JP2017165596A - Iii族窒化物結晶の製造方法、およびramo4含有基板 - Google Patents

Iii族窒化物結晶の製造方法、およびramo4含有基板 Download PDF

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Abstract

【課題】RAMO基板上に高品質なIII族窒化物結晶をフラックス法により製造する方法を提供すること。
【解決手段】一般式RAMOで表される単結晶体(一般式において、Rは、Sc、In、Y、およびランタノイド系元素からなる群から選択される一つまたは複数の三価の元素を表し、Aは、Fe(III)、Ga、およびAlからなる群から選択される一つまたは複数の三価の元素を表し、Mは、Mg、Mn、Fe(II)、Co、Cu、Zn、およびCdからなる群から選択される一つまたは複数の二価の元素を表す)からなるRAMO基板のエピタキシャル成長面以外の領域に、保護層を形成する保護層形成工程と、前記RAMO基板のエピタキシャル成長面上に、III族窒化物結晶をフラックス法により形成する結晶形成工程と、を含む、III族窒化物結晶の製造方法。
【選択図】図1

Description

本開示はIII族窒化物結晶の製造方法、およびRAMO含有基板に関するものである。
近年、GaN等のIII族窒化物の結晶は、発光ダイオード等の材料として注目されている。このようなIII族窒化物の結晶の製造方法の一つとして、Na等のフラックス中で、III族元素と窒素とを反応させ、基板上に結晶成長させるフラックス法が知られている。このときの基板としては、サファイア基板等が一般的である(例えば、特許文献1および2参照)。ただし、サファイア基板は、GaNに対する格子不整率が13.8%であり、当該サファイア基板上にIII族窒化物結晶を成長させると、結晶欠陥が生じやすい等の課題があった。
一方、III族窒化物を作製するための基板として、ScAlMgOに代表される、一般式RAMOで表される単結晶体(一般式において、Rは、Sc、In、Y、およびランタノイド系元素からなる群から選択される一つまたは複数の三価の元素を表し、Aは、Fe(III)、Ga、およびAlからなる群から選択される一つまたは複数の三価の元素を表し、Mは、Mg、Mn、Fe(II)、Co、Cu、Zn、およびCdからなる群から選択される一つまたは複数の二価の元素を表す)からなる基板(以下、単に「RAMO基板」とも称する)が、格子不整率が小さい材料として提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2007−246341号公報 特許第4716711号公報 特開2015−178448号公報
そこで、上記特許文献3に記載のRAMO基板を、フラックス法に適用することが考えられる。しかしながら、RAMO基板をNa等のフラックス中に浸漬すると、フラックス中にRAMO基板を構成する元素が混入することがある。そして、このような元素の混入が生じると、III族窒化物結晶内に、これらの元素が取り込まれやすく、結晶格子サイズやバンド構造の変化、電気的特性(導電率)の変化が引き起こされやすい。
そこで、本開示は、RAMO基板上に高品質なIII族窒化物結晶をフラックス法により製造する方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本開示は、一般式RAMOで表される単結晶体(一般式において、Rは、Sc、In、Y、およびランタノイド系元素からなる群から選択される一つまたは複数の三価の元素を表し、Aは、Fe(III)、Ga、およびAlからなる群から選択される一つまたは複数の三価の元素を表し、Mは、Mg、Mn、Fe(II)、Co、Cu、Zn、およびCdからなる群から選択される一つまたは複数の二価の元素を表す)からなるRAMO基板、および前記RAMO基板のエピタキシャル成長面以外の領域に形成された保護層を有するRAMO含有基板を準備する基板準備工程と、前記RAMO含有基板の前記保護層で被覆されていない領域に、III族窒化物結晶をフラックス法により形成する結晶形成工程と、を含む、III族窒化物結晶の製造方法を提供する。
本開示によれば、フラックス法によるIII族窒化物単結晶の製造の際、RAMO基板を構成する元素がフラックス中に混入せず、高品質なIII族窒化物結晶を製造することが可能である。
図1Aおよび図1Bは、本開示の実施の形態で用いる結晶作製装置の概略断面図 本開示の実施の形態で用いるRAMO含有基板の一例の概略断面図 本開示の実施の形態で用いるRAMO含有基板の他の例の概略断面図
図1Aおよび図1Bに、本開示のフラックス法を行うための反応装置(結晶作製装置)100の一例の概略断面図を示す。図1Bに示すように、本開示のIII族窒化物の製造方法では、RAMO含有基板11を、III族元素およびフラックスを含む混合液12中に浸漬させた状態で、反応室103内に窒素ガスを導入する。そして、混合液12中でIII族元素および窒素を反応させることで、RAMO含有基板11表面でIII族窒化物の結晶を成長させ、所望のIII族窒化物結晶を得る。
従来、このような方法に用いる結晶作製用基板としては、サファイア基板が一般的であった。しかしながら、サファイア基板は、GaN等に対する格子不整率が大きく、得られるGaN等のIII族窒化物結晶に格子欠陥等が生じやすい。そこで、前述のように、GaN等との格子不整率が小さいRAMO基板(例えばScAlMgO基板)の適用が検討されている。しかしながら、フラックス法に前述のRAMO基板を用いると、得られるIII族窒化物結晶内に、RAMO基板由来の元素が取り込まれやすく、結晶格子サイズやバンド構造の変化、電気的特性(導電率)の変化が引き起こされやすいことが判明した。その理由について、ScAlMgOの単結晶からなる基板を、Naフラックス中に浸漬させてGaNの結晶を作製した場合を例に説明する。
Naフラックス法では、高温で溶融したNa(以下、「Naフラックス」とも称する)とGaとを含む混合液中に、ScAlMgO基板を浸漬させて、ScAlMgO基板上でGaNの結晶成長を行う。このとき、ScAlMgO基板は、Naフラックスに溶解し、Naフラックス中にSc、Al、およびMgが溶出する。そして、Naフラックス中に溶出した3価の元素(ScおよびAl)は、Gaの替わりにNと結合してGaN結晶内部に取り込まれやすい。その結果、GaNの結晶格子サイズが変化したり、バンド構造が変化し、得られるGaN結晶の品質が低下する。また、2価の元素(Mg)についても同様に、Gaの替わりにGaN結晶内部に取り込まれることがある。そしてこの場合、価数の違いから、Mgがアクセプターとなる。その結果、得られるGaNの電気特性(導電率)が変化し、所望の性能が得られ難くなる。
このような課題に対し、本開示では、RAMO基板のエピタキシャル成長面以外の領域が保護層で被覆されたRAMO含有基板を用い、フラックス法にてIII族窒化物結晶を作製する。本開示の方法によれば、Naフラックス等にRAMO含有基板を浸漬しても、RAMO基板由来の元素が溶出し難い。したがって、得られるIII族窒化物結晶内に、RAMO基板由来の元素が混入し難く、高品質なIII族窒化物結晶が得られる。
ここで、本開示の製造方法では、RAMO基板のエピタキシャル成長面が保護層で保護されたRAMO含有基板を準備する工程(基板準備工程)と、当該RAMO含有基板の前記保護層で被覆されていない領域に、III族窒化物結晶をフラックス法により形成する工程(結晶形成工程)とを行う。以下、本開示の実施の形態のIII族窒化物結晶の製造方法について、RAMO基板が、ScAlMgOの単結晶からなる基板(以下、「ScAlMgO基板」とも称する)であり、かつIII族窒化物結晶として、GaN結晶を作製する実施の形態を例に説明する。
(RAMO含有基板の準備)
結晶作製用基板は、少なくともScAlMgO基板と、当該ScAlMgO基板のエピタキシャル成長面以外の領域を被覆する保護層とを有する。本明細書において、「ScAlMgO基板1のエピタキシャル成長面1’」とは、ScAlMgO基板のうち、GaNの結晶をエピタキシャル成長させる側の面をいう。本実施の形態のRAMO含有基板11において、ScAlMgO基板1は、図2に示すように、一方の面のみにエピタキシャル成長面1’を有していてもよい。この場合、ScAlMgO基板1のエピタキシャル成長面1’以外の領域とは、ScAlMgO基板1のエピタキシャル成長面1’とは反対側の面および側面をいう。つまり、保護層2は、ScAlMgO基板1のエピタキシャル成長面1’とは反対側の面および側面の全てもしくは一部を覆う層である。保護層2は、当該側面の一部又は全てを覆わなくとも良いが、本開示の効果をより得るために、当該側面の全てを覆うのが望ましい。また、本実施の形態のRAMO含有基板11において、ScAlMgO基板1は、図3に示すように、両方の面にエピタキシャル成長面1’を有していてもよい。この場合、ScAlMgO基板1のエピタキシャル成長面1’以外の領域とは、ScAlMgO基板1の側面をいう。つまり、保護層2は、ScAlMgO基板1の側面の一部又は全てを覆う層である。
なお、ScAlMgO基板1上に直接、保護層2が形成されていてもよいが、保護層2の剥離等を抑制するとの観点から、図2および図3に示すように、ScAlMgO基板1と保護層2との間に保護層側バッファ層5が形成されていることが好ましい。
一方、本実施の形態のRAMO含有基板11において、ScAlMgO基板のエピタキシャル成長面1’上には、他の層が形成されていなくてもよいが、均一かつ欠陥の少ないGaN結晶を作製するとの観点から、図2および図3に示すように、ScAlMgO基板1のエピタキシャル成長面1’上には、低温バッファ層3、および種結晶層4が形成されていることが好ましい。
以下、ScAlMgO含有基板11が含む各層について説明する。
まず、ScAlMgO基板1は、ScAlMgOの単結晶からなる基板であり、その厚みは、100〜1000μm程度であることが好ましく、300〜600μmであることがより好ましい。ScAlMgO基板1の厚みが当該範囲であると、ScAlMgO含有基板11の強度が十分に高まりやすく、GaN結晶の作製時に割れ等が生じ難い。また、ScAlMgO基板1の形状は、特に制限されないが、工業的な実用性を考慮すると、直径50〜150mm程度のウェハー状が好ましい。
ここで、ScAlMgO基板1のエピタキシャル成長面は、表面に高さ500nm以上の凹凸を有さないことが好ましい。エピタキシャル成長面が高さ500nm以上の凹凸を有すると、ScAlMgO含有基板1上にGaNをエピタキシャル成長させる際に不具合が生じることがある。
また、図2に示すように、ScAlMgO基板1の一方の面のみに、エピタキシャル成長面1’を有する場合、ScAlMgO基板1のエピタキシャル成長面1’と反対側の面(以下、「裏面」とも称する)には、高さ500nm以上の略均一な凹凸がムラなく形成されていることが好ましい。ScAlMgO基板1の裏面側に高さ500nm以上の凹凸が形成されていると、保護層2や保護層側バッファ層5の剥離を抑制することができる。なお、「高さ500nm以上の略均一な凹凸がムラなく形成されている」とは、連続して凹凸の高さが500nm未満である領域の面積が1mm以下となるように、略均一な高さの凹凸が形成されていることを意味する。凹凸が局所的に形成されていると、凹凸のない箇所から保護層2や保護層側バッファ層5が剥がれたりすることがある。またさらに、GaN結晶やその上に形成した半導体層あるいは金属層などのパターン形成のために露光処理する際に、裏面側の平坦な領域から光が反射し、露光に影響を及ぼすこと等がある。なお、上記凹凸高さは、レーザー反射式測長機で測定される値である。
このようなScAlMgO基板は、以下のように作製することができる。まず、出発原料として、純度が4N(99.99%)以上であるSc、AlおよびMgOを、所定のモル比で配合する。そして、イリジウム製の坩堝に、当該出発原料を投入する。次に、原料を投入した坩堝を、高周波誘導加熱型もしくは抵抗加熱型チョクラルスキー炉の育成炉に投入し、この炉内を真空にする。その後、窒素もしくはArを導入し、炉内が大気圧となった時点で坩堝の加熱を開始する。そして、ScAlMgOの融点に達するまで10時間程度かけて徐々に加熱して材料を溶融させる。次に、(0001)方位に切り出したScAlMgO単結晶を種結晶として用い、この種結晶を坩堝内の融液近くまで降下させる。そして、種結晶を一定の回転速度で回転させながら徐々に降下させ、種結晶の先端を融液に接触させて温度を徐々に降下させながら、引き上げ速度0.5mm/hの速度で種結晶を上昇させて(0001軸方向に引き上げ)、結晶成長を行う。これにより、ScAlMgOの単結晶インゴットが得られる。
ここで、ScAlMgO単結晶について説明する。ScAlMgO単結晶は、岩塩型構造(111)面的なScO層と、六方晶(0001)面的なAlMgO層とが交互に積層した構造となっている。六方晶(0001)面的な2層は、ウルツ鉱型構造と比較して平面的になっており、面内の結合と比較して、上下層間の結合は、0.03nmほど長く、結合の力が弱い。このため、ScAlMgO単結晶は、(0001)面で劈開することができる。この特性を利用し、劈開によってバルク材料を分断し、所望の厚みのScAlMgO基板を得ることができる。
ただし、ScAlMgO単結晶は劈開しやすい反面、劈開時の劈開方向の剥がし力がばらつくと、同一原子層での劈開が起こらない。そのため、平坦なエピタキシャル成長面を得ることが難しい。そこで、ScAlMgO基板を作製する際には、必要に応じて、エピタキシャル成長面側の劈開面を研磨し、高さ500nm以上の凹凸を有さないよう、加工することが好ましい。加工方法の一例としては、ScAlMgO基板のエピタキシャル成長面とする領域に高さ500nm以上の凹凸を形成してから、当該高さ500nm以上の凹凸を研磨して、高さ500nm以上の凹凸を除去する方法とすることができる。
より具体的には、ScAlMgO板状体のエピタキシャル成長面とする面を、♯300以上♯2000以下のダイヤモンド砥粒の付着した砥石を用いて、次の加工条件で研削する。これにより500nm以上の凹凸を形成することができる。砥石回転数は500min―1以上50000min―1以下、ScAlMgO板状体回転数は10min―1以上300min―1以下、加工速度は0.01mm/秒以上1mm/秒以下、加工除去量は1μm以上300μm以下とする。次いで、コロイダルシリカを主成分とするスラリーと不織布からなる研磨パッドを用い、以下の加工条件で研磨する。これにより、高さ500nm以上の凹凸を除去することができる。研磨パッドの回転数は10min―1以上1000min―1以下、スラリー供給量は0.02ml/分以上2ml/分以下、加圧力は1000Pa以上20000Pa以下とする。更に、加圧力を、10000Pa以上20000Pa以下、5000Pa以上10000Pa未満、1000Pa以上5000Pa以下、の順に加工が進むにつれ弱めることで、高さ500nm以上の凹凸、特には高さ50nm以上の凹凸を有さないエピタキシャル成長面をより正確に形成することができる。なお、前記加工条件において、スラリー供給量はScAlMgO板状体のサイズに依存する。上記に記載したスラリー供給量は10mm角サイズの研磨を行う際の値であり、例えば直径50mmの場合、スラリー供給量は1ml/分以上100ml/分以下とする。
一方、裏面側に高さ500nm以上の略均一な高さの凹凸をムラなく形成する方法としては、ダイヤモンド固定砥粒を用い、研削加工する方法が挙げられる。固定砥粒の砥粒としては、♯300以上♯2000以下のダイヤモンド砥粒とすることが好ましく、#600のダイヤモンド砥粒とすることがより好ましい。より具体的には、♯300以上♯2000以下のダイヤモンド砥粒が固定された砥石を用いて、砥石回転数500min―1以上50000min―1以下、ScAlMgO板状体回転数10min―1以上300min―1以下、加工速度0.01mm/秒以上1mm/秒以下、加工除去量1μm以上300μm以下、の条件で加工することにより、上記凹凸を形成することができる。またこのとき、♯600のダイヤモンド砥粒を用いると、複数の凹凸の高さの差をより小さく出来る。このときの加工条件は、砥石回転数1800min―1、ScAlMgO板状体回転数100min―1、加工速度0.3mm/秒、加工除去量20μmとすることが好ましい。
一方、上記保護層2は、フラックス法でGaNの結晶を作製する際、ScAlMgO基板を保護する役割を果たす層である。当該保護層2は、フラックス(例えば、Naフラックス)に溶解しない材料からなる層であればよく、SiO、AlN、カーボン、SiN、Al、Ta、またはGaN等からなる層とすることができる。これらの中でも、AlN、SiN、Al、またはGaNであることが好ましい。保護層がこれらの材料からなる層であると、保護層を構成する成分がNaフラックス中に溶出し難く、得られるGaN結晶に格子欠陥等が生じ難くなる。
保護層2の厚みは、0.05μm以上5μm以下であることが好ましく、0.1μm以上1μm以下であることがより好ましい。保護層2の厚みが0.05μm以上であると、ScAlMg含有基板をフラックスに浸漬した際に、ScAlMgO基板の成分の溶出を十分に抑制することができる。一方、保護層2の厚みが5μm以下であると、保護層2にクラックや割れが生じ難く、同様にScAlMgO基板の成分の溶出を抑制することが可能となる。
保護層2の形成方法は特に制限されず、ScAlMgO基板1、もしくは後述の保護層側バッファ層5上に、均一な層を形成可能であれば、その方法は特に制限されない。保護層2の形成方法の例には、スパッタ法、真空蒸着法、イオンプレーティング法等のPVD(物理的蒸着)法や、プラズマCVD法やMOCVD法等のCVD(化学的気相成長)法等が含まれる。なお、これらの方法で保護層2を形成する際、必要に応じてScAlMgO基板1のエピタキシャル成長面1’をマスク等で保護することが好ましい。これにより、ScAlMgO基板1のエピタキシャル成長面1’以外の領域にのみ、保護層2を形成することが可能となる。
また、保護層側バッファ層5は、保護層2とScAlMgO基板との間に形成される層であり、保護層2とScAlMgO基板1との密着性を高めるための層である。保護層側バッファ層5は、保護層2と同様の材料からなる層とすることができる。ただし、保護層側バッファ層5の線膨張係数は、ScAlMgO基板1の線膨張係数と、保護層2の線膨張係数との間の値であることが好ましい。保護層2の線膨張係数とScAlMgO基板1との線膨張係数とが大きく異なる場合、GaNの結晶形成時にかかる熱によって、保護層2とScAlMgO基板1との界面に応力が生じ、これらが剥離することがある。これに対し、ScAlMgO基板1と、保護層2との間に、保護層側バッファ層5が形成されていると、ScAlMgO基板1と保護層側バッファ層5との界面、および保護層2と保護層側バッファ層5との界面で剥離し難くなり、保護層2が剥離し難くなる。
保護層側バッファ層5の線膨張係数は、保護層側バッファ層5を構成する材料や温度などの形成条件で調整することができる。ここで、保護層2の線膨張係数とScAlMgO基板1の線膨張係数は、いずれが大きくてもよい。例えば、保護層2/保護層側バッファ層5/ScAlMgO基板1の順に線膨張係数が大きくなっていてもよく、ScAlMgO基板1/保護層側バッファ層5/保護層2の順に線膨張係数が大きくなってもよい。なお、保護層側バッファ層5は2層以上の層からなるものであってもよい。この場合、ScAlMgO基板1に近い層ほど、ScAlMgO基板1の線膨張係数に近くなることが好ましい。
当該保護層側バッファ層5の厚みは、0.01μm以上5μm以下であることが好ましく、0.01μm以上0.5μm以下であることがより好ましい。ただしこのとき、保護層側バッファ層5の厚みは保護層2の厚みより薄いほうが好ましい。保護層側バッファ層5の厚みが過度に厚いと、保護層側バッファ層5が割れやすくなり、保護層2が剥がれやすくなる。
保護層側バッファ層5の作製方法は特に制限されず、公知の方法で形成することができ、上述の保護層2の形成方法と同様とすることができる。
一方、ScAlMgO基板1のエピタキシャル成長面1’側に形成される低温バッファ層3は、ScAlMgO基板と、ScAlMgO含有基板11上に形成するGaNとの格子定数差を緩衝させるための層である。低温バッファ層は、400℃以上700℃以下の比較的低温でGaNを成長させた、アモルファスもしくは多結晶状の層であることが好ましい。ScAlMgO含有基板11がこのような低温バッファ層3を有すると、得られるGaNに格子欠陥等が生じ難くなる。
低温バッファ層3は、GaNからなる層とすることができる。当該低温バッファ層3の厚みは、10nm以上50nm以下であることが好ましく、20nm以上40nm以下であることがより好ましい。低温バッファ層の厚みが10nm以上であると、格子定数差の緩衝効果が発揮され、得られるGaNの結晶に格子欠陥等が生じ難くなる。一方、低温バッファ層の厚みが過度に厚いと、結晶格子の情報が失われて良好なエピタキシャル成長ができなくなる。
低温バッファ層3は、気相成長法で形成することができ、例えばMOCVD法で形成された層とすることができる。
また、種結晶層4は、GaNの結晶を作製する際に、GaN結晶成長の種となる層である。ScAlMgO含有基板11が、種結晶層4を有すると、GaNの結晶を均一に成長させることができ、高品質なGaNが得られやすくなる。種結晶層4は、GaNからなる層とすることができる。
種結晶層4の厚みは、0.5μm以上20μm以下であることが好ましく、1μm以上5μm以下であることがより好ましい。種結晶層4の厚みが0.5μm以上であると、アモルファスもしくは多結晶状の低温バッファ層上に形成した種結晶層4が良好な単結晶となり、得られるGaNの結晶に格子欠陥等が生じ難くなる。種結晶層4は、気相成長法で形成することができ、例えばMOCVD法で形成することができる。種結晶層4形成時の温度は、1000℃以上1300℃以下とすることが好ましく、1100℃以上1200℃以下とすることがより好ましい。このような温度で形成すると、結晶品質の良好な種結晶層4が形成できる。
なお、上記ScAlMgO含有基板11は、GaN結晶を作製する前に、GaN結晶を成長させる面、つまり本実施の形態では、種結晶層4表面をクリーニング処理してもよい。クリーニング処理によって、表面の不純物等を除去することで、より高品質なGaN結晶を得ることができる。クリーニング用のガスの例には、水素(H)ガス、窒素(N)ガス、アンモニア(NH)ガス、希ガス(He、Ne、Ar、Kr、Xe、またはRn)、またはこれらの混合ガスが含まれる。またクリーニング処理は、900℃以上1100℃以下の温度で、1分以上、好ましくは2分以上10分以下、前述のガスと接触させることで行うことができる。
(GaN結晶の作製)
続いて、前述のRAMO含有基板の種結晶層4上に、GaN結晶をフラックス法により形成する。GaNの結晶は、例えば、図1に示す装置を用いて、以下のように形成することができる。
図1に示すように、反応装置100は、ステンレスや断熱材等で形成された反応室103を有し、当該反応室103内には、坩堝102が設置されている。当該坩堝は、ボロンナイトライド(BN)や、アルミナ(Al)等から形成されたものとすることができる。また、反応室103の周囲には、ヒータ110が配置されており、ヒータ110は、反応室103内部、特に坩堝102内部の温度を調整できるように設計されている。
また、反応装置100内には、ScAlMgO含有基板11を昇降可能に保持するための基板保持機構114も設置されている。また、反応室103には、窒素ガスを供給するための窒素供給ライン113が接続されており、当該窒素供給ライン113は、原料ガスタンク(図示せず)等と接続されている。
GaN結晶作製の際、まず、反応装置100の反応室103内の坩堝102に、NaフラックスとIII族元素であるGaを入れる。このとき、必要に応じて、微量添加物を添加してもよい。なお、これらの作業を空気中で行うと、Naが酸化する可能性がある。そこで、当該作業は、Arや窒素ガス等の不活性ガスを充填した状態で行うことが好ましい。次に、反応室103内を密閉し、坩堝の温度を800℃以上1000℃以下、より好ましくは850℃以上950℃以下に調整し、さらに反応室103内に窒素ガスを送り込む。このとき、反応室103内のガス圧を1×10Pa以上1×10Pa以下、より好ましくは3×10Pa以上5×10Pa以下とする。反応室103内のガス圧を高めることで、窒素がNaフラックス中に十分に溶解しやすくなり、前記の温度及び圧力とすることによりGaN結晶が高速に成長できる。その後、Naフラックス、Ga、および微量添加物が均一に混合するまで、保持もしくは攪拌混合等を行う。保持もしくは攪拌混合は、1〜50時間行うことが好ましく、10〜25時間行うことがより好ましい。このような時間の保持もしくは攪拌混合を行うと、Naフラックス、Ga、および微量添加物を均一に混合できる。またこのとき、ScAlMgO含有基板11が所定温度より低い、もしくは均一に混合していないNaフラックスやGaの混合液12と接触すると、種結晶層4のエッチングや品質の悪いGaN結晶の析出などが発生してしまうため、基板保持機構114により、ScAlMgO含有基板11を反応室103の上部に保持しておくことが好ましい。
その後、図1Bに示すように、ScAlMgO含有基板11を混合液12に浸漬させる。また、混合液12の攪拌等を行ってもよい。混合液12の攪拌は、揺動、回動などによって坩堝102を物理的に運動させてもよく、攪拌棒や攪拌羽根などを用いて混合液12を攪拌してもよい。また、混合液12に熱勾配を生じさせ、熱対流によって、混合液12を攪拌してもよい。攪拌することにより、混合液12中のGaおよびNの濃度を均一な状態に保ち、安定して結晶を成長させることができる。つまり、ScAlMgO含有基板11の種結晶層4上でGaNの結晶をエピタキシャル成長させることができる。そしてこの状態で、一定時間結晶成長させることで、100μm〜5mm程度の厚みを有するGaN結晶を得ることができる。
なお、上記NaフラックスやGaと共に微量添加物を添加すると、得られるGaNの電気伝導性やバンドギャップを調整することが可能となる。微量添加物の例には、ボロン(B)、タリウム(Tl)、カルシウム(Ca)、カルシウム(Ca)を含む化合物、珪素(Si)、硫黄(S)、セレン(Se)、テルル(Te)、炭素(C)、酸素(O)、アルミニウム(Al)、インジウム(In)、アルミナ(Al)、窒化インジウム(InN)、窒化珪素(Si)、酸化珪素(SiO)、酸化インジウム(In)、亜鉛(Zn)、マグネシウム(Mg)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化マグネシウム(MgO)、およびゲルマニウム(Ge)等が含まれる。これらの微量添加物は、1種類のみ添加してもよく、2種以上を添加してもよい。
(その他の実施の形態)
なお、上記では、RAMO含有基板に、ScAlMgO基板を含む形態を説明したが、本開示は、これに限定されない。RAMO含有基板が含む基板は、一般式RAMOで表されるほぼ単一結晶材料から構成される基板であればよい。ここで、一般式において、Rは、Sc、In、Y、およびランタノイド系元素(原子番号67−71)から選択される一つまたは複数の三価の元素を表し、Aは、Fe(III)、Ga、およびAlから選択される一つまたは複数の三価の元素を表し、MはMg、Mn、Fe(II),Co,Cu,Zn,Cdから選択される一つまたは複数の二価の元素を表す。なお、ほぼ単一結晶材料とは、RAMOで表される構造が90at%以上含まれ、かつ、任意の結晶軸に注目したとき、エピタキシャル成長面のどの部分においてもその向きが同一であるような結晶質固体をいう。ただし、局所的に結晶軸の向きが変わっているものや、局所的な格子欠陥が含まれるものも、単一結晶材料として扱う。なお、Oは酸素である。また、上記の通り、RはSc、AはAl、MはMgとするのが特に好ましい。
さらに上記では、III族窒化物としてGaNの結晶を作製する形態について説明したが、本開示はこれに限定されない。本開示のIII族窒化物は、III族元素(Al、Ga、またはIn)および窒素を含む2元、3元、または4元の化合物とすることができ、例えば、一般式Al1−x−yGaInN(式中、xおよびyは0≦x≦1,0≦y≦1,0≦1−x−y≦1を満たす)で表される化合物とすることができる。また、III族窒化物は、p型またはn型の不純物を含んでいてもよい。なお、保護層2、低温バッファ層3、種結晶層4、保護層側バッファ層5についても、材料としてGaNを記載したが、上記に示した化合物とすることができる。
例えば、III族元素(Al、Ga、またはIn)のうちの少なくとも一部をボロン(B)やタリウム(Tl)等で置換したものであってもよく、窒素(N)の少なくとも一部をリン(P)、砒素(As)、アンチモン(Sb)、ビスマス(Bi)等で置換したものであってもよい。また、III族窒化物に添加するp形の不純物(アクセプター)としては、例えば、マグネシウム(Mg)や、或いはカルシウム(Ca)等の公知のp形不純物を添加することができる。一方、n形の不純物(ドナー)としては、例えば、シリコン(Si)や、硫黄(S)、セレン(Se)、テルル(Te)、酸素(O)、或いはゲルマニウム(Ge)等の公知のn形不純物とすることができる。また、これらの不純物(アクセプター又はドナー)は、同時に2元素以上を添加してもよい。このようなIII族窒化物の結晶は、上述と同様の方法で作製することができる。
本開示に係る製造方法を利用することで、高品質なIII族窒化物を得ることができ、例えば発光ムラや、輝度低下の少ないLED素子等を得ることが可能となる。
1 RAMO基板(ScAlMgO基板)
1’ エピタキシャル成長面
2 保護層
3 低温バッファ層
4 種結晶層
5 保護層側バッファ層
11 RAMO含有基板(ScAlMgO含有基板)
12 混合液
102 坩堝
103 反応室
110 ヒータ
113 窒素ガス供給ライン

Claims (12)

  1. 一般式RAMOで表される単結晶体(一般式において、Rは、Sc、In、Y、およびランタノイド系元素からなる群から選択される一つまたは複数の三価の元素を表し、Aは、Fe(III)、Ga、およびAlからなる群から選択される一つまたは複数の三価の元素を表し、Mは、Mg、Mn、Fe(II)、Co、Cu、Zn、およびCdからなる群から選択される一つまたは複数の二価の元素を表す)からなるRAMO基板、および前記RAMO基板のエピタキシャル成長面以外の領域に形成された保護層を有するRAMO含有基板を準備する基板準備工程と、
    前記RAMO含有基板の前記保護層で被覆されていない領域に、III族窒化物結晶をフラックス法により形成する結晶形成工程と、
    を含む、
    III族窒化物結晶の製造方法。
  2. 前記RAMO含有基板が、前記RAMO基板の前記エピタキシャル成長面上に、III族窒化物を含む種結晶層をさらに有し、
    前記結晶形成工程が、前記種結晶層上に、前記III族窒化物結晶を形成する工程である、
    請求項1に記載のIII族窒化物結晶の製造方法。
  3. 前記RAMO含有基板が、前記RAMO基板と前記種結晶層との間に、III族窒化物を含む低温バッファ層をさらに有する、
    請求項2に記載のIII族窒化物結晶の製造方法。
  4. 前記RAMO含有基板において、前記保護層が、前記RAMO基板の側面を被覆している、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のIII族窒化物結晶の製造方法。
  5. 前記RAMO含有基板は、前記保護層と、前記RAMO基板との間に保護層側バッファ層をさらに有し、
    前記保護層側バッファ層の線膨張係数が、前記保護層の線膨張係数と前記RAMO基板の線膨張係数との間の値である、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載のIII族窒化物結晶の製造方法。
  6. 前記一般式におけるRがScであり、AがAlであり、MがMgである、
    請求項1〜5のいずれか一項に記載のIII族窒化物結晶の製造方法。
  7. 一般式RAMOで表される単結晶体(一般式において、Rは、Sc、In、Y、およびランタノイド系元素からなる群から選択される一つまたは複数の三価の元素を表し、Aは、Fe(III)、Ga、およびAlからなる群から選択される一つまたは複数の三価の元素を表し、Mは、Mg、Mn、Fe(II)、Co、Cu、Zn、およびCdからなる群から選択される一つまたは複数の二価の元素を表す)からなるRAMO基板と、
    前記RAMO基板のエピタキシャル成長面以外の領域に形成された保護層と、
    を有する、RAMO含有基板。
  8. 前記保護層が、前記RAMO基板の側面を被覆している、
    請求項7に記載のRAMO含有基板。
  9. 前記RAMO基板のエピタキシャル成長面上に、III族窒化物を含む種結晶層をさらに有する、
    請求項7または8に記載のRAMO含有基板。
  10. 前記RAMO基板のエピタキシャル成長面と、前記種結晶層との間に、III族窒化物を含む低温バッファ層をさらに有する、
    請求項9に記載のRAMO含有基板。
  11. 前記RAMO基板と、前記保護層との間に、保護層側バッファ層をさらに有し、
    前記保護層側バッファ層の線膨張係数が、前記保護層の線膨張係数と前記RAMO基板の線膨張係数との間の値である、
    請求項7〜10のいずれか一項に記載のRAMO含有基板。
  12. 前記一般式におけるRがScであり、AがAlであり、MがMgである、
    請求項7〜11のいずれか一項に記載のRAMO含有基板。
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