JP2011060047A - 画像処理装置および電力制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ネットワークに大きな負荷をかけることなく、電力消費を低減する。
【解決手段】情報格納部は、画像処理装置に対し通信を行う外部装置が生じる毎に、該外部装置を特定するための特定情報を記憶部に記憶させる。通信判定部は、所定時間にわたって外部装置から画像処理装置に対し通信が行われない場合、記憶部に記憶されている異なるm個の特定情報によりそれぞれ特定されるm台の外部装置とデータ通信不能であるか否かを判定する。モード設定部は、n(n≦m)台の外部装置とデータ通信不能であると判定された場合、画像処理装置の動作モードを省電力モードに設定する。
【選択図】図10

Description

本発明は、通信状態に応じて電力の制御を行う画像処理装置および電力制御方法に関する。
近年、LAN(Local Area Network)等のネットワークにおいて使用されるネットワークプリンタの省電力化が求められている。そのため、ネットワークプリンタの省電力化に関する様々な技術が開示されている。
例えば、特許文献1には、一定間隔でコンピュータの稼動状態を調査し、登録されている全てのコンピュータが電源オフである場合、ネットワークプリンタの消費電力を削減する技術(以下、従来技術Aという)が開示されている。
また、特許文献2には、サーバ端末装置が、所定数以上のクライアント端末装置がネットワークへログインしていない場合、ネットワークプリンタとしての画像形成装置の電源を制御することにより、ネットワークプリンタの省電力化を行う技術(以下、従来技術Bという)が開示されている。
特開2002−063006号公報 特開2001−216119号公報
しかしながら、従来技術Aおよび従来技術Bでは、コンピュータ(端末装置)の状態を調べるために、所定時間経過毎に、ネットワークに接続されている全てのコンピュータ(端末装置)に対し通信を行う。そのため、コンピュータ(端末装置)の状態を調べるための処理を行うごとに、ネットワークに大きな負荷をかけてしまうという問題がある。
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、ネットワークに大きな負荷をかけることなく、電力消費を低減可能な画像処理装置等を提供することである。
上述の課題を解決するために、この発明のある局面に従う画像処理装置は、電力を消費して動作する通常モードおよび該通常モードより少ない電力で動作する省電力モードを動作モードとして有し、k(2以上の整数)台の外部装置が稼動している場合ネットワークを介して該k台の外部装置とデータ通信可能である。画像処理装置は、情報を記憶するための記憶部と、前記k台の外部装置のうち、前記画像処理装置に対し通信を行う外部装置が生じる毎に、該通信を行う外部装置を特定するための特定情報を前記記憶部に記憶させる情報格納部と、所定時間にわたって外部装置から前記画像処理装置に対し通信が行われない場合、前記記憶部に記憶されている異なるm(1≦m≦k)個の特定情報によりそれぞれ特定されるm台の外部装置と、前記ネットワークを介してデータ通信不能であるか否かを判定する通信判定部と、前記通信判定部により、n(1≦n≦m)台の外部装置とデータ通信不能であると判定された場合、前記画像処理装置の動作モードを前記省電力モードに設定するモード設定部とを備える。
すなわち、情報格納部は、画像処理装置に対し通信を行う外部装置が生じる毎に、該外部装置を特定するための特定情報を記憶部に記憶させる。通信判定部は、所定時間にわたって外部装置から画像処理装置に対し通信が行われない場合、記憶部に記憶されている異なるm個の特定情報によりそれぞれ特定されるm台の外部装置とデータ通信不能であるか否かを判定する。モード設定部は、n(n≦m)台の外部装置とデータ通信不能であると判定された場合、画像処理装置の動作モードを省電力モードに設定する。
つまり、画像処理装置は、所定時間にわたって外部装置から通信が行われない場合に、ネットワークを介して外部装置とデータ通信不能であるか否かを判定する。そのため、一定時間間隔で外部装置に稼動状態を問い合わせることなく、m台の外部装置とデータ通信不能であるか否かを判定できる。
また、画像処理装置は、ネットワークに接続されているk台の外部装置全てではなく、履歴としてのm個の特定情報によりそれぞれ特定されるm台の外部装置のみに対してデータ通信不能であるか否かを判定する。
そのため、ネットワークに大きな負荷をかけることなく、データ通信不能であるか否かを判定することができる。
また、データ通信不能であると判定された場合、画像処理装置の動作モードを省電力モードに設定することにより、ネットワークに大きな負荷をかけることなく、画像処理装置の電力消費を低減することができる。
また、前記通信判定部は、ARP(Address Resolution Protocol)要求パケットまたはICMP(Internet Control Message Protocol)要求パケットを使用して、前記m台の外部装置とデータ通信不能であるか否かを判定することが好ましい。
また、前記通信判定部は、前記ネットワークを介して前記m台の外部装置へARP要求パケットまたはICMP要求パケットを送信し、該ARP要求パケットまたはICMP要求パケットを送信してから所定の通信不能判定時間経過するまでに、該ARP要求パケットに対応するARP応答パケットまたは該ICMP要求パケットに対応するICMP応答パケットを受信していない場合、前記m台の外部装置とデータ通信不能であると判定することが好ましい。
また、前記画像処理装置は、さらに、時間を計測する時間計測部を備え、前記時間計測部は、前記通信判定部により、前記n台の外部装置とデータ通信不能であると判定された場合、前記画像処理装置の動作モードが前記省電力モードに設定されてから、前記画像処理装置の動作モードを前記通常モードに設定するまでの時間である復帰時間を計測し、前記モード設定部は、さらに、前記時間計測部により前記復帰時間が計測された場合、前記省電力モードの前記画像処理装置の動作モードを、前記通常モードに設定することが好ましい。
これにより、画像処理装置を自動で通常モードに設定することができ、利便性を向上させることができる。
また、前記画像処理装置は、さらに、電力を供給するための電源部と、外部装置と通信するための通信部とを備え、前記電源部は、前記画像処理装置の動作モードが前記省電力モードである場合、前記通信部への電力供給を停止することが好ましい。
これにより、省電力モードにおける画像処理装置の電力消費を大幅に少なくできる。
また、n=mであり、前記モード設定部は、前記通信判定部により、m台の外部装置とデータ通信不能であると判定された場合、前記画像処理装置の動作モードを前記省電力モードに設定することが好ましい。
また、前記特定情報は、IPアドレスであることが好ましい。
この発明の他の局面に従う電力制御方法は、電力を消費して動作する通常モードおよび該通常モードより少ない電力で動作する省電力モードを動作モードとして有し、k(2以上の整数)台の外部装置が稼動している場合ネットワークを介して該k台の外部装置とデータ通信可能な装置であって、記憶部を備える画像処理装置が行う方法である。電力制御方法は、前記k台の外部装置のうち、前記画像処理装置に対し通信を行う外部装置が生じる毎に、該通信を行う外部装置を特定するための特定情報を前記記憶部に記憶させる情報格納ステップと、所定時間にわたって外部装置から前記画像処理装置に対し通信が行われない場合、前記記憶部に記憶されている異なるm(1≦m≦k)個の特定情報によりそれぞれ特定されるm台の外部装置と、前記ネットワークを介してデータ通信不能であるか否かを判定する通信判定ステップと、前記通信判定ステップにより、n(1≦n≦m)台の外部装置とデータ通信不能であると判定された場合、前記画像処理装置の動作モードを前記省電力モードに設定するモード設定ステップとを備える。
なお、本発明は、このような画像処理装置を構成する複数の構成要素の全てまたは一部を、システムLSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)として実現してもよい。
また、本発明は、このような電力制御方法として実現するだけでなく、このような電力制御方法に含まれる各ステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現してもよい。
また、本発明は、そのようなプログラムを格納するコンピュータ読み取り可能な記録媒体として実現されてもよい。また、当該プログラムは、インターネット等の伝送媒体を介して配信されてもよい。
本発明により、ネットワークに大きな負荷をかけることなく、電力消費を低減することができる。
第1の実施の形態におけるネットワークシステムの構成を示す図である。 画像形成装置内のハードウエア構成を示したブロック図である。 操作パネル部の外観を示す図である。 画像形成装置の主要部の機能を実現するハードウエアの構成の一例を示すブロック図である。 電力制御処理のフローチャートである。 一例としての通信履歴データを示す図である。 一例としての通信履歴データを示す図である。 一例としての通信履歴データテーブルを示す図である。 復帰処理のフローチャートである。 本発明に係る画像形成装置の特徴的な機能構成を示すブロック図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<第1の実施の形態>
(システムの構成)
図1は、第1の実施の形態におけるネットワークシステム1000の構成を示す図である。図1に示されるように、ネットワークシステム1000は、画像形成装置100と、端末装置201.1,201.2,201.3,201.4と、ルーター60とを含む。以下においては、端末装置201.1,201.2,201.3,201.4の各々を、端末装置201とも表記する。
画像形成装置100は、MFP(Multifunction Peripheral)である。画像形成装置100は、FAX機能、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能等の複数の機能を有する。なお、画像形成装置100は、MFPに限定されることなく、たとえば、FAX機能、コピー機能、プリンタ機能の少なくとも1つの機能を有する装置であってもよい。
複数の端末装置201の各々は、PC(Personal Computer)である。
画像形成装置100、複数の端末装置201およびルーター60は、ネットワーク20に接続される。ネットワーク20は、たとえば、LAN(Local Area Network)である。
ルーター60は、ネットワーク20とインターネット70とを接続する機能を有する。
複数の端末装置201の各々は、ネットワーク20を介して、画像形成装置100とデータ通信を行なう。
なお、ネットワークシステム1000に含まれる端末装置201の数は、4台に限定されず、5台以上であってもよい。
また、画像形成装置100は、PSTN(Public Switched Telephone Network:公衆交換電話網)40を利用して、画像形成装置101とデータ通信を行なう。
画像形成装置101は、画像形成装置100と同じ構成および機能を有する装置である。
(画像形成装置)
次に、画像形成装置100について詳細に説明する。
図2は、画像形成装置100内のハードウエア構成を示したブロック図である。なお、図2には、説明のために、記録媒体50も示している。記録媒体50には、後述するプログラム51が記録されている。すなわち、プログラム51は、媒体等に記録されてプログラム製品として流通される。また、記録媒体50もプログラム製品として流通される。
図2に示されるように、画像形成装置100は、制御部110と、RAM(Random Access Memory)120と、記憶部122と、記憶媒体アクセス部130とを備える。制御部110、RAM120、記憶部122および記憶媒体アクセス部130は、データバス102に接続されている。
制御部110は、CPU(Central Processing Unit)である。なお、制御部110は、CPUに限定されることなく、演算機能を有するその他の回路であってもよい。
RAM120は、揮発性のメモリである。RAM120は、制御部110によってデータアクセスされる。RAM120は、一時的にデータを記憶するワークメモリとしての機能を有する。
記憶部122は、不揮発性のメモリである。記憶部122は、たとえば、ハードディスクドライブである。なお、記憶部122は、ハードディスクドライブに限定されることなく、不揮発性のメモリであれば、その他のメモリ(たとえば、フラッシュメモリ)であってもよい。記憶部122は、制御部110によって、データアクセスされる。記憶部122には、プログラム51、その他の各種データ等が記憶されている。
制御部110は、記憶部122に記憶されているプログラム51を実行し、プログラム51に基づいて、画像形成装置100内の各部に対する各種処理や、演算処理等を行なう。
記憶媒体アクセス部130は、制御部110からの指示により、プログラム51が記憶された記録媒体50から、プログラム51を読み出す機能を有する。記録媒体50に記憶されているプログラム51は、制御部110が行なうインストール処理により、記憶媒体アクセス部130により読み出され、記憶部122に記憶される。このインストール処理用プログラムは、予め、記憶部122に格納されている。インストール処理は、制御部110が、インストール処理用プログラムに基づいて行なう。
記録媒体50は、SD(Secure Digital)メモリーカードである。なお、記録媒体50は、SDメモリーカードに限定されることなく、データを不揮発的に記録可能なその他の媒体であってもよい。
画像形成装置100は、さらに、操作パネル部300を備える。
操作パネル部300は、データバス102に接続されている。操作パネル部300は、表示部310と、入力部320とを有する。
図3は、操作パネル部300の外観を示す図である。
表示部310は、文字や画像等を表示する機能を有する。表示部310には、文字や画像等を表示する表示面が設けられる。表示部310は、LCDパネル(Liquid Crystal Display Panel)を使用した装置である。なお、表示部310は、上記以外の表示方式のパネルを使用した装置であってもよい。
また、表示部310は、ユーザが、表示面に直接触れることで、情報入力可能なタッチパネル機能を有する。表示部310は、ユーザが表示面にタッチした位置情報を、制御部110へ送信する。制御部110は、受信した位置情報に基づいて、所定の処理を行なう。すなわち、表示部310は、ユーザが画像形成装置100を操作するためのインターフェースである。
入力部320は、数字ボタン群322を含む。数字ボタン群322は、複数の数字ボタンを含む。数字ボタン群322に含まれる複数の数字ボタンの各々は、ユーザにより押下されることにより、数字を入力するためのボタンである。入力部320は、さらに、画像形成装置100を操作するための複数のボタンを含む。
入力部320は、当該入力部320に含まれる複数のボタンのうち、ユーザにより押下操作されたボタンに対応するボタン信号を、制御部110へ送信する。制御部110は、受信したボタン信号に基づいて、所定の処理を行なう。すなわち、入力部320は、ユーザが画像形成装置100を操作するためのインターフェースである。以下においては、ユーザによる、表示部310の表示面に対するタッチ操作または入力部320の操作を、インターフェース操作Mともいう。
再び、図2を参照して、画像形成装置100は、さらに、時間計測部140と、スキャナ部150と、印刷部160と、通信部170と、モデム180と、NCU182とを備える。
時間計測部140は、詳細は後述するが、時間を計測する機能を有する。
スキャナ部150は、原稿を読み取ることにより画像を取得する機能を有する。原稿は、例えば、紙等の記録媒体である。以下においては、スキャナ部150が原稿を読み取ることにより画像を取得する処理を、原稿読取り処理という。
以下においては、原稿読取り処理が行われることにより得られる画像を、読取り画像という。
印刷部160は、紙等の媒体に、指示された画像または文字を印字してプリントアウトする機能(以下、印刷機能という)を有する。以下においては、印刷部160が、記録媒体に、画像または文字を印字してプリントアウトするための処理を印刷処理という。
印刷処理における記録媒体は、例えば、紙、OHP(Overhead Projector)フィルムなど、画像を形成することが可能な媒体であればどのような媒体であってもよい。なお、本実施の形態においては、印刷の対象となる記録媒体は、一例として、紙であるとする。
通信部170は、NIC(Network Interface Card)である。通信部170は、有線技術または無線技術を利用して、ネットワーク20に接続される装置とデータ通信を行なう機能を有する。有線技術は、たとえば、イーサネット(登録商標)に基づく技術である。なお、有線技術は、イーサネット(登録商標)に基づく技術に限定されることなく、その他の有線技術であってもよい。
無線技術は、たとえば、IEEE802.11gに基づく技術である。なお、無線技術は、IEEE802.11gに基づく技術に限定されることなく、その他の無線技術であってもよい。
モデム180は、ファクシミリ規格に従った通信(以下、ファクシミリ通信という)を行う機能を有する。モデム180は、ファクシミリ通信において、送信対象となる画像データを変調する。また、モデム180は、ファクシミリ通信において、外部から受信した画像データを復調する。
NCU182は、PSTN40と接続される回線終端装置である。
図4は、画像形成装置100の主要部の機能を実現するハードウエアの構成の一例を示すブロック図である。図4には、説明の便宜のため、図2に示されるいくつかの部が再掲される。これらの部には図2と同じ符号を付して詳細な説明は繰り返さない。
画像形成装置100は、さらに、メイン制御部401と、コントローラ402と、電源部403と、モード設定部141と、時刻計測部142とを備える。
電源部403は、画像形成装置100内の各部へ電力を供給する。画像形成装置100内の各部は、電源部403から供給される電力により動作する。
画像形成装置100は、動作モードとして、通常モードおよび省電力モードを有する。
画像形成装置100の動作モードが通常モードである場合、電源部403は、画像形成装置100内の電力で動作する全ての部へ電力を供給する。
具体的には、電源部403は、メイン制御部401、コントローラ402、時間計測部140、モード設定部141、時刻計測部142および通信部170へ電力を供給する。なお、電源部403は、図示されない、記憶媒体アクセス部130、操作パネル部300、モデム180等にも電力を供給する。なお、電源部403は、電力の供給対象となる全ての部において、各部が必要な電力を供給する。
メイン制御部401は、制御部110と、RAM120と、記憶部122とを含む。制御部110、RAM120および記憶部122の各々は、電源部403から供給される電力により動作する。
コントローラ402は、スキャナ部150と、印刷部160とを含む。スキャナ部150および印刷部160の各々は、電源部403から供給される電力により動作する。コントローラ402は、メイン制御部401より大きな電力を必要とする。そのため、電源部403は、メイン制御部401より大きな電力を、コントローラ402へ供給する。
モード設定部141は、画像形成装置100の動作モードを、通常モードおよび省電力モードのいずれかに設定する。
通信部170は、制御部171と、記憶部172とを含む。制御部171および記憶部172の各々は、電源部403から供給される電力により動作する。
制御部171は、MPU(Micro Processing Unit)である。制御部171は、前述した通信部170が行うデータ通信を行うための処理を行う。すなわち、制御部171は、ネットワーク20に接続される装置とデータ通信を行なうための処理を行う。
記憶部172は、不揮発性のメモリである。記憶部172は、制御部171によりデータアクセスされる。
時刻計測部142は、時刻を計測する。時刻計測部142は、時刻が変化する毎に、変化後の時刻を、制御部171へ送信する。
画像形成装置100の動作モードが省電力モードである場合、電源部403は、時間計測部140、モード設定部141および時刻計測部142のみに電力を供給し、それ以外の部分(例えば、メイン制御部401、コントローラ402、および通信部170)への電力供給を停止する。すなわち、省電力モードの画像形成装置100は、通常モードより少ない電力で動作する。
なお、時間計測部140、モード設定部141および時刻計測部142は、電源部403から電力の供給を受けず、例えば、電池から常時電力供給されてもよい。
(電力の制御)
次に、画像形成装置100と、外部装置(端末装置201)との通信状況に応じて、電源部403が供給する電力を制御するための処理(以下、電力制御処理という)について説明する。電力制御処理は、通常モードの画像形成装置100が行う処理である。
各端末装置201には、異なるIPアドレスおよびMACアドレスが割り当てられている。各端末装置201は、所定時間(例えば、10分)経過毎に、SNMP(Simple Network Management Protocol)要求を、ネットワーク20を介して、画像形成装置100へ送信する。SNMP要求は、送信先の装置の管理情報を取得するための要求である。SNMP要求には、当該SNMP要求の送信元の装置(端末装置201)のIPアドレスおよびMACアドレスが示される。
また、端末装置201は、必要に応じて、印刷データを、ネットワーク20を介して、画像形成装置100へ送信する。本実施の形態において、印刷データは、印刷対象データに基づく画像を、記録媒体としての紙に印刷させるためのデータであるとする。印刷対象データは、印刷データに含まれる。印刷対象データは、例えば、文書を作成するためのアプリケーションにより生成されたテキストデータである。印刷データには、当該印刷データの送信元の装置(端末装置201)のIPアドレスおよびMACアドレスが示される。
図5は、電力制御処理のフローチャートである。
ステップS110では、制御部171が、ネットワークシステム1000内の端末装置から、SNMP要求を受信したか否かを判定する。ステップS110において、YESならば、処理はステップS111に移行する。一方、ステップS110において、NOならば、処理は、後述するステップS120に移行する。
SNMP要求を受信した場合(S110でYES)、制御部171は、通信履歴データを、記憶部172に記憶させる(S111)。この場合、通信履歴データは、データの種類、SNMP要求が示すIPアドレスおよびMACアドレスを示すデータである。
図6は、一例としての通信履歴データを示す図である。図6に示される通信履歴データは、SNMP要求に対応するデータであるとする。
図6を参照して、「データ種類」とは、受信したデータの種類を示す。「送信元IPアドレス」とは、受信したデータの送信元の装置のIPアドレスである。「送信元MACアドレス」とは、受信したデータの送信元の装置のMACアドレスである。「受信日時」とは、データを受信した日時を示す。
通信履歴データに示される送信元IPアドレスおよび送信元MACアドレスは、データを送信した外部装置(端末装置201)を特定するための特定情報である。
再び、図5を参照して、制御部171は、受信したSNMP要求に対応するSNMP応答を、SNMP要求の送信元の装置へ送信する(S112)。
ステップS120では、制御部171が、印刷データを受信したか否かを判定する。ステップS120において、YESならば、処理はステップS121に移行する。一方、ステップS120において、NOならば、処理は後述するステップS130に移行する。
制御部171は、印刷データを受信した場合(S120でYES)、制御部171は、通信履歴データを、記憶部172に記憶させる(S121)。この場合、通信履歴データは、データの種類、印刷データが示すIPアドレスおよびMACアドレスを示すデータである。この場合、通信履歴データは、例えば、図7に示されるデータとなる。
図7に示される各項目は、図6で説明したので詳細な説明は繰り返さない。
図7のデータ種類の項目において、「LPR」とは、図7の通信履歴データに対応する印刷データが、LPR(Line PRinter daemon)プロトコルに基づくデータであることを示す。
そして、制御部171は、受信した印刷データを、印刷部160へ送信する。
印刷部160は、受信した印刷データが示す印刷対象データに基づく画像を、記録媒体としての紙に印刷する印刷処理(以下、ネットワーク印刷処理ともいう)を実行する(S122)。
すなわち、画像形成装置100は、印刷処理(ネットワーク印刷処理)を実行するための画像処理を行う画像処理装置でもある。
ステップS130では、制御部171が、非受信状態が所定時間(例えば、30分)以上継続しているか否かを判定する。ここで、非受信状態は、制御部171が、ネットワークシステム1000内の複数の外部装置(端末装置201)から、SNMP要求および印刷データのいずれも受信していない状態である。
ステップS130において、YESならば、処理はステップS131に移行する。一方、ステップS130において、NOならば、再度、ステップS110の処理が行われる。
ステップS130においてYESである場合は、制御部171が、所定時間(例えば、30分)以上継続して、SNMP要求および印刷データのいずれも受信していない場合である。すなわち、ステップS130においてYESである場合は、所定時間にわたって外部装置(端末装置201)から画像形成装置100に対し通信が行われない場合である。
なお、上記非受信状態は、上記状態に限定されず、制御部171が、SNMP要求、印刷データおよびFAXデータのいずれも受信していない状態であってもよい。FAXデータは、例えば、当該FAXデータの送信元の装置が、画像形成装置100を利用して、FAXを送信するためのデータである。
ステップS130でYESと判定されるまで、ステップS111,S121の少なくとも一方の処理が繰り返されることにより、記憶部172には、複数の通信履歴データから構成される通信履歴データテーブルが記憶される。この場合、通信履歴データテーブルは、一例として、図8の通信履歴データテーブル500であるとする。
図8は、一例としての通信履歴データテーブル500を示す図である。図8に示される各項目は、図6で説明したので詳細な説明は繰り返さない。
図8において、「番号」とは、通信履歴データを特定するための番号である。通信履歴データテーブル500は、複数の通信履歴データから構成される。通信履歴データテーブル500を構成する複数の通信履歴データは、特定情報(送信元IPアドレスおよび送信元MACアドレス)が異なるm(1≦m≦k)個の通信履歴データを含む。ここで、kは、ネットワークシステム1000に含まれる端末装置201の数である。本実施の形態では、kは、一例として、4であるとする。
当該異なるm個の通信履歴データは、それぞれ、m個の特定情報(送信元IPアドレスおよび送信元MACアドレス)を示す。すなわち、通信履歴データテーブル500は、異なるm個の特定情報(送信元IPアドレスおよび送信元MACアドレス)を示す。この場合、記憶部172には、異なるm個の特定情報が記憶されていることになる。以下においては、異なるm個の特定情報を、単に、m個の特定情報ともいう。
図8のデータ種類の項目において、「PORT 9100」とは、番号“3”の通信履歴データに対応する印刷データが、画像形成装置100におけるポート番号9100を送信先とした印刷データであることを示す。
再び、図5を参照して、ステップS131では、制御部171が、記憶部172に記憶されている通信履歴データテーブル500を読み出す。なお、記憶部172に1つの通信履歴データのみが記憶されている場合、制御部171は、当該1つの通信履歴データを読み出す。
ステップS132では、ARP(Address Resolution Protocol)要求パケットの送信が行われる。具体的には、制御部171が、通信履歴データテーブル500が示す異なるm個の送信元IPアドレス(特定情報)にそれぞれ対応するm台の端末装置201へ、ネットワーク20を介して、ARP要求パケットを送信する。
なお、ARP要求パケットの代わりにICMP(Internet Control Message Protocol)要求パケットが送信されてもよい。ICMP要求パケットは、ネットワーク状態を確認するためのパケットである。すなわち、ICMP要求パケットは、ICMPを使用したPingコマンドである。
ステップS133では、制御部171が、送信したARP要求パケットに対応するARP応答パケットを受信したか否かを判定する。この場合、ARP応答パケットは、ARP要求パケットを受信した端末装置201が稼動している場合、当該端末装置201が画像形成装置100に対し送信するパケットである。ARP応答パケットは、当該ARP応答パケットの送信元の装置のMACアドレスを示す。
なお、ステップS132の処理において、ICMP要求パケットが使用される場合、ステップS133では、ARP応答パケットの代わりにICMP応答パケットを受信したか否かが判定される。ここで、ICMP応答パケットは、ICMP要求パケットに対応する応答パケットである。ICMP応答パケットは、ICMP要求パケットを受信した装置が稼動している場合、当該装置が画像形成装置100に対し送信するパケットである。この場合、ICMP応答パケットも、ARP応答パケットと同様、ICMP応答パケットの送信元の装置のMACアドレスを示す。
ステップS133において、YESならば、処理はステップS134に移行する。一方、ステップS133において、NOならば、処理はステップS135に移行する。
ステップS134では、制御部171が、受信したARP応答パケットが示すMACアドレスが、通信履歴データテーブル500が示す異なるm個の送信元MACアドレス(特定情報)のいずれかと一致するか否かを判定する。
なお、ICMP応答パケットが使用される場合は、ICMP応答パケットが示すMACアドレスがステップS133の判定に使用される。
ステップS134において、YESならば、再度、ステップS110の処理が行われる。一方、ステップS134において、NOならば、処理はステップS135に移行する。
ステップS134においてYESである場合は、通信履歴データテーブル500が示す異なるm個の送信元IPアドレス(特定情報)にそれぞれ対応するm台の端末装置201の少なくとも1台が稼動している場合である。
ステップS134においてNOである場合は、画像形成装置100に印刷処理を実行させることができない端末装置201(以下、印刷不実行装置という)が、ARP応答パケットを、画像形成装置100へ送信した場合である。この場合、印刷不実行装置には、画像形成装置100に印刷処理を実行させるために必要なプリンタドライバがインストールされていない。
また、印刷不実行装置は、ステップS132の処理が行われる前に、ネットワーク20におけるIPアドレスとMACアドレスとの対応関係が変更され、ステップS132においてパケットの送信に使用されるm個の送信元IPアドレスのいずれかが割り当てられた装置である。
すなわち、ステップS134においてNOである場合、ステップS132の処理により、ARP要求パケットの送信先のm台の端末装置201のうちの少なくとも1台の端末装置201は、印刷不実行装置である。
なお、ステップS133でYESである場合、ステップS134の処理が行われることなく、処理は、ステップS110に移行してもよい。
ステップS135では、データ通信不能であるか否かを判定する。具体的には、制御部171が、ステップS132の処理によりARP要求パケット(またはICMP要求パケット)の送信が行われてから、通信不能判定時間経過したか否かを判定することにより、データ通信不能であるか否かを判定する。
通信不能判定時間は、画像形成装置100が、通信履歴データテーブル500が示す異なるm個の送信元IPアドレス(特定情報)により特定されるm台の端末装置201と通信不能であるか否かを判定するための時間である。例えば、画像形成装置100が、m台の端末装置201と通信不能である場合、当該m台の端末装置201は稼動していないということになる。すなわち、この場合、m台の端末装置201は、シャットダウンされていることになる。通信不能判定時間は、例えば、20秒である。
ステップS135では、具体的には、以下の処理が行われる。通信不能判定時間経過し、かつ、ARP要求パケット(またはICMP要求パケット)の送信が行われてから、通信不能判定時間経過するまでに、ARP応答パケット(またはICMP応答パケット)を受信していない場合、制御部171は、ネットワーク20を介してm台の端末装置201とデータ通信不能であると判定する。すなわち、制御部171は、外部装置(端末装置201)との通信状態を判定する通信判定部である。
この場合、m台の端末装置201は稼動していないということになる。この場合、処理はステップS136に移行する。
また、通信不能判定時間経過し、かつ、ARP要求パケット(またはICMP要求パケット)の送信が行われてから、通信不能判定時間経過するまでに、ステップS134でYESと判定されることなく、かつ、u(1以上の整数)個のARP応答パケット(またはICMP応答パケット)を受信したとする。この場合、制御部171は、ネットワーク20を介して(m−u)台の端末装置201とデータ通信不能であると判定する。すなわち、制御部171は、外部装置(端末装置201)との通信状態を判定する通信判定部である。
この場合、u個のARP応答パケット(またはICMP応答パケット)をそれぞれ送信したu台の端末装置201は、前述した印刷不実行装置である。
この場合、(m−u)台の端末装置201は稼動していないということになる。すなわち、(m−u)台の端末装置201は、シャットダウンされていることになる。この場合、処理はステップS136に移行する。
また、ARP要求パケット(またはICMP要求パケット)の送信が行われてから、通信不能判定時間経過していない場合、制御部171は、m台の端末装置201とデータ通信不能であると判定できない。この場合、処理は、再度、ステップS133に移行する。
なお、データ通信不能であるか否かの判定は、シャットダウン済フラグを使用してもよい。シャットダウン済フラグは、ARP要求パケットの送信先の端末装置201がシャットダウンしているか否かを判定するためのフラグである。
この場合、シャットダウン済フラグは、特定情報(送信元IPアドレスおよび送信元MACアドレス)が異なるm(1以上の整数)個の通信履歴データの各々に対応づけられる。シャットダウン済フラグがオンである場合、当該シャットダウン済フラグに対応する通信履歴データが示す送信元IPアドレスにより特定される端末装置201は、シャットダウンされていることになる。シャットダウン済フラグがオフである場合、当該シャットダウン済フラグに対応する通信履歴データが示す送信元IPアドレスにより特定される端末装置201は、稼動していることになる。
この場合、ARP要求パケットに対応するARP応答パケットを受信した場合、制御部171は、当該ARP応答パケットにより特定される端末装置201に対応するシャットダウン済フラグをオンに設定する。そして、制御部171は、全てのシャットダウン済フラグがオンになった場合に、ステップS136の処理を行う。
ステップS136では、復帰時間を算出するための復帰時間算出処理が行われる。復帰時間は、画像形成装置100の動作モードが省電力モードに設定されてから、画像形成装置100の動作モードを通常モードに設定する時刻(以下、復帰時刻という)までの時間である。復帰時刻は、予め設定された時刻である。
復帰時間算出処理では、制御部171が、前述した時刻計測部142から受信する現在の時刻から、復帰時刻までの時間を、復帰時間(単位(秒))として算出する。以下においては、復帰時間が示す数値を復帰カウント値という。
ここで、一例として、現在の時刻が午前0時0分0秒であり、復帰時刻が午前8時0分0秒であるとする。この場合、復帰時間は、8×60×60の式より28800(秒)である。
ステップS137では、制御部171が、復帰時間計測指示を、時間計測部140へ送信する。復帰時間計測指示は、時間計測部140に復帰時間を計測させるための指示である。復帰時間計測指示には、算出された復帰時間が示す数値としての復帰カウント値(28800)が示される。
ステップS138では、省電力設定処理が行われる。省電力設定処理では、制御部171が、省電力設定指示を、モード設定部141へ送信する。省電力設定指示は、画像形成装置100の動作モードを省電力モードに設定させるための指示である。
モード設定部141は、省電力設定指示を受信すると、画像形成装置100の動作モードを、省電力モードに設定する。そして、モード設定部141は、省電力モード設定通知を、電源部403へ送信する。省電力モード設定通知は、画像形成装置100の動作モードが省電力モードに設定された旨の通知である。
電源部403は、省電力モード設定通知を受信すると、時間計測部140、モード設定部141および時刻計測部142のみに電力を供給し、それ以外の部分(例えば、メイン制御部401、コントローラ402および通信部170)への電力供給を停止する。
これにより、省電力モードの画像形成装置100は、通常モードより大幅に少ない電力で動作する。すなわち、省電力モードの画像形成装置100の電力消費を大幅に低減することができる。
(復帰処理)
時間計測部140は、前述のステップS137の処理により送信された復帰時間計測指示を受信すると、時間計測部140は、復帰時間計測指示に従った処理(以下、復帰処理という)を行う。
なお、復帰処理が開始されるタイミングは、ステップS138の処理により画像形成装置100の動作モードが省電力モードに設定されるタイミングとほぼ同じである。
図9は、復帰処理のフローチャートである。
ステップS211では、時間計測部140により復帰時間計測処理が実行される。復帰時間計測処理は、他の処理とは独立して行われる処理である。そして、処理はステップS212に移行する。
復帰時間計測処理では、時間計測部140が、1秒経過毎に、数値カウンタの値を1増加させる。数値カウンタの初期値は0であるとする。数値カウンタの値が、制御部171から受信した復帰時間計測指示に示される復帰カウント値になった場合、この復帰時間計測処理は終了する。復帰カウント値が、例えば、28800である場合、復帰時間計測処理は、28800秒(8時間)経過後に終了する。すなわち、時間計測部140は、復帰時間計測処理において、復帰時間を計測する処理を行う。
ステップS212では、時間計測部140が、復帰時間計測処理が終了したか否かを判定する。すなわち、時間計測部140は、復帰時間が計測されたか否かを判定する。ステップS212において、YESならば、処理はステップS213に移行する。一方、ステップS212において、NOならば、再度、ステップS212の処理が行われる。
ステップS213では、電力復帰処理が行われる。電力復帰処理では、時間計測部140が、通常モード設定指示を、モード設定部141へ送信する。通常モード設定指示は、画像形成装置100の動作モードを通常モードに設定させるための指示である。
モード設定部141は、通常モード設定指示を受信すると、画像形成装置100の動作モードを、通常モードに設定する。そして、モード設定部141は、通常モード設定通知を、電源部403へ送信する。通常モード設定通知は、画像形成装置100の動作モードが通常モードに設定された旨の通知である。
電源部403は、通常モード設定通知を受信すると、省電力モードにおいて電力供給を停止していた部分へ電力を供給する。この場合、電源部403は、画像形成装置100内の電力で動作する全ての部へ電力を供給する。
具体的には、電源部403は、メイン制御部401、コントローラ402、時間計測部140、モード設定部141、時刻計測部142および通信部170へ電力を供給する。なお、電源部403は、図示されない、記憶媒体アクセス部130、操作パネル部300、モデム180等にも電力を供給する。
これにより、画像形成装置100は、通常モードにおける各種処理を行うことができる。
以上説明したように、本実施の形態では、以下の処理が行なわれる。
画像形成装置100に対し、SNMP要求および印刷データのいずれかを送信した装置があった場合、当該装置を特定するための特定情報を記憶部172に記憶させる。すなわち、画像形成装置100は、自装置に対し、通信を行う装置があった場合、当該装置を特定するための特定情報を記憶部172に記憶させる。
そして、画像形成装置100は、非受信状態が所定時間以上継続している場合、記憶部172に記憶されている異なるm個の特定情報によりそれぞれ特定されるm台の端末装置201へ、ネットワーク20を介して、ARP要求パケットを送信する。つまり、画像形成装置100は、1度でも通信した端末装置201のみへ、ARP要求パケットを送信することにより、mまたはn(1≦n≦m)台の端末装置201とデータ通信不能であるか否かを判定する。
すなわち、画像形成装置100は、所定時間にわたって外部装置から通信が行われない場合に、ARP要求パケット(またはICMP要求パケット)を利用して、外部装置とデータ通信不能であるか否かを判定する。そのため、一定時間間隔で外部装置に稼動状態を問い合わせることなく、mまたはn台の外部装置とデータ通信不能であるか否かを判定できる。
また、画像形成装置100は、ネットワーク20に接続されている端末装置201全てではなく、通信履歴データテーブル500に示されるm個の特定情報によりそれぞれ特定されるmまたはn台の端末装置201のみに対してデータ通信不能であるか否かを判定する。
これにより、ネットワークに大きな負荷をかけることなく、mまたはn台の端末装置201とデータ通信不能であるか否かを判定することができる。
mまたはn台の端末装置201とデータ通信不能である場合は、mまたはn台の端末装置201は、シャットダウンされていることになる。この場合、画像形成装置100に対し印刷処理の要求が行われることがないので、画像形成装置100は、動作モードを省電力モードに設定する。これにより、時間計測部140、モード設定部141および時刻計測部142のみに電力を供給し、それ以外の部分(例えば、メイン制御部401、コントローラ402および通信部170)への電力供給を停止する。すなわち、従来、常に電力供給が行われていた通信部(NIC)への電力供給も停止する。
したがって、ネットワークに大きな負荷をかけることなく、画像形成装置100の電力消費を大幅に低減することができる。
また、画像形成装置100の動作モードが省電力モードに設定されてから、復帰時間経過した場合、画像形成装置100の動作モードを、通常モードに設定する。これにより、電源部403は、画像形成装置100内の電力で動作する全ての部へ電力を供給する。
したがって、電力消費を大幅に低減するとともに、画像形成装置100を自動で復帰させることができ、利便性を向上させることができる。
そのため、本発明における画像形成装置100は、例えば、オフィス内のネットワークでの使用において、大きな省エネ効果を発揮する。
(機能ブロック図)
図10は、本発明に係る画像形成装置100の特徴的な機能構成を示すブロック図である。つまり、図10は、図4に示されるハードウエア構成によって実現される画像形成装置100の機能のうち、本発明に関わる機能を示すブロック図である。なお、図10には、説明のために、制御部171、記憶部172およびモード設定部141を示す。
制御部171は、機能的には、情報格納部175と、通信判定部176とを含む。
画像形成装置100は、電力を消費して動作する通常モードおよび該通常モードより少ない電力で動作する省電力モードを動作モードとして有する。また、画像形成装置100は、k台の外部装置が稼動している場合ネットワーク20を介して該k台の外部装置とデータ通信可能な装置である。
情報格納部175は、k台の外部装置のうち、画像形成装置100に対し通信を行う外部装置が生じる毎に、該通信を行う外部装置を特定するための特定情報を記憶部172に記憶させる。
通信判定部176は、所定時間にわたって外部装置から画像形成装置100に対し通信が行われない場合、記憶部172に記憶されている異なるm(1≦m≦k)個の特定情報によりそれぞれ特定されるm台の外部装置と、ネットワーク20を介してデータ通信不能であるか否かを判定する。
モード設定部141は、通信判定部176により、n(1≦n≦m)台の外部装置とデータ通信不能であると判定された場合、画像形成装置100の動作モードを省電力モードに設定する。
なお、図10の制御部171に含まれる、情報格納部175および通信判定部176の全てまたは一部は、LSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)等のハードウエアで構成されてもよい。また、情報格納部175および通信判定部176の全てまたは一部は、制御部171により実行されるプログラムのモジュールであってもよい。
(その他)
本実施の形態における処理は、上記処理に限定されず、例えば、シャットダウンされた端末装置201の数が多くなるにつれて、段階的に、電源部403の電力の供給先の数を減らしてもよい。
また、画像形成装置100は、動作モードとして、通常モードおよび省電力モードの2つのモードを有するとしたが、これに限定されず、消費電力の異なる3つ以上のモードを有してもよい。この場合、画像形成装置100の動作モードは、例えば、シャットダウンされた端末装置201の数が多くなるにつれて、適切なモードに設定される。
また、ARP要求パケットは、特定情報を使用せずに、例えば、UDP(User Datagram Protocol)によるブロードキャスト送信により各端末装置201へ送信されてもよい。この場合、各端末装置201は、ARP要求パケットを受信した場合、画像形成装置100へ、ARP応答パケットを送信するように設定されているとする。
以上、本発明における画像形成装置100について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したもの、あるいは異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
また、上記の画像形成装置100を構成する複数の構成要素の全てまたは一部は、1個のシステムLSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)から構成されてもよい。システムLSIは、複数の構成要素を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)などを含んで構成されるコンピュータシステムである。
また、時間計測部140、モード設定部141および時刻計測部142が設けられる場所は、図4に示される場所に限定されない。時間計測部140、モード設定部141、時刻計測部142の全てまたは少なくとも1つは、例えば、メイン制御部401または通信部170に設けられてもよい。この場合、時間計測部140、モード設定部141および時刻計測部142は、電源部403から電力の供給を受けず、例えば、電池から常時電力供給されてもよい。
また、本発明は、画像形成装置100が備える特徴的な構成部の動作をステップとする電力制御方法として実現してもよい。また、本発明は、そのような電力制御方法に含まれる各ステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現してもよい。
また、本発明は、そのようなプログラムを格納するコンピュータ読み取り可能な記録媒体として実現されてもよい。また、当該プログラムは、インターネット等の伝送媒体を介して配信されてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、ネットワークに大きな負荷をかけることなく、電力消費を低減可能な画像処理装置として、利用することができる。
100,101 画像形成装置
110,171 制御部
120 RAM
122,172 記憶部
140 時間計測部
141 モード設定部
142 時刻計測部
150 スキャナ部
160 印刷部
170 通信部
175 情報格納部
176 通信判定部
300 操作パネル部
403 電源部
1000 ネットワークシステム

Claims (8)

  1. 電力を消費して動作する通常モードおよび該通常モードより少ない電力で動作する省電力モードを動作モードとして有し、k(2以上の整数)台の外部装置が稼動している場合ネットワークを介して該k台の外部装置とデータ通信可能な画像処理装置であって、
    情報を記憶するための記憶部と、
    前記k台の外部装置のうち、前記画像処理装置に対し通信を行う外部装置が生じる毎に、該通信を行う外部装置を特定するための特定情報を前記記憶部に記憶させる情報格納部と、
    所定時間にわたって外部装置から前記画像処理装置に対し通信が行われない場合、前記記憶部に記憶されている異なるm(1≦m≦k)個の特定情報によりそれぞれ特定されるm台の外部装置と、前記ネットワークを介してデータ通信不能であるか否かを判定する通信判定部と、
    前記通信判定部により、n(1≦n≦m)台の外部装置とデータ通信不能であると判定された場合、前記画像処理装置の動作モードを前記省電力モードに設定するモード設定部と
    を備える画像処理装置。
  2. 前記通信判定部は、ARP(Address Resolution Protocol)要求パケットまたはICMP(Internet Control Message Protocol)要求パケットを使用して、前記m台の外部装置とデータ通信不能であるか否かを判定する、
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記通信判定部は、前記ネットワークを介して前記m台の外部装置へARP要求パケットまたはICMP要求パケットを送信し、該ARP要求パケットまたはICMP要求パケットを送信してから所定の通信不能判定時間経過するまでに、該ARP要求パケットに対応するARP応答パケットまたは該ICMP要求パケットに対応するICMP応答パケットを受信していない場合、前記m台の外部装置とデータ通信不能であると判定する、
    請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記画像処理装置は、さらに、
    時間を計測する時間計測部を備え、
    前記時間計測部は、前記通信判定部により、前記n台の外部装置とデータ通信不能であると判定された場合、前記画像処理装置の動作モードが前記省電力モードに設定されてから、前記画像処理装置の動作モードを前記通常モードに設定するまでの時間である復帰時間を計測し、
    前記モード設定部は、さらに、前記時間計測部により前記復帰時間が計測された場合、前記省電力モードの前記画像処理装置の動作モードを、前記通常モードに設定する、
    請求項1〜3のいずれかに記載の画像処理装置。
  5. 前記画像処理装置は、さらに、
    電力を供給するための電源部と、
    外部装置と通信するための通信部とを備え、
    前記電源部は、前記画像処理装置の動作モードが前記省電力モードである場合、前記通信部への電力供給を停止する、
    請求項1〜4のいずれかに記載の画像処理装置。
  6. n=mであり、
    前記モード設定部は、前記通信判定部により、m台の外部装置とデータ通信不能であると判定された場合、前記画像処理装置の動作モードを前記省電力モードに設定する、
    請求項1〜5のいずれかに記載の画像処理装置。
  7. 前記特定情報は、IPアドレスである、
    請求項1〜6のいずれかに記載の画像処理装置。
  8. 電力を消費して動作する通常モードおよび該通常モードより少ない電力で動作する省電力モードを動作モードとして有し、k(2以上の整数)台の外部装置が稼動している場合ネットワークを介して該k台の外部装置とデータ通信可能な装置であって、記憶部を備える画像処理装置が行う電力制御方法であって、
    前記k台の外部装置のうち、前記画像処理装置に対し通信を行う外部装置が生じる毎に、該通信を行う外部装置を特定するための特定情報を前記記憶部に記憶させる情報格納ステップと、
    所定時間にわたって外部装置から前記画像処理装置に対し通信が行われない場合、前記記憶部に記憶されている異なるm(1≦m≦k)個の特定情報によりそれぞれ特定されるm台の外部装置と、前記ネットワークを介してデータ通信不能であるか否かを判定する通信判定ステップと、
    前記通信判定ステップにより、n(1≦n≦m)台の外部装置とデータ通信不能であると判定された場合、前記画像処理装置の動作モードを前記省電力モードに設定するモード設定ステップと
    を備える電力制御方法。
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