JP2017160858A - 内燃機関の運転モード設定装置 - Google Patents

内燃機関の運転モード設定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017160858A
JP2017160858A JP2016046852A JP2016046852A JP2017160858A JP 2017160858 A JP2017160858 A JP 2017160858A JP 2016046852 A JP2016046852 A JP 2016046852A JP 2016046852 A JP2016046852 A JP 2016046852A JP 2017160858 A JP2017160858 A JP 2017160858A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
internal combustion
combustion engine
ignition
microcomputer
environmental information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016046852A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6707370B2 (ja
Inventor
露木 雄一
Yuichi Tsuyuki
雄一 露木
利幸 高野
Toshiyuki Takano
利幸 高野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oppama Industry Co Ltd
Original Assignee
Oppama Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oppama Industry Co Ltd filed Critical Oppama Industry Co Ltd
Priority to JP2016046852A priority Critical patent/JP6707370B2/ja
Publication of JP2017160858A publication Critical patent/JP2017160858A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6707370B2 publication Critical patent/JP6707370B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

【課題】内燃機関の環境情報を既存の内燃機関停止用スイッチ回路を介してマイコンに入力することで、前記環境情報に応じた内燃機関の点火制御を簡単かつローコストの構成で実現可能にする。【解決手段】マイコン23に、点火用制御パルスによる内燃機関の点火制御を停止させるためのストップスイッチ57を含む内燃機関停止用スイッチ回路と、この内燃機関停止用スイッチ回路の一部に接続されて、内燃機関の環境情報を入力する環境情報検知センサ55とを接続し、この環境情報検知センサ55から入力される内燃機関の環境情報に基づき内燃機関の運転モードを設定する構成である。【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関の環境情報に応じて内燃機関の運転モードを設定する内燃機関の運転モード設定装置に関する。
内燃機関の点火制御装置として、内燃機関の回転により電圧を誘起する発電コイルおよびトリガコイルと、その発電コイルの誘起電圧を充電する点火用充放電コンデンサと、前記トリガコイルの誘起電圧を電源として動作し、内燃機関の点火タイミングを制御する制御パルスを出力する制御回路部と、を有し、その制御パルスによりスイッチング素子をトリガすることによって、前記点火用充放電コンデンサの充電電荷をイグニッションコイルに瞬時に供給するものが広く知られている。これによれば、イグニッションコイルに得られた高電圧により点火プラグに火花を発生させて気筒内の混合気に点火し、内燃機関を起動させることができる。
この内燃機関の点火制御動作においては、前記制御回路部はトリガコイルが誘起する電圧を波形整形した上でディジタル信号に変換し、このディジタル信号を所定のプログラムに従って処理して得た制御パルスを前記スイッチング素子のゲートに入力し、このスイッチング素子をトリガしている。また、内燃機関の始動開始当初は、トリガコイルに誘起された1つの誘起電圧に基づいて得られる制御パルスによって前記スイッチング素子をトリガし、始動後は内燃機関の1回転ごとにトリガコイルに誘起された2つの正の誘起電圧に基づいて得られる1つの制御パルスにより、前記スイッチング素子をトリガしている(例えば、特許文献1参照)。
このようにして、前記制御回路部は内燃機関の始動時および始動後のそれぞれに応じた最適タイミングの制御パルスをスイッチング素子に印加することで、所定の点火タイミングで、点火用充放電コンデンサの充電電荷をイグニッションコイルの一次側コイルに放出する。このため、このイグニッションコイルの二次側コイルには各コイルの巻数比に応じたレベルの高電圧が誘起され、点火プラグはこの高電圧を受けて火花を発生し、気筒内の混合気に着火する。これにより、内燃機関は所定の回転速度域で運転を継続する。
また、発電コイルを補機として発生した電力を点火回路を介して点火プラグに供給する可搬作業機が開示され(例えば、特許文献2参照)、制御回路部であるマイクロコンピュータ(以下、マイコンと略称する)によって内燃機関の回転数が最大回転数に達すると内燃機関の回転数を低下させる制御を実行するチェーンソーなどの作業機やオートバイが開示されている(例えば、特許文献3)。
一方、本出願人は、緊急時等に前記可搬作業機を停止させる必要から、マニュアル操作可能なストップスイッチを持つ内燃機関の点火制御装置を既に提案している。この内燃機関の点火制御装置によれば、前記ストップスイッチの操作によって、マイコンによるスイッチング素子(サイリスタ)のトリガを強制的に禁止することで、内燃機関を急速停止させることができる。
ところで、前述のような内燃機関を搭載したチェーンソーなどのチェーンブレーキや内燃機関のスロットル開度、或は内燃機関の温度等の環境情報に応じて当該内燃機関の運転モードを運転ストップモード、通常運転モード、加/減速モード等に設定したい場合がある。
特開2009‐115013号公報 特開2008‐45556号公報 特開2006‐118499号公報
しかしながら、かかる従来の内燃機関の制御装置にあっては、内燃機関の環境情報に応じた運転モードの設定を行うためには、前述のチェーンブレーキ状態やスロットル開度、さらには内燃機関の温度等の環境情報をマイコンに取り込むために新たな回路を付属させたり、かかる環境情報を入力する専用の端子(ピン)を有するマイコンを用意したりする必要がある。この結果、制御装置の回路構成が複雑化したり、マイコンが大型化したり、コスト高になったりするという不都合があった。
本発明はかかる従来の不都合に着目してなされたものであり、その目的とするところは、ストップスイッチからのストップ信号入力用に宛がわれたマイコンの1つのピン(端子)に、1または複数の環境情報信号を入力可能にして、その環境情報信号に応じた内燃機関の運転モードの設定を簡単かつローコストに実現できる内燃機関の運転モード設定装置を得ることにある。
前記目的達成のために、本発明にかかる内燃機関の運転モード設定装置は、内燃機関の回転により電圧を誘起する発電コイルと、この発電コイルの誘起電圧を充電する点火用充放電コンデンサと、前記発電コイルの誘起電圧を電源として動作し、内燃機関の点火用制御パルスを出力するマイコンと、前記点火用制御パルスを受けてトリガされ、前記点火用充放電コンデンサの充電電圧をイグニッションコイルに供給するスイッチンング素子と、を備える内燃機関の点火制御装置であって、マイコンに前記点火用制御パルスによる内燃機関の点火制御を停止させるためのストップスイッチを含む内燃機関停止用スイッチ回路と、該内燃機関停止用スイッチ回路の一部に接続されて、内燃機関の環境情報を入力する環境情報検知センサとが接続されてなり、該環境情報検知センサから入力される内燃機関の運転モードを設定することを特徴とする。
この構成により、前記発電コイルには、内燃機関の稼動開始とともに回転する磁石付きのロータの回転によって電圧が誘起され、この誘起電圧によって点火用充放電コンデンサに充電電荷が蓄積される。一方、マイコンは、その点火用充放電コンデンサの放電を制御する制御パルスを所定のタイミングでスイッチング素子のゲートに印加し、内燃機関の低速回転域から常用回転数域までは点火時期を早め(進め)、一方その常用回転数を超えないように、つまり過回転とならないように、その点火時期を最適に制御する。
一方、内燃機関停止用スイッチ回路には、例えば刈払機やチェーンソーなどの把手部等に取り付けられて外部操作可能なストップスイッチが接続されている。従って、そのストップスイッチ操作時にマイコンによる前記スイッチング素子のスイッチング制御によって内燃機関の点火を停止させることができる。また、このストップスイッチを含む内燃機関停止用スイッチ回路に接続された環境情報検知センサ(環境情報入力スイッチ)からの内燃機関の環境情報をマイコンに取り込むことで、この環境情報に応じた内燃機関の運転モードを設定可能にする。このとき、マイコンは前記ストップス信号および環境情報信号のレベルを検出し、その検出結果に応じて内燃機関を通常運転モードや加/減速モードにて運転可能にする。
本発明によれば、ストップスイッチに接続された内燃機関停止用スイッチ回路に宛がわれたマイコンの1つのピン(端子)を兼用して、内燃機関のストップ信号(停止情報)とは異なる1または複数の環境情報信号を入力可能にし、その環境情報に応じた運転モードで内燃機関を運転して、これを簡単かつローコストな構成にて実現することができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に本発明を実施するための最良の形態を添付の図面を参照して、詳細に説明する。
本発明にかかる内燃機関の運転モード設定装置における発電部の構成を示す概念図である。 本発明にかかる内燃機関の運転モード設定装置を示す回路図である。 チェーンブレーキ時のマイコンによる運転モード設定手順を示すフローチャートである。 スロットル開度情報入力時のマイコンによる運転モードを示すフローチャートである。 温度検知時のマイコンによる運転モードを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態にかかる内燃機関の点火制御装置を、図1乃至図5を参照して説明する。
図1は本発明の実施の形態にかかる内燃機関の点火制御装置における発電部を示す。この発電部は、内燃機関のクランク軸に取り付けられたロータ11と、このロータ11に磁石12とともに埋設されて、この磁石12を挟むように配置された一対のポールピース13、14と、を備えて構成される。磁石12はポールピース13、14の露出面側がそれぞれN極およびS極に着磁されるように、相互に磁気的、機械的に結合されている。
内燃機関の非可動部には、コ字状のコア15が設置されており、このコア15の脚15a、15bの先端部が微小間隙を介してロータ11の外周面に臨んでいる。このコア15の脚15aに発電コイル16が巻装されている。この発電コイル16は、図2に示すような2つの出力端子T1、T2を有し、これらの出力端子T1、T2間には、ダイオード17、正側の電源ラインL1、点火用充放電コンデンサ18、イグニションコイル19の1次側コイル19a、負側の電源ラインL2、ダイオード26、抵抗25およびツェナダイオード24が順に接続されている。このイグシッションコイル19の2次側コイル19bの両端には点火プラグ20が接続されている。
また、このイグニッションコイル19の1次側コイル19aの両端には点火用充放電コンデンサ18を介してスイッチング素子であるサイリスタ21のアノードおよびカソードがそれぞれ接続され、このサイリスタ21のゲートに、抵抗22を介して制御回路部としてのマイコン23の制御信号出力端子T3が接続されている。また、サイリスタ21のカソードは電源ラインL2に接続され、ゲートは抵抗27を介して電源ラインL2に接続されている。マイコン23の制御信号出力端子T3と前記抵抗22との接続点と、負側の電源ラインL2との間には平滑コンデンサ28が接続されている。また、サイリスタ21のアノード、カソード間にはダイオード29が並列接続されている。
発電コイル16の出力端子T1と電源ラインL2との間には、整流用ダイオード30および抵抗31が順に接続されている。この発電コイル16の出力端子T1と整流用ダイオード30との接続点は、ダイオード32、抵抗33およびインダクタンス34を順に介してマイコン23の端子T4に接続されている。これらのダイオード32、抵抗33およびインダクタンス34と、前記整流用ダイオード30および抵抗31とは、発電コイル16の誘起電圧から内燃機関の回転数検知信号を取り出す回転検知回路を構成している。さらに、そのインダクタンス34と抵抗33との接続点と、電源ラインL2との間には、ツェナダイオード35および抵抗36からなる並列回路が接続され、これらが端子T4に印加される電位を一定値に設定している。
一方、発電コイル16の出力端子T2は、電流の変化に関わらず一定電圧を維持するための前記ツェナダイオード24、抵抗25、ダイオード37およびインダクタンス38を介してマイコン23の電源入力用の端子T5に接続されている。また、抵抗25とダイオード37との接続点にはトランジスタ39のベースおよびコレクタが接続されている。このトランジスタ39のベースおよびコレクタは、前記ダイオード37と、抵抗40とツェナダイオード41との並列回路とを順に介して電源ラインL2に接続されている。トランジスタ39のエミッタは抵抗42、コンデンサ43および電解コンデンサ44からなる並列回路を介して電源ラインL2に接続されており、これらはエミッタ電位を所定電圧に調整する。さらに、トランジスタ39のエミッタは電流制限用のインダクタンス45を介してマイコン23の端子T6に接続されている。
マイコン23の端子T8は内燃機関停止用スイッチ回路のストップ信号入力端子であり、このストップ信号入力端子T8は電流制限用のインダクタンス46、抵抗47、ダイオード48、ストップ端子49およびストップスイッチ57を介して接地されている。このストップスイッチ57はマニュアル操作が可能である。ストップ端子49と電源ラインL2との間にはツェナダイオード50が接続されている。なお、インダクタンス46、抵抗47、ダイオード48、ストップ端子49およびストップスイッチ57は内燃機関停止用スイッチ回路を構成している。また、ストップ端子49は環境情報検知センサ55および抵抗56を介して接地されている。従って、環境情報検知センサ55および抵抗56からなる直列回路がストップスイッチ57に対し並列接続された構成となる。
マイコン23の端子T9は基準電圧回路の信号入力端子であり、この信号入力端子T9にはインダクタンス53、抵抗52およびダイオード48を介して前記ストップ端子49が接続されている。従って、マイコン23の端子T9は抵抗56を介さずにまたは介して端子T8が取り込むストップスイッチ情報または環境検知情報を正確に取り込み可能にする制御信号(パルス信号)を出力する。これらのストップスイッチ57、環境情報検知センサ55、抵抗56は内燃機関停止用スイッチ回路の一部であるインダクタンス46、抵抗47およびダイオード48とともに内燃機関の環境情報入力回路を構成する。環境情報検知センサ55はメカニカルスイッチ、電気スイッチ、電磁スイッチなどからなる。例えば内燃機関によって駆動されるチェーンソーでは、これの運用時におけるキックバック時にハンドブレーキ等に手が触れることによって閉じられてチェーンブレーキを強制的に停止させるチェーンブレーキスイッチ、内燃機関の回転速度に対するスロットル開度状況に応じて開閉されるスロットル開度スイッチ、内燃機関の温度に応じて開閉される温度スイッチなどが用いられる。
前記抵抗47および抵抗52の接続点は、抵抗51を介して電源ラインL2に接続されるとともに、抵抗52およびインダクタンス53を介してマイコン23の端子T9に接続されている。抵抗52とインダクタンス53との接続点は、コンデンサ54を介して電源ラインL2に接続されている。
ところで、マイコン23は内燃機関の回転数(回転速度)を検知する回転数検知回路を有し、この回転数検知回路で検知した回転数に基づいて、内燃機関の稼動時間、回転速度域ごとの稼動時間、最高速度(最高回転数)等を演算する演算機能、内燃機関の起動制御機能、停止(ストップ)機能および環境情報処理機能を備えている。また、マイコン23は環境情報検知センサ55から入力された環境情報信号を受けて、この環境情報信号の入力レベルを検出し、この入力レベルに応じて内燃機関の運転モードを設定し、この運転モードに応じて前記スイッチング素子21のスイッチングを制御し、内燃機関を運転している。
この場合において、環境情報検知センサ55はスイッチオン時に抵抗56を介して接地されるものであり、ストップスイッチ57のオン時における端子T8への信号入力レベル(接地レベル)とは差別化される。つまり、マイコンは23は端子T8に入力される信号のレベル差に応じて、内燃機関をストップモードで動作させるか、環境情報に応じて動作させるかを識別して、内燃機関を運転する。
このように、ストップ端子49、ダイオード48、抵抗47およびインダクタンス46の直列回路と、マイコン23の1つの端子(ピン)T8とを、ストップ信号の入力用のみでなく、内燃機関の環境情報入力用として兼用する。これによりマイコン23は環境情報に応じた内燃機関の運転モードを設定できる。この結果、この運転モード設定のために環境情報入力用の専用回路を増設したり、ピン数の多いマイコンを用意したりすることを回避できる。
また、マイコン23は内燃機関の稼動時間や最高回転数などの稼動情報を表示させる表示回路を備える。これにより内燃機関の稼動状況の把握、例えば内燃機関のメンテナンスをするタイミングの把握、製品保証内での稼動の有無を表示器(図示しない)に表示させることができる。
次にかかる構成になる内燃機関の点火制御装置の動作を説明する。内燃機関が起動され、起動後設定回転数に達するまでは、発電コイル16に得られる誘起電圧は低レベルである。このとき、端子T1に接続された電源ラインL1上に流れる正方向電流は、点火用充放電コンデンサ18、イグニッションコイル19の1次側コイル19a、電源ラインL2、ダイオード26、抵抗25、ツェナダイオード24および端子T2に順に流れる。このため、この電流により点火用充放電コンデンサ18に電荷が蓄積される。このときツェナダイオード24はこの回路を流れる電流の変化に関わらず、回路電圧を一定値に保持する。
また、発電コイル16に得られる誘起電圧は、前述の内燃機関の回転数検知回路を構成するダイオード32、抵抗33およびインダクタンス34を介してマイコン23の端子T4に入力される。この端子T4に入力される信号は内燃機関の回転情報を含み、この回転情報に基づいてマイコン23は内燃機関の回転数(回転速度)を検知し、この検知情報に基づき内燃機関の回転速度を上昇させる方向の制御信号を生成する。そして、この制御信号は端子T3から抵抗22を介してサイリスタ21のゲートに入力され、このサイリスタ21をターンオンさせる。
このサイリスタ21のターンオンによって、点火用充放電コンデンサ18の電荷はコンデンサ28の放電時定数内でイグニッションコイル19の1次側コイル19aに放電する。このため、イグニッションコイル19の2次側コイル19bには各コイル19a、19bの巻数比に応じた高電圧が誘起され、この高電圧を受けて点火プラグ20に火花が発生する。これにより内燃機関の気筒内の混合気に着火が行われ、内燃機関は駆動されて回転速度を上げていく。
この場合において、発電コイル16の端子T2には端子T1に対して逆極性の電圧が誘起され、この電圧は電源供給用としてツェナダイオード24、抵抗25、ダイオード37およびインダクタンス38を介しマイコン23の端子T5に印加される。また、トランジスタ39はマイコン23の端子T5に印加される電圧を抵抗42、コンデンサ43および電解コンデンサ4によって所定レベルに調整し、この電圧以下でのマイコン23の誤動作を防止している。
マイコン23のストップ信号入力端子T8は、前述のように内燃機関停止用スイッチ回路を構成するインダクタンス46、抵抗47およびダイオード48を介してストップ端子49に接続されているので、ストップスイッチ57のオン操作により端子T8に所定レベルのストップ信号が入力される。これにより、マイコン23はこのストップ信号を受けてサイリスタ21のトリガを禁止し、点火コイル19への点火電圧の印加を禁止して、内燃機関を急速停止させる。
一方、環境情報検知センサ55は前述のようにチェーンブレーキ、スロットル開度、内燃機関の温度等の環境情報を検知するものである。環境情報検知センサ55が例えばチェーンブレーキの作動を検知することによってオンとなる前記チェーンブレーキスイッチである場合には、このチェーンブレーキ検知スイッチのオンによって、前記ストップスイッチ57のオン時とは異なるレベルのチェーンブレーキ検知信号が端子T8に入力される。このため、マイコン23はそのチェーンブレーキ検知信号に基いて内燃機関の運転モードを減速モードに設定し、その減速モードに応じた制御信号を前記端子T3を通じてサイリスタ21のトリガ端子に出力する。これにより内燃機関を所定の速度で減速させて、停止に至らしめる。
この動作を、図3について具体的に説明する。先ず、内燃機関を起動させる。この起動時にはチェーンブレーキが掛けられており、クラッチインしないように内燃機関をアイドル回転数以上で遅角または失火させる起動制御モードに入る(ステップS11)。この起動制御モードにおいて、マイコン23は環境情報検知センサであるチェーンブレーキスイッチ55のオン/オフ状態を監視しており(ステップS12)、オフ状態である場合には、マイコン23は内燃機関を回転数に応じた点火タイミングにて前記スイッチング素子21をトリガする。これにより、冷態時の内燃機関の加速性能を向上できるとともに、チェーンブレーキが掛かった状態でのウオームアップ運転時のクラッチ過熱を回避しながら、内燃機関を通常の運転モードにて運転することができる。一方、急減速時の点火制御を停止して内燃機関の振動発生を抑えることができる。
この場合において、マイコン23はストップスイッチ57のオン/オフ状態を監視しており(ステップS14)、このストップスイッチ57がオン操作されてオン状態になった場合には、直ちに内燃機関を停止させるように前記スイッチング素子21のトリガを禁止する。一方。ステップS12においてチェーンブレーキスイッチ55がオンと判定された場合には、ストップスイッチ57がオン状態であることを条件に(ステップS15)、前記スイッチング素子21のトリガを禁止して内燃機関を直ちに停止させる。なお、ストップスイッチ57がオン状態でないと判定された場合にはステップS11以下の処理を繰り返し実行する。ここでは、環境情報検知センサ55であるチェーンブレーキスイッチとストップスイッチ57とはマイコン上の同一の端子(ピン)T8を通じて(兼用して)それぞれチェーンブレーキ信号およびストップ信号をマイコン23に取り込むこととなる。
また、環境情報検知センサ55が前述のようなスロットル開度検知スイッチである場合には、図4に示すように、マイコン13は、内燃機関が起動後に加速モード判定回転領域に入ったか否かを調べ(ステップS21)、加速モード判定回転領域に入った場合には、スロットル開度に対して内燃機関の回転数が低いことを条件に(ステップS22)、点火時期の進角制御により内燃機関を加速モードに設定する(ステップS23)。
続いて、マイコン23はその加速モードにおいて、ストップスイッチ57がオンかオフかを調べ(ステップS24)、オンである場合には前記マイコン23がスイッチンング素子21へのトリガ信号の出力を禁止して、内燃機関を停止に至らしめる。一方、ステップS21において、内燃機関が加速モード判定回転領域内での運転でないと判定された場合、およびステップS22でスロットル開度に対し内燃機関の回転数が低くないと判定された場合には、内燃機関が前記とは逆の減速モード判定回転領域内にあるか否かを調べる(ステップS25)。この減速モード判定回転領域内で運転されていないと判定された場合には、点火時期を変化させない通常運転モードで内燃機関を運転制御する(ステップS26)。
続いてステップS24で前記ストップスイッチ57のオン/オフの判定を行い、このオン/オフに応じてそれぞれ内燃機関の運転を停止または継続させる。
また、マイコン23はステップS25で内燃機関が減速モード判定回転領域内で運転されていると判定した場合には、続いてスロットル開度に対して内燃機関の回転数が高いか否かを調べる(ステップS27)。ここでスロットル開度に対して内燃機関が予め決められた高い速度に達していない場合には、ステップS26以下の通常運転モードによる運転がなされる。しかし、スロットル開度に対し内燃機関の回転数が予め決められた速度を超えて高い場合には、マイコン23に内燃機関の点火時期を遅角させるように、減速モードまたは失火モードに惹き込ませる(ステップS28)。そしてこの減速モードにおいては、ステップS24以下の処理を実行させる。ここでは、環境情報検知センサ55であるスロットル開度スイッチとストップスイッチ57とは同一の端子(ぴん)T8を通じてスロットル開度信号およびストップ信号をマイコン23に取り込むこととなる。
次に、環境情報検知センサ55が内燃機関の温度スイッチである場合には、図5に示すように、マイコン23は、まず内燃機関の温度が予め決められた低温域の設定温度に対して低温であるか否かを調べる(ステップS31)。この結果、低温である場合には、続いて内燃機関の温度が予め決められた高温域の温度に比べて高温であるか否かを調べる(ステップS32)。予定した前記高温に達していない場合には、内燃機関を通常の運転モードで運転を継続させる(ステップS33)。
かかる通常運転モードでの運転中においては、マイコン23がストップスイッチ57のオン/オフ状態を監視しており(ステップS34)、ストップスイッチ57がオン操作された場合には、マイコン23は内燃機関を停止させるようにスイッチング素子21の前記トリガを禁止する。また、マイコン23はステップS31において、内燃機関の冷態起動時にその温度が予め決められた温度に比べて低温であると判定した場合には、内燃機関の点火時期を進めて暖気モードで運転するように、前記スイッチング素子21をスイッチングさせる(ステップS35)。そして、この暖機モード中にストップスイッチ57がオン操作されたことを条件に(ステップS24)、内燃機関を速やかに停止する。
また、ステップS32において内燃機関の温度が予め決められた温度より高い場合には、マイコン23は内燃機関をその焼き付き防止のため高回転域で遅角または失火させるオーバヒート防止モードで運転するように(ステップS36)、前記スイッチング素子21のスイッチングのタイミングを制御する。これにより内燃機関は減速していき、その温度を下げることができる。そして、このオーバヒート防止モードでの内燃機関の運転中においても、ストップスイッチ57のオン操作が検知された場合には(ステップS34)、内燃機関を速やかに停止するようにスイッチング素子21を制御する。ここでは、環境情報検知センサである温度スイッチ55とストップスイッチ57とは同一の端子(ぴん)T8を通じて内燃機関の温度信号およびストップ信号をマイコン23に取り込むこととなる。
以上のように、本実施形態による内燃機関の点火制御装置は、内燃機関の回転により発電コイル16に電圧を誘起させ、この発電コイル16の誘起電圧を点火用充放電コンデンサ18に充電し、前記発電コイル16の誘起電圧を電源として動作するマイコン23から、内燃機関の点火を制御する制御パルスを出力させ、点火用充放電コンデンサ18の充電電圧をイグニッションコイル19に供給するスイッチンング素子21を前記制御パルスによりトリガする内燃機関の点火制御装置であって、前記点火用制御パルスによる内燃機関の点火制御を停止させるためのストップスイッチ57を含む内燃機関停止用スイッチ回路と、この内燃機関停止用スイッチ回路の一部に接続され、内燃機関の環境情報を入力する環境情報検知センサ55とを前記マイコン23に接続し、その環境情報検知センサから入力される内燃機関の環境情報に基づき内燃機関の運転モードを設定可能にし、以ってこの運転モード下で内燃機関を効率的に運転可能にした構成である。
これにより、ストップスイッチ57に接続された内燃機関停止用スイッチ回路に宛がわれた、マイコン23の停止信号入力のための1つのピン(端子)を通じて、そのストップ信号とは異なる1または複数の環境情報信号をそのマイコン23に入力可能にし、その環境情報に応じた内燃機関の運転制御を簡単かつ安価な回路構成にて実現できるという効果が得られる。
本発明は、マイコンに接続された既存の内燃機関停止用スイッチ回路を併用して、外部の環境情報検知センサから内燃機関の環境情報を入力することで、その環境情報に応じて内燃機関の運転制御を簡単な回路構成で安価に実現する内燃機関の点火制御装置等に有用である。
16 発電コイル
17、26、30、32、37、48 ダイオード
18 点火用充放電コンデンサ
19 イグニッションコイル
20 点火プラグ
21 サイリスタ(スイッチング素子)
22、25、27、31、33、36、40、42、47、51、52、56 抵抗
23 マイコン(マイクロクロコンピュータ)
24、35、41、50 ツェナダイオード
28、43、54 コンデンサ
44 電解コンデンサ
29 逆流防止ダイオード
34、38、45、46、53 インダクタンス
39 トランジスタ
49 ストップ端子
55 環境情報検知センサ(チェーンブレーキスイッチ、スロットル開度検知スイッチ、温度スイッチ)
57 ストップスイッチ
L1、L2 電源ライン
T1、T2 出力端子

Claims (1)

  1. 内燃機関の回転により電圧を誘起する発電コイルと、この発電コイルの誘起電圧を充電する点火用充放電コンデンサと、前記発電コイルの誘起電圧を電源として動作し、内燃機関の点火用制御パルスを出力するマイコンと、前記点火用制御パルスを受けてトリガされ、前記点火用充放電コンデンサの充電電圧をイグニッションコイルに供給するスイッチンング素子と、を備える内燃機関の点火制御装置であって、前記マイコンには、前記点火用制御パルスによる内燃機関の点火制御を停止させるためのストップスイッチを含む内燃機関停止用スイッチ回路と、該内燃機関停止用スイッチ回路の一部に接続されて、内燃機関の環境情報を入力する環境情報検知センサとが接続されてなり、該環境情報検知センサから入力される内燃機関の運転モードに設定することを特徴とする内燃機関の点火制御装置。
JP2016046852A 2016-03-10 2016-03-10 内燃機関の運転モード設定装置 Active JP6707370B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016046852A JP6707370B2 (ja) 2016-03-10 2016-03-10 内燃機関の運転モード設定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016046852A JP6707370B2 (ja) 2016-03-10 2016-03-10 内燃機関の運転モード設定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017160858A true JP2017160858A (ja) 2017-09-14
JP6707370B2 JP6707370B2 (ja) 2020-06-10

Family

ID=59856921

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016046852A Active JP6707370B2 (ja) 2016-03-10 2016-03-10 内燃機関の運転モード設定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6707370B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4976234A (en) * 1989-11-07 1990-12-11 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Internal combustion engine stop device
JP2007198220A (ja) * 2006-01-25 2007-08-09 Oppama Kogyo Kk 内燃機関の無接点点火装置
US20100147544A1 (en) * 2008-11-20 2010-06-17 Yamabiko Corporation Work Apparatus With Internal Combustion Engine
JP2014173429A (ja) * 2013-03-06 2014-09-22 Oppama Kogyo Kk 内燃機関の点火制御装置
CN106150826A (zh) * 2016-07-25 2016-11-23 同济大学 一种基于离子电流闭环控制的多次高能点火系统

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4976234A (en) * 1989-11-07 1990-12-11 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Internal combustion engine stop device
JP2007198220A (ja) * 2006-01-25 2007-08-09 Oppama Kogyo Kk 内燃機関の無接点点火装置
US20100147544A1 (en) * 2008-11-20 2010-06-17 Yamabiko Corporation Work Apparatus With Internal Combustion Engine
JP2010151125A (ja) * 2008-11-20 2010-07-08 Oppama Kogyo Kk 内燃エンジンを備えた作業機
JP2010151124A (ja) * 2008-11-20 2010-07-08 Oppama Kogyo Kk 内燃エンジンを備えた作業機
JP2014173429A (ja) * 2013-03-06 2014-09-22 Oppama Kogyo Kk 内燃機関の点火制御装置
CN106150826A (zh) * 2016-07-25 2016-11-23 同济大学 一种基于离子电流闭环控制的多次高能点火系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP6707370B2 (ja) 2020-06-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6518818B2 (ja) 内燃機関用点火装置
JP5644724B2 (ja) 内燃機関用制御装置
JP2007292009A (ja) エンジン制御装置
JP2005315254A (ja) コンデンサ放電型点火システム
JPH07103112A (ja) バッテリレス車の始動時電装品負荷軽減制御装置
US8807119B2 (en) Positive detection of engine position during engine starting
JP6707370B2 (ja) 内燃機関の運転モード設定装置
JP6775080B2 (ja) エンジンの点火方法及びエンジン用点火装置
JP6412572B2 (ja) 内燃機関用点火装置
JP6127591B2 (ja) 内燃機関の点火制御装置
CN110431302B (zh) 具有低速控制的点火模块
JP2007198220A (ja) 内燃機関の無接点点火装置
JP5669457B2 (ja) エンジン点火装置
JP3986006B2 (ja) 内燃機関の無接点点火装置
JP2000240549A (ja) 内燃機関の無接点点火装置
JP5092171B2 (ja) 内燃機関の無接点点火装置
MXPA04008727A (es) Ignicion de descarga controlada por procesador con angulo de encendido fijo al arranque.
JP2006046236A (ja) 内燃機関の回転方向判定方法及び装置
JP4538831B2 (ja) 内燃機関用点火装置の下限速度域における点火動作制御方法と点火動作制御装置
JP4666628B2 (ja) 内燃機関の無接点点火装置
JP3371386B2 (ja) 内燃機関の無接点点火装置
WO2011138861A1 (ja) コンデンサ放電式内燃機関用点火装置
JP3123294B2 (ja) 内燃機関用無接点点火装置
JP2004100475A (ja) 内燃機関の過回転防止方法
JPS61149573A (ja) 磁石発電機式内燃機関用無接点点火装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190311

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191204

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20200203

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200402

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200427

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200520

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6707370

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250