JP2017160921A - 磁気粘性流体装置 - Google Patents

磁気粘性流体装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017160921A
JP2017160921A JP2016042979A JP2016042979A JP2017160921A JP 2017160921 A JP2017160921 A JP 2017160921A JP 2016042979 A JP2016042979 A JP 2016042979A JP 2016042979 A JP2016042979 A JP 2016042979A JP 2017160921 A JP2017160921 A JP 2017160921A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
path forming
magnet
magnetic path
magnetorheological fluid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016042979A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6664996B2 (ja
Inventor
修一 赤岩
Shuichi Akaiwa
修一 赤岩
悠 安田
Hisashi Yasuda
悠 安田
真一郎 永田
Shinichiro Nagata
真一郎 永田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kurimoto Ltd
Globeride Inc
Original Assignee
Kurimoto Ltd
Globeride Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kurimoto Ltd, Globeride Inc filed Critical Kurimoto Ltd
Priority to JP2016042979A priority Critical patent/JP6664996B2/ja
Publication of JP2017160921A publication Critical patent/JP2017160921A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6664996B2 publication Critical patent/JP6664996B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Abstract

【課題】磁気粘性流体と永久磁石との相対位置の変化が小さくても、磁気粘性流体に付与する磁場の強さのON/OFF比を大きく確保できるようにする。【解決手段】磁極部8N,8Sが同じ方向に設けられた磁石部4と、その一部が磁極部8Nと対向して配置された第1の磁路形成部19と、その一部が磁極部8Sと対向して配置された第2の磁路形成部20と、第1の磁路形成部の他の一部19bと第2の磁路形成部の他の一部20bとの間に、相対回転可能に設けられたディスク部24aと、ディスク部24aと磁路形成部19b,20bの間に介在する磁気粘性流体26と、磁石部4を第1位置21と第2位置22との間で移動させる磁石部移動手段23と、磁石部が第1位置にあるときに、両磁極部8N,8Sの間に配され、磁石部が第2位置にあるときに、両磁極部8N,8Sの間から離脱する位置に配される磁性体からなるショートカット部材13とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、互いに相対変位可能に設けられた部材間に磁気粘性流体を介在させ、当該磁気粘性流体に永久磁石による磁場を付与するようにした磁気粘性流体装置に関する。
例えば特許文献1に開示された磁気粘性流体装置は、円板(11)とケーシング(20)との間に磁気粘性流体を介在させ、当該磁気粘性流体に永久磁石(40)による磁場を付与するようにしている。この装置では、磁性体のケーシング(20)に対する永久磁石(40)の距離を調整することにより、磁気粘性流体に付与する磁場の強さを調整できるようにしている。
例えば特許文献2には、魚釣用リール内に備わった磁気粘性流体装置が開示されている。この装置は、磁気粘性流体が入り込んだ複数の孔(36b)を有する円筒状の固定部材(36)と、軸方向位置に強磁場と弱磁場とが交互形成されるように配設された3つの永久磁石(39a)〜(39c)とを備えている。固定部材(36)の軸方向位置は、ねじ機構およびスプリング(S)により任意の位置に調整可能となっており、それを調整することで、固定部材(36)の孔(36b)内に存在する磁気粘性流体に付与する磁場の強さを可変としている。この魚釣用リールは、釣り糸が一定の張力以上で引かれたときに回転制動しているスプールを従動回転させて糸キレを防止するドラグ機構を備えており、固定部材(36)の孔(36b)内の磁気粘性流体に付与される磁場の強さに応じて、そのドラグ機構が作動する糸の張力を調整するようにしている。
特開2013−167318号公報 特開2014−198017号公報
ところで、上記従来例に係る磁気粘性流体装置のように、磁気粘性流体に付与する永久磁石の磁場の強さを調整するものでは、その調整は、磁気粘性流体と永久磁石との相対位置を変えることによって行われる。そのため、磁気粘性流体に付与する磁場の強さのON/OFF比(最大磁束密度と最小磁束密度の比)を大きくするには、磁気粘性流体と永久磁石との相対位置を大きく変化させることが必要となり、その結果として、装置が大型化してしまうという問題があった。
本発明は、かかる課題に鑑みて創案されたものであり、磁気粘性流体に付与する永久磁石の磁場の強さを調整可能とした磁気粘性流体装置において、磁気粘性流体と永久磁石との相対位置の変化が小さくても、磁気粘性流体に付与する磁場の強さのON/OFF比を大きくすることが可能となる磁気粘性流体装置を提供することを目的とする。
本発明に係る磁気粘性流体装置は、磁極部が同じ方向に設けられた磁石部と、その一部が前記磁石部の一方の磁極部と対向して配置された磁性体からなる第1の磁路形成部と、その一部が前記磁石部の他方の磁極部と対向して配置された磁性体からなる第2の磁路形成部と、前記第1の磁路形成部の他の一部と前記第2の磁路形成部の他の一部との間にこれらの磁路形成部に対して相対変位可能に設けられた相対変位部と、前記相対変位部と前記第1の磁路形成部の前記他の一部および前記第2の磁路形成部の前記他の一部との間に介在する磁気粘性流体と、前記磁極部が前記第1および第2の磁路形成部の前記一部からそれぞれ所定距離離れる第1位置と、前記磁極部が前記第1および第2の磁路形成部の前記一部にそれぞれ接続される第2位置との間で前記磁石部を前記第1および第2の磁路形成部に対して移動させる磁石部移動手段と、前記磁石部が前記第1および第2の磁路形成部に対して第1位置にあるときに、前記磁石部の両磁極部の間に配され、前記磁石部が前記第1および第2の磁路形成部に対して第2位置にあるときに、前記磁石部の両磁極部の間から離脱する位置に配される磁性体からなるショートカット部材と、を備えることを特徴としている。
かかる構成を備える磁気粘性流体装置によれば、磁石部の磁路形成部に対する位置を第1位置にした場合、磁気粘性流体を迂回する磁気回路が形成されることから、磁極部と磁路形成部との離間距離を少し確保するだけで、当該形成された磁気回路から磁路形成部側へ磁束が漏れないようにすることができる。よって、磁石部の磁路形成部に対する位置の変化量が小さくても、磁気粘性流体に付与する磁場の強さのON/OFF比を大きくすることが可能となる。
前記相対変位部は、例えば、前記第1の磁路形成部の前記他の一部と前記第2の磁路形成部の前記他の一部との間に、これら磁路形成部に対して相対回転可能に設けられたディスク部とすることができる。
前記磁気粘性流体装置は、前記磁石部が前記第1および第2の磁路形成部に対して第2位置にあるときに、前記磁石部の両磁極部の間に配され、前記磁石部が前記第1および第2の磁路形成部に対して第1位置にあるときに、前記磁石部の両磁極部の間から離脱する位置に配される非磁性体からなる規制部材を備えるもの、とすることが望ましい。
かかる構成を備える磁気粘性流体装置によれば、第2位置にあるときに、非磁性体からなる規制部材が前記磁石部の両磁極部の間に配されるので、磁気粘性流体に付与する磁場の強さを大きくすることができ、これにより、この装置における磁気粘性流体に付与する磁場の強さのON/OFF比も大きくすることができる。
前記磁気粘性流体装置は、前記第1の磁路形成部の前記一部と前記第2の磁路形成部の前記一部との間に配置された非磁性体からなる規制部材を備えるもの、とすることが望ましい。
かかる構成を備える磁気粘性流体装置によれば、第1の磁路形成部の前記一部と第2の磁路形成部の前記一部との間に非磁性体からなる規制部材が配置されているので、第2位置にあるときに、磁気粘性流体に付与する磁場の強さを大きくすることができ、これにより、この装置における磁気粘性流体に付与する磁場の強さのON/OFF比も大きくすることができる。
前記磁石部移動手段は、例えば、前記磁石部と一体に設けられた雄雌何れか一方のねじ部と、前記第1および第2の磁路形成部と一体に設けられ、前記ねじ部に螺合した雄雌何れか他方のねじ部と、を含んで構成されたものとすることができる。
かかる構成を備える磁気粘性流体装置によれば、簡易な構造にて、第1位置と第2位置との間の移動を容易かつ確実に行わせることができる。
本発明に係る磁気粘性流体装置によれば、磁気粘性流体と永久磁石との相対位置の変化が小さくても、磁気粘性流体に付与する磁場の強さのON/OFF比を大きくすることができる。
本発明の実施の形態に係る磁気粘性流体装置を軸線を含む平面で切断して表した断面図であって、磁石ユニット(磁石部)が本体ユニット(磁路形成部)に対して「第1位置」にある状態を示す図でもある。 図1に対応する図であって、磁性体部材の断面を網目状のハッチングで表した図である。なお、ボルト、ねじ等の図示は省略している。 本発明の実施の形態に係る磁気粘性流体装置を軸線を含む平面で切断して表した断面図であって、磁性体部材の断面を網目状のハッチングで表した図である。磁石ユニット(磁石部)が本体ユニット(磁路形成部)に対して「第2位置」にある状態を示す図でもある。なお、ボルト、ねじ等の図示は省略している。
以下、本発明の実施形態に係る磁気粘性流体装置について図面を参照しつつ説明する。図1に示すように、本実施形態に係る磁気粘性流体装置1は、ねじ部16,18を介して軸線N方向に接近離反可能に組み合わされた磁石ユニット2と本体ユニット3とで主に構成されている。
磁石ユニット2は、磁石部4、雌ねじ筒6等で構成されている。
磁石部4は、永久磁石7と磁性体9,11とで構成され、同じ方向にN極の磁極部8NとS極の磁極部8Sとが形成されている。図1に例示する磁石部4は、断面矩形の円環状の永久磁石7、断面略L字の円環状の磁性体からなる第1ヨーク9、断面矩形の円環状の磁性体からなる第2ヨーク11等で構成されている。第1ヨーク9、第2ヨーク11および永久磁石7は、略同じ内径とされ、外径については、第1ヨーク9が第2ヨーク11および永久磁石7よりも大きくなっている。第1ヨーク9、永久磁石7、第2ヨーク11は、この順に、軸線N方向に重ね合わせた状態で接合され、それらの接合には例えば工業用接着剤が用いられている。第1ヨーク9、永久磁石7および第2ヨーク11は、後述する雌ねじ筒6の外周に外嵌され、例えば工業用接着剤により当該雌ねじ筒6に固定されている。
第1ヨーク9の外径部には、軸線N方向一方に突出した円筒部9aが形成されている。この円筒部9aの内周面と永久磁石7および第2ヨーク11の外周面との間には、円環状のスペース12が形成されている。このスペース12には、後述するショートカット部材13、規制部材14等が介入する。
雌ねじ筒6は、後述する雄ねじ筒17の雄ねじ部18と螺合した雌ねじ部16を有する。雌ねじ部16および雄ねじ部18は、磁石ユニット2を本体ユニット3に対して第1位置21(図1、図2参照)と第2位置22(図3参照)との間で移動させる磁石部移動手段23として機能する。なお、雌ねじ筒6および雄ねじ筒17は、非磁性体で構成されている。
本体ユニット3は、第1の磁路形成部19、第2の磁路形成部20、ディスクシャフト24、規制部材14、ショートカット部材13、磁気粘性流体26等で構成されている。
第1の磁路形成部19は、一部に磁石部4の磁極部8Nと対向して配置された接続部19aを有し、他の一部に後述するディスク部24aの片面と対向するディスク対向面19bを有する。接続部19aは、磁石ユニット2が本体ユニット3に対して第1位置21にあるとき(図1、図2参照)、磁極部8Nと所定距離離れる一方、磁石ユニット2が本体ユニット3に対して第2位置22にあるとき(図3参照)、磁極部8Nと面接触により接続される。なお、図1に例示する第1の磁路形成部19は、断面L字の円環状のものとされており、磁性体からなる円筒状部材27と、磁性体からなる円板状部材28とをボルト締結したものからなる。
第2の磁路形成部20は、一部に磁石部4の磁極部8Sと対向して配置された接続部20aを有し、他の一部に後述するディスク部24aの片面と対向するディスク対向面20bを有する。接続部20aは、磁石ユニット2が本体ユニット3に対して第1位置21にあるとき(図1、図2参照)、磁極部8Sと所定距離離れる一方、磁石ユニット2が本体ユニット3に対して第2位置22にあるとき(図3参照)、磁極部8Sと面接触により接続される。なお、図1に例示する第2の磁路形成部20は、磁性体からなる断面凸字の円環状部材で構成されている。
第2の磁路形成部20には、内周面と、磁石ユニット2側の端面とが交わる部分に、雄ねじ筒17の基部17aが嵌め込まれて例えば工業用接着剤により固定されている。なお、上記雄ねじ筒6の基部17aは、フランジ状のものとされている。
ディスクシャフト24は、磁性体からなり、互いに一体に設けられたシャフト部24bおよびディスク部24aで構成されている。
図1に例示するシャフト部24bは、中空状のものからなり、先端側に小径部24baが、基端側に大径部24bbが形成されている。小径部24baは、雄ねじ筒17の内周面に相対回転自在に嵌め込まれ、大径部24bbは、第2の磁路形成部20の内周面に相対回転自在に嵌め込まれている。また、大径部24bbは、第1の磁路形成部19の内周面に固設された軟金属製(例えば銅製)の軸受け29に相対回転自在に支持されている。
規制部材14は、非磁性体からなり、その一側部14aは、磁石ユニット2が本体ユニット3に対して第2位置22にあるとき(図3参照)、磁石部4の両磁極部8N,8Sの間に配される一方、磁石ユニット2が本体ユニット3に対して第1位置21にあるとき(図1、図2参照)、磁石部4の両磁極部8N,8Sの間から離脱する位置に配される。
また、規制部材14の他側部14bは、第1の磁路形成部19の接続部19aと第2の磁路形成部20の接続部20aとの間に嵌め込まれて、例えば工業用接着剤によりこれら磁路形成部19,20に対して固定されている。
ショートカット部材13は、磁性体からなり、磁石ユニット2が本体ユニット3に対して第1位置21にあるとき(図1、図2参照)、磁石部4の両磁極部8N,8Sの間に配され、磁石ユニット2が本体ユニット3に対して第2位置22にあるとき(図3参照)、磁石部4の両磁極部8N,8Sの間から離脱する位置に配される。図1に例示するショートカット部材13は、断面矩形の円環状部材からなり、前記規制部材14の片面にボルト締結されている。
磁気粘性流体26は、図1に示すように、ディスク部24aと第1の磁路形成部19のディスク対向面19bおよび第2の磁路形成部20のディスク対向面20bとの隙間に介在している。図1では、磁気粘性流体26は、第1の磁路形成部19、第2の磁路形成部20、規制部材14、ディスクシャフト24および各部Oリング31〜33で囲まれた領域に封入されている。
なお、磁気粘性流体26は、磁性粒子を分散媒に分散させてなる液体であり、特にその磁性粒子がナノサイズの金属粒子(金属ナノ粒子)からなるものが使用できる。磁性粒子は磁化可能な金属材料からなり、金属材料に特に制限はないが軟磁性材料が好ましい。軟磁性材料としては、例えば鉄、コバルト、ニッケル及びパーマロイ等の合金が挙げられる。分散媒は、特に限定されるものではないが、一例として疎水性のシリコーンオイルを挙げることができる。磁気粘性流体における磁性粒子の配合量は、例えば3〜40vol%とすればよい。磁気粘性流体にはまた、所望の各種特性を得るために、各種の添加剤を添加することも可能である。
上記構成を備える磁気粘性流体装置1において、図2に示すように、磁石ユニット2の本体ユニット3に対する位置を第1位置21とした場合、磁性体からなるショートカット部材13が両磁極部8N,8Sの間に介在し、同図の矢印Pが示す方向に沿って磁気回路が形成される。この状態では、形成されている磁気回路から、第1および第2の磁路形成部19,20側へ磁束が漏れることはなく、第1および第2の磁路形成部19,20とディスク部24aとの隙間に介在する磁気粘性流体26に付与される磁場の磁束密度は殆どゼロとなる。このため、この状態では、ディスクシャフト24は、磁路形成部19,20等に対して極低トルクで回転可能である。
次に、磁石ユニット2を本体ユニット3に対して回転させて、図3に示すように、磁石ユニット2の本体ユニット3に対する位置を第2位置22とした場合、磁性体からなるショートカット部材13が両磁極部8N,8Sの間から離脱し、非磁性体からなる規制部材14が両磁極部8N,8Sの間に介在する。このため、両磁極部8N,8Sの間で形成されていた磁気回路は消滅する。そして、磁極部8Nが第1の磁路形成部19の接続部19aに接続されるとともに、磁極部8Sが第2の磁路形成部20の接続部20aに接続されることにより、図3の矢印Pが示す方向に沿った新たな磁気回路が形成される。その結果、第1および第2の磁路形成部19,20とディスク部24aとの隙間に介在する磁気粘性流体26に磁場が付与され、磁気粘性流体26に磁場の強さに応じた粘度(ずり応力)が発現する。これにより、ディスクシャフト24を磁路形成部19,20等に対して相対回転させるために必要なトルクが増大する。
以上の説明から明らかなように、本発明の実施形態に係る磁気粘性流体装置1によれば、磁石ユニット2の本体ユニット3に対する位置を第1位置21にすれば、磁気粘性流体26を迂回する磁気回路(ショートカット磁路)が形成されるので、磁極部8N,8Sと磁路形成部19,20との空気を介した隙間が小さくても、形成されたショートカット磁路から磁路形成部19,20側へ磁束が漏れないようにすることができる。すなわち、磁気粘性流体装置1によれば、第1位置21から第2位置22までの磁石ユニット2の位置変化量が小さくても、磁気粘性流体26に付与される磁場の強さを殆どゼロにすることができ、その結果、磁気粘性流体26に付与する磁場の強さのON/OFF比を大きくすることが容易に実現可能となる。
また、本発明の実施形態に係る磁気粘性流体装置1によれば、磁石ユニット2の本体ユニット3に対する位置が第2位置22にあるとき、非磁性体からなる規制部材14が、第1の磁路形成部19の接続部19aと第2の磁路形成部20の接続部20aとの間、および、両磁極部8N,8Sの間に介在するため、磁気粘性流体26に付与する磁場の強さを大きくすることができ、これにより、この装置における磁気粘性流体26に付与する磁場の強さのON/OFF比を更に大きくすることができる。
<他の実施形態>
既述した実施形態では、磁石部移動手段23は、ねじ部16,18により構成されていたが、磁石部4を第1および第2の磁路形成部19,20に対して第1位置21と第2位置22との間で移動可能な手段であれば、磁石部移動手段は、ねじ部によるものに限定されない。
既述した実施形態では、ディスクシャフト24は全体が磁性体からなるものであったが、ディスクシャフト24のディスク部24aのみが磁性体からなり、その他の部分は非磁性体からなるものとすることが望ましい。この場合、図3の矢印Pで示す磁気回路をより効率的に形成することができ、磁気粘性流体26に付与する磁場の強さのON/OFF比を更に大きくすることができる。
本発明は、例えば、互いに相対回転可能に設けられた部材間に磁気粘性流体を介在させ、当該磁気粘性流体に永久磁石による磁場を付与するようにした磁気粘性流体装置に適用可能である。
1 磁気粘性流体装置
4 磁石部
8N,8S 磁極部
13 ショートカット部材
14 規制部材
16 雌ねじ部
17 雄ねじ部
19 第1の磁路形成部
19a 接続部(第1の磁路形成部の一部)
19b ディスク対向面(第1の磁路形成部の他の一部)
20 第2の磁路形成部
20a 接続部(第2の磁路形成部の一部)
20b ディスク対向面(第2の磁路形成部の他の一部)
21 第1位置
22 第2位置
23 磁石部移動手段
24b ディスク部(相対変位部)
26 磁気粘性流体

Claims (5)

  1. 磁極部が同じ方向に設けられた磁石部と、
    その一部が、前記磁石部の一方の磁極部と対向して配置された磁性体からなる第1の磁路形成部と、
    その一部が、前記磁石部の他方の磁極部と対向して配置された磁性体からなる第2の磁路形成部と、
    前記第1の磁路形成部の他の一部と前記第2の磁路形成部の他の一部との間に、これらの磁路形成部に対して相対変位可能に設けられた相対変位部と、
    前記相対変位部と前記第1の磁路形成部の前記他の一部および前記第2の磁路形成部の前記他の一部との間に介在する磁気粘性流体と、
    前記磁極部が前記第1および第2の磁路形成部の前記一部からそれぞれ所定距離離れる第1位置と、前記磁極部が前記第1および第2の磁路形成部の前記一部にそれぞれ接続される第2位置との間で、前記磁石部を前記第1および第2の磁路形成部に対して移動させる磁石部移動手段と、
    前記磁石部が前記第1および第2の磁路形成部に対して第1位置にあるときに、前記磁石部の両磁極部の間に配され、前記磁石部が前記第1および第2の磁路形成部に対して第2位置にあるときに、前記磁石部の両磁極部の間から離脱する位置に配される磁性体からなるショートカット部材と、
    を備えることを特徴とする磁気粘性流体装置。
  2. 請求項1に記載の磁気粘性流体装置において、
    前記相対変位部は、前記第1の磁路形成部の前記他の一部と前記第2の磁路形成部の前記他の一部との間に、これら磁路形成部に対して相対回転可能に設けられたディスク部であることを特徴とする磁気粘性流体装置。
  3. 請求項1又は2に記載の磁気粘性流体装置において、
    前記磁石部が前記第1および第2の磁路形成部に対して第2位置にあるときに、前記磁石部の両磁極部の間に配され、前記磁石部が前記第1および第2の磁路形成部に対して第1位置にあるときに、前記磁石部の両磁極部の間から離脱する位置に配される非磁性体からなる規制部材を備えることを特徴とする磁気粘性流体装置。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載の磁気粘性流体装置において、
    前記第1の磁路形成部の前記一部と前記第2の磁路形成部の前記一部との間に配置された非磁性体からなる規制部材を備えることを特徴とする磁気粘性流体装置。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載の磁気粘性流体装置において、
    前記磁石部移動手段は、前記磁石部と一体に設けられた雄雌何れか一方のねじ部と、前記第1および第2の磁路形成部と一体に設けられ、前記ねじ部に螺合した雄雌何れか他方のねじ部と、を含んで構成されたものである、
    ことを特徴とする磁気粘性流体装置。
JP2016042979A 2016-03-07 2016-03-07 磁気粘性流体装置 Active JP6664996B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016042979A JP6664996B2 (ja) 2016-03-07 2016-03-07 磁気粘性流体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016042979A JP6664996B2 (ja) 2016-03-07 2016-03-07 磁気粘性流体装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017160921A true JP2017160921A (ja) 2017-09-14
JP6664996B2 JP6664996B2 (ja) 2020-03-13

Family

ID=59853768

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016042979A Active JP6664996B2 (ja) 2016-03-07 2016-03-07 磁気粘性流体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6664996B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP6664996B2 (ja) 2020-03-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2175458B1 (de) Linearmotor zur Positionierung optischer Systeme
JP6176702B2 (ja) ジョイスティック装置
JP2014181778A (ja) 回転制動装置
JP2013242013A (ja) 制動装置
US20160276085A1 (en) Variable hardness actuator
JP2014020539A (ja) 制動装置
JP2018151000A (ja) 回転ダンパー
JP6483573B2 (ja) 動力伝達装置
JP2014173697A (ja) リニアアクチュエータ
JP6409538B2 (ja) 回転伝達装置
JP2013242014A (ja) 制動装置
JP5527766B2 (ja) 磁気粘性流体を用いた回転制動装置
JP6664996B2 (ja) 磁気粘性流体装置
JP2022140801A (ja) 磁気粘性流体装置
US10969818B1 (en) Rotational resistance apparatus and operation apparatus
WO2015091722A1 (en) Sealing arrangement
JP6963874B2 (ja) 磁気粘性流体装置
JP2017089679A (ja) 電磁連結装置
JP6223930B2 (ja) 磁性流体を用いたドラグ機構を有する魚釣用リール
US10269480B2 (en) Solenoid
JP6912353B2 (ja) 回転制動装置
JP6275543B2 (ja) 制動装置
JP6360343B2 (ja) 制動装置
JP6985954B2 (ja) クラッチ
JP2019158027A (ja) 回転制動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191112

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200214

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200219

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6664996

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250