JP2017156911A - 電子機器および電力制御プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 応答パケットの送信がなされないという誤認識を応答パケットの送信の遅れによって通信相手に与えてしまう可能性を低減することができる電子機器および電力制御プログラムを提供する。
【解決手段】 受信データに応じた処理を実行可能なメインコントローラーおよびサブコントローラーを備えるMFPは、省電力状態においてメインコントローラーへの電力の供給の一時復帰が断続的に繰り返される場合に、今回の一時復帰中の受信データに「送達確認を行わないプロトコル」のパケットが含まれるとき(S64でYES)に、今回の一時復帰中の受信データに「送達確認を行わないプロトコル」のパケットが含まれないとき(S64でNO)と比較して、今回の一時復帰の時間を延長する(S65)ことを特徴とする。
【選択図】 図7

Description

本発明は、省電力状態において特定の処理装置への電力の供給の一時的な復帰を断続的に繰り返す電子機器および電力制御プログラムに関する。
従来、受信データに応じた処理を実行可能な第1の処理装置と、第1の処理装置が対応していない受信データに応じた処理を実行可能な第2の処理装置とを備える画像形成装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に記載された画像形成装置の電力状態には、第2の処理装置によって受信データに応じた処理を実行可能な通常状態と、第2の処理装置への電力の供給を少なくとも一時的に停止させて第1の処理装置によって受信データに応じた処理を実行可能な省電力状態とが含まれる。また、特許文献1に記載された画像形成装置は、省電力状態において第2の処理装置への電力の供給の一時的な復帰が断続的に繰り返される。
特開2014−231175号公報
しかしながら、従来の画像形成装置においては、省電力状態における一時的な復帰中に「送達確認を行わないプロトコル」のパケットを受信した場合の動作が考慮されていないので、「送達確認を行わないプロトコル」のパケットを送信してきた通信相手に向けた応答パケットの送信が第2の処理装置への電力の供給の停止によって遅れることによって、応答パケットの送信がなされないという誤認識を通信相手に与えてしまう可能性がある。
そこで、本発明は、応答パケットの送信がなされないという誤認識を応答パケットの送信の遅れによって通信相手に与えてしまう可能性を低減することができる電子機器および電力制御プログラムを提供することを目的とする。
本発明の電子機器は、受信データに応じた処理を実行可能な第1の処理装置と、前記第1の処理装置が対応していない前記受信データに応じた処理を実行可能な第2の処理装置とを備える電子機器であって、前記電子機器の電力状態を制御する電力状態制御手段を備え、前記電力状態には、前記第2の処理装置によって前記受信データに応じた処理を実行可能な通常状態と、前記第2の処理装置への電力の供給を少なくとも一時的に停止させて前記第1の処理装置によって前記受信データに応じた処理を実行可能な省電力状態とが含まれ、前記電力状態制御手段は、前記省電力状態において前記第2の処理装置への電力の供給の一時的な復帰が断続的に繰り返される場合に、今回の前記一時的な復帰中の前記受信データに「送達確認を行わないプロトコル」のパケットが含まれるときに、今回の前記一時的な復帰中の前記受信データに「送達確認を行わないプロトコル」のパケットが含まれないときと比較して、今回の前記一時的な復帰の時間を延長することを特徴とする。
この構成により、本発明の電子機器は、省電力状態における今回の一時的な復帰中の受信データに「送達確認を行わないプロトコル」のパケットが含まれる場合に、省電力状態における今回の一時的な復帰の時間を延長するので、省電力状態における今回の一時的な復帰中の受信データのうち「送達確認を行わないプロトコル」のパケットに対する応答パケットの送信前に今回の一時的な復帰が終了する可能性を抑えることができる。したがって、本発明の電子機器は、「送達確認を行わないプロトコル」のパケットを送信してきた通信相手に向けた応答パケットの送信が遅れることを抑えるので、応答パケットの送信がなされないという誤認識を応答パケットの送信の遅れによって通信相手に与えてしまう可能性を低減することができる。
本発明の電子機器において、前記電力状態制御手段は、今回の前記一時的な復帰中の延長時間中の前記受信データに「送達確認を行わないプロトコル」のパケットが含まれる場合に、前記延長時間中の前記受信データに「送達確認を行わないプロトコル」のパケットが含まれない場合と比較して、今回の前記一時的な復帰の時間を更に延長しても良い。
この構成により、本発明の電子機器は、省電力状態における今回の一時的な復帰中の延長時間中の受信データに「送達確認を行わないプロトコル」のパケットが含まれる場合に、省電力状態における今回の一時的な復帰の時間を更に延長するので、省電力状態における今回の一時的な復帰中の延長時間中の受信データのうち「送達確認を行わないプロトコル」のパケットに対する応答パケットの送信前に今回の一時的な復帰が終了する可能性を抑えることができる。したがって、本発明の電子機器は、「送達確認を行わないプロトコル」のパケットを送信してきた通信相手に向けた応答パケットの送信が遅れることを抑えるので、応答パケットの送信がなされないという誤認識を応答パケットの送信の遅れによって通信相手に与えてしまう可能性を低減することができる。
本発明の電力制御プログラムは、受信データに応じた処理を実行可能な第1の処理装置と、前記第1の処理装置が対応していない前記受信データに応じた処理を実行可能な第2の処理装置とを備える電子機器によって実行され、前記電子機器の電力状態を制御する電力状態制御手段として前記電子機器を機能させ、前記電力状態には、前記第2の処理装置によって前記受信データに応じた処理を実行可能な通常状態と、前記第2の処理装置への電力の供給を少なくとも一時的に停止させて前記第1の処理装置によって前記受信データに応じた処理を実行可能な省電力状態とが含まれ、前記電力状態制御手段は、前記省電力状態において前記第2の処理装置への電力の供給の一時的な復帰が断続的に繰り返される場合に、今回の前記一時的な復帰中の前記受信データに「送達確認を行わないプロトコル」のパケットが含まれるときに、今回の前記一時的な復帰中の前記受信データに「送達確認を行わないプロトコル」のパケットが含まれないときと比較して、今回の前記一時的な復帰の時間を延長することを特徴とする。
この構成により、本発明の電力制御プログラムを実行する電子機器は、省電力状態における今回の一時的な復帰中の受信データに「送達確認を行わないプロトコル」のパケットが含まれる場合に、省電力状態における今回の一時的な復帰の時間を延長するので、省電力状態における今回の一時的な復帰中の受信データのうち「送達確認を行わないプロトコル」のパケットに対する応答パケットの送信前に今回の一時的な復帰が終了する可能性を抑えることができる。したがって、本発明の電力制御プログラムを実行する電子機器は、「送達確認を行わないプロトコル」のパケットを送信してきた通信相手に向けた応答パケットの送信が遅れることを抑えるので、応答パケットの送信がなされないという誤認識を応答パケットの送信の遅れによって通信相手に与えてしまう可能性を低減することができる。
本発明の電子機器および電力制御プログラムは、応答パケットの送信がなされないという誤認識を応答パケットの送信の遅れによって通信相手に与えてしまう可能性を低減することができる。
本発明の一実施の形態に係るMFPのブロック図である。 通常状態での図1に示すMFPのブロック図である。 省電力状態での図1に示すMFPのブロック図である。 図1に示すMFPの消費電力の時間変化の一例を示す図である。 省電力状態における図1に示すMFPの消費電力の時間変化の一例を示す図である。 一時復帰中における図1に示すタイマー処理手段の動作のフローチャートである。 一時復帰中における図1に示す電力状態制御手段の動作のフローチャートである。 (a)図7に示す動作によって延長される前の一時復帰の時間の一例を示す図である。 (b)図7に示す動作によって延長された後の一時復帰の時間の一例を示す図である。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を用いて説明する。
まず、本実施の形態に係る電子機器としてのMFP(Multifunction Peripheral)の構成について説明する。
図1は、本実施の形態に係るMFP10のブロック図である。
図1に示すように、MFP10は、種々の操作が入力されるボタンなどの入力デバイスである操作部11と、種々の情報を表示するLCD(Liquid Crystal Display)などの表示デバイスである表示部12と、原稿から画像を読み取る読取デバイスであるスキャナー13と、用紙などの記録媒体に印刷を実行する印刷デバイスであるプリンター14と、図示していない外部のファクシミリ装置と公衆電話回線などの通信回線経由でファックス通信を行うファックスデバイスであるファックス通信部15と、LAN(Local Area Network)などのネットワーク経由で外部の装置と通信を行うネットワーク通信デバイスであるPHY16と、各種の情報を記憶する半導体メモリー、HDD(Hard Disk Drive)などの不揮発性の記憶デバイスである記憶部17と、MFP10がサポートする全てのプロトコルの受信データに応じた処理を実行可能なデバイスであるメインコントローラー(MAIN Controller)18と、MFP10がサポートする全てのプロトコルのうち一部のプロトコルのみの受信データに応じた処理を実行可能なデバイスであるサブコントローラー(SUB Controller)19と、ネットワークパケットの送受信をメインコントローラー18およびサブコントローラー19の何れかに切り換えるデバイスであるスイッチャー(Switcher)20とを備えている。
記憶部17は、MFP10の電力を制御するための電力制御プログラム17aを記憶している。電力制御プログラム17aは、MFP10の製造段階でMFP10にインストールされていても良いし、SDカード、USB(Universal Serial Bus)メモリーなどの外部の記憶媒体からMFP10に追加でインストールされても良いし、ネットワーク上からMFP10に追加でインストールされても良い。
記憶部17は、PHY16による受信データ17bを複数記憶することが可能である。
記憶部17は、後述のタイマー処理の時間間隔を示すタイマー処理間隔17cをタイマー処理の種類毎に記憶することが可能である。
記憶部17は、後述の一時復帰の時間の初期値を示す一時復帰時間初期値17dと、一時復帰の時間の加算分を示す一時復帰時間加算値17eとを記憶することが可能である。一時復帰時間加算値17eは、例えば1秒である。
メインコントローラー18は、例えば、CPU(Central Processing Unit)と、プログラムおよび各種のデータを記憶しているROM(Read Only Memory)と、メインコントローラー18自身のCPUの作業領域として用いられるRAM(Random Access Memory)とを備えている。メインコントローラー18のCPUは、記憶部17またはメインコントローラー18のROMに記憶されているプログラムを実行する。
同様に、サブコントローラー19は、例えば、CPUと、プログラムおよび各種のデータを記憶しているROMと、サブコントローラー19自身のCPUの作業領域として用いられるRAMとを備えている。サブコントローラー19のCPUは、サブコントローラー19のROMに記憶されているプログラムを実行する。
メインコントローラー18は、サブコントローラー19が対応していないプロトコルの受信データに応じた処理を実行可能である。例えば、メインコントローラー18は、LPR(Line PRinter daemon protocol)やRawプロトコルなどの印刷用のプロトコルの受信データに応じてプリンター14による印刷処理を実行可能である。しかしながら、サブコントローラー19は、印刷用のプロトコルの受信データに応じてプリンター14による印刷処理を実行不可能である。すなわち、メインコントローラー18、サブコントローラー19は、それぞれ、本発明の第2の処理装置、第1の処理装置を構成している。
また、メインコントローラー18は、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)クライアントとしてのMFP10のIP(Internet Protocol)アドレスのリース期間の更新を、リース期間の終了時期が到達する前にDHCPサーバーに要求可能である。一方、サブコントローラー19は、MFP10のIPアドレスのリース期間の更新を、性能上、実行不可能である。
また、メインコントローラー18は、プリンター14におけるトナーの残量や印刷カウンターの値などのMFP10における各種の状態を通知するための電子メールとしてのレポートメールを、1分毎など、タイマー処理間隔17cによって示されている時間間隔毎に送信可能である。一方、サブコントローラー19は、レポートメールの送信を、性能上、実行不可能である。
なお、サブコントローラー19は、ARP(Address Resolution Protocol)など、ネットワーク内で高頻度に送受信されるプロトコルの受信データに応じた処理を実行可能である。
サブコントローラー19は、上述したように、メインコントローラー18と比較して実行可能な処理の種類が少ない。したがって、サブコントローラー19は、メインコントローラー18と比較して性能が低くても良い。例えば、サブコントローラー19のCPUは、メインコントローラー18のCPUと比較して処理能力が低くても良い。また、サブコントローラー19のRAMは、メインコントローラー18のRAMと比較して記憶容量が少なくても良い。メインコントローラー18の性能と比較してサブコントローラー19の性能が低い場合、サブコントローラー19によって消費される電力は、メインコントローラー18によって消費される電力と比較して少ない。
メインコントローラー18は、操作部11、表示部12、スキャナー13、プリンター14、ファックス通信部15、記憶部17、サブコントローラー19およびスイッチャー20に接続されている。また、メインコントローラー18は、スイッチャー20を介してPHY16にも接続されている。
サブコントローラー19は、操作部11、ファックス通信部15、記憶部17、メインコントローラー18およびスイッチャー20に接続されている。また、サブコントローラー19は、スイッチャー20を介してPHY16にも接続されている。
スイッチャー20は、PHY16による受信データに含まれる特定のプロトコルのパケットの数をカウントし続ける。ここで、特定のプロトコルは、SNMP(Simple Network Management Protocol)、DNS(Domain Name System)プロトコルなどのUDP(User Datagram Protocol)系のプロトコルなど、「送達確認を行わないプロトコル」であって、サブコントローラー19によって応答することができないプロトコルである。なお、特定のプロトコルには、TCP(Transmission Control Protocol)系のプロトコルなど、「送達確認を行うプロトコル」を含まない。
メインコントローラー18は、記憶部17に記憶されている電力制御プログラム17aを実行することによって、MFP10の電力状態を制御する電力状態制御手段18a、および、メインコントローラー18自身による特定の処理(以下「タイマー処理」と言う。)を時間に応じて断続的に繰り返すタイマー処理手段18bとして機能する。
ここで、タイマー処理には、上述したMFP10のIPアドレスのリース期間の更新や、上述したレポートメールの送信が含まれている。なお、タイマー処理の繰り返しの時間間隔は、MFP10の管理者によって設定されることが可能である。
図2は、通常状態でのMFP10のブロック図である。
図2において、電力の供給が停止されているデバイスは、白黒反転させて描いている。すなわち、図2において、サブコントローラー19は、電力の供給が停止されている。図2に示すMFP10の構成要素の内、サブコントローラー19以外の構成要素には、電力が供給されている。
通常状態において、スイッチャー20は、ネットワークパケットの送受信をメインコントローラー18およびサブコントローラー19のうちメインコントローラー18に切り換えている。したがって、通常状態においては、PHY16による受信データに応じた処理は、メインコントローラー18によって実行される。
上述したようにサブコントローラー19によって消費される電力がメインコントローラー18によって消費される電力と比較して少ない場合、サブコントローラー19に電力が供給されていたとしても、サブコントローラー19によって消費される電力が僅かであることが考えられる。したがって、通常状態において、サブコントローラー19に電力が供給されていても良い。なお、PHY16による受信データに応じた処理のうち、サブコントローラー19によって実行可能な処理について通常状態においてもメインコントローラー18ではなくサブコントローラー19が実行する構成である場合には、通常状態において、サブコントローラー19に電力が供給されている必要がある。また、メインコントローラー18がPHY16による受信データをサブコントローラー19を介して受け取る構成である場合にも、通常状態において、サブコントローラー19に電力が供給されている必要がある。
図3は、省電力状態でのMFP10のブロック図である。
図3において、電力の供給が停止されているデバイスは、白黒反転させて描いている。すなわち、図2に示す通常状態と比較すると、図3においては、メインコントローラー18への電力の供給が停止されており、サブコントローラー19に電力が供給されている。なお、省電力状態においては、メインコントローラー18の他に、例えばプリンター14など、メインコントローラー18に接続されている各種のデバイスの少なくとも1つへの電力の供給が停止されていても良い。
省電力状態において、スイッチャー20は、ネットワークパケットの送受信をメインコントローラー18およびサブコントローラー19のうちサブコントローラー19に切り換えている。したがって、省電力状態においては、PHY16による受信データに応じた処理は、サブコントローラー19によって実行される。
図4は、MFP10の消費電力の時間変化の一例を示す図である。
図4において、W1は、MFP10の電力状態が通常状態である場合の消費電力である。W2は、MFP10の電力状態が省電力状態である場合の消費電力である。
図4に示すように、電力状態制御手段18aは、MFP10の電力状態を、通常状態から、消費電力が通常状態と比較して小さい省電力状態に切り換え可能である。例えば、電力状態制御手段18aは、通常状態において、操作部11のうち省電力状態への移行のためのボタン(以下「Sleepボタン」と言う。)以外の部分を介した操作や、印刷データなど、PHY16を介した特定の受信データが特定の時間以上無かった場合に、MFP10の電力状態を省電力状態に切り換え可能である。また、電力状態制御手段18aは、通常状態において、Sleepボタンを介した操作が有った場合に、MFP10の電力状態を省電力状態に切り換え可能である。
なお、MFP10は、省電力状態であっても、サブコントローラー19によってネットワークの基本的な応答を行うことができるので、ネットワークの接続性を保証することができる。
サブコントローラー19は、MFP10の電力状態を、省電力状態から、消費電力が省電力状態と比較して大きい通常状態に切り換え可能である。例えば、サブコントローラー19は、省電力状態において、操作部11を介した操作が有った場合に、MFP10の電力状態を通常状態に切り換え可能である。また、サブコントローラー19は、省電力状態において、印刷データなど、PHY16を介した特定の受信データが有った場合に、MFP10の電力状態を通常状態に切り換え可能である。サブコントローラー19は、メインコントローラー18によって処理されるべき特定の受信データを省電力状態においてPHY16を介して受信した場合、受信データを記憶部17に受信データ17bとして記憶させることによって、復帰後のメインコントローラー18に受信データ17bを記憶部17を介して受け渡すことが可能である。
MFP10は、電力状態が省電力状態である場合に、受信データがサブコントローラー19によって処理できないデータであるとき、電力状態を省電力状態から通常状態に切り換えることによってメインコントローラー18を復帰させて、復帰後のメインコントローラー18によって応答を行うので、ネットワークの接続性を維持することができる。
なお、省電力状態での消費電力は、主に図4に示すようにW2である。しかしながら、実際には、省電力状態においてメインコントローラー18への電力の供給の一時的な復帰(以下「一時復帰」と言う。)が断続的に繰り返されるので、常にW2ではない。
図5は、省電力状態におけるMFP10の消費電力の時間変化の一例を示す図である。
図5において、W3は、一時復帰の状態での消費電力である。W3は、図4におけるW1以下である。通常状態と、一時復帰の状態とで、MFP10における各種デバイスへの電力の供給状態が同一である場合、W3は、W1と等しい。一方、通常状態で電力が供給される例えばプリンター14などのデバイスへの電力の供給が一時復帰の状態で停止されている場合、W3は、W1と比較して小さい。
図5に示すように、サブコントローラー19は、省電力状態において一時復帰を断続的に繰り返す。ここで、一時復帰時間初期値17dで示される一時復帰の開始から終了までの時間間隔t1は、一時復帰の終了から次回の一時復帰の開始までの時間間隔t2と比較して、通常、極めて短い。例えば、時間間隔t1は、100〜200m秒程度であるが、時間間隔t2は、3〜30秒程度であることが多い。
次に、MFP10の動作について説明する。
図6は、一時復帰中におけるタイマー処理手段18bの動作のフローチャートである。
図6に示すように、タイマー処理手段18bは、一時復帰によってメインコントローラー18のCPUによる時計を図示していないリアルタイムクロックによって補正する(S51)。
次いで、タイマー処理手段18bは、前回のタイマー処理の実行からタイマー処理間隔17cによって示されている時間間隔が経過しているか否かを、メインコントローラー18のCPUによる時計に基づいて判断する(S52)。
タイマー処理手段18bは、経過しているとS52において判断すると、タイマー処理を実行して(S53)、図6に示す動作を終了する。一方、タイマー処理手段18bは、経過していないとS52において判断すると、タイマー処理を実行せずに、図6に示す動作を終了する。
なお、タイマー処理手段18bは、タイマー処理の種類毎に、S52およびS53の処理を繰り返す
例えば、タイマー処理手段18bは、MFP10のIPアドレスのリース期間の半分が経過したなど、タイマー処理間隔17cによって示されている時間間隔で、MFP10のIPアドレスのリース期間の更新をDHCPサーバーに要求する。
また、タイマー処理手段18bは、1分毎など、タイマー処理間隔17cによって示されている時間間隔で、レポートメールを送信する。
図7は、一時復帰中における電力状態制御手段18aの動作のフローチャートである。
電力状態制御手段18aは、一時復帰が開始された時点で図7に示す動作を開始する
図7に示すように、電力状態制御手段18aは、スイッチャー20によってカウントされている特定のプロトコルのパケットの数を確認する(S61)。
次いで、電力状態制御手段18aは、一時復帰が終了すると判断するまで、一時復帰が終了するか否かを判断する(S62)。ここで、電力状態制御手段18aは、後述のS65において一時復帰の時間が延長されるまでは、一時復帰時間初期値17dによって示される時間に達する時点を、一時復帰が終了する時点として判断する。一方、電力状態制御手段18aは、後述のS65において一時復帰の時間が延長された後は、延長された時間に達する時点を、一時復帰が終了する時点として判断する。
電力状態制御手段18aは、一時復帰が終了するとS62において判断すると、スイッチャー20によってカウントされている特定のプロトコルのパケットの数を確認する(S63)。
次いで、電力状態制御手段18aは、特定のプロトコルのパケットを受信したか否かを判断する(S64)。ここで、電力状態制御手段18aは、S61において確認した数と、S63において確認した数とが異ならない場合に、特定のプロトコルのパケットを受信していないと判断する。一方、電力状態制御手段18aは、S61において確認した数と、S63において確認した数とが異なる場合に、特定のプロトコルのパケットを受信したと判断する。
電力状態制御手段18aは、特定のプロトコルのパケットを受信したとS64において判断すると、一時復帰時間加算値17eで示される時間だけ今回の一時復帰の時間を延長する(S65)。すなわち、電力状態制御手段18aは、今回の一時復帰の時間間隔t1を延長する。
なお、メインコントローラー18は、今回の一時復帰中の受信データのうち特定のプロトコルのパケットに対する応答パケットを、S65において延長された時間において送信する。
電力状態制御手段18aは、S65の処理の後、S61の処理を実行する。
電力状態制御手段18aは、特定のプロトコルのパケットを受信していないとS64において判断すると、メインコントローラー18への電力の供給を停止する処理を開始して(S66)、図7に示す動作を終了する。なお、一時復帰においてサブコントローラー19への電力の供給が停止されている場合には、電力状態制御手段18aは、S66において、メインコントローラー18への電力の供給を停止する処理を開始する前に、サブコントローラー19へ電力が供給される状態にする。メインコントローラー18への電力の供給の停止がサブコントローラー19によって実行される場合には、S66において、メインコントローラー18への電力の供給を停止する処理を開始するとは、メインコントローラー18への電力の供給の停止をサブコントローラー19に依頼することである。メインコントローラー18への電力の供給が停止されると、一時復帰の状態が終了する。
したがって、今回の一時復帰の時間間隔t1は、今回の一時復帰中に特定のプロトコルのパケットが受信されていない場合(S64でNO)には図8(a)に示すように一時復帰時間初期値17dによって示される時間間隔になり、今回の一時復帰中に特定のプロトコルのパケットが受信されている場合(S64でYES)には図8(b)に示すように延長された時間間隔になる。
以上に説明したように、MFP10は、省電力状態における今回の一時復帰中の受信データに「送達確認を行わないプロトコル」のパケットが含まれる場合に(S64でYES)、省電力状態における今回の一時復帰の時間を延長する(S65)ので、省電力状態における今回の一時復帰中の受信データのうち「送達確認を行わないプロトコル」のパケットに対する応答パケットの送信前に今回の一時復帰が終了する可能性を抑えることができる。したがって、MFP10は、「送達確認を行わないプロトコル」のパケットを送信してきた通信相手に向けた応答パケットの送信が遅れることを抑えるので、応答パケットの送信がなされないという誤認識を応答パケットの送信の遅れによって通信相手に与えてしまう可能性を低減することができる。すなわち、MFP10は、ネットワークの接続性を維持することができる。
また、MFP10は、省電力状態における今回の一時復帰中の延長時間中の受信データに「送達確認を行わないプロトコル」のパケットが含まれる場合に(S65の後、S64でYES)、省電力状態における今回の一時復帰の時間を更に延長する(S65)ので、省電力状態における今回の一時復帰中の延長時間中の受信データのうち「送達確認を行わないプロトコル」のパケットに対する応答パケットの送信前に今回の一時復帰が終了する可能性を抑えることができる。したがって、MFP10は、「送達確認を行わないプロトコル」のパケットを送信してきた通信相手に向けた応答パケットの送信が遅れることを抑えるので、応答パケットの送信がなされないという誤認識を応答パケットの送信の遅れによって通信相手に与えてしまう可能性を低減することができる。
なお、省電力状態における今回の一時復帰中の受信データに「送達確認を行うプロトコル」のパケットが含まれる場合には、省電力状態における今回の一時復帰中の受信データのうち「送達確認を行うプロトコル」のパケットに対する応答パケットの送信前に今回の一時復帰が終了したとしても、通信相手から送達確認が届く。したがって、MFP10は、省電力状態における今回の一時復帰の終了から次回の一時復帰の開始までの時間間隔t2中に送達確認が届いた場合、送達確認が届いた時点で次回の一時復帰を実行することによって、メインコントローラー18による応答パケットの送信を実行することができる。
本発明の電子機器は、本実施の形態においてMFPであるが、コピー専用機、プリンター専用機、FAX専用機、スキャナー専用機など、MFP以外の画像形成装置であっても良いし、PC(Personal Computer)など、画像形成装置以外の電子機器であっても良い。
10 MFP(電子機器)
17a 電力制御プログラム
17b 受信データ
18 メインコントローラー(第2の処理装置)
18a 電力状態制御手段
19 サブコントローラー(第1の処理装置)

Claims (3)

  1. 受信データに応じた処理を実行可能な第1の処理装置と、
    前記第1の処理装置が対応していない前記受信データに応じた処理を実行可能な第2の処理装置とを備える電子機器であって、
    前記電子機器の電力状態を制御する電力状態制御手段を備え、
    前記電力状態には、
    前記第2の処理装置によって前記受信データに応じた処理を実行可能な通常状態と、
    前記第2の処理装置への電力の供給を少なくとも一時的に停止させて前記第1の処理装置によって前記受信データに応じた処理を実行可能な省電力状態とが含まれ、
    前記電力状態制御手段は、前記省電力状態において前記第2の処理装置への電力の供給の一時的な復帰が断続的に繰り返される場合に、今回の前記一時的な復帰中の前記受信データに「送達確認を行わないプロトコル」のパケットが含まれるときに、今回の前記一時的な復帰中の前記受信データに「送達確認を行わないプロトコル」のパケットが含まれないときと比較して、今回の前記一時的な復帰の時間を延長することを特徴とする電子機器。
  2. 前記電力状態制御手段は、今回の前記一時的な復帰中の延長時間中の前記受信データに「送達確認を行わないプロトコル」のパケットが含まれる場合に、前記延長時間中の前記受信データに「送達確認を行わないプロトコル」のパケットが含まれない場合と比較して、今回の前記一時的な復帰の時間を更に延長することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 受信データに応じた処理を実行可能な第1の処理装置と、
    前記第1の処理装置が対応していない前記受信データに応じた処理を実行可能な第2の処理装置とを備える電子機器によって実行され、
    前記電子機器の電力状態を制御する電力状態制御手段として前記電子機器を機能させ、
    前記電力状態には、
    前記第2の処理装置によって前記受信データに応じた処理を実行可能な通常状態と、
    前記第2の処理装置への電力の供給を少なくとも一時的に停止させて前記第1の処理装置によって前記受信データに応じた処理を実行可能な省電力状態とが含まれ、
    前記電力状態制御手段は、前記省電力状態において前記第2の処理装置への電力の供給の一時的な復帰が断続的に繰り返される場合に、今回の前記一時的な復帰中の前記受信データに「送達確認を行わないプロトコル」のパケットが含まれるときに、今回の前記一時的な復帰中の前記受信データに「送達確認を行わないプロトコル」のパケットが含まれないときと比較して、今回の前記一時的な復帰の時間を延長することを特徴とする電力制御プログラム。
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