JP2011190958A - 冷凍装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】発熱素子を含む各種電装品を有する電装品ユニットと発熱素子を冷却する冷媒冷却器とを備えた空気調和装置に関し、組立作業の容易化を図る。
【解決手段】空気調和装置の室外ユニット(1A)は、複数の電装品(51,52)が組付けられた電装品ユニット(50)と、電装品ユニット(50)への取付面(40a)を有し、内部に冷媒回路の冷媒が流通して上記電装品(51,52)のうちのパワー素子(51)を冷却する冷媒ジャケット(40)とを、開閉自在な開口部(31)が形成されたサービス面(33)を有するケーシング(30)内に設けている。また、冷媒ジャケット(40)は、電装品ユニット(50)の開口部(31)から設置位置までの平行移動が可能となるように上記取付面(40a)が上記サービス面(33)に対して傾斜するように且つ上記取付面(40a)の裏側の座面(40b)が上記サービス面(33)側を向くように設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、発熱素子を含む各種電装品を有する電装品ユニットと発熱素子を冷却する冷媒冷却器とを備えた冷凍装置に関し、特に組立作業の容易化対策に係るものである。
従来より、冷凍サイクルを行う冷媒回路を備えた冷凍装置は、空気調和装置や給湯機等に広く適用されている。通常、冷凍装置は、上記冷媒回路の他、該冷媒回路の構成機器を制御するための各種電装品を備えている。
特許文献1には、上記冷凍装置の一例としての空気調和装置が開示されている。該空気調和装置では、上述のような各種電装品は、塵埃や雨等の水分の付着を防止するために電装品箱によって覆われて電装品ユニットとして構成され、冷媒回路の構成機器である圧縮機、室外熱交換器及び膨張弁等と共に室外ケーシング内に設けられている。
一方、該電装品箱内に収容された各種電装品の中にはパワートランジスタやダイオードのように稼働中に高温に発熱する発熱素子があり、該発熱素子に対して何ら対策を講じなければ、該発熱素子が電装品箱内において十分に放熱できないために限界温度を超えて温度上昇し、該発熱素子の故障を招く虞がある。
そこで、上記空気調和装置では、内部に冷媒回路の冷媒が流通する冷媒冷却器を電装品ユニットに取り付けて、冷媒冷却器の内部を流れる冷媒によって上記発熱素子を冷却することとしている。
ところで、上記冷媒冷却器と電装品ユニットとを組付ける際には、通常、冷媒配管と共に冷媒冷却器が電装品ユニットよりも先に室外ケーシング内に配設される。そして、冷媒冷却器の配設後に、電装品ユニットが、サービス用の開口部から室外ケーシング内に挿入されて室外ケーシング内の設置位置に配設され、その後、ビス等の固定具を用いて電装品ユニットと冷媒冷却器とが固定される。なお、このとき、ビス等の固定具は、冷媒冷却器側から電装品ユニットに向かって挿入されて取り付けられる。
また、上記空気調和装置では、上記固定作業が容易になるように、冷媒冷却器が、室外ケーシングの開口部に対向すると共に該開口部から見て電装品ユニットよりも手前側にくるように配置されている。このような配置により、ドライバ等の工具が開口部から挿入し易くなり、冷媒冷却器と電装品ユニットとの固定作業が容易になる。
特開2009−299975号公報
しかしながら、上記空気調和装置のような配置構成では、冷媒冷却器と電装品ユニットとの固定作業は容易になるものの、先に室外ケーシング内に配設された冷媒冷却器が室外ケーシングの開口部に対向しているために、電装品ユニットの設置作業を円滑に且つ容易に行うことができなかった。具体的には、電装品ユニットを、冷媒冷却器を乗り越えさせる等して冷媒冷却器に当接しないようにケーシング内の設置位置まで挿入しなければならず、電装品ユニットの設置作業に手間取る虞があった。従って、従来の空気調和装置では、電装品ユニットの設置作業の容易化及び冷媒冷却器と電装品ユニットとの固定作業の容易化の両立を図ることができず、組立作業に手間取るという問題があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、発熱素子を含む各種電装品を有する電装品ユニットと発熱素子を冷却する冷媒冷却器とを備えた冷凍装置に関し、組立作業の容易化を図ることにある。
第1の発明は、冷凍サイクルを行う冷媒回路(10)と、該冷媒回路(10)の構成機器を制御する複数の電装品(51,52)が組付けられた電装品ユニット(50)と、該電装品ユニット(50)への取付面(40a)を有し、内部に上記冷媒回路(10)の冷媒が流通して上記電装品(51,52)のうちの発熱素子(51)を冷却する冷媒冷却器(40)と、開閉自在に構成された開口部(31)が形成されたサービス面(33)を有し、少なくとも上記電装品ユニット(50)と上記冷媒冷却器(40)とを収容するケーシング(30)とを備えた冷凍装置であって、上記冷媒冷却器(40)は、上記電装品ユニット(50)の上記開口部(31)から上記ケーシング(30)内の設置位置までの平行移動が可能となるように上記取付面(40a)が上記サービス面(33)に対して傾斜するように且つ上記取付面(40a)の裏面(40b)が上記サービス面(33)側を向くように設けられている。
第1の発明では、冷媒冷却器(40)と電装品ユニット(50)とをケーシング(30)内に設置する際、まず、ケーシング(30)内に冷媒冷却器(40)を配設し、その後、電装品ユニット(50)を開口部(31)から冷媒冷却器(40)の取付面(40a)に沿って設置位置まで平行移動させて挿入する。このような平行移動により、電装品ユニット(50)は、冷媒冷却器(40)に当接することなく設置位置に配置される。そして、ケーシング(30)のサービス面(33)から挿入したドライバ等の工具を用いて冷媒冷却器(40)と電装品ユニット(50)とを固定する。
第2の発明は、第1の発明において、上記取付面(40a)の裏面(40b)から該取付面(40a)に向かって上記冷媒冷却器(40)を貫通する軸部(57a)を有して上記冷媒冷却器(40)と上記電装品ユニット(50)とを固定する固定具(57)を備え、上記冷媒冷却器(40)は、上記固定具(57)の軸部(57a)の延長線が上記開口部(31)を通過するように配置されている。
第2の発明では、冷媒冷却器(40)は、取付面(40a)の裏面(40b)から取付面(40a)に向かって冷媒冷却器(40)を貫通する軸部(57a)を有する固定具(57)の軸部(57a)の延長線が開口部(31)を通過するように配置されている。そのため、冷媒冷却器(40)と電装品ユニット(50)との固定作業において、例えば、ビス等の固定具をドライバ等の工具を用いて締結する際に、ケーシング(30)の開口部(31)から上記工具を固定具の軸部(57a)の軸方向に真っ直ぐに挿入することができ、固定作業が行い易くなる。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、上記電装品ユニット(50)は、上記複数の電装品(51,52)が収納された直方体形状の電装品箱(55)を備え、該電装品箱(55)の一面が上記取付面(40a)と当接するように上記サービス面(33)に対して傾斜するように配置されている。
第3の発明では、冷媒冷却器(40)をケーシング(30)内に配設した後、直方体形状に形成された電装品箱(55)を備えた電装品ユニット(50)を、電装品箱(55)の一面が冷媒冷却器(40)の取付面(40a)に沿うようにサービス面(33)に対して傾斜させた状態で設置位置まで平行移動させる。そして、ケーシング(30)のサービス面(33)から挿入したドライバ等の工具を用いて冷媒冷却器(40)と電装品ユニット(50)とを固定する。
本発明によれば、電装品ユニット(50)によるケーシング(30)の開口部(31)から設置位置までの平行移動が可能となるように、冷媒冷却器(40)の取付面(40a)をサービス面(33)に対して傾斜させた。そのため、ケーシング(30)内に冷媒冷却器(40)を配設した後に、電装品ユニット(50)を開口部(31)から冷媒冷却器(40)の取付面(40a)に沿って平行移動させるだけで、冷媒冷却器(40)と当接しないように電装品ユニット(50)を設置位置に容易に設置することができる。また、取付面(40a)の裏面(40b)がサービス面(33)側を向くように冷媒冷却器(40)を設けたことにより、冷媒冷却器(40)と電装品ユニット(50)とを固定する際に、冷媒冷却器(40)のサービス面(33)側でその固定作業を行うことができる。これにより、固定作業における工具等の操作性が向上し、電装品ユニット(50)と冷媒冷却器(40)の固定作業を容易に且つ円滑に行うことができる。以上より、本発明によれば、電装品ユニット(50)の設置作業の容易化及び冷媒冷却器(40)と電装品ユニット(50)との固定作業の容易化の両立を図ることができるため、組立作業を容易化することができる。
また、第2の発明によれば、冷媒冷却器(40)を、取付面(40a)の裏面(40b)から取付面(40a)に向かって冷媒冷却器(40)を貫通する軸部(40a)を有する固定具(57)の軸部(57)の延長線が開口部(31)を通過するように配置することとした。これにより、冷媒冷却器(40)と電装品ユニット(50)との固定作業において、例えば、ビス等の固定具(57)をドライバ等の工具を用いて締結する際に、ケーシング(30)の開口部(31)から上記工具を固定具(57)の軸部(57a)の軸方向に真っ直ぐに挿入することができる。従って、工具の操作性が向上するため、冷媒冷却器(40)と電装品ユニット(50)との固定作業をより容易化することができる。
また、第3の発明によれば、電装品箱(55)の形状を複雑に形成することなく、直方体形状に形成し、その一面が冷媒冷却器(40)の取付面(40a)と当接するように電装品ユニット(50)をサービス面(33)に対して傾斜した方向に平行移動させるだけで、電装品ユニット(50)の設置作業の容易化を図ることができる。従って、構造を複雑化させることなく、組立作業を容易化することができる。
本発明の実施形態1に係る空気調和装置の構成を示す配管系統図である。 空気調和装置の室外機の平面図である。 空気調和装置の室外機の正面図である。 図2の部分拡大図である。 電装品ユニットをケーシング内に挿入する際の動作図である。 本発明の実施形態2に係る空気調和装置の室外機の平面図である。 本発明の実施形態3に係る空気調和装置の室外機の平面図である。 本発明のその他の実施形態に係る空気調和装置の室外機の平面図である。 本発明のその他の実施形態に係る空気調和装置の室外機の平面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の各実施形態では、本発明に係る冷凍装置の一例として、空気調和装置について説明する。
《発明の実施形態1》
−全体構成−
〈冷媒回路〉
図1に示すように、本発明の実施形態に係る空気調和装置(1)は、室外機(1A)と室内機(1B)とを有し、蒸気圧縮式冷凍サイクルを行う冷媒回路(10)を備えている。該冷媒回路(10)は、圧縮機(11)と室外熱交換器(12)と膨張弁(13)と室内熱交換器(14)とが順に冷媒配管によって接続されることにより形成されている。圧縮機(11)の吸入側にはアキュムレータ(15)が設けられる一方、吐出側には油分離器(16)が設けられている。また、冷媒回路(10)は四路切換弁(17)を備え、冷媒循環が可逆に構成されている。
圧縮機(11)の吐出側は、高圧ガス管(21)を介して四路切換弁(17)の第1ポート(a)に接続されている。高圧ガス管(21)の中途部には前述の油分離器(16)が設けられている。
上記室外熱交換器(12)は、例えば、クロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器によって構成されている。該室外熱交換器(12)には、室外ファン(12a)が近接して配置されている。また、室外熱交換器(12)のガス側端部は、室外ガス管(22)を介して四路切換弁(17)の第2ポート(b)に接続されている。一方、室外熱交換器(12)の液側端部には、液管(23)の一端が接続されている。液管(23)には、開度可変に構成された膨張弁(13)が設けられている。また、液管(23)の膨張弁(13)よりも室外熱交換器(12)側には、冷媒冷却器を構成する冷媒ジャケット(40)が設けられている。液管(23)の他端は、室内熱交換器(14)の液側端部に接続されている。
上記室内熱交換器(14)は、例えば、クロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器によって構成されている。該室内熱交換器(14)には、室内ファン(14a)が近接して配置されている。室内熱交換器(14)のガス側端部には、ガス連絡管(24)の一端が接続されている。ガス連絡管(24)の他端は、四路切換弁(17)の第4ポート(d)に接続されている。
上記四路切換弁(17)は、第1〜第4ポート(a,b,c,d)を備え、第1ポート(a)と第2ポート(b)とを連通させると共に第3ポート(c)と第4ポート(d)とを連通させる第1の状態(図1の実線)と、第1ポート(a)と第4ポート(d)とを連通させると共に第2ポート(b)と第3ポート(c)とを連通させる第2の状態(図1の破線)とに切換可能に構成されている。
四路切換弁(17)の第3ポート(c)には、低圧ガス管(25)の一端が接続されている。低圧ガス管(25)の他端は、アキュムレータ(15)に接続されている。
上記アキュムレータ(15)には、吸入管(26)の一端が接続され、該吸入管(26)の他端は圧縮機(11)の吸入側に接続されている。アキュムレータ(15)は、低圧ガス管(25)からの冷媒中に含まれる液冷媒を除去し、ガス冷媒のみを圧縮機(11)に吸入させる。
なお、吸入管(26)には、油戻し管(20)の一端が接続され、該油戻し管(20)の他端は前述の油分離器(16)に接続されている。油分離器(16)で冷媒から分離された冷凍機油は、油戻し管(20)及び吸入管(26)を経て圧縮機(11)に吸入される。
〈室外機〉
図2及び図3に示すように、上記室外機(1A)は、筺状のケーシング(30)を備えている。ケーシング(30)内には、上述の冷媒回路(10)の構成部品の一部である圧縮機(11)、室外熱交換器(12)等と、室外ファン(12a)と、複数の電装品が組み付けられた電装品ユニット(50)とが収納されている。なお、図2及び図3での図示は省略するが、各種冷媒配管、膨張弁(13)、四路切換弁(17)、アキュムレータ(15)及び油分離器(16)もケーシング(30)内に収容されている(図1参照)。
上記ケーシング(30)は、直方体形状に形成され、内部空間(S1)を区画している。ケーシング(30)の正面には、内部空間(S1)に各種機器を設置する又は内部空間(S1)に設置された各種機器の保守点検用の開口部(31)が形成されている。また、ケーシング(30)は、上記開口部(31)を閉塞するための蓋部材(32)を有し、該蓋部材(32)によって上記開口部(31)は開閉自在に構成されている。このような構成により、ケーシング(30)の正面は、開閉自在に構成された開口部(31)が形成されたサービス面(33)を構成している。
また、ケーシング(30)の両側面及び背面には、外部空気を内部空間(S1)に取り込むための吸込口(34)がそれぞれ形成されている。また、ケーシングの上部には、内部空間(S1)の空気を外部へ排出するための吹出部(35)が形成されている。
上記内部空間(S1)に設置された室外熱交換器(12)は、水平断面が略U字状に形成され、3つの面がケーシング(30)の両側面及び背面にそれぞれ形成された吸込口(34)にそれぞれ対向するように配置されている。一方、上記室外ファン(12a)は、上記内部空間(S1)の上部に、該内部空間(S1)の空気を上方の吹出部(35)に向かって送り出すように設置されている。
このような配置構成により、室外ファン(12a)が稼働すると、内部空間(S1)の空気が吹出部(35)から外部へ送り出されて内部空間(S1)の圧力雰囲気が低下し、吸込口(34)から内部空間(S1)に外部空気が取り込まれる。吸込口(34)から吸い込まれた空気は、室外熱交換器(12)を通過する際に冷媒回路(10)の冷媒と熱交換する。そして、室外熱交換器(12)を通過した空気は、室外ファン(12a)によって吹出部(35)から外部へ送り出される。
上記内部空間(S1)の下部には、圧縮機(11)が設けられている。また、圧縮機(11)の上方であって上記室外ファン(12a)の下方には、上記電装品ユニット(50)が設けられている。
上記電装品ユニット(50)は、上記圧縮機(11)等の上記冷媒回路(10)の構成機器を制御する種々の電装品(51,52)と、該電装品(51,52)が実装された基板(53)が収納された電装品箱(55)とを備えている。
上記電装品箱(55)は、直方体形状の筺体の一側面を傾斜させた形状に構成されている。具体的には、上記電装品箱(55)は、水平板からなる上板(55a)及び下板(55b)と、ケーシング(30)のサービス面(33)に平行な鉛直板からなる前板(55c)及び後板(55d)と、サービス面(33)に略垂直な鉛直板からなる右側板(55e)と、サービス面(33)及び右側板(55e)に対して傾斜する鉛直板からなる左側板(55f)とを有している。
上記電装品箱(55)の左側板(55f)は、前板(55c)から後板(55d)に向かって右側板(55e)から離れるようにサービス面(33)及び右側板(55e)に対して傾斜している。そして、該左側板(55f)の外面には上記冷媒ジャケット(40)が取り付けられる一方、上記左側板(55f)の内面には上記電装品(51)のうちの稼動時に高温に発熱する発熱素子を構成するパワー素子(51)が取り付けられている。
図4に拡大して示すように、上記左側板(55f)は、本体(55f1)と、伝熱板(55f2)とを備えている。本体(55f1)には、上記冷媒ジャケット(40)が嵌め込まれる開口(56)が形成されている。伝熱板(55f2)は、例えばアルミニウム等の比較的に伝熱性が良い材料によって構成され、上記開口(56)を電装品箱(55)の内側から閉塞するように本体(55f1)に取り付けられている。
電装品箱(55)内に収容された基板(53)には、例えばパワートランジスタやダイオード等のように電力制御や電力変換を行うための素子であって稼動時に高温に発熱する発熱素子を構成するパワー素子(51)やその他の電装品(52)が実装されている。発熱素子であるパワー素子(51)は、基板(53)の片面に実装される一方、その他の電装品(52)は、基板(53)の他の片面に実装されている。また、基板(53)は、パワー素子(51)が伝熱板(55f2)と接触するように左側板(55f)の本体(55f1)に取り付けられている。なお、パワー素子(51)は、熱伝導性グリスや熱伝導性ゴムシート等を介して伝熱板(55f2)に密着するように取り付けられている。このような構成により、パワー素子(51)と伝熱板(55f2)との間における熱伝導が促進される。
なお、図示を省略するが、電装品箱(55)内には、基板(53)に固定されない電装品も収納されている。
一方、上記冷媒ジャケット(40)は、例えば、アルミニウム等の伝熱性の良い材料によって扁平な直方体形状に形成され、内部に冷媒を流通させるための冷媒流路が形成されている。該冷媒流路は、冷媒配管の一部を挿通させることによって形成されるものであってもよく、管状の貫通孔に冷媒配管が接続されることによって形成されるものであってもよい。本実施形態では、冷媒ジャケット(40)に室外熱交換器(12)と膨張弁(13)との間の液管(23)の一部が嵌め込まれることによって上記冷媒流路が形成されている。このような構成により、冷媒ジャケット(40)は、冷媒回路(10)を流れる冷媒を流通可能に構成される。
また、上記冷媒ジャケット(40)は、片面が電装品ユニット(50)に取り付けられる取付面(40a)を構成する一方、他の片面がビス等のネジ部材(57)がねじ込まれる座面(40b)を構成している。そして、冷媒ジャケット(40)は、取付面(40a)が伝熱板(55f2)の外面に当接するように、一部が上記左側板(55f)の本体(55f1)の開口(56)内に嵌め込まれた状態で、ネジ部材(57)によって伝熱板(55f2)に固定されている。なお、冷媒ジャケット(40)は、熱伝導性グリスや熱伝導性ゴムシート等を介して伝熱板(55f2)に密着している。
上記ネジ部材(57)は、一体に形成された軸部(57a)と座金(57b)とを有している。ネジ部材(57)は、軸部(57a)が座面(40b)から取付面(40a)に向かって冷媒ジャケット(40)を貫通するように冷媒ジャケット(40)及び伝熱板(55f2)にねじ込まれて冷媒ジャケット(40)と電装品ユニット(50)とを固定している。
このように、電装品ユニット(50)と冷媒ジャケット(40)とが固定されることにより、基板(53)に実装されたパワー素子(51)と冷媒ジャケット(40)とが伝熱板(55f2)を挟んで対向し、パワー素子(51)と冷媒ジャケット(40)内を流通する冷媒との間において熱交換可能となる。つまり、発熱素子であるパワー素子(51)の熱が、伝熱板(55f2)を介して冷媒ジャケット(40)に伝達されて該冷媒ジャケット(40)の内部を流れる液冷媒に吸熱される。このようにして、発熱素子であるパワー素子(51)は、冷媒ジャケット(40)の内部を流れる冷媒回路(10)の冷媒によって冷却される。
また、冷媒ジャケット(40)は、電装品ユニット(50)がケーシング(30)の開口部(31)から設置位置まで平行移動によって挿入可能となるように、その取付面(40a)がサービス面(33)に対して傾斜し、且つ取付面(40a)の裏面を構成する座面(40b)がサービス面(33)側を向くように配置されている。具体的には、本実施形態では、冷媒ジャケット(40)は、取付面(40a)がサービス面(33)を鉛直軸回りに回動させた面に平行となるように設けられている。さらに具体的には、上記冷媒ジャケット(40)は、上記ネジ部材(57)の軸部(57a)の延長線Eが上記ケーシング(30)のサービス面(33)の開口部(31)を通過するように配置されている。
−運転動作−
次に、上記空気調和装置(1)の運転動作を説明する。上記空気調和装置(1)は、四路切換弁(17)を切り換えることにより、冷房運転と暖房運転とを行う。
冷房運転では、四路切換弁(17)は第1の状態(図1の実線状態)となり、圧縮機(11)の吐出側と室外熱交換器(12)とが連通し、且つ圧縮機(11)の吸入側と室内熱交換器(14)とが連通する。そして、上記圧縮機(11)及び各ファン(12a,14a)が駆動され、上記膨張弁(13)が適宜開度調整される。その結果、冷媒は、図1の実線矢印に示す方向に循環し、室外熱交換器(12)が凝縮器、室内熱交換器(14)が蒸発器として機能する蒸気圧縮式冷凍サイクルが行われる。
一方、暖房運転では、四路切換弁(17)は第2の状態(図1の破線状態)となり、圧縮機(11)の吐出側と室内熱交換器(14)とが連通し、且つ圧縮機(11)の吸入側と室外熱交換器(12)とが連通する。そして、上記圧縮機(11)及び各ファン(12a,14a)が駆動され、上記膨張弁(13)が適宜開度調整される。その結果、冷媒は、図1の破線矢印に示す方向に循環し、室内熱交換器(14)が凝縮器、室外熱交換器(12)が蒸発器として機能する蒸気圧縮式冷凍サイクルが行われる。
〈パワー素子の冷却〉
冷媒ジャケット(40)の内部には、冷房運転時には室外熱交換器(12)で凝縮した冷媒が流れ、暖房運転時には室内熱交換器(14)で凝縮した後、膨張弁(13)で減圧された冷媒が流れる。該冷媒ジャケット(40)を流れる冷媒の温度は、運転条件や外気条件によって異なるが、冷房運転時には例えば45℃程度、暖房運転時には例えば4℃程度になっている。
一方、パワー素子(51)は、作動時に発熱して高温となっている。該パワー素子(51)から発生する排熱の温度は、例えば、80℃程度になっている。
以上のような冷媒ジャケット(40)の内部を流れる冷媒とパワー素子(51)との温度差により、パワー素子(51)は冷却される。つまり、パワー素子(51)の熱が伝熱板(55f2)を介して冷媒ジャケット(40)に伝達され、該冷媒ジャケット(40)の内部を流れる冷媒が吸熱することによってパワー素子(51)が冷却される。
〈室外機の組立作業〉
次に、上記室外機(1A)の組立作業について説明する。
まず、上記ケーシング(30)内に上記室外ファン(12a)及び上記冷媒回路(10)の室外部分を配設する。その際、上記冷媒回路(10)と共に冷媒ジャケット(40)もケーシング(30)内に配設する。なお、このとき、ケーシング(30)の蓋部材(32)が取り外され、開口部(31)は開放している。
一方、各種電装品(51,52)が実装された基板(53)を電装品箱(55)の左側板(55f)に取り付けて、電装品ユニット(50)を組み立てておく。そして、冷媒回路(10)及び冷媒ジャケット(40)が配設されたケーシング(30)内に、電装品ユニット(50)を挿入する。
このとき、図5に示すように、電装品ユニット(50)の冷媒ジャケット(40)が取り付けられる左側板(55f)が、冷媒ジャケット(40)の取付面(40a)に沿うように電装品ユニット(50)を水平方向に平行移動させる。
なお、上述のように、冷媒ジャケット(40)は、電装品ユニット(50)がケーシング(30)の開口部(31)から設置位置まで平行移動によって挿入可能となるように、その取付面(40a)をサービス面(33)に対して傾斜させて配置されている。そのため、上述のように電装品ユニット(50)を平行移動させるだけで、先にケーシング(30)内に配設された冷媒ジャケット(40)と当接しないように所定の設置位置に容易に設置することができる。
そして、電装品ユニット(50)を設置位置に設置した後、冷媒ジャケット(40)の取付面(40a)を電装品ユニット(50)の伝熱板(55f2)に当接させて、ネジ部材(57)によって両者を固定する。
なお、上述のように、冷媒ジャケット(40)は、取付面(40a)がサービス面(33)に対して傾斜し、且つ取付面(40a)の裏面を構成する座面(40b)がサービス面(33)側を向くように配置されている。また、冷媒ジャケット(40)は、ネジ部材(57)の軸部(57a)の延長線Eが上記ケーシング(30)のサービス面(33)の開口部(31)を通過するように配置されている。そのため、ドライバ等の工具を用いてネジ部材(57)を締結する際に、ケーシング(30)の開口部(31)から工具をネジ部材(57)の軸部(57a)の軸方向に真っ直ぐに挿入することができる。従って、工具の操作性が向上し、冷媒ジャケット(40)と電装品ユニット(50)との固定作業が容易になる。
上述のようにして冷媒ジャケット(40)と電装品ユニット(50)とを固定した後、蓋部材(32)によってケーシング(30)の開口部(31)を閉塞する。以上のようにして室外機(1A)が組み立てられる。
−実施形態1の効果−
以上より、本空気調和装置(1)によれば、電装品ユニット(50)によるケーシング(30)の開口部(31)から設置位置までの平行移動が可能となるように、冷媒ジャケット(40)の取付面(40a)をケーシング(30)のサービス面(33)に対して傾斜させた。そのため、ケーシング(30)内に冷媒ジャケット(40)を配設した後に、電装品ユニット(50)を開口部(31)から冷媒ジャケット(40)の取付面(40a)に沿って平行移動させるだけで、冷媒ジャケット(40)と当接しないように電装品ユニット(50)を設置位置に容易に設置することができる。また、取付面(40a)の裏側の座面(40b)がサービス面(33)側を向くように冷媒ジャケット(40)を設けたことにより、冷媒ジャケット(40)と電装品ユニット(50)とを固定する際に、冷媒ジャケット(40)のサービス面(33)側でその固定作業を行うことができる。これにより、固定作業における工具等の操作性が向上し、電装品ユニット(50)と冷媒ジャケット(40)の固定作業を容易に且つ円滑に行うことができる。以上より、本発明によれば、電装品ユニット(50)の設置作業の容易化及び冷媒ジャケット(40)と電装品ユニット(50)との固定作業の容易化の両立を図ることができるため、組立作業を容易化することができる。また、電装品ユニット(50)の設置作業に際し、作業者にかかる負担を軽減すると共に、作業にかかる時間を短縮することができる。
また、本空気調和装置(1)によれば、冷媒ジャケット(40)を、取付面(40a)の裏側の座面(40b)から取付面(40a)に向かって冷媒ジャケット(40)を貫通する軸部(57a)を有するネジ部材(57)の軸部(57a)の延長線Eが開口部(31)を通過するように配置することとした。これにより、冷媒ジャケット(40)と電装品ユニット(50)との固定作業において、例えば、ビス等のネジ部材(57)をドライバ等の工具を用いて締結する際に、ケーシング(30)の開口部(31)から上記工具をネジ部材(57)の軸部(57a)の軸方向に真っ直ぐに挿入することができる。従って、工具の操作性が向上するため、冷媒ジャケット(40)と電装品ユニット(50)との固定作業をより容易化することができる。
《発明の実施形態2》
図6に示すように、実施形態2に係る空気調和装置(1)は、室外機(1A)の電装品ユニット(50)の構成を一部変更したものである。具体的には、電装品ユニット(50)の電装品箱(55)の形状が直方体形状に形成されている。つまり、実施形態1において右側板(55e)に対して傾斜するように設けられていた左側板(55f)が、右側板(55e)に平行に設けられている。
一方、冷媒ジャケット(40)は、実施形態1と同様に構成されて、ケーシング(30)内に実施形態1と同様にして設置されている。そして、電装品ユニット(50)は、左側板(55f)が冷媒ジャケット(40)の取付面(40a)と当接するように、ケーシング(30)のサービス面(33)に対して傾斜するように配置されている。つまり、実施形態2では、電装品ユニット(50)は、直方体形状の電装品箱(55)の前板(55c)及び後板(55d)が冷媒ジャケット(40)の取付面(40a)に直交する方向に延びる鉛直板を構成する一方、右側板(55e)及び左側板(55f)が冷媒ジャケット(40)の取付面(40a)に平行な方向に延びる鉛直板を構成するように設けられている。
その他の構成及び運転動作については、実施形態1と同様である。また、室外機(1A)の組立作業についても実施形態1とほぼ同様である。つまり、ケーシング(30)の内部に冷媒回路(10)の室外部分と共に冷媒ジャケット(40)を配設し、その後に電装品ユニット(50)をケーシング(30)内に挿入する。
このとき、電装品ユニット(50)の冷媒ジャケット(40)が取り付けられる左側板(55f)が冷媒ジャケット(40)の取付面(40a)に沿うように、電装品ユニット(50)をケーシング(30)内の設置位置まで水平方向に平行移動させる。
なお、実施形態1と同様に、冷媒ジャケット(40)は、電装品ユニット(50)がケーシング(30)の開口部(31)から設置位置まで平行移動によって挿入可能となるように、その取付面(40a)をサービス面(33)に対して傾斜させて配置されている。そのため、上述のように電装品ユニット(50)を平行移動させるだけで、先にケーシング(30)内に配設された冷媒ジャケット(40)と当接しないように所定の設置位置に容易に設置することができる。
そして、電装品ユニット(50)を設置位置に設置した後、冷媒ジャケット(40)の取付面(40a)を電装品ユニット(50)の伝熱板(55f2)に当接させて、ネジ部材(57)によって両者を固定する。
なお、実施形態1と同様に、冷媒ジャケット(40)は、取付面(40a)がサービス面(33)に対して傾斜し、且つ取付面(40a)の裏面を構成する座面(40b)がサービス面(33)側を向くように配置されている。また、冷媒ジャケット(40)は、ネジ部材(57)の軸部(57a)の延長線Eが上記ケーシング(30)のサービス面(33)の開口部(31)を通過するように配置されている。そのため、ドライバ等の工具を用いてネジ部材(57)を締結する際に、ケーシング(30)の開口部(31)から工具をネジ部材(57)の軸部(57a)の軸方向に挿入することができる。従って、冷媒ジャケット(40)と電装品ユニット(50)との固定作業が容易になる。
以上のような構成により、実施形態2の空気調和装置(1)では、電装品箱(55)の形状を複雑に形成することなく、直方体形状に形成し、電装品箱(55)の一面を構成する左側板(55f)が冷媒ジャケット(40)の取付面(40a)と当接するように配置した。このように、実施形態2によれば、より簡単な形状の電装品箱(55)を用いて、配置を工夫するだけで、実施形態1と同様に、電装品ユニット(50)の設置作業の容易化及び冷媒ジャケット(40)と電装品ユニット(50)との固定作業の容易化の両立を図ることができる。
《発明の実施形態3》
図7に示すように、実施形態3に係る空気調和装置(1)は、室外機(1A)の電装品ユニット(50)の構成を一部変更したものである。具体的には、電装品ユニット(50)の電装品箱(55)が、水平断面が平行四辺形状に構成されている。つまり、実施形態1において前板(55c)及び後板(55d)に対して直交するように設けられていた右側板(55e)が、前板(55c)及び後板(55d)に対して傾斜して左側板(55f)に平行に設けられている。
一方、冷媒ジャケット(40)は、実施形態1と同様に構成されて、ケーシング(30)内に実施形態1と同様にして設置されている。
その他の構成及び運転動作については、実施形態1と同様である。また、電装品ユニット(50)と冷媒ジャケット(40)の組立作業についても実施形態1と同様である。
上述のような構成であっても、実施形態1と同様の効果を奏することができる。また、上述のような形状の電装品箱(55)を採用すると、実施形態2のように構成する場合に比べて、ケーシング(30)内において電装品ユニット(50)をサービス面(33)側に寄せて配設することができる。
ここで、上述のような、水平断面がU字状の室外熱交換器(12)を有して、該室外熱交換器(12)がケーシング(30)の三面に対向するように設けられた空気調和装置(1)の室外機(1A)では、電装品ユニット(50)がケーシング(30)の奥深くに設置されると、室外熱交換器(12)とその上部に設けられた室外ファン(12a)との間の通風路の大部分を遮断してしまう虞がある。
しかしながら、実施形態3では、上述のように、電装品ユニット(50)をケーシング(30)内のサービス面(33)側に寄せて配設することができるため、室外ファン(12a)による室外熱交換器(12)を通過する風量を多くすることで、性能を向上させることができる。
《その他の実施形態》
上記各実施形態については、以下のような構成としてもよい。
上記冷媒冷却器を構成する冷媒ジャケット(40)のケーシング(30)内における設置位置及び設置角度は上記各実施形態のものに限られない。冷媒ジャケット(40)は、該冷媒ジャケット(40)を避けることなく電装品ユニット(50)をケーシング(30)の開口部(31)から設置位置まで平行移動させることができ、取付面(40a)の裏側の座面(40b)がケーシング(30)のサービス面(33)側を向くように設けられていればいかなる位置及び向きであってもよい。
具体的には、例えば、図8に示すように、冷媒ジャケット(40)は、取付面(40a)がサービス面(33)に平行で座面(40b)がサービス面(33)側を向いた角度位置A1から取付面(40a)内の鉛直軸回りに45°回転させた角度位置B1に配置されていてもよく、取付面(40a)がサービス面(33)に平行で座面(40b)がサービス面(33)側を向いた角度位置A2から取付面(40a)内の鉛直軸回りに60°回転させた角度位置B2に配置されていてもよい。また、冷媒ジャケット(40)は、上述の条件を満たすものであれば、その他の角度位置に配置されていてもよい。
また、冷媒ジャケット(40)と電装品ユニット(50)とは、図9に示すように、冷媒ジャケット(40)の取付面(40a)と電装品箱(55)の右側板(55e)の外面とが当接するように構成されていてもよい。このとき、左側板(55f)は一枚の板状体によって構成される一方、右側板(55e)が本体(55e1)と、伝熱板(55e2)とを備えている。なお、本体(55e1)には、上記冷媒ジャケット(40)が嵌め込まれる開口(56)が形成されている。このような形態によっても、上記各実施形態と同様の効果を奏することができる。
さらに、冷媒ジャケット(40)と電装品ユニット(50)とは、冷媒ジャケット(40)の取付面(40a)と電装品箱(55)の前板(55c)の外面とが当接するように構成されていてもよい。このとき、冷媒ジャケット(40)を、ケーシング(30)のサービス面(33)に対向する角度位置から取付面(40a)内の水平軸回りに回転させてサービス面(33)に対して傾斜させておく。そして、例えば、冷媒ジャケット(40)の上端部が下端部よりもサービス面(33)に近づくように傾斜している場合には、電装品ユニット(50)を、冷媒ジャケット(40)の上方の開口部(31)から斜め下方に向かって取付面(40a)に沿って平行移動させてケーシング(30)内に挿入する。一方、冷媒ジャケット(40)の下端部が上端部よりもサービス面(33)に近づくように傾斜している場合には、電装品ユニット(50)を、冷媒ジャケット(40)の下方の開口部(31)から斜め上方に向かって取付面(40a)に沿って平行移動させてケーシング(30)内に挿入する。このような配置によっても、上記各実施形態と同様の効果を奏することができる。
また、上記電装品ユニット(50)の電装品箱(55)は、上記各実施形態のものに限られず、いかなる形態であってもよい。さらに、電装品箱(55)は、伝熱板(55f2)を備えず、発熱素子であるパワー素子(51)が冷媒ジャケット(40)の取付面(40a)に直接当接していてもよい。
さらに、本発明に係る発熱素子は、パワートランジスタやダイオードの他、コイルやリアクタ、コンデンサ等であってもよい。
また、上記ケーシング(30)の開口部(31)は、上記各実施形態のものに限られず、電装品ユニット(50)が挿入可能な大きさであればいかなる大きさであってもよい。
また、上記各実施形態では、室外熱交換器(12)は、水平断面がU字状に形成されて、ケーシング(30)の正面のみに開口部(31)が形成されていたが、本発明の適用はこのようなものに限られず、例えば、水平断面が略L字状に形成された室外熱交換器(12)を用いてケーシング(30)の2つの側面に開口部が形成されたものであってもよく、また、サービス面(33)が、電装品箱(55)の正面ではなく上面や側面を構成していてもよい。
また、上記各実施形態では、冷媒ジャケット(40)と電装品ユニット(50)とを固定するための固定具としてのネジ部材(57)は、冷媒ジャケット(40)の水平方向の中央部を貫くように設けられていたが、その位置は上記各実施形態のものに限られない。例えば、冷媒ジャケット(40)の水平方向の両端部を貫くように配置されていてもよい。このような場合、冷媒ジャケット(40)の水平方向の両端部に設けられたネジ部材(57)のそれぞれの延長線Eがケーシング(30)の開口部(31)を通過するように冷媒ジャケット(40)が設けられていることが好ましい。
さらに、本発明に係る冷凍装置は、上記空気調和装置に限られない。例えば、空冷式の熱交換器の変わりに水冷式の熱交換器を備えた給湯装置や冷却装置等であってもよい。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、本発明は、発熱素子を含む各種電装品が電装品箱に収容された電装品ユニットと発熱素子を冷却する冷媒冷却器とを備えた冷凍装置について有用である。
1 空気調和装置(冷凍装置)
10 冷媒回路
30 ケーシング
31 開口部
33 サービス面
40 冷媒ジャケット(冷媒冷却器)
40a 取付面
40b 座面(裏面)
50 電装品ユニット
51 パワー素子(電装品、発熱素子)
52 電装品
53 基板
55 電装品箱
57 ネジ部材(固定具)
57a 軸部

Claims (3)

  1. 冷凍サイクルを行う冷媒回路(10)と、該冷媒回路(10)の構成機器を制御する複数の電装品(51,52)が組付けられた電装品ユニット(50)と、該電装品ユニット(50)への取付面(40a)を有し、内部に上記冷媒回路(10)の冷媒が流通して上記電装品(51,52)のうちの発熱素子(51)を冷却する冷媒冷却器(40)と、開閉自在に構成された開口部(31)が形成されたサービス面(33)を有し、少なくとも上記電装品ユニット(50)と上記冷媒冷却器(40)とを収容するケーシング(30)とを備えた冷凍装置であって、
    上記冷媒冷却器(40)は、上記電装品ユニット(50)の上記開口部(31)から上記ケーシング(30)内の設置位置までの平行移動が可能となるように上記取付面(40a)が上記サービス面(33)に対して傾斜するように且つ上記取付面(40a)の裏面(40b)が上記サービス面(33)側を向くように設けられている
    ことを特徴とする冷凍装置。
  2. 請求項1において、
    上記取付面(40a)の裏面(40b)から該取付面(40a)に向かって上記冷媒冷却器(40)を貫通する軸部(57a)を有して上記冷媒冷却器(40)と上記電装品ユニット(50)とを固定する固定具(57)を備え、
    上記冷媒冷却器(40)は、上記固定具(57)の軸部(57a)の延長線が上記開口部(31)を通過するように配置されている
    ことを特徴とする冷凍装置。
  3. 請求項1又は2において、
    上記電装品ユニット(50)は、上記複数の電装品(51,52)が収納された直方体形状の電装品箱(55)を備え、該電装品箱(55)の一面が上記取付面(40a)と当接するように配置されている
    ことを特徴とする冷凍装置。
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