JP2017172173A - 洗浄水タンク装置及びその洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器 - Google Patents

洗浄水タンク装置及びその洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器 Download PDF

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Abstract

【課題】 手洗い排水が比較的低流量の場合においても洗浄水が貯水筒へと流入することを抑制することが可能な洗浄水タンク装置を提供することを目的とする。【解決手段】 貯水タンクの上方に固定され、貯水タンク側に洗浄水を流入させる流入口が形成された手洗い鉢を備えた蓋体と、流入口から流入する洗浄水を受け止める受部と、受部の外周縁に形成された縦壁部と、縦壁部に開口され洗浄水を前記貯水タンクへ導く導水口と、を備えた導水部材と、を有し、導水口は、一端から他端に向けて突出したリブを備えた洗浄水タンク装置。【選択図】 図7

Description

本発明は、洗浄水を貯水する洗浄水タンク装置、及び、その洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器に関する。
排水口を取り囲むように貯水タンクの底面から上方に延びる側面を有し、その上面が開放されると共に側面に開口部が形成された筒体と、この筒体の開口部を開閉する切替弁と、筒体の内方に設けられると共に蓋体の手洗い鉢に形成された流入口の下方に配置され、洗浄水を貯水すると共にその洗浄水を排出する小穴が形成された貯水筒と、この貯水筒内に配置されたフロートと、貯水筒内の水位の低下に伴うフロートの下降に連動して下降し排水口を閉止する弁体と、を備えた排水装置を備えた洗浄水タンク装置が知られている。
この種の排水装置においては、貯水筒に手洗い鉢からの洗浄水が流入すると、貯水筒の水位の低下速度が遅くなり、又は、水位が低下しなくなり、閉弁のタイミングが遅れて便器に供給される洗浄水の洗浄量が所望の洗浄量より多くなり、又は、閉弁せずに便器に洗浄水が供給し続けられる状態が続き、近年の節水ニーズに反するという問題がある。
この問題を解決するために、蓋体の手洗い鉢に形成された流入口から貯水タンクに流入する洗浄水を、排水装置の貯水筒の外方に導く導水口を備えた導水部材により、流入口から貯水筒に洗浄水が流入することを抑制することが考えられる(例えば、特許文献1参照)。
特許第5392572号公報
上述した洗浄水タンク装置は、例えば、蓋体の手洗い鉢に形成された流入口から貯水タンクに流入する洗浄水の勢いが弱い場合、導水口から貯水タンクへと向かう洗浄水の勢いも比較的弱くなり、洗浄水が導水口の底面から導水部材の裏面を伝い、貯水筒へと流入するおそれがある。
本発明は、上述した問題を解決するためになされたものであり、手洗い排水が比較的低流量の場合においても洗浄水が貯水筒へと流入することを抑制することが可能な洗浄水タンク装置を提供することを目的とする。
本発明は、洗浄水を貯水する洗浄水タンク装置であって、洗浄水が貯水され、底面に排水口が形成された貯水タンクと、この貯水タンクの上方に固定され、前記貯水タンク側に洗浄水を流入させる流入口が形成された手洗い鉢を備えた蓋体と、前記貯水タンク及び前記手洗い鉢に洗浄水を給水する給水装置と、前記排水口を取り囲むように前記貯水タンクの底面から上方に延びる側面を有し、その上面が開放されると共に前記側面に開口部が形成された筒体と、この筒体の開口部を開閉する切替弁と、前記筒体の内方に設けられると共に前記流入口の下方に配置され、洗浄水を貯水すると共にその洗浄水を排出する小穴が形成された貯水筒と、この貯水筒の貯水部内に配置されたフロートと、前記貯水筒内の水位の低下に伴う前記フロートの下降に連動して下降し前記排水口を閉止する弁体と、を備えた排水装置と、前記流入口から流入する洗浄水を受け止める受部と、この受部の外周縁に形成された縦壁部と、この縦壁部に開口され洗浄水を前記貯水タンクへ導く導水口と、を備えた導水部材と、を有し、前記導水口は、一端から他端に向けて突出したリブを備えた洗浄水タンク装置である。
このように構成された本発明においては、リブにより導水口の断面積が狭まり、洗浄水の流速を上げることができる。従って、手洗い排水が比較的低流量の場合に導水部材の底面を水が伝うことを抑制することができる。
本発明は、さらに、前記リブは、一端から他端に向けて高さが小さくなる構成としてもよい。
このように構成された本発明においては、手洗い排水が比較的高流量の場合において、導水部材から洗浄水が溢れ出ることを抑制することができる。
本発明は、また、前記洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器である。
このように構成された本発明においては、リブにより導水口の断面積が狭まり、洗浄水の流速を上げることができる。従って、手洗い排水が比較的低流量の場合に導水部材の底面を水が伝うことを抑制することができる。
本発明の洗浄水タンク装置によれば、手洗い排水が比較的低流量の場合においても洗浄水が貯水筒へと流入することを抑制することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る水洗大便器の断面図。 本発明の一実施形態に係る洗浄水タンク装置の正面断面図。 本発明の一実施形態による洗浄水タンク装置の排水装置の分解斜視図。 本発明の一実施形態による洗浄水タンク装置の排水装置の断面図。 本発明の一実施形態による洗浄水タンク装置の排水装置の制御筒の斜視図。 本発明の一実施形態による洗浄水タンク装置の排水装置の斜視図。 本発明の一実施形態による洗浄水タンク装置の導水部材の斜視図。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態に係る洗浄水タンク装置及びその洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器について説明する。
まず、図1により本発明の一実施形態に係る水洗大便器の構成について説明する。図1は本発明の一実施形態に係る水洗大便器の断面図である。
図1に示すように、洗落し式の水洗大便器1は、便器本体2を備え、この便器本体2にはボウル部4と、導水路6と、ボウル部4の下部と連通する排水トラップ管路8がそれぞれ形成されている。便器本体2のボウル部4の上縁部には、内側にオーバーハングしたリム10と、導水路6から供給される洗浄水を吐水する第1吐水口12が形成され、この第1吐水口12から吐水された洗浄水は、旋回しながら下降してボウル部を洗浄するようになっている。
ボウル部4の下方には、一点鎖線で貯留面W0が示された溜水部14が形成されている。この溜水部14の下方には、排水トラップ管路8の入口8aが開口し、この入口8aから上昇路8bが後方に延びている。この上昇路8bには下降路8cが連続し、下降路8cの下端は排水ソケット(図示せず)を介して床下の排出管(図示せず)に接続されている。また、ボウル部4の貯留面W0の上方位置には、導水路6から供給される洗浄水を吐水する第2吐水口16が形成され、この第2吐水口16から吐水される洗浄水が溜水部14の溜水を上下方向に旋回させる旋回流を生じさせるようになっている。
便器本体2の導水路6の上方には、便器本体2に供給する洗浄水を貯水する洗浄水タンク装置18が設けられている。後述するように、洗浄水タンク装置18の貯水タンク22の底部には、便器本体2の導水路6と連通する排水口22aが形成され、貯水タンク22内の洗浄水が導水路6へと排水されるようになっている。
次に、図2により洗浄水タンク装置18の構成について説明する。図2は本発明の一実施形態に係る洗浄水タンク装置の正面断面図である。なお、本実施形態による洗浄水タンク装置は、上述した洗落し式以外の他のタイプの水洗便器(例えば、サイホン式水洗便器など)にも適用可能である。
図2に示すように、洗浄水タンク装置18は、陶器製の外装タンク20と、その内方に配置され、洗浄水が貯水される貯水タンク22と、外装タンク20に載せられる蓋体24と、を備えている。
貯水タンク22は、それを取り囲むように断熱体26が設けられ、この断熱体26を介して、所定の係合部材28により、貯水タンク22が外装タンク20に取り付けられる。また、貯水タンク22の底面には、便器本体2の導水路6に連通する排水口22aが形成されている。この排水口22aの側面に延びる排水口部材22bを所定の係合部材30で固定することによっても、貯水タンク22が外装タンク20に取り付けられる。
また、蓋体24には、蓋体24に形成された手洗い鉢24aに手洗い用の水を吐水する手洗いカラン32が設けられている。手洗いカラン32から吐水された手洗い鉢24aの水は、手洗い鉢24aに形成された吐水口(流入口)24bにより、貯水タンク22に流入される。この蓋体24の下方には、吐水口24bから流入する水を、排水装置70の制御筒78の外方に導く導水部材25が設けられている。
次に、洗浄水タンク装置18は、洗浄水給水装置34を備えている。この洗浄水給水装置34は、従来のものと同様のものであり、外部の水道管などの給水源(図示せず)に接続される給水管36、給水装置用フロート38、給水管36と連通し、貯水タンク22に洗浄水を吐水する吐水管40、給水装置用フロート38にレバー42を介して連結される給水バルブ44などを備えている。
本実施形態では、この洗浄水給水装置34により、排水開始の所定時間後、給水を開始するようにしている。本実施形態では、貯水タンク22の満水時の止水水位は、図2に示す位置(WL)で一定になるようにしている。また、この洗浄水給水装置34は、手洗いカラン32に水を供給する手洗い給水管31を備え、便器への洗浄水の供給開始時(排水開始時)、蓋体24の手洗いカラン32に水の供給を開始するようにしている。
操作レバー48は、一方(本実施形態では、手前側)に(90度)回動させると、大洗浄が開始され、他方(本実施形態では、奥側)に(90度)回動させると、大洗浄よりも洗浄水量の少ない小洗浄が開始されるように、排水装置70を作動させる手動式の操作レバーである。また、モータ50は、大洗浄のボタンが押されると、操作レバー48と同一の一方(手前側)の方向に回転し、小洗浄のボタンが押されると、操作レバー48と同一の他方(奥側)の方向に回転して、それぞれ、大洗浄或いは小洗浄が開始されるように排水装置70を作動させるようになっている。このように、本実施形態では、使用者は、大洗浄及び小洗浄については、操作レバー48を操作しても良いし、操作ボタン52を押しても良い。小洗浄よりも洗浄水量の少ないエコ小洗浄については、モータ50によってのみ、即ち、使用者が操作ボタンを押すことによって、排水装置70が作動される。
これらの操作レバー48及びモータ50には、ワイヤ部材やユニバーサルジョイントなどにより構成される回転伝達部材54が連結されている。この回転伝達部材54の他端側には、その回転に伴って、回転伝達部材54を中心に揺動する第1の引き上げ部材56及び第2の引き上げ部材58が取り付けられ、これらの第1の引き上げ部材56及び第2の引き上げ部材58の先端部には、それぞれ、第1玉鎖60の上端部分及び第2玉鎖62の上端部分が取り付けられている。
これらの第1の引き上げ部材56及び第2の引き上げ部材58は、回転伝達部材54を一方側(大洗浄時)に回転させると、第1の引き上げ部材56のみが、その一方側に揺動して第1玉鎖60のみを引き上げ、一方、回転伝達部材54を他方側(小洗浄時、エコ小洗浄時)に回転させると、第1の引き上げ部材56及び第2の引き上げ部材58の両方が、その他方側に揺動して第1玉鎖60及び第2玉鎖62の両方を引き上げるような機械的な機構とされている。
次に、図2乃至図5により、排水装置70について説明する。
図3は本発明の一実施形態による洗浄水タンク装置の排水装置の分解斜視図であり、図4は本発明の一実施形態による洗浄水タンク装置の排水装置の断面図であり、図5は本発明の一実施形態による洗浄水タンク装置の排水装置の制御筒の斜視図であり、図6は本発明の一実施形態による洗浄水タンク装置の排水装置の斜視図である。
図3に示すように、本実施形態による洗浄水タンク装置の排水装置70は、弁体72と、オーバーフロー管74と、筒体76と、制御筒78と、フロート80と、オーバーフロー管に固定される固定部材82と、筒体76に形成された後述する開口部76cを開閉する切替弁84(90、92)と、を有する。
図2及び図4に示すように、弁体72は、オーバーフロー管74の下端部に形成された断面コ字状の弁体保持部74aにはめ込まれ、オーバーフロー管74と共に上下動して、排水口22aを開閉する排水弁として機能する。また、オーバーフロー管74の側面には、その上下方向の中間部に、固定部材82を保持するための凹部74bが一周にわたって延びるように形成されている。
次に、図4及び図5に示すように、制御筒78には、ほぼ円筒状の外側壁78aと、オーバーフロー管74の上下動をガイドする役割を有する円筒状の内側壁78bと、が形成されている。また、図4に示すように、制御筒78には、これらの側壁78a、78bと共に洗浄水を貯水可能にする中間水平壁78cが形成され、これらの側壁78a、78b及び中間水平壁78cにより貯水筒(貯水部)78dが構成される。
また、貯水筒78dの外側壁78aには、貯水筒78d内に貯水された洗浄水を所定の流量で流出させるための2つの小穴78e、78fが形成されている。そして、一方の小穴78eは、スライド部材(切替部材)86によりスライドして開閉可能となっており、貯水筒78d内から流出させる洗浄水の流量を調節することが出来るようになっている。
また、制御筒78の外側壁78aには、上述した貯水筒78dより下方部分に、排水時に、制御筒78の外方側の洗浄水を排水口22aに流入させるための流入口78gが形成されている。
次に、図4に示すように、上述した貯水筒78dの内方にフロート80が配置されている。この上方には、所定の機能を有する固定部材82が、上述したオーバーフロー管74の凹部74b内に側方からはめ込まれ、これにより、固定部材82は、オーバーフロー管74に対して水平方向に回転できるように取り付けられ、一方、オーバーフロー管74に対して上下方向には移動出来ないよう固定されるようになっている。
固定部材82には、第1の引き上げ部材56に取り付けられた第1玉鎖60の下端部分が取り付けられ、排水時に、オーバーフロー管74を引き上げるために使用される。使用者が操作レバー48を回転させ、或いは、洗浄のボタンが押されモータ50が作動されると、第1玉鎖60が引き上げられるが、その際に、オーバーフロー管74の弁体72は貯水タンク22内に貯水されている洗浄水のヘッド圧により鉛直下方向に抑えられているため、先ず、固定部材82がオーバーフロー管74に対して水平方向に回転し、その後、オーバーフロー管74が鉛直上方に移動することになる。
このような構成により、オーバーフロー管74が回転しながら鉛直方向上方に移動することを防ぐことができ、排水装置70の開弁動作を安定させることができる。
次に、固定部材82は、満水時には、フロート80の上昇を抑えるストッパとしての機能を有し、排水時には、後述するように、オーバーフロー管74及び弁体72が、フロート80の下降と連動して下降するよう、オーバーフロー管74とフロート80とを接続する機能を有する。固定部材82は、これらの機能を有するように、フロート80の上面に十分に当接するような形状及び大きさに形成されている。ここで、フロート80の浮力は、満水時、弁体72にかかる水圧によりオーバーフロー管74及び弁体72を上昇させないような浮力に設定され、排水時には、オーバーフロー管74及び弁体72にかかる下方向きの力よりやや大きい浮力に設定されている。なお、フロート80とオーバーフロー管74とを互いに固定して、常時接続するようにしても良い。
次に、図3及び図6に示すように、筒体76は、その横断面形状がほぼ矩形状に形成され、4辺の上縁部76aを有し、上方が開放されている。また、筒体76は、矩形状に形成された筒体76の4つの側面のうち、1つの側面76bにのみ、開口部76cが1つだけ形成されている。開口部76cは、矩形状に形成されている。
そして、この開口部76cを開閉可能な切替弁84として、図3、図4及び図6に示すように、第1切替弁90及びその外方側に設けられる第2切替弁92が設けられている。
図3に示すように、筒体76は、開口部76cの下方且つ側方の両側に軸76dを備え、第1切替弁90は、それらの軸76dにより揺動自在に嵌められる受部90aを備え、第2切替弁92には、その受部90aに揺動自在に嵌められる孔部92aが形成されている。そして、図6に示すように、筒体76に第1切替弁90及び第2切替弁92が取り付けられると、それらの軸76d、受部90a、孔部92aにより、軸体94が構成される。
従って、第1切替弁90は、この軸体94により、軸体94を中心に、下方位置から開口部76cを閉じる位置まで揺動可能になり、第2切替弁92は、下方位置から開口部76cを閉じた第1切替弁90に隣接する位置まで揺動可能になっている。
次に、図3、図4及び図6に示すように、第1切替弁90には、第1切替弁90が開口部76cを閉じたとき、筒体76の外方と内方とを連通させる連通口90bが形成されている。この連通口90bの開口断面積は、開口部76cの開口断面積よりも小さく、その大きさは、開口部76cを全開にしたときより、洗浄水の流量が所定量少なくなるような大きさに形成されている。このように、第1切替弁90は、筒体76の開口部76cの開口断面積を調節(減少)することが出来るようになっている。
次に、第2切替弁92には、第1切替弁90側に向けて延びる突出部92bが形成されている。この突出部92bは、第2切替弁92が第1切替弁90に近接され或いは隣接されたとき、第1切替弁90の連通口90bに挿入可能な位置及び角度に形成されている。
また、この第2切替弁92には、上述した軸体94の反対側の先端位置に、第2の引き上げ部材58に取り付けられた第2玉鎖62の下端部分が取り付けられている。また、第1切替弁90には、錘96が取り付けられ、第2切替弁92には、錘98が取り付けられている。
図2及び図4に示すように、筒体76の内方に制御筒78が取り付けられ、図2に示すように、筒体76及び制御筒78は、排水口22aを取り囲むように貯水タンク22の底部に取り付けられ、これにより、オーバーフロー管74が上下動可能に構成され、弁体72が排水口22aを開閉するようにされている。
このとき、図2及び図4に示すように、制御筒78及び筒体76は、それぞれ、制御筒78の貯水筒(貯水部)78dの外側壁78aに形成された小穴78e、78fが、筒体76に形成された開口部76cの反対側に位置するように取り付けられている。
上述した構成により、貯水タンク22の排水口22aから水洗大便器1へと供給される洗浄水の水量が、大洗浄モード、小洗浄モード、エコ小洗浄モードの多段階が得られるよう、筒体76の開口部76cの開口断面積を調節可能に開閉する切替弁90、92を有するので、効果的に、簡単な構造で、多段階の洗浄水量を得ることが出来る。その結果、近年の節水ニーズの要請も満たすことが出来る。
また、第1切替弁90には、その開口断面積が筒体76の開口部76cの開口断面積より小さく、筒体76の開口部76cを閉じたとき筒体76の外方と内方とを連通させる連通口90bが形成され、第2切替弁92は、第1切替弁90に近接されたとき、第1切替弁90に形成された連通口90bの開口断面積を減少させるように形成されているので、それらの切替弁の位置を上述したように調節するだけで、筒体76の開口部76cを全開にして得られる大洗浄モードと、筒体76の開口部76cの開口断面積を第1切替弁90の連通口90bの開口断面積と同程度の開口断面積まで減少させて得られる小洗浄モードと、筒体76の開口部76cの開口断面積を第1切替弁90の連通口90bの開口断面積より小さくして得られるエコ小洗浄モードの3段階の洗浄水量を容易に得ることが出来る。また、連通口90bを形成した第1切替弁90及びその連通口90bの開口断面積を減少させる突出部92bを有する第2切替弁92という簡単な構成により多段階洗浄を達成することが出来る。
次に、図7により、導水部材25について説明する。
図7は、本実施形態による洗浄水タンク装置の導水部材の斜視図である。
図7に示すように、導水部材25は、樹脂で一体成型されたものであり、貯水タンク22の前後方向(貯水タンクの幅が狭い方向)に延びる本体部25aと、本体部25aの両側に設けられた取付部25bとを有する。
取付部25bは、断面コ字状のクリップ状に形成され、それぞれ、貯水タンク22の上縁部に上方から引っ掛けて固定されている。
本体部25aには、回転伝達部材54、第1の引き上げ部材56及び第2の引き上げ部材58を支持するための穴(図示せず)が設けられている。
本体部25aの上部には、手洗いカラン32から吐水され、手洗い鉢24aに形成された吐水口24bから貯水タンク22に流入する洗浄水を受け止める受部25dと、その受部25dの外周縁の所定の範囲に形成された第1の縦壁部25e及び第2の縦壁部25fとが形成され、第1の縦壁部25e及び第2の縦壁部25fにより2つの導水口25gが形成される。
2つの導水口25gは、平面視で、上述した制御筒78の外側壁78aより外方側に位置している。また、2つの導水口25gは、一端(第2の縦壁部25f側)から他端(第1の縦壁部25e側)に向けて突出したリブ25hを備える。
2つのリブ25hは、一端から他端に亘って、一端から他端に向けて高さが小さくなるよう形成される。具体的には、一端側のリブ25hの底面は受部25dの底面と連続して形成され、一端側の天面は第2の縦壁部25fの高さ方向の半分より下の位置に形成され、この天面が他端側の受部25dの底面へ側面視で直線状に下降するよう形成される。即ち、2つのリブ25hは、側面視にて三角形状に形成される。
なお、本発明はこのような形態に限定されるものではなく、リブは他の形状に形成されてもよく、例えば、側面視で台形状に形成されてもよいし、受部25dの底面と連続して形成されていなくともよい。
受部25dは、導水部材25が貯水タンク22に取り付けられたとき、平面視で、手洗い鉢24aに形成された吐水口24bの中心位置と、ほぼ合うように形成されている。また、受部25dの大きさ自体も、吐水口24bの大きさより、十分大きく形成されている。即ち、吐水口24bから流入する洗浄水は、受部25dで受け止められるようになっている。
そして、受部25dで受け止められた洗浄水は、第1の縦壁部25eにより、所定時間、受部25dで滞留し、その所定時間の間は、貯水タンク22側、特に、貯水筒78d内には流入しないようになっている。所定時間経つと、受部25dで滞留していた洗浄水は、所定時間滞留されていた分だけ大きな流量で、2つの導水口25gから側方に向けて、貯水タンク22に流出されるようになっている。
ここで、上述したように、本実施形態の大洗浄モード及び小洗浄モードにおいて、制御筒78の貯水筒(貯水部)78d内の洗浄水の水位の低下速度は、弁体72による閉弁タイミングを定めるための重要な要素であり、エコ小洗浄モードにおいても、貯水等78d内の洗浄水の水位が低下しないと、閉弁タイミングが遅れるという問題が生じる。
一方、本実施形態のタンク装置では、蓋体に手洗いカラン32が設けられ、手洗い鉢24aに形成された吐水口24bから洗浄水が貯水タンク22に流入するようになっており、この洗浄水が貯水筒78d内に流入すると、貯水筒78d内の洗浄水の水位の低下速度が変化し、或いは、全く低下しなくなったりすることにより、いずれの洗浄モードにおいても、閉弁タイミングが遅れて、所望の洗浄水量が得られなくなるという問題が生じる。
これに対し、上述した本発明の一実施形態における洗浄水タンク装置18では、蓋体24の手洗い鉢24aに形成された吐水口24bから貯水タンク22に流入する洗浄水を、貯水筒78dの外方に導く導水部材25を設けているので、手洗い鉢24aに形成された吐水口24bから貯水筒78dに洗浄水が流入することを抑制することが出来る。特に、蓋体24の手洗い鉢24aに形成された吐水口24bから貯水タンク22に流入する洗浄水の水勢が比較的弱い際も、リブ25hにより導水口25gの断面積が狭まり、洗浄水の流速を上げることができるため、少量の洗浄水が受部25d底面からその裏面(本体部25a側の面)に伝わり貯水筒78dに向かうことを抑制することができる。
その結果、貯水筒78d内の水位の低下速度により弁体72の排水口22aの閉弁タイミングを制御する本実施形態の上述したような構成の排水装置70において、その動作を安定させることが出来る。例えば、仮に、手洗い鉢24aに形成された吐水口24bから、貯水筒78dに洗浄水が流入した場合、貯水筒78d内の水位の低下速度は遅くなり、その分、弁体72が排水口22aを閉止するタイミングが遅くなり、所望する以上の洗浄水量が便器に供給されるが、本実施形態によれば、このような閉弁タイミングの遅延は防止され、近年の節水ニーズに応えることが出来る。従って、筒体76及び切替弁90、82で洗浄水量を調節するようにした排水装置70を手洗い付きのタンクに適用することが可能となる。
また、上述した本発明の一実施形態における洗浄水タンク装置18では、リブ25hは、一端から他端に向けて高さが小さくなるよう形成されている。そのため、手洗い排水が比較的高流量の場合において、導水口25gにて流れが滞ることを抑制することができ、導水部材25の第1の縦壁部25e及び第2の縦壁部25fから洗浄水が溢れ出ることを抑制することができる。
1 水洗大便器
6 導水路
18 洗浄水タンク装置
20 外装タンク
22 貯水タンク
22a 排水口
24 蓋体
24a 手洗い鉢
24b 吐水口
25 導水部材
25a 本体部
25b 取付部
25d 受部
25e 第1の縦壁部
25f 第2の縦壁部
25g 導水口
25h リブ
32 手洗いカラン
34 洗浄水給水装置
46 操作装置
48 操作レバー
52 操作ボタン
54 回転伝達部材
56 第1の引き上げ部材
58 第2の引き上げ部材
60 第1玉鎖
62 第2玉鎖
70 排水装置
72 弁体
74 オーバーフロー管
74a 弁体保持部
74b 凹部
76 筒体
76a 筒体の上縁部
76b 筒体の一側面
76c 筒体の開口部
78 制御筒
78d 貯水筒
78e 小穴
78f 小穴
78g 流入口
80 フロート
82 固定部材
86 スライド部材
90 第1切替弁
92 第2切替弁
92b 突出部
94 軸体

Claims (3)

  1. 洗浄水を貯水する洗浄水タンク装置であって、
    洗浄水が貯水され、底面に排水口が形成された貯水タンクと、
    この貯水タンクの上方に固定され、前記貯水タンク側に洗浄水を流入させる流入口が形成された手洗い鉢を備えた蓋体と、
    前記貯水タンク及び前記手洗い鉢に洗浄水を給水する給水装置と、
    前記排水口を取り囲むように前記貯水タンクの底面から上方に延びる側面を有し、その上面が開放されると共に前記側面に開口部が形成された筒体と、この筒体の開口部を開閉する切替弁と、前記筒体の内方に設けられると共に前記流入口の下方に配置され、洗浄水を貯水すると共にその洗浄水を排出する小穴が形成された貯水筒と、この貯水筒の貯水部内に配置されたフロートと、前記貯水筒内の水位の低下に伴う前記フロートの下降に連動して下降し前記排水口を閉止する弁体と、を備えた排水装置と、
    前記流入口から流入する洗浄水を受け止める受部と、この受部の外周縁に形成された縦壁部と、この縦壁部に開口され洗浄水を前記貯水タンクへ導く導水口と、を備えた導水部材と、
    を有し、
    前記導水口は、一端から他端に向けて突出したリブを備えた洗浄水タンク装置。
  2. 前記リブは、一端から他端に向けて高さが小さくなる請求項1に記載の洗浄水タンク装置。
  3. 請求項1又は2に記載の洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器。
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