JP2001278746A - 外用剤 - Google Patents

外用剤

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JP2001278746A
JP2001278746A JP2000089107A JP2000089107A JP2001278746A JP 2001278746 A JP2001278746 A JP 2001278746A JP 2000089107 A JP2000089107 A JP 2000089107A JP 2000089107 A JP2000089107 A JP 2000089107A JP 2001278746 A JP2001278746 A JP 2001278746A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 持ちの悪さ、使用感の重さ等を解消し、適度
な伸びとカバー力を有し、付着性に優れた外用剤を得
る。 【解決手段】 二つの曲面または一つの曲面と一つの平
面とで形成され、両面の間に境界線を有し、この境界線
を横方向としたときの側面図において、横方向の粒子径
をD、縦方向の最大高さをdとしたとき、式: 0.1μm≦D≦200μm (I) および式: 0.1≦d/D≦0.8 (II) を満たす樹脂粒子を含有する外用剤により上記の課題を
解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特殊な形状を有す
る樹脂粒子を配合した外用剤に関する。さらに詳しく
は、二つの凸面で形成される樹脂粒子、一つの凸面と一
つの平面とで形成される樹脂粒子または一つの凸面と一
つの凹面とで形成される樹脂粒子を含有する外用剤に関
する。
【0002】
【従来の技術】粉体を含有する外用剤として、ファンデ
ーション、白粉、ほほ紅、アイシャドー等のメーキャッ
プ化粧品、ボディーパウダー、ベビーパウダー等のボデ
ィー化粧品、プレシェーブローション、ボディローショ
ン等のローション類が用いられている。これら外用剤に
おいては、肌上での伸びの向上、感触向上、皺隠し効果
等の機能を付与することを目的として、ナイロン粒子、
ポリメタクリル酸メチル粒子、架橋ポリスチレン粒子、
シリコン粒子、ウレタン粒子、ポリエチレン粒子等の球
状樹脂粒子あるいはシリカ粒子、チタニア粒子等の球状
無機粒子が配合されている。また、カバー力の向上やさ
らなる感触向上を目的として、タルク、マイカ、セリサ
イト等の無機板状粒子が多量に配合されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、球状粒
子を配合した外用剤は、肌上での化粧品の伸び(延展
性)には優れているものの、その反面、皮膚への付着性
に劣り、皮膚上から脱落したり、伸びが優れているため
に外用剤の均一な塗布性を妨げたり、特にプレストパウ
ダー系の外用剤に使用すると成形性を悪化させたりする
問題があった。また、無機板状粒子を配合した外用剤
は、伸び、カバー力、感触の向上には優れた効果を発揮
するものの、その反面、汗や皮脂分泌等による彩度変化
に起因する化粧持ちの悪化や、無機粉体であるための使
用感の重さに加えて、形状が板状であるために、可視光
の正反射により皮膚のきめが目立ち、不自然な仕上がり
になる等の問題もあった。したがって、このような粒子
を配合した外用剤は、処方系や、使用性に大きな制約が
あった。
【0004】この発明はこのような事情に鑑みてなされ
たもので、適度な伸びを有しながらも、付着性が極めて
優れているため、均一に塗布することが可能であって、
しかも皮膚からの粒子の脱落もなく、触感、成形性に優
れた外用剤を提供しようとするものである。また、この
発明は、無機板状粒子の伸び、カバー力、感触を損なう
ことなく、無機板状粒子に起因する上記のような問題を
解決した外用剤を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記のよう
な問題を解決すべく鋭意研究した結果、特殊な形状を有
する本発明の樹脂粒子を配合した外用剤は、適度な伸び
を有しながらも、極めて付着性に優れるために均一に塗
布することが可能であり、しかも皮膚からの粒子の脱落
もなく、触感、成形性にも優れることを見出した。ま
た、無機板状粉体の伸び、カバー力、感触を損なうこと
なく、無機板状粉体に起因する前記のような問題を解決
できることをも見出した。かくして、本発明によれば、
二つの曲面または一つの曲面と一つの平面とで形成さ
れ、両面の間に境界線を有し、この境界線を横方向とし
たときの側面図において、横方向の粒子径をD、縦方向
の最大高さをdとしたとき、式: 0.1μm≦D≦200μm (I) および式: 0.1≦d/D≦0.8 (II) を満たす樹脂粒子を含有することを特徴とする外用剤が
提供される。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明で用いられる樹脂粒子は、
二つの曲面または一つの曲面と一つの平面とで形成さ
れ、両面の間に境界線を有している。本発明で用いられ
る樹脂粒子は、少なくとも一方の面が曲面であるから、
通常の円板状粒子や扁平状粒子、板状粒子には見られな
い特性、例えば光散乱性、集光性等の光学特性や滑り性
のような摩擦特性を有している。その上、もう一方の面
が平面あるいは曲率半径がより大きい曲面であるから、
通常の球状粒子にはない特性、例えばすぐれた付着性ま
たは固着性をも有している。さらに、本発明で用いられ
る樹脂粒子は、比表面積が大きいため、表面反応性や機
能性物質等の担持能力が増大している。また、非球状で
あるため、従来の球状粒子では期待できなかった独特の
光学特性を有するばかりでなく、表面改質等による化学
特性の向上や、流動性等の物理特性の向上も兼ね備えて
いる。本発明で用いられる樹脂粒子は、この粒子を形成
する二つの面の間の境界線を横方向としたときの平面図
における形状は円形または略円形となっている。
【0007】そして、この境界線を挟んで両側に位置す
る二つの面の形状によって、本発明で用いられる樹脂粒
子の形状は、次の三つのタイプに大別される。すなわ
ち、境界線を横方向として、樹脂粒子を側面から見たと
き、一つの凸状の曲面が境界線を挟んで上方に現れ、も
う一つの凸状の曲面が境界線を挟んで下方に現れるタイ
プ(以下、「タイプA」という:図1参照)、一つの平
面が境界線と一致し、一つの凸状の曲面が境界線の上方
または下方に現れるタイプ(以下、「タイプB」とい
う:図2参照)、および一つの凸状の曲面と一つの凹状
の曲面が、共に境界線を挟んで同一方向、例えば下方に
現れるタイプ(以下、「タイプC」という:図3参照)
の三つに大別される。
【0008】また、本発明で用いられる樹脂粒子の大き
さは、境界線を横方向としたときの側面図において、横
方向の粒子径をDとし、境界線から各面までの最大距離
をそれぞれaおよびbとし、縦方向の最大高さをdとす
ると、本発明で用いられる樹脂粒子は、次の式を満たす
ものが好ましい。 0.1μm≦D≦200μm (I) 0.1≦d/D≦0.8 (II) そして、本発明で用いられる樹脂粒子が、球状粒子の特
性を示すとともに、板状粒子のもつ強力な付着性、固着
性を示すためには、次の式を満たすものがより好まし
い。 0.3≦d/D≦0.8 (III) 0≦a/b<0.3 (IV) (ただし、0≦a<b) 上記の目的のためにさらに好ましいのは、次の式を満た
す樹脂粒子である。 0.4≦d/D≦0.6 (III’) 0≦a/b<0.2 (IV’) (ただし、0≦a<b)
【0009】また、本発明で用いられる樹脂粒子が、球
状粒子の特性を示すとともに、より優れた光学特性を示
し、適度な付着性と固着性およびより大きい比表面積を
有するためには、次の式を満たすものが好ましい。 0.1≦d/D≦0.8 (V) 0.3≦a/b≦1 (VI) (ただし、0<a≦b) 上記の目的のためにさらに好ましいのは、次の式を満た
す樹脂粒子である。 0.1≦d/D≦0.5 (V’) 0.4≦a/b≦1 (VI’) (ただし、0<a≦b) 上記の式(I)と(II)、(III)と(IV)または
(V)と(VI)のいずれをも満たさない樹脂粒子は、球
状粒子あるいは板状粒子のいずれか一方の特性に近い特
性を示し、本発明の目指す効果が得られ難くなるので好
ましくない。
【0010】なお、上記のD、a、bおよびdの各数値
は、それぞれ電子顕微鏡または光学顕微鏡で観察して、
あるいはそれらの画像解析手法により測定もしくは算出
して得られたものであり、その平均値は数平均値を意味
する。本発明で用いられる樹脂粒子は、架橋剤の不存在
下で、重合性ビニルモノマーと疎水性の液状化合物とを
混合溶解し、次いで水系懸濁重合することにより得られ
る。この方法によれば、特別な製造装置を必要とせず、
幅広い樹脂種のものを安価で容易に製造することがで
き、さらにその形状を容易に制御することもできる。以
下、本発明で用いられる樹脂粒子の製造方法を詳細に説
明する。
【0011】重合性ビニルモノマーとしては、後述する
疎水性の液状化合物に溶解するが、該液状化合物とは重
合反応あるいは架橋反応しないものであればよい。その
ようなビニルモノマーとしては、例えばスチレン、p−
メチルスチレン、p−tert−ブチルスチレン等のス
チレン系単量体;アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、アクリル
酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ラウリル等のアクリ
ル酸エステル系単量体;メタクリル酸メチル、メタクリ
ル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチ
ル、メタクリル酸i−ブチル、メタクリル酸t−ブチ
ル、メタクリル酸ベンジル、メタクリル酸フェニル、メ
タクリル酸イソボルニル、メタクリル酸シクロヘキシ
ル、メタクリル酸グリシジル、メタクリル酸ヒドロフル
フリル、メタクリル酸ラウリル等のメタクリル酸エステ
ル系単量体;ポリエチレングリコールモノ(メタ)アク
リレート、メチルビニルエーテル等のアルキルビニルエ
ーテル;酢酸ビニル、酪酸ビニル、ピバリン酸ビニル、
安息香酸ビニル、ネオデカン酸ビニル等のビニルエステ
ル系単量体;N−メチルアクリルアミド、N−エチルア
クリルアミド等のN−アルキル置換アクリルアミド系単
量体;アクリロニトリル、メタアクリロニトリル等のニ
トリル系単量体などのように分子中にビニル基を一個有
する単官能性の疎水性ビニルモノマーあるいは、それら
のハロゲン(例えば、フッ素、臭素、塩素)置換体等が
挙げられる。ビニルモノマーは、これらの中から、目的
に応じて適宜選択され、単独で、または2種以上を組み
合わせて用いられる。
【0012】疎水性の液状化合物は、25℃における粘
度が10〜1000000cStであり、重合性ビニル
モノマーと共重合反応せず、かつビニルモノマー中に存
在する官能基と架橋反応しないものであり、さらには懸
濁重合反応の媒体である水と反応せず、かつ水により変
質しないものである。このような疎水性の液状化合物と
しては、例えばパラフィン系炭化水素、オレフィン系炭
化水素、脂環式炭化水素のような炭化水素類、あるいは
液状ポリプロピレン、液状ポリブテン、液状ポリイソブ
チレン等の炭化水素系の液状ポリマー、シロキサン結合
を有する液状のポリシロキサン類が挙げられ、これらの
中でも、25℃における粘度が50〜100000cS
tであるノルマルパラフィン、イソパラフィン、単環シ
クロパラフィン、二環シクロパラフィン、液状ポリプロ
ピレン、液状ポリブテン、液状ポリイソブチレン、流動
パラフィン、水素添加ポリブテン、水素添加ポリイソブ
チレン、あるいは25℃における粘度が20〜1000
000cStであるポリシロキサン、ジメチルポリシロ
キサン、ジフェニルポリシロキサン、メチルフェニルポ
リシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサンが
さらに好ましい。これらの疎水性の液状化合物は単独
で、または2種以上を組合わせて用いることができる。
【0013】疎水性の液状化合物の使用量は、重合性ビ
ニルモノマー100重量部に対して、5〜150重量部
が好ましい。重合開始剤としては、通常、懸濁重合に用
いられる油溶性の過酸化物系あるいはアゾ系のものが用
いられ、具体的には例えば、過酸化ベンゾイル、過酸化
ラウロイル、過酸化オクタノイル、オルソクロロ過酸化
ベンゾイル、オルソメトキシ過酸化ベンゾイル、メチル
エチルケトンパーオキサイド、ジイソプロピルパーオキ
シジカーボネート、キュメンハイドロパーオキサイド、
シクロヘキサノンパーオキサイド、t−ブチルハイドロ
パーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンハイドロパー
オキサイド等の過酸化物系重合開始剤、2,2’−アゾ
ビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2,4
−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス
(2,3−ジメチルブチロニトリル)、2,2’−アゾ
ビス(2−メチルブチロニトリル)、2,2’−アゾビ
ス(2,3,3−トリメチルブチロニトリル)、2,
2’−アゾビス(2−イソプロピルブチロニトリル)、
1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニト
リル)、2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−
ジメチルバレロニトリル)、2−(カルバモイルアゾ)
イソブチロニトリル、4,4’−アゾビス(4−シアノ
バレリン酸)、ジメチル−2,2’−アゾビスイソブチ
レート等が挙げられる。これらの中でも、過酸化ベンゾ
イル、過酸化ラウロイル、2,2’−アゾビスイソブチ
ロニトリル、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバ
レロニトリル)などの重合開始剤が、本発明で用いられ
る樹脂粒子を得るための水系懸濁重合に適した半減期を
もっており、好ましい。
【0014】重合開始剤は、重合性ビニルモノマー10
0重量部に対して、0.01〜2.0重量部加えるのが
好ましく、0.1〜1.0重量部加えるのがさらに好ま
しい。上記の水系懸濁重合では、懸濁粒子の安定化を図
るために、重合性ビニルモノマー100重量部に対し
て、水100〜1000重量部を分散媒体として使用
し、分散安定剤を分散媒体に添加するのが好ましい。分
散安定剤としては、例えば水溶性有機高分子化合物、リ
ン酸カルシウム、リン酸マグネシウム、リン酸アルミニ
ウム、リン酸亜鉛等のリン酸塩、ピロリン酸カルシウ
ム、ピロリン酸マグネシウム、ピロリン酸アルミニウ
ム、ピロリン酸亜鉛等のピロリン酸塩、炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化マグ
ネシウム、水酸化アルミニウム、メタケイ酸カルシウ
ム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、コロイダルシリカ
等の難水溶性無機化合物が挙げられる。これらの中で
も、第三リン酸カルシウムや複分解生成法によるピロリ
ン酸マグネシウム、ピロリン酸カルシウム、コロイダル
シリカを使用すると、本発明に適した樹脂粒子が安定し
て得られるという点で好ましい。
【0015】これらの分散安定剤は、単独でまたは2種
以上を組み合わせて用いられ、その添加量は、通常、重
合性ビニルモノマー100重量部に対して、0.5〜1
5重量部程度であるが、得られる樹脂粒子の粒子径と重
合時の分散安定性を考慮して、その種類や使用量を適宜
選定することができる。また、上記の水系懸濁重合で
は、分散安定剤に加えて、アニオン性界面活性剤、カチ
オン性界面活性剤、両性イオン性界面活性剤、ノニオン
性界面活性剤等の界面活性剤を併用してもよい。アニオ
ン性界面活性剤としては、例えばオレイン酸ナトリウ
ム、ヒマシ油カリ等の脂肪酸油、ラウリル硫酸ナトリウ
ム、ラウリル硫酸アンモニウム等のアルキル硫酸エステ
ル塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等のアル
キルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホ
ン酸塩、アルカンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハ
ク酸塩、アルキルリン酸エステル塩、ナフタレンスルホ
ン酸ホルマリン縮合物、ポリオキシエチレンアルキルフ
ェニルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンア
ルキル硫酸エステル塩等が挙げられる。
【0016】カチオン性界面活性剤としては、例えばラ
ウリルアミンアセテート、ステアリルアミンアセテート
等のアルキルアミン塩、ラウリルトリメチルアンモニウ
ムクロライド等の第四級アンモニウム塩等が挙げられ
る。両性イオン性界面活性剤としては、例えばラウリル
ジメチルアミンオキサイド等が挙げられる。ノニオン性
界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエー
テル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン
脂肪酸エステル、ポリオキシソルビタン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、グリセリン脂
肪酸エステル、オキシエチレン−オキシプロピレンブロ
ックポリマー等が挙げられる。これらの界面活性剤は、
単独でまたは2種以上を組み合わせて用いられ、その添
加量は、通常、水100重量部に対して0.001〜
0.1 重量部程度であるが、得られる樹脂粒子の粒子
径と重合時の分散安定性を考慮して、その種類や使用量
を適宜選定することができる。
【0017】上記の水系懸濁重合は、例えば、分散媒中
に重合性ビニルモノマーを直接添加し、プロペラ翼等の
撹拌力による方法、ホモミキサーによる方法、あるいは
超音波分散機による方法等により、モノマー滴を分散媒
体中に分散させて行われる。得られる樹脂粒子の粒子径
を揃えるには、マイクロフルイダイザー、ナノマイザー
等の液滴相互の衝突や器壁への衝突力を利用した高圧型
分散機を用いるか、MPG(マイクロポーラスガラス)
多孔膜を通して重合性ビニルモノマーを分散媒体中に圧
入する等の方法が好適である。次いで、重合性ビニルモ
ノマーおよび疎水性の液状化合物等を含む混合物が球状
の液滴として分散された分散媒を、加熱することにより
水系懸濁重合反応が行われる。なお、重合中に、モノマ
ー滴の浮上や重合により生成した樹脂粒子の沈降を防止
する程度に、緩い撹拌を行うのが好ましい。水系懸濁重
合の反応温度は、通常、30〜100℃が好ましく、4
0〜80℃がさらに好ましい。反応時間は、通常、0.
1〜10時間程度である。重合反応終了後、必要に応じ
て、分散安定剤を塩酸等により分解したのち、樹脂粒子
を吸引濾過、遠心分離、遠心濾過等の操作により分散媒
体から単離する。得られた樹脂粒子の含水ケーキをさら
に水洗し、乾燥して目的の樹脂粒子を得る。
【0018】このようにして得られた樹脂粉体は、疎水
性の液状化合物を含んでいるが、外用剤の原料として使
用可能で、本発明の効果を妨げない疎水性の液状化合
物、例えば、ジメチルポリシロキサンや流動パラフィン
であれば、除去せずに、そのまま外用剤に添加して使用
することも可能である。一方、疎水性の液状化合物を除
去する場合には、蒸留、あるいは液状化合物は溶解する
が、樹脂は溶解しない溶剤で洗浄することにより、疎水
性の液状化合物を除去することが可能である。疎水性の
液状化合物が、蒸留により除去できる流動パラフィンの
ような場合には、重合終了後のスラリーをそのまま加熱
して、蒸留、減圧蒸留、水蒸気蒸留する方法または分散
媒体から分離した樹脂粒子を水などに分散させて蒸留す
る方法が好ましい。
【0019】疎水性の液状化合物が、ポリシロキサン、
ポリブテンのような蒸留によって除去し難い場合には、
適当な溶剤で洗浄して除去するのが好ましい。そのよう
な溶剤としては、疎水性の液状化合物の種類や樹脂粒子
の種類にもよるが、一般的には、メタノール、エタノー
ル、イソプロパノール、イソブタノール等の低級アルコ
ール類、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、シ
クロヘキサン等の低級炭化水素類、ジエチルエーテル、
ジブチルエーテル等のエーテル類等が使用される。この
ような操作を必要に応じて繰り返すことにより、精製さ
れた樹脂粒子が得られる。得られる樹脂粒子の粒子径
は、重合性ビニルモノマーと水との混合条件、分散安定
剤等の添加量、攪拌条件または分散条件などにより適宜
調整できる。本発明で用いられる樹脂粒子の粒子径は、
その使用目的にもよるが、一般に、直径が0.1〜20
0μmのものが好ましく、0.2〜100μmのものが
さらに好ましい。
【0020】得られる樹脂粒子の形状は、疎水性の液状
化合物や重合性ビニルモノマーの種類、比重、重合速度
などを調節することにより制御できる。例えば、重合性
ビニルモノマーとして、ポリマー比重が1.1以下にな
るようなスチレンやピバリン酸ビニル等の低比重のもの
を用い、疎水性の液状化合物としてジメチルポリシロキ
サンや流動パラフィンを用い、前者100重量部に対し
て、後者を5〜20重量部用いるとタイプCの樹脂粒子
が得られやすい。また、上記のような疎水性の液状化合
物をビニルモノマー100重量部に対して20重量部以
上用いるとタイプAの樹脂粒子が得られやすい。さらに
例えば、重合性ビニルモノマーとして、ポリマー比重が
1.1を超えるメタクリレート系モノマーを用い、この
ビニルモノマー100重量部に対して疎水性の液状化合
物を5〜13重量部用いると、タイプBの樹脂粒子が得
られやすい。また、上記のようなビニルモノマー100
重量部に対して、疎水性の液状化合物を13重量部以上
用いると、タイプAの樹脂粒子が得られやすい。
【0021】上記のようにして得られる樹脂粒子を外用
剤に含有させることにより、本発明の外用剤が得られ
る。本発明における外用剤としては、例えば外用医薬品
や化粧料等が挙げられ、外用医薬品としては、皮膚に適
用するものであれば特に限定されないが、具体的には、
クリーム、軟膏、乳剤等が挙げられる。また、化粧料と
しては、例えば石鹸、ボディシャンプー、洗顔クリー
ム、スクラブ洗顔料、歯磨き等の洗浄用化粧品;おしろ
い類、ファンデーション、口紅、リップクリーム、頬
紅、眉目化粧品、マニキュア等のメーキャップ化粧料;
プレシェーブローション、ボディローション等のローシ
ョン剤;ボディーパウダー、ベビーパウダー等のボディ
ー用外用剤;化粧水、クリーム、乳液、パック類、洗髪
用化粧品、染毛料、整髪料、芳香性化粧品、浴用剤、制
汗剤、日焼け止め製品、サンタン製品、ひげ剃り用クリ
ーム等が挙げられる。
【0022】これらの外用剤の中でも、無機板状粒子が
多量に配合されるメーキャップ化粧料は、タイプAの樹
脂粒子を含むことにより、本発明の効果がより一層顕著
に認められるため、特に好ましい外用剤である。外用剤
中の樹脂粒子の含有量は、特に限定されず、外用剤の種
類により適宜調節され、0.5〜95重量%程度が好ま
しく、1〜80重量%程度がさらに好ましい。また、外
用剤がメーキャップ化粧料である場合には、樹脂粒子の
含有量は1〜95重量%程度が好ましく、5〜60重量
%程度がさらに好ましい。樹脂粒子の含有量が0.5重
量%よりも少ない場合は、その効果が明確に認められ
ず、逆に95重量%よりも多い場合は、さらに含有量を
増加したとしても、それに見合った効果の増進が認めら
れないため、好ましくない。なお、樹脂粒子は、油剤、
シリコーン化合物およびフッ素化合物等の表面処理剤や
有機粉体、無機粉体等で処理したものであってもよい。
【0023】油剤としては、通常外用剤に使用されてい
るものであればいずれでもよく、例えば流動パラフィ
ン、スクワラン、ワセリン、パラフィンワックス等の炭
化水素油、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、
ステアリン酸、オレイン酸、ベヘニン酸、ウンデシレン
酸、オキシステアリン酸、リノール酸、ラノリン脂肪
酸、合成脂肪酸等の高級脂肪酸、トリオクタン酸グリセ
リル、ジカプリン酸プロピレングリコール、2エチルヘ
キサン酸セチル、ステアリン酸イソセチル等のエステル
油、ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、カルナウバロウ、キ
ャンデリラロウ等のロウ類、アマニ油、綿実油、ヒマシ
油、卵黄油、ヤシ油等の油脂類、ステアリン酸亜鉛、ラ
ウリン酸亜鉛等の金属石鹸、セチルアルコールステアリ
ルアルコール、オレイルアルコール等の高級アルコール
等が挙げられる。
【0024】樹脂粒子を油剤で処理する方法は特に限定
されないが、例えば、樹脂粒子に油剤を添加し、ミキサ
ー等で撹拌することにより油剤をコーティングする乾式
法や、油剤をエタノール、プロパノール、酢酸エチル、
ヘキサン等の適当な溶媒に加熱溶解し、それに粒子を加
えて混合撹拌した後、溶媒を減圧除去または加熱除去す
ることにより、油剤をコーティングする湿式法等を利用
することができる。シリコーン化合物としては、通常外
用剤に使用されるものであればいずれでもよく、例えば
ジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシ
ロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、アクリル−
シリコーン系グラフト重合体、有機シリコーン樹脂部分
架橋型オルガノポリシロキサン重合物等が挙げられる。
粒子をシリコーン化合物で処理する方法は特に限定され
ないが、例えば、上記の乾式法や湿式法を利用できる。
また、必要に応じて焼き付け処理を行ったり、反応性を
有するシリコーン化合物の場合は反応触媒等を適宜添加
してもよい。
【0025】フッ素化合物は、通常外用剤に配合される
ものであればいずれでもよく、例えばパーフルオロアル
キル基含有エステル、パーフルオロアルキルシラン、パ
ーフルオロポリエーテル、パーフルオロ基を有する重合
体等が挙げられる。粒子をフッ素化合物で処理する方法
も特に限定されないが、例えば、前記の乾式法や湿式法
を利用できる。また、必要に応じて焼き付け処理を行っ
たり、反応性を有するシリコーン化合物の場合は反応触
媒等を適宜添加してもよい。有機粉体としては、例えば
アラビアゴム、トラガントガム、グアーガム、ローカス
トビーンガム、カラヤガム、アイリスモス、クインスシ
ード、ゼラチン、セラック、ロジン、カゼイン等の天然
高分子化合物、カルボキシメチルセルロースナトリウ
ム、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、
エチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、エステルガ
ム、ニトロセルロース、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、結晶セルロース等の半合成高分子化合物、ポリビニ
ルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸
ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルメ
チルエーテル、ポリアミド樹脂、シリコーン油、ナイロ
ン粒子、ポリメタクリル酸メチル粒子、架橋ポリスチレ
ン粒子、シリコン粒子、ウレタン粒子、ポリエチレン粒
子、フッ素粒子等の樹脂粒子が挙げられる。
【0026】無機粉体としては、例えば酸化鉄、群青、
コンジョウ、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラ
ック、マンガンバイオレット、酸化チタン、酸化亜鉛、
タルク、カオリン、マイカ、炭酸カルシウム、炭酸マグ
ネシウム、雲母、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウ
ム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、シリカ、
ゼオライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム(焼セ
ッコウ)、リン酸カルシウム、ヒドロキシアパタイト、
セラミックパウダー等が挙げられる。また、これら有機
粉体や無機粉体は、予め表面処理を行ったものでもよ
い。表面処理方法としては、前記のような、公知の表面
処理技術が利用できる。また、本発明の効果を損なわな
い範囲であれば、外用剤に一般に用いられている通常の
添加剤をその目的に応じて配合することができる。その
ような成分としては、例えば、水、低級アルコール、油
脂およびロウ類、炭化水素類、高級脂肪酸、高級アルコ
ール、ステロール、脂肪酸エステル、金属石鹸、保湿
剤、界面活性剤、高分子化合物、色材原料、香料、防腐
・殺菌剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、その他の特殊配
合成分などが挙げられる。
【0027】油脂およびロウ類としては、アボガド油、
アーモンド油、オリーブ油、カカオ脂、牛脂、ゴマ脂、
小麦胚芽油、サフラワー油、シアバター、タートル油、
椿油、パーシック油、ひまし油、ブドウ油、マカダミア
ナッツ油、ミンク油、卵黄油、モクロウ、ヤシ油、ロー
ズヒップ油、硬化油、シリコン油、オレンジラフィー
油、カルナバロウ、キャンデリラロウ、鯨ロウ、ホホバ
油、モンタンロウ、ミツロウ、ラノリン等が挙げられ
る。炭化水素類としては、流動パラフィン、ワセリン、
パラフィン、セレシン、マイクロクリスタリンワック
ス、スクワラン等が挙げられる。高級脂肪酸としては、
ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン
酸、オレイン酸、ベヘニン酸、ウンデシレン酸、オキシ
ステアリン酸、リノール酸、ラノリン脂肪酸、合成脂肪
酸が挙げられる。高級アルコールとしては、ラウリルア
ルコール、セチルアルコール、セトステアリルアルコー
ル、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘ
ニルアルコール、ラノリンアルコール、水素添加ラノリ
ンアルコール、へキシルデカノール、オクチルデカノー
ル、イソステアリルアルコール、ホホバアルコール、デ
シルテトラデカノール等が挙げられる。
【0028】ステロールとしてはコレステロール、ジヒ
ドロコレステロール、フィトコレステロール等が挙げら
れる。脂肪酸エステルとしては、リノール酸エチル、ミ
リスチン酸イソプロピル、ラノリン脂肪酸イソプロピ
ル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、ミ
リスチン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オ
レイン酸デシル、オレイン酸オクチルドデシル、ジメチ
ルオクタン酸ヘキシルデシル、イソオクタン酸セチル、
パルミチン酸デシル、トリミリスチン酸グリセリン、ト
リ(カプリル・カプリン酸)グリセリン、ジオレイン酸
プロピレングリコール、トリイソステアリン酸グリセリ
ン、トリイソオクタン酸グリセリン、乳酸セチル、乳酸
ミリスチル、リンゴ酸ジイソステアリル、イソステアリ
ン酸コレステリル、12−ヒドロキシステアリン酸コレ
ステリル等の環状アルコール脂肪酸エステル等が挙げら
れる。金属石鹸としては、ラウリン酸亜鉛、ミリスチン
酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、パルミチン酸亜
鉛、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ス
テアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ウ
ンデシレン酸亜鉛等が挙げられる。
【0029】保湿剤としては、グリセリン、プロピレン
グリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレ
ングリコール、dl−ピロリドンカルボン酸ナトリウ
ム、乳酸ナトリウム、ソルビトール、ヒアルロン酸ナト
リウム、ポリグリセリン、キシリット、マルチトール等
が挙げられる。界面活性剤としては、高級脂肪酸石鹸、
高級アルコール硫酸エステル、N−アシルグルタミン酸
塩、リン酸エステル塩等のアニオン性界面活性剤、アミ
ン塩、第4級アンモニウム塩等のカチオン性界面活性
剤、ベタイン型、アミノ酸型、イミダゾリン型、レシチ
ン等の両性界面活性剤、脂肪酸モノグリセリド、プロピ
レングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エス
テル、蔗糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エス
テル、酸化エチレン縮合物等の非イオン性界面活性剤が
挙げられる。高分子化合物としては、アラビアゴム、ト
ラガントガム、グアーガム、ローカストビーンガム、カ
ラヤガム、アイリスモス、クインスシード、ゼラチン、
セラック、ロジン、カゼイン等の天然高分子化合物、カ
ルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチ
ルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、
アルギン酸ナトリウム、エステルガム、ニトロセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、結晶セルロース等
の半合成高分子化合物、ポリビニルアルコール、ポリビ
ニルピロリドン、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキ
シビニルポリマー、ポリビニルメチルエーテル、ポリア
ミド樹脂、シリコーン油、ナイロン粒子、ポリメタクリ
ル酸メチル粒子、架橋ポリスチレン粒子、シリコン粒
子、ウレタン粒子、ポリエチレン粒子、シリカ粒子等の
樹脂粒子等の合成高分子化合物が挙げられる。
【0030】色材原料としては、酸化鉄、群青、コンジ
ョウ、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、
マンガンバイオレット、酸化チタン、酸化亜鉛、タル
ク、カオリン、マイカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシ
ウム、雲母、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケ
イ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、シリカ、ゼオラ
イト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム(焼セッコ
ウ)、リン酸カルシウム、ヒドロキシアパタイト、セラ
ミックパウダー等の無機顔料、アゾ系、ニトロ系、ニト
ロソ系、キサンテン系、キノリン系、アントラキノリン
系、インジゴ系、トリフェニルメタン系、フタロシアニ
ン系、ピレン系等のタール色素が挙げられる。なお、こ
れら高分子化合物の粉体原料や色材原料などの粉体原料
は、予め表面処理を行ったものも使用することができ
る。表面処理の方法としては、公知の表面処理技術が利
用でき、例えば、炭化水素油、エステル油、ラノリン等
による油剤処理、ジメチルポリシロキサン、メチルハイ
ドロジェンポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキ
サン等によるシリコーン処理、パーフルオロアルキル基
含有エステル、パーフルオロアルキルシラン、パーフル
オロポリエーテルおよびパーフルオロアルキル基を有す
る重合体等によるフッ素化合物処理、3−メタクリロキ
シプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロ
ピルトリメトキシシラン等によるシランカップリング剤
処理、イソプロピルトリイソステアロイルチタネート、
イソプロピルトリス(ジオクチルパイロホスフェート)
チタネート等によるチタンカップリング剤処理、金属石
鹸処理、アシルグルタミン酸等によるアミノ酸処理、水
添卵黄レシチン等によるレシチン処理、コーラーゲン処
理、ポリエチレン処理、保湿性処理、無機化合物処理、
メカノケミカル処理等の処理方法が挙げられる。
【0031】香料としては、例えばアニスアルデヒド、
ベンジルアセテート、ゲラニオール等が挙げられる。防
腐・殺菌剤としては、メチルパラペン、エチルパラペ
ン、プロピルパラペン、ベンザルコニウム、ベンゼトニ
ウム等が挙げられる。酸化防止剤としては、ジブチルヒ
ドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食
子酸プロピル、トコフェロール等が挙げられる。紫外線
吸収剤としては、微粒子酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、
微粒子酸化セリウム、微粒子酸化鉄、微粒子酸化ジルコ
ニウム等の無機系吸収剤、安息香酸系、パラアミノ安息
香酸系、アントラニリック酸系、サルチル酸系、桂皮酸
系、ベンゾフェノン系、ジベンゾイルメタン系等の有機
系吸収剤が挙げられる。
【0032】特殊配合成分としては、例えばエストラジ
オール、エストロン、エチニルエストラジオール、コル
チゾン、ヒドロコルチゾン、プレドニゾン等のホルモン
類、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンE
等のビタミン類、クエン酸、酒石酸、乳酸、塩化アルミ
ニウム、硫酸アルミニウム・カリウム、アラントインク
ロルヒドロキシアルムニウム、パラフェノールスルホン
酸亜鉛、硫酸亜鉛等の皮膚収斂材剤、カンタリスチン
キ、トウガラシチンキ、ショウキョウチンキ、センブリ
エキス、ニンニクエキス、ヒノキチオール、塩化カルプ
ロニウム、ペンタデカン酸グリセリド、ビタミンE、エ
ストロゲン、感光素等の発毛促進剤、リン酸−L−アス
コルビン酸マグネシウム、コウジ酸等の美白剤等が挙げ
られる。
【0033】
〔樹脂粒子の製造〕
〔合成例1〕水200gに対し、複分解法でピロリン酸
マグネシウム20gを生成させた分散媒を500mlセ
パラブルフラスコに入れ、これにラウリル硫酸ナトリウ
ム0.25gを溶解した。これとは別に、メチルメタク
リレート(MMA)90g、ジメチルポリシロキサン
[粘度1000cSt(25℃)]10gおよび2,
2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)
0.3gを均一に混合溶解してなるモノマー組成物を、
上記の分散媒に加えた。この混合物をホモミキサー(I
KA社製 ULTRA TURRAX T−25)にて
10000rpmで約10秒間微分散した。フラスコに
撹拌翼、温度計および冷却器を取り付け、60℃の水浴
中に設置した。フラスコ内を窒素ガスで十分に置換した
後、撹拌速度200rpmで10時間加熱を継続し、重
合反応を行った。
【0034】重合反応が終了したことを確認した後、反
応液を冷却し、スラリーのpHが2程度になるまで塩酸
を添加して分散剤を分解した。濾紙を用いたブフナー漏
斗で粒子を吸引濾過し、1.2リットルのイオン交換水
で洗浄して分散剤を除去した。吸引濾過後の脱水ケーキ
を乾燥した後、シクロヘキサンに分散し、吸引濾過を数
回繰り返して、目的の樹脂粒子を得、電子顕微鏡でその
形状を観察し、写真撮影した。この樹脂粒子は、電子顕
微鏡写真(図4)に示されるように、一つの平面と一つ
の凸面からなり、タイプBに分類される形状を有してい
た。写真の中から粒子50個を任意に選び、粒子の直径
を測定して、数平均の中心粒子径を算出した。さらに、
中心粒子径の上下30%の範囲に属する粒子20個につ
いて、境界線を横方向にしたときの粒子の直径D、粒子
の最大厚みd、ならびに境界線から各面への最大距離a
およびbを測定し、d/Dおよびa/bの平均値を算出
して、次の結果を得た。 D=6.2μm d/D= 0.54 a/b= 0
【0035】〔合成例2〕MMAをスチレン80gに、
ジメチルポリシロキサンを20gに変えた以外は、合成
例1と同様にして樹脂粒子を得た。この樹脂粒子は、電
子顕微鏡写真(図5)に示されるように、凸面と凹面で
形成される、タイプCに分類される形状を有していた。
樹脂粒子のD、d/Dおよびa/bの値はそれぞれ次の
通りであった。 D=11.8μm d/D= 0.66 a/b= 0.13
【0036】〔合成例3〕ジメチルポリシロキサンを、
粘度10cSt(25℃)のものに代えた以外は、合成
例1と同様にして樹脂粒子を得た。この樹脂粒子は、電
子顕微鏡写真(図6)に示されるように、二つの凸面で
形成される、タイプAに分類される形状を有していた。
樹脂粒子のD、d/Dおよびa/bの値はそれぞれ次の
通りであった。 D=5.5μm d/D=0.77 a/b= 0.19
【0037】〔外用剤の製造〕 〔パウダーファンデーションの製造〕 〔実施例1〕 (粉体部) 樹脂粒子(合成例1) 15 マイカ 22 タルク 40 酸化チタン 10 赤色酸化鉄 0.6 黄色酸化鉄 1 黒色酸化鉄 0.1 (オイル部) 2−エチルヘキサン酸セチル 10 ソルビタンセスキオレエート 1 防腐剤 0.2 香料 0.1 粉体部をヘンシェルミキサーで混合し、これにオイル部
を混合溶解したものを加えて均一に混合した。さらに香
料を加えて混合した後、粉砕して篩いに通した。これ
を、金皿に圧縮成型してパウダーファンデーションを得
た。
【0038】〔比較例1〕樹脂粒子(合成例1)の代わ
りに球状ナイロン12粒子(東レ社製、商品名SP−5
00、粒子径8.2μm)を用いた以外は、実施例1と
同様にしてパウダーファンデーションを得た。 [比較例2〕樹脂粒子(合成例1)の代わりに球状ポリ
メチルメタクリレート粒子(積水化成品工業社製、粒子
径8.0μm)を用いた以外は、実施例1と同様にして
パウダーファンデーションを得た。
【0039】[固形おしろいの製造] 〔実施例2〕 (粉体部) 樹脂粒子(合成例1) 15.0 カオリン 12.0 二酸化チタン 8.0 タルク 55.0 ステアリン酸マグネシウム 3.0 (オイル部) 流動パラフィン 3.0 イソオクタン酸セチル 3.3 ラノリン脂肪酸イソプロピル 0.5 モノイソステアリン酸ソルビタン 0.2 防腐剤 適量 香料 適量 粉体部をヘンシェルミキサーで混合し、これにオイル
部、防腐剤を混合溶解したものを加えて均一に混合し
た。さらに香料を加えて混合した後、粉砕して篩いに通
した。これを、金皿に圧縮成型して固形おしろいを得
た。
【0040】 [乳化型ファンデーションの製造] 〔実施例3〕 樹脂粒子(合成例1) 5.0 タルク 6.0 二酸化チタン 3.0 ステアリン酸 2.0 セチルアルコール 0.3 流動パラフィン 20.0 ポリエチレン(10モル)モノオレイン酸エステル 1.0 ソルビタントリオレイン酸エステル 1.0 プロピレングリコール 5.0 ポリエチレングリコール 4000 5.0 トリエタノールアミン 1.0 ピーガム 0.5 精製水 50.2 顔料 適量 香料 適量 防腐剤 適量 まず、樹脂粒子、タルク、二酸化チタン、顔料をニーダ
ーで混合する(粉末部)。これとは別に精製水にポリエ
チレングリコール、トリエタノールアミン、プロピレン
グリコール、ピーガムを加え加熱溶解し、次いで粉末部
を加え、ホモミキサーで粉末を均一に分散させ70 ℃
に保温する(水相)。これとは別に上記の他の成分を混
合し、加熱溶解して70℃に保温する(油相)。水相を
油相に加え、ホモミキサーで均一に乳化・分散した後、
かきまぜながら冷却してファンデーションを得た。
【0041】 [プレシェーブローションの製造] 〔実施例4〕 樹脂粒子(合成例2) 3 エタノール 50 グリチルリチン酸 0.1 香料 0.5 精製水 46.4 樹脂粒子、エタノール、グリチルリチン酸、香料および
精製水をミキサーにて十分混合して、プレシェーブロー
ションを得た。
【0042】 [化粧乳液の製造] 〔実施例5〕 樹脂粒子(合成例2) 10.0 ステアリン酸 2.5 セチルアルコール 1.5 ワセリン 5.0 流動パラフィン 10.0 ポリエチレン(10モル)モノオレイン酸エステル 2.0 ポリエチレングリコール 1500 3.0 トリエタノールアミン 1.0 精製水 64.5 香料 0.5 防腐剤 適量 まず、ステアリン酸、セチルアルコール、ワセリン、流
動パラフィンおよびポリエチレンモノオレイン酸エステ
ルを加熱溶解して、さらに樹脂粒子を添加する。これを
ニーダーで混合し、70 ℃に保温する(油相)。これ
とは別に、精製水にポリエチレングリコール、トリエタ
ノールアミンを加え、加熱溶解し、70℃に保温する
(水相)。水相に油相を加え、予備乳化を行い、その後
ホモミキサーで均一に乳化した後、かきまぜながら30
℃まで冷却して化粧乳液を得た。
【0043】 [口紅の製造] 〔実施例6〕 樹脂粒子(合成例3) 10.0 二酸化チタン 3.0 赤色202号 0.5 赤色206号 2.0 赤色223号 0.05 セレシン 12.0 ミツロウ 8.0 セチルアルコール 5.0 鯨ロウ 4.0 カルバナロウ 1.0 流動パラフィン 21.0 液体ラノリン 20.0 ブチルステアリン酸エステル 11.45 ソルビタンセスキオレイン酸エステル 2.0 香料 適量 酸化防止剤 適量
【0044】まず、樹脂粒子、二酸化チタン、赤色20
2号および赤色206号を流動パラフィンの一部に加
え、コーラーでよく混合する(顔料部)。これとは別
に、赤色223号をブチルステアリン酸エステルに溶解
させる(染料部)。他の成分を混合し、加熱溶解した
後、顔料部と染料部とを加え、ホモミキサーで均一に分
散する。分散後、型に流し込み急冷してスチック状の口
紅を得た。このようにして製造された化粧品(実施例1
〜6ならびに比較例1および2)について、パネラー1
0名による官能試験を行った。この試験における評価項
目としては、塗布時の伸び、均一塗布性、粒子の脱落
性、滑らかさを選び、各々の項目について、次のような
基準で官能評価を行った。 ○……良いと答えたパネラーが8人以上 △……良いと答えたパネラーが4〜7人 ×……良いと答えたパネラーが3人以下 また、成形性の試験については、実施例1および2なら
びに比較例1および2の化粧品を定圧荷重硬度計を用い
て実施した。数値が小さい程、成形性が悪いことを示
す。以上の官能試験および成形試験の結果を表1に示
す。
【0045】
【表1】
【0046】実施例1〜6で得られた、本発明の外用剤
は、適度な伸びを有し、極めて均一な塗布性に優れ、粒
子の脱落性がなく、触感、成形性にも優れている。 〔樹脂粒子の製造〕 〔合成例4〕メチルメタクリレート(MMA)の使用量
を80gに、ジメチルポリシロキサン(粘度1000c
St、25℃)の使用量を20gに変えた以外は、合成
例1と同様の方法で樹脂粒子を製造した。この樹脂粒子
は、電子顕微鏡写真(図7)に示されるように、二つの
凸面面からなり、タイプAに分類される形状を有してい
た。樹脂粒子の中から、粒子の大きさを代表すると思わ
れる粒子20個を抽出し、その20個についてのD、d
/Dおよびa/bの値はそれぞれ次の通りであった。 D=4.5μm d/D= 0.52 a/b= 0.72
【0047】〔合成例5〕ジメチルポリシロキサンを流
動パラフィン[粘度100cSt(25℃)]に代えた
以外は、合成例4と同様にして樹脂粒子を得た。この樹
脂粒子は、二つの凸面面からなり、タイプAに分類され
る形状を有しており、そのD、d/Dおよびa/bの値
はそれぞれ次の通りであった。 D=7.3μm d/D= 0.65 a/b=0.67 〔外用剤の作成〕 〔パウダーファンデーションの製造〕 〔実施例7〕 (粉体部) 樹脂粒子(合成例4) 35 マイカ 22 タルク 15 酸化チタン 10 ナイロンパウダー 5 赤色酸化鉄 0.6 黄色酸化鉄 1 黒色酸化鉄 0.1 (オイル部) 2−エチルヘキサン酸セチル 10 ソルビタンセスキオレエート 1 防腐剤 0.2 香料 0.1 粉体部をヘンシェルミキサーで混合し、これにオイル部
を混合溶解したものを加えて均一に混合した。これに香
料を加えて混合した後、粉砕して篩いに通した。これ
を、金皿に圧縮成型してパウダーファンデーションを得
た。
【0048】〔比較例3〕樹脂粒子の代わりにマイカを
用いた以外は、実施例7と同様にしてパウダーファンデ
ーションを製造した。 〔比較例4〕樹脂粒子の代わりにカオリンを用いた以外
は、実施例7と同様にしてパウダーファンデーションを
製造した。 [固形おしろいの製造] 〔実施例8〕 (粉体部) 樹脂粒子(合成例4) 40.0 カオリン 12.0 二酸化チタン 8.0 タルク 30.0 ステアリン酸マグネシウム 3.0 (オイル部) 流動パラフィン 3.0 イソオクタン酸セチル 3.3 ラノリン脂肪酸イソプロピル 0.5 モノイソステアリン酸ソルビタン 0.2 防腐剤 適量 香料 適量 粉体部をヘンシェルミキサーで混合し、これにオイル
部、防腐剤を混合溶解したものを加えて均一に混合し
た。これに香料を加えて混合した後、粉砕して篩いに通
した。これを、金皿に圧縮成型して固形おしろいを得
た。
【0049】 [乳化型ファンデーションの製造] 〔実施例9〕 樹脂粒子(合成例4) 11.0 二酸化チタン 3.0 ステアリン酸 2.0 セチルアルコール 0.3 流動パラフィン 20.0 ポリエチレン(10モル)モノオレイン酸エステル 1.0 ソルビタントリオレイン酸エステル 1.0 プロピレングリコール 5.0 ポリエチレングリコール 4000 5.0 トリエタノールアミン 1.0 ピーガム 0.5 精製水 50.2 顔料 適量 香料 適量 防腐剤 適量
【0050】まず、樹脂粒子、二酸化チタン、顔料をニ
ーダーで混合する(粉末部)。精製水にポリエチレング
リコール、トリエタノールアミン、プロピレングリコー
ル、ピーガムを加え加熱溶解する。これに粉末部を加
え、ホモミキサーで粉末を均一に分散させ70 ℃に保
温する(水相)。他の成分を混合し、加熱溶解して70
℃に保温する(油相)。水相を油相に加え、ホモミキサ
ーで均一に乳化・分散した後、かきまぜながら冷却して
ファンデーションを得た。このようにして製造された化
粧品について、パネラー10名による官能試験を行っ
た。この試験における評価項目としては、塗布時の伸
び、使用感、化粧持ち、仕上がり感、カバー力を選び、
各々の項目について、次のような基準で官能評価を行っ
た。 ○……良いと答えたパネラーが8人以上 △……良いと答えたパネラーが4〜7人 ×……良いと答えたパネラーが3人以下 以上の官能試験の結果を表2に示す。
【0051】
【表2】
【0052】 [ボディローションの製造] 〔実施例10〕 樹脂粒子(合成例5) 10重量部 エタノール 43重量部 グリチルリチン酸 0.1重量部 香料 0.5重量部 精製水 46.4重量部 樹脂粒子、エタノール、グリチルリチン酸、香料および
精製水をミキサーで十分に混合して、ボディローション
を得た。このボディローションは、伸び、使用感、仕上
がり感に優れたものであった。本発明の樹脂粒子を含有
する実施例7〜10の外用剤は、使用感が軽く、化粧持
ちに優れ、かつ自然な仕上がりが得られた。
【0053】
【発明の効果】本発明の樹脂粒子を含有する外用剤によ
れば、適度な伸びを有しながら、付着性に極めて優れる
ため、均一に塗布することが可能で、しかも粒子の脱落
もなく、触感、成形性に優れており、幅広い用途に適用
できる。また、無機板状粉体の伸び、カバー力、感触を
損なうことなく、無機板状粉体に起因する化粧持ちの悪
さ、使用感の重さ、皮膚のきめが目立つことによる不自
然な仕上がりを解消でき、幅広い用途に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いられる樹脂粒子のうち、タイプA
に分類されるものの模式側面図である。
【図2】本発明で用いられる樹脂粒子のうち、タイプB
に分類されるものの模式側面図である。
【図3】本発明で用いられる樹脂粒子のうち、タイプC
に分類されるものの模式側面図である。
【図4】本発明の合成例1で得られた樹脂粒子の電子顕
微鏡写真である。
【図5】本発明の合成例2で得られた樹脂粒子の電子顕
微鏡写真である。
【図6】本発明の合成例3で得られた樹脂粒子の電子顕
微鏡写真である。
【図7】本発明の合成例4で得られた樹脂粒子の電子顕
微鏡写真である。
フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AA082 AB232 AB242 AB432 AB442 AC012 AC022 AC072 AC102 AC122 AC242 AC352 AC402 AC442 AC542 AC792 AC842 AD011 AD021 AD042 AD072 AD152 AD352 AD512 AD532 CC05 CC11 CC12 CC13 DD17 DD21 DD31 EE06 EE07

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二つの曲面または一つの曲面と一つの平
    面とで形成され、両面の間に境界線を有し、この境界線
    を横方向としたときの側面図において、横方向の粒子径
    をD、縦方向の最大高さをdとしたとき、式: 0.1μm≦D≦200μm (I) および式: 0.1≦d/D≦0.8 (II) を満たす樹脂粒子を含有する外用剤。
  2. 【請求項2】 樹脂粒子が、二つの凸面で形成される請
    求項1に記載の外用剤。
  3. 【請求項3】 樹脂粒子が、一つの凸面と一つの平面と
    で形成される請求項1に記載の外用剤。
  4. 【請求項4】 樹脂粒子が、一つの凸面と一つの凹面と
    で形成される請求項1に記載の外用剤。
  5. 【請求項5】 樹脂粒子が、境界線を横方向としたとき
    の側面図において、境界線から各面までの最大距離をそ
    れぞれaおよびbとしたとき、式: 0.3≦d/D≦0.8 (III) および式: 0≦a/b<0.3 (IV) (ただし、0≦a<b) を満たす請求項1〜4のいずれかに記載の外用剤。
  6. 【請求項6】 境界線を横方向としたときの側面図にお
    いて、境界線から各面までの最大距離をそれぞれaおよ
    びbとしたとき、式: 0.1≦d/D≦0.8 (V) および式: 0.3≦a/b≦1 (VI) (ただし、0<a≦b) を満たす請求項2に記載の外用剤。
  7. 【請求項7】 樹脂粒子が、重合性ビニルモノマー10
    0重量部と25℃における粘度が10〜1000000
    cStである疎水性の液状化合物5〜150重量部とを
    混合溶解した後、水系懸濁重合することによって得られ
    るものである請求項1〜6に記載の外用剤。
  8. 【請求項8】 外用剤がメーキャップ化粧料である請求
    項1〜7のいずれか一つに記載の外用剤。
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