JP2017159912A - マイクロ波発熱包装フィルム、マイクロ波発熱包装体およびこれらの製造方法 - Google Patents

マイクロ波発熱包装フィルム、マイクロ波発熱包装体およびこれらの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、ほとんど着色がなく、マイクロ波の照射により発熱し、容易に開口部を形成できるマイクロ波発熱包装フィルムを提供する。【解決手段】基材と、該基材の少なくとも一方に設けられたマイクロ波発熱インキ組成物を含む塗布層を備えるマイクロ波発熱包装フィルムであって、前記マイクロ波発熱インキ組成物が導電性有機化合物と樹脂とを含むことを特徴とするマイクロ波発熱包装フィルム。【選択図】図1

Description

本発明は、マイクロ波発熱包装フィルム、マイクロ波発熱包装体およびこれらの製造方法に関する。
冷凍食品やチルド食品などを収容する包装袋において、当該包装体にこれらの食品などが密封されたまま、電子レンジで加熱調理する場合、食品などから発生する蒸気で内圧が上昇し、これに伴い、包装体が膨張し、破裂するおそれがある。これを防ぐために、従来から加熱調理前に包装体の一部に小さい孔を開けたり、一部を切り取り、開口部を設けて包装袋の破裂を防ぐ方法や、包装体にあらかじめ蒸気抜け用の穴や弁などを設けたり、あるいはヒートシール部に弱剥離部または未接着部を設けたり、さらにヒートシール部分の形状を工夫して、ヒートシール部分の一部を剥離することによって開口部を設ける方法が提案されている。また、マイクロ波の照射によって発熱する導電性材料を用いて、フィルムに透孔を形成したり、シール領域を弱化させることで蒸気抜け口を形成する方法が提案されている。
例えば、特許文献1または特許文献2には、内面フィルムと外面フィルムまたは基材とシーラントを部分的に貼り合わせないことで脱気路を形成し、その一部にマイクロ波の照射によって発熱する導電性材料を付着させておくことで、内面フィルムまたはシーラントの一部を溶融し透孔を形成する包装袋が記載されている。
しかしながら、使用されている導電性材料として、酸化インジウム、アルミニウム、錫、ニッケル、カーボンなどの記載があるが、どれをどのように使用したか、その組成比が不明であり、また形成方法も不明である。また、脱気路の形成が必要で、製作が煩雑となり、デザインが限定されてしまう。
特許文献3には、蓋により密封される容器であって、蓋に導電体よりなるアンテナと電子レンジによるマイクロ波に曝されたとき前記アンテナの対向する先端部にマイクロ波により加熱する発熱体が配された電子レンジ調理用密封容器が記載されている。特許文献4には、パウチ上部のシール部に配設した導電性発熱体に電子レンジで加熱したときにマイクロ波エネルギーを集めるアンテナを配置したパウチが記載されている。しかし、これらは導電体となるアンテナが必須で、製造工程が複雑で、煩雑になってしまう。
特許文献5には、マイクロ波相互作用材料を含む領域を有し、シール領域の少なくとも一部に沿って局部温度を上げ、それによりシールの軟化及び/又は弱化を生じさせ、内部圧力が所定レベルに達して蒸気抜け口又はベントが形成されるパッケージが記載されている。しかし、マイクロ波相互作用材料は、概して厚みが約100オングストローム未満の薄層として構成されてもよくとしか記載がなく、薄層にするための蒸着処理などが必要となり、薄膜が形成されない部分(ピンホール)が発生するおそれがある。また、グレー色や銀色などに着色しているため、わざわざその層の存在を覆うかもしくは隠すようにする必要がある。
特許文献6には、基材層と熱接着層との間において、基材層の一部に形成したカット線の少なくとも一部を覆う領域に導電性発熱層を配置した包装材が記載されている。しかし、導電性発熱層は熱接着層を緩やかに変形しながらカット線に対応する部分に蒸気孔が形成され、一気に開封されることがないとするものであって、導電性発熱層としての発熱が弱いことを利用するものであり、カット線が必要である。また特許文献7には、基材層と熱接着層との間において、カップ状容器の開口周囲のフランジ部の少なくとも一部分に対向するように導電性発熱層を配置し、カット線を有するシート蓋が記載されている。しかし、導電性発熱層はフランジ部の熱接着層を緩やかに変形させ、部分的に剥離して蒸通させるものであって、導電性発熱層としての発熱が弱いことから、熱接着層の剥離までの間に容器が破裂しないようにシート蓋に蒸気孔を生じさせるカット線が必要である。
さらに、前記特許文献1〜7に記載されている発熱体またはマイクロ波相互作用材料ならびに導電性発熱層に使用している物質としては、マイクロ波を吸収して発熱する物性を有していればよく、特に限定されないと記載があるものもあるが、具体的にはカーボンブラック、銀、アルミニウム、ITO(酸化インジウムスズ)などの無機材料のみの記載しかなく、これら無機材料は分散や微粒子化が困難で、沈降してしまうという問題がある。また、一部の材料はマイクロ波によりスパークする危険性があるため、蒸着膜のような薄膜処理が必要となっている。さらに、金属発色や黒色などに着色しているものであって、わざわざその物質の存在を覆うかもしくは隠すようにするなど、デザインに制約がある。
特開平8−151084号公報 特開平9−255050号公報 特公平6−67341号公報 特開2002−2826号公報 特表2011−515292号公報 特開2009−154936号公報 特開2013−177209号公報
本発明は、ほとんど着色がなく、マイクロ波の照射により発熱し、容易に開口部を形成できるマイクロ波発熱包装フィルムを提供することを目的とする。
本発明者らは、基材の少なくとも一方に導電性有機化合物と樹脂とを含むマイクロ波発熱インキ組成物を含む塗布層を設けたマイクロ波発熱包装フィルム、およびこれを用いて形成されるマイクロ波発熱包装体とすることにより、上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
(1)基材と、該基材の少なくとも一方に設けられたマイクロ波発熱インキ組成物を含む塗布層を備えるマイクロ波発熱包装フィルムであって、
前記マイクロ波発熱インキ組成物が導電性有機化合物と樹脂とを含むことを特徴とするマイクロ波発熱包装フィルム、
(2)前記導電性有機化合物が、ポリアニリン類、ポリピロール類、ポリチオフェン類、ポリアセチレン類、ポリイソチアナフテン類、ポリチエニレンビニレン類、ポリパラフェニレン類、ポリパラフェニレンビニレン類、ポリフルオレン類、ポリカルバゾール類、ポリアセン類、ポリチアジル類、ポリエチレンビニレン類、ポリフェニレンスルフィド類、ポリペリナフタレン類、ポリアクリロニトリル類、ポリオキサジアゾール類、ポリインドール類、ポリアズレン類、ポリフラン類、フタロシアニン類およびその誘導体、ポリシラン類、ポリゲルマン類、ポルフィリン類およびその誘導体、グラフェン類またはその誘導体、ペリレン誘導体、テトラチアフルバレン誘導体、含硫黄系複素環化合物、含酸素系複素環化合物、含窒素系複素環化合物、テトラシアノキノジメタン誘導体、フラーレン類、カーボンナノチューブ類、キノン類よりなる群から選択される少なくとも1種を含むことを特徴とする(1)に記載のマイクロ波発熱包装フィルム、
(3)前記導電性有機化合物が、ポリアニリン類、ポリピロール類、ポリチオフェン類、ポリアセチレン類、ポリイソチアナフテン類、ポリチエニレンビニレン類、ポリパラフェニレン類、ポリパラフェニレンビニレン類、ポリフルオレン類、ポリカルバゾール類、ポリアセン類、ポリチアジル類、ポリエチレンビニレン類、ポリフェニレンスルフィド類、ポリペリナフタレン類、ポリアクリロニトリル類、ポリオキサジアゾール類、ポリインドール類、ポリアズレン類、ポリフラン類、フタロシアニン類およびその誘導体、ポリシラン類、ポリゲルマン類、ポルフィリン類およびその誘導体、グラフェン類またはその誘導体、ペリレン誘導体、テトラチアフルバレン誘導体、含硫黄系複素環化合物、含酸素系複素環化合物、含窒素系複素環化合物、テトラシアノキノジメタン誘導体、フラーレン類、カーボンナノチューブ類、キノン類よりなる群から選択される少なくとも1種と、ドーパントと、を含むことを特徴とする(1)に記載のマイクロ波発熱包装フィルム、
(4)前記ドーパントが、ハロゲン類、ルイス酸、プロトン酸、有機カルボン酸、遷移金属ハロゲン化物、電解質アニオン、有機シアノ化合物、キノン類、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アミノ酸、核酸、界面活性剤、色素、アルキルアンモニウムイオン、四級ホスホニウム塩よりなる群から選択される少なくとも1種を含むことを特徴とする(3)に記載のマイクロ波発熱包装フィルム、
(5)(1)〜(4)のいずれかに記載のマイクロ波発熱包装フィルムを含むマイクロ波発熱包装体であって、
前記マイクロ波発熱包装フィルムの少なくとも一部に形成された塗布層を含むことを特徴とするマイクロ波発熱包装体、
(6)基材の少なくとも一方にマイクロ波発熱インキ組成物を含む塗布層が形成された工程を含むマイクロ波発熱包装フィルムの製造方法であって、
前記塗布層が形成された工程が、導電性有機化合物と樹脂とを含有するマイクロ波発熱インキ組成物が基材に形成された印刷工程であることを特徴とするマイクロ波発熱包装フィルムの製造方法、
(7)前記印刷工程が、シルクスクリーン印刷方式、グラビア印刷方式、オフセット印刷方式、フレキソ印刷方式、ローラーコーター方式、刷毛塗り方式、スプレー方式、ナイフジェットコーター方式から選ばれる少なくとも1つを含むことを特徴とする(6)に記載のマイクロ波発熱包装フィルムの製造方法、
(8)(1)〜(4)のいずれかに記載のマイクロ波発熱包装フィルムを含み、前記マイクロ波発熱包装フィルムの一部に塗布層が形成された成形工程を含むことを特徴とするマイクロ波発熱包装体の製造方法、
である。
本発明のマイクロ波発熱包装フィルムは、マイクロ波の照射により発熱し、容易に開口部を形成できるマイクロ波発熱包装フィルムとして使用できる。
本発明のマイクロ波発熱包装フィルムについてその構成の一例を示す概略断面図である。 本発明のマイクロ波発熱包装フィルムについてその構成の一例を示す概略断面図である。 本発明のマイクロ波発熱包装フィルムについてその構成の一例を示す概略断面図である。 本発明のマイクロ波発熱包装フィルムについてその構成の一例を示す概略断面図である。 本発明のマイクロ波発熱包装フィルムについてその構成の一例を示す概略断面図である。 本発明のマイクロ波発熱包装フィルムについてその構成の一例を示す概略断面図である。 本発明のマイクロ波発熱包装フィルムについてその構成の一例を示す概略断面図である。 本発明の実施形態の一例としてピロー包装袋状のマイクロ波発熱包装体の斜視図である。 図8におけるピロー包装袋状のマイクロ波発熱包装体の背シール部について塗布層とシール層の構成の一例を示す概略断面図である。 図8におけるピロー包装袋状のマイクロ波発熱包装体の背シール部について蒸気抜け開口部の塗布パターンの一例を示す正面図である。 本発明の実施形態の一例としてピロー包装袋状のマイクロ波発熱包装体の斜視図である。 マイクロ波発熱包装体について蓋材状のマイクロ波発熱包装体の一例を示す概略断面図および包装容器の斜視図である。 マイクロ波発熱包装体についてピロー包装袋状のマイクロ波発熱包装体の斜視図である。 マイクロ波発熱包装体について蓋材状のマイクロ波発熱包装体と容器とをヒートシールした包装容器の斜視図である。 被覆フィルム状のマイクロ波発熱包装体と、該被覆フィルム状のマイクロ発熱包装体を容器全体に覆い被せるように被覆した包装容器の斜視図である。 マイクロ波発熱包装体についてスタンディングパウチ状のマイクロ波発熱包装体の正面図である。
以下、本発明を実施するための形態を詳細に説明する。なお、本実施形態は、本発明を実施するための一形態に過ぎず、本発明は本実施形態によって限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更実施の形態が可能である。
本発明のマイクロ波発熱包装フィルム(以下、単に「発熱フィルム」ともいう)は、基材と、該基材の少なくとも一方に設けられたマイクロ波発熱インキ組成物を含む塗布層を備えるマイクロ波発熱包装フィルムであって、前記マイクロ波発熱インキ組成物が導電性有機化合物と樹脂とを含むことを特徴とする。
前記導電性有機化合物は、ポリアニリン類、ポリピロール類、ポリチオフェン類、ポリアセチレン類、ポリイソチアナフテン類、ポリチエニレンビニレン類、ポリパラフェニレン類、ポリフェニレンビニレン類、ポリフルオレン類、ポリカルバゾール類、ポリアセン類、ポリチアジル類、ポリエチレンビニレン類、ポリフェニレンスルフィド類、ポリペリナフタレン類、ポリアクリロニトリル類、ポリオキサジアゾール類、ポリインドール類、ポリアズレン類、ポリフラン類、フタロシアニン類およびその誘導体、ポリシラン類、ポリゲルマン類、ポルフィリン類およびその誘導体、グラフェン類またはその誘導体、ペリレン誘導体、テトラチアフルバレン誘導体、含硫黄系複素環化合物、含酸素系複素環化合物、含窒素系複素環化合物、テトラシアノキノジメタン誘導体、フラーレン類、カーボンナノチューブ類、キノン類よりなる群から選択される少なくとも1種を含むことが好ましい。
また、前記導電性有機化合物は、ポリアニリン類、ポリピロール類、ポリチオフェン類、ポリアセチレン類、ポリイソチアナフテン類、ポリチエニレンビニレン類、ポリパラフェニレン類、ポリフェニレンビニレン類、ポリフルオレン類、ポリカルバゾール類、ポリアセン類、ポリチアジル類、ポリエチレンビニレン類、ポリフェニレンスルフィド類、ポリペリナフタレン類、ポリアクリロニトリル類、ポリオキサジアゾール類、ポリインドール類、ポリアズレン類、ポリフラン類、フタロシアニン類およびその誘導体、ポリシラン類、ポリゲルマン類、ポルフィリン類およびその誘導体、グラフェン類またはその誘導体、ペリレン誘導体、テトラチアフルバレン誘導体、含硫黄系複素環化合物、含酸素系複素環化合物、含窒素系複素環化合物、テトラシアノキノジメタン誘導体、フラーレン類、カーボンナノチューブ類、キノン類よりなる群から選択される少なくとも1種または前記群から選択される少なくとも1種と、ドーパントと、を含むことが好ましい。
なかでも、主鎖がπ共役系で構成されているπ共役系導電性高分子化合物のポリチオフェン類、ポリピロール類、ポリアニリン類、ポリアセチレン類、ポリフェニレン類、ポリフェニレンビニレン類、ポリアセン類、ポリチオフェンビニレン類がより好ましく、重合の容易さ、空気中での安定性の点からは、ポリチオフェン類、ポリピロール類およびポリアニリン類がさらに好ましい。
前記ポリアニリン類としては、ポリアニリン、ポリ2−メチルアニリン、ポリ3−メチルアニリン、ポリ2−エチルアニリン、ポリ3−エチルアニリン、ポリ2−メトキシアニリン、ポリ3−メトキシアニリン、ポリ2−エトキシアニリン、ポリ3−エトキシアニリン、ポリN−メチルアニリン、ポリN−プロピルアニリン、ポリN−フェニル−1−ナフチルアニリン、ポリ8−アニリノ−1−ナフタレンスルホン酸、ポリ7−アニリノ−4−ヒドロキシ−2−ナフタレンスルホン酸などが挙げられる。ポリピロール類としては、ポリピロール、ポリ1−メチルピロール、ポリ3−メチルピロール、ポリ1−エチルピロール、ポリ3−エチルピロール、ポリ1−メトキシピロール、ポリ3−メトキシピロール、ポリ1−エトキシピロール、ポリ3−エトキシピロールなどが挙げられる。ポリチオフェン類としては、ポリチオフェン、ポリイソチオフェン、ポリエチレンジオキシチオフェン、ポリイソナフトチオフェン、ポリドデシルチオフェン、ポリ3−メチルチオフェン、ポリ3−ヘキシルチオフェン、ポリ3−メトキシチオフェン、ポリ3−エトキシチオフェン、ポリ3−ヘキシルチオフェン−2,5−ジイル(P3HT)、ポリ3−オクチルチオフェン−2,5−ジイル(P3OT)、ポリ3−ドデシルチオフェン−2,5−ジイル(P3DDT)、ポリ(3−(2−メトキシエトキシ)エトキシメチルチオフェン−2,5−ジイル)、ポリ[(N−ドデシルジオキソピロロチオフェン)−alt−(チオフェン)](PDT)、ポリ(3−ウンデシ−2,2’−ビチオフェン)やポリ(4−ウンデシ−2,2’−ビチオフェン)などが挙げられる。ポリアセチレン類としては、ポリアセチレン、ポリジアセチレンなどが挙げられる。ポリイソチアナフテン類としては、ポリイソチアナフテンなどが挙げられる。ポリチエニレンビニレン類としては、ポリチエニレンビニレンなどが挙げられる。ポリパラフェニレン類としては、ポリパラフェニレン、ポリ2,5−ジメトキシパラフェニレンなどが挙げられる。ポリフェニレンビニレン類としては、ポリパラフェニレンビニレン、ポリ2,5−ジメトキシフェニレンビニレン、ポリナフタレンビニレンなどが挙げられる。ポリフルオレン類としては、ポリフルオレン、ポリC1−20アルキルフルオレンなどが挙げられる。ポリカルバゾール類としては、ポリカルバゾールなどが挙げられる。ポリアセン類としては、ナフタセン、ペンタセン、ヘキサセン、ヘプタセン、ジベンゾペンタセン、テトラベンゾペンタセン、ピレン、ジベンゾピレン、クリセン、ペリレン、コロネン、テリレン、オバレン、クオテリレン、サーカムアントラセンおよびその誘導体などが挙げられる。また、ポリチアジル、ポリエチレンビニレン、ポリフェニレンスルフィド、ポリペリナフタレン、ポリアクリロニトリル、ポリオキサジアゾール、ポリインドールなどのポリインドール類、ポリアズレンなどのポリアズレン類、ポリフラン、ポリベンゾフランなどのポリフラン類、フタロシアニン、銅フタロシアニン、亜鉛フタロシアニン、チタニルフタロシアニン、ポリ[Feフタロシアニン(テトラジン)]などのフタロシアニン類およびその誘導体、ポリシラン化合物、ポリゲルマン化合物などの導電性高分子化合物や、ポルフィリン、テトラメチルポルフィリン、テトラフェニルポルフィリン、ジアゾテトラベンズポルフィリン、モノアゾテトラベンズポルフィリン、ジアゾテトラベンズポルフィリン、トリアゾテトラベンズポルフィリン、オクタエチルポルフィリン、オクタアルキルチオポルフィラジン、オクタアルキルアミノポルフィラジン、ヘミポルフィラジン、クロロフィルなどのポルフィリン類およびその誘導体、グラフェン類またはこれらの誘導体、ビス(ベンズイミダゾ)ペリレンなどのペリレン誘導体、ジベンゾテトラチアフルバレンなどのテトラチアフルバレン誘導体、含硫黄系複素環化合物、含酸素系複素環化合物、カルバゾールなどの含窒素系複素環化合物、テトラシアノキノジメタン誘導体、フラーレン誘導体、カーボンナノチューブ誘導体、シアニン色素、メロシアニン色素、ベンゾキノン、ナフトキノンなどのキノン類などの導電性低分子化合物などが挙げられる。
より高い導電性およびマイクロ波発熱インキ組成物中の樹脂への分散性または溶解性をより高めるために、アルキル基、カルボキシ基、スルホ基、アルコキシ基、ヒドロキシ基、シアノ基などの官能基などをπ共役系導電性高分子化合物に導入することが好ましく、ドーパントと呼ばれるドーピング剤を含むことが好ましい。
前記ドーパントは、ハロゲン類、ルイス酸、プロトン酸、有機カルボン酸、遷移金属ハロゲン化物、電解質アニオン、有機シアノ化合物、キノン類、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アミノ酸、核酸、界面活性剤、色素、アルキルアンモニウムイオン、四級ホスホニウム塩よりなる群から選択される少なくとも1種を含むことが好ましい。
ハロゲン類としては、臭素、ヨウ素、塩素、塩化ヨウ素、三塩化ヨウ素、臭化ヨウ素、フッ化ヨウ素などが挙げられる。ルイス酸としては、三フッ化ホウ素、五フッ化リン、五フッ化ヒ素、三酸化硫黄、五フッ化アンチモン、五塩化アンチモン、四臭化スズ、三臭化鉄、四塩化チタン、三塩化アルミニウムなどが挙げられる。プロトン酸としては、塩化水素、硫酸、硝酸、りん酸、過塩素酸、フッ化水素、ポリスチレンスルホン酸(PSS)、ポリビニルスルホン酸(PVS)、パラトルエンスルホン酸(PTS)、ポリアクリルアミドスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、2−ナフタレンスルホン酸、ジノニルナフタレンスルホン酸、カンファースルホン酸(CSA)、ドデシルベンゼンスルホン酸(DBSA)、ジノニルナフタレンジスルホン酸(DNNDSA)、トリフルオロメタンスルホン酸、ビス2−エチルヘキシルスルホコハク酸、アミノベンゼンスルホン酸、ポリスチレンスルホン酸、アミノトリメチレンホスホン酸などが挙げられる。有機カルボン酸としては、ギ酸、酢酸、シュウ酸、安息香酸、フタル酸、マレイン酸、フマル酸、マロン酸、酒石酸、クエン酸、乳酸、コハク酸、セバシン酸、モノクロロ酢酸、ジクロロ酢酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、ニトロ酢酸、トリフェニル酢酸などが挙げられる。遷移金属ハロゲン化物としては、塩化第二鉄、五塩化モリブデン、臭化鉄、塩化第二スズなどが挙げられる。電解質アニオンとしては、過塩素酸アニオン(ClO )、六フッ化ヒ素酸アニオン(AsF )、六フッ化リン酸アニオン(PF )、四フッ化ホウ素酸アニオン(PF )、トリフラートアニオン(CFSO )などが挙げられる。また、テトラシアノエチレン(TCNE)、テトラシアノエチレンオキサイド、テトラシアノベンゼン、2,3,7,8−テトラシアノ−1,4,6,9−テトラアザナフタレン(TCNA)などの共役結合に二つ以上のシアノ基を含む有機シアノ化合物、クロラニル、7,7,8,8−テトラシアノキノジメタン(TCNQ)、ジクロロジシアノキノン(DDQ)などのキノン類、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウムなどのアルカリ金属、ベリリウム、マグネシウム、カルシウムなどのアルカリ土類金属、またはアミノ酸、核酸、界面活性剤、色素、アルキルアンモニウムイオン、四級ホスホニウム塩などが挙げられる。
導電性有機化合物として、ポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT)などのポリチオフェン類を用いる場合、ドーパントとしてはポリスチレンスルホン酸(PSS)、ポリビニルスルホン酸(PVS)、パラトルエンスルホン酸(PTS)、ポリアクリルアミドスルホン酸などのスルホ基(スルホン基、スルホン酸基ともいう)を分子中に有する化合物が好ましい。ポリアニリン類を用いる場合、ドーパントとしてはカンファースルホン酸(CSA)、ドデシルベンゼンスルホン酸(DBSA)、ジノニルナフタレンジスルホン酸(DNNDSA)、ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸、ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、ジイソオクチルスルホコハク酸、ジイソオクチルスルホコハク酸ナトリウムなどが好ましい。また前記スルホン酸や無機酸に加え、フェノール性水酸基を有する化合物を併用することで得られる導電性ポリアニリン組成物も好ましい。この場合、前記フェノール性水酸基を有する化合物としては、具体的には、フェノール、2−、3−、または4−クレゾール、2−、3−、または4−エチルフェノール、2−、3−、または4−プロピルフェノール、2−、3−、または4−ブチルフェノール、2−、3−、または4−メトキシフェノール、2−、3−、または4−エトキシフェノール、2−、3−、または4−プロポキシフェノール、2−、3−、または4−ブトキシフェノール、2−、3−、または4−ニトロフェノール、2−、3−、または4−シアノフェノール、2−、3−、または4−クロロフェノール、2−、3−、または4−臭化フェノール、2−、3−、または4−フッ化フェノール、2−、3−、または4−ヨウ化フェノールなどのフェノール誘導体、サリチル酸、ヒドロキシ安息香酸、ヒドロキシナフタレンなどの置換フェノール類、カテコール、レゾルシノールなどの多価フェノール性化合物、4,4’−イソプロピリデンジフェノール(Bis−A)、2−メチレンビス(4−メチルフェノール)、4−(2−フェニルプロパン−2−イル)ベンゼン−1,3ジオールなどのビスフェノール類、4,4’−ジヒドロキシビフェノール、4,4’ −ジヒドロキシベンゾフェノン、4,4’ −ジヒドロキシジフェニルエーテル、4,4’ −ジヒドロキシジフェニルスルホンなどのビフェノール類およびフェノール樹脂、ポリフェノール、ポリ(ヒドロキシスチレン)などの高分子化合物などを例示することができる。特に耐熱性の観点から、芳香環を2個有することが好ましく、2−、3−、または4−ヒドロキシビフェニル、2−、3−、または4−フェノキシフェノール、1−または2−ナフトールなどが挙げられる。ポリピロール類を用いる場合、ドーパントとしてはパラトルエンスルホン酸(PTS)、2−ナフタレンスルホン酸、過塩素酸テトラブチルアンモニウム、過塩素酸テトラエチルアンモニウム、テトラフルオロホウ酸テトラブチルアンモニウム、トリフルオロメタンスルホン酸テトラブチルアンモニウム、トリフルオロスルホンイミドテトラブチルアンモニウム、ドデシルベンゼンスルホン酸(DBSA)などが好ましい。
市販品としては、ポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT)を用い、ドーパントとしてポリスチレンスルホン酸(PSS)を用いたPEDOT/PSSがクレビオスシリーズ(ヘレオス社)、ベラゾールシリーズ(綜研化学(株))、アエドトロンシリーズ(シグマアルドリッチ社)、デナトロンシリーズ(ナガセケムテックス(株))、エルコートシリーズ(出光興産(株))、セプルジーダシリーズ(信越ポリマー(株))、オルガコンシリーズ(日本アグフアマテリアルズ(株))、コニソルシリーズ(インスコンテック社)、483059、560596(いずれもシグマアルドリッチ社)などとして入手できる。また、特開2013−185137号公報や特開2011−63820号公報に開示されているPEDOT/PSSも有用である。パラトルエンスルホン酸(PTS)でドーピングされたPEDOTが649813、649821、736295、736309(いずれもシグマアルドリッチ社)、過塩素酸塩でドーピングされたPEDOTが736287、687316、649805(いずれもシグマアルドリッチ社)などとして入手できる。PEDOT/PVSはVSA−S(旭化成ファインケム(株))などとして入手できる。機能性スルホン酸でドーピングされたポリアニリンがパニポールシリーズ(パニポール社)、有機酸でドーピングされたポリアニリンがオルメコンシリーズ(日産化学工業(株))、他にドーピングされたポリアニリンが428329、650013、561126、561134(いずれもシグマアルドリッチ社)などとして入手できる。ドーピングされたポリピロールが735817、578177、577030、530573、577065、482552(いずれもシグマアルドリッチ社)、CDP−310M(日本カーリット(株))などとして入手できる。また、特開2005−314538号公報や特開2008−231381号公報に開示されている有機溶媒中にナノ分散したピロールおよび/またはピロール誘導体からなるポリピロール微粒子、特開2010−163396号公報に開示されている四級ホスホニウム塩でドーピングされたポリピロールやポリチオフェン、特開2014−31433号公報に開示されているスルホ基を分子中に有する化合物または過塩素酸でドーピングされたチオフェン・ピロール導電性高分子複合体、特表2009−84418号公報に開示されているスルホン酸や無機酸に加え、フェノール性水酸基を有する化合物を併用することで得られる導電性ポリアニリン組成物なども有用である。
また、ポリ3−アルキルスルホン酸チオフェンやポリ3−アルキルチオフェンなどの導電性高分子自体がドーピング効果を持つ自己ドープ型導電性高分子化合物であってもよい。これら自己ドープ型導電性高分子化合物としては、ポリ3−ヘキシルチオフェン−2,5−ジイル(P3HT)が445703、698989、698997(いずれもシグマアルドリッチ社)、ポリ3−オクチルチオフェン−2,5−ジイル(P3OT)が682799(シグマアルドリッチ社)、ポリ3−ドデシルチオフェン−2,5−ジイル(P3DDT)が682780(シグマアルドリッチ社)などとして入手できる。
マイクロ波発熱インキ組成物には、必要に応じて樹脂を含むことができる。前記樹脂は、発熱性を阻害しないものであれば、基材、用途、構成などに応じて、適宜選択できる。具体的には例えば、セラック類、ロジン類、ロジン変性マレイン酸樹脂、ロジン変性フェノール樹脂、硝化綿、酢酸セルロース、セルロースアセチルプロピオネート、セルロースアセチルブチレート、塩化ゴム、環化ゴム、ポリアミド樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ケトン樹脂、ブチラール樹脂、塩素化ポリプロピレン樹脂、塩素化ポリエチレン樹脂、塩素化エチレンビニルアセテート樹脂、エチレンビニルアセテート樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、スチレンマレイン酸樹脂、カゼイン、アルキッド樹脂、アクリル系エマルジョン、ウレタン系エマルジョン、ポリビニルアルコール樹脂、エチレン−ビニルアルコール樹脂などが挙げられる。
マイクロ波発熱インキ組成物(以下、単に「発熱インキ組成物」ともいう)中の導電性有機化合物の含有量は、固形分換算で、0.001〜20質量%であることが好ましい。より好ましくは0.005〜10質量%であり、さらに好ましくは0.01〜5質量%である。導電性有機化合物の含有量が0.001質量%より少ないと導電性が低く、20質量%より多いと発熱インキ組成物自体の作製が困難である。
発熱インキ組成物中の樹脂の含有量は、固形分換算で、0.1〜50質量%であることが好ましい。より好ましくは0.2〜40質量%であり、さらに好ましくは0.3〜30質量%である。樹脂の含有量が0.1質量%より少ないと塗布が困難となり、50質量%より多いと発熱インキ組成物自体の作製が困難である。
前記発熱インキ組成物中には、デザイン性、用途、色相などの要求物性や、インキ安定性、印刷適性の向上を目的として、色材、無機充填剤、有機充填剤、消泡剤、レベリング剤、ブロッキング防止剤、ワックス、顔料分散剤、帯電防止剤、スリップ剤、可塑剤、粘着付与剤、溶剤、水などを含有することもできる。公知慣用のものであればいかなるものも、その印刷適性、発熱インキ組成物の特性を損なわない範囲で、適宜選択できる。
前記色材としては、顔料または染料あるいはその混合物を含有することができる。
顔料としては、例えば、酸化チタン、弁柄、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、シリカ、酸化亜鉛、硫化亜鉛、マイカ、タルク、パール、アルミニウム、カーボンブラックなどの無機顔料、フタロシアニン系、不溶性アゾ系、縮合アゾ系、ジオキサジン系、アントラキノン系、キナクリドン系、ペリレン系、ペリノン系、チオインジゴ系などの有機顔料、その他各種蛍光顔料、金属粉顔料、体質顔料などが挙げられる。これらの顔料は、一種類または二種類以上組み合わせて使用してもよい。染料としては、溶剤に溶解または分散するものが好ましく、一種類または二種類以上組み合わせて使用してもよい。なかでも、耐久性の観点から、顔料を用いることが好ましい。色材を含有することができるため、カラーバリエーションやデザイン性の面で非常に有用である。
前記発熱インキ組成物中には、印刷時における適度な流動性の付与や、粘度調整のために、各種溶剤または水を含んでいてもよい。発熱インキ組成物を構成する成分を溶解または分散させ、流動性を保つものであれば、いずれでもよく、公知の有機溶剤、水など適宜選択して使用できる。
前記有機溶剤としては、例えばトルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素系溶剤、ヘキサン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサンなどの脂肪族炭化水素系溶剤、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール(IPA)、ノルマルプロピルアルコール、1−ブタノール、2−ブタノール、イソブタノール、tert−ブタノールなどのアルコール系溶剤、酢酸エチル、酢酸n−プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、酢酸sec−ブチル、酢酸tert−ブチルなどのエステル系溶剤、アセトン、メチルエチルケトン(MEK)、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン系溶剤、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテルなどのグリコールエーテル系溶剤およびこれらのエステル化物が挙げられ、エステル化物としては主にアセテート化したものが選ばれ、例えばエチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテートなどが挙げられる。
なかでも、印刷適性や汎用性の観点から、トルエン、酢酸エチル、酢酸n−プロピル、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、メチルエチルケトン、水などがより好ましい。これらを一種類または二種類以上組み合わせて使用してもよい。発熱インキ組成物中において、溶剤の含有量は、30〜99.99質量%であり、40〜99.9質量%であることがより好ましい。
本発明のマイクロ波発熱包装フィルムに設けられたマイクロ波発熱インキ組成物を含む塗布層は、基材の少なくとも一方に、膜厚が0.01〜10μmとなるように備えることが好ましく、0.05〜3μmとなることがより好ましい。0.01μmより小さいと十分な発熱が得られない。10μmより大きいと塗布層を有する塗工物の耐ブロッキング性が低下する。
前記基材としては、紙、プラスチックフィルムまたはシートおよびそれらにシール性を付与した積層体から選ばれる少なくとも1つであることが好ましい。前記プラスチックフィルムまたはシートは、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)などのポリエステルフィルム、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−ビニルアセテートなどのポリオレフィンフィルム、ポリスチレンフィルム、エチレン−ビニルアルコール、ポリビニルアルコールなどのアルコール系フィルム、ポリアミドフィルムまたはバリア層を中間に配したバリア性ポリアミドフィルム、セロハン、防湿セロハン、PETフィルムまたはポリアミドフィルムにアルミナやシリカなどの蒸着層を設けた透明蒸着ポリエステルフィルムまたは透明蒸着ポリアミドフィルム、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリアクリル酸樹脂、易接着樹脂などをコートした各種コーティングフィルムなどが挙げられる。これらは延伸、未延伸のどちらでもよく、一種類または二種類以上を積層していてもよい。機械的強度や寸法安定性などを考慮して、適切なものが選択できる。また、塗布面にはインキ組成物の密着性を向上させるため、コロナ処理、低温プラズマ処理、フレーム処理、溶剤処理、コート処理などを施すか、あらかじめ施されたものが選択できる。さらに、基材は、熱可塑性樹脂などをドライラミネート、ノンソルベントラミネートや押出ラミネートなどによる方法、接着剤などを介して貼り合せる方法などにより積層したものであってもよく、また、これらを適宜組み合わせたものであってもよい。一軸延伸フィルムや易カット性フィルム、ストレッチフィルム、シュリンクフィルムであってもよい。また、シール性を付与した積層体も基材として使用できる。シール性を付与する方法としては、公知のシーラントフィルムまたはシートの貼り合わせ、押出ラミネート加工による樹脂コーティングなどが挙げられ、これらの方法によってシール性が付与された層をシール層ともいう。また、基材には、あらかじめ傷つけ加工をしていてもよい。基材の厚さは、印刷適性、巻き取り適性などに支障のない範囲内であれば、特に制限はないが、5〜300μmが好ましく、6〜250μmがより好ましい。
本発明のマイクロ波発熱包装フィルムは、シール層を備えることが好ましい。
前記シール層は、シール性を有する樹脂を含む層であることが好ましく、使用できる樹脂としては、LDPE、LLDPE、HDPE、メタロセンポリエチレンなどのポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、メチルペンテンポリマー、ポリエチレンやポリプロピレンをマレイン酸やフマル酸などで変性した酸変性ポリオレフィン樹脂、ポリスチレン樹脂などの熱可塑性樹脂などが挙げられる。これらの樹脂は一種類または二種類以上を使用してもよい。
これらの樹脂を含むフィルムまたはこれらの積層体などをドライラミネート法やウェットラミネート法、ノンソルベントラミネート法、熱ラミネート法などによって形成したり、押出ラミネート加工による樹脂コーティングやヒートシール剤による塗工また、ホットメルト接着剤などを介する貼り合せによって形成してもよい。また、必ずしも全面にある必要はなく、シールする部分だけであってもよい。
前記フィルムとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンとポリプロピレンの混合樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合樹脂、エチレン−(メタ)アクリル酸メチル共重合樹脂、エチレン−(メタ)アクリル酸エチル共重合樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合樹脂などのポリオレフィンフィルムなどが挙げられる。
前記押出ラミネート加工による樹脂コーティングやホットメルト接着剤に使用できる樹脂としては、LDPE、LLDPE、HDPEなどのポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、メチルペンテンポリマー、ポリエチレンやポリプロピレンをマレイン酸やフマル酸などで変性した酸変性ポリオレフィン樹脂、ポリスチレン樹脂などの熱可塑性樹脂が挙げられ、これらの樹脂は、一種類または二種類以上を組み合わせて使用してもよい。
前記シール層の厚みは、特に限定されないが、シール性、コスト、生産性の観点から、フィルムでは2〜200μm、押出ラミネート加工による樹脂コーティングでは1〜100μm、ヒートシール剤の塗工では0.1〜10μm、ホットメルト接着剤の塗工では1〜50μmが好ましい。
本発明のマイクロ波発熱包装フィルムは、接着層を設けてもよい。例えば、基材と別の基材の間や、基材とシール層の間に設けることができる。接着層は、接着性や粘着性を有する接着剤や粘着剤(ワックス、ホットメルトも含む)により、2層を貼り合わせるために形成される層である。接着層の樹脂としては、前記したシール性を有する樹脂、ウレタン樹脂、ブタジエン樹脂、ポリエチレンイミン樹脂、イソシアネート樹脂、キレートなどが挙げられる。また、市販の接着剤を用いることができる。さらに、主剤と硬化剤が混合した一液型、あるいは主剤と硬化剤が別の二液型の接着剤であってもよい。二液型の接着剤の場合、適宜主剤と硬化剤の混合割合を調整、混合して使用する。
本発明のマイクロ波発熱包装フィルムは、他の層を設けてもよい。例えば、OPPフィルム、ONYフィルム、PETフィルム、EVOHフィルム、PVAフィルム、セロハンフィルム、バリアナイロンフィルム、延伸ポリエチレンフィルム、(変性)ポリアクリル酸コートフィルム、PVAコートフィルムや、アルミニウム酸化物、珪素酸化物などの無機酸化物を二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムなどの基材に蒸着した透明蒸着フィルム、OPPやONY、PET、セロハンなどのベースフィルムにPVDC(ポリ塩化ビニリデン)をコーティングした透明バリアフィルム(Kコート)、エチレン−ビニルアルコール共重合樹脂をOPPフィルムやNYフィルムで挟み込むように積層したバリアフィルムなどが挙げられ、これらのフィルムを前記塗布層の他方面に設けることが好ましい。
本発明のマイクロ波発熱包装フィルムは、任意の層間に印刷インキ層を設けてもよい。印刷インキ層は、通常のグラビアインキが使用でき、基材に応じて、適宜選択できる。印刷適性や汎用性の観点から、ウレタン樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、硝化綿、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、塩素化ポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂などのグラビアインキが好ましく、これらの樹脂が一種類または二種類以上組み合わせたグラビアインキであってもよい。また、2色以上のグラビアインキを使用する場合は、同じ樹脂系のインキである必要はなく、別の樹脂系のインキも適宜使用できる。
市販品としては、LG−NT、TPH、VESTA、LRC−NT、KCNT、SYNA−S、LAMREK、LG−FK(以上、いずれも東京インキ(株)製)などを用いることができる。
本発明のマイクロ波発熱包装フィルムは、基材と塗布層の間にアンカーコート層を設けてもよい。アンカーコート層は、透明でもよいし、色材を含有するアンカーコート剤を使用して形成できるため、さまざまなカラーバリエーションやカラーデザインが得られる。
本発明のマイクロ波発熱包装フィルムは、塗布層の上にオーバーコート層を設けてもよい。オーバーコート層は、オーバーコート剤、オーバーコートニス、オーバープリントニスなどを使用して形成できる。
本発明のマイクロ波発熱包装フィルムは、マイクロ波発熱インキ組成物を含む塗布層が発熱することに特徴があり、水分を含む内容物を内包し、密封した包装体としたときに、マイクロ波の照射により、マイクロ波発熱インキ組成物を含む塗布層が瞬間的に発熱し、該塗布層部分の基材を瞬間的に弱化し、開口させることができる。また、該塗布層がヒートシール部と近接あるいは密接する場合、該ヒートシール部が該発熱により弱化し、開口したり、あるいは、前記内容物からの水蒸気により包装体の内圧が徐々に高まり、弱化あるいは軟化した該ヒートシール部をきっかけとして開封される。また、別の態様としては、前記同様、該塗布層と近接あるいは当接する傷つけ加工を施した開封部を設けた場合、塗布層の瞬間的な発熱により、弱化し、開口することにより、該開口をきっかけとして、前記傷つけ加工部が開放される。前記傷つけ加工は、フィルムに傷つけ加工を施すことができるものであればよく、特に制限はない。また、一軸延伸フィルム、易カット性フィルムを使用することにより、傷つけ加工を施さなくても、前記開口をきっかけとして、開放される。
本発明のマイクロ波発熱インキ組成物を含む塗布層を設けることにより、レトルトやボイル用包材として利用するための耐衝撃性、耐圧性、突き刺し耐性、耐熱性などの特性を有するフィルムなどの開口が困難な基材でも、開口ができるという優れた効果がある。しかも、ボイルやレトルト処理を施しても塗布層はまったく変化せず、その後マイクロ波照射により加熱をしても、問題なく開口部が形成できるという効果がある。また、本発明のマイクロ波発熱インキ組成物を含む塗布層はほとんど着色がなく透明であるため、パッケージなどとした場合、デザインを制約するおそれがないという効果がある。
マイクロ波発熱包装フィルムの製造方法は、基材の少なくとも一方にマイクロ波発熱インキ組成物を含む塗布層が形成された工程を含むことが好ましい。
前記塗布層が形成された工程は、導電性有機化合物と樹脂とを含有するマクロ波発熱インキ組成物が基材に形成された印刷工程であることがさらに好ましい。前記印刷工程は、シルクスクリーン印刷方式、グラビア印刷方式、オフセット印刷方式、フレキソ印刷方式、ローラーコーター方式、刷毛塗り方式、スプレー方式、ナイフジェットコーター方式などから選ばれる少なくとも1つであることが好ましい。なかでも、品質および生産性の高さからグラビア印刷方式、フレキソ印刷方式またはシルクスクリーン印刷方式が好ましく用いられ、グラビア印刷方式による塗布がより好ましく、特に多色グラビア印刷機を用いたグラビア印刷方式であることがさらに好ましい。このことにより、塗布層を複数箇所に設けることができ、重ね刷りすることもできるため、蒸気抜け開口部の開封性や発熱性のコントロールを容易に行なうことができる。また、前述した積層方法により積層した基材を作成してから、グラビア印刷方式により、塗布層が形成されてもよいが、ベースとなる基材の一方面に、グラビア印刷方式により、塗布層が形成されてから、これとは異なる他方面に前述した積層方法により別の基材が形成されてもよい。また、前記塗布層は、基材の両面に形成されてもよい。
本発明のマイクロ波発熱包装フィルムは、前記塗布層、前記印刷インキ層や前記アンカーコート層が形成された印刷工程が、多色グラビア印刷機の1ユニット以上を用いたグラビア印刷方式であってもよい。このことにより、インラインで、連続して基材に塗布層、印刷インキ層、アンカーコート層などが形成され、一連の流れのなか(1パス)でマイクロ波発熱包装フィルムを低コストで容易に作製することができる。また、蒸気抜け開口部の開封性や発熱性のコントロールが容易に行なうことができる。もちろん、グラビア印刷機の仕様や印刷環境、設備などの制約でインラインで、連続して形成できない場合もあるが、この場合オフライン(アウトライン)での形成も可能である。
さらに、グラビア印刷方式による印刷工程であれば、塗布層が形成された場合、100%網点面積率では、発熱性が大き過ぎる場合や、蒸気抜け開口部の開封性の要求度によって、その面積率を下げたり、版深度を調節したり、希釈率を調整することによって、開封性や発熱性が容易にコントロールできる。
前記塗布層は、開口させたい部分のみに形成されればよく、全面であってもよい。また、蒸気抜け開口部の形状や開封性の要求度によって、模様や文様などの異なる塗布パターンが形成されてもよい。
また、印刷インキ層が形成された印刷工程は、グラビアインキを1色以上形成するグラビア印刷方式であることが好ましく、塗布層の反対面や基材と塗布層の間あるいは塗布層とアンカーコート層の間など任意に印刷インキ層を形成させることもできる。さらに、印刷インキ層が形成された印刷工程は、多色グラビア印刷機を用いたグラビア印刷方式であることが好ましい。塗布層は、ほとんど着色がなく透明であるため、印刷インキ層の形成により、絵柄などの他の情報を阻害することなくインラインで同時に設けることができるため、さまざまなカラーバリエーションやカラーデザインが得られる。例えば、パッケージのデザインなどを付与でき、購買訴求効果を高めることができたり、開封箇所、開封方法や注意喚起の情報を表示したり、会社名、ロゴ、製品名、キャラクター、内容物、成分表示、応募方法やキャンペーンの告知、食べ方や使用方法、年月日、原産地、当たりくじなどの情報を付与することができる。
また、中間層やアンカーコート層、オーバーコート層などが形成された形成工程を含むこともできる。これらは貼り合わせや塗布などの公知の形成工程であれば、特に制限はない。
前記発熱インキ組成物、印刷インキ、アンカーコート剤といった各組成物は、導電性有機化合物、樹脂、顔料、シール性樹脂、各種添加剤などを溶剤中に均一に溶解または分散することにより公知の方法で製造できる。溶解または分散は、ディゾルバー、ロールミル、ボールミル、ビーズミル、サンドミル、アトライター、ペイントシェーカー、アジテータ、ヘンシェルミキサー、コロイドミル、パールミル、超音波ホモジナイザー、湿式ジェットミル、ニーダー、ホモミキサーなどの各種撹拌機または分散機を使用できる。これらの装置は一種類または二種類以上組み合せて使用してもよい。各組成物中に気泡や粗大粒子が含まれる場合、印刷適性や印刷物品質を低下させるため、公知のろ過機や遠心分離機などを用いて、取り除くことが好ましい。
前記各組成物の粘度は、印刷に支障のない範囲であれば、特に制限はない。各組成物の製造適性、取扱いなどを考慮すれば、25℃において10〜1,000mPa・sであることが好ましい。
前記粘度は、ブルックフィールド型粘度計などの市販の粘度計を用いて測定することができる。
前記各組成物は、そのまま塗工することもできるが、塗工条件、塗工効果に応じ、ザーンカップ#3((株)離合社製)にて、希釈溶剤で希釈することにより所望の粘度に調整して使用できる。この場合の粘度は、25℃において10〜40秒であることが好ましい。
前記希釈溶剤は、前記各組成物の粘度を調整して使用できるものであれば、いずれでもよく、有機溶剤、水などが挙げられ、市販のものも使用できる。市販品としては、WA735、TA52、PU515、SL9155、CN104、AC372、PP575(以上、いずれも東京インキ(株)製)などが挙げられる。
本発明のマイクロ波発熱包装体は、前記マイクロ波発熱包装フィルムを含み、マイクロ波発熱包装フィルムの少なくとも一部に形成された塗布層を含むことが好ましい。
マイクロ波発熱包装体は、マイクロ波発熱包装フィルムを含み、少なくとも一部に形成された塗布層を含み、二方シール、三方シール、四方シール、ピローシール、スタンディングパウチ、封筒貼り、ガゼット、溶断シール、チューブ、キャラメル包装、オーバーホールド、フィンシール、まんじゅう包装、ひねり、ロケット、テトラパック、ゲーブルトップ、ブリック、シボリ、カップ、トレイ、ボトル、ブリック、コンテナ、ボックス、ケース、番重、カバー、蓋、キャップ、蓋材、ラベルなど包装用途に用いられる周知の形態のいずれでもよい。
マイクロ波発熱包装体の製造方法は、前記マイクロ波発熱包装フィルムを含み、前記マイクロ波発熱包装フィルムの少なくとも一部に前記塗布層が形成された成形工程を含むことが好ましい。
前記成形工程は、二方シール、三方シール、四方シール、ピローシール、スタンディングパウチ、封筒貼り、ガゼット、溶断シール、チューブ、キャラメル包装、オーバーホールド、フィンシール、まんじゅう包装、ひねり、ロケット、テトラパック、ゲーブルトップ、ブリック、シボリ、カップ、トレイ、ボトル、ブリック、コンテナ、ボックス、ケース、番重、カバー、蓋、キャップ、蓋材、ラベルなど包装用途に用いられる周知の包装体の成形工程のいずれでもよい。
本発明のマイクロ波発熱包装フィルムについて、その例を挙げて説明するが、これらに限定されるものではない。
図1は、本発明のマイクロ波発熱包装フィルム1の構成例で、基材2に塗布層3とシール層4をこの順に備えた例である。
図2は、本発明のマイクロ波発熱包装フィルム1の構成例で、基材2の一部に塗布層3を備え、該塗布層3を含め全面にシール層4を備えた例である。
図3は、本発明のマイクロ波発熱包装フィルム1の構成例で、基材2にシール層4と、該シール層の一部に塗布層3を備えた例である。
図4は、本発明のマイクロ波発熱包装フィルム1の構成例で、シール性を有する基材5の一部に塗布層3を備えた例である。
図5は、本発明のマイクロ波発熱包装フィルム1の構成例で、シール性を有さない基材6にシーラントフィルム7によるシール層と該シール層の一部に塗布層3を備えた例である。
図6は、本発明のマイクロ波発熱包装フィルム1の構成例で、シール性を有さない基材6にシーラントフィルム7によるシール層と該シール層の一部に塗布層3を備えた例である。塗布層3の塗布パターンを変更した例である。
図7は、本発明のマイクロ波発熱包装フィルム1の構成例で、シール性を有さない基材6の一部に塗布パターンを変更した塗布層3を備え、該塗布層3を含め全面にシーラントフィルム7によるシール層を備えた例である。
図8は、本発明のマイクロ波発熱包装体9の例で、底シール部10aと背シール部10bを有するピロー包装袋状のマイクロ波発熱包装体の斜視図である。背シール部10aの一部に蒸気抜け開口部11を備えた例である。この場合、蒸気抜け開口部11は1箇所であるが、複数箇所あってもよく、背シール部10bのどの位置であってもよい。また底シール部10aの任意の位置に備えてもよい。
図9は、図8におけるマイクロ波発熱包装体の背シール部10bのA−A線概略断面図の例で、(a)は、シール性を有さない基材6にシーラントフィルム7によるシール層と塗布層3を設けたマイクロ波発熱包装フィルム1(例えば、図2)とシール層のみを有する別の基材12(この場合、シール性を有さない基材6’とシーラントフィルム7を積層)とを、ヒートシールし、蒸気抜け開口部11を備えた例である。(b)は、塗布パターンの異なる塗布層を有するマイクロ波発熱包装フィルム1(例えば、図6)とシール層のみを有する別の基材12(この場合、シール性を有さない基材6’とシーラントフィルム7を積層)とを、ヒートシールし、蒸気抜け開口部11を備えた例である。
図10は、図8におけるマイクロ波発熱包装体の背シール部10bの正面図(例えば、B側から見た場合)の例で、(a)は、背シール部10bの一部に塗布層3を備えた蒸気抜け開口部11の例である。図9の(a)の構成例に該当する。(b)は、背シール部10bの一部に塗布パターンの異なる塗布層3を備えた蒸気抜け開口部11の例である。図9の(b)の構成例に該当する。
図11は、本発明のマイクロ波発熱包装体9の例で、底シール部10aと背シール部10bを有するピロー包装袋状のマイクロ波発熱包装体の斜視図である。背シール部10bの近傍に蒸気抜け開口部11を備えた例である。この場合、蒸気抜け開口部11は1箇所であるが、複数箇所あってもよく、背シール部10bの近傍のどの位置であってもよい。また底シール部10a近傍の任意の位置に備えてもよい。ピロー包装袋状の例を示したが、三方シールなど他のシール包装袋状の形態でもよい。
図12は、本発明のマイクロ波発熱包装体9の例で、蓋材状のマイクロ波発熱包装体9の概略断面図の例で、マイクロ波発熱包装体9と容器13がヒートシールされた状態を示したものである。(a)は、塗布層3が基材とシール層との間に備えられたマイクロ波発熱包装フィルム1を使用し、塗布層3全体がヒートシール部14内に位置するように配設された例である。(b)は、塗布層3がシール層を有する基材のシール層側に備えられたマイクロ波発熱包装フィルム1(シール層の他方の面には別の基材を積層)を使用し、(a)同様、塗布層3全体がヒートシール部14内に位置するように配設された例である。(c)は、塗布層3が基材とシール層との間に備えられたマイクロ波発熱包装フィルム1を使用し、塗布層3全体がヒートシール部14近傍に位置するように配設された例である。(d)は、塗布層3が基材とシール層との間に備えられたマイクロ波発熱包装フィルム1を使用し、塗布層3の一部がヒートシール部14から容器内側のずれた位置に配設された例である。(e)は、塗布層3がシール層を有する基材のシール層とは反対面の外面となるように備えられたマイクロ波発熱包装フィルム1を使用し、(a)同様、塗布層3全体がヒートシール部14内に位置するように配設された例である。(a)〜(e)のどれも塗布層で発熱し、同位置に存在するシール層を弱化あるいは軟化させ、開封することができる。(f)は、例えば(a)の例で、容器13と塗布層3を備えた蓋材状のマイクロ波発熱包装体9とをヒートシール部14で密封した状態の包装容器の斜視図である。
図13は、本発明のマイクロ波発熱包装体9の例で、底シール部10aと背シール部10bを有するピロー包装袋状のマイクロ波発熱包装体の斜視図である。
(a)は、背シール部10bの反対側に塗布層3(蒸気抜け開口部11)を備えた例である。このような態様の包装体とした場合、塗布層3は、マイクロ波により発熱し、塗布層3の部分の基材に瞬間的に開口部(蒸気抜け開口部11)を形成する。(a)の場合、塗布層3は2箇所であるが、1箇所でも、3箇所以上でもよく、任意の位置でよい。また、一軸延伸したフィルムを基材として使用した場合、蒸気抜け開口部11の開口をきっかけとして一軸延伸フィルムの延伸方向に沿ってフィルムが開放する。さらに、同時に塗布層3と同位置に存在するシール層も弱化あるいは軟化させ、水分を含む内容物から発生した水蒸気により、内圧が高まり、開口した蒸気抜け開口部11あるいは開放したフィルムから水蒸気が抜ける。
(b)は、(a)とは別の態様の例である。背シール部10bの反対側に傷つけ加工部15を備え、該傷つけ加工部15上に当接するように塗布層3(蒸気抜け開口部11)を備えた例である。(b)の場合、塗布層3は2箇所であるが、1箇所でも、3箇所以上でもよい。また、傷つけ加工部15は、包装体9のほぼ中央に位置しているが、これに限るものではなく、長辺方向である必要もない。傷つけ加工部15は、任意の位置でよく、1本以上でも、連続した直線形状でなくてもよい。また、塗布層3は、傷つけ加工部15上に当接するように備えたものであるが、必ずしも傷つけ加工部15上でなくてもよく、近接する位置でもよい。このような態様の包装体とした場合、塗布層3は、マイクロ波により発熱し、塗布層3の部分の基材に瞬間的に開口部(蒸気抜け開口部11)を形成し、これをきっかけとして傷つけ加工部15も開放する。さらに、同時に塗布層3と同位置に存在するシール層も弱化あるいは軟化させ、水分を含む内容物から発生した水蒸気により、内圧が高まり、開口した蒸気抜け開口部11および開放した傷つけ加工部15から水蒸気が抜ける。
図14は、本発明のマイクロ波発熱包装体9の例で、ヒートシール部14で蓋材状のマイクロ波発熱包装体9と容器13とをヒートシールした包装容器の斜視図である。
塗布層3は、マイクロ波により発熱し、塗布層3の部分の基材に瞬間的に開口部(蒸気抜け開口部11)を形成する。塗布層3は2箇所であるが、1箇所でも、3箇所以上でもよく、任意の位置でよい。また、一軸延伸したフィルムを基材として使用した場合、蒸気抜け開口部11の開口をきっかけとして一軸延伸フィルムの延伸方向に沿ってフィルムが開放する。さらに、同時に塗布層3と同位置に存在するシール層も弱化あるいは軟化させ、水分を含む内容物から発生した水蒸気により、内圧が高まり、開口した蒸気抜け開口部11あるいは開放したフィルムから水蒸気が抜ける。
また、蓋材状のマイクロ波発熱包装体9には、前記図13(b)の例と同様に、傷つけ加工部15を備え、該傷つけ加工部15上に当接するように塗布層3(蒸気抜け開口部11)を備えてもよい。傷つけ加工部15は、包装体9の任意の位置でよく、長辺方向である必要もない。傷つけ加工部15は、1本以上でも、連続した直線形状でなくてもよい。また、塗布層3は、必ずしも傷つけ加工部15上に当接するように備える必要はなく、近接する位置でもよい。このような態様の包装容器とした場合、塗布層3は、マイクロ波により発熱し、塗布層3の部分の基材に瞬間的に開口部(蒸気抜け開口部11)を形成し、これをきっかけとして傷つけ加工部15も開放する。さらに、同時に塗布層3と同位置に存在するシール層も弱化あるいは軟化させ、水分を含む内容物から発生した水蒸気により、内圧が高まり、開口した蒸気抜け開口部11および開放した傷つけ加工部15から水蒸気が抜ける。
図15は、本発明のマイクロ波発熱包装体9の例で、塗布層3を基材の一方面に備えたフィルム状のマイクロ波発熱包装体と、該フィルム状のマイクロ発熱包装体9を容器13全体に覆い被せるように被覆した包装容器の斜視図である。図15(a)は、上部が開口した容器13にフィルム状のマイクロ発熱包装体9を覆う前の状態を示す例である。図15(b)は、容器13の上部開っ口部にフィルム状のマイクロ発熱包装体9を覆い被せ、容器13を包みこんだ状態を示した例である。塗布層3は、表面側に備えているが、内面側に備えたものであってもよい。
塗布層3は、マイクロ波により発熱し、塗布層3の部分の基材に瞬間的に開口部(蒸気抜け開口部11)を形成する。さらに、塗布層3と同位置に存在する基材も弱化あるいは軟化させ、水分を含む内容物から発生した水蒸気により、内圧が高まり、開口した蒸気抜け開口部11から水蒸気が抜ける。塗布層3は、3本の並行な短い直線状の15箇所に印刷パターンとして備えたものであるが、これに限られることはない。前記図13や図14の例と同様に、一軸延伸フィルムを用いてもよく、図13(b)と同様に、傷つけ加工部を備えてもよい。
また、基材として、ストレッチフィルムのようなものを用いれば、自己粘着性を持つため、シール層が不要で、安価で、簡便に内容物を包み込もことができる。
図16は、本発明のマイクロ波発熱包装体9の例で、底シール部10a、横シール部10cおよび上シール部10dを有するスタンディングパウチ状のマイクロ波発熱包装体の正面図である。
(a)は、塗布層3(蒸気抜け開口部11)をヒートシール部に1箇所備えた例である。塗布層3は1箇所であるが、複数箇所あってもよい。また、横シール部10cに備えた例であるが、その位置はこれに限るものではなく、上シール部10dであってもよく、ヒートシール部近傍であってもよい。この場合、塗布層3で発熱し、同位置に存在するシール層を弱化あるいは軟化させ、蒸気抜け開口部11を形成することができる。
(b)は、塗布層3(蒸気抜け開口部11)をヒートシール部ではない部分に備えた例である。塗布層3は1箇所であるが、複数箇所あってもよい。塗布層3は、マイクロ波により発熱し、塗布層3の部分の基材に瞬間的に開口部(蒸気抜け開口部11)を形成する。
以下、本発明を実施例および比較例により具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。また、実施例などにおいて「部」および「%」は特に断りのない限り、「質量部」および「質量%」を表わす。
[発熱インキ組成物の作製]
発熱インキ組成物1(製造例1)
ポリビニルアルコール系メジウム(固形分4%)10部、ポリアニリン溶液(固形分0.8%)50部、IPA10部、水30部を仕込み、撹拌して、発熱インキ組成物1を作成した。
発熱インキ組成物2(製造例2)
ポリビニルアルコール系メジウム(固形分4%)10部、PEDOT/PSS溶液(固形分1%)60部、IPA10部、水20部を仕込み、撹拌して、発熱インキ組成物2を作成した。
発熱インキ組成物3(製造例3)
ポリビニルアルコール系メジウム(固形分4%)20部、ポリピロール溶液(固形分1%)60部、メタノール10部、水10部を仕込み、撹拌して、発熱インキ組成物3を作成した。
発熱蒸着フィルム(製造例4)
厚さ12μmのPETフィルムの片面にアルミニウムを約100Åの厚さに真空蒸着し、発熱蒸着フィルムを作製した。真空蒸着は、タングステンボードを加熱抵抗体とした真空蒸着機(EBH6型、日本真空技術(株)製)を用い、蒸着源として純度99.99%以上のものを使用し、真空度2×10−4Torrで行なった。蒸着膜の厚さは、重量法で計算した。
5色機グラビア印刷機を用いて、厚さ12μmのPETフィルム(略称:PET)に、第一ユニットで発熱インキ組成物1(略称:CD1)をヒートシールしない部分に印刷して、巻き取り、発熱インキ層の面にドライラミネート法により、ウレタン系接着剤(略称:DL)を用いて、厚さ30μmのリニア低密度ポリエチレンフィルム(略称:LLDPE)を貼り合わせて、マイクロ波発熱包装フィルム1を作製した。このとき、発熱インキ組成物1はWA735(東京インキ(株)製)にて、希釈し、膜厚0.3μmであった。これによって、マイクロ波発熱包装フィルム1は、「PET/CD1/DL/LLDPE」の構成となった。
発熱インキ組成物1を製造例2で得られた発熱インキ組成物2(略称:CD2)に変更した以外はマイクロ波発熱包装フィルム1と同じ作製条件にて、マイクロ波発熱包装フィルム2を作製した。このとき、発熱インキ組成物2はWA735にて、希釈し、膜厚は0.2μmであった。これによって、マイクロ波発熱包装フィルム2は、「PET/CD2/DL/LLDPE」の構成となった。
発熱インキ組成物1を製造例3で得られた発熱インキ組成物3(略称:CD3)に変更した以外はマイクロ波発熱包装フィルム1と同じ作製条件にて、マイクロ波発熱包装フィルム3を作製した。このとき、発熱インキ組成物3はWA735にて、希釈し、膜厚は0.1μmであった。これによって、マイクロ波発熱包装フィルム3は、「PET/CD3/DL/LLDPE」の構成となった。
5色機グラビア印刷機を用いて、厚さ12μmのPETフィルムに、ドライラミネート法により、ウレタン系接着剤を用いて、厚さ30μmのリニア低密度ポリエチレンフィルムを貼り合わせた積層体のポリエチレン面側に、第一ユニットで発熱インキ組成物1をヒートシールする部分に印刷して、巻き取り、マイクロ波発熱包装フィルム4を作製した。このとき、発熱インキ組成物1はWA735にて、希釈し、膜厚0.3μmであった。これによって、マイクロ波発熱包装フィルム4は、「PET/DL/LLDPE/CD1」の構成となった。
5色機グラビア印刷機を用いて、厚さ25μmのナイロン(略称:NY)フィルムに、第一ユニットで発熱インキ組成物1をヒートシールする部分に印刷して、巻き取り、発熱インキ層の面にドライラミネート法により、ウレタン系接着剤を用いて、厚さ30μmのイージーピールフィルム(略称:EP)を貼り合わせて、マイクロ波発熱包装フィルム5を作製した。このとき、発熱インキ組成物1はWA735にて、希釈し、膜厚0.4μmであった。これによって、マイクロ波発熱包装フィルム5は、「NY/CD1/DL/EP」の構成となった。
5色機グラビア印刷機を用いて、厚さ15μmのナイロンフィルムに、第一ユニットで発熱インキ組成物1をヒートシールする部分に印刷し、第二ユニットで膜厚1μmとなるようにオーバーコートニス(略称:OPニス)を塗布して、巻き取り、発熱インキ層とは反対の面にドライラミネート法により、ウレタン系接着剤を用いて、厚さ30μmのイージーピールフィルムを貼り合わせて、マイクロ波発熱包装フィルム6を作製した。このとき、発熱インキ組成物1はWA735にて、希釈し、膜厚0.3μmであった。これによって、マイクロ波発熱包装フィルム6は、「OPニス/CD1/NY/DL/EP」の構成となった。
5色機グラビア印刷機を用いて、厚さ15μmのバリアナイロンフィルム(略称:バリアNY)に、第一ユニットで発熱インキ組成物1をヒートシールする部分に印刷パターンを変更して印刷して、巻き取り、発熱インキ層の面にドライラミネート法により、ウレタン系接着剤を用いて、厚さ30μmのイージーピールフィルムを貼り合わせて、マイクロ波発熱包装フィルム7を作製した。このとき、発熱インキ組成物1はWA735にて、希釈し、膜厚0.2μmであった。これによって、マイクロ波発熱包装フィルム7は、「バリアNY/CD1/DL/EP」の構成となった。
5色機グラビア印刷機を用いて、厚さ15μmのバリアナイロンフィルムに、第一ユニットで発熱インキ組成物1をヒートシールする部分の一部に架かるように印刷して、巻き取り、発熱インキ層の面にドライラミネート法により、ウレタン系接着剤を用いて、厚さ30μmのイージーピールフィルムを貼り合わせて、マイクロ波発熱包装フィルム8を作製した。このとき、発熱インキ組成物1はWA735にて、希釈し、膜厚0.4μmであった。これによって、マイクロ波発熱包装フィルム8は、「バリアNY/CD1/DL/EP」の構成となった。
5色機グラビア印刷機を用いて、厚さ12μmの透明蒸着PETフィルム(略称:透明蒸着PET)に、第一ユニットで発熱インキ組成物1をヒートシールする部分に印刷して、巻き取り、発熱インキ層の面にドライラミネート法により、ウレタン系接着剤を用いて、厚さ15μmのナイロンフィルム、さらに厚さ60μmの無延伸ポリプロピレンフィルム(略称:CPP)を貼り合わせて、マイクロ波発熱包装フィルム9を作製した。このとき、発熱インキ組成物1はWA735にて、希釈し、膜厚0.5μmであった。これによって、マイクロ波発熱包装フィルム9は、「透明蒸着PET/CD1/DL/NY/DL/CPP」の構成となった。
5色機グラビア印刷機を用いて、厚さ15μmのナイロンフィルムに、第一ユニットでLG−FK白インキ(略称:白インキ、東京インキ(株)製)、第二ユニットで発熱インキ組成物1をヒートシールする部分に印刷して、巻き取り、発熱インキ層の面にドライラミネート法により、ウレタン系接着剤を用いて、厚さ60μmのリニア低密度ポリエチレンフィルムを貼り合わせて、マイクロ波発熱包装フィルム10を作製した。このとき、発熱インキ組成物1はWA735にて、希釈し、膜厚0.3μmであった。これによって、マイクロ波発熱包装フィルム10は、「NY/白インキ/CD1/DL/LLDPE」の構成となった。
5色機グラビア印刷機を用いて、厚さ15μmのナイロンフィルムに、第一ユニットでアンカーコート剤(略称:AC)、第二ユニットで発熱インキ組成物1をヒートシールする部分に印刷して、巻き取り、発熱インキ層の面にドライラミネート法により、ウレタン系接着剤を用いて、厚さ60μmのリニア低密度ポリエチレンフィルムを貼り合わせて、マイクロ波発熱包装フィルム11を作製した。このとき、発熱インキ組成物1はWA735にて、希釈し、膜厚0.3μmであった。これによって、マイクロ波発熱包装フィルム11は、「NY/AC/CD1/DL/LLDPE」の構成となった。
5色機グラビア印刷機を用いて、厚さ20μmの延伸ポリプロピレンフィルム(略称:OPP)に、第一ユニットで発熱インキ組成物1をヒートシールする部分に印刷して、巻き取り、発熱インキ層の面にドライラミネート法により、ウレタン系接着剤を用いて、厚さ20μmの無延伸ポリプロピレンフィルム(略称:CPP)を貼り合わせて、マイクロ波発熱包装フィルム12を作製した。このとき、発熱インキ組成物1はWA735にて、希釈し、膜厚0.2μmであった。これによって、マイクロ波発熱包装フィルム12は、「OPP/CD1/DL/CPP」の構成となった。
5色機グラビア印刷機を用いて、厚さ15μmのナイロンフィルムに、第一ユニットで発熱インキ組成物1をヒートシールする部分に印刷して、巻き取り、発熱インキ層の面に、押出タンデムラミネート機を使用して、低密度ポリエチレン(略称:LD)、リニア低密度ポリエチレンをそれぞれ15μmの厚みで塗工して、マイクロ波発熱包装フィルム13を作製した。このとき、発熱インキ組成物1はWA735にて、希釈し、膜厚0.4μmであった。これによって、マイクロ波発熱包装フィルム13は、「NY/CD1/LD/LLDPE」の構成となった。
5色機グラビア印刷機を用いて、厚さ10μmの塩化ビニルストレッチフィルム(略称:PVC、ハイエスソフト、日本カーバイド工業(製))に、第一ユニットで発熱インキ組成物1をパターン印刷して、巻き取り、マイクロ波発熱包装フィルム14を作製した。このとき、発熱インキ組成物1はWA735にて、希釈し、膜厚0.4μmであった。これによって、マイクロ波発熱包装フィルム14は、「PVC/CD1」の構成となった。
5色機グラビア印刷機を用いて、厚さ15μmのナイロンフィルムに、ドライラミネート法により、ウレタン系接着剤を用いて、厚さ30μmのイージーピールフィルムを貼り合わせて、マイクロ波発熱包装フィルム15を作製した。これによって、マイクロ波発熱包装フィルム15は、「NY/DL/EP」の構成となった。
厚さ25μmのナイロンフィルムに、ドライラミネート法により、ウレタン系接着剤を用いて、製造例4で得られた発熱蒸着フィルム(略称:CF)をヒートシールする部分の一部に貼り合わせ、さらに厚さ30μmのイージーピールフィルムを貼り合わせて、マイクロ波発熱包装フィルム16を作製した。これによって、マイクロ波発熱包装フィルム16は、「NY/DL/CF/DL/EP」の構成となった。
厚さ12μmの透明蒸着PETフィルムにドライラミネート法により、ウレタン系接着剤を用いて、厚さ15μmのナイロンフィルム、さらに厚さ60μmの無延伸ポリプロピレンフィルムを貼り合わせて、マイクロ波発熱包装フィルム17を作製した。これによって、マイクロ波発熱包装フィルム17は、「透明蒸着PET/DL/NY/DL/CPP」の構成となった。
前記マイクロ波発熱包装フィルム1〜13および15、16を用いて、開口性について評価し、その結果を表1に記載した。
<開口性>
マイクロ波発熱包装フィルム1〜13および15、16について、発熱フィルム1〜3は発熱インキを含む塗布層(蒸気抜け開口部)が背シール部近傍、発熱フィルム4〜7および9〜13は背シール部内、発熱フィルム8は背シール部の一部、また発熱フィルム16は蒸着フィルム部が背シール部内に架かるようにそれぞれ配設し、シール層面(イージーピールフィルムの場合はイージーピールフィルム面)を内側にし、該背シール部と一方の底シール部をヒートシールにより接着し、開口部を有する袋状の包装体とした。ティッシュペーパー(クリネックス、日本製紙クレシア(株)製)5枚を重ねて水道水50ccを含ませ、これを内容物として、前記開口部からそれぞれ入れた後に、前記開口部をヒートシールにより密封(底シール部となる)し、図8のようなピロー包装袋状の包装体1〜15を作製した。これらの包装体を電子レンジ(品番:NE−TY156、Panasonic(株)製、高周波出力:500W、丸皿直径:270mm)に入れて加熱した。加熱により、背シール部の塗布層が発熱し、弱化し、開口した。このときの、開口時の開口部の状態を観察した。さらなる加熱により内容物から発生する水蒸気に伴い、内圧が高まり、蒸気抜け開口部を含む包装体全体の外観について観察し、それぞれ評価した。
開口部の状態は、塗布部を観察したときに、○:連通の有無に限らず想定幅で開口している、×:想定以上あるいは想定以下の幅で開口しているあるいは開口しない、の2段階で評価した。
包装体全体の外観は、○:想定した場所および想定した幅で連通した蒸気抜け開口部を形成している、×:想定した場所以外あるいは想定幅以上で連通した蒸気抜け開口部を形成している、××:想定した場所に係らず、破裂や破壊によって開口している、の3段階で評価した。表1に開口性の結果を示した。
マイクロ波発熱包装フィルム1〜13および15、16について、シール性を評価し、同表1に示した。
<シール性>
シール層面(イージーピールフィルムの場合はイージーピールフィルム面)同士を合わせて、140℃、2秒間、3kgf/cmの加重にて、ヒートシールした後、15mm巾の短冊状にして、試料片とした。この試料片を、万能型引張試験機(RTE−1210、(株)オリエンテック製)にて、剥離角度180°、引張速度300mm/minの条件にて、引っ張り、剥離時の最大荷重をシール強度(g)として測定した。シール強度が大きいほど、シール性が優れる。塗布層が背シール部に架からないものも、試験をした。
発熱インキ層を備えないフィルム15と、同等以上のものを、○(良好)として評価した。
マイクロ波発熱包装フィルム1〜13および15、16について、視認性を評価し、同表1に示した。
<視認性>
前記短冊状の試料片について、塗布部と非塗布部を目視観察によって視認性を評価した。
◎:全く塗布部が視認されない、○:殆ど視認されない(実用上問題ない)、△:やや視認される、×:塗布部が視認される、の4段階で評価した。
Figure 2017159912
表1の結果より、塗布層(蒸気抜け開口部)が背シール部近傍、背シール部内あるいは背シール部の一部に架かった場合のいずれにおいても、該塗布層が水蒸気による内圧の上昇以前に開口し、水蒸気の内圧によって完全に連通した状態も想定幅で蒸気抜け開口部を形成し、破裂などが起きずに安定して水蒸気が抜けることが確認された。また、印刷パターンを変更した態様(実施例7)でも、問題なく開口部を形成することが確認された。実施例1〜13では、蒸気抜け開口部以外での開口はしないことが確認された。一方、塗布層がない包装体14(比較例1)は、水蒸気の内圧によって、破裂により、想定幅以上の大きさで開口することが確認された。金属蒸着フィルムが積層された包装体15(比較例2、引用文献4の例)では、水蒸気を排出する開口部を形成することはできるが、水蒸気の内圧上昇によるものであり、基材自体がくしゃくしゃに破壊され、想定幅以上の大きさで開口した。
シール性については、実施例1〜13は、塗布層がない包装体(比較例1)と同等で、劣ることはなく、塗布層があっても、良好な密着性を有することが確認された。
視認性については、実施例1〜13は、塗布層と非塗布層の部分で視認されないことが確認された。比較例2は、ねずみ色状に着色が認められた。
前記マイクロ波発熱包装フィルム14を用いて、開口性について評価し、その結果を表2に記載した。
基材としてストレッチフィルムを用いたマイクロ波発熱包装フィルム14を用いて、開口性について評価し、その結果を表2に記載した。図15(a)のような上部が開口したトレイ状の容器に前記したものと同じ内容物を入れ、塗布層を外側(図15(a)では上側)にしたマイクロ波発熱包装フィルム14を、塗布層がトレイ状容器の上部開口部の位置となるように覆うように包み込み、図15(b)のような包装体16を作製した。比較として、何も塗布していない厚さ10μmの塩化ビニルストレッチフィルム(ハイエスソフト、日本カーバイド工業(製))を用い、同様にして前記内容物を包み込み、包装体17を作製した。これらの包装体を電子レンジ(品番:NE−TY156、Panasonic(株)製、高周波出力:500W、丸皿直径:270mm)に入れて加熱した。加熱により、塗布層が発熱し、弱化し、開口した。このときの、開口時の開口部の状態を観察した。さらなる加熱により内容物から発生した水蒸気に伴い、内圧が高まり、蒸気抜け開口部を含む包装体全体の外観について観察し、それぞれ評価した。
開口部の状態は、塗布部を観察したときに、○:連通の有無に限らず想定幅で開口している、×:想定以上あるいは想定以下の幅で開口しているあるいは開口しない、の2段階で評価した。
包装体全体の外観は、○:想定した場所および想定した幅で連通した蒸気抜け開口部を形成している、×:想定した場所以外あるいは想定幅以上で連通した蒸気抜け開口部を形成している、××:想定した場所に係らず、破裂や破壊によって開口している、の3段階で評価した。
マイクロ波発熱包装フィルム14について、視認性を評価し、同表2に示した。
<視認性>
マイクロ波発熱包装フィルム14について、塗布部と非塗布部を目視観察によって視認性を評価した。
◎:全く塗布部が視認されない、○:殆ど視認されない(実用上問題ない)、△:やや視認される、×:塗布部が視認される、の4段階で評価した。
Figure 2017159912
表2の結果より、マイクロ波発熱包装フィルム14を用いて、トレイ状容器を包み込んだものは、該塗布層が水蒸気による内圧の上昇以前に開口し、水蒸気の内圧によって完全に連通した状態も想定幅で蒸気抜け開口部を形成し、破裂などが起きずに安定して水蒸気が抜けることが確認された。一方、塗布層がない包装体17(比較例3)は、水蒸気の内圧によって、破裂により、想定幅以上の大きさで開口することが確認された。
前記マイクロ波発熱包装フィルム9および17を用いて、耐久性について評価し、その結果を表3に記載した。
<耐久性>
マイクロ波発熱包装フィルム9および17について、塗布層を横シール部のヒートシール部内に配設し、シール層面を内側にし、横シール部と一方の底シール部をヒートシールにより接着し、開口部を有するスタンディングパウチ状の包装体とした。水道水100ccを内容物として、前記開口部から入れた後に、前記開口部をヒートシールにより密封し、図16(a)のようなパウチ状の包装体18および19を作製した。これらの包装体について、レトルト処理(熱水シャワー式、120℃、1.8気圧で30分間)を行なった。レトルト処理により、横シール部の塗布層(蒸気抜け開口部)の外観について評価した。
レトルト処理による蒸気抜け開口部の外観は、○:まったく変化していない(耐久性が優れる)、×:変化している(耐久性が劣る)、の2段階で評価した。
<開口性>
さらに、この包装体を電子レンジ(品番:NE−TY156、Panasonic(株)製、高周波出力:500W、丸皿直径:270mm)に入れて加熱した。加熱により、横シール部の塗布層が発熱し、弱化し、開口した。このときの、開口時の開口部の状態を観察した。さらなる加熱により内容物から発生する水蒸気に伴い、内圧が高まり、蒸気抜け開口部を含む包装体全体の外観について観察し、それぞれ評価した。
開口部の状態は、塗布部を観察したときに、○:連通の有無に限らず想定幅で開口している、×:想定以上あるいは想定以下の幅で開口しているあるいは開口しない、の2段階で評価した。
包装体全体の外観は、○:想定した場所および想定した幅で連通した蒸気抜け開口部を形成している、×:想定した場所以外あるいは想定幅以上で連通した蒸気抜け開口部を形成している、××:想定した場所に係らず、破裂によって開口している、の3段階で評価した。表3に開口性の結果を示した。
Figure 2017159912
表3の結果より、レトルト処理を行なっても塗布層が変化することはなく、良好な密着性を維持することが確認された。また、該塗布層が開口し、完全に連通した状態も想定幅で蒸気抜け開口部を形成し、水蒸気が抜けることが確認された。塗布層がないフィルム17を用いた包装体19(比較例4)は、レトルト処理を行なっても変化はみられないが、水蒸気の内圧によって、破裂により、想定幅以上の大きさで開口することが確認された。
本発明のマイクロ波発熱包装フィルムは、ほとんど着色がなく、マイクロ波の照射により発熱し、容易に開口部を形成できるとともに、安価であり、耐久性が高いため、食品用途の各種蒸気抜け包装体に適用できる。
1 マイクロ波発熱包装フィルム
2 基材
3 塗布層
4 シール層
5 シール性を有する基材
6、6’ シール性を有さない基材
7 シーラントフィルム
8 ヒートシール層面
9 マイクロ波発熱包装体
10a 底シール部
10b 背シール部
10c 横シール部
10d 上シール部
11 蒸気抜け開口部
12 基材
13 容器
14 ヒートシール部
15 傷つけ加工部

Claims (8)

  1. 基材と、該基材の少なくとも一方に設けられたマイクロ波発熱インキ組成物を含む塗布層を備えるマイクロ波発熱包装フィルムであって、
    前記マイクロ波発熱インキ組成物が導電性有機化合物と樹脂とを含むことを特徴とするマイクロ波発熱包装フィルム。
  2. 前記導電性有機化合物が、ポリアニリン類、ポリピロール類、ポリチオフェン類、ポリアセチレン類、ポリイソチアナフテン類、ポリチエニレンビニレン類、ポリパラフェニレン類、ポリパラフェニレンビニレン類、ポリフルオレン類、ポリカルバゾール類、ポリアセン類、ポリチアジル類、ポリエチレンビニレン類、ポリフェニレンスルフィド類、ポリペリナフタレン類、ポリアクリロニトリル類、ポリオキサジアゾール類、ポリインドール類、ポリアズレン類、ポリフラン類、フタロシアニン類およびその誘導体、ポリシラン類、ポリゲルマン類、ポルフィリン類およびその誘導体、グラフェン類またはその誘導体、ペリレン誘導体、テトラチアフルバレン誘導体、含硫黄系複素環化合物、含酸素系複素環化合物、含窒素系複素環化合物、テトラシアノキノジメタン誘導体、フラーレン類、カーボンナノチューブ類、キノン類よりなる群から選択される少なくとも1種を含むことを特徴とする請求項1に記載のマイクロ波発熱包装フィルム。
  3. 前記導電性有機化合物が、ポリアニリン類、ポリピロール類、ポリチオフェン類、ポリアセチレン類、ポリイソチアナフテン類、ポリチエニレンビニレン類、ポリパラフェニレン類、ポリパラフェニレンビニレン類、ポリフルオレン類、ポリカルバゾール類、ポリアセン類、ポリチアジル類、ポリエチレンビニレン類、ポリフェニレンスルフィド類、ポリペリナフタレン類、ポリアクリロニトリル類、ポリオキサジアゾール類、ポリインドール類、ポリアズレン類、ポリフラン類、フタロシアニン類およびその誘導体、ポリシラン類、ポリゲルマン類、ポルフィリン類およびその誘導体、グラフェン類またはその誘導体、ペリレン誘導体、テトラチアフルバレン誘導体、含硫黄系複素環化合物、含酸素系複素環化合物、含窒素系複素環化合物、テトラシアノキノジメタン誘導体、フラーレン類、カーボンナノチューブ類、キノン類よりなる群から選択される少なくとも1種と、ドーパントと、を含むことを特徴とする請求項1に記載のマイクロ波発熱包装フィルム。
  4. 前記ドーパントが、ハロゲン類、ルイス酸、プロトン酸、有機カルボン酸、遷移金属ハロゲン化物、電解質アニオン、有機シアノ化合物、キノン類、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アミノ酸、核酸、界面活性剤、色素、アルキルアンモニウムイオン、四級ホスホニウム塩よりなる群から選択される少なくとも1種を含むことを特徴とする請求項3に記載のマイクロ波発熱包装フィルム。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のマイクロ波発熱包装フィルムを含むマイクロ波発熱包装体であって、
    前記マイクロ波発熱包装フィルムの少なくとも一部に形成された塗布層を含むことを特徴とするマイクロ波発熱包装体。
  6. 基材の少なくとも一方にマイクロ波発熱インキ組成物を含む塗布層が形成された工程を含むマイクロ波発熱包装フィルムの製造方法であって、
    前記塗布層が形成された工程が、導電性有機化合物と樹脂とを含有するマイクロ波発熱インキ組成物が基材に形成された印刷工程であることを特徴とするマイクロ波発熱包装フィルムの製造方法。
  7. 前記印刷工程が、シルクスクリーン印刷方式、グラビア印刷方式、オフセット印刷方式、フレキソ印刷方式、ローラーコーター方式、刷毛塗り方式、スプレー方式、ナイフジェットコーター方式から選ばれる少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項6に記載のマイクロ波発熱包装フィルムの製造方法。
  8. 請求項1〜4のいずれかに記載のマイクロ波発熱包装フィルムを含み、前記マイクロ波発熱包装フィルムの少なくとも一部に前記塗布層が形成された成形工程を含むことを特徴とするマイクロ波発熱包装体の製造方法。
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