JP2017171616A - Mkp−1誘導剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】日常摂取しても安全であるものの中から、MKP−1の遺伝子発現量を増加させる医薬品や飲食品及び飼料を提供することを課題とする。
【解決手段】ラクトバチルス・ヘルベティカス(Lactobacillus helveticus)に属する乳酸菌又はその培養物を有効成分とすることにより、がん細胞内にてMKP−1の遺伝子発現量を増加させる薬剤、飲食品及び飼料を提供することが可能となった。
【選択図】図1

Description

本発明は、ラクトバチルス(Lactobacillus)属に属する乳酸菌を有効成分とする、MKP−1誘導剤、及び、ラクトバチルス(Lactobacillus)属に属する乳酸菌を有効成分とする、MKP−1誘導剤を含有する栄養組成物、飲食品又は飼料に関する。
生物にとって細胞増殖は個体の発生と細胞分化を展開する上で必須の事象であり、生体恒常性を維持するためにもその増殖の過程は厳密な制御の下で行われなければならない。しかし、一度その制御機構に狂いが生じると、生体恒常性が破綻し、ガンを始めとする様々な疾病が引き起こされる。
細胞は、細胞外部の環境の変化や細胞外からの増殖因子などによる刺激に応答して細胞分裂を開始するが、その際に外界からの情報を認識・処理し、適切に細胞内部に伝える細胞内情報伝達システムが重要な役割を果たす。細胞内情報伝達システムにはタンパク質、脂質、糖質、核酸成分、活性酸素など様々な分子種が関与し、それぞれの活性や量を厳密に制御することで生体の恒常性が維持されている。ガンを始めとする多くの疾病では、この細胞内情報伝達システムに関わる分子に異常をきたすことで、細胞増殖がコントロールできなくなり疾病に至る事例が多い。
細胞増殖に重要な細胞内情報伝達経路として、分裂促進因子活性化タンパク質キナーゼ(MAPK)経路が挙げられる。MAPKは構造的に類似した複数のタンパク質から成るスーパーファミリーを形成しており、とくにJNK、p38MAPK、及びErkタンパク質が知られている。細胞が増殖因子やストレスなど外部からの様々な刺激を受けることでMAPKが活性化されるが、それと同時にMAPKの負の制御因子であるMKP−1(MAPK脱リン酸化酵素)も活性化されることで、MAPKの異常な活性化が制御される。一方、このような制御機構に異常を呈しMAPKが異常に活性化された状態が続くようになると、ガン(非特許文献1)、リウマチ(非特許文献2)などの疾病が進行していくことが知られている。さらに最近では、高脂肪食を負荷したマウスの脂肪組織においてMKP−1の発現量が減少し、そのためMAPKであるErkタンパク質の持続的な活性化が生じ、糖尿病や心血管疾患の前駆段階であるメタボリックシンドロームに向かうことが報告されている(非特許文献3)。また、MKP−1遺伝子を欠損したマウスに急性感染症モデルとしてリポポリサッカライドを投与すると、過剰な急性炎症が惹起されエンドトキシンショックを引き起こす(非特許文献4)ことや、MKP−1遺伝子欠損マウスでは、骨量の減少が生じて骨粗しょう症様の症状を呈することが報告されている(非特許文献5)。また、神経変性疾患や多発神経障害では、神経細胞のMKP−1が低下することでMAPKの異常活性化が生じていることが示されている(非特許文献6)。したがって、これら疾患の予防・治療を目指す上で、MKP−1の活性を亢進させることでMAPKの異常な活性化を防ぐ戦略が検討されてきた(非特許文献7)。
これまでに、MKP−1の活性を亢進させるために、MKP−1遺伝子の発現量を上げるような物質が探索され、グルココルチコイド(非特許文献8)、Aurothiomalate(非特許文献9)、Phosphodiesterase4阻害剤(Rolipram)(非特許文献10)、などが報告されてきた。
非特許文献11では、ラクトバチルス・ジェンセニー(Lactobacillus jensenii)TL2937株が、ブタの腸管上皮細胞のMKP−1の遺伝子発現量を増加させることを示しているが、当該乳酸菌をヒトが経口摂取した際の安全性については何ら保証されていない。また、本特許が示すラクトバチルス・ヘルベティカス(Lactobacillus helveticus)に属する乳酸菌については何ら示していない。
Wagner,E.F.,and Nebreda,A.R.,Nature review cancer,2009;9:537−549 Salogin,KV,et.al.,J Immunol,2006;176:1899−907 Ito,A.,et.al.,J Biol Chem,2007;282:25445−25452 Zhao,Q.,et.al.,J Exp Med,2006;203:131−40 Sartori, R.,et.al.,J Dent Res,2009;88:1125−30 Monteiro,FA.,et.al.,J Neurochem,2006;97:151−60 Korhonen,R.,and Moilanen,E.,Basic Clin Pharmacol Toxicol,2014;114:24−36 Manetsch,M.,et.al.,Br J Pharmacol,2012;166:2049−59 Nieminen,R.,et.al.,Arthritis Rheum,2010;62:1650−9 Korhonen,R.,et.al.,Br J Pharmacol,2013;169:1525−36 Shimazu,T.,et.al.,Infect Immun,2012;80:276−88
非特許文献8〜10に記載されている物質等の薬剤は、投与したときの副作用に対する懸念が大きく、健常人が予防的観点から服用することは困難であった。とくにステロイド製剤であるグルココルチコイドは、その用法の加減による副作用発現のリスクが高いことが知られている。
そこで、本発明者らは、日常摂取しても安全であるものの中から、MKP−1の遺伝子発現量を増加させる因子を鋭意探索した結果、ラクトバチルス(Lactobacillus)属に属する乳酸菌を見出し、本発明を完成させるに至った。
即ち本発明は以下の構成を有する
(1)ラクトバチルス(Lactobacillus)属に属する乳酸菌及び/又はその培養物を有効成分とするMKP−1(Mitogen activated protein kinase phosphatase−1)誘導剤。
(2)ラクトバチルス属に属する乳酸菌がラクトバチルス・ヘルベティカス(Lactobacillus helveticus)に属する乳酸菌であることを特徴とする(1)に記載のMKP−1誘導剤。
(3)乳酸菌がラクトバチルス・ヘルベティカス(Lactobacillus helveticus) SBT2171株(FERM BP−5445)又はSBT2161株(NITE BP−01707)であることを特徴とする、(2)に記載のMKP−1誘導剤。
(4)ガン細胞のMKP−1を誘導することを特徴とする、(1)〜(3)のいずれか1項に記載のMKP−1誘導剤。
(5)(1)〜(4)のいずれか1項に記載のMKP−1誘導剤を含む、抗がん剤。
(6)(1)〜(4)のいずれか1項に記載のMKP−1誘導剤を含む、ウイルス感染予防または治療剤。
(7)(1)〜(4)のいずれか1項に記載のMKP−1誘導剤を含む、抗糖尿病剤。
(8)(1)〜(4)のいずれか1項に記載のMKP−1誘導剤を含む、抗心血管疾患剤。
(9)(1)〜(4)のいずれか1項に記載のMKP−1誘導剤を含む、抗感染症予防剤。
(10)(1)〜(4)のいずれか1項に記載のMKP−1誘導剤を含む、骨粗しょう症予防剤。
(11)(1)〜(4)のいずれか1項に記載のMKP−1誘導剤を含む、神経疾患予防剤。
(12)(1)〜(11)のいずれか1項に記載の剤を含有する栄養組成物、飲食品又は飼料。
ラクトバチルス(Lactobacillus)属に属する乳酸菌を摂取することで、Bリンパ腫細胞のMKP−1遺伝子の発現が誘導されることにより、ガンの増殖を抑制するとともに、過剰な免疫応答を予防、改善することができる。
ヒトB細胞リンパ腫株(BJAB細胞)にラクトバチルス・ヘルベティカス(Lactobacillus helveticus)SBT2171株を添加・培養し、培養後のMPK−1遺伝子の発現量を比較した図である(試験例1)。 マウス大腸ガン由来MC38細胞株にラクトバチルス・ヘルベティカス(Lactobacillus helveticus)SBT2171株を添加・培養し、培養後のMPK−1遺伝子の発現量を比較した図である(試験例2)。 ヒトB細胞リンパ腫株(BJAB細胞)にラクトバチルス・ヘルベティカス(Lactobacillus helveticus)SBT2171株の培養物を添加・培養し、培養後のMPK−1遺伝子の発現量を比較した図である(試験例3)。 マウス大腸ガン由来MC38細胞株にラクトバチルス・ヘルベティカス(Lactobacillus helveticus)SBT2171株の培養物を添加・培養し、培養後のMPK−1遺伝子の発現量を比較した図である(試験例4)。 ヒトB細胞リンパ腫株(BJAB細胞)にラクトバチルス・ヘルベティカス(Lactobacillus helveticus)SBT2171株、SBT2161株、JCM1120T株、ラクトバチルス・ガセリ(Lactobacillus gasseri)SBT2055株、JCM1131T株、ラクトバチルス・アシドフィラス(Lactobacillus acidophilus)SBT2062株を添加・培養し、培養後のMPK−1遺伝子の発現量を比較した図である(試験例5)。
本発明における乳酸菌としては、ラクトバチルス(Lactobacillus)属に属する乳酸菌を用いることができる。ラクトバチルス属に属する乳酸菌としては、ラクトバチルス・ヘルベティカス(Lactobacillus helveticus)、ラクトバチルス・ガセリ(Lactobacillus gasseri)、ラクトバチルス・アシドフィルス(Lactobacillus acidophilus)に属する乳酸菌等を用いることができる。特に、ラクトバチルス・ヘルベティカス(Lactobacillus helveticus)SBT2171株(FERM BP−5445として寄託)、SBT2161株(NITE BP−01707として寄託)、SBT2195株(FERM P−11538として寄託)、SBT2196株(FERM P−11676として寄託)、SBT0064株(FERM P−21079として寄託)、SBT0402株(FERM P−21559として寄託)等が好ましいが、これらに限定されるものではない。
ラクトバチルス属に属する乳酸菌は、乳酸菌培養の常法に従って培養することができる。培養培地には、乳培地又は乳成分を含む培地、これを含まない半合成培地など種々の培地を用いることができる。このような培地としては、還元脱脂乳培地などを例示することができる。
得られた培養物から遠心分離などの集菌手段によって分離された菌体をそのまま本発明の有効成分として用いることができる。濃縮、乾燥、凍結乾燥などした菌体を用いることもできるし、加熱乾燥などにより死菌体にしてもよい。
菌体として純粋に分離されたものだけでなく、培養物、懸濁物、その他の菌体含有物や、菌体を酵素や物理的手段を用いて処理した細胞質や細胞壁画分も用いることができる。
培養物などの形態としては、合成培地であるMRS培地(DIFCO社製)、還元脱脂乳培地など一般的に乳酸菌の培養に用いられる培地を用いた培養物だけでなく、チーズ、発酵乳、乳製品乳酸菌飲料などの乳製品などを例示することができるが特に限定されるものではない。
さらに、得られた培養物から遠心分離、濾過操作などの方法を用いて、乳タンパク質沈殿や菌体成分を除去することによって調製した培養上清なども用いることができる。固形分が少ない上清であるため、飲食品などへの適用範囲が広くなる。例えば、還元脱脂乳培養物を5,000rpm、10分間遠心分離することにより培養上清を調製することができる。
製剤化に際しては製剤上許可されている賦型剤、安定剤、矯味剤などを適宜混合して濃縮、凍結乾燥するほか、加熱乾燥して死菌体にしてもよい。これらの乾燥物、濃縮物、ペースト状物も含有される。また、ラクトバチルス属に属する乳酸菌のMKP−1誘導作用を妨げない範囲で、賦型剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、矯味矯臭剤、懸濁剤、コーティング剤、その他の任意の薬剤を混合して製剤化することもできる。剤形としては、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、粉剤、シロップ剤などが可能であり、これらを経口的に投与することが望ましい。
本発明のMKP−1誘導剤はどのような飲食品に配合しても良く、飲食品の製造工程中に原料に添加しても良い。飲食品の例としては、チーズ、発酵乳、乳製品乳酸菌飲料、乳酸菌飲料、バター、マーガリンなどの乳製品、乳飲料、果汁飲料、清涼飲料などの飲料、ゼリー、キャンディー、プリン、マヨネーズなどの卵加工品、バターケーキなどの菓子・パン類、さらには、各種粉乳の他、乳幼児食品、栄養組成物などを挙げることができるが特に限定されるものではない。
本発明のMKP−1誘導剤は、これを有効成分とする抗がん剤、ウイルス感染予防または治療剤、免疫抗糖尿病剤、または抗循環器疾患剤として利用することができる。
さらに、本発明のMKP−1誘導剤を飼料に配合することができる。前記飲食品と同様にどのような飼料に配合しても良く、飼料の製造工程中に原料に添加しても良い。
ラクトバチルス属に属する乳酸菌の菌体又は培養物を配合して、MKP−1誘導剤あるいは、MKP−1誘導用飲食品、栄養組成物、飼料などの素材又はそれら素材の加工品に配合させて使用する場合、ラクトバチルス属に属する乳酸菌の配合割合は特に限定されず、製造の容易性や好ましい一日投与量にあわせて適宜調節すればよい。投与対象者の症状、年齢などを考慮してそれぞれ個別に決定されるが、通常成人の場合、ラクトバチルス属に属する乳酸菌の培養物などを10〜200g、あるいはその菌体自体を0.1〜5,000mg摂取できるように配合量などを調整すればよい。このようにして摂取することにより所望の効果を発揮することができる。
以下に、実施例及び試験例を示し、本発明についてより詳細に説明するが、これらは単に例示するのみであり、本発明はこれらによって何ら限定されるものではない。
[試験例1]
ラクトバチルス・ヘルベティカス(Lactobacillus helveticus)SBT2171株によるヒトB細胞リンパ腫株のMKP−1遺伝子発現誘導作用
1−1.試験方法
ラクトバチルス・ヘルベティカス(Lactobacillus helveticus)SBT2171株をMRS brothで16時間培養した後、遠心分離により菌体を分離した。菌体は滅菌生理食塩水で2回、超純水で1回洗浄した後、凍結乾燥した。凍結乾燥粉末は10mg/mLとなるようにPBS(10mMリン酸緩衝生理食塩水)に懸濁した後、使用するまで−20℃で保存した。
ヒトB細胞リンパ腫株(BJAB細胞)を12wellプレートに播種し24時間培養した後、ラクトバチルス・ヘルベティカス(Lactobacillus helveticus)SBT2171株を最終濃度100μg/mlとなるように添加し(SBT2171群)、同時にコントロールとしてラクトバチルス・ヘルベティカス(Lactobacillus helveticus)SBT2171株を含まないPBSのみを添加した群(コントロール群)を設けた。両群とも一水準につき3well(n=3)設置し、培養3、6、9時間後に各wellから以下の手順にてtotal RNAを抽出した。培養した細胞にRNA抽出剤であるTRIzol(Invitrogen社製)を0.5ml添加し5分間静置した後、ピペッティングにて可溶化させた細胞液を1.5ml容のチューブに回収した。細胞液に0.1mlのクロロホルムを添加し、十分に攪拌した後、二層に分離した上層(水層)を新たな1.5ml容のチューブに回収した。回収液に0.25mlの2−プロピルアルコールを添加し、10分間静置後、15,000rpm、4℃の条件にて15分間遠心分離し、total RNAの沈殿物を得た。得られたtotal RNAからKAPA SYBR Fast qPCR Kit(Kapa Biosystems)を使用したreal−time PCRを行い、MKP−1遺伝子の発現量を測定した。内在性コントロール遺伝子としてヒトHistoneH4遺伝子の発現量を測定し、MKP−1遺伝子の発現量を標準化した。ヒトMKP−1遺伝子発現量解析用プライマーとして、表1に示される配列表配列番号1、2を用いた。ヒトHistoneH4遺伝子発現量解析用プライマーとして、表1に示される配列表配列番号3、4を用いた。
Figure 2017171616
1−2.試験結果
図1に培養3、6、9時間後のMKP−1遺伝子発現量を示した。遺伝子発現量は、0時間の発現量を1とした相対値で表した。SBT2171群では、培養3時間後からMKP−1遺伝子発現量が増加し始め、培養9時間後には顕著な発現量の増加が認められた。一方、コントロール群では、MKP−1遺伝子の発現量に変化は認められなかった。培養9時間後において、SBT2171群はコントロール群よりも有意にMKP−1遺伝子の発現量が高かった。すなわち、ラクトバチルス・ヘルベティカス(Lactobacillus helveticus)によって、BJAB細胞のMKP−1遺伝子の発現が誘導されることが示された。
[試験例2]
ラクトバチルス・ヘルベティカス(Lactobacillus helveticus)SBT2171株によるマウス大腸ガン由来MC38細胞のMKP−1遺伝子発現誘導作用
2−1.試験方法
マウス大腸ガン由来MC38細胞株を12wellプレートに播種し24時間培養した後、1−1で示したように調製したラクトバチルス・ヘルベティカス(Lactobacillus helveticus)SBT2171株を最終濃度10μg/mlとなるように添加し(SBT2171群)、コントロールとして、ラクトバチルス・ヘルベティカス(Lactobacillus helveticus)SBT2171株を含まないPBSのみを添加した(コントロール群)。両群ともに3well(n=3)ずつ設置し、培養6時間後に各wellから1−1と同様の手法にてtotal RNAを抽出した後、real−time PCRを用いてマウスMKP−1遺伝子の発現量を測定した。内在性コントロール遺伝子としてマウスGAPDH遺伝子の発現量を測定し、MKP−1遺伝子の発現量を標準化した。マウスMKP−1遺伝子発現量解析用プライマーとして、表2に示される配列表配列番号5、6を用いた。マウスGAPDH遺伝子発現量解析用プライマーとして、表2に示される配列表配列番号7、8を用いた。
Figure 2017171616
2−2.試験結果
MC38細胞株のMKP−1遺伝子発現量を図2に示した。遺伝子発現量は、コントロール群の遺伝子発現量を1とした相対値で表した。SBT2171群はコントロール群に対して、有意なMKP−1遺伝子発現量の増加が認められた。
すなわち、ラクトバチルス・ヘルベティカス(Lactobacillus helveticus)によって、マウス大腸ガン細胞のMKP−1遺伝子の発現が誘導されることが示された。
上記の試験例1、2により、ラクトバチルス・ヘルベティカス(Lactobacillus helveticus)菌体によって細胞のMKP−1の発現が誘導されることが明らかとなった。
[実施例1]
MKP−1誘導剤(発酵培養物)の製造
ラクトバチルス・ヘルベティカス(Lactobacillus helveticus)SBT2171株菌体を各々MRS液体培地(Dihco社)にて培養した。対数増殖期にある培養液を、0.3%の酵母エキスを添加した10%還元脱脂乳(115℃、20分滅菌)に1%接種し、各々マザーカルチャーを作製した。これを100℃にて10分間加熱した10%の還元脱脂乳に2.5%添加した後、37℃で発酵を行い、pH4.3に達するまで培養した。得られた発酵乳を凍結乾燥してラクトバチルス・ヘルベティカスSBT2171株発酵乳粉末を得た。
[試験例3]
3−1.試験方法
実施例1で得られたラクトバチルス・ヘルベティカス(Lactobacillus helveticus)SBT2171株の培養物を用いてMKP−1遺伝子発現誘導試験を行った。試験方法は試験例1に準じて行った。BJAB細胞に実施例1で調製した培養物を添加して培養し、9時間後のMKP−1遺伝子発現量を測定した結果を図3に示した。
3−2.試験結果
図3より、ラクトバチルス・ヘルベティカス(Lactobacillus helveticus)SBT2171株の培養物を添加した群(SBT2171群)の方が、添加しない群(コントロール群)よりもMKP−1遺伝子発現量が高いことが分かった。すなわち、ラクトバチルス・ヘルベティカス培養物によって、BJAB細胞のMKP−1遺伝子発現が誘導されることが示された。
[試験例4]
4−1.試験方法
実施例1で得られたラクトバチルス・ヘルベティカス(Lactobacillus helveticus)SBT2171株の培養物を用いて、MC38細胞株におけるMKP−1遺伝子発現誘導試験を行った。試験方法は試験例1に準じて行った。実施例1で調製した培養物を添加してMC38細胞を培養し、6時間後のMKP−1遺伝子発現量を測定した結果を図4に示した。
4−2.試験結果
図4より、ラクトバチルス・ヘルベティカス(Lactobacillus helveticus)SBT2171株の培養物を添加した群(SBT2171群)の方が、添加しない群(コントロール群)よりもMKP−1遺伝子発現量が高いことがわかった。すなわち、ラクトバチルス・ヘルベティカス培養物によって、MC38細胞株のMKP−1遺伝子発現が誘導されることが示された。
上記の試験例3、4により、ラクトバチルス・ヘルベティカス(Lactobacillus helveticus)の培養物によって細胞のMKP−1の発現が誘導されることが明らかとなった。
[試験例5]
各種乳酸菌によるヒトB細胞リンパ腫株のMKP−1遺伝子発現誘導作用
5−1.試験方法
ラクトバチルス・ヘルベティカス(Lactobacillus helveticus)SBT2171株、SBT2161株、JCM1120T株、ラクトバチルス・ガセリ(Lactobacillus gasseri)SBT2055株、JCM1131T株、ラクトバチルス・アシドフィラス(Lactobacillus acidophilus)SBT2062株をMRS brothで16時間培養した後、遠心分離により菌体を分離した。菌体は滅菌生理食塩水で2回、超純水で1回洗浄した後、凍結乾燥した。凍結乾燥粉末は10mg/mLとなるようにPBS(10mMリン酸緩衝生理食塩水)に懸濁した後、使用するまで−20℃で保存した。
ヒトB細胞リンパ腫株(BJAB細胞)を12wellプレートに播種し24時間培養した後、調整した乳酸菌懸濁液を最終濃度100μg/mlとなるように添加し、同時にコントロールとして乳酸菌を含まないPBSのみを添加した水準(コントロール群)を設けた。一水準につき3well(n=3)設置し、培養24時間後に各wellから以下の手順にてtotal RNAを抽出した。培養した細胞にRNA抽出剤であるTRIzol(Invitrogen社製)を0.5ml添加し5分間静置した後、ピペッティングにて可溶化させた細胞液を1.5ml容のチューブに回収した。細胞液に0.1mlのクロロホルムを添加し、十分に攪拌した後、二層に分離した上層(水層)を新たな1.5ml容のチューブに回収した。回収液に0.25mlの2−プロピルアルコールを添加し、10分間静置後、15,000rpm、4℃の条件にて15分間遠心分離し、total RNAの沈殿物を得た。得られたtotal RNAからKAPA SYBR Fast qPCR Kit(Kapa Biosystems)を使用したreal−time PCRを行い、MKP−1遺伝子の発現量を測定した。その結果を図5に示した。内在性コントロール遺伝子としてヒトHistoneH4遺伝子の発現量を測定し、MKP−1遺伝子の発現量を標準化した。
5−2.試験結果
図5より、ラクトバチルス・ヘルベティカス(Lactobacillus helveticus)SBT2171株、SBT2161株、JCM1120T株を添加した水準において、コントロール群よりもMKP−1遺伝子発現量が統計的に有意に高いことがわかった。他の乳酸菌では、有意な差は認められず、ラクトバチルス・ヘルベティカスによって、BJAB細胞株のMKP−1遺伝子発現が誘導されることが示された。
上記の結果より、ラクトバチルス・ヘルベティカス(Lactobacillus helveticus)によって細胞のMKP−1の発現が誘導されることが明らかとなった。
[実施例2]
MKP−1誘導剤(顆粒)の製造
ラクトバチルス・ヘルベティカスSBT2171株を食用可能な合成培地(0.5%酵母エキス、0.1%トリプチケースペプトン添加)に5重量%接種し、38℃で15時間培養後、遠心分離で菌体を回収した。回収した菌体を凍結乾燥し、前記菌体の凍結乾燥粉末を得た。この凍結乾燥粉末1gを乳糖5gと混合し、顆粒状に成形して本発明のMKP−1誘導剤を得た。
[実施例3]
MKP−1誘導剤(顆粒)の製造
ラクトバチルス・ヘルベティカスJCM−1120株を食用可能な合成培地(0.5%酵母エキス、0.1%トリプチケースペプトン添加)に5重量%接種し、38℃で15時間培養後、遠心分離で菌体を回収した。回収した菌体を凍結乾燥し、前記菌体の凍結乾燥粉末を得た。この凍結乾燥粉末1gを乳糖5gと混合し、顆粒状に成形して本発明のMKP−1誘導剤を得た。
[実施例4]
MKP−1誘導剤(散剤)の製造
第13改正日本薬局方解説書製剤総則「散剤」の規定に準拠し、上記実施例2で得られたラクトバチルス・ヘルベティカスSBT2171株の凍結乾燥粉末10gに乳糖(日局)400g、バレイショデンプン(日局)600gを加えて均一に混合し、本発明のMKP−1誘導剤を製造した。
[実施例5]
MKP−1誘導剤(散剤)の製造
第13改正日本薬局方解説書製剤総則「散剤」の規定に準拠し、上記実施例3で得られたラクトバチルス・ヘルベティカスJCM−1120株の凍結乾燥粉末10gに乳糖(日局)400g、バレイショデンプン(日局)600gを加えて均一に混合し、本発明のMKP−1誘導剤を製造した。
[実施例6]
スティック状栄養健康食品の製造
ビタミンC40gまたはビタミンCとクエン酸の等量混合物40g、グラニュー糖100g、コーンスターチと乳糖の等量混合物60gに、上記実施例2で得られたラクトバチルス・ヘルベティカスSBT2171株の凍結乾燥粉末40gを加えて混合した。混合物を袋に詰め、本発明のスティック状栄養健康食品を150袋製造した。
[実施例7]
飼料の製造
大豆粕12kg、脱脂粉乳14kg、大豆油4kg、コーン油2kg、パーム油23.2kg、トウモロコシ澱粉14kg、小麦粉9kg、ふすま2kg、ビタミン混合物5kg、セルロース2.8kg、ミネラル混合物2kgを配合し、120℃、4分間殺菌して、実施例2で得られたラクトバチルス・ヘルベティカスSBT2171株10kgを配合して、飼料を製造した。
ラクトバチルス属に属する乳酸菌の菌体、該乳酸菌を含有する発酵乳、チーズまたは乳酸菌飲料を摂取する事で、Bリンパ腫細胞のMKP−1遺伝子の発現を誘導することにより、ガンの増殖を抑制するとともに、過剰な免疫応答を予防、改善することができ、免疫疾患に有効な医薬品となる。
[寄託生物材料への言及]
(1)ラクトバチルス・ヘルベティカス(Lactobacillus helveticus)SBT2171
イ 当該生物材料を寄託した寄託機関の名称及び住所
独立行政法人 産業技術総合研究所 特許生物寄託センター
日本国茨城県つくば市東1丁目1番3号
ロ イの寄託機関に生物材料を寄託した日付
平成6年6月22日(1994年6月22日)(原寄託日)
平成8年3月6日(1996年3月6日)(原寄託によりブタペスト条約に基づく寄託への移管日)
ハ イの寄託機関が寄託について付した受託番号
FERM BP−5445
(2)ラクトバチルス・ヘルベティカス(Lactobacillus helveticus)SBT2161
イ 当該生物材料を寄託した寄託機関の名称及び住所
独立行政法人 産業技術総合研究所 特許生物寄託センター
日本国茨城県つくば市東1丁目1番3号
ロ イの寄託機関に生物材料を寄託した日付
2013年9月18日(原寄託日)
ハ イの寄託機関が寄託について付した受託番号
NITE BP−01707
ヒトB細胞リンパ腫株(BJAB細胞)にラクトバチルス・ヘルベティカス(Lactobacillus helveticus)SBT2171株を添加・培養し、培養後のMKP−1遺伝子の発現量を比較した図である(試験例1)。 マウス大腸ガン由来MC38細胞株にラクトバチルス・ヘルベティカス (Lactobacillus helveticus)SBT2171株を添加・培養し、培養後のMKP−1遺伝子の発現量を比較した図である(試験例2)。 ヒトB細胞リンパ腫株(BJAB細胞)にラクトバチルス・ヘルベティカス (Lactobacillus helveticus)SBT2171株を添加・培養し、培養後のMKP−1遺伝子の発現量を比較した図である(試験例3)。 マウス大腸ガン由来MC38細胞株にラクトバチルス・ヘルベティカス (Lactobacillus helveticus)SBT2171株を添加・培養し、培養後のMKP−1遺伝子の発現量を比較した図である(試験例4)。 ヒトB細胞リンパ腫株(BJAB細胞)にラクトバチルス・ヘルベティカス(Lactobacillus helveticus) SBT2171株、SBT2161株、JCM1120T株、ラクトバチルス・ガセリ(Lactobacillus gasseri)SBT2055株、JCM1131T株、ラクトバチルス・アシドフィラス(Lactobacillus acidophilus)SBT2062株を添加・培養し、培養後のMKP−1遺伝子の発現量を比較した図である(試験例5)。

Claims (12)

  1. ラクトバチルス(Lactobacillus)属に属する乳酸菌及び/又はその培養物を有効成分とするMKP−1(Mitogen activated protein kinase phosphatase−1)誘導剤。
  2. ラクトバチルス属に属する乳酸菌がラクトバチルス・ヘルベティカス(Lactobacillus helveticus)に属する乳酸菌であることを特徴とする請求項1に記載のMKP−1誘導剤。
  3. 乳酸菌がラクトバチルス・ヘルベティカス(Lactobacillus helveticus)SBT2171株(FERM BP−5445)又はSBT2161株(NITE BP−01707)であることを特徴とする、請求項2に記載のMKP−1誘導剤。
  4. ガン細胞のMKP−1を誘導することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のMKP−1誘導剤。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のMKP−1誘導剤を含む、抗がん剤。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のMKP−1誘導剤を含む、ウイルス感染予防または治療剤。
  7. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のMKP−1誘導剤を含む、抗糖尿病剤。
  8. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のMKP−1誘導剤を含む、抗心血管疾患剤。
  9. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のMKP−1誘導剤を含む、抗感染症予防剤。
  10. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のMKP−1誘導剤を含む、骨粗しょう症予防剤。
  11. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のMKP−1誘導剤を含む、神経疾患予防剤。
  12. 請求項1〜11のいずれかに記載の剤を含有する栄養組成物、飲食品又は飼料。
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