JP2017163735A - 回転電機のロータ及びその製造方法 - Google Patents

回転電機のロータ及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】充填剤の注入時の充填圧を低くしても永久磁石を安定して固定することができ、充填剤の充填時に充填剤が充填剤注入口から吹き出すことを抑制できる回転電機のロータ及びその製造方法を提供する。【解決手段】回転電機10のロータ20は、円周方向に沿って形成された複数の磁石挿入孔26を有するロータコア24と、磁石挿入孔26に挿入される永久磁石70と、磁石挿入孔26において、永久磁石70と磁石挿入孔26の内壁面との間に充填される充填剤60と、を備える。磁石挿入孔26には、充填剤60が充填される充填剤注入路42が設けられており、永久磁石70には、磁石挿入孔26に挿入された際に充填剤注入路42の充填剤注入口40から軸方向に沿って離れるに従って永久磁石70が磁石挿入孔26内で充填剤注入路42に近づくように傾斜する傾斜誘起部70aが設けられている。【選択図】図4

Description

本発明は、ロータコアの磁石挿入孔に充填剤を充填して永久磁石を固定する、回転電機のロータ及びその製造方法に関する。
従来、ハイブリッド車両などに用いられる回転電機は、ケース内部にロータが回転自在に支持されている。ロータのロータコアは、積層された電磁鋼板から形成されており、ロータコアの円周方向に沿って形成された複数のスロット(磁石挿入孔)に永久磁石が固定される。
このような回転電機のロータの製造方法の一つとして、永久磁石をロータのスロットに挿入後、スロットに設けられた樹脂注入穴から充填剤である樹脂を注入し、樹脂を固化させて永久磁石を固定するいわゆる樹脂注入法が知られている。
特許文献1では、永久磁石と磁石挿入孔の隙間が狭い場合や、磁石挿入孔の幅方向中間位置に樹脂注入孔が形成されていない場合であっても、注入された樹脂によって、磁石挿入孔に配置された永久磁石を、磁石挿入孔の半径方向外側に寄せることが可能になるとしている。
特開2014−82807号公報
しかしながら、特許文献1における注入された樹脂によって永久磁石を磁石挿入孔の半径方向外側に寄せる固定方法では、永久磁石を樹脂の圧力で磁石挿入孔の内壁面に寄せるため、軸方向に長い永久磁石は寸法精度の影響を受けやすく、図5(a)に示すように、樹脂注入路5の樹脂注入口4から軸方向に沿って離れるに従って永久磁石1が磁石挿入孔3内で樹脂注入路5から離れるように傾斜してしまうと、永久磁石1を磁石挿入孔の半径方向外側の内壁面に寄せるために高い充填圧が必要であった。また、図5(b)に示すように、樹脂2の充填時に、永久磁石1が樹脂2の進路を妨害することで樹脂2が樹脂注入口4から吹き出す虞があり、特に充填圧が高いと吹き出しが発生しやすいという課題があった。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、充填剤の注入時の充填圧を低くしても永久磁石を安定して固定することができ、充填剤の充填時に充填剤が充填剤注入口から吹き出すことを抑制できる回転電機のロータ及びその製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、
円周方向に沿って形成された複数の磁石挿入孔(例えば、後述の実施形態における磁石挿入孔26)を有するロータコア(例えば、後述の実施形態におけるロータコア24)と、
前記磁石挿入孔に挿入される永久磁石(例えば、後述の実施形態における永久磁石70)と、
前記磁石挿入孔において、前記永久磁石と前記磁石挿入孔の内壁面との間に充填される充填剤(例えば、後述の実施形態における充填剤60)と、を備えた回転電機(例えば、後述の実施形態における回転電機10)のロータ(例えば、後述の実施形態におけるロータ20)であって、
前記磁石挿入孔には、前記充填剤が充填される充填剤注入路(例えば、後述の実施形態における充填剤注入路42)が設けられており、
前記永久磁石には、前記磁石挿入孔に挿入された際に前記充填剤注入路の充填剤注入口(例えば、後述の実施形態における充填剤注入口40)から軸方向に沿って離れるに従って前記永久磁石が前記磁石挿入孔内で前記充填剤注入路に近づくように傾斜する傾斜誘起部(例えば、後述の実施形態における傾斜誘起部70a)が設けられている、回転電機のロータ。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の回転電機のロータであって、
前記傾斜誘起部は、前記充填剤注入口とは反対側の前記永久磁石の軸方向端面(例えば、後述の実施形態における下面71)に設けられた傾斜面(例えば、後述の実施形態における傾斜面72)で構成されている、回転電機のロータ。
また、請求項3の発明は、請求項1に記載の回転電機のロータであって、
前記傾斜誘起部は、前記充填剤注入口とは反対側の前記永久磁石の軸方向端面に設けられた切り欠き部(例えば、後述の実施形態における切り欠き部73)で構成されている、回転電機のロータ。
また、請求項4の発明は、請求項1に記載の回転電機のロータであって、
前記傾斜誘起部は、前記充填剤注入口とは反対側の前記永久磁石の軸方向端面に設けられた突起部(例えば、後述の実施形態における突起部75)又は円弧部(例えば、後述の実施形態における円弧部74)により構成されている、回転電機のロータ。
また、請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の回転電機のロータであって、
前記充填剤注入路は、前記磁石挿入孔のステータ(例えば、後述の実施形態におけるステータ50)と対向する側とは反対側に設けられている、回転電機のロータ。
また、請求項6の発明は、
円周方向に沿って形成された複数の磁石挿入孔(例えば、後述の実施形態における磁石挿入孔26)を有するロータコア(例えば、後述の実施形態におけるロータコア24)と、
前記磁石挿入孔に挿入される永久磁石(例えば、後述の実施形態における永久磁石70)と、
前記磁石挿入孔において、前記永久磁石と前記磁石挿入孔の内壁面との間に充填される充填剤(例えば、後述の実施形態における充填剤60)と、を備えた回転電機のロータ(例えば、後述の実施形態におけるロータ20)の製造方法であって、
前記磁石挿入孔には、前記充填剤が充填される充填剤注入路(例えば、後述の実施形態における充填剤注入路42)が設けられており、
前記永久磁石を前記磁石挿入孔に配置する工程において、前記充填剤注入路の充填剤注入口(例えば、後述の実施形態における充填剤注入口40)から軸方向に沿って離れるに従って前記永久磁石が前記磁石挿入孔内で前記充填剤注入路に近づくよう前記永久磁石を配置し、
前記充填剤注入口から前記充填剤を充填することで、前記永久磁石を固定する、回転電機のロータの製造方法。
また、請求項7の発明は、請求項6に記載の回転電機のロータの製造方法であって、
前記充填剤を充填する際、前記ロータを回転軸(例えば、後述の実施形態における回転軸22)が鉛直方向を向くように配置するとともに、前記充填剤注入口が鉛直方向上方となるように配置する、回転電機のロータの製造方法。
請求項1の発明によれば、永久磁石には傾斜誘起部が設けられているので、充填剤の注入時に、充填剤注入路の充填剤注入口から軸方向に沿って離れるに従って永久磁石が磁石挿入孔内で充填剤注入路に近づくように永久磁石を傾斜させることができ、永久磁石を決まった姿勢で磁石挿入孔に配置することができる。これにより、充填剤の注入時の充填圧を低くしても永久磁石を安定して固定することができる。また、充填剤の充填時に、永久磁石が充填剤の進路を妨害することで充填剤が充填剤注入口から吹き出すことを抑制できる。
請求項2の発明によれば、傾斜誘起部は、充填剤注入口とは反対側の永久磁石の軸方向端面に設けられた傾斜面で構成されているため、容易に傾斜誘起部を形成できる。また、永久磁石は下型と線接触するので低い充填圧で永久磁石を磁石挿入孔の内壁面に寄せることができる。
請求項3の発明によれば、傾斜誘起部は、充填剤注入口とは反対側の永久磁石の軸方向端面に設けられた切り欠き部で構成されているため、容易に傾斜誘起部を形成できる。
請求項4の発明によれば、傾斜誘起部は、充填剤注入口とは反対側の永久磁石の軸方向端面に設けられた突起部又は円弧部により構成されているため、容易に傾斜誘起部を形成できる。
請求項5の発明によれば、充填剤注入路は、磁石挿入孔のステータと対向する側とは反対側に設けられているため、ステータと対向する側には永久磁石とロータコアとの間に非磁性体としての充填剤が介在しないので、回転電機の性能の悪化を防止できる。
請求項6の発明によれば、充填剤の注入時に、充填剤注入路の充填剤注入口から軸方向に沿って離れるに従って永久磁石が磁石挿入孔内で充填剤注入路に近づくように永久磁石を傾斜させることで、永久磁石を決まった姿勢で磁石挿入孔に配置することができる。これにより、充填剤の注入時の充填圧を低くしても永久磁石を安定して固定することができる。また、充填剤の充填時に、永久磁石が充填剤の進路を妨害することで充填剤が充填剤注入口から吹き出すことを抑制できる。
請求項7の発明によれば、充填剤を充填する際、ロータを回転軸が鉛直方向を向くように配置するとともに、充填剤注入口が鉛直方向上方となるように配置するため、重力を利用することで充填圧をさらに低くすることができる。
本発明の一実施形態の回転電機のロータを備える回転電機の断面図である。 本発明の一実施形態の回転電機のロータの要部斜視図である。 (a)は傾斜誘起部が傾斜面である永久磁石の断面図であり、(b)は傾斜誘起部が切り欠きである永久磁石の断面図であり、(c)は傾斜誘起部が円弧である永久磁石の断面図であり、(d)は傾斜誘起部が突起部である永久磁石の断面図である。 (a)は充填剤充填初期の状態を示す説明図であり、(b)は充填剤充填後期の状態を示す説明図である。 特許文献1に記載の樹脂注入法による回転電機のロータの製造方法を示す説明図である。
以下、本発明の回転電機のロータ及びその製造方法の一実施形態について、添付図面に基づいて説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は、本発明の一実施形態の回転電機のロータを備える回転電機の断面図であり、本発明の一実施形態の回転電機のロータの要部斜視図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る回転電機10は、ロータ20と、筺体12に固定されて、ロータ20の径方向外側に僅かな隙間を介して対向配置されるステータ50と、を備える、いわゆるインナーロータ型の回転電機である。
ステータ50は、磁性を有する複数の鋼板(例えば、電磁鋼板)51aが、回転軸方向に積層してなるステータコア51と、ステータコア51の各ティース(図示せず)に巻回される複数のステータコイル52と、を備える。そして、ステータコイル52に電流を流すことによりステータ50に回転磁界が発生してロータ20を回転させる。
ロータ20は、軸受21により筺体12に回転自在に支承される回転軸22と、回転軸22に固定された略椀状の支持部材23の外周面23aに嵌合固定されたロータコア24と、ロータコア24に埋め込まれた複数の永久磁石70と、ロータコア24の両端面に固定される端面板30と、を備える。
ロータコア24は、同一形状の円環状に形成された磁性を有する複数の鋼板(例えば、電磁鋼板)24aが、回転軸方向に積層されてなり、複数の(図2に示す実施形態では24個)磁石挿入孔26が回転軸方向に貫通して設けられている。
複数の磁石挿入孔26は、ロータコア24の外周方向に向かって開くように略V字状に形成され、外周に向かって略V字状に開く一対の磁石挿入孔26毎に所定の間隔で形成されている。永久磁石70は、一対の磁石挿入孔26毎に磁極の向きを変えながら、各磁石挿入孔26に挿入され、充填材によって固定されている。
磁石挿入孔26には、ロータコア24の外周面24bに近い側の端部に磁束短絡防止用の空隙が磁石挿入孔26に連続して形成されている。また、ロータコア24の内周面24cに近い側の端部にも、磁束短絡防止用の空隙が磁石挿入孔26に連続して形成されている。従って、永久磁石70が磁石挿入孔26に挿入され、充填材によって固定された状態では、永久磁石70の両端部に磁束短絡防止部27、28が設けられる。
磁石挿入孔26には、内径側の内壁面26aの略中央部に、さらに内径側に窪むように充填剤注入口40が形成されている。充填剤注入口40は、磁石挿入孔26に挿入された永久磁石70との隙間に充填剤60が充填される際に、充填剤60の入口となる。また、図4(a)及び(b)に示すように、充填剤注入口40からは下方に向けて軸方向に沿って充填剤注入路42が連続的に形成されている。充填剤注入路42は、磁石挿入孔26のステータ50と対向する側とは反対側、即ち本実施形態では内径側に設けられている。
また、永久磁石70には、磁石挿入孔26に挿入された際に、充填剤注入路42の充填剤注入口40から軸方向に沿って離れるに従って磁石挿入孔26内で充填剤注入路42に近づくように傾斜する傾斜誘起部70aが設けられている。具体的には、図3(a)に示すように、傾斜誘起部70aは、充填剤注入口40とは反対側の永久磁石70の軸方向端面である下面71を傾斜させた傾斜面72から構成されている。
傾斜面72は、充填剤注入路42側の内径側端部72aから充填剤注入路42とは反対側の外径側端部72bに向かって上方に駆け上がるように傾斜する。したがって、磁石挿入孔26に永久磁石70を挿入すると、図4(a)に示すように、永久磁石70の内径側端部72aを起点として外径側に永久磁石70が倒れ、永久磁石70は、充填剤注入路42の充填剤注入口40から軸方向に沿って離れるに従って磁石挿入孔26内で径方向に沿って充填剤注入路42に近づくように傾斜する。
次に、本実施形態の回転電機のロータの製造方法における製造工程について説明する。
あらかじめロータコア24は、図4(a)に示すように、複数枚の電磁鋼板24aの各磁石挿入孔26に永久磁石70が挿入され、その状態で上型100と下型110の間にセットされる。そして、不図示の射出成形装置のノズルから充填剤注入口40に充填剤60が注入される。
この時点において、永久磁石70には傾斜誘起部70aが形成されているため、永久磁石70は、充填剤注入路42の充填剤注入口40から軸方向に沿って離れるに従って磁石挿入孔26内で充填剤注入路42に近づくように、つまり永久磁石70の上面76が充填剤注入口40から離れるように外径側に傾斜している。
この状態で、磁石挿入孔26に充填剤60が注入されると、充填剤60は磁石挿入孔26の下部にまで達する。そのため、充填剤60は、図4(b)に示すように、永久磁石70の下方である傾斜誘起部70aが有る側の端部が外径側に移動するように永久磁石70を押圧する。そのため、充填剤60によって自動的に、永久磁石70を磁石挿入孔26の外径側の内壁面26bに寄せることができる。これにより、充填剤60の注入時の充填圧を低くしても永久磁石70を安定して固定することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る回転電機10のロータ20の製造方法によれば、永久磁石70には傾斜誘起部70aが設けられているので、充填剤60の注入時に、充填剤注入路42の充填剤注入口40から軸方向に沿って離れるに従って永久磁石70が磁石挿入孔26内で充填剤注入路42に近づくように永久磁石70を傾斜させることができ、永久磁石70を決まった姿勢で磁石挿入孔26に配置することができる。これにより、充填剤60の注入時の充填圧を低くしても永久磁石70を安定して固定することができる。また、永久磁石70は、上面76が充填剤注入口40から離れるように傾斜するため、充填剤60の充填時に、永久磁石70が充填剤の進路を妨害することで充填剤60が充填剤注入口40から吹き出すことを抑制できる。
また、傾斜誘起部70aは、永久磁石70の下面71を傾斜させることで構成されているため、容易に傾斜誘起部70aを形成できる。また、また、永久磁石70は、傾斜面72が内径側端部72aによって下型110と線接触するので滑りやすく、低い充填圧で永久磁石70を磁石挿入孔26の内壁面26aに寄せることができる。
また、充填剤注入路42は、磁石挿入孔26のステータ50と対向する側とは反対側に設けられているため、ステータ50と対向する側には永久磁石70とロータコア24との間に非磁性体である充填剤60が介在しないので、回転電機の性能の悪化を防止できる。
また、充填剤60を充填する際、ロータ20を回転軸22が鉛直方向を向くように配置するとともに、充填剤注入口40が鉛直方向上方となるように配置するため、重力を利用することで充填圧をさらに低くすることができる。
以下、本発明の変形例について説明する。
(第1変形例)
第1変形例の永久磁石70は、図3(b)に示すように、傾斜誘起部70aが切り欠き部73で構成されている。具体的には、切り欠き部73は、永久磁石70の下面71に、充填剤注入路42側の内径側端部73aを残し、充填剤注入路42側とは反対側の外径側端部73bを断面略四角形に切り欠くことで形成されている。
したがって、磁石挿入孔26に永久磁石70を挿入すると、永久磁石70の内径側端部73a側を起点として外径側に永久磁石70が倒れ、永久磁石70は、充填剤注入路42の充填剤注入口40から軸方向に沿って離れるに従って磁石挿入孔26内で充填剤注入路42に近づくように傾斜する。そのため、傾斜面72とした場合と同様に、永久磁石70を決まった姿勢で磁石挿入孔26に配置することができる。これにより、充填剤60の注入時の充填圧を低くしても永久磁石70を安定して固定することができるとともに、充填剤60が充填剤注入口40から吹き出すことを抑制できる。
(第2変形例)
第2変形例の永久磁石70は、図3(c)に示すように、傾斜誘起部70aが円弧部74で構成されている。具体的には、円弧部74は、永久磁石70の下面71を頂部74aが径方向中間部よりも僅かに内径側となるように緩い曲率の円弧形状とすることで形成されている。
したがって、磁石挿入孔26に永久磁石70を挿入すると、永久磁石70の頂部74aを起点として外径側に永久磁石70が倒れ、永久磁石70は、充填剤注入路42の充填剤注入口40から軸方向に沿って離れるに従って磁石挿入孔26内で充填剤注入路42に近づくように傾斜する。そのため、傾斜面72とした場合と同様に、永久磁石70を決まった姿勢で磁石挿入孔26に配置することができる。これにより、充填剤60の注入時の充填圧を低くしても永久磁石70を安定して固定することができるとともに、充填剤60が充填剤注入口40から吹き出すことを抑制できる。
(第3変形例)
第3変形例の永久磁石70は、図3(d)に示すように、傾斜誘起部70aが突起部75で構成されている。具体的には、突起部75は、永久磁石70の下面71に、外径側端部75bよりも内径側端部75aにより近い位置に、下向きの断面略三角形の突起を設けることで形成されている。
したがって、磁石挿入孔26に永久磁石70を挿入すると、永久磁石70の突起部75を起点として外径側に永久磁石70が倒れ、永久磁石70は、充填剤注入路42の充填剤注入口40から軸方向に沿って離れるに従って磁石挿入孔26内で充填剤注入路42に近づくように傾斜する。そのため、傾斜面72とした場合と同様に、永久磁石70を決まった姿勢で磁石挿入孔26に配置することができる。これにより、充填剤60の注入時の充填圧を低くしても永久磁石70を安定して固定することができるとともに、充填剤60が充填剤注入口40から吹き出すことを抑制できる。
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
例えば、傾斜誘起部70aは、上記実施形態及び変形例に限らず、任意の形状とすることができる。
また、上記実施形態及び変形例では、磁石挿入孔26の内径側に充填剤注入口40を設け、充填剤注入口40に対し永久磁石70が外径側に倒れるようにしたが、磁石挿入孔26の外径側に充填剤注入口40を設け、充填剤注入口40に対し永久磁石70が内径側に倒れるようにしてもよい。
20 ロータ
22 回転軸
24 ロータコア
26 磁石挿入孔
40 充填剤注入口
42 充填剤注入路
50 ステータ
60 充填剤
70 永久磁石
70a 傾斜誘起部
72 傾斜面
73 切り欠き部
74 円弧部
75 突起部

Claims (7)

  1. 円周方向に沿って形成された複数の磁石挿入孔を有するロータコアと、
    前記磁石挿入孔に挿入される永久磁石と、
    前記磁石挿入孔において、前記永久磁石と前記磁石挿入孔の内壁面との間に充填される充填剤と、を備えた回転電機のロータであって、
    前記磁石挿入孔には、前記充填剤が充填される充填剤注入路が設けられており、
    前記永久磁石には、前記磁石挿入孔に挿入された際に前記充填剤注入路の充填剤注入口から軸方向に沿って離れるに従って前記永久磁石が前記磁石挿入孔内で前記充填剤注入路に近づくように傾斜する傾斜誘起部が設けられている、回転電機のロータ。
  2. 請求項1に記載の回転電機のロータであって、
    前記傾斜誘起部は、前記充填剤注入口とは反対側の前記永久磁石の軸方向端面に設けられた傾斜面で構成されている、回転電機のロータ。
  3. 請求項1に記載の回転電機のロータであって、
    前記傾斜誘起部は、前記充填剤注入口とは反対側の前記永久磁石の軸方向端面に設けられた切り欠き部で構成されている、回転電機のロータ。
  4. 請求項1に記載の回転電機のロータであって、
    前記傾斜誘起部は、前記充填剤注入口とは反対側の前記永久磁石の軸方向端面に設けられた突起部又は円弧部により構成されている、回転電機のロータ。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の回転電機のロータであって、
    前記充填剤注入路は、前記磁石挿入孔のステータと対向する側とは反対側に設けられている、回転電機のロータ。
  6. 円周方向に沿って形成された複数の磁石挿入孔を有するロータコアと、
    前記磁石挿入孔に挿入される永久磁石と、
    前記磁石挿入孔において、前記永久磁石と前記磁石挿入孔の内壁面との間に充填される充填剤と、を備えた回転電機のロータの製造方法であって、
    前記磁石挿入孔には、前記充填剤が充填される充填剤注入路が設けられており、
    前記永久磁石を前記磁石挿入孔に配置する工程において、前記充填剤注入路の充填剤注入口から軸方向に沿って離れるに従って前記永久磁石が前記磁石挿入孔内で前記充填剤注入路に近づくよう前記永久磁石を配置し、
    前記充填剤注入口から前記充填剤を充填することで、前記永久磁石を固定する、回転電機のロータの製造方法。
  7. 請求項6に記載の回転電機のロータの製造方法であって、
    前記充填剤を充填する際、前記ロータを回転軸が鉛直方向を向くように配置するとともに、前記充填剤注入口が鉛直方向上方となるように配置する、回転電機のロータの製造方法。
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