JP3194897U - 不燃性軽量化粧パネル - Google Patents

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英雄 河村
勲 植田
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Abstract

【課題】軽量性、断熱性、耐水性、外観化粧性にすぐれるとともに、建築基準法発熱性試験において不燃材料となる天井材用パネルを提供する。【解決手段】耐炎性難燃性にすぐれる発泡ポリスチレン樹脂成形板3の表裏面の少なくとも一面にガラスクロスとアルミ箔の一体化シート1をガラスクロス側を最表面にした状態で接着、反対側二面に一面と同じガラスクロスアルミニウム箔一体化シート1またはアルミニウム箔のほか、不燃性シート材を接着した構成のパネルとする。【選択図】図1

Description

本考案は建築基準法に則った不燃材料であって、外観化粧性のある軽量断熱耐水性に富み主たる用途が天井材であるパネルに関するものである。
本考案の不燃性軽量化粧パネルは大規模商業施設、学校、体育館、避難所等公共施設、屋内プールなど地震による天井落下災害の極小化に資するのみならず、天井構造および施工の省力化に有効である。
従来、天井用不燃パネルでは石膏ボードはじめ、ガラスウールやロックウールを芯材としてガラス不織布ほか不燃性または難燃性のシート状面材でサンドイッチ構造としたものが代表的である。
平成26年4月1日、天井脱落対策に係る技術基準告示(国土交通省平成25年告示第771号)が施行され、単位面積質量が大きい天井部材においては脱落防止のための補強構造の導入規制が厳しくなった。
背景技術で述べた石膏ボードは不燃性ではあるもののきわめて重く、一方、不燃性かつ軽量であるガラスウールやロックウールは水や湿気に対する懸念および表面平滑性に欠け外観上の課題がある。
予備発泡済みポリスチレン粒子の表面に無機化合物難燃剤混入フェノール樹脂をコーティングした後、型に入れ蒸気加熱成形した板状成形体は表面平滑であり、水および湿気に対して影響を受けることなく、密度は概ね40kg/m3と軽量で断熱性にすぐれ、火炎に触れても熔融状態を呈することなく炭化するのみで形状維持性に富んだ発泡体である。
予備発泡済みポリスチレン粒子の表面に無機化合物難燃剤混入フェノール樹脂をコーティングした後、型に入れ蒸気加熱成形した板状成形体は特許4968780に開示された方法によって製造され、(公序良俗違反につき、不掲載)が代表的なものであり本考案に好適である。
予備発泡済みポリスチレン粒子の表面に無機化合物難燃剤混入フェノール樹脂をコーティングした後、型に入れ蒸気加熱成形した板状成形体を軽量天井材として活用するにあたっては外観化粧性および不燃性能の両立が不可欠となる。
問題を解決するための手段
予備発泡済みポリスチレン粒子の表面に無機化合物難燃剤混入フェノール樹脂をコーティングした後、型に入れ蒸気加熱成形した板状成形体の表裏面のうち少なくとも一面にガラスクロスとアルミニウム箔とが一体化されたシートをガラスクロスが表側にくるように載置接着し、二面には一面と同じガラスクロスとアルミニウム箔とが一体化されたシートまたはアルミニウム箔、不燃紙、ガラスクロス、ガラス不織布など不燃性であるシート状物の中からいずれかを載置接着したパネルとする。
考案の効果
一面に接着したはガラスクロスとアルミニウム箔とが一体化されたシートは表側にあるガラスクロスがアルミニウム箔の光沢反射異和感を顕著に軽減し落ち着いた外観を呈するのみならず、後加工や施工段階での損傷も減少し建築基準法発熱性試験による総発熱量は8Mj/m2未満で不燃材料として認められるものとなる。
一面に接着したガラスクロスとアルミニウム箔とが一体化されたシートと二面に載置接着した不燃性のシート状物でサンドイッチ構造としたパネルは、反り変形もなく軽量であるとともに建築基準法による発熱性試験において不燃材料となる。
特許4968780に開示された方法により製造された耐炎難燃性発泡ポリスチレン樹脂粒子を蒸気成形して板状成形体とし、板状成形体の表裏面に二液反応型ウレタン接着剤を塗布し、ガラスクロスとアルミニウム箔とが一体化されたシートをガラスクロスが表側にくるように載置圧締してウレタン接着剤を硬化させ表面ガラスクロスアルミニウムシート貼りサンドイッチパネルとする。
特許4968780に開示された方法により製造された耐炎難燃性発泡ポリスチレン樹脂粒子を蒸気成形して厚さ13mm幅1000mm長さ1000mm密度40kg/m3の板状成形体とした。
この板状成形体の表裏面の一面に二液反応硬化型ウレタン接着剤を面積1m2あたり50gr乃至60gr塗布し、日付量80gr平織りガラスクロスと厚さ0.02mmのアルミニウム箔をアクリル樹脂で接着一体化したシートを載置して圧締し、次いで二面側に厚さ0.03mmのアルミニウム箔を一面側と同様の手順で接着して厚さ14mmの軽量で化粧性のあるパネルとした。
このパネルの建築基準法に基づく発熱性試験の結果は0.9Mj/m2であり不燃材料の基準値8Mj/m2以下を達成し、形状損傷も軽微であり、重さは850gr/m2で同じ厚さの石膏天井材の十分の一以下であった。
考案を実施するための最良の形態を示す断面図である。 耐炎性発泡ポリスチレン粒子成形板の一面と二面に接着するシート状物が異なるパネル断面図である。
1 ガラスクロスアルミニウム箔一体化シート
2 接着剤
3 耐炎難燃発泡ポリスチレン樹脂板
4 アルミニウム箔
発泡倍率40倍乃至50倍の予備発泡ポリスチレン100重量部に、水酸化アルミニウム、ポリリン酸アルミニウム、赤燐、硼酸からなる無機化合物難燃剤を20重量部乃至40重量部、レゾール樹脂20重量部乃至40重量部からなるビーズを成形した成形板は本考案に好適なものである。

Claims (2)

  1. 予備発泡済みポリスチレン粒子の表面に無機化合物難燃剤混入フェノール樹脂をコーティングした後、型に入れ蒸気加熱成形した板状成形体の表裏面のうち少なくとも一面にガラスクロスとアルミニウム箔とが一体化されたシートをガラスクロスが表側にくるように載置接着し、さらに二面に不燃性のシート状物を載置接着した構成の不燃性軽量化粧パネル。
  2. 請求項1に記載した化粧性のある不燃性軽量化粧パネルにおいて、二面に載置接着する不燃性のシート状物がガラスクロスとアルミニウム箔とが一体化されたシートまたはアルミニウム箔または不燃紙またはガラスクロスまたはガラス不織布のうちいずれかである不燃性軽量化粧パネル。
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