JP2017160007A - クレーン用音声操作装置 - Google Patents

クレーン用音声操作装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017160007A
JP2017160007A JP2016045923A JP2016045923A JP2017160007A JP 2017160007 A JP2017160007 A JP 2017160007A JP 2016045923 A JP2016045923 A JP 2016045923A JP 2016045923 A JP2016045923 A JP 2016045923A JP 2017160007 A JP2017160007 A JP 2017160007A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crane
voice
unit
information
posture
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016045923A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6753082B2 (ja
Inventor
隆裕 秋月
Takahiro Akizuki
隆裕 秋月
正和 武田
Masakazu Takeda
正和 武田
昌司 西本
Masashi Nishimoto
昌司 西本
浩嗣 山内
Koji Yamauchi
浩嗣 山内
博紀 溝渕
Hiroki Mizobuchi
博紀 溝渕
雅紀 進藤
Masaki Shindo
雅紀 進藤
幹夫 赤松
Mikio Akamatsu
幹夫 赤松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tadano Ltd
Original Assignee
Tadano Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tadano Ltd filed Critical Tadano Ltd
Priority to JP2016045923A priority Critical patent/JP6753082B2/ja
Publication of JP2017160007A publication Critical patent/JP2017160007A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6753082B2 publication Critical patent/JP6753082B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control And Safety Of Cranes (AREA)

Abstract

【課題】クレーンを現姿勢から目標姿勢まで定量的に操作するクレーン用音声操作装置を提供する。【解決手段】クレーンRによる作業を把握する作業者からの音声指示を入力する音声入力部3と、音声入力部3に入力された音声指示を分析することにより、クレーンRの目標姿勢を示すクレーンRの変位方向および変位量を操作情報として求める音声分析部4と、音声分析部4で求められた操作情報に基づいて、目標姿勢へとクレーンRを操作するクレーン操作部10とを備える。【選択図】図1

Description

この発明は、クレーン用音声操作装置に係り、特に、クレーンによる作業を把握する作業者からの音声指示に基づいてクレーンを操作するクレーン用音声操作装置に関する。
一般的に、クレーン作業では、クレーンを操作する操作者が、クレーンによる作業を把握できない状況、例えばクレーンから吊り下げられた吊荷を明確に視認できない状況が存在する。この時、クレーンから吊り下げられた吊荷を視認可能な作業者、例えば吊荷の玉掛けを行う作業者などが操作者に代わってクレーンを遠隔操作することが求められる。
しかしながら、作業者は、両手を吊荷に介添えするなど、手を使った作業が多く、クレーンを手で遠隔操作することが困難であった。そこで、作業者の音声により手を使わずにクレーンを操作するクレーン用音声操作装置が提案されている。
例えば、特許文献1には、クレーンをオペレータの音声によって運転することによりオペレータが吊荷の介添えを兼任可能として省力化を図る音声操作によるクレーン運転システムが提案されている。この音声操作によるクレーン運転システムは、オペレータが音声によって指令を送信することによりクレーンを駆動することができるため、携帯可能な送信機を体に装着することで両手を自由に使って作業を行うことができる。
特開平10−120364号公報
しかしながら、特許文献1の音声操作によるクレーン運転システムは、クレーンの動作種および動作速度を作業者の音声に従って操作するもので、クレーンを現姿勢から目標姿勢まで定量的に操作するものではなかった。このため、作業者の音声指示に従ってクレーンを動作させた後、クレーンを目標姿勢で停止させるためには音声指示を再度送信して動作を停止させる必要があった。
この発明は、このような従来の問題点を解消するためになされたもので、クレーンを現姿勢から目標姿勢まで定量的に操作するクレーン用音声操作装置を提供することを目的とする。
この発明に係るクレーン用音声操作装置は、クレーンによる作業を把握する作業者からの音声指示を入力する音声入力部と、音声入力部に入力された音声指示を分析することにより、クレーンの目標姿勢を示すクレーンの変位方向および変位量を操作情報として求める音声分析部と、音声分析部で求められた操作情報に基づいて、目標姿勢へとクレーンを操作するクレーン操作部とを備えるものである。
ここで、音声分析部は、クレーンの動作種と、動作種によるクレーンの変位量を表す数値と、数値の単位とを操作情報として音声指示から抽出することができる。
また、音声分析部は、クレーンから吊り下げられた吊荷の移動方向と、吊荷の移動距離を表す数値と、数値の単位とを吊荷の移動情報として音声指示から抽出し、吊荷の移動情報に基づいてクレーンの変位方向および変位量を算出することもできる。
また、音声指示に使用される複数の音声情報を予め格納した音声情報格納部をさらに有し、音声分析部は、音声入力部に入力された音声指示に基づいて音声情報格納部を検索することにより操作情報を求めることが好ましい。
また、クレーンの姿勢を検出する姿勢検出部をさらに有し、クレーン操作部は、姿勢検出部で検出されたクレーンの現姿勢に基づいて目標姿勢へとクレーンを操作することが好ましい。
また、クレーン操作部は、クレーンの現姿勢からの動き出しと目標姿勢での停止とをそれぞれ緩やかに行うようにクレーンを操作することができる。
また、音声分析部で求められた操作情報を作業者に対して出力する操作確認部をさらに有し、クレーン操作部は、操作確認部から出力された操作情報を作業者が確認した後にクレーンを操作することができる。
この発明によれば、音声分析部が音声入力部に入力された音声指示を分析することによりクレーンの目標姿勢を示すクレーンの変位方向および変位量を操作情報として求めるので、クレーンRを現姿勢から目標姿勢まで定量的に操作するクレーン用音声操作装置を提供することが可能となる。
この発明の実施の形態1に係るクレーン用音声操作装置の構成を示すブロック図である。 クレーン車によりワイヤの巻き下げを行う様子を示す図である。 実施の形態1における指示入力部の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1の音声情報格納部に格納された音声情報を示す図である。 実施の形態1における装置本体の動作を示すフローチャートである。 実施の形態2に係るクレーン用音声操作装置における指示入力部の構成を示すブロック図である。 クレーン車により吊荷を後方へ水平移動させる様子を示す図である。 実施の形態2の音声情報格納部に格納された音声情報を示す図である。 実施の形態3において吊荷を緩起動および緩停止させる様子を示す図である。 実施の形態4に係るクレーン用音声操作装置における指示入力部の構成を示すブロック図である。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
実施の形態1
図1に、この発明の実施の形態1に係るクレーン用音声操作装置の構成を示す。このクレーン用音声操作装置は、指示入力部1と、クレーン車Tに配置される装置本体2とを有する。
指示入力部1は、音声入力部3を有し、この音声入力部3に音声分析部4、信号変換部5および無線送信部6が順次接続されている。また、音声分析部4には、音声情報格納部7が接続されている。
音声入力部3は、作業者の音声指示を入力するもので、マイクロフォンなどから構成されている。
音声分析部4は、音声入力部3に入力された音声指示を分析することにより、クレーンの目標姿勢を示すクレーンの変位方向と変位量とを操作情報として求めるものである。具体的には、音声分析部4は、クレーンの動作種と、その動作種によるクレーンの変位量を表す数値と、数値の単位とを操作指示として作業者の音声指示から抽出する。この時、音声分析部4は、音声入力部3に入力された音声指示に基づいて音声情報格納部7を検索することにより操作情報を抽出する。
なお、クレーンの動作種としては、吊荷を吊るすワイヤの「巻き上げ」および「巻き下げ」、ブームの「起こし」および「伏せ」、ブームの「伸ばし」および「縮め」、旋回台の「右旋回」および「左旋回」、クレーン動作の「停止」などが挙げられる。また、単位としては、クレーンの変位距離に関する「メートル」および「センチメートル」、クレーンの変位角度に関する「度」などが挙げられる。
音声情報格納部7は、音声指示に使用される複数の音声情報を予め格納したものである。具体的には、音声情報格納部7は、クレーンの動作種を示す複数の音声情報と、数値を示す複数の音声情報と、単位を示す複数の音声情報とが格納されている。
信号変換部5は、音声分析部4で求められた操作情報をクレーンの操作を制御する制御信号に変換して無線送信部6に出力する。
無線送信部6は、信号変換部5で変換された制御信号に基づいて変調した送信信号を生成し、アンテナを介して送信信号を無線送信する。
装置本体2は、無線受信部8を有し、この無線受信部8に目標姿勢算出部9およびクレーン操作部10が順次接続されている。また、無線受信部8、目標姿勢算出部9およびクレーン操作部10に本体制御部11が接続され、この本体制御部11に操作切換えスイッチ12と姿勢検出部13がそれぞれ接続されている。
操作切換えスイッチ12は、クレーン車Tの操作レバーでクレーン操作を行うレバー操作モードと、指示入力部1から入力される音声指示でクレーン操作を行う音声操作モードとを切り換えるもので、クレーン車Tのキャブ内に配置されている。
姿勢検出部13は、クレーンの姿勢を検出するものである。ここで、クレーンは、ブーム、旋回台および吊荷を吊るすワイヤを含むものである。また、クレーンの姿勢としては、ブームの伸縮による長さ、ブームの起伏角度、旋回台の旋回角度およびワイヤの巻き出し長さなどが挙げられる。
本体制御部11は、無線受信部8、目標姿勢算出部9およびクレーン操作部10を制御するものである。
無線受信部8は、無線送信部6から送信された送信信号を受信し、送信信号を復調して得られるクレーンの制御信号を目標姿勢算出部9に出力する。
目標姿勢算出部9は、制御信号と姿勢検出部13で検出されたクレーンの現姿勢とに基づいてクレーンの目標姿勢を算出する。目標姿勢算出部9は、算出されたクレーンの目標姿勢がクレーンの動作限界内であるか否かを判定し、クレーンの動作限界内あれば制御信号をクレーン操作部10に出力する。
クレーン操作部10は、クレーン車TのクレーンRにクレーン駆動部Dを介して接続されており、制御信号に基づいてクレーン駆動部Dを駆動させることにより、クレーンRが目標姿勢へと変位される。
このような装置本体2において、目標姿勢算出部9、クレーン操作部10および本体制御部11は、CPUと、CPUに各種の処理を行わせるための動作プログラムから構成されるが、それらをデジタル回路で構成してもよい。また、動作プログラムは、ハードディスクなどの記録媒体に格納されている。
次に、この実施の形態1の動作について説明する。
まず、図1に示すクレーン用音声操作装置の装置本体2が配置されたクレーン車Tによりクレーン作業が行われる。例えば、図2に示すように、クレーン車TのクレーンRにおいてワイヤWに吊荷Nが吊るされ、クレーン車Tに対して障害壁Lの反対側に吊荷Nを降ろすクレーン作業が行われる。このため、クレーン車TのキャビンKにおいてクレーンRを操作する操作者Pは、障害壁Lに遮られて吊荷Nを直接視認できない状況でクレーン作業を行うことになる。ここで、装置本体2はクレーン車TのキャビンKに配置されると共に、指示入力部1は吊荷Nを玉掛けする作業者Sが携帯しているものとする。
操作者Pは吊荷Nの位置を把握することが困難になると、装置本体2の操作切換えスイッチ12をONとし、クレーン車Tの操作レバーでクレーン操作を行うレバー操作モードから指示入力部1に音声指示を入力してクレーン操作を行う音声操作モードへと切り換える。
このようにして、操作切換えスイッチ12が切り換えられると、作業者Sは吊荷Nを目標位置Mに降ろすために、指示入力部1の音声入力部3に対して、例えば、「巻き下げ1メートル」と音声指示を行う。これにより、図3のフローチャートに示すように、ステップS1で、音声入力部3に作業者Sの音声指示が入力される。
音声入力部3は音声指示を音声分析部4に出力し、ステップS2で、音声分析部4により音声指示の分析が行われる。具体的には、音声分析部4は、音声指示に基づいて音声情報格納部7を検索する。音声情報格納部7には、図4に示すように、音声指示に使用される複数の音声情報がクレーンRの動作種、数値および単位毎に予め格納されている。音声分析部4は、作業者Sの音声指示と音声情報格納部7の複数の音声情報とを比較し、音声指示に類似するクレーンRの動作種、数値および単位を操作情報として抽出する。すなわち、操作情報として、クレーンRの動作種が「巻き下げ」、数値が「1」、単位が「メートル」であることが得られることになる。これにより、クレーンRの目標姿勢を示すクレーンの変位方向および変位量が求められる。
このように、音声分析部4は、複数の音声情報が格納された音声情報格納部7を検索することにより、操作情報をスムーズに求めることができる。なお、音声情報格納部7には、上記の音声情報と同じ意味で一般的に使用される周辺音声も格納しておくことが好ましく、例えば、「センチメートル」に対して「センチ」、「右旋回」に対して「右」、「左旋回」に対して「左」などを周辺音声として格納することができる。
音声分析部4において求められた操作情報は、信号変換部5に出力される。そして、ステップS3で、信号変換部5が音声指示の操作情報をクレーンRの操作を制御する制御信号に変換し、ステップS4で、制御信号が無線送信部6を介して送信される。
このように、無線送信部6から送信する前に音声指示を分析して音声情報を制御信号に変換するため送信量を抑制することができ、無線送信部6から制御信号をスムーズに送信することができる。
無線送信部6から送信された制御信号は、図5のフローチャートに示すように、ステップS5で、装置本体2の無線受信部8に受信される。そして、無線受信部8に接続された本体制御部11が、ステップS6で、操作切換えスイッチ12が音声操作モードに切り換えられているか否かを判定する。
本体制御部11は、音声操作モードに切り換えられていないと判定した場合には、制御信号を無線受信部8から出力させず、音声指示によるクレーンRの操作は実行されない。
一方、本体制御部11は、音声指示モードに切り換えられていると判定した場合には、制御信号を無線受信部8から目標姿勢算出部9に出力する。さらに、本体制御部11は、ステップS7で、姿勢検出部13を介してクレーンRの現姿勢を検出し、その姿勢情報を目標姿勢算出部9に出力する。
目標姿勢算出部9は、ステップS8で、無線受信部8から入力された制御信号と姿勢検出部13で検出されたクレーンRの現姿勢とに基づいて、クレーンRの目標姿勢を算出する。そして、目標姿勢算出部9は、ステップS9で、クレーンRの目標姿勢がクレーンRの動作限界内か否かを判定する。
ここで、クレーンRの動作限界は、機械的要因による限界、性能的要因による限界および制御機能的要因による限界など、クレーンRに関する様々な要因による動作限界を示すものである。例えば、機械的要因による限界としては、起伏シリンダのストロークエンドに伴うブームBの限界角度、ブームBの全伸びおよび全縮に伴うブームBの限界長さなどが挙げられる。また、性能的要因による限界としては、吊荷Nを吊った状態でブームBを伏せる時に過負荷停止されるブームBの限界角度、およびアウトリガを異張り出しして吊荷Nを吊った状態で旋回台Vを旋回する時に過負荷停止される旋回台Vの限界旋回角度などが挙げられる。また、制御機能的要因による限界としては、例えば、周囲の物体への干渉を避けるための作業範囲制限機能を設定した場合に、揚程制限されるブームBの限界長さおよび旋回範囲制限される旋回台Vの限界旋回角度などが挙げられる。
目標姿勢算出部9は、目標姿勢がクレーンRの動作限界内と判定した場合には、制御信号をそのままクレーン操作部10に出力する。
一方、目標姿勢算出部9は、目標姿勢がクレーンRの動作限界外と判定した場合には、ステップS10に進んで、クレーンRが動作限界内で変位されるように制御信号を修正する。この時、目標姿勢算出部9は、クレーンRが動作限界の直前まで変位するように制御信号を修正することが好ましい。目標姿勢算出部9は、修正した制御信号をクレーン操作部10に出力する。
このように、クレーンRの目標姿勢を予め算出することにより、クレーンRを安全に動作させることができる。
続いて、クレーン操作部10は、ステップS11で、目標姿勢算出部9から入力された制御信号に基づいて、クレーン駆動部Dを介してクレーンRを操作する。これにより、クレーンRは、ワイヤWが1メートル巻き下げられた目標姿勢へと変位し、吊荷Nを目標位置Mに載置することができる。
本実施の形態によれば、音声分析部4が音声入力部3に入力された音声指示を分析してクレーンRの目標姿勢を示すクレーンRの変位方向および変位量を操作情報として求めるため、クレーンRを現姿勢から目標姿勢まで定量的に操作することができる。
実施の形態2
実施の形態1では、音声分析部4は、クレーンRの動作種と、動作種によるクレーンRの変位量を表す数値と、数値の単位とを操作情報として音声指示から抽出したが、クレーンRの変位方向および変位量を操作情報として求めることができればよく、これに限られるものではない。
例えば、図6に示すように、実施の形態1の指示入力部1において、音声分析部4に換えて音声分析部21を配置すると共に音声情報格納部7に換えて音声情報格納部22を配置することができる。
音声分析部21は、吊荷Nの移動方向と、吊荷Nの移動距離を表す数値と、数値の単位とを吊荷Nの移動情報として音声指示から抽出し、吊荷Nの移動情報に基づいてクレーンRの変位方向および変位量を算出するものである。ここで、音声分析部21は、音声入力部3に入力された音声指示に基づいて音声情報格納部22を検索することにより吊荷Nの移動情報を抽出する。
なお、吊荷Nの移動方向としては、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」および「下」などが挙げられる。また、単位としては、「メートル」および「センチメートル」などが挙げられる。
音声情報格納部22は、吊荷Nの移動方向を表す複数の音声情報と、数値を表す複数の音声情報と、単位を表す複数の音声情報とが予め格納されている。
このような指示入力部1の音声入力部3に作業者Sから音声指示が入力される。例えば、作業者Sは、図7に示すように、吊荷Nをクレーン車Tに対して後方へ移動するために、例えば「後へ1メートル」と音声指示する。
この音声指示が音声入力部3から音声分析部21に入力されると、音声分析部21は、音声指示に基づいて音声情報格納部22を検索する。音声情報格納部22には、図8に示すように、音声指示に使用される複数の音声情報が吊荷Nの移動方向、吊荷Nの移動距離を表す数値および数値の単位毎に予め格納されている。音声分析部21は、作業者Sの音声指示と音声情報格納部22の複数の音声情報とを比較し、音声指示に類似する吊荷Nの移動方向、数値および単位を吊荷Nの移動情報として抽出する。すなわち、吊荷Nの移動情報として、吊荷Nの移動方向が「後」、数値が「1」、単位が「メートル」であることが得られることになる。なお、音声情報格納部22には、上記の音声情報と同じ意味で一般的に使用される周辺音声も格納しておくことが好ましい。
さらに、音声分析部21は、得られた吊荷Nの移動情報に基づいて、クレーンRの動作種、動作種によるクレーンRの変位量を表す数値および数値の単位をクレーンRの操作情報として算出する。この時、吊荷Nを後方へ水平に移動するには、ブームBの起こしとワイヤWの巻き下げを行う必要があり、例えば、「起こし10度」と「巻き下げ1メートル」とを操作情報として得ることができる。これにより、クレーンRの目標姿勢を示す変位方向および変位量が求められる。
音声分析部21で求められた操作情報は、実施の形態1と同様に、無線送信部6を介して装置本体2に送信され、装置本体2のクレーン操作部10が操作情報に基づいてクレーンRの操作を行う。これにより、クレーンRは、ブームBが10度起こされると共にワイヤWが1メートル巻き下げられた目標姿勢へと変位し、吊荷Nを後へ1メートル移動させることができる。
本実施の形態によれば、音声分析部21が、吊荷Nの移動方向と、吊荷Nの移動距離を表す数値と、数値の単位とを吊荷Nの移動情報として音声指示から抽出し、吊荷Nの移動情報に基づいてクレーンRの変位方向および変位量を算出するため、作業者Sは吊荷Nの移動方向と移動量を音声指示するだけでクレーンRを容易に操作することができる。
実施の形態3
上記の実施の形態1および2において、クレーン操作部10は、クレーンRの現姿勢からの動き出しと目標姿勢での停止とをそれぞれ緩やかに行うようにクレーンRを操作することが好ましい。
例えば、図9に示すように、実施の形態1において、吊荷Nを水平方向へ移動させる場合には、クレーン操作部10は、クレーンRを現姿勢から緩やかに動き出す、いわゆる緩起動を行った後、通常の速度で吊荷Nを水平方向へ移動させる。そして、クレーンRが目標姿勢の直前に到達したところで移動速度を緩やかにして停止する、いわゆる緩停止を行う。この時、クレーン操作部10は、吊荷Nの移動距離に応じて緩起動および緩停止を行うことが好ましい。例えば、クレーン操作部10は、吊荷Nの移動距離が1m以上と大きい場合には緩起動および緩停止を行い、吊荷Nの移動距離が1m未満と小さい場合には全ての移動を緩やかに行うことができる。
本実施の形態によれば、クレーンRを緩起動および緩停止させることで、吊荷Nを安全に移動させることができる。
実施の形態4
上記の実施の形態1〜3において、音声分析部で求められた操作情報を作業者Sが確認した後に操作情報に基づいてクレーンを操作することが好ましい。
例えば、図10に示すように、実施の形態1の指示入力部1において、音声分析部4と信号変換部5との間に操作確認部41を新たに配置することができる。この操作確認部41は、音声分析部4で求められた操作情報を作業者Sに対して出力するものである。
実施の形態1と同様に、音声分析部4において「巻き下げ1メートル」との操作情報が得られると、操作確認部41は、例えば、「巻き下げ1メートルで操作します」と作業者Sに対して出力する。作業者Sは、その出力内容が音声指示と異なると判断した場合には、音声入力部3に対して「停止」と音声指示を入力する。これにより、操作情報は信号変換部5に出力されず、音声指示によるクレーン操作は強制的に停止されることになる。
一方、作業者Sが操作確認部41からの出力内容が音声指示と同じであると判断した場合にはそのまま待機する。音声入力部3に一定時間以上にわたって「停止」の入力がない場合には、操作情報が信号変換部5に出力されて、クレーン操作部10により操作情報に基づくクレーン操作が行われる。
本実施の形態によれば、操作確認部41から出力された操作情報を作業者Sが確認した後にクレーン操作部10がクレーンRを操作するため、クレーンRを安全に音声操作することができる。
なお、上記の実施の形態1〜4において、音声分析部は、音声指示を分析する規則が予め定められていることが好ましい。例えば、音声分析部は、音声指示の分析をクレーンRの動作種、数値および単位の順番で行うように規則を定めることができる。作業者Sが、クレーンRの動作種、数値および単位の順番で音声指示を音声入力部3に入力すると、音声分析部が入力された音声指示を上記の規則に従って分析する。
このように、音声分析部が音声指示を分析する規則を予め定めることにより、音声指示の分析速度を向上させることができる。
また、上記の実施の形態1〜4において、音声分析部は、操作情報を求めた後に、その操作情報の組み合わせが正しいか否かを判定して音声指示の誤分析を検出することが好ましい。例えば、音声分析部は、クレーンRの動作種が「巻き下げ」、数値が「1」、単位が「度」の操作情報が得られた場合には、動作種と単位の組み合わせが正しくないと判定し、音声指示が誤分析されたとしてクレーン操作を停止することができる。また、音声分析部は、クレーンRの動作種が「巻き下げ」、数値が「10」、単位が「メートル」の操作情報が得られた場合にも、クレーンRの変位量が過剰に大きいため操作情報の組み合わせが正しくないと判定することができる。
このように、音声分析部が操作情報の組み合わせが正しいか否かを判定することにより、クレーンRを安全に音声操作することができる。
また、上記の実施の形態1〜4では、音声分析部は、音声入力部3に入力された音声指示に基づいて音声情報格納部を検索することによりクレーンRの変位方向および変位量を求めたが、クレーンRの変位方向および変位量を求めることができればよく、これに限られるものではない。例えば、音声分析部は、音声入力部3に入力された音声指示からクレーンRの変位方向および変位量を直接求めることもできる。
1 指示入力部、2 装置本体、3 音声入力部、4,21 音声分析部、5 信号変換部、6 無線送信部、7,22 音声情報格納部、8 無線受信部、9 目標姿勢算出部、10 クレーン操作部、11 本体制御部、12 操作切換えスイッチ、13 姿勢検出部、41 操作確認部、T クレーン車、D クレーン駆動部、R クレーン、W ワイヤ、B ブーム、V 旋回台、K キャビン、N 吊荷、L 障害壁、P 操作者、S 作業者。

Claims (7)

  1. クレーンによる作業を把握する作業者からの音声指示を入力する音声入力部と、
    前記音声入力部に入力された前記音声指示を分析することにより、前記クレーンの目標姿勢を示す前記クレーンの変位方向および変位量を操作情報として求める音声分析部と、
    前記音声分析部で求められた前記操作情報に基づいて、前記目標姿勢へと前記クレーンを操作するクレーン操作部とを備えるクレーン用音声操作装置。
  2. 前記音声分析部は、前記クレーンの動作種と、前記動作種による前記クレーンの変位量を表す数値と、前記数値の単位とを前記操作情報として前記音声指示から抽出する請求項1に記載のクレーン用音声操作装置。
  3. 前記音声分析部は、前記クレーンから吊り下げられた吊荷の移動方向と、前記吊荷の移動距離を表す数値と、前記数値の単位とを前記吊荷の移動情報として前記音声指示から抽出し、前記吊荷の移動情報に基づいて前記クレーンの変位方向および変位量を算出する請求項1に記載のクレーン用音声操作装置。
  4. 前記音声指示に使用される複数の音声情報を予め格納した音声情報格納部をさらに有し、
    前記音声分析部は、前記音声入力部に入力された前記音声指示に基づいて前記音声情報格納部を検索することにより前記操作情報を求める請求項1〜3のいずれか一項に記載のクレーン用音声操作装置。
  5. 前記クレーンの姿勢を検出する姿勢検出部をさらに有し、
    前記クレーン操作部は、前記姿勢検出部で検出された前記クレーンの現姿勢に基づいて前記目標姿勢へと前記クレーンを操作する請求項1〜4のいずれか一項に記載のクレーン用音声操作装置。
  6. 前記クレーン操作部は、前記クレーンの現姿勢からの動き出しと前記目標姿勢での停止とをそれぞれ緩やかに行うように前記クレーンを操作する請求項1〜5のいずれか一項に記載のクレーン用音声操作装置。
  7. 前記音声分析部で求められた前記操作情報を前記作業者に対して出力する操作確認部をさらに有し、
    前記クレーン操作部は、前記操作確認部から出力された前記操作情報を前記作業者が確認した後に前記クレーンを操作する請求項1〜6のいずれか一項に記載のクレーン用音声操作装置。
JP2016045923A 2016-03-09 2016-03-09 クレーン用音声操作装置 Active JP6753082B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016045923A JP6753082B2 (ja) 2016-03-09 2016-03-09 クレーン用音声操作装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016045923A JP6753082B2 (ja) 2016-03-09 2016-03-09 クレーン用音声操作装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017160007A true JP2017160007A (ja) 2017-09-14
JP6753082B2 JP6753082B2 (ja) 2020-09-09

Family

ID=59853429

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016045923A Active JP6753082B2 (ja) 2016-03-09 2016-03-09 クレーン用音声操作装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6753082B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020046163A (ja) * 2018-09-21 2020-03-26 リンナイ株式会社 加熱調理システム
JP7463156B2 (ja) 2020-03-26 2024-04-08 株式会社北川鉄工所 クレーンの制御システム

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61267689A (ja) * 1985-05-22 1986-11-27 住友重機械工業株式会社 クレ−ンのボイスコントロ−ル装置
JPS6341391A (ja) * 1986-08-07 1988-02-22 株式会社 日本起重機製作所 クレ−ン制御装置
JPS6390298A (ja) * 1986-10-03 1988-04-21 Sumitomo Heavy Ind Ltd クレ−ンの音声遠隔制御装置
JPH066871A (ja) * 1992-06-19 1994-01-14 Fujitsu Ten Ltd 音声認識無線制御クレーン
JP2005059185A (ja) * 2003-08-19 2005-03-10 Sony Corp ロボット装置及びその制御方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61267689A (ja) * 1985-05-22 1986-11-27 住友重機械工業株式会社 クレ−ンのボイスコントロ−ル装置
JPS6341391A (ja) * 1986-08-07 1988-02-22 株式会社 日本起重機製作所 クレ−ン制御装置
JPS6390298A (ja) * 1986-10-03 1988-04-21 Sumitomo Heavy Ind Ltd クレ−ンの音声遠隔制御装置
JPH066871A (ja) * 1992-06-19 1994-01-14 Fujitsu Ten Ltd 音声認識無線制御クレーン
JP2005059185A (ja) * 2003-08-19 2005-03-10 Sony Corp ロボット装置及びその制御方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020046163A (ja) * 2018-09-21 2020-03-26 リンナイ株式会社 加熱調理システム
JP7463156B2 (ja) 2020-03-26 2024-04-08 株式会社北川鉄工所 クレーンの制御システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP6753082B2 (ja) 2020-09-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7207848B2 (ja) リフトクレーンのための光学検出システム
US11254547B2 (en) Work area monitoring system for lifting machines
RU2722326C2 (ru) Кран, а также способ контроля предохранения от перегрузок такого крана
US10597266B2 (en) Crane and method for monitoring the overload protection of such a crane
US11919749B2 (en) Crane, and method for controlling such a crane
US9783397B2 (en) Work state monitoring device for work vehicle
CN108358081B (zh) 可实现自动化吊装的智能塔吊系统的工作方法
US20210269285A1 (en) Crane with an anti-collision device and method for installing such an anti-collision device
CN112141897A (zh) 一种高空吊装防倾翻控制方法
CN105253775A (zh) 一种塔机顶升配平控制系统、方法、装置及塔式起重机
JP2017160007A (ja) クレーン用音声操作装置
WO2021060471A1 (ja) クレーン情報表示システム
JP2019163115A (ja) 作業車両及び遠隔操作端末
CN111689395A (zh) 起重机及其吊钩垂直水平运动的控制系统、方法和车辆
JP5087251B2 (ja) クレーンの荷振れ止め装置
US20070089328A1 (en) Hydraulic excavator with integrated magnetic cross-beam
WO1991019665A1 (en) Hook lift display apparatus of crane
JP4667877B2 (ja) 高所作業車の遠隔操作装置
JP7351231B2 (ja) 吊荷監視装置、クレーン、吊荷監視方法及びプログラム
JP2022043706A (ja) クレーン作業支援装置およびクレーン作業支援方法
US20220340398A1 (en) Crane information display system
CN105442867A (zh) 一种破拆装置提升系统、消防车以及方法
US12030751B2 (en) Crane information display system
JP2018167982A (ja) クレーン
JP2010042880A (ja) クレーンの操作指示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190304

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191217

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200331

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200521

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200721

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200803

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6753082

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250