JP2017155012A - 小豆抽出物 - Google Patents

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博 藤井
秀文 真壁
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秀文 真壁
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Seiichi Kawahara
誠一 河原
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Abstract

【課題】従来知られていない、より有用な新たな小豆の作用を見出すことを課題とする。さらに詳しくは、小豆の水抽出物について有用な作用を見出し、これを有効成分とする剤を提供することを課題とする。【解決手段】小豆の水抽出物や、これを吸着剤や担体に吸着させて、メタノール、エタノール等の溶媒で溶出して得たものを有効成分として、癌の転移抑制剤やFABP5遺伝子活性抑制剤、癌の増殖抑制剤等の抗癌剤を提供する。【選択図】なし

Description

本発明は、小豆の水抽出物に関する。また、該抽出物を有効成分として含む抗癌剤に関する。さらに本発明は、該抽出物を有効成分として含む癌の転移抑制剤、FABP5遺伝子活性抑制剤および癌の増殖抑制剤等に関する。
小豆は高蛋白低脂質であり、無機質やビタミン、ミネラル、食物繊維等を多く含む栄養価の高い食品として幅広い世代に食されている。近年では、小豆に含まれるサポニン等の成分に抗菌作用、溶菌作用、抗炎症作用、抗癌作用などのさまざまな作用があることも報告されている。
例えば、特許文献1には、赤小豆(小豆およびしま蔓小豆)抽出物として特定の構造を有する化合物がIL−6によって誘導されるSTAT3の転写活性抑制効果を有することが開示されており、炎症性疾患、自己免疫疾患、がん疾患等のTLRおよびIL−6媒介性疾患の予防または治療に有用であると記載されている。
また、非特許文献1には、小豆の熱水抽出物がラットの好塩基球性白血病細胞における抗原刺激による脱顆粒を抑制し、マウスにおける受動皮膚アナフィラキシー反応も抑制したことが開示されている。
さらに、特許文献2には、ハッショウ豆、紫花豆、小豆等の豆科植物の抽出物が免疫機能増強活性や癌細胞に対するアポトーシス誘導能を有することが開示されており、非特許文献2においても、小豆熱水抽出物の逆相吸着剤を用いた分画の40%エタノール溶出画分にヒト胃がん細胞のアポトーシス誘導能があることが記載されている。
そして、非特許文献3には、これと同様の小豆熱水抽出物の40%エタノール溶出画分がマウスのメラノーマ細胞の付着、浸潤および転移を抑制したことが記載されている。
このように、小豆のさまざまな作用が開示されているが、本発明者らは本発明において、より有用な新たな小豆の作用を見出すことを試みた。
特表2014−516939号公報 特開2008−81478号公報
Tomohiro Itoh, et.al., Phytother. Res. 26: 1003−1011 (2012) 伊藤 智広、伊藤 裕子、樋廻 博重、勝崎 裕隆、今井 邦雄、古市 幸生、小宮 孝志 (2005).アズキ熱水抽出物(アズキ煮汁)中に含まれるヒト胃がん細胞に対するアポトーシス誘導物質の同定 日本栄養・食糧学会誌 第58巻 第5号 281−287. Tomohiro Itoh, et.al., Biosci. Biotechnol. Biochem., 69 (3), 448−454, 2005
本発明は、従来知られていない、より有用な新たな小豆の作用を見出すことを課題とする。さらに詳しくは、小豆の水抽出物について有用な作用を見出し、これを有効成分とする剤を提供することを課題とする。
本発明者らは前記課題を解決すべく、鋭意検討した結果、小豆の水抽出物や、これを吸着剤や担体に吸着させて、メタノール、エタノール等の溶媒で溶出して得たものが、癌の転移抑制作用、FABP5遺伝子活性抑制作用や、癌の増殖抑制作用を有することを見出し、本発明を完成するに至った。本発明によって得られる小豆の水抽出物は、癌の転移抑制剤や増殖抑制剤等の抗癌剤の有効成分として活用することができる。
即ち、本発明は、次の(1)〜(11)に示される抗癌剤、癌の転移抑制剤、癌の増殖抑制剤等に関する。
(1)小豆の水抽出物を有効成分として含む抗癌剤。
(2)次のAの工程を含む方法によって得られる小豆の水抽出物を有効成分として含む上記(1)に記載の抗癌剤。
A.小豆を常温水で抽出する工程
(3)さらに、次のBおよびCの工程を含む方法によって得られる小豆の水抽出物を有効成分して含む上記(2)に記載の抗癌剤。
B.Aの工程によって得られた小豆の常温水抽出物をスチレン系多孔性合成吸着剤で吸着し、該吸着物を集めて濃縮する工程
C.Bの工程によって濃縮されたものをメタノールで溶出する工程
(4)さらに、次のDおよびEの工程を含む方法によって得られる小豆の水抽出物を有効成分して含む上記(3)に記載の抗癌剤。
D.Cの工程によって溶出されたものをサイズ排除クロマトグラフィー(SEC法)の原理を利用した担体に吸着する工程
E.Dの工程によって吸着されたものを60%以上のエタノールまたは60%以上のアセトンで溶出する工程
(5)さらに、次のFおよびGの工程を含む方法によって得られる小豆の水抽出物を有効成分して含む上記(4)に記載の抗癌剤。
F.Eの工程によって溶出されたものをシリカゲルにオクタデシル基を化学結合した無極性の充填剤に吸着する工程
G.Fの工程によって吸着されたものを10%以上のメタノールまたはアセトニトリルで溶出する工程
(6)次のH〜Jの工程を含む方法によって得られる小豆の水抽出物を有効成分として含む上記(1)に記載の抗癌剤。
H.小豆を熱水で抽出する工程
I.Hの工程によって得られた小豆の熱水抽出物をスチレン系多孔性合成吸着剤で吸着し、該吸着物を集めて濃縮する工程
J.Iの工程によって濃縮されたものをメタノールで溶出する工程
(7)さらに、次のKおよびLの工程を含む方法によって得られる小豆の水抽出物を有効成分して含む上記(6)に記載の抗癌剤。
K.Jの工程によって溶出されたものをサイズ排除クロマトグラフィー(SEC法)の原理を利用した担体に吸着する工程
L.Kの工程によって吸着されたものを60%以上のエタノールまたは60%以上のアセトンで溶出する工程
(8)癌が前立腺癌である上記(1)〜(7)のいずれかに記載の抗癌剤。
(9)小豆の水抽出物を有効成分として含む癌の転移抑制剤。
(10)小豆の水抽出物を有効成分として含むFABP5遺伝子活性抑制剤。
(11)小豆の水抽出物を有効成分として含む癌の増殖抑制剤。
本発明によって、小豆の水抽出物を有効成分として活用することにより、癌の転移抑制剤や増殖抑制剤等の抗癌剤を新たに提供することが可能となる。本発明の小豆の水抽出物は、前立腺癌に特に有用であることが確認されていることから、前立腺癌の予防や、前立腺肥大の改善等に幅広く利用することができる。
小豆抽出物C〜Fの調製手順(概要)を示した図である。 小豆抽出物G〜Kの調製手順(概要)を示した図である。 癌細胞の増殖抑制試験の結果を示した図である(試験例1)。 癌細胞の増殖抑制試験の結果を示した図である(試験例1)。 癌細胞の増殖抑制試験の結果を示した図である(試験例1)。 FABP5遺伝子発現抑制試験の結果を示した図である(試験例2)。 FABP5遺伝子発現抑制試験の結果を示した図である(試験例2)。 FABP5遺伝子発現抑制試験の結果を示した図である(試験例2)。 FABP5遺伝子発現抑制試験の結果を示した図である(試験例2)。 FABP5遺伝子発現抑制試験の結果を示した図である(試験例2)。 癌の増殖抑制試験におけるGFPで蛍光化した癌を示した写真である(試験例3)。 癌の増殖抑制試験におけるGFPで蛍光化した癌の面積を示した図である(試験例3)。 癌の増殖抑制試験における癌の重量を示した図である(試験例3)。 癌の増殖抑制試験におけるマウスの体重の変化を示した図である(試験例3)。
本発明の「抗癌剤」とは、癌細胞の転移抑制作用や、増殖抑制作用を有する、癌の治療や予防に有用な剤のことをいう。
本発明の「抗癌剤」は、小豆の水抽出物を有効成分として含む剤であれば良く、この有効成分のみからなる剤であっても良く、有効成分に加えて薬学的に許容される担体や薬剤の形成において必要となる成分等を含むものであっても良い。さらに、本発明の有効成分に対して相乗的な効果を示す、癌の転移抑制作用や増殖抑制作用などの抗癌作用を有する他の有効な成分を配合したものであっても良い。
本発明の「小豆の水抽出物」とは、小豆を由来として水で抽出される抽出物のことをいう。小豆はいずれの品種の小豆であってもよく、例えば、大納言小豆、中納言小豆、白小豆、えりも小豆または黒小豆等が挙げられる。
このような「小豆の水抽出物」には、小豆を冷水、常温水、熱水等で抽出して得られる小豆の水抽出物等が挙げられる。また、このように水によって抽出された「小豆の水抽出物」を吸着剤や担体などに吸着させ、他の溶媒で溶出したものや、分離精製したものであってもよい。
この「吸着剤」としては、逆相シリカ、ポリスチレン系合成樹脂、アクリル系合成樹脂等を用いた吸着剤が挙げられ、特にスチレン系多孔性合成吸着剤を用いることが好ましい。これらの吸着剤は市販の合成吸着剤であってもよく、例えば、逆相シリカとしてシリカゲルにオクタデシル基を化学結合した無極性のシリカゲル等が挙げられる。また、アンバーライト(商標)XAD(商標)−1180N(オルガノ社製)(以下、XAD(商標)−1180Nと示す場合がある)、アンバーライト(商標)XAD(商標)−7HP(オルガノ社製)(以下、XAD(商標)−7HPと示す場合がある)、ダイヤイオンHP−20(三菱化学株式会社)、またはSepacore(登録商標) C18(B▲U▼CHI株式会社)等が挙げられる。
本発明の「抗癌剤」は、例えば、小豆の水抽出物を「吸着剤」で吸着したものを集め濃縮する工程を経た後、濃縮されたものをメタノール、含水メタノール、エタノール、含水エタノール、イソプロピルアルコールまたはアセトニトリル等の溶媒で溶出することで製造することができる。この溶出には特に100%メタノールを溶媒として用いることが好ましい。
また、「担体」としては、サイズ排除クロマトグラフィー(SEC法)の原理を利用した担体が挙げられる。この担体は市販の担体であっても良く、例えば、デキストランをベースとするSephadex LH−20(GEヘルスケア・ジャパン株式会社)、ポリビニル系のTOSOH TOYOPEARL(登録商標) HW−40F(東ソー株式会社)等が挙げられる。
本発明の「抗癌剤」は、また、例えば、上記のように「吸着剤」で吸着した後、メタノール等の溶媒で溶出したものを「担体」に吸着する工程を経た後、吸着されたものをエタノール、アセトン、アセトリニトリル等の溶媒で溶出することで製造することができる。この溶出には特に60%以上のエタノール、60%以上のアセトンや40%以上のアセトニトリルを溶媒として用いることが好ましい。
このように製造された「小豆の水抽出物」として、例えば、次の1)〜6)に示されるものが挙げられる。
1)小豆を常温水で抽出する工程を経て得られる抽出物。
2)上記1)の抽出物をスチレン系多孔性合成吸着剤で吸着し、該吸着物を集めて濃縮した後、濃縮されたものをメタノールで溶出する工程を経て得られる抽出物。
3)上記2)の工程によって溶出されたものをサイズ排除クロマトグラフィー(SEC法)の原理を利用した担体に吸着した後、60%以上のエタノールまたは60%以上のアセトンで溶出する工程経て得られる抽出物。
4)上記3)の工程によって溶出されたものをシリカゲルにオクタデシル基を化学結合した無極性の充填剤に吸着した後、10%以上のメタノールまたはアセトニトリルで溶出する工程を経て得られる抽出物。
5)小豆を熱水で抽出し、得られた小豆の熱水抽出物をスチレン系多孔性合成吸着剤で吸着し、該吸着物を集めて濃縮した後、濃縮されたものをメタノールで溶出する工程を経て得られる抽出物。
6)上記5)の抽出物をサイズ排除クロマトグラフィー(SEC法)の原理を利用した担体に吸着した後、吸着されたものを60%以上のエタノールまたは60%以上のアセトンで溶出する工程を経て得られる抽出物。
本発明の「抗癌剤」のひとつである「癌の転移抑制剤」とは、血行性転移、リンパ行性転移または播種性転移により、他の組織へ原発巣や既に腫瘍が転移した組織から他の組織に腫瘍が転移することを抑制する剤のことをいう。このような本発明の「癌の転移抑制剤」は、癌の転移誘導遺伝子であるFABP5遺伝子の発現抑制活性を有する「FABP5遺伝子活性抑制剤」として作用する剤であることが好ましい。
また、本発明の「癌の増殖抑制剤」とは、腫瘍が生じた組織(原発巣)や腫瘍が転移した組織における腫瘍細胞の増殖を抑制し得る剤のことをいう。
これらの「癌の転移抑制剤」、「FABP5遺伝子活性抑制剤」や「癌の増殖抑制剤」は、小豆の水抽出物を有効成分として含む剤であれば良く、この有効成分のみからなる剤であっても良く、有効成分に加えて薬学的に許容される担体や薬剤の形成において必要となる成分等を含むものであっても良い。さらに、本発明の有効成分に対して相乗的な効果を示す、FABP5遺伝子活性抑制作用、癌の転移抑制作用や増殖抑制作用などの抗癌作用を有する他の有効な成分を配合したものであっても良い。
これらの本発明の「癌の転移抑制剤」や「癌の増殖抑制剤」等が予防、治療等の対象とする「癌」は、本発明の「腫瘍の転移抑制剤」や「癌の増殖抑制剤」が有効に作用する「癌」であれば従来知られているいずれのものであってもよい。特に前立腺癌、乳癌または大腸癌等を対象とすることが好ましい。
以下に実施例および試験例を示し、さらに本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらに限られるものではない。
〔実施例1〕
小豆抽出物の調製
1.小豆抽出物A
小豆500gを常温下、精製水(常温)2Lに一昼夜浸した後、濾過により小豆を除き小豆抽出液を得た。この小豆抽出液の一部をエバポレーターにて減圧下、バス温度45℃で濃縮して濃縮物(小豆抽出物A)を得た。
比較として、濾過により得られた小豆の残渣に40%エタノールを加え、室温で36時間静置した後、綿濾過し、得られた濾過液をエバポレーターにて減圧下、バス温度45℃で濃縮して濃縮物(比較抽出物a)を得た。
2.小豆抽出物B
上記1の小豆抽出液の一部を綿濾過し、ガラスカラム(φ6cm×1m)に充填したアンバーライト(商標)−XAD(商標)−1180N(1.5L)に吸着させた。アンバーライト(商標)−XAD(商標)−1180N(1.5L)は、充填前に、あらかじめ洗浄し、精製水に置換したものである。
この非吸着物を精製水4.5Lで洗浄し、次いで吸着物を酢酸エチル4.5L、メタノール4.5Lで順次溶出した。得られた溶出液をそれぞれエバポレーターにて減圧下、バス温度45℃で濃縮して濃縮物を得た。このうちメタノールで溶出して得た濃縮物を小豆抽出物Bとした。また、酢酸エチルで溶出したものとメタノールで溶出したものを濃縮してあわせたものを混合小豆抽出物とした。
3.小豆抽出物C〜F
1)小豆1kgを常温下、精製水(常温)4Lに一昼夜浸した後、濾過により小豆を除き小豆抽出液を得た。この小豆抽出液を綿濾過し、ガラスカラム(φ6cm×1m)に充填したアンバーライト(商標)−XAD(商標)−1180N(1.5L)に吸着させた。アンバーライト(商標)−XAD(商標)−1180N(1.5L)は、充填前に、あらかじめ洗浄し、精製水に置換したものである。
この非吸着物を精製水4.5Lで洗浄し、次いで吸着物を酢酸エチル4.5L、メタノール4.5Lで順次溶出した。得られた溶出液をそれぞれエバポレーターにて減圧下、バス温45℃で濃縮して酢酸エチル画分またはメタノール画分の濃縮物を得た。
2)上記1)にて得た濃縮物をあらかじめ20%エタノールに置換したToyoperalHW40F(200ml)に供し、800mLの20%エタノール、60%エタノールおよび60%アセトンで順次溶出した。 得られた溶出液をそれぞれエバポレーターにて減圧下、バス温45℃で濃縮して、酢酸エチル画分から20%エタノール溶出画分の濃縮物(比較抽出物b)、60%エタノール溶出画分の濃縮物(小豆抽出物C)および60%アセトン溶出画分の濃縮物(小豆抽出物D)を得た。また、メタノール画分から20%エタノールの溶出画分の濃縮物(比較抽出物c)、60%エタノールの濃縮物(小豆抽出物E)および60%アセトンの溶出画分の濃縮物(小豆抽出物F)を得た。図1に抽出物C〜Fの調製手順(概要)を示した。
4.小豆抽出物G〜K
上記3において得た小豆抽出物F(1.1g)を3倍量の10%メタノールに溶かした溶液をSepacore(登録商標) C18(80g)に吸着させた。
吸着物を10%メタノール600mL、20%メタノール500mL、30%メタノール500mL、40%メタノール500mLおよび100%アセトニトリル500mLで順次溶出した。得られた溶出液をそれぞれエバポレーターにて減圧下、バス温45℃で濃縮して、10%メタノール溶出画分の濃縮物(小豆抽出物G)、20%メタノール溶出画分の濃縮物(小豆抽出物H)、30%メタノール溶出画分の濃縮物(小豆抽出物I)、40%メタノール溶出画分の濃縮物(小豆抽出物J)および100%アセトン溶出画分の濃縮物(小豆抽出物K)を得た。図2に抽出物G〜Kの調製手順(概要)を示した。
5.小豆抽出物L 小豆1.5kgを精製水4Lに一昼夜浸した後、加熱し沸騰させ、これを30分間加熱した後、熱時濾過した。得られた濾過液を冷却した後、綿濾過し、ガラスカラム(φ6cm×1m)に充填したアンバーライト(商標)−XAD(商標)−1180N(1.5L)に吸着させた。アンバーライト(商標)−XAD(商標)−1180N(1.5L)は、充填前に、あらかじめ洗浄し、精製水に置換したものである。
この吸着物を酢酸エチル4.5L、メタノール4.5Lで順次溶出し、得られた溶出液をそれぞれエバポレーターにて減圧下、バス温45℃で濃縮し濃縮物を得た。このうち酢酸エチルで溶出して得た濃縮物を比較抽出物d、メタノールで溶出して得た濃縮物を小豆抽出物Lとした。
6.小豆抽出物M、N 上記3にて得た小豆抽出物Cを、あらかじめ20%エタノールに置換したToyoperal HW40F 200mlに供し、次ぎの溶液で順次溶出し、得られた溶出液をそれぞれエバポレーターにて減圧下、バス温45℃で濃縮し濃縮物を得た。
まず、800mlの20%エタノールを流し、その溶出画分の濃縮物(比較抽出物e)を得た。次に60%エタノール800mlを流し、その溶出画分の濃縮物(小豆抽出物M)を得て、さらに60%アセトン800mlを流し、その溶出画分の濃縮物(小豆抽出物N)を得た。
[試験例]
本発明の試験例には、特に断りがない限り、次のように調製した試料を用いた。
1.小豆抽出物
実施例1で調製した小豆抽出物A〜Nをそれぞれ用いた。
2.比較抽出物
実施例1で調製した比較抽出物a〜eをそれぞれ用いた。
また、本願発明者らの先出願(国際公開第2013/081046号パンフレット)において、PC−3細胞の増殖抑制が確認されたブドウ梗由来抽出物(以下、単にGSEと示す場合がある)をポジティブコントロールとして用いた。GSEは次の手順により調製した。
ブドウ梗由来抽出物(GSE)
1)除梗破砕機(A−8)(BAUCH社製)で分離されたブドウ(シャルドネ Vitis vinifera(Beaunois,Morillon))の梗を水で洗浄し、水切りした後、はさみで3センチ程度にカットした。カットした梗1kgをステンレスの縦長バットに入れ、精製水を4L加え、上部をアルミホイルで覆い、水分が蒸発しないようにした。これをガスコンロで加熱し、90℃以上に達した後、1時間沸騰を保ち熱水抽出を行った。
2)前記1)の熱水抽出終了後、大型ブフナーロートにて熱時ろ過(アドバンテックN0.2)した。得られた濾過液を熱水抽出物(粗抽出物A)とし、室温まで冷却した。
3)前期2)のブドウ梗由来抽出物(粗抽出物A)をそのまま1.5LのXAD(商標)−1180Nに吸着させた。このXAD(商標)−1180Nは、あらかじめ、洗浄し、オープンガラスカラム(φ6cm×55cm)に入れ、精製水で十分置換した物であった。
(1)精製水、(2)100%酢酸エチルまたは(3)100%メタノール(各3L)を溶出溶媒として順次溶出させ、それぞれの溶出液をエバポレーターで、42℃で減圧下濃縮し、(1)精製水溶出物、(2)100%酢酸エチル溶出物および(3)100%メタノール溶出物を得た。このうちの(3)100%メタノール溶出物を、ポジティブコントロールのブドウ梗由来抽出物(GSE)とした。
3.ヒト前立腺癌細胞(PC−3細胞)
ヒト前立腺癌細胞として財団法人ヒューマンサイエンス振興財団より入手したPC−3細胞を、FBS(MP Biomedicals社製)を10%添加したRPMI培地(SIGMA社製)を用いて培養した。
〔試験例1〕
癌細胞の増殖抑制試験
PC−3細胞を96wellプレート(NUNC(登録商標)MULTIDISH)で各wellが8割になるまで培養した。目視により細胞がだいたい1.5倍に増殖した段階で、各ウェルに60%エタノールに溶解した小豆抽出物A〜I、GSEおよび比較抽出物a〜eをそれぞれ0w/v%、0.5w/v%、1.0w/v%、1.5w/v%または3.0w/v%となるように添加した。48時間経過した段階で、MTT溶液を10μlずつ添加し、4時間呈色反応(37.0℃、CO 5%)を行った。その後、培地を除去し、細胞可溶化溶液を100μl添加してピペッティングした後、マイクロプレートリーダーで570nmの吸光度値を測定した。
その結果、小豆抽出物A〜Nを添加した場合、GSEを添加した場合と同様に、濃度依存的にPC−3細胞の増殖が抑制されることが確認できた。一方、比較抽出物a〜eを添加した場合には、PC−3細胞の増殖抑制は確認できなかった。
結果の一例として、小豆抽出物C〜F、比較抽出物b、cを用いた場合の結果を図3に示し、小豆抽出物G〜Kを用いた結果を図4に示した。また、小豆抽出物M、Nおよび比較抽出物eを用いた結果を図5に示した。
[試験例2]
FABP5遺伝子発現抑制試験
1)試料の調製
PC−3細胞を12wellプレート(NUNC(登録商標)MULTIDISH)に播種し、各wellが8割になるまで培養した。この各ウェルに60%エタノールに溶解した小豆抽出物A〜N、比較抽出物a〜eまたはGSEをそれぞれ1.0w/v%の濃度になるように添加して培養した。
培養後、培地を除去し、PBSで洗浄した後、TRIzolを500ml添加してピペッティングし、RNAを回収した。
回収したRNAに100mlクロロホルムを添加し混合して室温で2〜3分置いた後、遠心分離(13,000rpm 15分 4℃)し、上清を回収した。この上清に同量のイソプロパノールを添加し転倒混和して室温で10分置いた後、遠心分離(13,000rpm 10分 4℃)し、上清をデカンテーションした。
これに70%エタノールを添加してペレットを洗浄した後、遠心分離(13,000rpm 5分 4℃)し、上清をデカンテーションし、室温でペレットを乾燥した後、DEPC水を20μl添加して溶解したものを試料とした。
2)RT−PCR
ReverTra Ace(登録商標)キット(TOYOBO社製)および2×GoTaq(登録商標) Green Master Mix(Promega社製)を用いて、RT−PCRを行った。
まず、上記1)で調製した試料をDEPC水で250ng/μlに希釈した。これを用いて表1の組成としたものを、サーマルサイクラーで工程1〜3で処理し(工程1.30℃、10分間、工程2.42℃、60分間、工程3.95℃、5分間)、cDNA(complementary DNA)を合成した。
合成したcDNAを鋳型とし、表2に示したFABP5遺伝子を増幅するプライマー(配列表配列番号1、2)および、内因性コントロールとしてβ−actin遺伝子を増幅するプライマー(配列表配列番号3、4)、rRNA 18sを増幅するプライマー(配列表配列番号5、6)を用いて表3の組成としたものを、サーマルサイクラーで工程1〜3で処理し(工程1.95℃、5分間、工程2.1)95℃、30秒間、2)59℃、40秒間、3)72℃、1分間の1)〜3)を25サイクル、工程3.72℃、5分間)、DNAを増幅した。
増幅したDNAをアガロースゲルで電気泳動し、臭化エチジウムで染色してUV照射することにより、FABP5遺伝子の発現の有無および程度を調べた。
3)結果
図6に示されるように、小豆抽出物AはポジティブコントロールであるGSEと同等のFABP5遺伝子の発現抑制活性を示したが、比較抽出物aにはこのような活性は確認できなかった。また、図7、8に示されるように、小豆抽出物B、C〜FもGSEと同等のFABP5遺伝子の発現抑制活性を示した。従って、これらの結果より、小豆抽出物A〜Fはいずれも癌細胞の転移抑制効果を有することが示唆された。
図9に小豆抽出物G〜Kを用いた場合の結果を示した。小豆抽出物I〜KはいずれもGSEと同等のFABP5遺伝子の発現抑制活性を示したが、小豆抽出物G、HはFABP5遺伝子の発現抑制活性を示さなかった。この結果および試験例1の結果より、小豆抽出物I〜Kは癌細胞の増殖抑制効果も転移抑制効果も有するが、小豆抽出物G、Hは癌細胞の転移抑制効果は有さず、増殖抑制効果を有するものであると示唆された。
図10に示されるように、小豆抽出物M、NはいずれもGSEと同等のFABP5遺伝子の発現抑制活性を示し、癌細胞の転移抑制効果を有することが示唆された。
また、小豆抽出物Lおよび比較抽出物dを用いた場合においても、小豆抽出物LがFABP5遺伝子の発現抑制活性を示し、転移抑制効果も有することが示唆された。
[試験例3]癌の増殖抑制試験
実施例1で調製した混合小豆抽出物を用い、マウスにおける癌の増殖抑制効果を調べた。
なお、全ての動物試験はAnimal Care and Use Committee(IACUC)−protocolに準拠し、National Institute of Health Guide for the Care and Use of Animal under Assurance Number A3871−1に従って行った。
1.ヒト前立腺癌皮下移植マウスモデルの作製
1)マウスの飼育
4−6週齢ヌードマウス(BALB/c nu/nu)雄10匹を1グループとして2群用意した。
まず、オートクレーブ滅菌(121℃、20分)した床敷きを敷いたケージ(イノケージ)にマウスを3匹/ケージまたは2匹/ケージで飼育した。HEPAフィルターろ過空気の下で、オートクレーブした固形飼料とオートクレーブ滅菌(121℃、20分)したMilli−Q水に100ppm ampicillinを添加した飲料水を与え、週2回の床敷交換を行った。マウスの個体識別はear−markで行った。
2)ヒト前立腺がん皮下移植マウスモデルの作製
ヒト前立腺がん細胞PC3−GFPを、10%FBSを含むRPMI−1640培地で75cm2Flaskを使用して培養した。サブコンフルエントに達したPC3−GFPを回収し、5x10cells/mlとなるようにRPMI−1640培地で懸濁し、混合細胞懸濁液を調製した。
イソフルランで麻酔したマウスに対して、背部皮下に29G針でこの混合細胞懸濁液を背部左側にPC3−GFPが5x10cellsとなるよう移植し、また、背部右側にPC3−GFPが5x10cellsとなるよう移植した。
2.癌の増殖抑制試験
1)試薬の調製
混合小豆抽出物を20mg/mlになるように飲料水(Milli−Q水)に溶解し、試薬とした。
2)試験方法
(1)上記1)にて調製した試薬10mlを飲料水(Milli−Q水)に添加し、10匹のマウス(試験群)に毎日投与した。比較として試薬を添加せず、飲料水のみを10匹のマウス(コントロール群)に投与した。
(2)各群のマウスについて、皮下移植日より次のi)〜iii)の項目についてモニタリングを行い、癌の増殖抑制に対する効果を調べた。
i)一般状態
目視による観察を毎週5日間連続して行った。
ii)体重測定
各マウスの体重を毎週5日間連続して電子天秤で測定し、記録した。
iii)In vivo 蛍光イメージング
皮下移植実施日より試験終了まで、蛍光イメージャーFlourVivo100(indec Biosystems)を用いて、週一回の頻度でGFP蛍光シグナルを撮影した。
3)結果
投与開始日の翌日を1日目として28日経過後、GFPで蛍光化した癌の面積を測定した。その結果、図11および図12に示すように、コントロール群(図11、A、C、EおよびG)は癌細胞の移植後、GFPで検出される癌の面積が増加するのに対して、試験群(図11、B、D、FおよびH)では癌の面積が減少しており、最終的に試験群のマウスではコントロール群のマウスに比べて35.5%の癌の面積の減少が確認できた。 また、図13に示したように、がんの重量が50%阻害された。これらのマウスの体重には優位な差は見られなかった(図14)。
したがって、この結果より、小豆の水抽出物が癌の増殖抑制に有効であることが確認できた。
本発明により、小豆の水抽出物を有効成分として含む癌の転移抑制剤や増殖抑制剤を新たに提供することが可能となる。これらの剤は、例えば、前立腺癌の予防や、前立腺肥大の改善等に幅広く利用することができる。

Claims (11)

  1. 小豆の水抽出物を有効成分として含む抗癌剤。
  2. 次のAの工程を含む方法によって得られる小豆の水抽出物を有効成分として含む請求項1に記載の抗癌剤。
    A.小豆を常温水で抽出する工程
  3. さらに、次のBおよびCの工程を含む方法によって得られる小豆の水抽出物を有効成分して含む請求項2に記載の抗癌剤。
    B.Aの工程によって得られた小豆の常温水抽出物をスチレン系多孔性合成吸着剤で吸着し、該吸着物を集めて濃縮する工程
    C.Bの工程によって濃縮されたものをメタノールで溶出する工程
  4. さらに、次のDおよびEの工程を含む方法によって得られる小豆の水抽出物を有効成分して含む請求項3に記載の抗癌剤。
    D.Cの工程によって溶出されたものをサイズ排除クロマトグラフィー(SEC法)の原理を利用した担体に吸着する工程
    E.Dの工程によって吸着されたものを60%以上のエタノールまたは60%以上のアセトンで溶出する工程
  5. さらに、次のFおよびGの工程を含む方法によって得られる小豆の水抽出物を有効成分して含む請求項4に記載の抗癌剤。
    F.Eの工程によって溶出されたものをシリカゲルにオクタデシル基を化学結合した無極性の充填剤に吸着する工程
    G.Fの工程によって吸着されたものを10%以上のメタノールまたはアセトニトリルで溶出する工程
  6. 次のH〜Jの工程を含む方法によって得られる小豆の水抽出物を有効成分として含む請求項1に記載の抗癌剤。
    H.小豆を熱水で抽出する工程
    I.Hの工程によって得られた小豆の熱水抽出物をスチレン系多孔性合成吸着剤で吸着し、該吸着物を集めて濃縮する工程
    J.Iの工程によって濃縮されたものをメタノールで溶出する工程
  7. さらに、次のKおよびLの工程を含む方法によって得られる小豆の水抽出物を有効成分して含む請求項6に記載の抗癌剤。
    K.Jの工程によって溶出されたものをサイズ排除クロマトグラフィー(SEC法)の原理を利用した担体に吸着する工程
    L.Kの工程によって吸着されたものを60%以上のエタノールまたは60%以上のアセトンで溶出する工程
  8. 癌が前立腺癌である請求項1〜7のいずれかに記載の抗癌剤。
  9. 小豆の水抽出物を有効成分として含む癌の転移抑制剤。
  10. 小豆の水抽出物を有効成分として含むFABP5遺伝子活性抑制剤。
  11. 小豆の水抽出物を有効成分として含む癌の増殖抑制剤。
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