JP2017171899A - 粘度指数向上剤及び潤滑油組成物 - Google Patents

粘度指数向上剤及び潤滑油組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】粘度指数向上効果が高く、潤滑油組成物の剪断安定性安定性に優れる粘度指数向上剤を提供する。【解決手段】下記一般式(1)で示される単量体(a)及び炭素数1〜4のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル(b)を必須構成単量体とする共重合体(A)を含有する粘度指数向上剤であって、(A)の重量平均分子量が20,000〜150,000であり、単量体(a)の数平均分子量が1,000〜4,000である粘度指数向上剤。【選択図】なし

Description

本発明は、粘度指数向上剤及び粘度指数向上剤を含有してなる潤滑油組成物に関する。
自動車等に使用される潤滑油や作動油等は、高温になるほど粘度が低下するが、実用上は低温から高温までの広範囲にわたり、粘度ができるだけ変化しないことが望ましい。そこで潤滑油に粘度指数向上剤を添加して粘度の温度依存性を改善する方法が広く行われている。そのような粘度指数向上剤としては、メタクリル酸エステル共重合体(特許文献1〜4)、オレフィン共重合体(特許文献5)及びマクロモノマー共重合体(特許文献6)等が知られている。
しかしながら、上記の粘度指数向上剤は、粘度指数向上効果が未だ十分ではなく、また、実用時に長時間運転後の剪断安定性が未だ十分でないという問題があった。
特許第2732187号公報 特許第2941392号公報 特開平7−62372号公報 特開2004−307551号公報 特開2005−200454号公報 特表2008−546894号公報
本発明の目的は、粘度指数向上効果が高く、潤滑油組成物の剪断安定性安定性に優れる粘度指数向上剤を提供することである。
本発明者等は、鋭意検討した結果、本発明に至った。すなわち本発明は、下記一般式(1)で表される(a)及び炭素数1〜4のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル(b)を必須構成単量体とする共重合体(A)を含有してなる粘度指数向上剤であって、(A)の重量平均分子量が20,000〜150,000であり、単量体(a)の重量平均分子量が1,000〜4,000である粘度指数向上剤;前記粘度指数向上剤及び基油を含有してなる潤滑油組成物である。
Figure 2017171899
[Rは水素原子又はメチル基;−X−は−O−、−O(AO)−又は−NH−で表される基であって、Aは炭素数2〜4のアルキレン基であり、mは1〜10の整数であり、mが2以上の場合のAは同一でも異なっていてもよく、(AO)部分はランダム結合でもブロック結合でもよい;Rはイソブチレン及び/又は1,2−ブチレンを必須構成単位とする炭化水素重合体から水素原子を1つ除いた残基;pは0又は1の数。]
本発明の粘度指数向上剤を含有してなる潤滑油組成物は、粘度指数向上効果が高く、剪断安定性に優れるという効果を奏する。
本発明の粘度指数向上剤は、一般式(1)で表される(a)及び炭素数1〜4のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル(b)を必須構成単量体とする共重合体(A)を含有してなる。なお、(メタ)アクリル酸は、アクリル酸又はメタクリル酸を意味する。
一般式(1)におけるRは、水素原子又はメチル基である。これらのうち、粘度指数の観点から好ましいのは、メチル基である。
一般式(1)における−X−は、−O−、−O(AO)−又はNH−で表される基である。
Aは炭素数2〜4のアルキレン基である。
炭素数2〜4のアルキレン基としては、エチレン基、1,2−又は1,3−プロピレン基、及び1,2−、1,3−又は1,4−ブチレン基が挙げられる。
mが1以上の場合、mは1〜10の整数であり、粘度指数の観点から好ましくは1〜4の整数、更に好ましくは1〜2の整数である。
mが2以上の場合のAは同一でも異なっていてもよく、(AO)部分はランダム結合でもブロック結合でもよい。
−X−のうち、粘度指数の観点から好ましいのは、−O−及び−O(AO)−で表される基であり、更に好ましくは−O−及び−O(CHCHO)−で表される基である。
pは0又は1の数である。
一般式(1)におけるRは、イソブチレン及び/又は1,2−ブチレンを必須構成単量体とする炭化水素重合体(以下、「炭化水素重合体」と略記する)から水素原子を1つ除いた残基である。
炭化水素重合体としては、イソブチレン及び/又は1,2−ブチレンに加え、以下の(1)〜(3)を構成単量体とする重合体が挙げられる。
炭化水素重合体は、ブロック重合体でもランダム重合体であってもよい。
(1)脂肪族不飽和炭化水素[炭素数2〜36のオレフィン(例えばエチレン、プロピレン、2,3−ブチレン、ペンテン、ヘプテン、ジイソブチレン、オクテン、ドデセン、オクタデセン、トリアコセン及びヘキサトリアコセン等)及び炭素数2〜36のジエン(例えばブタジエン、イソプレン、1,4−ペンタジエン、1,5−ヘキサジエン及び1,7−オクタジエン等)等]
(2)脂環式不飽和炭化水素[例えばシクロヘキセン、(ジ)シクロペンタジエン、ピネン、リモネン、インデン、ビニルシクロヘキセン及びエチリデンビシクロヘプテン等]
(3)芳香族基含有不飽和炭化水素(例えばスチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、2,4−ジメチルスチレン、エチルスチレン、イソプロピルスチレン、ブチルスチレン、フェニルスチレン、シクロヘキシルスチレン、ベンジルスチレン、クロチルベンゼン、ビニルナフタレン、ジビニルベンゼン、ジビニルトルエン、ジビニルキシレン及びトリビニルベンゼン等)等が挙げられる。
炭化水素重合体が、二重結合を有する場合には、水素添加により、二重結合の一部又は全部を水素化したものであってもよい。
炭化水素重合体の合計構成単量体数に基づき、イソブチレン基及び/又は1,2−ブチレン基の合計比率は、粘度指数及びせん断安定性の観点から好ましくは30モル%以上であり、更に好ましくは40モル%以上、特に好ましくは50モル%以上、最も好ましくは60モル%以上である。
一般式(1)で示される単量体(a)は、炭化水素重合体の片末端に水酸基を導入した片末端水酸基含有(共)重合体(Y)と、(メタ)アクリル酸とのエステル化反応により得ることができる。なお、「(メタ)アクリル」は、メタクリル又はアクリルを意味する。
片末端水酸基含有(共)重合体(Y)の具体例としては、以下のものが挙げられる。
アルキレンオキサイド付加物(Y1);不飽和炭化水素(x)をイオン重合触媒(ナトリウム触媒等)存在下に重合して得られた(共)重合体に、アルキレンオキサイド(エチレンオキサイド及びプロピレンオキサイド等)を付加して得られたもの等。
ヒドロホウ素化物(Y2);末端二重結合を有する(x)の(共)重合体のヒドロホウ素化反応物(例えばUS4,316,973号に記載のもの)等。
無水マレイン酸−エン−アミノアルコール付加物(Y3);末端二重結合を有する(x)の(共)重合体と無水マレイン酸とのエン反応で得られた反応物を、アミノアルコールでイミド化して得られたもの等。
ヒドロホルミル−水素化物(Y4);末端二重結合を有する(x)の(共)重合体をヒドロホルミル化し、次いで水素化反応して得られたもの(例えば特開昭63−175096号に記載のもの)等。
(Y)のうち好ましいのは、粘度指数及びせん断安定性の観点から(Y1)、(Y2)及び(Y3)であり、更に好ましいのは、(Y1)である。
単量体(a)の重量平均分子量(以下Mwと略記する)は、1,000〜4,000であり、粘度指数及びせん断安定性の観点から好ましくは1,500〜3,000、更に好ましくは1,500〜2,500である。なお、単量体(a)、片末端水酸基含有(共)重合体(Y)及び共重合体(A)のMwは、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより以下の条件で測定することができる。
<(a)、(Y)及び(A)のMwの測定条件>
装置 :「HLC−802A」[東ソー(株)製]
カラム :「TSK gel GMH6」[東ソー(株)製]2本
測定温度 :40℃
試料溶液 :0.5重量%のテトラヒドロフラン溶液
溶液注入量:200μl
検出装置 :屈折率検出器
基準物質 :標準ポリスチレン(TSKstandard POLYSTYRENE)12点(分子量:500、1,050、2,800、5,970、9,100、18,100、37,900、96,400、190,000、355,000、1,090,000、2,890,000)[東ソー(株)製]
(Y)は、潤滑油への溶解性の観点から、特定の溶解度パラメーター(以下SP値と略記する)を有するものが好ましい。SP値の範囲は、好ましくは7.0〜9.0(cal/cm1/2であり、更に好ましくは7.3〜8.5(cal/cm1/2である。なお、本発明におけるSP値は、Fedors法(Polymer Engineering and Science,Feburuary,1974,Vol.14、No.2 P.147〜154)に記載の方法で算出される値である。
(Y)のSP値は、(Y)を構成する単量体それぞれのSP値を前記の方法で算出し、それぞれの単量体のSP値を、構成単量体単位のモル分率に基づいて平均した値である。
(Y)のSP値は、使用する単量体のSP値、モル分率を適宜調整することにより所望の範囲にすることができる。
(Y)の結晶化温度は、潤滑油組成物の低温粘度の観点から好ましくは−40℃以下であり、更に好ましくは−50℃以下、特に好ましくは−55℃以下、最も好ましくは−60℃以下である。
なお、(Y)と(共)重合体(A)の結晶化温度は、示差走査熱量計「ユニックス(登録商標)DSC7」(PERKIN−ELMER社製)を使用して測定することができ、(Y)、(A)5mgを試料とし、10℃/分の等温速度で100℃から−80℃まで冷却したときに観測される結晶化温度である。
本発明における共重合体(A)は、炭素数1〜4の直鎖アルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル(b)を必須構成単量体とする。
炭素数1〜4の直鎖アルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル(b)としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル及び(メタ)アクリル酸n−ブチルが挙げられる。
(b)のうち好ましいのは、炭素数1〜3の直鎖アルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステルであり、更に好ましいのは(メタ)アクリル酸メチル及び(メタ)アクリル酸エチルであり、特に好ましいのは(メタ)アクリル酸メチルである。
本発明における(共)重合体(A)は、単量体(a)及び(b)に加え、下記一般式(2)で表される単量体(c)及び/又は炭素数12〜36の直鎖アルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル(d)を構成単量体とする共重合体であることが、粘度指数とせん断安定性の観点から好ましい。
Figure 2017171899
[Rは水素原子又はメチル基;−X−は−O−又は−NH−で表される基;Rは炭素数2〜4の直鎖又は分岐アルキレン基;R5、はそれぞれ独立に炭素数8〜24の直鎖アルキル基;qは0〜20の整数であり、qが2以上の場合のRは同一でも異なっていてもよく、(RO)部分はランダム結合でもブロック結合でもよい。]
一般式(2)におけるRは、水素原子又はメチル基である。これらのうち、粘度指数向上効果の観点から好ましいのは、メチル基である。
一般式(2)における−X−は、−O−又は−NH−で表される基である。これらのうち、粘度指数向上効果の観点から好ましいのは−O−で表される基である。
一般式(2)におけるRは、炭素数2〜4のアルキレン基である。炭素
数2〜4のアルキレン基としては、エチレン基、イソプロピレン基、1,2−又は1,3−プロピレン基、イソブチレン基、及び1,2−、1,3−又は1,4−ブチレン基が挙げられる。
一般式(2)におけるqは0〜20の整数であり、粘度指数向上効果及び低温粘度の観点から、好ましくは0〜5の整数であり、更に好ましくは0〜2の整数である。
qが2以上の場合のAは同一でも異なっていてもよく、(RO)部分はランダム結合でもブロック結合でもよい。
一般式(2)におけるR、Rは、それぞれ独立に、炭素数8〜24の直鎖アルキル基である。具体的には、n−オクチル基、n−ノニル基、n−デシル基、n−ウンデシル基、n−ドデシル基、n−テトラデシル基、n−ヘキサデシル基、n−オクタデシル基、n−エイコシル基及びn−テトラコシル基が挙げられる。
炭素数8〜24の直鎖アルキル基のうち、粘度指数及びせん断安定性の観点から好ましくは、炭素数8〜20の直鎖アルキル基であり、更に好ましくは炭素数9〜18の直鎖アルキル基、特に好ましくは炭素数10〜16の直鎖アルキル基である。
単量体(c)の具体例としては、(メタ)アクリル酸2−オクチルデシル、エチレングリコールモノ−2−オクチルペンタデシルエーテルと(メタ)アクリル酸とのエステル、(メタ)アクリル酸2−オクチルドデシル、(メタ)アクリル酸2−デシルテトラデシル、(メタ)アクリル酸2−ドデシルヘキサデシル、(メタ)アクリル酸2−テトラデシルオクタデシル、(メタ)アクリル酸2−ドデシルペンタデシル、(メタ)アクリル酸2−テトラデシルヘプタデシル、(メタ)アクリル酸2−ヘキサデシルヘプタデシル、(メタ)アクリル酸2−ヘプタデシルイコシル、(メタ)アクリル酸2−ヘキサデシルドコシル、(メタ)アクリル酸2−エイコシルドコシル、(メタ)アクリル酸2−テトラコシルヘキサコシル及びN−2−オクチルデシル(メタ)アクリルアミド等が挙げられる。
単量体(b)のうち、粘度指数及びせん断安定性の観点から好ましくは、(メタ)アクリル酸2−オクチルドデシル、(メタ)アクリル酸2−デシルテトラデシル、(メタ)アクリル酸2−ドデシルヘキサデシル、(メタ)アクリル酸2−テトラデシルオクタデシルである。
炭素数12〜36の直鎖アルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル(d)としては、(メタ)アクリル酸n−ドデシル、(メタ)アクリル酸n−トリデシル、(メタ)アクリル酸n−テトラデシル、(メタ)アクリル酸n−ペンタデシル、(メタ)アクリル酸n−ヘキサデシル、(メタ)アクリル酸n−オクタデシル、(メタ)アクリル酸n−イコシル、(メタ)アクリル酸n−テトラコシル、(メタ)アクリル酸n−トリアコンチル及び(メタ)アクリル酸n−ヘキサトリアコンチル等が挙げられる。
(d)のうち好ましくは、炭素数12〜32の直鎖アルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルであり、更に好ましくは炭素数16〜30の直鎖アルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステル、特に好ましくは炭素数18〜24の直鎖アルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステルである。
本発明における(共)重合体(A)は、単量体(a)〜(d)に加え、更に単量体(a)及び(c)を除く窒素原子含有単量体(e)、水酸基含有単量体(f)及びリン原子含有単量体(g)からなる群から選ばれる1種以上を構成単量体とする共重合体であることが、粘度指数及びせん断安定性の観点から好ましい。
窒素原子含有単量体(e)としては、単量体(a)及び(c)を除く、以下の単量体(e1)〜(e4)が挙げられる。
アミド基含有単量体(e1):
(メタ)アクリルアミド、モノアルキル(メタ)アクリルアミド[窒素原子に炭素数1〜4のアルキル基が1つ結合したもの;例えばN−メチル(メタ)アクリルアミド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド及びN−n−又はイソブチル(メタ)アクリルアミド等]、N−(N’−モノアルキルアミノアルキル)(メタ)アクリルアミド[窒素原子に炭素数1〜4のアルキル基が1つ結合したアミノアルキル基(炭素数2〜6)を有するもの;例えばN−(N’−メチルアミノエチル)(メタ)アクリルアミド、N−(N’−エチルアミノエチル)(メタ)アクリルアミド、N−(N’−イソプロピルアミノ−n−ブチル)(メタ)アクリルアミド及びN−(N’−n−又はイソブチルアミノ−n−ブチル)(メタ)アクリルアミド等]、ジアルキル(メタ)アクリルアミド[窒素原子に炭素数1〜4のアルキル基が2つ結合したもの;例えばN,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジイソプロピル(メタ)アクリルアミド及びN,N−ジ−n−ブチル(メタ)アクリルアミド等]、N−(N’,N’−ジアルキルアミノアルキル)(メタ)アクリルアミド[アミノアルキル基の窒素原子に炭素数1〜4のアルキル基が2つ結合したアミノアルキル基(炭素数2〜6)を有するもの;例えばN−(N’,N’−ジメチルアミノエチル)(メタ)アクリルアミド、N−(N’,N’−ジエチルアミノエチル)(メタ)アクリルアミド、N−(N’,N’−ジメチルアミノプロピル)(メタ)アクリルアミド及びN−(N’,N’−ジ−n−ブチルアミノブチル)(メタ)アクリルアミド等];N−ビニルカルボン酸アミド[N−ビニルホルムアミド、N−ビニルアセトアミド、N−ビニル−n−又はイソプロピオン酸アミド及びN−ビニルヒドロキシアセトアミド等]等が挙げられる。
ニトロ基含有単量体(e2):
4−ニトロスチレン等が挙げられる。
1〜3級アミノ基含有単量体(e3):
1級アミノ基含有単量体{炭素数3〜6のアルケニルアミン[(メタ)アリルアミン及びクロチルアミン等]、アミノアルキル(炭素数2〜6)(メタ)アクリレート[アミノエチル(メタ)アクリレート等]};2級アミノ基含有単量体{モノアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート[窒素原子に炭素数1〜6のアルキル基が1つ結合したアミノアルキル基(炭素数2〜6)を有するもの;例えばN−t−ブチルアミノエチル(メタ)アクリレート及びN−メチルアミノエチル(メタ)アクリレート等]、炭素数6〜12のジアルケニルアミン[ジ(メタ)アリルアミン等]};3級アミノ基含有単量体{ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート[窒素原子に炭素数1〜6のアルキル基が2つ結合したアミノアルキル基(炭素数2〜6)を有するもの;例えばN,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート及びN,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート等]、窒素原子を有する脂環式(メタ)アクリレート[モルホリノエチル(メタ)アクリレート等]、芳香族系単量体[N−(N’,N’−ジフェニルアミノエチル)(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノスチレン、4−ビニルピリジン、2−ビニルピリジン、N−ビニルピロール、N−ビニルピロリドン及びN−ビニルチオピロリドン等]}、及びこれらの塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩又は低級アルキル(炭素数1〜8)モノカルボン酸(酢酸及びプロピオン酸等)塩等が挙げられる。
ニトリル基含有単量体(e4):
(メタ)アクリロニトリル等が挙げられる。
(e)のうち好ましくは、(e1)及び(e3)であり、更に好ましくは、N−(N’,N’−ジフェニルアミノエチル)(メタ)アクリルアミド、N−(N’,N’−ジメチルアミノエチル)(メタ)アクリルアミド、N−(N’,N’−ジエチルアミノエチル)(メタ)アクリルアミド、N−(N’,N’−ジメチルアミノプロピル)(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート及びN,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレートである。
水酸基含有単量体(f):
水酸基含有芳香族単量体(p−ヒドロキシスチレン等)、ヒドロキシアルキル(炭素数2〜6)(メタ)アクリレート[2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、及び2−又は3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等]、モノ−又はビス−ヒドロキシアルキル(炭素数1〜4)置換(メタ)アクリルアミド[N,N−ビス(ヒドロキシメチル)(メタ)アクリルアミド、N,N−ビス(ヒドロキシプロピル)(メタ)アクリルアミド、N,N−ビス(2−ヒドロキシブチル)(メタ)アクリルアミド等]、ビニルアルコール、炭素数3〜12のアルケノール[(メタ)アリルアルコール、クロチルアルコール、イソクロチルアルコール、1−オクテノール及び1−ウンデセノール等]、炭素数4〜12のアルケンモノオール又はアルケンジオール[1−ブテン−3−オール、2−ブテン−1−オール及び2−ブテン−1,4−ジオール等]、ヒドロキシアルキル(炭素数1〜6)アルケニル(炭素数3〜10)エーテル(2−ヒドロキシエチルプロペニルエーテル等)、多価(3〜8価)アルコール(グリセリン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、ソルビタン、ジグリセリン、糖類及び蔗糖等)のアルケニル(炭素数3〜10)エーテル又は(メタ)アクリレート[蔗糖(メタ)アリルエーテル等]等;
ポリオキシアルキレングリコール(アルキレン基の炭素数2〜4、重合度2〜50)、ポリオキシアルキレンポリオール[上記3〜8価のアルコールのポリオキシアルキレンエーテル(アルキレン基の炭素数2〜4、重合度2〜100)]、ポリオキシアルキレングリコール又はポリオキシアルキレンポリオールのアルキル(炭素数1〜4)エーテルのモノ(メタ)アクリレート[ポリエチレングリコール(Mn:100〜300)モノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール(Mn:130〜500)モノ(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(Mn:110〜310)(メタ)アクリレート、ラウリルアルコールエチレンオキサイド付加物(2〜30モル)(メタ)アクリレート及びモノ(メタ)アクリル酸ポリオキシエチレン(Mn:150〜230)ソルビタン等]等;が挙げられる。
リン原子含有単量体(g)としては、以下の単量体(g1)〜(g2)が挙げられる。
リン酸エステル基含有単量体(g1):
(メタ)アクリロイロキシアルキル(炭素数2〜4)リン酸エステル[(メタ)アクリロイロキシエチルホスフェート及び(メタ)アクリロイロキシイソプロピルホスフェート]及びリン酸アルケニルエステル[リン酸ビニル、リン酸アリル、リン酸プロペニル、リン酸イソプロペニル、リン酸ブテニル、リン酸ペンテニル、リン酸オクテニル、リン酸デセニル及びリン酸ドデセニル等]等が挙げられる。なお、「(メタ)アクリロイロキシ」は、アクリロイロキシ又はメタクリロイロキシを意味する。
ホスホノ基含有単量体(g2):
(メタ)アクリロイロキシアルキル(炭素数2〜4)ホスホン酸[(メタ)アクリロイロキシエチルホスホン酸等]及びアルケニル(炭素数2〜12)ホスホン酸[ビニルホスホン酸、アリルホスホン酸及びオクテニルホスホン酸等]等が挙げられる。
(g)のうち好ましくは(g1)であり、更に好ましくは(メタ)アクリロイロキシアルキル(炭素数2〜4)リン酸エステルであり、特に好ましくは(メタ)アクリロイロキシエチルホスフェートである。
(A)は、単量体(a)〜(g)に加え、更に不飽和基を2つ以上有する単量体(h)を構成単量体とする共重合体であることが、粘度指数とせん断安定性の観点から好ましい。
不飽和基を2つ以上有する単量体(h)としては、例えば、ジビニルベンゼン、炭素数4〜12のアルカジエン(ブタジエン、イソプレン、1,4−ペンタジエン、1,6−ヘプタジエン及び1,7−オクタジエン等)、(ジ)シクロペンタジエン、ビニルシクロヘキセン及びエチリデンビシクロヘプテン、リモネン、エチレンジ(メタ)アクリレート、ポリアルキレンオキサイドグリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリアリルエーテル、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、国際公開WO01/009242号公報に記載の、不飽和カルボン酸とグリコールとのエステル及び不飽和アルコールとカルボン酸のエステルなどであって、Mnが500以上のエステルが挙げられる。
(A)は、単量体(a)〜(h)に加え、以下の単量体(i)〜(o)を構成単量体としてもよい。
脂肪族炭化水素系単量体(i):
炭素数2〜20のアルケン(エチレン、プロピレン、ブテン、イソブテン、ペンテン、ヘプテン、ジイソブチレン、オクテン、ドデセン及びオクタデセン等)等が挙げられる。
脂環式炭化水素系単量体(j):
シクロペンテン、シクロヘキセン、シクロヘプテン、シクロオクテン及びピネン等が挙げられる。
芳香族炭化水素系単量体(k):
スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、2,4−ジメチルスチレン、4−エチルスチレン、4−イソプロピルスチレン、4−ブチルスチレン、4−フェニルスチレン、4−シクロヘキシルスチレン、4−ベンジルスチレン、4−クロチルベンゼン、インデン及び2−ビニルナフタレン等が挙げられる。
ビニルエステル、ビニルエーテル、ビニルケトン類(l):
炭素数2〜12の飽和脂肪酸のビニルエステル(酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル及びオクタン酸ビニル等)、炭素数1〜12のアルキル、アリール又はアルコキシアルキルビニルエーテル(メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、プロピルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、2−エチルヘキシルビニルエーテル、フェニルビニルエーテル、ビニル−2−メトキシエチルエーテル及びビニル−2−ブトキシエチルエーテル等)及び炭素数1〜8のアルキル又はアリールビニルケトン(メチルビニルケトン、エチルビニルケトン及びフェニルビニルケトン等)等が挙げられる。
エポキシ基含有単量体(m):
グリシジル(メタ)アクリレート及びグリシジル(メタ)アリルエーテル等が挙げられる。
ハロゲン元素含有単量体(n):
塩化ビニル、臭化ビニル、塩化ビニリデン、塩化(メタ)アリル及びハロゲン化スチレン(ジクロロスチレン等)等が挙げられる。
不飽和ポリカルボン酸のエステル(o):
不飽和ポリカルボン酸のアルキル、シクロアルキル又はアラルキルエステル[不飽和ジカルボン酸(マレイン酸、フマール酸及びイタコン酸等)の炭素数1〜8のアルキルジエステル(ジメチルマレエート、ジメチルフマレート、ジエチルマレエート及びジオクチルマレエート)]等が挙げられる。
(A)を構成する(a)の割合は、粘度指数及びせん断安定性の観点から、(A)の重量に基づいて、好ましくは1〜25重量%であり、更に好ましくは5〜20重量%、特に好ましくは5〜17重量%、最も好ましくは5〜15重量%である。
(A)を構成する(b)の割合は、粘度指数及びせん断安定性の観点から、(A)の重量に基づいて、好ましくは20〜60重量%であり、更に好ましくは30〜55重量%、特に好ましくは35〜50重量%、最も好ましくは40〜50重量%である。
(A)を構成する(c)の割合は、粘度指数及びせん断安定性の観点から、(A)の重量に基づいて、好ましくは20〜70重量%であり、更に好ましくは30〜65重量%、特に好ましくは35〜60重量%である。
(A)を構成する(d)の割合は、粘度指数及びせん断安定性の観点から、必要である場合には、(A)の重量に基づいて、好ましくは1〜40重量%であり、更に好ましくは5〜35重量%、特に好ましくは10〜30重量%である。
(A)を構成する(e)〜(g)それぞれの割合は、粘度指数及びせん断安定性の観点から、必要である場合には、(A)の重量に基づいて、好ましくは1〜15重量%であり、更に好ましくは1〜12重量%、特に好ましくは2〜10重量%である。
(A)を構成する(h)の割合は、粘度指数及びせん断安定性の観点から、必要である場合には、(A)の重量に基づいて、好ましくは0.01〜200ppmであり、更に好ましくは0.05〜50ppm、特に好ましくは0.1〜20ppmである。
(A)を構成する(i)〜(o)それぞれの割合は、粘度指数向上効果及び潤滑油組成物の低温粘度の観点から、必要である場合には、(A)の重量に基づいて、好ましくは1〜10重量%であり、更に好ましくは1〜7重量%、特に好ましくは2〜5重量%である。
(A)のSP値は、粘度指数向上効果及び潤滑油組成物の低温粘度の観点から、好ましくは8.5〜9.6(cal/cm1/2であり、更に好ましくは8.8〜9.6(cal/cm1/2、特に好ましくは9.0〜9.5(cal/cm1/2、最も好ましくは9.2〜9.5(cal/cm1/2である。
(A)のSP値は、(A)を構成する単量体それぞれのSP値を前記の方法で算出し、それぞれの単量体のSP値を、構成単量体単位のモル分率に基づいて平均した値である。
(A)のSP値は、使用する単量体のSP値、モル分率を適宜調整することにより8.5〜9.6(cal/cm1/2にすることができる。
(A)のSP値と基油のSP値の差の絶対値は、粘度指数向上効果及び潤滑油組成物の低温粘度の観点から、好ましくは0.5〜1.6(cal/cm1/2であり、更に好ましくは0.8〜1.6(cal/cm1/2、特に好ましくは1.0〜1.6(cal/cm1/2である。
(A)のMwは、通常20,000〜150,000であり、粘度指数及びせん断安定性の観点から、下限は好ましくは30,000以上、更に好ましくは40,000以上であり、上限は好ましくは130,000、更に好ましくは120,000以下、特に好ましくは100,000以下、最も好ましくは80,000以下である。Mwが20,000より小さいと粘度指数が小さくなる場合があり、150,000より大きいとせん断安定性が悪化する場合がある。
(A)は、公知の製造方法によって得ることができ、具体的には前記の単量体を溶剤中で重合触媒存在下に溶液重合することにより得る方法が挙げられる。
溶剤としては、トルエン、キシレン、炭素数9〜10のアルキルベンゼン、メチルエチルケトン及び鉱物油等が挙げられる。
重合触媒としては、アゾ系触媒(2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)及び2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)等)、過酸化物系触媒(ベンゾイルパーオキサイド、クミルパーオキサイド及びラウリルパーオキサイド等)及びレドックス系触媒(ベンゾイルパーオキサイドと3級アミンの混合物等)が挙げられる。更に必要により、公知の連鎖移動剤(炭素数2〜20のアルキルメルカプタン等)を使用することもできる。
重合温度は、好ましくは25〜140℃であり、更に好ましくは50〜120℃である。また、上記の溶液重合の他に、塊状重合、乳化重合又は懸濁重合により(A)を得ることができる。
(A)が共重合体である場合の重合形態としては、ランダム付加重合体又は交互共重合体のいずれでもよく、また、グラフト共重合体又はブロック共重合体のいずれでもよい。
本発明の粘度指数向上剤は、(A)と、(A)以外のアルキル(メタ)アクリル酸エステル(共)重合体(B)を併用してもよい。
(B)としては、(A)以外のアルキル(メタ)アクリル酸エステル(共)重合体であれば特に限定しないが、炭素数1〜18の直鎖アルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル(共)重合体等が挙げられる。
(B)の具体例としては、メタクリル酸n−オクタデシル/メタクリル酸n−ドデシル(モル比10〜30/90〜70)共重合体、メタクリル酸n−テトラデシル/メタクリル酸n−ドデシル(モル比10〜30/90〜70)共重合体、メタクリル酸n−ヘキサデシル/メタクリル酸n−ドデシル/メタクリル酸メチル(モル比20〜40/55〜75/0〜10)共重合体及びアクリル酸n−ドデシル/メタクリル酸n−ドデシル(モル比10〜40/90〜60)共重合体等が挙げられ、これらは単独でも2種以上を併用してもよい。
(A)と(B)を併用する場合の(B)の使用量は、(A)の重量に基づいて、低温粘度の観点から好ましくは0.01〜30重量%であり、更に好ましくは0.01〜20重量%、特に好ましくは0.01〜10重量%である。
本発明の潤滑油組成物は、本発明の粘度指数向上剤及び基油を含有してなる。基油としては、鉱物油(溶剤精製油、パラフィン油、イソパラフィンを含有する高粘度指数油、イソパラフィンの水素化分解による高粘度指数油及びナフテン油等)、合成潤滑油[炭化水素系合成潤滑油(ポリα−オレフィン系合成潤滑油等)及びエステル系合成潤滑油等]及びこれらの混合物が挙げられる。これらのうち好ましくは鉱物油である。
基油の100℃における動粘度(JIS−K2283で測定したもの)は、実効温度でのHTHS粘度の観点から好ましくは1〜15mm/sであり、更に好ましくは2〜5mm/sである。
基油の粘度指数(JIS−K2283で測定したもの)は、実効温度域でのHTHS粘度の観点から好ましくは110以上である。
基油の曇り点(JIS−K2269で測定したもの)は、好ましくは−5℃以下であり、更に好ましくは−15℃以下である。基油の曇り点がこの範囲内であると潤滑油組成物の低温粘度が良好である。
本発明の潤滑油組成物における粘度指数向上剤の含有率は、基油の重量に基づいて、粘度指数向上剤中の(A)の重量に換算して、好ましくは1〜30重量%である。
潤滑油組成物がエンジン油として使用される場合には、100℃の動粘度が4〜10mm/sの基油に、(A)を2〜10重量%含有しているものが好ましい。
潤滑油組成物がギヤ油として使用される場合には、100℃の動粘度が2〜10mm/sの基油に、(A)を3〜30重量%含有しているものが好ましい。
潤滑油組成物が自動変速機油(ATF及びbelt−CVTF等)として使用される場合には、100℃の動粘度が2〜6mm/sの基油に、(A)を3〜25重量%含有しているものが好ましい。
潤滑油組成物がトラクション油として使用される場合には、100℃の動粘度が1〜5mm/sの基油に、(A)を0.5〜10重量%含有しているものが好ましい。
本発明の潤滑油組成物は、各種添加剤を含有してもよい。添加剤としては、以下のものが挙げられる。
(1)清浄剤:
塩基性、過塩基性又は中性の金属塩[スルフォネート(石油スルフォネート、アルキルベンゼンスルフォネート及びアルキルナフタレンスルフォネート等)の過塩基性又はアルカリ土類金属塩等]、サリシレート類、フェネート類、ナフテネート類、カーボネート類、フォスフォネート類及びこれらの混合物;
(2)分散剤:
コハク酸イミド類(ビス−又はモノ−ポリブテニルコハク酸イミド類)、マンニッヒ縮合物及びボレート類等;
(3)酸化防止剤:
ヒンダードフェノール類及び芳香族2級アミン類等;
(4)油性向上剤:
長鎖脂肪酸及びそれらのエステル(オレイン酸及びオレイン酸エステル等)、長鎖アミン及びそれらのアミド(オレイルアミン及びオレイルアミド等)等;
(5)摩擦摩耗調整剤:
モリブデン系及び亜鉛系化合物(モリブデンジチオフォスフェート、モリブデンジチオカーバメート及びジンクジアルキルジチオフォスフェート等)等;
(6)極圧剤:
硫黄系化合物(モノ又はジスルフィド、スルフォキシド及び硫黄フォスファイド化合物)、フォスファイド化合物及び塩素系化合物(塩素化パラフィン等)等;
(7)消泡剤:
シリコン油、金属石けん、脂肪酸エステル及びフォスフェート化合物等;
(8)抗乳化剤:
4級アンモニウム塩(テトラアルキルアンモニウム塩等)、硫酸化油及びフォスフェート(ポリオキシエチレン含有非イオン性界面活性剤のフォスフェート等)等;
(9)腐食防止剤:
窒素原子含有化合物(ベンゾトリアゾール及び1,3,4−チオジアゾリル−2,5−ビスジアルキルジチオカーバメート等)等。
本発明の粘度指数向上剤を含有してなる潤滑油組成物は、駆動系潤滑油〔MTF(マニュアルトランスミッション油)、デファレンシャルギヤ油、ATF(オートマチックトランスミッション油)及びbelt−CVTF(ベルト−コンティニュアスリーバリアブルトランスミッション油)等〕、作動油(機械の作動油、パワーステアリング油及びショックアブソーバー油等)、エンジン油(ガソリン用及びディーゼル用等)及びトラクション油の用途として使用できる。これらの用途のうち、粘度指数及びせん断安定性の観点から、好ましくは駆動系潤滑油(MTF、デファレンシャルギヤ油、ATF及びbelt−CVTF等)である。
以下、実施例により本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
<製造例1>片末端水酸基含有(共)重合体の製造
反応装置にn−ヘキサン330重量部を仕込み、−40℃に冷却した。これにsec−ブチルリチウムのシクロヘキサン溶液(濃度は15.6重量%)28重量部を添加し、次いで−78℃で液化したブタジエン84重量部、2時間撹拌した、ついでのテトラヒドロフラン(THF)18重量部を添加し、−20℃で30分間、攪拌した。さらに1.5時間後に酸化エチレン(1.1mol/l、THF溶液)125重量部を添加した。反応液を室温まで昇温し、40分攪拌した後、メタノール122重量部を添加した。
この溶液を300重量部の0.3重量%塩酸で2回洗浄し、続いて300重量部の純水で2回洗浄した。有機層に11重量部の無水硫酸マグネシウムを加え、30分間、静置した。ろ過操作を行い、ろ液を濃縮し、溶媒を留去して、89重量部の高粘稠の片末端水酸基含有(共)重合体(Y1−1)を得た。
得られた(共)重合体(Y1−1)の物性値は以下のとおりであった。
1,2付加体と1,4付加体との合計に基づく、ブタジエンの1,2付加体の比率91.9モル%、Mw=2,160。
<製造例2>
反応装置にn−ヘキサン250重量部を仕込み、−40℃に冷却した。n−ブチルリチウムのn−ヘキサン溶液(濃度は20.4重量%)12重量部、続いてt−ブトキシカリウムのTHF溶液(t−ブトキシカリウムの濃度は10.2重量%、添加量はn−ブチルリチウムの2倍モル)96重量部を添加し、−40℃で30分間、攪拌した。これに−78℃で液化したブタジエン14重量部滴下し、−20℃で1時間、攪拌した。さらに35重量部の液化ブタジエン35重量部を滴下し、−20℃で1時間、攪拌した。酸化エチレン(1.1mol/l、THF溶液)125重量部を添加した。反応液を室温まで昇温し、40分攪拌した後、メタノール122重量部を添加した。
この溶液を200重量部の純水で2回、200gの0.2重量%塩酸で3回洗浄し、さらに180重量部のトルエンで希釈した後、300重量部の純水で4回洗浄した。有機層を濃縮し、溶媒を留去して、48重量部の片末端水酸基含有(共)重合体(Y1−3)を得た。
得られた(共)重合体(Y1−3)の物性値は以下のとおりであった。
1,2付加体と1,4付加体との合計に基づく、ブタジエンの1,2付加体の比率45モル%、Mw=2,309。
<製造例3>
表1に示される質量比で(Y1−1)と(Y1−3)を混合し、(Y1−2)を得た。
<製造例4>
製造例2のn−ブチルリチウムのn−ヘキサン溶液(濃度は20.4重量%)12重量部を28重量部に、t−ブトキシカリウムのTHF溶液(t−ブトキシカリウムの濃度は10.2重量%、添加量はn−ブチルリチウムの2倍モル)96重量部を180重量部に、酸化エチレン(1.1mol/l、THF溶液)125重量部を250重量部に変更した以外は製造例2と同様に行い、59重量部の片末端水酸基含有(共)重合体(Y1−4)を得た。
得られた(共)重合体(Y1−4)の物性値は以下のとおりであった。
1,2付加体と1,4付加体との合計に基づく、ブタジエンの1,2付加体の比率47モル%、Mw=1,151。
<製造例5>
製造例2のn−ブチルリチウムのn−ヘキサン溶液(濃度は20.4重量%)12重量部を7重量部に、t−ブトキシカリウムのTHF溶液(t−ブトキシカリウムの濃度は10.2重量%、添加量はn−ブチルリチウムの2倍モル)96重量部を56重量部に、酸化エチレン(1.1mol/l、THF溶液)125重量部を75重量部に変更した以外は製造例2と同様に行い、45重量部の片末端水酸基含有(共)重合体(Y1−5)を得た。
得られた(共)重合体(Y1−5)の物性値は以下のとおりであった。
1,2付加体と1,4付加体との合計に基づく、ブタジエンの1,2付加体の比率45.1モル%、Mw=3,811。
<製造例6>水素添加片末端水酸基含有(共)重合体の製造
気体導入管を備えた反応装置に製造例1で得られた(共)重合体(Y1−1)50重量部、THF100重量部を仕込み、均一に溶解させた。これにパラジウム炭素5重量部とエタノール10重量部の混合物を添加し10分撹拌した後、水素ガスを20ml/分の流量で液中に導入し、室温で5時間反応させた。反応後パラジウム炭素をろ過で除き、ろ液を減圧下で撹拌し、溶媒のTHFとエタノールを除去して、45重量部の高粘稠の水素添加片末端水酸基含有共重合体(Y1−6)を得た。
得られた(共)重合体(Y1−6)の物性値は以下のとおりであった。結果を表1に示す。
イソブチレン基及び1,2−ブチレン基の合計比率91.9モル%、Mw=2,240。
<製造例7〜10>水素添加片末端水酸基含有(共)重合体の製造
(Y1−2)、(Y1−3)、(Y1−4)および(Y1−5)それぞれについても製造例6と同様に水素添加反応を行い、水素添加片末端水酸基含有(共)重合体(Y1−7)、(Y1−8)、(Y1−9)および(Y1−10)を得た。
それぞれの物性値は以下のとおりであった。結果を表1に示す。
(Y1−7):イソブチレン基及び1,2−ブチレン基の合計比率73モル%、Mw=2,300。
(Y1−8):イソブチレン基及び1,2−ブチレン基の合計比率45モル%、Mw=2,390。
(Y1−9):イソブチレン基及び1,2−ブチレン基の合計比率47モル%、Mw=1,190。
(Y1−10):イソブチレン基及び1,2−ブチレン基の合計比率45モル%、Mw=3,930。
Figure 2017171899
<実施例1〜6、比較例1〜4>
撹拌装置、加熱冷却装置、温度計、滴下ロート、窒素吹き込み管及び減圧装置を備えた反応容器に、基油A(SP値:8.3、100℃の動粘度:2.2mm/s、粘度指数:105)100部を投入し、別のガラス製ビーカーに、表2記載の単量体100重量部、連鎖移動剤としてのドデシルメルカプタン0.6重量部、2,2−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.5重量部及び2,2−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)0.2重量部を投入し、20℃で撹拌、混合して単量体溶液を調製し、滴下ロートに投入した。反応容器の気相部の窒素置換(気相酸素濃度:100ppm以下)を行った後、密閉下系内温度を70〜85℃に保ちながら、2時間かけて単量体溶液を滴下し、滴下終了から2時間、85℃で熟成した後、120〜130℃に昇温後、同温度で減圧下(0.027〜0.040MPa)未反応の単量体を2時間かけて除去し、共重合体(A1)〜(A9)、(H1)〜(H4)からなる粘度指数向上剤(R1)〜(R9)、(S1)〜(S4)を得た。得られた共重合体(A1)〜(A9)、(H1)〜(H4)のSP値を上記の方法で計算し、Mwを上記の方法で測定した。また、粘度指数向上剤の基油溶解性を以下の方法で評価した。結果を表2に示す。
<粘度指数向上剤の基油溶解性の評価方法>
粘度指数向上剤(R1)〜(R9)、(S1)〜(S4)を基油Aに10重量部添加し、室温の外観を目視で観察し、以下の評価基準で基油溶解性を評価した。
[評価基準]
○:外観が均一であり、共重合体の不溶解物がない
×:外観が不均一であり、共重合体の不溶解物が認められる
Figure 2017171899
表2に記載の単量体(a)〜(f)の組成は、以下に記載した通りである。
(a−1):(Y1−6)のメタクリル酸エステル化物(Mw2,310)
(a−2):(Y1−7)のメタクリル酸エステル化物(Mw2,370)
(a−3):(Y1−8)のメタクリル酸エステル化物(Mw2,460)
(a−4):(Y1−9)のメタクリル酸エステル化物(Mw1,260)
(a−5):(Y1−10)のメタクリル酸エステル化物(Mw3,990)
(a’−1):水素化ポリブタジエンの片末端水酸基含有重合体(商品名;KrasolHLBH−5000M、Cray Valley製、1,2−ブチレン比率;65モル%、水酸基価;10.4mgKOH/g、Mw;8,000、Mw/Mn=1.10)
(b−1):メタクリル酸メチル
(c−1):メタクリル酸2−デシルテトラデシル
(c−2):メタクリル酸2−ドデシルヘキサデシル
(c−3):メタクリル酸2−テトラデシルオクタデシル
(d−1):メタクリル酸ヘキサデシル
(d−2):メタクリル酸オクタデシル
(e−1):N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート
(f−1):2−ヒドロキシエチルメタクリレート
(g−1):メタクリロイロキシエチルホスフェート
<実施例10〜18、比較例5〜7>
撹拌装置を備えたステンレス製容器に、基油A(SP値:8.3、100℃の動粘度:2.2mm/s、粘度指数:105)を投入し、得られる潤滑油組成物の100℃動粘度が5.00±0.02(mm/s)になるように、それぞれ粘度指数向上剤(R1)〜(R9)、(S1)〜(S4)を添加し、潤滑油組成物(V1)〜(V9)、(W1)〜(W4)を得た。
潤滑油組成物(V1)〜(V9)、(W1)、(W2)及び(W4)の粘度指数、40℃動粘度、剪断安定度、低温粘度(−40℃)を以下の方法で測定した。結果を表3に示す。なお、潤滑油組成物(W3)は基油Aに対して共重合体の不溶解物が認められるため、評価を行わなかった。
<潤滑油組成物の粘度指数及び40℃動粘度の測定方法>
JIS−K2283の方法で測定した。
<潤滑油組成物の低温粘度の測定方法>
ASTM D 2983の方法で−40℃での粘度を測定した。
<潤滑油組成物の剪断安定度(SS)の測定方法>
ギア油用潤滑油組成物:ASTM D 2603の方法で測定した。
Figure 2017171899
表3の結果から明らかなように、本発明の粘度指数向上剤を含有してなる潤滑油組成物(実施例10〜18)は、比較例5〜7の潤滑油組成物と比較して、粘度指数向上効果が高い。また本発明の粘度指数向上剤を含有してなる潤滑油組成物は剪断安定度が低く、低温粘度が低く、いずれにも優れる。
本発明の粘度指数向上剤を含有してなる潤滑油組成物は、駆動系潤滑油(MTF、デファレンシャルギヤ油、ATF及びbelt−CVTF等)、作動油(機械の作動油、パワーステアリング油及びショックアブソーバー油等)、エンジン油(ガソリン用及びディーゼル用等)及びトラクション油として好適である。

Claims (7)

  1. 下記一般式(1)で示される単量体(a)及び炭素数1〜4のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル(b)を必須構成単量体とする共重合体(A)を含有する粘度指数向上剤であって、(A)の重量平均分子量が20,000〜150,000であり、単量体(a)の重量平均分子量が1,000〜4,000である粘度指数向上剤。
    Figure 2017171899
    [Rは水素原子又はメチル基;−X−は−O−、−O(AO)−又は−NH−で表される基であって、Aは炭素数2〜4のアルキレン基であり、mは1〜10の整数であり、mが2以上の場合のAは同一でも異なっていてもよく、(AO)部分はランダム結合でもブロック結合でもよい;Rはイソブチレン及び/又は1,2−ブチレンを必須構成単位とする炭化水素重合体から水素原子を1つ除いた残基;pは0又は1の数。]
  2. (A)の溶解性パラメーターが8.5〜9.6である請求項1に記載の粘度指数向上剤。
  3. (A)が、(A)の構成単量体として更に下記一般式(2)で示される単量体(c)、及び/又は炭素数12〜36の直鎖アルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル(d)を含有してなる共重合体である請求項1又は2に記載の粘度指数向上剤。
    Figure 2017171899
    [Rは水素原子又はメチル基;−X−は−O−又は−NH−で表される基;Rは炭素数2〜4の直鎖又は分岐アルキレン基;R5、はそれぞれ独立に炭素数8〜24の直鎖アルキル基;qは0〜20の整数であり、qが2以上の場合のRは同一でも異なっていてもよく、(RO)部分はランダム結合でもブロック結合でもよい。]
  4. (A)が、更に単量体(a)及び(c)を除く窒素原子含有単量体(e)、水酸基含有単量体(f)及びリン原子含有単量体(g)からなる群から選ばれる1種以上を構成単量体とする共重合体である請求項1〜3のいずれかに記載の粘度指数向上剤。
  5. (A)が、構成単量体として(A)の重量に基づいて(a)を1〜25重量%、(b)を20〜60重量%、(c)を20〜70重量%及び(d)を1〜40重量%含有する共重合体である請求項3又は4に記載の粘度指数向上剤。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の粘度指数向上剤及び基油を含有してなる潤滑油組成物であって、(A)の溶解性パラメーターと基油の溶解性パラメーターの差の絶対値が0.5〜1.6である潤滑油組成物。
  7. 更に、清浄剤、分散剤、酸化防止剤、油性向上剤、摩擦摩耗調整剤、極圧剤、消泡剤、抗乳化剤及び腐食防止剤からなる群から選ばれる1種以上の添加剤を含有してなる請求項6に記載の潤滑油組成物。
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