JP2017168041A - サーバ、自律走行画像形成システムおよびプログラム - Google Patents

サーバ、自律走行画像形成システムおよびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】正常印刷された印刷物をより速くユーザへ配達する。【解決手段】ホスト端末100からの印刷要求を受信し(S101)、受信した印刷要求に基づいて印刷データと印刷指示を自走型画像形成装置200に送信する(S108,S109)サーバ通信部4001を有するサーバ400において、前記自走型画像形成装置200との通信速度、前記自走型画像形成装置の移動時間、および前記自走型画像形成装置の印刷データサイズに基づくデータ受信時間に基づいて(S104,S105,S107)、印刷後に配達先に移動させるか(S108)、配達先に移動しながら印刷させるか(S109)を選択するCPU413(データ処理部4002)を備えた。【選択図】図14

Description

本発明は、サーバ、自律走行画像形成システムおよびプログラムに関する。
従来から、画像形成装置自体を移動可能な構成とし、ユーザの指示に基づいてユーザの位置まで自律的に移動し、印刷物を配達する技術がある。この技術の一例として特開2001−125646号公報(特許文献1)に開示された技術が公知である。この技術は、印刷要求者の指示等に基づいて、移動時間等が短くなるように自己の移動経路を計画し、障害物などを回避しながら、印刷物を所望の場所に届けることができるようにするため、移動型プリンタは、送受信装置によって印刷データおよび配達先識別情報をコンピュータから受信し、地図情報を参照することによって配達先位置情報を取得し、複数の配達先を効率的に巡回できる移動経路を計画し、その計画に基づいて車輪を駆動するモータおよびステアリングの制御を行って移動するというものである。この技術ではまた、障害物センサによって検知した障害物を制御手段によって回避し、受信した印刷データを用いてプリンタ装置によって印刷出力を行うようになっている。
しかし、特許文献1記載の技術では、ユーザの指示に基づいてユーザの位置まで自律的に移動しながら、印刷データの受信および印刷を行うことについては記載されていない。そのため、例えば、印刷データのファイルサイズが大きい場合、あるいは無線通信の混み合いにより通信速度が低下する場合、
・配達しながら無線通信で印刷データを受信することによって、有線で印刷データを受信してから配達を開始するよりも合計の配達時間が余計にかかる。
・自走型画像形成装置が無線通信のアクセスポイントから離れすぎて、感度が低下して回線切断やネットワークセグメントが変わる事によって印刷が失敗してしまう。
などの問題に対応することができない。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、正常印刷された印刷物をより速くユーザへ配達することにある。
前記課題を解決するため、本発明の一態様はホスト端末からの印刷要求を受信し、受信した印刷要求に基づいて印刷データと印刷指示を自走型画像形成装置に送信する通信部を有するサーバにおいて、前記自走型画像形成装置との通信速度、前記自走型画像形成装置の移動時間、および前記自走型画像形成装置の印刷データサイズに基づくデータ受信時間に基づいて、印刷後に配達先に移動させるか、配達先に移動しながら印刷させるかを選択する制御部を備えたことを特徴とする。
本発明の一態様によれば、正常印刷された印刷物をより速くユーザへ配達することができる。なお、前記以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明において明らかにされる。
配達しながらデータ受信と印刷を行う自走型画像形成装置の一例を示す説明図である。 印刷データのファイルサイズが大きい場合、あるいは無線通信の混み合いにより通信速度が低下する一例を示す説明図である。 ネットワークセグメントの異なる無線ネットワークに切り替わった際にネットワークが一時的に切断されて印刷に失敗してしまう例を示す説明図である。 本発明の実施形態における実施例1に係る自律走行画像形成システムのシステム構成を示す説明図である。 図4における自走型画像形成装置とサーバとの通信構成を示す説明図である。 図4における自走型画像形成装置の全体構成を示す説明図である。 図5における画像形成装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 図5における自律走行装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 図5におけるサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。 図7における画像形成装置の機能構成を示すブロック図である。 図8における自律走行装置の機能構成を示すブロック図である。 図9におけるサーバの機能構成を示すブロック図である。 図5におけるホームポジション装置の機能構成を示すブロック図である。 ホームポジション装置に自走型画像形成装置がある状態で、ホスト端末から印刷データを受信したときのサーバの処理手順を示すフローチャートである。 ホームポジション装置に自走型画像形成装置がない状態で、ホスト端末から印刷データを受信した場合のサーバの処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施形態における実施例2に係る自律走行システムのシステム構成を示す説明図である。 第1のサブネットと第2のサブネットを備え、一時的にネットワークが切断される場合におけるサーバの処理手順を示すフローチャートである。
本発明の特徴は、自走型画像形成装置が送受信する通信速度と、自走型画像形成装置と配達先のユーザまでの距離から計算した移動時間と、自走型画像形成装置が受信する印刷データのファイルサイズと、から正常印刷でき更にユーザへ最も速く印刷物を配達する方法を判断し、要求のあったユーザの元へ移動するように制御することにある。
まず、本発明の前提となる技術について説明する。
図1は配達しながらデータ受信と印刷を行う自走型画像形成装置の一例を示す説明図である。同図において、ユーザのパーソナルコンピュータ(以下、ユーザPCと称す)11と管理サーバ12とホームポジション装置(自走型画像形成装置が配達を行わない場合に待機して充電などを行うための装置)13と無線ルータ14が有線ネットワーク15に接続されていて、ホームポジション装置13が自走型画像形成装置16と接続されている。
ステップ1でユーザPC11が管理サーバ12に印刷と配達依頼を行うと、管理サーバ12から自走型画像形成装置16に対して、ユーザPC11への配達依頼を行う。ステップ2で自走型画像形成装置16が管理サーバ12から印刷データの受信および配達を開始する。ステップ3で自走型画像形成装置16が印刷および配達を完了する。このように処理すると、自走型画像形成装置16が、印刷データの受信と印刷と配達を同時に行うので、ユーザが印刷物を手にする合計時間を短縮していることがわかる。
図2は印刷データのファイルサイズが大きい場合、あるいは無線通信の混み合いにより通信速度が低下する一例を示す説明図である。図1の説明で、印刷データの受信と印刷と配達を同時に行うことにより、ユーザが印刷物を手にする合計時間を短縮していることは理解できる。しかし、印刷データのファイルサイズが大きい場合、あるいは無線通信の混み合いにより通信速度が低下する場合、配達しながら無線通信で印刷データを受信すると、有線で印刷データを受信してから配達を開始するよりも合計の配達時間が余計にかかってしまう。配達時間が余計にかかってしまうのは、例えば500MBの印刷データを送信する場合に、有線ネットワークは1Gbps、 無線ルータが混み合っており5Mbpsしか通信速度が出なかった場合である。この場合、配達しながら、印刷データの受信を行うと780秒(=500MB/655KB)も印刷データの受信にかかってしまい、ユーザが印刷物を受け取るまでの合計時間が(780+印刷時間)秒になる。有線ネットワークで印刷データを受信してから配達した場合だと、データ受信が約4秒、移動時間が30秒なので、(34+印刷時間)秒でユーザが印刷物を受け取れる。
また、自走型画像形成装置16が無線通信のアクセスポイントから離れすぎて、感度が低下して回線切断が生じ、あるいはネットワークセグメントが変わることによって印刷が失敗してしまうこともある。
図3は、管理サーバ12から配達依頼を受信した自走型画像形成装置16がネットワークセグメント17,18の異なる無線ネットワークに切り替わった際にネットワークが一時的に切断されて印刷に失敗してしまうケースである。図3のステップ1は自走型画像形成装置16が印刷データを受信し、印刷しながら配達している状態を示し、ステップ2は自走型画像形成装置16が印刷データを受信&印刷しながら配達中に、異なるネットワークセグメント(17→18)へ移動してIPアドレスが変わった状態を示す。
そこで、本発明では、通信速度の低下を招くことなく、また、ネットワークセグメントの異なる無線ネットワークに切り替わったときに印刷が中断することのないようにした。
要するに、自走型画像形成装置が送受信する通信速度と、自走型画像形成装置と配達先のユーザまでの距離から計算した移動時間と、自走型画像形成装置が受信する印刷データのファイルサイズと、から正常印刷でき更にユーザへ最も速く印刷物を配達する方法を判断し、要求のあったユーザの元へ移動するように制御することが特徴になっている。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について実施例を挙げて説明する。
実施例1は、配達しながら無線通信で印刷データを受信することによって、有線で印刷データを受信してから配達を開始するよりも合計の配達時間が余計にかかってしまう場合に、ホームポジションの有線通信で受信データを受信してから印刷および配達開始する実施例である。
図4は、本実施例に係る自律走行画像形成システム(以下、自律走行システムと称する。)のシステム構成を示す説明図である。図1において、本実施例に係る自律走行システム1は、同一ネットワーク2環境内に接続されたホスト端末100群(100−1,100−2,・・・100−M:Mは1以上の整数であり、接続されたホスト端末の台数に対応する。以下、符号100で総称する。)、自走型画像形成装置200群(200−1,200−2,・・・200−N:Nは1以上の整数であり、接続された自走型画像形成装置の台数に対応する。以下、符号200で総称する。)、ホームポジション装置300群(300−1,300−2,・・・300−N:Nは1以上の整数であり、接続された自走型画像形成装置の台数に対応する。以下、符号300で総称する。)、及びサーバ400により構成される。
ホスト端末100群はそれぞれ、ユーザが操作する情報処理端末であり、PC(Personal Computer)が一般的であるが、PDA(Personal Digital Assistant)、スマートフォン、タブレット端末等の携帯情報端末を使用することもできる。
また、ホスト端末100群は、それぞれユーザ操作に応じて、画像形成装置(プリンタ)210(図5)による印刷対象となる電子化データ(以下、「印刷ファイル」とする)をサーバ400に送信して蓄積させ、蓄積させた印刷ファイルの中から選択した印刷ファイルについての印刷指示を出す。
サーバ400は、ネットワーク2上に存在する共有サーバであり、画像形成装置210を、各ホスト端末100から利用することが可能なように管理する。また、サーバ400は、各ホスト端末100から出された印刷指示に従って、そのホスト端末100から送信されてきた印刷ファイルを蓄積し、蓄積された印刷ファイルの中から選択された印刷ファイルを画像形成装置210に印刷させる。サーバ400は印刷要求があったユーザの場所を判断し、自走型画像形成装置200に移動を指示する。また、サーバ400は自走型画像形成装置200の移動中(または移動後)にデータを自走型画像形成装置200に送信する。自走型画像形成装置200は受信したデータを解釈して印刷すべき画像データを生成して印刷する。自走型画像形成装置200は、配達が行われていない最中はホームポジション装置300に自律的に接続され、バッテリ充電を行う。配達時にはホームポジション装置300から配達を開始する。なお、ホスト端末、自走型画像形成装置は単数でも良い。
図5は、本自律走行システムにおける自走型画像形成装置とサーバとの通信構成を示す説明図である。本自律走行システム1において、自走型画像形成装置200は画像形成装置210と自律走行装置260から構成されており、それぞれがサーバ400と無線通信520を行う。自走型画像形成装置200がホームポジション装置300と接続されている場合は、サーバ400間と画像形成装置210と自律走行装置260は有線通信510および無線通信520のどちらかの通信媒体500を選択して利用する。自走型画像形成装置200は、配達が行われていない最中はホームポジション装置300に自律的に接続され、バッテリ充電を行う。配達時にはホームポジション装置300から配達を開始する。
画像形成装置210はサーバ400から印刷データあるいは画像形成装置210の制御に関する命令等を受信し、またサーバ400に対し機器の状態を通知する。自律走行装置260はサーバ400から目的地あるいは走行経路に関する情報等を受け取り、サーバ400に対し自身の位置情報など、機器の情報を通知する。
図6は、自走型画像形成装置の全体構成を示す説明図で、同図(a)は自走形画像形成装置とホームポジション装置の外形を示す斜視図、同図(b)は画像形成装置と自律走行装置との関係を示す図である。
本実施形態に係る自走型画像形成装置200は、基本的に上部の画像形成装置210と下部の自律走行装置260とから構成されている。画像形成装置210は、後述の画像形成装置通信部2101を備え、ユーザの指令をパソコンやPDAなどの他の情報機器から受信し、その指令に基づいて画像形成を行うと共に、その指令で指定された位置まで自走してユーザに出力した画像(印刷物)を配送する機能を有したロボット型の画像形成装置である。
画像形成装置210は、本実施形態では、複写機、プリンタ、ファクシミリの機能が搭載された複合型のインクジェット方式の画像形成装置である。本画像形成装置210は、装置本体2020、画像読取部2021、印刷ヘッド2023、プリンタ駆動バッテリ226及び排紙部2028などから構成されている。
装置本体2020は画像形成装置210の筐体であり、画像読取部2021は、装置本体2020の最上部に配置され、原稿画像を読取るスキャナ機能を有する。印刷ヘッド2023は、用紙の搬送経路に沿って配置され、用紙にインクを吐出することにより当該用紙上に画像を形成する。
プリンタ駆動バッテリ226は、動力源としての蓄電池(バッテリ)である。給紙部2027は装置本体2020の最下部に配置され、シート材であるコピー用紙を複数枚収容して一枚ずつ給紙する。排紙部2028は、装置本体2020の一側面の外側に配置され、画像が形成された用紙を積層載置して収容する。
なお、インクジェット方式の画像形成装置210の作像要素自体の構成は公知なので、各部の詳細についての説明は省略する。
プリンタ駆動バッテリ226は、蓄電池としてリチウムイオン二次電池を有し、図示しない給電部から充電されて繰り返し蓄電可能となっており、装置本体2020内の各装置及び後述の移動手段に電力を供給する機能を有する蓄電装置である。
蓄電池としては、リチウムイオン電池等の二次電池の他に、電気二重層キャパシタ等の大容量キャパシタなども用いることができる。しかし、大容量キャパシタは、リチウムイオン電池等の二次電池と比較して、蓄電容量が小さく、内部電源の充電を頻繁に行う必要がある。ただし、大容量キャパシタは、蓄電容量は小さいが、充放電による劣化が少なく急速充放電特性に優れているため、短時間で充電作業(給電動作)を終えることができると共に、蓄電池がメンテナンスフリーとなるメリットがある。
自律走行装置260は、筐体2630と、走行用車輪2631を含む図示しない走行駆動機構と、この走行駆動機構を制御する走行制御部2626(図8)と、から主に構成されている。自律走行装置260は、筐体2630の上部に上方に前記画像形成装置210を搭載し、自律走行装置通信部2621を介してユーザから指示された指定場所まで自走する機能を有している。
本実施形態では、走行駆動機構は、走行用車輪2631の前輪2031a及び後輪2031bを回転駆動する駆動モータ、前輪2031a及び後輪2031b(又は前輪2031aのみ)のステアリング動作(操舵)を行うステアリング機構などから構成されている。なお、走行駆動機構は、4輪駆動のものに限られず2輪駆動でもよい。また、3輪構成のものでもよく、さらに多くの多輪式のもの、あるいはキャタピラ式のものであってもよい。
ホームポジション装置300は、あらかじめ設定された箇所(ホームポジション)に設置され、自走型画像形成装置200が配達を行わない場合に駆動バッテリがホームポジション位置にあるホームポジション装置300の充電用の電源(充電部)に接続され、待機中に画像形成装置210のプリンタ駆動バッテリ226および自律走行装置260の駆動バッテリ2604に対して充電が行われる。
図7は、本自律走行システムにおける画像形成装置のハードウェア構成を示すブロック図である。同図において、画像形成装置(プリンタ)210は、画像形成装置210本体の制御を行うプリンタコントローラ212、用紙に画像を印刷するためのプリンタエンジン213、ユーザが入力を行い画像形成装置本体の状態等を表示する操作パネル214およびプリンタ駆動バッテリ226から基本的に構成され、ホームポジション装置300を介して外部ネットワーク2と繋がっている。ホームポジション装置300に接続されていない場合は無線LANにより外部ネットワークに接続される。
ネットワーク2はサーバ400との通信を行うためのものである。プリンタエンジン213はプリンタコントローラ212からの信号によりヘッドを制御し、また給紙部より転写紙を給紙することで、画像を形成する。操作パネル214はユーザが入力を行い、また、画像形成装置210本体の状態等を表示する表示装置を備えたユーザI/Fである。プリンタ駆動バッテリ226は画像形成装置210を駆動させるためのバッテリである。
プリンタコントローラ212は、その時設定されている制御モード及びホスト端末100から受け取った制御コードに従って、ホスト端末100からの印字データをビデオデータに変換してプリンタエンジン213へ出力する制御機構の総称である。プリンタコントローラ212は、ネットワークI/F215、プログラムROM216、フォントROM217、操作部I/F218、CPU219、RAM220、NV−RAM221、エンジンI/F222、及びバッテリI/F225の各モジュールを含む。
各モジュールの機能は、次の通りである。ネットワークI/F215は、サーバ400との通信を行うためのインタフェースであり、無線および有線通信のインターフェースを備える。ネットワーク2へ接続時にはホームポジション装置300を介して有線もしくは無線のどちらかを利用してサーバ400との通信を行う。プログラムROM(PROM:Programmable Read Only Memory、以下、同様)215は、プリンタコントローラ212内でのデータの管理及び周辺モジュールを制御するためのプログラムを格納している。フォントROM(FONT ROM、以下、同様)216は、印字に使用されるさまざまな種類のフォントを格納している。操作部I/F218は操作パネル214のインタフェースである。
CPU(Central Processing Unit、以下、同様)219はプログラムROM216に格納されたプログラムの手順に従ってホストからのデータ(印字データ、制御データ)を処理する。RAM(Random Access Memory、以下、同様)220は、CPU219が処理するときのワークメモリであり、ホストからのデータを一時記憶するバッファ及びバッファに記憶されたデータを処理するメモリ等に使われる。また、画像形成装置の全体の制御を司り、後述の画像形成装置210に設定された処理を実行する。
NV−RAM221は、電源を切っても保持したいデータを格納しておくための不揮発性RAMである。エンジンI/F222はプリンタコントローラ212からプリンタエンジン213を制御するインタフェースである。HDD224は、大容量のデータを読み書き可能に保持する大容量記憶媒体である。バッテリI/F225は、プリンタ駆動バッテリ226とのインタフェースである。
ホームポジション装置300は、ネットワークI/F320と充電I/F310を備え、外部ネットワーク2と接続されている。ネットワークI/F320は画像形成装置210のネットワークI/F215と接続されサーバ400との通信を行うためのインターフェースである。充電I/F310は画像形成装置210のプリンタ駆動バッテリ226と接続され、画像形成装置210の充電を行うためのインターフェースである。
図8は、本自律走行システムにおける自律走行装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
同図において、自律走行装置260は、自律走行コントローラ2601、位置認識装置2602、障害物センサ2603、駆動バッテリ2604及び駆動モータ2605から基本的に構成され、ホームポジション装置300を介して外部ネットワーク2と繋がっている。ホームポジション装置300に接続されていない場合は無線LANにより外部ネットワークに接続される。ネットワーク2はサーバ400と通信を行うためのものである。
自律走行コントローラ2601は、そのとき設定されている制御モード及びホストから受け取った制御コードに従って、目的地までの自律走行を行う制御機構の総称である。自律走行コントローラ2601は、プログラムROM2610、CPU2611、RAM2612、NV−RAM2613、ネットワークI/F2614、位置認識装置I/F2615、障害物センサI/F2616およびモータI/F2617の各モジュールを含む。
ネットワークI/F2614はサーバ400との通信を行うためのインターフェースであり、無線および有線通信のインターフェースを備える。ネットワーク2へ接続時には有線もしくは無線のどちらかを利用してサーバ400との通信を行う。プログラムROM2610には、自律走行コントローラ2601内でのデータの管理あるいは周辺モジュールを制御するためのプログラムが格納されている。CPU2611はプログラムROM2610に格納されたプログラムの手順に従ってデータを処理し、自律走行装置260全体を制御する。RAM2612はCPU2611が処理する時のメモリ等に使われる。NV−RAM2613は電源を切っても保持したいデータを格納しておくための不揮発性RAMである。
位置認識装置I/F2615は自律走行コントローラ2601から位置認識装置2602を制御するためのインターフェースである。位置認識装置2602は自律走行装置260の現在位置を認識(計測)するための装置である。障害物センサI/F2616は自律走行コントローラ2601から障害物センサ2603を制御するためのインターフェースである。障害物センサ2603は走行経路上の障害物を認識するためのセンサである。モータI/Fは自律走行コントローラ2601から駆動モータ2605を制御するためのインターフェースである。駆動モータ2605は自律走行装置260の走行を実現するための駆動源となるモータである。
バッテリI/F261は自律走行コントローラ2601から駆動バッテリ2604を制御するためのインターフェースである。駆動バッテリ2604は自律走行装置260を駆動するためのバッテリである。
ホームポジション装置300は画像形成装置210が接続されるものと同一の装置であり、ネットワークI/F320および充電I/F310も図7に示した画像形成装置210が接続されものと同一である。
図9は本自律走行システムにおけるサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
同図において、サーバ400は、サーバコントローラ410を備えている。サーバコントローラ410はさらに、ネットワークI/F411、プログラムROM412、CPU413、RAM414、NV−RAM415およびHDD416の各モジュールを含む。
サーバコントローラ410はサーバ400を制御し、ネットワークI/F411を介して外部ネットワーク2と繋がっていおり、ネットワーク2を介してホスト端末100および自走型画像形成装置200と通信を行う。サーバコントローラ410はホスト端末100から受け取った制御コードに従って、使用する自走型画像形成装置200の決定と、走行経路の作成、また、印刷データの管理、変換を行なう制御機構の総称である。
ネットワークI/F411は、ホスト端末100、自走型画像形成装置200と通信を行うためのインターフェースである。プログラムROM412にはサーバコントローラ410内でのデータの管理および周辺モジュールを制御するためのプログラムが格納されている。CPU413はプログラムROMに格納されたプログラムに従ってデータを処理する。RAM414はCPU413が処理するときのメモリ等に使われる。NV−RAM415は電源を切っても保持したいデータを格納しておくための不揮発性RAMである。HDD416はデータを保持するために使用する。本実施形態では、ホスト端末100から受信した印刷情報、ホスト端末100あるいは自走型画像形成装置200のホーム位置、またその他の設備の位置が記録された地図データ等を保持する。
図10は本自律走行システムにおける画像形成装置の機能構成を示すブロック図である。
同図において、画像形成装置210は、データ処理部2102を中心に構成され、データ処理部に対して画像形成装置通信部2101、データ処理部2102、表示部2104、画像生成部2106および印刷部2107を備えた構成となっている。画像形成装置通信部2101はサーバ400と通信を行い、サーバ400との間でデータのやり取りを行う。データ処理部2102は各機能に関わるデータ処理を行う。ユーザからの指示を受け付け、ユーザへメッセージの通知を行う。表示部2104はユーザからの指示を受け付け、ユーザへメッセージの通知を行うユーザインタフェースである。画像生成部2106は印刷データの画像を描画する。印刷部2107は画像生成部2106で描画された画像を被記録媒体である用紙に印刷し、出力する。
図11は本自律走行システムにおける自律走行装置の機能構成を示すブロック図である。
同図において、自律走行装置260は、自律走行装置通信部2621、データ処理部2622、データ記憶部2623、障害物計測部2624、位置計測部2625、走行制御部2626および通信速度計測部2627が接続されている。画像形成装置通信部2101はサーバ400と通信を行い、サーバ400との間でデータのやり取りを行う。データ処理部2622は自律走行装置260の各機能に関わるデータ処理を行う。データ記憶部2623は自律走行装置260が走行する走行経路情報を管理する。障害物計測部2624は障害物センサを使用して、自律走行装置260の走行経路上に障害物があるか検知し、障害物があれば自律走行装置260と障害物との間の距離を計測し、障害物情報を得る。位置計測部2625は自律走行装置260の位置を計測し、位置情報を得る。走行制御部2626はサーバ400からの情報、位置情報、障害物情報等に基づいて自律走行装置260の走行を制御する。通信速度計測部2627は無線におけるネットワーク2の通信速度を計測する。計測した結果はサーバ400へ通知される。
図12は本自律走行システムにおけるサーバの機能構成を示すブロック図である。
同図において、サーバ400はデータ処理部4002を中心に構成され、データ処理部4002に対してサーバ通信部4001、データ記憶部4003、印刷データ変換部4004、移動装置判断部4005、走行経路演算部4006および走行方法演算部4007が接続されている。サーバ通信部4001は、ホスト端末100、画像形成装置210及び自律走行装置260と通信し、これらとの間でデータの送受信を行う。データ処理部4002は前記各部4001,4003,4004,4005,4006の各機能に関わるデータ処理を行う。データ記憶部4003は地図情報あるいはホスト端末100から受け取った印刷情報を保持する。
印刷データ変換部4004は、ホスト端末100から受け取った印刷ファイルデータを、画像形成装置210が解釈可能な印刷データに変換する。移動装置判断部4005は、複数の自走型画像形成装置200の稼動状態、メンテナンスの要否を元にどの自律走行装置260を使用するかを判断する。また、移動装置判断部4005は、複数の自走型画像形成装置200の稼動状態、メンテナンスの要否をもとに、どの自走型画像形成装置200を使用するかを判断する。走行経路演算部4006は、自走型画像形成装置200の位置と、印刷要求のあったユーザの位置情報、また、地図情報を元に、走行経路を計算する。
走行方法演算部4007は走行経路演算部4006が計算した現在地からユーザの位置までの移動時間、通信速度計測部2627で計測され、サーバ400へ通知された通信速度と、印刷データ変換部4004が変換した印刷データのファイルサイズからデータ受信時間を計算する。さらに、走行方法演算部4007は、ホームポジション装置300でデータ受信してから配達開始した方が速くユーザへ配達できるのか、もしくは配達中にデータ受信しながら印刷した方が速いのかを計算する。
図13は、本自律走行システムにおけるホームポジション装置の機能構成を示すブロック図である。
同図において、ホームポジション装置300はデータ処理部3002を中心に構成され、データ処理部3002に対してホームポジション装置通信部3001、充電部3003および通信速度計測部3004が接続されている。ホームポジション装置通信部3001は、画像形成装置210、自律走行装置260を介してサーバ400との間でデータをやり取りする。データ処理部3002は前記各部3001、3003、3004の各機能に関わるのデータ処理を行う。充電部3003は画像形成装置210および自律走行装置260の充電を行う。通信速度計測部3004はネットワーク2の通信速度を計測する。計測した結果をサーバへ通知する。
図14は、ホームポジション装置に自走型画像形成装置がある状態で、ホスト端末から印刷データを受信したときのサーバの処理手順を示すフローチャートである。
同図において、サーバ400がホスト端末100から印刷データを受信する(ステップ101:なお、図ではステップをSと記す)と、サーバ400は自走型画像形成装置200とホームポジション装置300から通信速度計測結果を受信する(ステップ102)。この場合、自走型画像形成装置200から受信するのは無線の、ホームポジション装置300から受信するのは有線の通信速度の計測結果である。そして、サーバ400が受信した通信速度と印刷データサイズから、無線および有線通信における印刷データの受信時間の見積もりを計算する(ステップ103)。
次いで、無線での印刷データの受信時間と有線での印刷データの受信時間を比較する(ステップ104)。この比較により無線での印刷データの受信時間の方が有線での印刷データの受信時間よりも長い場合(ステップ104:yes)は、ステップ105に移行し、長くない場合(ステップ104:no)には無線通信で配達しながら印刷データを受信した方が有線通信よりも早いのでステップ109に移行する。ステップ109では、サーバ400は自走型画像形成装置200に、ホームポジション装置300でデータ受信せず、に配達中に印刷データを受信しながら要求元ユーザへ配達指示を出し、処理を終了する。
ステップ105に移行した場合、サーバ400は印刷要求元のユーザの位置までの移動時間を計算し、ステップ106で無線での印刷データ受信時間と印刷要求元のユーザの位置までの移動時間とを比較する。この比較により、無線での印刷データ受信時間の方が印刷要求元のユーザの位置までの移動時間よりも長い場合は(ステップ106:yes)、ステップ107へ移行し、そうでなければ(ステップ106:no)、ステップ109へ移行し、ステップ109の処理を実行する。ステップ109へ移行するのは、無線通信で配達しながら印刷データの受信が完了するので、配達しながら印刷データを受信した方が有線よりも早いからである。
ステップ107では、無線での印刷データ受信時間と、「有線での印刷データの受信時間+印刷要求元のユーザの位置までの移動時間」とを比較する。この比較で、無線での印刷データ受信時間の方が、「有線での印刷データの受信時間+印刷要求元のユーザの位置までの移動時間」よりも長い場合は(ステップ107:yes)、ステップ108へ移行する。そうでなければ(ステップ107:no)、ステップ109へ移行し、ステップ109の処理を実行する。これは、無線通信で配達しながら印刷データの受信が完了するので、配達しながら印刷データを受信した方が有線よりも早いからである。
ステップ108では、サーバ400が自走型画像形成装置200に、ホームポジション装置300で有線LANを介して印刷データを受信完了させてからユーザの元へ配達指示を出し、処理を終了する。
なお、図14のフローチャートでは、ステップ102で、受信した通信時間の測定値を配達手段決定のために利用しているが、測定値に対して距離による減衰や経路上の障害物による減衰を考慮してもよい。
図15は、ホームポジション装置に自走型画像形成装置がない状態で、ホスト端末から印刷データを受信した場合のサーバの処理手順を示すフローチャートである。
同図において、サーバ400がホスト端末100から印刷データを受信すると(ステップ201)、自走型画像形成装置200とホームポジション装置300から通信速度計測結果を受信する(ステップ202)。この場合、自走型画像形成装置200から受信するのは無線の、ホームポジション装置300から受信するのは有線の通信速度の計測結果である。そして、サーバ400が受信した通信速度と印刷データサイズから、無線および有線通信における印刷データの受信時間の見積もりを計算する(ステップ203)。
次いで、無線での印刷データの受信時間と有線での印刷データの受信時間を比較する(ステップ204)。この比較により無線での印刷データの受信時間の方が有線での印刷データの受信時間よりも長い場合(ステップ204:yes)は、ステップ205に移行し、長くない場合(ステップ204:no)には、現在地から無線通信で配達しながら印刷データを受信した方が有線よりも早いので、ステップ209に移行する。ステップ209では、サーバ400が自走型画像形成装置200に、現在地から印刷データを受信しながら要求元ユーザへ配達指示を出し、処理を終了する。
ステップ205に移行した場合、サーバ400は印刷要求元のユーザの位置までの移動時間とホームポジション装置までの移動時間を計算し、ステップ206で無線での印刷データ受信時間と印刷要求元のユーザの位置までの移動時間とを比較する。この比較により、無線での印刷データ受信時間の方が印刷要求元のユーザの位置までの移動時間よりも長い場合は(ステップ206:yes)、ステップ207へ移行し、そうでなければ(ステップ206:no)、ステップ209に移行する。ステップ209に移行するのは、現在地から無線通信で配達しながら印刷データの受信が完了するので、配達しながら印刷データを受信した方が有線よりも早いからである。
ステップ207では、無線での印刷データ受信時間と、「ホームポジション装置までの移動時間+有線での印刷データの受信時間+ホームポジション装置から印刷要求元のユーザの位置までの移動時間」とを比較する。この比較で、無線での印刷データ受信時間の方が「ホームポジション装置までの移動時間+有線での印刷データの受信時間+ホームポジション装置から印刷要求元のユーザの位置までの移動時間」よりも長い場合は(ステップ207:yes)、ステップ208へ移行する。そうでなければ(ステップ207:no)、ステップ209へ移行し、ステップ209の処理を実行する。これは、現在地から無線通信で配達しながら印刷データの受信が完了するので、配達しながら印刷データを受信した方が有線よりも早いからである。
ステップ8では、サーバ400が自走型画像形成装置200をホームポジション装置300に帰還させ、有線LANを介して印刷データを受信完了させてからユーザの元へ配達指示を出し、処理を終了する。
なお、図15のフローチャートでは、ステップ202で、受信した通信速度計測結果(測定値)を配達手段決定のために利用しているが、測定値に対して距離による減衰や経路上の障害物による減衰を考慮してもよい。
実施例2は、自走型画像形成装置200が無線通信のアクセスポイントから離れすぎて感度が低下し、その結果、回線切断やネットワークセグメントが変わることによって印刷が失敗することを回避する例である。この実施例では、走行を一時停止して印刷データ受信が完了するまで待ってから印刷および走行を再開する。
本実施例2では、図5から図13に示した構成は、実施例1と同一なので、実施例1と異なる構成および処理手順(制御)について説明する。
図16は実施例2に係る自律走行システムのシステム構成を示す説明図である。
図16において、本実施例に係る自律走行システム1は、第1のサブネット6(例えば10.60.96.*)に接続されたホスト端末100、サーバ400、ホームポジション装置300に接続された自走型画像形成装置200と、第2のサブネット7(例えば10.60.135.*)に接続されたホスト端末100により構成される。第1のサブネット6で無線通信する場合は第1の無線アクセスポイント8を、第2のサブネット7で無線通信する場合は第2の無線アクセスポイント9を経由する。なお、第1のサブネット6および第2のサブネット7はネットワーク2に接続されている。また、ホスト端末100、自走型画像形成装置200、ホームポジション装置300およびサーバ400の構成および機能については実施例1で説明したものと同一なので、重複する説明は省略する。
本実施例では、ホスト端末100から送信されたデータを、第1および第2のサブネット6,7(無線有線問わず)を介してサーバ400が受信すると、サーバ400は印刷要求があったユーザの場所を判断し、自走型画像形成装置200に移動を指示する。また、サーバ400は自走型画像形成装置200の移動中(または移動後)にデータを自走型画像形成装置200に送信する。自走型画像形成装置200は受信したデータを解釈して印刷すべき画像データを生成し、印刷を実行するが、配達が行われていない最中はホームポジション装置300に自律的に接続され、バッテリ充電を行う。配達時にはホームポジション装置300から移動して配達を開始する。なお、ホスト端末100、自走型画像形成装置200は単数でも良い。
本実施例は、同一フロアではあるが、例えば西側が第1のサブネット6、東側が第2のサブネット7などのように、東側と西側でサブネットが変わるような大きなフロアを想定している。自走型画像形成装置200が西側から東側へ配達する場合は、第1の無線アクセスポイント8からあらかじめ設定された距離移動して、第1の無線アクセスポイント8から第2の無線アクセスポイント9へ切り替えを行う。この際サブネットが第1から第2に変わるので一時的にネットワーク2が切断される。
図17は、第1のサブネット6に接続された自走型画像形成装置200が第2のサブネット7に接続されたホスト端末100に印刷物を配達した際に、途中でサブネットの切り替えが発生して一時的にネットワーク2が切断される場合のサーバ400の処理手順を示すフローチャートである。
図17において、サーバ400がホスト端末100から印刷データを受信すると(ステップ301)、サーバ400が自走型画像形成装置200に要求元のユーザへの移動開始を指示する(ステップ302)。そして、サーバ400は自走型画像形成装置200に印刷データの送信を開始する(ステップ303)。次いで、自走型画像形成装置200との通信速度が基準以下まで低下したか否かを判断し、低下した場合は(ステップ304:yes)、ステップ312に移行する。
自走型画像形成装置200との通信速度が基準以上であれば(ステップS304:no)、ステップS305に移行し、サーバ400は自走型画像形成装置200への印刷データ送信を継続する。自走型画像形成装置に印刷データ送信が完了すれば(ステップ307:yes)、ステップ316へ移行し、完了していなければ(ステップ307:no)、サーバ400は自走型画像形成装置200に要求元のユーザへの移動の継続を指示する(ステップ307)。そして、自走型画像形成装置200が要求元のユーザまでの移動を完了すると、ステップ309に移行し、完了していない場合は、ステップ304に戻って、以降の処理を繰り返す。
ステップ309では、サーバ400が自走型画像形成装置200に移動完了を指示し、ステップ310でサーバ400が自走型画像形成装置200への印刷データの送信を継続する。そして、自走型画像形成装置200への印刷データの送信が完了するまで前記送信を継続し、送信が完了した時点でこの処理を終了する。
一方、ステップ304で前述のように通信速度が基準以下まで低下すると、ステップ312で、サーバ400が自走型画像形成装置200に走行停止を指示する。また、サーバ400は、自走型画像形成装置200への印刷データの送信を継続する(ステップ313)。この印刷データの送信は、全データの送信が完了するまで継続され、送信が完了した時点でステップ315に移行する。
ステップ315では、サーバ400が自走型画像形成装置200に要求元のユーザへの移動を再開させ、ステップ316で、サーバ400は自走型画像形成装置200に要求元のユーザへの移動継続を指示する。そして、要求元のユーザへの移動を継続し(ステップ317:no)、移動の継続が完了した時点で(ステップ317:yes)、サーバ400は自走型画像形成装置200に移動完了を指示する。
本実施例はサブネットの切り替わるタイミングでネットワークが一時的に切断されるケースだが、例えば障害物等の影に自走型画像形成装置が隠れて通信速度が低下したケースにおいても実施可能である。
以上のように、本実施形態によれば、次のような効果を奏する。なお、以下の説明では、特許請求の範囲における各構成要素と本実施形態の各部について対応を取り、両者の用語が異なる場合には後者をかっこ書きで示し、両者の対応関係を明確にした。
(1)本実施形態によれば、ホスト端末100からの印刷要求を受信し(S101)、受信した印刷要求に基づいて印刷データと印刷指示を自走型画像形成装置200に送信する(S108,S109)通信部(サーバ通信部4001)を有するサーバ400において、前記自走型画像形成装置200との通信速度、前記自走型画像形成装置の移動時間、および前記自走型画像形成装置の印刷データサイズに基づくデータ受信時間に基づいて(S104,S105,S107)、印刷後に配達先に移動させるか(S108)、配達先に移動しながら印刷させるか(S109)を選択する制御部(CPU413、データ処理部4002)を備えたので、正常印刷された印刷物をより速くユーザへ配達することができる。
(2)本実施形態によれば、ホスト端末100からの印刷要求を受信し(S301)、受信した印刷要求に基づいて印刷データと印刷指示を自走型画像形成装置200に送信する(S303)通信部(サーバ通信部4001)を有するサーバ400において、前記自走型画像形成装置200が移動しながら前記印刷データを無線で受信しているときに(S302,S303)、前記無線の通信速度をあらかじめ設定された基準値と比較し(S304)、その比較結果に基づいて前記移動を継続するか(S305)、前記移動を停止して前記印刷データを受信するか(S312)を選択する制御部(CPU413、データ処理部4002)を備えたので、正常印刷された印刷物をより速くユーザへ配達することができる。
(3)本実施形態によれば、前記通信速度が無線と有線であり(S102)、前記制御部(CPU413、データ処理部4002)は、有線で印刷データを前記自走型画像形成装置200に受信させてから配達先に配達させるか(S108)、配達中に無線で印刷データを受信しながら配達させるか(S109)を選択するので、正常印刷された印刷物をより速くユーザへ配達することができる。
(4)本実施形態によれば、前記通信速度が無線と有線であり(S102)、前記移動時間が、前記自走型画像形成装置200のホームポジション(ホームポジション装置300)まで戻る時間を含み(S205)、前記制御部(CPU413、データ処理部4002)は、前記自走型画像形成装置200を前記ホームポジションに戻した後、有線で前記印刷データを前記自走型画像形成装置200に受信させてから配達先に移動させるか(S208)、現在地から無線で前記印刷データを受信しながら配達先に移動させるか(S209)を選択するので、正常印刷された印刷物をより速くユーザへ配達することができる。
(5)本実施形態によれば、前記制御部(CPU413、データ処理部4002)は、前記通信速度から導かれる前記無線での印刷データ受信時間と前記有線での印刷データ受信時間を比較する第1の比較部と(S104)、前記無線での印刷データ受信時間と前記配達先までの移動時間を比較する第2の比較部と(S106)、前記無線での印刷データ受信時間と、前記有線での印刷データ受信時間および前記配達先までの移動時間を加算した時間と、を比較する第3の比較部と(S107)、を備え、前記第1ないし第3の比較部の比較結果に基づいて前記選択を行うので、正常印刷された印刷物をより速くユーザへ配達することができる。
(6)本実施形態によれば、前記制御部(CPU413、データ処理部4002)は、前記通信速度から導かれる前記無線での印刷データ受信時間と前記有線での印刷データ受信時間を比較する第1の比較部と(S204)、前記無線での印刷データ受信時間と前記配達先までの移動時間を比較する第2の比較部と(S206)、前記無線での印刷データ受信時間と、前記ホームポジションまで戻る時間に前記有線での印刷データ受信時間および前記ホームポジションから配達先までの移動時間を加算した時間と、を比較する第4の比較部と(S207)、を備え、前記第1、第2および第4の比較部の比較結果に基づいて前記選択を行うので、正常印刷された印刷物をより速くユーザへ配達することができる。
(7)本実施形態によれば、前記制御部(CPU413、データ処理部4002)は、前記移動を停止して前記印刷データを受信することを選択した(S312)とき、前記停止した状態で前記自走型画像形成装置200に印刷データの送信を完了(S314)した後、配達先に移動させる(S315,S316)ので、正常印刷された印刷物をより速くユーザへ配達することができる。
(8)本実施形態によれば、前記(1)ないし(7)のいずれかのサーバ400と、前記サーバ400から前記印刷データと前記印刷指示を受け付ける通信部(画像形成装置通信部2101)、前記サーバ400から指示を受けて配達先に自律的に移動するための自律走行装置260、および前記サーバ400から受信した印刷データに基づいて被記録媒体に画像を印刷する画像形成部(画像生成部2106、印刷部2107)を有する画像形成装置210を含む自走型画像形成装置200と、を備えた自律走行画像形成システム1としたので、正常印刷された印刷物をより速くユーザへ配達することが可能なシステムを提供することができる。
(9)本実施形態によれば、前記自走型画像形成装置200が離接し、有線で前記サーバ400から前記印刷データを受信するとともに、前記自律走行装置260および前記画像形成装置210に電力を供給して充電させるホームポジション装置300を備えた自律走行画像形成システムとしたので、自律走行装置260および前記画像形成装置210に充電を行いながら、正常印刷された印刷物をより速くユーザへ配達することが可能なシステムを提供することができる。
(10)本実施形態によれば、コンピュータ(CPU413)に、ホスト端末100からの印刷要求を受信する手順(S101)と、受信した印刷要求に基づいて印刷データと印刷指示を自走型画像形成装置200に送信する手順(S108,S109)と、前記自走型画像形成装置200との通信速度、前記自走型画像形成装置の移動時間、および前記自走型画像形成装置の印刷データサイズに基づくデータ受信時間に基づいて(S104,S105,S107)、印刷後に配達先に移動させるか、配達先に移動しながら印刷させるかを選択する手順(S108,S109))と、を実行させるためのプログラムをダウンロードさせ、コンピュータに実行させることにより、正常印刷された印刷物をより速くユーザへ配達することが可能となる。
なお、本発明は前述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であり、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項の全てが本発明の対象となる。前記実施形態および前記実施例は、好適な例を示したものであるが、当業者ならば、本明細書に開示の内容から、各種の代替例、修正例、変形例あるいは改良例を実現することができ、これらは添付の特許請求の範囲に記載された技術的範囲に含まれる。
1 自律走行画像形成システム(自律走行システム)
100 ホスト端末
200 自走型画像形成装置
210 画像形成装置
2101 画像形成装置通信部(通信部)
2106 画像生成部(画像形成部)
2107 印刷部(画像形成部)
260 自律走行装置
300 ホームポジション装置(ホームポジション)
400 サーバ
4001 サーバ通信部(通信部)
4002 データ処理部(制御部)
413 CPU(制御部)
特開2001−125646号公報

Claims (10)

  1. ホスト端末からの印刷要求を受信し、受信した印刷要求に基づいて印刷データと印刷指示を自走型画像形成装置に送信する通信部を有するサーバにおいて、
    前記自走型画像形成装置との通信速度、前記自走型画像形成装置の移動時間、および前記自走型画像形成装置の印刷データサイズに基づくデータ受信時間に基づいて、印刷後に配達先に移動させるか、配達先に移動しながら印刷させるかを選択する制御部を備えたことを特徴とするサーバ。
  2. ホスト端末からの印刷要求を受信し、受信した印刷要求に基づいて印刷データと印刷指示を自走型画像形成装置に送信する通信部を有するサーバにおいて、
    前記自走型画像形成装置が移動しながら前記印刷データを無線で受信しているときに、前記無線の通信速度をあらかじめ設定された基準値と比較し、その比較結果に基づいて前記移動を継続するか、前記移動を停止して前記印刷データを受信するかを選択する制御部を備えたことを特徴とするサーバ。
  3. 請求項1に記載のサーバにおいて、
    前記通信速度が無線と有線であり、
    前記制御部は、有線で前記印刷データを前記自走型画像形成装置に受信させてから配達先に配達させるか、配達中に無線で前記印刷データを受信しながら配達させるかを選択することを特徴とするサーバ。
  4. 請求項1に記載のサーバにおいて、
    前記通信速度が無線と有線であり、
    前記移動時間が、前記自走型画像形成装置のホームポジションまで戻る時間を含み、
    前記制御部は、前記自走型画像形成装置を前記ホームポジションに戻した後、有線で前記印刷データを前記自走型画像形成装置に受信させてから配達先に移動させるか、現在地から無線で前記印刷データを受信しながら配達先に移動させるかを選択することを特徴とするサーバ。
  5. 請求項3に記載のサーバにおいて、
    前記制御部は、
    前記通信速度から導かれる前記無線での印刷データ受信時間と前記有線での印刷データ受信時間を比較する第1の比較部と、
    前記無線での印刷データ受信時間と前記配達先までの移動時間を比較する第2の比較部と、
    前記無線での印刷データ受信時間と、前記有線での印刷データ受信時間および前記配達先までの移動時間を加算した時間と、を比較する第3の比較部と、
    を備え、前記第1ないし第3の比較部の比較結果に基づいて前記選択を行うことを特徴とするサーバ。
  6. 請求項4に記載のサーバにおいて、
    前記制御部は、
    前記通信速度から導かれる前記無線での印刷データ受信時間と前記有線での印刷データ受信時間を比較する第1の比較部と、
    前記無線での印刷データ受信時間と前記配達先までの移動時間を比較する第2の比較部と、
    前記無線での印刷データ受信時間と、前記ホームポジションまで戻る時間に前記有線での印刷データ受信時間および前記ホームポジションから配達先までの移動時間を加算した時間と、を比較する第4の比較部と、
    を備え、前記第1、第2および第4の比較部の比較結果に基づいて前記選択を行うことを特徴とするサーバ。
  7. 請求項2に記載のサーバにおいて、
    前記制御部は、前記移動を停止して前記印刷データを受信することを選択したとき、前記停止した状態で前記自走型画像形成装置に印刷データの送信を完了した後、配達先に移動させることを特徴とするサーバ。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載のサーバと、
    前記サーバから前記印刷データと前記印刷指示を受け付ける通信部、前記サーバから指示を受けて配達先に自律的に移動するための自律走行装置、および前記サーバから受信した印刷データに基づいて被記録媒体に画像を印刷する画像形成部を有する画像形成装置を含む自走型画像形成装置と、
    を備えた自律走行画像形成システム。
  9. 請求項8に記載の自律走行画像形成システムにおいて、
    前記自走型画像形成装置が離接し、有線で前記サーバから前記印刷データを受信するとともに、前記自律走行装置および前記画像形成装置に電力を供給して充電させるホームポジション装置を備えた自律走行画像形成システム。
  10. コンピュータに、
    ホスト端末からの印刷要求を受信する手順と、
    受信した印刷要求に基づいて印刷データと印刷指示を自走型画像形成装置に送信する手順と、
    前記自走型画像形成装置との通信速度、前記自走型画像形成装置の移動時間、および前記自走型画像形成装置の印刷データサイズに基づくデータ受信時間に基づいて、印刷後に配達先に移動させるか、配達先に移動しながら印刷させるかを選択する手順と、
    を実行させるためのプログラム。
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