JP2018167982A - クレーン - Google Patents
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Abstract
【課題】フックブロックないしはフックブロックに吊られた荷物が障害物に衝突するのを防ぐことができるクレーンを提供する。【解決手段】ブームと、前記ブームの基端部から先端部へ架け渡されたワイヤーロープ(メインワイヤーロープ14)と、前記ブームの先端部から前記ワイヤーロープ14によって吊り下げられたフックブロック(メインフックブロック9)と、を備えるクレーンにおいて、前記フックブロック9にセンサ(第一センサ18・第二センサ19)を設け、前記センサ18・19によって前記フックブロック9周辺の障害物を検出する、とした。【選択図】図2
Description
本発明は、クレーンに関する。詳しくは、フックブロックないしはフックブロックに吊られた荷物が障害物に衝突するのを防ぐことができるクレーンに関する。
従来より、ブームが障害物に衝突するのを防ぐべく、ブームの先端部にビデオカメラを設け、このビデオカメラで撮影した画像から障害物を検出するとした技術が提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1には、電柱の近くで吊上作業をする際に、ブームが電柱に衝突するのを防ぐ事例が示されている。また、建設現場で吊上作業をする際に、ブームが足場等に衝突するのを防ぐ事例が示されている。これらの事例において、障害物は静止物であり、移動しないことを前提としている。
実際の建設現場においては、クレーンの周囲に人、資材、作業車両等が存在しており、これらも吊上作業時に障害物となり得る。特に、人や作業車両は移動するため、吊上作業時には更なる注意が必要となる。ところで、吊上作業時に障害物と衝突する可能性が高いのは、フックブロックないしはフックブロックに吊られた荷物である。したがって、ブームが障害物に衝突するのを防ぐだけでは不十分であり、フックブロックないしはフックブロックに吊られた荷物が障害物に衝突するのを防ぐ技術が求められていたのである。
本発明は、フックブロックないしはフックブロックに吊られた荷物が障害物に衝突するのを防ぐことができるクレーンを提供する、ものである。
第一の発明は、ブームと、前記ブームの基端部から先端部へ架け渡されたワイヤーロープと、前記ブームの先端部から前記ワイヤーロープによって吊り下げられたフックブロックと、を備えるクレーンにおいて、前記フックブロックにセンサを設け、前記センサによって前記フックブロック周辺の障害物を検出する、としたものである。
第二の発明は、前記センサがマイクロ波センサである、としたものである。
第三の発明は、複数の前記マイクロ波センサを有しており、一部のマイクロ波センサが前記フックブロックの移動方向に向けてマイクロ波を発信し、一部のマイクロ波センサが前記フックブロックの反移動方向に向けてマイクロ波を発信する、としたものである。
第四の発明は、それぞれの前記マイクロ波センサから信号を受ける制御部を有しており、前記フックブロックの移動方向に向けてマイクロ波を発信する前記マイクロ波センサを第一センサとし、前記フックブロックの反移動方向に向けてマイクロ波を発信する前記マイクロ波センサを第二センサとした場合、前記制御部が前記第一センサによる検出値と前記第二センサによる検出値を比較考量して障害物を検出する、としたものである。
第五の発明は、障害物を検出した場合に作動する報知部を備えている、としたものである。
第一の発明に係るクレーンは、フックブロックにセンサを設け、センサによってフックブロック周辺の障害物を検出する。かかるクレーンによれば、フックブロックないしはフックブロックに吊られた荷物が障害物に衝突するのを防ぐことができる。
第二の発明に係るクレーンは、センサがマイクロ波センサである。かかるクレーンによれば、気温や天気等の使用環境に関わらず障害物を検出することができる。
第三の発明に係るクレーンは、複数のマイクロ波センサを有しており、一部のマイクロ波センサがフックブロックの移動方向に向けてマイクロ波を発信し、一部のマイクロ波センサがフックブロックの反移動方向に向けてマイクロ波を発信する。かかるクレーンによれば、フックブロックの移動方向にある障害物を確実に検出することができる。
第四の発明に係るクレーンは、それぞれのマイクロ波センサから信号を受ける制御部を有しており、フックブロックの移動方向に向けてマイクロ波を発信するマイクロ波センサを第一センサとし、フックブロックの反移動方向に向けてマイクロ波を発信するマイクロ波センサを第二センサとした場合、制御部が第一センサによる検出値と第二センサによる検出値を比較考量して障害物を検出する。かかるクレーンによれば、フックブロックの移動方向にある障害物をより確実に検出することができる。
第五の発明に係るクレーンは、障害物を検出した場合に作動する報知部を備えている。かかるクレーンによれば、オペレータが障害物の存在をより確実に認識することができる。
<クレーンの概要>
図1は、クレーン1を示す図である。
図1は、クレーン1を示す図である。
クレーン1は、車両2とクレーン装置6で構成されている。
車両2は、クレーン装置6を運搬するものである。車両2は、複数の車輪3を有し、エンジン4を動力源として走行する。また、車両2には、アウトリガ5が設けられている。アウトリガ5は、地面に対して平行な方向に延伸可能な張り出しビームと、地面に対して垂直な方向に延伸可能なジャッキシリンダと、で構成されている。アウトリガ5は、張り出しビームを延伸させるとともにジャッキシリンダを延伸させることにより、車両2を支えてクレーン1の作業可能範囲を広げることができる。
クレーン装置6は、荷物を吊り上げて移動するものである。クレーン装置6は、旋回台7と、ブーム8と、メインフックブロック9と、サブフックブロック10と、起伏シリンダ11と、メインウインチ12と、サブウインチ13と、メインワイヤーロープ14と、サブワイヤーロープ15と、キャビン16と、を備えている。
旋回台7は、クレーン装置6を旋回可能に構成するものである(矢印A参照)。旋回台7は、円環状の軸受を介して車両2に設けられている。旋回台7は、軸受の中心を回転中心として回転自在に構成されている。なお、旋回台7は、図示しない油圧モータによって回転される。
ブーム8は、メインフックブロック9やサブフックブロック10を吊り下げるものである。ブーム8は、複数のブーム部材8a・8b・8c・8d・8e・8fで構成されている。ブーム8は、それぞれのブーム部材8a・8b・8c・8d・8e・8fの断面形状が中空角筒状となっており、その内部に大きいものから順に収容された多段構造となっている。そのため、ブーム8は、図示しない伸縮シリンダによって伸縮自在となっている(矢印B参照)。また、ブーム8は、旋回台7の上部に搖動可能に設けられている。そのため、ブーム8は、起伏シリンダ11によって起伏自在となっている(矢印C参照)。
加えて、ブーム8の先端部には、メインワイヤーロープ14が巻き掛けられる複数のシーブが設けられている。メインワイヤーロープ14は、ブーム8の基端部から先端部へ架け渡されている。メインワイヤーロープ14の末端側には、メインウインチ12が配置されており、該メインウインチ12によって巻き入れおよび巻き出し自在となっている。また、メインワイヤーロープ14の先端側には、メインフックブロック9が吊り下げられており、メインワイヤーロープ14の巻き入れおよび巻き出しによって昇降自在となっている。なお、メインフックブロック9には、荷物を引っ掛けるためのフック9aが設けられている。
更に加えて、ブーム8の先端部には、サブワイヤーロープ15が巻き掛けられる複数のシーブが設けられている。サブワイヤーロープ15も、ブーム8の基端部から先端部へ架け渡されている。サブワイヤーロープ15の末端側には、サブウインチ13が配置されており、該サブウインチ13によって巻き入れおよび巻き出し自在となっている。また、サブワイヤーロープ15の先端側には、サブフックブロック10が吊り下げられており、サブワイヤーロープ15の巻き入れおよび巻き出しによって昇降自在となっている。なお、サブフックブロック10には、荷物を引っ掛けるためのフック10aが設けられている。
キャビン16は、旋回台7におけるブーム8の側方に設けられている。キャビン16の内部には、操縦席のほか、メインウインチレバー17bと、サブウインチレバー17cと、旋回レバー17dと、伸縮レバー17eと、起伏レバー17fと、警報ブザー17gと、タッチパネル17hと、が設けられている(図3参照)。
<メインフックブロック>
図2は、メインフックブロック9を示す図である。図2の(A)は、メインフックブロック9の左側斜視図を示しており、図2の(B)は、メインフックブロック9の右側斜視図を示している。なお、図2における矢印Rは、ブーム8の旋回動作に伴うメインフックブロック9の移動方向を表している。
図2は、メインフックブロック9を示す図である。図2の(A)は、メインフックブロック9の左側斜視図を示しており、図2の(B)は、メインフックブロック9の右側斜視図を示している。なお、図2における矢印Rは、ブーム8の旋回動作に伴うメインフックブロック9の移動方向を表している。
メインフックブロック9は、ブーム8の旋回動作に伴う移動方向に対して略垂直となる左側面9bと右側面9cが形成されている。メインフックブロック9の左側面9bには、第一センサ18が取り付けられている。また、メインフックブロック9の右側面9cには、第二センサ19が取り付けられている。
第一センサ18は、メインフックブロック9の左側に向けてマイクロ波Mを発信するとともに、反射波を受信することができるマイクロ波センサである。このため、第一センサ18は、メインフックブロック9の左側の障害物を検出することができる。より詳細には、第一センサ18がメインフックブロック9の左側下方に向けてマイクロ波Mを発信するように取り付けられているので、メインフックブロック9の左側下方を中心として、少なくともメインフックブロック9の左側を含む一帯で障害物を検出することができる。第一センサ18は、マイクロ波センサであるので、気温や天気等の使用環境に関わらず障害物を検出することができる。
第二センサ19は、メインフックブロック9の右側に向けてマイクロ波Mを発信するとともに、反射波を受信することができるマイクロ波センサである。このため、第二センサ19は、メインフックブロック9の右側で障害物を検出することができる。より詳細には、第二センサ19がメインフックブロック9の右側下方に向けてマイクロ波Mを発信するように取り付けられているので、メインフックブロック9の右側下方を中心として、少なくともメインフックブロック9の右側を含む一帯で障害物を検出することができる。第二センサ19は、マイクロ波センサであるので、気温や天気等の使用環境に関わらず障害物を検出することができる。
なお、本クレーン1においては、第一センサ18をメインフックブロック9の左側面9bに取り付け、第二センサ19をメインフックブロック9の右側面9bに取り付けた構造としているが、これに限定するものではない。例えば、センサをメインフックブロック9の左右両面ではなく、前後両面に取り付けた構造であってもよい。また、センサを左右両面および前後両面に取り付け、四方に向けてマイクロ波Mを発信するとしてもよい。更に、センサの数に特に限定はないので、一のセンサが全周にマイクロ波Mを発信するとしてもよい。
<障害物検出に関する制御系の構成>
図3は、障害物検出に関する制御系の構成を示す図である。
図3は、障害物検出に関する制御系の構成を示す図である。
クレーン1は、制御部20を備えている。制御部20には、第一センサ18と、第二センサ19と、が接続されている。また、制御部20には、メインウインチレバー17bと、サブウインチレバー17cと、旋回レバー17dと、伸縮レバー17eと、起伏レバー17fと、警報ブザー17gと、タッチパネル17hと、が接続されている。タッチパネル17hは、画像を表示する表示部17iと、タッチ操作を受け付ける操作部17jと、で構成されている。
メインウインチレバー17bは、メインウインチ12を操作するためのものである。サブウインチレバー17cは、サブウインチ13を操作するためのものである。そして、旋回レバー17d、伸縮レバー17eおよび起伏レバー17fは、ブーム8を操作するためのものである(図1における矢印Aから矢印C参照)。なお、警報ブザー17gおよびタッチパネル17hは、報知部の一例である。
制御部20は、メインウインチ12によるメインワイヤーロープ14の巻き入れおよび巻き出し動作、サブウインチ13によるサブワイヤーロープ15の巻き入れおよび巻き出し動作のほか、ブーム8の旋回動作、伸縮動作、起伏動作等の様々な動作を制御する。制御部20は、CPU、ROM、RAM、HDD等がバスで接続される構成であってもよいし、あるいはワンチップのLSI等からなる構成であってもよい。制御部20には、障害物を検出するための種々のプログラムやデータが格納されている。
制御部20は、取得部20aと、記憶部20bと、検出部20cと、判別部20dと、出力部20eと、を備えている。
取得部20aは、制御部20に接続された各部の情報を取得するものである。取得部20aは、オペレータによる各種レバー17b・17c・17d・17e・17fの操作量を取得する。また、取得部20aは、第一センサ18および第二センサ19による検出値を取得する。なお、取得部20aは、タッチパネル17hを構成する操作部17jからの指示を取得することもできる。
記憶部20bは、障害物の検出に用いられる情報を記憶するものである。記憶部20bは、ブーム8の旋回動作等に伴うメインフックブロック9の移動方向を記憶している。また、記憶部20bは、メインフックブロック9が静止した状態で周辺に障害物がない場合の第一センサ18および第二センサ19による検出値(これを基準値とする)を記憶している。更に、記憶部20bは、反射波の大きさと相対距離の変換表や反射波の周波数と相対速度の変換表を記憶している。
検出部20cは、第一センサ18および第二センサ19による検出値に基づいて障害物を検出するものである。検出部20cは、第一センサ18による検出値を基準値と比較し、第二センサ19による検出値を基準値と比較し、あるいは第一センサ18による検出値と第二センサ19による検出値を比較考量することで障害物を検出する。加えて、検出部20cは、反射波の大きさに基づいてメインフックブロック9と障害物の相対距離を算出する。また、反射波の周波数に基づいてメインフックブロック9と障害物の相対速度を算出する。
判別部20dは、メインフックブロック9と障害物が衝突する可能性の有無を判別するものである。判別部20dは、メインフックブロック9と障害物の相対距離ならびにメインフックブロック9と障害物の相対速度に基づいてメインフックブロック9と障害物が衝突する可能性の有無を判別する。なお、メインフックブロック9の直下に荷物Wが吊られていることから、判別部20dは、荷物Wと障害物が衝突する可能性の有無を判別するともいえる。
出力部20eは、警報ブザー17gを作動させるものである。出力部20eは、メインフックブロック9ないしはメインフックブロック9に吊られた荷物Wが障害物に衝突する可能性がある場合、警報ブザー17gを作動させる。また、本クレーン1においては、タッチパネル17hを構成する表示部17iに警報を伝える画像を表示させる。なお、出力部20eは、ブーム8の旋回動作、伸縮動作、起伏動作等を停止させるとしてもよい。この場合、メインフックブロック9や荷物Wが振れないように緩やかに停止させるのが好ましい。
<障害物検出方法>
図4は、障害物検出に関する制御系の動作を示す図である。図5は、第一センサ18による検出値と第二センサ19による検出値を示す図である。図5の(A)は、ブーム8の左旋回又は右旋回に伴ってメインフックブロック9が移動している状態で障害物がない場合の検出値を示している。また、図5の(B)は、ブーム8の左旋回に伴ってメインフックブロック9が移動している状態で左側に障害物がある場合の検出値を示しており、図5の(C)は、ブーム8の右旋回に伴ってメインフックブロック9が移動している状態で右側に障害物がある場合の検出値を示している。
図4は、障害物検出に関する制御系の動作を示す図である。図5は、第一センサ18による検出値と第二センサ19による検出値を示す図である。図5の(A)は、ブーム8の左旋回又は右旋回に伴ってメインフックブロック9が移動している状態で障害物がない場合の検出値を示している。また、図5の(B)は、ブーム8の左旋回に伴ってメインフックブロック9が移動している状態で左側に障害物がある場合の検出値を示しており、図5の(C)は、ブーム8の右旋回に伴ってメインフックブロック9が移動している状態で右側に障害物がある場合の検出値を示している。
ステップS10において、取得部20aは、オペレータによる各種レバー17b・17c・17d・17e・17fの操作量を取得する。このとき、第一センサ18と第二センサ19がマイクロ波Mの発信および受信を開始するとしてもよい。
次にステップS11において、取得部20aは、第一センサ18および第二センサ19による検出値を取得する。その後、記憶部20bは、第一センサ18および第二センサ19による検出値をブーム8の旋回動作と関連させて記憶する。同時に、記憶部20bは、第一センサ18および第二センサ19による検出値をメインフックブロック9の移動と関連させて記憶する。
次にステップS12において、検出部20cは、障害物を検出すると同時に、メインフックブロック9と障害物の相対距離ならびにメインフックブロック9と障害物の相対速度を算出する。
具体的に説明すると、図5の(A)に示すように、ブーム8の左旋回又は右旋回に伴ってメインフックブロック9が移動している状態で障害物がない場合は、第一センサ18による検出値の大きさと第二センサ19による検出値の大きさが同じとなり、同時に第一センサ18による検出値の周波数と第二センサ19による検出値の周波数もほぼ同じとなる。しかし、図5の(B)に示すように、ブーム8の左旋回に伴ってメインフックブロック9が移動している状態で左側に障害物がある場合は、第一センサ18による検出値の大きさが第二センサ19による検出値の大きさよりも大きくなり、同時に第一センサ18による検出値の周波数が第二センサ19による検出値の周波数よりも高くなる。また、図5の(C)に示すように、ブーム8の右旋回に伴ってメインフックブロック9が移動している状態で右側に障害物がある場合は、第一センサ18による検出値の大きさよりも第二センサ19による検出値の大きさが大きくなり、同時に第一センサ18による検出値の周波数よりも第二センサ19による検出値の周波数が高くなる。これは、メインフックブロック9と障害物の距離が近づくにつれて反射波が強まることと、メインフックブロック9と障害物の距離が近づくにつれて反射波の周波数が高まること(一般的にドップラー効果という)に起因する。これにより、障害物を検出すると同時に、メインフックブロック9と障害物の相対距離ならびにメインフックブロック9と障害物の相対速度が算出されるのである。
次にステップS13において、判別部20dは、メインフックブロック9ないしはメインフックブロック9に吊られた荷物Wが障害物に衝突する可能性の有無を判別する。
具体的に説明すると、図5の(A)に示すように、第一センサ18による検出値の大きさと第二センサ19による検出値の大きさが同じとなり、同時に第一センサ18による検出値の周波数と第二センサ19による検出値の周波数もほぼ同じとなる場合は、メインフックブロック9ないしはメインフックブロック9に吊られた荷物Wが障害物に衝突する可能性がないとして判別する。しかし、図5の(B)に示すように、第一センサ18による検出値の大きさが第二センサ19による検出値の大きさよりも大きく、同時に第一センサ18による検出値の周波数が第二センサ19による検出値の周波数よりも高い場合は、いずれメインフックブロック9ないしはメインフックブロック9に吊られた荷物Wが障害物に衝突する可能性があるとして判別する。また、図5の(C)に示すように、第一センサ18による検出値の大きさよりも第二センサ19による検出値の大きさが大きく、同時に第一センサ18による検出値の周波数よりも第二センサ19による検出値の周波数が高い場合は、いずれメインフックブロック9ないしはメインフックブロック9に吊られた荷物Wが障害物に衝突する可能性があるとして判別する。なお、判別部20dは、第一センサ18による検出値の大きさと第二センサ19による検出値の大きさのみを比較考量して衝突する可能性の有無を判別するとしてもよい。また、第一センサ18による検出値の周波数と第二センサ19による検出値の周波数のみを比較考量して衝突する可能性の有無を判別するとしてもよい。
最後にステップS14において、出力部20eは、警報ブザー17gを作動させるとともに、タッチパネル17hを構成する表示部17iに警報を伝える画像を表示させる。このとき、出力部20eは、ブーム8の旋回動作、伸縮動作、起伏動作等を停止させるとしてもよい。
以上のように、本願の発明に係るクレーン1は、フックブロック(メインフックブロック9)にセンサ(第一センサ18・第二センサ19)を設け、センサ(18・19)によってフックブロック(9)周辺の障害物を検出する。かかるクレーン1によれば、フックブロック(9)ないしはフックブロック(9)に吊られた荷物Wが障害物に衝突するのを防ぐことができる。
また、本願の発明に係るクレーン1は、センサ(18・19)がマイクロ波センサである。かかるクレーン1によれば、気温や天気等の使用環境に関わらず障害物を検出することができる。
更に、本願の発明に係るクレーン1は、複数のマイクロ波センサ(18・19)を有しており、一部のマイクロ波センサ(18)がフックブロック(9)の移動方向に向けてマイクロ波Mを発信し、一部のマイクロ波センサ(19)がフックブロック(9)の反移動方向に向けてマイクロ波Mを発信する。かかるクレーン1によれば、フックブロック(9)の移動方向にある障害物を確実に検出することができる。
更に、本願の発明に係るクレーン1は、それぞれのマイクロ波センサ(18・19)から信号を受ける制御部20を有しており、フックブロック(9)の移動方向に向けてマイクロ波Mを発信するマイクロ波センサ(18)を第一センサ18とし、フックブロック(9)の反移動方向に向けてマイクロ波Mを発信するマイクロ波センサ(19)を第二センサ19とした場合、制御部20が第一センサ18による検出値と第二センサ19による検出値を比較考量して障害物を検出する。かかるクレーン1によれば、フックブロック(9)の移動方向にある障害物をより確実に検出することができる。
更に、本願の発明に係るクレーンは、障害物を検出した場合に作動する報知部(警報ブザー17g・タッチパネル17h)を備えている。かかるクレーン1によれば、オペレータが障害物の存在をより確実に認識することができる。
なお、本願の発明に係るクレーン1は、静止しているメインフックブロック9ないしはメインフックブロック9に吊られた荷物Wに対して障害物が近づいてくる状況でも上記の効果を奏する。
加えて、本願の発明に係るクレーン1は、ブーム8の旋回動作における課題を解決したものである。しかし、メインフックブロック9の四方に向けてマイクロ波Mを発信する構成とすることで、ブーム8の旋回動作、伸縮動作、起伏動作における課題を解決することができる。また、メインフックブロック9の上方および下方に向けてマイクロ波Mを発信する構成とすることで、メインウインチ12によるメインワイヤーロープ14の巻き入れおよび巻き出し動作における課題を解決することができる。
更に加えて、本願の発明に係るクレーン1は、メインフックブロック9にマイクロ波センサ(18・19)を設けた構成である。しかし、サブフックブロック10にマイクロ波センサ(18・19)を設けた構成とすることで、サブフックブロック10における課題を解決することができる。この構成においても、サブフックブロック10の四方に向けてマイクロ波Mを発信する構成とすることで、ブーム8の旋回動作、伸縮動作、起伏動作における課題を解決することができる。また、サブフックブロック10の上方および下方に向けてマイクロ波Mを発信する構成とすることで、サブウインチ13によるサブワイヤーロープ15の巻き入れおよび巻き出し動作における課題を解決することができる。
1 クレーン
8 ブーム
9 メインフックブロック(フックブロック)
10 サブフックブロック(フックブロック)
14 メインワイヤーロープ(ワイヤーロープ)
15 サブワイヤーロープ(ワイヤーロープ)
18 第一センサ(マイクロ波センサ)
19 第二センサ(マイクロ波センサ)
20 制御部
17g 警報ブザー(報知部)
17h タッチパネル(報知部)
M マイクロ波
8 ブーム
9 メインフックブロック(フックブロック)
10 サブフックブロック(フックブロック)
14 メインワイヤーロープ(ワイヤーロープ)
15 サブワイヤーロープ(ワイヤーロープ)
18 第一センサ(マイクロ波センサ)
19 第二センサ(マイクロ波センサ)
20 制御部
17g 警報ブザー(報知部)
17h タッチパネル(報知部)
M マイクロ波
Claims (5)
- ブームと、
前記ブームの基端部から先端部へ架け渡されたワイヤーロープと、
前記ブームの先端部から前記ワイヤーロープによって吊り下げられたフックブロックと、を備えるクレーンにおいて、
前記フックブロックにセンサを設け、
前記センサによって前記フックブロック周辺の障害物を検出する、ことを特徴とするクレーン。 - 前記センサがマイクロ波センサである、ことを特徴とする請求項1に記載のクレーン。
- 複数の前記マイクロ波センサを有しており、
一部のマイクロ波センサが前記フックブロックの移動方向に向けてマイクロ波を発信し、
一部のマイクロ波センサが前記フックブロックの反移動方向に向けてマイクロ波を発信する、ことを特徴とする請求項2に記載のクレーン。 - それぞれの前記マイクロ波センサから信号を受ける制御部を有しており、
前記フックブロックの移動方向に向けてマイクロ波を発信する前記マイクロ波センサを第一センサとし、
前記フックブロックの反移動方向に向けてマイクロ波を発信する前記マイクロ波センサを第二センサとした場合、
前記制御部が前記第一センサによる検出値と前記第二センサによる検出値を比較考量して障害物を検出する、ことを特徴とする請求項3に記載のクレーン。 - 障害物を検出した場合に作動する報知部を備えている、ことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載のクレーン。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7379866B2 (ja) | 2019-05-21 | 2023-11-15 | コベルコ建機株式会社 | 作業機械 |
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2017
- 2017-03-30 JP JP2017068456A patent/JP2018167982A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7379866B2 (ja) | 2019-05-21 | 2023-11-15 | コベルコ建機株式会社 | 作業機械 |
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