JP2017159765A - 車内ビジョンの筐体 - Google Patents
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Abstract
【課題】内部機器のリセット等の軽微なメンテナンスを容易に行うことができ、取扱性に優れた車内ビジョンの筐体を提供する。【解決手段】モニター21及び付帯機器22が実装されて車両に固定される背面板1と、モニター21が露出した状態で付帯機器22を覆うように背面板1に取り付けられるカバー2とから成り、背面板1及びカバー2には、その一方の両側部に前後方向へ突出する受具3が設けられ、他方の両側部に左右方向へ突出して受具3により受け止められるピン5が設けられ、受具3には、ピン5の前後方向へのスライドを案内するスライド溝6が形成され、スライド溝6の一方の端部にピン5の抜き差しを可能とする上方への開放部が形成されると共に、ピン5の脱落を防止する抜止突起7が設けられ、カバー2が背面板1に対して取付状態にあるとき、ピン5がスライド溝6の他方の端部で保持されるものとする。【選択図】図7
Description
この発明は、鉄道車両、バス等の車内に設置されて画像を表示する車内ビジョンにおいて、その機器類を収納する筐体に関するものである。
近年、鉄道やバス等の車両において、路線や停車する駅の情報だけでなく、観光情報や広告等の動画をモニターに映し出す車内ビジョンを設置する事例が見受けられる。
このような車内ビジョンとして、下記特許文献1には、モニター及びこれを制御する基板等の付帯機器が実装された表示器モジュールを前フレームに嵌め、表示器モジュールの後面を覆うように前フレームの後端に裏カバーを取り付け、これらを一体として車両に固定するものが記載されている。
また、下記特許文献2には、車両の天井に取り付けられる車内ビジョンとして、天井に固定される板状の取付部材に、モニターをカバーで取り囲んだディスプレイ部をヒンジを介して開閉回動自在に軸支し、ディスプレイ部のヒンジ付近に基板等をカバーで覆うように内蔵したものが記載されている。
また、下記特許文献3には、車内ビジョンの固定構造として、基板等を内蔵したスクリーン本体にディスプレイ部を開閉回動自在に軸支し、スクリーン本体の重心からずれた位置に仮保持用フックを設け、車両の天井に固定されたブラケットの係合穴に仮保持用フックを係合させると、スクリーン本体の取付穴側がブラケットのねじ閉め穴に接近する方向へ揺動し、取付ねじによる固定作業が容易になるようにしたものが記載されている。
ところで、モニターのサイズが大きくカラーの詳細な動画を映し出せる車内ビジョンでは、基板等が処理するデーター量が多く、その処理負荷が大きいことから、動作がフリーズ状態となったり、発熱による不調が生じることがあり、復旧のための基板のリセット等のメンテナンスが必要になることがある。
その際、上記特許文献1〜3に記載されたような構造の車内ビジョンでは、基板等の付帯機器を覆う部分又は全体を車両側から取り外さなければならず、メンテナンス自体は僅かな作業であっても、カバー等の脱着に手間取るという問題がある。
そこで、この発明は、内部機器のリセット等の軽微なメンテナンスを容易に行うことができ、取扱性に優れた車内ビジョンの筐体を提供しようとするものである。
上記課題を解決するため、この発明は、モニター及び付帯機器が実装されて車両に固定される背面板と、モニターが露出した状態で付帯機器を覆うように背面板に取り付けられるカバーとから成る車内ビジョンの筐体において、前記背面板及びカバーには、その一方の両側部に前後方向へ突出する受具が設けられ、他方の両側部に左右方向へ突出して前記受具により下方から受け止められるピンが設けられ、前記受具には、ピンの前後方向へのスライドを案内するスライド溝が形成され、スライド溝の一方の端部にピンの抜き差しを可能とする上方への開放部が形成されると共に、ピンの脱落を防止する抜止突起が設けられ、前記カバーが背面板に対して取付状態にあるとき、ピンがスライド溝の他方の端部で保持されるものとし、前記カバーは、軽量で強度に優れたFRP製であって、排熱性を高めるため、付帯機器に臨む部分に排気口が設けられているものとしたのである。
この発明に係る車内ビジョンの筐体では、カバーが背面板に対して着脱可能で、かつ、取付状態から前方へ引き出した状態で脱落しない支持構造とされていることから、軽微なメンテナンスを行う場合、カバーを前方へ引き出して、背面板から取り外すことなく、カバーと背面板との間に生じた隙間から作業を行うことができ、カバーが作業の障害となる場合には、背面板からカバーを取り外すことができる。
このように、メンテナンス作業を一人で容易に行うことができるので、メンテナンスの省力化を図ることができ、コストを削減することができる。
また、カバーを電波が通りやすいFRP製とすることにより、車両に配線工事を施すことなく、Wi−Fi通信等によりソフトウェアやデータの更新を行うことができる。
以下、この発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1に示すように、鉄道車両のドアの上方に設置される車内ビジョンVの筐体は、図2に示すように、車両側に固定される鋼板製の背面板1と、これに被せられるFRP製のカバー2とから構成される。
背面板1の表面には、その大部分を占めるように右側へ寄せて液晶のモニター21が実装され、その左方にWi−Fi通信機能を有する付帯機器22が実装されている。
カバー2は、図3に示すように、背面板1に取り付けた状態で前面の開口部からモニター21の表示面が露出し、付帯機器22を覆うようになっている。
また、図2に示すように、背面板1の車両壁面に沿う平板部分の両端部には、上方に受具3が、下方に留具4がそれぞれ設けられ、これらは、背面板1の平板部分への固定部から屈曲して前方へ突出している。一方、カバー2の両端部には、その両側壁の内面から内側へ突出するピン5が設けられている。
背面板1の受具3には、図4及び図5に示すように、ピン5の前後方向へのスライドを案内するスライド溝6が形成され、スライド溝6の前端部にピン5の抜き差しを可能とする上方への開放部が形成されると共に、ピン5の前方への脱落を防止する抜止突起7が設けられている。
スライド溝6は、前端側から後端側へかけて略水平となっているが、カバー2の取付状態でピン5がスライド溝6の後端部で保持されるように、スライド溝6の後端部にピン5が落とし込まれる没入部8が設けられている。
また、ピン5は、カバー2の側壁の外側から内側へ挿し込まれるビス9のねじ軸にスリーブ10を螺合させて、カバー2に固定したものとされ、ビス9のスリーブ10が被せられた部分がスライド溝6に嵌入されるようになっている。
上記カバー2を背面板1に取り付ける際には、ピン5をスライド溝6にその前端部上方から嵌め入れ、カバー2を押してピン5をスライド溝6の後方へスライドさせ、没入部8に落とし込み、カバー2の上部の前方への迫り出しやがたつきを防止する。そして、留具4に形成されたねじ穴11に、ビス12をカバー2の側壁の貫通穴を介してねじ込むことにより、図3に示すように、背面板1にカバー2を固定する。
このように背面板1にカバー2を取り付けた状態における排熱性を高めるため、カバー2の周壁には、付帯機器22の上方に臨む部分に排気口13が設けられている。排気口13は、カバー2の切抜部にパンチングメタルを取り付けたものとされているが、カバー2に直接多数の小さな穴を開けるようにしてもよい。
排気口13は、カバー2の周壁の上方へ向く部分にのみ設けられているので、乗客による下方からのいたずらを防止することができる。また、図6に示すように、背面板1は、カバー2の背面開口部よりも少し小さくなっているので、背面板1とカバー2の隙間を空気が通り、モニター21や付帯機器22の発熱に伴い熱せられた空気が筐体内を循環して排気口13から排出され、筐体内が効率的に冷却される。
上記筐体を使用した車内ビジョンVでは、付帯機器22のリセットのような軽微なメンテナンスを行う場合、ビス12を外し、図7及び図8に示すように、カバー2を少し持ち上げ、ピン5を没入部8から脱出させた後、カバー2を前方へ引っ張ると、ピン5がスライド溝6に案内されて前方へスライドし、カバー2が受具3に預けられた状態で、カバー2と背面板1との間に隙間が生じる。この隙間は、カバー2の下部を、ピン5を軸として手前上方へ揺動させると拡大する。
そして、カバー2と背面板1との間に生じた隙間から指や工具を差し入れて、作業を行うことができるので、カバー2を背面板1から完全に分離させて取り外す必要がなく、作業の効率化を図ることができる。
このとき、ピン5は、受具3の抜止突起7によりスライド溝6からの前方への脱落が阻止されるので、カバー2が不意に落下することがない。
なお、カバー2が作業の障害となる場合には、カバー2を前方へ引き出した状態で上方へ少し持ち上げることにより、ピン5と抜止突起7の係合を解除して、背面板1からカバー2を取り外すことができる。
ところで、上記実施形態では、スライド溝6として、前端側から後端側へかけて略水平となり、後端部に没入部8が設けられたものを例示したが、図9(a)に示すように、スライド溝6を前方から後方へかけて低くなるように傾斜させてもよい、この場合、ピン5がカバー2の自重で後方へスライドし、その状態で保持されるので、没入部8を省略しても、カバー2が背面板1への取付状態でがたつことなく安定する。
また、ピン5として、ビス9のねじ軸にスリーブ10を螺合させたものを例示したが、ピン5は、図9(b)に示すように、頭部と軸部を有し、軸部のねじ部分に螺合するナット14及びワッシャー15でカバー2の側壁に固定され、ナット14より突出する軸部の先端側がスライド溝6に嵌入されるものとしてもよい。
そのほか、受具3が背面板1に設けられ、ピン5がカバー2に設けられたものを例示したが、受具3がカバー2の内部に設けられ、ピン5が背面板1に形成されたブラケット部分から左右方向に突出するものとしてもよい。
V 車内ビジョン
1 背面板
2 カバー
3 受具
4 留具
5 ピン
6 スライド溝
7 抜止突起
8 没入部
9 ビス
10 スリーブ
11 ねじ穴
12 ビス
13 排気口
14 ナット
15 ワッシャー
21 モニター
22 付帯機器
1 背面板
2 カバー
3 受具
4 留具
5 ピン
6 スライド溝
7 抜止突起
8 没入部
9 ビス
10 スリーブ
11 ねじ穴
12 ビス
13 排気口
14 ナット
15 ワッシャー
21 モニター
22 付帯機器
Claims (2)
- モニター(21)及び付帯機器が実装されて車両に固定される背面板(1)と、モニター(21)が露出した状態で付帯機器を覆うように背面板(1)に取り付けられるカバー(2)とから成る車内ビジョンの筐体において、
前記背面板(1)及びカバー(2)には、その一方の両側部に前後方向へ突出する受具(3)が設けられ、他方の両側部に左右方向へ突出して前記受具(3)により下方から受け止められるピン(5)が設けられ、
前記受具(3)には、ピン(5)の前後方向へのスライドを案内するスライド溝(6)が形成され、スライド溝(6)の一方の端部にピン(5)の抜き差しを可能とする上方への開放部が形成されると共に、ピン(5)の脱落を防止する抜止突起(7)が設けられ、
前記カバー(2)が背面板(1)に対して取付状態にあるとき、ピン(5)がスライド溝(6)の他方の端部で保持されることを特徴とする車内ビジョンの筐体。 - モニター(21)及び付帯機器が実装されて車両に固定される背面板(1)と、モニター(21)が露出した状態で付帯機器を覆うように背面板(1)に取り付けられるカバー(2)とから成る車内ビジョンの筐体において、
前記カバー(2)は、FRP製であって、付帯機器に臨む部分に排気口(13)が設けられていることを特徴とする車内ビジョンの筐体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016045377A JP2017159765A (ja) | 2016-03-09 | 2016-03-09 | 車内ビジョンの筐体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016045377A JP2017159765A (ja) | 2016-03-09 | 2016-03-09 | 車内ビジョンの筐体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017159765A true JP2017159765A (ja) | 2017-09-14 |
Family
ID=59853422
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016045377A Pending JP2017159765A (ja) | 2016-03-09 | 2016-03-09 | 車内ビジョンの筐体 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2017159765A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110696861A (zh) * | 2019-09-18 | 2020-01-17 | 中车南京浦镇车辆有限公司 | 一种地铁车辆扶手 |
JP2020106573A (ja) * | 2018-12-26 | 2020-07-09 | 六浦工業株式会社 | 車内情報表示装置の筐体構造 |
-
2016
- 2016-03-09 JP JP2016045377A patent/JP2017159765A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020106573A (ja) * | 2018-12-26 | 2020-07-09 | 六浦工業株式会社 | 車内情報表示装置の筐体構造 |
JP7109081B2 (ja) | 2018-12-26 | 2022-07-29 | 六浦工業株式会社 | 車内情報表示装置の正面板構造 |
CN110696861A (zh) * | 2019-09-18 | 2020-01-17 | 中车南京浦镇车辆有限公司 | 一种地铁车辆扶手 |
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