JP2017170645A - ハニカム構造体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】少なくとも外周壁にスリットを寸法精度良く形成することができるハニカム構造体の製造方法を提供する。
【解決手段】セラミック粉末および有機バインダを含む湿潤混合物を押出成形することにより、外周壁および複数のセル壁を有するハニカム成形体を得る成形工程と、前記ハニカム成形体を乾燥させることにより、ハニカム乾燥体10を得る乾燥工程と、ハニカム乾燥体10の外周壁20に対して、加熱されたスリット形成工具7を押し込むことによって、スリット50の少なくとも一部を形成するスリット形成工程と、スリット50が形成されたハニカム乾燥体10を脱脂することにより、ハニカム脱脂体を得る脱脂工程とを備える、ハニカム構造体1の製造方法。
【選択図】図1
【解決手段】セラミック粉末および有機バインダを含む湿潤混合物を押出成形することにより、外周壁および複数のセル壁を有するハニカム成形体を得る成形工程と、前記ハニカム成形体を乾燥させることにより、ハニカム乾燥体10を得る乾燥工程と、ハニカム乾燥体10の外周壁20に対して、加熱されたスリット形成工具7を押し込むことによって、スリット50の少なくとも一部を形成するスリット形成工程と、スリット50が形成されたハニカム乾燥体10を脱脂することにより、ハニカム脱脂体を得る脱脂工程とを備える、ハニカム構造体1の製造方法。
【選択図】図1
Description
本発明は、ハニカム構造体の製造方法に関する。
ハニカム構造体は、筒状の外周壁と、該外周壁の内方に複数のセルを区画形成するように、該外周壁の筒軸方向に延びるように形成された複数のセル壁とを有する。このようなハニカム構造体は、例えば、自動車排気ガス浄化用触媒を付着させるための触媒担体、ディーゼルエンジンから排出されるスス等のパティキュレートを捕集するためのフィルタ、および、ガスタービンエンジンから排出される高温の排ガスから熱を回収して再利用するための熱交換器等に用いられる。
例えば、ハニカム構造体を熱交換器として用いる場合、ハニカム構造体の外周壁およびセル壁には、セルと外部空間とを連通させる複数のスリットが形成される。これにより、ハニカム構造体には、該ハニカム構造体内を流れるガスまたは液体(以下、これらをまとめてガス等という)の経路として、2つの経路が形成される。第1の経路では、ハニカム構造体の一方の端部からセルに流入したガス等が、ハニカム構造体の他方の端部へ流れる。第2の経路では、ガス等が、外部空間から、外周壁およびセル壁に形成されたスリットを通って両端部が封止されたセルに流入し、その後、外周壁およびセル壁に形成された別のスリットを通って、外部空間へ流れる。その結果、外周壁およびセル壁にスリットが形成されたハニカム構造体は、第1の経路を流れるガス等と第2の経路を流れるガス等との間で熱を移動させることにより、熱交換器として用いられる。
従来、外周壁およびセル壁にスリットが形成されたハニカム構造体は、例えば、セラミック坏土を押出成形し、乾燥および焼成を行った後、ブレード、グラインダー、ドリル、砥石等を用いて外周壁およびセル壁を切削し、外周壁およびセル壁にスリットを形成することにより、製造されていた。しかしながら、このような方法では、外周壁およびセル壁において、スリットを形成する部分だけを切削できず、当該部分の周辺部分が破壊されるため、スリットを寸法精度良く形成することができなかった。そこで、特許文献1には、押出されつつある成形体に対してスリット穿設部材を押し当てることによりスリットを形成し、その後、乾燥および焼成を行うことにより、ハニカム構造体を製造する方法が開示されている。
近年、ハニカム構造体の小型化に伴い、例えば、外周壁の厚さが0.1〜0.5mm、セル壁の厚さが0.1〜0.2mm、かつ、セルの幅が0.9〜1.2mmであるハニカム構造体が求められている。しかしながら、このようなハニカム構造体では、特許文献1に開示された方法で外周壁およびセル壁にスリットを形成すると、該外周壁および該セル壁において、スリットを形成する部分だけを切削できず、当該部分の周辺部分が破壊される場合があった。その結果、外周壁およびセル壁にスリットを寸法精度良く形成することができないという問題があった。
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、少なくとも外周壁にスリットを寸法精度良く形成することができるハニカム構造体の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態に係るハニカム構造体の製造方法は、筒状の外周壁と、該外周壁の内方に複数のセルを区画形成するように、該外周壁の筒軸方向に延びるように形成された複数のセル壁とを有し、かつ、少なくとも前記外周壁に前記筒軸方向に延びるスリットが形成されたハニカム構造体の製造方法であって、セラミック粉末および有機バインダを含む湿潤混合物を押出成形することにより、前記外周壁および前記複数のセル壁を有するハニカム成形体を得る成形工程と、前記ハニカム成形体を乾燥させることにより、ハニカム乾燥体を得る乾燥工程と、前記ハニカム乾燥体の前記外周壁に対して、加熱されたスリット形成工具を押し込むことによって、前記スリットの少なくとも一部を形成するスリット形成工程と、前記スリットが形成された前記ハニカム乾燥体を脱脂することにより、ハニカム脱脂体を得る脱脂工程とを備える(第1の構成)。
成形工程により得られたハニカム成形体は、セラミック粉末が有機バインダおよび水により保持された粘土状の材料によって構成されている。前記ハニカム成形体は、乾燥工程において水分が除去されることにより、有機バインダの強度が発現する。その結果、前記ハニカム成形体よりも高い強度を有するハニカム乾燥体が得られる。
次に、スリット形成工程において、前記ハニカム乾燥体の外周壁に対して、加熱されたスリット形成工具を押し込む。これにより、外周壁において、前記スリット形成工具が接触した部分の有機バインダが焼失するため、当該部分の強度が低下する。よって、前記スリット形成工具を前記外周壁に押し込むことにより、前記スリット形成工具が接触した部分を容易に切断することができる。
一方、前記スリット形成工具を押し込んだ部分の周辺部分では、有機バインダが焼失せずに残るため、高い強度のままである。よって、前記スリット形成工具を押し込んだ部分の周辺部分の破壊を抑制することができる。
したがって、スリット形成工程において、ハニカム乾燥体の外周壁を、加熱されたスリット形成工具を押し込むことによって切断することにより、前記外周壁において、スリットを形成する部分の周辺部分の破壊を抑制しつつ、前記外周壁にスリットを容易に形成することができる。その結果、外周壁にスリットを寸法精度良く形成することができる。
前記第1の構成では、前記スリット形成工程において、前記スリット形成工具は、前記有機バインダが焼失可能な温度に加熱される(第2の構成)。
スリット形成工具を有機バインダが焼失可能な温度に加熱することにより、ハニカム乾燥体に含まれる有機バインダをより確実に焼失させることができる。そのため、外周壁において、スリット形成工具を接触させた部分の強度がより低下し、スリットをより容易に形成することができる。
前記第1または第2の構成において、前記スリット形成工程では、前記複数のセル壁のうち、前記外周壁において前記スリットが形成された部分に対して前記スリット形成工具の押し込み方向に位置し、かつ、該押し込み方向に直交する方向に延びる少なくとも1つのセル壁にもスリットを形成する(第3の構成)。
前記少なくとも1つのセル壁では、前記外周壁と同様に、前記スリット形成工具を接触させた部分の強度が低下し、かつ、当該部分の周辺部分の強度が高いままである。よって、前記少なくとも1つのセル壁において、スリットを形成する部分の周辺部分の破壊を抑制しつつ、前記少なくとも1つのセル壁にスリットを容易に形成することができる。その結果、前記少なくとも1つのセル壁にもスリットを寸法精度良く形成することができる。
前記第3の構成において、前記スリット形成工程では、前記スリット形成工具を、前記外周壁と前記少なくとも1つのセル壁とに押し込むことにより、前記外周壁と前記少なくとも1つのセル壁とに同時に前記スリットを形成する(第4の構成)。
前記外周壁と前記少なくとも1つのセル壁とに、同時に前記スリットを形成することにより、スリットを形成するための加工時間を短くすることができる。また、前記スリットを、前記外周壁および前記少なくとも1つのセル壁の対応する同じ位置に形成することができる。その結果、前記外周壁と前記少なくとも1つのセル壁とにスリットを寸法精度良く形成することができる。
前記第3または第4の構成において、前記複数のセルのうち、前記スリットを前記外周壁および前記少なくとも1つのセル壁に形成することによって前記スリットとつながるセルには、該セルの両端部に封止材となる封止材ペーストを充填することにより、前記セルを封止する封止工程をさらに備え、前記スリット形成工程では、前記ハニカム乾燥体の前記少なくとも1つのセル壁に、前記スリットの一部が前記筒軸方向の異なる位置に複数形成される(第5の構成)。
前記構成を有することにより、ハニカム構造体には、該ハニカム構造体内を流れるガス等の経路として、2つの経路が形成される。第1の経路では、ハニカム構造体の一方の端部からセルに流入したガス等が、ハニカム構造体の他方の端部へ流れる。第2の経路では、ガス等が、外部空間から、前記外周壁に形成されたスリット、および、前記少なくとも1つのセル壁に、前記筒軸方向の異なる位置に複数形成されたスリットのうち、一部のスリットを通ってセルに流入する。その後、前記一部のスリットに対して前記筒軸方向の異なる位置に形成された他のスリット、および、前記外周壁に形成されたスリットを通って、外部空間に流出する。その結果、前記構成を有するハニカム構造体は、前記第1の経路を流れるガス等と前記第2の経路を流れるガス等との間で熱を移動させることにより、熱交換器として用いられる。
前記第3〜第5のいずれか一つの構成では、前記スリット形成工程において、前記外周壁および少なくとも1つのセル壁に形成されたスリットの幅は、該スリットの形成位置におけるセルの幅寸法と同等である(第6の構成)。
前記外周壁および少なくとも1つのセル壁に形成されたスリットの幅が前記セルの幅寸法と同等であると、該スリットの形成位置において、前記外周壁および前記少なくとも1つのセル壁が前記第2の経路の内方に向かって突出しない。したがって、ガス等が、スリットを通ってセルに流入する際の抵抗を小さくすることができる。よって、前記第1の経路を流れるガス等と前記第2の経路を流れるガス等との間で、熱をより効率よく移動させることができる。
前記第5または第6の構成において、前記スリット形成工程では、前記筒軸方向の異なる位置に複数形成されたスリットが、前記ハニカム乾燥体の筒軸方向に直交する方向の異なる位置に複数組形成される(第7の構成)。
前記構成を有することにより、ハニカム構造体において、前記第2の経路をより多く形成することができる。したがって、前記第1の経路を流れるガス等と前記第2の経路を流れるガス等との間で熱をより効率良く移動させることができる。
前記第7の構成において、前記スリット形成工程では、前記複数組のスリットのうち、前記筒軸方向の異なる位置で前記筒軸方向に直交する方向に並ぶ複数のスリットがそれぞれ同時に形成される(第8の構成)。
前記筒軸方向の異なる位置で前記筒軸方向に直交する方向に並ぶ複数のスリットをそれぞれ同時に形成することにより、スリットをより効率的に形成することが可能となる。
本発明によれば、少なくとも外周壁にスリットを寸法精度良く形成することができるハニカム構造体の製造方法を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、各図中の構成部材の寸法は、実際の構成部材の寸法および各構成部材の寸法比率等を忠実に表したものではない。
1.ハニカム構造体の構成
まず、本発明の実施形態(以下、本実施形態ともいう)に係るハニカム構造体の製造方法により製造されるハニカム構造体1の構成を説明する。以下に示すハニカム構造体1は、本実施形態に係るハニカム構造体の製造方法により製造されるハニカム構造体の一例であって、本実施形態に係るハニカム構造体の製造方法により製造されるハニカム構造体が、ハニカム構造体1の構成に限定されるものではない。
まず、本発明の実施形態(以下、本実施形態ともいう)に係るハニカム構造体の製造方法により製造されるハニカム構造体1の構成を説明する。以下に示すハニカム構造体1は、本実施形態に係るハニカム構造体の製造方法により製造されるハニカム構造体の一例であって、本実施形態に係るハニカム構造体の製造方法により製造されるハニカム構造体が、ハニカム構造体1の構成に限定されるものではない。
(全体構成)
図1は、本発明の実施形態に係るハニカム構造体の製造方法により製造されるハニカム構造体1を模式的に示す斜視図である。
図1は、本発明の実施形態に係るハニカム構造体の製造方法により製造されるハニカム構造体1を模式的に示す斜視図である。
図1に示すように、ハニカム構造体1は、全体として円柱状に形成されている。ハニカム構造体1は、円筒状の外周壁2と、該外周壁2の内方に複数のセル3を区画形成するように、外周壁2の筒軸方向(図1中に示すz方向)に延びるように形成された複数のセル壁4とを備える。ハニカム構造体1は、底面の円の直径が、25〜50mmであることが好ましい。また、ハニカム構造体1は、前記筒軸方向の長さが、50〜200mmであることが好ましい。
複数のセル3は、前記筒軸方向の両端部が封止材6によって封止された第1セル31と、前記筒軸方向の両端部が開口した第2セル32とを有する。複数のセル3は、前記筒軸方向に垂直な断面において、直交する2方向、すなわち、横方向(図1中に示すx方向)および縦方向(図1中に示すy方向)に沿って並ぶように、外周壁2および複数のセル壁4によって区画形成されている。
外周壁2およびセル壁4には、後述するスリット5が、前記筒軸方向に延びるように形成されている。スリット5は、外周壁2に開口するように形成されているとともに、外周壁2の内方に形成されたセル3と、セル壁4を隔てて隣り合うセル3とを連通させるように形成されている。
以下、ハニカム構造体1の構成について、詳しく説明する。
(セル壁および外周壁)
上述のように、ハニカム構造体1は、外周壁2およびセル壁4を備える。図1に示すように、外周壁2は外周面21を有する。外周壁2の外周面21には、後述するスリット5が形成されている。
上述のように、ハニカム構造体1は、外周壁2およびセル壁4を備える。図1に示すように、外周壁2は外周面21を有する。外周壁2の外周面21には、後述するスリット5が形成されている。
図2は、図1に示すハニカム構造体1のII−II線断面図である。図2に示すように、セル壁4は、前記筒軸方向に垂直な断面において、横方向(図1中に示すx方向)に延びる横方向セル壁41と、縦方向(図1中に示すy方向)に延びる縦方向セル壁42とを有する。円筒状に形成された外周壁2の内方には、第1セル31および第2セル32が形成されている。
第1セル31および第2セル32のうち最も外周壁2側に位置する最外周第1セル31aおよび最外周第2セル32aは、それぞれ、外周壁2、横方向セル壁41および縦方向セル壁42によって区画形成されている。また、第1セル31および第2セルのうち最外周第1セル31aおよび最外周第2セル32aよりも中心側に位置する内周第1セル31bおよび内周第2セル32bは、それぞれ、横方向セル壁41および縦方向セル壁42によって区画形成されている。
本実施形態に係るハニカム構造体の製造方法により製造されるハニカム構造体において、外周壁は、厚さが0.1〜0.5mmであることが好ましい。外周壁の厚さが0.1mm未満の場合、ハニカム構造体の剛性が低くなり、充分な強度が得られない可能性がある。一方、外周壁の厚さが0.5mmを超えた場合、ハニカム構造体の成形工程において、セル壁が歪むことがある。ここで、外周壁の厚さとは、外周壁の厚み寸法のうち最小の厚みをいう。
本実施形態に係るハニカム構造体の製造方法により製造されるハニカム構造体において、セル壁は、厚さが0.1〜0.3mmであることが好ましい。セル壁の厚さが0.1mm未満の場合、ハニカム構造体の剛性が低くなり、充分な強度が得られない可能性がある。一方、セル壁の厚さが0.3mmを超えた場合、ハニカム構造体のセル壁の表面積が小さくなり、熱交換器として用いた場合に、熱交換効率が下がることがある。ここで、セル壁の厚さとは、セル壁の厚み寸法のうち最小の厚みをいう。
外周壁およびセル壁の厚さは、下記の方法により測定する。まず、ハニカム構造体を前記筒軸方向の長さが等しくなるように2つに切断した後、切断面を光学顕微鏡で観察する。そして、外周壁およびセル壁において、任意の10箇所で測定した値の最小値を、それぞれ外周壁およびセル壁の厚さとする。
本実施形態に係るハニカム構造体の製造方法により製造されるハニカム構造体において、外周壁およびセル壁は、ガス等が通りにくい材料であることが好ましく、気孔率が0%である材料であることがより好ましい。外周壁およびセル壁の材料としては、例えば、炭化ケイ素、炭化チタン、炭化タンタル、炭化タングステン等の炭化物セラミック、窒化アルミニウム、窒化ケイ素、窒化ホウ素、窒化チタン等の窒化物セラミック、アルミナ、ジルコニア、コージェライト、ムライト、チタン酸アルミニウム等の酸化物セラミック等が挙げられる。また、外周壁およびセル壁の材料が多孔体の場合には、シリコン等を気孔に含浸させて用いてもよい。これらの中でも、多孔質炭化ケイ素の気孔にシリコンを含浸させた材料が好ましい。外周壁およびセル壁が、ガス等を通しにくい材料であると、一つのセルに流入したガス等が、外周壁またはセル壁を通って、それぞれ、外部空間または他のセルに流れることがほとんどない。
なお、上記気孔率は、ハニカム構造体のセル壁および外周壁の断面をSEM観察(倍率:1000倍)し、画像解析によって求めることができる。
(スリット)
図1に示すように、外周壁2の外周面21には、上述のスリット5が複数形成されている。複数のスリット5は、ハニカム構造体1の筒軸方向の一方の端部側に、前記横方向に並んで形成された複数のスリット51と、ハニカム構造体1の他方の端部側に、前記横方向に並んで形成された複数のスリット52とを含む。複数のスリット51および複数のスリット52のうち、外周壁2の外周面21に形成されたスリット51の少なくとも一部およびスリット52の少なくとも一部は、外周壁2の外周面21において、前記縦方向の反対側で、かつ、前記筒軸方向にも反対側の位置に形成されている。
図1に示すように、外周壁2の外周面21には、上述のスリット5が複数形成されている。複数のスリット5は、ハニカム構造体1の筒軸方向の一方の端部側に、前記横方向に並んで形成された複数のスリット51と、ハニカム構造体1の他方の端部側に、前記横方向に並んで形成された複数のスリット52とを含む。複数のスリット51および複数のスリット52のうち、外周壁2の外周面21に形成されたスリット51の少なくとも一部およびスリット52の少なくとも一部は、外周壁2の外周面21において、前記縦方向の反対側で、かつ、前記筒軸方向にも反対側の位置に形成されている。
図2に示すように、スリット51は、外周壁2の外周面21と、該外周面21に対して前記縦方向(図2中に示すy方向、すなわち、後述するスリット形成工具の押し込み方向)に位置し、かつ、該縦方向に直交する方向に延びるすべての横方向セル壁41とに形成されている。すなわち、スリット51は、外周壁2の外周面21から、該外周面21に対して前記縦方向に位置し、かつ、該縦方向に直交する方向に延びる横方向セル壁41をすべて貫通するが、外周壁2において、スリット51の少なくとも一部が形成された部分に対して前記縦方向の反対側に位置する部分には、スリットが形成されない。つまり、スリット51は、ハニカム構造体1を貫通していない。
図3は、図1に示すハニカム構造体1のIII−III線断面図である。図3に示すように、横方向セル壁41に形成されたスリット51の少なくとも一部およびスリット52の少なくとも一部は、前記筒軸方向の異なる位置に形成されている。前記筒軸方向の異なる位置に形成されたスリット51の少なくとも一部およびスリット52の少なくとも一部は、前記横方向(図2中に示すx方向)に複数組並んで形成されている。
図2に示すように、スリット51は、外部空間と、第1セル31とを連通させるように、外周壁2および横方向セル壁41に形成されている。スリット5の幅、すなわち、スリット5の前記横方向(図2中に示すx方向)の寸法は、スリット5の形成位置における第1セル31の幅寸法と同等である。なお、セルの幅寸法とは、該セルを挟んで対向する一対の縦方向セル壁42同士の最短距離をいう。スリット5の幅は、上述の寸法に特に限定されない。
なお、ハニカム構造体1において、スリット5は、外周壁2に対して前記縦方向(図2中に示すy方向、すなわち、後述するスリット形成工具の押し込み方向)に位置し、かつ、該縦方向に直交する方向に延びる複数の横方向セル壁41のすべてに形成されていなくてもよい。また、スリット5は、少なくとも外周壁2に形成されていればよい。
本実施形態において、横方向セル壁41に形成されるスリット5の少なくとも一部は、ハニカム構造体1の前記筒軸方向の2箇所に形成されている。しかしながら、ハニカム構造体1において、横方向セル壁41に形成されるスリット5の少なくとも一部は、ハニカム構造体1の前記筒軸方向の3箇所以上に形成されていてもよい。
(複数のセル)
上述のように、複数のセル3は、前記筒軸方向の両端部が封止材6によって封止された第1セル31と、前記筒軸方向の両端部が開口した第2セル32とを有する。
上述のように、複数のセル3は、前記筒軸方向の両端部が封止材6によって封止された第1セル31と、前記筒軸方向の両端部が開口した第2セル32とを有する。
封止材6の材料は、特に限定されるものではないが、上述した外周壁2およびセル壁4と同様の材料であることが好ましい。
第1セル31および第2セル32のうち最も外周壁2側に位置する最外周第1セル31aおよび最外周第2セル32aは、前記筒軸方向に垂直な断面において、該断面の一部がハニカム構造体1の外周に沿うような形状である。最外周第1セル31aおよび最外周第2セル32aは、前記断面の形状および面積が一つ一つ異なる。また、第1セル31および第2セル32のうち最外周第1セル31aおよび最外周第2セル32aよりも中心側に位置する内周第1セル31bおよび内周第2セル32bの前記断面は、同じ大きさを有する正方形である。
ここで、筒軸方向に垂直な断面の形状とは、前記筒軸方向に垂直な断面において、セル壁の内壁によって区画形成されるセルの断面形状をいう。また、筒軸方向に垂直な断面の面積とは、前記筒軸方向に垂直な断面において、セル壁の内壁で囲まれたセルの断面積をいう。なお、内周第1セル31bおよび内周第2セル32bは、前記筒軸方向に垂直な断面の形状が四角形であってもよい。
ハニカム構造体1は、セル3の一辺の長さが、0.7〜1.5mmであることが好ましい。セル3の一辺の長さが0.7mm未満であると、セル3内を通過するガス等の通過抵抗が大きくなる場合がある。一方、セル3の一辺の長さが1.5mmを超えると、セル壁の表面積が小さくなり、後述する熱交換器として用いた場合に、熱交換効率が下がる場合がある。なお、上述のように、セルの一辺の長さとは、対向して配置される一対のセル壁4同士の最短距離をいう。
ハニカム構造体1は、前記筒軸方向に垂直な断面におけるセル3の単位面積あたりの数が、31〜93個/cm2(200〜600個/inch2)であることが好ましい。
(熱交換器)
以上の構成を有するハニカム構造体1にガス等を流すことにより、ハニカム構造体1を熱交換器として用いることができる。
以上の構成を有するハニカム構造体1にガス等を流すことにより、ハニカム構造体1を熱交換器として用いることができる。
図4は、図1に示すハニカム構造体1のIV−IV線断面図である。図1および図4に示すように、ハニカム構造体1は、外周壁2および複数のセル壁4によって区画形成され、かつ、前記筒軸方向の両端部が開口した第2セル32を有し、これにより、第1の経路が構成される。図4に示すように、第1の経路では、ハニカム構造体1の前記筒軸方向の一方の端部から、第2セル32に流入したガス等が、ハニカム構造体1の前記筒軸方向の他方の端部へ流れる。
また、図1〜3に示すように、ハニカム構造体1には、外周壁2と、該外周壁2に対して前記縦方向(図2中に示すy方向、すなわち、後述するスリット形成工具の押し込み方向)に位置し、かつ、該縦方向に直交する方向に延びるすべての横方向セル壁41とに形成されたスリット51および52と、外周壁2および複数のセル壁4によって区画形成され、かつ、前記筒軸方向の両端部が封止材6によって封止された第1セル31とが設けられている。これにより、第2の経路が構成される。図4に示すように、第2の経路では、ガス等が、外部空間から、外周壁2の外周面21および外周面21に対して前記縦方向(図4中に示すy方向)に位置し、かつ、該縦方向に直交する方向に延びる横方向セル壁41に形成されたスリット51を通って、ハニカム構造体1の前記筒軸方向の両端部が封止された第1セル31に流入する。その後、外周壁2の外周面21および外周面21に対して前記縦方向に位置し、かつ、該縦方向に直交する方向に延びる横方向セル壁41に形成された別のスリット52を通って、外部空間へ流れる。
すなわち、ハニカム構造体1には、該ハニカム構造体1内を流れるガス等の経路として、2つの経路が形成される。ガス等は、外周壁2およびセル壁4を通過しにくいため、前記第1の経路または前記第2の経路に流入したガス等が、外周壁2またはセル壁4を通って、外部空間または他のセルに流れることはほとんどない。その結果、上述の構成を有するハニカム構造体1では、第1の経路を流れるガス等と第2の経路を流れるガス等との間で熱を移動させることができる。よって、ハニカム構造体1を熱交換器として用いることができる。
ハニカム構造体1は、スリット5の幅が、スリット5の形成位置における第1セル31の幅寸法と同等である。これにより、該スリット5の形成位置において、外周壁2およびセル壁4が、前記第2の経路の内方に向かって突出しない。したがって、ガス等が、スリット5を通って第1セル31に流入する際の抵抗を小さくすることができる。よって、前記第1の経路を流れるガス等と前記第2の経路を流れるガス等との間で、熱をより効率よく移動させることができる。
ハニカム構造体1の横方向セル壁41において、前記筒軸方向の異なる位置に形成されたスリット51の少なくとも一部およびスリット52の少なくとも一部は、前記横方向に複数組並んで形成されている。これにより、ハニカム構造体1において、前記第2の経路が複数形成される。したがって、前記第1の経路を流れるガス等と前記第2の経路を流れるガス等との間で熱をより効率良く移動させることができる。
2.ハニカム構造体の製造方法
次に、本発明の実施形態に係るハニカム構造体1の製造方法の一例について説明する。なお、以下、ハニカム構造体1の原料となる湿潤混合物の主成分であるセラミック粉末として、炭化ケイ素を用いる場合の製造方法について説明する。
次に、本発明の実施形態に係るハニカム構造体1の製造方法の一例について説明する。なお、以下、ハニカム構造体1の原料となる湿潤混合物の主成分であるセラミック粉末として、炭化ケイ素を用いる場合の製造方法について説明する。
ハニカム構造体1は、後述する成形工程、乾燥工程、スリット形成工程、封止工程脱脂工程およびシリコン含浸工程を行うことにより、製造することができる。
(成形工程)
まず、平均粒子径の異なる炭化ケイ素粉末と、有機バインダと、水とを混合することにより、原料となる湿潤混合物を調製する。前記湿潤混合物には、必要に応じて、液状の可塑剤、潤滑剤等を混合させてもよい。
まず、平均粒子径の異なる炭化ケイ素粉末と、有機バインダと、水とを混合することにより、原料となる湿潤混合物を調製する。前記湿潤混合物には、必要に応じて、液状の可塑剤、潤滑剤等を混合させてもよい。
前記平均粒子径の異なる炭化ケイ素粉末としては、特に限定されないが、例えば、3.0〜50μm程度の平均粒子径を有する炭化ケイ素粉末100重量部に対して、0.1〜1.0μm程度の平均粒子径を有する炭化ケイ素粉末が5〜65重量部含まれるものが好ましい。
前記有機バインダとしては、特に限定されず、例えば、ポリビニルアルコール、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等が挙げられる。これらの中でも、前記有機バインダは、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースであることが好ましい。また、これらは、前記有機バインダとして単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記可塑剤としては、特に限定されず、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル等のポリオキシアルキレン系化合物等が挙げられる。より具体的には、例えば、ポリオキシエチレンモノブチルエーテル、ポリオキシプロピレンモノブチルエーテル、ポリオキシプロピレンステアリルエーテル等が挙げられる。これらは、単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記潤滑剤としては、特に限定されず、例えば、グリセリン等が挙げられる。
続いて、前記湿潤混合物を押出成形機に投入して、所定の形状に押出成形することにより、所定の形状のハニカム成形体を作製する。この際、金型の形状を変えることにより、前記筒軸方向に垂直な断面において様々な断面形状を有するハニカム成形体を作製することができる。
(乾燥工程)
次に、ハニカム成形体を、マイクロ波乾燥機、熱風乾燥機、誘電乾燥機、減圧乾燥機、真空乾燥機、凍結乾燥機等を用いて乾燥させることにより、ハニカム乾燥体を作製する。
次に、ハニカム成形体を、マイクロ波乾燥機、熱風乾燥機、誘電乾燥機、減圧乾燥機、真空乾燥機、凍結乾燥機等を用いて乾燥させることにより、ハニカム乾燥体を作製する。
成形工程により得られたハニカム成形体は、セラミック粉末が有機バインダおよび水により保持された粘土状の材料によって構成されている。前記ハニカム成形体は、乾燥工程において水分が除去されることにより、有機バインダの強度が発現する。その結果、前記ハニカム成形体よりも高い強度のハニカム乾燥体が得られる。
(スリット形成工程)
乾燥工程後、前記ハニカム乾燥体の外周壁と、該外周壁に対してスリット形成工具の押し込み方向(図2中に示すy方向、すなわち、横方向セル壁41の延びる方向に対して直交する方向)に位置し、かつ、該押し込み方向に直交する方向に延びるすべての横方向セル壁とに、加熱されたスリット形成工具を押し込むことによって、スリットを形成する。図5は、本発明の実施形態に係るハニカム構造体1の製造方法において、スリット形成工程を模式的に示す斜視図である。図5に示すように、まず、加熱されたスリット形成工具7を、ハニカム乾燥体10の外周壁20と、該外周壁20に対してスリット形成工具7の押し込み方向に位置し、かつ、該押し込み方向に直交する方向に延びるすべての横方向セル壁410とに押し当てる。すなわち、図1および図2に示すように、外周壁2と、該外周壁2に対して前記縦方向(図2中に示すy方向)に直交する方向に延びるすべての横方向セル壁41とにスリット5が形成されるように、スリット形成工具7によって切断する。
乾燥工程後、前記ハニカム乾燥体の外周壁と、該外周壁に対してスリット形成工具の押し込み方向(図2中に示すy方向、すなわち、横方向セル壁41の延びる方向に対して直交する方向)に位置し、かつ、該押し込み方向に直交する方向に延びるすべての横方向セル壁とに、加熱されたスリット形成工具を押し込むことによって、スリットを形成する。図5は、本発明の実施形態に係るハニカム構造体1の製造方法において、スリット形成工程を模式的に示す斜視図である。図5に示すように、まず、加熱されたスリット形成工具7を、ハニカム乾燥体10の外周壁20と、該外周壁20に対してスリット形成工具7の押し込み方向に位置し、かつ、該押し込み方向に直交する方向に延びるすべての横方向セル壁410とに押し当てる。すなわち、図1および図2に示すように、外周壁2と、該外周壁2に対して前記縦方向(図2中に示すy方向)に直交する方向に延びるすべての横方向セル壁41とにスリット5が形成されるように、スリット形成工具7によって切断する。
なお、本実施形態に係るハニカム構造体1の製造方法では、加熱されたスリット形成工具を押し込むことによって、スリットの少なくとも一部を形成した後、スリット形成工具7を、ハニカム乾燥体10に対して筒軸方向(図5中に示すz方向)に動かすことにより、残りの部分のスリットを形成してもよい。
前記スリット形成工程において、スリット形成工具7は、前記有機バインダが焼失可能な温度に加熱されることが好ましい。スリット形成工具7を有機バインダが焼失可能な温度に加熱することにより、ハニカム乾燥体に含まれる有機バインダをより確実に焼失させることができる。そのため、外周壁20および横方向セル壁410において、スリット形成工具7を接触させた部分の強度がより低下し、スリット5をより容易に形成することができる。前記有機バインダが焼失可能な温度として、具体的には、前記有機バインダがメチルセルロースである場合は400℃以上である。スリット形成工具7の加熱温度は、スリット形成工具7が熱変形することを防ぐため、600℃以下であることが好ましい。
前記スリット形成工程では、ハニカム乾燥体10の外周壁20と、該外周壁20に対してスリット形成工具の押し込み方向に位置し、かつ、該押し込み方向に直交する方向に延びるすべての横方向セル壁410とに、同時にスリット50を形成することが好ましい。外周壁20および横方向セル壁410に同時にスリット50を形成することにより、スリットを形成するための加工時間を短くすることができる。また、スリット50を、外周壁20および横方向セル壁410の対応する同じ位置に形成することができる。その結果、外周壁20および横方向セル壁410にスリット50を寸法精度良く形成することができる。
前記スリット形成工程では、横方向セル壁41において、前記筒軸方向の異なる位置に形成されたスリット51の少なくとも一部およびスリット52の少なくとも一部は、前記横方向に複数組並んで形成されている。ここで、前記筒軸方向の異なる位置で前記横方向に並ぶ複数のスリット51および複数のスリット52は、それぞれ、同時に形成されることが好ましい。これらのスリットがそれぞれ同時に形成されることにより、スリット51および52を、より効率的に形成することが可能となる。
スリット形成工具7としては、特に限定されないが、例えば、SUS製のブレード等を用いることができる。前記ブレードの厚さは、スリットの形成位置におけるセルの幅寸法と同等であることが好ましい。
前記ブレードの先端形状としては、刃無、片刃、両刃等が挙げられる。これらの中でも、スリットを形成する部分の周辺部分の破壊を抑制する観点から、刃無であることが好ましい。
前記スリット形成工程において、加工速度は、0.1〜10mm/sであることが好ましい。前記加工速度が0.1mm/s未満であると、加工時間がかかりすぎるため生産性が悪化する。一方、前記加工速度が10mm/sを超えると、加工精度が悪化することがある。なお、加工速度とは、前記筒軸方向に垂直な方向の移動速度(すなわち、ブレードをハニカム乾燥体に押し込む速度)をいう。
前記スリット形成工程において、ハニカム乾燥体10の外周壁20と、該外周壁20に対して厚み方向に配置されたすべての横方向セル壁410とに、加熱されたスリット形成工具7を接触させる。これにより、該外周壁20および該すべての横方向セル壁410において、スリット形成工具7を接触させた部分の有機バインダが焼失するため、当該部分の強度が低下する。よって、スリット形成工具7を外周壁20および横方向セル壁410に押し当てることにより、スリット形成工具7が接触した部分を容易に切断することができる。
一方、スリット形成工具7を接触させた部分の周辺部分では、有機バインダが焼失せずに残るため、高い強度のままである。よって、スリット形成工具7を接触させた部分の周辺部分の破壊を抑制することができる。
したがって、スリット形成工程において、ハニカム乾燥体10の外周壁20と、該外周壁20に対して前記押し込み方向に位置し、かつ、該押し込み方向に直交する方向に延びるすべての横方向セル壁410とを、加熱されたスリット形成工具7によって切断することにより、外周壁20および横方向セル壁410において、スリット50を形成する部分の周辺部分の破壊を抑制しつつ、外周壁20および横方向セル壁410にスリット50を容易に形成することができる。その結果、外周壁20および横方向セル壁410にスリット50を寸法精度良く形成することができる。
(封止工程)
続いて、スリット形成工程により形成されたスリット5とつながる第1セル31の前記筒軸方向の両端部に、封止材6となる封止材ペーストを充填して、前記第1セル31を封止する封止工程を行う。なお、封止材ペーストの材料としては、特に限定されず、例えば、上記湿潤混合物を用いることができる。本実施形態に係るハニカム構造体1の製造方法において、封止工程は、必要に応じて行えばよい。
続いて、スリット形成工程により形成されたスリット5とつながる第1セル31の前記筒軸方向の両端部に、封止材6となる封止材ペーストを充填して、前記第1セル31を封止する封止工程を行う。なお、封止材ペーストの材料としては、特に限定されず、例えば、上記湿潤混合物を用いることができる。本実施形態に係るハニカム構造体1の製造方法において、封止工程は、必要に応じて行えばよい。
(脱脂工程)
次に、ハニカム成形体を脱脂炉中で、300〜650℃に加熱し、ハニカム成形体中の有機物を除去する脱脂工程を行う。
次に、ハニカム成形体を脱脂炉中で、300〜650℃に加熱し、ハニカム成形体中の有機物を除去する脱脂工程を行う。
(シリコン含浸工程)
次に、脱脂されたハニカム成形体の端面上に金属シリコンの板を載せ、真空または不活性ガス雰囲気の炉に入れ、1450〜1900℃に加熱する。この時、金属シリコン板の量は、ハニカム脱脂体の外周壁、セル壁および封止部の気孔の体積以上とする。ハニカム脱脂体の外周壁、セル壁および封止部の気孔にシリコンを含浸させることにより、外周壁、セル壁および封止部をガス等が通りにくくなる。
次に、脱脂されたハニカム成形体の端面上に金属シリコンの板を載せ、真空または不活性ガス雰囲気の炉に入れ、1450〜1900℃に加熱する。この時、金属シリコン板の量は、ハニカム脱脂体の外周壁、セル壁および封止部の気孔の体積以上とする。ハニカム脱脂体の外周壁、セル壁および封止部の気孔にシリコンを含浸させることにより、外周壁、セル壁および封止部をガス等が通りにくくなる。
なお、本発明の実施形態に係るハニカム構造体1の製造方法では、シリコン含浸工程の前に、焼成工程を行ってもよい。焼成工程は、脱脂されたハニカム成形体を焼成炉に搬送し、2000〜2200℃に加熱することにより行う。
なお、前記成形工程、前記乾燥工程、前記スリット形成工程、前記封止工程、前記脱脂工程および前記シリコン含浸工程において記載していない条件は、従来と同様の条件を適用することができる。
以上の工程によって、ハニカム構造体1を製造することができる。
3.作用効果
本発明の実施形態に係るハニカム構造体1の製造方法において、成形工程により得られたハニカム成形体は、セラミック粉末が有機バインダおよび水により保持された粘土状の材料によって構成されている。前記ハニカム成形体は、乾燥工程において水分が除去されることにより、有機バインダの強度が発現する。その結果、前記ハニカム成形体よりも高い強度のハニカム乾燥体が得られる。
本発明の実施形態に係るハニカム構造体1の製造方法において、成形工程により得られたハニカム成形体は、セラミック粉末が有機バインダおよび水により保持された粘土状の材料によって構成されている。前記ハニカム成形体は、乾燥工程において水分が除去されることにより、有機バインダの強度が発現する。その結果、前記ハニカム成形体よりも高い強度のハニカム乾燥体が得られる。
次に、スリット形成工程において、ハニカム乾燥体10の外周壁20と、該外周壁20に対して前記押し込み方向に位置し、かつ、該押し込み方向に直交する方向に延びるすべての横方向セル壁410とに、加熱されたスリット形成工具7を接触させる。これにより、外周壁20および横方向セル壁410において、スリット形成工具7を接触させた部分の有機バインダが焼失するため、当該部分の強度が低下する。よって、スリット形成工具7を外周壁20および横方向セル壁410に押し当てることにより、スリット形成工具7が接触した部分を容易に切断することができる。
一方、スリット形成工具7を接触させた部分の周辺部分では、有機バインダが焼失せずに残るため、高い強度のままである。よって、スリット形成工具7を接触させた部分の周辺部分の破壊を抑制することができる。
したがって、スリット形成工程において、ハニカム乾燥体10の外周壁20と、該外周壁20に対して前記押し込み方向に位置し、かつ、該押し込み方向に直交する方向に延びるすべての横方向セル壁410とを、加熱されたスリット形成工具7によって切断することにより、外周壁20および横方向セル壁410において、スリット50を形成する部分の周辺部分の破壊を抑制しつつ、外周壁20および横方向セル壁410にスリット50を容易に形成することができる。その結果、外周壁20およびセル壁410にスリット50を寸法精度良く形成することができる。
以下、本実施形態をより具体的に開示した実施例を示す。なお、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
<ハニカム構造体の製造>
(実施例1)
まず、52.5重量部の平均粒子径15μmの炭化ケイ素の粉末と、23.6重量部の平均粒子径0.5μmの炭化ケイ素の微粉末とを混合した。得られた混合物に対して、有機バインダとして5.4重量部のメチルセルロースと、潤滑剤として1.1重量部のグリセリンと、可塑剤として3.2重量部のポリオキシアルキレン系化合物と、11.5重量部の水とを加え、混練して、湿潤混合物(原料ペースト)を得た。その後、得られた湿潤混合物を押出成形することにより、円柱状のハニカム成形体を作製した。
(実施例1)
まず、52.5重量部の平均粒子径15μmの炭化ケイ素の粉末と、23.6重量部の平均粒子径0.5μmの炭化ケイ素の微粉末とを混合した。得られた混合物に対して、有機バインダとして5.4重量部のメチルセルロースと、潤滑剤として1.1重量部のグリセリンと、可塑剤として3.2重量部のポリオキシアルキレン系化合物と、11.5重量部の水とを加え、混練して、湿潤混合物(原料ペースト)を得た。その後、得られた湿潤混合物を押出成形することにより、円柱状のハニカム成形体を作製した。
次に、マイクロ波乾燥機を用いて、ハニカム乾燥体を作製した。ハニカム乾燥体は、直径35mm、長さ100mmの円柱状であった。また、外周壁の厚さは0.3mm、セル壁の厚さは0.1mm、かつ、セルの幅が0.94mmであった。なお、外周壁およびセル壁の厚さ、ならびに、セルの幅の測定は、測定顕微鏡(株式会社ニコン製、MM−800/LMFA)を用いて行った。
次に、ハニカム乾燥体の外周壁と、該外周壁に対してスリット形成工具の押し込み方向に位置し、かつ、該押し込み方向に直交する方向に延びるセル壁とを、加熱された刃無、厚さ0.8mmのブレードによって切断することにより、スリットを形成した。なお、前記筒軸方向に垂直な方向の加工速度(すなわち、ブレードをハニカム乾燥体に押し込む速度)は1mm/s、スリットの前記筒軸方向の長さは34mm、ハニカム乾燥体に対するブレードの挿入深さは34mmとした。
その後、ハニカム乾燥体の所定のセルに封止材ペーストを充填してセルを封止した。なお、封止材ペーストは、上記湿潤混合物を使用した。
続いて、スリットが形成されたハニカム乾燥体を450℃で5時間脱脂する脱脂処理を行った。その後、脱脂されたハニカム乾燥体の端面に20gのシリコン板を載せ、常圧のアルゴン雰囲気下1900℃、7時間の条件でシリコン含浸処理を行うことにより、実施例1のハニカム構造体を作製した。
得られたハニカム構造体は、脱脂工程およびシリコン含浸工程において収縮しないため、ハニカム乾燥体と同じサイズであった。
(実施例2)
実施例2のハニカム構造体は、スリット形成工程において、前記筒軸方向に垂直な方向の加工速度を0.1mm/sとしたこと以外は、実施例1と同様の方法により得た。
実施例2のハニカム構造体は、スリット形成工程において、前記筒軸方向に垂直な方向の加工速度を0.1mm/sとしたこと以外は、実施例1と同様の方法により得た。
(比較例1)
比較例1のハニカム構造体は、シリコン含浸工程後、アルゴン雰囲気下2200℃、3時間の条件で焼成工程を行い、そして、焼成工程後にスリット形成工程を行ったこと以外は、実施例1と同様の方法により得た。
比較例1のハニカム構造体は、シリコン含浸工程後、アルゴン雰囲気下2200℃、3時間の条件で焼成工程を行い、そして、焼成工程後にスリット形成工程を行ったこと以外は、実施例1と同様の方法により得た。
<ブレードの加熱温度の測定>
ブレードの加熱温度は、熱伝対を用いて、ブレードの先端から25mm以内の任意の7箇所の温度を測定した。7箇所の温度の平均値を表1に示す。
ブレードの加熱温度は、熱伝対を用いて、ブレードの先端から25mm以内の任意の7箇所の温度を測定した。7箇所の温度の平均値を表1に示す。
<寸法精度の評価>
形成したスリットの幅の測定は、測定顕微鏡(株式会社ニコン製、MM−800/LMFA)を用いて行った。スリット幅とブレード幅の差を寸法精度(mm)として、表1に示す。
形成したスリットの幅の測定は、測定顕微鏡(株式会社ニコン製、MM−800/LMFA)を用いて行った。スリット幅とブレード幅の差を寸法精度(mm)として、表1に示す。
<スリット周辺部分の破壊の評価>
目視により、スリット周辺部分の外周壁およびセル壁の破壊の有無を観察した。なお、破壊ありとは、スリットを形成する予定のセルと、該セルの隣に位置するスリットを形成しない予定のセルとが連通したことをいう。また、破壊なしとは、スリットを形成する予定のセルと、該セルの隣に位置するスリットを形成しない予定のセルとが連通しなかったことをいう。
目視により、スリット周辺部分の外周壁およびセル壁の破壊の有無を観察した。なお、破壊ありとは、スリットを形成する予定のセルと、該セルの隣に位置するスリットを形成しない予定のセルとが連通したことをいう。また、破壊なしとは、スリットを形成する予定のセルと、該セルの隣に位置するスリットを形成しない予定のセルとが連通しなかったことをいう。
表1の結果から分かるように、本発明の要件をすべて満たす実施例1および2のハニカム構造体は、スリット周辺部分の破壊がなく、スリットを寸法精度良く形成することができた。
一方、焼成工程後にスリットを形成した比較例1のハニカム構造体は、スリット周辺部分が破壊され、スリットを寸法精度良く形成できなかった。
(その他の実施形態)
前記ハニカム構造体1は、全体として円柱状に形成されている。しかしながら、ハニカム構造体の形状は、例えば、三角形、四角形、六角形、八角形等の多角形を底面とする角柱状、楕円柱状等であってもよい。
前記ハニカム構造体1は、全体として円柱状に形成されている。しかしながら、ハニカム構造体の形状は、例えば、三角形、四角形、六角形、八角形等の多角形を底面とする角柱状、楕円柱状等であってもよい。
前記ハニカム構造体1は、複数のセル3の前記筒軸方向に垂直な断面の形状が四角形である。しかしながら、セルの形状は、例えば、三角形、六角形、八角形等の多角形、これらの多角形の角部が曲線により構成された形状、円形、楕円形等であってもよい。
前記ハニカム構造体1は、複数のセル3が、前記筒軸方向に垂直な断面において、直交する2方向、すなわち、前記横方向および前記縦方向に並設されている。しかしながら、複数のセル3は、前記筒軸方向に垂直な断面において、不規則に並設されていてもよい。
本発明のハニカム構造体は、自動車用途としてはEGRクーラー、インタークーラーもしくは排熱回収器、または、ガスタービンエンジンから排出される高温の排ガスから熱を回収して再利用するための熱交換器として利用することができる。
1 ハニカム構造体
2、20 外周壁
3 複数のセル
4、420 セル壁
5、50 スリット
7 スリット形成工具
10 ハニカム乾燥体
2、20 外周壁
3 複数のセル
4、420 セル壁
5、50 スリット
7 スリット形成工具
10 ハニカム乾燥体
Claims (8)
- 筒状の外周壁と、該外周壁の内方に複数のセルを区画形成するように、該外周壁の筒軸方向に延びるように形成された複数のセル壁とを有し、かつ、少なくとも前記外周壁に前記筒軸方向に延びるスリットが形成されたハニカム構造体の製造方法であって、
セラミック粉末および有機バインダを含む湿潤混合物を押出成形することにより、前記外周壁および前記複数のセル壁を有するハニカム成形体を得る成形工程と、
前記ハニカム成形体を乾燥させることにより、ハニカム乾燥体を得る乾燥工程と、
前記ハニカム乾燥体の前記外周壁に対して、加熱されたスリット形成工具を押し込むことによって、前記スリットの少なくとも一部を形成するスリット形成工程と、
前記スリットが形成された前記ハニカム乾燥体を脱脂することにより、ハニカム脱脂体を得る脱脂工程とを備える、ハニカム構造体の製造方法。 - 前記スリット形成工程において、前記スリット形成工具は、前記有機バインダが焼失可能な温度に加熱される、請求項1に記載のハニカム構造体の製造方法。
- 前記スリット形成工程では、前記複数のセル壁のうち、前記外周壁において前記スリットが形成された部分に対して前記スリット形成工具の押し込み方向に位置し、かつ、該押し込み方向に直交する方向に延びる少なくとも1つのセル壁にもスリットを形成する、請求項1または2に記載のハニカム構造体の製造方法。
- 前記スリット形成工程では、前記スリット形成工具を、前記外周壁と前記少なくとも1つのセル壁とに押し込むことにより、前記外周壁と前記少なくとも1つのセル壁とに同時に前記スリットを形成する、請求項3に記載のハニカム構造体の製造方法。
- 前記複数のセルのうち、前記スリットを前記外周壁および前記少なくとも1つのセル壁に形成することによって前記スリットとつながるセルには、該セルの両端部に封止材となる封止材ペーストを充填することにより、前記セルを封止する封止工程をさらに備え、
前記スリット形成工程では、前記ハニカム乾燥体の前記少なくとも1つのセル壁に、前記スリットの一部が前記筒軸方向の異なる位置に複数形成される、請求項3または4に記載のハニカム構造体の製造方法。 - 前記スリット形成工程において、前記外周壁および少なくとも1つのセル壁に形成されたスリットの幅は、該スリットの形成位置におけるセルの幅寸法と同等である、請求項3〜5のいずれか一つに記載のハニカム構造体の製造方法。
- 前記スリット形成工程では、前記筒軸方向の異なる位置に複数形成されたスリットが、前記ハニカム乾燥体の筒軸方向に直交する方向の異なる位置に複数組形成される、請求項5または6に記載のハニカム構造体の製造方法。
- 前記スリット形成工程では、前記複数組のスリットのうち、前記筒軸方向の異なる位置で前記筒軸方向に直交する方向に並ぶ複数のスリットがそれぞれ同時に形成される、請求項7に記載のハニカム構造体の製造方法。
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