JP2017160688A - 天井化粧パネル - Google Patents

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Abstract

【課題】主に、ウェルドラインなどの外観不良を有する合成樹脂発泡体層を天井化粧パネルとして支障なく使用し得るようにする。【解決手段】合成樹脂発泡体層2と、この合成樹脂発泡体層2の少なくとも室内側の面に接着剤層3を介して取付けられているアルミ箔層4と、を有する天井化粧パネル1に関する。上記アルミ箔層4の表面に接着剤層21を介して受像層22が取付けられるようにする。この受像層22に対して、上記合成樹脂発泡体層2のウェルドライン14に沿った方向性を有する図柄の模様23が設けられるようにする。【選択図】図4

Description

この発明は、天井化粧パネルに関するものである。
例えば、コンサートホールや、学校の体育館などの大規模施設の天井には、天井化粧パネルが用いられている。このような天井化粧パネルには、これまで石膏ボードが用いられていた。しかし、石膏ボードは重いため、近年、より軽量なものを用いることが求められている(例えば、特許文献1参照)。このように、軽量な天井化粧パネルを用いることによって、施設の耐震性を向上することができる。
例えば、特許文献1の天井化粧パネルは、基材に合成樹脂発泡体を用いている。そして、この天井化粧パネルの表面には、石膏ボードの表面に似せた模様が設けられている。
特開平11−247352号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された天井化粧パネルには、以下のような問題があった。
即ち、合成樹脂発泡体は、その材質や作り方などにもよるが、ウェルドラインなどのような外観不良を有しているものが多く、このウェルドラインが天井化粧パネルの表面に凹凸として現れてしまう。特に、天井に設置されている照明の光が天井化粧パネルの小口方向から照射されるため、ウェルドラインの凹凸が陰影を作って一層目立つので、合成樹脂発泡体は、天井化粧パネルなどの内装パネルとして使うのには向いていなかった。
そこで、ウェルドラインなどの外観不良が全くない合成樹脂発泡体を製造する必要が生じるが、ウェルドラインなどの外観不良のない合成樹脂発泡体を確実に製造するのには、相当な技術が必要になると共に、製造にコストもかかる。
そこで、本発明は、上記した問題点を解決することを、主な目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、
合成樹脂発泡体層と、
該合成樹脂発泡体層の少なくとも室内側の面に接着剤層を介して取付けられているアルミ箔層と、を有する天井化粧パネルにおいて、
前記アルミ箔層の表面に接着剤層を介して受像層が取付けられており、
該受像層に対して、前記合成樹脂発泡体層のウェルドラインに沿った方向性を有する図柄の模様が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、上記構成によって、ウェルドラインなどの外観不良を有する合成樹脂発泡体層を天井化粧パネルとして支障なく使用できるようにすることができる。
本実施の形態にかかるトラバーチン柄を有する天井化粧パネルの平面図である。 天井化粧パネルの側面図である。 合成樹脂発泡体層を製造する様子を示す図である。 ウェルドラインを有する合成樹脂発泡体層を示す図である。 トラバーチン柄を有する天井化粧パネルの平面図である。 メゾチント柄を有する天井化粧パネルの平面図である。 別のメゾチント柄を有する天井化粧パネルの平面図である。 指標について説明するための天井化粧パネルの部分拡大図である。 模様を構成するパターンを示す図である。 模様のパターンをウェルドラインの方向に沿って碁盤目状に配した状態を示す図である(実施例1)。 模様のパターンをウェルドラインの方向にズラして配した状態を示す図である(実施例2)。 模様のパターンをウェルドラインの方向と直交する方向にズラして配した状態を示す図である(比較例1)。 模様のパターンをウェルドラインの方向に対し傾けて配した状態(模様がウェルドラインの方向に沿うもの)を示す図である(実施例3)。 模様のパターンをウェルドラインの方向に対し傾けて配した状態(模様がウェルドラインの方向に対して傾くもの)を示す図である(比較例2)。
以下、本実施の形態を、図面を用いて詳細に説明する。
図1〜図10A、図10Bは、この実施の形態を説明するためのものである。
<構成>以下、構成について説明する。
例えば、コンサートホールや、学校の体育館などの大規模施設の天井を、例えば、図1に示すような、天井化粧パネル1などの内装パネルを用いて構成する。この天井化粧パネル1を、軽量タイプのものにする。
ここで、大規模施設は、例えば、高さが6m超、水平投影面積が200m2超、単位面積質量が2kg/m2超の吊天井構造を有する特定天井を有するものなどとされる(2014年4月1日に施行された「耐震天井告示」(平成25年国土交通省告示第771号)。
軽量な天井化粧パネル1は、吊り具と合わせて2.0kg/m2以下となるような重さとされる。
そこで、図2に示すように、天井化粧パネル1を、
合成樹脂発泡体層2と、
この合成樹脂発泡体層2の少なくとも室内側の面に接着剤層3を介して取付けられているアルミ箔層4と、を有するものとする。
ここで、合成樹脂発泡体層2は、天井化粧パネル1の基材となるものである(発泡層または発泡性断熱材層)。この合成樹脂発泡体層2は、重さが1.0kg/m2程度の断熱材であり、重さが6.2〜14.0kg/m2にもなる石膏ボードと比べて十分に軽量なものである。
合成樹脂発泡体層2は、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂などの熱可塑性樹脂や、ポリウレタン樹脂、ポリイソシアネート樹脂、フェノール樹脂などの熱硬化性樹脂やその他の樹脂を用いることができるが、その中でも特に、熱伝導率が低く、難燃性に優れるフェノール樹脂とするのが最も好ましい。合成樹脂発泡体2は、既存のグラスウール等の繊維系断熱材と比べて熱伝導率が低いだけでなく、グラスウールの様に自重で撓むことが無い。
合成樹脂発泡体層2は、
密度が20〜40kg/m
厚さが5〜30mm、
重さが0.13〜1.4kg/m
熱伝導率が、0.015〜0.028W/mK、
熱抵抗値(厚さ×熱伝導率)が、0.50〜2.0m2・K/W、より好ましくは1.0m2・K/W以上、
吸水量が5.0g/100cm以下、より好ましくは2.0g/100cm以下
とするのが好ましい。
天井化粧パネル1を、吊り具と合わせて2.0kg/m2以下となるような重さとするために、合成樹脂発泡体層2は可能な限り軽量であることが好ましく、低密度で熱伝導率の低いものを用いることで、必要な断熱性能を満たしつつ薄く、かつ軽量化することができる。そのため、合成樹脂の発泡に用いられる発泡剤としては熱伝導率の低い材料を用いることが好ましく、熱伝導率が0.013W/m・K以下の発泡剤を用いることが好ましい。このような発泡剤としては1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテン(HFO−1336mzz(Z))や1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(HCFO−1233zd(E))などのハロゲン化不飽和炭化水素が挙げられ、これらを単独、もしくは炭化水素や塩素化炭化水素等の公知の発泡剤と混合したものを用いることにより、熱伝導率を0.018W/mK以下とすることができる。
例えば、合成樹脂発泡体層2として両面にポリエステル製不織布面材を有し、密度が27kg/mのフェノール樹脂発泡体である天井化粧パネル1の熱抵抗値を1.0m2・K/W以上とする場合には、
(a)フェノール樹脂発泡体の熱伝導率が0.018W/mKのとき
天井化粧パネル1:最小厚さ18mm(0.52kg/m)となり、
更に、面材上にアルミ箔(0.08〜0.6kg/m)と、
水酸化アルミ紙(0.05〜0.2kg/m)とを積層した場合には、
0.65〜1.32kg/mとなる。
(b)フェノール樹脂発泡体の熱伝導率が0.020W/mKのとき
天井化粧パネル1:最小厚さ20mm(0.57kg/m)となり、
更に、面材上にアルミ箔(0.08〜0.6kg/m)、
水酸化アルミ紙(0.05〜0.2kg/m)とを積層した場合には、
0.7〜1.37kg/mとなる。
また、合成樹脂発泡体層2として吸水量の低いものを用いることで、天井化粧パネル1をプール等の湿気の多い場所の天井に用いても、吸湿による熱伝導率の悪化や重量の増加がし難くなるため、好ましいものとなる。また、面材としてアルミ箔などの非透湿面材を用いることで、合成樹脂発泡体層2への吸水を抑えることができるので、より好ましい。
合成樹脂発泡体層2は、難燃性(制限酸素指数:LOIともいい、JIS K 7201−2:2007で規定される)が26以上のものが良く、28以上のものがより好ましく、特に30以上のものが最も好ましい。
なお、合成樹脂発泡体層2は、両面に面材(紙・合成繊維不織布)を有しているものが多く、このような面材を有するものを使用しても良い。面材としては、クラフト紙、ガラス繊維混抄紙、水酸化カルシウム紙、水酸化アルミニウム紙、炭酸カルシウム紙、珪酸マグネシウム紙、レーヨン紙などの紙類や、主成分がポリエステル、ポリプロピレン、ナイロンなどからなる不織布及び織布や、ガラス繊維不織布のような無機繊維の不織布などが挙げられる。また、これらを積層したものとしても良く、例えば、ガラス繊維混抄紙と水酸化アルミニウム紙とを接着層を介して積層したものや、ポリエステル不織布と炭酸カルシウム紙またはクラフト紙とを接着層を介して積層したものなどが挙げられる。さらに、これらの面材は、接着剤を介さずに合成樹脂発泡体層2を構成する樹脂自体の接着力で積層されていても良く、または、接着剤を介して積層されていても良い。
合成樹脂発泡体層2は、例えば、図3に示すように、複数本の分配管11から液状または泡状の発泡樹脂12を吐出すると共に、吐出された液状または泡状の発泡樹脂12を硬化炉13へ(吐出方向に)通して、硬化炉13で液状または泡状の発泡樹脂12を発泡させると共に熱によって硬化させるようにして製造される。
そのため、図4に示すように、合成樹脂発泡体層2には、複数の分配管11から吐出された液状または泡状の発泡樹脂12が互いに合流した部分に凹凸状のウェルドライン14(合流痕)が発生することになる。よって、合成樹脂発泡体層2は、ウェルドライン14などの外観不良が多く、表面が室内側から視認される内装材として適切な表面を有するものにはなり難いものである。しかも、このウェルドライン14は、合成樹脂発泡体層2の種類によっては製造上無くすことができず、また、ウェルドライン14には規則性があるため、施設の天井などに設置した時に外部から目立ち易い。
なお、アルミ箔層4などの面材との接着性向上と、ウェルドライン14などの外観不良を積極的に隠蔽するために、合成樹脂発泡体層2の表面に対して、意図的に凹凸を設けても良い。この場合の凹凸の大きさは、特に限定されないが、例えば凹部の底面から凸部の頂点までの高さが0.01〜3mm、凸部の幅が1〜20mmのものとすることが好ましい。凸部の形状は、特に限定されないが、例えば、高さ0.05mm〜1mm、直径5mmの円柱状のものとすることができ、凸部が天井化粧パネル1の表面に占める面積比(凸部面積/天井化粧パネル1面積)を、0.3〜0.7とすることが好ましい。
室内側の面は、施設の天井や屋根の屋内側の面などに設置した時に下側(室内側)になる面のことである。
アルミ箔層4は、天井化粧パネル1に不燃性を付与するために、不燃性付与層として、合成樹脂発泡体層2の表面に取付けられる面材である。アルミ箔層4は、薄いものであるため、アルミ箔層4によってウェルドライン14を隠蔽するようなことは難しい。アルミ箔層4は、合成樹脂発泡体層2の少なくとも片面(少なくとも室内側の面)に設けるようにする。アルミ箔層4は、両面に設けることもできるが、軽量化のためには片面とするのが好ましく、アルミ箔層4の厚さとしては0.01〜0.2mmのものを用いることで不燃性と軽量化を両立させることができる。
なお、天井化粧パネル1に不燃性を付与するためには、アルミ箔層4に替えて、ケイ酸マグネシウム板またはガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板を用いても良く、アルミ箔層と水酸化アルミニウム紙層の積層体などとしても良い。また、その厚さとしては、0.8〜1.5mmのものを用いることが好ましい。
そして、以上のような構成に対し、この実施例は、以下のような構成を備えるようにする。
(1)上記アルミ箔層4の表面に接着剤層21を介して受像層22が取付けられる。
そして、図1や図5〜図7などに示すように、この受像層22に対して、上記合成樹脂発泡体層2のウェルドライン14に沿った方向性を有する図柄の模様23が設けられる。
ここで、接着剤層21に用いられる接着剤としては、例えば、ウレタン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリエステル樹脂、変性シリコーン樹脂、塩化ビニル樹脂、エポキシ樹脂、アクリル系樹脂、等を含むものが挙げられ、ホルムアルデヒドを含まないものが好ましい。受像層22は、アルミ箔層4の上に模様23を設けるために積層される面材である。受像層22は、印刷などによって模様23を設けることができる素材のものとされる。そのために、例えば、受像層22には、水酸化アルミ箔や紙など、合成樹脂発泡体層2の面材と同じものが用いられる。また、不燃性を損なわないために、模様23として印刷される塗料の量は、100g/m2以下、好ましくは30g/m2以下、より好ましくは18g/m2以下とするのが好ましい。
上記により、天井化粧パネル1は、合成樹脂発泡体層2の表面側に、少なくとも、接着剤層3、アルミ箔層4、接着剤層21、受像層22、模様23(印刷層)を有するものとなる。なお、天井化粧パネル1が不燃性を要しない場合には、アルミ箔層4は無くとも良く、合成樹脂発泡体層2の表面側に、接着剤層21、受像層22、模様23(印刷層)を有するものとなる。更に、合成樹脂発泡体層2を構成する合成樹脂発泡体が両面に面材を有し、面材自体が印刷可能な材料、例えば、クラフト紙、ガラス繊維混抄紙、水酸化アルミニウム紙、合成繊維不織布等の場合には受像層22を設けず、合成樹脂発泡体層2の室内側となる面材に模様23を印刷したものとしても良い。
模様23は、高さ6m以上となる天井の位置に設置される天井化粧パネル1に設けられるため、床面から視認できるような大きさや形状のものが好ましい。模様23は、不定形のものであっても良いし、定形のものであっても良い。また、不定形のものと定形のものとを組み合わせたものであっても良い。
ウェルドライン14に沿った方向性を有する図柄の模様23(隠蔽模様)は、例えば、ウェルドライン14の方向25にほぼ沿った流れ(方向性)を有するものとされる。これにより、ウェルドライン14よりも模様23の方が目立つようになることで、ウェルドライン14を目立たなくしてウェルドライン14を気付き難くする効果が期待できる。
より具体的には、点26や線27や図形などをウェルドライン14の方向25に沿って配したものなどとする。ウェルドライン14の方向25に沿った流れは、明確なものであっても良いが、特に、明確なものである必要はなく、むしろ、方向性が何となく自然に感じられる程度のものとするのが好ましい。
点26は、合成樹脂発泡体層2の凹み(アバタ28、図4参照)を目立たなくするために設けられるものであり、不規則な形状をした大小のものなどとすることができる。点26には、面積のない(またはほとんどない)ドット状のものや、多少の面積や形がある斑点状のものなども含まれる。点26は、遠目(天井間近からではなく、人の頭の位置から視認する場合)で見てそう感じられるようなものであれば良い。また、線27は、アルミ箔層4のスリ傷(メタルマーク29、図4参照)を目立たなくするために設けられるものであり、長短や太細や濃淡などを適宜有するものなどとすることができる。図形は、上記した凹み(アバタ28)やスリ傷(メタルマーク29)などを全般的に目立たなくするために設けられるものであり、例えば、円形や長方形やその他のものなどとすることができる。なお、点26や線27や図形などの用語は、この場合、デザイン的な概念を表すものとして使用している。
図1は、模様23の一例であり、縞状の虫食い跡のような小さな穴のある石灰岩を点26や短い線27などで模したトラバーチン柄としたものである。
図5は、模様23の他の例であり、緻密で、多孔質で、縞状などの多様な構造を持つ石灰質化学沈殿岩を点26や短い線27などで模したトラバーチン柄としたものである。
図6は、模様23の別の例であり、銅版画の階調表現などとして形成されたような無数のまくれ(穴)を模した点26や短い線27などを有するメゾチント柄としたものである。
図7は、模様23の更に別の例であり、図5よりも方向性が目立たないようにした別のメゾチント柄としたものである。
これらの模様23は、いずれも、ウェルドライン14の方向性が分かるようなものとされている。
(2)図8に示すように、上記模様23は、ウェルドライン14の方向25に沿った点状または線状の少なくとも一方の指標31を有するものとされる。
ここで、指標31は、天井化粧パネル1を施工する者などには分かるが、一般の者にとっては特に気にならないようなものとするのが好ましい。
例えば、図8の場合、不規則な形状の点26や短い線27などをウェルドライン14の方向25が分かるように設けて指標31にしたものとなっている。具体的には、指標31は、複数の点26をウェルドライン14の方向25に沿った流れを有するように配したものとすることができる。また、指標31は、ほぼウェルドライン14の方向25に沿って延びた短い線27とすることができる。言い換えると、短い線27を、ウェルドライン14の方向25と平行な辺を縦、上記方向25と直交する辺を横とした長方形内に収めたとき、この長方形の縦/横(アスペクト比)が1.0以上となるようにする。
あるいは、指標31は、複数本の短い線27を、ウェルドライン14の方向25に沿った流れを有するように適宜組み合わせて配したものとすることができる。これらの指標31となる点26や線27は、1枚の天井化粧パネル1に対して1箇所または1部分のみに設けるようにしても良いが、この場合には、天井化粧パネル1の全面に対して多数設けられている。なお、図8では、ウェルドライン14を実際よりも強調して描いている。
(3)または、図9に示すように、上記模様23は、ウェルドライン14に沿った方向性を有する図柄を備えたパターン41を、ウェルドライン14の方向25に沿って繰り返し配したものとしても良い。
ここで、パターン41(単位模様)は、上記した点26や線27や図形などを用いたものとしても良いし、または、上記した点26や線27や図形以外のものを用いても良い。パターン41の大きさは、ウェルドライン14の間隔と同じものとしても良いが、ウェルドライン14の間隔とは異なる大きさのもの(または、ウェルドライン14の間隔の整数倍にならない大きさのもの)とするのが好ましい。この場合、パターン41は、1辺が、ウェルドライン14の間隔の1つ分よりも大きく且つ2つ分よりも小さい長さを有する矩形状(正方形または長方形、この場合には正方形としている)のものとされている。
そして、図9Aに示すように、このパターン41を、ウェルドライン14の方向25が分かるような向きに揃えた状態(即ち、点26の流れや線27がウェルドライン14の方向25とほぼ平行になるよう配置された状態)で、且つ、パターン41の辺の向きをウェルドライン14の方向25と平行にして、ウェルドライン14の方向25およびウェルドライン14の方向25と直交する方向に沿って繰り返し配するようにする。
この際、複数のパターン41は、ウェルドライン14の方向25と直交する方向にズラすことなく正確な碁盤目状に配するのが好ましい(実施例1)。または、図9Bに示すように、複数のパターン41は、ウェルドライン14の方向25と平行な方向についてはズラしても良い(実施例2)。
言い換えると、ウェルドライン14の方向25と平行な2辺と、ウェルドライン14の方向25と直交する2辺の4辺からなる矩形のパターン41が、ウェルドライン14の方向25と平行な方向に複数配置された天井化粧パネル1において、複数のパターン41の方向25と平行な辺(線分)を延長した直線45が、パターン41のウェルドライン14の方向25と直交する方向の辺(線分46)と交差しないよう配置されていることを意味している。
<作用>以下、この実施例の作用について説明する。
天井化粧パネル1を、合成樹脂発泡体層2と、アルミ箔層4とを有するものとした。合成樹脂発泡体層2は、軽量であるため、天井化粧パネル1の基材として用いることで、天井化粧パネル1を設置した施設の耐震性を向上することができる。また、合成樹脂発泡体層2の少なくとも室内側の面に接着剤層3を介して取付けられているアルミ箔層4によって、天井化粧パネル1に不燃性を持たせることができる。
そして、軽量の天井化粧パネル1を施工する場合、天井化粧パネル1は基材となる合成樹脂発泡体層2のウェルドライン14が表面に現れるものとなるが、ウェルドライン14には規則性があるため、複数の天井化粧パネル1を天井に並べて設置した場合に、一部のウェルドライン14の方向25が揃っていないと、外部から目立つことになる。そこで、ウェルドライン14の方向25を全て揃える必要がある。
天井化粧パネル1は、ウェルドライン14の方向25が揃うように、天井化粧パネル1の裏面に設けられた製品名の表示などの位置を一枚ずつ確認しながら施工するようにしていたが、天井化粧パネル1は、通常、室内側から施工するため、天井に取付ける直前に裏面の表示を再確認することができないので、手間が掛かっていた。また、天井化粧パネル1を天井に取付ける際に、作業者は天井間近で施工しているため、隣接する他の天井化粧パネル1のウェルドライン14の方向が視認できず、天井化粧パネル1を取付けた後に他の天井化粧パネル1のウェルドライン14の方向が揃っていないことが判明するなどの施工ミスも起こっていた。
<効果>この実施例によれば、以下のような効果を得ることができる。
(効果1)アルミ箔層4の表面に接着剤層3を介して受像層22を取付けた。この受像層22によって、アルミ箔層4の表面に模様23を設けることができるようになり、天井化粧パネル1の意匠性を向上することができる。
この際、単に模様23を設けたというだけでは、ウェルドライン14をうまく隠すような効果は得られないが、この実施例では、模様23を、ウェルドライン14に沿った方向性を有するための図柄(隠蔽模様)にすることで、ウェルドライン14を遠目で目立たないようにすることができる。これにより、ウェルドライン14などの外観不良を有する合成樹脂発泡体層2であってもウェルドライン14を気にせずに用いることが可能となり、また、ウェルドライン14の発生による製品歩留まりの低下などがなくなるので、合成樹脂発泡体層2や天井化粧パネル1の製造コストも抑えることができるようになる。
(効果2)更に、受像層22の模様23を、ウェルドライン14の方向25に沿った点状または線状の少なくとも一方の指標31を有するものとした。これにより、指標31によってウェルドライン14の方向25を室内側からでも簡単確実に知ることが可能となる。また、他の天井化粧パネル1のウェルドライン14の方向25も一目で知ることができる。その結果、天井化粧パネル1の施工性を良くすると共に、天井化粧パネル1の施工ミスも減らすことができるようになる。
(効果3)模様23として、ウェルドライン14に沿った方向性を有する図柄を備えたパターン41を、ウェルドライン14の方向25に沿って繰り返し配するようにした。これにより、複数のパターン41の連続性や、複数のパターン41間にできる空白部の連続性などを意図的に生じさせることができる。そして、これらの連続性によって、ウェルドライン14を隠しつつ、ウェルドライン14の方向25が遠目で分かるようにすることが可能となる。
なお、図9A、図9Bに示すように、複数のパターン41は、ウェルドライン14の方向25と直交する方向にズラすことなく、正確な碁盤目状に配したり(図9A)、ウェルドライン14の方向25にズラして配したり(図9B)するのが好ましい。これに対し、例えば、図9Cのように、複数のパターン41を、ウェルドライン14の方向25と直交する方向にズラして(上記した直線45と線分46とが交差するように)配するのは好ましくない。
また、図12Aは、複数のパターン41を、ウェルドライン14の方向25に対し傾けて配したものである。この図からも分かるように、パターン41の向きによっても視覚的な印象はだいぶ異なったものとなり、ウェルドライン14を隠しつつ、ウェルドライン14の方向25が遠目で分かるようにする効果は、図9Aのものが最も高く、図9Bのものは図9Aのものよりも劣り、図10Aのものは図9Aや図9Bのものよりも劣ることになる。図10Aはパターン41を傾けたことにより模様23も若干傾いているが、パターン41が傾いていても、パターン41上の模様23がウェルドライン14の方向25に沿っていれば良い。これに対し、図10Bに示すように、パターン41の傾きによって、パターン41上の模様23がウェルドライン14の方向25と傾くとウェルドライン14の方向25が分かり難くなるので好ましくない。なお、図9〜図10中、天井化粧パネル1の下縁部の模様のない部分は、天井化粧パネル1の端面の状態を示している。
なお、上記の実施の形態においては、ウェルドライン14を隠蔽する構成について主に説明したが、これに限るものではない。
例えば、熱硬化性樹脂であるウレタンフォームやフェノールフォームを製造する方法として、スラットと呼ばれる可動式の金型を複数連結した型内に樹脂を吐出して発泡体を成形するスラット型ダブルコンベアを用いて製造する方法(例えば、特開昭57−91244号公報や、特開平11−216830号公報)が知られているが、スラット型ダブルコンベアを用いて製造すると、スラット痕と呼ばれるスラットの連結部分に由来する凹凸が生じる(特開平11−216830号公報の図4)。このスラット痕は、ウェルドライン14の方向25と直交する方向に形成され、天井化粧パネル1においてはこのスラット痕もウェルドライン14と同様に外観不良となるため、このスラット痕の隠蔽に、上記の実施形態で説明した発明を用いても良い。
具体的には、スラット痕はウェルドライン14の方向25と直交する方向に形成されるため、図9のパターン41を90°傾けた配置とする。
より具体的には、矩形のパターン41を、スラット痕の方向が分かるような向きに揃えた状態(即ち、点26や線27がスラット痕の方向と平行になるよう配置された状態)で、且つ、パターン41の辺の向きをスラット痕の方向と平行にして、スラット痕の方向およびスラット痕の方向と直交する方向に沿って繰り返し配するようにする。
言い換えると、スラット痕の方向と平行な2辺と、スラット痕の方向と直交する2辺の4辺からなる矩形のパターン41が、スラット痕の方向と平行な方向に複数配置された天井化粧パネル1において、複数のパターン41のスラット痕の方向と平行な辺(線分)が連続して形成される直線が、パターン41のスラット痕の方向と直交する方向の辺(線分)と交点を持たない様に配置されている、ことを意味している。
以上、この発明の実施の形態を図面により詳述してきたが、実施の形態はこの発明の例示にしか過ぎないものである。よって、この発明は実施の形態の構成にのみ限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれることは勿論である。また、例えば、各実施の形態に複数の構成が含まれている場合には、特に記載がなくとも、これらの構成の可能な組合せが含まれることは勿論である。また、実施の形態に複数の実施例や変形例がこの発明のものとして開示されている場合には、特に記載がなくとも、これらに跨がった構成の組合せのうちの可能なものが含まれることは勿論である。また、図面に描かれている構成については、特に記載がなくとも、含まれることは勿論である。更に、「等」の用語がある場合には、同等のものを含むという意味で用いられている。また、「ほぼ」「約」「程度」などの用語がある場合には、常識的に認められる範囲や精度のものを含むという意味で用いられている。
1 天井化粧パネル
2 合成樹脂発泡体層
3 接着剤層
4 アルミ箔層
14 ウェルドライン
21 接着剤層
22 受像層
23 模様
25 方向
31 指標
41 パターン

Claims (3)

  1. 合成樹脂発泡体層と、
    該合成樹脂発泡体層の少なくとも室内側の面に接着剤層を介して取付けられているアルミ箔層と、を有する天井化粧パネルにおいて、
    前記アルミ箔層の表面に接着剤層を介して受像層が取付けられており、
    該受像層に対して、前記合成樹脂発泡体層のウェルドラインに沿った方向性を有する図柄の模様が設けられていることを特徴とする天井化粧パネル。
  2. 請求項1に記載の天井化粧パネルにおいて、
    前記模様は、ウェルドラインの方向に沿った点状または線状の少なくとも一方の指標を有していることを特徴とする天井化粧パネル。
  3. 請求項1に記載の天井化粧パネルにおいて、
    前記模様は、ウェルドラインに沿った方向性を有する図柄を備えたパターンを、ウェルドラインの方向に沿って繰り返し配したものであることを特徴とする天井化粧パネル。
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