JP2018190283A - 有価媒体処理システム、有価媒体入金機、データ取扱装置および有価媒体処理方法 - Google Patents

有価媒体処理システム、有価媒体入金機、データ取扱装置および有価媒体処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018190283A
JP2018190283A JP2017094078A JP2017094078A JP2018190283A JP 2018190283 A JP2018190283 A JP 2018190283A JP 2017094078 A JP2017094078 A JP 2017094078A JP 2017094078 A JP2017094078 A JP 2017094078A JP 2018190283 A JP2018190283 A JP 2018190283A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valuable medium
valuable
information
medium
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017094078A
Other languages
English (en)
Inventor
早央里 伊藤
Saori Ito
早央里 伊藤
弘章 工藤
Hiroaki Kudo
弘章 工藤
加織 丸山
Kaori Maruyama
加織 丸山
ゆう子 岡本
Yuko Okamoto
ゆう子 岡本
浩史 黒塚
Hiroshi Kurozuka
浩史 黒塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Glory Ltd
Original Assignee
Glory Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Glory Ltd filed Critical Glory Ltd
Priority to JP2017094078A priority Critical patent/JP2018190283A/ja
Publication of JP2018190283A publication Critical patent/JP2018190283A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】操作者や企業等の主体にとっての利便性を向上させることができる有価媒体処理システム、有価媒体入金機、データ取扱装置および有価媒体処理方法を提供する。
【解決手段】少なくとも有価媒体の入金処理が行われる有価媒体処理システム1は、有価媒体の入金を行った主体の識別情報を認証する認証部86と、処理部により処理された有価媒体の入金情報および認証部86により認証された識別情報を関連付けて記憶する記憶部84と、記憶部84に記憶されている情報に基づいて、同一の識別情報に対応する複数の入金情報を1つの媒体に記録することを指示する制御部80とを備えている。
【選択図】図6

Description

本発明は、少なくとも貨幣等の有価媒体の入金処理が行われる有価媒体処理システム、このような有価媒体処理システムに設けられた有価媒体入金機およびデータ取扱装置、ならびにこのような有価媒体処理システムによる有価媒体処理方法に関する。
従来より、金融機関、運輸機関、小売店等において、貨幣の入金処理を行う貨幣入金機が導入されている。このような貨幣入金機としては例えば特許文献1等に開示されるものが知られている。特許文献1に開示される貨幣入金機では、売上金等としての貨幣の入金処理が行われると、入金された貨幣の金額等が印字されたレシートが発行されるようになっている。ここで、売上金等としての貨幣の入金処理を行った操作者が、貨幣入金機を設置したユーザ企業と異なる所属の者(例えば、業務受託企業の従業員やアルバイト等)である場合には、発行されたレシートは取引上、領収書として扱われるようになる。この場合には、発行されたレシートに収入印紙を法律上貼り付ける必要がある。
特開2016−126577号公報
例えば、貨幣入金機に入金されるべき売上金等としての貨幣の量が、当該貨幣入金機において1回の入金処理で取り扱うことができる貨幣の量を超える場合等においては、売上金等としての貨幣の入金処理を複数回に分ける必要がある。このような場合においては、1台の貨幣入金機で複数回の貨幣の入金処理を行うか、複数の貨幣入金機で貨幣の入金処理を並列に行う必要がある。そのため、貨幣の入金処理毎にレシートが発行されるため、複数枚のレシートが発行されるようになる。しかしながら、貨幣の入金処理毎に複数枚のレシートが発行されると、貨幣の入金処理を行う操作者や企業等にとっての利便性が悪くなるという問題がある。例えば、売上金等としての貨幣の入金処理を行った操作者が貨幣入金機を設置したユーザ企業と異なる所属の者である場合には、発行されたレシートの枚数分だけ収入印紙が必要になってしまう。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、操作者や企業等の主体にとっての利便性を向上させることができる有価媒体処理システム、有価媒体入金機、データ取扱装置および有価媒体処理方法を提供することを目的とする。
本発明の有価媒体処理システムは、少なくとも有価媒体の入金処理が行われる有価媒体処理システムであって、有価媒体の処理を行う処理部と、有価媒体の入金を行った主体の識別情報を認証する認証部と、前記処理部により処理された有価媒体の入金情報および前記認証部により認証された識別情報を関連付けて記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶されている情報に基づいて、同一の識別情報に対応する複数の入金情報を1つの媒体に記録することを指示する制御部と、を備えたことを特徴とする。
このような有価媒体処理システムによれば、有価媒体の入金情報および認証部により認証された識別情報を関連付けて記憶部に記憶させておき、記憶部に記憶されている情報に基づいて、同一の識別情報に対応する複数の入金情報を1つの媒体に記録することを指示することにより、操作者や企業等の主体にとっての利便性を向上させることができるようになる。
本発明の有価媒体処理システムにおいては、同一の識別情報に対応する複数の入金情報が記録される媒体は持ち運び可能なものであってもよい。
本発明の有価媒体処理システムは、媒体に対して印字を行う印字部を更に備え、前記制御部は、同一の識別情報に対応する複数の入金情報を1つの媒体に記録する際に、同一の識別情報に対応する複数の入金情報を1つの媒体に印字するよう前記印字部を制御するようになっていてもよい。
また、前記制御部は、所定のタイミングで同一の識別情報に対応する複数の入金情報を1つの媒体に記録することを指示するようになっていてもよい。
この場合、所定のタイミングは、前記認証部により認証された識別情報が特定の識別情報であったときであってもよい。
また、前記制御部は、同一の識別情報に対応する複数の入金情報として、複数の入金情報における入金された有価媒体の合計金額および各々の入金情報における有価媒体の入金金額のうち少なくともいずれか一方または両方を1つの媒体に記録することを指示するようになっていてもよい。
また、前記有価媒体処理システムは少なくとも1つの有価媒体入金機を備えており、各々の前記有価媒体入金機に前記処理部が設けられており、同一の前記有価媒体入金機において複数回の有価媒体の入金処理が行われたときに、前記記憶部は複数回の有価媒体の入金情報および前記認証部により認証された識別情報を入金処理毎に関連付けて記憶するようになっており、前記制御部は、前記記憶部に記憶されている情報に基づいて、同一の識別情報に対応する、同一の前記有価媒体入金機における複数回の有価媒体の入金情報を1つの媒体に記録することを指示するようになっていてもよい。
あるいは、前記有価媒体処理システムは複数の有価媒体入金機を備えており、前記記憶部は、複数の前記有価媒体入金機の前記処理部により処理された有価媒体の入金情報および前記認証部により認証された識別情報を前記有価媒体入金機毎に関連付けて記憶するようになっており、前記制御部は、前記記憶部に記憶されている情報に基づいて、同一の識別情報に対応する、複数の前記有価媒体入金機における有価媒体の入金情報を1つの媒体に記録することを指示するようになっていてもよい。
また、有価媒体の入金処理を行う際に、有価媒体の入金情報を他の有価媒体の入金処理に係る有価媒体の入金情報と関連付けるか否かを選択することができるようになっており、他の有価媒体の入金処理に係る有価媒体の入金情報と関連付けることが選択された場合においてのみ、有価媒体の入金情報が同一の識別情報に対応する他の入金情報とまとめて1つの媒体に記録されるようになっていてもよい。
本発明の有価媒体入金機は、少なくとも有価媒体の入金処理を行う有価媒体入金機であって、有価媒体の処理を行う処理部と、有価媒体の入金を行った主体の識別情報を認証する認証部と、有価媒体の入金情報および前記認証部により認証された識別情報を関連付けて記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶されている情報に基づいて、同一の識別情報に対応する複数の入金情報を1つの媒体に記録することを指示する制御部と、を備えたことを特徴とする。
このような有価媒体入金機によれば、有価媒体の入金情報および認証部により認証された識別情報を関連付けて記憶部に記憶させておき、記憶部に記憶されている情報に基づいて、同一の識別情報に対応する複数の入金情報を1つの媒体に記録することを指示することにより、操作者や企業等の主体にとっての利便性を向上させることができるようになる。
また、前記有価媒体入金機において複数回の有価媒体の入金処理が行われたときに、前記記憶部は複数回の有価媒体の入金情報および前記認証部により認証された識別情報を入金処理毎に関連付けて記憶するようになっており、前記制御部は、前記記憶部に記憶されている情報に基づいて、同一の識別情報に対応する、複数回の有価媒体の入金情報を1つの媒体に記録することを指示するようになっていてもよい。
あるいは、前記有価媒体入金機には、他の有価媒体入金機から有価媒体の入金情報および有価媒体の入金を行った主体の識別情報が関連付けて送信されるようになっており、前記記憶部は、前記処理部により処理された有価媒体の入金情報および前記認証部により認証された識別情報を関連付けて記憶するとともに、他の有価媒体入金機から送信された有価媒体の入金情報および有価媒体の入金を行った主体の識別情報を関連付けて記憶するようになっており、前記制御部は、前記記憶部に記憶されている情報に基づいて、同一の識別情報に対応する、前記有価媒体入金機および他の有価媒体入金機を含む複数の有価媒体入金機に関連する有価媒体の入金情報を1つの媒体に記録することを指示するようになっていてもよい。
本発明のデータ取扱装置は、少なくとも有価媒体の入金処理が行われる有価媒体入金機に関するデータの取扱いを行うデータ取扱装置であって、有価媒体の入金情報および有価媒体の入金を行った主体の識別情報を関連付けて記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶されている情報に基づいて、同一の識別情報に対応する複数の入金情報を1つの媒体に記録することを指示する制御部と、を備えたことを特徴とする。
このようなデータ取扱装置によれば、有価媒体の入金情報および有価媒体の入金を行った主体の識別情報を関連付けて記憶部に記憶させておき、記憶部に記憶されている情報に基づいて、同一の識別情報に対応する複数の入金情報を1つの媒体に記録することを指示することにより、操作者や企業等の主体にとっての利便性を向上させることができるようになる。
また、前記データ取扱装置は前記有価媒体入金機の一部として設けられていてもよい。
あるいは、前記データ取扱装置は前記有価媒体入金機とは別に設けられており、当該データ取扱装置には、前記有価媒体入金機から有価媒体の入金情報および有価媒体の入金を行った主体の識別情報が関連付けて送信されるようになっていてもよい。
本発明の有価媒体処理方法は、少なくとも有価媒体の入金処理が行われる有価媒体処理方法であって、有価媒体の処理を行う工程と、有価媒体の入金を行った主体の識別情報を認証する工程と、有価媒体の入金情報および認証された識別情報を関連付けて記憶部に記憶させる工程と、前記記憶部に記憶されている情報に基づいて、同一の識別情報に対応する複数の入金情報を1つの媒体に記録することを指示する工程と、を備えたことを特徴とする。
このような有価媒体処理方法によれば、有価媒体の入金情報および認証された識別情報を関連付けて記憶部に記憶させておき、記憶部に記憶されている情報に基づいて、同一の識別情報に対応する複数の入金情報を1つの媒体に記録することを指示することにより、操作者や企業等の主体にとっての利便性を向上させることができるようになる。
本発明の有価媒体処理システム、有価媒体入金機、データ取扱装置および有価媒体処理方法によれば、操作者や企業等の主体にとっての利便性を向上させることができる。
本発明の実施の形態に係る有価媒体処理システムが設置される店舗の構成を概略的に示す構成図である。 本発明の実施の形態に係る有価媒体処理システムにおける有価媒体処理装置の外観を示す斜視図である。 図2に示す有価媒体処理装置の内部構成を模式的に示す構成図である。 図2等に示す有価媒体処理装置における制御系の構成を示す制御ブロック図である。 図2等に示す有価媒体処理装置に用いられる表示機能付き記録媒体の構成を示す構成図である。 本発明の実施の形態に係る有価媒体処理システムの機能を示す機能ブロック図である。 変形例に係る有価媒体処理システムの機能を示す機能ブロック図である。 (a)(b)は、図2等に示す有価媒体処理装置の印字部により印字が行われたレシートを示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1乃至図8は、本実施の形態による有価媒体処理システムやこの有価媒体処理システムに設けられた有価媒体処理装置等を示す図である。
まず、図1を用いて本実施の形態に係る有価媒体処理システム1が設置される店舗の構成について簡単に説明する。ショッピングセンター等の店舗において、様々な商品が陳列された商品棚が設置される直営店のフロント領域には、顧客が商品の精算を行うためのレジカウンターが複数設けられており、各レジカウンターにはレジ釣銭機200およびPOSレジスタ250の組合せ体が設置されている。なお、各レジカウンターにPOSレジスタ250が設置されておらずレジ釣銭機200のみが設置されるようになっていてもよい。顧客がこのようなレジカウンターで商品の精算を行う際に、店員は、顧客から受け取った商品の代金としての貨幣や商品券をレジ釣銭機200に入金したり、釣銭としての貨幣をレジ釣銭機200から出金して顧客に返却したりするようになっている。また、このような店舗における顧客の立ち入りが禁止された出納室(バックヤード領域)には、レジ釣銭機200から回収された売上金としての貨幣を入金したり、レジ釣銭機用の釣銭準備金としての貨幣を出金したりする売上入金機が複数(図1に示す例では3つ)設置されている。また、店舗内に直営店とは別にテナントがある場合には、テナントのレジカウンターにもレジ釣銭機200およびPOSレジスタ250の組合せ体が設置されるようになる。なお、テナントのレジカウンターにPOSレジスタ250が設置されておらずレジ釣銭機200のみが設置されるようになっていてもよい。そして、直営店のフロント領域のレジカウンターに設置されたレジ釣銭機200から回収された売上金としての貨幣に加えて、各テナントから持ち込まれた売上金としての貨幣が出納室の売上入金機に入金されるようになる。また、売上入金機に入金された売上金としての貨幣は、警送会社の収集担当者により回収されて当該警送会社の管理センターに運搬されるようになっている。なお、本実施の形態では、このような売上入金機として、紙幣、硬貨、商品券等を含む有価媒体の処理を一つの装置で行うような有価媒体処理装置10が用いられるようになっている。また、複数の有価媒体処理装置10により、本実施の形態に係る有価媒体処理システム1が構成されるようになっている。このような有価媒体処理システム1および有価媒体処理装置10の構成や機能の詳細について図2乃至図7を用いて説明する。
図2および図3に示すように、本実施の形態による有価媒体処理装置10は略直方体形状の筐体12を有しており、この筐体12内には、紙幣や商品券等の紙葉類の処理を行う紙葉類処理機構20および硬貨の処理を行う硬貨処理機構50がそれぞれ設けられている。なお、本実施の形態では、紙葉類処理機構20および硬貨処理機構50は、それぞれ、有価媒体の処理を行う処理部として機能するようになっている。また、図2に示すように、有価媒体処理装置10を正面から見て右側部分には上方から順に紙葉類投入部22、リジェクト部30、および紙葉類集積部32(後述)の前面開口を開閉するためのシャッタ33がそれぞれ配設されている。また、有価媒体処理装置10を正面から見て左側部分には硬貨投入部52が配設されている。また、有価媒体処理装置10の上側部分には例えばタッチパネル等からなる操作表示部82が配設されている。また、有価媒体処理装置10の前面下部には下部扉14が設けられており、この下部扉14を開くことにより、筐体12内に収容された紙葉類収納カセット38、40(後述)や硬貨収納カセット68、70(後述)を筐体12の外部に引き出すことができるようになっている。
次に、このような有価媒体処理装置10における紙葉類処理機構20および硬貨処理機構50の構成の詳細についてそれぞれ図3を用いて以下に説明する。なお、図3における筐体12の左側の側面が有価媒体処理装置10の前面側(すなわち、図2に示すように有価媒体処理装置10を手前側から見たときの正面側)となっており、図3における右方向が筐体12の奥行き方向となっている。また、図3においては、紙葉類処理機構20の構成と硬貨処理機構50の構成とを1枚の図面に表示するため、両処理機構が前後に位置するように模式的に示されている。
図3に示すように、紙葉類処理機構20において、紙葉類投入部22には紙葉類繰出部23が設けられており、この紙葉類投入部22に積層状態で投入された紙幣や商品券等の紙葉類は紙葉類繰出部23により1枚ずつ有価媒体処理装置10の筐体12内に繰り出されるようになっている。また、紙葉類投入部22には紙葉類搬送部24が接続されており、紙葉類繰出部23により紙葉類投入部22から繰り出された紙幣や商品券等の紙葉類は紙葉類搬送部24により1枚ずつ搬送されるようになっている。また、紙葉類搬送部24には紙葉類識別部26が介設されており、紙葉類搬送部24により搬送される紙幣や商品券等の紙葉類は紙葉類識別部26によりその種類や金種等について識別が行われるようになっている。より詳細には、紙葉類識別部26には撮像部としてイメージセンサ27が設けられており、このイメージセンサ27により紙幣や商品券等の紙葉類の表面が撮像されてその画像データが取得されるようになっている。また、紙葉類識別部26は、イメージセンサ27により取得された紙幣や商品券の画像データに基づいて、紙幣の記番号や商品券の券番号(以下、これらをまとめて有価媒体の識別番号ともいう)を取得するようになっている。
また、紙葉類搬送部24における紙葉類識別部26よりも下流側には消し込み部28が設けられている。消し込み部28は例えばインクジェットプリンタ等からなり、紙葉類識別部26により識別が行われた紙葉類が商品券である場合には、このような商品券の表面に対して消し込み部28により「済」印等の所定の内容が印字されるようになっている。このことにより、有価媒体処理装置10の筐体12内に投入されて紙葉類識別部26により識別が行われた商品券について、所定の内容が印字されることにより、操作者はこのような商品券が紙葉類処理機構20で処理済のものであることを視認することができるようになる。なお、消し込み部28により商品券に印字される内容や位置は任意に設定することができるようになっている。また、商品券の種類に応じて、消し込み部28による印字を行うか否かの設定を行うことができるようになっている。
また、図3に示すように、紙葉類搬送部24にはリジェクト部30が接続されており、紙葉類識別部26により識別された紙葉類のうち、正常な紙幣ではないと識別された紙幣や予め設定された所定の種類のものではない商品券がリジェクト券として紙葉類搬送部24からリジェクト部30に送られてこのリジェクト部30に集積されるようになっている。リジェクト部30は有価媒体処理装置10の筐体12の外部から操作者がアクセス可能となっており、リジェクト部30に集積されたリジェクト券は操作者により筐体12の外部に取り出されるようになっている。
また、図3に示すように、紙葉類搬送部24には紙葉類集積部32が接続されており、紙葉類識別部26により識別された紙葉類のうち予め設定された所定の種類の紙葉類が紙葉類搬送部24から紙葉類集積部32に送られてこの紙葉類集積部32に集積されるようになっている。図2および図3に示すように、紙葉類集積部32には、この紙葉類集積部32の前面開口の開閉を行うシャッタ33が設けられており、このシャッタ33を開くことにより、操作者は紙葉類集積部32に集積された紙葉類を有価媒体処理装置10の筐体12の外部に取り出すことができるようになっている。このようなシャッタ33の開閉は後述する制御部80により制御されるようになっている。なお、紙葉類集積部32の前面開口にシャッタ33を設置することを省略することもでき、この場合には、紙葉類集積部32は有価媒体処理装置10の筐体12の外部から操作者がいつでもアクセス可能となる。
また、図3に示すように、紙葉類搬送部24には第1の紙葉類一時保留部34および第2の紙葉類一時保留部36がそれぞれ接続されており、紙葉類識別部26により識別された紙葉類のうち予め設定された所定の種類の紙葉類が紙葉類搬送部24から第1の紙葉類一時保留部34や第2の紙葉類一時保留部36に送られてこれらの第1の紙葉類一時保留部34や第2の紙葉類一時保留部36に一時的に保留されるようになっている。また、第1の紙葉類一時保留部34の下方には第1の紙葉類収納カセット38が設けられているとともに、第2の紙葉類一時保留部36の下方には第2の紙葉類収納カセット40が設けられている。そして、第1の紙葉類一時保留部34や第2の紙葉類一時保留部36に紙葉類が一時的に保留された後、有価媒体処理装置10の制御部80(後述)に対して操作表示部82(後述)により入金確定の指令が与えられると、第1の紙葉類一時保留部34や第2の紙葉類一時保留部36の底面が開放されてこれらの第1の紙葉類一時保留部34や第2の紙葉類一時保留部36に一時的に保留されている紙葉類が第1の紙葉類収納カセット38や第2の紙葉類収納カセット40に収納されるようになっている。これらの第1の紙葉類収納カセット38や第2の紙葉類収納カセット40は、有価媒体処理装置10の筐体12から取り外し可能となっており、第1の紙葉類収納カセット38や第2の紙葉類収納カセット40を筐体12から取り外すことによりこれらの第1の紙葉類収納カセット38や第2の紙葉類収納カセット40に収納されている紙葉類を取り出すことができるようになっている。
また、第1の紙葉類一時保留部34や第2の紙葉類一時保留部36に紙葉類が一時的に保留された後、有価媒体処理装置10の制御部80(後述)に対して操作表示部82(後述)により返却指令が与えられると、第1の紙葉類一時保留部34や第2の紙葉類一時保留部36に一時的に保留された紙葉類が有価媒体処理装置10の筐体12の外部に返却されるようになっている。ここで、第1の紙葉類一時保留部34や第2の紙葉類一時保留部36は、第1の紙葉類収納カセット38や第2の紙葉類収納カセット40から独立して有価媒体処理装置10の筐体12から手前側に引き出し可能となっている。具体的には、図2に示すように、有価媒体処理装置10の前面において下部扉14の右上箇所に一時保留部用扉16が設けられており、第1の紙葉類一時保留部34内の保留紙幣を回収する際には、この一時保留部用扉16を開くことで第1の紙葉類一時保留部34内の保留紙幣を取り出すことができるようになっている。一方、第2の紙葉類一時保留部36内の保留紙幣を回収する際には、この一時保留部用扉16を開き、第1の紙葉類一時保留部34および第2の紙葉類一時保留部36をそれぞれ筐体12から手前側に引き出すことで第2の紙葉類一時保留部36の上面から保留紙幣を取り出すことができるようになる。
次に、硬貨処理機構50の構成について以下に説明する。図2および図3に示すように、硬貨処理機構50には例えばホッパ等からなる硬貨投入部52が設けられており、この硬貨投入部52には硬貨搬送部54が接続されている。ここで、硬貨投入部52に投入された硬貨は硬貨搬送部54により一層一列状態で1枚ずつ搬送されるようになっている。また、硬貨搬送部54には硬貨識別部56が設けられており、硬貨搬送部54により搬送される硬貨は硬貨識別部56によりその真偽や金種等について識別が行われるようになっている。
また、硬貨識別部56よりも硬貨の搬送方向における下流側において、硬貨搬送部54の搬送面には硬貨リジェクト口および2つの分岐口がそれぞれ設けられており、これらの硬貨リジェクト口や各分岐口にはソレノイド付き選別部材(図示せず)がそれぞれ設けられている。そして、各ソレノイド付き選別部材により、硬貨搬送部54により搬送される硬貨が硬貨リジェクト口や各分岐口に選択的に入れられ、硬貨搬送部54から分岐されるようになっている。
図3に示すように、硬貨搬送部54における硬貨リジェクト口の下方には硬貨リジェクトシュート58を介して硬貨リジェクト部60が設けられている。ここで、硬貨識別部56により識別された硬貨のうち、正常な硬貨ではないリジェクト硬貨は硬貨リジェクト口により硬貨搬送部54から分岐されて硬貨リジェクトシュート58に送られ、この硬貨リジェクトシュート58により硬貨リジェクト部60に導かれるようになっている。このような硬貨リジェクト部60は有価媒体処理装置10の筐体12の外部に取り出し可能となっており、操作者は、硬貨リジェクト部60を筐体12の外部に取り出した後、この硬貨リジェクト部60からリジェクト硬貨を取り出すようになっている。
また、硬貨搬送部54に設けられた2つの分岐口の各々の下方には第1の硬貨搬送シュート61および第2の硬貨搬送シュート63を介して第1の硬貨一時保留部62および第2の硬貨一時保留部64がそれぞれ設けられており、所定の金種の硬貨がそれぞれ硬貨搬送部54から分岐口により分岐されて第1の硬貨搬送シュート61や第2の硬貨搬送シュート63に送られ、第1の硬貨一時保留部62や第2の硬貨一時保留部64に一時的に保留されるようになっている。ここで、第1の硬貨一時保留部62および第2の硬貨一時保留部64はそれぞれ、上方および下方が開口された枠体と、この枠体の下方開口を選択的に閉じる底板とを有しており、枠体の下方開口を底板が閉じた状態で、第1の硬貨一時保留部62や第2の硬貨一時保留部64に硬貨が一時的に保留されるようになっている。
また、図3に示すように、第1の硬貨一時保留部62や第2の硬貨一時保留部64の下方には、硬貨返却箱66、第1の硬貨収納カセット68および第2の硬貨収納カセット70がそれぞれ設けられており、第1の硬貨一時保留部62や第2の硬貨一時保留部64に一時的に保留された硬貨は、これらの硬貨返却箱66、第1の硬貨収納カセット68および第2の硬貨収納カセット70のうち何れかに送られるようになっている。ここで、第1の硬貨収納カセット68には第1の硬貨一時保留部62に一時的に保留された硬貨が送られるようになっており、また、第2の硬貨収納カセット70には第2の硬貨一時保留部64に一時的に保留された硬貨が送られるようになっている。また、硬貨返却箱66は2つの領域に区分けされている。そして、第1の硬貨一時保留部62や第2の硬貨一時保留部64に硬貨が一時的に保留された後、有価媒体処理装置10の制御部80(後述)に対して操作表示部82(後述)により入金確定の指令が与えられると、第1の硬貨一時保留部62や第2の硬貨一時保留部64の枠体が水平方向に移動して、この枠体内にある硬貨がそれぞれ第1の硬貨収納カセット68や第2の硬貨収納カセット70に収納されるようになる。これらの第1の硬貨収納カセット68や第2の硬貨収納カセット70は、有価媒体処理装置10の筐体12から取り外し可能となっており、第1の硬貨収納カセット68や第2の硬貨収納カセット70を筐体12から取り外すことによりこれらの第1の硬貨収納カセット68や第2の硬貨収納カセット70に収納されている硬貨を取り出すことができるようになっている。
また、第1の硬貨一時保留部62や第2の硬貨一時保留部64に硬貨が一時的に保留された後、有価媒体処理装置10の制御部80(後述)に対して操作表示部82(後述)により返却指令が与えられると、第1の硬貨一時保留部62や第2の硬貨一時保留部64の底板が水平方向に移動して枠体の下部開口が開くことにより、この枠体内にある硬貨が硬貨返却箱66に収納される。ここで、前述したように硬貨返却箱66は2つの領域に区分けされており、第1の硬貨一時保留部62および第2の硬貨一時保留部64からそれぞれ送られた硬貨が、2つに区分けされた各領域に収納されるようになる。硬貨返却箱66は有価媒体処理装置10の筐体12から前方に引き出し可能となっており、硬貨返却箱66を筐体12から前方に引き出すことにより操作者はこの硬貨返却箱66から返却硬貨を取り出すことができるようになる。
また、本実施の形態では、紙葉類集積部32、第1の紙葉類収納カセット38、第2の紙葉類収納カセット40、第1の硬貨収納カセット68および第2の硬貨収納カセット70からなる各有価媒体収納部へのアクセスが規制部75(図4参照)により有価媒体収納部毎に規制されるようになっている。より詳細には、紙葉類収納カセット38、40や硬貨収納カセット68、70については、各収納カセットに対応してカセットロック部(図示せず)が設けられており、これらのカセットロック部により有価媒体処理装置10の筐体12内に各収納カセットを選択的にロックして取出不可とするようになっている。そして、このような規制部75によるロックを解除することにより、有価媒体処理装置10の筐体12内から第1の紙葉類収納カセット38のみを取り出す動作や、有価媒体処理装置10の筐体12内から第1の紙葉類収納カセット38、第2の紙葉類収納カセット40、第1の硬貨収納カセット68、第2の硬貨収納カセット70を一体的に取り出す動作等を選択的に行うことができるようになる。また、本実施の形態では、上述した規制部75により紙葉類集積部32へのアクセスも選択的に規制することができるようになっている。具体的には、規制部75は、紙葉類集積部32の前面開口を開閉するためのシャッタ33の開閉を選択的に規制することにより、当該前面開口をシャッタ33により閉じた場合には操作者が紙葉類集積部32から紙葉類を筐体12の外部に取り出せないようにし、一方、紙葉類集積部32の前面開口をシャッタ33が開いた場合には操作者が紙葉類集積部32から紙葉類を筐体12の外部に取り出せるようにしている。
また、図3に示すように、本実施の形態の有価媒体処理装置10では、この有価媒体処理装置10における各構成要素の制御を行う制御部80が設けられている。より詳細には、制御部80には紙葉類処理機構20、硬貨処理機構50、規制部75等がそれぞれ接続されており、この制御部80から各構成要素に指令信号が送られることにより、これらの各構成要素が制御されるようになっている。また、前述したように、有価媒体処理装置10の上側部分には例えばタッチパネル等からなる操作表示部82が配設されているが、この操作表示部82も制御部80に接続されており、このことにより、操作者は操作表示部82によって制御部80に対して様々な指令を与えたり、あるいは操作表示部82における表示内容が制御部80により制御されたりするようになっている。このような操作表示部82には、例えば操作ガイダンスや入金処理時の取引データ、あるいは各収納カセット38、40、68、70や紙葉類集積部32に収納された貨幣や商品券の在高等のデータが表示されるようになっている。
また、制御部80には記憶部84が接続されており、この記憶部84には、入金処理時の取引データや、各収納カセット38、40、68、70や紙葉類集積部32に収納された貨幣や商品券の在高等のデータが記憶されるようになっている。
また、制御部80には、操作者の識別情報(具体的には、操作者の識別番号)を認証するための認証部86が接続されている。認証部86は、例えば有価媒体処理装置10の上側部分における操作表示部82の右側に配置され、操作者が携帯するICカードの読み取りを行うICカードリーダ86a(図2参照)からなり、このようなICカードリーダ86aで操作者が携帯するICカードの読み取りを行うことによりこの操作者の識別情報が認証されるようになっている。なお、認証部86としては、ICカードリーダ86aの代わりに、操作者が携帯する磁気カードの読み取りを行う磁気カードリーダが用いられてもよい。また、操作者は、ICカードをICカードリーダ86aに読み取らせる代わりに、操作表示部82や別途設けられたキーボード等(図示せず)により操作者IDやパスワードを入力し、この入力された操作者IDやパスワードに基づいて認証部86が操作者の識別情報を認証するようになっていてもよい。また、認証部86は、操作者の指紋や網膜をチェックするような生体認証を行うことにより当該操作者の識別情報を認証するようになっていてもよい。
また、本実施の形態の有価媒体処理システム1では、図5に示すような、持ち運び可能な表示機能付き記録媒体96が用いられるようになっていてもよい。この場合には、有価媒体処理装置10の上側部分における操作表示部82の右側に、表示機能付き記録媒体96に様々な情報を記録するとともに当該表示機能付き記録媒体96に記録された情報を読み取るリーダライタ92と、リーダライタ92の下方に設けられ、表示機能付き記録媒体96を載置するための載置台94とがそれぞれ設けられるようになる。なお、図2ではICカードリーダ86aおよびリーダライタ92が別々に設けられている態様が示されているが、変形例に係る有価媒体処理システム1においてICカードリーダ86aおよびリーダライタ92が一体的に設けられていてもよい。また、図4に示すように、リーダライタ92は制御部80に接続されており、制御部80がリーダライタ92に指令を与えることにより表示機能付き記録媒体96に様々な情報を記録させたり、リーダライタ92により表示機能付き記録媒体96から読み取られた情報が制御部80に送られたりするようになっている。また、表示機能付き記録媒体96はタッチパネルやモニタ等の表示部96aを有しており、有価媒体処理装置10の入金処理時の取引データや、各収納カセット38、40、68、70や紙葉類集積部32に収納された貨幣や商品券の在高等のデータ等の情報が表示部96aに表示されるようになっている。具体的には、有価媒体処理装置10において有価媒体の入金処理が行われた場合には、有価媒体(具体的には、例えば貨幣)の金種毎の枚数や金額、入金処理の合計金額、有価媒体処理装置10に入金された貨幣の回収元となる直営店のレジカウンターやテナントの識別情報、貨幣の入金処理を行った操作者の識別情報、貨幣の入金処理が行われた年月日等の情報がリーダライタ92により表示機能付き記録媒体96に書き込まれ、この書き込まれた情報が表示部96aに表示されるようになる。なお、図5では入金処理が行われた商品券に係る入金情報の表示が省略されているが、商品券に係る入金情報が貨幣に係る入金情報とともに表示部96aに表示されるようになっていてもよい。
また、制御部80にはプリンタ等の印字部88が接続されており、この印字部88により、入金処理時の取引データや、有価媒体処理装置10の締め処理や回収処理の際における各収納カセット38、40、68、70や紙葉類集積部32に収納された貨幣や商品券の在高等のデータ等がレシートに印字されるようになっている。このような印字部88による印字内容の詳細については後述する。
また、制御部80には通信部90が接続されており、この通信部90により、有価媒体処理装置10の制御部80は上位装置や他の有価媒体処理装置10等の外部装置に対して信号の送受信を行うことができるようになっている。具体的には、有価媒体処理装置10の入金処理時の取引データが通信部90を介して上位端末や他の有価媒体処理装置10等に送信されたり、有価媒体処理装置10の様々な設定情報等が通信部90により上位端末等から受信されたりするようになっている。
本実施の形態の有価媒体処理システム1では、直営店やテナントのレジ釣銭機200から売上金として回収された有価媒体の入金処理が行われる際に、例えば有価媒体処理装置10に入金されるべき売上金としての貨幣や商品券等の有価媒体の量が、当該有価媒体処理装置10において1回の入金処理で取り扱うことができる有価媒体の量を超える場合には、売上金等としての有価媒体の入金処理が複数回に分けられるようになる。具体的には、1つの有価媒体処理装置10で複数回の有価媒体の入金処理を行ったり、複数の有価媒体処理装置10で売上金等としての有価媒体の入金処理を並列で行ったりするようになる。また、本実施の形態の有価媒体処理システム1では、テナントのレジ釣銭機200から売上金として回収された有価媒体の入金処理が行われる場合に、有価媒体処理装置10の制御部80は、認証部86により認証された同一の識別情報に対応する複数の入金情報を1つの媒体に記録することを指示するようになっている。具体的には、制御部80は、認証部86により認証された同一の識別情報に対応する複数の入金情報を1枚のレシートに印字するよう印字部88を制御するようになっている。このような動作について以下に詳述する。
図6に示すように、本実施の形態の有価媒体処理システム1では、複数の有価媒体処理装置10のうちある一つの有価媒体処理装置10は親機として機能し、その他の有価媒体処理装置10は子機として機能するようになっている。そして、テナントのレジ釣銭機200から売上金として回収された有価媒体の入金処理が行われる際に、例えば有価媒体処理装置10に入金されるべき売上金としての貨幣や商品券等の有価媒体の量が、当該有価媒体処理装置10において1回の入金処理で取り扱うことができる有価媒体の量を超える場合には、操作者は親機および子機を含む複数の有価媒体処理装置10で売上金等としての有価媒体の入金処理を並列で行う。具体的には、親機および子機を含む複数の有価媒体処理装置10の各々において、操作者はまず認証部86により当該操作者の識別情報を認証させる。その後、操作者が有価媒体処理装置10において貨幣や商品券等の有価媒体の入金処理を行うと、有価媒体の入金情報および認証部86により認証された操作者の識別情報が関連付けられて記憶部84に記憶される。また、子機としての有価媒体処理装置10において有価媒体の入金処理が行われた場合には、記憶部84に関連付けて記憶されている有価媒体の入金情報および操作者の識別情報が通信部90により親機としての有価媒体処理装置10に送信され、この送信された情報が親機としての有価媒体処理装置10の記憶部84に記憶されるようになる(図6において二点鎖線で示す矢印を参照)。
そして、複数の有価媒体処理装置10における有価媒体の入金処理が完了すると、親機としての有価媒体処理装置10の制御部80は、この有価媒体処理装置10の記憶部84に記憶されている情報に基づいて、所定のタイミングで同一の操作者の識別情報に対応する複数の入金情報(具体的には、複数の有価媒体処理装置10における有価媒体の入金情報)を1つの媒体に記録することを指示する。ここで、本実施の形態では、同一の操作者の識別情報に対応する複数の入金情報を1つの媒体に記録することを、親機および子機のうちどちらの有価媒体処理装置10で行わせてもよい。なお、所定のタイミングとは、複数の有価媒体処理装置10において有価媒体の入金処理が行われる際に、最後まで有価媒体の入金処理を行っていた有価媒体処理装置10において有価媒体の入金処理が終了したタイミングである。この場合には、最後まで有価媒体の入金処理を行っていた有価媒体処理装置10において同一の操作者の識別情報に対応する複数の入金情報が1つの媒体に記録されるようになる。また、この場合には、操作者の識別情報を認証部86により改めて認証させる必要はない。なお、所定のタイミングはこのような例に限定されることはない。複数の有価媒体処理装置10において有価媒体の入金処理が行われる際に、複数の有価媒体処理装置10の各々において操作表示部82に表示される入金処理の確定ボタンが操作者により押下されるが、最後に入金処理の確定ボタンが押下されたときが所定のタイミングであってもよい。この場合には、最後に入金処理の確定ボタンが押下された有価媒体処理装置10において同一の操作者の識別情報に対応する複数の入金情報が1つの媒体に記録されるようになる。また、この場合にも、操作者の識別情報を認証部86により改めて認証させる必要はない。また、更に別の例として、複数の有価媒体処理装置10の各々において入金処理が確定される前にいずれかの一つの有価媒体処理装置10の操作表示部82に入金処理の確定ボタンが表示されるようになっており、この入金処理の確定ボタンが押下されたときが所定のタイミングであってもよい。この場合にも、入金処理の確定ボタンが押下された有価媒体処理装置10において同一の操作者の識別情報に対応する複数の入金情報が1つの媒体に記録されるようになる。また、更に別の例として、複数の有価媒体処理装置10の各々において入金処理が確定された後、有価媒体の入金処理を行った操作者(具体的には、複数の入金情報に関連付けられている識別情報に係る操作者)が認証部86により改めて当該操作者の識別情報を認証させたときが所定のタイミングであってもよい。あるいは、複数の有価媒体処理装置10の各々において入金処理が確定された後、有価媒体の入金処理を行った操作者とは別の管理者(例えば、テナントの店長)が、有価媒体の入金情報の出力を行うために認証部86により当該管理者の識別情報を認証させたときであってもよい。また、所定の時刻(例えば、有価媒体の入金処理が行われた日の翌日の朝の営業開始前の時刻)に、制御部80は同一の操作者の識別情報に対応する複数の入金情報を1つの媒体に記録することを指示するようにしてもよい。
ここで、同一の操作者の識別情報に対応する複数の入金情報が記録される媒体は持ち運び可能なものである。より詳細に説明すると、制御部80は、同一の操作者の識別情報に対応する複数の入金情報を1つの媒体に記録する際に、同一の操作者の識別情報に対応する複数の入金情報を1つの媒体(具体的には、レシート)に印字するよう印字部88を制御する。このことにより、1枚のレシートに複数の有価媒体処理装置10における有価媒体の入金情報が印字されるようになる。ここで、同一の操作者の識別情報に対応する複数の入金情報として、複数の入金情報における入金された有価媒体の合計金額および各々の入金情報における有価媒体の入金金額のうち少なくともいずれか一方または両方が1枚のレシートに印字されるようになっている。図8(a)は、複数の有価媒体処理装置10における各々の有価媒体の入金情報が有価媒体処理装置10毎に1枚のレシートに印字されたときの印字内容を示す説明図である。また、図8(b)は、複数の有価媒体処理装置10における入金された有価媒体の入金情報の総計が1枚のレシートに印字されたときの印字内容を示す説明図である。なお、別の例として、図8(a)に示す印字内容および図8(b)に示す印字内容の両方が1枚のレシートに印字されるようになっていてもよい。また、図8(a)(b)に示すように、テナントの識別情報、操作者の識別情報、有価媒体の入金処理が行われた年月日、有価媒体の入金処理が行われた有価媒体処理装置10の識別情報等に係る情報も印字部88によりレシートに印字されるようになる。なお、図8(a)(b)では入金処理が行われた商品券に係る入金情報の印字内容が省略されているが、商品券に係る入金情報が貨幣に係る入金情報とともにレシートに印字されるようになっていてもよい。
ここで、売上金としての貨幣等の有価媒体の入金処理を行った操作者が、各有価媒体処理装置10を設置したユーザ企業と異なる所属の者である場合には、発行されたレシートは取引上、領収書として扱われるようになる。この場合には、発行されたレシートに収入印紙を法律上貼り付ける必要がある。具体的には、例えば直営店ではなくテナントのレジ釣銭機200から貨幣等の有価媒体を回収し、この回収された有価媒体を各有価媒体処理装置10に入金した場合には、図8(a)(b)に示すような入金情報が印字されたレシートにおける参照符合Aで示す箇所に収入印紙を貼り付ける必要がある。これに対して、本実施の形態では、複数の有価媒体処理装置10における有価媒体の入金情報が1枚のレシートに印字されるため、複数の有価媒体処理装置10において有価媒体の入金処理を行った場合でも必要となる収入印紙の数は1枚となり、よって各々の有価媒体処理装置10において入金情報が印字されたレシートを発行する場合よりも収入印紙にかかる費用を節減することができるようになり、このため操作者にとっての利便性を向上させることができるようになる。
なお、同一の操作者の識別情報に対応する複数の入金情報を1つの媒体に記録する際に、同一の操作者の識別情報に対応する複数の入金情報が1枚のレシートに印字されることに加えて、または同一の操作者の識別情報に対応する複数の入金情報が1枚のレシートに印字される代わりに、同一の操作者の識別情報に対応する複数の入金情報が1枚の普通用紙(例えば、A4サイズの用紙)や通帳に印字されるようになっていてもよい。
また、制御部80は、同一の操作者の識別情報に対応する複数の入金情報を1つの媒体に記録する際に、同一の操作者の識別情報に対応する複数の入金情報を印字部88によって1つの媒体(具体的には、レシート)に印字させる代わりに、または複数の入金情報を印字部88によって1つの媒体に印字させることに加えて、同一の操作者の識別情報に対応する複数の入金情報をリーダライタ92により表示機能付き記録媒体96に記録させてもよい。この場合には、表示機能付き記録媒体96に記憶された複数の入金情報が表示部96aに表示されるようになる。このため、操作者は表示部96aの表示内容に基づいて複数の入金情報を一目で確認することができるようになり、よって操作者にとっての利便性を向上させることができるようになる。
また、上記の説明では、例えば有価媒体処理装置10に入金されるべき売上金としての貨幣や商品券等の有価媒体の量が、当該有価媒体処理装置10において1回の入金処理で取り扱うことができる有価媒体の量を超える場合に、複数の有価媒体処理装置10で売上金等としての有価媒体の入金処理を並列で行うような態様について述べたが、このような態様に限定されることはない。他の態様として、テナントにおいてレジ釣銭機200に有価媒体を残しておきたくなく、有価媒体処理装置10に有価媒体をこまめに入金したい場合がある。この場合に、有価媒体処理装置10において有価媒体の入金処理を行う度に印字部88によって有価媒体の入金情報をレシートに印字させた場合には、レシートに貼り付ける収入印紙の枚数が多くなってしまうという問題がある。このような問題を解決するために、本実施の形態では、同一の有価媒体処理装置10において有価媒体の入金処理が行われる度に、有価媒体の入金情報および認証部86により認証された操作者の識別情報を関連付けて記憶部84に一旦記憶させておく。
そして、同一の有価媒体処理装置10における複数回の有価媒体の入金処理が完了すると、この有価媒体処理装置10の制御部80は、記憶部84に記憶されている情報に基づいて、所定のタイミングで同一の操作者の識別情報に対応する複数回の有価媒体の入金情報を1つの媒体に記録することを指示する。具体的には、制御部80は、同一の操作者の識別情報に対応する複数の入金情報を1つの媒体に記録する際に、同一の操作者の識別情報に対応する複数回の有価媒体の入金情報を1つの媒体(具体的には、レシート)に印字するよう印字部88を制御する。このことにより、同一の有価媒体処理装置10における複数回の有価媒体の入金情報が1枚のレシートに印字されるようになる。
また、図6に示すように、本実施の形態では、親機としての有価媒体処理装置10の制御部80および記憶部84によりデータ取扱装置2が構成されており、このようなデータ取扱装置2によって、所定のタイミングで同一の操作者の識別情報に対応する複数の入金情報を1つの媒体に記録することが指示されるようになっている。しかしながら、本実施の形態はこのようなデータ取扱装置2が親機としての有価媒体処理装置10に設けられるような態様に限定されることはない。図7に示すように、変形例に係る有価媒体処理システム1aにおいて、各有価媒体処理装置10とは別にデータ取扱装置3が設けられており、このようなデータ取扱装置3によって、所定のタイミングで同一の操作者の識別情報に対応する複数の入金情報を1つの媒体に記録することが指示されるようになっていてもよい。このような変形例に係る有価媒体処理システム1aについて図7を用いて説明する。なお、図7に示す有価媒体処理システム1aを説明するにあたり、図2乃至図6に示す有価媒体処理システム1と同じ構成部材については同じ参照符合を付けてその説明を省略する。
図7に示すように、各有価媒体処理装置10とは別に設けられたデータ取扱装置3は、制御部4と、この制御部4にそれぞれ接続された通信部5および記憶部6とを備えている。ここで、通信部5により、データ取扱装置3の制御部4は外部装置(具体的には、各有価媒体処理装置10)に対して信号の送受信を行うことができるようになっている。このことにより、各有価媒体処理装置10の通信部90から送られた、認証部86により認証された操作者の識別情報およびこの識別情報に関連付けられている有価媒体の入金情報が通信部5を介して制御部4に送られるようになる。また、各有価媒体処理装置10の通信部90から送られた、認証部86により認証された操作者の識別情報およびこの識別情報に関連付けられている有価媒体の入金情報は記憶部6に記憶されるようになる。また、制御部4は、記憶部6に記憶されている情報に基づいて、所定のタイミングで同一の識別情報に対応する複数の入金情報を1つの媒体に記録することを指示する旨の指令を通信部5により複数の有価媒体処理装置10のうちいずれかの有価媒体処理装置10に送信するようになっている。
このような変形例に係る有価媒体処理システム1aによれば、操作者が複数の有価媒体処理装置10で売上金等としての有価媒体の入金処理を並列で行うと、当該操作者の識別情報およびこの識別情報に関連付けられる有価媒体の入金情報が各有価媒体処理装置10の通信部90からデータ取扱装置3に送信され、このデータ取扱装置3の記憶部6に記憶されるようになる。そして、複数の有価媒体処理装置10における有価媒体の入金処理が完了すると、データ取扱装置3の制御部4は、記憶部6に記憶されている情報に基づいて、所定のタイミングで同一の操作者の識別情報に対応する複数の入金情報(具体的には、複数の有価媒体処理装置10における有価媒体の入金情報)を1つの媒体に記録することを指示する旨の指令を通信部5により複数の有価媒体処理装置10のうちいずれかの有価媒体処理装置10に送信する。なお、所定のタイミングとは、有価媒体の入金処理を行った操作者(具体的には、複数の入金情報に関連付けられている識別情報に係る操作者)が、有価媒体の入金情報の出力を行うためにある有価媒体処理装置10の認証部86により当該操作者の識別情報を認証させたときである。なお、所定のタイミングはこのような例に限定されることはなく、有価媒体の入金処理を行った操作者とは別の管理者が、有価媒体の入金情報の出力を行うために認証部86により当該管理者の識別情報を認証させたときであってもよく、また、所定のタイミングが所定の時刻であってもよい。そして、複数の入金情報を1つの媒体に記録することを指示する旨の指令がデータ取扱装置3から送信された有価媒体処理装置10において、同一の操作者の識別情報に対応する複数の入金情報が印字部88により1枚のレシートに印字されたり、同一の操作者の識別情報に対応する複数の入金情報がリーダライタ92により表示機能付き記録媒体96に書き込まれたりするようになる。
このように、データ取扱装置3が各有価媒体処理装置10とは別に設けられるような変形例に係る有価媒体処理システム1aでも、データ取扱装置2が親機としての有価媒体処理装置10に設けられるような有価媒体処理システム1と同様に、同一の識別情報に対応する複数の入金情報が1つの媒体に記録されるため、操作者にとっての利便性を向上させることができるようになる。
また、本実施の形態の有価媒体処理システム1、1aでは、各有価媒体処理装置10において有価媒体の入金処理を行う際に、有価媒体の入金情報を他の有価媒体の入金処理に係る有価媒体の入金情報と関連付けるか否かを選択することができるようになっている。具体的には、操作者がある有価媒体処理装置10において有価媒体の入金処理を行う際に、認証部86により当該操作者の識別情報を認証させると、操作表示部82には単独入金および連携入金のうち何れの処理を行うかを操作者に選択させる画面が表示される。そして、操作者が操作表示部82により単独入金を行うことを選択した場合には、同一の操作者の識別情報に対応する複数の入金情報が1つの媒体に記録されることはなく、単一の有価媒体処理装置10において有価媒体の入金処理が行われる度に、この入金処理に係る有価媒体の入金情報が印字部88によりレシートに印字されたりリーダライタ92により表示機能付き記録媒体96に書き込まれたりするようになる。一方、操作者が操作表示部82により連携入金を行うことを選択した場合には、ある有価媒体の入金処理に係る入金情報が、他の有価媒体の入金処理に係る有価媒体の入金情報と関連付けられるようになる。この場合には、上述したように、同一の操作者の識別情報に対応する複数の入金情報が印字部88により1枚のレシートに印字されたり、同一の操作者の識別情報に対応する複数の入金情報がリーダライタ92により表示機能付き記録媒体96に書き込まれたりするようになる。
また、本実施の形態の有価媒体処理システム1、1aでは、1または複数の有価媒体処理装置10における有価媒体の入金処理が完了したときに、同一の操作者の識別情報に対応する複数の入金情報がまとめて通信部90により上位端末やテナントに設けられたコンピュータ等に送信されるようになっていてもよい。この場合には、上位端末やテナントに設けられたコンピュータ等において、同一の操作者の識別情報に対応する複数の入金情報を確認することができるようになるため、印字部88により複数の入金情報を印字し忘れたり、印字部88により複数の入金情報が印字されたレシートを取り忘れてしまったりした場合でも、このような印字のし忘れやレシートの取り忘れに気づくことができるようになる。
また、図6に示す有価媒体処理システム1では、複数の有価媒体処理装置10が親機および子機に区分けされているが、このような態様に限定されることはない。別の例として、複数の有価媒体処理装置10が親機および子機に区分けされることなく、ある有価媒体処理装置10において有価媒体の入金処理が行われたときには、認証部86により認証された操作者の識別情報およびこの識別情報に関連付けられる有価媒体の入金情報がこの有価媒体処理装置10の記憶部84に記憶されるとともに他の全ての有価媒体処理装置10に送信され、この送信された情報が他の全ての有価媒体処理装置10の記憶部84に記憶されるようになっていてもよい。この場合には、各々の有価媒体処理装置10の記憶部84にそれぞれ複数の入金情報が記憶されるようになるため、同一の識別情報に対応する複数の入金情報を1つの媒体に記録させようとする操作者や管理者は、どの有価媒体処理装置10でも、認証部86により操作者や管理者の識別情報を認証させることにより、同一の識別情報に対応する複数の入金情報を1つの媒体に記録させることができるようになる。
また、上記の説明では同じ操作者が複数の有価媒体処理装置10により有価媒体の入金処理を並列で行ったり、同じ操作者が同一の有価媒体処理装置10により複数回の有価媒体の入金処理を行ったりした場合について説明したが、1または複数の有価媒体処理装置10により有価媒体の入金処理を複数回行う主体は一人の操作者に限定されることはない。各有価媒体処理装置10の認証部86により認証される情報が、操作者の識別情報ではなく、複数の操作者が属するグループ(企業)の識別情報であってもよい。この場合には、同一企業の複数の操作者が別々に複数の有価媒体処理装置10で有価媒体の入金処理を並列で行ったり、同一企業の複数の操作者が同一の有価媒体処理装置10でそれぞれ有価媒体の入金処理を行ったりした場合でも、同一のグループの識別情報に対応する複数の入金情報を1つの媒体に記録させることができるようになる。
以上のように、本実施の形態による有価媒体処理システム1、1aやこの有価媒体処理システム1、1aに設けられた有価媒体処理装置10、ならびにデータ取扱装置2、3によれば、有価媒体の入金情報および認証部86により認証された識別情報を関連付けて記憶部6、84に記憶させておき、記憶部6、84に記憶されている情報に基づいて、同一の識別情報に対応する複数の入金情報を1つの媒体に記録することを指示することにより、操作者や企業等の主体にとっての利便性を向上させることができるようになる。
また、本実施の形態では、上述したように、同一の識別情報に対応する複数の入金情報が記録される媒体は持ち運び可能なもの(例えば、レシート)であり、同一の識別情報に対応する複数の入金情報が1つの媒体に記録される際に、同一の識別情報に対応する複数の入金情報が1つの媒体に印字されるようになっている。この場合には、有価媒体の入金処理が行われる度に入金情報が媒体に印字される場合と比較して、媒体に貼り付ける必要がある収入印紙の枚数を減らすことができるため、収入印紙にかかる費用を低減することができるようになる。また、操作者はレシートを見ることによって複数の入金情報を一目で確認することができるようになる。また、他の例として、同一の識別情報に対応する複数の入金情報が1つの媒体に記録される際に、同一の識別情報に対応する複数の入金情報が1つの媒体(具体的には、表示機能付き記録媒体96)に記録されるようになっていてもよい。この場合にも、操作者は複数の入金情報を一目で確認することができるようになる。
なお、本発明による有価媒体処理システムや有価媒体処理装置は、上述したような態様に限定されることはなく、様々な変更を加えることができる。
例えば、本発明に係る有価媒体処理装置として、貨幣の処理のみを行う貨幣処理機が用いられてもよい。このような貨幣処理機では紙幣以外の有価媒体(例えば、商品券)の入金処理を行うことができないが、貨幣の入金情報および認証部により認証された識別情報を関連付けて記憶部に記憶させておき、記憶部に記憶されている情報に基づいて、同一の識別情報に対応する複数の入金情報を1つの媒体に記録することを指示することにより、上述した有価媒体処理システム1や有価媒体処理装置10に係る作用効果と同様の作用効果を奏することができるようになる。また、このような貨幣処理機として、紙幣のみの処理を行うような紙幣処理機や、硬貨のみの処理を行うような硬貨処理機が用いられてもよい。また、本発明に係る有価媒体処理システムにおいて複数の有価媒体処理装置が用いられる際に、複数の種類の有価媒体処理装置から本発明に係る有価媒体処理システムが構成されるようになっていてもよい。例えば、本発明に係る有価媒体処理システムが、紙幣のみの処理を行う紙幣処理機および硬貨のみの処理を行う硬貨処理機からなる2つの種類の有価媒体処理装置から構成されるようになっていてもよい。
また、本発明に係る有価媒体処理装置は、店舗のバックヤード領域である出納室に設置されるものに限定されることはない。本発明に係る有価媒体処理装置が、店舗のフロント領域における直営店やテナントに設置されるようになっていてもよい。
1、1a 有価媒体処理システム
2、3 データ取扱装置
4 制御部
5 通信部
6 記憶部
10 有価媒体処理装置
12 筐体
14 下部扉
16 一時保留部用扉
20 紙葉類処理機構
22 紙葉類投入部
23 紙葉類繰出部
24 紙葉類搬送部
26 紙葉類識別部
27 イメージセンサ
28 消し込み部
30 リジェクト部
32 紙葉類集積部
33 シャッタ
34 第1の紙葉類一時保留部
36 第2の紙葉類一時保留部
38 第1の紙葉類収納カセット
40 第2の紙葉類収納カセット
50 硬貨処理機構
52 硬貨投入部
54 硬貨搬送部
56 硬貨識別部
58 硬貨リジェクトシュート
60 硬貨リジェクト部
61 第1の硬貨搬送シュート
62 第1の硬貨一時保留部
63 第2の硬貨搬送シュート
64 第2の硬貨一時保留部
66 硬貨返却箱
68 第1の硬貨収納カセット
70 第2の硬貨収納カセット
75 規制部
80 制御部
82 操作表示部
84 記憶部
86 認証部
86a ICカードリーダ
88 印字部
90 通信部
92 リーダライタ
94 載置台
96 表示機能付き記録媒体
96a 表示部
200 レジ釣銭機
250 POSレジスタ

Claims (16)

  1. 少なくとも有価媒体の入金処理が行われる有価媒体処理システムであって、
    有価媒体の処理を行う処理部と、
    有価媒体の入金を行った主体の識別情報を認証する認証部と、
    前記処理部により処理された有価媒体の入金情報および前記認証部により認証された識別情報を関連付けて記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶されている情報に基づいて、同一の識別情報に対応する複数の入金情報を1つの媒体に記録することを指示する制御部と、
    を備えた、有価媒体処理システム。
  2. 同一の識別情報に対応する複数の入金情報が記録される媒体は持ち運び可能なものである、請求項1記載の有価媒体処理システム。
  3. 媒体に対して印字を行う印字部を更に備え、
    前記制御部は、同一の識別情報に対応する複数の入金情報を1つの媒体に記録する際に、同一の識別情報に対応する複数の入金情報を1つの媒体に印字するよう前記印字部を制御する、請求項1または2記載の有価媒体処理システム。
  4. 前記制御部は、所定のタイミングで同一の識別情報に対応する複数の入金情報を1つの媒体に記録することを指示する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の有価媒体処理システム。
  5. 所定のタイミングは、前記認証部により認証された識別情報が特定の識別情報であったときである、請求項4記載の有価媒体処理システム。
  6. 前記制御部は、同一の識別情報に対応する複数の入金情報として、複数の入金情報における入金された有価媒体の合計金額および各々の入金情報における有価媒体の入金金額のうち少なくともいずれか一方または両方を1つの媒体に記録することを指示する、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の有価媒体処理システム。
  7. 前記有価媒体処理システムは少なくとも1つの有価媒体入金機を備えており、各々の前記有価媒体入金機に前記処理部が設けられており、
    同一の前記有価媒体入金機において複数回の有価媒体の入金処理が行われたときに、前記記憶部は複数回の有価媒体の入金情報および前記認証部により認証された識別情報を入金処理毎に関連付けて記憶するようになっており、
    前記制御部は、前記記憶部に記憶されている情報に基づいて、同一の識別情報に対応する、同一の前記有価媒体入金機における複数回の有価媒体の入金情報を1つの媒体に記録することを指示する、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の有価媒体処理システム。
  8. 前記有価媒体処理システムは複数の有価媒体入金機を備えており、
    前記記憶部は、複数の前記有価媒体入金機の前記処理部により処理された有価媒体の入金情報および前記認証部により認証された識別情報を前記有価媒体入金機毎に関連付けて記憶するようになっており、
    前記制御部は、前記記憶部に記憶されている情報に基づいて、同一の識別情報に対応する、複数の前記有価媒体入金機における有価媒体の入金情報を1つの媒体に記録することを指示する、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の有価媒体処理システム。
  9. 有価媒体の入金処理を行う際に、有価媒体の入金情報を他の有価媒体の入金処理に係る有価媒体の入金情報と関連付けるか否かを選択することができるようになっており、他の有価媒体の入金処理に係る有価媒体の入金情報と関連付けることが選択された場合においてのみ、有価媒体の入金情報が同一の識別情報に対応する他の入金情報とまとめて1つの媒体に記録されるようになっている、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の有価媒体処理システム。
  10. 少なくとも有価媒体の入金処理を行う有価媒体入金機であって、
    有価媒体の処理を行う処理部と、
    有価媒体の入金を行った主体の識別情報を認証する認証部と、
    有価媒体の入金情報および前記認証部により認証された識別情報を関連付けて記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶されている情報に基づいて、同一の識別情報に対応する複数の入金情報を1つの媒体に記録することを指示する制御部と、
    を備えた、有価媒体入金機。
  11. 前記有価媒体入金機において複数回の有価媒体の入金処理が行われたときに、前記記憶部は複数回の有価媒体の入金情報および前記認証部により認証された識別情報を入金処理毎に関連付けて記憶するようになっており、
    前記制御部は、前記記憶部に記憶されている情報に基づいて、同一の識別情報に対応する、複数回の有価媒体の入金情報を1つの媒体に記録することを指示する、請求項10記載の有価媒体入金機。
  12. 前記有価媒体入金機には、他の有価媒体入金機から有価媒体の入金情報および有価媒体の入金を行った主体の識別情報が関連付けて送信されるようになっており、
    前記記憶部は、前記処理部により処理された有価媒体の入金情報および前記認証部により認証された識別情報を関連付けて記憶するとともに、他の有価媒体入金機から送信された有価媒体の入金情報および有価媒体の入金を行った主体の識別情報を関連付けて記憶するようになっており、
    前記制御部は、前記記憶部に記憶されている情報に基づいて、同一の識別情報に対応する、前記有価媒体入金機および他の有価媒体入金機を含む複数の有価媒体入金機に関連する有価媒体の入金情報を1つの媒体に記録することを指示する、請求項10記載の有価媒体入金機。
  13. 少なくとも有価媒体の入金処理が行われる有価媒体入金機に関するデータの取扱いを行うデータ取扱装置であって、
    有価媒体の入金情報および有価媒体の入金を行った主体の識別情報を関連付けて記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶されている情報に基づいて、同一の識別情報に対応する複数の入金情報を1つの媒体に記録することを指示する制御部と、
    を備えた、データ取扱装置。
  14. 前記データ取扱装置は前記有価媒体入金機の一部として設けられている、請求項13記載のデータ取扱装置。
  15. 前記データ取扱装置は前記有価媒体入金機とは別に設けられており、当該データ取扱装置には、前記有価媒体入金機から有価媒体の入金情報および有価媒体の入金を行った主体の識別情報が関連付けて送信されるようになっている、請求項13記載のデータ取扱装置。
  16. 少なくとも有価媒体の入金処理が行われる有価媒体処理方法であって、
    有価媒体の処理を行う工程と、
    有価媒体の入金を行った主体の識別情報を認証する工程と、
    有価媒体の入金情報および認証された識別情報を関連付けて記憶部に記憶させる工程と、
    前記記憶部に記憶されている情報に基づいて、同一の識別情報に対応する複数の入金情報を1つの媒体に記録することを指示する工程と、
    を備えた、有価媒体処理方法。
JP2017094078A 2017-05-10 2017-05-10 有価媒体処理システム、有価媒体入金機、データ取扱装置および有価媒体処理方法 Pending JP2018190283A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017094078A JP2018190283A (ja) 2017-05-10 2017-05-10 有価媒体処理システム、有価媒体入金機、データ取扱装置および有価媒体処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017094078A JP2018190283A (ja) 2017-05-10 2017-05-10 有価媒体処理システム、有価媒体入金機、データ取扱装置および有価媒体処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018190283A true JP2018190283A (ja) 2018-11-29

Family

ID=64479655

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017094078A Pending JP2018190283A (ja) 2017-05-10 2017-05-10 有価媒体処理システム、有価媒体入金機、データ取扱装置および有価媒体処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018190283A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019207641A (ja) * 2018-05-30 2019-12-05 沖電気工業株式会社 現金処理装置及び現金処理システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019207641A (ja) * 2018-05-30 2019-12-05 沖電気工業株式会社 現金処理装置及び現金処理システム
JP7139693B2 (ja) 2018-05-30 2022-09-21 沖電気工業株式会社 現金処理装置及び現金処理システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6346762B2 (ja) 貨幣処理装置、貨幣処理方法および貨幣処理システム
JP6544885B2 (ja) 有価媒体処理装置および有価媒体処理方法
JP6770380B2 (ja) 貨幣収納装置および貨幣収納方法
JP6165551B2 (ja) 有価媒体処理装置および有価媒体処理方法
JP5997947B2 (ja) 貨幣処理機、貨幣処理システム、貨幣処理方法および有価媒体処理機
JP6490338B2 (ja) 有価媒体処理装置、有価媒体処理システム及び有価媒体処理方法
JPH04314170A (ja) 自動小切手受付装置
JP2015005239A (ja) 有価媒体処理装置および有価媒体処理方法
JP6324742B2 (ja) 有価媒体処理装置、有価媒体処理システム及び有価媒体処理方法
JP5564767B2 (ja) 自動取引装置
JP2018190283A (ja) 有価媒体処理システム、有価媒体入金機、データ取扱装置および有価媒体処理方法
JP6508927B2 (ja) 有価媒体処理装置及び処理方法
JP2000099803A (ja) 自動取引装置
JP6857091B2 (ja) 貨幣処理システム、貨幣処理機、貨幣釣銭機および貨幣処理方法
JP6602569B2 (ja) 商品券データ処理機および商品券データ処理方法
JP6511113B2 (ja) 有価媒体処理装置及び有価媒体処理方法
JP6602570B2 (ja) 有価媒体処理装置、有価媒体処理システムおよび有価媒体処理方法
JP7350589B2 (ja) 有価媒体処理装置及び有価媒体処理システム
JP6362348B2 (ja) 有価媒体処理装置および有価媒体処理方法
JP6602588B2 (ja) 有価媒体処理装置、有価媒体処理システムおよび有価媒体処理方法
JP6568729B2 (ja) 有価媒体処理装置、有価媒体処理システムおよび有価媒体データ処理方法
JP2018081579A (ja) 金銭収受装置、決済装置及び制御プログラム
JP6838998B2 (ja) 貨幣処理システム、カセット保管装置および保管方法
JP2000306141A (ja) 自動取引装置
JP2016091187A (ja) 有価媒体処理装置、有価媒体処理システム及び処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191202

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201016

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201029

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210416