所定の低負荷領域(以下、「第1領域」と称する)R1にあるときには、第1気筒18a〜第4気筒18d内の混合気を自着火させる圧縮着火(Compression Ignition:CI)燃焼によって、エンジン1を運転する。一方、燃焼制御部103は、エンジン1の運転状態が第1領域R1よりも負荷の高い第2領域R2にあるときには、点火プラグ25を駆動することによって、第1気筒18a〜第4気筒18d内の混合気に点火をして火花点火(Spark Ignition:SI)燃焼を行うことにより、エンジン1を運転する。
具体的に、エンジン1は、燃費の向上や排気エミッション性能の向上を目的として、エンジン負荷が相対的に低い第1領域R1では、点火プラグ25による点火を行わずに、圧縮自己着火によって燃焼を行うCI燃焼を行う。しかしながら、エンジン1の負荷が高くなるに従って、CI燃焼では、燃焼が急峻になりすぎてしまい、例えば燃焼騒音等の問題を引き起こすことになる。そのため、このエンジン1では、エンジン負荷が相対的に高い第2領域では、CI燃焼を止めて、点火プラグ25を利用したSI燃焼に切り替える。このように、このエンジン1は、エンジン1の運転状態、特にエンジン1の負荷に応じて、CI燃焼を行うCIモードと、SI燃焼を行うSIモードとを切り替えるように構成されている。但し、モード切り替えの境界線は、図例に限定されるものではない。
F/C制御部105は、エンジン1の減速運転時にスロットル弁36の開度が所定のアイドル開度(所定開度)S1以下になったことを検出した場合、スロットル弁36の開度をアイドル開度S1に維持すると共に、吸気弁駆動機構71を介して吸気弁21の開弁期間を漸減させる減速制御を実行する。また、F/C制御部105は、減速制御の開始後に所定の燃料カット条件が成立した場合、インジェクタ67による燃料噴射を中止するF/C制御を実行するように構成されている。燃料カット条件は、この実施形態では、アクセル開度がゼロでありかつ、PCM100が推定したエンジントルクが所定値T2以下でありかつ、エンジン回転数がアイドル回転数よりも大きい所定回転数V2以上であるとき(図11の斜線部参照)に、成立したものと判定される。アイドル開度S1や所定値T2は、車両の構成や実験結果等に基づいて規定されており、PCM100に予め記憶されている。また、所定回転数V2は、エンジンストールを確実に防止するべく、アイドル回転数よりも余裕を持たせて設定された回転数である(例えば250rpm程度)。
(燃料カット)
以下、PCM100が行う制御のうち特に、前述の減速制御とF/C制御とに関し、図8、図9を参照しながら詳細に説明する。図8は、減速制御とF/C制御との処理に関するフローチャートであり、また、図9は、前述のCIモードつまり、比較的低負荷な運転領域において減速制御及びF/C制御を実行したときの(a)アクセル開度の推移、(b)エンジン回転数の推移、(c)エンジントルクの推移、(d)スロットル開度の推移、(e)燃料流量の推移、並びに(f)吸気弁(実線)21及び排気弁(破線)22の開弁期間の推移を例示するタイムチャートである。図9(b)〜図9(f)に示すように、エンジン回転数、エンジントルク、スロットル開度、燃料流量、並びに、吸気弁21及び排気弁22の開弁機関は、時間t<t0において一定である。
まず、ステップS201において、ベース設定部101は、アクセル開度を読み込んで、そのアクセル開度がゼロか否か(アクセルOFF?)を判定する。ベース設定部101は、アクセル開度がゼロであると判定した場合(ステップS201:YES)には、ステップS202へ進み目標減速度を決定する一方、アクセル開度がゼロではないと判定した場合(ステップS201:NO)には、ステップS201の判定を繰り返す。尚、以下のステップS202〜ステップS206においてアクセルペダルの踏込が検出された場合、各ステップに係る処理を中止してリターンする。
続くステップS202において、ベース設定部101が目標加速度を決定する。このステップS202に進んだ時点でアクセル開度はゼロになっているため、ベース設定部101は、目標加速度として、前述の目標減速度を決定する。PCM100は、このステップS202にて決定された目標減速度、ひいては、その目標減速度に基づいて決定される目標トルクに基づいて、エンジン1の減速運転を実行する。エンジン1の減速運転が実行されると、PCM100は、目標減速度に対応する目標トルクを実現するべく、気筒18内に供給される燃料流量を減らしたり、スロットル弁36を絞ったりする。そうすることで、各気筒18内に吸入される空気量、ひいては各気筒18内で燃焼する混合気の量が減少することになり、エンジントルク、エンジン回転数、及び車速が減少する。また、スロットル弁36を絞ることで、ピストン19のポンピング損失が増大し、その増大分に応じて、エンジンブレーキが発生する。
図9に示す例では、時間t=t0においてアクセル開度がゼロになったことが検出(図9(a)参照)されて、エンジン1の減速運転が実行される。エンジン1の減速運転が実行されると、図9(b)〜図9(e)に示すように、エンジン回転数、エンジントルク、スロットル開度及び燃料流量は、それぞれ、時間の経過に従って漸減する。例えばエンジントルクは、図9(c)の時間t≧t0において、所定の値T0からスムースに漸減する。
ステップS202から続くステップS203において、F/C制御部105は、スロットル開度を読み込んで、そのスロットル開度がアイドル開度S1以下であるか否かを判定する。アイドル開度S1は、エンジン1のアイドル運転に必要な空気量を確保するための開度として規定されており、PCM100に予め記憶されている。F/C制御部105は、スロットル開度がアイドル開度S1以下であると判定した場合(ステップS203:YES)には、ステップS204へ進んで減速制御へ移行する一方、スロットル開度がアイドル開度S1よりも大きいと判定した場合(ステップS203:NO)には、スロットル弁36の開度の漸減を続行してステップS203の判定を繰り返す。
ステップS204において、F/C制御部105は減速制御を実行する。この減速制御において、F/C制御部105は、スロットル開度を前記アイドル開度S1に維持する一方、吸気弁駆動機構71を介して吸気弁21の開弁期間を漸減させる(吸気弁21を絞る)。そうした漸減は、図4の各リフトカーブIN、IN’、IN’’に示すように、吸気弁21の閉時期を、吸気下死点(BDC)付近の遅角側、具体的には、吸気下死点以降の所定時期に設定しつつ、吸気弁21の開時期を次第に遅角させることにより行われる。尚、吸気弁21の閉時期は、吸気下死点付近の遅角側であれば、適宜、変更してもよい。また、吸気弁21の閉時期は、エンジン1の運転状態に基づいて、ピストン19の有効圧縮比を確保できる範囲で遅角させることが可能である。
減速制御において、吸気弁21のリフト量は、図4の各リフトカーブIN、IN’、IN’’に示すように、吸気弁21の開弁期間が減少するにつれて減少するように設定される。
減速制御において、F/C制御部105は、吸気弁駆動機構71を制御することにより、吸気弁21の開弁期間を、各気筒18の燃焼順に従って、該燃焼順が隣り合う気筒18間で漸減させるように構成されている。この実施形態では、前述の如く、各気筒18が1サイクルを行うときに、第1気筒18a、第3気筒18c、第4気筒18d及び第2気筒18bの順で混合気が燃焼するように構成されている。そのため、1サイクルにつき、第1気筒18a、第3気筒18c、第4気筒18d及び第2気筒18bの順で吸気弁21の開弁期間が徐々に減少することになる。
減速制御において、F/C制御部105は燃料流量の漸減を継続する。吸気弁21の開弁期間と燃料流量とを漸減させることで、スロットル開度と燃料流量とを漸減させたときと同様に、吸気ポート16を介して気筒18内へ吸入される空気量が漸減することになる。そのことで、各気筒18内に吸入される空気量、ひいては各気筒18内で燃焼する混合気の量が減少することになり、エンジントルク、エンジン回転数、及び車速が減少することになる。また、吸気弁21を絞ることで、スロットル弁36を絞ったときと同様に、ピストン19のポンピング損失が増大し、その増大分に応じて、エンジンブレーキが発生する。
減速制御において、吸気弁21の開弁期間の単位時間当たりの減少量(減少速度)は、前述の目標減速度に基づいて設定される。具体的に、吸気弁21の開弁期間の減少速度は、目標減速度の絶対値が大きくなるにつれて、より大きな値に設定される。そのため、例えばブレーキペダルの踏込速度、ひいては目標減速度の絶対値が比較的大きい場合、開弁期間の減少速度は、その踏込速度の大きさに応じて、比較的大きな値に設定される。それにより、エンジンブレーキの利きが強まり、ひいては制動力を高めることが可能になる。尚、燃料流量の単位時間当たりの減少量は、エンジン1の空気燃料比と、吸気弁21の開弁期間の減少速度とに基づいて設定される。
減速制御において、F/C制御部105は、第1気筒18a〜第4気筒18dの各々に対し内部EGRを行う。前述の如く、内部EGRは、排気弁駆動機構73を介して排気弁22の作動モードを通常モードから特殊モードへ切り替えることにより行われる。図4に示すように、内部EGRを行うことで、各気筒18の排気弁22は排気の二度開きを行うことになる。そのことで、各気筒18には、該気筒18内から排気ポート17へ排出された排気ガスが再吸入される。
減速制御において、F/C制御部105は、パージシステム80を介して吸気通路30へパージガスを供給するパージ制御を実行する。詳しくは、パージ制御において、F/C制御部105は、パージ制御弁86を開くことにより、キャニスタ81内のパージガスを、パージ通路82を介して吸気マニホールド32へ供給する。吸気マニホールド32へ供給されたパージガスは、スロットル弁36を通過した吸気と共に、各気筒18内へ供給される。パージガスが供給されることで、第1気筒18a〜第4気筒18dには、燃料と空気とが十分に混合されたガスが導入されることとなる。
また、PCM100は、減速制御を実行している最中に、各気筒18内へ吸入される空気の温度が所定温度以下であると判定した場合、SIモードによってエンジン1を運転する。
図9に示す例では、時間t=t1において、スロットル開度がアイドル開度S1以下になったことが検出され、F/C制御部105が減速制御を実行する。減速制御が実行されると、図9(b)〜図9(e)に示すように、エンジン回転数、エンジントルク、開弁期間及び燃料流量は、それぞれ、スロットル弁36を絞ったときと同様に、時間の経過に従って漸減する。例えばエンジントルクは、図9(c)の時間t≧t1において、所定の値T1からスムースに減少する。
続くステップS205において、F/C制御部105は、エンジン1の運転状態に基づいて、前述の燃料カット条件が成立しているか否かを判定する。燃料カット条件は、前述の如く、アクセル開度がゼロであり且つ、PCM100が推定したエンジントルクが所定値T2以下のときに、成立しているものと判定される。前述のステップS202に進んだ時点でアクセル開度はゼロになっているため、F/C制御部105は、エンジントルクが所定値T2以下の場合(ステップS205:YES)には、燃料カット条件が成立したと判定し、ステップS206へ進む一方、エンジントルクが所定値T2よりも大きい場合(ステップS205:NO)には、燃料カット条件が成立していないと判定する。後者の場合、F/C制御部105は、減速制御を継続し、ステップS205の判定を繰り返す。
続くステップS206において、F/C制御部105は、減速制御からF/C制御へ移行する。F/C制御において、F/C制御部105は、インジェクタ67による燃料噴射を中止する。燃料噴射を中止することで、各気筒18において混合気の燃焼が中止される。
F/C制御部105は、F/C制御を実行している最中、吸気弁駆動機構71と排気弁駆動機構73とを制御することにより、吸気弁21及び排気弁22の開弁期間をゼロに設定する。これにより、F/C制御を実行している最中、吸気弁21及び排気弁22の開閉動作が休止する。
図9に示す例では、時間t=t2において、PCM100が推定したエンジントルクが所定値T2まで低下したことが検出され、F/C制御部105がF/C制御を実行する。F/C制御が実行されると、図9(b)〜図9(e)に示すように、燃料流量及び開弁期間は各々ゼロになり、エンジン回転数は時間に対しスムースに減少する。一方、エンジントルクは、図9(c)の時間t≧t2に示すように、ドライバーが違和感を感じない程度のトルク段差を伴って急峻に減少した後、時間に対しスムースに減少する。
そして、アクセルペダルの踏み込みが検出されるか、エンジン回転数が所定の閾値(<V2)を下回ったときに、F/C制御が終了する(F/Cから復帰する)。F/Cから復帰すると、PCM100は、燃料噴射を再開する。例えば、F/C制御を実行した結果、エンジン1の運転状態が第1領域の低負荷域へ至った場合、PCM100は、F/Cから復帰してエンジン1をCIモードで運転する。
〈まとめ〉
以上説明したように、前記の構成によると、PCM100は、燃料カット制御を実行する前に減速制御を実行する。PCM100が減速制御を実行することにより、スロットル弁36をアイドル開度に維持した状態で、吸気弁21の開弁期間が漸減する。吸気弁21の開弁期間が漸減することで、吸気ポート16を介して気筒内へ吸入される空気量も漸減することになり、そのことで、エンジン1より出力されるトルクもスムースに減少する。これにより、減速制御を実行したことに起因して、トルクショックが発生しないようになる。そして、減速制御によってトルクが減少した分だけ、燃料カット制御を行ったときに生じるトルク段差が緩和される。トルク段差を緩和することで、トルクショックの発生を抑制することが可能になる。また、点火タイミングを遅角させていないため、排気損失が増大せず、ひいては筒内温度を高温に維持することが可能になる。
このように、前記の構成によれば、筒内温度を高温に維持しつつ、燃料カット制御に際してトルクショックの発生を抑制することが可能になる。
また、前記の構成では、燃料カット制御を実行するときには、吸気弁21の開弁期間を減少させることにより気筒18への空気の吸入量を減らす一方、燃料カット制御から復帰するときには、吸気弁21を開くことにより空気の吸入量を増やすことになる。
気筒18内への空気の吸入量を増減するために、スロットル弁36の開度を調整することが考えられる。
吸気弁21は、スロットル弁36よりも気筒18近くに配置される部材である。吸気通路30のうちスロットル弁36と吸気弁21との間の部分には、アイドル開度S1まで絞られたスロットル弁36を通過した空気が流入している。従って、前記の構成は、スロットル弁36を制御することにより燃料カット制御の実行、及び、該制御からの復帰を行う構成と比較すると、燃料カット制御からの復帰時に、気筒18内への空気の吸入を速やかに再開させることができるという点で、応答性に優れる。
また、燃料カット中に、吸気弁21の開弁期間と、排気弁22の開弁期間とをそれぞれゼロに設定することにより、燃料カット制御を実行している最中、各気筒18と、吸気ポート16及び排気ポート17との間の空気の出入りが防止される。それにより、例えば、吸気マニホールド32、及び排気マニホールド45等への放熱が抑制されるため、筒内温度をより高温に維持することが可能になる。
また、吸気弁21の閉時期を吸気下死点付近に設定しているから、減速制御において、ピストン19の有効圧縮比を高く維持することができる。そのことで、例えば減速制御中にアクセルペダルが踏み込まれた場合に、混合気の燃焼を安定して行う上で有利になる。
また、PCM100は、吸気弁駆動機構71が、吸気弁21の開弁期間を気筒18毎に個別に調整可能であることを利用して、減速制御において、吸気弁21の開弁期間を、各気筒18の燃焼順に従って、その燃焼順が隣り合う気筒18間で漸減させる。つまり、PCM100は、吸気弁21の開弁期間を、第1気筒18a〜第4気筒18dで一律に漸減させるのではなく、各気筒18の燃焼順に従って気筒単位で漸減させることになる。この構成によれば、吸気弁21の開弁期間を比較的速やかに減少させることによって、燃料カット制御を早めに実行させることが可能になり、ひいては燃費の向上を図る上で有利になる。
また、減速制御中に、排気弁駆動機構73が後続開弁を行うことにより、PCM100は、排気ポート17へ排出された排気ガスの一部を気筒18内へ再導入する所謂、内部EGRを行うことが可能になり、そのことで、筒内温度をより高く維持することが可能になる。この構成は、特にCI燃焼によってエンジン1を運転するときに、混合気の着火性、及び、燃焼の安定性を確保する上で有効である。減速制御を実行している最中、CI燃焼でエンジン1を運転することにより、燃費の向上を図る上で有利になる。
また、減速制御中に、排気の二度開きを行うことで、混合気が燃焼した直後の、より高温の排気ガスを筒内に閉じ込めることが可能になる。そうすることで、燃料カット制御を開始したときの筒内温度をより高くする上で有利になる。
また、減速制御中に、気筒18内の温度が低く、CI燃焼が安定しない場合、PCM100は、エンジン1をSI燃焼で運転する。そうすることで、減速制御において、エンジン1を安定して運転することが可能になる。
また、前記の構成によると、パージガスを供給することにより、各気筒18内において、混合気の燃焼を安定して行うことが可能になる。この構成は、前述の圧縮着火燃焼によりエンジン1を運転するときに、特に有効となる。
また、前記の構成によると、目標加速度に基づいて、吸気弁21の開弁期間の減少速度を設定することにより、エンジンブレーキの利きの強さをより適切に調整することが可能となる。
また、前記の構成によると、PCM100は、アクセル開度がゼロであり且つ、エンジントルクが所定値T2以下のときに燃料カット条件が成立したと判定する。この構成によれば、燃料カット制御を行う上で、より適切な燃料カット条件を用いることが可能になる。
また、前記の構成によると、PCM100は、ギヤ段と車速とに基づいてエンジントルクを推定する。この構成によれば、エンジントルクをより適切に推定することが可能になる。
〈〈他の実施形態〉〉
前記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
前記実施形態において、ステップS101〜ステップS104、及び、ステップS201〜ステップS209の順番は一例であり、ステップの順番を可能な範囲で適宜入れ替えたり、複数のステップを並行して処理したりしてもよい。
また、前記実施形態では、エンジン1は、4気筒ガソリンエンジンとして構成されていたが、この構成には限られない。3気筒エンジンとして構成したり、5気筒以上のエンジンとして構成したりしてもよい。ディーゼルエンジンとして構成しても本発明の効果を得ることができる(この場合、エンジン1はCI燃焼によって運転されることになる)。
1 エンジン(エンジン本体)
16 吸気ポート
17 排気ポート
18 気筒
18a 第1気筒
18b 第2気筒
18c 第3気筒
18d 第4気筒
21 吸気弁
22 排気弁
25 点火プラグ
30 吸気通路
32 吸気マニホールド
36 スロットル弁
60 燃料タンク
67 インジェクタ(燃料噴射弁)
71 吸気弁駆動機構
73 排気弁駆動機構
80 パージシステム
81 キャニスタ
82 パージ通路
100 PCM(制御部)
S1 アイドル開度(所定開度)
T2 所定値

Claims (10)

  1. 気筒を有するエンジン本体と、
    前記気筒内へ供給する燃料を噴射するよう構成された燃料噴射弁と、
    前記エンジン本体に設けられ、吸気通路から前記気筒内へ空気を吸入する吸気口と、
    前記吸気口を開閉する吸気弁と、
    前記吸気通路に設けられ、前記気筒へ供給される空気の流量を調整するスロットル弁と、
    前記吸気弁の開弁期間を変更可能に構成された吸気弁駆動機構と、
    前記燃料噴射弁、前記スロットル弁、及び前記吸気弁駆動機構を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記エンジン本体の減速運転時に前記スロットル弁の開度が所定開度まで低下したことを検出した場合、該スロットル弁の開度を前記所定開度に維持すると共に、前記吸気弁駆動機構を介して前記吸気弁の開弁期間を漸減させる減速制御を実行し、
    前記制御部はまた、前記減速制御の開始後に所定の燃料カット条件が成立した場合、前記燃料噴射弁による燃料噴射を中止する燃料カット制御を実行するように構成されているエンジンの制御装置。
  2. 請求項1に記載のエンジンの制御装置において、
    アクセル開度を検出するアクセル開度検出手段と、
    前記エンジン本体から出力されるトルクを推定するエンジントルク推定手段と、備え、
    前記制御部は、前記アクセル開度検出手段により検出されたアクセル開度がゼロであり且つ、前記エンジントルク推定手段により推定されたトルクが所定値以下のときに、前記燃料カット条件が成立したと判定するエンジンの制御装置。
  3. 請求項2に記載のエンジンの制御装置において、
    変速機のギヤ段を検出するギヤ段検出手段と、
    前記エンジン本体が搭載される車両の走行速度を検出する車速検出手段と、を備え、
    前記エンジントルク推定手段は、前記ギヤ段検出手段、及び前記車速検出手段による検出結果に基づいてトルクを推定するエンジンの制御装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1つに記載のエンジンの制御装置において、
    前記エンジン本体に設けられ、前記気筒内から排気通路へガスを排出する排気口と、
    前記排気口を開閉する排気弁と、
    前記排気弁の開弁期間を変更可能に構成された排気弁駆動機構と、を備え、
    前記制御部はまた、前記燃料カット制御中に、前記吸気弁駆動機構及び前記排気弁駆動機構を制御することにより、前記吸気弁及び前記排気弁の開弁期間をゼロに設定するエンジンの制御装置。
  5. 請求項4に記載のエンジンの制御装置において、
    前記排気弁駆動機構は、排気行程中に行う主開弁に後続して、吸気行程において開弁状態となる後続開弁を行うように、前記排気弁を開閉駆動可能に構成され、
    前記制御部は、前記減速制御において、前記排気弁駆動機構を介して前記排気弁を制御することにより、前記排気弁に対し前記主開弁と前記後続開弁とを実行させるように構成されているエンジンの制御装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1つに記載のエンジンの制御装置において、
    前記制御部は、前記減速制御において、前記吸気弁の閉時期を吸気下死点以降の所定時期に設定し且つ、前記吸気弁の開時期を次第に遅角させることにより、前記吸気弁の開弁期間を漸減させるエンジンの制御装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1つに記載のエンジンの制御装置において、
    前記気筒は、複数設けられ、
    前記吸気弁駆動機構は、前記吸気弁の開閉を気筒毎に個別に制御するよう構成され、
    前記制御部は、前記減速制御において、前記吸気弁駆動機構を介した制御により、前記吸気弁の開弁期間を、各気筒の燃焼順に従って、該燃焼順が隣り合う気筒間で漸減させるように構成されているエンジンの制御装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1つに記載のエンジンの制御装置において、
    前記気筒内の混合気に点火をするように構成された点火プラグを備え、
    前記制御部は、前記気筒内の混合気を自着火させる圧縮着火燃焼によって前記エンジン本体を運転するCIモードと、前記点火プラグを駆動することによって、前記気筒内の混合気に点火をして火花点火燃焼を行うことにより前記エンジン本体を運転するSIモードとを切り替えるように構成され、
    前記制御部はまた、前記減速制御を実行している最中に、前記気筒内へ吸入される空気の温度が所定温度以下であると判定した場合、前記SIモードによって前記エンジン本体を運転するエンジンの制御装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1つに記載のエンジンの制御装置において、
    燃料タンクの蒸発燃料を、前記各気筒内に導入するよう構成されたパージシステムを備え、
    前記制御部は、前記減速制御において、前記パージシステムによって、前記各気筒へパージガスを供給するように構成されているエンジンの制御装置。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか1つに記載のエンジンの制御装置において、
    前記制御部は、前記エンジン本体が搭載される車両の目標加速度を取得するよう構成され、
    前記制御部はまた、前記目標加速度に基づいて、前記吸気弁の開弁期間の減少速度を設定するエンジンの制御装置。
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