JP2017160944A - 車両用動力伝達装置の制御装置 - Google Patents

車両用動力伝達装置の制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】エンジンからの動力をトルクコンバータを介して伝達する無段変速機と、無段変速機と並列に設けられた第2の動力伝達経路が設けられた車両におけるトルクコンバータ内の作動油量の不足によるロストドライブの抑制に係わる。【解決手段】トルクコンバータ内の作動油が不足した場合、無段変速機の使用を中断することで、無段変速機への供給油圧を低減し、トルクコンバータ内の作動油の供給油圧を増加することができる。これによりトルクコンバータ内の作動油の不足を短時間に抑制し、車両の駆動停止時間を抑制することができる。【選択図】図7

Description

本発明は、エンジンの動力を作動油を介して伝えるトルクコンバータと前記トルクコンバータと駆動輪との間の動力伝達経路に並列に設けられた2つの変速部を備える動力伝達装置の制御装置に関するものである。
エンジンの動力を伝えるトルクコンバータと駆動輪との間に無段変速機を備える動力伝達装置が良く知られている。たとえば、特許文献1に記載された動力伝達装置がそれである。この特許文献1には、エンジンの始動時にトルクコンバータ内の作動油が不足することによって、トルクコンバータのトルク伝達不足が生じる可能性がある場合に、エンジンの始動から車両の発進までの時間を早めるためトルクコンバータへの供給油圧を増加させる技術が開示されている。
特開第2014−202317号
上記の技術においては、エンジンからの動力を駆動輪に伝達するためには、トルクコンバータ内の作動油を確保する以外にも、動力伝達を行う無段変速機のベルト滑りを防止できる油圧を確保する必要がある。このため、エンジンの始動から車両の発進までの時間を早めるためには、トルクコンバータ内の作動油とともに無段変速機の油圧室内の作動油を供給する必要があり、トルクコンバータ内とともに無段変速機の油室内の作動油が不足した場合に作動油の供給に時間を要してしまうことがある。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、前記トルクコンバータと駆動輪との間の動力伝達経路に並列に設けられた2つの変速部を備える車両用動力伝達装置において、エンジンの始動時にトルクコンバータ内の作動油が不足した場合に、エンジンの始動から車両の発進までの時間を早めることのできる車両用動力伝達装置の制御装置を提供することにある。
第1の発明の要旨とするところは、エンジンの動力を作動油を介して伝達するトルクコンバータと、前記トルクコンバータからの動力をクラッチおよび断接機構を有する歯車装置を介して前記車輪へ伝達する第1動力伝達経路および前記トルクコンバータからの動力を無段変速部を介して車輪に伝達する前記第1動力伝達経路に並列な第2動力伝達経路とを備え、前記第1動力伝達経路と前記第2動力伝達経路とが択一的に用いられるとともに、前記エンジンによって駆動されるオイルポンプを備える車両用動力伝達装置において、前記エンジンの始動時に、前記トルクコンバータ内の作動油量が所定値以下である場合には、前記トルクコンバータからの動力を、前記第1動力伝達経路から伝達するとともに、前記無段変速部を作動させるために供給する作動油圧を所定圧以下とし、前記トルクコンバータ内へ供給する作動油圧を所定圧以上とすることを特徴とする。
このようにすれば、エンジンの始動時にトルクコンバータ内の作動油が不足することによってトルクコンバータのトルク伝達不足が生じる可能性がある場合に、無段変速機ではなく、クラッチおよび断接機構を有する歯車装置からなる第2動力伝達経路を用いることにより、動力伝達を行う無段変速機のベルト滑りを防止できる油圧を確保する必要が無くなる。これにより、無段変速機に供給する油圧を減少させることが可能となるとともに、トルクコンバータ内へ供給する油圧を増加することが可能となり、トルクコンバータ内の作動油の不足を短時間で解消し、エンジンの始動時にトルクコンバータ内の作動油が不足した場合に、エンジンの始動から車両の発進までの時間を早めることができる。
本発明が適用される車両の概略構成を説明する図である。 図1の車両用動力伝達装置の走行モードの切り替わりを説明する為の図である。 図1の車両における各種制御の為の制御機能及び制御系統の要部を説明する図である。 図3の油圧制御回路のうちでトルクコンバータ、無段変速機、クラッチへの油圧の作動状態の切換えに係わる油圧を制御する部分を説明する図である。 図1のトルクコンバータ内の油量とトルク伝達との関係を説明した図である。 エンジンとトルクコンバータのタービンとの速度比と、油温との対応関係の一例を示した図である。 図3の電子制御装置のトルクコンバータ内の作動油量に対する制御の要部を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明が適用される車両10の概略構成を説明する図である。図1において、車両10は、走行用の駆動力源として機能するガソリンエンジンやディーゼルエンジン等のエンジン12と、駆動輪14と、エンジン12と駆動輪14との間に設けられた動力伝達装置16とを備えている。動力伝達装置16は、非回転部材としてのハウジング18内において、エンジン12に連結された流体式伝動装置としての公知のトルクコンバータ20、トルクコンバータ20に連結された入力軸22、入力軸22に連結された無段変速部としての公知のベルト式の無段変速機24、同じく入力軸22に連結された前後進切替装置26、前後進切替装置26を介して入力軸22に連結されて無段変速機24と並列に設けられたギヤ伝動部としてのギヤ伝動機構28、無段変速機24及びギヤ伝動機構28の共通の出力回転部材である出力軸30、カウンタ軸32、出力軸30及びカウンタ軸32に各々相対回転不能に設けられて噛み合う一対のギヤから成る減速歯車装置34、カウンタ軸32に相対回転不能に設けられたギヤ36に連結されたデフギヤ38、デフギヤ38に連結された1対の車軸40等を備えている。このように構成された動力伝達装置16において、エンジン12の動力(特に区別しない場合にはトルクや力も同義)は、トルクコンバータ20、無段変速機24(或いは前後進切替装置26及びギヤ伝動機構28)、減速歯車装置34、デフギヤ38、及び車軸40等を順次介して1対の駆動輪14へ伝達される。
このように、動力伝達装置16は、エンジン12(ここではエンジン12の動力が伝達される入力回転部材である入力軸22も同意)と駆動輪14(ここでは駆動輪14へエンジン12の動力を出力する出力回転部材である出力軸30も同意)との間の動力伝達経路PTに並列に設けられた、ギヤ伝動機構28及び無段変速機24を備えている。よって、動力伝達装置16は、エンジン12の動力を入力軸22からギヤ伝動機構28を介して駆動輪14側(すなわち出力軸30)へ伝達する動力伝達経路(以下、第1動力伝達経路PT1という)と、エンジン12の動力を入力軸22から無段変速機24を介して駆動輪14側(すなわち出力軸30)へ伝達する動力伝達経路(以下、第2動力伝達経路PT2という)との複数の動力伝達経路PTを、入力軸22と出力軸30との間に並列に備えている。動力伝達装置16は、車両10の走行状態に応じてその第1動力伝達経路PT1とその第2動力伝達経路PT2とが切り替えられる。その為、動力伝達装置16は、動力伝達経路PTを、第1動力伝達経路PT1と第2動力伝達経路PT2とで選択的に切り替える複数の係合装置を備えている。この係合装置は、第1動力伝達経路PT1を断接する係合装置(換言すれば係合されることで第1動力伝達経路PT1を形成する係合装置)である第1クラッチC1及び第1ブレーキB1と、第2動力伝達経路PT2を断接する係合装置(換言すれば、係合されることで第2動力伝達経路PT2を形成する係合装置)である第2クラッチC2とを含んでいる。第1クラッチC1、第1ブレーキB1、及び第2クラッチC2は、断接装置に相当するものであり、何れも油圧アクチュエータによって摩擦係合させられる公知の油圧式摩擦係合装置(摩擦クラッチ)である。又、第1クラッチC1及び第1ブレーキB1は、各々、後述するように、前後進切替装置26を構成する要素の1つである。
トルクコンバータ20は、エンジン12と入力軸22との間の動力伝達経路に介在させられて、入力軸22回りにその入力軸22に対して同軸心に設けられている。トルクコンバータ20は、エンジン12に連結されたポンプ翼車20p、及び入力軸22に連結されたタービン翼車20tを備え、エンジン12の動力を入力軸22へ伝達する。トルクコンバータ20は、ポンプ翼車20pとタービン翼車20tとの間すなわちトルクコンバータ20の入出力回転部材間を直結可能な公知のロックアップクラッチCluを備えている。ロックアップクラッチCluの作動状態としては、例えば車両10の走行状態に応じて、ロックアップクラッチCluが解放される所謂ロックアップオフ、又はロックアップクラッチCluが係合される所謂ロックアップオンに切り替えられる。動力伝達装置16は、ポンプ翼車20pに連結された機械式のオイルポンプ42を備えている。オイルポンプ42は、エンジン12により回転駆動されることにより、無段変速機24を変速制御したり、前記複数の係合装置を作動したり、動力伝達装置16の各部に潤滑油を供給したりする為の油圧を発生する(吐出する)。
前後進切替装置26は、第1動力伝達経路PT1において入力軸22回りにその入力軸22に対して同軸心に設けられており、ダブルピニオン型の遊星歯車装置26p、第1クラッチC1、及び第1ブレーキB1を備えている。遊星歯車装置26pは、入力要素としてのキャリヤ26cと、出力要素としてのサンギヤ26sと、反力要素としてのリングギヤ26rとの3つの回転要素を有する差動機構である。キャリヤ26cは入力軸22に一体的に連結され、リングギヤ26rは第1ブレーキB1を介してハウジング18に選択的に連結され、サンギヤ26sは入力軸22回りにその入力軸22に対して同軸心に相対回転可能に設けられた小径ギヤ44に連結されている。又、キャリヤ26cとサンギヤ26sとは、第1クラッチC1を介して選択的に連結される。よって、第1クラッチC1は、前記3つの回転要素のうちの2つの回転要素を選択的に連結する係合装置であり、第1ブレーキB1は、前記反力要素をハウジング18に選択的に連結する係合装置である。
ギヤ伝動機構28は、小径ギヤ44と、ギヤ機構カウンタ軸46回りにそのギヤ機構カウンタ軸46に対して同軸心に相対回転不能に設けられてその小径ギヤ44と噛み合う大径ギヤ48とを備えている。又、ギヤ伝動機構28は、ギヤ機構カウンタ軸46回りにそのギヤ機構カウンタ軸46に対して同軸心に相対回転可能に設けられたアイドラギヤ50と、出力軸30回りにその出力軸30に対して同軸心に相対回転不能に設けられてそのアイドラギヤ50と噛み合う出力ギヤ52とを備えている。出力ギヤ52は、アイドラギヤ50よりも大径である。従って、ギヤ伝動機構28は、入力軸22と出力軸30との間の動力伝達経路PTにおいて、所定の変速比(変速段)としての1つの変速比(変速段)が形成されるギヤ伝動機構である。ギヤ伝動機構28は、更に、ギヤ機構カウンタ軸46回りに、大径ギヤ48とアイドラギヤ50との間に設けられて、これらの間を選択的に断接する噛合式クラッチD1を備えている。噛合式クラッチD1は、前後進切替装置26(ここでは第1クラッチC1も同意)と出力軸30との間の動力伝達経路PTに配設された(換言すれば第1クラッチC1よりも出力軸30側に設けられた)、第1動力伝達経路PT1を断接する係合装置(換言すれば第1クラッチC1と共に係合されることで第1動力伝達経路PT1を形成する係合装置)として機能するものであり、前記複数の係合装置に含まれる。
具体的には、噛合式クラッチD1は、ギヤ機構カウンタ軸46回りにそのギヤ機構カウンタ軸46に対して同軸心に相対回転不能に設けられたクラッチハブ54と、アイドラギヤ50とクラッチハブ54との間に配置されてそのアイドラギヤ50に固設されたクラッチギヤ56と、クラッチハブ54に対してスプライン嵌合されることによりギヤ機構カウンタ軸46の軸心回りの相対回転不能且つその軸心と平行な方向の相対移動可能に設けられた円筒状のスリーブ58とを備えている。クラッチハブ54と常に一体的に回転させられるスリーブ58がクラッチギヤ56側へ移動させられてそのクラッチギヤ56と噛み合わされることで、アイドラギヤ50とギヤ機構カウンタ軸46とが接続される。更に、噛合式クラッチD1は、スリーブ58とクラッチギヤ56とを嵌合する際に回転を同期させる、同期機構としての公知のシンクロメッシュ機構S1を備えている。このように構成された噛合式クラッチD1では、フォークシャフト60が油圧アクチュエータ62によって作動させられることにより、フォークシャフト60に固設されたシフトフォーク64を介してスリーブ58がギヤ機構カウンタ軸46の軸心と平行な方向に摺動させられ、係合状態と解放状態とが切り替えられる。
第1動力伝達経路PT1は、噛合式クラッチD1と噛合式クラッチD1よりも入力軸22側に設けられた第1クラッチC1(又は第1ブレーキB1)とが共に係合されることで形成される。第1クラッチC1の係合により前進用動力伝達経路が形成され、第1ブレーキB1の係合により後進用動力伝達経路が形成される。動力伝達装置16では、第1動力伝達経路PT1が形成されると、エンジン12の動力を入力軸22からギヤ伝動機構28を経由して出力軸30へ伝達することができる動力伝達可能状態とされる。一方で、第1動力伝達経路PT1は、少なくとも第1クラッチC1及び第1ブレーキB1が共に解放されるか、或いは少なくとも噛合式クラッチD1が解放されると、動力伝達を遮断するニュートラル状態(動力伝達遮断状態)とされる。
無段変速機24は、入力軸22に設けられた有効径が可変のプライマリプーリ66と、出力軸30と同軸心の回転軸68に設けられた有効径が可変のセカンダリプーリ70と、それら各プーリ66,70の間に巻き掛けられた伝動ベルト72とを備え、各プーリ66,70と伝動ベルト72との間の摩擦力(ベルト挟圧力)を介して動力伝達が行われる。プライマリプーリ66では、プライマリプーリ66へ供給する油圧、すなわちプライマリ側油圧シリンダ66cへ供給されるプライマリ圧Pin(Pa)が電子制御装置90(図3,4参照)により駆動される油圧制御回路80(図3,4参照)によって調圧制御されることにより、各シーブ66a,66b間のV溝幅を変更するプライマリ推力Win(=プライマリ圧Pin×受圧面積) (Pa/mm)が付与される。又、セカンダリプーリ70では、セカンダリプーリ70へ供給する油圧、すなわちセカンダリ側油圧シリンダ70cへ供給されるセカンダリ圧Pout(Pa)が油圧制御回路80によって調圧制御されることにより、各シーブ70a,70b間のV溝幅を変更するセカンダリ推力Wout(=セカンダリ圧Pout×受圧面積)(Pa/mm)が付与される。無段変速機24では、プライマリ推力Win(プライマリ圧Pin)及びセカンダリ推力Wout(セカンダリ圧Pout)が各々制御されることで、各プーリ66,70のV溝幅が変化して伝動ベルト72の掛かり径(有効径)が変更され、変速比γcvt(=プライマリプーリ回転速度Npri/セカンダリプーリ回転速度Nsec)が変化させられると共に、伝動ベルト72が滑りを生じないように各プーリ66,70と伝動ベルト72との間の摩擦力が制御される。
出力軸30は、回転軸68回りにその回転軸68に対して同軸心に相対回転可能に配置されている。第2クラッチC2は、無段変速機24よりも駆動輪14(ここでは出力軸30も同意)側に設けられており(すなわちセカンダリプーリ70と出力軸30との間に設けられており)、セカンダリプーリ70(回転軸68)と出力軸30との間を選択的に断接する。第2動力伝達経路PT2は、第2クラッチC2が係合されることで形成される。動力伝達装置16では、第2動力伝達経路PT2が形成されると、エンジン12の動力を入力軸22から無段変速機24を経由して出力軸30へ伝達することができる動力伝達可能状態とされる。一方で、第2動力伝達経路PT2は、第2クラッチC2が解放されると、ニュートラル状態とされる。
動力伝達装置16の作動について、以下に説明する。図2は、電子制御装置90により切り替えられる動力伝達装置16の各走行パターン(走行モード)毎の係合装置の係合表を用いて、その走行モードの切り替わりを説明する為の図である。図2において、C1は第1クラッチC1の作動状態に対応し、C2は第2クラッチC2の作動状態に対応し、B1は第1ブレーキB1の作動状態に対応し、D1は噛合式クラッチD1の作動状態に対応し、「○」は係合(接続)を示し、「×」は解放(遮断)を示している。
図2において、ギヤ伝動機構28を介してエンジン12の動力が出力軸30に伝達される走行モード(すなわちギヤ伝動機構28を介した第1動力伝達経路PT1を用いる走行モード)であるギヤ走行モードでは、第1クラッチC1及び噛合式クラッチD1が係合され且つ第2クラッチC2及び第1ブレーキB1が解放される。このギヤ走行モードでは前進走行が可能となる。尚、第1ブレーキB1及び噛合式クラッチD1が係合され且つ第2クラッチC2及び第1クラッチC1が解放される、ギヤ走行モードでは、後進走行が可能となる。
又、無段変速機24を介してエンジン12の動力が出力軸30に伝達される走行モード(すなわち無段変速機24を介した第2動力伝達経路PT2を用いる走行モード)であるCVT走行モード(ベルト走行モードともいう)では、第2クラッチC2が係合され且つ第1クラッチC1及び第1ブレーキB1が解放される。このCVT走行モードでは前進走行が可能となる。このCVT走行モードのうちでCVT走行(中車速)モードでは噛合式クラッチD1が係合される一方で、CVT走行(高車速)モードでは噛合式クラッチD1が解放される。このCVT走行(高車速)モードにて噛合式クラッチD1が解放されるのは、例えばCVT走行モードでの走行中のギヤ伝動機構28等の引き摺りをなくすと共に、高車速においてギヤ伝動機構28や遊星歯車装置26pの構成部材(例えばピニオンギヤ)等が高回転化するのを防止する為である。噛合式クラッチD1は、駆動輪14側からの入力を遮断する被駆動入力遮断クラッチとして機能する。
ギヤ走行モードは、例えば車両停止中を含む低車速領域において選択される。動力伝達装置16では、ギヤ伝動機構28を介した第1動力伝達経路PT1にて形成される変速比γgear(変速比ELともいう)は、無段変速機24を介した第2動力伝達経路PT2にて形成できる最大変速比(すなわち最低車速側の変速比である最ロー変速比)γmaxよりも大きな値(すなわちロー側の変速比)に設定されている。つまり、第2動力伝達経路PT2は、第1動力伝達経路PT1にて形成される変速比ELよりも高車速側(ハイ側)の変速比γcvtが形成される。例えば変速比ELは、動力伝達装置16における第1速変速段の変速比γである第1速変速比γ1に相当し、無段変速機24の最ロー変速比γmaxは、動力伝達装置16における第2速変速段の変速比γである第2速変速比γ2に相当する。その為、ギヤ走行モードとCVT走行モードとは、例えば公知の有段変速機の変速マップにおける第1速変速段と第2速変速段とを切り替える為の変速線に従って切り替えられる。又、CVT走行モードにおいては、例えば公知の手法を用いて、アクセル開度θaccや車速Vなどの走行状態に基づいて変速比γcvtが変化させられる変速が実行される。
ギヤ走行モードからCVT走行(高車速)モード、或いはCVT走行(高車速)モードからギヤ走行モードへの切替えでは、図2に示すように、CVT走行(中車速)モードを経由する。例えばギヤ走行モードからCVT走行(高車速)モードへの切替えでは、第1クラッチC1を解放して第2クラッチC2を係合するようにクラッチを掛け替える変速(例えばクラッチツゥクラッチ変速(以下、CtoC変速という))が実行されてCVT走行(中車速)モードへ切り替えられ、その後、噛合式クラッチD1が解放される。又、例えばCVT走行(高車速)モードからギヤ走行モードへの切替えでは、ギヤ走行モードへの切替準備として噛合式クラッチD1が係合されてCVT走行(中車速)モードへ切り替えられ、その後、第2クラッチC2を解放して第1クラッチC1を係合するようにクラッチを掛け替える変速(例えばCtoC変速)が実行される。
図3は、車両10における各種制御の為の制御機能及び制御系統の要部を説明する図である。図3において、車両10は、例えば動力伝達装置16の制御装置を含む電子制御装置90を備えている。よって、図3は、電子制御装置90の入出力系統を示す図であり、又、電子制御装置90による制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。電子制御装置90は、例えばCPU、RAM、ROM、入出力インターフェース等を備えた所謂マイクロコンピュータを含んで構成されており、CPUはRAMの一時記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラムに従って信号処理を行うことにより車両10の各種制御を実行する。例えば、電子制御装置90は、エンジン12の出力制御、無段変速機24の変速制御、動力伝達装置16の走行モードの切替制御等を実行する。電子制御装置90は、必要に応じてエンジン制御用、油圧制御用等に分けて構成される。
電子制御装置90には、車両10が備える各種センサ、例えば各種回転速度センサ100,102,104,106,108、アクセル開度センサ110、油温センサ112、スロットル開度センサ114など)による検出信号に基づく値、例えばエンジン回転速度Ne(rpm)、タービン回転速度Nt(rpm)である入力軸回転速度Nin(rpm)およびプライマリプーリ回転速度Npri(rpm)、回転軸68の回転速度であるセカンダリプーリ回転速度Nsec(rpm)、車速V(km/h)に対応する出力軸回転速度Nout(rpm)、アクセル開度θacc(%)、油温Toil(℃)、スロットル開度θth(%)などが、それぞれ供給される。又、電子制御装置90からは、エンジン12の出力制御の為のエンジン出力制御指令信号Se、無段変速機24の変速に関する油圧制御の為の油圧制御指令信号Scvt、動力伝達装置16の走行モードの切替えに関連する第1クラッチC1、第1ブレーキB1、第2クラッチC2、及び噛合式クラッチD1を制御する為の油圧制御指令信号Sswt、トルクコンバータ20の油圧制御の為の油圧制御指令信号Slu等が、それぞれ出力される。例えば、油圧制御指令信号Sswtとして、第1クラッチC1、第1ブレーキB1、第2クラッチC2、噛合式クラッチD1の各々の油圧アクチュエータへ供給される各油圧を調圧する各ソレノイド弁を駆動する為の指令信号(油圧指令)が油圧制御回路80へ出力される。
図4は、動力伝達装置16に備えられた油圧制御回路80のうちでエンジン12の始動から車両10車両の発進までに係わる油圧を制御する部分を説明する図である。油圧制御回路80は、トルクコンバータへ供給するトルクコンバータPtcを制御する電磁弁SLUと、プライマリプーリ66へ供給するプライマリ圧Pinを制御するプライマリ用電磁弁SLPと、セカンダリプーリ70へ供給するセカンダリ圧Poutを制御するセカンダリ用電磁弁SLSと、第1クラッチC1へ供給する油圧であるC1圧Pc1制御するC1用電磁弁SL1と、第2クラッチC2へ供給する油圧であるC2圧Pc2を制御するC2用電磁弁SL2とを備えている。このほか図示されていないシンクロメッシュ機構S1、ロックアップクラッチへ油圧を供給する不図示の電磁弁等を備えている。又、油圧制御回路80においては、オイルポンプ42が吐出する油圧を基にして不図示のリリーフ型のレギュレータ弁によりライン圧Plが調圧され、そのライン圧Plの調圧の際にそのレギュレータ弁から排出された油圧を基にして不図示の第2レギュレータ弁により第2ライン圧Pl2が調圧され、ライン圧Plを元圧として不図示のモジュレータ弁によりモジュレータ圧Pmが一定油圧に調圧される。
各電磁弁SLU、SLP、SLS、SL1、SL2は、何れも、電子制御装置90から出力される油圧制御指令信号(駆動電流)によって駆動されるリニアソレノイド弁である。電磁弁SLP,SLSは、何れもノーマリーオープン式の電磁弁である。電磁弁SLU、SL1,SL2は、何れもノーマリークローズ式の電磁弁である。電磁弁SLU,SLP,SLSは各々、例えばモジュレータ圧Pmを元圧として油圧を出力し、電磁弁SL1,SL2は各々、例えばライン圧Plを元圧として油圧を出力する。トルクコンバータ圧制御弁86は、トルクコンバータ用電磁弁SLUから出力される油圧Psluに基づいて作動させられることで、第2ライン圧Pl2を元圧としてトルクコンバータ圧Ptcを調圧する。プライマリ圧制御弁82は、プライマリ用電磁弁SLPから出力される油圧Pslpに基づいて作動させられることで、ライン圧Plを元圧としてプライマリ圧Pinを調圧する。セカンダリ圧制御弁84は、セカンダリ用電磁弁SLSから出力される油圧Pslsに基づいて作動させられることで、ライン圧Plを元圧としてセカンダリ圧Poutを調圧する。C1用電磁弁SL1から出力される油圧Pc1は、第1クラッチC1へ供給される。C2用電磁弁SL2から出力される油圧Pc2は、第2クラッチC2へ供給される。
また、電子制御装置90は、エンジン12が始動されると、トルクコンバータ20の内部に充分な量の作動油が保持されているか否かを推定するとともに、充分な量の作動油が保持されていないことによりロストドライブ、すなわちトルクコンバータによる動力伝達不能が生じるか否かを判断する。ロストドライブを発生すると判断した場合には、トルクコンバータ20の内部に作動油を供給する時間を短縮し、エンジン12の始動から車両の駆動までに要する時間を抑制する制御を行う。図3には、ロストドライブを抑制する電子制御装置90の制御作動の要部が示されている。エンジン12の始動とともに、CVT油温判定手段120によって、トルクコンバータ20の内部の作動油の量が不足であるか否かが、CVTと呼ばれる無段変速機24の油温、すなわち油温Toilが油温閾値Toilaを下回るか否かによって判定される(以降、無段変速機をCVTと記述する)。閾値Toilaは、特に予め定められた所定の値でなくても良く、たとえば測定された車外温度から所定温度だけ高い温度を閾値Toilaとしても良い。油温Toilが閾値Toila以上である場合には、トルクコンバータ20の内部に作動油は充分な量が保持されていると判断され、CVT24への油量を減少しトルクコンバータ20への油量を増加する制御は実行されない。
CVT油温判定手段120において、CVT24の油温Toilが油温閾値Toilaを下回ると判定された場合には、速度比判定手段122において、エンジン回転速度Neとタービン回転速度Ntとの速度比E0からロストドライブが発生する可能性があるか否かが判定される。ロストドライブが発生しないと判定された場合には、CVT24への油量を減少しトルクコンバータ20への油量を増加する制御は実行されない。図5には、トルクコンバータ20内部に充分な量の作動油があり、ロストドライブが発生しない場合のタービン回転速度Ntの経過時間t(msec)による変化の一例が回転速度Nt1として示され、またトルクコンバータ20の内部に不充分な量の作動油しかないことによって、ロストドライブ、すなわち動力伝達が不足する状態が発生する場合のタービン回転速度Ntの経過時間tによる変化の一例が回転速度Nt2として示されている。エンジン回転速度Neは、エンジン20の始動指示信号が出力された後、t0時点から上昇し、t2時点においてエンジン回転速度Neは定常状態であるN5に達する。ロストドライブが発生しない場合のタービン回転速度Nt1は、t3時点において定常状態である回転速度N4に達している。ロストドライブが発生する場合、すなわちNt2においては、タービン回転速度の上昇が遅く、t4において定常状態である回転速度N4に達している。タービン回転速度Ntとエンジン回転速度Neとの速度比E0(=Nt/Ne)をNt1とNt2とで比較すると、Nt1すなわちロストドライブが発生しない場合のタービン回転速度Nt1の速度比E0は、t2時点に達するまで、1に近い一定値である速度比E0=N2/N3を示し、Nt1が定常状態に達したt3時点以降は、速度比E0=N2/N3とは異なった一定値である速度比E0=N4/N5を示している。一方、ロストドライブが発生する場合のタービン回転速度Nt2の速度比E0は、t2時点に達するまで、Nt1より小さな一定値である速度比E0=N1/N3を示し、t4時点において一定値である速度比E0=N4/N5を示している。ロストドライブが発生する場合、すなわち動力伝達が不足する場合においては、動力伝達が不足することによってエンジン回転速度Neに比較してタービン回転速度の上昇が抑制されている。したがって、エンジン12の始動指示信号が出力された後、所定の時間経過後、たとえばt1においてエンジン回転速度Neとタービン回転速度Ntとの速度比E0が閾値E0a以上であるか否かを判定することによって、ロストドライブが発生するか否かを判定することが可能となる。すなわち速度比E0からトルクコンバータ20内部の作業油の不足量を推定することが可能となる。なお、速度比閾値E0aには、たとえばロストドライブを発生しない最小の値を含む最小の値より少し高い値に設定される。また速度比閾値E0aは、油温Toilによって変動させるものとしても良い。
速度比判定手段122において、速度比E0に基づいて、ロストドライブを発生する可能性があると判断された場合には、制御実行時間評価手段124において、CVT24への供給油圧Pin、Poutを最低とするとともにトルクコンバータ20への供給油圧Ptcを最大とした場合に、トルクコンバータ20にロストドライブを発生させない油量が供給されるのに必要とされる時間、すなわち制御実行時間taが算出される。制御実行時間taは、エンジン回転速度Ne、タービン回転速度Nt、油温Toilとによって予め定められ記憶された関係(マップ)に基づいて決定される。なおCVT24への供給油圧Pin、Poutを最低の油圧としたが、エンジンの駆動までの時間が許容できる範囲で油圧を最低油圧より高い設定としても良く、またトルクコンバータ20への供給油圧Ptcについても、エンジン12の始動までの時間が許容できる範囲において最大油圧より低い設定としても良い。図6は、油温Toilと速度比E0とに基づいてtaが算出される算出方法の一例である。図6においてM1、M2、M3、M4は、異なるエンジン回転速度Neにそれぞれ対応する速度比閾値E0aと油温Toilとの対応関係の4つの例を示している。このような関係は、たとえば実験データによって求めることができる。たとえば、エンジン回転速度NeがM4に対応する場合に、図6のM4に示す関係から油温T2における速度比閾値E0aと実際の速度比E02との差を求めることでトルクコンバータ20内の油量不足を判定することができる。なお、図6に示された油温閾値Toilaは、油温Toil以上の場合には、速度比に係わらずCVT24への作動油の供給を抑制し、トルクコンバータ20への供給油量を増加することでエンジン12の始動から車両10の発進までの時間を短縮する制御を実行する必要の無い油温Toil、すなわち油温Toilが油温閾値Toila以上であることからトルクコンバータ20の内部の油量が不足していないことが判断される油温閾値Toilaが示されている。
CVT、TC油圧制御手段128は、制御実行時間評価手段124からの出力信号に基づいて、プライマリ用電磁弁SLPプライマリプーリ66へ供給するプライマリ圧Pinを制御するノーマリーオープン式のプライマリ用電磁弁SLPと、セカンダリプーリ70へ供給するセカンダリ圧Poutを制御するノーマリーオープン式セカンダリ用電磁弁SLSへの電流を最大、もしくは予め設定された所定値に増加することでプライマリ圧Pinとセカンダリ圧Poutを減少し、CVT24に供給される油量を減少する。また、トルクコンバータ20へ供給するトルクコンバータ圧Ptcを制御するノーマリークローズ式の電磁弁SLUへの電流を最大、もしくは予め設定された所定値まで増加することでトルクコンバータ圧Ptcを増加する。またC2係合禁止手段128は、クラッチC2の係合を禁止することによって制御実行時間ta内においては、CVT24による動力伝達は行われず、ギヤ駆動のみが実施される。さらに、スロットル開度設定手段130において、スロットル開度θaccが閾値θthaを下回る設定とされる。これによって上記の制御の実行中に大きなエンジントルクが入力されることによって発生する可能性のあるエンジン12の吹け上がりが抑制される。制御実行時間評価手段124によって設定された制御実行時間taの経過後は、トルクコンバータ20の内部には、ロストドライブを抑制することのできる油量が確保されているため、上記の制御から通常の走行へと移行される。
図7は、図3に示された電子制御装置90の制御動作の要部を説明するフローチャートであり、繰り返し実行される。図7において、電子制御装置90に対応するステップ1(以下、ステップを省略する)において、エンジンの始動が実施されると、CVT油温判定手段120に対応するS2において、CVT24の油温、すなわち油温Toilが油温閾値Toilaを下回るか否かが判定される。この判定が否定された場合には、油温Toilが高いことからエンジンの停止後長時間経過していないことによってトルクコンバータ20の内部の作動油の量は不足していないため、トルクコンバータ20のトルク伝達不足によるロストドライブを発生する可能性が低いと判断され、トルクコンバータ20への供給油量を増加する制御は実施されない。S2において、油温Toilが油温閾値Toila以下である場合には、速度比判定手段122に対応するS3において、エンジン回転速度Neとタービン回転速度Ntとの速度比E0から、ロストドライブを発生するか否かが判定される。この判定が否定された場合には、トルクコンバータ20の内部の作動油の量は不足していないため、ロストドライブを発生する可能性が低いと判断され、トルクコンバータ20への供給油量を増加する制御は実施されない。この判定が否定された場合には、制御実行時間評価手段124に対応するS4において、CVT油温Toilと速度比E0、すなわちエンジン回転速度Neとタービン回転速度Ntとから、CVT24とトルクコンバータ20への供給油量を変更することによって、トルク伝達不足を抑制する制御の実行時間taが設定される。また、CVT、TC油圧制御手段126に対応するS5において、CVT24への供給油圧Pin、Poutを予め設定された油圧に減少されるとともに、トルクコンバータ20への供給油圧Ptcを予め設定された油圧に増加されることによって、トルクコンバータ20の内部の油量は、制御実行時間ta以内にロストドライブを発生しない油量にまで増加される。C2係合禁止手段128が対応するS6において、クラッチC2の係合が禁止され、制御実行時間ta内においてCVT26による動力伝達は行われない。スロットル開度設定手段130に対応するS7において、スロットル開度θaccは閾値θthaを下回る設定とされ、制御実行時間ta内において大きなエンジントルクが入力されることによるエンジン12の吹け上がりが防止される。制御実行時間評価手段124が対応するS8において、CVT24とトルクコンバータ20の上記の制御開始から制御実行時間がtaを上回ったか否かが判定される。この判定が否定された場合は、制御実行時間がtaに達するまでS5からS7までのステップが繰り返し実行される。この判定が肯定される、すなわち制御実行時間評価手段124によって設定された制御実行時間taの経過後は、トルクコンバータ20の内部の油量は所定値以上確保されており、上記の制御から通常の走行へと移行される。
本実施例によれば、エンジン12の始動時にトルクコンバータ20の内部の作動油が不足することにより、トルクコンバータ20のトルク伝達不足によるロストドライブの発生の可能性が生じた場合に、CVT24を使用せずにギヤ伝達機構28を経由した動力伝達経路を用いることによって、CVT24のベルト滑りを防止するため油圧を確保する必要が無くなる。これによってCVT24に供給する油圧を減少し、トルクコンバータ内へ供給する油圧を上昇することが可能となり、トルクコンバータ24の内部において不足した作動油の不足を短時間で解消することができる。したがって、長時間の車両10の停車等によって発生するトルクコンバータの内部の作動油の不足を短時間で解消することにより、エンジン12の始動から車両12の発進までの時間を早めることが可能となり、ロストドライブの発生を効果的に抑制することができる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
前述の実施例では、電磁弁SLU,SLP、SLSの各出力油圧の元圧としてモジュレータ圧Pmを例示し、電磁弁SL1,SL2の各出力油圧の元圧としてライン圧Plを例示したが、これに限らない。例えば、各元圧は何れもモジュレータ圧Pmであっても良いし、何れもライン圧Plであっても良い。
尚、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
12:エンジン
14:駆動輪(車輪)
16:動力伝達装置
20:トルクコンバータ
24:CVT(無段変速機)
28:ギヤ伝達機構(歯車装置)
42:オイルポンプ
90:電子制御装置(制御装置)
C1、C2:クラッチ
D1:断接機構
PT1:第1動力伝達経路
PT2:第2動力伝達機構

Claims (1)

  1. エンジンの動力を作動油を介して伝達するトルクコンバータと、前記トルクコンバータからの動力をクラッチおよび断接機構を有する歯車装置を介して前記車輪へ伝達する第1動力伝達経路および前記トルクコンバータからの動力を無段変速部を介して車輪に伝達する前記第1動力伝達経路に並列な第2動力伝達経路とを備え、前記第1動力伝達経路と前記第2動力伝達経路とが択一的に用いられるとともに、前記エンジンによって駆動されるオイルポンプを備える車両用動力伝達装置において、
    前記エンジンの始動時に、前記トルクコンバータ内の作動油量が所定値以下である場合には、前記トルクコンバータからの動力を、前記第1動力伝達経路から伝達するとともに、前記無段変速部を作動させるために供給する作動油圧を所定圧以下とし、前記トルクコンバータ内へ供給する作動油圧を所定圧以上とする
    ことを特徴とする車両用動力伝達装置の制御装置。
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