JP2020178211A - 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法及びプログラム Download PDF

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隆志 岡澤
中井 宏暢
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Abstract

【課題】MIBオブジェクトの要求を受信したことで省電力状態から通常電力状態に復帰した場合の電力消費を抑えることを目的とする。【解決手段】ネットワークインターフェースと外部装置との間のSNMP(Simple Network Management Protocol)処理を行う通信処理手段と、SNMPを利用した通信の対象となる複数のオブジェクトのうち、起点となるオブジェクトの識別情報と、終端となるオブジェクトの識別情報と、を設定する設定手段と、起点と終端で定義された複数のオブジェクトを要求する、予め設定されたリクエストを受信した場合において、複数のオブジェクトに係る処理に要した時間が予め設定された基準時間よりも短い場合に、画像形成装置の電力状態を第1の状態から、画像形成装置が第1の状態よりも少ない電力で動作する第2の状態に移行させる状態管理手段とを有する。【選択図】図5

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
従来、画像形成装置は、省電力状態の時には、画像形成装置本体のメインCPUとその周辺回路には電源供給を行わず、NIC(Network interface controller)に搭載されたサブCPUにのみ通電を行う。これにより、画像形成装置は、省電力状態においても、ホストPCからの情報取得に応答を行うことができる。省電力状態において、SNMP(Simple Network Management Protocol)/MIB(Management information base)を用いたホストから情報を取得することがある。これに対し、画像形成装置は、サブCPUで応答が可能な情報に対しては省電力状態を維持して応答し、そうでない場合には省電力状態から復帰してメインCPUに処理を切り替えて応答を行う。
特許文献1には、標準プロトコルとしてSNMPのGetNextコマンドを用いてホストから画像形成装置に対して情報の問い合わせが行われた場合、サブCPUのみの応答で省電力状態を維持するための制御方法が開示されている。
特開2015−220676号公報
SNMPv1を使った情報取得方法として、GetリスエストとGetNextリスエストがある。Getリクエストの場合は取得したいMIBオブジェクトを直接指定するために、情報の返信をもって取得処理が基本的に完結する。しかしGetNextリクエストの場合には指定したMIBオブジェクトの次に配置されているMIBオブジェクトの情報を返信する。そのため、返信した情報に対してホスト側は更なる情報取得を行うケースが考えられ、画像形成装置側から取得処理が完結したか否かの判断ができない。
一方、画像形成装置が情報を保持しているMIBオブジェクトの数は、給紙や排紙のオプションにも左右されるが1000を超える数の情報を保持している装置が多い。このため、前述の特許文献1に記載の方法でGetNextリクエストに対してすべてをカバーしようとした場合、前述のサブCPUで必要となるメモリサイズが肥大化してしまう。さらに、メインCPUからサブCPUに対して、省電力状態に状態遷移するまでに大量のMIBオブジェクトの情報を受け渡すためにかかるオーバヘッドの処理時間が懸念される。このため特許文献1で対応可能なMIBオブジェクトの数は現実的に限られる。
特許文献1で対応可能なMIBオブジェクト以外の情報取得がホスト側から行われた場合、画像形成装置は一時的に省電力状態を解除し、ホストからのリクエストに応答を行うこととなる。画像形成装置は、省電力状態から復帰後は、一定時間経過後に省電力状態に戻るまでの間、通常動作状態が継続する。このためホストからの情報取得をきっかけに、印刷ジョブの実行でもないにもかかわらず前述の省電力からの復帰時間中の一定時間分の消費電力の消費量が無駄に増加してしまうという問題があった。
本発明はこのような問題点に鑑みなされたもので、MIBオブジェクトの要求を受信したことで省電力状態から通常電力状態に復帰した場合の電力消費を抑えることを目的とする。
そこで、本発明は、ネットワークインターフェースを備える情報処理装置において、前記ネットワークインターフェースと外部装置との間のSNMP(Simple Network Management Protocol)処理を行う通信処理手段と、SNMPを利用した通信の対象となる複数のオブジェクトのうち、起点となるオブジェクトの識別情報と、終端となるオブジェクトの識別情報と、を設定する設定手段と、前記起点と前記終端で定義された前記複数のオブジェクトを要求する、予め設定されたリクエストを受信した場合において、前記複数のオブジェクトに係る処理に要した時間が予め設定された基準時間よりも短い場合に、画像形成装置の電力状態を第1の状態から、前記画像形成装置が前記第1の状態よりも少ない電力で動作する第2の状態に移行させる状態管理手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、MIBオブジェクトの要求を受信したことで省電力状態から通常電力状態に復帰した場合の電力消費を抑えることができる。
通信システムの全体構成図である。 画像形成装置のハードウェア構成図である。 画像形成装置の電源構成図である。 画像形成装置による処理を示すフローチャートである。 SNMPパケット処理を示すフローチャートである。 MIBの階層構造の一例を示す図である。 画像形成装置とPCのパケットシーケンスを示す図である。 第2の実施形態に係る画像形成装置の処理を示すフローチャートである。 SNMPv3パケット処理を示すフローチャートである。 GetBulkコマンドのパケットを示す図である。 GetBulkコマンドへの応答を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、通信システム100の全体構成図である。通信システム100は、画像形成装置101とPC(Personal Computer)102を備えている。画像形成装置101とPC102は、ネットワーク103を介して互いに接続されている。PC102はSNMPSNMP(SIMPLE NETWORK MANAGEMENT PROTOCOL)マネージャとして動作する。画像形成装置101はSNMPエージェントとして動作する。
図2は、画像形成装置101のハードウェア構成図である。画像形成装置101は、コピー機能、プリント機能、スキャン機能、送信機能等を備えるデジタル複合機(印刷装置)である。画像形成装置は、ネットワークインターフェースを備えた情報処理装置の一例である。但し、情報処理装置は、通常動作時の電力状態(通常電力状態)の他に、動作すべき構成要素以外の電源を遮断し、電力消費を削減する目的で設けられたスリープ状態や省電力状態などの電力状態を有する装置であればよく、実施形態に限定されるものではない。他の例としては、情報処理装置は、プロジェクタやネットワークカメラ、サーバ装置などであってもよい。
画像形成装置101は、コントローラ200、プリンタ211、スキャナ212、操作部213を備える。コントローラ200は、CPU201、拡張I/F202、ROM203、RAM204、HDD205、画像処理部206、プリンタI/F207、スキャナI/F208、操作部I/F209、NVRAM210、通信部220、電源制御部300を備える。通信部220を除く各ユニットは、バスを介して互いに通信可能に接続される。通信部220は、拡張I/F202、バスを介してコントローラ200の各ユニットと互いに通信可能に接続される。
CPU201は、ROM203に記憶された制御プログラムを読み出して、画像形成装置101全体の動作を制御する。RAM204は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等の一時記憶領域として用いられる。HDD205は、フォントデータ、エミュレーションプログラム、フォームデータ等の様々な情報を記憶するための記憶領域として用いられる。NVRAM210は、不揮発性メモリであり、様々な情報を記憶する。なお、画像形成装置101のコントローラ200は、1つのCPU201が1つのメモリ(RAM204またはHDD205)を用いて後述するフローチャートに示す各処理を実行するものとするが、他の態様であっても構わない。例えば、複数のCPUや複数のRAMまたはHDDを協働させて後述するフローチャートに示す各処理を実行するようにすることもできる。
画像処理部206は、画像処理を行うためのものであり、RAM204に記憶された画像データを読み出し、JPEG、JBIGなどの拡大または縮小および、色調整などの画像処理を行う。プリンタI/F207は、コントローラ200とプリンタ211とを接続する。プリンタ211は、印刷ジョブやスキャナ212が生成した画像データに基づいて印刷処理を実行する。プリンタ211で印刷される画像データは、プリンタI/F207を介してコントローラ200からプリンタ211に転送される。スキャナI/F208は、コントローラ200とスキャナ212とを接続する。スキャナ212は、原稿を読み取って画像データを生成する。スキャナ212が生成した画像データは、スキャナI/F208を介してコントローラ200に転送される。
操作部I/F209は、コントローラ200と操作部213とを接続する。操作部213にはタッチパネル機能を有する液晶表示部やキーボードなどが備えられている。操作部213を用いてユーザが入力した情報は、操作部I/F209を介してコントローラ200に転送される。
電源制御部300は、CPU201、通信部220から受け付けた指示に基づいて、画像形成装置101の各部への電力供給を制御する。電源制御部300の詳細については後述する。
次に通信部220について説明する。通信部220は、CPU221、拡張I/F222、ROM223、RAM224、ネットワークI/F225、NVRAM227を備える。各ユニットは、バスを介して互いに通信可能に接続される。通信部220は、NIC(Network Interface Card)であり、画像形成装置101に着脱可能な構成である。コントローラ200は、通信部220を介してPC102などの外部装置との通信処理を行う。
CPU221は、ROM223に記憶された制御プログラムを読み出して通信部220の動作を制御する。RAM224は、CPU221の主メモリ、ワークエリア等の一時記憶領域として用いられる。NVRAM227は不揮発性メモリであり、様々な情報を記憶する。なお、画像形成装置101の通信部220の場合は、1つのCPU221が1つのメモリ(RAM224)を用いて後述するフローチャートに示す各処理を実行するものとするが、他の態様であってもよい。例えば、複数のCPUや複数のRAMを協働させて後述するフローチャートに示す各処理を実行するようにしてもよい。ネットワークI/F225は、ネットワーク103に接続され、PC102などの外部装置との間でデータの送受信を行う。拡張I/F222は、コントローラ200の各ユニットとの通信を行う。
図3は、画像形成装置101の電源構成図である。上述した画像形成装置101の電源制御部300は、電力供給ライン302を介して電源301から供給される交流電源を直流電源に変換し、電力供給ライン303、304、305、306、307を介して、画像形成装置101の各部に直流電源を供給する。電力供給ライン303、304、305、306、307上にはそれぞれ、スイッチ308、309、310、311、312が設けられている。電源制御部300は、上記各スイッチのON状態からOFF状態、またはOFF状態からON状態の切り替えを制御する。
次に、画像形成装置101の電力状態について説明する。画像形成装置101は、通常電力状態と省電力状態の2つの電力状態を有する。画像形成装置101が通常電力状態で動作する場合、画像形成装置101の各部に電源制御部300によって電力が供給される。このとき、スイッチ308、309、310、311、312はON状態となる。通常電力状態では、操作部213、画像処理部206、プリンタ211、スキャナ212、に対しては常に電力が供給されていてもよい。また、画像処理部206、プリンタ211、スキャナ212、操作部213のいずれかが使用されていない場合には、スイッチ310、311、312をOFF状態に切り替えて使用されていないユニットに対する電力の供給を遮断してもよい。つまり、通常電力状態とは、少なくともRAM204、CPU201、ROM203、HDD205、NVRAM210、通信部220に電源制御部300によって電力が供給される電力状態である。
一方、画像形成装置101が省電力状態で動作する場合、通信部220とRAM204には電源制御部300によって電力が供給される。CPU201、ROM203、HDD205、NVRAM210、画像処理部206、プリンタ211、スキャナ212、操作部213への電力供給は遮断される。このとき、スイッチ308はON状態となり、その他のスイッチはOFF状態となる。通信部220とRAM204以外への電力供給が遮断されるため、省電力状態は通常電力状態よりも消費電力が小さい電力状態であると言える。
画像形成装置101が省電力状態で動作する場合、PC102等の外部装置から送信されたパケットに対する処理を、コントローラ200の代わりに通信部220が実行する。このとき通信部220は、後述するSNMP応答情報テーブルを含む代理応答パターンと、WOL(Wake On LAN)パターンとに基づいて、受信パケットに対する処理を決定する。
図4は、画像形成装置101による処理を示すフローチャートである。S401において、画像形成装置101のCPU201は、SNMPv1(SNMPのプロトコルバージョンがversion1)のコミュニティ名に対応した起点OID(Object IDentifier)の設定を行う。ここで、起点OIDは、起点となるオブジェクトの識別情報である。
次に、S402において、CPU201は、SNMPv1のコミュニティ名に対応した終端OIDの設定を行う。ここで、終単OIDは、終端となるオブジェクトの識別情報である。SNMPのコミュニティ名に関しての仕様はインターネット技術の標準化などを行うIETF(Internet Engineering Task Force)が発行している。この技術仕様のRFC(Request For Comments)の1157に記載があるのでここでの説明は割愛する。起点OIDと終端OIDとはペアで設定が存在すればよいので、単一のペア設定に限らず複数の起点OIDと終端OIDとが設定されてもよい。起点OID及び終端OIDは、ROM203に予め設定値として格納されているものとする。他の例としては、CPU201は、操作部213へのユーザ操作に応じて、起点OID及び終端OIDを受け付け、これらをNVRAM210に格納(設定)してもよい。次に、S402の処理の後、S403において、CPU201は、SNMPパケット処理を行う。
図5は、SNMPパケット処理(S403)における詳細な処理を示すフローチャートである。S501において、画像形成装置101のCPU201は、SNMPパケットを受信する。次に、S502において、CPU201は、PC102からの情報取得のSNMPオペレーションがGetNextコマンドか否かの判定を行う。CPU201は、GetNextコマンドではないと判断した場合、処理をS503へ進める。CPU201は、GetNextコマンドであると判断した場合には、処理をS505へ進める。
S503において、CPU201は、受信した、GetNext以外のコマンドに応じたパケット処理を行う。SNMPv1においてPC102が主体的に画像形成装置101から情報取得を行なうためのコマンドとしては、GetNext以外にGetコマンドが挙げられる。他にPC102が主体的に画像形成装置101に情報設定を行うコマンドとしてはSetコマンドがあり、また、画像形成装置101が主体となって状態変化時にPC102に通知を行うためのTrapコマンドがある。次に、S504において、CPU201は、S503において実施したパケット処理の結果を送信元の例えばPC102に対して応答し、その後処理をS501へ進め、SNMPのパケット受信待ちとなる。
一方、S505において、CPU201は、S501において受信したSNMPパケットが、直前に受信し、応答処理した送信元のIPアドレス(Internet Protocol Address)と一致しているか否かを判断する。CPU201は、同一のIPアドレスと判断した場合には、同一IP受信フラグをセットし、その後処理をS506へ進める。CPU201は、同一のIPアドレスではないと判断した場合には、同一IP受信フラグをクリアし、その後処理をS510へ進める。
S506において、CPU201は、S501で受信したパケットに起点OIDが含まれているか否かを判断する。CPU201は、起点OIDが含まれていると判断した場合には、処理をS507へ進める。CPU201は、起点OIDが含まれていないと判断した場合には、処理をS508へ進める。S507において、CPU201は、起点時間をCPU201管理の揮発メモリに格納する。ここで、起点時間とは、起点OIDを含んだパケットの受信時刻である。
S507の処理の後、S508において、CPU201は、S501で受信したパケットに終端OIDが含まれているか否かを判断する。CPU201は、終端OIDが含まれていると判断した場合には、処理をS509へ進める。CPU201は、終端OIDが含まれていないと判断した場合には、処理をS510へ進める。S509において、CPU201は、終端時間をCPU201管理の揮発メモリに格納する。ここで、終端時間とは、終端OIDを含んだパケットの受信時刻である。
S509の処理の後、S510において、CPU201は、S501で受信したパケットのGetNextコマンド処理を行う。次に、S511において、CPU201は、返信のための応答データを作成し、SNMPパケットの応答処理を行う。
次に、S512において、CPU201は、省電力状態への移行条件が成立するか否かを判断する。移行条件は、起点時間と終端時間の間の時間が予め設定された基準時間よりも短く、かつ同一IP受信フラグがオンであることである。なお、前述の通り、同一IP受信フラグがオンであることは、直前のSNMPパケットと処理対象のSNMPパケットの送信元のIPアドレスが同一であることを示している。CPU201は、移行条件を満たす場合には、処理をS513へ進める。CPU201は、移行条件を満たさない場合には、処理をS501へ進める。S513において、CPU201は、画像形成装置101の電力状態を通常電力状態から省電力状態へ移行させるための処理を行う。以上で、SNMPパケット処理が終了する。なお、S513の処理は、状態管理処理の一例である。
図6及び図7を参照しつつ、上記処理についてより具体的に説明する。図6は、MIBの階層構造の一例を示す図である。図7は、画像形成装置101とPC102のパケットシーケンスを示す図である。図6に示すように、MIBの階層構造は601のiso(1)を頂点としたツリー構造となっており、RFCで規定されたMIBのデータ構造が配置されている。OIDの表記は、各階層の項目名あるいは対応する番号をIPアドレスのように最上位から順に「.」で区切られている。このうち602で示すiso.org.dod.internet.mgmt.mib−2(1.3.6.1.2.1)以下に定義されているものを標準MIB情報という。iso.org.dod.internet.private.enterprises(1.3.6.1.4.1)以下を各メーカーが独自に定義している企業拡張MIBという。ここでは起点OIDとして603のsysDescrが設定され、終端OIDとして604のsysServiceが設定された場合を例に説明する。
図7においは、701がSourceのIPアドレス、702がDestinationのIPアドレスを示している。画像形成装置101のIPアドレスは、172.29.96.56、PC102のIPアドレスは172.29.100.144である。703はプロトコル種別を示しており、SNMPになっている。704はSNMPコマンドとSNMPコマンドで指定されるOIDを示す。
705では、PC102が画像形成装置101に対してSNMPのGetNextコマンドでOIDとしてmib−2(図6の602)を指定した情報取得のリスエストを行っている。これに対して、706では、画像形成装置101がPC102に対してmib−2の次に実装されている情報のsysDescr.0(図6の603)の値を返信している。なおsysDescなどのスカラオブジェクトのインスタンスは常に0である。続いて、PC102は706の返信で取得できたOIDであるsysDescr.0を指定したSNMPのGetNextコマンドで画像形成装置101に情報の問い合わせを行う。
以下同様の処理を行い、708ではPC102が画像形成装置101に対してSNMPのGetNextコマンドでOIDとしてsysLocation.0を指定して情報取得を行う。その返信として、709で、sysService.0のOIDの値をPC102は得る。そして710でPC102は709の返信で取得できたOIDであるsysService.0を指定したSNMPのGetNextコマンドで画像形成装置101に情報の問い合わせを行う。このように、画像形成装置101は、GetNextコマンドを複数回受信する。なお、図7に示す例においては、図5に示すS512においては、707と710のパケットを画像形成装置101が受信した時刻の間の時間と基準時間との比較を行うことで、移行条件を満たすか否かを判断する。
以上のように、第1の実施形態に係る通信システム100においては、画像形成装置101は、起点となるMIBオブジェクトのIDと、終端となるIDとを予め設定する。そして、画像形成装置101は、この2点の間の情報取得のGetNextコマンドによって取得されたことを検知する。これにより省電力状態への移行の制御を行う。前述の2点間について、GetNextコマンドにて情報取得にかかる時間が基準時間よりも短い場合にはGetNextを用いたホストからの一連の情報取得が完了したと判断する。そして、画像形成装置101は、省電力状態への移行時間を待たずに、速やかに省電力状態に移行することができる。これにより、画像形成装置101は、ホストからの情報取得が行われ、省電力状態から通常電力状態へ復帰したとしても、一連の情報取得完了後に速やかに省電力状態に戻り、電力消費量を抑えることができる。なお、GetNextコマンドは、起点と終端で定義された複数のオブジェクトを要求する、予め設定されたリクエストの一例である。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る通信システム100について、第1の実施形態に係る通信システム100と異なる点を主に説明する。第1の実施形態では、GetNextコマンドに関する省電力処理を行う場合について説明した。第2の実施形態に係る通信システム100においては、第1の実施形態において説明した、GetNextコマンドに関する省電力処理に加えて、SNMPv2で仕様が策定されたGetBulkコマンドに対する省電力制御を行う。第2の実施形態に係る画像形成装置101は、コマンド受信時だけではなく、応答時までを含めて上述の2点のOIDのアクセス通過を検知することで、GetBulkコマンドにも対応した省電力制御を行う。これにより、ホストからのSNMPv3による情報取得により省電力状態から復帰した場合でも、一連の情報取得完了後に速やかに省電力状態に戻り、電力消費量を抑えることができる。
図8は、第2の実施形態に係る画像形成装置101による処理を示すフローチャートである。本処理は、第1の実施形態において説明したSNMPv1に加え、SNMPv3(SNMPのプロトコルバージョンがversion3で仕様化されている)の処理を加えるものである。また、本処理は、SNMP全体の初期化処理の中でSNMPv1起動処理の後又はSNMPv1起動処理と並行して実行される。S801において、画像形成装置101のCPU201は、SNMPv3の認証用のユーザ名及びコンテキスト名それぞれに対応する起点OIDの設定を行う。次に、S802において、CPU201は、同様にSNMPv3のユーザ名、そしてコミュニティ名に対応した終端OIDの設定を行う。次に、S803において、CPU201は、SNMPv3パケット処理を行う。
SNMPv3のユーザ名及びコンテキスト名に関しての仕様はインターネット技術の標準化などを行うIETF(Internet Engineering Task Force)が発行している。この技術仕様のRFC(Request For Comments)のRFC3411−RFC3418に記載があるのでここでの説明は割愛する。起点OIDと終端OIDとはペアで設定が存在すればよいので、単一のペア設定に限らず複数の起点OIDと終端OIDとが設定されてもよい。また、起点OIDと終端OIDは、ROM203に予め設定値として有していてよいし、不図示の操作部213から、ユーザの操作によって起点OIDと終端OIDの設定を行い、NVRAM210に保存されてもよい。また、本実施形態においては、画像形成装置101は、GetNextコマンドにおける起点OIDと終端OIDと同じOIDを用いてGetBulkコマンドの適用を行うものとする。GetNextとGetBulkにてそれぞれの起点OIDと終端OIDの設定を有し、コマンドごとの設定値としてもよい。
図9は、SNMPv3パケット処理(S803)における詳細な処理を示すフローチャートである。S901において、画像形成装置101のCPU201は、SNMPv3パケットを受信する。次に、S902において、CPU201は、PC102からの情報取得のSNMPオペレーションのバージョンを判定する。CPU201は、バージョンがSNMPv1の場合には、処理をS903へ進める。CPU201は、バージョンがSNMPv3の場合には、SNMPv3の中でサポートされるコマンドを前提として、処理をS915へ進める。S903〜S911の処理は、それぞれ図5を参照しつつ説明したS502〜S510の処理と同様である。
S915において、CPU201は、PC102からの情報取得のSNMPオペレーションがGetNextコマンドか否かの判定を行う。CPU201は、GetNextコマンドである場合には、処理をS903へ進める。CPU201は、GetNextコマンドでない場合には、処理をS921へ進める。SNMPv3バージョンにおいてもGetNextコマンドは使用可能であり、GetNextの場合にはSNMPv1と同様となるので、この場合には、S903以降の処理が行われる。
S921において、CPU201は、GetBulkコマンドを受信したか否かを判定する。CPU201は、GetBulkコマンドでない場合には、処理をS922へ進める。この場合、S922において、CPU201は、受信した、GetBulkコマンド以外のコマンドに応じたパケット処理を行う。次に、S923において、CPU201は、パケット処理の結果を送信元に対して応答し、その後処理をS901へ進める。
S921において、CPU201は、GetBulkコマンドの場合には、処理をS924へ進める。この場合、S924において、GetBulkコマンドに対応した返信のための応答データを送信し、SNMPパケットの応答処理を行う。GetBulkコマンドでは受信したOIDと応答を行うOIDが一致しない場合がある。このため、GetNextと同様のOID判定では省電力の制御ができない。そこで、このように、S924において、応答まで行うものとする。その後、応答するOIDの中から該当するOIDの反映を行わせる。続く、S925において、CPU201は、GettNextの場合と同様に、S901で受信したSNMPパケットが、直前に受信し応答処理した送信元のIPアドレスと一致しているか否かを判断する。CPU201は、同一のIPアドレスと判断した場合には、同一IP受信フラグをセットし、その後処理をS926へ進める。CPU201は、同一のIPアドレスではないと判断した場合には、同一IP受信フラグをクリアし、その後処理をS912へ進める。
S926において、CPU201は、S901で受信したパケットに応答するパケットに、起点OIDが含まれているか否かの判断を行う。CPU201は、起点OIDが含まれていると判断した場合には、処理をS927へ進める。S927において、CPU201は、起点時間を揮発メモリに格納する。S927の処理の後、S928において、CPU201は、S901において受信したパケットに応答するパケットに、終端OIDが含まれているか否かの判断を行う。CPU201は、終端OIDが含まれていると判断した場合には、処理をS929へ進める。CPU201は、終端OIDが含まれていないと判断した場合には、処理をS912へ進める。S929において、CPU201は、終端時間を揮発メモリに格納し、その後処理をS912へ進める。S912において、CPU201は、S912又はS924における処理結果から応答処理のための応答データを作成し、SNMP応答処理を行う。
次に、S913において、CPU201は、省電力状態への移行条件が成立するか否かを判断する。CPU201は、2つの条件のうち、何れかを満たす場合に、移行条件が成立すると判断する。1つ目の条件は、前述の通り、起点時間と終端時間の間の時間が予め設定された基準時間よりも短く、かつ同一IP受信フラグがオンであることである。2つ目の条件は、GetBulkコマンドに対する起点時間と終端時間の間の時間が基準時間よりも短く、かつ同一IP受信フラグがオンであることである。
CPU201は、いずれかの条件を満たす場合に、移行条件が成立すると判断し、処理をS914へ進める。CPU201は、いずれの条件も満たさない場合には、移行条件が成立しないと判断し、処理をS901へ進める。S914において、CPU201は、画像形成装置101の電力状態を通常電力状態から省電力状態へ移行させるための処理を行う。以上で、SNMPパケット処理が終了する。図10は、SNMPv3におけるGetBulkコマンドのパケットを示す図である。1001より、GetBulkコマンド1つにて多くのOIDの応答が行われていることがわかる。図11は、GetBulkコマンドへの応答をより詳細に示す図である。
以上のように、第2の実施形態に係る画像形成装置101は、起点となるMIBオブジェクトのIDと、終端となるオブジェクトのIDとを予め設定し、この2点の間の情報取得SNMPv3のGetBulkコマンドによって取得されたことを検知する。そして、画像形成装置101は、前述の2点間をGetBulkコマンドにて情報取得にかかった時間が基準時間よりも短い場合、GetBulkを用いたホストからの一連の情報取得が完了したと判断する。そして画像形成装置101は、省電力状態への移行時間を待たずに、速やかに総電力状態に移行することを可能とする。これにより、画像形成装置101は、ホストからの情報取得が行われた場合に省電力状態から復帰したとしても、一連の情報取得完了後に速やかに省電力状態に戻ることができ、画像形成装置101における電力消費量を抑えることが可能となる。
SNMPv2にて仕様化されたGetBulkコマンドでは、受信時のオブジェクトIDの検知だけでは省電力状態への制御ができない。SNMPv2/v3以降ではセキュリティ方面の標準仕様が強化されており、セキュリティ対応として利用されるケースが増えており、そこでも省電力が望まれている。これに対し、第2の実施形態に係る画像形成装置101は、GetBulkコマンド受信時だけではなく、応答時までを含めて上述の2点のオブジェクトIDのアクセス通過を検知することで、省電力制御を行う。これにより、画像形成装置101は、ホストからの情報取得が行われ、省電力状態から復帰したとしても、一連の情報取得完了後に速やかに省電力状態に戻り、電力消費量を抑えることができる。ここで、GetBulkコマンドは、起点と終点で定義された複数のオブジェクトを要求する、予め設定されたリクエストの一例である。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給する。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
101 画像形成装置
102 PC
201 CPU
220 通信部

Claims (6)

  1. ネットワークインターフェースを備える情報処理装置において、
    前記ネットワークインターフェースと外部装置との間のSNMP(Simple Network Management Protocol)処理を行う通信処理手段と、
    SNMPを利用した通信の対象となる複数のオブジェクトのうち、起点となるオブジェクトの識別情報と、終端となるオブジェクトの識別情報と、を設定する設定手段と、
    前記起点と前記終端で定義された前記複数のオブジェクトを要求する、予め設定されたリクエストを受信した場合において、前記複数のオブジェクトに係る処理に要した時間が予め設定された基準時間よりも短い場合に、画像形成装置の電力状態を第1の状態から、前記画像形成装置が前記第1の状態よりも少ない電力で動作する第2の状態に移行させる状態管理手段と
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記状態管理手段は、指定されたオブジェクトの次のオブジェクトを要求する前記リクエストを複数回受信した場合において、起点となるオブジェクトの要求を受信してから前記終端となるオブジェクトの要求を受信するまでの時間が基準時間よりも短い場合に、前記電力状態を前記第1の状態から前記第2の状態に移行させることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記状態管理手段は、前記起点と前記終端で定義された複数のオブジェクトを要求する前記リクエストを受信した場合において、前記起点となるオブジェクトに対する応答を送信してから、前記終端となるオブジェクトに対する応答を送信するまでの時間が基準時間よりも短い場合に、前記電力状態を前記第1の状態から前記第2の状態に移行させることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記設定手段は、ユーザ操作に応じて、前記起点となるオブジェクトの識別情報及び前記終端となるオブジェクトの識別情報を設定することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の情報処理装置。
  5. ネットワークインターフェースを備える情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
    前記ネットワークインターフェースと外部装置との間のSNMP(Simple Network Management Protocol)処理を行う通信処理ステップと、
    SNMPを利用した通信の対象となる複数のオブジェクトのうち、起点となるオブジェクトの識別情報と、終端となるオブジェクトの識別情報と、を設定する設定ステップと、
    前記起点と前記終端で定義された前記複数のオブジェクトを要求する、予め設定されたリクエストを受信した場合において、前記複数のオブジェクトに係る処理に要した時間が予め設定された基準時間よりも短い場合に、画像形成装置の電力状態を第1の状態から、前記画像形成装置が前記第1の状態よりも少ない電力で動作する第2の状態に移行させる状態管理ステップと
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
  6. コンピュータを、請求項1乃至4の何れか1項に記載の情報処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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