JP2017172173A - 洗浄水タンク装置及びその洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器 - Google Patents
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Abstract
Description
この問題を解決するために、蓋体の手洗い鉢に形成された流入口から貯水タンクに流入する洗浄水を、排水装置の貯水筒の外方に導く導水口を備えた導水部材により、流入口から貯水筒に洗浄水が流入することを抑制することが考えられる(例えば、特許文献1参照)。
まず、図1により本発明の一実施形態に係る水洗大便器の構成について説明する。図1は本発明の一実施形態に係る水洗大便器の断面図である。
図3は本発明の一実施形態による洗浄水タンク装置の排水装置の分解斜視図であり、図4は本発明の一実施形態による洗浄水タンク装置の排水装置の断面図であり、図5は本発明の一実施形態による洗浄水タンク装置の排水装置の制御筒の斜視図であり、図6は本発明の一実施形態による洗浄水タンク装置の排水装置の斜視図である。
また、制御筒78の外側壁78aには、上述した貯水筒78dより下方部分に、排水時に、制御筒78の外方側の洗浄水を排水口22aに流入させるための流入口78gが形成されている。
このような構成により、オーバーフロー管74が回転しながら鉛直方向上方に移動することを防ぐことができ、排水装置70の開弁動作を安定させることができる。
そして、この開口部76cを開閉可能な切替弁84として、図3、図4及び図6に示すように、第1切替弁90及びその外方側に設けられる第2切替弁92が設けられている。
従って、第1切替弁90は、この軸体94により、軸体94を中心に、下方位置から開口部76cを閉じる位置まで揺動可能になり、第2切替弁92は、下方位置から開口部76cを閉じた第1切替弁90に隣接する位置まで揺動可能になっている。
また、この第2切替弁92には、上述した軸体94の反対側の先端位置に、第2の引き上げ部材58に取り付けられた第2玉鎖62の下端部分が取り付けられている。また、第1切替弁90には、錘96が取り付けられ、第2切替弁92には、錘98が取り付けられている。
このとき、図2及び図4に示すように、制御筒78及び筒体76は、それぞれ、制御筒78の貯水筒(貯水部)78dの外側壁78aに形成された小穴78e、78fが、筒体76に形成された開口部76cの反対側に位置するように取り付けられている。
また、第1切替弁90には、その開口断面積が筒体76の開口部76cの開口断面積より小さく、筒体76の開口部76cを閉じたとき筒体76の外方と内方とを連通させる連通口90bが形成され、第2切替弁92は、第1切替弁90に近接されたとき、第1切替弁90に形成された連通口90bの開口断面積を減少させるように形成されているので、それらの切替弁の位置を上述したように調節するだけで、筒体76の開口部76cを全開にして得られる大洗浄モードと、筒体76の開口部76cの開口断面積を第1切替弁90の連通口90bの開口断面積と同程度の開口断面積まで減少させて得られる小洗浄モードと、筒体76の開口部76cの開口断面積を第1切替弁90の連通口90bの開口断面積より小さくして得られるエコ小洗浄モードの3段階の洗浄水量を容易に得ることが出来る。また、連通口90bを形成した第1切替弁90及びその連通口90bの開口断面積を減少させる突出部92bを有する第2切替弁92という簡単な構成により多段階洗浄を達成することが出来る。
図7は、本実施形態による洗浄水タンク装置の導水部材の斜視図である。
本体部25aには、回転伝達部材54、第1の引き上げ部材56及び第2の引き上げ部材58を支持するための穴(図示せず)が設けられている。
2つのリブ25hは、一端から他端に亘って、一端から他端に向けて高さが小さくなるよう形成される。具体的には、一端側のリブ25hの底面は受部25dの底面と連続して形成され、一端側の天面は第2の縦壁部25fの高さ方向の半分より下の位置に形成され、この天面が他端側の受部25dの底面へ側面視で直線状に下降するよう形成される。即ち、2つのリブ25hは、側面視にて三角形状に形成される。
なお、本発明はこのような形態に限定されるものではなく、リブは他の形状に形成されてもよく、例えば、側面視で台形状に形成されてもよいし、受部25dの底面と連続して形成されていなくともよい。
そして、受部25dで受け止められた洗浄水は、第1の縦壁部25eにより、所定時間、受部25dで滞留し、その所定時間の間は、貯水タンク22側、特に、貯水筒78d内には流入しないようになっている。所定時間経つと、受部25dで滞留していた洗浄水は、所定時間滞留されていた分だけ大きな流量で、2つの導水口25gから側方に向けて、貯水タンク22に流出されるようになっている。
一方、本実施形態のタンク装置では、蓋体に手洗いカラン32が設けられ、手洗い鉢24aに形成された吐水口24bから洗浄水が貯水タンク22に流入するようになっており、この洗浄水が貯水筒78d内に流入すると、貯水筒78d内の洗浄水の水位の低下速度が変化し、或いは、全く低下しなくなったりすることにより、いずれの洗浄モードにおいても、閉弁タイミングが遅れて、所望の洗浄水量が得られなくなるという問題が生じる。
その結果、貯水筒78d内の水位の低下速度により弁体72の排水口22aの閉弁タイミングを制御する本実施形態の上述したような構成の排水装置70において、その動作を安定させることが出来る。例えば、仮に、手洗い鉢24aに形成された吐水口24bから、貯水筒78dに洗浄水が流入した場合、貯水筒78d内の水位の低下速度は遅くなり、その分、弁体72が排水口22aを閉止するタイミングが遅くなり、所望する以上の洗浄水量が便器に供給されるが、本実施形態によれば、このような閉弁タイミングの遅延は防止され、近年の節水ニーズに応えることが出来る。従って、筒体76及び切替弁90、82で洗浄水量を調節するようにした排水装置70を手洗い付きのタンクに適用することが可能となる。
6 導水路
18 洗浄水タンク装置
20 外装タンク
22 貯水タンク
22a 排水口
24 蓋体
24a 手洗い鉢
24b 吐水口
25 導水部材
25a 本体部
25b 取付部
25d 受部
25e 第1の縦壁部
25f 第2の縦壁部
25g 導水口
25h リブ
32 手洗いカラン
34 洗浄水給水装置
46 操作装置
48 操作レバー
52 操作ボタン
54 回転伝達部材
56 第1の引き上げ部材
58 第2の引き上げ部材
60 第1玉鎖
62 第2玉鎖
70 排水装置
72 弁体
74 オーバーフロー管
74a 弁体保持部
74b 凹部
76 筒体
76a 筒体の上縁部
76b 筒体の一側面
76c 筒体の開口部
78 制御筒
78d 貯水筒
78e 小穴
78f 小穴
78g 流入口
80 フロート
82 固定部材
86 スライド部材
90 第1切替弁
92 第2切替弁
92b 突出部
94 軸体
Claims (3)
- 洗浄水を貯水する洗浄水タンク装置であって、
洗浄水が貯水され、底面に排水口が形成された貯水タンクと、
この貯水タンクの上方に固定され、前記貯水タンク側に洗浄水を流入させる流入口が形成された手洗い鉢を備えた蓋体と、
前記貯水タンク及び前記手洗い鉢に洗浄水を給水する給水装置と、
前記排水口を取り囲むように前記貯水タンクの底面から上方に延びる側面を有し、その上面が開放されると共に前記側面に開口部が形成された筒体と、この筒体の開口部を開閉する切替弁と、前記筒体の内方に設けられると共に前記流入口の下方に配置され、洗浄水を貯水すると共にその洗浄水を排出する小穴が形成された貯水筒と、この貯水筒の貯水部内に配置されたフロートと、前記貯水筒内の水位の低下に伴う前記フロートの下降に連動して下降し前記排水口を閉止する弁体と、を備えた排水装置と、
前記流入口から流入する洗浄水を受け止める受部と、この受部の外周縁に形成された縦壁部と、この縦壁部に開口され洗浄水を前記貯水タンクへ導く導水口と、を備えた導水部材と、
を有し、
前記導水口は、一端から他端に向けて突出したリブを備えた洗浄水タンク装置。 - 前記リブは、一端から他端に向けて高さが小さくなる請求項1に記載の洗浄水タンク装置。
- 請求項1又は2に記載の洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器。
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JP7432112B2 (ja) | 2020-03-24 | 2024-02-16 | Toto株式会社 | 水洗大便器 |
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