JP2017172146A - 道路標示 - Google Patents

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Abstract

【課題】標示の内容を効果的に表すことができる道路標示を提供する。【解決手段】文字や、数字や、記号や、図形などによって情報を表す情報表示部を備えさせ、前記情報表示部を、少なくとも道路の中央よりも一方の端側にのみ位置するように配置させると共に、この情報表示部の下端から上端へ至るほど前記道路の中央側から前記一方の端側へ向かう傾斜状に形成させる。前記情報表示部の下端側に位置して道路を通行する観者に対して、前記情報表示部の情報を読み取りやすく表すことができる。更に、前記情報表示部の上端側に位置して道路を通行する観者が前記情報表示部を視認したときに、前記情報表示部が表す情報を読み取りにくく表すことができる。【選択図】 図1

Description

本発明は、路面に文字、数字、記号、図形等を描いて情報を表し、これによって誘導、案内等を明示するための道路標識に関するものである。
路面に描く標示によって、これを視認する車両運転手などの観者を誘導、案内する道路標示は、従来より利用されており、種々の発明が開示されている。
例えば、特許文献1には、 少なくとも明度が異なる複数のシート片が、立体図形状に配置され、しかも相隣る各シート片間の明度差が陰影として表現され得る位置関係で配置されてなることを特徴とする立体図法による道路標示が、本出願人によって開示されている。
また、特許文献2には、道路上に敷き置かれる標示具であって、図形及び文字の少なくとも一方を含む標示部が上面に示されており、前記標示部が、前後方向に一定の比率で引き延ばされているとともに、前端の横幅の拡大率が後端の横幅の拡大率よりも大きくなるように標示されていることを特徴とする、道路用標示具が開示されている。
特開平09−041332号公報 特開2014−74275号公報
上記の各特許文献に示される発明は、いずれも観者が標示を視認する位置を考慮し、効果的に標示を表すように設けられたものであるが、本発明は、これらとは異なる構成により、標示の内容を効果的に表すことができる道路標示を提供するものである。
上記目的を達成するため、本発明は以下のような構成としている。
即ち、本発明に係る道路標示は、路面に設けられる道路標示であって、
文字や、数字や、記号や、図形などによって情報を表す情報表示部を備え、
前記情報表示部は、少なくとも道路の中央よりも一方の端側にのみ位置するように配置されると共に、
該情報表示部の下端から上端へ至るほど前記道路の中央側から前記一方の端側へ向かう傾斜状に形成されていることを特徴とするものである。
本発明に係る道路標示によれば、文字や、数字や、記号や、図形などによって情報を表す情報表示部を備えるので、これを視認する観者へ情報を容易に伝達することができる。
また、前記情報表示部を、道路の中央に位置させないように、少なくとも道路の中央よりも一方の端側にのみ位置するように配置させると共に、この情報表示部を下端から上端へ至るほど前記道路の中央側から前記一方の端側へ向かう傾斜状に形成させるので、前記情報表示部の下端側に位置して道路を通行する観者に対して、前記情報表示部の情報を読み取りやすく表すことができる。更に、前記情報表示部の上端側に位置して道路を通行する観者が前記情報表示部を視認したときに、前記情報表示部が表す情報を読み取りにくく表すことができる。
また、前記情報表示部を道路の車道外側線の近傍に配置せれば、前記情報表示部の下端側に位置して道路を通行する観者が前記情報表示部を視認したときには前記情報表示部が表す情報を読み取りやすいが、前記情報表示部の上端側に位置する観者からは前記情報表示部が表す情報をより読み取りにくく表すことができるので、好ましい。
また、前記情報表示部を道路の車道外側線の外側に配置させれば、前記情報表示部の上端側に位置して道路を通行する観者が前記情報表示部を視認したときに、前記情報表示部が表す情報を更に読み取りにくく表すことができるので、好ましい。また、前記情報表示部を道路の車道外側線の外側に配置させれば、走行する車両の車輪が接触することによる情報表示部の劣化が抑制できるので、好ましい。
また、前記情報表示部を道路に沿って複数設け、前記各情報表示部を組み合わせて一の標示を表すように設ければ、より複雑な情報を表すことができる。
また、前記各情報表示部の下端の道路中央側の端を、前記車道外側線から等距離に配置させれば、前記各情報表示部の下端側に位置して道路を通行する観者に対して、前記各情報表示部を組み合わせて表す一の標示を読み取りやすく表すことができるので、好ましい。
また、車両の走行する方向が一方向へのみ許可された道路に設置させると共に、許可された方向に対して逆向きに前記道路を走行する車両から前記情報表示部の表す情報を読み取れるように配置させれば、許可された方向へ前記道路を走行する車両からは前記情報表示部の表す情報が読み取りにくくなされるので、逆走防止の標示などを逆走車両に対して効果的に表すとともに、許可された方向へ走行する車両に対しては注意を惹きにくく表すことができるので、好ましい。
本願発明に係る道路標示によれば、道路を通行する観者へ情報表示部を表すときに、情報表示部の下端側に位置する観者に対しては情報の内容を認識しやすく、情報表示部の上端側に位置する観者に対しては情報の内容を認識しにくく表すことができる。
本願発明に係る道路標識の実施の一形態を示す平面図である。 図1の一部を拡大した図である。 図1の道路標示を路面に設置させて情報表示部の下端側から視認した状況を表す斜視図である。 図1の道路標示を路面に設置させて情報表示部の上端側から視認した状況を表す斜視図である。 本発明に係る道路標識の実施の他の一形態を示す図である。
本発明の実施の形態を図面に基づき具体的に説明する。
図面において、1は道路標示である。
道路標示1は、路面等の設置面に描いた標示であり、路面標示用の塗料を用いた塗装、印刷、路面標示用の標示シートの貼着などの方法により形成できる。本実施形態の道路標示1は、加熱によって路面へ融着する標示シート2を用いて設置させるように設けている。
図1に示す道路標示1は、6個の標示シート2a〜2fを道路に沿って設置させたものであり、観者が視認する位置から見て、手前側から順番に標示シート2a、2b、2c、2d、2e、2fを設置させるように設けている。
各標示シート2a〜2fには、文字や数字、記号、図形等を表す情報表示部11をそれぞれ形成させており、具体的には、四角形に形成した情報表示部11の内側に文字や数字、記号、図形等を描いている。
標示シート2aの情報表示部11aには、車両進入禁止の規制標識を形成して表している。標示シート2b〜2eの情報表示部11b〜11eには、それぞれ「逆」「走」「危」「険」の文字をそれぞれ形成して表している。標示シート2fの情報表示部11fには、手のひらと自動車のイラストを形成して表している。
図2は図1の一部を拡大した図である。
図2は、図1の標示シート2bを拡大して示している。
前記標示シート2bは、「逆」の文字を形成した情報表示部11bを縦長形状に形成させている。これは、路面に設置させた標示シート2bを観者が斜め下方へ見下ろすように視認したときに、実際の寸法よりも縦方向の大きさが小さく見えるため、あらかじめ縦長形状に形成することで情報表示部11bの表す文字を認識しやすく設けるものである。
また、前記標示シート2bは、前記情報表示部11bを下端から上端へ至るほど右側へ向かう傾斜状に形成させている。具体的には、前記情報表示部11bを構成する四角形を上記の方向へ傾斜する平行四辺形に形成し、その内側に描く「危」の文字もこれに対応する傾斜状に形成させている。
これは、路面に設置させた標示シート2bを観者が視線の右側で視認し、斜め下方へ見下ろすように目視したときに、情報表示部11bの表す文字を認識しやすく設けるものである。前記標示シート2bは、前記情報表示部11bの下端側で、前記情報表示部11bの傾斜する方向の延長に位置する観者が斜め下方へ見下ろすように視認したときに、前記情報表示部11bの表す文字を良好に認識できるように設けている。
尚、情報表示部11の上端、下端とは、情報表示部21bに表した文字などの向きに準じて表現しており、表した文字や数字、記号、図形などの上方側の情報表示部11の端部を上端とし、下方側の情報表示部11の端部を下端としている。
図1、2に示す前記標示シート2bは、道路を通行する者、例えば車両の運転手などを主要な観者として想定しており、このような観者が視線の右側で標示シート2bを視認したときに情報表示部11bの表す「危」の文字を認識しやすくなるように形成している。道路を通行する者はその視線を道路の進行方向へ向けていることが多く、標示シート2bは情報表示部11bを道路の右側に位置させて道路を通行する観者に視認させるように設けている。換言すると、前記標示シート2bは、情報表示部11bを道路中央に位置させず、少なくとも道路の中央よりも右側にのみ配置させて設置させるように設けたものである。図1、2に示す前記標示シート2bは、情報表示部11bを観者の視線の右側に配置させるために、情報表示部11bを右側の車道外側線の近傍に配置させて設けるのが好ましく、情報表示部11bを右側の車道外側線の外側に配置させて設けるのがより好ましい。
前記標示シート2bは、四角形に設けた前記情報表示部11bの側方に、三角形の側面部12bを配置して設けている。これは観者が標示シート2bを好適な位置から視認したときに、前記情報表示部11bが観者へ向けられた面を構成すると共に、前記側面部12bがその側方へ向けられた面を構成するように視認されて、あたかも立体であるかのように観者が錯覚するよう設けたものである。
図1に戻って示すように、道路標示1を構成する各標示シート2a〜2fは、各々の情報表示部11a〜11fを、縦長、且つ下端から上端へ至るほど右方向へ向かう傾斜状に形成させており、その側方に三角形の側面部12a〜12fを形成させている。
前記各標示シート2a〜2fは、各々の横方向の大きさは略同一に形成しているが、縦方向の大きさは、標示シート2aが最も小さく、標示シート2b、2c、2d、2e、2fの順に徐々に大きくなるように形成している。
換言すると、標示シート2a〜2fの備える各情報表示部11a〜11fは、下端から上端へ至るほど右方向へ向かうように傾斜しているが、情報表示部11aの傾斜の角度が最も大きく、情報表示部2fへ向かうほど傾斜の角度が徐々に小さくなるように形成している。
縦長且つ傾斜状に設けた各情報表示部11a〜11fは、その傾斜する方向の下端側の延長線上に位置する観者から表示内容が良好に視認できるように設けているが、各標示シート2a〜2fを上記のように設けることで、各情報表示部11a〜11fの傾斜する方向への延長線が交わる位置が生じる。この位置から標示シート2a〜2fを観者が視認すると、各情報表示部11a〜11fの表す表示がより一体的に視認できる。特に、前記情報表示部11b〜11eに表す「逆」「走」「危」「険」の文字表示は、組み合わせて「逆走危険」の情報表示を行うものであり、これらがより一体的に観者に視認されることで、より確実に表す情報を認識させることができる。
図3は図1の道路標示1を路面に設置させて情報表示部11a〜11fの下端側から視認した状況を表す斜視図である。
図3は、道路標示1を構成する各情報表示部11a〜11fの傾斜する方向への延長線が交わる位置の近傍から道路標示1を視認した状況を表している。
尚、図3において、各標示シート2a〜2fは、図中右側の車道外側線L1と、各情報表示部11a〜11fの下端左端との間隔を、それぞれ同じ大きさとなるように配置させ、各情報表示部11a〜11fの上端に至るほど前記車道外側線L1から離れるように配置させている。
図3に示す道路標示1は、車両の走行する方向が一方向へのみ許可された所謂一方通行の道路Rにおいて、許可された方向とは逆向きに走行する逆走車両に対し、注意を促す表示を行っている状況を表している。このような表示を有効に利用できる事例としては、例えば、高速道路の出口への設置が挙げられ、本来許可された方向とは逆向きに走行して高速道路へ入り込む車両に対し、逆走している旨を警告するために好適に用いることができる。
このような表示を行う場合において、表示を表す主な対象である逆走車両の運転手に対しては道路標示1の表示する情報を良好に認識できるように表すことは当然であるが、許可された方向へ走行する車両の運転手に対しては不要な注意を引かないように設けることが好ましい。特に上記のような一方通行の道路Rでは、許可された方向へ走行する車両が大多数であり、このような車両の運転手にとっては、極まれに現れる可能性がある逆走車両へ向けての表示はわずらわしいだけではなく、不要な注意を惹いて不安全運転などの要因になる可能性も否定できない。
図4は図1の道路標示1を路面に設置させて情報表示部11a〜11fの上端側から視認した状況を表す斜視図である。図4は図3の道路標示1を道路Rの逆側から視認した状況を表している。
図3に示す各情報表示部11a〜11fは、それぞれ下端から上端へ至るほど右方向、即ち車道外側線L1から離れる方向へ向かうように傾斜している。即ち、図4に示すように、前記各情報表示部11a〜11fをそれぞれ上端側の道路R上から観者が目視したときには、前記各情報表示部11a〜11fの傾斜する方向の延長上ではなく、縦長に設けた各情報表示部11a〜11fを斜め横方向から視認されるので、各情報表示部11a〜11fが表す内容が歪んで見え、意味のあるものとして認識されにくい。
前記各情報表示部11a〜11fの表示を傾斜状ではなく、単純な縦長形状に形成すると共に、その向きを道路に沿って設置させた場合には、これらを各情報表示部11a〜11fの上端側から目視した観者からは、各情報表示部11a〜11fの表す情報は上下逆さまに視認されるので、比較的簡単な形状の文字や数字や記号や図形などを表示させた場合には、意味のある表示として観者の注意を惹く可能性がある。
一方、図1〜4に示す前記道路標示1は、本来表示を行う方向とは逆側の、各情報表示部11a〜11fの上端側において、各情報表示部11a〜11fの傾斜する方向の延長線が前記道路Rと交わりにくいので、各情報表示部11a〜11fに簡単な形状の情報表示を行ったとしても、観者からは意味のある表示として認識されにくく、不要な注意を惹きにくい。
また、前記道路標示1は、標示シート2a〜2fの備える各情報表示部11a〜11fの縦方向の大きさを、情報表示部11aが最も小さく、情報表示部11fへ向かうほどに徐々に大きくなるように形成している。図4に示すように、これらを情報表示部11a〜11fの上端側から観者が視認したときには、観者に最も近い情報表示部11fが最も縦長であると共に、観者から最も離れた情報表示部11aの縦方向の大きさが最も小さいので、各情報表示部11a〜11fの表す表示がより読み取りにくく、意味のある表示として認識されにくくなされる。
また、前記道路標示1は、標示シート2a〜2fの備える各情報表示部11a〜11fをそれぞれ傾斜状の形状に設けており、情報表示部11aの傾斜の角度が最も大きく、情報表示部2fへ向かうほど傾斜の角度が徐々に小さくなるように形成している。そして、各情報表示部11a〜11fは、その傾斜の延長線上が、表す表示を好適に視認できる位置である。
このように形成した標示シート2a〜2fを、図3、4に示すように道路Rに設置して設けた道路標示1は、各情報表示部11a〜11fの傾斜する方向への延長線が、各情報表示部11a〜11fの下端側で交わる。即ち、図4に示すように、これらを情報表示部11a〜11fの上端側から観者が目視したときには、各情報表示部11a〜11fの傾斜の延長線上から視認しにくく、各情報表示部11a〜11fの表す表示をより読み取りにくく表すことができる。
また、前記道路標示1は、設置させた道路Rの形状により、情報表示部11a〜11fのいずれかを上端側の傾斜の延長線上から視認できる場合でも、各情報表示部11a〜11fのうち複数を同時に上端側の傾斜の延長線上から視認することは非常に困難である。
図5は本発明に係る道路標識1の実施の他の一形態を示す図である。
図5に示す道路標識1は、これを構成する各標示シート2a〜2fの縦方向の寸法と、各情報表示部11a〜11fに設けた表示の内容が、前記図1〜4に示す道路標示1と異なる事項である。
即ち、図5に示す道路標識1は、観者が視認する位置から見て手前側から順番に6個の標示シート2a、2b、2c、2d、2e、2fを設置させて設けるものであり、各標示シート2a〜2fには、文字や数字、記号、図形等を表す情報表示部11a〜11fをそれぞれ形成させている。前記情報表示部11a〜11fは、下端から上端へ至るほど右方向へ向かって傾斜する平行四辺形に形成し、その内側に描く文字等もこれに対応する傾斜状に形成させている。
図5に示す標示シート2aの情報表示部11aには、2台の車が正面衝突しているイラストを形成して表している。標示シート2b〜2eの情報表示部11b〜11eには、それぞれ「走」「行」「注」「意」の文字をそれぞれ形成して表している。標示シート2fの情報表示部11fには、「!」の記号を形成して表している。
図5に示す各標示シート2a〜2fは、各々の横方向の大きさを略同一に形成すると共に、縦方向の大きさも略同じ大きさに形成している。
換言すると、下端から上端へ至るほど右方向へ向かう傾斜状に形成した各情報表示部11a〜11fは、各々の傾斜の角度を略同じ大きさに形成している。
前記各標示シート2a〜2fを道路に沿って設置させて設けた道路標示1は、図1〜4に示す道路標識1と同様に、各情報表示部2a〜2fの下端側の道路上から観者が目視したときには、各情報表示部11a〜11fが傾斜する延長線上から視認されて、その表す表示の内容が良好に認識できる。
逆に、各情報表示部2a〜2fの上端側の道路上から観者が目視したときには、各情報表示部11a〜11fが、その傾斜する延長線上からではなく、斜め横方向から視認されるので、各情報表示部11a〜11fが表す内容が歪んで見え、意味のあるものとして認識されにくく表すことができる。
前記各情報表示部11a〜11fを備える標示シート2a〜2fを道路に沿って設置させる場合に、各情報表示部11a〜11fの傾斜する方向への延長線が道路上で交わらないように平行に配置させて、前記道路標示1を設けることが容易である。
このように道路標示1を設けることで、各情報表示部11a〜11fのうち複数を同時にその傾斜の延長線上から観者が視認することは困難となる。
一方、前記標示シート2a〜2fを、相互の間隔を大きくあけて設置させるときには、観者が標示シート2a〜2fの表す表示を一度に視認することが困難になる場合がある。このような場合には、各情報表示部11a〜11fの表す表示を1個づつ観者に視認させた方が、より確実に表示する情報を認識させることができるため、図5に示すような道路標示1を用いて表示するのが好ましい。
尚、図5に示す道路標示1は、傾斜する各情報標示シート11a〜11fをそれぞれ平行に配置させているが、これに限るものではなく、各情報標示シート11a〜11fの傾斜する角度が異なるようにその向きを調整して路面に設置させ、各情報標示シート11a〜11fの傾斜する方向の延長線が道路上で交わるように設置させてもよい。
尚、本発明に係る道路標示1は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、図1〜4や図5に示す道路標示1は、情報表示部11が下端から上端に至るほど右側に傾斜する形状に形成しているが、左側に傾斜する形状に形成させてもよい。
この場合は、少なくとも情報表示部11を道路の中央よりも左側に配置させて道路標識1を設置させる。また、情報表示部11を観者の視線の左側に配置させるために、情報表示部11を左側の車道外側線の近傍に配置させて設けるのが好ましく、情報表示部11を左側の車道外側線の外側に配置させて設けるのがより好ましい。
また、図3、4に示す道路標示1は、車両の走行する方向が一方向へのみ許可された所謂一方通行の道路に設置させているが、これに限るものではなく、中央線や中央分離帯などを挟んで対向車線が並設された道路に設置させてもよい。対向車線が並設されている道路において、設置した道路標識1が対向車線を走行する車両から視認できるような場合には、情報表示部11を下端から上端に至るほど右側へ傾斜する傾斜状ではなく、左側へ傾斜する傾斜状に形成して、道路の中央より左側に設置させるのが好ましい。
尚、前記道路標示1は、商業施設や公園の駐車場などにも設置して好適に利用できる。
また、図1〜4や、図5に示す道路標示1は、情報表示部11の形状を平行四辺形に形成しているが、これに限るものではなく、傾斜状の台形や、傾斜状の他の形状に形成してもよい。また、文字や数字や記号や図形などを傾斜状に表すだけでもよいが、上記の道路標示1のように、側面部12を備えさせることで、表す表示がより複雑なものとなるので、情報表示部11の上端側から視認する観者から表す表示がより読み取りにくいものとなされるので好ましい。
1 道路標示
11 情報表示部
12 側面部
2 標示シート

Claims (5)

  1. 路面に設けられる道路標示であって、
    文字や、数字や、記号や、図形などによって情報を表す情報表示部を備え、
    前記情報表示部は、少なくとも道路の中央よりも一方の端側にのみ位置するように配置されると共に、
    該情報表示部の下端から上端へ至るほど前記道路の中央側から前記一方の端側へ向かう傾斜状に形成されていることを特徴とする道路標示。
  2. 前記情報表示部が道路の車道外側線の近傍に配置されるように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の道路標示。
  3. 前記情報表示部が道路の車道外側線の外側に配置されるように設けられていることを特徴とする請求項2に記載の道路標示。
  4. 前記情報表示部が道路に沿って複数設けられ、
    前記各情報表示部が組み合わされて一の標示を表すように設けられており
    前記各情報表示部の下端の道路中央側の端が、前記車道外側線から等距離に配置されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の道路標示。
  5. 車両の走行する方向が一方向へのみ許可された道路に設置され、
    前記情報表示部の表す情報が許可された方向に対して逆向きに前記道路を走行する車両から読み取れるように配置されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の道路標示。

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