JP2017160699A - パネル回転用ラック装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】側端面に突部を有する平積みされた複数のパネルを、まとめて簡単に立て起こすことのできるパネル回転用ラック装置を提案する。【解決手段】本発明に係るパネル回転用ラック装置(1)は、側端面に突部(20)を有する複数のパネル(2)が積載されるラック(3)と、複数の緩衝部材(4)とを備える。ラック(3)は、複数のパネル(2)が平積みされる底部材(30)と、底部材(30)の端部に垂直に設けられる側部材(31)と、を備える。複数の緩衝部材(4)のそれぞれは、複数のパネル(2)のうちの1つに対して着脱自在であり、前記側端面に取り付けられた状態で突部(20)よりも突出するように構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、パネル回転用ラック装置に関する。
特許文献1には、端面に突部を有する平置きのパネルを立て起こす方法として、パネルの端部に取り付けたパネル吊り用連結具をクレーンで吊り上げる方法が記載されている。
特開2012−172346号公報
特許文献1に記載の方法では、平積みされた複数のパネルは、1枚ずつ立て起こす必要があるため、立て起こしに時間がかかる。
平積みされた複数のパネルを一度に回転させる方法としては、クレーンに吊り下げた周知の回転装置のベルトを平積みされた複数のパネルに巻き付けて回転させることが考えられる。しかし、この方法では、パネルの端面の突部が潰れたり、ベルトとの摩擦によりパネルの表面が疵付つくおそれがある。
本発明は、側端面に突部を有する平積みされた複数のパネルを、まとめて簡単に立て起こすことのできるパネル回転用ラック装置を提案することを、目的とする。
本発明に係る態様のパネル回転用ラック装置は、側端面に突部を有する複数のパネルが積載されるラックと、複数の緩衝部材とを備える。
前記ラックは、前記複数のパネルが平積みされる底部材と、前記底部材の端部に垂直に設けられる側部材と、を備える。
前記複数の緩衝部材のそれぞれは、前記複数のパネルのうちの1つに対して着脱自在であり、前記側端面に取り付けられた状態で前記突部よりも突出するように構成されている。
また、本発明に係る他の態様のパネル回転用ラック装置は、側端面に突部を有する複数のパネルが平積みされる底部材と、前記底部材の端部に垂直に設けられる側部材と、前記側部材に設けられる複数の緩衝部とを備える。
前記複数の緩衝部のそれぞれは、前記複数のパネルのうちの1つのパネルの前記側端面を受けるように設けられ、前記側部材からの突出長さが、前記突部の前記側端面からの突出長さよりも長い。
本発明のパネル回転用ラック装置は、側端面に突部を有する平積みされた複数のパネルを、まとめて簡単に立て起こすことができるという効果を奏する。
図1は、第一実施形態のパネル回転用ラック装置を示す正面図である。 図2Aは、同上のパネル回転用ラック装置のラックを示す斜視図であり、図2Bは、同上のパネル回転用ラック装置の複数の緩衝部材の1つを示す斜視図である。 図3A,図3B,図3Cは、同上のパネル回転用ラック装置を用いてパネルを立て起こす方法を示す正面図である。 同上のパネル回転用ラック装置を示す正面図であり、荷崩れした複数のパネルが積載された状態を示す図である。 図5A,図5B,図5Cは、同上のパネル回転用ラック装置の回転後のパネルの積載状態を示す正面図である。 同上のパネル回転用ラック装置からパネルを取り出す方法の一例を示す正面図である。 図7A,図7B,図7Cは、同上のパネル回転用ラック装置からパネルを取り出す方法の他例を示す正面図である。 同上のパネル回転用ラック装置の緩衝部材の変更例を示す斜視図である。 図9A,図9B,図9Cは、図8に示す緩衝部材を備えるパネル回転用ラック装置からパネルを取り出す方法を示す部分斜視図であり、パネルの図示を省略した図である。 同上のパネル回転用ラック装置の緩衝部材の変更例を示す斜視図である。 図11A,図11B,図11C,図11Dは、図10に示す緩衝部材を備えるパネル回転用ラック装置からパネルを取り出す方法を示す部分斜視図である。 図12Aは、同上のパネル回転用ラック装置の変更例を示す正面図であり、パネルが平積みされた状態の図である。図12Bは、同上のパネル回転用ラック装置の変更例を示す正面図であり、回転の途中の状態の図である。図12Cは、同上のパネル回転用ラック装置の変更例を示す正面図であり、パネルが立て置きされた状態の図である。 図12Cのときのパネル回転用ラック装置からパネルを取り出す方法を示す正面図である。 図14Aは、同上のパネル回転用ラック装置の緩衝部材の変更例を示す斜視図であり、図14Bは、同上の緩衝部材の変更例が、パネルに取り付けられた状態を示す正面図である。 図15は、第二実施形態のパネル回転用ラック装置を示す正面図である。 図16Aは、第三実施形態のパネル回転用ラック装置を示す正面図であり、図16Bは、図16AのA部分の一部破断正面図である。
本発明は、パネル回転用ラック装置に関し、詳しくは、積載された複数のパネルを90度回転させるための技術に関する。
(第一実施形態)
図1〜図7に基づいて、第一実施形態のパネル回転用ラック装置1について説明する。
図1に示すパネル回転用ラック装置1は、側端面に突部20を有する複数のパネル2を、図3A,図3B,図3Cに示すように、平積み状態から立て置き状態へと回転させるための装置である。立て置き状態における各パネル2は、鉛直方向に対して略平行な姿勢となる。
パネル回転用ラック装置1は、複数のパネル2が積載されるラック3と、複数の緩衝部材4とを備える。本明細書では、図1に示す状態を基準とし、図1の矢印Xで示す方向を右方向とし、矢印Zで示す方向を上方向として、各構成について説明する。図2Aの矢印Yで示す方向が、前方向である。
複数のパネル2のそれぞれは、建築用のパネルであり、例えば、外壁材や屋根材である。複数のパネル2は、それぞれの端部同士が接続される状態で建物の躯体に並べて取り付けられる。本実施形態では、複数のパネル2は、同一の形状及び大きさであるが、左右方向の長さや前後方向の長さが互いに異なってもよい。
本実施形態では、パネル2は、前後方向を長手方向とし、左右方向を短手方向とし、上下方向を厚み方向とする平面視略長方形状の板材である。パネル2は、その前後方向の中央部分が、ラック3上に積載される。パネル2の前後方向の長さは、例えば、ラック3の前後方向の長さの2〜3倍である。パネル2の前後方向の長さは、例えば、3〜7mである。パネル2の左右方向の長さは、ラック3の左右方向の長さよりも短い。
パネル2は、左の側端面に、左方に突出する突部20を有する。パネル2の左の側端面は、立て置き状態において下方を向く面である。突部20は、パネル2の左の側端面のうちの上端部から左方に突出している。突部20は、パネル2の左の側端面に、前後方向に亘って位置する。
パネル2はさらに、左の側端面のうちの突部20よりも下方の部分に、左方に突出する嵌め込み用の凸部21を有し、右の側端面のうち突部20に対応する部分に、凹段部22を有し、右の側端面のうち凸部21に対応する部分に、凹部23を有する。凹部23は、上下一対の側壁230,231を有する。突部20と凸部21はそれぞれ、パネル2の左の側端面に、前後方向に亘って位置し、凹段部22と凹部23はそれぞれ、パネル2の右の側端面に、前後方向に亘って位置する。並べて配置された2枚のパネル2は、一方のパネル2の凸部21が他方のパネル2の凹部23に嵌まることで、端部同士が接続される。このとき、一方のパネル2の突部20は、他方のパネル2の凹段部22内に収まる。
パネル2は、2枚の金属板24,25の間に芯材26を挟んだ、長尺で単位重量が比較的軽量なサンドイッチパネルである。金属板24,25のそれぞれは、フラットな金属板をロール加工やプレス加工することによって所望の形状で形成されたものである。フラットな金属板は、厚みが0.27〜1.6mm程度であって、塗装鋼板、亜鉛めっき鋼板、アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板、ガルバリウム鋼板(登録商標)、エスジーエル(登録商標)鋼板等であるが、これに限定されない。
突部20は、上側の金属板24の左端部の折り返された部分で構成されている。凹部23の上側の側壁230は、上側の金属板24の右端部の折り返された部分で構成されている。凹部23の下側の側壁231は、下側の金属板25の右端部の折り返された部分で構成されている。
芯材26は、樹脂発泡体または繊維状無機材またはその組み合わせであり、断熱性や耐火性を有する。樹脂発泡体は、例えば、ポリイソシアヌレートフォームやウレタンフォームやフェノールフォームなどである。繊維状無機材は、例えば、ロックウールやグラスウールなどをバインダー等で固めたブロック体を複数並べて1枚の板状に配置したものである。芯材26のうちパネル2の周端部に位置する芯材は、例えば、石膏や珪酸カルシウムなどの耐火性の高い無機材である。
パネル2は、金属板24の上面と金属板25の下面のそれぞれに、疵付き防止用のフィルムが貼られている。そのため、パネル2は、複数平積みされても、表面が疵付きにくい。各フィルムは、パネル2を建物の躯体に取り付ける直前や、取り付けた後にパネル2から剥がされる。
パネル2は、例えば、スキッド材上に複数平積みされ、スキッド材に対して帯等で固定された状態で、施工現場へと搬送される。複数のパネル2は、全体がビニール製の梱包材等で覆われた状態で、スキッド材上に積載される。
図1及び図2Aに示すように、ラック3は、底部材30と、底部材30の端部に垂直に設けられる側部材31と、底部材30のうち側部材31から離れた部分に設けられる連結部6とを備える。底部材30には、複数のパネル2が平積みされる。連結部6は、吊り上げ装置5に連結可能な構造を有する。底部材30と側部材31は、正面視L字状に連結されている。
底部材30は、本実施形態では、平面視矩形枠状である。底部材30は、前底枠材300と、後底枠材301と、左底枠材302と、右底枠材303とを含む。底枠材300,301,302,303は、平面視矩形枠状に並んでおり、長手方向の端部同士が固定されている。
側部材31は、側面視略H字状である。側部材31は、前底枠材300の左端部に垂直に設けられた前側枠材310と、後底枠材301の左端部に垂直に設けられた後側枠材311と、前側枠材310と後側枠材311の上下方向の一部間に介在する横枠材312とを有する。前側枠材310と後側枠材311は平行であり、横枠材312は、左底枠材302に対して平行である。横枠材312は、前側枠材310の上端部に前端部がねじ固定され、後側枠材311の上端部に後端部がねじ固定されている。横枠材312は、前側枠材310及び後側枠材311に対して、着脱自在である。
枠材300,301,302,303,310,311,312のそれぞれは、例えば、角形鋼管である。前底枠材300と後底枠材301のそれぞれは、右端の開口が閉塞部材304で閉塞されている。前側枠材310と後側枠材311のそれぞれは、上端の開口が閉塞部材313で閉塞されている。
吊り上げ装置5に連結可能な構造を有する連結部6は、本実施形態では、ねじの頭部がリング形状に設けられたアイボルトである。連結部6は、前底枠材300の右端の閉塞部材304と、後底枠材301の右端の閉塞部材304のそれぞれに1つずつ設けられている。
ラック3はさらに、側部材31のうち底部材30から離れた部分に設けられる第二連結部7を備える。第二連結部7は、吊り上げ装置5に連結可能な構造を有する。
第二連結部7は、本実施形態では、連結部6と同様に、ねじの頭部がリング形状に設けられたアイボルトである。第二連結部7は、前側枠材310の上端の閉塞部材313と、後側枠材311の上端の閉塞部材313のそれぞれに1つずつ設けられている。
なお、連結部6,7は、アイボルトに限らず、従来周知の他の連結用の部材や、枠材300,301,310,311に設けられた貫通孔でもよい。
複数の緩衝部材4のそれぞれは、複数のパネル2のうちの1つに着脱自在であり、パネル2の側端面に取り付けられた状態で突部20よりも側部材31側に突出するように構成されている。
図2Bには、複数の緩衝部材4のうちの1つが示されている。緩衝部材4は、略直方体状のブロック体であり、前後方向が長手方向である。緩衝部材4は、衝撃吸収性のある素材で形成され、例えば、発泡スチロール製である。緩衝部材4の前後方向の長さは、側枠材310,311の前後方向の長さよりも長い。
緩衝部材4には、突部20を収めるための凹み40が設けられている。本実施形態では、凹み40は、緩衝部材4の上面のうちの右半部に、前後方向に亘って設けられている。凹み40の左右方向の長さは、パネル2の突部20の先端から凸部21の先端面(左面)までの左右長さよりも若干長い。緩衝部材4の左右方向の長さは、パネル2の突部20の先端から凸部21の先端面(左面)までの左右長さのおよそ2倍である。
図1に示すように、本実施形態では、緩衝部材4は、上下に並ぶ2枚のパネル2の突部20間に、緩衝部材4の一部(右半部)が挟まれることで、パネル2の、突部20を有する側端部(つまり左の側端部)に取り付けられる。この取付状態において、緩衝部材4の右面が、パネル2の凸部21の先端面(つまりパネル2の側端面)に当たり、パネル2の突部20が、緩衝部材4の凹み40に収まることができる。なお、緩衝部材4は、取付状態において、緩衝部材4の右面が、パネル2の凸部21の先端面から多少離れて位置してもよい。緩衝部材4は、側部材31に対して固定されておらず、側部材31とは別体である。緩衝部材4は、上下に並ぶ2枚のパネル2の突部20間に挟まれることで、この間から外れ落ちにくくなっている。
なお、最下部に位置するパネル2に対しては、緩衝部材4は、このパネル2の突部20と、底部材30との間に挟まれて、取り付けられる。
緩衝部材4は、パネル2の左の側端面のうち、側部材31に対向する部分に取り付けられる。本実施形態では、緩衝部材4は、パネル2の左の側端面のうち前側枠材310に対向する部分と、後側枠材311に対向する部分に、それぞれ1つずつ取り付けられる。一方の緩衝部材4は、側方から視て、その前後方向の中央部が、前側枠材310に重なるように取り付けられ、他方の緩衝部材4は、側方から視て、その前後方向の中央部が、後側枠材311に重なるように取り付けられる。なお、緩衝部材4は、前側枠材310から後側枠材311へ亘る前後長さのものでもよい。
ラック3の連結部6,7を吊り上げる吊り上げ装置5は、ラック3の吊り上げ操作とラック3の回転操作が行える装置であり、例えば、クレーンとウインチとワイヤーを含む。
続いて、上述したラック3と複数の緩衝部材4とを用いて、複数のパネル2を平積み状態から立て置き状態に回転させる方法について説明する。
まず、図3Aに示すように、地面や床に置かれたラック3の底部材30上に、複数のパネル2が平積みされる。このとき、複数のパネル2は、底部材30上のうち側部材31に寄せた位置に平積みされる。底部材30上には、スキッド材上に平積みされた複数のパネル2が、スキッド材と共に積載されてもよいし、スキッド材は取り外して複数のパネル2だけが積載されてもよい。底部材30上への複数のパネル2の積載は、クレーンやフォークリフト等で行われる。なお、底部材30上には、パネル2が1枚ずつ水平姿勢で積載されてもよい。
次いで、複数のパネル2のそれぞれの突部20を有する側端部に、緩衝部材4が取り付けられる。このとき、各パネル2の側端部のうち前側枠材310に対向する部分と後側枠材311に対向する部分のそれぞれに、緩衝部材4が取り付けられる。なお、緩衝部材4は、パネル2を底部材30上に載せる前に、各パネル2に取り付けられてもよい。なお、パネル2と前底枠材300との間や、パネル2と後底枠材301との間には、発泡スチロールやスポンジ等のクッション材を挟み込んでもよい。
次いで、ラック3の連結部6と、第二連結部7にそれぞれ、吊り上げ装置5が接続される。
次いで、図3B,図3Cに示すように、吊り上げ装置5によってラック3の連結部6,7の上げ下げ操作が行なわれて、ラック3の底部材30が鉛直方向に対して略平行となり、側部材31が水平方向に対して略平行となる姿勢へと、ラック3が回転される。なお、ラック3の回転は、地面や床から上方に離れた位置で行われてもよいし、底部材30と側部材31の外側の角部分を地面や床に当てた状態で、この角部分を支点にして行われてもよい。
以上のようにラック3が回転されることで、図3Cに示すように、ラック3に平積みされた複数のパネル2は、90度回転されて、ラック3に立て置き状態で積載される。このラック3の回転の際、複数のパネル2の左の側端部にはそれぞれ緩衝部材4が取り付けられているため、各パネル2の突部20が側部材31に衝突して変形することを防止される。また、立て置き状態においても、各パネル2と側部材31との間には緩衝部材4が介在するため、各パネル2の突部20が側部材31に接触して変形することが防止される。
なお、図4に示すようにラック3上に平積みされている複数のパネル2が荷崩れを起こして、一部または全部のパネル2及び緩衝部材4が側部材31から離れて位置する場合でも、ラック3は回転させることができる。このとき、各緩衝部材4によって、各パネル2の突部20が側部材31に衝突して変形することを防止される。また、このように複数のパネル2が荷崩れにより左側の端部の位置が多少揃っていない場合でも、各パネル2の、突部20を有する側端部には、緩衝部材4を取り付けておくことが可能である。
また、本実施形態では、ラック3は、鋼製であり、各枠材300,301,310,311に各枠材302,303,312が架け渡されて一体化されているため、一定以上の強度を有し、さらに、パネル2の長さ方向に対して一定の長さ寸法を有する。そのため、本実施形態では、ラック3自体が撓みにくく、またラック3に積載される各パネル2も一定の長さ寸法が保持されるため、積載された各パネル2の撓みの発生を抑制することができる。また、本実施形態では、複数のパネル2は、ラック3に対して緩衝部材4やクッション材が間に介在する状態で積載され、この状態でラック3ごと回転されるため、パネル2の表面がラック3に当たって疵付くことも抑制できる。
回転後のラック3は、例えば、図5Aに示すように、地面や床に置かれたスペーサー100上に、側部材31の左端部が載せられて、側部材31が左側ほど上方に位置するように傾く姿勢で、地面や床に載置される。これにより、立て置き状態の各パネル2を、底部材30に対して立て掛けることができ、各パネル2が倒れてラック3から落ちることが防止される。
また、回転後のラック3は、側部材31が水平となる姿勢で地面や床に載置することも可能である。この場合、例えば、図5Bに示すように、側部材31の左端部から底部材30の上端部へと架け渡される帯部材101によって、立て置き状態の各パネル2の倒れを防止することが好ましい。また、この場合、例えば、図5Cに示すように、底部材30の上端部に接続される正面視略L字状の保持板102によって、立て置き状態の各パネル2の倒れを防止することが好ましい。保持板102は、左端の下方に突出した部分が、最も左側に位置するパネル2の上端部に引っ掛けられ、右端が底部材30の上端部に引っ掛けられて用いられる。
ラック3に立て置き状態で積載されている複数のパネル2は、例えば、図6に示すように、クレーンに接続された吊り具103が取り付けられて、左端に位置するパネル2から順に1枚ずつ取り出される。吊り具103は、例えば、パネル2の凹部23に着脱自在に取り付けられる構造を有する。
また、ラック3に立て置き状態で積載されている複数のパネル2は、例えば、図7A,図7B,図7Cに示すように、フォークリフト104を用いて、一度に複数取り出されてもよい。フォークリフト104は、4本の爪と、パネル2の上端部に引っ掛ける正面視略L字状の保持板105とを有する。フォークリフト104は、前側の2本の爪で、前側枠材310上の緩衝部材4のうちの前側枠材310よりも前後の部位を持ち上げ、後側の2本の爪で、後側枠材311上の緩衝部材4のうちの後側枠材311よりも前後の部位を持ち上げることにより、各パネル2を下端の前後一対の緩衝部材4ごと持ち上げる。このとき、フォークリフト104は、保持板105を、積載される複数のパネル2の上端部に引っ掛けることで、各パネル2の倒れを防止することができる。
なお、フォークリフト104は、爪を2本有し、この2本の爪で、複数の立て置き状態のパネル2の下面のうち、前後一対の緩衝部材4よりも前後方向にずれた部分を持ち上げるものでもよい。この場合、複数のパネル2には、2本の爪のそれぞれが接触する部分に、受け材が取り付けられる。受け材の形状及び材質は、緩衝部材4と同様であってもよいし、緩衝部材4とは異なってもよい。
また、フォークリフト104を用いてパネル2を複数取り出す場合、複数の緩衝部材4のそれぞれは、図8に示す緩衝部材4aであることが好ましい。緩衝部材4aは、側部材31側に開口した溝部41を前後の端部に有する。この場合、図9Aに示すように、フォークリフト104の4本の爪のそれぞれには、溝部41に一対一で嵌め込み可能な複数の突条部106を有するアタッチメント107が取り付けられることが好ましい。この場合、フォークリフト104を用いて、図9B,図9Cに示すように、突条部106の数に対応した枚数のパネル2を、緩衝部材4aと共に、一度に簡単に取り出すことができる。このとき、フォークリフト104上に積載される複数の立て置き状態のパネル2はそれぞれ、下端の緩衝部材4aが位置ズレしにくく、上端も保持板105で保持されるため、安定した状態で取り出すことができる。また、複数の立て置き状態のパネル2が、隙間を介して並んでおり、想定する寸法内に収まっていない場合でも、各突条部106を緩衝部材4aの溝部41に嵌め込むようにすることで、前記隙間を無くして、想定枚数のパネル2を取り出すことができる。
また、フォークリフト104を用いてパネル2を複数取り出す場合、複数の緩衝部材4のうちの1つは、図10に示す緩衝部材4bであることが好ましい。緩衝部材4bは、前後の端部の側部材31側の面とパネル2側の面のそれぞれに、係止溝42を有する。緩衝部材4bは、平積み状態の各パネル2の側端部に緩衝部材4を取り付ける際に、所望の1つのパネル2の側端部に取り付けられる。緩衝部材4bの係止溝42には、図11Aに示すような、引っ掛け具108が着脱自在である。引っ掛け具108は、コ字状の引っ掛け部109と引っ掛け部109から下方に突出した軸部110とを有する。この場合、フォークリフト104の4本の爪のそれぞれには、軸部110が挿入される挿入溝111を有するアタッチメント112が取り付けられることが好ましい。この場合、図11B,図11C,図11Dに示すように、フォークリフト104の4本の爪のアタッチメント112の挿入溝111を、緩衝部材4bに取り付けられた引っ掛け具108の軸部110に合わせることで、左端に位置するパネル2から、緩衝部材4bの上方のパネル2までの複数のパネル2を、緩衝部材4,4bと共に、一度に取り出すことができる。また、複数の立て置き状態のパネル2が、隙間を介して並んでおり、想定する寸法内に収まっていない場合でも、各挿入溝111を緩衝部材4bに取り付けられた引っ掛け具108の軸部110に合わせるようにすることで、前記隙間を無くして、想定枚数のパネル2を取り出すことができる。
また、本実施形態のパネル回転用ラック装置1では、ラック3は、パネル2の回転用としてだけでなく、平積みされた複数のパネル2の搬送用や、立て置きされた複数のパネルの搬送用としての利用も可能である。ラック3の搬送には、レッカーやフォークリフトが用いられる。なお、ラック3の底部材30や側部材31には、搬送用の車輪を設けてもよい。
(変更例)
続いて、上述した第一実施形態のパネル回転用ラック装置1の変更例について説明する。
パネル2は、サンドイッチパネルに限らず、側端面に突部20を有する、ALC板等の他のパネル材でもよい。また、側端面における突部20の位置は、上端部に限定されず、その他の位置であってもよい。この場合、緩衝部材4は、突部20の位置に対応した部分に、突部20を収容するための凹みを有する。
上述した本実施形態のラック3は、底部材30と側部材31を有する正面視L字状のラックであったが、この形状に限定されない。
例えば、ラック3はさらに、図12Aに示すように、側部材31に対して平行に対向して位置するように、底部材30に設けられる第二側部材32と、底部材30に対して平行に対向して位置するように、側部材31に設けられる蓋部材33とを備えてもよい。つまり、ラック3は、正面視略ロ字状のラックでもよい。
第二側部材32は、底部材30の右端部に対して着脱自在である。第二側部材32は、底部材30上に平積みされた複数のパネル2の右端から離れて位置する。蓋部材33は、側部材31の上端部と第二側部材32の上端部のそれぞれに対して着脱自在である。蓋部材33は、平積みされた複数のパネル2のうちの最上部のパネル2との間に、若干の隙間を置いて位置する。
第二側部材32は、前底枠材300の右端部に垂直に設けられた柱状の前第二側枠材と、後底枠材301の右端部に垂直に設けられた柱状の後第二側枠材とを有する。なお、第二側部材32は、前第二側枠材の上端部と後第二側枠材の上端部の間に介在する第二横枠材をさらに有してもよい。蓋部材33は、前側枠材310の上端部と前第二側枠材の上端部間に介在する前蓋枠材と、後側枠材311の上端部と後第二側枠材の上端部間に介在する後蓋枠材とを有する。
正面視ロ字状のラック3では、底部材30が地面や床に載置され、蓋部材33が取り外された状態で、底部材30上に複数のパネル2が平積みされる。そして、ラック3は、図12A,図12B,図12Cに示すように、蓋部材33及び第二側部材32が取り付けられた状態で、吊り上げ装置5によって回転される。回転後のラック3では、立て置き状態の複数のパネル2の側方(左側)に蓋部材33が隣接して位置するため、立て置き状態の各パネル2が倒れることが防止される。
また、回転後のラック3では、図12Cに示すように、第二側部材32を取り外すことで、各パネル2を取り出すことができる。各パネル2の取り出しは、例えば、図13に示すように、クレーンに接続された吊り具103を任意のパネル2に取り付けることで、任意のパネル2を1枚ずつ抜き出すことができる。抜き出し後に形成されるスペースには、スペーサー部材を挿入することで、隣接するパネル2がスペースに倒れることが抑制できる。なお、回転後のラック3では、さらに蓋部材33を取り外すことにより、上述したL字状のラック3と同様の方法で、パネル2を1枚ずつまたは複数同時に取り出すことも可能である。
また、ラック3は、底部材30と側部材31と蓋部材33を有する正面視略コ字状のラックであってもよい。蓋部材33は、側部材31の上端部に対して着脱自在である。この場合でも、回転後のラック3では、立て置き状態の複数のパネル2の側方(左側)に蓋部材33が隣接して位置するため、立て置き状態の各パネル2が倒れることが防止される。
また、緩衝部材4は、発泡スチロール製等の中実のブロック体に限らず、例えば、図14Aに示す緩衝部材4cのように、アルミや鉄等の金属製の中空のブロック体であってもよい。緩衝部材4cは、形状によって衝撃吸収性能を持たせている。緩衝部材4cは、アルミや鉄等の、厚みが例えば0.35〜0.8mmの金属板を、パネル2の突部20を有する側端面に対応した形状に折り曲げて形成される。図14Bに示すように、緩衝部材4cは、パネル2の突部20を収めるための凹み40と、パネル2の凸部21に嵌め合わせるための凹部43を有する。なお、緩衝部材4cは、緩衝部材4aの溝部41や緩衝部材4cの係止溝42をさらに有してもよい。
また、パネル回転用ラック装置1は、連結部6と第二連結部7のうち連結部6のみを有してもよい。この場合、パネル回転用ラック装置1は、例えば、底部材30と側部材31とでなされる外側の角部分を支点とし、連結部6を吊り上げ装置5によって吊り上げることによって、回転させることができる。
また、パネル回転用ラック装置1は、連結部6と第二連結部7のいずれも有さなくてもよい。この場合、パネル回転用ラック装置1は、例えば、フォークリフトや、地面に設置された周知の反転機(ラック3を底部材30側と側部材31側から挟み込んで、90度回転させる装置)等を用いて、回転させることができる。
(第二実施形態)
続いて、図15に示す本発明の第二実施形態のパネル回転用ラック装置1aについて説明する。以下では、本実施形態のパネル回転用ラック装置1aについて、第一実施形態のパネル回転用ラック装置1と同様の構成については図中に同一の符号を付して詳しい説明を省略し、第一実施形態のパネル回転用ラック装置1と異なる構成については、詳しく説明する。
パネル回転用ラック装置1aは、底部材30、側部材31、連結部6、及び第二連結部7に加えて、側部材31に設けられる複数の緩衝部8を備える。
複数の緩衝部8のそれぞれは、複数のパネル2のうちの1つのパネル2の左の側端面を受けるように設けられ、側部材31からの突出長さL1が、突部20の側端面(凸部20の先端面)からの突出長さL2よりも長い。複数の緩衝部8のそれぞれは、一定の強度と衝撃吸収性を有するものであり、例えば、第一実施形態の緩衝部材4と同様のものである。
複数の緩衝部8のそれぞれは、側部材31の前側枠材310または後側枠材311に固定されており、移動不可である。
続いて、上述したパネル回転用ラック装置1aを用いて、複数のパネル2を平積み状態から立て置き状態に回転させる方法について説明する。
まず、地面や床に置かれた底部材30上に、複数のパネル2が平積みされる。このとき、複数のパネル2は、各パネル2の凸部21の先端面(左面)が、各緩衝部8の右面に当たるように、底部材30上に平積みされる。なお、パネル2と前底枠材300との間や、パネル2と後底枠材301との間には、発泡スチロールやスポンジ等のクッション材を挟み込んでもよい。
次いで、連結部6と、第二連結部7にそれぞれ、吊り上げ装置5が接続される。
次いで、吊り上げ装置5によって連結部6,7の上げ下げ操作が行われて、底部材30が鉛直方向に対して略平行となり、側部材31が水平方向に対して略平行となる姿勢へと、パネル回転用ラック装置1aが回転される。なお、パネル回転用ラック装置1aの回転は、地面や床から上方に離れた位置で行われてもよいし、底部材30と側部材31の外側の角部分を地面や床に当てた状態で、この角部分を支点にして行われてもよい。
以上のようにパネル回転用ラック装置1aが回転されることで、パネル回転用ラック装置1aに平積みされた複数のパネル2は、90度回転されて、パネル回転用ラック装置1aに立て置き状態で積載される。このパネル回転用ラック装置1aの回転の際、複数のパネル2の左の側端面にはそれぞれ緩衝部8が当たって緩衝するため、各パネル2の突部20が側部材31に衝突して変形することを防止される。また、立て置き状態においても、各パネル2と側部材31との間には緩衝部8が介在するため、各パネル2の突部20が側部材31に接触して変形することが防止される。
(変更例)
上述した第二実施形態のパネル回転用ラック装置1aにおいても、第一実施形態のパネル回転用ラック装置1と同様の変更例を採用可能である。
(第三実施形態)
続いて、図16A,図16Bに示す本発明の第三実施形態のパネル回転用ラック装置1bについて説明する。以下では、本実施形態のパネル回転用ラック装置1bについて、第一及び第二実施形態のパネル回転用ラック装置1,1aと同様の構成については図中に同一の符号を付して詳しい説明を省略し、第一及び第二実施形態のパネル回転用ラック装置1,1aと異なる構成については、詳しく説明する。
パネル回転用ラック装置1bは、底部材30、側部材31、連結部6、及び第二連結部7に加えて、側部材31に設けられる複数の緩衝部8aを備える。
複数の緩衝部8aのそれぞれは、複数のパネル2のうちの1つのパネル2の、突部20を有する側端面を受けるように移動自在に設けられた受け部材80と、受け部材80と側部材31との間に介在するバネ部材81とを有する。
受け部材80は、緩衝部材4と同様の外形状を有する受け部800と、受け部800と一体であり、軸方向に沿って伸縮自在なロッド部801とを有する。受け部800は、上面の右端部に、パネル2の突部20が収容される凹み802を有する。ロッド部801は、一端側(右端側)が受け部800内に位置し、一端(右端)が受け部800に固定されている。ロッド部801は、他端(左端)が側部材31に固定されている。
バネ部材81は、本実施形態では、コイルスプリングである。バネ部材81は、ロッド部801のうち受け部800よりも左側の部位の周囲に巻き付いている。バネ部材81は、受け部800と側部材31との間に介在する。これにより、受け部800には、バネ部材81の付勢力が付与されている。
複数の緩衝部8aのそれぞれは、最大限収縮した状態のバネ部材81と、受け部800の左右方向の合計長さ(側部材31からの突出長さL1)が、突部20の側端面(凸部20の先端面)からの突出長さL2よりも長い。
続いて、上述したパネル回転用ラック装置1bを用いて、複数のパネル2を平積み状態から立て置き状態に回転させる方法について説明する。
まず、地面や床に置かれた底部材30上に、複数のパネル2が平積みされる。このとき、各パネル2の凸部21の先端面(左面)には、各緩衝部8aのバネ部材81の付勢力が付与された受け部材80が当てられる。なお、パネル2と前底枠材300との間や、パネル2と後底枠材301との間には、発泡スチロールやスポンジ等のクッション材を挟み込んでもよい。
次いで、連結部6と、第二連結部7にそれぞれ、吊り上げ装置5が接続される。
次いで、吊り上げ装置5によって連結部6,7の上げ下げ操作が行われて、底部材30が鉛直方向に対して略平行となり、側部材31が水平方向に対して略平行となる姿勢へと、パネル回転用ラック装置1bが回転される。なお、パネル回転用ラック装置1bの回転は、地面や床から上方に離れた位置で行われてもよいし、底部材30と側部材31の外側の角部分を地面や床に当てた状態で、この角部分を支点にして行われてもよい。
以上のようにパネル回転用ラック装置1bが回転されることで、パネル回転用ラック装置1bに平積みされた複数のパネル2は、90度回転されて、パネル回転用ラック装置1bに立て置き状態で積載される。このパネル回転用ラック装置1bの回転の際、複数のパネル2の左の側端面にはそれぞれ緩衝部8aの受け部材80が当たって緩衝するため、各パネル2の突部20が側部材31に衝突して変形することを防止される。また、立て置き状態においても、各パネル2と側部材31との間には緩衝部8aが介在するため、各パネル2の突部20が側部材31に接触して変形することが防止される。また、バネ部材81の付勢力によって、回転時に、パネル2の側端面(凸部21の先端面)にかかる負荷を低減できる。
本実施形態では、受け部材80にバネ部材81の付勢力が付与されているため、受け部材80が各パネル2の側端面に当たった状態を保持しやすい。そのため、複数のパネル2が平積みされた状態のパネル回転用ラック装置1bを搬送する場合に、荷崩れを起しても、各パネル2の側端面から受け部材80が外れ落ちることを抑制することができる。
回転後のパネル回転用ラック装置1bは、図5Aや図5Bや図5Cに示すような様態で、地面や床に載置することが可能である。そして、回転後のパネル回転用ラック装置1bに立て置き状態で積載されている複数のパネル2は、図6に示すように、クレーンに接続された吊り具103を用いて、左端のパネル2から順に1枚ずつ取り出すことができる。
(変更例)
上述した第三実施形態のパネル回転用ラック装置1bにおいても、第一及び第二実施形態のパネル回転用ラック装置1,1aと同様の変更例を採用可能である。
(効果)
以上述べた実施形態から明らかなように、本発明に係る第1の態様のパネル回転用ラック装置(1)は、側端面に突部(20)を有する複数のパネル(2)が積載されるラック(3)と、複数の緩衝部材(4)とを備える。ラック(3)は、複数のパネル(2)が平積みされる底部材(30)と、底部材(30)の端部に垂直に設けられる側部材(31)とを備える。複数の緩衝部材(4)のそれぞれは、複数のパネル(2)のうちの1つに対して着脱自在であり、前記側端面に取り付けられた状態で突部(20)よりも突出するように構成されている。
第1の態様によれば、複数のパネル(2)が平積みされたラック(3)を回転させる際に、各パネル(2)の側端面の突部(20)が、ラック(3)の側部材(31)に衝突して、突部(20)が変形することを緩衝部材(4)により抑制することができる。したがって、第1の態様によれば、従来例のようにパネル(2)を一枚ずつ回転させる必要がなく、側端面に突部(20)を有する平積みされた複数のパネル(2)をまとめて簡単に立て起こすことができる。
また、以上述べた実施形態から明らかなように、本発明に係る第2の態様のパネル回転用ラック装置(1a,1b)は、側端面に突部(20)を有する複数のパネル(2)が平積みされる底部材(30)と、底部材(30)の端部に垂直に設けられる側部材(31)と、側部材(31)に設けられる複数の緩衝部(8,8a)とを備える。複数の緩衝部(8,8a)のそれぞれは、複数のパネル(2)のうちの1つのパネル(2)の前記側端面を受けるように設けられ、側部材(31)からの突出長さ(L1)が、突部(20)の前記側端面からの突出長さ(L2)よりも長い。
第2の態様によれば、複数のパネル(2)が平積みされたパネル回転用ラック装置(1a,1b)を回転させる際に、各パネル(2)の側端面の突部(20)が、ラック(3)の側部材(31)に衝突して、突部(20)が変形することを各緩衝部(8,8a)により抑制することができる。したがって、第2の態様によれば、従来例のようにパネル(2)を一枚ずつ回転させる必要がなく、側端面に突部(20)を有する平積みされた複数のパネル(2)をまとめて簡単に立て起こすことができる。
また、本発明に係る第3の態様のパネル回転用ラック装置(1b)では、第2の態様において、複数の緩衝部(8a)のそれぞれは、複数のパネル(2)のうちの1つのパネル(2)の前記側端面を受けるように移動自在に設けられた受け部材(80)と、受け部材(80)と側部材(31)との間に介在するバネ部材(81)とを有する。
第3の態様によれば、複数のパネル(2)が平積みされたパネル回転用ラック装置(1b)を回転させる際に、バネ部材(81)の弾性力によって、パネル(2)が側部材(31)側へと勢いよく移動することを抑制することができる。
また、本発明に係る第4の態様のパネル回転用ラック装置(1,1a,1b)は、第1〜3の態様のいずれかにおいて、底部材(30)のうち側部材(31)から離れた部分に設けられ、吊り上げ装置(5)に連結可能な構造を有する連結部(6)をさらに備える。
第4の態様によれば、底部材30と側部材31とでなされる外側の角部分を支点としながら、連結部6を吊り上げ装置5によって吊り上げることができ、平積された複数のパネル2の立て起こしのための回転を簡単な操作で行うことができる。
また、本発明に係る第5の態様のパネル回転用ラック装置(1,1a,1b)は、第4の態様において、側部材(31)のうち底部材(30)から離れた部分に設けられ、吊り上げ装置(5)に連結可能な構造を有する第二連結部(7)をさらに備える。
第5の態様によれば、連結部6と第二連結部7のそれぞれを吊り上げ装置5によって上げ下げ操作でき、バランスよく回転させることができる。
また、本発明に係る第6の態様のパネル回転用ラック装置(1,1a,1b)は、第1〜5の態様のいずれかにおいて、底部材(30)に対して平行に対向して位置するように、側部材(31)に設けられる蓋部材(33)をさらに備え、蓋部材(33)は、側部材(31)に対して着脱自在である。
第6の態様によれば、平積みされた複数のパネル(2)を立て起こした際に、立て置き状態の複数のパネル(2)の側方に蓋部材(33)と底部材(30)が位置するため、各パネル(2)が倒れることを抑制できる。
また、本発明に係る第7の態様のパネル回転用ラック装置(1,1a,1b)は、第1〜6の態様のいずれかにおいて、側部材(31)に対して平行に対向して位置するように、底部材(30)に設けられる第二側部材(32)をさらに備え、第二側部材(32)は、底部材(30)に対して着脱自在である。
第7の態様によれば、平積みされた複数のパネル(2)が、搬送時などに底部材(30)上から落下することを抑制することができる。
以上、本発明を添付図面に示す形態に基づいて説明したが、本発明は上記の各形態に限定されるものではなく、本発明の意図する範囲内であれば、適宜の設計変更が可能である。
1 パネル回転用ラック装置
1a パネル回転用ラック装置
1b パネル回転用ラック装置
2 パネル
20 突部
3 ラック
30 底部材
31 側部材
32 第二側部材
33 蓋部材
4 緩衝部材
6 連結部
7 第二連結部
8 緩衝部
80 受け部材
81 バネ部材
L1 突出長さ
L2 突出長さ

Claims (7)

  1. 側端面に突部を有する複数のパネルが積載されるラックと、複数の緩衝部材とを備えたパネル回転用ラック装置であって、
    前記ラックは、
    前記複数のパネルが平積みされる底部材と、
    前記底部材の端部に垂直に設けられる側部材と、を備え、
    前記複数の緩衝部材のそれぞれは、
    前記複数のパネルのうちの1つに対して着脱自在であり、前記側端面に取り付けられた状態で前記突部よりも突出するように構成されていることを特徴とするパネル回転用ラック装置。
  2. 側端面に突部を有する複数のパネルが平積みされる底部材と、
    前記底部材の端部に垂直に設けられる側部材と、
    前記側部材に設けられる複数の緩衝部とを備え、
    前記複数の緩衝部のそれぞれは、
    前記複数のパネルのうちの1つのパネルの前記側端面を受けるように設けられ、前記側部材からの突出長さが、前記突部の前記側端面からの突出長さよりも長いことを特徴とするパネル回転用ラック装置。
  3. 前記複数の緩衝部のそれぞれは、
    前記複数のパネルのうちの1つのパネルの前記側端面を受けるように移動自在に設けられた受け部材と、
    前記受け部材と前記側部材との間に介在するバネ部材とを有することを特徴とする請求項2に記載のパネル回転用ラック装置。
  4. 前記底部材のうち前記側部材から離れた部分に設けられ、吊り上げ装置に連結可能な構造を有する連結部をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のパネル回転用ラック装置。
  5. 前記側部材のうち前記底部材から離れた部分に設けられ、前記吊り上げ装置に連結可能な構造を有する第二連結部をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載のパネル回転用ラック装置。
  6. 前記底部材に対して平行に対向して位置するように、前記側部材に設けられる蓋部材をさらに備え、
    前記蓋部材は、前記側部材に対して着脱自在であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のパネル回転用ラック装置。
  7. 前記側部材に対して平行に対向して位置するように、底部材に設けられる第二側部材をさらに備え、
    前記第二側部材は、前記底部材に対して着脱自在であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のパネル回転用ラック装置。
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