JP2017164807A - 結束機 - Google Patents

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浩克 山本
亮 梅本
Ryo Umemoto
亮 梅本
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Tsuyoshi Tanaka
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Abstract

【課題】 ユーザにとって使いやすい結束機を提供する。
【解決手段】 結束機は、ユーザによって把持されるハウジングと、ハウジングに対して回転可能に支持されているとともに、ワイヤを解放可能に保持する工具と、ハウジングに収容されているとともに、工具を回転させるモータと、ユーザによって操作される操作部と、操作部に加えられた操作に応じてモータを制御するモータコントローラとを備える。モータコントローラは、操作部に加えられた操作に対して互いに異なる態様でモータを制御する複数の制御モードを選択的に実行可能である。
【選択図】 図9

Description

本明細書で開示する技術は、鉄筋その他の複数の対象物をワイヤによって結束するための結束機に関する。
特許文献1に、結束機が開示されている。この結束機は、複数の鉄筋をワイヤによって結束する結束作業に用いられる。この結束機は、ワイヤを保持する工具と、工具を回転させるモータと、モータを駆動するためにユーザが操作する操作部とを備える。この結束機によると、ユーザは、モータの動力によってワイヤを捩り合わせることができ、結束作業を楽に行うことができる。
欧州特許出願公開0234569号明細書
上記した結束機は、ユーザが操作ボタンをオン操作したタイミングでモータの駆動を開始し、ユーザが操作ボタンをオフ操作したタイミングでモータの駆動を停止するように構成されている。しかしながら、結束機は様々な結束作業で用いられ、それぞれの結束作業では、例えば使用されるワイヤのサイズ(ワイヤ径)が様々に相違する。このような様々な結束作業に対して、上記した単純な動作モードだけでは、結束作業を適切に行うことが難しいことがある。
本明細書は、複数の対象物をワイヤによって結束するための結束機を開示する。この結束機は、ユーザによって把持されるハウジングと、ハウジングに対して回転可能に支持されているとともに、ワイヤを解放可能に保持する工具と、ハウジングに収容されているとともに、工具を回転させるモータと、ユーザによって操作される操作部と、操作部に加えられた操作に応じてモータを制御するモータコントローラとを備える。モータコントローラは、操作部に加えられた操作に対して互いに異なる態様でモータを制御する複数の制御モードを選択的に実行可能である。
上記の結束機では、モータコントローラが、複数の制御モードを選択的に実行することができる。このような構成によると、ユーザは、例えば使用されるワイヤのサイズ(ワイヤ径)に応じて、適切な動作モードを選択的に使用することができる。これにより、ユーザは、様々な結束作業をそれぞれ適切に行うことができる。
実施例1の結束機10の平面図。 実施例1の結束機10の側面図。 実施例1の結束機10の断面図。 実施例1の結束機10の電気的な構成を示すブロック図。 開いた状態の工具12を示す。 閉じた状態の工具12を示す。 鉄筋200を結束するワイヤ202を捩り合わせる工具12を示す。 梃子部15の当接部15aを支点として、鉄筋200からワイヤ202を引き上げる工具12を示す。 結束機10のモータコントローラ50が実行可能な複数の制御モードを示す。 結束機10の通常制御モードのフローチャート。 結束機10の第1制御モードのフローチャート。 結束機10の第2制御モードのフローチャート。 結束機10の第3制御モードのフローチャート。 実施例2の結束機110の平面図。 実施例2の結束機110の断面図。 図15中のXVI−XVI線における断面図。 結束機110の電気的な構成を示すブロック図。 結束機110のモータコントローラ50が実行可能な複数の制御モードを示す。 結束機110の通常制御モードのフローチャート。 結束機110の第1制御モードのフローチャート。 実施例3の結束機210の斜視図である。 実施例3の結束機210の側面図である。 実施例3の結束機210の平面図である。 図23中のXXIV−XXIV線における断面図である。 図24中のXXV−XXV線における断面図である。 図24中のXXVI−XXVI線における断面図である。 結束機210の電気的な構成を示すブロック図。 結束機210のモータコントローラ50が実行可能な複数の制御モードを示す。 図30と共に、結束機210の第4制御モードのフローチャートを示す。 図29と共に、結束機210の第4制御モードのフローチャートを示す。図29中のAは図30中のAへ続き、図30中のBは図29中のBへ続く。
いくつかの実施形態では、モータコントローラによって実行可能な複数の制御モードが、少なくとも第1の制御モードを含むことができる。第1の制御モードでは、モータコントローラが、操作部がオン操作されたタイミングでモータの駆動を開始し、工具の回転角度が所定の角度目標値に達したタイミングで前記モータの駆動を停止する。このような構成によると、ユーザは、ワイヤを一定量だけ捩り合わせることを容易に行うことができる。
上記した実施形態において、所定の角度目標値は、ユーザによって変更可能であるとよい。この場合、結束機は、角度目標値を変更するためにユーザが操作する調節ダイヤルその他の操作部を有するとよい。この操作部の構成は特に限定されない。
上記した実施形態において、モータコントローラは、モータの回転角度を検出可能であり、検出されたモータの回転角度に基づいて、モータの駆動を停止するタイミングを決定することができる。但し、他のいくつかの実施形態では、モータコントローラが、工具又は工具と共に回転するスピンドルの回転角度を検出可能であり、その検出値に基づいてモータの駆動を停止するタイミングを決定してもよい。
上記した実施形態において、結束機は、モータと工具との間に設けられた変速機構をさらに備えることができる。変速機構は、少なくとも第1の変速比と第2の変速比との間で変速比を変更可能であるとよい。この場合、モータコントローラは、変速機構の変速比が第1の変速比に設定されたときは、検出されたモータの回転角度が第1の角度値になったときに、モータの駆動を停止するとよい。また、モータコントローラは、変速機構の変速比が第2の変速比に設定されたときは、検出されたモータの回転角度が第2の角度値になったときに、モータの駆動を停止するとよい。ここで、第1の角度値を第1の変速比で除算した値(商)は、第2の角度値を第2の変速比で除算した値(商)に等しく、それらは前記した角度目標値に等しいか、又は対応する。このような構成によると、変速機構の変速比にかかわらず、モータコントローラは、工具の回転角度が角度目標値に達したタイミングで、モータの駆動を正しく停止することができる。
いくつかの実施形態では、モータコントローラによって実行可能な複数の制御モードが、少なくとも第2の制御モードを含むことができる。第2の制御モードでは、モータコントローラが、操作部がオン操作されたタイミングでモータの駆動を開始し、工具に加えられるトルクが所定のトルク目標値に達したタイミングでモータの駆動を停止するとよい。このような構成によると、ユーザは、ワイヤを一定量だけ捩り合わせることを容易に行うことができる。
上記した実施形態において、所定のトルク目標値は、ユーザによって変更可能であるとよい。この場合、結束機は、トルク目標値を変更するためにユーザが操作する調節ダイヤルその他の操作部を有するとよい。この操作部の構成は特に限定されない。
上記した実施形態において、モータコントローラは、モータのトルクを検出可能であり、検出されたモータのトルクに基づいて、モータの駆動を停止するタイミングを決定することができる。但し、他のいくつかの実施形態では、モータコントローラが、工具又は工具と共に回転するスピンドルのトルクを検出可能であり、その検出値に基づいてモータの駆動を停止するタイミングを決定してもよい。
上記した実施形態において、結束機は、モータと工具との間に設けられた変速機構をさらに備えることができる。変速機構は、少なくとも第1の変速比と第2の変速比との間で変速比を変更可能であるとよい。この場合、モータコントローラは、変速機構の変速比が第1の変速比に設定されたときは、検出されたモータのトルクが第1のトルク値になったときに、モータの駆動を停止するとよい。また、モータコントローラは、変速機構の変速比が第2の変速比に設定されたときは、検出されたモータのトルクが第2のトルク値になったときに、モータの駆動を停止するとよい。ここで、第1のトルク値に第1の変速比を乗算した値(積)は、第2のトルク値に第2の変速比を乗算した値(積)に等しく、それらは前記したトルク目標値に等しいか、又は対応する。このような構成によると、変速機構の変速比にかかわらず、モータコントローラは、工具のトルクがトルク目標値に達したタイミングで、モータの駆動を正しく停止することができる。
いくつかの実施形態では、モータコントローラによって実行可能な複数の制御モードが、少なくとも第3の制御モードを含むことができる。第3の制御モードでは、モータコントローラが、操作部がオン操作されたタイミングでモータの駆動を開始し、モータの駆動を開始したタイミングから所定の目標時間が経過したタイミングでモータの駆動を停止するとよい。このような構成によると、ユーザは、ワイヤを一定量だけ捩り合わせることを容易に行うことができる。
上記した実施形態において、目標時間は、ユーザによって変更可能であるとよい。この場合、結束機は、目標時間を変更するためにユーザが操作する調節スイッチその他の操作部を有するとよい。このような操作部の構成は特に限定されない。
上記した実施形態において、結束機は、モータと工具との間に設けられた変速機構をさらに備えることができる。変速機構は、少なくとも第1の変速比と第2の変速比との間で変速比を変更可能であるとよい。この場合、モータコントローラは、変速機構の変速比が第1の変速比に設定されたときは、目標時間を第1の時間値に設定するとよい。また、モータコントローラは、変速機構の変速比が第2の変速比に設定されたときは、目標時間を第2の時間値に設定するとよい。ここで、第1の時間値を第1の変速比で除算した値(商)は、第2の時間値を第2の変速比で除算した値(商)に等しい。このような構成によると、変速機構の変速比にかかわらず、モータコントローラは、工具を実質的に同じ角度だけ回転させることができる。
上記した実施形態において、第3の制御モードでは、モータコントローラがモータを駆動している間、モータコントローラが工具の回転速度を一定に制御することができる。
上記した実施形態において、モータコントローラは、モータの回転速度を検出可能であり、検出されたモータの回転速度に基づいて、工具の回転速度を一定に制御することができる。但し、他のいくつかの実施形態では、モータコントローラが、工具又は工具と共に回転するスピンドルの回転速度を検出可能であり、その検出値に基づいてモータの駆動を停止するタイミングを決定してもよい。
上記した実施形態において、結束機は、モータと工具との間に設けられた変速機構をさらに備えることができる。変速機構は、少なくとも第1の変速比と第2の変速比との間で変速比を変更可能であるとよい。この場合、モータコントローラは、変速機構の変速比が第1の変速比に設定されたときは、検出されたモータの回転速度が第1の速度値になるようにモータを制御する。また、モータコントローラは、変速機構の変速比が第2の変速比に設定されたときは、検出されたモータの回転速度が第2の速度値となるように前記モータを制御する。ここで、第1の速度値を第1の変速比で除算した値(商)は、第2の速度値を第2の変速比で除算した値(商)に等しい。このような構成によると、変速機構の変速比にかかわらず、モータコントローラは、工具の回転速度を同じ速度で一定に制御することができる。
いくつかの実施形態では、モータコントローラが実行可能な複数の制御モードが、少なくとも通常制御モードを含むことができる。通常制御モードでは、モータコントローラが、操作部がオン操作されたタイミングでモータの駆動を開始し、操作部がオフ操作されたタイミングでモータの駆動を停止するとよい。
本明細書が開示する結束機は、ハウジングと、ハウジングに対して回転可能に支持されているとともに、ワイヤを解放可能に保持する工具と、ハウジングに収容されているとともに、前記工具を回転させるモータと、ユーザによって操作される操作部と、操作部に加えられた操作に応じてモータを制御するモータコントローラとを備える。モータコントローラは、操作部がオン操作されたタイミングでモータの駆動を開始し、所定の条件が成立したタイミングで前記モータの駆動を停止することができる。
上記した結束機のいくつかの実施形態では、モータコントローラが、前記所定の条件として、工具の回転角度が所定の角度目標値に達したタイミングでモータの駆動を停止することできる。
上記した結束機のいくつかの実施形態では、モータコントローラは、前記所定の条件として、工具に加えられるトルクが所定のトルク目標値に達したタイミングで、モータの駆動を停止することができる。
上記した結束機のいくつかの実施形態では、モータコントローラは、前記所定の条件として、モータの駆動を開始したタイミングから所定の目標時間が経過したタイミングで、モータの駆動を停止することができる。
一実施形態において、結束機は、ハウジングと、ハウジングに対して回転可能に支持されているとともにワイヤを解放可能に保持する工具と、ハウジングに収容されているとともに工具を回転させるモータと、ユーザによって操作される操作部と、操作部に加えられた操作に応じてモータを制御するモータコントローラとを備えてもよい。そして、工具がワイヤを保持し続けている間、モータコントローラは、操作部がオン操作されたタイミングでモータの第1速度での駆動を開始し、モータの第1速度での駆動の開始後に、所定の停止条件が満たされたタイミングでモータの駆動を停止し、モータの駆動の停止後に、工具がワイヤを保持し続けた状態で操作部がオン操作されたタイミングでモータの第2速度での駆動を開始してもよい。この場合、第2速度は第1速度よりも低速であるとよい。このような構成によると、ワイヤを仮締めする段階と、ワイヤを増し締めする段階との間で、モータの速度(即ち、工具の回転速度)が自動的に変更され、ユーザは結束作業を行いやすい。
上記した実施形態では、停止条件が、工具に加えられるトルクが所定のトルク目標値に達したときに満たされるとよい。このような構成によると、ワイヤを仮締めする段階では、モータの動作が自動的に制御され、ユーザは結束作業を行いやすい。
上記に加え、又は代えて、停止条件は、操作部がオフ操作されたときに満たされてもよい。このような構成によると、ユーザは、自己の判断に応じて、仮締めの段階から増し締めの段階へ移行することができる。
上記した実施形態では、モータコントローラが、モータの第2速度での駆動の開始後に、操作部がオフ操作されたタイミングでモータの駆動を停止してもよい。但し、他の実施形態として、モータコントローラは、例えばモータの回転角度又は工具に加えられているトルクに基づいて、モータの駆動を自動的に停止してもよい。
上記した実施形態では、モータコントローラが、ユーザによる指示又は操作に応じて、トルク目標値を変更可能であるとよい。このような構成によると、例えばワイヤの太さや硬さに応じて、ユーザはトルク目標値を適切に設定することができる。ここで、ユーザによる指示又は操作は、結束機に設けられたスイッチの操作であってもよいし、スマートフォンといった携帯型デバイスを用いた無線指令であってもよい。
上記した実施形態では、モータコントローラが、ユーザによる指示又は操作に応じて、第1速度と第2速度の少なくとも一方を変更可能であるとよい。このような構成によると、ユーザが用途に応じて結束機の使用感を変更できるので、ユーザは結束機を使いやすい。
(実施例1)
図面を参照しながら、実施例1の結束機10について説明する。結束機10は、複数の鉄筋200をワイヤ202によって結束するための電動工具である(図5から図8参照)。鉄筋200は、コンクリートの内部に配置され、鉄筋コンクリートの一部を構成する。なお、結束機10は、複数の鉄筋200に限られず、複数の他の対象物をワイヤ202によって結束するために用いることができる。
図1、図2に示すように、結束機10は、工具12と、ハウジング20と、ハンドル34と、バッテリパック32を備える。ハウジング20は、概して筒状形状を有しており、前端20aから後端20bまで長手方向に沿って伸びている。ハウジング20の前端20aには、工具12が回転可能に取付けられており、ハウジング20の後端20bには、バッテリインターフェース30が設けられている。バッテリインターフェース30は、バッテリパック32が着脱可能に構成されている。バッテリパック32は、結束機10の電源であり、複数の二次電池セル(例えばリチウムイオンセル)を有する。本実施例の結束機10は、コードレス電動工具の一種であるが、他の実施形態では、結束機10がコード式の電動工具であってもよい。
ハンドル34は、工具12を操作するために用意されている。ユーザは、ハンドル34を操作することによって、ワイヤ202を工具12によって保持したり、ワイヤ202を工具12から解放したりすることができる。ハンドル34は、ハンドルピン34aを介してハウジング20に取り付けられており、ハウジング20に対して揺動可能に支持されている。ハンドル34は、ハウジング20から離間する開放位置Aと、ハウジング20に近接する閉鎖位置Bとの間で移動可能となっている。ハウジング20の前後方向における中間部分は、ユーザによってハンドル34とともに把持されるグリップ20cとなる。なお、ハンドル34の構成は特に限定されない。
工具12は、ハウジング20によって回転可能に支持されている。工具12の回転軸Xは、ハウジング20の長手方向に平行である。工具12は、第1のジョー14及び第2のジョー16を有する。第1のジョー14及び第2のジョー16は、工具ピン18によって互いに連結されている。第2のジョー16は、第1のジョー14に対して揺動可能となっている。工具ピン18(即ち、第2のジョー16の揺動軸)は、ハウジング20の長手方向に対して垂直に伸びている。第2のジョー16は、ハンドル34に連結されており、ハンドル34の動きに伴って動作する。即ち、ハンドル34が開放位置Aへ移動すると、第2のジョー16が第1のジョー14から離間し、ハンドル34が閉鎖位置Bへ移動すると、第2のジョー16が第1のジョー14へ接近する。ユーザは、ハンドル34を操作することによって、第1のジョー14と第2のジョー16を開閉させることができ、それによってワイヤ202を保持及び解放することができる。
工具12の構成は特に限定されず、様々なに変更可能である。工具12は、ワイヤ202を解放可能に保持し得るものであればよく、その具体的な構成は様々に変更可能である。工具12は、本実施例のようにワイヤ202を挟持する構成に限られず、フック、ハッカー又はリングのようにワイヤ202を引っ掛ける構成であってもよい。工具12は、ハンドル34又はアクチュエータと連動する一又は複数の可動部を有してもよいし、可動部を有さなくてもよい。
ハウジング20には、メインスイッチ22、ギアセレクタ24、表示部26及び設定スイッチ28が設けられている。メインスイッチ22は、工具12を回転及び停止させるためにユーザが操作する操作部の一例である。メインスイッチ22は、ユーザがオン操作及びオフ操作できるように構成されている。本実施例におけるメインスイッチ22は、押しボタン式の操作部である。メインスイッチ22は、グリップ20cの前方に位置しており、ユーザは、グリップ20c及びハンドル34を把持しながら、例えば親指によってメインスイッチ22をオン操作及びオフ操作することができる。なお、メインスイッチ22は、押しボタン式の操作部に限定されず、トリガ式のスイッチ又はその他の構成を有する操作部であってもよい。
ギアセレクタ24は、後述する変速機構42(図3参照)の変速比を切り替えるために、ユーザが操作する操作部の一例である。ギアセレクタ24は、変速機構42へ機械的に接続されている。ユーザは、ギアセレクタ24を操作することによって、変速機構42の変速比を第1の変速比と第2の変速比との間で切り替えることができる。第1の変速比は第2の変速比よりも大きい。従って、変速機構42の変速比が第1の変速比から第2の変速比へ変更されると、工具12の回転速度が上昇するとともに工具12のトルクが低下する。本実施例におけるギアセレクタ24は、スライド式の操作部である。ギアセレクタ24は、グリップ20cの前方に位置しており、ユーザは、グリップ20c及びハンドル34を把持しながら、例えば親指によってギアセレクタ24を操作することができる。なお、ギアセレクタ24は、スライド式の操作部に限定されず、その他の構成を有する操作部であってもよい。
表示部26は、各種の情報をユーザに視認可能に表示する。表示部26は、設定スイッチ28によって設定されたモータ40(図4参照)の回転速度や、同じく設定スイッチ28によって選択されたモータコントローラ50(図4参照)の制御モードを表示することができる。一例ではあるが、本実施例における表示部26は、三つの発光ダイオードを有する。第1の発光ダイオードは選択された制御モードを表示し、第2及び第3の発光ダイオードは選択された回転速度を表示する。詳しくは、通常制御モードが選択された場合、第1の発光ダイオードは消灯し、第1制御モードが選択された場合、第1の発光ダイオードは点灯する。また、選択された回転速度が低速の場合、第2及び第3の発光ダイオードの両者は消灯し、選択された回転速度が中速の場合、第2の発光ダイオードのみが点灯し、選択された回転速度が高速の場合、第2及び第3の発光ダイオードの両者が点灯する。表示部26は、第2制御モードその他の制御モードの選択を表示するために、第4の発光ダイオードを備えてもよい。なお、表示部26は、バッテリパック32の充電レベル又はその他の情報をさらに表示するように構成されてもよい。また、表示部26は、一又は複数の発光ダイオードに代えて、又は加えて、液晶表示パネルその他の表示器を有してもよい。
設定スイッチ28は、ハウジング20の後端20bの近傍に位置している。設定スイッチ28は、モータコントローラ50へ指令を与えるために、ユーザが操作する操作部の一例である。例えば、モータコントローラ50は、モータ40の回転速度の目標値を多段階に(例えば、低速、中速、高速の間で)変更することができる。そして、ユーザは、設定スイッチ28を操作することによって、モータ40の回転速度の目標値を変更することができる。詳細には、ユーザが設定スイッチ28を押すたびに、モータ40の回転速度の目標値が低速、中速、高速の間で順に変更される。加えて、モータコントローラ50は、複数の制御モードを選択的に実行することができる。そして、ユーザは、設定スイッチ28を操作することによって、モータコントローラ50が実行する制御モードを選択することができる。詳細には、ユーザが設定スイッチ28を長押しすると、モータコントローラ50が実行する制御モードが変更される。本実施例における設定スイッチ28は、押しボタン式の操作部である。しかしながら、メインスイッチ22は、押しボタン式の操作部に限定されず、その他の構成を有する操作部であってもよい。
設定スイッチ28はまた、各々の制御モードにおいて制御パラメータを変更するために、ユーザが操作する操作部でもある。設定スイッチ28によって変更される制御パラメータは、それぞれの制御モードで異なる。複数の制御モード及びそれぞれの制御パラメータについては、後段において詳細に説明する。
次に、ハウジング20の内部構造について説明する。図3に示すように、結束機10は、モータ40と、モータ40に接続された変速機構42と、変速機構42に接続されたスピンドル44とを備える。モータ40は、変速機構42及びスピンドル44を介して工具12に接続されており、工具12を回転駆動することができる。モータ40の回転軸は、工具12の回転軸Xと平行であり、ハウジング20の前後方向に沿って伸びている。モータ40及び変速機構42は、ハウジング20の中間部分、すなわち、グリップ20cの内部に配置されている。グリップ20cは、ハンドル34とともに、ユーザによって強く把持される。従って、ハウジング20のグリップ20cとなる部分には、比較的に高い剛性が求められる。この点に関して、グリップ20cの内部にモータ40及び変速機構42が配置されていると、グリップ20cがモータ40及び変速機構42によって内側から支持されることによって、グリップ20cの剛性を高めることができる。本実施例におけるモータ40は、ブラシレスDCモータである。但し、モータ40は、ブラシレスDCモータに限定されず、ブラシを有するDCモータ又はその他の形式のモータであってもよい。
モータ40が出力するトルクは、変速機構42に伝達される。本実施例の変速機構42は、モータ40からのトルクを増幅する減速機構の一種である。但し、変速機構42は、モータ40からの回転数を上昇させる増速機構であってもよい。特に限定されないが、本実施例における変速機構42は、可変比式の変速機構である。変速機構42は、ユーザによるギアセレクタ24の操作に応じて、変速比(即ち、トルクの増幅率)を第1の変速比と第2の変速比との間で切り替えることができる。本明細書でいう変速比とは、変速機構42に入力される回転数を、変速機構42から出力される回転数で除算した値を意味する。例えば、変速機構42の変速比が10であれば、モータ40が十回転したときに、スピンドル44が一回転する。第1の変速比の値は、第2の変速比の値よりも大きい。従って、ユーザが第1の変速比を選択したときは、工具12のトルクが高くなるとともに、工具12の回転速度は遅くなる。一方、ユーザが第2の変速比を選択したときは、工具12のトルクが低くなるとともに、工具12の回転速度は早くなる。なお、第1の変速比と第2の変速比の一方は「1」であってもよい。変速機構42の具体的な構造は特に限定されない。一例ではあるが、本実施例における変速機構42は、直列に接続された複数の遊星歯車機構を有しており、ギアセレクタ24の操作に応じて一部の遊星歯車機構を無効化することができる。この種の変速機構については、例えば、特開2015−168036号公報及び特開2016−010831号公報に記載されている。
変速機構42が出力するトルクは、スピンドル44に伝達される。スピンドル44は、ハウジング20に対して回転可能に支持されている。スピンドル44の回転軸は、工具12の回転軸Xと平行であり、ハウジング20の長手方向に沿って伸びている。スピンドル44の後端は変速機構42に接続されており、スピンドル44の前端は工具12に接続されている。
結束機10は、連結機構46をさらに備える。連結機構46は、ハンドル34と工具12の第2のジョー16とを互いに連結する。連結機構46は、ハンドル34の揺動を第2のジョー16に伝達するとともに、モータ40による第2のジョー16の回転をハンドル34に伝達しない構成となっている。前述したように、ハンドル34は、開放位置Aと閉鎖位置Bとの間を移動可能に構成されている(図1参照)。ハンドル34が開放位置Aへ移動すると、第2のジョー16が第1のジョー14から離間し(図5参照)、ハンドル34が閉鎖位置Bへ移動すると、第2のジョー16が第1のジョー14へ接近する(図6参照)。連結機構46は、ハンドル34及び第2のジョー16の位置にかかわらず、工具12がハウジング20に対して回転することを許容する。
連結機構46の具体的な構成は特に限定されない。一例として、本実施例における連結機構46は、第2のジョー16に接続されたリンク部材46a、リンク部材46aに接続されたスライド部材46b及びスライド部材46bを前方へ付勢するスプリング部材46cを備える。リンク部材46a、スライド部材46b及びスプリング部材46cは、工具12と共にハウジング20に対して回転可能に支持されている。スライド部材46bは、工具12の回転軸Xに平行な方向に沿ってスライド可能に支持されている。スライド部材46bは、スライド方向においてハンドル34と係合しており、かつ、回転方向においてハンドル34とは非係合となっている。ハンドル34が開放位置Aへ移動すると、スライド部材46bが前方へ移動することによって、リンク部材46aが第2のジョー16を一方方向(図3において時計回り)に揺動させる。ハンドル34が閉鎖位置Bへ移動すると、スライド部材46bが後方へ移動することによって、リンク部材46aが第2のジョー16を他方方向(図3において反時計回り)に揺動させる。スプリング部材46cは、スライド部材46bを前方に向けて付勢している。即ち、スプリング部材46cは、ハンドル34を開放位置Aに向けて付勢している。
次に、結束機10の電気的な構成について説明する。図3、4に示すように、結束機10は、モータ40の動作を制御するモータコントローラ50を備える。モータコントローラ50は、バッテリインターフェース30の近傍に配置されている。モータ40は、モータコントローラ50を介してバッテリパック32と電気的に接続されており、バッテリパック32からの電力によって駆動される。モータコントローラ50は、バッテリパック32からモータ40への供給電力を制御することによって、モータ40の動作を制御する。モータコントローラ50は、メインスイッチ22、表示部26及び設定スイッチ28に接続されている。メインスイッチ22及び設定スイッチ28は、ユーザによる操作に応じた信号をモータコントローラ50へ出力する。表示部26は、モータコントローラ50からの指令に応じて動作する。
図4に示すように、結束機10は、モータ40の回転位置を検出する回転位置センサ52、モータ40に流れる電流を検出する電流センサ54、及び、ギアセレクタ24の位置を検出するギアセンサ56を備える。回転位置センサ52、電流センサ54及びギアセンサ56は、モータコントローラ50に接続されている。回転位置センサ52は、例えばホール素子である。モータコントローラ50は、回転位置センサ52の出力信号に基づいて、モータ40の回転位置、回転角度及び回転速度を検出することができる。モータコントローラ50は、電流センサ54の出力信号に基づいて、モータ40が出力するトルクを検出することができる。モータコントローラ50は、ギアセンサ56の出力信号に応じて、変速機構42の変速比が、第1の変速比であるのか第2の変速比であるのかを検出することができる。
次に、図5から図8を参照して、工具12の詳細な構造及び動作について説明する。工具12の第1のジョー14は、第1の保持面14aと、第1の切断刃14bとを有している。工具12の第2のジョー16は、第2の保持面16aと、第2の切断刃16bとを有している。第1の保持面14aと第2の保持面16aは、ワイヤ202を保持する保持部を構成し、第1の切断刃14bと第2の切断刃16bは、ワイヤ202を切断する切断部を構成する。ハンドル34が開放位置A(図1参照)へ移動すると、図5に示すように、第1のジョー14と第2のジョー16は互いに離間する。ハンドル34が閉鎖位置B(図1参照)へ移動すると、図6に示すように、第1のジョー14と第2のジョー16は互いに接近する。これにより、工具12は、第1の保持面14aと第2の保持面16aとの間にワイヤ202を挟持するとともに、ワイヤ202の端部202aが第1の切断刃14bと第2の切断刃16bによって切断される。ワイヤ202の端部202aが切断されることで、工具12が回転したときに、ワイヤ202の端部202aが結束機10に絡みつくことが防止される。なお、他の実施形態として、工具12は、切断部(第1の切断刃14bと第2の切断刃16b)を有さなくてもよい。
図7に示すように、モータ40が工具12を回転駆動すると、工具12によって保持されたワイヤ202が、捩じり合わせられる。これにより、複数の鉄筋200がワイヤ202によって結束される。但し、ワイヤ202を単に捩り合わせるだけでは、鉄筋200とワイヤ202との間に遊びが生じることがある。この場合、ユーザは、工具12の回転を一旦停止させて、ワイヤ202を鉄筋200から引き上げた後に、再度工具12を回転させる必要がある。このようなワイヤ202を引き上げる動作に関して、本実施例における工具12には、鉄筋200に当接する当接部15aが設けられている。図8に示すように、当接部15aは、工具12がワイヤ202を保持した状態で、複数の鉄筋200の少なくとも一つに当接可能な位置に設けられている。これにより、ユーザは、鉄筋200に当接する当接部15aを梃子の支点として、結束機10(特に、工具12)を複数の鉄筋200に対して揺動させることができる。結束機10が複数の鉄筋200に対して揺動すると、ワイヤ202を保持する保持部(第1の保持面14a及び第2の保持面16a)が複数の鉄筋200から離間する。その結果、ワイヤ202が鉄筋200から引き上げられ、鉄筋200とワイヤ202との間の遊びが排除される。当接部15aから工具12の保持部(第1の保持面14a及び第2の保持面16a)までの距離は、当接部15aからハウジング20のグリップ20cまでの距離よりも短い。従って、結束機10の全体が梃子として機能することにより、ユーザは比較的に小さな力でワイヤ202を引き上げることができる。
当接部15aの具体的な構成は特に限定されない。一例ではあるが、本実施例の当接部15aは、工具12の第1のジョー14に設けられている。第1のジョー14は、第1の保持面14aの反対側に位置し、当接部15aまで伸びる梃子部15を有する。梃子部15は、第1のジョー14に一体に形成されている。梃子部15は、工具12の回転軸Xに対して角度を成す平面(例えば、直交する平面)に沿って伸びている。梃子部15の幅寸法は、第1のジョー14の幅寸法(又は、第1の保持面14aの幅寸法)に等しい。但し、梃子部15の幅寸法は、第1のジョー14の幅寸法(又は、第1の保持面14aの幅寸法)より狭くてもよいし、広くてもよい。なお、ここでいう幅寸法とは、第2のジョー16の揺動軸(工具ピン118の長手方向)に平行な方向の寸法を意味する。なお、当接部15aは、第1のジョー14に代えて、又は加えて、第2のジョー16に設けられてもよい。但し、ユーザがハンドル34を操作したときに、第2のジョー16がハウジング20に対して揺動する一方で、第1のジョー14はハウジング20に対して揺動しない。梃子部15及び当接部15aは、ハウジング20に対して揺動する第2のジョー16よりも、ハウジング20に対して揺動しない第1のジョー14に設けることが好ましい。
図5に示すように、第2のジョー16には、ジョイント46dを介してリンク部材46aが揺動可能に接続されている。仮にジョイント46dが損傷を受けると、第2のジョー16の動きが悪くなる。この点に関して、本実施例の結束機10では、第1のジョー14から伸びる梃子部15が、ジョイント46dを保護するように構成されている。特に、工具12の回転軸Xから梃子部15の先端15bまでの距離L1は、工具12の回転軸Xからジョイント46dの先端までの距離L2よりも長い。このような構成によると、ジョイント46dが外部の物体に接触することを梃子部15によって抑制することができる。
次に、モータコントローラ50の複数の制御モードについて説明する。図9に示すように、モータコントローラ50は、通常制御モード(S2)、第1制御モード(S4)、第2制御モード(S6)及び第3制御モード(S8)を含む複数の制御モードを選択的に実行することができる。ユーザが設定スイッチ28を操作すると、モータコントローラ50の実行する制御モードが図9に示す順序で変更される。ユーザは、ワイヤ202のサイズその他の作業内容に応じて、適切な制御モードを選択することができる。
図10は、通常制御モードを示す。通常制御モードでは、モータコントローラ50は、メインスイッチ22がオン操作されたタイミングで(S12でYES)、モータ40の駆動を開始する(S14)。そして、モータコントローラ50は、メインスイッチ22がオフ操作されたタイミングで(S16でYES)、モータ40の駆動を停止する(S18)。即ち、モータコントローラ50は、ユーザがメインスイッチ22をオン操作している間だけ、モータ40を駆動する。モータコントローラ50は、モータ40を駆動している間、回転位置センサ52の出力信号に基づいて、モータ40の回転速度を一定の目標値に制御する。即ち、通常制御モードでは、工具12の回転速度が一定に制御される。なお、通常制御モード及び下記するそれぞれの制御モードにおいて、モータ40の回転速度の目標値は、設定スイッチ28によって変更可能となっている。
図11は、第1制御モードを示す。第1制御モードでは、モータコントローラ50は、メインスイッチ22がオン操作されたタイミングで(S22でYES)、モータ40の駆動を開始する(S24)。そして、モータコントローラ50は、工具12の回転角度が所定の角度目標値に達したタイミングで(S26でYES)、モータ40の駆動を停止する(S28)。即ち、第1制御モードでは、ユーザがメインスイッチ22をオン操作すると、工具12が角度目標値だけ回転した後に、モータ40の駆動が自動的に停止する。一例ではあるが、モータコントローラ50は、回転位置センサ52の出力信号に基づいて、モータ40の駆動を停止するタイミングを決定する。即ち、モータコントローラ50は、回転位置センサ52の出力信号に基づいて、モータ40の回転角度を検出する。そして、検出されたモータ40の回転角度が、前記した角度目標値に対応する値となったときに、モータ40の駆動を停止する。なお、モータコントローラ50は、モータ40の回転角度に代えて、工具12の回転角度を直接的に検出してもよい。なお、モータコントローラ50がモータを駆動している間に、ユーザがメインスイッチ22をオフ操作した場合は、モータコントローラ50はその時点でモータ40の駆動を停止する。
第1制御モードが選択されている間、ユーザは、設定スイッチ28を操作することによって、前記した角度目標値を変更することができる。一例ではあるが、モータコントローラ50は、設定スイッチ28に加えられた操作に応じて、角度目標値を360度から1080度の間で変更することができる。
前述したように、結束機10は、変速機構42の変速比が第1の変速比と第2の変速比で変更可能となっている。従って、モータコントローラ50は、ギアセレクタ24によって選択された変速比に応じて、モータ40の駆動を停止するタイミングを変更する。詳しくは、第1の変速比が選択されている場合、モータコントローラ50は、検出されたモータ40の回転角度が第1の角度値となったときに、モータ40の駆動を停止する。一方、第2の変速比が選択されている場合は、モータコントローラ50は、検出されたモータ40の回転角度が第2の角度値となったときに、モータ40の駆動を停止する。ここで、第1の角度値を第1の変速比で除算した値(商)は、第2の角度値を第2の変速比で除算した値(商)に等しく、それらは前述した工具12の角度目標値に等しい(又は対応する)。これにより、第2制御モードでは、変速機構42の変速比にかかわらず、工具12が同じ角度目標値だけ回転した後に、モータ40の駆動が自動的に停止される。
図12は、第2制御モードを示す。第2制御モードでは、モータコントローラ50は、メインスイッチ22がオン操作されたタイミングで(S32でYES)、モータ40の駆動を開始する(S34)。そして、モータコントローラ50は、工具12に加えられたトルクが所定のトルク目標値に達したタイミングで(S36でYES)、モータ40の駆動を停止する(S38)。即ち、第2制御モードでは、ユーザがメインスイッチ22をオン操作すると、工具12のトルクがトルク目標値に達した後に、モータ40の駆動が自動的に停止する。一例ではあるが、モータコントローラ50は、電流センサ54の出力信号に基づいて、モータ40の駆動を停止するタイミングを決定する。即ち、モータコントローラ50は、電流センサ54の出力信号に基づいて、モータ40のトルクを検出する。そして、検出されたモータ40のトルクが、前記したトルク目標値に対応する値となったときに、モータ40の駆動を停止する。なお、モータコントローラ50がモータを駆動している間に、ユーザがメインスイッチ22をオフ操作した場合は、モータコントローラ50はその時点でモータ40の駆動を停止する。
第2制御モードが選択されている間、ユーザは、設定スイッチ28を操作することによって、前記したトルク目標値を変更することができる。一例ではあるが、モータコントローラ50は、設定スイッチ28に加えられた操作に応じて、トルク目標値を1.0N・mから50N・mの間で変更することができる。
第2制御モードにおいても、モータコントローラ50は、ギアセレクタ24によって選択された変速比に応じて、モータ40の駆動を停止するタイミングを変更する。詳しくは、第1の変速比が選択されている場合、モータコントローラ50は、検出されたモータ40のトルクが第1のトルク値となったときに、モータ40の駆動を停止する。一方、第2の変速比が選択されている場合は、モータコントローラ50は、検出されたモータ40のトルクが第2のトルク値となったときに、モータ40の駆動を停止する。ここで、第1のトルク値に第1の変速比を乗算した値(積)は、第2のトルク値に第2の変速比を乗算した値(積)に等しく、それらは前述した工具12のトルク目標値に等しい(又は対応する)。これにより、第2制御モードでは、変速機構42の変速比にかかわらず、工具12のトルクが同じトルク目標値に達した後に、モータ40の駆動が自動的に停止される。
図13は、第3制御モードを示す。第3制御モードでは、モータコントローラ50は、メインスイッチ22がオン操作されたタイミングで(S42でYES)、モータ40の駆動を開始する(S44)。そして、モータコントローラ50は、モータ40の駆動を開始したタイミングから所定の目標時間が経過したタイミングで(S46でYES)、モータ40の駆動を停止する(S48)。即ち、第3制御モードでは、ユーザがメインスイッチ22をオン操作すると、そのタイミングから目標時間が経過した後に、モータ40の駆動が自動的に停止する。一例ではあるが、モータコントローラ50は、タイマを内蔵しており、モータ40の駆動を開始したタイミングからの経過時間を計測することができる。なお、モータコントローラ50がモータを駆動している間に、ユーザがメインスイッチ22をオフ操作した場合、モータコントローラ50はその時点でモータ40の駆動を停止する。
第3制御モードが選択されている間、ユーザは、設定スイッチ28を操作することによって、前記した目標時間を変更することができる。一例ではあるが、モータコントローラ50は、設定スイッチ28に加えられた操作に応じて、目標時間を0.5秒から5秒の間で変更することができる。
第3制御モードでは、モータコントローラ50がモータ40を駆動している間、工具12の回転速度が一定の速度目標値に制御される。そのために、モータコントローラ50は、回転位置センサ52の出力信号に基づいて、モータ40の回転速度を検出する。そして、検出されたモータ40の回転速度が、前記した速度目標値に対応する値となるように、モータ40の動作を制御する。このとき、モータコントローラ50は、ギアセレクタ24によって選択された変速比に応じて、前述した目標時間を変更してもよい。詳しくは、第1の変速比が選択されている場合、モータコントローラ50は、目標時間を第1の時間値に設定する。一方、第2の変速比が選択されている場合、モータコントローラ50は、目標時間を第1の時間値に設定する。ここで、第1の時間値を第1の変速比で除算した値(商)は、第2の時間値を第2の変速比で除算した値(商)に等しい。これにより、第3制御モードでは、変速機構42の変速比にかかわらず、ユーザがメインスイッチ22を操作すると、工具12が実質的に同じ角度だけ回転する。
あるいは、モータコントローラ50は、ギアセレクタ24によって選択された変速比に応じて、モータ40の目標とする回転速度を変更してもよい。詳しくは、第1の変速比が選択されている場合、モータコントローラ50は、検出されたモータ40の回転速度が第1の速度値となるように、モータ40の動作を制御する。一方、第2の変速比が選択されている場合、モータコントローラ50は、検出されたモータ40の回転速度が第2の速度値となるように、モータ40の動作を制御する。ここで、第1の速度値を第1の変速比で除算した値(商)は、第2の速度値を第2の変速比で除算した値(商)に等しく、それらは前述した工具12の速度目標値に等しい(又は対応する)。これにより、第3制御モードでは、変速機構42の変速比にかかわらず、工具12の回転速度が同じ速度目標値に調節される。
以上のように、本実施例の結束機10では、モータコントローラ50が、複数の制御モードを選択的に実行することができる。複数の制御モードは、メインスイッチ22に加えられた操作に対して、互いに異なる態様でモータ40を制御する。結束機10は、例えば使用されるワイヤ202のサイズ(例えばワイヤ径)が異なる様々な結束作業に用いられる。ワイヤ202のサイズが異なると、ワイヤ202を捩り合わせるのに必要なトルクや、ワイヤ202を捩り合わせるべき回数も変化する。このような様々な結束作業に関して、本実施例の結束機10では複数の制御モードが用意されているので、ユーザは結束作業に適した制御モードを選択的に使用することができる。
第1、第2及び第3の制御モードでは、ユーザがメインスイッチ22をオフ操作しなくても、所定の条件が成立したタイミングで、モータ40の駆動が自動的に停止される。例えば、第1制御モードでは、工具12が角度目標値だけ回転したタイミングで、モータ40の駆動が自動的に停止される。第2制御モードでは、工具12のトルクがトルク目標値に達したタイミングで、モータ40の駆動が自動的に停止される。そして、第3制御モードでは、工具12が目標時間だけ駆動されたタイミングで、モータ40の駆動が自動的に停止される。これらの構成によると、ユーザは、複数の結束を連続して行うときに、それらの仕上がりを均一にすることができる。また、モータ40の駆動が自動的に停止されるので、図7に示すワイヤ202を捩り合わせる動作と、図8に示すワイヤ202を引き上げる動作とを交互に行い易い。モータコントローラ50は、第1、第2及び第3の制御モードに代えて、又は加えて、所定の条件が成立したタイミングでモータ40の駆動を停止する他の制御モードを有してもよい。
前述したように、本実施例の結束機10では、モータコントローラ50が、モータ40の回転速度の目標値を少なくとも二段階に変更することができる。即ち、モータコントローラ50は、回転速度の目標値を第1の速度(低速)に設定する低速制御モードと、回転速度の目標値を第2の速度(高速)に設定する高速制御モードとを選択的に実行することができる。低速制御モードが選択された場合、モータコントローラ50は、メインスイッチ22がオン操作されたときにモータ40を第1の速度で駆動する。高速制御モードが選択された場合、モータコントローラ50は、メインスイッチ22がオン操作されたときにモータ40を第2の速度で駆動する。このような構成によると、ユーザは、結束作業の内容に応じてモータ40の回転速度を変更することができ、様々な結束作業を実施しやすい。
ユーザがワイヤ202を引き上げる動作を行うときは、工具12の回転がロックされるとよい。工具12の回転がロックされていると、ユーザが当接部15aを鉄筋200に当接させたときに、結束機10が安定する。そのことから、結束機10は、工具12の回転をロックするロック機構をさらに備えることができる。例えば、本実施例におけるモータコントローラ50は、モータ40の回転を電気的にロックすることができる。従って、一例ではあるが、モータコントローラ50は、モータ40の駆動を停止したタイミングで、モータ40の回転を一時的にロックしてもよい。なお、他の実施形態として、結束機10は、モータコントローラ50による電気的なロックに代えて、又は加えて、機械的なロック機構を備えてもよい。
(実施例2)
図14、図15を参照して、実施例2の結束機110を説明する。結束機110も同じく、複数の鉄筋200(又は他の対象物)をワイヤ202によって結束するための電動工具である。以下の説明では、上述した結束機10と実質的に同一の構成については、同一の符号を付すことによって重複する説明は省略する。図14に示すように、結束機110は、工具112と、ハウジング20と、ハンドル34と、バッテリパック32を備える。ハウジング20には、メインスイッチ22、ギアセレクタ24、表示部26、設定スイッチ28及びバッテリインターフェース30が設けられている。これらの構成は、工具112の詳細を除いて、上述した結束機10と同一又は対応する。
図15に示すように、結束機110は、モータ40と、変速機構42と、スピンドル44とを備える。モータ40は、変速機構42を介してスピンドル44に接続されている。スピンドル44はハウジング20に対して回転可能に支持されており、工具112に接続されている。これらの構成は、上述した結束機10と実質的に同一又は対応する。但し、結束機110のモータ40は、ブラシレスモータでなく、ブラシを有するDCモータである。
工具112は、ハウジング20によって回転可能に支持されている。工具112の回転軸Xは、ハウジング20の長手方向に平行である。工具112は、第1のジョー114及び第2のジョー116を有する。第1のジョー114及び第2のジョー116は、工具ピン118によって互いに連結されている。第2のジョー116は、第1のジョー114に対して揺動可能となっている。工具ピン118(即ち、第2のジョー116の揺動軸)は、ハウジング20の長手方向に対して垂直に伸びている。第2のジョー116は、ハンドル34に連結されており、ハンドル34の動きに伴って動作する。ユーザは、ハンドル34を操作することによって、第1のジョー114と第2のジョー116を開閉させることができ、それによってワイヤ202を保持及び解放することができる。以上の点については、図1〜図3に示す結束機10の工具12と共通する。
第1のジョー114は、第1の保持面114aを有する。第2のジョー116は、第2の保持面116aを有する。第1の保持面114aと第2の保持面116aは、ワイヤ202を保持する保持部を構成する。一方、工具112は、ワイヤ202を切断する切断部や、鉄筋200に当接する当接部15aを有しておらず、これらの点において、図1〜図3に示す結束機10の工具12とは相違する。
図16に示すように、結束機110は、ストッパ部材146をさらに備える。ストッパ部材146は、ハウジング20に固定されたピン148によって、揺動可能に支持されている。ストッパ部材146の先端146aは、スピンドル44の外周面44aに向けて付勢されており、通常はスピンドル44の外周面44aに接触している。スピンドル44の外周面44aには、ストッパ受け部44bが設けられている。ストッパ受け部44bは、スピンドル44の回転方向に関して非対称の形状を有している。それにより、スピンドル44(及びモータ40)が正方向Fに回転するときは、ストッパ部材146がストッパ受け部44bに係合しないが、スピンドル44(及びモータ40)が逆方向Rに回転するときは、ストッパ部材146がストッパ受け部44bに係合する。ストッパ部材146がストッパ受け部44bに係合すると、スピンドル44の回転が禁止される。このときの工具112の回転位置を、初期回転位置という。結束機110では、モータ40がスピンドル44を逆方向Rに回転させると、ストッパ部材146がストッパ受け部44bに係合した時点で、スピンドル44の回転が禁止される。即ち、工具112の回転が停止する。このとき、工具112は初期位置に位置する。図14、図15は、工具112が初期位置にあるときの結束機110を示している。工具112が初期位置にあるとき、工具112の第2のジョー116の揺動軸(即ち、工具ピン118の長手方向)と、ハンドル34の揺動軸(即ち、ハンドルピン34aの長手軸)は、互いに平行となる。
次に、結束機110の電気的な構成について説明する。図17に示すように、結束機110は、モータコントローラ50、回転位置センサ52、電流センサ54及びギアセンサ56を備える。これらの構成は、図4に示す結束機10の構成と共通する。結束機110はさらに、ハンドルセンサ134をさらに備える。ハンドルセンサ134は、ハンドル34が開放位置にあるのか、閉鎖位置にあるのかを検出する。ハンドルセンサ134はモータコントローラ50に接続されており、ハンドルセンサ134による検出結果はモータコントローラ50へ入力される。
次に、モータコントローラ50の複数の制御モードについて説明する。図18に示すように、結束機110のモータコントローラ50は、通常制御モード(S102)と第1制御モード(S104)を含む複数の制御モードを選択的に実行することができる。ユーザは、設定スイッチ28を操作することによって、モータコントローラ50が実行する制御モードを変更することができる。なお、いずれの制御モードにおいても、モータコントローラ50は、設定スイッチ28に加えられた操作に応じて、モータ40の回転速度の目標値を複数段階で変更することができる。
図19は、結束機110の通常制御モードを示す。結束機110の通常制御モードでは、モータコントローラ50は、ハンドル34が閉鎖位置にある状態で(S112でYES)、メインスイッチ22がオン操作されたときに(S114でYES)、モータ40の駆動を開始する(S116)。このとき、モータコントローラ50は、モータ40を正方向Fに回転させる。即ち、モータコントローラ50は、ストッパ部材146が機能しない方向へ、モータ40を回転させる。そして、モータコントローラ50は、メインスイッチ22がオフ操作されたタイミングで(S118でYES)、モータ40の駆動を停止する(S120)。即ち、結束機110の通常制御モードにおいても、モータコントローラ50は、ユーザがメインスイッチ22をオン操作している間だけ、モータ40を正方向Fに駆動する。
その後、ユーザがハンドル34を開放位置へ操作すると(S122でYES)、モータコントローラ50は、モータ40を逆方向Rに回転させる(S124)。モータ40が逆方向Rに回転すると、工具112が初期回転位置に移動したタイミングで、ストッパ部材146がスピンドル44の回転を禁止する。即ち、モータ40及び工具112の回転が停止する。モータ40の回転が強制的に禁止されることで、モータ40に流れる電流値は上昇する。モータコントローラ50は、この電流値の上昇を電流センサ54によって検出すると(S126でYES)、工具112が初期回転位置に復帰したと判断して、モータ40の駆動を停止する(S128)。
結束機110の通常制御モードでは、ユーザがハンドル34を開放位置へ操作したときに、工具112を初期回転位置まで回転させるリセット動作(S124〜S128)が実施される。このような構成によると、ユーザが工具112によってワイヤ202を保持するときは、工具112が常に初期回転位置に位置することになる。工具112の姿勢が一定であることから、ユーザは工具112によってワイヤ202を保持しやすい。
図20は、結束機110の第1制御モードを示す。結束機110の第1制御モードでは、モータコントローラ50は、ハンドル34が閉鎖位置にある状態で(S132でYES)、メインスイッチ22がオン操作されたときに(S134でYES)、モータ40の駆動を開始する(S136)。このとき、モータコントローラ50は、モータ40を正方向Fに回転させる。即ち、モータコントローラ50は、ストッパ部材146が機能しない方向へ、モータ40を回転させる。そして、モータコントローラ50は、工具12の回転角度が所定の角度目標値に達したタイミングで(S138でYES)、モータ40の駆動を停止する(S140)。即ち、結束機110の第1制御モードにおいても、ユーザがメインスイッチ22をオン操作すると、工具12が角度目標値だけ回転した後に、モータ40の駆動が自動的に停止する。
その後、ユーザがハンドル34を開放位置へ操作すると(S142でYES)、モータコントローラ50は、モータ40を逆方向Rに回転させる(S144)。モータ40が逆方向Rに回転すると、工具112が初期回転位置に移動したタイミングで、ストッパ部材146がスピンドル44の回転を禁止する。その結果、モータ40及び工具112の回転が停止して、モータ40に流れる電流が上昇する。モータコントローラ50は、この電流値の上昇を電流センサ54によって検出すると(S146でYES)、工具112が初期回転位置に復帰したと判断して、モータ40の駆動を停止する(S148)。即ち、第1制御モードにおいても、通常制御モードと同様にリセット動作(S144〜S148)が実行される。
本明細書で開示する結束機10、110において、モータコントローラ50は、前述した複数の制御モードの少なくとも一つを実行できればよい。例えば、モータコントローラ50は、第1から第3制御モードのいずれか一つのみを実行可能であってもよい。このような構成であっても、ユーザは、複数の結束を連続して行うときに、それらの仕上がりを均一にすることができる。また、モータ40の駆動が自動的に停止されるので、図7に示すワイヤ202を捩り合わせる動作と、図8に示すワイヤ202を引き上げる動作とを交互に行い易い。あるいは、モータコントローラ50は、通常制御モードに加えて、第1から第3制御モードの一つ又は複数を実行可能であってもよい。
(実施例3)
図21−図30を参照して、実施例3の結束機210を説明する。結束機210も同じく、複数の鉄筋200(又は他の対象物)をワイヤ202によって結束するための電動工具である。以下の説明では、上述した結束機10、110と実質的に同一又は対応する構成については、同一の符号を付すことによって重複する説明は省略する。図21−図23に示すように、結束機210は、工具212と、ハウジング20と、ハンドル34と、バッテリパック32を備える。ハウジング20には、メインスイッチ22、表示部26、設定スイッチ28及びバッテリインターフェース30が設けられている。
工具212は、ハウジング20によって回転可能に支持されている。工具212の回転軸Xは、ハウジング20の長手方向に平行である。工具212は、第1のジョー214と第2のジョー216とジョーホルダ218を有する。第1のジョー214には、第1の保持面214aと第1の切断刃214bが設けられている。第2のジョー216には、第2の保持面216aと第2の切断刃216bが設けられている。第1のジョー214及び第2のジョー216は、ジョーホルダ218を介してハウジング20に接続されている。第1のジョー214及び第2のジョー216は、工具ピン215によってジョーホルダ218に連結されている。これにより、第1のジョー214及び第2のジョー216のそれぞれが、ハウジング20に対して移動可能となっている。第1のジョー214及び第2のジョー216の両方は、連結機構46を介してハンドル34に接続されている。ユーザがハンドル34を開放位置Aへ操作すると、第1のジョー214及び第2のジョー216は互いに離間するように移動する。ユーザがハンドル34を閉鎖位置Bへ操作すると、第1のジョー214及び第2のジョー216は互いに接近するように移動する。このように、実施例3の結束機210では、ハンドル34がハウジング20に対して相対移動したときに、第1のジョー214及び第2のジョー216のそれぞれがハウジング20に対して異なる方向へ移動するように構成されている。ユーザは、ハンドル34を操作することによって、第1のジョー214と第2のジョー216を開閉させることができ、それによってワイヤ202を保持及び解放することができる。また、第1のジョー214と第2のジョー216は、ワイヤ202を保持するときに、ワイヤ202を切断することができる。
図24、25に示すように、結束機210は、モータ40と、減速機構242と、スピンドル44とを備える。モータ40は、減速機構242を介してスピンドル44に接続されている。スピンドル44はハウジング20に対して回転可能に支持されており、工具212に接続されている。これらの構成は、上述した結束機10と実質的に同一又は対応する。但し、本実施例における減速機構242は、減速比が変更不能であり、実施例1、2における変速機構42とは異なる。なお、減速機構242は、減速比が変更可能であってもよい。
図25に示すように、結束機210は、ストッパ部材246をさらに備える。ストッパ部材246は、ピン248によって支持されており、ハウジング20に対して揺動可能に支持されている。スピンドル44の外周面には、筒状のストッパスリーブ247が設けられている。ストッパ部材246の先端246aは、ストッパスリーブ247の外周面に向けて付勢されており、ストッパスリーブ247に当接している。ストッパスリーブ247の外周面には、凹状のストッパ受け部247aが設けられている。ストッパ受け部247aは、スピンドル44の回転方向に関して非対称の形状を有している。それにより、スピンドル44(及びモータ40)が正方向に回転するときは、ストッパ部材246がストッパ受け部247aに係合しないが、スピンドル44(及びモータ40)が逆方向に回転するときは、ストッパ部材246がストッパ受け部247aに係合する。ストッパ部材246がストッパ受け部247aに係合すると、スピンドル44の回転が禁止される。このときの工具212の回転位置を、初期回転位置という。本実施例の結束機210においても、モータ40がスピンドル44を逆方向に回転させると、ストッパ部材246がストッパ受け部247aに係合した時点で、スピンドル44の回転が禁止される。即ち、工具212の回転が停止する。このとき、工具112は初期位置に位置する。工具212が初期位置にあるとき、第1のジョー214及び第2のジョー216の揺動軸と、ハンドル34の揺動軸は互いに平行となる。
次に、結束機210の電気的な構成について説明する。図27に示すように、結束機210は、モータコントローラ50、回転位置センサ52、電流センサ54及びハンドルセンサ134を備える。ハンドルセンサ134は、ハンドル34が開放位置Aにあるのか、閉鎖位置Bにあるのかを検出する。これらの構成については、ギアセンサ56が存在しないことを除いて、実施例2の結束機110と共通している。
図28に示すように、結束機210のモータコントローラ50は、通常制御モード(S102)と第4制御モード(S204)を含む複数の制御モードを選択的に実行することができる。ユーザは、設定スイッチ28を操作することによって、モータコントローラ50が実行する制御モードを変更することができる。なお、いずれの制御モードにおいても、モータコントローラ50は、設定スイッチ28に加えられた操作に応じて、モータ40の回転速度の目標値を複数段階で変更することができる。なお、他の実施形態では、モータコントローラ50が第4制御モードのみを含む単一の制御モードを実行可能であってもよい。
結束機210の通常制御モード(S102)は、図19に示す実施例2の通常制御モードと同一である。従って、以下では第4制御モード(S204)について詳細に説明する。図29に示すように、第4制御モードが選択されると、最初、モータコントローラ50は低速フラグを「0(ゼロ)」に設定する(S210)。低速フラグとは、モータコントローラ50が記憶する二値のパラメータであり、モータコントローラ50は低速フラグとして「1」と「0」のいずれかの値を設定する。ユーザは、結束機210を手に持ち、複数の鉄筋200の周りにワイヤ202を配置する。そして、ユーザは、ハンドル34を操作してワイヤ202の両端を工具212によって掴み、メインスイッチ22をオン操作する。ハンドル34が閉鎖位置Bにある状態で(S212でYES)、メインスイッチ22がオン操作されると(S214でYES)、モータコントローラ50がモータ40の駆動を開始する(S216)。このとき、モータコントローラ50は、低速フラグが「0」に設定されているので、モータ40を正方向へ通常速度で回転させる。即ち、モータコントローラ50は、ストッパ部材246が機能しない方向へ、モータ40を回転させる。実施例1の図7と同様に、モータ40が工具212を回転駆動すると、工具212によって保持されたワイヤ202が、捩じり合わせられる。これにより、複数の鉄筋200がワイヤ202によって結束される。
モータコントローラ50は、通常速度によるモータ40の駆動後、所定の停止条件が満たされたタイミングで、モータ40の駆動を停止する。例えば、停止条件は、工具212に加えられるトルクが所定のトルク目標値に達したときに満たされてもよい。加えて、又は代えて、停止条件は、メインスイッチ22がオフ操作作されたときに満たされてもよい。その他、停止条件は、モータ40が回転した回数(即ち、工具212が回転した回数)や、モータ40の駆動時間といった他の指標に応じて満たされてもよい。本実施例におけるモータコントローラ50は、電流センサ54の出力信号に基づいて、モータ40に流れる電流が所定の電流目標値に達したときに(S218でYES)、モータ40の駆動を停止する(S222)。モータ40に流れる電流は、工具212に加えられるトルクに対応する。従って、工具212のトルクが電流目標値に対応するトルク目標値に達したときに、モータ40の駆動は自動的に停止される。但し、工具212のトルクがトルク目標値に達する前でも(S218でNO)、ユーザがメインスイッチ22をオフ操作したときは(S220でYES)、モータ40の駆動は停止される。ここで、電流目標値(即ち、トルク目標値)は、設定スイッチ28の操作によって事前に変更可能となっている。このように、モータコントローラ50は、ユーザの操作又は指示によって、電流目標値(即ち、トルク目標値)を変更可能であってよい。他の実施形態では、モータコントローラ50は、モータ40に流れる電流に代えて、工具212に加えられたトルクに対応する他の指標に基づいて、工具212のトルクがトルク目標値に達したのか否かを判定してもよい。
次に、ユーザがメインスイッチ224をオフ操作すると(S224でYES)、モータコントローラ50は低速フラグを「1」に設定する(S210)。
前述したように、ワイヤ202を単に捩り合わせるだけでは、鉄筋200とワイヤ202との間に遊びが生じることがある。この場合、実施例1の図8と同様に、ユーザは鉄筋200からワイヤ202を引き上げて遊びを排除し、その後に工具12を再度回転させることができる。ハンドル34が閉鎖位置Bに維持された状態で(S232でYES)、メインスイッチ22が再度オン操作されると(S234でYES)、モータコントローラ50がモータ40の駆動を再開する(S236)。このとき、モータコントローラ50は、低速フラグが「1」に設定されているので、モータ40を正方向へ低速度で回転させる。ここでいう低速度とは、前記した通常速度(S216)よりも遅い速度を意味し、例えば通常速度の50パーセント以下の速度であってよい。これにより、ワイヤ202が増し締めされ、複数の鉄筋200とワイヤ202との間の遊びが排除される。モータコントローラ50は、メインスイッチ22がオフ操作されると(S238でYES)、モータ40の駆動を停止する。即ち、この動作では、モータ40の駆動が自動的に停止されない。ハンドル34が閉鎖位置Bに維持されている間(S242でNO、S232でYES)、ユーザは、様子を見ながらワイヤ202の増し締めを断続的に行うことができる。
その後、ユーザは、ハンドル34を開放位置Aへ操作して、工具212からワイヤ202を解放する。ハンドル34が開放位置Aへ操作されると、モータコントローラ50は、モータコントローラ50は、モータ40を逆方向に回転させる(S244)。このときのモータ40の回転速度は、前述した通常速度よりも低速であってよい。モータ40が逆方向に回転すると、工具212が初期回転位置に移動したタイミングで、ストッパ部材246がスピンドル44の回転を禁止する。その結果、モータ40及び工具212の回転が停止して、モータ40に流れる電流が上昇する。モータコントローラ50は、この電流値の上昇を電流センサ54によって検出すると(S246でYES)、工具112が初期回転位置に復帰したと判断して、モータ40の駆動を停止する(S248)。即ち、第4制御モードにおいても、通常制御モード(図19参照)と同様にリセット動作が実行される。
実施例3の結束機210では、ワイヤ202が仮締めされる段階(S212〜S224)までは、モータ40の駆動が自動的に停止される。この段階では、モータ40の回転速度を比較的に早い速度に設定することで、作業時間を短縮することができる。その後、ワイヤ202を増し締めする段階(S232〜242)では、ユーザの操作に応じてモータ40が駆動及び停止される。この段階で、モータ40の回転速度が自動的に減速されるので、ユーザはモータ40の駆動を調節しやすく、適切な増し締めを行うことができる。なお、実施例3の結束機210において、モータコントローラ50は、実施例1、2で説明した第1、第2及び第3制御モードの少なくとも一つをさらに実行可能であってもよい。
本明細書又は図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書又は図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
10、110、210:結束機
12、112、212:工具
14、114、214:第1のジョー
14a、114a、214a:第1の保持面
14b、214b:第1の切断刃
15:梃子部
15a:当接部
16、116、216:第2のジョー
16a、116a、216a:第2の保持面
16b、216b:第2の切断刃
20:ハウジング
20c:グリップ
22:メインスイッチ
24:ギアセレクタ
26:表示部
28:設定スイッチ
30:バッテリインターフェース
32:バッテリパック
34:ハンドル
40:モータ
42:変速機構
44:スピンドル
46:連結機構
46a:リンク部材
46b:スライド部材
46c:スプリング部材
46d:ジョイント
50:モータコントローラ
52:回転位置センサ
54:電流センサ
56:ギアセンサ
134:ハンドルセンサ
146:ストッパ部材
200:鉄筋
202:ワイヤ

Claims (28)

  1. 複数の対象物をワイヤによって結束する結束機であって、
    ハウジングと、
    前記ハウジングに対して回転可能に支持されているとともに、前記ワイヤを解放可能に保持する工具と、
    前記ハウジングに収容されているとともに、前記工具を回転させるモータと、
    ユーザによって操作される操作部と、
    前記操作部に加えられた操作に応じて、前記モータを制御するモータコントローラと、を備え、
    前記モータコントローラは、前記操作部に加えられた操作に対して互いに異なる態様で前記モータを制御する複数の制御モードを選択的に実行可能である、
    結束機。
  2. 前記複数の制御モードは、少なくとも第1の制御モードを含み、
    前記第1の制御モードでは、前記モータコントローラが、前記操作部がオン操作されたタイミングで前記モータの駆動を開始し、前記工具の回転角度が所定の角度目標値に達したタイミングで前記モータの駆動を停止する、請求項1に記載の結束機。
  3. 前記所定の角度目標値は、ユーザによって変更可能である、請求項2に記載の結束機。
  4. 前記モータコントローラは、前記モータの回転角度を検出可能であり、検出された前記モータの回転角度に基づいて、前記モータの駆動を停止するタイミングを決定する、請求項2又は3に記載の結束機。
  5. 前記モータと前記工具との間に設けられた変速機構をさらに備え、
    前記変速機構は、少なくとも第1の変速比と第2の変速比との間で変速比を変更可能であり、
    前記モータコントローラは、前記変速機構の変速比が第1の変速比に設定されたときは、検出された前記モータの回転角度が第1の角度値になったときに前記モータの駆動を停止し、前記変速機構の変速比が第2の変速比に設定されたときは、検出された前記モータの回転角度が第2の角度値になったときに前記モータの駆動を停止し、
    前記第1の角度値を前記第1の変速比で除算した値は、前記第2の角度値を前記第2の変速比で除算した値に等しい、請求項4に記載の結束機。
  6. 前記複数の制御モードは、少なくとも第2の制御モードを含み、
    前記第2の制御モードでは、前記モータコントローラが、前記操作部がオン操作されたタイミングで前記モータの駆動を開始し、前記工具に加えられるトルクが所定のトルク目標値に達したタイミングで前記モータの駆動を停止する、請求項1から5のいずれか一項に記載の結束機。
  7. 前記所定のトルク目標値は、ユーザによって変更可能である、請求項6に記載の結束機。
  8. 前記モータコントローラは、前記モータのトルクを検出可能であり、検出された前記モータのトルクに基づいて、前記モータの駆動を停止するタイミングを決定する、請求項6又は7に記載の結束機。
  9. 前記モータと前記工具との間に設けられた変速機構をさらに備え、
    前記変速機構は、少なくとも第1の変速比と第2の変速比との間で変速比を変更可能であり、
    前記モータコントローラは、前記変速機構の変速比が第1の変速比に設定されたときは、検出された前記モータのトルクが第1のトルク値になったときに前記モータの駆動を停止し、前記変速機構の変速比が第2の変速比に設定されたときは、検出された前記モータのトルクが第2のトルク値になったときに前記モータの駆動を停止し、
    前記第1のトルク値に前記第1の変速比を乗算した値は、前記第2のトルク値に前記第2の変速比を乗算した値に等しい、請求項8に記載の結束機。
  10. 前記複数の制御モードは、少なくとも第3の制御モードを含み、
    前記第3の制御モードでは、前記モータコントローラが、前記操作部がオン操作されたタイミングで前記モータの駆動を開始し、前記モータの駆動を開始したタイミングから所定の目標時間が経過したタイミングで前記モータの駆動を停止する、請求項1から9のいずれか一項に記載の結束機。
  11. 前記目標時間は、ユーザによって変更可能である、請求項10に記載の結束機。
  12. 前記モータと前記工具との間に設けられた変速機構をさらに備え、
    前記変速機構は、少なくとも第1の変速比と第2の変速比との間で変速比を変更可能であり、
    前記モータコントローラは、前記変速機構の変速比が第1の変速比に設定されたときは前記目標時間を第1の時間値に設定し、前記変速機構の変速比が第2の変速比に設定されたときは前記目標時間を第2の時間値に設定し、
    前記第1の時間値を前記第1の変速比で除算した値は、前記第2の時間値を前記第2の変速比で除算した値に等しい、請求項10又は11に記載の結束機。
  13. 前記モータと前記工具との間に設けられた変速機構をさらに備え、
    前記変速機構は、少なくとも第1の変速比と第2の変速比との間で変速比を変更可能であり、
    前記モータコントローラは、前記変速機構の変速比が第1の変速比に設定されたときは、検出された前記モータの回転速度が第1の速度値になるように前記モータを制御し、前記変速機構の変速比が第2の変速比に設定されたときは、検出された前記モータの回転速度が第2の速度値となるように前記モータを制御し、
    前記第1の速度値を前記第1の変速比で除算した値は、前記第2の速度値を前記第2の変速比で除算した値に等しい、請求項10又は11に記載の結束機。
  14. 前記第3の制御モードでは、前記モータコントローラが前記モータを駆動している間、前記モータコントローラが前記工具の回転速度を一定に制御する、請求項10から13のいずれか一項に記載の結束機。
  15. 前記モータコントローラは、前記モータの回転速度を検出可能であり、検出された前記モータの回転速度に基づいて、前記工具の回転速度を一定に制御する、請求項14に記載の結束機。
  16. 前記複数の制御モードは、少なくとも通常制御モードを含み、
    前記通常制御モードでは、前記モータコントローラが、前記操作部がオン操作されたタイミングで前記モータの駆動を開始し、前記操作部がオフ操作されたタイミングで前記モータの駆動を停止する、請求項1から15のいずれか一項に記載の結束機。
  17. 前記複数の制御モードは、低速制御モードと高速制御モードとを含み、
    前記モータコントローラは、前記低速制御モードでは前記操作部がオン操作されたときに前記モータを第1の速度で駆動し、前記高速制御モードでは前記操作部がオン操作されたときに前記モータを第2の速度で駆動し、
    前記第2の速度は前記第1の速度よりも速い、請求項1から16のいずれか一項に記載の結束機。
  18. 複数の対象物をワイヤによって結束する結束機であって、
    ハウジングと、
    前記ハウジングに対して回転可能に支持されているとともに、前記ワイヤを解放可能に保持する工具と、
    前記ハウジングに収容されているとともに、前記工具を回転させるモータと、
    ユーザによって操作される操作部と、
    前記操作部に加えられた操作に応じて、前記モータを制御するモータコントローラと、を備え、
    前記モータコントローラは、前記操作部がオン操作されたタイミングで前記モータの駆動を開始し、所定の条件が成立したタイミングで前記モータの駆動を停止する、結束機。
  19. 前記モータコントローラは、前記所定の条件として、前記工具の回転角度が所定の角度目標値に達したタイミングで、前記モータの駆動を停止する、請求項18に記載の結束機。
  20. 前記モータコントローラは、前記所定の条件として、前記工具に加えられるトルクが所定のトルク目標値に達したタイミングで、前記モータの駆動を停止する、請求項18に記載の結束機。
  21. 前記モータコントローラは、前記所定の条件として、前記モータの駆動を開始したタイミングから所定の目標時間が経過したタイミングで、前記モータの駆動を停止する、請求項18に記載の結束機。
  22. 前記工具は、前記ワイヤを挟持することによって保持する、請求項1から21のいずれか一項に記載の結束機。
  23. 複数の対象物をワイヤによって結束する結束機であって、
    ハウジングと、
    前記ハウジングに対して回転可能に支持されているとともに、前記ワイヤを解放可能に保持する工具と、
    前記ハウジングに収容されているとともに、前記工具を回転させるモータと、
    ユーザによって操作される操作部と、
    前記操作部に加えられた操作に応じて、前記モータを制御するモータコントローラと、を備え、
    前記工具がワイヤを保持し続けている間、前記モータコントローラは、
    前記操作部がオン操作されたタイミングで前記モータの第1速度での駆動を開始し、
    前記第1速度での駆動の開始後に、所定の停止条件が満たされたタイミングで、前記モータの駆動を停止し、
    前記モータの駆動の停止後に、前記操作部がオン操作されたタイミングで前記モータの第2速度での駆動を開始し、前記第2速度は前記第1速度よりも低速である、
    結束機。
  24. 前記停止条件は、前記工具に加えられるトルクが所定のトルク目標値に達したときに満たされる、請求項23に記載の結束機。
  25. 前記モータコントローラは、ユーザによる指示又は操作に応じて、前記トルク目標値を変更可能である、請求項24に記載の結束機。
  26. 前記停止条件は、前記操作部がオフ操作されたときに満たされる、請求項23から25のいずれか一項に記載の結束機。
  27. 前記モータコントローラは、前記第2速度での駆動の開始後に、前記操作部がオフ操作されたタイミングで前記モータの駆動を停止する、請求項23から26のいずれか一項に記載の結束機。
  28. 前記モータコントローラは、ユーザによる指示又は操作に応じて、前記第1速度と前記第2速度の少なくとも一方を変更可能である、請求項23から27のいずれか一項に記載の結束機。
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JP2019116309A (ja) * 2017-12-27 2019-07-18 株式会社マキタ 結束機

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