JP2017165364A - オープンカーの排水構造 - Google Patents
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Abstract
Description
バックウィンド2の外周縁部には、図8に示すように、バックウィンドウェザーストリップ5が取付けられ、ルーフ1やトランク室3を塞ぐリッドパネル4に弾接して車内外をシールする。
しかし、バックウィンド2はルーフ1の開閉時に回転するので、バックウィンド2の外周縁部にバックウィンドウェザーストリップ5を取付けたものであっても、バックウィンド2の左右下部コーナー部におけるシール性が問題になる。
特許文献1に記載の発明は、ルーフとバックウィンド間の間隙に位置するウェザーストリップの中空シール部に孔部を設けて、溝内を伝わってきた水を中空シール部内に導き、末端部に設けた排水口を介してその水を車外に排出させるようにしたものである。
また、特許文献2に記載の発明は、バックウィンドの下部に設けられたウェザーストリップに収集樋とそれに接続された可撓性ホースを設けて、伝わってきた水をサイドウィンド側に排出するようにしたものである。
特に、図9に示すように、開閉時のルーフ100の後部に回転自在のバックウィンド200が配置されるとともに、バックウィンド200のさらに後部にバックウィンド200を取り囲むように、段違いに設けられたアンダーパネル301とトップパネル302と、それらアンダーパネル301とトップパネル302の左右両側面を連結する左右のサイドパネル303からなるデッキカバー300を備えるオープンカーの場合、バックウィンド200の外周縁部に取付けられたバックウィンドウェザーストリップ500の左右両側面が弾接するサイドパネル303が立設されたデザインであるので、この断崖絶壁状のサイドパネル303の存在により、バックウィンド200の左右両側面の下部コーナー部では水Wが大量に流入して溜まってしまうという極めて特殊な事情がある。
前記デッキカバー(300)の前記アンダーパネル(301)の前辺部,前記トップパネル(302)の後辺部,前記左右のサイドパネル(303)で囲まれた開口部に位置し、回転自在で前記収納部(400)に収納可能なバックウィンド(200)と、
前記バックウィンド(200)の外周縁部に取付けられる取付基部(501)と、その取付基部(501)に一体成形され前記バックウィンド(200)の上面では前記トップパネル(302),下面では前記アンダーパネル(301),左右両側面では前記サイドパネル(303)にそれぞれ弾接する、前記バックウィンド(200)の外周縁部において外方と内方に並設されたメインシール部(502)とサブシール部(503)を有するバックウィンドウェザーストリップ(500)を備えるオープンカーで、
前記バックウィンドウェザーストリップ(500)の左右両側面の下部コーナー部(C)では、前記バックウィンドウェザーストリップ(500)を、少なくとも前記メインシール部(502)と前記サブシール部(503)を前記外方側に突出するように湾曲させ、前記サブシール部(503)より前記内方側となる前記取付基部(501)の位置に、溜まった水(W)を車外に導くための内方水抜き孔(11)を形成したことを特徴とする。
前記バックウィンドウェザーストリップ(500)の取付基部(501)は、前記サポートフレーム(202)に重ねられた状態で固定されるとともに、
前記サポートフレーム(202)の、前記内方水抜き孔(11)に相対向する位置には内方貫通孔(21)が形成されてなることを特徴とする。
前記バックウィンドウェザーストリップ(500)の取付基部(501)は、前記サポートフレーム(202)に重ねられた状態で固定されるとともに、
前記サポートフレーム(202)の、前記外方水抜き孔(12)に相対向する位置には外方貫通孔(22)が形成されてなることを特徴とする。
そして、サポートフレームの、内方水抜き孔に相対向する位置には内方貫通孔が形成されてなるので、内方水抜き孔に入った水が溢れだすことはなく確実に内方貫通孔から排出される。
また、同様にサポートフレームの、外方水抜き孔に相対向する位置にも外方貫通孔が形成されてなるので、外方水抜き孔に入った水が溢れだすことはなく確実に外方貫通孔から排出される。
このオープンカーは、図9に示したものと同様に、開閉式のルーフ100の後部に回転自在のバックウィンド200が配置されるとともに、バックウィンド200を取り囲むようにデッキカバー300が設けられている。ルーフ100は前側に位置するフロントルーフ100aと後側に位置するミドルルーフ100bからなり、フロントルーフ100aにミドルルーフ100bを重ねるように折り畳め、折り畳んだ状態で車両の後部に設けられた収納部400に収納することができるようにされている。
トップパネル302は、アンダーパネル301に対して前方上部に段違いでかつ略平行に延び、ルーフ100の閉鎖時にはルーフ100(ミドルルーフ100b)の後端に弾接するようになっている。
サイドパネル303は、略三角形状のパネルを立設したもので前側から後側に向けて上面の高さが低くなるように傾斜していて、アンダーパネル301とトップパネル302の左右両側面を連結している。なお、サイドパネル303の内側、すなわち、左側のサイドパネル303Aの右面及び右側のサイドパネル303Bの左面にガーニッシュを設けることもできる。
このバックウィンド200は、後述するバックウィンドガラス201の裏面周囲にサポートフレーム202が取付けられてなり、バックウィンド200はルーフ100の開放時にはルーフ100とともに収納部400に収納されるようになっている。
メインシール部502とサブシール部503は、バックウィンド200の外周縁部において外方(バックウィンドガラス201から遠ざかる方向)と内方(バックウィンドガラス201に近づく方向)に並設され、バックウィンド200の上面ではデッキカバー300のトップパネル301の後辺部,バックウィンド200の下面ではデッキカバー300のアンダーパネル302の前辺部,そしてバックウィンド200の左右両側面ではデッキカバー300のサイドパネル303にそれぞれ弾接する。
また、押出成形部500Aにおけるメインシール部502A(502)とサブシール部503A(503)はともに中空形状で取付基部501の上壁から突出するように、取付基部501に一体成形されている。
また、型成形部500Bにおけるメインシール部502B(502)とサブシール部503B(503)は、押出成形部500Aにおけるメインシール部502A(502)とサブシール部503A(503)に連設されるため外殻の大きさ及び形状は略同一で接続位置に大きな段差が生じないようにされた互いに向かい合う半円弧状で、型成形時に中芯(図示しない)を取り出すための穴として使用する。
ここでは、型成形部500Bにおける取付基部501に対してメインシール部502B(502)とサブシール部503B(503)の位置を外方側に突出するように型成形して、水受け部Vの領域を広くしている。
た。
また、同様にサポートフレーム202の、外方水抜き孔12に相対向する位置にも外方貫通孔22が形成されてなるので、外方水抜き孔12に入った水Wが溢れだすことはなく確実に外方貫通孔22から排出される。
また、バックウィンドウェザーストリップ500の型成形部500Bに対して内方水抜き孔11と外方水抜き孔12を形成したが、内方水抜き孔11だけを形成するだけでも排水量を増加して溢れを防止することはできる。
2 バックウィンド
3 トランク室
4 リッドパネル
5 バックウィンドウェザーストリップ
11 内方水抜き孔
12 外方水抜き孔
21 内方貫通孔
22 外方貫通孔
30 固定用ボルト(締結部材)
31 ホース
32 ドレインカバー
32a 上面フランジ
100 ルーフ
100a フロントルーフ
100b ミドルルーフ
200 バックウィンド
201 バックウィンドガラス
202 サポートフレーム
300 デッキカバー
301 アンダーパネル
302 トップパネル
303 サイドパネル
303A 左側サイドパネル
303B 右側サイドパネル
400 収納部
500 バックウィンドウェザーストリップ
500A 押出成形部
500B 型成形部
501 取付基部
501a 先端
501b 後端
501c 嵌合部
501d 突条リップ
501e 平担部
502(502A,502B) メインシール部
503(503A,503B) サブシール部
504 芯材
C 下部コーナー部
G サイドガラス
V 水受け部
W 水
Claims (5)
- 開閉式のルーフを収納可能な収納部を覆うアンダーパネルと、そのアンダーパネルに対して前方上部に段違いでかつ略平行に延び、前記ルーフに弾接するトップパネルと、前記アンダーパネルと前記トップパネルの左右両側面を連結するように立設された左右のサイドパネルからなる、後傾可能なデッキカバーと、
前記デッキカバーの前記アンダーパネルの前辺部,前記トップパネルの後辺部,前記左右のサイドパネルで囲まれた開口部に位置し、回転自在で前記収納部に収納可能なバックウィンドと、
前記バックウィンドの外周縁部に取付けられる取付基部と、その取付基部に一体成形され前記バックウィンドの上面では前記トップパネル,下面では前記アンダーパネル,左右両側面では前記サイドパネルにそれぞれ弾接する、前記バックウィンドの外周縁部において外方と内方に並設されたメインシール部とサブシール部を有するバックウィンドウェザーストリップを備えるオープンカーで、
前記バックウィンドウェザーストリップの左右両側面の下部コーナー部では、前記バックウィンドウェザーストリップを、少なくとも前記メインシール部と前記サブシール部を前記外方側に突出するように湾曲させ、前記サブシール部より前記内方側となる前記取付基部の位置に、溜まった水を車外に導くための内方水抜き孔を形成したことを特徴とするオープンカーの排水構造。 - 前記バックウィンドウェザーストリップの左右両側面の下部コーナー部では、前記バックウィンドウェザーストリップを、前記取付基部に対して少なくとも前記メインシール部と前記サブシール部を前記外方側に突出するように湾曲させたことを特徴とする請求項1に記載のオープンカーの排水構造。
- 前記バックウィンドウェザーストリップの左右両側面の下部コーナー部において、前記メインシール部と前記サブシール部の間になる前記取付基部の位置にも、溜まった水を車外に導くための外方水抜き孔を形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載のオープンカーの排水構造。
- 前記バックウィンドは、バックウィンドガラスの裏面周囲にサポートフレームが取付けられてなるもので、
前記バックウィンドウェザーストリップの取付基部は、前記サポートフレームに重ねられた状態で固定されるとともに、
前記サポートフレームの、前記内方水抜き孔に相対向する位置には内方貫通孔が形成されてなることを特徴とする請求項1又は2に記載のオープンカーの排水構造。 - 前記バックウィンドは、バックウィンドガラスの裏面周囲にサポートフレームが取付けられてなるもので、
前記バックウィンドウェザーストリップの取付基部は、前記サポートフレームに重ねられた状態で固定されるとともに、
前記サポートフレームの、前記外方水抜き孔に相対向する位置には外方貫通孔が形成されてなることを特徴とする請求項3又は4に記載のオープンカーの排水構造。
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