JP2017161120A - 室外ユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】縦向きの制御基板を有する電装品アセンブリ、及び、冷媒回路を構成する冷媒管を流れる冷媒によって制御基板に実装された電装品の一部を冷却する冷媒ジャケット、をケーシング内に配置した構造を採用した室外ユニットにおいて、電装品アセンブリをケーシングから取り外す際の作業性を向上させる。
【解決手段】冷媒ジャケット(21)は、冷媒回路(6)を構成する冷媒管(16)及び電装品アセンブリ(20)に着脱可能に接合されている。電装品アセンブリ(20)は、冷媒ジャケット(21)及び冷媒管(16)のうち冷媒ジャケットに接合される部分(16a)を覆っており、下向き又は横向きに開閉可能な電装品カバー(27)をさらに有している。
【選択図】図6
【解決手段】冷媒ジャケット(21)は、冷媒回路(6)を構成する冷媒管(16)及び電装品アセンブリ(20)に着脱可能に接合されている。電装品アセンブリ(20)は、冷媒ジャケット(21)及び冷媒管(16)のうち冷媒ジャケットに接合される部分(16a)を覆っており、下向き又は横向きに開閉可能な電装品カバー(27)をさらに有している。
【選択図】図6
Description
本発明は、室外ユニット、特に、冷媒回路を有する空気調和装置を構成する室外ユニットに関する。
従来より、冷媒回路を有する空気調和装置を構成する室外ユニットがある。このような室外ユニットでは、特許文献1(特開2010−197031号公報)に示すように、縦向きの制御基板を有する電装品アセンブリと、制御基板に実装された電装品の一部(パワー素子等)を冷却する冷媒ジャケットと、がケーシング内に配置されることがある。ここで、冷媒ジャケットは、冷媒回路を構成する冷媒管及び電装品アセンブリに着脱可能に接合されており、冷媒管を流れる冷媒によって制御基板に実装された電装品の一部を冷却するようになっている。また、特許文献1の室外ユニットでは、冷媒ジャケット及び冷媒管のうち冷媒ジャケットに接合される部分を覆う電装品カバーが上向きに開閉可能になるように電装品アセンブリに設けられている。
上記特許文献1の室外ユニットでは、メンテナンス等の際に電装品アセンブリをケーシングから取り外す場合に、電装品カバーを開き、冷媒ジャケットに接合された冷媒管を電装品アセンブリから取り外し、電装品アセンブリを取り付け位置から上方に移動させる作業が行われる。
ここで、電装品アセンブリは、空調能力が大きくなると、重量が大きくなる傾向にある。このため、電装品アセンブリをケーシングから取り外す場合に電装品アセンブリを取り付け位置から上方に移動させる作業は、作業者にとって負担になることから、極力避けられるべきである。
しかし、特許文献1の室外ユニットでは、上向きに開閉可能な電装品カバーが電装品アセンブリに設けられている。このため、電装品アセンブリをケーシングから取り外す場合には、冷媒ジャケットに接合される冷媒管と電装品カバーとの干渉を避けるために、電装品アセンブリを取り付け位置から上方に移動させる作業を行っているのである。
本発明の課題は、縦向きの制御基板を有する電装品アセンブリ、及び、冷媒回路を構成する冷媒管を流れる冷媒によって制御基板に実装された電装品の一部を冷却する冷媒ジャケット、をケーシング内に配置した構造を採用した室外ユニットにおいて、電装品アセンブリをケーシングから取り外す際の作業性を向上させることにある。
第1の観点にかかる室外ユニットは、冷媒回路を有する空気調和装置を構成する室外ユニットにおいて、ケーシングと、電装品アセンブリと、冷媒ジャケットと、を有している。電装品アセンブリは、ケーシング内に配置されており、縦向きの制御基板を有している。冷媒ジャケットは、ケーシング内に配置されるとともに、冷媒回路を構成する冷媒管及び電装品アセンブリに着脱可能に接合されており、冷媒管を流れる冷媒によって制御基板に実装された電装品の一部を冷却する。そして、ここでは、電装品アセンブリは、冷媒ジャケット及び冷媒管のうち冷媒ジャケットに接合される部分を覆っており、下向き又は横向きに開閉可能な電装品カバーをさらに有している。
ここでは、電装品カバーを開き、冷媒ジャケットに接合された冷媒管を電装品アセンブリから取り外した状態で、冷媒ジャケットに接合される冷媒管と電装品カバーとの干渉を避けつつ、電装品アセンブリを取り付け位置から下方に移動させることができる。このため、ここでは、上向きに開閉可能な電装品カバーが電装品アセンブリに設けられた従来の構造とは異なり、電装品アセンブリを取り付け位置から上方に移動させる作業を行わなくても、電装品アセンブリをケーシングから取り外す作業を行うことを可能にできる。
これにより、ここでは、縦向きの制御基板を有する電装品アセンブリ、及び、冷媒回路を構成する冷媒管を流れる冷媒によって制御基板に実装された電装品の一部を冷却する冷媒ジャケット、をケーシング内に配置した構造を採用した室外ユニットにおいて、電装品アセンブリをケーシングから取り外す際の作業性を向上させることができる。
第2の観点にかかる室外ユニットは、第1の観点にかかる室外ユニットにおいて、電装品アセンブリが、電装品カバーを開状態で維持するカバーストッパーをさらに有している。
これにより、ここでは、電装品カバーを下向き又は横向きに開いた状態で維持することができるようになり、電装品アセンブリをケーシングから取り外す際の作業性をさらに向上させることができる。
第3の観点にかかる室外ユニットは、第1又は第2の観点にかかる室外ユニットにおいて、電装品アセンブリが、端子台をさらに有しており、端子台が、電装品カバーに設けられている。
上向きに開閉可能な電装品カバーが電装品アセンブリに設けられている従来の構造では、電装品アセンブリをケーシングから取り外す場合に電装品アセンブリを取り付け位置から上方に移動させる作業を行っているため、端子台が電装品カバーに設けられると、端子台に電気配線を取り付けたままでは、電装品アセンブリをケーシングから取り外すことが困難になる。
これに対して、ここでは、上記のように、下向き又は横向きに開閉可能な電装品カバーが電装品アセンブリに設けられているため、電装品アセンブリをケーシングから取り外す場合に、端子台に電気配線を取り付けたままでも、電装品アセンブリをケーシングから取り外すことが可能になる。
これにより、ここでは、端子台が電装品カバーに設けられているにもかかわらず、電装品アセンブリをケーシングから取り外す際の作業性を向上させることができる。
第4の観点にかかる室外ユニットは、第1〜第3の観点のいずれかにかかる室外ユニットにおいて、冷媒管のうち冷媒ジャケットに接合された部分が、横向きのU字形状を有している。
上向きに開閉可能な電装品カバーが電装品アセンブリに設けられている従来の構造では、冷媒管のうち冷媒ジャケットに接合された部分が横向きのU字形状を有していると、電装品アセンブリをケーシングから取り外す場合に、冷媒ジャケットに接合される冷媒管と電装品カバーとの干渉を避けることがさらに難しくなる。
これに対して、ここでは、上記のように、下向き又は横向きに開閉可能な電装品カバーが電装品アセンブリに設けられているため、電装品アセンブリをケーシングから取り外す場合に、冷媒ジャケットに接合される冷媒管と電装品カバーとの干渉を避けることができる。
これにより、ここでは、冷媒管のうち冷媒ジャケットに接合された部分が横向きのU字形状を有しているにもかかわらず、電装品アセンブリをケーシングから取り外す際の作業性を向上させることができる。
第5の観点にかかる室外ユニットは、第1〜第4の観点のいずれかにかかる室外ユニットにおいて、電装品カバーが、横向きに開閉可能である。
ここでは、電装品アセンブリをケーシングから取り外す場合に、冷媒ジャケットに接合される冷媒管と電装品カバーとの干渉を避けつつ、電装品アセンブリを取り付け位置から下方にも上方にも移動させることができ、取り付け位置からの移動の自由度を高めることができる。
これにより、ここでは、電装品カバーが下向きに開閉可能な場合に比べて、電装品アセンブリをケーシングから取り外す際の作業性をさらに向上させることができる。
第6の観点にかかる室外ユニットは、第1〜第5の観点のいずれかにかかる室外ユニットにおいて、電装品アセンブリが、ケーシングの上部空間内に配置されている。
上向きに開閉可能な電装品カバーが電装品アセンブリに設けられている従来の構造では、電装品アセンブリがケーシングの上部空間内に配置されていると、電装品アセンブリをケーシングから取り外す場合に、電装品アセンブリを取り付け位置から上方に移動させる作業を行うこと自体が難しくなる。
これに対して、ここでは、上記のように、下向き又は横向きに開閉可能な電装品カバーが電装品アセンブリに設けられているため、電装品アセンブリをケーシングから取り外す場合に、電装品アセンブリを取り付け位置から上方に移動させる作業を行わずに済ませることができる。
これにより、ここでは、電装品アセンブリがケーシングの上部空間内に配置されているにもかかわらず、電装品アセンブリをケーシングから取り外す際の作業性を向上させることができる。
以上の説明に述べたように、本発明によれば、縦向きの制御基板を有する電装品アセンブリ、及び、冷媒回路を構成する冷媒管を流れる冷媒によって制御基板に実装された電装品の一部を冷却する冷媒ジャケット、をケーシング内に配置した構造を採用した室外ユニットにおいて、電装品アセンブリをケーシングから取り外す際の作業性を向上させることができる。
以下、本発明にかかる室外ユニットの実施形態及びその変形例について、図面に基づいて説明する。尚、本発明にかかる室外ユニットの具体的な構成は、下記の実施形態及びその変形例に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
(1)空気調和装置の構成
図1は、本発明の一実施形態にかかる室外ユニット2が採用された空気調和装置1の概略構成図である。
図1は、本発明の一実施形態にかかる室外ユニット2が採用された空気調和装置1の概略構成図である。
空気調和装置1は、蒸気圧縮式の冷凍サイクルを行うことによって、建物等の室内の冷房や暖房を行うことが可能な装置である。空気調和装置1は、主として、室外ユニット2と、室内ユニット3とが接続されることによって構成されている。ここで、室外ユニット2と室内ユニット3とは、液冷媒連絡管4及びガス冷媒連絡管5を介して接続されている。すなわち、空気調和装置1の蒸気圧縮式の冷媒回路6は、室外ユニット2と、室内ユニット3とが冷媒連絡管4、5を介して接続されることによって構成されている。また、この冷媒回路6には、R32等の冷媒が封入されている。
室内ユニット3は、室内に設置されており、冷媒回路6の一部を構成している。室内ユニット3は、主として、室内熱交換器19を有している。
室外ユニット2は、室外に設置されており、冷媒回路6の一部を構成している。室外ユニット2は、主として、圧縮機7と、四路切換弁10と、室外熱交換器11と、膨張弁12と、液側閉鎖弁13と、ガス側閉鎖弁14と、室外ファン15と、を有している。室外熱交換器11の液側端と液側閉鎖弁13とは、液冷媒管16によって接続されている。液冷媒管16には、膨張弁16が設けられている。また、液冷媒管16には、冷媒ジャケット21が接合されている。冷媒ジャケット21は、液冷媒管16を流れる冷媒によって、後述の電装品アセンブリ20に設けられた電装品の一部を冷却する熱交換器である。ここで、液冷媒管16のうち冷媒ジャケット21に接合される部分を液冷媒管16aとする。
冷媒連絡管4、5は、空気調和装置1を建物等の設置場所に設置する際に、現地にて施工される冷媒管である。
このような冷媒回路6を有する空気調和装置1は、冷房時において、圧縮機7、放熱器としての室外熱交換器11、膨張弁12、蒸発器としての室内熱交換器19の順に冷媒を循環させる冷凍サイクルを行うようになっており、この際に、冷媒ジャケット21が、液冷媒管16を流れる冷媒によって電装品アセンブリ20に実装された電装品の一部を冷却するようになっている。また、空気調和装置1は、暖房時において、圧縮機7、放熱器としての室内熱交換器19、膨張弁12、蒸発器としての室外熱交換器11の順に冷媒を循環させる冷凍サイクルを行うようになっており、この際にも、冷媒ジャケット21が、液冷媒管16を流れる冷媒によって電装品アセンブリ20に実装された電装品の一部を冷却するようになっている。
(2)室外ユニットの構成
<全体>
図2は、室外ユニット2の外観斜視図である。図3は、室外ユニット2の平面図(天板42と、圧縮機7、室外熱交換器11以外の冷媒回路構成部品と、を取り除いて図示)である。図4は、室外ユニット2の前面図(左右前板43、44と、圧縮機7、室外熱交換器11及び冷媒ジャケット21に接合される液冷媒管16以外の冷媒回路構成部品と、を取り除いて図示)である。
<全体>
図2は、室外ユニット2の外観斜視図である。図3は、室外ユニット2の平面図(天板42と、圧縮機7、室外熱交換器11以外の冷媒回路構成部品と、を取り除いて図示)である。図4は、室外ユニット2の前面図(左右前板43、44と、圧縮機7、室外熱交換器11及び冷媒ジャケット21に接合される液冷媒管16以外の冷媒回路構成部品と、を取り除いて図示)である。
室外ユニット2は、略直方体箱状のケーシング40の内部が鉛直に延びる仕切板48により送風機室S1と機械室S2とに分割されたトランク型の構造と呼ばれるものである。室外ユニット2は、主として、略直方体箱状のケーシング40と、室外ファン15と、圧縮機7や室外熱交換器11等の機器、膨張弁12等の弁、及び、液冷媒管16等の冷媒管を含み冷媒回路6の一部を構成する冷媒回路構成部品と、室外ユニット2内の機器や弁の制御等に使用される電装品が設けられた電装品アセンブリ20と、を有している。尚、以下の説明において、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」、「前面」、「背面」は、特にことわりのない限り、図2に示される室外ユニット2を前方から見た場合の方向を意味している。
<ケーシング>
ケーシング40は、主として、底フレーム41と、天板42と、左前板43と、右前板44と、右側板45と、を有している。
ケーシング40は、主として、底フレーム41と、天板42と、左前板43と、右前板44と、右側板45と、を有している。
底フレーム41は、ケーシング40の底面部分を構成する横長の略長方形状の板状部材である。底フレーム41の下面には、現地設置面に固定される2つの固定脚46が設けられている。
天板42は、ケーシング40の天面部分を構成する横長の略長方形状の板状部材である。
左前板43は、主として、ケーシング40の左前面部分及び左側面部分を構成する板状部材であり、その下部が底フレーム41にネジ等により固定されている。左前板43には、室外ファン15によってケーシング40内に吸入される空気の吸入口43aが形成されている。また、左前板43には、室外ファン15によってケーシング40の背面側及び左側面側から内部に取り込まれた空気を外部に吹き出すための吹出口43bが設けられている。吹出口43bは、ここでは、上下2つ形成されており、それぞれにファングリル47が設けられている。
右前板44は、主として、ケーシング40の右前面部分及び右側面の前部を構成する板状部材であり、その下部が底フレーム41にネジ等により固定されている。また、右前板44は、その左端部が左前板43の右端部にネジ等により固定されている。
右側板45は、主として、ケーシング40の右側面の後部及び右背面部分を構成する板状部材であり、その下部が底フレーム41にネジ等により固定されている。そして、左前板43の後端部と右側板45の背面側端部と左右方向間には、室外ファン15によってケーシング40内に吸入される空気の吸入口43cが形成されている。
また、ケーシング40内には、仕切板48が設けられている。仕切板48は、底フレーム41上に配置される鉛直に延びる板状部材であり、ケーシング40の内部を左右2つの空間に仕切るように配置されている。仕切板48は、ケーシング40を上方から見た際に、左前板43の右端部から背面側に向かって延びており、ケーシング40の左側面から背面に沿うように配置された略L字形状の室外熱交換器11の右端面まで達している。左前板43の右端部は、仕切板48の前端部にネジ等により固定されている。
このように、ケーシング40は、その内部が仕切板48により送風機室S1と機械室S2とに分割されている。より具体的には、送風機室S1は、底フレーム41と、天板42と、左前板43と、仕切板48とによって囲まれた空間であり、主として、室外ファン15や室外熱交換器11が配置されている。機械室S2は、底フレーム41と、天板42と、右前板44と、右側板45と、仕切板48とによって囲まれた空間であり、主として、室外熱交換器11以外の冷媒回路構成部品及び電装品アセンブリ20が配置されている。そして、ケーシング40では、右前板44を取り外すことによって、機械室S2の内部が見えるようになっており、室外ユニット2の機械室S2内に収容された冷媒回路構成部品や電装品アセンブリ20のメンテナンス等の作業を行えるようになっている。
<室外ファン>
室外ファン15は、プロペラファンであり、送風機室S1内の室外熱交換器11の前側に配置されている。ここでは、室外ファン15は、吹出口43bに対向するように、送風機室S1内に上下2つ配置されている。
室外ファン15は、プロペラファンであり、送風機室S1内の室外熱交換器11の前側に配置されている。ここでは、室外ファン15は、吹出口43bに対向するように、送風機室S1内に上下2つ配置されている。
<電装品アセンブリ>
電装品アセンブリ20は、縦向きの制御基板22、23を有しており、ケーシング40内に配置されている。ここでは、電装品アセンブリ20は、機械室S2の上部空間において、第1制御基板22の基板面がケーシング40の前面に対向するように配置されている。第2制御基板23は、第1制御基板22の背面側に配置されている。尚、電装品アセンブリ20の構成については、次の項目(3)にて詳述する。
電装品アセンブリ20は、縦向きの制御基板22、23を有しており、ケーシング40内に配置されている。ここでは、電装品アセンブリ20は、機械室S2の上部空間において、第1制御基板22の基板面がケーシング40の前面に対向するように配置されている。第2制御基板23は、第1制御基板22の背面側に配置されている。尚、電装品アセンブリ20の構成については、次の項目(3)にて詳述する。
<冷媒回路構成部品>
圧縮機7は、ハウジング内に冷媒を圧縮するための圧縮機構及び圧縮機構を回転駆動するためのモータが収容された密閉型圧縮機であり、機械室S2内に配置されている。ここでは、圧縮機7は、縦型の略円筒形状であり、底フレーム41上に設けられている。
圧縮機7は、ハウジング内に冷媒を圧縮するための圧縮機構及び圧縮機構を回転駆動するためのモータが収容された密閉型圧縮機であり、機械室S2内に配置されている。ここでは、圧縮機7は、縦型の略円筒形状であり、底フレーム41上に設けられている。
室外熱交換器11は、送風機室S1内に配置されており、室外ファン15によってケーシング40内に取り込まれた空気との間で熱交換を行う。室外熱交換器11は、ケーシング40を上方から見た際に、略L字形状を有し、ケーシング40の左側面から背面に沿うように配置されている。
冷媒ジャケット21は、ケーシング40内に配置されており、電装品アセンブリ20に着脱可能に接合されている。ここでは、冷媒ジャケット21は、機械室S2の上部空間において、第1制御基板22の下側の第2制御基板23の基板面に対向するように配置されている。そして、冷媒ジャケット21には、冷媒回路6を構成する液冷媒管16が着脱可能に接合されている。液冷媒管16は、全体としては、機械室S2内を上下方向に折り返すように配置されており、その上端の折り返し部分16aが横向きのU字形状を有している。この液冷媒管16の折り返し部分16aは冷媒ジャケット21に接合されている。尚、冷媒ジャケット21の構成については、次の項目(3)にて詳述する。
(3)冷媒ジャケット及び電装品アセンブリの構成
次に、冷媒ジャケット21及び電装品アセンブリ20の構成について、図3〜図8を用いて説明する。ここで、図5は、室外ユニット2の電装品アセンブリ20付近(電装品カバー27を閉じた状態)を示す斜視図である。図6は、室外ユニット2の電装品アセンブリ20付近(電装品カバー27を開いた状態)を示す斜視図である。図7は、冷媒ジャケット21、液冷媒管16(16a)、電装品アセンブリ20の接合状態を示す断面図である。図8は、図5、6のA部の拡大図である。
次に、冷媒ジャケット21及び電装品アセンブリ20の構成について、図3〜図8を用いて説明する。ここで、図5は、室外ユニット2の電装品アセンブリ20付近(電装品カバー27を閉じた状態)を示す斜視図である。図6は、室外ユニット2の電装品アセンブリ20付近(電装品カバー27を開いた状態)を示す斜視図である。図7は、冷媒ジャケット21、液冷媒管16(16a)、電装品アセンブリ20の接合状態を示す断面図である。図8は、図5、6のA部の拡大図である。
電装品アセンブリ20は、仕切板48にネジ等によって固定されており、主として、ケーシング40の前面に対向して略四角形状の面を有する本体部24を有している。本体部24の上端は、ケーシング40の天板42付近に位置している。本体部24の前面側には、第1制御基板22が設けられており、本体部24の背面側には、第2制御基板23が設けられている。第1制御基板22は、本体部24の上部寄りの位置に配置されており、図示は省略するが、試運転時やメンテナンス時に作業者が操作するための電装品や制御動作状況を表示可能な電装品等が実装されている。第2制御基板23は、本体部の下部寄りの位置に配置されており、コンデンサ(図示せず)やノイズフィルタ(図示せず)、圧縮機7や室外ファン15の制御に使用されるパワー素子23a、23bが実装されている。ここで、コンデンサやノイズフィルタは、第2制御基板23の上部に実装され、パワー素子23a、23bは、第2制御基板23の下部に実装されている。より具体的には、パワー素子23a、23bは、第2制御基板23の下部のうちケーシング40の前方から見た際に第1制御基板22とは重ならない部分に配置されており、第2制御基板23の前面に実装されている。パワー素子23a、23bの前面には、伝熱板25が接合されている。より具体的には、伝熱板25は、本体部24の下部に設けられた金属製の平板状の部材であり、その背面にパワー素子23a、23bが接合されている。また、本体部24の背面側には、第2制御基板23の周囲を囲む略角筒形状の筒状部26が形成されており、筒状部26の上面には、リアクタ26a、26bが設けられている。
伝熱板25の前面には、冷媒ジャケット21が着脱可能に接合されている。冷媒ジャケット21は、伝熱板25にネジ等によって固定されている。冷媒ジャケット21は、金属製の平板状の部材であり、液冷媒管16の横向きのU字形状をなす折り返し部分16aが着脱可能に接合されている。より具体的には、冷媒ジャケット21の前面には、折り返し部分16aを嵌め込むことが可能な2つの溝部21aが形成されており、これらの溝部21aに折り返し部分16aが嵌め込まれている。尚、冷媒ジャケット21の伝熱板25への接合や液冷媒管16(16a)の冷媒ジャケット21への接合の手法は、ネジ止めや嵌め込みに限定されるものではなく、他の手法であってもよい。
電装品アセンブリ20には、冷媒ジャケット21及び液冷媒管16のうち冷媒ジャケット21に接合される部分16aの前面側を覆う電装品カバー27が設けられている。より具体的には、電装品カバー27は、本体部24の前面において、第1制御基板22よりも下方に設けられており、冷媒ジャケット21及び液冷媒管16のうち冷媒ジャケット21に接合される部分16aの前面側に対向する部分を覆っている。電装品カバー27は、主として、冷媒ジャケット21及び液冷媒管16のうち冷媒ジャケット21に接合される部分16aの前面側に対向する横長の略四角形状のカバー前面部27aと、カバー前面部27aの右側板45寄りの端部から背面側に向かって延びるカバー把手部27bと、を有している。電装品カバー27は、カバー回動部28a、28bによって、本体部24に対して、カバー前面部27aの仕切板48寄りの端部の位置を支点にして横向きに開閉可能に構成されている(図6の矢印参照)。ここで、カバー回動部28a、28bは、電装品アセンブリ20の本体部24に形成された軸支部24a、24bと、電装品カバー27の仕切板48寄りの端部に形成されており軸支部24a、24bにピン結合される被軸支部27c、27dと、を有している。軸支部24a及び被軸支部27cは、カバー前面部27aの上端側に設けられており、軸支部24b及び被軸支部27dは、カバー前面部27aの下端側に設けられている。
また、ここでは、軸支部24a及び被軸支部27cに、電装品カバー27を閉じた状態において互いが係合し、電装品カバー27を開いた状態において互いが係合せずに閉状態への回動が制限されるように機能する凹部24c、27eが形成されている。ここでは、図8に示すように、電装品カバー27を開いた状態において、凹部24cが軸支部24aの端部に当接することによって、閉状態への回動が制限される。このように、電装品アセンブリ20には、電装品カバー27を開状態で維持するカバーストッパー(ここでは、凹部24c、27eが対応)が設けられている。尚、電装品カバー27を開状態で維持するカバーストッパー機能については、上記のような凹部24c、27eによるものに限定されるものではなく、他の構成であってもよい。
また、電装品アセンブリ20は、電気配線が接続される端子台29a、29bを有しており、端子台29a、29bは、電装品カバー27に設けられている。より具体的には、端子台29a、29bは、カバー前面部27aの前面に設けられている。
(4)室外ユニットの特徴
本実施形態の電装品アセンブリ20が設けられた室外ユニット2には、以下のような特徴がある。
本実施形態の電装品アセンブリ20が設けられた室外ユニット2には、以下のような特徴がある。
<A>
ここでは、上記のように、電装品アセンブリ20が、冷媒ジャケット21及び冷媒管(ここでは、液冷媒管16)のうち冷媒ジャケット21に接合される部分を覆う電装品カバー27が横向きに開閉可能である。
ここでは、上記のように、電装品アセンブリ20が、冷媒ジャケット21及び冷媒管(ここでは、液冷媒管16)のうち冷媒ジャケット21に接合される部分を覆う電装品カバー27が横向きに開閉可能である。
このため、ここでは、図9に示すように、電装品カバー27を開き、冷媒ジャケット21に接合された液冷媒管16(16a)を電装品アセンブリ20から取り外した状態で、冷媒ジャケット21に接合される冷媒管16aと電装品カバー27との干渉を避けつつ、電装品アセンブリ20を取り付け位置から下方に移動させることができる。このため、ここでは、上向きに開閉可能な電装品カバーが電装品アセンブリに設けられた従来の構造とは異なり、電装品アセンブリ20を取り付け位置から上方に移動させる作業を行わなくても、電装品アセンブリ20をケーシング40から取り外す作業を行うことを可能にできる。
これにより、ここでは、縦向きの制御基板22、23を有する電装品アセンブリ20、及び、冷媒回路6を構成する冷媒管16(16a)を流れる冷媒によって制御基板23に実装された電装品の一部(ここでは、パワー素子23a、23b)を冷却する冷媒ジャケット21、をケーシング40内に配置した構造を採用した室外ユニット2において、電装品アセンブリ20をケーシング40から取り外す際の作業性を向上させることができる。
特に、ここでは、上記のように、電装品カバー27が横向きに開閉可能であるため、電装品アセンブリ20をケーシング40から取り外す場合に、冷媒ジャケット21に接合される液冷媒管16aと電装品カバー27との干渉を避けつつ、電装品アセンブリ20を取り付け位置から下方にも上方にも移動させることができ、取り付け位置からの移動の自由度を高めることができる。
これにより、ここでは、電装品カバー27が下向きに開閉可能な場合(後述の図10に示された変形例を参照)に比べて、電装品アセンブリ20をケーシング40から取り外す際の作業性をさらに向上させることができる。
<B>
ここでは、上記のように、電装品アセンブリ20が、電装品カバー27を開状態で維持するカバーストッパー(ここでは、凹部24c、27e)を有している。
ここでは、上記のように、電装品アセンブリ20が、電装品カバー27を開状態で維持するカバーストッパー(ここでは、凹部24c、27e)を有している。
これにより、ここでは、電装品カバー27を横向きに開いた状態で維持することができるようになり、電装品アセンブリ20をケーシング40から取り外す際の作業性をさらに向上させることができる。
<C>
ここでは、上記のように、電装品アセンブリ20が、端子台29a、29bをさらに有しており、端子台29a、29bが、電装品カバー27に設けられている。
ここでは、上記のように、電装品アセンブリ20が、端子台29a、29bをさらに有しており、端子台29a、29bが、電装品カバー27に設けられている。
ここで、上向きに開閉可能な電装品カバーが電装品アセンブリに設けられている従来の構造では、電装品アセンブリをケーシングから取り外す場合に電装品アセンブリを取り付け位置から上方に移動させる作業を行っているため、端子台が電装品カバーに設けられると、端子台に電気配線を取り付けたままでは、電装品アセンブリをケーシングから取り外すことが困難になる。
これに対して、ここでは、上記のように、横向きに開閉可能な電装品カバー27が電装品アセンブリ20に設けられているため、電装品アセンブリ20をケーシング40から取り外す場合に、端子台29a、29bに電気配線を取り付けたままでも、電装品アセンブリ20をケーシング40から取り外すことが可能になる。
これにより、ここでは、端子台29a、29bが電装品カバー27に設けられているにもかかわらず、電装品アセンブリ20をケーシング40から取り外す際の作業性を向上させることができる。
<D>
ここでは、上記のように、冷媒管(ここでは、液冷媒管16)のうち冷媒ジャケット21に接合された部分16aが、横向きのU字形状を有している。
ここでは、上記のように、冷媒管(ここでは、液冷媒管16)のうち冷媒ジャケット21に接合された部分16aが、横向きのU字形状を有している。
ここで、上向きに開閉可能な電装品カバーが電装品アセンブリに設けられている従来の構造では、冷媒管のうち冷媒ジャケットに接合された部分が横向きのU字形状を有していると、電装品アセンブリをケーシングから取り外す場合に、冷媒ジャケットに接合される冷媒管と電装品カバーとの干渉を避けることがさらに難しくなる。
これに対して、ここでは、上記のように、横向きに開閉可能な電装品カバー27が電装品アセンブリ20に設けられているため、電装品アセンブリ20をケーシング40から取り外す場合に、冷媒ジャケット21に接合される冷媒管16と電装品カバー27との干渉を避けることができる。
これにより、ここでは、冷媒管16のうち冷媒ジャケット21に接合された部分16aが横向きのU字形状を有しているにもかかわらず、電装品アセンブリ20をケーシング40から取り外す際の作業性を向上させることができる。
<E>
ここでは、上記のように、電装品アセンブリ20が、ケーシング40の上部空間内に配置されている。このため、上向きに開閉可能な電装品カバーが電装品アセンブリに設けられている従来の構造では、電装品アセンブリをケーシングから取り外す場合に、電装品アセンブリを取り付け位置から上方に移動させる作業を行うこと自体が難しくなる。
ここでは、上記のように、電装品アセンブリ20が、ケーシング40の上部空間内に配置されている。このため、上向きに開閉可能な電装品カバーが電装品アセンブリに設けられている従来の構造では、電装品アセンブリをケーシングから取り外す場合に、電装品アセンブリを取り付け位置から上方に移動させる作業を行うこと自体が難しくなる。
これに対して、ここでは、上記のように、横向きに開閉可能な電装品カバー27が電装品アセンブリ20に設けられているため、電装品アセンブリ20をケーシング40から取り外す場合に、電装品アセンブリ20を取り付け位置から上方に移動させる作業を行わずに済ませることができる。
これにより、ここでは、電装品アセンブリ20がケーシング40の上部空間内に配置されているにもかかわらず、電装品アセンブリ20をケーシング40から取り外す際の作業性を向上させることができる。
(5)変形例
<A>
上記実施形態においては、電装品アセンブリ20に横向きに開閉可能な電装品カバー27を設けているが、図10に示すように、電装品カバー27を下向きに開閉可能なものにしてもよい。この場合においても、上記実施形態と同様に(図9参照)、電装品アセンブリ20をケーシング40から取り外す際の作業性を向上させることができる。
<A>
上記実施形態においては、電装品アセンブリ20に横向きに開閉可能な電装品カバー27を設けているが、図10に示すように、電装品カバー27を下向きに開閉可能なものにしてもよい。この場合においても、上記実施形態と同様に(図9参照)、電装品アセンブリ20をケーシング40から取り外す際の作業性を向上させることができる。
<B>
上記実施形態では、トランク型構造の室外ユニット2に本発明を適用した例を説明したが、これに限定されるものではく、冷媒管を流れる冷媒によって電装品を冷却する冷媒ジャケットが接合される電装品アセンブリが設けられた室外ユニットであれば、本発明を適用することが可能である。
上記実施形態では、トランク型構造の室外ユニット2に本発明を適用した例を説明したが、これに限定されるものではく、冷媒管を流れる冷媒によって電装品を冷却する冷媒ジャケットが接合される電装品アセンブリが設けられた室外ユニットであれば、本発明を適用することが可能である。
本発明は、冷媒回路を有する空気調和装置を構成する室外ユニットに対して、広く適用可能である。
1 空気調和装置
2 室外ユニット
6 冷媒回路
40 ケーシング
22、23 制御基板
16、16a 液冷媒管
21 冷媒ジャケット
27 電装品カバー
24c、27e 凹部(カバーストッパー)
29a、29b 端子台
2 室外ユニット
6 冷媒回路
40 ケーシング
22、23 制御基板
16、16a 液冷媒管
21 冷媒ジャケット
27 電装品カバー
24c、27e 凹部(カバーストッパー)
29a、29b 端子台
Claims (6)
- 冷媒回路(6)を有する空気調和装置(1)を構成する室外ユニットにおいて、
ケーシング(40)と、
前記ケーシング内に配置されており、縦向きの制御基板(22、23)を有する電装品アセンブリ(20)と、
前記ケーシング内に配置されるとともに、前記冷媒回路を構成する冷媒管(16)及び前記電装品アセンブリに着脱可能に接合されており、前記冷媒管を流れる冷媒によって前記制御基板に実装された電装品の一部を冷却する冷媒ジャケット(21)と、
を備えており、
前記電装品アセンブリは、前記冷媒ジャケット及び前記冷媒管のうち前記冷媒ジャケットに接合される部分を覆っており、下向き又は横向きに開閉可能な電装品カバー(27)をさらに有している、
室外ユニット(2)。 - 前記電装品アセンブリは、前記電装品カバーを開状態で維持するカバーストッパー(24c、27e)をさらに有している、
請求項1に記載の室外ユニット。 - 前記電装品アセンブリは、端子台(29a、29b)をさらに有しており、
前記端子台は、前記電装品カバーに設けられている、
請求項1又は2に記載の室外ユニット。 - 前記冷媒管のうち前記冷媒ジャケットに接合された部分は、横向きのU字形状を有している、
請求項1〜3のいずれか1項に記載の室外ユニット。 - 前記電装品カバーは、横向きに開閉可能である、
請求項1〜4のいずれか1項に記載の室外ユニット。 - 前記電装品アセンブリは、前記ケーシングの上部空間内に配置されている、
請求項1〜5のいずれか1項に記載の室外ユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016044312A JP2017161120A (ja) | 2016-03-08 | 2016-03-08 | 室外ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016044312A JP2017161120A (ja) | 2016-03-08 | 2016-03-08 | 室外ユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017161120A true JP2017161120A (ja) | 2017-09-14 |
Family
ID=59853909
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016044312A Pending JP2017161120A (ja) | 2016-03-08 | 2016-03-08 | 室外ユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2017161120A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111213012A (zh) * | 2017-10-11 | 2020-05-29 | 日立江森自控空调有限公司 | 空调机的室外机以及室内机 |
-
2016
- 2016-03-08 JP JP2016044312A patent/JP2017161120A/ja active Pending
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