JP2017159431A - 電動工具 - Google Patents

電動工具 Download PDF

Info

Publication number
JP2017159431A
JP2017159431A JP2016048210A JP2016048210A JP2017159431A JP 2017159431 A JP2017159431 A JP 2017159431A JP 2016048210 A JP2016048210 A JP 2016048210A JP 2016048210 A JP2016048210 A JP 2016048210A JP 2017159431 A JP2017159431 A JP 2017159431A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electric
tool
cooling fan
main body
vibration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016048210A
Other languages
English (en)
Inventor
治樹 手島
Haruki Tejima
治樹 手島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Makita Corp
Original Assignee
Makita Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Makita Corp filed Critical Makita Corp
Priority to JP2016048210A priority Critical patent/JP2017159431A/ja
Publication of JP2017159431A publication Critical patent/JP2017159431A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Portable Power Tools In General (AREA)

Abstract

【課題】例えば、インパクトドライバと称されるねじ締め機等の電動工具では、使用者が把持するグリップ部が設けられている。グリップ部内部は、起動用のスイッチの他、電気配線が配線されるが工具本体部に比して比較的大きな空きスペースが存在する。本発明は、この空きスペースを利用して電動工具の操作性、作業性を高めることを目的とする。【解決手段】グリップ部50内部の空きスペースSに、工具本体部10で発生する振動とは逆位相の振動を発生させる振動発生器71を収容して、全体として振動を抑制する。振動発生器71に代えて、冷却ファン、発信器(GPS)、ICタグ等の各種の電材部品70を収容して当該電動工具1の機能を高めることができる。【選択図】図1

Description

この発明は、例えばねじ締め作業に用いるねじ締め機等の電動工具に関する。
下記の特許文献1には、例えば建築現場等で用いる手持ち式のねじ締め機に関する技術が開示されている。この種の電動工具は、駆動源としての電動モータを内装した工具本体部と、使用者が把持するグリップ部と、グリップ部の先端部に設けられた電源部を備えている。グリップ部は、工具本体部の側部から側方へ突き出す状態に設けられている。電源部は、工具本体部に電源を供給する部位で、電源を交流電源とする場合には商用の100V交流電源を供給するための電源コードが接続される。電源を直流電源とする場合には、電源部に例えば14.4Vのリチウムイオンバッテリが取り付けられる。電源部の電力は、グリップ部内を配線した電源線により工具本体部に供給される。グリップ部には、使用者が把持した手の指先で引き操作するトリガ形式のスイッチレバーと、このスイッチレバーの引き操作によりオンするスイッチが組み込まれている。スイッチレバーのオン操作によりこのスイッチがオンすると電動モータが起動してねじ締め作業を行うことができる。
特開2012−239380号公報
使用者が把持するグリップ部は、その把持性を確保する必要上、適切な長さと太さで設けられる。一方、このグリップ部内は、上記したように電源線が配線されるほか、スイッチレバーとスイッチが組み込まれる他は、工具本体部のような機構部品等は組み込まれていないため、比較的大きな空きスペースが存在している。
本発明は、係るグリップ部の内部には、例えば工具本体部に比して比較的大きな空きスペースが存在することに着目してなされたもので、係る空きスペースを有効活用して電動工具の操作性や作業性等を高めることを目的とする。
上記の課題は、以下の各発明により解決される。第1の発明は、駆動源としての電動モータを内装した工具本体部と、工具本体部から延びるグリップ部を備えた電動工具である。第1の発明では、グリップ部には、使用者により操作されるスイッチと、スイッチの電気信号を送信するための信号線と工具本体部に電源を供給するための電源線を含む電気配線とが収容されている。第1の発明では、スイッチと電気配線に加えて、工具本体部の機能とは独立した付随的機能を有する電材部品を当該グリップ部の内部空間に収容した構成を備えている。
第1の発明によれば、スイッチと電気配線に加えて、付随的機能を有する電材部品が収容されることによりグリップ部の内部空間が有効活用されるとともに、当該電材部品の独立した付随的機能により電動工具の操作性や作業性を高めることができる。この明細書において、「付随的機能」とは、工具本体部の本来の機能に付随する機能であって、当該付随的機能を省略したとしても、工具本体部の本来の機能を発揮させることができる付加的な機能と定義して用いる。
第2の発明は、第1の発明において、電材部品として、工具本体部で発生する振動とは逆位相の振動を発生させる振動発生器を収容した電動工具である。
第2の発明によれば、振動発生器が内装されることによりグリップ部の内部空間が有効活用される。この振動発生器によれば、工具本体部で発生する振動が、当該振動発生器が発生する逆位相の振動により打ち消されて当該電動工具の振動を抑制することができ、ひいては当該電動工具の操作性及び作業性を高めることができる。
第3の発明は、第2の発明において、振動発生器は、電動モータとは別に独自の駆動源を有する構成とした電動工具である。
第3の発明によれば、振動発生器が工具本体部の電動モータとは独立して作動する。これにより、振動発生器が発生する逆位相の振動により、例えば当該電動工具の動作状態あるいは電源の電力供給状態等の情報を報知する報知手段として付随的に機能させることができる。
第4の発明は、第3の発明において、振動発生器は、独自の駆動源により回転する重りを有する構成とした電動工具である。
第4の発明によれば、振動発生器は、独自の駆動源により重りを回転させて工具本体部の振動とは逆位相の振動を発生させるカウンタウエイトとして付随的に機能させることができる。
第5の発明は、第1の発明において、電材部品としてファンを収容した電動工具である。
第5の発明によれば、ファンが内装されることによりグリップ部の内部空間が有効活用される。
第6の発明は、第5の発明において、工具本体部に電動モータを冷却するための第1冷却ファンを備えており、第1冷却ファンとは別に電材部品として第2冷却ファンを収容した電動工具である。
第6の発明によれば、第2冷却ファンによりグリップ部の内部空間が有効活用される。第2冷却ファンによりグリップ部の内部空間及び当該内部空間に配置した電材部品等の冷却がなされる。
第7の発明は、第6の発明において、第2冷却ファンは、第1冷却ファンとは独立して動作する構成とした電動工具である。
第7の発明によれば、電動モータの停止状態において、第2冷却ファンを回転させることにより独自の冷却機能(付随的機能)を持たせることができる。逆に、電動モータの起動時に第2冷却ファンを停止させることにより、当該電動工具の振動を抑制し、また電力消費を低減することができる。
第8の発明は、第1の発明において、電材部品として、盗難防止用の発信器を収容した電動工具である。
第8の発明によれば、盗難防止用の発信器が収容されることによりグリップ部の内部空間が有効活用される。盗難防止用の発信器として、GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)を用いることができる。電材部品としての発信器(GPS)により当該電動工具の位置を容易に特定することができる。これにより当該電動工具の盗難を未然に防止することができ、盗難後に当該電動工具を容易に発見することができる。
第9の発明は、第1の発明において、電材部品として、専用の読み取り器で読み取り可能な情報を記憶するためのICタグを収容した電動工具である。
第9の発明によれば、ICタグが収容されることによりグリップ部の内部空間が有効活用される。ICタグには、当該電動工具の仕様、使用履歴、修理履歴等の固体情報に加えて、使用者の個人情報等の各種の情報を記憶しておくことができる。
本発明の第1実施形態に係る電動工具の全体側面図である。本図は、半割り構造のハウジングの片側を取り外して内部構造が見える状態で示されている。 図1中(II)部の拡大図である。 図2中(III)-(III)線断面矢視図である。 本発明の第2実施形態に係る電動工具の全体側面図である。本図は、半割り構造のハウジングの片側を取り外して内部構造が見える状態で示されている。 図4中(V)部の拡大図である。 図5中(VI)-(VI)線断面矢視図である。 本発明の第3実施形態に係る電動工具の全体側面図である。本図は、半割り構造のハウジングの片側を取り外して内部構造が見える状態で示されている。 図7中(VIII)部拡大図である。 図8中(IX)-(IX)線断面矢視図である。 本発明の第4実施形態に係る電動工具の全体側面図である。本図は、半割り構造のハウジングの片側を取り外して内部構造が見える状態で示されている。 図10中(XI)部拡大図である。 図11中(XII)-(XII)線断面矢視図である。
次に、本発明の実施形態を図1〜図12に基づいて説明する。図1は第1実施形態に係る電動工具1を示し、図4は第2実施形態に係る電動工具2を示し、図7は第3実施形態に係る電動工具3を示し、図10は第4実施形態に係る電動工具4をそれぞれ示している。各実施形態では、電動工具1〜4の一例として、いわゆるインパクト式のねじ締め機(インパクトドライバ)が示されている。各実施形態の電動工具1〜4の基本的な構成は同じであるので、第1実施形態についてのみ説明し、第2〜第4実施形態について変更を要しない部材及び構成については同位の符号を用いてその説明を省略する。また、電動工具1〜4の前後方向については、出力側(先端工具側)を前側とし、使用者から見て手前側を後ろ側とする。また、左右方向についてはグリップ部を把持した使用者を基準にして用いる。
第1実施形態の電動工具1は、工具本体部10と、工具本体部10の下面から下方へ突き出す状態に設けられたグリップ部50を備えている。使用者は主としてこのグリップ部50を片手で把持して当該電工具1を用いることができる。グリップ部50の詳細については後述する。
工具本体部10は、概ね円筒形の本体部ハウジング11を備えている。本体部ハウジング11の前部には、インパクトケース12が結合されている。本体部ハウジング11の後面側は、後部ケース13により閉塞されている。
工具本体部10には、その後ろ側から順番に電動モータ20、遊星歯車機構30、駆動軸31、回転打撃機構32、及びアンビル33が同軸に収納されている。電動モータ20の回転出力が遊星歯車機構30で減速された後、回転打撃機構32を経てアンビル33に伝達される。駆動軸31は、遊星歯車機構30のキャリア(出力側)に一体かつ同軸に設けられている。
回転打撃機構32は、駆動軸31の回転をアンビル33に対する回転打撃動作に変換する機能を有するもので、駆動軸31に対して同軸で回転可能かつ軸方向移動可能に支持されたハンマー32aと、このハンマー32aを先端側に付勢する圧縮ばね32bと、ハンマー32aの軸方向移動と回転動作を規制する鋼球32cを備えている。
アンビル33は、駆動軸31の先端に同軸で相対回転可能に支持されている。アンビル33には、出力軸36が同軸かつ一体に設けられている。出力軸36は、軸受34を介してインパクトケース12に対して軸回りに回転自在に支持されている。
ねじ締め開始後、ねじ締め負荷が小さい段階では、アンビル33は回転打撃機構32を介して駆動軸31と一体でねじ締め方向へ回転する。ねじ締めが進行してねじ締め負荷が駆動軸31に伝達される回転力に勝ると、ハンマー32aが圧縮バネ32bに抗して駆動軸31に対して相対回転しつつ軸方向に後退する。ハンマー32aが圧縮ばね32bに抗して後退するとアンビル33に対する係合状態が外れる。このため、ハンマー32aが圧縮ばね32bの付勢力によって前進しつつ回転してアンビル33をねじ締め方向に打撃する。インパクトケース12の前部から突き出された出力軸36の先端部には、ドライバビットやソケットビット等の先端工具40を装着するための工具保持部35が設けられている。
電動モータ20はDCブラシレスモータで、本体部ハウジング11の内側に固定された固定子21と、固定子21の内周側にモータ軸24を介して回転自在に支持された回転子22を備えている。モータ軸24は、前後二つの軸受25,26を介してその軸線周りに回転自在に支持されている。前側の軸受25は、本体部ハウジング11内を前後に区画する中間区画壁27に保持されている。この中間区画壁27によって当該本体部ハウジング11内が電動モータ20側(後ろ側)と回転打撃機構32側(前側)に区画されている。後ろ側の軸受26は、後部ケース13の内面側に保持されている。後ろ側の軸受26と回転子22との間においてモータ軸24上には冷却ファン28が取り付けられている。冷却ファン28にはいわゆる遠心ファンが用いられている。固定子21の前側には、回転子22の回転位置を検出するための磁気センサを有するセンサ基板23が配置されている。センサ基板23は概ね円板形を有しており、固定子21の前端面に対向する状態で配置されている。
工具本体部10の前部には、暗所等での作業の便宜を図るための照明具14が装備されている。照明具14には、LED(発光ダイオード)が用いられている。照明具14は透明カバー14aで覆われている。
工具本体部10の下面側であってグリップ部50の基部には、出力軸36の回転方向を切り換えるための切り替えスイッチ15が配置されている。この切り替えスイッチ15を左右に切り換えることにより、出力軸36をねじ締め方向またはねじ緩め方向に回転させることができる。
グリップ部50は、使用者が当該電動工具1を使用する際に把持する部分であり、その前面上部には使用者が指先で引き操作するトリガ形式のスイッチレバー51が設けられている。このスイッチレバー51を引き操作するとグリップ部50内に収容したスイッチ52がオンして駆動源としての電動モータ20が起動する。
グリップ部50の下部には、電源部60が設けられている。電源部60は、グリップ部ハウジング55の下部から前方へ張り出すほぼ平板形状の電源部ハウジング65を有している。電源部60の下面側に電源としてのバッテリパック61が取り付けられている。電源部ハウジング65内には、平板形状のコントローラ62が張り出し方向(前後方向)に沿って収容されている。このコントローラ62は、モータ制御回路や電源回路等を含む制御基板62aを矩形底浅のケース62bに収容した構成を備えている。制御基板62aの上面にはコンデンサ62cが搭載されている。制御基板62aは樹脂モールドされて絶縁された状態でケース62bに収容されている。
コントローラ62の下面側には、バッテリパック61を電気的に接続するための正負の接続端子が装備されている。正負の接続端子に結線された2本の電源線(電気配線C)は、上方へ引き出されてグリップ部50内を配線されており、最終的に電動モータ20のセンサ基板23に結線されている。センサ基板23の下部は、固定子21よりも外周側へ張り出しており、この張り出し部分に2本の電源線が結線されている。
電源部60の下面に対してバッテリパック61を前側から後ろ側へスライドさせることにより当該バッテリパック61を電源部60に取り付けることができる。バッテリパック61は、例えば出力電圧14.4V仕様のリチウムイオンバッテリで、取り外して別途用意した充電器で充電することにより繰り返し使用することができる。
電源部ハウジング65の上面には、バッテリパック61の残容量や工具本体部10の動作状態を表示するための表示部63が設けられている。この表示部63には、各種表示の他、照明具14のオンオフ状態を切り換える照明スイッチや動作モードを切り換えるためのモード切替スイッチが配置されており、操作パネルとしても機能する。
電源部ハウジング65の後部には、ループ形のハンドストラップ64が取り付けられている。ハンドストラップ64は、左右半割りハウジングHを相互に結合するねじ41のねじボス部を利用して取り付けられている。このハンドストラップ64に手首を通しておくことにより、当該電動工具1を誤って落下させてしまうことが防止される。
工具本体部10の本体部ハウジング11と、グリップ部50のグリップ部ハウジング55と、電源部60の電源部ハウジング65は、左右の半割りハウジングを相互に結合して一体化した左右半割り構造の全体ハウジングHの一部として成形されている。半割り構造の合わせ面は、電動モータ20の出力軸線(モータ軸24の軸線方向)に沿っている。全体ハウジングHの半割り構造は、合計8本のねじ41で相互に結合されている。全体ハウジングHの外面であって、本体部ハウジング11とグリップ部ハウジング55と電源部ハウジング65の各外面及び後部ケース13の外面には、主として滑り止めや衝撃吸収を目的として弾性樹脂層hが被覆されている。弾性樹脂層hは、使用者の手が当てられる範囲、落下時に衝突しやすい角部等に被覆されている。弾性樹脂層hは、全体ハウジングHよりも弾性が大きいエラストマ樹脂を素材として外面に被覆成形されている。
グリップ部50の内部には、前記スイッチ52が収容されている他、電源線や信号線等の電気配線Cが収容されている。コントローラ62から電動モータ20のセンサ基板23に配線された主電源線及び信号線、表示部63の照明スイッチから照明具14に配線された照明用電源線は、グリップ部50の内部を配線されている。また、コントローラ62からスイッチ52に配線された信号線もグリップ部50の内部を配線されている。このように、使用者が把持するために最適な長さ及び太さを有するグリップ部50の内部には、スイッチ52の他、各種の電気配線Cが配線されているが、比較的大きな空きスペースS(内部空間部)が存在している。
図2及び図3に示すようにこの空きスペースSには、電材部品70が収容されている。この電材部品70は、バッテリパック61と電気的に接続されている。つまり、以下に説明する振動発生器71、冷却ファン72、発信器73、ICタグ74にはバッテリパック61から、リード線を介して電源が供給される。第1実施形態では、電材部品70として振動発生器71が収容されている。この振動発生器71は、工具本体部10で発生する振動とは逆位相の振動を発生させる付随的機能を有している。振動発生器71には、電動モータ20とは別の駆動源により回転する重り71aを有するカウンターウエイトが用いられている。この振動発生器71は、上記別の駆動源として小型の駆動モータ71bを有している。振動発生器71は、グリップ部ハウジング55の内面に一体に設けた保持部55aに弾性的に嵌め込まれて保持されている。
振動発生器71は、主として電動モータ20の起動時に動作して一定振動数の振動を発生する。振動発生器71の動作状態はコントローラ62により適切に制御される。
以上のように構成した第1実施形態の電動工具1によれば、グリップ部50内部の空きスペースSに電材部品70として振動発生器71が収容されて、当該空きスペースSが有効に活用されている。この振動発生器71により、工具本体部10で発生する振動とは逆位相の振動が発生する。この振動発生器71により発生する逆位相の振動により、工具本体部10の振動が打ち消しあうことで、当該電動工具1の振動が低減され、これにより当該電動工具1の操作性及び作業性が高められる。第1実施形態では、電材部品70として回転する重り71aを有するカウンターウエイトを例示したが、重りを回動(回転方向に往復動)させ、あるいは並進(直線移動)させて逆位相の振動を発生させるカウンターウエイトを用いる構成としてもよい。
図4〜図6には、第2実施形態の電動工具2が示されている。第2実施形態の電動工具2は、グリップ部50の空きスペースSに収容した電材部品70が冷却ファン72である点で第1実施形態とは異なっている。冷却ファン72は、工具本体部10の冷却ファン28(第1ファン)とは別の駆動源により回転する。第2ファンとしての冷却ファン72は、小型の駆動モータ72aを駆動源として備えている。冷却ファン72は、グリップ部ハウジング55の内面に一体に設けた保持部55bに弾性的に嵌め込まれて保持されている。
冷却ファン72は、主として電動モータ20の起動時に動作してグリップ部50の内部及びその周辺に風を吹き付ける。第2実施形態では、冷却ファン72はスイッチ52に向けられている。この冷却ファン72によりスイッチ52の冷却がなされる。冷却ファン72の起動、停止等の動作状態はコントローラ62により適切に制御される。第2実施形態では、冷却ファン72は、モータ冷却用の冷却ファン28(第1冷却ファン)とは独立して動作させることができる。このため、電動モータ20の停止状態において、当該冷却ファン72を単独で動作させてグリップ部50の内部の冷却を行うことができる。逆に、電動モータ20の起動時には冷却ファン72を停止させて消費電力の節約を図ることができる。
以上のように構成した第2実施形態の電動工具2によれば、グリップ部50内部の空きスペースSに電材部品70として冷却ファン72が収容されて、当該空きスペースSが有効に活用されている。この冷却ファン72により、グリップ部50内部及びその周辺(特に、スイッチ52及びコントローラ62)が冷却されて当該電動工具2の操作性や作業性等の機能を高めることができる。グリップ部50内に温度センサを配置し、この温度センサにより検知される当該グリップ部50内の温度変化に基づいて、冷却ファン72を起動、停止させ、あるいは回転数を変更する構成としてもよい。
図7〜図9には、第3実施形態の電動工具3が示されている。第3実施形態の電動工具3は、グリップ部50の空きスペースSに収容した電材部品70が発信器73である点で第1、第2実施形態とは異なっている。第3実施形態では、発信器73としてGPS(Global Positioning System:全地球測位システム)が用いられている。この発信器73は、工具本体部10の動作状態とは独立して動作させることができる。発信器73は、グリップ部ハウジング55の内面に一体に設けた保持部55cに弾性的に嵌め込まれて保持されている。発信器73の動作状態はコントローラ62により適切に制御される。
第3実施形態の電動工具3によれば、グリップ部50内部の空きスペースSに電材部品70として発信器73が収容されて、当該空きスペースSが有効に活用されている。発信器73により当該電動工具3の位置を容易に特定することができる。これにより当該電動工具3の盗難を未然に防止することができ、盗難後に当該電動工具3を容易に発見することができる。電動工具3に盗難防止機能(付随的機能)が付与されることにより、当該電動工具3の機能を一層高めることができる。
図10〜図12には、第4実施形態の電動工具4が示されている。第4実施形態の電動工具4は、グリップ部50の空きスペースSに収容した電材部品70がICタグ74である点で第1〜第3実施形態とは異なっている。ICタグ74は、ICチップとアンテナを樹脂で被覆した電子情報記憶デバイスで、ICチップには当該電動工具4の仕様、使用履歴、修理履歴等の固体情報に加えて、使用者の個人情報等の各種の情報が記憶されている。記憶した電子情報は、専用の読み取り器(リーダー/ライター)で読み取ることができ、また書き換えることができる。ICタグ74は、グリップ部ハウジング55の内面に一体に設けた保持部55dに弾性的に嵌め込まれて保持されている。
第4実施形態の電動工具4によれば、グリップ部50内部の空きスペースSに電材部品70としてICタグ74が収容されて、当該空きスペースSが有効に活用されている。このICタグ74に修理履歴等の固体情報が記憶されることにより、当該電動工具4のメンテナンス性(付随的機能)を高めることができ、ひいてはその操作性及び作業性を高められる点で当該電動工具4の高機能化を図ることができる。
以上説明した第1〜第4実施形態では、グリップ部50内部の空きスペースSを有効活用する観点から、各種の電材部品70をグリップ部50の空きスペースSに収容した構成を例示したが、これら各種の付随的機能を有する電材部品70を配置し得る部位はグリップ部50の内部以外にも存在する。例えば、振動発生器71、発信器73、ICタグ74を工具本体部10の内部若しくは外面に取り付けることにより、それぞれ同様の付随的機能を発揮させることができる。
また、以上説明した各実施形態では、バッテリパック61を電源とする充電式の電動工具1〜4に、同じくバッテリパック61を電源とする電材部品70を収容した構成を例示したが、商用100Vの交流電源を電源とする電動工具についても、グリップ部内の空きスペースに例示した付随的機能を装備することにより同様の作用効果を得ることができる。その際は、付随的機能を装備する電材部品70の電源として、AC電源を利用することができる。
さらに、付随的機能の電源として、工具本体部10側の電源(バッテリパック61、AC電源)とは別の専用電源、例えばボタン電池等を用いる構成としてもよい。
1…電動工具(第1実施形態)
2…電動工具(第2実施形態)
3…電動工具(第3実施形態)
4…電動工具(第4実施形態)
H…全体ハウジング、h…弾性樹脂層(エラストマ樹脂層)
10…工具本体部
11…本体部ハウジング
12…インパクトケース
13…後部ケース
14…照明具、14a…透明カバー
20…電動モータ
21…固定子
22…回転子
23…センサ基板
24…モータ軸
25…軸受(前側)
26…軸受(後ろ側)
27…中間区画壁
28…冷却ファン
30…遊星歯車機構
31…駆動軸
32…回転打撃機構
32a…ハンマー、32b…圧縮ばね、32c…鋼球
33…アンビル
34…軸受
35…工具保持部
36…出力軸
40…先端工具
41…ねじ(半割りハウジング結合用)
50…グリップ部
51…スイッチレバー
52…スイッチ
55…グリップ部ハウジング
S…空きスペース
60…電源部
61…バッテリパック
62…コントローラ
62a…制御基板、62b…ケース、62c…コンデンサ
63…表示部
64…ハンドストラップ
65…電源部ハウジング
70…電材部品
71…振動発生器(第1実施形態)
71a…重り、71b…駆動モータ
72…冷却ファン(第2実施形態)
72a…駆動モータ
73…発信器(第3実施形態)
74…ICタグ

Claims (9)

  1. 駆動源としての電動モータを内装した工具本体部と、該工具本体部から延びるグリップ部を備えた電動工具であって、
    前記グリップ部には、使用者により操作されるスイッチと、該スイッチの電気信号を送信するための信号線と前記工具本体部に電源を供給するための電源線を含む電気配線と、が収容されており、
    前記スイッチと前記電気配線に加えて、前記工具本体部の機能とは独立した付随的機能を有する電材部品を当該グリップ部の内部空間に収容した電動工具。
  2. 請求項1記載の電動工具であって、前記電材部品として、前記工具本体部で発生する振動とは逆位相の振動を発生させる振動発生器を収容した電動工具。
  3. 請求項2記載の電動工具であって、前記振動発生器は、前記電動モータとは別に独自の駆動源を有する構成とした電動工具。
  4. 請求項3記載の電動工具であって、前記振動発生器は、前記独自の駆動源により変位する重りを有する構成とした電動工具。
  5. 請求項1記載の電動工具であって、前記電材部品としてファンを収容した電動工具。
  6. 請求項5記載の電動工具であって、前記工具本体部に前記電動モータを冷却するための第1冷却ファンを備えており、該第1冷却ファンとは別に前記電材部品として第2冷却ファンを収容した電動工具。
  7. 請求項6記載の電動工具であって、前記第2冷却ファンは、前記第1冷却ファンとは独立して動作する構成とした電動工具。
  8. 請求項1記載の電動工具であって、前記電材部品として、盗難防止用の発信器を収容した電動工具。
  9. 請求項1記載の電動工具であって、前記電材部品として、専用の読み取り器で読み取り可能な情報を記憶するためのICタグを収容した電動工具。
JP2016048210A 2016-03-11 2016-03-11 電動工具 Pending JP2017159431A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016048210A JP2017159431A (ja) 2016-03-11 2016-03-11 電動工具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016048210A JP2017159431A (ja) 2016-03-11 2016-03-11 電動工具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017159431A true JP2017159431A (ja) 2017-09-14

Family

ID=59853594

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016048210A Pending JP2017159431A (ja) 2016-03-11 2016-03-11 電動工具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017159431A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019077024A (ja) * 2017-10-26 2019-05-23 マックス株式会社 工具および電動工具
JP2019209460A (ja) * 2018-06-08 2019-12-12 パナソニックIpマネジメント株式会社 電動工具及び電池パック付き電動工具

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019077024A (ja) * 2017-10-26 2019-05-23 マックス株式会社 工具および電動工具
JP7119764B2 (ja) 2017-10-26 2022-08-17 マックス株式会社 工具、工具セット、電動工具および電動工具セット
JP2019209460A (ja) * 2018-06-08 2019-12-12 パナソニックIpマネジメント株式会社 電動工具及び電池パック付き電動工具
WO2019235506A1 (ja) * 2018-06-08 2019-12-12 パナソニックIpマネジメント株式会社 電動工具及び電池パック付き電動工具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11090784B2 (en) Screw-tightening power tool
US10478950B2 (en) Power tool
JP5796741B2 (ja) 電動工具
JP6400636B2 (ja) 電動工具
WO2016067997A1 (ja) 動力作業機
US20040156190A1 (en) Electrical power tools with improved visibility in darkness
JP2012139747A (ja) 電動工具
JP2007283447A (ja) 電動工具
EP2716412B1 (en) Electric power tool
CN112238411B (zh) 电动工具及旋转工具
JP5420342B2 (ja) 電動工具
JP2021045844A (ja) 電動作業機
JP2017159431A (ja) 電動工具
JP2017127916A (ja) 電動工具
JP2019000936A (ja) 回転打撃工具
JP2015009316A (ja) 電動工具
JP5709087B2 (ja) 電動工具
JP5605685B2 (ja) 電動工具
JP6417250B2 (ja) 電動工具
JP2014172118A (ja) 電動工具
JP2010000566A (ja) 電動工具
JP2013039654A (ja) 電動工具
US20230036348A1 (en) Power tool and impact driver
JP2023020813A (ja) 電動工具及びインパクトドライバ
JP2012148381A (ja) 充電式電動工具