JP2017159510A - 化粧シート及び化粧板 - Google Patents

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【課題】密着強度の低下を抑制しつつ、パール柄層による意匠性の向上効果を増大可能な化粧シートを提供する。【解決手段】化粧シート100は、基材層1の上に、複数種類のパール顔料を使用したパール柄層3、透明樹脂層6、及び表面保護層7、8、9がこの順に積層されている。パール柄層3は、第1パール顔料及びメジウムを含む第1パール柄層3Aと、第2パール顔料及びメジウムを含む第2パール柄層3Bとが積層されている。第1パール顔料は、マイカ、酸化チタン及び酸化スズを含む。第2パール顔料は、マイカ、酸化チタン及び酸化鉄を含む。ポーシェル版を用いて形成された第1パール柄層3Aの網点の面積の比率は0%より大きく30%以下である。ヘリオ版を用いて形成された第2パール柄層3Bの網点の面積の比率は0%より大きく60%以下である。【選択図】図1

Description

本発明は、化粧シート及び化粧板に関する。
従来、化粧シートとしては、例えば、特許文献1に記載の技術がある。この特許文献11に記載の技術では、見る角度や光の加減によって見た目の変化が生じる意匠性を付与するため、化粧シートに対し、パール顔料を使用したパール柄層を設けている。ここで、パール顔料を複数種類使用することで、さらに意匠性を向上させることも考えられる。
特開2014−148058号公報
しかしながら、単純にパール柄層を構成するインキ(メジウム)に複数種類のパール顔料を添加すると、複数種類のパール顔料の混ざり具合等によっては、密着強度(剥離強度)が低下する可能性がある。そのため、パール柄層で構成される柄等が制約される可能性がある。
本発明は、上記の点に着目したもので、密着強度の低下を抑制しつつ、パール柄層による意匠性の向上効果を増大可能な化粧シート及び化粧板を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る化粧シートは、基材層の上に、複数種類のパール顔料を使用したパール柄層、透明樹脂層、及び表面保護層がこの順に積層されてなり、パール柄層は、第1パール顔料及びメジウムを含む第1パール柄層と、第2パール顔料及びメジウムを含む第2パール柄層とが積層されてなり、第1パール顔料は、マイカ、酸化チタン及び酸化スズを含み、第2パール顔料は、マイカ、酸化チタン及び酸化鉄を含み、ポーシェル版を用いて形成された第1パール柄層の網点の面積の比率は0%より大きく30%以下であり、ヘリオ版を用いて形成された第2パール柄層の網点の面積の比率は0%より大きく60%以下であることを特徴とする化粧シートとする。
本発明の一態様によれば、第1パール柄層の網点の面積と第2パール柄層の網点の面積とを調整したため、第1パール柄層や第2パール柄層の凝集破壊を抑制でき、密着強度の低下を抑制できる。
本発明の一実施形態に係る化粧シート及び化粧板を表す模式的断面図である。 ポーシェル版及びヘリオ版の断面説明図である。(a)はポーシェル版の模式的断面図である。(b)はヘリオ版の模式的断面図である。 網点の面積の説明図である。 変形例に係る化粧シート及び化粧板を表す模式的断面図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。
ここで、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なる。また、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための構成を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造等が下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
<化粧シート100>
図1に示すように、本実施形態に係る化粧シート100は、基材層1の一方の面(表面)に、ベタ層2、パール柄層3、アンカーコート層4、透明樹脂層6、及び表面保護層7、8、9がこの順に積層されている。また、基材層1の他方の面(裏面)に、裏面プライマー層10が形成されている。
<化粧板110>
また、本実施形態に係る化粧シート100の裏面プライマー層10側の面が接着剤層21を介して基材20の一方の面に貼り付けられる(形成される)ことにより、本実施形態に係る化粧板110が形成される。すなわち、本実施形態に係る化粧板110は、基材20上に、接着剤層21、裏面プライマー層10、基材層1、ベタ層2、パール柄層3、アンカーコート層4、透明樹脂層6、及び表面保護層7、8、9がこの順に積層されている。
<基材層1>
基材層1は、樹脂フィルムから構成される。樹脂フィルムとしては、例えば、着色ポリプロピレン樹脂を使用できる。基材層1の厚さは、例えば、30μm以上200μm以下とする。
<ベタ層2>
ベタ層2は、基材層1とパール柄層3との接着性を向上するための層である。ベタ層2としては、例えば、二液ウレタン樹脂と塩酢ビ樹脂とを混合した樹脂を使用できる。樹脂には、着色のために有機顔料が添加されている。ベタ層2は、例えば、基材層1の上にベタ層2構成用の樹脂を塗工して形成する。乾燥後の塗布量は、例えば、2g/mとする。なお、ベタ層2は絵柄層としても良い。
<パール柄層3>
パール柄層3は、複数種類のパール顔料を用いて形成される。具体的には、パール柄層3は、第1パール顔料及びメジウムを含む第1パール柄層3Aと、第2パール顔料及びメジウムを含む第2パール柄層3Bとが積層されている。
第1パール顔料は、マイカ、酸化チタン及び酸化スズを含む銀色のパール顔料である。
第1パール顔料に占めるマイカの比率は、例えば、60.0以上62.0以下とする。
第1パール顔料に占める酸化チタンの比率は、例えば、37.5以上39.5以下とする。
第1パール顔料に占める酸化スズの比率は、例えば、0.5以上2.0以下とする。
また、第2パール顔料は、マイカ、酸化チタン及び酸化鉄を含む金色のパール顔料である。
第2パール顔料に占めるマイカの比率は、例えば、44.0以上46.0以下とする。
第2パール顔料に占める酸化チタンの比率は、例えば、46以上47.0以下とする。
第2パール顔料に占める酸化鉄の比率は、例えば、9.0以上9.5以下とする。
これにより、第1パール柄層3Aで構成される柄、つまり第1パール顔料(銀色のパール顔料)の柄と、第2パール柄層3Bで構成される柄、つまり第2パール顔料(金色のパール顔料)の柄とを合成でき、パール柄層3による意匠性の向上効果を増大することができる。
本実施形態では、第1パール柄層3Aがベタ層2側に位置し、第2パール柄層3Bがアンカーコート層4側に位置している。第2パール柄層3Bと第1パール柄層3Aとのそれぞれは、メジウムにパール顔料を含有してなる塗工液(インキ)を印刷で塗工して形成される。
また、第1パール柄層3A及び第2パール柄層3Bのパール顔料(第1パール顔料及び第2パール顔料)の粒径は、1μm以上100μm以下、好ましくは5μm以上50μm以下の範囲に設定する。第1パール柄層3A及び第2パール柄層3Bそれぞれの厚さは、例えば、5μm以上50μm以下とする。
また、メジウムとしては、例えば、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、アクリルポリオール樹脂等を使用できる。また、必要に応じて、イソシアネート系の硬化剤、シリコンオイル等の滑剤やワックス等の耐摩強化剤を1%以上5%以下添加しても良い。
ここで、第1パール柄層3Aは、メジウム100質量部に対して、第1パール顔料を0質量部より大きく33質量部以下含み、第2パール柄層3Bは、メジウム100質量部に対して、第2パール顔料を0質量部より大きく33質量部以下含むようにする。
これにより、第1パール柄層3Aや第2パール柄層3Bの凝集破壊を抑制でき、密着強度(剥離強度)を向上できる。
更に、第1パール柄層3Aは、図2(a)に示すようなポーシェル版を用いて形成される。当該ポーシェル版を用いて形成された第1パール柄層3Aの網点の面積の比率は0%より大きく30%以下である。第2パール柄層3Bは、図2(b)に示すようなヘリオ版を用いて形成される。当該ヘリオ版を用いて形成された第2パール柄層3Bの網点の面積の比率は0%より大きく60%以下である。なお、網点の面積は、図3に示すように、網点が存在する面の総面積に占めるインキ有の部分の面積である。
<アンカーコート層4>
アンカーコート層4は、パール柄層3と透明樹脂層6との接着性を向上させるための層である。アンカーコート層4としては、例えば、二液ウレタン樹脂を使用できる。アンカーコート層4は、例えば、パール柄層3(第2パール柄層3B)の上にアンカーコート層4用の二液ウレタン樹脂を塗工して形成する。乾燥後の塗布量は1.2g/mとする。
<接着剤層5>
接着剤層5は、透明な接着剤からなる層である。透明な接着剤としては、例えば、酸変性ポリプロピレン樹脂を使用できる。接着剤層5の厚さは、例えば、12μmとする。
<透明樹脂層6>
透明樹脂層6は、パール柄層3で構成される柄が透けて見える、透明な樹脂からなる層である。透明な樹脂としては、例えば、熱可塑性樹脂を使用できる。例えば、ポリオレフィン(PP)樹脂がある。透明樹脂層6の厚さは、例えば、68μmとする。
<表面保護層7、8、9>
表面保護層7、8、9は、透明樹脂層6やパール柄層3等を保護するために化粧シート100の表層に設けられる透明な樹脂層である。表面保護層7(以下、「第1表面保護層7」とも呼ぶ)は、透明樹脂層6側に位置し、表面保護層9(以下、「第3表面保護層9」とも呼ぶ)は、表層側に位置し、表面保護層8(以下、「第2表面保護層8」とも呼ぶ)は、第1表面保護層7と第3表面保護層9との間に位置している。ここで、第1表面保護層7はアンカー層として機能し、第2表面保護層8はプライマー層として機能する。
第1表面保護層7と第2表面保護層8とのそれぞれは、例えば、二液ウレタン樹脂を使用できる。乾燥後の塗布量は、3g/mとする。また、第3表面保護層9としては、例えば、紫外線硬化型樹脂を使用できる。乾燥後の塗布量は、例えば、6g/mとする。
<裏面プライマー層10>
裏面プライマー層10は、基材層1と基材20との接着性を向上させるためのアンカー層である。裏面プライマー層10としては、例えば、二液ウレタン樹脂を使用できる。
<接着剤層21>
接着剤層21は、接着剤からなる層である。接着剤としては、例えば、水性ビニルウレタン樹脂を使用できる。乾燥後の塗布量は、例えば、6g/mとする。
<基材20>
基材20としては、例えば、合板、MDF(中密度繊維板)、パーティクルボード層、金属板、無機質系基材を使用できる。基材20の厚さは、例えば、5mmとする。
<本実施形態の効果>
本実施形態に係る発明は、以下の効果を奏する。
(1)本実施形態に係る化粧シート100は、基材層1の上に、複数種類のパール顔料を使用したパール柄層3、透明樹脂層6及び表面保護層7、8、9がこの順に積層されている。そして、パール柄層3は、第1パール顔料及びメジウムを含む第1パール柄層3Aと、第2パール顔料及びメジウムを含む第2パール柄層3Bとが積層されている。第1パール顔料は、マイカ、酸化チタン及び酸化スズを含む。第2パール顔料は、マイカ、酸化チタン及び酸化鉄を含む。また、ポーシェル版を用いて形成された第1パール柄層3Aの網点の面積の比率は0%より大きく30%以下である。ヘリオ版を用いて形成された第2パール柄層3Bの網点の面積の比率は0%より大きく60%以下である。
このような構成により、第1パール柄層3Aの網点の面積と第2パール柄層3Bの網点の面積とを調整したため、第1パール柄層3Aや第2パール柄層3Bの凝集破壊を抑制でき、密着強度の低下を抑制できる。
(2)また、本実施形態に係る化粧シート100は、第1パール柄層3Aで構成される柄と第2パール柄層3Bで構成される柄とが重ならないようにする。
このような構成により、第1パール柄層3Aと第2パール柄層3Bとを重ならないに積層したため、パール柄層による意匠性の向上効果を増大できる。
(3)本実施形態に係る化粧板110は、基材20と、その基材20の一方の面に形成された化粧シート100とを有する。
このような構成により、意匠性が高く、密着強度が高い化粧板110を提供できる。
(変形例)
(1)なお、本実施形態では、パール柄層3において、第1パール柄層3Aがベタ層2側に位置し、第2パール柄層3Bがアンカーコート層4側に位置する例を示したが、他の構成を採用することもできる。例えば、第2パール柄層3Bがベタ層2側に位置し、第1パール柄層3Aがアンカーコート層4側に位置する構成としても良い。
(2)また、本実施形態では、ベタ層2上にパール柄層3を形成する例を示したが、他の構成を採用することもできる。例えば、図4に示すように、ベタ層2を省略しても良い。
以下に、本実施形態の実施例及び比較例を示す。なお、本実施形態は下記の実施例に限定されるものではない。
(実施例1:ベタ層2有り)
実施例1では、着色ポリプロピレン樹脂を用いて基材層1を形成した。基材層1の厚さは70μmとした。
続いて、基材層1の一方の面に、二液ウレタン樹脂と塩酢ビ樹脂とを混合した樹脂に有機顔料を添加した塗工液を塗工してベタ層2を形成した。乾燥後の塗布量は2g/mとした。
続いて、ベタ層2上に、メジウムを主成分とする透明な樹脂に、マイカ、酸化チタン及び酸化スズを含む第1パール顔料を含む塗工液を塗工して第1パール柄層3A(ポーシェル版150線/25.4mm、版深36μm、スクリーン無し通称白黒版)を形成した。第1パール顔料としては、日本光研工業(株)のMF100RNを使用した。第1パール顔料の粒径は、5μm以上30μm以下とした。また、ポーシェル版を用いて形成された第1パール柄層3Aの網点の面積の比率は30%とした。
続いて、第1パール柄層3A上に、メジウムを主成分とする透明な樹脂に、マイカ、酸化チタン及び酸化鉄を含む第2パール顔料を含む塗工液を塗工して第2パール柄層3B(ヘリオ版120線/25.4mm、スケール領域20%から90%)を形成した。なお、スケール領域は、網点無しを0%とし、全面ベタを100%とする。第2パール顔料としては、日本光研工業(株)のMC302を使用した。第2パール顔料の粒径は、5μm以上30μm以下とした。また、ヘリオ版を用いて形成された第2パール柄層3Bの網点の面積の比率は60%とした。
このように、ベタ層2上に、第1パール柄層3Aと、第2パール柄層3Bとをこの順に積層することにより、パール柄層3を形成した。
続いて、パール柄層3上に、二液ウレタン樹脂を塗工してアンカーコート層4を形成した。乾燥後の塗布量は1.2g/mとした。
続いて、アンカーコート層4上に、酸変性ポリプリピレン樹脂を用いて接着剤層5を形成した。接着剤層5の厚さは、12μmとした。
続いて、接着剤層5上に、ポリオレフィン(PP)樹脂を用いて透明樹脂層6を形成した。透明樹脂層6の厚さは、68μmとした。
続いて、透明樹脂層6の上に、二液ウレタン樹脂を塗工して第1表面保護層7を形成した。乾燥後の塗布量は、3g/mとした。
続いて、第1表面保護層7の上に、二液ウレタン樹脂を塗工して第2表面保護層8を形成した。乾燥後の塗布量は、3g/mとした。
続いて、第2表面保護層8の上に、紫外線硬化型樹脂を塗工して第3表面保護層9を形成した。乾燥後の塗布量は、6g/mとした。
また、基材層1の他方の面、つまり、ベタ層2と反対側の面に、二液ポリエステルポリオールとセルロース樹脂とを配合した塗工液を塗工して裏面プライマー層10を形成した。乾燥後の塗布量は、1.2g/mとした。
このように、基材層1の一方の面に、ベタ層2、パール柄層3、アンカーコート層4、透明樹脂層6、及び表面保護層7、8、9をこの順に積層し、基材層1の他方の面に、裏面プライマー層10を形成することで、化粧シート100を形成した。
続いて、裏面プライマー層10の上に、水性ビニルウレタン樹脂を塗工して接着剤層21を形成した。乾燥後の塗布量は、6g/mとした。続いて、接着剤層21を介して、化粧シート100に基材20を貼り付けた。これにより、化粧板110を形成した。
(実施例2:ベタ層2無し)
実施例2では、ベタ層2を省略した。それ以外は実施例1と同様の構成とした。
(比較例1:ベタ層2有り)
比較例1では、ポーシェル版を用いて形成された第1パール柄層3Aの網点の面積の比率は40%とした。また、ヘリオ版を用いて形成された第2パール柄層3Bの網点の面積の比率は70%とした。それ以外は実施例1と同様の構成とした。
(評価判定)
以上の実施例1、実施例2及び比較例1の化粧板110について、次の評価を実施した。
[密着強度]
化粧シート100の端部を1インチ巾(幅)で人為的に基材20から剥離し、常温で引張試験機により引張荷重を加えて、剥離時の荷重を測定した。引張速度は50mm/分とした。そして、剥離時の荷重が19.6N/インチ以上のものを、合格とした。
[意匠外観]
被験者10名に目視にて化粧板110の表面を確認してもらい、意匠性について、奥行き感があり意匠性が高いと感じた場合には「良い」、それ以外の場合には「悪い」として評価し、最も多かった評価を採用した。
(評価結果)
上記評価の結果を、下記の表1に示す。
Figure 2017159510
表1から、実施例1(ベタ層2あり)の化粧板110では、剥離時の荷重が24.0N/インチとなり、密着強度が合格となることが確認できた。
また、実施例2(ベタ層2なし)の化粧板110でも、剥離時の荷重が22.0N/インチとなり、密着強度が合格となることが確認できた。
しかし、比較例1の化粧シートでは、剥離時の荷重が17.9N/インチとなり、密着強度が不合格となることが確認できた。
これにより、第1パール柄層3Aがメジウム100質量部に対して第1パール顔料を0質量部より大きく33質量部以下含んでおり、第2パール柄層3Bがメジウム100質量部に対して第2パール顔料を0質量部より大きく33質量部以下含んでいる化粧板110でも、ポーシェル版を用いて形成された第1パール柄層3Aの網点の面積の比率が0%より大きく30%以下であり、ヘリオ版を用いて形成された第2パール柄層3Bの網点の面積の比率が0%より大きく60%以下である場合には、剥離時の荷重が19.6N/インチ以上となり、密着強度が合格となることが確認できた。
それゆえ、上記実施例1及び実施例2に記載の化粧板110を作成すれば、適切な密着強度を有する化粧板110を提供できることがわかった。また、上記実施例1、2に記載の化粧板110の他にも、上記実施形態に記載の材料等を有する種々の化粧板110についても同様の効果を確認できた。
以上、特定の実施形態を参照して本発明を説明したが、これらの説明によって発明を限定することを意図するものではない。本発明の説明を参照することにより、当業者には、開示された実施形態の種々の変形例とともに本発明の別の実施形態も明らかである。したがって、特許請求の範囲は、本発明の範囲及び要旨に含まれるこれらの変形例又は実施形態も網羅すると解すべきである。
100…化粧シート
110…化粧板
1…基材層
2…ベタ層
3…パール柄層
3A…第1パール柄層(ポーシェル版)
3B…第2パール柄層(ヘリオ版)
4…アンカーコート層
5…接着剤層
6…透明樹脂層
7、8、9…表面保護層
10…裏面プライマー層
20…基材
21…接着剤層

Claims (3)

  1. 基材層の上に、複数種類のパール顔料を使用したパール柄層、透明樹脂層、及び表面保護層がこの順に積層されてなり、
    前記パール柄層は、第1パール顔料及びメジウムを含む第1パール柄層と、第2パール顔料及びメジウムを含む第2パール柄層とが積層されてなり、
    前記第1パール顔料は、マイカ、酸化チタン及び酸化スズを含み、
    前記第2パール顔料は、マイカ、酸化チタン及び酸化鉄を含み、
    ポーシェル版を用いて形成された前記第1パール柄層の網点の面積の比率は0%より大きく30%以下であり、
    ヘリオ版を用いて形成された前記第2パール柄層の網点の面積の比率は0%より大きく60%以下であることを特徴とする化粧シート。
  2. 前記第1パール柄層で構成される柄と前記第2パール柄層で構成される柄とが重ならないことを特徴とする請求項1に記載の化粧シート。
  3. 基材と、
    前記基材の一方の面に形成された請求項1又は2に記載の化粧シートと、
    を有することを特徴とする化粧板。
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