JP2017160167A - 整髪剤組成物 - Google Patents

整髪剤組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2017160167A
JP2017160167A JP2016047240A JP2016047240A JP2017160167A JP 2017160167 A JP2017160167 A JP 2017160167A JP 2016047240 A JP2016047240 A JP 2016047240A JP 2016047240 A JP2016047240 A JP 2016047240A JP 2017160167 A JP2017160167 A JP 2017160167A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
emulsion
parts
resin particles
silica
hair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016047240A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6723772B2 (ja
Inventor
光則 上田
Mitsunori Ueda
光則 上田
歩美 柚木
Ayumi Yunoki
歩美 柚木
一樹 乃田
Kazuki Noda
一樹 乃田
晃子 土田
Akiko Tsuchida
晃子 土田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mandom Corp
Japan Coating Resin Co Ltd
Original Assignee
Mandom Corp
Japan Coating Resin Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mandom Corp, Japan Coating Resin Co Ltd filed Critical Mandom Corp
Priority to JP2016047240A priority Critical patent/JP6723772B2/ja
Publication of JP2017160167A publication Critical patent/JP2017160167A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6723772B2 publication Critical patent/JP6723772B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

【課題】整髪性(立ち上げ力、毛束感)に優れ、ベタツキが少なく、かつ、フレーキングが非常に少ない整髪剤組成物を提供する。【解決手段】アクリル系モノマーの乳化重合樹脂粒子(A)とシリカ(B)を含有し、アクリル系モノマーの乳化重合樹脂粒子(A)の平均粒子径L(A)とシリカ(B)の平均粒子径L(B)が1000nm以下であって、その比率L(A)/L(B)が1/2〜100/1である整髪剤組成物とする。【選択図】なし

Description

本発明は、整髪剤組成物に関し、特にヘアスプレー、ヘアミスト、ヘアセットローション、ヘアジェル等の水性ヘアスタイリング剤等に好適なアクリル系モノマーの乳化重合樹脂粒子及びシリカを用いた整髪剤組成物に関する。
整髪剤には、液状、ジェル状、泡沫状、霧状、クリーム状、ワックス状などの様々な剤型のものがある。
従来、整髪剤としては、例えば、毛髪表面に皮膜を形成することで、所望の形状を保持するためのポリマー(セット用ポリマー)を主成分とし、更に種々の目的で付与される添加剤、剤型に応じて配合される溶剤、基剤などを配合したポリマー組成物が知られている。また、整髪剤は、近年では、整髪時に自由にヘアアレンジすることができるとともに、整髪後も手直しが容易な剤型として、油剤と水を用いた乳化剤型であるヘアクリームやヘアワックスが主流となっている。
そして、整髪剤には、毛髪に所望の形状を付与し長時間保持する性能や、優れた外観性能、優れた触感性能等のスタイリング(毛髪を整える)面での性能が要求され、様々な整髪剤が開発されている。
例えば、特許文献1には(A)水およびエタノールに不溶で、室温で粘着性を有するポリマー微粒子、並びに(B)水およびエタノールに不溶で、室温で粘着性を有しない微粉末を含有する毛髪化粧料が、優れた整髪性、良好な櫛通りとさらっとべたつかない感触、及び長時間の効果継続性を有することが開示されている。
特開2000−26246号公報
しかし、整髪性とひとくくりにいっても、毛髪のまとまりの良さなど自然な仕上がりを目的とするものや、立ち上げ性、毛束感などのセット性・アレンジ性を目的とするものなど、様々な要求性能があり、特許文献1は、前者の自然な仕上がりを目的とするものであり、後者のセット性・アレンジ性といった面では十分満足のいくものではなかった。
また、特許文献1では、樹脂や添加剤等の凝集物により毛髪にフケのような白いものが見られる「フレーキング」については十分な検討はなされていなかった。
そこで、本発明は、整髪性(立ち上げ力、毛束感)に優れ、ベタツキが少なく、かつ、フレーキングが非常に少ない整髪剤組成物を提供することを課題とする。
上記実情を鑑み鋭意検討した結果、整髪剤用の基材として特定の粒径及び粒径比を有するアクリル系モノマーの乳化重合樹脂粒子、及びシリカ粒子を用いることで、整髪性(立ち上げ性、毛束感)に優れ、ベタツキが少なく、特にはその添加比を調整することにより、樹脂粒子の融着・膜化やシリカ粒子の凝集を抑制し、フレーキングが非常に少ない整髪剤組成物が得られることを見出した。
すなわち本発明は、以下の(1)〜(5)の態様を含む。
(1)アクリル系モノマーの乳化重合樹脂粒子(A)とシリカ(B)を含有し、前記アクリル系モノマーの乳化重合樹脂粒子(A)の平均粒子径L(A)と前記シリカ(B)の平均粒子径L(B)が何れも1000nm以下であって、その比率L(A)/L(B)が1/2〜100/1であることを特徴とする整髪剤組成物。
(2)前記シリカ(B)の含有量が、前記アクリル系モノマーの乳化重合樹脂粒子(A)100質量部に対して10〜250質量部であることを特徴とする前記(1)に記載の整髪剤組成物。
(3)前記アクリル系モノマーの乳化重合樹脂粒子(A)のガラス転移温度が−60〜20℃であることを特徴とする前記(1)または(2)に記載の整髪剤組成物。
(4)前記シリカ(B)の平均粒子径L(B)が1〜500nmであることを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれか1つに記載の整髪剤組成物。
(5)前記アクリル系モノマーの乳化重合樹脂粒子(A)の平均粒子径L(A)が30〜1000nmであることを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれか1つに記載の整髪剤組成物。
本発明によれば、アクリル系モノマーの乳化重合樹脂粒子(A)とシリカ(B)を含有し、アクリル系モノマーの乳化重合樹脂粒子(A)の平均粒子径L(A)とシリカ(B)の平均粒子径L(B)が何れも1000nm以下であって、その比率L(A)/L(B)を1/2〜100/1とすることで、整髪性(立ち上げ力、毛束感)に優れ、ベタツキが少なく、かつ、フレーキングが非常に少ない整髪剤組成物を提供することができる。
以下、本発明の実施形態を詳細に説明する。
なお、本明細書において、アクリル系樹脂とは(メタ)アクリル系モノマーを少なくとも1種含有するモノマー成分を重合して得られる樹脂であり、(メタ)アクリルとはアクリルあるいはメタクリルを、(メタ)アクリレートとはアクリレートあるいはメタクリレートを、(メタ)アクリル酸とはアクリル酸あるいはメタクリル酸をそれぞれ意味する。
本発明の整髪剤組成物はアクリル系モノマーの乳化重合樹脂粒子(A)とシリカ(B)を含有し、アクリル系モノマーの乳化重合樹脂粒子(A)の平均粒子径L(A)とシリカ(B)の平均粒子径L(B)が何れも1000nm以下であって、その比率L(A)/L(B)が1/2〜100/1である。
本発明において、アクリル系モノマーの乳化重合樹脂粒子(A)が微細なシリカ(B)の分散性を向上することで整髪性が良好となりベタツキを抑えると共に、アクリル系モノマーの乳化重合樹脂粒子(A)と微細なシリカ(B)が特定の粒子径比率を有することでアクリル系モノマーの乳化重合樹脂粒子(A)とシリカ(B)が互いを覆うような形となり、アクリル系モノマーの乳化重合樹脂粒子(A)同士、シリカ(B)同士の凝集を抑制することによって、フレーキングを有効に低減できるものと推測される。
以下、各成分について具体的に説明する。
<アクリル系モノマーの乳化重合樹脂粒子(A)>
本発明で使用されるアクリル系モノマーの乳化重合樹脂粒子(A)(以下、単に「乳化重合樹脂粒子(A)」ともいう)は、水性媒体中でアクリル系モノマーが乳化重合されたアクリル系樹脂粒子であり、その粒径が1000nm以下である樹脂粒子である。
上記のアクリル系モノマーとしては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、i−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート等の脂肪族系(メタ)アクリレート系モノマーや、フェノキシ(メタ)アクリレート等の芳香族系(メタ)アクリレート系モノマー、(メタ)アクリル酸トリフルオロエチル等が挙げられる。
これらの中でも、乳化重合しやすく、かつ共重合が容易となる点から、アルキル基の炭素数が1〜18の脂肪族系(メタ)アクリレート系モノマーが好ましく、より好ましくはアルキル基の炭素数1〜12の脂肪族系(メタ)アクリレート系モノマーであり、更に好ましくはアルキル基の炭素数4〜12の脂肪族系(メタ)アクリレート系モノマーであり、特に好ましくはn−ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレートである。また、2−エチルヘキシルアクリレートとメチルメタクリレートの併用や、n−ブチルアクリレートとメチルメタクリレートの併用も好適に用いることができる。
本発明の乳化重合樹脂粒子(A)はアクリル系モノマー以外に官能基含有モノマーが共重合されていてもよく、官能基含有モノマーとしては、例えば、分子構造中にビニル基を2個以上有するモノマー、グリシジル基含有モノマー、アリル基含有モノマー、加水分解性シリル基含有モノマー、アセトアセチル基含有モノマー、ヒドロキシル基含有モノマー、カルボキシル基含有モノマー等が挙げられる。
上記分子構造中にビニル基を2個以上有するモノマーとしては、例えば、ジビニルベンゼン、ジアリルフタレート、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,2−プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
これらの中でも、乳化重合樹脂粒子(A)中におけるアクリル系樹脂粒子同士の融着強度を低減するとともに、毛髪上の皮膜の硬さ(触感)の調整を容易に行うことができる点から、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,2−プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレートが好ましい。
上記グリシジル基含有モノマーとしては、例えば、グリシジル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アリルエーテル、3,4−エポキシシクロヘキシル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
上記アリル基含有モノマーとしては、例えば、トリアリルオキシエチレン、マレイン酸ジアリル、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、テトラアリルオキシエタン等のアリル基を2個以上有するモノマー、アリルグリシジルエーテル、酢酸アリル等が挙げられる。
上記加水分解性シリル基含有モノマーとしては、例えば、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、ビニルメチルジメトキシシラン等のビニル系シリル基含有モノマー;γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン等の(メタ)アクリロキシ系シリル基含有モノマーが挙げられる。
加水分解性シリル基含有モノマーの中でも、乳化重合樹脂粒子(A)同士の融着強度を低減するとともに、毛髪上の皮膜の硬さ(触感)の調整を容易に行うことができる点から、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシランを用いることが好ましい。
また、(メタ)アクリレート系モノマーとの共重合性に優れる点では、(メタ)アクリロキシ系シリル基含有モノマーを用いることが好ましい。
上記アセトアセチル基含有モノマーとしては、例えば、アセト酢酸ビニルエステル、アセト酢酸アリルエステル、ジアセト酢酸アリルエステル、アセトアセトキシエチル(メタ)アクリレート、アセトアセトキシエチルクロトナート、アセトアセトキシプロピル(メタ)アクリレート、アセトアセトキシプロピルクロトナート、2−シアノアセトアセトキシエチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
上記ヒドロキシル基含有モノマーとしては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリレート等が挙げられる。
上記カルボキシル基含有モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸、アクリル酸ダイマー、クロトン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、グルタコン酸、イタコン酸、アクリルアミド−N−グリコール酸、ケイ皮酸等が挙げられる。
これらの中でも、乳化重合時における乳化安定性が付与され、かつ、シリカ(B)の高い分散性を得ることができる点から、(メタ)アクリル酸を用いることが好ましい。
これらのモノマーは1種を単独で用いてもよく2種以上を組み合わせて用いてもよい。
乳化重合樹脂粒子(A)を構成するモノマー成分において、上記アクリル系モノマーの含有割合としては、乳化重合樹脂粒子(A)を構成するモノマー成分全体に対して、80〜100質量%であることが好ましく、より好ましくは85〜99.99質量%、更に好ましくは90〜99.9質量%である。
かかるアクリル系モノマーの含有割合が少なすぎると乳化重合時の製造安定性が低下する傾向がある。
乳化重合樹脂粒子(A)を構成するモノマー成分において、上記官能基含有モノマーの含有割合としては、乳化重合樹脂粒子(A)を構成するモノマー成分全体に対して、0〜20質量%であることが好ましく、より好ましくは0.01〜15質量%、更に好ましくは0.1〜10質量%である。
かかる含有割合が多すぎると、乳化重合時の製造安定性が低下する傾向があり、少なすぎるとフレーキングが起こりやすくなる傾向がある。
また、官能基含有モノマーが、分子構造中にビニル基を2個以上有するモノマーである場合は、分子構造中にビニル基を2個以上有するモノマーの含有量は、乳化重合樹脂粒子(A)を構成するモノマー成分全体に対して、0.01〜20質量%であることが好ましく、より好ましくは0.05〜15質量%、更に好ましくは0.1〜10質量%である。
また、官能基含有モノマーが、加水分解シリル基含有モノマーである場合は、加水分解シリル基含有モノマーの含有量は、乳化重合樹脂粒子(A)を構成するモノマー成分全体に対して、0.01〜15質量%であることが好ましく、より好ましくは0.02〜12質量%、更に好ましくは0.05〜10質量%である。
また、本発明の効果を損なわない範囲において、乳化重合樹脂粒子(A)の構成成分として、少量のスチレン、α−メチルスチレン等のスチレン系モノマーや;ギ酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、バレリン酸ビニル、酪酸ビニル、イソ酪酸ビニル、ピバリン酸ビニル、カプリン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、安息香酸ビニル、バーサチック酸ビニル、2−エチルヘキサン酸ビニル等のビニルエステル系モノマー等を使用してもよい。
乳化重合樹脂粒子(A)は、乳化重合によりエマルションとして得ることができる。乳化重合の際には、乳化剤および重合成分以外に、公知の成分、例えば、重合開始剤、重合調整剤、可塑剤等を用いることができる。
乳化剤としては、界面活性剤、保護コロイド能を有する水溶性高分子、水溶性オリゴマー等が挙げられる。
上記界面活性剤としては、好ましいものとして例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムのようなアニオン性界面活性剤、プルロニック型構造を有するものやポリオキシエチレン型構造を有するもの等のノニオン性界面活性剤、アミン塩型や第4級アンモニウム塩型等のカチオン性界面活性剤等が挙げられる。また、界面活性剤として、構造中にラジカル重合性不飽和結合を有する反応性界面活性剤を使用することもできる。これらは単独で、もしくは2種以上併せて用いることができる。
上記保護コロイド能を有する水溶性高分子としては、例えば、ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルピロリドン、メチルセルロース等が挙げられる。これらは単独で、もしくは2種以上併せて用いられる。これらは、エマルションの増粘やエマルションの粒子径を変えて粘性を変化させる点で効果がある。
上記水溶性オリゴマーとしては、例えば、スルホン酸基、カルボキシル基、水酸基、アルキレングリコール基等の親水性基を有する重合体又は共重合体が好ましく、平均重合度としては10〜500程度の重合体又は共重合体が好ましい。水溶性オリゴマーの具体例としては、例えば、2−メタクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸共重合体等のアミド系共重合体、メタクリル酸ナトリウム−4−スチレンスルホネート共重合体、スチレン/マレイン酸共重合体、メラミンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物、ポリ(メタ)アクリル酸塩等が挙げられる。更に、具体例としては、スルホン酸基、カルボキシル基、水酸基、アルキレングリコール基等を有するモノマーやラジカル重合性の反応性乳化剤を予め単独又は他のモノマーと共重合してなる水溶性オリゴマー等も挙げられる。これらは単独で、もしくは2種以上併せて用いられる。
本発明においては、上記乳化剤の中でも、重合安定性が良好な点からラウリル硫酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを用いることが好ましい。
乳化剤の使用量は、乳化重合樹脂粒子(A)を構成するモノマー成分100質量部に対して、0.01〜15質量部であることが好ましく、より好ましくは0.1〜10質量部、更に好ましくは0.5〜8質量部である。
かかる乳化剤の使用量が少なすぎると、モノマー成分の分散安定性が低下し、重合安定性が低下する傾向があり、使用量が多すぎると、エマルションの粘度が高くなり製造安定性が低下する傾向がある。
上記重合開始剤としては、通常の乳化重合に使用できるものが使用でき、例えば、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウム等の無機過酸化物;有機過酸化物、アゾ系開始剤、過酸化水素、ブチルパーオキサイド等の過酸化物;および、これらと酸性亜硫酸ナトリウムやL−アスコルビン酸等の還元剤とを組み合わせたレドックス重合開始剤等が挙げられる。これらは、単独で、もしくは2種以上併せて用いることができる。
これらの中でも、過硫酸塩などの無機過酸化物、有機過酸化物、アゾ系開始剤および還元剤の組合せが好ましく、レドックス重合が容易な点で過硫酸塩を使用するのが好ましい。
かかる重合開始剤の使用量は、用いるモノマー成分の種類や重合条件などによって異なるが、通常、乳化重合樹脂粒子(A)を構成するモノマー成分100質量部に対して、0.01〜0.5質量部であることが好ましく、0.05〜1質量部であることがより好ましい。
上記重合調整剤としては、公知のものの中から適宜選択することができる。このような重合調整剤としては、例えば、連鎖移動剤、バッファー等が挙げられる。
上記連鎖移動剤としては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール;アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、n−ブチルアルデヒド、フルフラール、ベンズアルデヒド等のアルデヒド類;および、ドデシルメルカプタン、ラウリルメルカプタン、ノルマルメルカプタン、チオグリコール酸、チオグリコール酸オクチル、チオグリセロール等のメルカプタン類等が挙げられる。これらは、単独でもしくは2種以上併せて用いることができる。連鎖移動剤の使用は、重合を安定に行わせるという点で有効であり、乳化重合樹脂粒子(A)の重合度を調整するために使用することが望ましい。
上記バッファーとしては、例えば、酢酸ナトリウム、酢酸アンモニウム、第二リン酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム等が挙げられる。これらは、単独で、もしくは2種以上併せて用いることができる。
上記可塑剤としては、エチレングリコール系可塑剤、エチレングリコールアルキルエーテル系可塑剤、ベンゾエート系可塑剤、アジペート系可塑剤、フタル酸系可塑剤、リン酸系可塑剤等が使用できる。
これら他の成分の使用量は、本発明の効果を損なわない範囲で、目的に応じて適宜選択することができる。
乳化重合は、水性媒体中で、乳化剤の存在下、乳化重合樹脂粒子(A)を構成するモノマー成分を必要に応じて上記のような各種成分とともに重合を行うのであるが、その方法としては、
(1)反応缶に、モノマー成分、乳化剤、重合開始剤、必要に応じてその他成分の全量を仕込み、昇温し重合する方法、
(2)反応缶に水性媒体、モノマー成分、乳化剤の一部を仕込み、昇温した後、重合開始剤を添加し、重合した後、残りのモノマー成分および重合開始剤を滴下又は分割添加して重合を継続する方法、
(3)反応缶に水性媒体、乳化剤、重合開始剤等を仕込んでおき昇温した後、モノマー成分および重合開始剤を、全量滴下又は分割添加して重合する方法、
等が挙げられる。中でも、重合温度の制御が容易である点で、(2)、(3)の方法が好ましい。
ここで水性媒体とは、水、または水を主体とするアルコール性溶媒をいい、好ましくは水である。
上記重合方法における重合条件としては、特に限定されないが、例えば、以下の条件が挙げられる。
上記(1)の方法では、通常40〜100℃程度の温度範囲が適当であり、昇温開始後1〜8時間程度反応を行うことが好ましい。
上記(2)の方法では、モノマー成分の1〜50質量%、および重合開始剤の1〜50質量%を40〜90℃で0.1〜4時間重合した後、残りのモノマー成分、および残りの重合開始剤を1〜5時間程度かけて滴下又は分割添加して、その後同温度で1〜3時間程度熟成することが好ましい。
上記(3)の方法では、重合缶に水、および重合開始剤の0〜100質量%を仕込み、40〜90℃に昇温し、モノマー成分、および残りの重合開始剤(初期に全量仕込む場合を除く)を2〜5時間程度かけて滴下又は分割添加し、その後同温度で1〜3時間程度熟成することが好ましい。
上記重合方法において、重合安定性の観点から、乳化剤(又は乳化剤の一部)を乳化重合樹脂粒子(A)を構成するモノマー成分に溶解しておくか、又は、予め乳化剤と水性媒体とで乳化分散させO/W型の乳化液の状態としておくことが好ましい。
乳化液の調製方法としては、特に限定されないが、水に乳化剤を溶解した後、乳化重合樹脂粒子(A)を構成するモノマー成分を仕込み、この混合液を撹拌乳化する方法、或いは水に乳化剤を溶解した後撹拌しながらモノマー成分を仕込む方法等が挙げられる。
上記乳化液の乳化の際の撹拌は、ホモディスパーや、タービン翼、プロペラ翼等の撹拌翼を取り付けた撹拌装置を用いて行うことができる。
乳化時の温度は、乳化中に混合物が反応しない程度の温度であれば問題なく、通常5〜60℃程度が適当である。
乳化重合の際の乳化重合樹脂粒子(A)の濃度は、エマルションの製造コスト低減やエマルションの製造安定性の観点から、例えば、1〜70質量%であり、好ましくは20〜65質量%、更に好ましくは30〜50質量%である。乳化重合粒子(A)の濃度はエマルション中の不揮発分を測定することで求めることができ、不揮発分とは、エマルションを加熱乾燥した残分を意味し、通常、加熱乾燥前後の重量をJIS K 6828−1に記載の算出方法にしたがって求めることができる。乳化重合粒子(A)の濃度は不揮発分からその他の添加剤の重量を差し引くことで求めることができる。
上記のようにして製造された乳化重合樹脂粒子(A)の平均粒子径L(A)は1000nm以下であり、下限は30nm以上であることが好ましい。平均粒子径L(A)は、60〜800nmであることがより好ましく、更に好ましくは70〜600nmである。平均粒子径が30nm以上であることにより、エマルション中の樹脂粒子濃度を高めることができ、1000nm以下であることにより、粒子径分布のブロード化を抑制でき、また、エマルションの保存安定性を良好にすることができる。なお、粒子径分布がブロード化すると、シリカ(B)との粒径比バランスが崩れ、フレーキングの抑制効果が低下する傾向がある。
乳化重合樹脂粒子(A)の平均粒子径L(A)の調整方法としては、特に制限はなく、重合されるモノマー成分の種類や性質に応じて、乳化剤の種類や量、重合時のモノマー濃度、撹拌速度、重合温度、重合触媒の種類、重合触媒量、重合触媒を投入するタイミング等の重合条件等を適宜組み合わせることで、調整することができる。
なお、乳化重合樹脂粒子(A)の平均粒子径L(A)は、粒子径が500nm未満の場合は、動的光散乱方式の粒子径分布測定器、例えば、Particle Sizing Systems社製、「NICOMP 380」(商品名)を使用することにより測定することができ、また、粒子径が500nm以上の場合は、レーザー解析/散乱式粒度分布測定装置、例えば、株式会社堀場製作所製「LA−950」(商品名)により測定することができる。上記粒子径の測定はいずれも公知慣用の技術である。
本発明において、乳化重合樹脂粒子(A)のガラス転移温度(Tg)は、−60〜20℃であることが好ましい。ガラス転移温度(Tg)は、−50〜10℃であることがより好ましく、さらには−40〜−15℃が好ましい。乳化重合樹脂粒子(A)のガラス転移温度が高すぎると毛髪上に形成された皮膜が脆く触感が悪くなり、かつフレーキングが多くなる傾向があり、ガラス転移温度が低すぎると乳化重合樹脂粒子(A)同士の融着強度が大きくなり、櫛通しの際の皮膜剥がれによるフレーキングが悪化する傾向がある。
なお、本発明において、乳化重合樹脂粒子(A)のガラス転移温度(Tg)は下記のFoxの式により算出されるものである。
Figure 2017160167
(式中、Tg:モノマーA、モノマーB、・・・、及びモノマーNから形成されるポリマーのガラス転移温度(K)、
Tga:モノマーAのホモポリマーのガラス転移温度(K)、
Wa:モノマーAの質量分率、
Tgb:モノマーBのホモポリマーのガラス転移温度(K)、
Wb:モノマーBの質量分率、
Tgn:モノマーNのホモポリマーのガラス転移温度(K)、
Wn:モノマーNの質量分率、
ただし、Wa+Wb+・・・+Wn=1
である。)
本発明において、乳化重合樹脂粒子(A)のガラス転移温度を調整する方法としては、特に限定はなく、適宜、使用する重合モノマー成分の各ホモポリマーとしたときのガラス転移温度を上記Foxの式に当てはめ、重合モノマー成分の組成比を確定すればよい。
<シリカ(B)>
本発明で使用される無機粒子としてはシリカ(B)である。シリカ(B)以外の無機粒子、例えばタルクなどは立ち上げ性、毛束感などの整髪性が発現されず、また一般に粒子径が大きく、乳化重合樹脂粒子(A)が凝集しフレーキングが発生する為、主成分としては使用できない。
使用されるシリカ(B)は、主にクロロシラン類やケイ酸ナトリウム等から生産される二酸化ケイ素(SiO)である。シリカは、石英、クリストバライト等の結晶性シリカと珪藻土等の非晶質シリカに大別され、非晶質シリカとして、例えば、コロイダルシリカ、フュームドシリカ等が挙げられる。本発明においては、分散性が良好であるという点でコロイダルシリカ、フュームドシリカ等の非晶質シリカを用いることがより好ましい。
シリカ(B)の平均粒子径L(B)は1000nm以下であり、1〜500nmであることが好ましく、より好ましくは5〜500nm、更に好ましくは7〜300nmであり、特に好ましくは8〜80nmである。シリカ(B)の平均粒子径が小さすぎるときしみやごわつき等が生じやすくなる傾向があり、大きすぎるとフレーキングが起きやすくなったり、髪の毛が白化する傾向がある。
シリカ(B)の平均粒子径L(B)は、粒子径が500nm未満の場合は、動的光散乱方式の粒子径分布測定器、例えば、Particle Sizing Systems「NICOMP 380」(商品名)を使用することにより測定することができ、また、粒子径が500nm以上の場合は、レーザー解析/散乱式粒度分布測定装置、例えば、株式会社堀場製作所製「LA−950」(商品名)により測定することができる。上記粒子径の測定はいずれも公知慣用の技術である。
本発明で用いることのできるシリカ(B)としては、具体的には、日産化学工業株式会社製の「スノーテックス40」、「スノーテックスXL」、「スノーテックスYL」、「スノーテックスZL」、「スノーテックスMP−1040」、「スノーテックスMP−2040」、「スノーテックスMP−3040」および「スノーテックスMP−4540M」、扶桑化学工業株式会社製の「クォートロンPL−1」、「クォートロンPL−3」、「クォートロンPL−7」および「クォートロンPL−10H」、並びに、日本アエロジル株式会社製の「AEROSIL200」および「AEROSIL300」等が挙げられる。
なお、本発明において、乳化重合樹脂粒子(A)の平均粒子径L(A)とシリカ(B)の平均粒子径L(B)の比率L(A)/L(B)は、1/2〜100/1である。L(A)/L(B)は、好ましくは1/2〜60/1、更に好ましくは1/1〜20/1であり、特にL(A)がL(B)より大きいことが好ましい。L(A)/L(B)の粒径比率が1/2より小さいと、乳化重合樹脂粒子(A)が凝集し、皮膜を形成してフレーキングや、毛髪が白く見える現象が起こる傾向があり、100/1より大きいと、乳化重合樹脂粒子(A)が大きすぎるため安定性が低下する傾向がある。
<整髪剤組成物>
本発明の整髪剤組成物はアクリル系モノマーの乳化重合樹脂粒子(A)とシリカ(B)を含有することを特徴とする。
乳化重合樹脂粒子(A)の含有量は、整髪剤組成物全量中、0.1〜30質量%であることが好ましく、0.2〜25質量%がより好ましく、0.3〜20質量%が更に好ましい。乳化重合樹脂粒子(A)の含有量が少なすぎると、充分な整髪性能が得られ難くなり、また、フレーキング抑制効果が得られ難くなる傾向があり、多すぎると粘度が高く取扱い性が低下したり、保存安定性が低下する傾向がある。
本発明において、シリカ(B)の含有量は、乳化重合樹脂粒子(A)100質量部に対して10〜250質量部であることが好ましく、25〜200質量部がより好ましく、40〜160質量部がより好ましい。乳化重合樹脂粒子(A)に対するシリカ(B)の含有量が少なすぎると、フレーキングや整髪性能が悪くなる傾向にあり、また多すぎてもフレーキングが悪化する傾向にある。
本発明の整髪剤組成物には、その効果を妨げない限りにおいて、その他の添加物を含有してもよい。その他の添加物としては、例えば、有機顔料、無機顔料、水溶性添加剤、pH調整剤、防腐剤、酸化防止剤、油剤、多価アルコール、低級アルコール、界面活性剤、紫外線吸収剤、香料、酸化防止剤、保湿剤、清涼剤、ビタミン類、植物抽出物等が挙げられる。
有機顔料としては、例えば、赤色2号、赤色3号、赤色102号、赤色104号、赤色105号、赤色106号、赤色201号、赤色202号、赤色213号、赤色214号、赤色215号、赤色218号、赤色223号、赤色226号、赤色227号、赤色230号、赤色231号、赤色232号、赤色401号、赤色404号、赤色405号、赤色501号、赤色502号、赤色503号、赤色504号、赤色505号、赤色506号、黄色4号、黄色5号、黄色201号、黄色202号、黄色203号、黄色204号、黄色402号、黄色403号、黄色404号、黄色405号、黄色406号、黄色407号、緑色3号、緑色201号、緑色202号、緑色204号、緑色205号、緑色402号、青色1号、青色2号、青色201号、青色204号、青色205号、青色403号、橙色201号、橙色203号、橙色204号、橙色205号、橙色206号、橙色207号、橙色401号、橙色402号、橙色403号、紫色201号、紫色401号、黒色401号等が挙げられる。尚、有機顔料としては、上記した酸性染料、塩基性染料などの染料の他、染料のアルミニウムなどのレーキ顔料などであってもよい。
無機顔料としては、例えば、酸化鉄、群青、酸化クロム、カーボンブラックなどの有色顔料;酸化亜鉛、酸化チタン、炭酸カルシウムなどの白色顔料;タルク、マイカ、カオリンなどの体質顔料等が挙げられる。
水溶性添加剤としては、例えば、水、エタノール;1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコールなどの多価アルコール;ビニルピロリドン系ポリマー、ポリビニルアルコールなどの皮膜形成ポリマー;カルボキシビニルポリマー、セルロースエーテルなどの増粘性高分子;ヒアルロン酸、コラーゲン、パントテニルアルコールなどの保湿剤等が挙げられる。
pH調整剤としては、例えば、例えば、クエン酸、乳酸、グリコール酸、コハク酸、酢酸、リンゴ酸、酒石酸、フマル酸、リン酸、塩酸、トリエタノールアミン、イソプロパノ−ルアミン、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、アルギニン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等を挙げることができる。
防腐剤としては、例えば、例えば、メチルパラベン、エチルパラベン、ブチルパラベンなどのパラベン類、イソプロピルメチルフェノール、グルコン酸クロルヘキシジン液、トリクロロカルバニリド、フェノキシエタノール、石炭酸、ヘキサクロロフェンなどのフェノール類、安息香酸およびその塩、ウンデシレン酸、サリチル酸、ソルビン酸およびその塩、デヒドロ酢酸およびその塩、感光素101号、感光素201号、感光素401号、ヒノキチオール、トリクロサン等が挙げられる。
酸化防止剤としては、例えば、例えば、ジブチルヒドロキシトルエン、亜硫酸塩等が挙げられる。
上記油剤としては、例えば、ヒマワリ油、綿実油、大豆油、オリーブ油、ヤシ油、ヒマシ油、ホホバ油、椿油、ミンク油等の油脂;ミツロウ、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、コメヌカロウ、セラックロウ、鯨ロウ、ラノリン等のロウ類;セレシン、パラフィンワックス、流動パラフィン、流動イソパラフィン、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレン末、ポリエチレンワックス、フィッシャー・トロプシュワックス、ワセリン、スクワラン等の炭化水素油;ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ベヘニン酸、2−エチルブタン酸、イソペンタン酸、2−メチルペンタン酸、2−エチルペンタン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等の高級脂肪酸;ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ラノリンアルコール、ベヘニルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール;オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸セチル、オレイン酸オレイル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸エチル、イソステアリン酸イソプロピル、2−エチルヘキサン酸セチル、2−エチルヘキサン酸セトステアリル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、オクタン酸イソセチル、オクタン酸イソステアリル、イソステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸オクチルドデシル、ジメチルオクタン酸オクチルドデシル等の脂肪酸エステル油;メチルポリシロキサン、高重合メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、アルコール変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン等のシリコーン油などを挙げることができる。これらは、単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
かかる油剤の含有量は、通常、乳化の観点から、整髪剤組成物全量中に、0.5〜50質量%であることが好ましく、特に好ましくは1〜40質量%である。また、整髪料の油っぽさやベタツキ感低減の観点からは、できるだけ少ない含有量とすることが好ましいが、本発明のアクリル系モノマーの乳化重合樹脂粒子(A)とシリカ(B)を用いることで、油剤の使用量は低減又は不使用とすることができる。
上記多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、ジプロピレングリコール、プロピレングリコール、イソプレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール、1,2−デカンジオールなどを例示することができる。これらは、単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
かかる多価アルコールの含有量は、使用感の観点から、整髪剤組成物全量中に、0.1〜20質量%であることが好ましく、特に好ましくは0.5〜15質量%である。
整髪剤組成物はアクリル系モノマーの乳化重合樹脂粒子(A)とシリカ(B)、並びに所望の添加剤を溶媒に配合して均一に混合することにより得られる。
溶媒としては、水を用いることが好ましく、水としては、例えば、イオン交換水、精製水、蒸留水等が挙げられる。
混合の条件としては、配合する各成分が均一に混合されればよく、ウルトラディスパーサーやTKホモミクサー等を使用して撹拌混合することも可能である。また、混合時の液温は、常温(約25℃)〜80℃で行えばよい。
本発明の整髪剤組成物は、特にヘアスプレー、ヘアミスト、ヘアセットローション、ヘアジェル等の水性ヘアスタイリング剤等に好適である。
本発明の整髪剤組成物を用いて、例えば、以下のように整髪することができる。
即ち、本発明の整髪剤組成物を、有効整髪量分毛髪に塗布し、その塗布中又はその前後に、毛髪を所望の形状に整える。このように整髪することにより、容易に所望の髪形を形成することができる。そして、本発明の整髪剤組成物は、整髪性(立ち上げ力、毛束感)に優れ、ベタツキが少なく、かつ、フレーキングも非常に少ないものである。
以下、実施例および比較例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り以下の実施例に限定されるものではない。なお、例中、「部」、「%」とあるのは、質量基準を意味する。
まず、下記のようにして各種アクリル系モノマーの乳化重合樹脂粒子(A)を含むアクリル系樹脂エマルションを調製した。なお、アクリル系樹脂エマルションの不揮発分、粘度については下記の方法により、ガラス転移温度の測定に関しては、上記の方法にしたがって測定した。また、アクリル系モノマーの乳化重合樹脂粒子(A)の平均粒子径L(A)、およびシリカ(B)の平均粒子径L(B)において、粒子径が500nm未満のものについては、動的光散乱法(DLS)を用いて温度23℃、散乱角90°で測定された自己相関関数をcumulant fittingしたときに得られる体積平均粒子径であり、測定装置としてはParticle Sizing Systems社製、「NICOMP 380」により測定した。また、粒子径が500nm以上のもの及びタルクについてはレーザ回折/散乱式粒子径分布測定装置(株式会社堀場製作所製「LA−950」(商品名))を用いてそれぞれ分散液を測定し、平均粒子径を求めた。
<不揮発分>
JIS R 3503(1994)に規定する平形はかり瓶50mm×30mmと同底面積に成形したアルミニウム箔の皿の容器に、試料1gを塗り広げ、正確に量る。容器を恒温槽の中心に置き、105℃±2℃で60±5分間乾燥した後、デシケーター中で放冷し、その質量を量る。
そして、次の式によって不揮発分(N)を算出した。
N(%)=(Wd/Ws)×100
(式中、Nは不揮発分(%)、Wdは乾燥後の試料の質量(g)、Wsは乾燥前の試料の質量(g)である。)
<製造例1:アクリル系モノマーの乳化重合樹脂粒子(A)を含むエマルション[1]の調製>
冷却管と撹拌翼を備えたSUS製反応缶に、イオン交換水(58.9部)と、クエン酸ナトリウム(0.2部)とラウリル硫酸ナトリウム(0.8部)を投入し完全に溶解し、75℃に昇温した。
あらかじめイオン交換水(50.8部)、ラウリル硫酸ナトリウム(1.6部)、n−ブチルアクリレート(65.8部)、メチルメタクリレート(25.1部)、メタクリル酸(3.0部)、エチレングリコールジメタクリレート(6.1部)を乳化したもの(i)と、3%KPS(過硫酸カリウム)水溶液(7.9部)(ii)とを準備し、反応缶に、まず(i)の10%と(ii)の25%を添加し、20分間重合し、さらに残りの(i)の90%と(ii)の75%を3時間かけて滴下し、78〜82℃で重合させた。
滴下終了後、5分後にメチルメタクリレート(1.0部)を添加し、2時間その温度を保持した。
その後、約30℃まで冷却し、10%アンモニア水でpHが約7〜9となるように中和し、150目のナイロンメッシュでろ過し、アクリル系樹脂エマルション[1]を得た。不揮発分44.5%、平均粒子径110nmであった。ガラス転移温度は−20℃であった。
<製造例2:アクリル系モノマーの乳化重合樹脂粒子(A)を含むエマルション[2]の調製>
冷却管と撹拌翼を備えたSUS製反応缶に、イオン交換水(53.0部)と、クエン酸ナトリウム(0.2部)とラウリル硫酸ナトリウム(0.8部)を投入し完全に溶解し、80℃に昇温した。
あらかじめイオン交換水(51.3部)、ラウリル硫酸ナトリウム(1.5部)、n−ブチルアクリレート(65.0部)、メチルメタクリレート(26.0部)、メタクリル酸(3.0部)、エチレングリコールジメタクリレート(6.0部)を乳化したもの(i)と、3%KPS(過硫酸カリウム)水溶液(8.0部)(ii)とを準備し、反応缶に、まず(i)の5%と(ii)の23%を添加し、20分間重合し、さらに残りの(i)の95%と(ii)の67%を3時間かけて滴下し、78〜82℃で重合させた。
滴下終了後、88〜90℃に昇温し、滴下終了して10分後に(ii)の5%を添加し、35分間その温度を保持し、さらに(ii)の5%を添加して、45分間その温度を保持した。
その後、55〜60℃まで冷却し、ターシャリーブチルハイドロパーオキサイド(日本油脂社製、「パーブチルH−69」)の10%水溶液1.6部と5%アスコルビン酸水溶液2.6部をそれぞれ添加し、60分間反応させた。その後、約30℃まで冷却し、10%アンモニア水でpHが約7〜9となるように中和し、150目のナイロンメッシュでろ過し、アクリル系樹脂エマルション[2]を得た。不揮発分46.2%、平均粒子径110nmであった。ガラス転移温度は−20℃であった。
<製造例3:アクリル系モノマーの乳化重合樹脂粒子(A)を含むエマルション[3]の調製>
冷却管と撹拌翼を備えたSUS製反応缶に、イオン交換水(17.7部)を投入し、75℃に昇温した。
あらかじめイオン交換水(26.8部)、ニューコール707SF(0.4部)、2エチルヘキシルアクリレート(80.4部)、メチルメタクリレート(17.6部)、メタクリル酸(2.0部)、n−ドデシルメルカプタン(0.2部)を乳化したもの(i)と、10%NaPS(過硫酸ナトリウム)水溶液(35.1部)(ii)とを準備し、反応缶に、まず(ii)の50%を添加し、10分後に(i)と(ii)の50%を5.5時間かけて滴下し、73〜77℃で重合させた。
滴下終了後、70℃に降温し、滴下終了して10分後に、pHが7〜9となるように10%アンモニア水を加えて中和し、2時間その温度を保持した。
その後、55〜60℃まで冷却し、ターシャリーブチルハイドロパーオキサイド(日本油脂社製、「パーブチルH−69」)の10質量%水溶液2.3部と5%亜硫酸水素ナトリウム水溶液4.7部をそれぞれ添加し、30分間反応させた。その後、更にターシャリーブチルハイドロパーオキサイドの10%水溶液2.3部と5%亜硫酸水素ナトリウム水溶液4.7部をそれぞれ添加し、また30分間反応させた。その後約30℃まで冷却し、アクリル系樹脂エマルション[3]を得た。不揮発分65.5%、平均粒子径840nmであった。ガラス転移温度は−50℃であった。
<製造例4:アクリル系モノマーの乳化重合樹脂粒子(A)を含むエマルション[4]の調製>
冷却管と撹拌翼を備えたSUS製反応缶に、イオン交換水(53.0部)と、クエン酸ナトリウム(0.2部)とを投入し完全に溶解し、80℃に昇温した。
あらかじめイオン交換水(51.3部)、ラウリル硫酸ナトリウム(2.4部)、n−ブチルアクリレート(57.0部)、メチルメタクリレート(37.0部)、メタクリル酸(3.0部)、エチレングリコールジメタクリレート(3.0部)を乳化したもの(i)と、3%KPS(過硫酸カリウム)水溶液(10.3部)(ii)とを準備し、反応缶に、まず(ii)の37%を添加し、10分後に(i)と(ii)の55%を3.5時間かけて滴下し、78〜82℃で重合させた。
滴下終了後、88〜90℃に昇温し、滴下終了して10分後に(ii)の4%を添加し、35分間その温度を保持し、さらに(ii)の4%を添加して、45分間その温度を保持した。
その後、55〜60℃まで冷却し、ターシャリーブチルハイドロパーオキサイド(日本油脂社製、「パーブチルH−69」)の10%水溶液1.7部と5%亜硫酸水素ナトリウム水溶液2.8部をそれぞれ添加し、60分間反応させた。その後、約30℃まで冷却し、10%アンモニア水でpHが約7〜9となるように中和し、150目のナイロンメッシュでろ過し、アクリル系樹脂エマルション[4]を得た。不揮発分45.6%、平均粒子径180nmであった。ガラス転移温度は−7℃であった。
<製造例5:アクリル系モノマーの乳化重合樹脂粒子(A)を含むエマルション[5]の調製>
n−ブチルアクリレート(52.5部)、メチルメタクリレート(41.5部)を用いた以外は製造例4と同様にして、アクリル系樹脂エマルションを[5]を得た。不揮発分45.4%、平均粒子径280nmであった。ガラス転移温度は0℃であった。
(実施例1)
ポリエチレン製カップ(100ml)に、アクリル系樹脂エマルション[1]1.28部(不揮発分換算量;0.57部)とコロイダルシリカ(日産化学工業株式会社製「スノーテックス40」(不揮発分40%、平均粒子径10nm))0.72部(不揮発分換算量;0.29部)を加え、アクリル系樹脂エマルションの不揮発分と無機粒子(不揮発分)の合計が約4.5%となるようイオン交換水(18.0部)で希釈し、マグネチックスターラーにて30分間撹拌混合し、評価用の整髪剤組成物を得た。得られた整髪剤組成物は均一状態であった。
これを用いてフレーキング性、整髪性の評価を行った。
(実施例2)
アクリル系樹脂エマルション[2]を用いた以外は実施例1と同様にして整髪剤組成物を調製した。得られた整髪剤組成物は均一状態であった。
(実施例3)
コロイダルシリカ(日産化学工業株式会社製「スノーテックスMP−1040」(不揮発分40%、平均粒子径120nm)を用いた以外は実施例2と同様にして整髪剤組成物を調製した。得られた整髪剤用組成物は均一状態であった。
(実施例4)
アクリル系樹脂エマルション[2]0.92部(不揮発分換算量;0.43部)とコロイダルシリカ「スノーテックスMP−1040」1.08部(不揮発分換算量;0.43部)を用いた以外は実施例1と同様にして整髪剤組成物を調製した。得られた整髪剤用組成物は均一状態であった。
(実施例5)
アクリル系樹脂エマルション[2]0.74部(不揮発分換算量;0.34部)とコロイダルシリカ「スノーテックスMP−1040」1.26部(不揮発分換算量;0.50部)を用いた以外は実施例1と同様にして整髪剤組成物を調製した。得られ整髪剤用組成物は均一状態であった。
(実施例6)
アクリル系樹脂エマルション[3]1.62部(不揮発分換算量;1.06部)とコロイダルシリカ「スノーテックス40」0.38部(不揮発分換算量;0.15部)を用いた以外は実施例1と同様にして整髪剤組成物を調製した。得られた整髪剤用組成物は均一状態であった。
(実施例7)
アクリル系樹脂エマルション[3]1.18部(不揮発分換算量;0.77部)とコロイダルシリカ「スノーテックスMP−1040」0.82部(不揮発分換算量;0.33部)を用いた以外は実施例1と同様にして整髪剤組成物を調製した。得られた整髪剤用組成物は均一状態であった。
(実施例8)
アクリル系樹脂エマルション[3]0.92部(不揮発分換算量;0.60部)とコロイダルシリカ「スノーテックスMP−1040」1.08部(不揮発分換算量;0.43部)を用いた以外は実施例1と同様にして整髪剤組成物を調製した。得られた整髪剤用組成物は均一状態であった。
(実施例9)
シリカ(B)にコロイダルシリカ(日産化学工業株式会社製「スノーテックスMP−2040」(不揮発分40%、平均粒子径200nm)を用いた以外は実施例8と同様にして整髪剤組成物を調製した。得られた整髪剤用組成物は均一状態であった。
(実施例10)
アクリル系樹脂エマルション[4]、及びコロイダルシリカ「スノーテックスMP−1040」を用いた以外は実施例6と同様にして、整髪剤組成物を調製した。得られた整髪剤用組成物は均一状態であった。
(実施例11)
アクリル系樹脂エマルション[5]を用いた以外は実施例10と同様にして整髪剤組成物を調製した。得られた整髪剤用組成物は均一状態であった。
(比較例1)
ポリエチレン製カップ(100ml)に、アクリル系樹脂エマルション[1]1.62部(不揮発分換算量;0.72部)と大粒径シリカ水分散液(不揮発分5%、平均粒子径3700nm)3.04部(不揮発分換算量;0.15部)を加え、アクリル系樹脂エマルションの不揮発分と無機粒子(不揮発分)の合計が約4.5%となるようイオン交換水(15.4部)で希釈し、マグネチックスターラーにて30分間撹拌混合し、評価用の整髪剤組成物を得た。得られた整髪剤組成物は均一状態であった。
(比較例2)
大粒径シリカに代えて大粒径タルク水分散液(不揮発分5%、平均粒子径15000nm)を用いた以外は比較例1と同様にして整髪剤組成物を調製した。得られた整髪剤組成物は均一状態であった。
(比較例3)
アクリル系樹脂エマルション[2]を用いた以外は比較例1と同様にして整髪剤組成物を調製した。得られた整髪剤組成物は均一状態であった。
(比較例4)
大粒径タルク水分散液(不揮発分5%、平均粒子径15000nm)を用いた以外は比較例3と同様にして整髪剤組成物を調製した。得られた整髪剤組成物は均一状態であった。
実施例1〜11、比較例1〜4の整髪剤組成物について、以下の評価方法により整髪性能、フレーキングについて評価した。その結果を表1に示す。
<整髪性能>
上記で得られた整髪剤組成物を、天秤にて2.0gを秤量して手のひら全体に薄く広げ、カットモデル用ウィッグの頭の片側にもみ込むように均一に塗布し、束ねて真上に持ち上げた後少しひねり、その形状を維持できるかで、整髪性能を以下の評価基準により評価した。
〔評価基準〕
○:形状を維持できていた
×:形状がすぐに崩れ、毛髪が垂れ下がった
<フレーキング>
上記で得られた整髪剤組成物を天秤にて2.0gを秤量して手のひら全体に薄く広げ、カットモデル用ウィッグの頭の片側の側面を中心になでつけるように塗布した後、室温(23〜28℃)で12時間以上静置した。静置後、プラスチック製の櫛を用いて塗布されたウィッグの毛髪に櫛通しを5回行った。櫛通し後のウィッグの状態を目視で観察し、以下の評価基準により評価した。
〔評価基準〕
評価基準は以下の通りである。
6:全くフレーキングが発生しなかった
5:極小さなフレーキングが極少量発生するのみであった
4:極小さなフレーキングが少し発生するが許容範囲であった
3:極小さなフレーキングが許容できないほど発生した
2:極小さなフレーキングが発生し、大きなフレーキングが極少量発生した
1:全体が白く見えるほどの多くのフレーキングが発生した
Figure 2017160167
表1の結果より、アクリル系モノマーの乳化重合樹脂粒子(A)の平均粒子径L(A)とシリカ(B)の平均粒子径L(B)の比率L(A)/L(B)が1/2〜100/1であるアクリル系モノマーの乳化重合樹脂粒子(A)とシリカ(B)を含有する整髪剤組成物である実施例1〜11はいずれも、整髪性に優れ、かつフレーキングが少ないものであることがわかった。
一方、アクリル系モノマーの乳化重合樹脂粒子(A)の平均粒子径L(A)とシリカ(B)の平均粒子径L(B)の比率L(A)/L(B)が本発明規定の範囲を満たさない比較例1〜4は、フレーキングが多く、実施例1より劣っていることがわかった。
また、実施例1〜11の整髪剤組成物について、上記の<整髪性能>の評価でカットモデル用ウィッグに整髪剤組成物を塗布し、整髪を行った1時間後に、ウィッグを手で触り、ベタツキの有無を確認したところ、実施例1〜11のいずれの整髪剤組成物を用いた場合においても、ウィッグにはベタツキがほとんどなく、さらっとした感触であった。即ち、実施例の整髪剤組成物はいずれも、優れたベタツキ抑制効果を有していた。
本発明の整髪剤組成物は、特にヘアスプレー、ヘアミスト、ヘアセットローション、ヘアジェル等の水性ヘアスタイリング剤等に好適である。

Claims (5)

  1. アクリル系モノマーの乳化重合樹脂粒子(A)とシリカ(B)を含有し、前記アクリル系モノマーの乳化重合樹脂粒子(A)の平均粒子径L(A)と前記シリカ(B)の平均粒子径L(B)が何れも1000nm以下であって、その比率L(A)/L(B)が1/2〜100/1であることを特徴とする整髪剤組成物。
  2. 前記シリカ(B)の含有量が、前記アクリル系モノマーの乳化重合樹脂粒子(A)100質量部に対して10〜250質量部であることを特徴とする請求項1記載の整髪剤組成物。
  3. 前記アクリル系モノマーの乳化重合樹脂粒子(A)のガラス転移温度が−60〜20℃であることを特徴とする請求項1または2記載の整髪剤組成物。
  4. 前記シリカ(B)の平均粒子径L(B)が1〜500nmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の整髪剤組成物。
  5. 前記アクリル系モノマーの乳化重合樹脂粒子(A)の平均粒子径L(A)が30〜1000nmであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の整髪剤組成物。
JP2016047240A 2016-03-10 2016-03-10 整髪剤組成物 Active JP6723772B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016047240A JP6723772B2 (ja) 2016-03-10 2016-03-10 整髪剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016047240A JP6723772B2 (ja) 2016-03-10 2016-03-10 整髪剤組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017160167A true JP2017160167A (ja) 2017-09-14
JP6723772B2 JP6723772B2 (ja) 2020-07-15

Family

ID=59853557

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016047240A Active JP6723772B2 (ja) 2016-03-10 2016-03-10 整髪剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6723772B2 (ja)

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004512292A (ja) * 2000-10-25 2004-04-22 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 化粧品およびパーソナルケアのためのアクリルベースの共重合体組成物
JP2008247879A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Kose Corp 頭髪用着色料
JP2009113838A (ja) * 2007-11-07 2009-05-28 Kao Corp 容器
JP2010254670A (ja) * 2009-03-31 2010-11-11 Kose Corp 水中油型乳化化粧料
JP2013510913A (ja) * 2009-11-16 2013-03-28 ディーエスエム アイピー アセッツ ビー.ブイ. アクリル系ポリマー
JP2013227229A (ja) * 2012-04-24 2013-11-07 Shiseido Co Ltd 水中油型乳化化粧料
JP2014125428A (ja) * 2012-12-25 2014-07-07 Kao Corp 睫用化粧料
WO2014157563A1 (ja) * 2013-03-29 2014-10-02 株式会社マンダム 整髪剤組成物
WO2014210480A1 (en) * 2013-06-28 2014-12-31 L'oreal Compositions and methods for treating hair
JP2015061824A (ja) * 2012-12-18 2015-04-02 日本合成化学工業株式会社 整髪剤用アクリル系樹脂エマルジョン、およびそれを含有する整髪剤、並びに整髪方法

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004512292A (ja) * 2000-10-25 2004-04-22 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 化粧品およびパーソナルケアのためのアクリルベースの共重合体組成物
JP2008247879A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Kose Corp 頭髪用着色料
JP2009113838A (ja) * 2007-11-07 2009-05-28 Kao Corp 容器
JP2010254670A (ja) * 2009-03-31 2010-11-11 Kose Corp 水中油型乳化化粧料
JP2013510913A (ja) * 2009-11-16 2013-03-28 ディーエスエム アイピー アセッツ ビー.ブイ. アクリル系ポリマー
JP2013227229A (ja) * 2012-04-24 2013-11-07 Shiseido Co Ltd 水中油型乳化化粧料
JP2015061824A (ja) * 2012-12-18 2015-04-02 日本合成化学工業株式会社 整髪剤用アクリル系樹脂エマルジョン、およびそれを含有する整髪剤、並びに整髪方法
JP2014125428A (ja) * 2012-12-25 2014-07-07 Kao Corp 睫用化粧料
WO2014157563A1 (ja) * 2013-03-29 2014-10-02 株式会社マンダム 整髪剤組成物
WO2014210480A1 (en) * 2013-06-28 2014-12-31 L'oreal Compositions and methods for treating hair

Also Published As

Publication number Publication date
JP6723772B2 (ja) 2020-07-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6403379B2 (ja) 整髪剤用アクリル系樹脂エマルジョン、およびそれを含有する整髪剤、並びに整髪方法
TW201533097A (zh) 聚矽氧系共聚樹脂粉體、其製造方法及化妝料
CA2677851A1 (en) Cosmetic compositions and methods of making and using the compositions
JP2003081787A (ja) イタコン酸モノエステル/アクリレートコポリマーを含有するジェル形状の毛髪処理剤
JP6274646B2 (ja) 整髪剤
JP2005306868A (ja) イタコン酸モノエステル/アクリレートコポリマーとポリスチレンスルホネートとを含有した毛髪処理剤
JP2004512292A (ja) 化粧品およびパーソナルケアのためのアクリルベースの共重合体組成物
JP4382398B2 (ja) 化粧料用樹脂
JP6849986B2 (ja) ヘアマスカラ組成物
CN1374850A (zh) 水性化妆品组合物
JP6723771B2 (ja) 整髪剤用アクリル系樹脂エマルションおよびその製造方法、並びに整髪剤およびその製造方法
WO2021095604A1 (ja) 水性ポリマーエマルション及びその製造方法、並びに化粧料
JP6723772B2 (ja) 整髪剤組成物
JP2009120520A (ja) 化粧料
JP2001064126A (ja) 整髪用組成物
KR102318407B1 (ko) 정발제용 아크릴계 수지 에멀젼 및 이를 함유하는 정발제, 및 정발 방법
CN110177538B (zh) 整发剂组合物
JP2001278746A (ja) 外用剤
US10617611B2 (en) Core-shell type polymer particle, aqueous polymer emulsion, and hair cosmetic composition
TWI747855B (zh) 包括光干涉顏料之乳化型化妝品組成物及其製備方法
JP6775902B2 (ja) エアゾールスプレー整髪剤組成物及びエアゾールスプレー整髪剤
JP7060916B2 (ja) 水中油乳化型メイクアップ化粧料
JP2022159576A (ja) 低粘度ゲル状整髪剤組成物
JP2019178102A (ja) 乳化型毛髪化粧料、ヘアクリーム
TW201822757A (zh) 整髮料組合物

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20170414

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20170421

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20170421

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190121

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191106

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191119

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200110

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200526

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200624

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6723772

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250