JP3394399B2 - 緩衝材 - Google Patents
緩衝材Info
- Publication number
- JP3394399B2 JP3394399B2 JP29744896A JP29744896A JP3394399B2 JP 3394399 B2 JP3394399 B2 JP 3394399B2 JP 29744896 A JP29744896 A JP 29744896A JP 29744896 A JP29744896 A JP 29744896A JP 3394399 B2 JP3394399 B2 JP 3394399B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- receiving portion
- mounting panel
- fixed
- locking
- honeycomb core
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Buffer Packaging (AREA)
- Vibration Dampers (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
すなわち、電子装置その他の物品を収納すると共に運搬
される、移動シェルタやコンテナ等の収納体について、
落下に伴う着地時の衝撃から該物品や収納体を保護す
る、緩衝材に関するものである。 【0002】 【従来の技術】例えば移動シェルタは、電子装置その他
の衝撃に弱い物品を収納して、ヘリコプター下に吊り下
げられて運搬されることがあり、その落下,着地時の衝
撃から、収納された電子装置等の物品や移動シェルタ等
を保護するため、従来は、ダンパ構造の緩衝装置が採用
されていた。すなわち、移動シェルタの下面に、空圧
式,油圧式,スプリング式等のダンパ構造の緩衝装置が
取付けられ、もって、落下,着地時の衝撃エネルギーを
吸収,緩和,緩衝し、収納された電子装置等の物品や移
動シェルタ等を保護していた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。まず第
1に、従来のこの種緩衝装置は、前述したようなダンパ
構造よりなるので、構造が複雑で高価である等、コスト
面に問題が指摘されていた。第2に、同様に構造が複雑
なので、保護機能発揮のためには、複雑,厳重,面倒な
事前点検が要求されていた。例えば、目視によるチェッ
クだけではその使用の可否が判定できず、見た目には異
常がなくても、落下,着地時に十分な保護機能を発揮で
きないことが多々あり、高価な電子装置等の収納された
物品が、損傷,破損されてしまうこともあった。もっ
て、従来のこの種緩衝装置は、見た目や目視による点検
のみならず作動テストも必要である等、複雑,厳重,面
倒な事前点検が要求され、メインテナンスコスト面にも
問題が指摘されていた。第3に、更に構造が複雑である
ことに起因し、重量が重いという問題も指摘されてい
た。特に、移動シェルタをヘリコプター下等に吊り下げ
て運搬,空輸する場合、従来のこの種緩衝装置の重量は
大きな負担となり、落下,着地時の保護専用に過ぎない
ことに鑑み問題となっていた。 【0004】第4に、従来のこの種緩衝装置は、水平状
態での落下,着地の場合には、保護機能を発揮するが、
傾斜状態での落下,着地の場合は、保護機能を発揮でき
ない、という問題も指摘されていた。すなわち、垂直方
向の衝撃エネルギーは、予め同方向に向け作動すべく固
定されたダンパ構造にて吸収,緩和,緩衝されるが、傾
斜方向の衝撃エネルギーは、このようなダンパ構造で
は、吸収,緩和,緩衝できなかった。第5に、更に従来
のこの種緩衝装置は、落下,着地し保護機能を発揮した
後の取扱いが面倒であった。すなわち、保護機能発揮に
伴い自体も変形,潰れ,飛散しやすいが、これに伴い、
移動シェルタからの取外しが困難化したり、周囲に飛び
散った部材の回収も煩雑である等、事後の取扱いが面倒
である、という問題も指摘されていた。 【0005】本発明は、このような実情に鑑み、上記し
た従来例の課題を解決すべくなされたものであって、収
納体下でパネル状・平板状をなす固定受部に、緩衝ハニ
カムコア上で見合った大きさのパネル状・平板状をなす
取付けパネルを、着脱自在としてなる。そして、固定受
部下の係止受部に対し取付けパネル上の係止部を、差し
込み,スライド,係止することにより着脱自在とすると
共に、消耗品たる緩衝ハニカムコアのネット等の保持部
を配したこと、を特徴とする。もって本発明は、第1
に、構造が簡単でコスト面に優れ、第2に、事前点検も
簡単でありメインテナンスコスト面にも優れ、第3に、
重量も軽く、第4に、水平状態のみならず傾斜状態でも
保護機能を発揮でき、第5に、しかも事後の取扱いが容
易な、緩衝材を提案することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
る本発明の技術的手段は、次のとおりである。この緩衝
材は、電子装置その他の物品を収納すると共に運搬され
る、移動シェルタやコンテナ等の収納体について、落
下,着地時の衝撃から、該物品や収納体を保護する。そ
して、該収納体の下面の少なくとも四隅下に予め取付け
固定され、パネル状・平板状をなす固定受部と、該固定
受部に見合った大きさのパネル状・平板状をなし、該固
定受部にそれぞれ着脱自在な取付けパネルと、該取付け
パネル下に予め取付け固定され、中空柱状のセルの平面
的集合体よりなり、セル軸方向を該収納体に向けて配さ
れ、開口端面が該取付けパネルそして該固定受部に見合
った大きさよりなり、潰れ,座屈後に取付け固定が解か
れて消耗品として取換え使用される緩衝ハニカムコア
と、を有してなる。そして、該固定受部下に係止受部が
設けられると共に、該取付けパネル上に該係止受部に対
応する係止部が設けられ、該係止受部に対し該係止部
が、差し込み,スライドにより係止可能となっており、
もって該固定受部に該取付けパネルが着脱自在となって
いる。該係止受部は、該固定受部下に介装板を介し該介
装板より幅広の受板を固設してなり、該係止部は、該取
付けパネル上に介装板を介し該介装板より幅広の係止部
材を固設してなる。かつ、該緩衝ハニカムコアを全体的
に包むように保持すると共に、上端が該取付けパネルに
取外し可能に止着された、ネット又は前後左右に掛け渡
された複数個のバンドよりなる保持部が配されているこ
と、を特徴とする。 【0007】本発明は、このようになっているので、次
のようになる。この緩衝材は、係止受部付の固定受部,
係止部付の取付けパネル,緩衝ハニカムコア,ネットや
バンド等の保持部、等を備えてなり、移動シェルタやコ
ンテナ等の収納体の少なくとも四隅下に、それぞれ設け
られる。すなわち、収納体の四隅下等に固定受部を予め
取付け固定しておき、その下に、予め緩衝ハニカムコア
を取付け固定した取付けパネルを、それぞれ装着する。
つまり、固定受部下の係止受部に、取付けパネル上の係
止部を、差し込み,スライド,係止することにより、装
着する。緩衝ハニカムコアは、保持部にて包むように取
付けパネル下に保持されている。収納体は、このような
緩衝材付で、例えばヘリコプターにて吊り下げられて運
搬され、地面への落下,着地時には衝撃荷重が加わる
が、緩衝ハニカムコアのセル壁が潰れ,座屈し、衝撃エ
ネルギーを吸収,緩和,緩衝して、収納体や収納された
物品を保護する。事後は、係止受部から係止部をスライ
ド,引き抜き,係止解除することにより、収納体下の固
定受部から、緩衝ハニカムコア側の取付けパネルを取外
す。そして、保持部の取付けパネルへの止着を解き、潰
れ,座屈,変形,折損等した後も保持部にて包むように
保持されていた緩衝ハニカムコアが、取付けパネルへの
取付け固定を解くことにより、取り換えられる。 【0008】さてそこで、この緩衝材は、第1に、収納
体下に固定受部を取付け固定しておき、これに、緩衝ハ
ニカムコアを固定した取付けパネルを着脱自在とした構
造よりなる。そして、固定受部下に係止受部を設け、取
付けパネル上に係止部を設け、緩衝ハニカムコアを保持
部にて保持した構造よりなる。この緩衝材は、このよう
に簡単な構造よりなり、コスト面に優れている。第2
に、この緩衝材は、このように簡単な構造よりなるの
で、使用に際しては、緩衝ハニカムコアが潰れ,座屈し
ていないか、固定受部に取付けパネルが係止されている
か、保持部にて緩衝ハニカムコアが保持されているか、
等を点検するだけでよい。このように、外観を目視する
簡単なチェックだけで使用の可否を判定でき、事前点検
が簡単であり、メンテナンスコスト面にも優れている。
第3に、この緩衝材は構造が簡単であり、固定受部,係
止受部,取付けパネル,係止部等は、小ブロック部材に
過ぎず、緩衝ハニカムコアは、重量比強度に優れ軽量で
あり、保持部の重量も僅かである。もって、全体的にも
軽量である。 【0009】第4に、この緩衝材は、緩衝ハニカムコア
が潰れ,座屈して、衝撃エネルギーを吸収,緩和,緩衝
する。そこで、収納体が水平状態で落下,着地して、垂
直方向から衝撃エネルギーを受ける場合のみならず、収
納体が水平状態から若干傾斜した状態で落下,着地し
て、傾斜方向から衝撃エネルギーを受けた場合でも、衝
撃から物品や収納体を保護することができる。第5に、
この緩衝材は、このような保護機能を発揮した後、緩衝
ハニカムコアが潰れ,座屈,変形,折損等しても、取付
けパネルを固定受部からスライド,引き抜き,係止解除
することにより、容易に離脱させ取外すことができる。
そして緩衝ハニカムコアは、保持部にて包むように保持
されているので、周囲に飛散することもない。更に、取
付けパネルや係止部等が変形,損傷した場合でも、差し
込み,スライド方式なので、容易に固定受部や係止受部
から引き抜き,取り外すことができる。又、潰れ,座
屈,変形,折損等した緩衝ハニカムコアは、取付けパネ
ルへの取付け固定を解き、保持部の保持を外すことによ
り、容易に、消耗品として取換えられる。 【0010】 【発明の実施の形態】以下本発明を、図面に示す発明の
実施の形態に基づいて、詳細に説明する。図1,図2,
図3,図4,図5,図6は、本発明の実施の形態の説明
に供する。そして、図1は、収納体や固定受部の全体斜
視図、図2は、固定受部等の斜視図、図3は、取付けパ
ネルの斜視図、図4は、緩衝ハニカムコアや保持部等の
斜視図、図5は、差し込み,スライド中の状態の斜視図
である。図6の(1)図は、緩衝ハニカムコアの斜視
図、図6の(2)図は、その正面図、図6の(3)図
は、その座屈後の正面図である。 【0011】この緩衝材1は、電子装置その他の物品A
を収納すると共に運搬される移動シェルタやコンテナ等
の収納体Bについて、落下,着地時の衝撃から物品Aや
収納体Bを保護する。この収納体Bとしては、移動シェ
ルタ,コンテナ,筺体等が代表的であり、全体的に箱状
をなし、内部に機器,機材,荷物,その他の物品Aが収
納される。例えば移動シェルタの場合には、レーダー装
置,無線通信装置,パソコン,その他の電子機器や精密
機器,その他の物品Aが収納される。そして、トラック
等の自動車や鉄道車輌,航空機,船舶等に積み込まれて
運搬され、移動シェルタの場合には、目的地において設
置,使用される。又、移動シェルタの場合には、ヘリコ
プター下等に吊り下げられて運搬されることもある。こ
の緩衝材1は、このようにヘリコプター下等に吊り下げ
られて運搬される移動シェルタ等の収納体Bについて、
その地上への落下,着地時の衝撃から、収納された物品
Aや収納体Bを保護すべく用いられるのが代表的である
が、更に、自動車,鉄道車輌,航空機,船舶等にて運搬
される収納体Bについて、その積込み,荷卸し,移動等
に際し、事故等による落下,着地時の衝撃から、物品A
や収納体Bを保護するためにも用いられる。 【0012】そして、この緩衝材1は、次の固定受部
2,取付けパネル3,係止受部4,係止部5,緩衝ハニ
カムコア6,保持部7,等を有してなる。以下これらに
ついて詳述する。まず、図1,図2,図3等に示したよ
うに、固定受部2は、移動シェルタ等の収納体Bの少な
くとも四隅下に予め取付け固定され、取付けパネル3
は、固定受部2にそれぞれ着脱自在となっている。そし
て、固定受部2下に係止受部4が設けられると共に、取
付けパネル3上に係止受部4に対応する係止部5が設け
られ、係止受部4に対し係止部5が差し込み,スライド
により係止可能となっており、もって、固定受部2に該
取付けパネル3が着脱自在となっている。 【0013】まず、固定受部2や係止受部4について述
べる。各固定受部2は、図2に示したようにパネル状・
平板状をなし、例えば軽量化のため、アルミ等の軽金属
製のハニカムサンドイッチパネルが用いられ、移動シェ
ルタ等の収納体Bの下面の少なくとも四隅に、予め取付
け固定されている。図示例では、このような取付け固定
用に六角穴付のボルト8が用いられており、スプリング
ワッシャ等のワッシャ9、そして固定受部2に穿設され
た取付穴10等を介し、固定受部2が収納体B下に取付
け固定されている。なお固定受部2は、一度取付け固定
されると、事後はそのまま継続的に取付け固定しておく
ようにしてもよい。そして各固定受部2下には、それぞ
れ、中央に配された比較的幅広,肉厚の介装板11を介
し、この介装板11より更に幅広の平板状の受板12が
固設されている。そして、これらの介装板11と受板1
2と、これらと固定受部2間に形成される空間Rとによ
り、係止受部4が構成されている。固定受部2や係止受
部4は、このようになっている。 【0014】次に、取付けパネル3や係止部5について
述べる。各取付けパネル3は、図3に示したように、固
定受部2に見合った大きさのパネル状・平板状をなし、
例えば軽量化のため、アルミ等の軽金属製のハニカムサ
ンドイッチパネルが用いられている。そして、各取付け
パネル3上には、それぞれ、左右両側に配された幅狭長
板状の介装板13を介し、左右両側に、より幅広の偏平
角筒状の係止部材14が固設されている。そして、これ
らの介装板13と係止部材14と、取付けパネル3間に
形成された空間Sとにより、それぞれ係止部5が構成さ
れている。そして図5に示したように、このような取付
けパネル3の両側の係止部5が、前述した固定受部2下
の係止受部4に、前後方向から差し込み,スライド可能
そして密嵌挿,係止可能な寸法関係に設定されている。
つまり、両側の係止部5の係止部材14が、係止受部4
の両側の空間R等に対し、差し込み,スライド,密嵌
挿,係止可能な寸法関係に設定されると共に、係止受部
4の受板12の両側が、両係止部5の空間S等に対し、
差し込み,スライド,密嵌挿,係止可能な寸法関係に、
設定されている。 【0015】図中15は、取付けパネル3の前後端に付
設されたハンドルであり、このハンドル15は、差し込
み,引き出し時に使用される。16は、ハンドル15の
両側に位置して付設された自動ラッチであり、この自動
ラッチ16は、スプリングが内装されており、差し込ま
れた係止部5そして取付けパネル3が前後にズレない様
に自動的にロック、そしてロック解除可能となってい
る。17は、取付けパネル3の前後左右端に図示例では
2個ずつ付設されたアイプレートであり、このアイスト
ラップたるアイプレート17は、後述する保持部7のス
プリングフック18を係止すべく使用される。取付けパ
ネル3や係止部5は、このようになっている。 【0016】次に、緩衝ハニカムコア6について述べ
る。緩衝ハニカムコア6は、図4,図5,図6に示した
ように、取付けパネル3下に予め取付け固定され、中空
柱状のセル19の平面的集合体よりなり、セル軸方向C
を収納体Bに向けて配される。 【0017】まず緩衝ハニカムコア6は、一般のハニカ
ムコアと同様にセル壁20にて各々独立空間に区画され
た、中空柱状の多数のセル19の平面的集合体よりな
る。セル壁20そしてセル19の断面形状は、例えば図
示のように正六角形状のものが代表的であるが、台形
状,三角形状,四角形状,その他各種形状のものも可能
である。このセル壁20つまり緩衝ハニカムコア6の母
材としては、クラフト紙,アラミド紙,その他の特殊紙
等の紙を始め、アルミ箔その他の金属箔,繊維強化プラ
スチック(FRP)シート、塩ビシートその他のプラス
チックシート、その他の各種の材質のものが用いられ
る。そしてハニカムコアは、重量比強度に優れ、軽量で
あると共に高い剛性・強度を備えるのを始め、平面精
度,保温性,断熱性,遮音性等々にも優れる、という特
性が知られている。これと共に緩衝ハニカムコア6は、
更に、セル軸方向Cに圧縮強度を越える荷重を受ける
と、セル壁20が潰れ,座屈することにより(図6の
(2)図,(3)図を参照)、そのエネルギーを吸収,
緩和,緩衝する、という特性を備えている。 【0018】又、緩衝ハニカムコア6は、その両開口端
面にそれぞれ表面板21が接着されたサンドイッチパネ
ル状として使用される(図6の(2)図,(3)図を参
照)。又、その母材としては、特に軽量性に優れた紙が
用いられることが多いが、この場合には、図示のように
外表面が防水性を備えた袋状の梱包シート22で、覆わ
れ密封される。そして緩衝ハニカムコア6、図示例では
表面板21付で梱包シート22で覆われた緩衝ハニカム
コア6は、開口端面側が取付けパネル3そして固定受部
4に見合った大きさよりなり、前述した取付けパネル3
下に予め取付け固定されている。図4の例では、その四
隅が止着テープ23を用い、取付けパネル3下に取付け
固定されている。なお、この緩衝ハニカムコア6等は、
潰れ,座屈後はこのような取付け固定が解かれ、消耗品
として取換え使用される。緩衝ハニカムコア6は、この
ようになっている。 【0019】次に、保持部7について述べる。保持部7
は、図4そして図5に示したように、緩衝ハニカムコア
6を全体的に包むように保持すると共に、上端が取付け
パネル3に取外し可能に止着され、ネットや、前後左右
に掛け渡された複数個のバンド等が用いられる。 【0020】図示例では、保持部7としてラバーネット
が用いられており、このようなネットよりなる保持部7
が、梱包シート22で覆われ取付けパネル3下に取付け
固定された緩衝ハニカムコア6を、更に包むように保持
している。そして、ネットよりなる保持部7の上端に
は、全周にわたり適宜間隔を置きスプリングフック18
が付設されており、この各スプリングフック18が、前
述した取付けパネル3側のアイプレート17に、引っ掛
け,係止することにより、保持部7の上端が取付けパネ
ル3に対し、取外し可能に止着される。なお保持部7
は、図示例のネットに限定されることなく、バンドを複
数個用いて前後,左右に掛け渡すようにしてもよい。保
持部7は、このようになっている。 【0021】本発明は、以上説明したように構成されて
いる。そこで以下のようになる。この緩衝材1は、この
ように係止受部4付の固定受部2,係止部5付の取付け
パネル3、緩衝ハニカムコア6、ネットやバンド等の保
持部7等を備えてなる。そして、このような緩衝材1
が、移動シェルタやコンテナ等の収納体Bの少なくとも
四隅下に、それぞれ設けられる。 【0022】そしてこの緩衝材1は、移動シェルタやコ
ンテナ等の収納体B側の四隅下等に固定受部2を予め取
付け固定しておき(図1,図2を参照)、その下に、予
め緩衝ハニカムコア6を取付け固定した取付けパネル3
を(図3,図4を参照)、それぞれ装着する。すなわ
ち、固定受部2下に設けられた係止受部4に、取付けパ
ネル3上に設けられた係止部5を、差し込み,スライ
ド,係止することにより、装着する(図5を参照)。更
に緩衝ハニカムコア6は、ネットやバンド等の保持部7
にて、包むように取付けパネル3下に保持されている。
そして収納体Bは、このような緩衝材1付で運搬される
が、例えば、ヘリコプターにて吊り下げ空輸された際の
地面への吊り降ろし,落下,着地時においては、次のよ
うになる。 【0023】この場合には、上から下へ向けて衝撃荷重
が加わるが、セル軸方向Cをこの荷重作用方向(若干傾
斜していても可)に向けた緩衝ハニカムコア6のセル壁
20が、その圧縮強度を越える衝撃荷重を受けることに
より、潰れ,座屈し(図6を参照)、もって、その衝撃
エネルギーを吸収,緩和,緩衝して、収納体Bに収納さ
れた電子装置その他の物品Aや収納体Bを、衝撃から保
護する。なお事後、例えば係止受部4から係止部5をス
ライド,引き抜き,係止解除することにより、収納体B
側の固定受部2から、緩衝ハニカムコア6側の取付けパ
ネル3を、離脱させて取外す。そして、ネットやバンド
等の保持部7の取付けパネル3への止着を解き、潰れ,
座屈,変形,折損等した後も保持部7にて包むように保
持されていた緩衝ハニカムコア6、図示例では表面板2
1や梱包シート22付の緩衝ハニカムコア6が、取付け
パネル3への取付け固定を解くことにより、消耗品とし
て取り換え,交換される。 【0024】さてそこで、この緩衝材1にあっては、次
の第1,第2,第3,第4,第5のようになる。第1
に、この緩衝材1は、移動シェルタ等の収納体B側に固
定受部2を予め取付け固定しておき、予め緩衝ハニカム
コア6を取付け固定した取付けパネル3を、着脱自在と
した構造よりなる。そして、固定受部2側に係止受部4
を設けると共に、取付けパネル3側に係止部5を設け、
緩衝ハニカムコア6をネット等の保持部7にて保持した
構造よりなる。このように、この緩衝材1は、簡単な構
造よりなる。 【0025】第2に、この緩衝材1は、このように簡単
な構造よりなるので、その使用に際しては、緩衝ハニカ
ムコア6が潰れ,座屈していないか、固定受部2に取付
けパネル3が係止されているか、保持部7にて緩衝ハニ
カムコア6が保持されているか、等を点検するだけでよ
い。つまりこの緩衝材1は、外観を目視する簡単なチェ
ックだけで、その使用の可否を判定でき、もって落下,
着地時に確実に物品Aや収納体Bを衝撃から保護するこ
とができる。このように、この緩衝材1は、事前点検が
簡単である。 【0026】第3に、この緩衝材1は、前述したように
構造が簡単である。そして、固定受部2,その係止受部
4,取付けパネル3,その係止部5等は、それぞれ小ブ
ロック部材に過ぎず、特に重量が重いものではない。
又、緩衝ハニカムコア6は、重量比強度に優れるという
特性に基づき軽量であり、更に、ネット等の保持部7の
重量も僅かである。もって、この緩衝材1は、全体的に
も軽量である。 【0027】第4に、この緩衝材1は、緩衝ハニカムコ
ア6が潰れ,座屈することにより、衝撃エネルギーを吸
収,緩和,緩衝する。そこで、収納体Bが水平状態で落
下,着地し、もって垂直方向の衝撃荷重が加わり衝撃エ
ネルギーを受ける場合のみならず、収納体Bが水平状態
から若干傾斜した状態で落下,着地し、もって傾斜方向
衝撃荷重が加わり衝撃エネルギーを受けた場合でも、衝
撃から物品Aや収納体Bを保護することができる。つま
り後者の場合でも、収納体Bの四隅下に配されたこの緩
衝材1は、緩衝ハニカムコア6が潰れ,座屈する限り、
衝撃エネルギーを吸収,緩和,緩衝可能である。このよ
うに、この緩衝材1は、水平状態のみならず傾斜状態で
も、保護機能を発揮する。 【0028】第5に、この緩衝材1は、このように落
下,着地に対する保護機能を発揮した後、緩衝ハニカム
コア6が潰れ,座屈,変形,折損等しても(殆どの場合
は全体的に潰れ,座屈する)、取付けパネル3を固定受
部2から例えばスライド,引き抜き,係止解除すること
により、容易に緩衝ハニカムコア6側を離脱させ、取外
すことができる。そして緩衝ハニカムコア6は、ネット
等の保持部7にて包むように保持されているので、この
ように潰れ,座屈,変形,折損等しても、周囲に飛散す
ることなく、飛び散ったものの回収の必要もない。更
に、例え取付けパネル3や係止部5等も変形,損傷して
しまった場合でも、例えば差し込み,スライド方式なの
で、比較的容易に固定受部2や係止受部4から引き抜
き,取り外すことができる。そして、潰れ,座屈,変
形,折損等した緩衝ハニカムコア6は、取付けパネル3
への取付け固定を解き、保持部7の保持を外すことによ
り、消耗品として取換えられる。なお、取付けパネル3
や係止部5等も変形,損傷した場合は、これらも取換え
られる。このように、事後の取扱いも容易である。 【0029】 【発明の効果】本発明に係る緩衝材は、以上説明したよ
うに、収納体下でパネル状・平板状をなす固定受部に、
緩衝ハニカムコア上で見合った大きさのパネル状・平板
状をなす取付けパネルを、着脱自在としてなる。そし
て、固定受部下の係止受部に対し取付けパネル上の係止
部を、差し込み,スライド,係止することにより着脱自
在とすると共に、消耗品たる緩衝ハニカムコアのネット
等の保持部を配したこと、を特徴とする。もって本発明
は、次の効果を発揮する。 【0030】第1に、構造が簡単であり、コスト面に優
れている。すなわち、この緩衝材は、収納体側に固定受
部を取付け固定しておき、緩衝ハニカムコアを取付け固
定した取付けパネルを、着脱自在とした構造よりなる。
そして更に、固定受部側に係止受部を設けると共に、取
付けパネル側に係止部を設け、緩衝ハニカムコアに保持
部を配した構造よりなる。このように、この緩衝材は構
造が簡単であり、前述したこの種従来例、つまり空圧
式,油圧式,スプリング式等のダンパ構造の緩衝装置に
比し、コスト面に優れている。 【0031】第2に、事前点検が簡単であり、メインテ
ナンスコスト面にも優れている。すなわち、この緩衝材
は、上述したように構造が簡単であり、目視による簡単
なチェックだけで、つまり緩衝ハニカムコアが潰れ,座
屈していないか等を点検するだけで使用の可否が制定で
き、もって落下,着地時の保護機能を確実に発揮するこ
とができる。このように事前点検が簡単であり、前述し
たこの種従来例のダンパ構造の緩衝装置のように、作動
テストが要することもない等、複雑,厳重,面倒な事前
点検も要求されず、メインテナンスコスト面に優れてい
る。 【0032】第3に、重量も軽い。すなわち、この緩衝
材は、前述したように構造が簡単であり、固定受部,係
止受部,取付けパネル,係止部等は小ブロック部材に過
ぎず、緩衝ハニカムコアやネット等の保持部も軽量であ
る等、全体的に軽量であり、前述したこの種従来例のダ
ンパ構造の緩衝装置に比し、重量が大きく軽減される。
特に、移動シェルタをヘリコプター下等に吊り下げて運
搬,空輸する場合、この重量軽減の意義は大きい。 【0033】第4に、水平状態のみならず傾斜状態で
も、保護機能を発揮する。すなわち、この緩衝材は、緩
衝ハニカムコアが潰れ,座屈することにより衝撃エネル
ギーを吸収,緩和,緩衝するので、垂直方向の衝撃エネ
ルギーのみならず傾斜方向の衝撃エネルギーによって
も、緩衝ハニカムコアが潰れ,座屈する限り、収納され
た電子装置等の物品や移動シェルタ等の収納体を、衝撃
から保護する。つまり、前述したこの種従来例のダンパ
構造の緩衝装置のように、水平状態での落下,着地の場
合のみならず、傾斜状態での落下,着地の場合でも、保
護機能を発揮する。 【0034】第5に、しかも事後の取扱いが容易であ
る。すなわち、この緩衝材は、落下,着地に対する保護
機能した後、緩衝ハニカムコアが潰れ,座屈,変形,折
損等しても、固定受部から取付けパネルを、例えばスラ
イド,引き抜き,係止解除することにより、容易に離脱
させ取外すことができる。そして、消耗品たる緩衝ハニ
カムコアは保持部にて保持されているので、周囲に飛散
することもない。更に、例え取付けパネル等が変形,損
傷した場合でも、比較的容易に固定受部から引き抜き,
取り外すことができる。つまり、前述したこの種従来例
のダンパ構造の緩衝装置のように、取外しが困難で飛散
の回収も煩雑であるようなこともなく、事後の取扱いも
容易である。このように、この種従来例に存した課題が
すべて解決される等、本発明の発揮する効果は、顕著に
して大なるものがある。
態の説明に供し、収納体や固定受部の全体斜視図であ
る。 【図2】同発明の実施の形態の説明に供し、固定受部等
の斜視図である。 【図3】同発明の実施の形態の説明に供し、取付けパネ
ルの斜視図である。 【図4】同発明の実施の形態の説明に供し、緩衝ハニカ
ムコアや保持部等の斜視図である。 【図5】同発明の実施の形態の説明に供し、差し込み,
スライド中の状態の斜視図である。 【図6】同発明の実施の形態の説明に供し、(1)図は
緩衝ハニカムコアの斜視図、(2)図はその正面図、
(3)図はその座屈後の正面図である。 【符号の説明】 1 緩衝材 2 固定受部 3 取付けパネル 4 係止受部 5 係止部 6 緩衝ハニカムコア 7 保持部 8 ボルト 9 ワッシャ 10 取付穴 11 介装板 12 受板 13 介装板 14 係止部材 15 ハンドル 16 自動ラッチ 17 アイプレート 18 スプリングフック 19 セル 20 セル壁 21 表面板 22 梱包シート 23 止着テープ A 物品 B 収納体 C セル軸方向 R 空間 S 空間
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 電子装置その他の物品を収納すると共に
運搬される、移動シェルタやコンテナ等の収納体につい
て、落下,着地時の衝撃から該物品や収納体を保護する
緩衝材であって、 該収納体の下面の少なくとも四隅下に予め取付け固定さ
れ、パネル状・平板状をなす固定受部と、 該固定受部に見合った大きさのパネル状・平板状をな
し、該固定受部にそれぞれ着脱自在な取付けパネルと、 該取付けパネル下に予め取付け固定され、中空柱状のセ
ルの平面的集合体よりなり、セル軸方向を該収納体に向
けて配され、開口端面が該取付けパネルそして該固定受
部に見合った大きさよりなり、潰れ,座屈後に取付け固
定が解かれて消耗品として取換え使用される緩衝ハニカ
ムコアと、を有してなり、 該固定受部下に係止受部が設けられると共に、該取付け
パネル上に該係止受部に対応する係止部が設けられ、該
係止受部に対し該係止部が、差し込み,スライドにより
係止可能となっており、もって該固定受部に該取付けパ
ネルが着脱自在となっており、 該係止受部は、該固定受部下に介装板を介し該介装板よ
り幅広の受板を固設してなり、該係止部は、該取付けパ
ネル上に介装板を介し該介装板より幅広の係止部材を固
設してなり、 かつ、該緩衝ハニカムコアを全体的に包むように保持す
ると共に、上端が該取付けパネルに取外し可能に止着さ
れた、ネット又は前後左右に掛け渡された複数個のバン
ドよりなる保持部が配されていること、を特徴とする緩
衝材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29744896A JP3394399B2 (ja) | 1996-10-18 | 1996-10-18 | 緩衝材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29744896A JP3394399B2 (ja) | 1996-10-18 | 1996-10-18 | 緩衝材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10120030A JPH10120030A (ja) | 1998-05-12 |
JP3394399B2 true JP3394399B2 (ja) | 2003-04-07 |
Family
ID=17846648
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29744896A Expired - Fee Related JP3394399B2 (ja) | 1996-10-18 | 1996-10-18 | 緩衝材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3394399B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4353346B2 (ja) * | 2000-06-01 | 2009-10-28 | 富士通株式会社 | 電子機器および電子機器向け内蔵ユニット用緩衝部材 |
JP5434439B2 (ja) * | 2009-09-30 | 2014-03-05 | 富士電機株式会社 | 燃料電池輸送構造及び燃料電池輸送方法 |
CN109068783B (zh) * | 2016-03-04 | 2022-10-21 | 韦弗赛尔有限公司 | 用于头盔和其他物品的保护衬里 |
-
1996
- 1996-10-18 JP JP29744896A patent/JP3394399B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10120030A (ja) | 1998-05-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA3044460C (en) | System for transporting fragile objects | |
EP3615457B1 (en) | Transport container | |
US7507062B2 (en) | Container for storage and transporting of a radome | |
US6899009B2 (en) | Flexible multi-shock shield | |
US8800797B2 (en) | Heat and explosion resistant cargo container | |
JP5696795B2 (ja) | 板状体搬送方法 | |
US8091707B2 (en) | Durable shipping container for heavy sensitive electronics | |
JP3394399B2 (ja) | 緩衝材 | |
EP0722403B1 (en) | Aircraft cargo pannier assembly | |
CN201646888U (zh) | 一种货车的货箱及其围栏 | |
JP5402227B2 (ja) | 航空機用コンテナ | |
CN114229010B (zh) | 一种低成本简易无人机吊舱结构 | |
US5803258A (en) | System for holding fragile items | |
CN210364807U (zh) | 一种适用于多种易碎货物的减震悬挂箱 | |
CN210708660U (zh) | 一种用于危险品货物运输的缓震安全箱 | |
EP4037997A1 (en) | Detachably securable container assembly for a unit load device | |
JPS62251380A (ja) | コンテナの緩衝装置 | |
US20110084163A1 (en) | Aircraft gear caddy | |
CN217995411U (zh) | 一种带有内托支撑结构易碎品运输用防护纸箱 | |
JPS63272689A (ja) | 輸送除振コンテナ | |
JPH10316096A (ja) | 熱気球用のハニカムクッション材 | |
WO2023183573A1 (en) | Bed system having removable panels | |
CN115071844A (zh) | 一种带有分隔限位功能的车斗 | |
Christiansen et al. | Flexible Multi-Shock Shield | |
JPH02150524A (ja) | 移動用箱状構造体による機器類や荷物の輸送方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090131 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090131 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100131 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100131 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110131 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110131 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120131 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130131 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140131 Year of fee payment: 11 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |