JP2017162965A - マルチ波長レーザ光源モジュール、合波器付きマルチ波長レーザ光源モジュール、及び半導体レーザ光源ユニットの冷却方法 - Google Patents
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Abstract
Description
また、レーザ光源モジュールでは、波長が異なる複数のレーザ光を1つの点光源とするために、レーザ光の発光点同士を互いに近づけている。このため、複数の半導体レーザ素子もお互いに近づけて高密度に実装しなければならず、レーザ光源モジュールでは、半導体レーザ素子の発する熱が局所的に集まりやすく、放熱し難い構成となっていた。
この多波長半導体レーザ装置では、ブロックと、発振波長の異なる複数の半導体レーザ素子とを有し、上記ブロックには底面と2つの側面を有する断面コの字型の溝が所定の方向に形成され、半導体レーザ素子は、レーザ光の出射方向が所定の方向に沿うように溝の底面上および側面上に配置される。
熱伝導材料で構成され、柱形状を成し、前記柱形状の一方の端の壁面から前記柱形状の延在方向に延びる孔が設けられたホルダーと、
前記孔に配置され、前記孔の壁面と対向し、熱を前記壁面に伝達する熱伝達面を備える、熱伝導材料で構成された少なくとも1つ以上の熱伝導ブロックと、
前記ホルダーの前記柱形状の延在方向にレーザ光が出射するように、前記熱伝導ブロックと接合した複数の半導体レーザ光源ユニットと、を備える。
前記半導体レーザ光源ユニットは、前記柱形状の延在方向に延びる中心軸の周りに配置され、
前記半導体レーザ光源ユニットによるレーザ光の発光時、前記熱伝導ブロックには、前記熱伝導ブロックの、前記半導体レーザ光源ユニットと接する接合面から前記熱伝達面に向かって温度が低くなる温度勾配が設けられる。
前記半導体レーザ光源ユニットは、前記熱伝導ブロック上に、例えばダイボンディングで接合されることが好ましい。また前記熱伝達面も前記ホルダーと例えばダイボンディングで接合されることが好ましい。
前記マルチ波長レーザ光源モジュールは、前記熱伝導ブロックを複数備え、
前記複数の熱伝導ブロックのそれぞれには、前記ホルダーの前記柱形状の延在方向にレーザ光が出射するように、波長が互いに異なるレーザ光を出射する半導体レーザ光源ユニットが1つずつ接合され、
前記半導体レーザ光源ユニットそれぞれの発光点の位置は、前記熱伝導ブロックが前記半導体レーザ光源ユニットと接合する接合面の位置に比べて前記柱形状の前記中心軸に近く、前記接合面の位置は、前記熱伝達面の少なくとも一部の面の位置に比べて前記中心軸に近い、ことが好ましい。
前記熱伝導ブロックのそれぞれには、例えば、前記半導体レーザ光源ユニットが1つずつダイボンディングされる。
また、1つの点光源としてレーザ光を出射するように、前記半導体レーザ光源ユニットそれぞれの発光点の位置を接近させる、ことが好ましい。
前記マルチ波長レーザ光源モジュールは、前記熱伝導ブロックを1つ備え、
前記熱伝導ブロックには、前記ホルダーの前記柱形状の延在方向にレーザ光が出射するように、波長が互いに異なるレーザ光を出射する複数の半導体レーザ光源ユニットが接合され、
前記半導体レーザ光源ユニットは、前記熱伝導ブロックの前記柱形状の側面の外周上に設けられ、前記熱伝達面の、前記孔の内周に沿った周方向の位置は、隣り合う半導体レーザ光源ユニットの間に位置する、ことが好ましい。
前記熱伝導ブロックには、前記半導体レーザ光源ユニットそれぞれが、例えばダイボンディングで接合される。
また、前記マルチ波長レーザ光源モジュールは、筐体で覆われたパッケージであって、
前記ホルダーは、前記筐体である、ことが好ましい。
前記マルチ波長レーザ光源モジュールと、
前記半導体レーザ光源ユニットそれぞれから出射したレーザ光を合波して点光源として出射する合波器と、
前記半導体レーザ光源ユニットと前記合波器の間に設けられ、前記レーザ光を前記合波器に入射させる結合レンズと、を有する。
前記合波器は、前記レーザ光の入射口と、前記レーザ光の入射口に入射した前記レーザ光をガイドする、壁面が前記レーザ光を全反射するように反射膜が前記壁面に設けられた連続孔で構成された複数の光導波路と、前記光導波路が1つに結合することにより、前記レーザ光を合波する結合部と、合波されたレーザ光を出射する出射口と、を備える。
前記マルチ波長レーザ光源モジュールと、
前記半導体レーザ光源ユニットそれぞれから出射したレーザ光を合波して点光源として出射する合波器と、
前記半導体レーザ光源ユニットと前記合波器の間に設けられ、前記レーザ光を前記合波器に入射させる結合レンズと、を有する。
前記合波器は、コア及びクラッドで構成され、入射した前記レーザ光それぞれを伝送する複数の光ファイバ素線と、前記光ファイバ素線のそれぞれを集め、前記コア同士が当接するようにレーザ光を近接させて出射させる出射端部と、を有する。
熱伝導材料で構成されて柱形状を成し、前記柱形状の一方の端の壁面から前記柱形状の延在方向に延びる孔が設けられたホルダーと、
前記孔に配置され、前記孔の壁面と対向し、熱を前記壁面に伝達する熱伝達面を備える、熱伝導材料で構成された少なくとも1つ以上の熱伝導ブロックと、
前記ホルダーの前記柱形状の延在方向にレーザ光が出射するように、前記熱伝導ブロックと接合した複数の半導体レーザ光源ユニットと、を備える。
前記半導体レーザ光源ユニットは、前記柱形状の延在方向に延びる中心軸の周りに配置され、
前記半導体レーザ光源ユニットによるレーザ光の発光時、前記半導体レーザ光源ユニットの熱を、前記熱伝導ブロックの、前記半導体レーザ光源ユニットと接する接合面から前記熱伝達面に向かって流し、前記ホルダーの外周から放射させることにより、前記半導体レーザ光源ユニットを冷却する。
前記半導体レーザ光源ユニットは、前記熱伝導ブロック上に、例えばダイボンディングで接合されることが好ましい。また前記熱伝達面も前記ホルダーと例えばダイボンディングで接合されることが好ましい。
図1は、第1実施形態の合波器付きマルチ波長レーザ光源モジュールの外観斜視図であり、図2は、図1に示す合波器付きマルチ波長レーザ光源モジュールの一部分の分解斜視図であり、図3(a)は、第1実施形態で用いる半導体レーザ光源ユニットが接合した熱伝導ブロックの外観斜視図であり、図3(b)は、第1実施形態の半導体レーザ光源ユニットの分解斜視図である。
マルチ波長レーザ光源モジュール12は、1つの半導体レーザ光源ユニット16が1つの熱伝導ブロック18に接合された組立体20が3セットあり、この3セットの組立体20がホルダー22に固定されるように構成されている。
電極16c,16dは、熱伝導ブロック18に載置され、図示されない電源に接続されて、半導体レーザ素子16aに電力を供給する。
結合レンズ16eは、半導体レーザ素子16aと後述する合波器14との間に設けられ、発光したレーザ光のそれぞれを後述する合波器14の入射口14aに入射させるものである。
レーザ光は、シングル横モード型なので、合波器14の光導波路14bの断面形状は、特に制限されず、円形状あるいは矩形形状であってもよい。実用化レベルでは、例えば数μm程度の辺を備える矩形形状、あるいは数μm程度の直径の円形形状である。
すなわち、シングル横モード型の場合、光ファイバ素線の開口径NAは、0.12〜0.25であって、コア径が3〜7μmのものであることが好ましい。光ファイバ素線は、低融点無機ガラスあるいは樹脂を材質とするものを用いることが好ましい。3つの発光点は、正三角形の頂点に位置するように設けられ、この状態でバンドルされた3つの光ファイバ素線の隣り合うコアが互いに当接するように、コア間の距離は10μm以下、特に7μm以下になっていることが好ましい。
図5は、第2実施形態の合波器付きマルチ波長レーザ光源モジュールの一部分の分解斜視図であり、図6は、図5に示す合波器付きマルチ波長レーザ光源モジュールの熱伝導ブロックから半導体レーザ光源ユニットを分離した斜視図である。
図5に示す合波器付きマルチ波長レーザ光源モジュール110は、組立体120がホルダー122から取り出されている状態にある。合波器付きマルチ波長レーザ光源モジュール110は、マルチ波長レーザ光源モジュール112と、合波器114と、を備える。マルチ波長レーザ光源モジュール112は、4つの半導体レーザ光源ユニット116が1つの熱伝導ブロック118に接合された組立体120が、ホルダー122の孔122aに挿し込んで固定されるように構成される。
また、半導体レーザ光源ユニット116と接合する、熱伝導ブロック118の接合面は、熱伝導ブロック118の柱形状の延在方向に延びる溝の底面にあることが好ましい。4つの半導体レーザ光源ユニット116は熱伝導ブロック118の溝の底面で接合するので、4つの半導体レーザ素子116aの発光点116fの位置を正確に位置決めすることができる。
12,112 マルチ波長レーザ光源モジュール
14,114 合波器
14a 入射口
14b 光導波路
14c 結合部
14d 出射口
16,116 半導体レーザ光源ユニット
16a,116a 半導体レーザ素子
16b,116b サブマウント
16c,16d,116c,116d 電極
16e,116e 結合レンズ
16f,116f 発光点
18,118 熱伝導ブロック
18a,18b,118a 熱伝達面
18c 接合面
20,120 組立体
22,122 ホルダー
22a,122a 孔
Claims (12)
- 複数の波長のレーザ光を出射する半導体レーザ光源ユニットを実装したマルチ波長レーザ光源モジュールであって、
熱伝導材料で構成され、柱形状を成し、前記柱形状の一方の端の壁面から前記柱形状の延在方向に延びる孔が設けられたホルダーと、
前記孔に配置され、前記孔の壁面と対向し、熱を前記壁面に伝達する熱伝達面を備える、熱伝導材料で構成された少なくとも1つ以上の熱伝導ブロックと、
前記ホルダーの前記柱形状の延在方向にレーザ光が出射するように、前記熱伝導ブロックに接合される複数の半導体レーザ光源ユニットと、を備え、
前記半導体レーザ光源ユニットは、前記柱形状の延在方向に延びる中心軸の周りに配置され、
前記半導体レーザ光源ユニットによるレーザ光の発光時、前記熱伝導ブロックには、前記熱伝導ブロックの、前記半導体レーザ光源ユニットと接する接合面から前記熱伝達面に向かって温度が低くなる温度勾配が設けられる、ことを特徴とするマルチ波長レーザ光源モジュール。 - 前記マルチ波長レーザ光源モジュールは、前記熱伝導ブロックを複数備え、
前記複数の熱伝導ブロックのそれぞれには、前記ホルダーの前記柱形状の延在方向にレーザ光が出射するように、波長が互いに異なるレーザ光を出射する半導体レーザ光源ユニットが1つずつ接合され、
前記半導体レーザ光源ユニットそれぞれの発光点の位置は、前記熱伝導ブロックが前記半導体レーザ光源ユニットと接合する接合面の位置に比べて前記柱形状の前記中心軸に近く、前記接合面の位置は、前記熱伝達面の少なくとも一部の面の位置に比べて前記中心軸に近い、請求項1に記載のマルチ波長レーザ光源モジュール。 - 前記熱伝導ブロックそれぞれの前記熱伝達面の、前記柱形状の周方向における位置は、前記柱形状の延在方向からみて、前記熱伝導ブロックのそれぞれに設けられた前記半導体レーザ光源ユニットの発光点の前記周方向の両側の場所にある、請求項2に記載のマルチ波長レーザ光源モジュール。
- 前記熱伝導ブロックの前記延在方向からみた断面形状は、前記中心軸から遠ざかるに連れて前記熱伝導ブロックの幅が広がる形状であり、前記孔の前記延在方向からみた形状は、前記熱伝導ブロックの前記断面形状に対応する形状である、請求項2または3に記載のマルチ波長レーザ光源モジュール。
- 1つの点光源としてレーザ光を出射するように、前記半導体レーザ光源ユニットそれぞれの発光点の位置を接近させた、請求項2〜4のいずれか1項に記載のマルチ波長レーザ光源モジュール。
- 前記マルチ波長レーザ光源モジュールは、前記熱伝導ブロックを1つ備え、
前記熱伝導ブロックには、前記ホルダーの前記柱形状の延在方向にレーザ光が出射するように、波長が互いに異なるレーザ光を出射する複数の半導体レーザ光源ユニットが接合され、
前記半導体レーザ光源ユニットは、前記熱伝導ブロックの前記柱形状の側面の外周上に設けられ、前記熱伝達面の、前記孔の内周に沿った周方向の位置は、隣り合う半導体レーザ光源ユニットの間に位置する、請求項1に記載のマルチ波長レーザ光源モジュール。 - 前記熱伝導ブロックの前記半導体レーザ光源ユニットと接合する接合面の位置は、前記熱伝達面の位置に比べて、前記中心軸に近い、請求項6に記載のマルチ波長レーザ光源モジュール。
- 前記接合面は、前記熱伝導ブロックの前記柱形状の延在方向に延びる溝の底面にある、請求項6または7に記載のマルチ波長レーザ光源モジュール。
- 前記マルチ波長レーザ光源モジュールは、筐体で覆われた立体形状のパッケージであって、
前記ホルダーは、前記筐体である、請求項1〜8のいずれか1項に記載のマルチ波長レーザ光源モジュール。 - 請求項1〜4及び請求項6〜9のいずれか1項に記載のマルチ波長レーザ光源モジュールと、
前記半導体レーザ光源ユニットそれぞれから出射したレーザ光を合波して点光源として出射する合波器と、
前記半導体レーザ光源ユニットと前記合波器の間に設けられ、前記レーザ光を前記合波器に入射させる結合レンズと、を有し、
前記合波器は、前記レーザ光の入射口と、前記入射口に入射した前記レーザ光をガイドする、壁面が前記レーザ光を全反射するように反射膜が前記壁面に設けられた連続孔で構成された複数の光導波路と、前記光導波路が1つに結合することにより、前記レーザ光を合波する結合部と、合波されたレーザ光を出射する出射口と、を備える、ことを特徴とする合波器付きマルチ波長レーザ光源モジュール。 - 請求項1〜4及び請求項6〜9のいずれか1項に記載のマルチ波長レーザ光源モジュールと、
前記半導体レーザ光源ユニットそれぞれから出射したレーザ光を合波して点光源として出射する合波器と、
前記半導体レーザ光源ユニットと前記合波器の間に設けられ、前記レーザ光を前記合波器に入射させる結合レンズと、を有し、
前記合波器は、コア及びクラッドで構成され、入射した前記レーザ光それぞれを伝送する複数の光ファイバ素線と、前記光ファイバ素線のそれぞれを集め、前記コア同士が当接するようにレーザ光を近接させて出射させる出射端部と、を有する、ことを特徴とする合波器付きマルチ波長レーザ光源モジュール。 - マルチ波長レーザ光源モジュールに実装された複数の波長のレーザ光を出射する半導体レーザ光源ユニットの冷却方法であって、
前記マルチ波長レーザ光源モジュールは、
熱伝導材料で構成されて柱形状を成し、前記柱形状の一方の端の壁面から前記柱形状の延在方向に延びる孔が設けられたホルダーと、
前記孔に配置され、前記孔の壁面と対向し、熱を前記壁面に伝達する熱伝達面を備える、熱伝導材料で構成された少なくとも1つ以上の熱伝導ブロックと、
前記ホルダーの前記柱形状の延在方向にレーザ光が出射するように、前記熱伝導ブロックと接合した複数の半導体レーザ光源ユニットと、を備え、
前記半導体レーザ光源ユニットは、前記柱形状の延在方向に延びる中心軸の周りに配置され、
前記半導体レーザ光源ユニットによるレーザ光の発光時、前記半導体レーザ光源ユニットの熱を、前記熱伝導ブロックの、前記半導体レーザ光源ユニットと接する接合面から前記熱伝達面に向かって流し、前記ホルダーの外周から放射させることにより、前記半導体レーザ光源ユニットを冷却する、ことを特徴とする冷却方法。
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