JP2017160716A - 掘削具、掘削具を用いた掘削装置 - Google Patents

掘削具、掘削具を用いた掘削装置 Download PDF

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Abstract

【課題】曲進可能な掘削具等を提供する。【解決手段】本発明に係る掘削具20は、回転軸21と、当該回転軸に沿った方向に螺旋状に延長するように回転軸の周りに設けられた螺旋体(螺旋羽根22)と、前記回転軸及び螺旋体の先端側に設けられた掘削手段(掘削ビット23)とを備え、前記回転軸が折曲可能に構成されたことを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、曲進可能に構成された掘削具等に関する。
従来、地盤等の掘削対象部を無人で掘削する掘削推進装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2011−169056号公報
しかしながら、従来の掘削推進装置は、掘削具としてのアースオーガが直進して掘削する構成であり、アースオーガを曲進させることができなかった。
本発明は、曲進可能な掘削具等を提供するものである。
本発明に係る掘削具によれば、回転軸と、当該回転軸に沿った方向に螺旋状に延長するように回転軸の周りに設けられた螺旋体と、前記回転軸及び螺旋体の先端側に設けられた掘削手段とを備え、前記回転軸が折曲可能に構成されたので、曲進可能な掘削具を提供できる。
また、前記回転軸は、複数本の剛体軸の端部同士が軸連結部を介して折曲可能でかつ回転力を伝達可能なように連結されて構成されたので、軸連結部が折曲して曲進可能な掘削具を提供できる。
また、前記螺旋体は、前記軸連結部の周囲を覆うように設けられた折曲可能な螺旋部を備えたので、連続する螺旋体により掘削土が連続してスムーズに後方に搬送されるようになるため、回転軸を回転させるためのトルクの上昇を抑制でき、回転軸を駆動する駆動源の負荷を軽減できるようになる。
本発明に係る掘削装置は、 上記いずれかに記載の掘削具と、内部に掘削具が設置された状態で予め折曲された筒状体とを備えた掘削装置であって、掘削具は、回転軸が筒状体の中心軸に沿って延長するように筒状体の内部に配置され、掘削具が、筒状体の折曲に沿って折曲し、当該掘削具の回転による掘削の進路を変更可能としたので、曲進掘削が可能な掘削装置を提供できる。
また、本発明に係る掘削装置は、上記いずれかに記載の掘削具と、内部に当該掘削具が設置された状態で折曲可能に構成された筒状体とを備えた掘削装置であって、筒状体は、複数の筒体の端部同士が折曲可能な筒連結部を介して連結され、折曲可能に構成された掘削具又は筒状体の筒連結部、或いはこれらの両方を折曲させる折曲装置を備え、掘削具は、回転軸が前記筒状体の中心軸に沿って延長するように筒状体の内部に配置され、折曲装置が掘削具又は筒状体の筒連結部或いはこれらの両方を折曲させることにより、掘削具の回転による掘削の進路を変更可能としたので、曲進掘削が可能な掘削装置を提供できる。
また、他の掘削装置として、筒状体の周囲に掘削具の回転軸の半径方向への拡径時に収縮し、縮径時に伸長する複数の推進機構を備えたので、複数の推進機構の動作によって、掘削面との密着力、及び掘削方向への推進力を得ることが可能となる。
掘削推進装置の概略構成を示す断面図。 掘削具を示す図。 筒状体を示す図。 折曲装置の例1を示す図。 折曲装置の例2を示す図。 折曲装置の例3を示す図。 折曲装置の例4を示す図。 折曲装置の例5を示す図。 折曲装置の例6を示す図。 推進ユニットの一例を示す断面図。 推進ユニットの一例を示す概要図。 推進ユニットの動作を示す概要図 。
図1に示すように、実施形態に係る掘削具を使用した掘削推進装置1は、掘削装置2と、推進装置3と、抽出装置4と、制御装置5とを備えた構成であり、推進装置3で掘削装置2を推進させるとともに掘削装置2の掘削具20で掘削対象部としての例えば地盤Eを掘削する装置である。
掘削装置2は、いわゆるアースオーガであり、掘削具20と、掘削具20を駆動する駆動源としてのモータ51と、折曲自在に構成された筒状体(ケーシング)6と、筒状体6の先端に設けられたスカート部7とを備えて構成される。
図2にも示すように掘削具20は、回転軸21と、回転軸21に沿った方向に螺旋状に延長するように回転軸21の周りに設けられた螺旋体としての螺旋羽根22と、回転軸21及び螺旋羽根22の先端側に設けられた掘削手段としての掘削ビット23とを備え、回転軸21が折曲可能に構成されている。
即ち、掘削具20は、回転軸21に沿った方向に螺旋状に延長するように回転軸21の周りに螺旋羽根22が取付けられた構成であるスクリュ24の先端に掘削ビット23を備えた構成である。
スクリュ24は、回転軸に沿った方向に螺旋状に延長するように回転軸の周りに螺旋羽根が取付けられて構成された例えば1本のスクリュ(言い換えれば、回転軸が螺旋羽根の回転中心軸を形成する剛体により構成された1本のスクリュ)を、軸の長さが所定の長さとなるように複数に分割した複数の分割スクリュ24A,24B,24Cを用いて構成される。
つまり、スクリュ24は、複数の分割スクリュ24A,24B,24Cの回転軸の端部同士が軸連結部26を介して連結され、先端側に位置する分割スクリュ24Aの先端に掘削ビット23を備え、軸連結部26が折曲自在に形成された構成である。
スクリュ24は、スクリュ24の先端部を形成する分割スクリュとしての先端側スクリュ24Aと、スクリュ24の中間部を形成する分割スクリュとしての1つ以上の中間側スクリュ24Bと、スクリュ24の後端部を形成する分割スクリュとしての後端側スクリュ24Cとを備える。
スクリュ24は、例えば図2に示すように、先端側スクリュ24Aと、2つの中間側スクリュ24Bと、後端側スクリュ24Cと、先端側スクリュ24Aの後端と先端側に位置する中間側スクリュ24Bの前端とを連結する軸連結部26と、先端側に位置する中間側スクリュ24Bの後端と後端側に位置する中間側スクリュ24Bの前端とを連結する軸連結部26と、後端側に位置する中間側スクリュ24Bの後端と後端側スクリュ24Cの前端とを連結する軸連結部26とを備え、後端側スクリュ24Cの後端とモータ51の出力軸とがカップリング等の軸連結部材27により連結されて構成される。
換言すると、スクリュ24は、例えば金属製等の剛体軸により形成された1本の回転軸を複数に分割した複数の分割回転軸(例えば図2に示すように先端側分割回転軸21A、2つの中間側分割回転軸21B、後端側分割回転軸21C)の端部同士が軸連結部26を介して折曲可能、かつ回転力を伝達可能なように連結され、各分割回転軸の周りに分割回転軸に沿った方向に螺旋状に延長する例えば金属製等の剛体により形成された螺旋羽根(例えば図2に示すように先端側螺旋羽根22A、2つの中間側螺旋羽根22B、後端側螺旋羽根22C)が取付けられている。
軸連結部26は、上述した各分割回転軸の端部同士を折曲可能でかつ回転力を伝達可能に連結する例えば自在継手(ユニバーサルジョイント)により構成される。
尚、スクリュ24は、各軸連結部26の周囲に何も設けない構成としても良い。しかしながら、このように各軸連結部26の周囲に何も設けずに、各軸連結部26の周囲において螺旋羽根が欠落した構成の場合、当該螺旋羽根が欠落した部分を掘削物としての例えば掘削土が通過する際に、スクリュ24を回転させるためのトルクが上昇し、モータ51の負荷が大きくなる可能性がある。
そこで、スクリュ24は、各軸連結部26の周囲に折曲可能な可撓性を有した螺旋部としての、例えばゴム製の螺旋羽根部28を備えた構成として、螺旋羽根が欠落せずに連続する構成とすることが好ましい。当該螺旋羽根部28は、例えば図2に示すように、軸連結部26の軸の径とほぼ同径の円筒状に形成されて軸連結部26の外周面を覆うゴム製の円筒体28aと、当該ゴム製の円筒体28aの外周面より突出するように設けられたゴム製の螺旋羽根28bとを備えた構成である。このように、螺旋羽根が欠落せずに連続するように構成されたスクリュ24であれば、軸連結部26の外側でゴム製の螺旋羽根28bにより掘削土が破砕され、回転軸21に沿って連続して設けられた螺旋羽根により掘削土が連続してスムーズに後方に搬送されるようになるため、スクリュ24を回転させるためのトルクの上昇を抑制でき、モータ51の負荷を軽減できるようになる。また、軸連結部26の外周面を覆うゴム製の円筒体28aを備えていることにより、軸連結部26の折れ曲がりに追従できて、かつ、軸連結部26への防塵効果も得られる。
このように、スクリュ24は、軸連結部26を備えたことにより、モータ51の回転力を後端側から先端側に伝達できるとともに、折れ曲がり可能に構成されている。
即ち、掘削具20は、地盤Eを掘削ビット23により掘削しながら折れ曲がって進行可能であり、掘削ビット23で掘削された掘削土が螺旋羽根22の螺旋回転により後方に搬送されるように構成されている。
上記スクリュ24が内部に配置される筒状体6は、例えば金属製等の剛体により形成された1つの円筒を複数に分割した複数の分割円筒を用いて構成される。即ち、筒状体6は、複数の分割円筒62A,62B,62Cの端部同士が、折曲自在に形成された筒連結部61を介して連結され、当該筒連結部61で折曲可能に構成された円筒体62と、制御装置5によって制御されて各筒連結部61を折曲させる折曲装置63とを備えた構成である。
円筒体62は、円筒体62の先端部を形成する分割円筒としての先端側円筒62Aと、円筒体62の中間部を形成する分割円筒としての1つ以上の中間側円筒62Bと、円筒体62の後端部を形成する分割円筒としての後端側円筒62Cとを備える。なお、先端側円筒62A、中間側円筒62B、後端側円筒62Cの構成の詳細については後述する。
図3に示すように、筒状体6は、先端側円筒62Aと、中間側円筒62Bと、後端側円筒62Cと、先端側円筒62Aの後端と中間側円筒62Bの前端とを連結する筒連結部61と、中間側円筒62Bの後端と後端側円筒62Cの前端とを連結する筒連結部61とを備え、先端側円筒62Aの前端が筒連結部61を介してスカート部7の後端と連結された構成である。図1に示すように、各筒連結部61の外周側には、後述の折曲装置63が配設されており、折曲装置63の駆動により、筒連結部61が独立して折曲することにより、全体を自在に折曲可能とされている。
尚、図示しないが、中間側円筒62Bを2つ以上備える場合は、先端側に近い中間側円筒62Bの後端と後端側に近い中間側円筒62Bの前端とを筒連結部61を介して連結し、かつ、当該筒連結部61と対応する位置に折曲装置63を配設すればよい。
筒連結部61の構成としては例えば可撓性を有する蛇腹状部材(例えばゴム製の蛇腹)等を用いるのが好適である。
以下、折曲装置63の例について複数の形態を通じて説明する。
折曲装置の例1
本例における折曲装置63は、例えば図4に示す伸縮ユニット63Aにより構成される。伸縮ユニット63Aは、先端側円筒62A、中間側円筒62B、後端側円筒62Cにそれぞれ対応して設けられる後述の推進装置3を構成する推進ユニット8(図10参照)が備えるフランジ65;65間に連結された伸縮体である。伸縮ユニット63A内には、空気等の流体を導入可能となっており、制御装置5が伸縮ユニット63Aに対する流体の給排量を制御することで、伸縮ユニット63Aが軸方向に伸縮し、筒連結部61を自在に曲げることが可能となる(図4(b)参照)。尚、伸縮ユニット63Aは、筒連結部61の周囲に例えば等間隔に3箇所以上設けられ(好ましくは例えば筒連結部61の中心軸を中心として筒連結部61の周方向に90度間隔で伸縮ユニット63Aを4箇所に設ける)、制御装置5で各伸縮ユニット63Aを制御することにより、筒連結部61を全方位に曲げることが可能となる。図4に示すように、伸縮ユニット63Aは、両端の開口がそれぞれ蓋部材63a,63aで閉塞された両端閉塞の筒状のゴム等の弾性体からなる伸縮体63bと、伸縮体63bの筒の中央側の外周を取り囲むように設けられて伸縮体63bの膨張を制限するリング63cとを備える。伸縮体63bを構成する弾性体の内部には、軸方向に沿って延長する複数のカーボンロービング繊維等により形成された繊維層63dが内挿されており、当該繊維層63dの両端部は、弾性体と共に蓋部材63a,63aによって拘束される。そして、このように構成された伸縮ユニット63Aの伸縮体63b内に、蓋部材63aに形成された図外の流体供給口及びゴムチューブ等の流路を介して流体が導入された場合、伸縮体63bの膨張が繊維層63dの拘束によって半径方向のみに規制される結果、その全体長が軸方向に収縮することとなる。一方、蓋部材63aに形成された図外の流体供給口及び流路を介して流体が排出された場合、伸縮体63bの弾性力によってその全体長が伸長し、自然長に復帰する。複数のリング63cは、伸縮体63bの長さ方向に等しい間隔を隔てて複数個設けられており、伸縮体63bの半径方向への膨張を抑制する。よって、その数は、使用環境に応じて適宜設定可能である。
なお、伸縮ユニット63Aの構成を、個別に形成された複数の伸縮体63bを軸方向に連結した構成としてもよい。当該構成を採用する場合、各伸縮体63bを上記蓋部材63a,63aによって個々に閉塞する。そして、個々に閉塞された各伸縮体63b同士を軸方向に連結するとともに、各伸縮体63bに個別に流体を給排可能なチューブ等を接続することにより、各伸縮体63bを独立して伸長させることができる。そして、制御装置5によって給排対象とする伸縮体63b及び流体の給排量を制御することにより、筒連結部61をより細かく全方位に曲げることが可能となる。なお、図示では省略しているが、フランジ65の径方向外側には、図1に示すように折曲装置63の外周側を覆う可撓性を有する防塵カバー66が配置されている。
折曲装置の例2
折曲装置63を例えば図5に示すように、流体の給排によって収縮するバルーンBが介在する収縮機構63Bを用いて構成してもよい。収縮機構63Bは、可撓性を有する筒連結部61の周囲に取り付けられ、筒連結部61を取り囲む複数(図示では4つ)の円環体64aを備える。複数の円環体64aは、フランジ65;65間において筒連結部61の軸方向に沿って配置され、その周面には半径方向外側に向けて突出するバルーン支持部64bが形成される。バルーン支持部64bは、筒連結部61の周方向に沿って等間隔(例えば90度間隔、以下の説明についても同様)に複数形成されており、軸方向に隣接する円環体64aのバルーン支持部64b間にバルーンBが介挿される。バルーンBは、バルーン支持部64bにおいて脱落不能に取着されており、複数の円環体64a同士が、バルーン支持部64b間に介挿されたバルーンBによって軸方向に連結された状態とされる。
各バルーンBに対しては、図外のチューブ等の流路を介して流体の給排が可能とされており、制御装置5が膨張対象とするバルーンB、及び各バルーンBに対する流体の給排を制御することで、バルーンBが膨張した側のバルーン支持部64b同士が軸方向に離間し、収縮した側のバルーン支持部64b同士が軸方向に近接することから、筒連結部61を自在に曲げることが可能となる(図5(b)参照)。尚、バルーン支持部64bを増設すると共に、介在するバルーンBの数を増やす程、筒連結部61の曲げ方向の自由度を高めることが可能となり、限りなく全方位に曲げることが可能となる。
折曲装置の例3
折曲装置63を例えば図6に示すように、ボールねじ63D,63Eを用いて構成してもよい。同図においてボールねじ63Dは左ねじ、ボールねじ63Eは右ねじ、63Fは推進ユニット8に形成されたナットハウジングであって、ボールねじ63D及びボールねじ63Eとそれぞれ螺合する。フランジ65には、上記ボールねじ63D,63Eを挿通可能な円孔が形成されている。ボールねじ63D,63Eは互いに自在継手(ユニバーサルジョイント)63Cによって連結される。例えば、ボールねじ63Dの一端部には、制御装置によって駆動制御される図外のモータが接続されており、モータの駆動による回転力は、ボールねじ63D及び自在継手63Cによって連結されたボールねじ63Eにも伝達される。このようなボールねじ機構は、例えば前述の実施形態と同様に筒連結部61の周囲に等間隔(例えば90度間隔)で配設されており、図6(b)に示すように、等間隔に配設された一部のボールねじ機構についてモータを正方向に駆動させ、他部のボールねじ機構についてモータを逆方向に駆動させることにより、筒連結部61により連結された筒状体6同士の距離を離間又は近接させることができ、筒連結部61を曲げることが可能となる。
折曲装置の例4
折曲装置63を例えば図7に示すように、シリンダーピストン63Gを用いて構成してもよい。図7において、63Hは、フランジ65上に配設された椀状の受け部である。筒連結部61を挟む各フランジ65;65に配設された受け部63Hには、当該受け部63Hによって脱落不能とされ、内部における回転が許容される球部64Iを両端部に備えたシリンダーピストン63Gが配設される。シリンダーピストン63Gは、上述の機構と同様に筒連結部61の周方向に等間隔となるように配設され、制御装置5によって各シリンダーピストン63Gの伸長を制御することにより、筒連結部61を全方位に曲げることが可能となる。
折曲装置の例5
折曲装置63を例えば図8に示すように、前述の伸縮ユニット63Aに接続されたワイヤ63Iを牽引することにより筒連結部61を曲げる構成としてもよい。具体的には、伸縮ユニット63Aの一端をフランジ65に固定するとともに、伸縮ユニット63Aの他端にワイヤ63Iの一端を連結する。筒連結部61の周囲には、半径方向に突出するワイヤ挿通部63Kが周方向に等間隔(例えば90度間隔)に形成される。軸方向に隣接する各ワイヤ挿通部63K同士は、軸方向に所定の間隔を有して離間しており、図外の挿通孔を介してワイヤ63Iが挿通される。ワイヤ63Iの他端部には、固定部63Jが取り付けられ、上方に位置する伸縮ユニット63Aから最も遠い位置にあるワイヤ挿通部63Kに対して固着される。図8(b)に示すように、当該機構において、制御装置5が伸縮ユニット63Aに対する流体の給排を制御し、一部の伸縮ユニット63Aを収縮させてワイヤ63Iを伸縮ユニット63A側に牽引し、他部の伸縮ユニット63Aを伸長させてワイヤ63Iを伸縮ユニット63Aから離れる方向に押し出すことによって、各ワイヤ挿通部63K同士が近接又は離間するため、筒連結部61を全方位に曲げることが可能となる。
折曲装置の例6
スカート部7と先端側円筒62Aとを連結する先端側の筒連結部61を曲げる折曲装置63については、図9に示すように上述の折曲装置の例4と同様に、球部64Iを両端部に備えたシリンダーピストン63Gを受け部63Hによって回転自在に拘束する球面ジョイントを用いた構成としてもよい。当該構成によれば、筒連結部61を全方位に曲げることが可能となり、スカート部7を掘削方向に応じて自在に曲げることが可能となる
スカート部7は、後端開口の直径が、円筒体62の先端開口の直径と対応するように形成され、先端開口の直径が、後端開口の直径よりも大きい寸法に形成されて、かつ、スクリュ24の螺旋羽根22の先端の回転径よりも小さい寸法に形成された筒体により構成される。即ち、スカート部7の筒孔の直径は、後端開口側から先端開口側に向かうに従って徐々に漸増するように形成される。つまり、スカート部7の筒孔の内周面は、円錐台の外周面と対応した面に形成されている。
図1に示すように、筒状体6及びスカート部7の筒孔を貫通して筒状体6の後端開口6eより後方に突出するスクリュ24の後端に連結されたモータ51が、モータ固定部52に固定される。そして、当該モータ固定部52が支持部53を介して筒状体6の後端のフランジに連結されていることで、筒状体6の中心軸とスクリュ24の中心軸とが一致して、かつ、スクリュ24の先端側がスカート部7の先端開口7eよりも前方に位置するように、スクリュ24が配置される。また、スクリュ24の先端側がスカート部7の先端開口7eよりも前方に位置し、かつ、スクリュ24の螺旋羽根22の先端の回転径がスカート部7の先端開口7eの外周の直径よりも大きく形成されていることにより、既に掘削した掘削穴の内壁から掘削土が崩れて穴底側に落下した場合でも、当該崩れた掘削土がスクリュ24により後方に搬送されるので、効率よく掘削することができる。
尚、筒状体6の筒連結部61及び掘削具20の軸連結部26は、筒状体6及び掘削具20の中心軸と直交する同一平面上、又は、当該同一平面近傍位置に設けられることが好ましい。このようにすることで、筒連結部61を曲げた場合に追従して曲がる軸連結部26の追従性が良好になり、掘削装置2の進行方向制御を正確に行うことができるようになる。
即ち、実施形態1の掘削装置2は、掘削具20と、筒内に掘削具20が設置された状態で折曲可能に構成された筒状体6と、掘削具20の駆動源としてのモータ51と、制御装置5とを備え、筒状体6は、複数の分割円筒62A,62B,62Cの端部同士が折曲可能な筒連結部61を介して連結されるとともに、筒連結部61を折曲させる折曲装置63を備え、掘削具20は、回転軸21が筒状体6の中心軸に沿って延長するように筒状体6の内側に配置され、制御装置5が、モータ51を制御して掘削具20の回転軸21を回転させるとともに、折曲装置63を制御して筒連結部61を折曲させることにより、筒連結部61の折れ曲がりに追従して掘削具20の軸連結部26が折れ曲がるように構成されたことにより、曲進掘削が可能な掘削装置2となる。
図1に戻り、推進装置3について説明する。
推進装置3は、筒状体6の周囲に設けられた複数の推進ユニット8を備えて構成される。各推進ユニット8は、先端側円筒62A、中間側円筒62B、後端側円筒62Cの筒の外周面に配設される。
図10は、推進ユニット8の一例を示す概略断面図である。なお、各推進ユニット8の構成は同様であるので、中間側円筒62Bに配置された推進ユニット8を例として説明する。図10に示すように、推進ユニット8は、内周面側に前述のスクリュ24を挿通可能な空間を有する略円筒状の中間側円筒62Bの外周面側に配設される。推進ユニット8は、中間側円筒62Bを取り囲むように軸方向に延長する円筒状の外郭筒81A;81Bと、当該外郭筒81A;81Bを互いに軸方向に連結すると共に外郭筒81A;81Bの伸縮動作を許容する伸縮部81Cと、外郭筒81A;81Bの軸方向に渡って延長し、外郭筒81A;81Bの周囲を取り囲む弾性膨張体82とを備える。外郭筒81A;81Bのそれぞれの一端側には、前述のフランジ65が設けられている。伸縮部81Cは、例えば、可撓性を有する部材により構成され、その軸方向に沿って伸縮可能な蛇腹状に形成される。伸縮部81Cの両端部の内周面は、外郭筒81A;81Bの両端部の外周面に液密かつ強固に固定される。弾性膨張体82は、前述の伸縮体63bと同様に内部に、軸方向に沿って延長する複数のカーボンロービング繊維等により形成された繊維層が内挿されており、当該繊維層の両端部は、弾性膨張体82と共に外郭筒81A;81Bの外周面に対して強固に固定される。当該構成により、推進ユニット8内には、外郭筒81A;81Bと弾性膨張体82との間に流体を導入可能な気室Sが形成される。気室S内には、制御装置5の制御によって、一方の外郭筒81Bにおいてフランジ65を貫通して気室Sに至る貫通孔として設けられた給排孔83aに図外のチューブ等の流路を接続することにより、油や空気等の流体が給排可能に構成される。気室S内に流体が導入されると、弾性膨張体82は、前述の伸縮体63bと同様に軸方向への伸長が規制されることによって、径方向に膨張(拡径)すると共に、伸縮部81Cが縮められて軸方向に収縮した状態で図1に示す後述のランチャ31や掘削孔の壁面と密に接することが可能となる。そして、拡径した状態から流体が排出されると、拡径した弾性膨張体82が縮径すると共に軸方向に伸長する。このような、拡径及び収縮、縮径と伸長の動作が可能な推進ユニット8を複数備え、制御装置5によって拡径動作及び縮径動作がそれぞれの推進ユニット8に対して所定の周期で繰り返し実行されることにより、いずれかの推進ユニット8が拡径して外周面に接した状態において掘削に必要な反力が得られると共に、拡径した推進ユニットが縮径して外周面から離れた状態において掘削方向(図1では先端側)に伸長するため、蠕動運動による推進力を得ることができる。なお、スクリュ24は、軸方向の長さが、上記推進装置3の蠕動運動による軸線方向の長さの変化を考慮して設定されている。
なお、推進ユニット8を備えない掘削装置を用い、掘削具の回転軸を回転させるだけで地盤Eを掘り下げていく場合、掘り進めるに従って土圧が重力に勝って掘削装置による掘削が進まなくなる可能性がある。しかしながら、推進ユニット8を備えた掘削推進装置1を用いれば、推進ユニット8と壁との摩擦を利用した蠕動運動により掘削推進装置1が掘進するため、土圧に関係なく、曲進掘削が可能となる。
図1において、31は掘削装置の発進基地(ランチャ)であり、この発進基地(ランチャ31)は、例えば先端開口縁が鋭利に形成された円筒体により構成される。
また、図1に示すように、筒状体6の後端には、筒状体6の後端開口6eより後方に排出される掘削土を後方に導く排出路41が連結される。そして、モータ固定部52を筒状体6の後端に連結する支持部53には、筒状体6の後端開口6eと排出路41とを連通させる連通孔54が形成されている。
従って、モータ51を駆動してスクリュ24を回転させることにより、スクリュ24の先端の掘削ビット23により掘削された掘削土がスクリュ24の螺旋羽根22の螺旋運動によって筒状体6の筒孔内の後方に搬送され、後端開口6eより排出され、かつ、連通孔54を介して排出路41に排出されるように構成されている。
排出路41の後方には図外の掘削土収容部が設けられる。即ち、抽出装置4は、少なくとも、連通孔54を通過して後方に搬送されてくる掘削土を収容する掘削土収容部と、連通孔54から当該掘削土収容部への掘削土の排出路41とを備えた構成である。尚、掘削土収容部の大きさは、例えば調査に必要となる掘削土の量に応じて変更可能に構成される。
即ち、抽出装置4は、掘削具20の掘削ビット23により掘削されて螺旋羽根22の螺旋回転により後方に搬送される掘削土を収容する掘削土収容部を備え、例えば当該掘削土収容部が排出路41の後方に着脱可能に構成されている。
従って、掘削具20の掘削ビット23により掘削されて螺旋羽根25の螺旋回転により後方に搬送される掘削土が掘削土収容部に収容され、掘削終了後、掘削土収容部を取り外して、掘削土を回収できるように構成されている。
実施形態に係る掘削推進装置1は、例えば、海底下調査において使用される。この場合、実施形態1の掘削推進装置1を遠隔操縦して海底地盤を掘削する。また、本調査においては、土圧の関係から推進ユニット8に供給する流体を油とし、油圧によって拡径,縮径動作させることが好ましい。具体的には、まず、ランチャ31内に掘削装置2及び推進装置3を備えた掘削推進装置1を海底に沈め、ランチャ31の先端開口縁を海底地盤に突き刺す。そして、制御装置5により、モータ51及び推進ユニット8を制御して掘削推進装置1を掘進させる。この場合、最初は、スクリュ24の回転、及び、推進ユニット8とランチャ31の内壁との摩擦を利用した蠕動運動によって、掘削装置2及び推進装置3が海底地盤を掘進し始める。そして、推進ユニット8が海底地盤を掘削した掘削孔内に入った場合には、スクリュ24の回転、及び、推進ユニット8と掘削孔の内壁との摩擦を利用した蠕動運動によって掘削装置2、推進装置3及び抽出装置4が海底地盤をさらに掘進する。なお、蠕動運動を生じさせるには、図1に示す状態から先端側円筒62A、中間側円筒62B、後端側円筒62Cに配設された推進ユニット8を所定の周期で順次拡径,縮径動作させれば良い。また、掘削装置2の掘進方向を変更は、制御装置5により複数の実施形態を用いて示した折曲装置63を制御して筒連結部61を曲げ、当該筒連結部61に追従させるように軸連結部26を曲げることにより行われる。
そして、海底に沿って海底地盤中を掘進する作業を行った後に、掘削装置2及び推進装置3を海底に向けて曲げるように制御して、掘削装置2及び推進装置3を海底に戻し、かつ、掘削装置2、推進装置3及び抽出装置4を海面に浮上させて回収する。そして、抽出装置4の掘削土収容部に収容されている掘削土を採取して所望の調査を行う。
上記実施形態に係る掘削推進装置1によれば、掘削具20の周りに配置された筒状体6を曲げる構造として、制御装置5が筒状体6の折曲装置63を制御して筒連結部61を曲げることにより、掘削具20の軸連結部26も追従して曲がるように構成されているので、曲進掘削が可能となり、広い範囲の地盤調査等が可能となる。
また、上記実施形態係る掘削具20によれば、回転軸21と、回転軸21に沿った方向に螺旋状に延長するように回転軸21の周りに設けられた螺旋体としての螺旋羽根22と、回転軸21及び螺旋羽根22の先端側に設けられた掘削手段としての掘削ビット23とを備え、回転軸21が折曲可能に構成されたので、曲進可能な掘削具を得ることができる。
また、上記実施形態に係る筒状体6によれば、複数の分割円筒62A,62B,62Cの端部同士が、折曲可能な筒連結部61を介して連結されるとともに、制御装置5によって制御され、筒連結部61の少なくとも1つを折曲させる折曲装置63を備え、制御装置5が折曲装置63を制御することよって筒連結部61が折曲するように構成されたので、制御装置5による制御で折曲可能でかつ折曲角度を調整可能な筒状体6を得ることができる。
そして、回転軸21が筒状体6の中心軸に沿って延長するように当該筒状体の内側に掘削具20が配置されて掘削装置2が構成されていることにより、曲進掘削が可能な掘削装置2を得ることができる。
即ち、折曲可能に構成された筒状体6内に掘削具20を設置し、筒状体6の筒連結部61を折り曲げるように制御することによって、掘削具20の軸連結部26を折り曲げて、曲進掘削を行う掘削方法を実現可能となった。
なお、上記例では、筒状体6を金属等の剛体により形成された複数の分割円筒62A,62B,62Cを筒連結部61で連結することにより、折曲可能な構成としたが、筒状体6を例えば可撓性を有するゴムやコイルばね等により構成し、筒連結部61を省略した構成としてもよい。
尚、上記実施形態では、筒状体6のすべての折曲装置63を制御装置で制御する、即ち、筒状体6のすべての筒連結部61をアクティブ構造にして制御により曲げる方式を例示したが、筒状体6の先頭側の筒連結部、即ち、先端側円筒62Aの前端とスカート部7の後端とを連結する先頭側の筒連結部61を折曲させる折曲装置63のみを制御装置5で制御して、先頭側の筒連結部61以外の筒連結部61は、先頭側の筒連結部61の曲がりに追従して曲がるように構成してもよい。即ち、筒状体の先頭側の筒連結部61のみを折曲装置63を備えたアクティブ構造にして制御装置5の制御によって曲げるようにし、先頭側の筒連結部61以外の筒連結部61については、折曲装置63を備えないパッシブ構造にして追従させる方式としてもよい。
また、上記実施形態では、筒状体6の筒連結部61をアクティブ構造にして制御により曲げる方式とするとともに、掘削具20の軸連結部26をパッシブ構造にして筒状体6の曲げに追従させる方式とした構成の掘削推進装置1を例示したが、掘削具20の軸連結部26をアクティブ構造にして制御により曲げる方式とするとともに、筒状体6の筒連結部61をパッシブ構造にして掘削具20の曲げに追従させる方式とした構成の掘削推進装置1としてもよい。掘削具20をアクティブ構造とする場合には、例えば図4乃至図8で例示した折曲装置63を中空状とした回転軸21の内部に収容する構成とすれば良い。このような構成とすれば、筒状体6に設けられた折曲装置63を省略でき、筒状体6を掘削具20の折曲に対して追従させることができる。また、筒状体6及び掘削具20の両方にいずれかの折曲装置63を配設することにより、両構成をアクティブ構造とすることも可能である。
また、掘削具20は、軸連結部26が、可撓性を有した材料、例えば、ゴム、あるいは、コイルばねなどの弾性体により形成された構成であってもよい。
また、掘削具20は、軸連結部26を備えずに、回転軸のすべてが可撓性を有した材料、例えば、ゴム、あるいは、コイルばねなどの弾性体により形成されて、当該ゴムにより形成された回転軸、あるいは、コイルばねにより形成された回転軸の周りに螺旋体が設けられた構成であってもよい。
また、筒状体6を剛体として形成すると共に、予め折曲された構成としてもよい。本実施形態に係る掘削具20によれば、当該折曲された筒状体6に対しても配設できるため、掘削具20の回転によって、筒状体6の折曲形状に沿って掘削することが可能となる。なお、当該構成を採用した場合、掘削の進路が筒状体6によって規定される。
また、上述した筒状体6と、制御装置5と、筒状体6の各筒部(分割円筒62A,62B,62C)の外周面に取付けられて筒部の中心軸に沿った方向に伸縮可能に構成された推進ユニット8(伸縮ユニット)とを備え、制御装置5が推進ユニット8の伸縮を制御することで、前記推進ユニット8が接触面との摩擦を利用した蠕動運動を行って移動するように構成された筒状移動体を得ることができる。例えば、本出願人による発明である特開2015−152169号公報に開示された管状移動体の代わりに上記構成からなる筒状移動体を用いれば、制御装置5により筒状体6の折曲装置63を制御して筒連結部61を折曲げることが可能となり、例えば、配管内検査等において管内の曲路をスムーズに移動させることが可能な筒状移動体を提供できる。即ち、制御装置5による制御で折曲可能でかつ折曲角度を調整可能な筒状体6を有して曲路をスムーズに移動させることが可能な筒状移動体を提供できる。
また、筒部の数をさらに増大し、筒部の端部同士を連結する筒連結部61毎に折曲装置63を備えた構成とすることで、筒状体6の曲げ角度をより細かく調整可能な掘削装置、あるいは、管状移動体となり、曲進掘削、あるいは、曲進をスムーズに行える掘削装置、あるいは、管状移動体を提供できるようになる。
また、上記実施形態おいては、直線状に延長するランチャ31によって、掘削推進装置1の初期の掘進方向を設定するものとして説明したが、地盤に対するランチャ31の傾斜角度を変更することや、ランチャ31の形状を予め折曲された形状とし、任意の深さまで突き刺すことにより、任意の方向に向けて掘削を開始させることができる。
図11は、推進ユニット8の他の実施形態を示す図である。推進ユニット8は、概略、上記筒状体6が貫通し、当該筒状体6の外周に沿って軸線方向に摺動可能に形成された一対の軸方向可動部材91;91と、各一対の軸方向可動部材91;91の間に配置され、放射状に径方向へ進退可能に支持された複数の径方向可動部材100と、軸方向可動部材91と径方向可動部材100を連動して作動させるためのリンク機構92と、一対の軸方向可動部材91を互いに近接離間させる駆動源となるモーター93と、モーター93の回転駆動を一対の軸方向可動部材91に伝達する伝達機構99とを備える。
リンク機構92は、各軸方向可動部材91;91の対向面のそれぞれに突設された支持部材94と、各支持部材94に設けられた2個の軸部95と、各軸部95により一端が回動自在に軸支された二本ずつの平行なアーム96とを備え、各アーム96;96の他端部は径方向可動部材(加圧部材)100に対して軸部97;97によって回動自在に支持される四節平行リンク機構により構成される。
モーター93は、一方の軸方向可動部材91に設けられ、制御装置5によって駆動が制御される。モーター93は、一方の軸方向可動部材91に、少なくとも一個以上、本実施形態では、2個搭載される。伝達機構99は、ボールねじ機構により構成され、他方の軸方向可動部材91の対向面91aから一方の軸方向可動部材91に向けて延長する柱91Aの頂部に設けられたボールナット99Aに、モーター93に連結され、一方の軸方向可動部材91から他方の軸方向可動部材91に向けて延長するボールねじ99Bを螺合することで構成される。
図12は、推進ユニット8の伸縮動作を示す図である。図12(a)に示すように、例えば、制御装置5がモーター93を右回転させたときには、ボールねじ99Bがボールナット99Aに螺入され、軸方向可動部材91;91が近接し、径方向可動部材100が半径方向外側に移動して推進ユニット8の軸方向長さが収縮するとともに外径が拡径する。また、図12(b)に示すように、制御装置5がモーター93を左回転させたときには、ボールねじ99Bがボールナット99Aに螺出され、軸方向可動部材91;91が離間し、径方向可動部材100が半径方向内側に移動して推進ユニット8の軸方向長さが伸長するとともに外径が縮径する。
なお、本実施形態における軸方向可動部材91;91は、上記実施形態におけるフランジ65;65に対応する。このような推進ユニット8を採用した場合であっても、拡径動作及び縮径動作がそれぞれの推進ユニット8に対して所定の周期で繰り返し実行されることにより、いずれかの推進ユニット8が拡径して外周面に接した状態において掘削に必要な反力が得られると共に、拡径した推進ユニットが縮径して外周面から離れた状態において掘削方向に伸長するため、蠕動運動による推進力を得ることができる。
2 掘削装置、5 制御装置、6 筒状体、20 掘削具、21 回転軸、
22 螺旋羽根(螺旋体)、23 掘削ビット(掘削手段)、26 軸連結部、
28 螺旋羽根部(螺旋部)、51 モータ(駆動源)61 筒連結部、
63 折曲装置。

Claims (6)

  1. 回転軸と、当該回転軸に沿った方向に螺旋状に延長するように回転軸の周りに設けられた螺旋体と、前記回転軸及び螺旋体の先端側に設けられた掘削手段とを備え、
    前記回転軸が折曲可能に構成されたことを特徴とする掘削具。
  2. 前記回転軸は、複数本の剛体軸の端部同士が軸連結部を介して折曲可能でかつ回転力を伝達可能なように連結されて構成されたことを特徴とする請求項1に記載の掘削具。
  3. 前記螺旋体は、前記軸連結部の周囲を覆うように設けられた折曲可能な螺旋部を備えたことを特徴とする請求項2に記載の掘削具。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の掘削具と、
    内部に前記掘削具が設置された状態で予め折曲された筒状体と、
    を備えた掘削装置であって、
    前記掘削具は、前記回転軸が前記筒状体の中心軸に沿って延長するように前記筒状体の内部に配置され、
    前記掘削具が、前記筒状体の折曲に沿って折曲し、当該掘削具の回転による掘削の進路を変更可能とした掘削装置。
  5. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の掘削具と、内部に前記掘削具が設置された状態で折曲可能に構成された筒状体と、
    を備えた掘削装置であって、
    前記筒状体は、複数の筒体の端部同士が折曲可能な筒連結部を介して連結され、
    前記折曲可能に構成された掘削具又は前記筒状体の筒連結部、或いはこれらの両方を折曲させる折曲装置を備え、
    前記掘削具は、前記回転軸が前記筒状体の中心軸に沿って延長するように前記筒状体の内部に配置され、
    前記折曲装置が前記掘削具又は前記筒状体の筒連結部或いはこれらの両方を折曲させることにより、前記掘削具の回転による掘削の進路を変更可能とした掘削装置。
  6. 前記筒状体の周囲に前記掘削具の回転軸の半径方向への拡径時に収縮し、縮径時に伸長する複数の推進機構を備えたことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の掘削装置。
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