JP2017164310A - バルーンカテーテル、副腎腫瘍のケミカルアブレーション治療装置および副腎静脈採血装置 - Google Patents

バルーンカテーテル、副腎腫瘍のケミカルアブレーション治療装置および副腎静脈採血装置 Download PDF

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Kei Takase
圭 高瀬
和将 清治
Kazumasa SEIJI
和将 清治
謙二 森
Kenji Mori
謙二 森
倫彦 光宗
Norihiko Mitsumune
倫彦 光宗
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Abstract

【課題】原発性アルドステロン症に対する経静脈的なケミカルアブレーション治療に使用することができ、特に、異常が認められた支脈の腫瘍に対してのみ治療を行うことのできるバルーンカテーテルを提供すること。【解決手段】経静脈的アプローチによる副腎腫瘍のケミカルアブレーション治療に使用されるバルーンカテーテルであって、インナーチューブ10と、アウターチューブ30と、バルーン50と、ガイドワイヤポート71および拡張ポート73を有するコネクタ70とを有し、アウターチューブ30は、硬度が72D以上である基端側高硬度部分301と、硬度が25D以上72D未満である先端側低硬度部分302とからなり、アウターチューブ30の外径が0.70〜1.20mmであり、バルーン50の長さが0.5〜5mmである。【選択図】 図1A

Description

本発明は、バルーンカテーテル、副腎腫瘍のケミカルアブレーション治療装置および副腎静脈採血装置に関し、更に詳しくは、経静脈的アプローチにより副腎に導入されて、副腎静脈採血または副腎腫瘍のケミカルアブレーション治療に使用されるオーバーザワイヤ型のバルーンカテーテル、並びに、そのようなバルーンカテーテルを備えたケミカルアブレーション治療装置および副腎静脈採血装置に関する。
原発性アルドステロン症は、血圧上昇ホルモンであるアルドステロンを過剰分泌させる腺腫(腫瘍)が副腎にできることから発症する高血圧疾患である。
原発性アルドステロン症の治療としては、アルドステロンの過剰分泌が片側の副腎から認められる場合には腫瘍のある副腎を摘出する。
一方、アルドステロンの過剰分泌が両側の副腎から認められる場合には、両側の副腎を摘出することができないため、患者は降圧剤を服用し続ける必要がある。
最近、アルドステロンが過剰に分泌される原発性アルドステロン症の治療方法として、カテーテルを用いて副腎静脈から血液採取(副腎静脈採血)して異常のある副腎を特定した後、当該副腎の位置をX線画像などにより正確に把握し、患者の背中から、バイポーラRF(高周波)針を穿刺して腫瘍を焼灼する方法が紹介されている。
2013年9月25日化学工業日報
しかしながら、上記のような治療方法は副腎の摘出手術と比較すれば侵襲の程度は低いものの、患者への負担は依然として重い。
また、左副腎は膵臓や腸管に近いため、左副腎における腫瘍に対して背中からバイポーラRF針を穿刺する手技は解剖学的に困難である。
このような問題を解決するために、バルーンカテーテルを経静脈的なアプローチにより副腎に導入し、エタノール噴射による副腎腫瘍のケミカルアブレーション治療を行うことが考えられる。
しかしながら、PTCAなどに使用されている従来公知のバルーンカテーテルは、シャフトの剛性が高くて柔軟性に劣るために複雑な血管形状に追従することができず、副腎に導入する操作はきわめて困難である。
ところで、副腎静脈の末端側は3本の支脈(内側上行支、外側上行支、外側弧状支)に分岐している。このため、副腎腫瘍のケミカルアブレーション治療を行う場合には、支脈ごとに採血し、異常(アルドステロンの過剰分泌)が認められた支脈の腫瘍に対してのみ治療を行うことが望ましい。
しかしながら、PTCAなどに使用されている従来公知のバルーンカテーテルは、支脈の径より大きなシャフト径(アウターチューブの外径)を有しており、また、支脈の長さよりも長いバルーン長を有しているために、何れか1つの支脈に挿入して当該支脈をバルーンにより閉塞させることは不可能であり、従って、異常が認めらない支脈の部位に対してもケミカルアブレーション(エタノールとの接触)が行われてしまう。
本発明は以上のような事情に基いてなされたものである。
本発明の目的は、原発性アルドステロン症に対する新規な治療法である経静脈的なケミカルアブレーション治療に使用することができ、特に、異常が認められた支脈の腫瘍に対してのみ治療を行うことのできるバルーンカテーテルを提供することにある。
本発明の他の目的は、原発性アルドステロン症に対する経静脈的なアブレーション治療に使用することができ、特に、異常が認められた支脈の腫瘍に対してのみ治療を行うことのできるケミカルアブレーション治療装置を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、治療前後における副腎静脈採血を支脈ごとに行うことができる副腎静脈採血装置を提供することにある。
(1)本発明のバルーンカテーテルは、経静脈的アプローチにより副腎に導入されて副腎静脈採血または副腎腫瘍のケミカルアブレーション治療に使用されるオーバーザワイヤ型のバルーンカテーテルであって、
ガイドワイヤルーメンを有するインナーチューブと、前記インナーチューブの外側に配置されて拡張ルーメンを形成するアウターチューブと、前記アウターチューブの先端に装着されて前記インナーチューブの外側に配置されたバルーンと、前記ガイドワイヤルーメンに連通するガイドワイヤポートおよび前記拡張ルーメンに連通する拡張ポートを有するコネクタとを有し、
前記アウターチューブは、硬度が72D以上である基端側高硬度部分と、硬度が25D以上72D未満である先端側低硬度部分とからなり、
前記アウターチューブの外径が0.70〜1.20mmであり、
前記バルーンの長さが0.5〜5mmであることを特徴とする。
このような構成のバルーンカテーテルによれば、原発性アルドステロン症に対して侵襲性の低い経静脈的なアブレーション治療を行うことができる。
また、アウターチューブの先端側低硬度部分は、硬度が低いことにより柔軟性を有するので、この先端側低硬度部分を副腎に至る複雑な血管形状に追従(血管内を通過)させることができ、その先端に装着されたバルーンを副腎の目的部位に到達させることができる。
なお、本発明のバルーンカテーテルは、PTCAに使用される従来公知のバルーンカテーテルとは異なり、狭窄部などを挿通させる必要はないので、アウターチューブの先端側低硬度部分が低硬度(25D以上72D未満)であっても問題はない。
また、アウターチューブの外径が、PTCAなどに使用されている従来公知のバルーンカテーテルのシャフト径(アウターチューブの外径)と比較して小さく、これにより、3本の支脈の各々に本発明のバルーンカテーテルを挿入することが可能となる。
また、バルーンの長さが、PTCAなどに使用される従来公知のバルーンカテーテルのバルーンの長さと比較して短く、これにより、本発明のバルーンカテーテルが挿入されている支脈を確実にオクリュージョン(閉塞)することができる。
(2)本発明のバルーンカテーテルにおいて、前記先端側低硬度部分の長さが20〜150mmであることが好ましく、特に、左副腎用のバルーンカテーテルにおける前記先端側低硬度部分の長さが100〜150mmであり、右副腎用のバルーンカテーテルにおける前記先端側低硬度部分の長さが50〜100mmであることが好ましい。
(3)本発明のバルーンカテーテルにおいて、前記先端側低硬度部分は、先端方向に向かって傾斜的または段階的に硬度が低下している部分を有していることが好ましい。
このような構成のバルーンカテーテルによれば、先端側低硬度部分の剛性を先端方向に向かって連続的または断続的に低下させる(柔軟性を向上させる)ことができ、これにより、バルーンカテーテルを副腎へ導入する際の操作性を更に優れたものとすることができる。
(4)本発明のバルーンカテーテルにおいて、前記先端側低硬度部分は、先端方向に向かって傾斜的に硬度が低下している硬度傾斜部と、前記硬度傾斜部の先端側に位置し、前記先端側低硬度部分の中で最も低い一定の硬度を有する最先端部とからなることが好ましい。
このような構成のバルーンカテーテルによれば、基端側高硬度部分と、先端側低硬度部分の最先端部との間に、先端側低硬度部分の硬度傾斜部が介在することにより、基端側高硬度部分と先端側低硬度部分との境界で硬度が急激に変化することはないので、当該境界においてキンクなどが発生しない。この結果、本発明のバルーンカテーテルを副腎へ導入する際の操作性を特に優れたものとすることができる。
(5)本発明のバルーンカテーテルにおいて、少なくとも前記アウターチューブの先端よりも先端側に位置する部分における前記インナーチューブの硬度が40D以下であることが好ましい。
(6)本発明のバルーンカテーテルにおいて、前記インナーチューブは、内層と外層との二層構成であり、前記内層が耐エタノール性の樹脂により構成されていることが好ましい。
このような構成のバルーンカテーテルによれば、インナーチューブの構成樹脂がエタノールに浸食されて膨潤することによりガイドワイヤの移動が困難となったり、エタノールの流路が閉塞されたりすることを防止することができる。
(7)本発明のケミカルアブレーション治療装置は、本発明のバルーンカテーテルと、
前記コネクタのガイドワイヤポートに接続されたエタノールの供給手段と、
前記バルーンカテーテルの先端部を副腎に案内するためのガイディングカテーテルと
を備えてなることを特徴とする。
(8)本発明の副腎静脈採血装置は、本発明のバルーンカテーテルと、
前記コネクタのガイドワイヤポートに接続された血液の吸引手段と、
前記バルーンカテーテルの先端部を副腎に案内するためのガイディングカテーテルと
を備えてなることを特徴とする。
本発明のバルーンカテーテルを使用することにより、原発性アルドステロン症に対する新規な治療法である経静脈的なケミカルアブレーション治療を確実に行うことができる。 特に、異常が認められた支脈の腫瘍に対してのみ治療することができ、異常が認められない他の支脈に係る部位に対してアブレーションすることを回避することができる。
また、本発明のバルーンカテーテルを使用することにより、治療前後における副腎静脈採血を支脈ごとに行うことができる。
本発明のケミカルアブレーション治療装置によれば、原発性アルドステロン症に対する経静脈的なアブレーション治療を確実に行うことができる。
特に、異常が認められた支脈の腫瘍に対してのみ治療することができ、異常が認められない他の支脈に係る部位に対してアブレーションすることを回避することができる。
本発明の副腎静脈採血装置によれば、治療前後における副腎静脈採血を支脈ごとに行うことができる。
本発明の第1実施形態に係るバルーンカテーテルを示す側面図である。 本発明の第1実施形態に係るバルーンカテーテルを示す側面図(寸法を説明するための図)である。 図1の部分拡大図(II部詳細図)である。 図2の III−III 断面図である。 図1の部分拡大断面図(IV−IV断面図)である。 図1に示したバルーンカテーテルのアウターチューブの硬度変化を示す説明図である。 本発明のケミカルアブレーション治療装置の構成を模式的に示す説明図である。 本発明の副腎静脈採血装置の構成を模式的に示す説明図である。 本発明のケミカルアブレーション治療装置または副腎静脈採血装置を構成する右副腎用のガイディングカテーテルの形状を示す説明図である。 本発明のケミカルアブレーション治療装置または副腎静脈採血装置を構成する左副腎用のガイディングカテーテルの形状を示す説明図である。 図8Aに示すガイディングカテーテルの先端を右副腎に到達させた状態を示す説明図である。 図8Bに示すガイディングカテーテルの先端を左副腎に到達させた状態を示す説明図である。
<バルーンカテーテル>
図1(図1A,図1B)〜図4に示すこの実施形態のバルーンカテーテル100は、経静脈的アプローチにより副腎に導入されて副腎静脈採血または副腎腫瘍のケミカルアブレーション治療に使用されるオーバーザワイヤ型のバルーンカテーテルである。
この実施形態のバルーンカテーテル100は、ガイドワイヤルーメン21を有するインナーチューブ10と、インナーチューブ10の外側に配置されて拡張ルーメン23を形成するアウターチューブ30と、アウターチューブ30の先端に装着されてインナーチューブ10の外側に配置されたバルーン50と、ガイドワイヤルーメン21に連通するガイドワイヤポート71および拡張ルーメン23に連通する拡張ポート73を有するY字コネクタ70とを有し、アウターチューブ30は、硬度が72D以上である基端側高硬度部分301と、硬度が25D以上72D未満である先端側低硬度部分302とからなり、アウターチューブ30の外径が0.70〜1.20mmであり、バルーン50の長さ(L50)が0.5〜5mmである。
バルーンカテーテル100を構成するインナーチューブ10は、ガイドワイヤ(図示省略)を挿通可能な内径のガイドワイヤルーメン21を有している。
このガイドワイヤルーメン21は、ガイドワイヤの挿通路となるとともに、アブレーション用の薬液であるエタノールの流路となる。
図2および図3に示すように、バルーン50の内部におけるインナーチューブ10の外周には造影マーカー40が装着されている。
図4に示すように、インナーチューブ10は、内層11と外層13との二層構成の樹脂チューブにより構成されている。
インナーチューブ10を構成する内層11は耐エタノール性の樹脂によって形成されている。ここに、「耐エタノール性の樹脂」とは、エタノールに不溶で、エタノールと接触させたときに膨潤や変質などを起こしにくい樹脂をいう。
そのような樹脂の具体例としては、ポリイミド、PTFEやPFAのようなフッ素樹脂、ゴム系樹脂、ポリエチレンなどを挙げることができ、これらのうちPTFEが好ましい。
インナーチューブ10の内層11が耐エタノール性の樹脂によって形成されていることにより、インナーチューブ10の構成樹脂(内層11および外層13)がエタノールに浸食されて膨潤するようなことはなく、バルーンカテーテル100の使用中にガイドワイヤの移動が困難となったり、エタノールの流路が閉塞されたりすることを確実に防止することができる。
インナーチューブ10の内層11の厚さは0.01〜0.05mmであることが好ましく、好適な一例を示せば0.01mmである。
インナーチューブ10を構成する外層13を形成する樹脂としては、従来公知のバルーンカテーテルのインナーチューブを構成する樹脂を使用することができ、例えば、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエーテルポリアミド、ポリウレタン、ナイロン、PEBAX(登録商標)(ポリエーテルブロックアミド共重合体)などの合成樹脂を挙げることができ、これらのうち、PEBAXが好ましい。
インナーチューブ10の外層13の厚さは0.05〜0.15mmであることが好ましく、好適な一例を示せば0.06mmである。
インナーチューブ10の硬度(外層13を構成する樹脂の硬度)は40D以下であることが好ましく、好適な一例を示せば25Dとされる。
なお、本実施形態では、インナーチューブ10の硬度は全長にわたり同じである(同じ硬度の樹脂でインナーチューブ10の外層13が形成されている)が、長さ方向に沿って硬度の異なる樹脂を使用してインナーチューブ(二層構成の場合には外層)を形成してもよい。
何れの場合においても、少なくともアウターチューブ30の先端より先端側に位置する部分におけるインナーチューブの硬度は40D以下であることが好ましく、これにより、分岐した細血管である副腎静脈支流までバルーン50を送達することが可能になる。
インナーチューブ10の外径としては0.55〜0.70mmであることが好ましく、好適な一例を示せば0.57mmである。
インナーチューブ10の内径としては0.40〜0.55mmであることが好ましく、好適な一例を示せば0.45mmである。
インナーチューブ10の先端には、先端チップ15が装着されている。
先端チップ15は、例えば、単層の樹脂チューブから構成されている。 先端チップ15を形成する樹脂としては、例えば、インナーチューブ10の外層13の構成樹脂と同一の樹脂を挙げることができ、それらのうち、PEBAXが好ましい。
先端チップ15の硬度(構成する樹脂の硬度)は55D以下であることが好ましく、好適な一例を示せば40Dとされる。
先端チップ15の外径および内径は、インナーチューブ10の外径および内径と同一である。先端チップ15の長さ(L15)は0.3〜3.0mmであることが好ましく、好適な一例を示せば1mmである。
バルーンカテーテル100を構成するアウターチューブ30は、インナーチューブ10の外側に、バルーン50を拡張させるための流体流路となる拡張ルーメン23を形成する。ここに、拡張ルーメン23に供給される流体としては生理食塩水を例示することができる。
図1に示すように、アウターチューブ30は、基端側高硬度部分301と、先端側低硬度部分302とからなる。
また、図4に示すように、アウターチューブ30は、内層31と、内層31の外周に積層形成された外層33との二層構成の樹脂チューブである。
アウターチューブ30の内層31を構成する樹脂としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデンおよびポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、PFA、フッ化エチレンプロピレン(FEP)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリアミド(PA)、ポリアミドエラストマー(PAE)などを挙げることができ、これらのうち、PTFEが好ましい。
アウターチューブ30の内層31の厚さは0.01〜0.05mmであることが好ましく、好適な一例を示せば0.03mmである。
アウターチューブ30の外層33は、樹脂の内部に編組35が埋設されてなる編組チューブ(ブレードチューブ)である。
アウターチューブ30の外層33を構成する樹脂としては、インナーチューブ10の外層13を構成するものとして例示した樹脂を挙げることができ、それらのうちPEBAXが好ましい。
外層33を構成する樹脂中に埋設された編組35は、ステンレスなどの金属素線を編み込むことにより形成され、アウターチューブ30の全長にわたり配置されている。
アウターチューブ30の外層33の厚さは0.05〜0.30mmであることが好ましく、好適な一例を示せば0.08mmである。
バルーンカテーテル100の有効長(L100)としては800〜1500mmであることが好ましく、好適な一例を示せば950mmである。
アウターチューブ30の長さ(L30)としては750〜1490mmであることが好ましく、好適な一例を示せば940mmである。
アウターチューブ30の基端側高硬度部分301の長さ(L301)としては600〜1450mmであることが好ましく、好適な一例を示せば800mmである。
基端側高硬度部分301の硬度(当該部分の外層を構成する樹脂の硬度)は72D以上とされ、好適な一例を示せば72Dとされる。
なお、基端側高硬度部分301の硬度は、ぞの全長にわたり同一であっても、長さ方向に変化していてもよい。
先端側低硬度部分302の硬度は25D以上72D未満である。
アウターチューブ30の先端側低硬度部分302は、先端方向に向かって傾斜的に硬度が低下している硬度傾斜部304と、硬度傾斜部304の先端側に位置し、先端側低硬度部分302の中で最も低い一定の硬度を有する最先端部306とからなる。
最先端部306の硬度(当該部分の外層を構成する樹脂の硬度)の一例を示せば25Dである。
図5に示すように、基端側高硬度部分301の硬度が72Dであり、先端側低硬度部分302の最先端部306の硬度が25Dである場合において、硬度傾斜部304の硬度(当該部分の外層を構成する樹脂の硬度)は、先端方向に向かって、72Dから25Dまで傾斜的に低下している。
ここに、硬度傾斜部304の硬度を傾斜的に低下させる方法としては、特に限定されるものではないが、例えば、高硬度(例えば72D)の樹脂材料と低硬度(例えば25D)の樹脂材料とを使用して押出成形する際に、両者の配合比率を長さ方向に沿って変化させる方法を挙げることができる。
このような先端側低硬度部分302は、最先端部306の硬度が低いことによって柔軟性を有し、副腎に至る複雑な血管形状(急なカーブ形状を含む)に追従させることができる。
また、基端側高硬度部分301と、先端側低硬度部分302の最先端部306との間に、先端側低硬度部分302の硬度傾斜部304が介在することにより、基端側高硬度部分301と先端側低硬度部分302との境界で硬度が急激に変化するようなことはないので、当該境界においてキンクなどが発生しない。この結果、本実施形態のバルーンカテーテル100を副腎へ導入する際の操作性を特に優れたものとすることができる。
アウターチューブ30の先端側低硬度部分302の長さ(L302)としては20〜150mmであることが好ましい。
特に、左副腎用のバルーンカテーテルを構成する場合には100〜150mmであることが好ましく、左副腎用である場合の好適な一例を示せば130mmである。
また、右副腎用のバルーンカテーテルを構成する場合には50〜100mmであることが好ましく、右副腎用である場合の好適な一例を示せば80mmである。
先端側低硬度部分302の硬度傾斜部304の長さ(L304)としては、左副腎用のバルーンカテーテルを構成する場合には90〜120mmであることが好ましく、好適な一例を示せば100mmである。また、右副腎用のバルーンカテーテルを構成する場合には20〜90mmであることが好ましく、好適な一例を示せば60mmである。
先端側低硬度部分302の最先端部306の長さ(L306)としては10〜30mmであることが好ましく、好適な一例を示せば20mmである。
アウターチューブ30の外径としては0.70〜1.20mmとされ、好ましくは0.80〜1.00mm、好適な一例を示せば0.85mmである。
アウターチューブ30の内径としては0.60〜0.80mmであることが好ましく、好適な一例を示せば0.69mmである。
上記のような小さい外径を有するアウターチューブ30によって構成される本実施形態のバルーンカテーテル100によれば、副腎静脈における3本の支脈の各々に挿入することが可能となる。
アウターチューブ30の外径が1.20mmを超えると、副腎静脈の支脈に挿入することが不可能またはきわめて困難となる。他方、アウターチューブ30の外径が0.70mm未満であると、バルーン拡張用のルーメンの流路を十分に確保できなくなる。
バルーンカテーテル100を構成するバルーン50は、アウターチューブ30の先端に装着されて、アウターチューブ30の先端から延び出ているインナーチューブ10の外側に配置されている。
バルーンカテーテル100を構成するバルーン50の構成材料としては、従来公知のバルーンカテーテルを構成するバルーンと同一のものを使用することができ、好適な材料としてPEBAXを挙げることができる。
バルーン50の硬度(構成する樹脂の硬度)は40D〜70Dであることが好ましく、好適な一例を示せば70Dとされる。
バルーン50の拡張時における直径としては1〜3mmであることが好ましく、好適な一例を示せば2.5mmである。
バルーン50の長さ(L50)としては0.5〜5mmとされ、好ましくは0.5〜3.0mm、好適な一例を示せば1.0mmとされる。
このような短い長さ(L50)を有するバルーン50によれば、本実施形態のバルーンカテーテル100が挿入されている支脈を確実にオクリュージョン(閉塞)することができる。
5mmを超える長さのバルーンによっては、何れかの支脈に挿入させたとしても、これを拡張させる際に、当該バルーンが支脈に分岐する手前(基端側)の位置まで後退し、分岐前の副腎静脈をオクリュージョンすることになり、支脈ごとの副腎静脈採血や異常が認められた支脈の腫瘍に対してのみの治療を行うことができない。
他方、0.5mm未満の長さのバルーンによっては、支脈に挿入して、これを拡張させても、バルーンの外壁と血管内壁の接触領域を十分に確保することができないために位置ずれが生じるなどのおそれがあり、副腎静脈を確実にオクリュージョンすることができない。
バルーンカテーテル100を構成するY字コネクタ70は、ガイドワイヤルーメン21に連通するガイドワイヤポート71と、拡張ルーメン23に連通する拡張ポート73とを有している。図1において、75はストレインリリーフである。
この実施形態のバルーンカテーテル100を副腎に導入する際には、Y字コネクタ70のガイドワイヤポート71からガイドワイヤルーメン21にガイドワイヤを挿入する。
また、バルーンカテーテル100を副腎に導入してガイドワイヤを抜去した後において、ガイドワイヤポート71にエタノールの供給手段を接続することにより、ガイドワイヤルーメン21に、アブレーション用の薬液であるエタノールを供給することができ、供給されたエタノールは、先端チップ15の先端開口から目的部位に向けて噴射される。
また、ガイドワイヤポート71に血液の吸引手段を接続することにより、先端チップ15の先端開口から血液を採取することができ、採取された血液は、ガイドワイヤルーメン21を流通して、Y字コネクタ70のガイドワイヤポート71から血液の吸引手段に採取される。
この実施形態のバルーンカテーテル100によれば、ガイドワイヤポート71にエタノールの供給手段を接続して、後述するケミカルアブレーション治療装置に搭載することにより、原発性アルドステロン症に対する経静脈的なケミカルアブレーション治療を確実に行うことができる。
また、バルーンカテーテル100は、アウターチューブ30の先端側低硬度部分302(特に最先端部306)が柔軟性を有するので、副腎に至るまでの複雑な血管(下大静脈および副腎静脈(左副腎の場合には、下大静脈、腎静脈および副腎静脈))の形状に当該先端側低硬度部分302を追従させることができ、また、先端側低硬度部分302が硬度傾斜部304と最先端部306とからなることにより、バルーンカテーテル100を副腎へ導入する際の操作性を特に優れたものとすることができる。
また、アウターチューブ30の外径(いわゆるシャフト径)が小さくて、バルーン50の長さ(L50)も短いことから、副腎静脈の支脈の各々にバルーンカテーテル100を挿入することができ、バルーン50によって支脈を確実にオクリュージョン(閉塞)することができる。この結果、異常が認められた支脈の腫瘍に対してのみの治療(必要最小限の治療)することができ、異常が認められない他の支脈に係る部位に対してアブレーションすることを回避することができる。
また、ガイドワイヤポート71に血液の採取手段を接続して、後述する副腎静脈採血装置に搭載することにより、ケミカルアブレーション治療の前後における副腎静脈採血を支脈ごとに行うことができる。
<ケミカルアブレーション治療装置>
図6に示すケミカルアブレーション治療装置1000は、上記実施形態のバルーンカテーテル100と、このバルーンカテーテル100を構成するY字コネクタ70のガイドワイヤポート71に接続されたエタノールの供給手段200と、バルーンカテーテル100の先端部を患者Pの副腎AGに案内するためのガイディングカテーテル300と、バルーンカテーテル100を構成するY字コネクタ70の拡張ポート73に接続されたバルーンの拡張手段400とを備えてなる。
バルーンカテーテル100のガイドワイヤポート71には、エタノールの供給手段200が接続されている。このエタノールの供給手段200は、例えば、エタノールが収容されているシリンジからなる。
エタノールの供給手段200からガイドワイヤポート71にエタノールを注入することにより、注入されたエタノールは、ガイドワイヤルーメン21を流通して先端チップ15の先端開口から目的部位(副腎腫瘍)に向けて噴射され、これにより、副腎腫瘍のケミカルアブレーション治療が施される。
ケミカルアブレーション治療装置1000を構成するガイディングカテーテル300は、バルーンカテーテル100の先端部を患者Pの副腎AGに案内するために、その先端が副腎静脈の入口に位置するよう先行して挿入される。
図6において模式的に示したガイディングカテーテル300は、副腎に至る血管形状の相違により、右副腎用と左副腎用とでそれぞれの形状が異なる。
バルーンカテーテル100の拡張ポート73には、バルーンの拡張手段400が接続されている。このバルーンの拡張手段400は、例えば、生理食塩水が収容されているシリンジからなる。
図8Aは、右副腎用のガイディングカテーテル300Rの先端部分の形状を示している。他方、図8Bは、左副腎用のガイディングカテーテル300Lの先端部分の形状を示している。
図8Aに示すガイディングカテーテル300Rは第1の湾曲部301Rと第2の湾曲部302Rとを有しており、図8Bに示すガイディングカテーテル300Lは第1の湾曲部301Lと第2の湾曲部302Lとを有している。
なお、ガイディングカテーテル300Rまたは300Lの先端開口から、バルーン50が押し出されているときに、アウターチューブ30の先端側低硬度部分(硬度傾斜部)の基端は、当該ガイディングカテーテルの第2の湾曲部302Rまたは302Lの基端よりも更に基端側に位置していることが望ましい。これにより、操作性に特に優れたケミカルアブレーション治療装置とすることができる。
また、ガイディングカテーテル300Rまたは300Lの先端開口から押し出されたバルーン50によって支脈がオクリュージョンされているときに、アウターチューブ30の先端側低硬度部分の硬度傾斜部の先端(最先端部の基端)が当該ガイディングカテーテルのルーメンに位置していること、すなわち、当該ガイディングカテーテルの先端開口から突出しているアウターチューブ30は先端側低硬度部分の最先端部のみであることが望ましい。これにより、副腎静脈の入口から支脈に至る複雑な血管形状への追従性を更に向上させることができる。
図8Aに示す右副腎用のガイディングカテーテル300Rは、図9Aに示すように、下大静脈IVCを通って、その先端が右副腎静脈の入口に位置するように挿入される。また、図8Bに示す左副腎用のガイディングカテーテル300Lは、図9Bに示すように、下大静脈IVCおよび左腎静脈LRVを通って、その先端が左副腎静脈の入口に位置するように挿入される。
なお、図9Aおよび図9Bにおいて、RKは右腎、LKは左腎、RAGは右副腎、LAGは左副腎である。
ガイディングカテーテル300(300R,300L)の外径は、例えば1.35〜2.35mmとされ、好ましくは1.65〜2.00mmとされる。
ガイディングカテーテル300の内径は、例えば0.80〜2.00mmとされ、好ましくは1.00〜1.65mmとされる。
ガイディングカテーテル300の長さとしては、右副腎用のガイディングカテーテル300Rの長さが、例えば500〜1000mmとされ、好ましくは600〜800mmとされる。また、左副腎用のガイディングカテーテル300Lの長さが、例えば500〜1000mmとされ、好ましくは600〜800mmとされる。
この実施形態のケミカルアブレーション治療装置1000によれば、エタノールの供給手段200からのエタノールを、バルーンカテーテル100の先端チップ15の先端開口から噴射して腫瘍組織と接触させることにより、原発性アルドステロン症に対する経静脈的なケミカルアブレーション治療(異常が認められた支脈の腫瘍に対する必要最小限の治療)を確実に行うことができる。
<副腎静脈採血装置>
図7に示す副腎静脈採血装置2000は、上記実施形態のバルーンカテーテル100と、このバルーンカテーテル100を構成するY字コネクタ70のガイドワイヤポート71に接続された血液の吸引手段600と、バルーンカテーテル100の先端部を患者Pの副腎AGに案内するためのガイディングカテーテル300と、バルーンカテーテル100を構成するY字コネクタ70の拡張ポート73に接続されたバルーン拡張手段400とを備えてなる。
バルーンカテーテル100のY字コネクタ70に設けられたガイドワイヤポート71には、血液の吸引手段(シリンジ)600が接続されている。
なお、副腎静脈採血装置2000を構成するガイディングカテーテル300は、図6、図8(図8Aおよび図8B)に示したケミカルアブレーション治療装置1000を構成するガイディングカテーテル300と同一の構成である。
この実施形態の副腎静脈採血装置2000によれば、ケミカルアブレーション治療の前後における副腎静脈採血を支脈ごとに行うことができる。
<副腎静脈採血およびケミカルアブレーション治療方法>
次に、本実施形態のバルーンカテーテル100(副腎静脈採血装置2000)によって副腎静脈採血を行い、その結果に基いて、このバルーンカテーテル100(ケミカルアブレーション治療装置1000)によって副腎腫瘍のケミカルアブレーション治療を行う方法の一例について説明する。
(1)ガイディングカテーテル300を大腿静脈から体内に挿入し、下大静脈を経由して、ガイディングカテーテル300の先端を副腎静脈の入口に到達させる。
既述したように、右副腎用のガイディングカテーテルは、下大静脈から右副腎静脈の入口に直接挿入されるが、左副腎用のガイディングカテーテルは、下大静脈から左腎静脈を通して左副腎静脈の入口に挿入される。
(2)予め、ガイドワイヤをバルーンカテーテル100のルーメンの長軸方向の中途まで挿入しておく。このようにしてガイドワイヤがセットされたバルーンカテーテル100をガイディングカテーテル300のルーメンに挿入する。ガイディングカテーテル300の先端付近までバルーンカテーテル100を進めた後、バルーンカテーテル100の先端からガイドワイヤを延び出させ、ガイディングカテーテル300の先端から突出させたガイドワイヤの先端部を、副腎静脈の3本の支脈の何れかに挿入する。
(3)ガイドワイヤに沿って、バルーン50を含むバルーンカテーテル100の先端部を副腎静脈の支脈に挿入し、バルーン拡張手段400から供給される生理食塩水によってバルーン50を拡張させて当該支脈をオクリュージョンさせた後、ガイドワイヤを抜去する。
(4)バルーンカテーテル100のガイドワイヤポート71に、血液の吸引手段600を接続して副腎静脈採血装置2000とし、当該支脈において採血(副腎静脈採血)を行う。
(5)残りの2つの支脈に対しても上記(2)〜(4)の操作を行って支脈ごとの副腎静脈採血を実施した後、バルーンカテーテル100およびガイディングカテーテル300を抜去する。
(6)支脈ごとに採取した血液をそれぞれ検査(アルドステロン分泌量を測定)した結果、3本の支脈の一部(1本または2本)の支脈で採取した血液に異常(アルドステロンの過剰分泌)が認められた場合に、上記(1)および(2)と同様にして、ガイドワイヤの先端部を異常が認められた支脈に挿入し、上記(3)と同様にして当該支脈をオクリュージョンさせた後、ガイドワイヤを抜去する。
(7)バルーンカテーテル100のガイドワイヤポート71に、エタノールの供給手段200を接続してケミカルアブレーション治療装置1000とし、エタノールの供給手段200からのエタノールを、バルーンカテーテル100の先端チップ15の先端開口から噴射してケミカルアブレーション治療を行う。
(8)異常が認められた1本または2本の支脈の腫瘍に対するケミカルアブレーション治療終了後、上記(2)〜(4)と同様にして、当該支脈の採血(副腎静脈採血)を行ってアルドステロン分泌量を再度測定して治療効果を確認する。
100 バルーンカテーテル
10 インナーチューブ
11 内層
13 外層
15 先端チップ
21 ガイドワイヤルーメン
23 拡張ルーメン
30 アウターチューブ
31 内層
33 外層
35 編組
301 基端側高硬度部分
302 先端側低硬度部分
304 硬度傾斜部
306 最先端部
40 造影マーカー
50 バルーン
70 Y字コネクタ
71 ガイドワイヤポート
73 拡張ポート
75 ストレインリリーフ
1000 ケミカルアブレーション治療装置
200 エタノールの供給手段
300 ガイディングカテーテル
400 バルーンの拡張手段
2000 副腎静脈採血装置
600 血液の吸引手段

Claims (8)

  1. 経静脈的アプローチにより副腎に導入されて、副腎静脈採血または副腎腫瘍のケミカルアブレーション治療に使用されるオーバーザワイヤ型のバルーンカテーテルであって、
    ガイドワイヤルーメンを有するインナーチューブと、前記インナーチューブの外側に配置されて拡張ルーメンを形成するアウターチューブと、前記アウターチューブの先端に装着されて前記インナーチューブの外側に配置されたバルーンと、前記ガイドワイヤルーメンに連通するガイドワイヤポートおよび前記拡張ルーメンに連通する拡張ポートを有するコネクタとを有し、
    前記アウターチューブは、硬度が72D以上である基端側高硬度部分と、硬度が25D以上72D未満である先端側低硬度部分とからなり、
    前記アウターチューブの外径が0.70〜1.20mmであり、
    前記バルーンの長さが0.5〜5mmであることを特徴とするバルーンカテーテル。
  2. 前記先端側低硬度部分の長さが20〜150mmであることを特徴とする請求項1に記載のバルーンカテーテル。
  3. 前記先端側低硬度部分は、先端方向に向かって傾斜的または段階的に硬度が低下している部分を有していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のバルーンカテーテル。
  4. 前記先端側低硬度部分は、先端方向に向かって傾斜的に硬度が低下している硬度傾斜部と、前記硬度傾斜部の先端側に位置し、前記先端側低硬度部分の中で最も低い一定の硬度を有する最先端部とからなることを請求項1または請求項2に記載のバルーンカテーテル。
  5. 少なくとも前記アウターチューブの先端よりも先端側に位置する部分における前記インナーチューブの硬度が40D以下であることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のバルーンカテーテル。
  6. 前記インナーチューブは内層と外層との二層構成であり、前記内層が耐エタノール性の樹脂により構成されていることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のバルーンカテーテル。
  7. 請求項1〜6の何れかに記載のバルーンカテーテルと、
    前記コネクタのガイドワイヤポートに接続されたエタノールの供給手段と、
    前記バルーンカテーテルの先端部を副腎に案内するためのガイディングカテーテルと
    を備えてなる副腎腫瘍のケミカルアブレーション治療装置。
  8. 請求項1〜6の何れかに記載のバルーンカテーテルと、
    前記コネクタのガイドワイヤポートに接続された血液の吸引手段と、
    前記バルーンカテーテルの先端部を副腎に案内するためのガイディングカテーテルと
    を備えてなる副腎静脈採血装置。
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