JP2021122937A - 切削装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】被加工物の表面を精度よく切削加工することが可能な切削装置を提供する。【解決手段】被加工物2を切削加工する切削装置1であって、先端に刃12を備えた切削部10と、切削部10を、刃12を露出させた状態で回動自在に保持するホルダー30と、切削部10を、ホルダー30に対して回動可能な第1状態と、ホルダー30に対して回動不能な第2状態と、に切り替え可能な切替え部60と、を有することを特徴とする切削装置1。【選択図】図3
Description
本発明は、被加工物を切削加工する切削装置に関する。
従来、鋼材等の被加工物を切削加工する切削装置として、先端に刃を備えたスクレイパー等の切削部(切削工具)を備え、被加工物の表面を切削部により切削加工するものが知られている。
例えば特許文献1には、シャンクホルダにより主軸に固定されたスクレーパ本体(ホルダー)と、スクレーパ本体に取り付けられたキサゲ具(切削部)とを有し、キサゲ具の刃を被加工物の表面に当接させた状態で、スクレーパ本体内に設けた揺動機構によってキサゲ具を揺動させることで、被加工物の表面をキサゲ加工する構成の切削装置が記載されている。また、特許文献1の切削装置では、スクレーパ本体のキサゲ具を支持する部分に弾性支持機構を設けて、キサゲ具を適度な荷重で被加工物の表面に当接させるようにしている。
キサゲ具は、刃が設けられる先端部分の下面が平らな形状となっている。そのため、従来の切削装置では、被加工物の表面に対して刃が傾いた姿勢でキサゲ具がスクレーパ本体に取り付けられると、切削加工において、刃の幅方向の一方側が他方側よりも強い力で被加工物の表面に当接し、これにより加工精度が低下する虞があった。特に、被加工物の表面をキサゲ加工する場合には、被加工物の表面に形成されるキサゲ痕が左右非対称の形状となって、均一で安定したキサゲ面を形成することができない、という問題が生じることになる。
本発明は、上記課題を鑑みて成されたものであり、その目的は、被加工物の表面を精度よく切削加工することが可能な切削装置を提供することにある。
本発明の切削装置は、被加工物を切削加工する切削装置であって、先端に刃を備えた切削部と、前記切削部を、前記刃を露出させた状態で回動自在に保持するホルダーと、前記切削部を、前記ホルダーに対して回動可能な第1状態と、前記ホルダーに対して回動不能な第2状態と、に切り替え可能な切替え部と、を有することを特徴とする。
本発明の切削装置は、上記構成において、前記切削部が固定される軸部材を有し、
前記軸部材が前記ホルダーに回動自在に支持されているのが好ましい。
前記軸部材が前記ホルダーに回動自在に支持されているのが好ましい。
本発明の切削装置は、上記構成において、前記ホルダーと前記軸部材との間に、前記軸部材をラジアル方向から支持する第1軸受と、前記軸部材をスラスト方向から支持する第2軸受と、が設けられているのが好ましい。
本発明の切削装置は、上記構成において、前記ホルダーと前記軸部材との間に、前記軸部材をラジアル方向及びスラスト方向から支持するアンギュラー軸受が設けられているのが好ましい。
本発明の切削装置は、上記構成において、前記切削部を移動させる駆動部と、前記切替え部及び前記駆動部の作動を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記切替え部を制御して前記切削部を前記第1状態とした状態で、前記駆動部を制御して前記刃を基準盤の表面に押し付けた後、前記切替え部を制御して前記切削部を前記第2状態とするように構成されているのが好ましい。
本発明の切削装置は、上記構成において、前記切削部を移動させる駆動部と、前記切替え部及び前記駆動部の作動を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記切替え部を制御して前記切削部を前記第1状態とした状態で、前記駆動部を制御して前記切削部の下面を基準盤の外周の直線状の角部に押し付け、次いで、前記駆動部を制御して前記切削部を前記基準盤の表面に沿う方向に移動させて前記刃を前記基準盤の表面に押し付けた後、前記切替え部を制御して前記切削部を前記第2状態とするように構成されているのが好ましい。
本発明の切削装置は、上記構成において、前記基準盤が、前記角部から延びる溝を備え、前記制御部は、前記切替え部を制御して前記切削部を前記第1状態とした状態で、前記駆動部を制御して前記切削部の下面を前記角部の前記溝の両側部分に押し付け、次いで、前記駆動部を制御して前記切削部を前記溝に沿う方向に移動させて前記刃を前記基準盤の表面の前記溝の両側部分に押し付けるように構成されているのが好ましい。
本発明の切削装置は、上記構成において、前記基準盤が、前記被加工物であるのが好ましい。
本発明の切削装置は、上記構成において、前記制御部は、前記切替え部を制御して前記切削部を前記第1状態とした状態で、前記駆動部を制御して前記刃を前記基準盤の表面に押し付けた後、前記刃が前記基準盤の表面に倣ったと判定した場合に、前記切替え部を制御して前記切削部を前記第2状態とするように構成されているのが好ましい。
本発明の切削装置は、上記構成において、前記制御部は、前記被加工物に加わる荷重に基づいて、前記刃が前記被加工物の表面に倣ったか否かを判定するように構成されているのが好ましい。
本発明の切削装置は、上記構成において、前記制御部は、前記刃の姿勢情報に基づいて、前記刃が前記被加工物の表面に倣ったか否かを判定するように構成されているのが好ましい。
本発明の切削装置は、上記構成において、前記被加工物をキサゲ加工するように構成されているのが好ましい。
本発明によれば、被加工物の表面を精度よく切削加工することが可能な切削装置を提供することができる。
図1に示す本発明の一実施の形態の切削装置1は、被加工物としてのワーク2を切削加工するものである。切削装置1は、切削部(切削工具)としてスクレイパー10を備えており、スクレイパー10により、ワーク2の表面である被加工面2aを切削加工することができる。
本実施の形態では、切削装置1は、スクレイパー10により、ワーク2の被加工面2aにある微小な凹凸の凸部を、適度に凹部を残すように切削加工するとともに、当該切削加工を被加工面2aの全体の凸部に対して行って、被加工面2aをキサゲ加工するように構成されている。すなわち、本実施の形態では、切削装置1はキサゲ加工装置である。
本実施の形態の切削装置1によりキサゲ加工されたワーク2の被加工面2aには、多数のキサゲ痕を有するキサゲ面が形成される。切削装置1によりキサゲ加工されるワーク2は、例えば、工作機械に用いられるガイドレール、スライダなどの、摺動面を有する金属(鋼材)製の部材であるが、他の部材等であってもよい。
本実施の形態においては、スクレイパー10がワーク2の被加工面2aの凸部を切削加工する際の、ワーク2に対するスクレイパー10の送り方向をY軸方向とし、ワーク2の被加工面2aに垂直な方向(上下方向)をZ軸方向とし、Y軸方向及びZ軸方向に垂直な方向をX軸方向とする。
スクレイパー10は、例えば炭素鋼等の鋼材製であり、真っすぐに延びる棒状の本体部11と、本体部11の先端に設けられた刃12とを有している。
図2に示すように、スクレイパー10の本体部11の先端側部分は、厚み(上面11aと下面11bとの間隔)よりも幅(左右の側面11cの間隔)が大きい断面矩形の板状となっており、本体部11の先端面11dと下面11bとの間の角部が刃12を構成している。下面11bの刃12を含む所定範囲の部分は平面となっている。なお、本体部11の下面11bは、切削加工の際、刃12をワーク2の被加工面2aに接触させたときに、被加工面2aの側を向く面である。
本実施の形態では、本体部11の先端面11dは僅かに前方に突出するように湾曲しているが、先端面11dは平面であってもよい。
図1に示すように、切削装置1は、スクレイパー10を移動させる駆動部として、基台3に搭載されたロボットアーム20を備えている。スクレイパー10は、ロボットアーム20の先端に固定されたホルダー30に刃12を露出させた状態で保持される。ロボットアーム20は、ホルダー30に保持されたスクレイパー10を、Y軸方向、Z軸方向、Y軸方向に移動させることで、被加工面2aの任意の位置においてスクレイパー10を切削動作させることができる。
本実施の形態では、ロボットアーム20は、基台3に固定された本体部21と、本体部21に第1回動部22により回動可能に連結された第1アーム部23と、第1アーム部23に第2回動部24により回動可能に連結された第2アーム部25と、第2アーム部25の先端に設けられた第3回動部26と、を有する多関節ロボットである。ホルダー30は第3回動部26に固定され、第2アーム部25の先端に対して第3回動部26を中心として回動自在となっている。
ロボットアーム20は、第1回動部22、第2回動部24及び第3回動部26をサーボモータ等の駆動源によって回動させるとともに、本体部21を基台3に対して垂直軸を中心として回動させることで、スクレイパー10をY軸方向、Z軸方向及びX軸方向に移動させることができる。また、ロボットアーム20は、切削動作とは別に、スクレイパー10をZ軸方向(上下方向)に移動させて、スクレイパー10の刃12をワーク2の被加工面2aに押し付けることができる。
図3に示すように、ホルダー30は、スクレイパー10を回動自在に保持する構成となっている。
本実施の形態では、ホルダー30は、略円等状のハウジング部31と、ハウジング部31の軸方向の一端(前端)に固定されたキャップ部32と、ハウジング部31の軸方向の他端(後端)に固定されたカバー部33とを有する構成とされている。
ホルダー30の内部には軸部材40が配置されている。軸部材40は、ハウジング部31の内側に配置される円柱状の大径部41と、大径部41のカバー部33の側の後端部に一体かつ同軸に設けられた円柱状の小径部42とを備えている。小径部42は大径部41よりも外径が小さくなっており、ハウジング部31に一体に設けられた隔壁34を貫通してカバー部33の内部に突出している。ホルダー30と軸部材40の軸線Oは、互いに一致している。
スクレイパー10は軸部材40に固定されている。本実施の形態では、大径部41に、軸線Oに沿って延びるとともに軸方向の一端側(前方側)の端面に開口する固定孔43が設けられており、スクレイパー10は、本体部11の刃12とは反対側の後端側部分が固定孔43に挿入されるとともに複数のねじ部材44によって締め付けられることで、軸部材40に固定されている。軸部材40に固定されたスクレイパー10は、軸線Oに沿って配置されている。
なお、スクレイパー10に対する軸部材40の固定構造は、上記に限らず、種々変更可能である。
軸部材40はホルダー30に回動自在に支持されており、軸線Oを中心として回動することができる。したがって、軸部材40に固定されたスクレイパー10は、軸部材40とともにホルダー30に対して軸線Oを中心として回動することができる。スクレイパー10は軸線Oに沿って配置されているので、スクレイパー10の回動軸は軸部材40ないしホルダー30の軸線Oと一致しており、また、当該回動軸ないし軸線Oは本体部11の先端面11dの中心を通っている。
上記の通り、本実施の形態の切削装置1では、ホルダー30に回動自在に支持される軸部材40にスクレイパー10を固定することで、スクレイパー10をホルダー30に回動自在に保持させる構成としたので、簡単な構成でスクレイパー10をホルダー30に回動自在に保持させることができる。また、スクレイパー10を軸部材40ないしホルダー30に対して容易に着脱することができるので、スクレイパー10として汎用品を用いることを可能として、この切削装置1の汎用性を高めることができる。
キャップ部32の軸心には開口32aが設けられており、軸部材40に固定されたスクレイパー10は、開口32aを介してホルダー30の外部に突出している。なお、開口32aは、スクレイパー10が軸部材40とともにホルダー30に対して回動しても、スクレイパー10と接触しない程度の大きさとされている。
ホルダー30と軸部材40との間に、軸部材40をラジアル方向から支持する第1軸受50と、軸部材40をスラスト方向から支持する第2軸受51と、を設けた構成とすることができる。第1軸受50は、ハウジング部31の内周面と大径部41の外周面との間に配置され、第2軸受51は、キャップ部32と大径部41の軸方向の一方側(前方側)を向く端面との間に配置されている。
このように、ホルダー30と軸部材40との間に、軸部材40をラジアル方向から支持する第1軸受50と、軸部材40をスラスト方向から支持する第2軸受51とを設けた構成とすることにより、軸部材40のホルダー30に対する回転抵抗を低減して、スクレイパー10を、より小さな力でホルダー30に対して回動させることが可能な構成とすることができる。
第1軸受50及び第2軸受51としては、転がり軸受を用いるのが好ましい。本実施の形態では、第1軸受50は、ハウジング部31の内周面に沿って配置されたガイド体50aと、それぞれガイド体50aに回転自在に保持されて大径部41の外周面に接する複数のローラー50bとを備えた転がり軸受(ころ軸受け)となっており、第2軸受51は、一対のレース51aの間に複数のボール51bが配置された転がり軸受(玉軸受け)となっている。
このように、第1軸受50及び第2軸受51として転がり軸受を用いることで、滑り軸受を用いる場合に比べて、軸部材40のホルダー30に対する回転抵抗をさらに低減して、スクレイパー10を、より小さな力でホルダー30に対して回動させることが可能な構成とすることできる。
なお、第1軸受50及び第2軸受51としては、例えば流体軸受、磁気軸受、滑り軸受などの、他の構成の軸受を用いるようにしてもよい。
また、ホルダー30と軸部材40との間に設ける軸受は、アンギュラー軸受であってもよい。この場合、ホルダー30と軸部材40との間の、軸方向に離れた2箇所にアンギュラー軸受を配置することで、軸部材40をラジアル方向及びスラスト方向の両方向から確実に支持することができる。ホルダー30と軸部材40との間に設ける軸受としてアンギュラー軸受を用いることで、軸受の数を減らして、切削装置1の構成を簡素化することができる。
切削装置1は、スクレイパー10を、ホルダー30に対して回動可能な第1状態と、ホルダー30に対して回動不能な第2状態と、に切り替え可能な切替え部60を有している。
本実施の形態では、切替え部60は、無励磁ブレーキ機構により構成されている。より具体的には、切替え部60は、ハウジング部31の隔壁34に固定されてカバー部33の内部に収納された円環状のステータ61と、ステータ61に軸方向に間隔を空けて固定されたプレート62と、軸部材40の小径部42の端部に一体に設けられた突起部45に回り止めされた状態で取り付けられてステータ61とプレート62との間に配置されたローター63と、ステータ61とローター63との間に配置されたアーマチュア64とを有している。ローター63とアーマチュア64は、ステータ61及びプレート62に対して軸線Oに沿う方向に相対移動自在となっており、アーマチュア64はステータ61に保持されたスプリング65によりプレート62の側に付勢されている。また、ステータ61には、ステータ61に磁力を発生させるためのコイル66が配置されている。
コイル66に通電されない通常状態において、ローター63は、スプリング65により付勢されたアーマチュア64に押されてプレート62に密着し、プレート62に対して回り止めされている。これにより、コイル66に通電されない通常状態において、スクレイパー10は、軸部材40、ローター63、プレート62及びステータ61を介してホルダー30に固定されてホルダー30に対して回動不能な第2状態となっている。一方、コイル66に通電されてステータ61が励磁状態となると、アーマチュア64がスプリング65の弾性力に抗して軸線Oに沿ってステータ61の側に移動し、ローター63のプレート62への密着が解消される。これにより、コイル66に通電されてステータ61が励磁状態となると、スクレイパー10は、ホルダー30に対して回転可能な第1状態とされる。このように、切替え部60は、コイル66への通電の切り替えによって、スクレイパー10を、ホルダー30に対して回動可能な第1状態と、ホルダー30に対して回動不能な第2状態と、に切り替えることができる。
切替え部60は、上記のような無励磁ブレーキにより構成されたものに限らず、スクレイパー10を、ホルダー30に対して回動可能な第1状態と、ホルダー30に対して回動不能な第2状態と、に切り替えることができるものであれば、種々の構成を採用することができる。例えば、切替え部60として、油圧、空圧等により作動して、スクレイパー10をホルダー30に対して回転可能な第1状態と、ホルダー30に対して回動不能な第2状態とに機械的な作動により切り替える構成のものを採用することもできる。
図1に示すように、切削装置1は、力覚センサー70を備えた構成とすることができる。力覚センサー70は、ワーク2に対してスクレイパー10が加えるY軸方向及びZ軸方向の荷重を検出することができる。
切削装置1は制御部80を備えている。制御部80は、中央演算処理装置(CPU)、メモリ等の記憶手段を備えたマイクロコンピュータとしての機能を有している。
制御部80は、ロボットアーム20に接続されており、ロボットアーム20の作動を制御して、スクレイパー10によるワーク2の切削加工を実行することができる。また、制御部80は力覚センサー70に接続されている。制御部80は、力覚センサー70から入力されるデータに基づいて、ワーク2に対するスクレイパー10の加工力の情報を取得し、当該情報に基づいて、切削加工におけるスクレイパー10の加工力を調整するようにロボットアーム20の作動を制御することができる。
上記のように、切削装置1は、スクレイパー10を、ホルダー30に回動自在に保持するとともに、切替え部60により、ホルダー30に対して回動可能な第1状態と、ホルダー30に対して回動不能な第2状態と、に切り替え可能な構成となっている。したがって、スクレイパー10を軸部材40に固定してホルダー30に保持させたときに、刃12がワーク2の被加工面2aに対して傾いた状態となっても、切削加工を行う前に、スクレイパー10を、刃12がワーク2の被加工面2aに倣った姿勢に調整するとともに当該調整後の姿勢でホルダー30に保持させることができる。
上記したスクレイパー10の姿勢の調整は、基準盤を用いて行うことができる。本実施の形態では、基準盤としてワーク(被加工物)2を用いた場合を示す。
すなわち、刃12がワーク2の被加工面2aに対して傾いた状態となっても、切替え部60によりスクレイパー10をホルダー30に対して回転可能な第1状態とし、この状態で、図4(a)に示すように、刃12をワーク2の被加工面2aに押し付けることで、図4(b)に示すように、スクレイパー10をホルダー30に対して回動させて刃12が被加工面2aに倣った姿勢に調整することができる。
このとき、スクレイパー10は、スクレイパー10の先端面11dの中心を通る回転軸ないし軸線Oを中心として回転するので、刃12をワーク2の被加工面2aに押し付けたときに、容易に回動することができる。
なお、図4においては、刃12をワーク2の被加工面2aに押し付けることでスクレイパー10が回動する原理を模式的に示しているが、刃12が湾曲した形状の場合には、刃12の一部のみが被加工面2aに当接し、図4(b)に示すように刃12が被加工面2aに倣った姿勢となったときには、刃12の幅方向中央部分のみが被加工面2aの表面に当接する。
また、上記のように、ホルダー30と軸部材40との間に、軸部材40をラジアル方向から支持する第1軸受50と、軸部材40をスラスト方向から支持する第2軸受51と、を設けて、スクレイパー10を、より小さな力でホルダー30に対して回動させることが可能な構成とした場合には、刃12をワーク2の被加工面2aに押し付けたときに、スクレイパー10が確実にホルダー30に対して回動するようにして、スクレイパー10の姿勢をより確実に刃12が被加工面2aに倣った姿勢に調整することができる。
そして、刃12がワーク2の被加工面2aに倣った後、切替え部60によりスクレイパー10をホルダー30に対して回動不能な第2状態に切り替えることで、スクレイパー10を、刃12がワーク2の被加工面2aに倣った姿勢でホルダー30に保持させることができる。なお、スクレイパー10の、刃12が被加工面2aに倣った姿勢とは、軸線Oに垂直かつ本体部11の下面11bに平行な仮想線が、ワーク2の被加工面2aに平行となる姿勢である。
このように、本実施の形態の切削装置1では、スクレイパー10を、ホルダー30に回動自在に保持するとともに、切替え部60により、ホルダー30に対して回動可能な第1状態と、ホルダー30に対して回動不能な第2状態と、に切り替え可能な構成としたので、切削加工を行う前に、スクレイパー10を、刃12がワーク2の被加工面2aに倣った姿勢に調整するとともに、当該調整後の姿勢でホルダー30に保持させることができる。したがって、スクレイパー10を、刃12がワーク2の被加工面2aに倣った姿勢とした状態で切削加工を行うことができるので、切削加工の際に、刃12の全体が均一に被加工面2aに当接するようにして、スクレイパー10によりワーク2の被加工面2aを精度よく切削加工することができる。特に、ワーク2の被加工面2aをキサゲ加工する場合には、スクレイパー10の刃12の全体が均一に被加工面2aに当接することにより、被加工面2aに形成されるキサゲ痕が左右対称の形状となるように切削加工ないしキサゲ加工を行うことができるので、被加工面2aに均一で安定したキサゲ面を形成することができる。よって、本実施の形態の切削装置1によれば、高い精度でキサゲ加工を行うことが可能である。
切削加工は、刃12をワーク2の被加工面2aに押し付けて被加工面2aに倣わせ、切替え部60によりスクレイパー10をホルダー30に対して回動不能な第2状態に切り替えた後、刃12をワーク2の被加工面2aから離すことなく、そのまま開始しもよく、または、刃12をワーク2の被加工面2aに押し付けて被加工面2aに倣わせ、切替え部60によりスクレイパー10をホルダー30に対して回動不能な第2状態に切り替えた後、一旦、刃12を被加工面2aから離し、スクレイパー10を任意の場所に移動させてから、改めて開始するようにしてもよい。
刃12をワーク2の被加工面2aに押し付ける際には、スクレイパー10を、軸線Oがワーク2の被加工面2aに対して所定の角度(例えば5〜10度)だけ傾斜するように傾けた姿勢とするのが好ましい。これにより、刃12をワーク2の被加工面2aに押し付けたときに、本体部11の先端側部分が撓んで下面11bの一部が被加工面2aに当接するようにして、スクレイパー10を、より確実に刃12がワーク2の被加工面2aに倣う姿勢に調整することができる。
本実施の形態の切削装置1は、上記した、スクレイパー10の、刃12がワーク2の被加工面2aに倣った姿勢への調整を、制御部80によって、駆動部であるロボットアーム20及び切替え部60の作動を制御することで、自動的に行う構成とすることができる。すなわち、制御部80のCPUは、制御部80の記憶手段に記憶されたプログラムを読み出して、刃12がワーク2の被加工面2aに倣った姿勢となるように調整する処理を含む各種処理を実行することができる。
具体的には、スクレイパー10をホルダー30に保持させた後、制御部80は、切替え部60を制御して、スクレイパー10をホルダー30に対して回転可能な第1状態とする。次に、制御部80は、この状態でロボットアーム20の作動を制御して、スクレイパー10の刃12をワーク2の被加工面2aに押し付ける。刃12がワーク2の被加工面2aに対して傾いた状態となっていた場合、スクレイパー10はホルダー30に対して回動し、刃12が被加工面2aに倣った姿勢とされる。制御部80は、力覚センサー70により検出されるZ軸方向の荷重の値に基づいて、スクレイパー10の刃12がワーク2の被加工面2aに押し付けられたことを確認することができる。次に、制御部80は、切替え部60を制御して、スクレイパー10をホルダー30に対して回動不能な第2状態に切り替え、スクレイパー10を、刃12がワーク2の被加工面2aに倣った姿勢でホルダー30に保持させる。
このように、制御部80は、駆動部であるロボットアーム20及び切替え部60の作動を上記のように制御することで、切削加工を行う前に、スクレイパー10の姿勢を、容易かつ確実に、刃12がワーク2の被加工面2aに倣った姿勢となるように調整することができる。
制御部80は、ロボットアーム20の作動を制御してスクレイパー10の刃12をワーク2の被加工面2aに押し付けた後、刃12がワーク2の被加工面2aに倣った姿勢になったと判定した場合に、切替え部60を制御してスクレイパー10をホルダー30に対して回動不能な第2状態に切り替える構成とすることができる。この場合、制御部80は、刃12がワーク2の被加工面2aに倣った姿勢になったと判定されるまで、刃12を被加工面2aに押し付ける押し付け力を徐々に増加させるようにロボットアーム20の作動を制御する。
制御部80は、スクレイパー10の刃12が被加工面2aに押し付けられることによってワーク2に加わる荷重に基づいて、刃12がワーク2の被加工面2aに倣ったか否かを判定する構成とすることができる。より具体的には、制御部80は、スクレイパー10の刃12が被加工面2aに押し付けられたときに、力覚センサー70によって検出されるZ軸方向の荷重の値が所定の閾値を超えたときに、刃12がワーク2の被加工面2aに倣ったと判定する構成とすることができる。これにより、簡単な構成で容易かつ確実に、刃12がワーク2の被加工面2aに倣ったと判定することができる。
なお、上記の閾値としては、予め行った実験等に基づいて得た値を用いればよい。
刃12がワーク2の被加工面2aに倣ったか否かの判定は、上記のように、力覚センサー70によって検出されるZ軸方向の荷重の値に基づいた方法に限らず、種々の方法を採用することができる。例えば、刃12を撮影するカメラを設け、カメラが撮影した画像から、画像処理等の手法を用いて刃12の姿勢情報を取得し、当該刃12の姿勢情報に基づいて、刃12がワーク2の被加工面2aに倣ったか否かの判定をするようにしてもよく、また、スクレイパー10の先端付近などに傾斜センサーを配置し、傾斜センサーの出力から刃12の姿勢情報を取得し、当該刃12の姿勢情報に基づいて、刃12がワーク2の被加工面2aに倣ったか否かの判定をするようにしてもよい。これらに例示されるような、刃12の姿勢情報に基づいた方法によっても、容易かつ確実に、刃12がワーク2の被加工面2aに倣ったと判定することができる。
上記のように、本実施の形態の切削装置1は、スクレイパー10をホルダー30に対して回転可能な第1状態とし、この状態でスクレイパー10の刃12をワーク2の被加工面2aに押し付けて、スクレイパー10を刃12が被加工面2aに倣った姿勢とする構成とされているが、その変形例として、図5に示すように、スクレイパー10をホルダー30に対して回転可能な第1状態とし、この状態で、スクレイパー10の本体部11の下面11bをワーク2の外周の直線状の角部2bに押し付け、次いで、スクレイパー10をワーク2の被加工面2aに沿う方向に移動させて刃12を被加工面2a上にまで移動させて被加工面2aに押し付ける構成としてもよい。ワーク2の角部2bは、矩形の平面である被加工面2aと、矩形の平面であるワーク2の側面とが直角に交わることで直線状に形成された部分であるのが好ましい。
より具体的には、図5(a)に示すように、制御部80は、ロボットアーム20の作動を制御して、ホルダー30に保持されたスクレイパー10を、その下面11bがワーク2の外周の直線状の角部2bの上方に位置するように移動させる。このとき、スクレイパー10は、その軸線Oが直線状の角部2bに垂直となる姿勢とされる。次に、制御部80は、切替え部60を制御して、スクレイパー10をホルダー30に対して回転可能な第1状態とし、この状態でロボットアーム20の作動を制御して、図5(b)に示すように、スクレイパー10の本体部11の下面11bを、ワーク2の角部2bに押し付ける。下面11bがワーク2の角部2bに対して傾いた状態となっていた場合、スクレイパー10はホルダー30に対して回動し、その軸線Oに垂直かつ本体部11の下面11bに平行な仮想線が角部2bに平行となる姿勢、すなわち下面11bが角部2bに倣った姿勢とされる。次に、制御部80は、ロボットアーム20の作動を制御して、スクレイパー10を被加工面2aに沿う方向(刃12により被加工面2aの切削を行う方向とは反対向きのY軸方向)に移動させ、図5(c)に示すように、刃12を被加工面2a上にまで移動させて被加工面2aに押し付ける。これにより、スクレイパー10は、刃12が被加工面2aに倣った姿勢とされる。そして、制御部80は、切替え部60を制御して、スクレイパー10をホルダー30に対して回動不能な第2状態に切り替え、スクレイパー10を、刃12がワーク2の被加工面2aに倣った姿勢でホルダー30に保持させる。
この変形例の構成によっても、制御部80は、駆動部であるロボットアーム20及び切替え部60の作動を上記のように制御することで、切削加工を行う前に、スクレイパー10の姿勢を、容易かつ確実に、刃12がワーク2の被加工面2aに倣った姿勢となるように調整することができる。特に、スクレイパー10が、図2に示すように刃12が湾曲した形状のものである場合であっても、平面に形成されているスクレイパー10の下面11bをワーク2の角部2bに押し付けて、スクレイパー10を、その軸線Oに垂直かつ本体部11の下面11bに平行な仮想線が角部2bに平行となる姿勢とした後、刃12を被加工面2a上に平行を保ったまま移動させることにより、スクレイパー10を精度良く、刃12がワーク2の被加工面2aに倣った姿勢に調整することできる。したがって、変形例の切削装置1によれば、スクレイパー10として、図2に示すように刃12が湾曲した形状のものを用いた場合であっても、高い精度でキサゲ加工を行うことが可能となる。
上記変形例の他の変形例として、切削装置1は、図6に示すように、ワーク2を、角部2bから延びる溝2cを備えた構成とし、スクレイパー10をホルダー30に対して回転可能な第1状態とした状態で、スクレイパー10の本体部11の下面11bをワーク2の角部2bの溝2cの両側部分に押し付け、次いで、スクレイパー10を溝2cに沿う方向に移動させて刃12を被加工面2a上にまで移動させて被加工面2aの溝2cの両側部分に押し付ける構成としてもよい。この場合、溝2cは、角部2bに直交する方向に延びるとともにスクレイパー10の幅よりも狭い一定の幅の形状とされる。なお、図示する場合では、溝2cは、断面矩形であるが、その断面形状は種々変更可能である。
より具体的には、図6(a)に示すように、制御部80は、ロボットアーム20の作動を制御して、ホルダー30に保持されたスクレイパー10を、その下面11bがワーク2の外周の直線状の角部2bの上方に位置するように移動させる。このとき、スクレイパー10は、その軸線Oが直線状の角部2bに垂直であり、且つ、幅方向中心が溝2cの幅方向中心に一致する姿勢とされる。次に、制御部80は、切替え部60を制御して、スクレイパー10をホルダー30に対して回転可能な第1状態とし、この状態でロボットアーム20の作動を制御して、図6(b)に示すように、スクレイパー10の本体部11の下面11bを、ワーク2の角部2bの溝2cの両側部分に押し付ける。下面11bがワーク2の角部2bに対して傾いた状態となっていた場合、スクレイパー10はホルダー30に対して回動し、下面11bが角部2bに倣った姿勢とされる。次に、制御部80は、ロボットアーム20の作動を制御して、スクレイパー10を溝2cに沿って刃12により被加工面2aの切削を行う方向とは反対向きのY軸方向に移動させ、図6(c)に示すように、刃12を被加工面2a上にまで移動させて被加工面2aの溝2cの両側部分に押し付ける。これにより、スクレイパー10は、刃12が被加工面2aに倣った姿勢とされる。そして、制御部80は、切替え部60を制御して、スクレイパー10をホルダー30に対して回動不能な第2状態に切り替え、スクレイパー10を、刃12がワーク2の被加工面2aに倣った姿勢でホルダー30に保持させる。
図6に示す他の変形例の構成によれば、スクレイパー10が、図2に示すように刃12が湾曲した形状のものである場合において、平面に形成されているスクレイパー10の下面11bをワーク2の角部2bに押し付けて、スクレイパー10を、その軸線Oに垂直かつ本体部11の下面11bに平行な仮想線が角部2bに平行となる姿勢とした後、刃12を被加工面2a上に移動させる際に、湾曲した刃12の先端側の部分が溝2cの内部に位置するようにして、刃12が被加工面2aに押し付けられることによってスクレイパー10の姿勢が変化することを防止することができる。これにより、スクレイパー10をより精度良く、刃12がワーク2の被加工面2aに倣った姿勢に調整することできる。したがって、他の変形例の切削装置1によれば、スクレイパー10として、図2に示すように刃12が湾曲した形状のものを用いた場合であっても、より高い精度でキサゲ加工を行うことが可能となる。
図5に示す変形例の構成及び図6に示す他の変形例においても、制御部80は、ロボットアーム20の作動を制御してスクレイパー10の下面11bをワーク2の角部2bに押し付け、刃12を被加工面2a上に移動させた後、上記と同様の手法により刃12がワーク2の被加工面2aに倣った姿勢になったと判定した場合に、切替え部60を制御してスクレイパー10をホルダー30に対して回動不能な第2状態に切り替える構成とすることができる。この場合、制御部80は、刃12がワーク2の被加工面2aに倣った姿勢になったと判定されない場合には、一旦スクレイパー10の刃12を被加工面2aから離間させた後、再度、ロボットアーム20の作動を制御してスクレイパー10の下面11bをワーク2の角部2bに押し付け、刃12を被加工面2a上に移動させる手順を、刃12がワーク2の被加工面2aに倣った姿勢になったと判定されるまで繰り返し行うようにロボットアーム20等の作動を制御する。その際、前回よりも大きな荷重でスクレイパー10の下面11bをワーク2の角部2bに押し付ける構成とするのが好ましい。
図5に示す変形例の構成及び図6に示す他の変形例においては、基準盤としてワーク(被加工物)2を用いるようにしているが、ワーク2が真っ直ぐな角部を有していない場合やワーク2に溝を設けることができない場合などでは、基準盤として、ワーク2とは別に設けられたものを用いてもよい。この場合、基準盤としては、例えば鋼材製のブロック状のものであって、平らな上面と側面との間に直線状の角部を備えた構成のもの、また、これに角部から延びるスクレイパー10よりも幅が狭い溝が設けられた構成のものなど、種々の形状ないし大きさのものを用いることができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、前記実施の形態では、スクレイパー10として、軸線Oに沿って真っ直ぐに延びる形状のものを用いているが、これに限らず、スクレイパー10として、種々の形状のものを用いることができる。例えば、スクレイパー10は、本体部11の先端に、例えば超硬材等で形成された刃先部が固定され、この刃先部に刃12が設けられた構成とすることもできる。この場合、刃先部は、本体部11にロー付け等で固定された構成としてもよく、締結部材等を用いて本体部11に着脱可能に固定されることで、容易に交換が可能な構成としてもよい。
また、前記実施の形態では、切削装置1を、キサゲ加工を行う構成のものとしたが、これ限らず、ワーク2の被加工面2aを切削加工するものであれば、キサゲ加工を行うものに限られない。この場合、切削部として、スクレイパー10に替えて、当該切削加工に適した種々の切削工具等を用いることができる。
さらに、前記実施の形態では、スクレイパー10が固定される軸部材40をホルダー30に回動自在に支持させた構成としているが、これに限らず、例えば、軸部材40に相当する部分をスクレイパー10に一体に設けた構成とするなど、軸部材40を用いることなく、スクレイパー10を直接ホルダー30で回動自在に支持する構成としてもよい。
さらに、前記実施の形態では、駆動部として、ロボットアーム20を例示したが、これらに限らず、スクレイパー10を移動させることができるものであれば、ロボットアーム20以外の種々の構成のものを採用することができる。
さらに、前記実施の形態では、力覚センサー70をワーク2に固定するようにしているが、これに限らず、力覚センサー70をスクレイパー10に固定するようにしてもよい。
1 切削装置
2 ワーク(被加工物)
2a 被加工面(表面)
2b 角部
2c 溝
3 基台
10 スクレイパー(切削部)
11 本体部
11a 上面
11b 下面
11c 側面
11d 先端面
12 刃
20 ロボットアーム(駆動部)
21 本体部
22 第1回動部
23 第1アーム部
24 第2回動部
25 第2アーム部26 第3回動部
30 ホルダー
31 ハウジング部
32 キャップ部
32a 開口
33 カバー部
34 隔壁
40 軸部材
41 大径部
42 小径部
43 固定孔
44 ねじ部材
45 突起部
50 第1軸受
50a ガイド体
50b ローラー
51 第2軸受け
51a レース
51b ボール
60 切替え部
61 ステータ
62 プレート
63 ローター
64 アーマチュア
65 スプリング
66 コイル
70 力覚センサー
80 制御部
O 軸線
2 ワーク(被加工物)
2a 被加工面(表面)
2b 角部
2c 溝
3 基台
10 スクレイパー(切削部)
11 本体部
11a 上面
11b 下面
11c 側面
11d 先端面
12 刃
20 ロボットアーム(駆動部)
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23 第1アーム部
24 第2回動部
25 第2アーム部26 第3回動部
30 ホルダー
31 ハウジング部
32 キャップ部
32a 開口
33 カバー部
34 隔壁
40 軸部材
41 大径部
42 小径部
43 固定孔
44 ねじ部材
45 突起部
50 第1軸受
50a ガイド体
50b ローラー
51 第2軸受け
51a レース
51b ボール
60 切替え部
61 ステータ
62 プレート
63 ローター
64 アーマチュア
65 スプリング
66 コイル
70 力覚センサー
80 制御部
O 軸線
Claims (12)
- 被加工物を切削加工する切削装置であって、
先端に刃を備えた切削部と、
前記切削部を、前記刃を露出させた状態で回動自在に保持するホルダーと、
前記切削部を、前記ホルダーに対して回動可能な第1状態と、前記ホルダーに対して回動不能な第2状態と、に切り替え可能な切替え部と、を有することを特徴とする切削装置。 - 前記切削部が固定される軸部材を有し、
前記軸部材が前記ホルダーに回動自在に支持されている、請求項1に記載の切削装置。 - 前記ホルダーと前記軸部材との間に、前記軸部材をラジアル方向から支持する第1軸受と、前記軸部材をスラスト方向から支持する第2軸受と、が設けられている、請求項2に記載の切削装置。
- 前記ホルダーと前記軸部材との間に、前記軸部材をラジアル方向及びスラスト方向から支持するアンギュラー軸受が設けられている、請求項2に記載の切削装置。
- 前記切削部を移動させる駆動部と、
前記切替え部及び前記駆動部の作動を制御する制御部と、を有し、
前記制御部は、
前記切替え部を制御して前記切削部を前記第1状態とした状態で、前記駆動部を制御して前記刃を基準盤の表面に押し付けた後、前記切替え部を制御して前記切削部を前記第2状態とするように構成されている、請求項1〜4の何れか1項に記載の切削装置。 - 前記切削部を移動させる駆動部と、
前記切替え部及び前記駆動部の作動を制御する制御部と、を有し、
前記制御部は、
前記切替え部を制御して前記切削部を前記第1状態とした状態で、前記駆動部を制御して前記切削部の下面を基準盤の外周の直線状の角部に押し付け、次いで、前記駆動部を制御して前記切削部を前記基準盤の表面に沿う方向に移動させて前記刃を前記基準盤の表面に押し付けた後、前記切替え部を制御して前記切削部を前記第2状態とするように構成されている、請求項1〜4の何れか1項に記載の切削装置。 - 前記基準盤が、前記角部から延びる溝を備え、
前記制御部は、
前記切替え部を制御して前記切削部を前記第1状態とした状態で、前記駆動部を制御して前記切削部の下面を前記角部の前記溝の両側部分に押し付け、次いで、前記駆動部を制御して前記切削部を前記溝に沿う方向に移動させて前記刃を前記基準盤の表面の前記溝の両側部分に押し付けるように構成されている、請求項6に記載の切削装置。 - 前記基準盤が、前記被加工物である、請求項5〜7の何れか1項に記載の切削装置。
- 前記制御部は、
前記切替え部を制御して前記切削部を前記第1状態とした状態で、前記駆動部を制御して前記刃を前記基準盤の表面に押し付けた後、前記刃が前記基準盤の表面に倣ったと判定した場合に、前記切替え部を制御して前記切削部を前記第2状態とするように構成されている、請求項5に記載の切削装置。 - 前記制御部は、前記被加工物に加わる荷重に基づいて、前記刃が前記被加工物の表面に倣ったか否かを判定するように構成されている、請求項9に記載の切削装置。
- 前記制御部は、前記刃の姿勢情報に基づいて、前記刃が前記被加工物の表面に倣ったか否かを判定するように構成されている、請求項9に記載の切削装置。
- 前記被加工物をキサゲ加工するように構成されている、請求項1〜11の何れか1項に記載の切削装置。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020016518 | 2020-02-03 | ||
JP2020016518 | 2020-02-03 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021122937A true JP2021122937A (ja) | 2021-08-30 |
Family
ID=77458880
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021016150A Pending JP2021122937A (ja) | 2020-02-03 | 2021-02-03 | 切削装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2021122937A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023190242A1 (ja) * | 2022-03-31 | 2023-10-05 | シチズン時計株式会社 | 自動キサゲ加工装置及び自動キサゲ加工方法 |
WO2024071324A1 (ja) * | 2022-09-30 | 2024-04-04 | シチズン時計株式会社 | キサゲ加工装置、及びキサゲ加工方法 |
WO2024071330A1 (ja) * | 2022-09-30 | 2024-04-04 | シチズン時計株式会社 | キサゲ加工方法及びキサゲ加工装置 |
-
2021
- 2021-02-03 JP JP2021016150A patent/JP2021122937A/ja active Pending
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WO2023190242A1 (ja) * | 2022-03-31 | 2023-10-05 | シチズン時計株式会社 | 自動キサゲ加工装置及び自動キサゲ加工方法 |
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