JP2017170570A - ガイドブッシュ装置 - Google Patents

ガイドブッシュ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017170570A
JP2017170570A JP2016059543A JP2016059543A JP2017170570A JP 2017170570 A JP2017170570 A JP 2017170570A JP 2016059543 A JP2016059543 A JP 2016059543A JP 2016059543 A JP2016059543 A JP 2016059543A JP 2017170570 A JP2017170570 A JP 2017170570A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
guide bush
inner peripheral
peripheral surface
guide
cutting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016059543A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6677548B2 (ja
Inventor
敏之 鈴木
Toshiyuki Suzuki
敏之 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Citizen Machinery Co Ltd
Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Machinery Co Ltd
Citizen Watch Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Citizen Machinery Co Ltd, Citizen Watch Co Ltd filed Critical Citizen Machinery Co Ltd
Priority to JP2016059543A priority Critical patent/JP6677548B2/ja
Publication of JP2017170570A publication Critical patent/JP2017170570A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6677548B2 publication Critical patent/JP6677548B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Abstract

【課題】材料の加工精度及びガイドブッシュ等の耐久性を向上させることが可能なガイドブッシュ装置を提供する。【解決手段】工作機械の自動旋盤100を、主軸1、バイト3を有する刃物台2、ガイドブッシュ装置10、制御部4等を備えて構成する。ガイドブッシュ装置10は、複数のガイド片14を有するガイドブッシュ11及びガイドブッシュモータ20等を備える。制御部4は、ガイドブッシュモータ20を駆動制御して、材料Wとの当接位置が、内周面17で分散されるように、加工に応じてガイドブッシュ11の回転位相を制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、ガイドブッシュ装置に関する。
加工用の材料を、該材料が内周面と当接する状態でガイドするガイドブッシュを備えたガイドブッシュ装置が公知となっている(例えば特許文献1、2参照)。
特許文献1に記載のガイドブッシュ装置は、加工に応じてガイドブッシュを回転させて、材料と当接するガイドブッシュの内周面の位置を変えることができる。一方、特許文献2には、制御手段によるサーボモータの駆動によって、ガイドブッシュを所定の回転位相に回転させて固定し、材料の案内を行うガイドブッシュ装置が開示されている。
特開2002−144107号公報 国際公開2013/031818号
しかしながら、各特許文献に記載の発明のガイドブッシュ装置では、材料と当接するガイドブッシュの内周面の位置は、各加工に対して所定の位置に定められることになり、材料をガイドする際に、材料と当接するガイドブッシュの内周面の所定の位置が集中的に摩耗する場合があるという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、材料をガイドする際に、材料と当接するガイドブッシュの内周面の所定の位置が集中的に摩耗するのを防止することが可能で簡易な構成のガイドブッシュ装置を提供することを目的とするものである。
本発明に係るガイドブッシュ装置は、回転可能なガイドブッシュと、前記ガイドブッシュを、回転位相を制御して位置決めする制御部とを備え、加工用の材料を、該材料が前記ガイドブッシュの内周面と当接した状態でガイドするガイドブッシュ装置において、前記制御部を、前記材料との当接位置が、前記内周面で分散されるように、加工に応じて前記ガイドブッシュの回転位相を制御する構成としたことを特徴とする。
本発明に係るガイドブッシュ装置によれば、制御部がガイドブッシュの回転位相を、ガイドブッシュの内周面の材料との当接位置が、前記内周面で分散されるように、加工に応じて制御することで、材料をガイドする際に、材料と当接するガイドブッシュの内周面の所定の位置が集中的に摩耗することが防止され、内周面の偏った摩耗等を抑制して、材料のガイドを円滑に行うことができる。
本発明の一実施形態に係るガイドブッシュ装置を備えた自動旋盤の要部であって、ガイドブッシュ装置を断面で表した図である。 図1に示されるガイドブッシュ装置の主要部分の正面図である。 図1に示されるガイドブッシュの斜視図である。 工具で材料を切削したときの切削抵抗と切削反力の状態を示す図であり、切削反力が作用する方向にガイド片が位置している状態を示す。 工具で材料を切削したときの切削抵抗と切削反力の状態を示す図であり、切削反力が作用する方向にすり割りが位置している状態を示す。
以下、本発明の一実施形態に係るガイドブッシュ装置について、図面を参照して説明する。図1に示されるように、本実施形態のガイドブッシュ装置は、工作機械の一つである自動旋盤100に装着されている。自動旋盤100は、主軸1、刃物台2、制御部4、ガイドブッシュ装置10等を備えている。主軸1は主軸台に搭載され、主軸モータによって回転駆動される。刃物台2は、X軸モータ5、Y軸モータ6によってX軸方向及びY軸方向へ移動駆動される。主軸台は、Z軸モータ7によってZ軸方向(主軸1の軸線方向)へ移動駆動される。
制御部4は、NC制御装置から構成され、予め記憶された加工プログラムに基づき、主軸モータや、X軸モータ5、Y軸モータ6、Z軸モータ7を、モータアンプ5a,6a,7aを介して駆動制御し、主軸1や刃物台2等の動作を制御する。
主軸1は、後方から挿入される棒状の材料Wを把持する。主軸1によって把持された材料Wは、ガイドブッシュ装置10に収容されたガイドブッシュ11に挿入される。ガイドブッシュ11は、材料の径に応じて、材料Wの軸線方向の移動及び回転を許容する程度に材料Wと同径に内径が調整される。刃物台2は、ガイドブッシュ11の前方に配置され、ガイドブッシュ11から突出する材料Wを切削加工するバイト3等の切削工具が複数搭載されている。
本自動旋盤100は、制御部4の制御によって、加工プログラムに応じて、主軸1を回転駆動するとともに、主軸1をZ軸方向に、刃物台2をX軸方向及びY軸方向に各々移動させることによって、材料Wをガイドブッシュ11で軸線方向の移動及び回転を許容しながらガイドし、刃物台2に装着されたバイト3により、材料Wに対して所定の加工を行うことができる。
ガイドブッシュ装置10は、自動旋盤100のベッド側に立設されるガイドブッシュ支持台21に取り付けられている。ガイドブッシュ装置10は、ガイドブッシュ支持台21に着脱自在に固定されるアウタースリーブ22を外装として構成されている。アウタースリーブ22内に、軸受け23を介してガイドブッシュスリーブ24が回転自在に支持されている。ガイドブッシュ11はガイドブッシュスリーブ24内に挿入されている。
ガイドブッシュ11は、図3に示すように、略円筒形を呈している。ガイドブッシュ11の先端側は、該先端に向かって外径が大きくなるようにテーパ面12が設けられている。テーパ面12を含むガイドブッシュ11の先端側には、円筒の中心軸に沿ったスリット状の3本のすり割り13が設けられ、先端側が3つのガイド片14に分割されている。ガイドブッシュ11の後端側の外周には、ネジ溝15が設けられている。ガイドブッシュ11の円筒部分の外周に、キー溝16が設けられている。
ガイドブッシュスリーブ24には、ガイドブッシュ11のテーパ面12に対応するテーパ面25が形成されている。ガイドブッシュ11は、テーパ面12,25が互いに当接するように、ガイドブッシュスリーブ24内に配置されている。ガイドブッシュスリーブ24に設けられたキー26が、キー溝16に係合することによって、ガイドブッシュ11は、ガイドブッシュスリーブ24に対して回り止めされている。ガイドブッシュ11の後端には、ネジ溝15を介して調整ナット27が螺合されている。
調整ナット27を回転させることによって、ガイドブッシュスリーブ24に対してガイドブッシュ11が軸線方向に移動する。ガイドブッシュ11は、移動によるテーパ面12,25の押圧状態に応じて内径寸法が調整される。調整ナット27には、後端部外径を拡開させるボルト28が螺合されている。ボルト28を締め込むことによって、調整ナット27は、後端部の外径が拡開されて、ガイドブッシュスリーブ24の内壁に押圧され、ガイドブッシュスリーブ24に対して位置決め固定される。
調整ナット27を所定の回転角度位置でガイドブッシュスリーブ24に対して位置決め固定することによって、ガイドブッシュ11が所定の内径寸法に調整されて固定される。ボルト28を緩めることによって、調整ナット27の後端部外径の拡開が解除され、調整ナット27が回転可能となり、ガイドブッシュ11の内径寸法を調節することができる。
ガイドブッシュスリーブ24の後端側には、キー26を介して一体的にタイミングプーリ29が取り付けられている。ガイドブッシュ支持台21にガイドブッシュモータ20が取り付けられている。ガイドブッシュモータ20の回転軸に、タイミングプーリ30が固定されている。
図2に示されるように、両タイミングプーリ29,30の間にはタイミングベルト31が掛け回されている。ガイドブッシュモータ20は、モータアンプ20aを介して制御部4によって制御される。ガイドブッシュモータ20の駆動によって、ガイドブッシュ11がガイドブッシュスリーブ24と一体的に回転駆動される。本ガイドブッシュ装置10は、制御部4によってガイドブッシュモータ20を駆動制御することで、ガイドブッシュ11を回転させることができる。ガイドブッシュモータ20の停止によって、ガイドブッシュ11を回転不能な状態で所定の回転位相に位置決め固定することができる。
ガイドブッシュ11は、材料Wの軸線方向の移動及び回転を許容するため、嵌合誤差の範囲で材料Wの外径より大きい内径に調整される。自動旋盤100による材料Wの加工に際して、バイト3が材料Wに接触して切削を行うと加工時の切削反力によって、材料Wはガイドブッシュ11の内周面の所定の位置に押し付けられて当接する。ガイドブッシュ11は内周面の所定の当接位置に材料Wが当接されることによって、材料Wを軸線方向の移動及び回転を許容してガイドする。
ガイドブッシュ11は、内周面がスリット13による間隙を介して分割して形成されている。制御部4は、加工時の切削反力によって材料Wが押し当てられることでガイドブッシュ11の内周面17が受ける力が、3つのガイド片14の各内周面17aで分散されるように、加工に応じてガイドブッシュ11の回転位相を制御し、切削反力に対して材料Wが当接する内周面17の当接位置を変化させるように構成されている。特に、材料Wとの当接位置が、分割された各内周面で分散されるようにガイドブッシュ11を回転制御し、内周面17の1か所または数か所のみに集中して材料Wが押し当てられるのを抑制するとともに、すり割り13に材料Wが押し当てられることを抑制している。
以下、切削反力について、図4A、図4Bを参照しながら説明する。図4A、図4Bに示すように、ガイドブッシュ11に挿通された材料Wにバイト3を接触させると、バイト3には、主分力F1が紙面下方向(材料Wの接線方向)に、背分力F2が紙面左方向(主分力F1に直交する方向)に作用し、その合成力として切削抵抗Fが紙面左下方向に作用する。
この切削抵抗Fの反力として、切削反力Gが材料Wに作用する。切削反力Gは、切削点Hから紙面右上方向、つまり切削抵抗Fの作用する方向(角度)に対して180°逆方向に働く力となる。切削反力Gの分力は、材料Wをねじる方向に働く紙面上向きの力G1と、材料Wを紙面右方向に曲げる力G2となる。そして、この切削反力Gは、図4A、図4Bに白抜き矢印で示すように、ガイドブッシュ11の内周面17に材料Wを押し当てる方向(角度)Aに作用する。
図4Bに示すように、切削反力Gが作用する方向Aにすり割り13が位置すると、材料Wがすり割り13に押し当てられ、ガイドブッシュ11の摩耗や傷の原因となったり、加工精度が低下したりする場合がある。また材料Wが、ガイドブッシュ11の内周面17の決まった1箇所又は複数箇所に押し付けられ続けることによって、ガイドブッシュ11の材料Wが押し付けられて当接する内周面17の当接位置の部分の摩耗等が進み、加工精度やガイドブッシュ11の耐久性が低下する場合がある。
そこで、本ガイドブッシュ装置10では、制御部4が切削反力Gの作用する方向Aを検知する。制御部4は、この方向Aにいずれかのガイド片14の内周面17aが位置するように、ガイドブッシュモータ20を駆動制御し、ガイドブッシュ11を回転させる(図4A参照)。その回転角度位置でガイドブッシュモータ20を停止し、ガイドブッシュ11を回転不能に固定する。この配置状態では、切削反力Gが作用する方向Aにすり割り13が位置することがなく、材料Wがすり割り13に押し当てられることが防止されるため、材料Wの案内が安定して行われ、材料Wの加工精度やガイドブッシュ11の耐久性を向上がさせることができる。
さらに、材料Wが1つのガイド片14に押し当てられ続けるのを抑制するため、制御部4は、適宜のタイミングでガイドブッシュ11を回転させ、材料Wが押し当てられるガイド片14の内周面17aを変更し、材料Wとの当接位置を各内周面17aで分散させる。各ガイド片14の各内周面17aで切削反力Gを分散させることができる。本実施形態では3つのガイド片14を有するので、例えばガイドブッシュ11を120°ずつ回転させることで、方向Aに位置する内周面17aを容易に変更できる。
また、ガイドブッシュ11が一回転して1つ目のガイド片14に戻る場合は、120°とは異なる角度でガイドブッシュ11を回転させることで、先とは異なる内周面17aの位置に材料Wを押し当てることができる。その後は、120°ずつ回転させることで、他の2つのガイド片14の内周面17aにおいても、先とは異なる位置に材料Wを押し当ることができる。このように、回転ごとに各ガイド片14の内周面17aの異なる位置に材料Wが押し当てられるように制御することで、材料Wとの当接位置が内周面17aで分散され、切削反力Gを各内周面17aの全体にわたって分散させることができる。よって、内周面17の偏った摩耗等を抑制して、材料Wを円滑にガイドすることができ、材料Wの加工精度及びガイドブッシュ11の耐久性を、より向上させることができる。
切削反力Gが作用する方向A、つまり切削反力Gの方向(角度)は、バイト3に対する切削抵抗Fの分力である主分力F1と背分力F2を検知することで算出することができる。主分力F1によりY軸モータ6が負荷を受け、背分力F2によりX軸モータ5が負荷を受ける。各モータ5,6への負荷は、各モータアンプ5a,6aによって電流値として取得することができる。制御部4は、モータアンプ6aから取得した電流値に基づいて主分力F1を求め、モータアンプ5aから取得した電流値に基づいて背分力F2を求める。求めた主分力F1と背分力F2から、バイト3が受ける切削抵抗Fの力の大きさ及びその方向(角度)を算出することができる。
切削抵抗Fの方向(角度)の180°反対方向を、材料Wに作用する切削反力Gの方向(角度)Aとすることができる。得られた切削反力Gの方向(角度)Aに基づいて、制御部4はガイドブッシュモータ20を制御して、切削反力Gが作用する方向Aにいずれかのガイド片14の内周面17aが位置し、かつ各内周面17aの受ける力が内周面17aの全体にわたって分散するように、ガイドブッシュ11を回転させることができる。
なお、切削抵抗Fの力の大きさ及び方向(角度)に対して、バイトすくい角度αや、材料Wの材質等の要因をパラメータとして、切削反力Gの方向(角度)Aを算出する際に補正することが望ましい。切削抵抗Fや切削反力Gの算出精度をより高めることができる。
主分力F1、背分力F2の電流値は、バイト3にて材料Wの加工を一度行って取得すればよい。取得した電流値に基づいて算出された切削反力Gの方向(角度)Aに基づいて、ガイドブッシュ11の回転位相を制御することで、効率的な実施が可能である。切削抵抗Fに基づく切削反力Gの算出が本実施形態に限定されることはなく、電流値の検知以外の手段で算出してもよい。電流値等を検知しなくても切削抵抗Fが明らかな場合は、その切削抵抗Fに基づいて切削反力Gの方向(角度)Aを算出してもよい。
また、刃物台2上で材料Wに対して異なる方向に配置されたバイト3の位置、使用するバイト3の形状やすくい角度の異なる種類、材料Wの径や材質によって、切削抵抗Fの合力や方向(角度)が変化することがある。このような場合は、バイト3の位置や形態、材料Wが変わるごとに電流値の取得や切削反力Gの方向Aの算出等を行うことで、バイト3の位置形態、材料Wの特性に応じた最適な位置にガイドブッシュ11の回転位相を制御することができる。
またこの場合も、異なる位置に配置されたバイト3や複数種のバイト3、複数種の材料Wを用いて、それぞれ加工を行って電流値を取得し、算出した切削反力Gの情報をバイト3や材料Wと対応付けて記憶部に記憶しておいてもよい。また、切削抵抗Fが明らかな場合は、それに基づいて算出した切削反力Gの情報をバイト3や材料Wに対応づけて記憶部に記憶しておいてもよい。その後の加工で、バイト3や材料Wが変わるごとに、記憶部から対応する切削反力Gの情報を取得し、この情報に基づいてガイドブッシュ11の回転位相を制御することで、加工形態に応じた適切なガイド片14の配置を自動で行うことが可能となる。
なお、本実施形態では、120°ずつガイドブッシュ11を回転させて、材料Wが押し当てられるガイド片14を変更しているが、必ずしも回転ごとにガイド片14を変更する必要はない。他の異なる例として、ガイドブッシュ11を小さな角度で回転させて、切削反力Gの方向Aに対するガイド片14の位置を少しずつずらす制御とすることもできる。この制御によっても、材料Wとの接触位置が内周面17aで分散され、切削反力Gを各ガイド片14の内周面17a全体にわたって分散させることができる。
ガイドブッシュ11の回転は、例えば、加工累積時間に応じて行うように制御部4に設定することができる。制御部4は、加工累積時間をタイマーで計測し、所定時間となるたびに、ガイドブッシュ11を回転させて、切削反力Gの方向Aに対する内周面17の位置を変更する。またはガイドブッシュ11の回転を、加工する製品数や加工サイクルごとに行うように設定することもできる。このようなタイミングでガイドブッシュ11の回転位相を自動的に実行することで、材料Wの加工精度やガイドブッシュ11等の耐久性をより向上させることができる。
また、いずれのタイミングでガイドブッシュ11の回転を行うか、ユーザに選択させるようにすることもできる。また、例えば、径が小さい等、工具による負荷を受け易い材料Wの加工の場合に、ガイドブッシュ11の回転位相の制御を行う構成とすることもできる。ユーザの選択や加工形態に対応した実施が可能となる。
以上、本実施形態では、加工に応じてガイドブッシュ装置10によって、ガイドブッシュ11の回転位相の制御を自動的に行うだけで、材料Wとの接触位置を内周面17全体で分散させることができる。よって材料Wが押し付けられることによってガイドブッシュ11の内周面17が受ける力を、複数のガイド片14の各内周面17aで分散させることができる。また、材料Wがすり割り13に押し付けられるのを抑制することができる。
また、ガイドブッシュ11の回転位相の制御により、切削反力Gの方向Aに位置するガイド片14を変更して、1つのガイド片14の内周面17aに切削反力Gが集中して作用するのを抑制することできる。さらに、個々のガイド片14においても、各内周面17aの全体で切削反力Gを分散するように、ガイドブッシュ11を回転制御して内周面17aと材料Wとの当接位置を変更することができる。そのため、個々のガイド片14においても特定箇所にのみ切削反力Gが集中することも抑制することができる。したがって、材料Wをガイドする際に、内周面17の所定の位置が集中的に摩耗することが防止され、ガイドブッシュ11による材料Wのガイドを円滑に行って、材料Wの加工精度やガイドブッシュ装置10の耐久性を向上させることができる。また、材料Wのガイド性、加工精度、耐久性に優れたガイドブッシュ装置10を、材料Wとの当接位置が、内周面17で分散されるように、加工に応じてガイドブッシュ11の回転位相を制御するよう制御部4を構成するだけで、簡易に得ることができる。
なお、本発明に係るガイドブッシュ装置が、本実施形態のガイドブッシュ装置10に限定されることはなく、いずれのガイドブッシュ装置にも適用することができる。また、ガイドブッシュ装置を備えた加工装置も、本実施形態の自動旋盤100に限定されることはなく、旋盤装置以外の加工装置(特に数値制御のもの)であってもよい。
以上、本発明の実施形態を図面により詳述してきたが、上記実施形態は本発明の例示にしか過ぎないものであり、本発明は上記実施形態の構成にのみ限定されるものではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、本発明に含まれる。
3 バイト(工具) 4 制御部 5a,6a モータアンプ(検知部)
10 ガイドブッシュ装置 11 ガイドブッシュ 13 すり割り(間隙)
14 ガイド片 17,17a 内周面

Claims (6)

  1. 回転可能なガイドブッシュと、前記ガイドブッシュを、回転位相を制御して位置決めする制御部とを備え、加工用の材料を、該材料が前記ガイドブッシュの内周面と当接した状態でガイドするガイドブッシュ装置において、
    前記制御部を、前記材料との当接位置が、前記内周面で分散されるように、加工に応じて前記ガイドブッシュの回転位相を制御する構成としたことを特徴とするガイドブッシュ装置。
  2. 前記ガイドブッシュの内周面が所定の間隙を介して分割して形成され、前記当接位置が、前記分割された各内周面で分散されることを特徴とする請求項1に記載のガイドブッシュ装置。
  3. 前記制御部は、工具によって前記材料に作用する力の方向に基づいて、前記ガイドブッシュの回転位相を制御するよう構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載のガイドブッシュ装置。
  4. 前記制御部は、前記材料が押し当てられることで前記ガイドブッシュの内周面が受ける力が、前記分割された各内周面の全体にわたって分散するように、前記ガイドブッシュの回転位相を制御するよう構成されたことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のガイドブッシュ装置。
  5. 前記制御部は、前記材料の加工累積時間に応じて、前記材料が押し当てられる前記内周面の位置を変更するように前記ガイドブッシュの回転位相を制御するよう構成されたことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のガイドブッシュ装置。
  6. 前記工具が前記材料に接触することによって前記工具に作用する背分力と、前記材料の回転によって前記工具に作用する主分力とを検知する検知部を備え、前記制御部は、前記主分力と前記背分力に基づいて切削抵抗の方向を算出し、該切削抵抗の方向に基づいて前記材料に作用する力の方向を算出するよう構成されたことを特徴とする請求項2から5のいずれか一項に記載のガイドブッシュ装置。
JP2016059543A 2016-03-24 2016-03-24 ガイドブッシュ装置 Active JP6677548B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016059543A JP6677548B2 (ja) 2016-03-24 2016-03-24 ガイドブッシュ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016059543A JP6677548B2 (ja) 2016-03-24 2016-03-24 ガイドブッシュ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017170570A true JP2017170570A (ja) 2017-09-28
JP6677548B2 JP6677548B2 (ja) 2020-04-08

Family

ID=59971633

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016059543A Active JP6677548B2 (ja) 2016-03-24 2016-03-24 ガイドブッシュ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6677548B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109226868A (zh) * 2018-10-29 2019-01-18 泰州驰骏智能设备有限公司 一种自动切割短尺寸毛坯管料的方法

Citations (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50154883A (ja) * 1974-06-05 1975-12-13
JPS6362645A (ja) * 1986-09-03 1988-03-18 Yotaro Hatamura 旋削加工機械の力検出器
JPH0251005U (ja) * 1988-10-04 1990-04-10
JPH0639609A (ja) * 1992-07-23 1994-02-15 Nissan Motor Co Ltd ツールホールダ
JPH09225702A (ja) * 1996-02-19 1997-09-02 Tsugami Corp 自動旋盤用ガイドブッシュ
JPH11226803A (ja) * 1998-02-16 1999-08-24 Star Micronics Co Ltd Nc自動旋盤のガイドブッシュ調整方法
JP2002144107A (ja) * 2000-11-10 2002-05-21 Citizen Watch Co Ltd 自動旋盤のガイドブッシュ及び自動旋盤並びにその加工方法
JP2002178241A (ja) * 2000-12-12 2002-06-25 Olympus Optical Co Ltd 工具管理システム
JP2005305581A (ja) * 2004-04-20 2005-11-04 Howa Mach Ltd バルブシート面とバルブガイド孔の加工方法及び加工装置
JP3741408B2 (ja) * 1999-08-18 2006-02-01 スター精密株式会社 Nc自動旋盤のガイドブッシュ調整装置とnc自動旋盤のガイドブッシュ調整方法
US20060144258A1 (en) * 2001-08-16 2006-07-06 Wenliang Tang Adjustable stroke mechanism
JP2007118094A (ja) * 2005-10-25 2007-05-17 Jtekt Corp 工作機械における部品寿命管理システム
WO2013031818A1 (ja) * 2011-08-31 2013-03-07 シチズンホールディングス株式会社 工作機械および加工方法
WO2014148267A1 (ja) * 2013-03-18 2014-09-25 シチズンホールディングス株式会社 ガイドブッシュ制御装置及びガイドブッシュの調整方法
CN204700668U (zh) * 2015-06-15 2015-10-14 许勇 一种自动分度治具

Patent Citations (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50154883A (ja) * 1974-06-05 1975-12-13
JPS6362645A (ja) * 1986-09-03 1988-03-18 Yotaro Hatamura 旋削加工機械の力検出器
JPH0251005U (ja) * 1988-10-04 1990-04-10
JPH0639609A (ja) * 1992-07-23 1994-02-15 Nissan Motor Co Ltd ツールホールダ
JPH09225702A (ja) * 1996-02-19 1997-09-02 Tsugami Corp 自動旋盤用ガイドブッシュ
JPH11226803A (ja) * 1998-02-16 1999-08-24 Star Micronics Co Ltd Nc自動旋盤のガイドブッシュ調整方法
JP3741408B2 (ja) * 1999-08-18 2006-02-01 スター精密株式会社 Nc自動旋盤のガイドブッシュ調整装置とnc自動旋盤のガイドブッシュ調整方法
JP2002144107A (ja) * 2000-11-10 2002-05-21 Citizen Watch Co Ltd 自動旋盤のガイドブッシュ及び自動旋盤並びにその加工方法
JP2002178241A (ja) * 2000-12-12 2002-06-25 Olympus Optical Co Ltd 工具管理システム
US20060144258A1 (en) * 2001-08-16 2006-07-06 Wenliang Tang Adjustable stroke mechanism
JP2005305581A (ja) * 2004-04-20 2005-11-04 Howa Mach Ltd バルブシート面とバルブガイド孔の加工方法及び加工装置
JP2007118094A (ja) * 2005-10-25 2007-05-17 Jtekt Corp 工作機械における部品寿命管理システム
WO2013031818A1 (ja) * 2011-08-31 2013-03-07 シチズンホールディングス株式会社 工作機械および加工方法
WO2014148267A1 (ja) * 2013-03-18 2014-09-25 シチズンホールディングス株式会社 ガイドブッシュ制御装置及びガイドブッシュの調整方法
CN204700668U (zh) * 2015-06-15 2015-10-14 许勇 一种自动分度治具

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109226868A (zh) * 2018-10-29 2019-01-18 泰州驰骏智能设备有限公司 一种自动切割短尺寸毛坯管料的方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6677548B2 (ja) 2020-04-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI529028B (zh) Working machinery
TW201600219A (zh) 工作機械之控制裝置及具備此控制裝置之工作機械
US8900034B2 (en) Machine tool and machining method
JP5851910B2 (ja) 工作機械の制御方法、及び工作機械
EP2103365B1 (en) Machine tool with chip processing function
WO2013088884A1 (ja) 工作機械
JP7261799B2 (ja) 工作機械
JP6245984B2 (ja) 工作機械および加工方法
JP2021122937A (ja) 切削装置
US20190217405A1 (en) Gear machining apparatus and gear machining method
US20090220311A1 (en) Cutting tool with chip guiding function and cutting method therefor
JP2017170570A (ja) ガイドブッシュ装置
JP2016093851A (ja) 研削装置
JP5262576B2 (ja) ねじ溝研削装置用レスト装置及びねじ溝研削装置
JP7165041B2 (ja) 研削加工装置および研削加工方法
WO2014171244A1 (ja) 工作機械および張出部付きワークの切削加工方法
JP4585339B2 (ja) ロールフォーミング装置
KR101722867B1 (ko) 진동 방지 장치
US20170120343A1 (en) Cutting device and cutting method
JP6577861B2 (ja) 工作機械
JP6882234B2 (ja) 工作機械
JP7322603B2 (ja) 工作機械
US20200356067A1 (en) Rotation of workpieces on a machine tool
JP2020059102A (ja) 主軸装置
JP4375870B2 (ja) 回転型ガイドブッシュ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181025

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190808

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190820

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190930

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200303

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200313

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6677548

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250