JP2017165536A - 物品管理装置および物品管理システム - Google Patents

物品管理装置および物品管理システム Download PDF

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【課題】印章を厳正に管理しながら、当該印章を収納できる物品管理装置および物品管理システムを提供する。【解決手段】物品管理装置1は、複数の重要印17を収納するための印章収納部Jを備える。印章収納部Jは、印章収納部Jは、重要印17を1本ずつ収納する個別収納部9を複数備えている。重要印17の取り出し(持ち出し)および返却は、重要印17毎に個別に管理される。印章収納部Jに対する重要印17の取り出しまたは返却の際には、取引対象の重要印17の印影が印影取得ユニット19によって取得されると共に、取得された印影と、記憶部に記憶されている印影情報とが照合される。【選択図】図2

Description

この発明は、印章を収納する印章収納部を有する物品管理装置および物品管理システムに関する。
従来から、金融機関等のオフィス等に設置され、複数の利用者によって共用される、書類や電子機器等の物品を収納するための物品収納装置が知られている。この物品収納装置は、物品を収納するための複数の収納庫を有している。この収納庫には、たとえば電磁ロックやソレノイド等で構成された施解錠機構が内蔵されており、収納部を閉じた状態で施錠したり、収納部を開くべく解錠したりできるようになっている。下記特許文献1に記載の物品管理装置に、小物を管理する小物用の収納庫を有している。
特開2014−227247号公報
金融機関等では、出納印等の重要印が用いられる。このような重要印を、特許文献1の小物用の収納庫に収納することも考えられる。しかしながら、重要印は厳正に取り扱う必要があり、特許文献1の小物用の収納庫では、そのような厳正に取り扱うことには限界がある。つまり、印章(重要印)を物品管理装置にて収納する場合には、当該印章を、厳正に管理しながら収納する必要がある。
そこで、この発明は、印章を厳正に管理しながら、当該印章を収納できる物品管理装置および物品管理システムを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するための請求項1に記載の発明は、印章を収納するための印章収納部と、前記印章収納部に収納される印章を、当該印章の印影に対応付けて管理する管理手段と、を含む物品管理装置を提供する。
請求項2に記載の発明は、前記印章収納部に収納される印章の印影情報を記憶する記憶手段を含み、前記物品管理装置は、印章から印影情報を取得する印影取得手段と、前記印章収納部に対する印章の取り出しまたは返却の際に前記印影取得手段によって取得された印影情報と、前記記憶手段に記憶されている印影情報とを照合する印影情報照合手段とをさらに含む、請求項1に記載の物品管理装置である。
請求項3に記載の発明は、前記印影照合手段による照合の結果、前記印影が前記印影情報に一致しない場合に、一致しない旨を報知する非照合報知手段をさらに含む、請求項2に記載の物品管理装置である。
請求項4に記載の発明は、前記印章収納部を施錠する施錠手段をさらに含み、前記施錠手段は、前記印影照合手段による照合の結果、前記印影が前記印影情報に一致する場合に施錠を行い、前記印影が前記印影情報に一致しない場合には施錠を行わない、請求項2に記載の物品管理装置である。
請求項5に記載の発明は、印章の印影は、日付を含み、前記印影取得手段によって取得された印影から、当該印影に含まれる日付を読み取る日付読み取り手段と、前記日付読み取り手段によって読み取られた日付が正しいか否かを判定する日付判定手段とをさらに含む、請求項2〜4のいずれか一項に記載の物品管理装置である。
請求項6に記載の発明は、前記印章収納部は、印章を個別に収納するための個別収納部を複数個有している、請求項1〜5のいずれか一項に記載の物品管理装置である。
請求項7に記載の発明は、各個別収納部を個別に解錠する個別解錠手段と、印章の取り出しまたは返却を行う利用者を認証する認証手段とをさらに含み、前記認証手段により当該利用者が認証された場合には、取り出し対象または返却対象の印章に対応する前記個別収納部を前記個別解錠手段が解錠する、請求項6に記載の物品管理装置である。
前記の目的を達成するための請求項8に記載の発明は、印章を収納するための印章収納部と、前記印章収納部を施錠する施錠手段とを有する物品管理装置と、前記印章収納部に収納される印章を、当該印章の印影に対応付けて管理する管理装置と、を含む物品管理システムを提供する。
請求項1に記載の構成によれば、印章収納部に印章を収納しておくことができる。また、印章収納部に収納される印章を、当該印章の印影に対応付けて管理する。これにより、印章を厳正に管理できる。したがって、物品管理装置において、印章を厳正に管理しながら当該印章を収納できる。ゆえに、印章の印影違いを防止できる。
請求項2に記載の構成によれば、印章収納部に対する印章の取り出しまたは返却の際には、取引対象の印章の印影が印影取得手段によって取得されると共に、この取得された印影情報と、記憶手段に記憶されている印影情報とが照合される。すなわち、印章収納部に対する印章の取り出しまたは返却の際に、印章収納部に対し取り出しまたは返却される印章の印影を管理できる。これにより、印章をより一層厳正に管理できる。
請求項3に記載の構成によれば、印章から取得された印影と記憶手段に記憶されている印影情報とが一致しない場合には、一致しない旨が報知される。そのため、利用者は、取り出しまたは返却の対象である印章の印影が不適正であることを認識できる。
請求項4に記載の構成によれば、印章から取得された印影と記憶手段に記憶されている印影情報とが一致しない場合には、印章収納部が施錠されない。すなわち、取り出し操作または返却の対象である印章の印影情報が不適正である場合には、印章収納部を施錠できない。
請求項5に記載の構成によれば、印章の印影に含まれる日付が正しいか否かが判別される。これにより、印章の印影情報に含まれる日付を正しい状態に保つことができる。
請求項6に記載の構成によれば、複数個の個別収納部によって印章が個別に収納される。この場合、各印章を、当該印章が収納される個別収納部に対応付けて管理することも可能であり、この場合、印章をより一層厳正に管理できる。
請求項7に記載の構成によれば、認証手段により当該利用者が認証された場合には、取り出し対象または返却対象の印章に対応する個別収納部が解錠される。これにより、セキュリティを高く保ちながら、個別収納部に対する印章の取り出しまたは返却を円滑に行うことができる。
請求項8に記載の構成によれば、請求項1に関連して説明した作用効果と同等の作用効果を奏することができる。
この発明の一実施形態に係る物品管理装置の斜視図である。 前記物品管理装置に含まれる第3の収納ユニットの斜視図である。 重要印の印影を示す図である。 図2に示す印影取得ユニットの縦断面図である。 印影が転写された後の記録紙の状態を示す図である。 前記物品管理装置の電気的構成を示すブロック図である。 図6に示す記憶部に記憶される管理テーブルの内容を説明するための図である。 表示操作部における表示内容の一例を示す図である。 表示操作部における表示内容の一例を示す図である。 表示操作部における表示内容の一例を示す図である。 表示操作部における表示内容の一例を示す図である。 表示操作部における表示内容の一例を示す図である。 表示操作部における表示内容の一例を示す図である。 表示操作部における表示内容の一例を示す図である。 表示操作部における表示内容の一例を示す図である。 表示操作部における表示内容の一例を示す図である。 表示操作部における表示内容の一例を示す図である。 表示操作部における表示内容の一例を示す図である。 表示操作部における表示内容の一例を示す図である。 表示操作部における表示内容の一例を示す図である。 表示操作部における表示内容の一例を示す図である。 表示操作部における表示内容の一例を示す図である。 表示操作部における表示内容の一例を示す図である。 表示操作部における表示内容の一例を示す図である。 表示操作部における表示内容の一例を示す図である。 表示操作部における表示内容の一例を示す図である。 表示操作部における表示内容の一例を示す図である。 表示操作部における表示内容の一例を示す図である。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る物品管理装置1を正面右上方から見た斜視図である。物品管理装置1は、銀行等の金融機関のオフィスに設置されていて、印章や通帳、小切手、証書等の貴重品等を管理する重要物管理装置である。以下では、物品管理装置1に収納される物品の総称を、単に「物品」と呼ぶ場合がある。
物品管理装置1は、第1の収納ユニット2と、第2の収納ユニット3と、第3の収納ユニット4と、操作制御ユニット(管理手段)5とを含む。第1の収納ユニット2、第2の収納ユニット3、第3の収納ユニット4および操作制御ユニット5は互いに独立したユニットであり、操作制御ユニット5に対して各収納ユニット2,3,4を接続することによって物品管理装置1が構成されている。
第1の収納ユニット2、第2の収納ユニット3および第3の収納ユニット4の各々は、耐火性能を有しており、火災時においても、ある程度の時間内において、収納した物品を保護できる。第1の収納ユニット2、第2の収納ユニット3および第3の収納ユニット4の各々の全体形状は直方体形状であり、図1の例ではたとえば比較的縦長である。また、図1の例では、第1の収納ユニット2、第2の収納ユニット3および第3の収納ユニット4の各々の天面高さが揃っている。
第1の収納ユニット2、第2の収納ユニット3および第3の収納ユニット4の各々は、物品を収納するための引出し状の複数の収納部(すなわち、次に述べる収納部A〜J)を含む。物品管理装置1の利用者は、いずれかの収納部から物品を取り出す取引や、いずれかの収納部に対し物品を返却する取引を物品管理装置1との間で行える。
第1の収納ユニット2は、上から順に、収納部A、収納部B、収納部Cおよび収納部Dという合計4つの収納部を含む。第2の収納ユニット3は、上から順に、収納部E、収納部Fおよび収納部Gという合計3つの収納部を含む。第3の収納ユニット4は、上から順に、収納部H、収納部Iおよび収納部Jという合計3つの収納部を含む。収納部A〜Jにおける語尾のアルファベット(A〜J)は、個々の収納部を識別するための記号である。
各収納部A〜Jは、正面に開口部を有する方体状の空間であって物品を収納する収納空間6と、収納空間6の正面の開口部を開閉する扉7とを含む。扉7の正面には、利用者が指を掛けるための凹状の取っ手8とが設けられている。
収納部A〜Jでは、扉7が、その裏側に物品を収納できる引き出し10を構成している。取っ手8に指を掛けて手前に引くと、収納部A〜J内の収納空間6が扉7(引き出し10)と共に収納空間6の外部へ引き出されるようになっている。これにより、収納部A〜Jが開かれる。逆に、扉7を逆向き(物品管理装置1の奥側)に押し込むと、収納空間6が扉7によって正面側から塞がれ、物品が収納空間6内に収納された状態になり、これにより、収納部A〜Jが閉じられる。図1では、収納空間6、扉7、取っ手8および引き出し10について収納部Aの各部にのみ参照符号を付し、収納部B〜Jについての収納空間6、扉7および取っ手8の参照符号を省略する。
この実施形態では、収納部A〜Jの幅寸法および奥行寸法は互いに略等しくされている。収納部A,B,D〜F,H,Iは、その高さ寸法は互いに等しくされた小型の収納部である。収納部Cは、収納部A,B,D〜F,H,Iよりも、大きな高さ寸法を有する中型の収納部である。収納部G,Jは、収納部Cより、大きな高さ寸法を有する大型の収納部である。
収納部A〜Jの各々には、たとえば電磁ロックで構成された施解錠機構(施錠手段)11が内蔵されている。図1では、印章収納部Jの施解錠機構11だけを図示し、他の収納部A〜Iの施解錠機構の図示を省略している。施解錠機構11は、自身を内蔵する収納部を閉じた状態で施錠したり、当該収納部が開放可能になるように解錠したりできる。
操作制御ユニット5は、たとえば第1の収納ユニット2、第2の収納ユニット3および第3の収納ユニット4のいずれかの天面に載置されている(図1では、第1の収納ユニット2の天面に載置されている)。操作制御ユニット5は、操作制御ユニット5の筐体をなすユニット本体12と、表示操作部13と、磁気カードリーダ(認証手段)14と、非接触カードリーダ(認証手段)15とを含む。
図1では、ユニット本体12は、奥側へ向かうにつれて上方に傾斜する正面を有するボックス状をなしている。表示操作部13は、ユニット本体12の正面16に設けられており、たとえば液晶のタッチパネルを用いて構成されている。表示操作部13には、物品管理装置1の動作状況が表示されたり、物品管理装置1を操作するためのボタン(タッチキー)が表示されたりする。
利用者は、物品管理装置1を利用する際に必要なるIDカード(図示しない)を保有している。このIDカードには、利用者毎に割り振られた利用者ID(識別情報)が記憶されている。
磁気カードリーダ14は、正面16においてたとえば表示操作部13の一側方(図1では右方)に配置され、磁気カードリーダ14は、利用者が有するIDカードが磁気カードである場合に、当該IDカードに記憶された磁気情報(たとえば利用者ID)を読み取ることができる。
また、非接触カードリーダ15は、正面16においてたとえば表示操作部13の下方に配置されている。非接触カードリーダ15は、利用者が有するIDカードがICカードである場合に、当該IDカードに記憶された電子情報(たとえば利用者ID)を、当該IDカードと非接触の状態で読み取ることができる。
図2は、物品管理装置1に含まれる印章収納部Jの斜視図である。
収納部Jは、重要印(印章)17を収納するための印章収納部である。印章収納部Jは、複数の重要印17を一括して収納する。
印章収納部Jの収納空間6には、印章収納ユニット18と、印影取得ユニット(印影取得手段)19とが収納されている。図2の例では、印章収納ユニット18を左側に配置し、印影取得ユニット19を右側に配置した構成を示すが、その配置が左右逆の構成であってもよい。
印章収納部Jは、所定個数(図2ではたとえば12個)の個別収納部9(J1〜J12)を有している。個別収納部J1〜J12における末尾に付す数字(1〜12)は、個々の個別収納部9を識別するための記号である。
個別収納部9の各々は、重要印17を1本ずつ収納する印章収納空間20と、印章収納空間20の上面の開口部を開閉する個別扉21と、印章収納空間20に重要印17が収納されているか否かを検出するための有無センサ120(図2では図示しない。図6参照)とを含む。有無センサ120として、たとえば、重量検知センサ、光学センサおよび形状検知センサのうち少なくとも一つを採用できる。
図2の例では、個別収納部9は、奥行き方向に6行でかつ幅方向に2列に配列されている。各印章収納空間20は、1本の重要印17を収納可能なサイズを有する縦長の筒状空間である。印章収納空間20において、重要印17は縦向き姿勢で保持される。すなわち、重要印17は縦置きされる。各印章収納空間20は、上面に開口部を有し、当該開口部を介して、印章収納空間20に対する重要印17の取り出しまたは返却を行う。
各個別収納部9は平面視で矩形状をなしている。各個別収納部9の個別扉21は、当該個別収納部9の上面の一辺(図2では右辺)に設けられた水平軸(図示しない)を中心として回動可能に取り付けられており、そのため、個別扉21が上開き可能に設けられている。
各個別扉21の上面は、利用者が指で摘まむための凸状の取っ手23と、個別収納部9自身を識別するための識別表示部24と、個別収納部の施解錠状態を示す状態表示部25とを含む。識別表示部24の各々は、個別収納部9に対応する番号等を表示する。図2の例では、各状態表示部25は、赤ランプ25aおよび緑ランプ25bからなる一対のランプを含む。個別収納部9の施錠状態では、当該個別収納部9の状態表示部25において赤ランプ25aが点灯する。一方、個別収納部9の解錠状態では、当該個別収納部9の状態表示部25において緑ランプ25bが点灯する。なお、状態表示部25は、他のランプや液晶表示部で実現することもできる。また、状態表示部25の構成は廃止することもできる。
図2では、個別収納部J1のみ、個別扉21が開いた状態を示す。また、図2では、印章収納空間20、個別扉21、取っ手23、識別表示部24および状態表示部25について個別収納部J1の各部にのみ参照符号を付し、個別収納部J2〜J12についての印章収納空間20、個別扉21、取っ手23、識別表示部24および状態表示部25の参照符号を省略する。
個別収納部J1〜J12の各々には、たとえば電磁ロックで構成された個別施解錠機構22(個別解錠手段、施錠手段。図2では図示しない。図6を参照)が内蔵されている。個別施解錠機構22は、自身を内蔵する個別収納部9を閉じた状態で施錠したり、個別収納部9が開放可能になるように解錠したりできる。個別収納部9の解錠状態では、利用者は閉状態にある個別扉21を引き上げることにより当該個別扉21を開けることができ、これにより、利用者は個別収納部9に収納されている重要印17を取り出すことができる。また、個別収納部9の印章収納空間20が空である場合、個別扉21の開放状態において個別収納部9に重要印17を収納(返却)できる。重要印17は、たとえばその印面を下方に向けた状態で個別収納部9に収納される。
物品管理装置1には、印章収納部Jに収納すべき重要印17が登録されており、物品管理装置1に登録されている重要印17の取り出し(持ち出し)および返却は、物品管理装置1によって、重要印17毎に個別に管理される。後述するように、重要印17の取り出しまたは返却の際には、取引対象の重要印17の印影が印影取得ユニット19によって取得され、この印影と、管理テーブル53に記憶されている印影情報100(図7参照)とが照合される。つまり、重要印17を印章収納部に対し取り出しまたは返却する際には、取引対象の重要印17の印影と印影情報100との照合が必要になる。
また、物品管理装置1は、一時保管機能も備えている。すなわち、印影の照合を経て正規に印章収納部Jから取り出された重要印17については、その後、印章収納部Jにおいて一時的に保管することができる。この一時保管のための重要印17の返却、および一時保管状態からの重要印17の取り出しの際には、印影情報の照合の必要がなく、ID照合による本人認証のみで、重要印17を返却しまたは取り出すことができる。
ある重要印17が収納される個別収納部9は、特定の一の個別収納部に定まっていない。すなわち、重要印17の返却時において、空いている個別収納部9に適宜収納(返却)されていくことになる。なお、一時保管のための返却については、重要印17は、取り出し元の個別収納部9(すなわち、一時保管のために取り出す前に収納されていた個別収納部9)にしか返却できないようになっている。
図3は、重要印17の印影26を示す図である。重要印17は図3の例では出納印であり、重要印17の印影26は、「出納済」という印文27と、日付(年、月および日を含む)28と、金融機関情報(金融機関の名称および支店情報)29と、重要印17を識別するべく当該重要印17に固有に設けられた固有識別情報(たとえば数字)30と含む。重要印17は、朱肉を必要とするゴム印式であってもよいし、朱肉を必要としない浸透印式であってもよい。重要印17として印面の日付が日付コマにより構成され、手作業で日付を差し替える日付差替え式の重要印(印章)を採用する。(日付回転式でなく)日付差替え式を採用することにより、印面の日付が容易に変更することを防止できる。
たとえば出納印は、金銭授受を行なった証になるものであるから、紛失等を回避すべく厳正に管理する必要がある。また、出納印の印影26の日付28は、金銭授受を行なった日付の証になる。この日付も併せ、厳正に管理する必要がある。したがって、出納印等の重要印17は、当該重要印自体を管理するだけでなく、日付28も厳正に管理される必要がある。なお、印影に日付を有する重要印17は、出納印に限られず、他の例として、交換印、領収印等を挙げることができる。
物品管理装置1において、印章収納部Jから重要印17を取り出し可能なのは、当該重要印17について担当権限を有する担当者、および管理権限を有する管理者に限られている。管理者は、全ての重要印について担当権限を有している。また、印章収納部Jに対して重要印17を返却可能なのも、当該重要印の担当者、または管理者に限られている。
次に、従来における重要印の管理について説明する。
管理者は、施解錠機能を有する収納庫で重要印を保管する。業務終了後には、管理者は、重要印の印面の日付を翌営業日の日付に設定して、当該重要印を収納庫に収納し、当該収納庫を施錠する。翌営業日になると管理者が保管庫を解錠し、各担当者が重要印を保管場所から重要印を取り出す。重要印の取り出し(持ち出し)の際には、各担当者は管理台帳に重要印を押印し、当該管理台帳に印影を記録する。そして、業務終了後には、管理者が、全ての重要印が返却されていることを確認し、再び、重要印の印面の日付をさらに翌営業日の日付に設定して当該重要印を収納庫に収納し、当該収納庫を施錠する。このように、重要印の印影の含まれる日付の確認を含め、重要印の取り出しおよび返却が、管理者によって厳正に管理されていた。
これに対し、この実施形態では、重要印17の取り出しおよび返却の管理を物品管理装置1において行っている。また、重要印17の印影26に含まれる日付28の管理も、物品管理装置1で行っている。
図4は、図2に示す印影取得ユニット19の縦断面図である。図5は、印影が転写された後の紙42の状態を示す図である。
主として図4を参照しながら印影取得ユニット19について説明する。印影取得ユニット19は、筐体31と、ロール紙32と、巻き取りリール33と、リール駆動機構34と、押印台35と、プリンタ36と、カメラ37(撮像手段)とを含む。
筐体31は、たとえば比較的横長の直方体形状の箱体である。筐体31の天面31aには、読み取り開始スイッチ38(図2参照)および押印部39が設けられている。押印部39は周囲が矩形状の枠40によって縁取られたたとえば平面視矩形の開口41を有している。筐体31の天面31aはたとえば上側に片開き可能に設けられており、これにより、ロール紙32の交換や、巻き取りリール33に巻き取られた紙42の回収を行なえるようになっている。これらロール紙32の交換や紙42の回収の際には、ID認証を行って印章収納部Jの施解錠機構11が解錠されるようになっている。
ロール紙32はロール状に巻回された紙42によって構成されており、筐体31内において回転軸C1まわりに回転自在に保持されている。ロール紙32から引き出された紙42の先端が巻き取りリール33の外周に係止されている。巻き取りリール33は、回転軸C1まわりに回転可能に設けられている。
リール駆動機構34は、巻き取りリール33に結合されて巻き取りリール33を回転させるための回転駆動機構であり、たとえば電動モータを用いて構成されている。リール駆動機構34により、巻き取りリール33が所定の巻き取り方向D1に回転させられることにより、新たな紙42がロール紙32から繰り出され、記録紙搬送経路43に沿って搬送させられる。この記録紙搬送経路43に沿って、プリンタ36、押印台35およびカメラ37が、上流側からこの順で配置されている。筐体31内には、ロール紙32から繰り出され紙42が記録紙搬送経路43に沿うように案内するガイド48が設けられている。
プリンタ36は印字ヘッド44を有し、印字ヘッド44により、記録紙搬送経路43を搬送させられている紙42の上面に、後述する印章管理用日付が印字日付情報45(図5参照)として印字される。
押印台35は、平坦状の上面35aを有している。押印台35は、筐体31の天面31aの僅か下方において、押印部39の開口41に対向するように配置されている。記録紙搬送経路43は、押印台35の上面35a上を通過するように設定されており、そのため、押印台35の上面35a上に紙42が介在している。すなわち、押印台35上の紙42は、押印部39の開口41を介して、筐体31の上方に露出している。
また、記録紙搬送経路43において、押印台35の上流側および下流側には、それぞれ、第1および第2の従動ローラ49A,49Bが配置されている。各従動ローラ49A,49Bは、それぞれ、回転軸C3,C4まわりに回転自在に設けられている。これら一対の従動ローラ49A,49Bは、押印台35の上面35a上に存在する紙42に張力を持たせるためのローラである。
押印部39では、押印台35上の紙42に開口41を介して重要印17(図2参照)を押印可能である。紙42に対する重要印17の押印により、重要印17の印面が紙42に押し付けられ、これにより、紙42のうち重要印17の印面に接触する部分のみが押印台35に押し付けられる。その結果、重要印17の印影46が紙42の上面に転写される。重要印17が浸透式であればそのまま押印し、ゴム印式であれば朱肉等を付けて押印する。押印台35の近くに、朱肉やスタンプ台を配置してもよい。
カメラ37は、記録紙搬送経路43の所定の撮像対象領域47を撮像するように配置されている。撮像対象領域47は、押印台35よりも下流側に配置されている。カメラ37は、たとえば2次元CCD等を用いて構成されている。
所定のタイミングになると紙42に印字日付情報45(図5参照)が印字される。その後、所定の押印タイミングになると、リール駆動機構34が回転駆動させられて、紙42が巻き取り方向D1に搬送させられる。この搬送により、紙42のうち印字日付情報45を含む部分が押印部39の開口41に対向する位置に配置される。この状態で、利用者は、開口41を介して露出している紙42に重要印17を押印する。この押印により、重要印17の印影46が紙42に転写される。図5に示すように、紙42において、印影46および印字日付情報45は互いに隣接するように配置されており、そのため、紙42に転写された印影46が、隣接する印字日付情報45に示された日付に取得されたものであることがわかる。
重要印17の押印後、読み取り開始スイッチ38が利用者によって操作されると、紙42が巻き取り方向D1に搬送させられる。その後、紙42に転写された印影46が撮像対象領域47まで搬送されると、印影46がカメラ37によって撮像される。このとき、印影46だけでなく印字日付情報45も併せて撮像される。利用者による1回の押印操作に関して、紙42が所定量だけ間欠搬送させられ、印影46の撮像後の紙42は、巻き取りリール33に巻き取られる。
このように、印影取得ユニット19の押印部39において利用者が重要印17を押印し、また、紙42に転写された印影46をカメラ37によって撮像することにより、過度の操作負担を利用者に負わせることなく簡単な手法で、重要印17の印影46を取得できる。
なお、巻き取りリール33に巻き取られた紙42は、その量が上限に達すると、使用済みの記録紙として機外に取り出され保管される。すなわち、紙42は、カメラ37によって取得される印影を転写するための転写紙として機能するだけでなく、印影取得ユニット19が取得すべき印影の履歴を記録するための記録紙としても機能する。印影取得ユニット19から回収された使用済みの紙42は一定期間保管され、印影やその日付の確認のために、後日、管理者等によって参照されることがある。
なお、印影取得ユニット19が取得した印影等の履歴の記録(蓄積)は、記録紙(紙42)を用いて蓄積するだけでなく、撮像データを保管することにより印影等の履歴を蓄積するようにしてもよい。
図6は、物品管理装置1の電気的な構成を示すブロック図である。
操作制御ユニット5には、マイクロコンピュータ等を用いて構成された制御装置(印影照合手段、非照合報知手段、施錠手段、日付読み取り手段、日付判定手段、個別解錠手段、認証手段)50が備えられている。制御装置50は、CPUやメモリ(ROM、RAM)などを含む。制御装置50は、操作制御ユニット5だけでなく、物品管理装置1全体の動作を制御する。操作制御ユニット5において、制御装置50には、表示操作部13と、カードリーダ14,15と、I/F(インタフェース)部51と、記憶部(記憶手段)52とが電気的に接続されている。表示操作部13、カードリーダ14,15、制御装置50、I/F部51および記憶部52は、操作制御ユニット5に含まれる。
制御装置50は、表示操作部13の表示を制御したり、利用者が表示操作部13を操作した内容を受け付けたりできる。制御装置50には、磁気カードリーダ14や非接触カードリーダ15がIDカードから読み取った情報が入力される。
制御装置50は、I/F部51を介して、第1の収納ユニット2、第2の収納ユニット3および第3の収納ユニット4の各々と通信可能に設けられている。具体的には、制御装置50は、I/F部51を介して、各収納ユニットの収納部(収納部A〜J)の各々施解錠機構11に対して電気的に接続されており、施解錠機構11の施解錠動作を制御することによって、収納部A〜Jの各々を施解錠できる。
制御装置50には、印章収納部Jの印章収納ユニット18に含まれる個々の個別施解錠機構22、状態表示部25および有無センサ120が電気的に接続されている。また、制御装置50には、印影取得ユニット19の、カメラ37、リール駆動機構34およびプリンタ36が電気的に接続されている。
より具体的には、制御装置50は、印影取得ユニット19が取得した印影情報76を、印章収納部Jの印影取得ユニット19からの信号によって取得できる。また、制御装置50は、印章収納部Jの印章収納ユニット18からの有無センサの検出出力を取得できる。
また、制御装置50は、文字や数字の画像を識別する識字機能(OCR機能)を有している。また、制御装置50が、印影の寸法や形状を識別する機能を備えてもよい。
記憶部52は、印章管理に必要な情報を記憶可能である。記憶部52は、印章管理用日付を記憶している。印章管理用日付は、物品管理装置1における重要印の収納および管理に関して共通して用いられる日付である。前回の重要印の日付変更の際に日付変更設定画面96(図26参照)を用いて設定された日時が、印章管理用日付として記憶されている。
記憶部52は、また、次に述べる管理テーブル53を主として記憶している。管理テーブル53は、印章収納部Jに収納される(物品管理装置1に登録される)重要印17を管理するためのテーブルである。
図7は、記憶部52に記憶される管理テーブル53の内容を説明するための図である。
管理テーブル53には、印章収納部Jに収納される重要印が複数登録されている。管理テーブル53には、重要印の各々について、名称(種別)と、登録されている印影情報100と、重要印が収納中(返却済みまたは一時保管中)である場合には収納先(返却先)の個別収納部J1〜J12、または重要印が取り出し中である場合には前回収納先とされていた個別収納部J1〜J12における識別表示部24の識別情報(棚番)と、重要印が個別収納部9に収納されているか否かの収納状態(すなわち、取り出し中、返却済みおよび一時保管中のいずれであるか)と、最終利用者と、最終取り扱い時刻とが記憶されている。また、図示しないが、管理テーブル53は、重要印の各々について、担当権限あるいは担当者を記憶している。
印影情報100は、印影取得ユニット19を用いて取得した重要印の印影の画像情報である。印影情報100とは、この実施形態では印影26(図3参照)の画像情報である。管理テーブル53には、前回の重要印の日付変更に関して取得された重要印の印影の画像情報が、印影情報100として取得されている。
重要印が個別収納部9に収納されているか否かの収納状態は、有無センサ120による検出と、当該重要印の前回の取引内容とに基づいて行われる。制御装置50は、重要印の収納先(取り出し中である場合には前回収納先)の個別収納部J1〜J12の個々の有無センサ120の検出出力に基づいて、各重要印の状態が、収納中(返却済みまたは一時保管中)であるか、または返却済みであるかを把握できる。これに併せ、制御装置50は、前回の取引内容を参照することにより、重要印の収納状態が、取り出し中、返却済みおよび一時保管中のいずれであるかを把握することができる。
前記の最終利用者としては、当該重要印の取引を最終的に行った利用者が記憶される。重要印の収納状態が返却済みや一時保管である場合には、最終利用者は、当該重要印を最後に印章収納部Jに収納した利用者を指す。また、重要印の収納状態が取り出し中である場合には、最終利用者は、当該重要印を印章収納部Jから取り出した利用者を指す。
図8および図9は、物品管理装置1の表示操作部13における表示内容の一例を示す模式図である。
物品管理装置1で取引(物品の取り出しまたは返却)を行う場合、取引を行おうとする利用者は、操作制御ユニット5にログインしなければならない。
待機状態の物品管理装置1では、表示操作部13に、図8に示すような操作案内画面61が表示される。操作案内画面61は、待機状態の物品管理装置1の表示操作部13において常に表示されていてもよいが、たとえば物品管理装置1に利用者が接近したことに応じて表示操作部13に表示されるようになってもよい。操作案内画面61は、物品管理装置1に利用者に対してログインするためにIDカードを、操作制御ユニット5の正面16にタッチさせて非接触カードリーダ15に接近させるように促すメッセージや画像を含む。利用者がIDカードをタッチさせると、非接触カードリーダ15によってIDカードから利用者の識別情報が読み取られる。非接触カードリーダ15ではなく磁気カードリーダ14を用いてIDカードから識別情報を読み取ってもよい。制御装置50(図6参照)は、非接触カードリーダ15または磁気カードリーダ14を用いた読み取りにより、利用者の識別情報(利用者ID)を取得する。
利用者の利用者IDは、利用者の名前や権限内容と紐付け(対応付け)られて記憶部52に記憶されており、制御装置50は、非接触カードリーダ15によってIDカードから読み取られた利用者IDと、記憶部52に記憶されている利用者IDとを照合して、本人認証を行う。本人認証が済めば、ログインが成功したことになる。なお、本人認証の際にパスワード(事前に決まっている)の入力をさらに要求するようにしてもよい。ログインが成功すると、制御装置50は、表示操作部13に、図9に示すメニュー画面62を表示させる。
図9に示すように、メニュー画面62には、収納部A〜Iを直接指定して取引(重要印を除く物品の収納や取出)を行いたい場合に操作する収納部選択ボタン63と、取引したい物品(重要印を除く物品)を選択するために物品毎に設けられた物品選択ボタン64と、印章収納部Jから重要印を取り出すために操作する印章取り出しボタン65と、印章収納部Jへ重要印を返却するために操作される印章収納ボタン66と、重要印の管理のために管理者が操作する印章管理ボタン67とが表示される。図9の例では、物品選択ボタン64は、バラ通帳選択ボタン68、バラ証書選択ボタン69およびその他の管理物選択ボタン70を含む。取引対象の物品がバラの証書である場合には、バラ証書選択ボタン69が操作される。また、取引対象の物品がバラの通帳である場合には、バラ通帳選択ボタン68が操作される。取引対象の物品がその他の物品である場合には、その他の管理物選択ボタン70が操作される。尚、利用者IDに紐付けて、利用可能な収納部(即ち、取扱い可能な媒体)が設定されており、メニュー画面62では、当該利用者(利用者ID)が利用できない操作ボタンは表示されなかったり、グレイアウト表示されたりして、操作できなくなっている。
また、メニュー画面62では、メニュー画面62の左下に表示されたログアウトボタン71を操作することにより、ログアウトして今回の取引をキャンセルできる。また、メニュー画面62では、図9に示すように、ログイン中の利用者の名前が、表示操作部13の上部分に表示されてもよい。
次に、図2、図4、図6および図9〜図15を参照しながら、重要印17の取り出しについて説明する。物品管理装置1に保管されている重要印17を利用者が取り出す場合には、図9に示すように、利用者は印章取り出しボタン65を操作する。
印章取り出しボタン65が操作されると、制御装置50は、図10に示す第1の印章選択画面72を表示操作部13に表示させる。第1の印章選択画面72では、物品管理装置1に現在収納されている重要印の名称が一覧表示される。物品管理装置1にて管理されている重要印の名称は重要印毎に異ならされており、換言すると、重要印の名称は重要印の種別でもある。第1の印章選択画面72において、重要印の名称が表示された部分はタッチボタン73になっていて、利用者は、取り出したい重要印の名称が表示されたタッチボタン73を操作することによって、取り出し対象の重要印の種別を選択(特定)する。また、利用者は、第1の印章選択画面72の左下に表示されている戻るボタン72Aを操作することにより、直前の画面であるメニュー画面62(図9参照)に戻ることができる。なお、第1の印章選択画面72において、現在登録されている重要印の名称に代えて、登録されている全ての重要印の名称が表示されるようになっていてもよい。また、利用者IDに紐付けて、取出し可能な重要印が設定されている場合は、第1の印章選択画面72には、当該利用者(利用者ID)が取出し可能な重要印のみの名称が表示されるようにしてもよい。
図10に示す第1の印章選択画面72においてタッチボタン73が操作されると、制御装置50は、印章収納部Jの施解錠機構11を動作させて、印章収納部Jの扉7を解錠させる。同時に、制御装置50は、管理テーブル53(図7参照)に基づいて、選択された重要印17が収納されている個別収納部9を特定し、当該個別収納部9に対応する個別施解錠機構22を動作させて、当該個別収納部9の個別扉21を解錠させる。これらの解錠後に、利用者は印章収納部Jの扉7を開き、かつ取り出し対象の重要印に対応する個別収納部9の個別扉21を開く。これにより、個別収納部9の印章収納空間20に収納されている重要印を取り出すことが可能になる。
なお、タッチボタン73の操作により、印章収納部Jの扉7が解錠されるだけでなく、当該扉7が自動に開く(ポップアップする)ようになっていてもよい。また、対応する個別扉21も解錠されるだけでなく、自動に開く(ポップアップする)ようになっていてもよい。
次いで、制御装置50は、図11に示す取り出し案内画面74を表示操作部13に表示させる。取り出し案内画面74は、図11に示すように、重要印を取り出すように促すためのメッセージを含む。また、取り出し案内画面74は、物品管理装置1を正面から見たイメージを含み、そのイメージでは、解錠された扉(図11では印章収納部Jの扉7)だけが強調表示されている。利用者は、取り出し案内画面74の案内に従って印章収納部Jの扉7を開き、さらに個別扉21を開くことにより、取り出し対象の重要印17を印章収納空間20から取り出す。
開放されている個別収納部9からの重要印の取り出しが検知されると(有無センサ120からの検出出力を受けとると)、制御装置50は、図12に示す第1の押印案内画面75を表示操作部13に表示させる。第1の押印案内画面75は、図12に示すように、個別収納部9から取り出した重要印を、印影取得ユニット19の押印部39に押印するように促すメッセージや画像、および押印後に読み取り開始スイッチ38を操作するように促すメッセージ等を含む。
また、個別収納部9からの重要印の取り出しの検出に応答して、制御装置50は、押印準備動作を実行する。この押印準備動作について具体的に説明すると、制御装置50は、印影取得ユニット19のプリンタ36を駆動して、管理テーブル53に記憶されている印章管理用日付を印字日付情報45(図5参照)として紙42に印字させると共に、リール駆動機構34を回転駆動して紙42を巻き取り方向D1に搬送させる。紙42のうち印字日付情報45を含む部分が押印部39の開口41に対向する位置(押印台35の上方位置)に達すると、制御装置50は紙42の搬送を停止させる。なお、この実施形態では、個別収納部9から重要印17が取り出されたことに基づいて第1の押印案内画面75を表示させるようにしたが、個別収納部9の解錠から所定時間が経過したことに基づいて第1の押印案内画面75を表示させるようにしてもよい。なお、押印準備動作の終了後に第1の押印案内画面75の表示を自動的に開始させてもよい。
押印準備動作の終了後、利用者は、押印部39に重要印17を押印する。その後、利用者が読み取り開始スイッチ38を操作すると、制御装置50は、印影読み取り動作を実行する。
この印影読み取り動作について具体的に説明する。すなわち、制御装置50は、リール駆動機構34を回転駆動して紙42を巻き取り方向D1に搬送させる。紙42のうち印影46および印字日付情報45を含む部分が、撮像対象領域47に達すると、制御装置50は、カメラ37に、撮像対象領域47(すなわち、紙42に転写された印影46)を撮像させる。この撮像画像情報は、印影情報76としてカメラ37から制御装置50に与えられる。これにより、押印部39にて押印された重要印17の印影26を、制御装置50において読み取ることができる。
なお、印影を良好に読み取ることができなかった場合(印影が薄い、印影が途切れている、等)には、その旨のメッセージや、押印部39に再度押印するように促すメッセージや画像を含む画面が表示されて、印影読み取り動作が再度行われるようになっていてもよい。
制御装置50は、読み取った印影(印影情報76)を、記憶部52の管理テーブル53において、当該重要印に対応して記憶されている印影情報100と照合する。読み取った印影と印影情報100との照合は、具体的には次の手法で行う。
すなわち、読み取った印影と印影情報100との照合は、日付を除く部分同士を照合することによって行う。つまり、制御装置50は、読み取った印影のうち日付を除く部分(印文27、金融機関情報29および固有識別情報30(図3参照))と、印影情報100のうち日付を除く部分(印文27、金融機関情報29および固有識別情報30(図3参照))とが一致するか否かを調べる。これらが一致する場合には、照合が成功したとされ、これらが不一致である場合には、照合失敗とされる。
また、前述のように制御装置50は、識字機能(OCR機能)を有している。制御装置50は、当該識字機能を用いて、読み取った印影(印影情報76)から日付を読み取る。制御装置50は、印影から読み取った日付が、記憶部52(管理テーブル53(図7参照))に記憶されている印章管理用日付と一致するか否かを調べることにより、読み取った日付が正しいか否かを調べる。
読み取った印影と印影情報100とが一致しており(正しい重要印が取り出され)、かつ当該印影から読み取った日付が正しい(日付が合っている)場合には、制御装置50は、図13に示す閉じ案内画面77を表示操作部13に表示させる。閉じ案内画面77は、図13に示すように、印章収納部Jの扉7を閉じるように促すためのメッセージを含む。また、閉じ案内画面77は、物品管理装置1を正面から見たイメージを含み、そのイメージでは、閉じるべき扉(図13では印章収納部Jの扉7)だけが強調表示されている。利用者は、個別扉21を閉じ、かつ閉じ案内画面77の案内に従って印章収納部Jの扉7を閉じる。個別扉21が閉じられると、個別施解錠機構22が個別扉21を施錠する。また、印章収納部Jの扉7が閉じられると、印章収納部Jの扉7を施解錠機構11が施錠する。このとき、管理テーブル53の情報が更新される。
一方、読み取った印影と印影情報100とが不一致である場合には、制御装置50は印章違いであると判定して、図14に示す第1の印章違い報知画面(非照合報知手段)78を表示操作部13に表示させる。第1の印章違い報知画面78は、図14に示すように、取り出された重要印の種別が間違っていることを報知するためのメッセージおよび印章収納部Jの扉7を閉じるように促すためのメッセージを含む。また、第1の印章違い報知画面78は、物品管理装置1を正面から見たイメージを含み、そのイメージでは、閉じるべき扉(図14では印章収納部Jの扉7)だけが強調表示されている。利用者は、重要印17を元の個別収納部9に戻すと共に個別扉21を閉じ、かつ第1の印章違い報知画面78の案内に従って印章収納部Jの扉7を閉じる。
さらに、読み取った日付が誤っている場合には、取り出された重要印の印影26(図3参照)に含まれる日付28(図3参照)が誤っているとして、制御装置50は、図15に示す第1の日付誤り報知画面79を表示操作部13に表示させる。第1の日付誤り報知画面79は、図15に示すように、印影に含まれる日付が間違っていることを報知するためのメッセージおよび印章収納部Jの扉7を閉じるように促すためのメッセージを含む。また、第1の日付誤り報知画面79は、物品管理装置1を正面から見たイメージを含み、そのイメージでは、閉じるべき扉(図15では印章収納部Jの扉7)だけが強調表示されている。利用者は、重要印17を個別収納部9に戻して個別扉21を閉じ、かつ第1の日付誤り報知画面79の案内に従って印章収納部Jの扉7を閉じる。
閉じ案内画面77(図13参照)、第1の印章違い報知画面78(図14参照)または第1の日付誤り報知画面79(図15参照)の表示の後、印章収納部Jの扉7が閉じられると、物品管理装置1は待機状態に戻り、表示操作部13には操作案内画面61が表示される。
取り出し時に印章違いが生じている場合には、取り出し対象の重要印が、前回の返却処理時に本来収納されるべき個別収納部9に収納されていなかったことが推察される。図14に示す第1の印章違い報知画面78が表示されると、利用者が担当者である場合(すなわち管理者でない場合)には、担当者が重要印17を個別収納部9に戻して、印章収納部Jの扉7を閉じ、その後、その旨を管理者に報告する。その後、報告を受けた管理者が、表示操作部13に表示される別の管理者画面(図示しない)を操作して、その重要印17を本来の位置に収納し直す。
また、印影の日付誤りであるとして図15に示す第1の日付誤り報知画面79が表示されると、利用者が担当者である場合(すなわち管理者でない場合)には、担当者が重要印17を個別収納部9に戻して、印章収納部Jの扉7を閉じ、その後、その旨を管理者に報告する。その後、報告を受けた管理者が別の管理者画面(図示しない)を操作して、その重要印17の日付を正す。
印章違いや日付誤りが生じた場合は、管理テーブル53に異常フラグが記憶され、利用者による通常の処理では、当該重要印を取り出せないように制御する。管理者による修正処理が完了すると、異常フラグが解除されて、通常に取出し可能な状態に復帰する。
このように、印章違いである場合や印影の日付誤りである場合には、その後において物品管理装置1を不能動化(エラー状態化)させない。なぜなら、物品管理装置1は、オフィスで働く従業員が共通して使用するものであり、業務時間中に物品管理装置1を不能動化させることは適当でないからである。
次に、図2、図6および図16〜図21を参照しながら、印章収納部Jへの重要印17の返却について説明する。重要印17を利用者が返却する場合には、図16に示すように、利用者は、メニュー画面62の印章収納ボタン66を操作する。
印章収納ボタン66が操作されると、制御装置50は、図17に示す第2の印章選択画面82を表示操作部13に表示させる。ここでは、未返却(管理テーブル53の「状態」が「取り出し中」となっている)の重要印の名称のみが表示される。第2の印章選択画面82において、重要印の名称が表示された部分はタッチボタン83になっていて、利用者は、返却したい重要印の名称が表示されたタッチボタン83を操作することによって、返却対象の重要印の種別を選択(特定)する。また、利用者は、第2の印章選択画面82の左下に表示されている戻るボタン84を操作することにより、直前の画面であるメニュー画面62(図9等参照)に戻ることができる。なお、第2の印章選択画面82において、未返却の重要印の名称に代えて、登録されている全ての重要印の名称が表示されるようになっていてもよい。
図17に示す第2の印章選択画面82において、タッチボタン83が操作されると、制御装置50は、印章収納部Jの施解錠機構11を動作させて、印章収納部Jの扉7を解錠させる。同時に、制御装置50は、タッチボタン83が示す重要印に対応する個別収納部9に対応する個別施解錠機構22を動作させて、当該個別収納部9の個別扉21を解錠させる。これらの解錠後に、利用者は印章収納部Jの扉7を開き、かつ返却対象の重要印に対応する個別収納部9の個別扉21を開く。これにより、個別収納部9の印章収納空間20に、重要印を返却することが可能になる。
なお、タッチボタン83の操作により、印章収納部Jの扉7が解錠されるだけでなく、当該扉7が自動に開く(ポップアップする)ようになっていてもよい。また、対応する個別扉21も解錠されるだけでなく、自動に開く(ポップアップする)ようになっていてもよい。
また、タッチボタン83の操作に応答して、制御装置50は、図18に示す第2の押印案内画面85を表示操作部13に表示させる。第2の押印案内画面85は第1の押印案内画面75と同等の画面である。また、タッチボタン73の操作に応答して、制御装置50は、押印準備動作を実行する。この押印準備動作は、取り出し時における押印準備動作と同等であるので、その説明を省略する。なお、押印準備動作の終了後に第2の押印案内画面85の表示を自動的に開始させてもよい。
押印準備動作の終了後、利用者は、押印部39に重要印17を押印する。その後、利用者が読み取り開始スイッチ38を操作すると、制御装置50は、印影読み取り動作を実行する。この印影読み取り動作は、取り出し時における印影読み取り動作と同等であるので、その説明を省略する。
制御装置50は、読み取った印影(印影情報76)を、記憶部52の管理テーブル53において、当該重要印に対応して記憶されている印影情報100と照合する。読み取った印影と印影情報100との照合の手法は、取り出し時における、読み取った印影と印影情報100との照合の手法と同等であるので、その説明を省略する。
また、制御装置50は、識字機能(OCR機能)を用いて、読み取った印影(印影情報76)から日付を読み取る。制御装置50は、印影から読み取った日付が、記憶部52(管理テーブル53(図7参照))に記憶されている印章管理用日付と一致するか否かを調べることにより、読み取った日付が正しいか否かを調べる。
読み取った印影と印影情報100とが一致しており、かつ当該印影から読み取った日付が正しい場合には、制御装置50は、図19に示す、印章収納案内画面87を表示操作部13に表示させる。印章収納案内画面87は、図19に示すように、返却対象の重要印を個別収納部9に収納し、その後に印章収納部Jの扉7を閉じるように促すためのメッセージを含む。また、印章収納案内画面87は、物品管理装置1を正面から見たイメージを含み、そのイメージでは、閉じるべき扉(図13では印章収納部Jの扉7)だけが強調表示されている。利用者は、重要印17を個別収納部9に収納し、その後、個別扉21および印章収納部Jの扉7を閉じる。個別扉21が閉じられると、個別施解錠機構22によって個別扉21を施錠される。また、印章収納部Jの扉7が閉じられると、印章収納部Jの扉7が施解錠機構11によって施錠される。
一方、読み取った印影と印影情報100とが不一致である場合には、制御装置50は印章違いであると判定して、図20に示す第2の印章違い報知画面(非照合報知手段)88を表示操作部13に表示させる。返却時に印章違いが生じる場合には、第2の印章選択画面82の操作において重要印の選択誤りがあったことが想定される。そのため、第2の印章違い報知画面78は、図20に示すように、重要印の種別が間違っていることを報知するためのメッセージ、返却対象の重要印を印章収納部Jに返却せずに扉7を閉じるように促すためのメッセージ、および重要印の種別を選択し直すように促すためのメッセージを含む。また、第2の印章違い報知画面88は、物品管理装置1を正面から見たイメージを含み、そのイメージでは、閉じるべき扉(図20では印章収納部Jの扉7)だけが強調表示されている。利用者は、重要印17を個別収納部9に返却せずに個別扉21を閉じ、かつ第2の印章違い報知画面88の案内に従って印章収納部Jの扉7を閉じる。
さらに、読み取った日付が誤っている場合には、重要印17の印影26(図3参照)に含まれる日付28(図3参照)が誤っているとして、制御装置50は、図21に示す第2の日付誤り報知画面89を表示操作部13に表示させる。第2の日付誤り報知画面89は、図21に示すように、印影に含まれる日付が間違っていることを報知するためのメッセージ、および返却対象の重要印を個別収納部9に返却し、かつ印章収納部Jの扉7を閉じるように促すためのメッセージを含む。また、第2の日付誤り報知画面89は、物品管理装置1を正面から見たイメージを含み、そのイメージでは、閉じるべき扉(図15では印章収納部Jの扉7)だけが強調表示されている。利用者は、重要印17を個別収納部9に返却して個別扉21を閉じ、かつ第2の日付誤り報知画面89の案内に従って印章収納部Jの扉7を閉じる。
日付誤りが生じた場合は、管理テーブル53に異常フラグが記憶され、利用者による通常の処理では、当該重要印を取り出せないように制御する。管理者による修正処理が完了すると、異常フラグが解除されて、通常に取出し可能な状態に復帰する。
印章収納案内画面87(図19参照)、第2の印章違い報知画面88(図20参照)または第2の日付誤り報知画面89(図21参照)の表示の後、物品管理装置1は待機状態に戻り、表示操作部13には操作案内画面61が表示される。
印影の日付誤りであるとして図21に示す第2の日付誤り報知画面89が表示されると、利用者が担当者である場合(すなわち管理者でない場合)には、担当者が印章収納部Jの扉7を閉じ、その後、その旨を管理者に報告する。その後、報告を受けた管理者が別の管理者画面(図示しない)を操作して、その重要印17の日付を正す。
このように、印影の日付誤りである場合には、その後において、物品管理装置1を不能動化(エラー状態化)させない。なぜなら、物品管理装置1は、オフィスで働く従業員が共通して使用するものであり、業務時間中に物品管理装置1を不能動化させることは適当でないからである。
次に、図2、図6および図22〜図28を参照しながら、管理者による重要印の管理について説明する。図22に示すように、管理者は、重要印の管理を行う場合には、メニュー画面62の印章管理ボタン67を操作する。この実施形態では、印章管理ボタン67は、本人認証によって管理者と認証されない場合には操作できないようになっている。なお、本人認証によって管理者と認証されない場合には、メニュー画面62に印章管理ボタン67が表示されないようにされていてもよい。
印章管理ボタン67が操作されると、制御装置50は、図23に示す処理選択画面91を表示操作部13に表示させる。
処理選択画面91には、印章収納部Jに対する重要印の出し入れを管理する管理日報を出力したい場合に操作する日報出力ボタン92と、重要印の日付設定を変更したい場合に操作する日付変更ボタン93とが表示される。
業務終了後には、全ての重要印が返却されているか否かを確認すべく、管理者が処理選択画面91において、日報出力ボタン92を操作する。処理選択画面91において、日報出力ボタン92が操作されると、制御装置50は、図24に示す日報出力画面94を表示操作部13に表示させる。日報出力画面94では、印章収納部Jに収納される重要印の印影が一括表示(一覧表示)される。
図24の日報出力画面94では、印章収納部Jに現在収納されている重要印の印影が、当該重要印の名称(種別)に対応付けた形で一覧表示されている。日報出力画面94には、物品管理装置1に登録されている重要印の名称に対応して矩形の欄が設けられ、この欄に重要印の印影が表示される。
具体的には、制御装置50は、管理テーブル53(図7参照)において収納状態(返却済)とされている重要印につき、管理テーブル53に記憶されている印影情報100を表示する。管理テーブル53(図7参照)において取り出し中および一時保管中とされている重要印については、印影情報100を表示しない。
すなわち、この実施形態では、矩形の各欄に、印章収納部Jに現在収納されている重要印の印影のみが表示され、取り出し中の重要印(図24の例では「出納印3」および「出納印5」)の印影は表示されない。そのため、取り出し中または一時保管中の重要印(図24の例では「出納印3」および「出納印5」)に対応する欄は空欄にされている。なお、取り出し中または一時保管中の重要印(図24の例では「出納印3」および「出納印5」)に対応する欄には、当該重要印を取り出した利用者の名前を表示してもよい。具体的には、制御装置50は、管理テーブル53において当該重要印に対応付けて記憶されている最終利用者を表示する。これにより、管理者は、重要印を持ち出したまま返却していない利用者、および正規の返却操作を行なっていない利用者を容易に特定できる。尚、出納印4の欄の斜線は、出納印4が本装置による管理対象外であることを示している。
日報出力画面94により、物品管理装置1に登録されている複数の重要印が当該重要印の名称(種別)に対応付けた形で一括表示されるので、複数の重要印の返却状況を容易に確認できる。
また、物品管理装置に別途プリンタ(図示しない)が接続されている場合には、この日報出力画面94をプリントアウトすることも可能である。
また、日報出力画面94において、現在収納されている重要印だけでなく、取り出し中の重要印の印影や一時保管中の重要印の印影も表示するようにしてもよい。この場合には、各印影に対応して、当該印影を含む重要印の収納状態を併せて表示するようにしてもよい。尚、収納されている重要印と、それ以外の重要印とでは、表示態様(例えば背景色)を変えることによって、管理者が確実に違いを認識できるように表示する。
日報出力画面94において、管理者は、日報出力画面94の左下に表示されている戻るボタン95を操作することにより、直前の画面である処理選択画面91(図23参照)に戻ることができる。
一方、印章管理用日付を変更する場合には、図25に示すように、処理選択画面91において日付変更ボタン93が操作される。
管理者は、金融機関の営業時間の終了後に、印章収納部Jに収納される重要印17の印面の日付を、翌営業日の日付に変更する。この印面の日付変更に合わせ、物品管理装置1に管理されている印章管理用日付を変更する。たとえば、現在の営業日が平成27年12月21日であり、翌営業日が平成27年12月22日である場合を例に挙げて説明する。
以下、具体的に説明する。
まず、日付変更ボタン93が操作されると、制御装置50は、印章収納部Jの施解錠機構11を動作させて、印章収納部Jの扉7を解錠させる。同時に、制御装置50は、全ての個別施解錠機構22を動作させて、全ての個別収納部9の個別扉21を解錠させる。
次に、印章管理用日付の変更を行う。制御装置50は、図26に示す日付変更設定画面96を表示操作部13に表示させる。日付変更設定画面96には、年、月および日が空欄にされた設定用日付表示97と、テンキー98とが表示される。なお、日付変更ボタン93の操作により、印章収納部Jの扉7が解錠されるだけでなく、当該扉7が自動に開く(ポップアップする)ようになっていてもよい。また、全ての個別扉21も解錠されるだけでなく、自動に開く(ポップアップする)ようになっていてもよい。
なお、管理者は、日付変更設定画面96の左下に表示されている戻るボタン110を操作することにより、直前の画面である処理選択画面91(図23参照)に戻ることができる。但し、全ての個別扉21が閉じて施錠されていなければ、直前の画面に戻れないものとする。
管理者は、テンキー98を操作して日付を指定する。設定用日付表示97は、「27年12月22日」に指定される。日付の指定後に、日付変更設定画面96の右下に表示されている完了ボタン99を管理者が操作することにより、指定された日付が印章管理用日付として設定される。
次いで、制御装置50は、図27に示す印影確認画面101を表示操作部13に表示させる。以降、管理者は、重要印17を印章収納部Jから取り出して、重要印17の印面の日付を変更する。併せて、管理者は、日付変更後の重要印17の印影を物品管理装置1に登録する。
印影確認画面101では、日報出力画面94(図24参照)と同様、物品管理装置1に登録されている重要印の名称に対応して矩形の欄が設けられ、この欄に重要印の印影が表示される。また、印影確認画面101の右下には、重要印の印影を取得するために操作する印影取得ボタン102が表示されている。なお、管理者は、印影確認画面101の左下に表示されている戻るボタン105を操作することにより、直前の画面である日付変更設定画面96(図26参照)に戻ることができる。但し、全ての個別扉21が閉じて施錠されていなければ、直前の画面に戻れないものとする。
重要印17の印面の日付変更は、たとえば予め定められている順序(たとえば、「出納印1」、「出納印2」、・・・の順序)で、1本ずつ行われる。
重要印17の印面の日付変更に際し、管理者は、印影取得ボタン102を操作する。印影取得ボタン102が操作されると、制御装置50は、押印準備動作を実行する。この押印準備動作は、取り出し時における押印準備動作と同等であるので、その説明を省略する。
押印準備動作の終了後、管理者は、日付変更対象の重要印17(たとえば「出納印1」)を、収納されている個別収納部9から取り出し、日付コマにより構成される重要印17の印面の日付を手作業で差し替える。その後、日付変更後の重要印17を、押印部39(図2参照)に重要印17を押印する。その後、管理者が読み取り開始スイッチ38を操作すると、制御装置50は、印影読み取り動作を実行する。この印影読み取り動作(日付の照合を含む)は、取り出し時における印影読み取り動作と同等であるので、その説明を省略する。制御装置50は、読み取った印影を、印影確認画面101の当該重要印の名称(種別)に対応して表示する。管理者は、表示された印影及び名称を確認し、問題無ければ重要印17を個別収納部9に戻して、個別扉21を閉じる。
次いで、管理者は、次の順番の重要印(たとえば「出納印2」)の日付変更を行う。すなわち、管理者は、印影取得ボタン102を操作する。印影取得ボタン102が操作されると、制御装置50は、押印準備動作を実行する。押印準備動作の終了後、管理者は、日付変更対象の重要印17(たとえば「出納印2」)を、収納されている個別収納部9から取り出し、日付コマにより構成される重要印17の印面の日付を手作業で差し替える。その後、日付変更後の重要印17を、押印部39に重要印17を押印する。その後、管理者が読み取り開始スイッチ38を操作すると、制御装置50は、印影読み取り動作を実行する。制御装置50は、読み取った印影を、印影確認画面101の当該重要印の名称(種別)に対応して表示する。図27には、「出納印1」および「出納印2」の日付変更作業を行った時点における印影確認画面101を示している。
管理者が重要印17の印面の日付を誤って設定した場合、たとえば「平成27年12月22日」に設定すべきところ、図28に示すように、誤って「平成27年11月22日」に設定した場合には、制御装置50は、図28に示す日付誤り画面103を表示操作部13に表示させる。日付誤り画面103では、制御装置50が読み取った、誤った印影が拡大表示される。この場合、管理者が日付誤り画面103の右下に表示されている印影再取得ボタン108が操作されると、制御装置50は、押印準備動作を再開し、再度印影の取得を行う。
日付変更対象の全ての重要印17について日付変更が終了すると、管理者は、印影確認画面101の中央下にある完了ボタン106(図27参照)を操作する。完了ボタン106が操作されると、制御装置50は、記憶部52(管理テーブル53(図7参照))に記憶されている印章管理用日付の値をそれぞれ更新する。また、制御装置50は、記憶部52(管理テーブル53)に記憶されている印影情報100をそれぞれ更新する。その後、全ての個別扉21を閉じて、収納庫Jを閉じると施錠されると、図22のメニュー画面62に戻る。
物品管理装置1への新たな重要印の登録も、操作制御ユニット5および印影取得ユニット19を用いて行われる。この重要印の登録は管理者のみ行える。管理者は、表示操作部13に表示される別の管理者画面(図示しない)を操作して、登録すべき重要印の名称(種別)を指定する。また、制御装置50は、前記の押印準備動作および前記の印影読み取り動作を実行し、登録すべき重要印から印影を読み込む。このようにして、重要印の登録(重要印の名称および印影の登録)が行われる。なお、物品管理装置1への重要印の印影の登録は、印影取得ユニット19を用いて行うのではなく、当該重要印の印影の画像データ自体を通信あるいは記憶媒体を経由して物品管理装置1に与えることにより行うようにしてもよい。
また、管理者は、別の管理者画面(図示しない)を操作することにより、物品管理装置1に対する、重要印の取引情報の履歴を確認することができるようになっている。
以上により、この実施形態によれば、印章収納部Jに重要印17を収納しておくことができる。また、印章収納部Jに収納される重要印17を、当該重要印17の印影26に対応付けて管理する。これにより、重要印17を厳正に管理できる。したがって、物品管理装置1により、重要印17を厳正に管理しながら当該重要印17を収納できる。ゆえに、重要印17の印影違いを防止できる。
また、物品管理装置1が、重要印17自体を管理するだけでなく、当該重要印17の印影26も管理する。重要印17の印影26を、物品管理装置1を用いて管理するので、重要印17の印影26を紙台帳で管理する場合として比較して、重要印17をより一層厳正に管理できる。
印章収納部Jに対する重要印17の取り出しの際には、取り出された重要印17の印影26が印影取得ユニット19によって取得されると共に、取得された印影と、記憶部52に記憶されている印影情報100とが照合される。また、取り出された重要印17から取得された印影と、記憶部52に記憶されている印影情報100とが非照合である場合には、その旨が報知される。これにより、印章収納部Jから取り出す重要印17の印影26を、物品管理装置1を用いて管理できる。また、重要印17の印影26に含まれる日付28が適正であるか否かが判別される。これにより、重要印17の印影26の日付28を、適正な状態に保つことができる。
印章収納部Jに対する重要印17の返却の際には、返却される重要印17の印影26が印影取得ユニット19によって取得されると共に、取得された印影と、記憶部52に記憶されている印影情報100とが照合される。すなわち、印章収納部Jに返却される重要印17の印影を、物品管理装置1を用いて管理できる。また、重要印17の印影26に含まれる日付28が適正であるか否かが判別される。これにより、重要印17の印影26の日付28を、適正な状態に保つことができる。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明は他の形態で実施することもできる。
たとえば、重要印の取り出し時において、読み取った印影と印影情報100とが不一致である場合(印影違いである場合)に、制御装置50は、その後、重要印が収納される個別収納部9の個別施解錠機構22を施錠動作させないことによって、誤った重要印が取り出されていることを操作者に確実に知らせるようにしてもよい。これに代えて/併せて、制御装置50は、その後、印章収納部Jの施解錠機構11を施錠動作させないようにしてもよい。この場合、その後、物品管理装置1は、エラー状態(不能動化)になる。管理者が、別の管理者画面(図示しない)でエラー解除操作を行うことにより、エラー状態は解除される。
また、重要印の取り出しまたは返却時において、読み取った印影に含まれる日付が誤っている場合に、制御装置50は、その後、重要印が収納される個別収納部9の個別施解錠機構22を施錠動作させないようにしてもよい。これに代えて/併せて、制御装置50は、その後、印章収納部Jの施解錠機構11を施錠動作させないことによって、間違った日付の重要印が取り出されたことを操作者に確実に知らせるようにしてもよい。この場合、その後、物品管理装置1は、エラー状態(不能動化)になる。管理者が、別の管理者画面(図示しない)でエラー解除操作を行うことにより、エラー状態は解除される。
印影取得ユニット19については、次に述べるように、種々の変更を施すことができる。
たとえば、印影読み取り動作の開始を、読み取り開始スイッチ38の操作により行うとして説明したが、利用者IDの照合を行い、本人認証が行われた場合に印影読み取り動作を開始するようにしてもよい。また、押印案内画面75,85(図12や図18参照)に読み取り開始ボタン(図示しない)を設け、この読み取り開始ボタンが押されることにより、印影読み取り動作を開始するようにしてもよい。さらに、利用者IDの照合と、読み取り開始スイッチ38や読み取り開始ボタン(図示しない)の操作と操作が行われることにより、印影読み取り動作を開始するようにしてもよい。
また、取引対象の重要印の種別の選択(タッチボタン73(図10参照)やタッチボタン83(図17参照)の操作)から所定時間が経過したことに基づいて、印影読み取り動作を開始するようにしてもよい。この場合、読み取り開始用の操作手段(読み取り開始スイッチ38等)を設ける必要がない。
また、紙42にはプリンタ36によって印字日付情報45(図5参照)が印字されるとして説明したが、紙42に印字される情報は、日付(印字日付情報45)だけでなく、利用者の識別情報(利用者の名称や識別ID)等を含むものであってもよい。利用者の識別情報は、ログイン時に取得された識別情報が用いられる。
また、プリンタ36は、記録紙搬送経路43において、押印台35よりも上流側でなく下流側に配置されてもよい。この場合、記録紙搬送経路43において、撮像対象領域47よりも下流側に配置されてもよい。
また、印影取得ユニット19が重要印17から印影(印影情報76)を取得する手法として、重要印17の紙42への押印により、当該紙42に転写された印影をカメラ37によって撮像することにより印影(印影情報76)を取得する手法を例に挙げて説明したが、重要印17の印面をカメラ37によって直接撮像することにより重要印17から印影(印影情報76)を取得する手法が採用されていてもよい。この場合、紙42を用いた印影等の履歴は蓄積できないが、撮像データを保管することにより、印影等の履歴を蓄積することが可能である。これにより、紙42を介在させずに印影(印影情報76)を取得できるから、印影取得ユニット19の構成を簡素化することが可能である。
また、印影取得ユニット19が印章収納部Jに内蔵されているとして説明したが、印影取得ユニット19が印章収納部Jとは別置されていてもよい。
印章収納ユニット18については次に述べるように、種々の変更を施すことができる。
たとえば、個別収納部9の印章収納空間20が縦長であるとして説明したが、横長であってもよい。この場合、重要印17は横向き姿勢で保持されてもよい。
たとえば、有無センサ120を廃止してもよい。この場合、各個別収納部9の収納状態の有無を直接検出できないから、物品管理装置1による、個別収納部9における重要印17の有無の管理(すなわち、取り出し中、返却済み等の状態管理)は、当該個別収納部9への取り出しおよび返却の管理によって行われる。
また、有無センサ120を廃止する場合、押印案内画面75,85(図12や図18参照)は、個別収納部9の解錠から所定時間が経過したことに基づいて押印案内画面75を表示させるようにしてもよい。
また、撮像手段としてカメラ37を採用したが、イメージセンサを撮像手段として用いてもよい。
さらに、所定の重要印が収納されるべき個別収納部9が一つの個別収納部に定められていてよい。この場合、重要印は、予め定める個別収納部9から取り出され、当該個別収納部9に必ず返却されるから、第2の印章選択画面82(図17参照)において、タッチボタン83を表示させる必要はない。
また、物品管理装置1に登録される重要印に対する利用権限が1人の利用者のみに与えられるようになっていてもよい。この場合には、第1の印章選択画面72(図10参照)において、タッチボタン73を表示させる必要はない。
また、前述の実施形態では、印章収納ユニット18が、複数の個別収納部9を有しているとして説明したが、複数の重要印17を1つの印章収納空間で一括して収納する構成であってもよい。この場合において、印章収納ユニットから取り出した印影が不一致である場合には、図14の表示に代えて、「印鑑が間違っています。正しい印鑑を取り出して印鑑を押印し、読み取りスイッチを押してください」等のメッセージを表示するようにしてもよい。
また、前述の説明では、印影取得ユニット19が取得した印影に含まれる日付が適正であるか否かを判定するとして説明したが、印影と印影情報100との照合を行うが、取得した印影に含まれる日付が適正であるか否かの判定を行わないようにしてもよい。この場合には、制御装置50が日付情報を管理する必要はない。この場合、取引対象の重要印17として、その印影に日付を有さない重要印(たとえば役職印等)を採用してもよい。
また、収納部A〜Jのレイアウトや個々の大きさは、図1に限らず、任意に設定可能である。また、収納部A〜Jの開閉方式として、手前に引き出す引き出し方式に代えて、鉛直軸(図示しない)を中心として回動可能な横開き方式を採用してもよいし、扉7が左右の扉を含み、これら左右の扉が左右端の鉛直軸(図示しない)まわりに回動する観音開き方式を採用してもよい。また、この実施形態では、第1の収納ユニット2〜第3の収納ユニット4という3つの収納ユニットを示しているが、収納ユニットの数や、各収納ユニットにおける収納部の数は、管理する物品の種類や数に応じて、任意に設定可能である。
また、前述の実施形態では、管理装置として、物品管理装置1の操作制御ユニット5を用いるとして説明したが、物品管理装置1とは別に、パーソナルコンピュータ等の管理装置を物品管理装置1と通信可能に設けてもよい。このような物品管理システムでは、物品管理装置1とは別の管理装置を用いて、物品管理装置1の重要印の取り出し/返却のための操作や、重要印の管理のための操作を行う。
さらに、オフィスの同じエリアに物品管理装置1が複数台設置される場合には、個々の物品管理装置1に対して各種設定の処理を行うのは手間なので、いずれか1つの物品管理装置1を親機(管理装置)とし、残りの物品管理装置を子機として、親機と子機とを通信可能に設けてもよい。このような物品管理システムでは、親機側で、物品管理装置1の重要印の取り出し/返却のための操作や、重要印の管理のための操作を行う。
また、物品管理装置1の管理対象の重要印17が、日付差替え式の重要印でなく、印面の日付が回転する日付回転式の重要印であってもよい。
また、本発明に係る物品管理装置1は、銀行等の金融機関のオフィスに設置されるとしたが、コンビニエンスストアなどの店舗に設置されて使用されるものであってもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能で
ある。
1 :物品管理装置
5 :操作制御ユニット(管理手段、管理装置)
9 :個別収納部
11 :施解錠機構(施錠手段)
14 :磁気カードリーダ(認証手段)
15 :非接触カードリーダ(認証手段)
17 :重要印(印章)
19 :印影取得ユニット(印影取得手段)
22 :個別施解錠機構(個別解錠手段、施錠手段)
26 :印影
28 :日付
50 :制御装置(印影照合手段、非照合報知手段、施錠手段、日付読み取り手段、日付判定手段、個別解錠手段、認証手段)
52 :記憶部(記憶手段)
78 :第1の印章違い報知画面(非照合報知手段)
88 :第2の印章違い報知画面(非照合報知手段)
100 :印影情報
J :印章収納部

Claims (8)

  1. 印章を収納するための印章収納部と、
    前記印章収納部に収納される印章を、当該印章の印影に対応付けて管理する管理手段と、を含む物品管理装置。
  2. 前記管理手段は、前記印章収納部に収納される印章の印影に関する印影情報を記憶する記憶手段を含み、
    前記物品管理装置は、
    印章から印影を取得する印影取得手段と、
    前記印章収納部に対する印章の取出しまたは返却の際に前記印影取得手段によって取得された印影と、前記記憶手段に記憶されている前記印影情報とを照合する印影照合手段とをさらに含む、請求項1に記載の物品管理装置。
  3. 前記印影照合手段による照合の結果、前記印影が前記印影情報に一致しない場合に、一致しない旨を報知する非照合報知手段をさらに含む、請求項2に記載の物品管理装置。
  4. 前記印章収納部を施錠する施錠手段をさらに含み、
    前記施錠手段は、前記印影照合手段による照合の結果、前記印影が前記印影情報に一致する場合に施錠を行い、前記印影が前記印影情報に一致しない場合には施錠を行わない、請求項2に記載の物品管理装置。
  5. 印章の印影は、日付を含み、
    前記印影取得手段によって取得された印影から、当該印影に含まれる日付を読み取る日付読み取り手段と、
    前記日付取得手段によって読み取られた日付が正しいか否かを判定する日付判定手段とをさらに含む、請求項2〜4のいずれか一項に記載の物品管理装置。
  6. 前記印章収納部は、印章を個別に収納するための個別収納部を複数個有している、請求項1〜5のいずれか一項に記載の物品管理装置。
  7. 各個別収納部を個別に解錠する個別解錠手段と、
    印章の取り出しまたは返却を行う利用者を認証する認証手段とをさらに含み、
    前記認証手段により当該利用者が認証された場合には、取り出し対象または返却対象の印章に対応する前記個別収納部を前記個別解錠手段が解錠する、請求項6に記載の物品管理装置。
  8. 印章を収納するための印章収納部と、前記印章収納部を施錠する施錠手段とを有する物品管理装置と、
    前記印章収納部に収納される印章を、当該印章の印影に対応付けて管理する管理装置と、を含む物品管理システム。
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