JP2017154856A - 搬送装置とその制御方法 - Google Patents

搬送装置とその制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017154856A
JP2017154856A JP2016038975A JP2016038975A JP2017154856A JP 2017154856 A JP2017154856 A JP 2017154856A JP 2016038975 A JP2016038975 A JP 2016038975A JP 2016038975 A JP2016038975 A JP 2016038975A JP 2017154856 A JP2017154856 A JP 2017154856A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conveyance
sheets
sheet
transport
paper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016038975A
Other languages
English (en)
Inventor
祥 小山田
Sho Oyamada
祥 小山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2016038975A priority Critical patent/JP2017154856A/ja
Publication of JP2017154856A publication Critical patent/JP2017154856A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Controlling Sheets Or Webs (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)

Abstract

【課題】残紙処理にかかる手間を低減すること。
【解決手段】複数枚のシートを同時に搬送する搬送機構と、複数の上流側搬送経路が合流し、下流側搬送経路に繋がる搬送路と、前記上流側搬送経路内に搬送中のシートが複数枚ある状態で前記下流側搬送経路でジャムが生じた場合に、各々のシートから前記上流側搬送経路の合流位置までの距離に応じた搬送速度となるように前記搬送機構を制御して、前記複数枚のシートを前記合流位置で重ねる搬送制御部と、を備える。重ねたシートは下流側搬送経路の所定の位置まで搬送してもよい。
【選択図】図10

Description

本発明は、搬送装置とその制御方法に関し、特に、残紙処理にかかる手間を低減するための技術に関する。
画像形成装置などに適用されている用紙搬送機構の中には、長い搬送経路を持ち、同時に複数枚の紙を搬送することができるものがある。そのような用紙搬送機構においては、搬送路の下流側で紙詰まり(以下、基本的に「ジャム」と呼ぶ)が発生して塞がってしまった場合、後続の用紙を紙詰まり発生時点の場所にとどめておくと、手作業による用紙除去に手間がかかる可能性がある。
かかる不都合を解消するため、後続の用紙を、手作業による用紙除去が容易な位置まで搬送する制御を行う搬送制御技術が種々、考案されている。例えば、特許文献1には、ジャムを検知した際に、ジャム紙より上流の用紙の搬送を継続しながら、搬送路上の集結点に用紙を集結させる構成が開示されている。
上述のように、同時に複数枚の用紙を搬送する搬送機構においては、下流側の一部でジャムが発生したとき、その時点で搬送をすべて止めてしまうと、ユーザによる残紙処理に時間と手間がかかる。そこで、上流側の搬送機構を作動させて後続の用紙を例えば一か所に集めるということが考えられる(例えば、特許文献1)。
後続の用紙を一か所に集めてしまえば、ユーザはその箇所のカバー等を開いて複数枚の用紙を同時に除去することにより、一度に残紙処理をすることができ、手間が省ける。しかしながら、従来技術は、特殊な機構を必要とするものであるという問題点があった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、特殊な機構を必要とせず、残紙処理にかかる手間を低減することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、複数枚のシートを同時に搬送する搬送機構と、複数の上流側搬送経路が合流し、下流側搬送経路に繋がる搬送路と、前記上流側搬送経路内に搬送中のシートが複数枚ある状態で前記下流側搬送経路でジャムが生じた場合に、各々のシートから前記上流側搬送経路の合流位置までの距離に応じた搬送速度となるように前記搬送機構を制御して、前記複数枚のシートを前記合流位置で重ねる搬送制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、特殊な機構を必要とせず、残紙処理にかかる手間を低減することが可能となる。
実施形態の画像形成装置100の構成例を示す図である。 実施形態の用紙搬送機構404及びその制御系を例示する図である。 実施形態の機能構成図である。 従来技術の課題の説明図(その1)である。 従来技術の課題の説明図(その2)である。 実施形態の基本的な動作態様の説明図である。 実施形態において後続紙を重ねる部分の説明図である。 実施形態における搬送制御の手順を示すフロー図である。 実施形態の合流地点で重ねる搬送制御の手順を示すフロー図である。 図2の用紙搬送機構404の説明図である。 図9の搬送制御の他の実施例を示すフロー図である。 図9の搬送制御の他の実施例を示すフロー図である。 図9の搬送制御の他の実施例を示すフロー図である。 実施形態において、後続紙の用紙サイズが異なる場合を示す図である。 実施形態における連続通紙時の後続紙の取り扱いを示す図である。 合流地点を残紙処理をする場所とする実施形態を示す図である。 合流地点の前に別の合流地点を有する実施形態を示す図である。
シート状の物体を搬送する機構及びそれを制御する技術に関して、以下では、複写機や給紙装置における実施形態を開示している。下記実施形態は、特徴の一つとして、搬送路上に合流地点を有する。上流側から運ばれる用紙はいずれの経路からも下流の搬送路へ運ばれる。
この際、2方向から同時に用紙が侵入してきても用紙は遮るものがないので下流側へ搬送される。合流後の用紙は同一方向へ搬送されるのでローラなどの駆動系も逆回転などさせる必要が無い。この状態で一定時間搬送させ停止させれば用紙は重なった状態となっているので、ユーザはその箇所のジャム処理をすれば、複数枚の用紙を同時に除去できる。
<画像形成装置>
図1に、本実施形態の画像形成装置100の構成例を示す。
画像形成装置100は、いわゆるMFP(Multi−Functional Peripherals)であり、ADF(自動紙送り装置)200、画像読取部300、画像形成部400、給紙部500を有する。
ADF200は、用紙載置台21に置かれた原稿をADFニップ部22で挟んで後段に送り、ADF用紙搬送部23で原稿の表面を画像読取部300に向けた状態のまま搬送する。
画像読取部300は、コンタクトガラス31方面を向いたライン状のCCD32により、ADF200が紙送りした原稿を読み取る。あるいは、コンタクトガラス31に載置された原稿を原稿走査部33が走査することによって得られる原稿の画像を、CCD36が反射光学系34や走査光学系35を用いて読み取る。
画像形成部400は、現像光学系402や現像部401を備え、搬送経路に沿って運ばれてきた用紙に画像を形成する。表面又は裏面に画像が形成された用紙は、定着部403に送られ、熱と圧力により画像が固着する。画像形成部400はまた、用紙を搬送するための機構として、用紙搬送機構404を備える。
給紙部500は、複数段の給紙トレイにそれぞれ用紙を蓄えており、画像形成装置100の主制御部101の指令に応じて用紙を用紙搬送機構404により形成される搬送経路に供給する。
用紙搬送機構404は、主回転ローラや逆回転ローラ、用紙ニップ手段や用紙の有無を判断する各種センサ、用紙ジャム発生を検知するジャム検知センサなどを含む。用紙搬送機構404は、主制御部101の指令によりその作動態様が制御される。
本願で主に開示される技術的思想は、上述のうち、ADF用紙搬送部23により形成される原稿搬送経路や、給紙部500と用紙搬送機構404により形成される用紙搬送経路に適用されるものである。以下では、用紙搬送機構404に対する制御を中心に述べるが、これに限定されるものではない。また、搬送される「被搬送物」は、シート状の物体であれば何でもよいが、以下では、一説明例として普通紙(用紙)とする。被搬送物が普通紙に限定されるものではないことも付言する。
図2に、用紙搬送機構404及びその制御系を例示する。
画像形成装置100は、ハードウェアとして、例えば、制御ボードを有する。制御ボードには、図2(a)に示すように、CPU150、メモリ151、記憶部152、搬送制御インターフェイス153、ユーザインターフェイス154を有する。
CPU150は画像形成装置100の演算・制御装置、メモリ151は画像形成装置の一次記憶装置、記憶部152の二次記憶装置である。搬送制御インターフェイス153とユーザインターフェイス154は、画像形成装置100の入出力装置である。
搬送制御インターフェイス153は、用紙搬送機構404と、上述の制御系とのインターフェイスである。用紙搬送機構404が検知した各種センサ値を制御系に入力し、制御系から各種制御信号(ローラ駆動信号など)を用紙搬送機構404に出力する。図2(b)には、用紙搬送機構404の具体的実施例(横から見た分解図)を示している。
ユーザインターフェイス154は、ユーザに例えば、ジャム発生個所の通知(その箇所を開いて残紙処理を依頼する内容など)を出力する。ユーザによる操作入力を制御系に入力してもよい。具体的ハードウェアは液晶タッチパネルなど種々のものが使える。
記憶部152には本実施形態のソフトウェアプログラムが格納されており、これがCPU150により読み込まれメモリ151上に展開されることにより、所定の情報処理を行う本実施形態の機能的な手段が形成される。
図3に、本実施形態の機能構成を示す。
画像形成装置100は、機能構成の観点から見ると、主制御部110と搬送制御部111と、通知部112と、用紙搬送機構404とを有する構成である。ただし、ここでは、本実施形態の主題に関連しない機能については記載を省略している。
主制御部110は、画像形成装置100全体の制御(省エネモードなどのモード切替制御を含む)を行う。用紙搬送機構404は、図2で説明した、シート状の記憶媒体の搬送に係るセンサやローラなどのハードウェア機構の総称である。搬送制御部111は、ソフトウェアとハードウェアの協働により実現する機能ブロックであり、用紙搬送機構404の作動を制御する。通知部112も、ソフトウェアとハードウェアの協働により実現する機能ブロックであり、ユーザに装置の状態を通知したり、装置に対する操作をガイダンスしたりする。通知部112は、本実施形態においては、主に、残紙除去を促す通知を行う。
次に、図4を参照しながら、従来技術の課題を説明する。
図4(a)は、既存の一般的なシステムにおいて、ジャム発生時に起こりうることを示す図である。図示のように、通常、搬送路は、用紙の滑りを防ぐために上下にローラを取り付け、用紙を挟み込むような構造になっている。したがって、図示のように先行紙が停止中の状態で、むやみに後続紙を送ると、衝突する可能性がある。これを防ぐために集積点の用紙給送ローラ(搬送ローラ)を不作動にする、もしくは特定の位置にある一組のローラを非係合にする(用紙を挟み込む状態を解除する)というアイデアもある。
また、図4(b)のように、特殊なエア吸引ベルトを搬送経路上に設置して、ここに先行紙と後続紙を集めることで、衝突を防ぐというアイデアもある。エア吸引ベルトは、例えば、特許文献1に開示されているようなものである。
停止させた用紙に後続の用紙を集積させる場合、重なるまでローラを回転させる必要があり、停止させておきたい先行紙と進ませたい後続紙の搬送に矛盾が生じる。これを回避する方法の一つとして、エア吸引ベルトでの搬送を行い、先行紙は下面に吸い付かせて停止させておき、後続紙は上面に吸い付かせ搬送する。後続紙を先行紙に重ねて停止させる。
しかしながら、通常、搬送路にエアベルトがあることはまれであり、このようなアイデアは特殊な機構なしでは成立しない。
図4では経路が一本道である場合を考慮したが、次に複数の経路が合流するようなケースについて考慮する。図5に、そのような経路の略図を示す。
複数の搬送路が合流するような経路構成の場合(例えば、図1の給紙部500を参照)、合流前の搬送路のそれぞれから給紙済みの用紙がある状態で、合流位置より下流位置でジャムが発生すると、従来は、その場で停止させていた。あるいは、搬送可能な下流の位置で停止させる場合もあった。
図5(a)にその場で停止させる場合に、後続紙がどのような位置にあるかを示す。図示のように、合流位置前で後続紙が停止している場合があり、先行紙の除去も含めて合計3か所の残紙処理をユーザにやっていただく必要があるケースが生じる。
図5(b)に搬送可能な下流の位置まで搬送させる制御を行った場合の、後続紙の位置を示す。図示のように、合流位置以降でやはり、先行紙の除去も含めて合計3か所の残紙処理をユーザにやっていただく必要がある。
上述のように、搬送路上に用紙を停止し、後続の用紙をそこへ集積する場合、平坦な搬送路では停止している用紙の後端に後続用紙の先端が衝突し、先端の用紙を進めてしまう、もしくはジャムとなってしまい、集積させることは出来ない。これは非係合な状態であっても同じことで、先行紙の用紙後端と後続紙の用紙先端の位置をずらさなければならない。そのため集積点は上流の搬送路より段差をつけ低い位置に設ける必要がある。
そこで、シート搬送装置の一例としての本実施形態の用紙搬送装置は、概略、図6(a)に示すような合流する搬送路を持ち、先行紙でジャムが発生した場合、給紙済みの用紙(複数)があれば、そのまま搬送を継続して合流位置で重ねる制御を行う(図6(b))。そして、そのまま搬送を続け、適当な位置で停止させる制御を行う(図6(c))。
なお、図6中に示した「上下方向」は、用紙の重ね方向に対する上下である。この上下方向は、画像形成装置100の天地方向と一致する場合もあれば一致しない場合もある。図中の合流位置で上下に段差のある搬送路から同時に複数の用紙を搬送するため、合流位置でジャムを生じさせることなく複数の用紙を重ね合わせることができる。
図6(c)に示す状態になれば1箇所に用紙が2枚あるため1箇所のジャム処理で済む。合流時のタイミングを合わせるだけでよいので特殊な機構は不要である。現状の駆動系(ローラ)とセンサ等からもたらされる情報により駆動系を制御するハードウェア(CPU150など)と、制御用の組み込みソフトウェアプログラムがあればよい。したがって、本実施形態によれば、特殊な機構を必要とせず、残紙処理にかかる手間を低減することが可能となる。
後続紙2枚を重ねる動作態様の原理について、図7を参照してさらに説明する。図6に示した搬送路上の合流地点は、より詳しく示すと図7のような形状をしており、上流側から運ばれる用紙はいずれの経路からも下流の搬送路へ運ばれる。この際、2方向から同時に用紙が侵入してきても用紙は遮るものがないので下流側へ搬送される。合流後の用紙は同一方向へ搬送されるのでローラなどの駆動系も逆回転などさせる必要が無い。この状態で一定時間搬送させ停止させれば用紙は重なった状態となっているのでユーザはその箇所のジャム処理をすると複数枚の用紙を除去出来る。
上述のように、本実施形態は、合流後の搬送路が空いているときは合流時にそれぞれの搬送経路から同時に合流するように搬送させて用紙を重ねて搬送させ、適当な位置で停止させる。そのため、本実施形態によれば、一箇所のジャムを解除することで複数枚のジャム紙を取り除け、ジャム除去の手間を減らすことができる。
図8に、本実施形態における搬送制御の手順を示す。
搬送路に、給紙部500や用紙搬送機構404が先行紙を給紙するのに続いて、後続紙を給紙する場合において(S11,S12)、下流位置でジャムが発生すると(S13、Yes)、本実施形態の「合流地点で後続紙を重ねる搬送制御」を行う(S17)。ただし、このフローにおいて、後続紙は2枚以上であることが前提である。以下の説明においては、2枚であることとして説明を進める。なお、S13でジャムが発生したのはS11で給紙した先行紙において発生したものとする。
ジャムが発生しなかった場合(S13、No)、後続紙を合流地点前で一時停止させ(S14)、先行紙がある程度(定着部403を通過した地点までなど)進んだら、S14で停止させていた後続紙の搬送を再開する(S15)。転写・定着・排紙などの通常の画像形成プロセスは給紙順に行う(S16)。
図9に、合流地点で重ねる搬送制御(S17)の手順を示す。
図示のように、複数枚の後続紙を送っている状況で先行紙にジャムが発生した場合であっても、後続紙を停止させず(S21)、後続紙1と後続紙2を合流地点で重ねて(S22)、所定の位置(例えば、残紙除去がやりやすい開口部など)まで重ねた後続紙1と後続紙2を搬送し、そこで停止する(S23)。かかるのちに、残紙除去を促す通知を行う(S24)。
図8、図9のフローによれば、特殊な機構を必要とせず、残紙処理にかかる手間を低減することが可能となる。なお、フローの主体(動作主)は、S24を除き、すべて、搬送制御部111である。S24は通知部112である。これらのフローにユーザが動作主となるブロックはない。
用紙搬送機構404は、枝分かれしている搬送路の各々のローラの回転数を調整することによって、搬送速度を搬送路毎に変えることができる。また、一本の搬送路であっても、同様のローラの調整により、搬送路の部分ごとに搬送速度を変えることができる。
用紙搬送機構404は、詳細には図2(b)に示したような機構を備えるが、図10に簡略化した形でその構成を示す。図10(a)に示すように、用紙搬送機構404は、搬送路の要所に検知センサ4041を備え、用紙が搬送路内のどこにあるかを把握する。また、回転数をそれぞれ調整可能な搬送ローラ4042を備え、用紙搬送速度を微調整する。
用紙の位置の把握について図10(b)を参照して、より詳細に説明する。図10(b)は上流側搬送路の一つを簡略化して示したものである。右が上流側、左が下流側となる。合流位置から距離Daのところに検知センサ4041aが設置されている。用紙Sの位置をここでは用紙の先端の合流位置からの距離Dsであるとする。
検知センサ4041aは、用紙Sの先端が検知センサ4041aの下を通過したことを主制御部110や搬送制御部111に通知する。主制御部110や搬送制御部111は、この時点と、用紙Sの搬送速度Vsをメモリ151などに一時的に記憶しておく。その時点から所定の時間(例えばジャム検知をした時の時間)が経ってからの用紙Sの先端の位置Dsは、計算で求めることができる。
図10のような用紙搬送機構404を利用して、本実施形態は、以下に述べるような搬送制御を行うこともできる。図11ないし図13に、図9の搬送制御の異なる実施例を示す。
図11を参照する。
図9の搬送制御に加えて、図11の搬送制御においては、合流前の用紙位置を検知する(S31)。すなわち、用紙搬送機構404ないし搬送制御部111は、合流前の後続紙1、後続紙2がそれぞれどの位置にあるかを検知センサ4041を用いて、検知する。
次に、合流地点からの距離など、合流前の用紙の位置にズレがあるか否かを判断する(S32)。つまり、搬送ローラ4042の回転速度が同じであれば、合流地点から用紙位置までの距離が等距離であるか否かを判定する、などの判定を行う。他に、検知センサ4041が設置されている所定の位置に、後続紙1又は2の先端が来ているか否かに基づいて判定する。
ズレがない(後続紙が所定の位置にある)と判断された場合(S32、No)、図9と同じ処理を行う。一方で、ズレがあると判断された場合(S32、Yes)、後続紙1の停止・搬送の再開や、後続紙2の増速を行うことで、位置を調整することによって(S33)、合流地点で後続紙1と2が重なるようにする。
ジャム発生時の合流前の用紙位置によっては、後続紙同士が合流時にずれてしまい、重ならないことがあるが、図10のような機構を備え、図11のような搬送制御を行うことで、適切な位置で後続紙を重ねることが可能になる。また、ズレがない場合は、重ねて停止させることに支障がない用紙位置であるので、停止や増減速による位置調整を行わずに速く目的の位置で停止させる。これにより、ユーザの待ち時間を減らすことができる。
図12を参照する。
図12の搬送制御においては、図11の搬送制御をより詳細にしており、用紙の先端位置にズレがあるか否かを判断し(S42)、且つ、用紙の後端位置にズレがあるか否かを判断する(S43)。図12の搬送制御を行うと、先端位置にズレがあっても後端位置にズレがない場合、重ねようとする後続紙1と後続紙2の用紙サイズが異なるような場合であっても、後端位置からの搬送速度に違いがない場合は、そのまま用紙を送る(S45)。そして、合流地点で重ね(S47)、所定の位置で重ねた紙を停止する(S48)。したがって、停止や増減速による位置調整を行わずに速く目的の位置で停止させることができ、ユーザの待ち時間を減らすことができる。
図13を参照する。
図13の搬送制御においては、図12の搬送制御に加えて、先端位置と後端位置の両方にズレがある場合(S103,Yes)、短い用紙が長い用紙に完全に重なるか否かを判定する(S104)。この判定は、以下の3つの条件を満たすか否かを判定することによって行う。
・重ねようとする用紙のサイズが異なる
・長い用紙の用紙先端位置から合流位置までの移動に要する時間<短い用紙の用紙先端位置から合流位置までの移動に要する時間
・長い用紙の用紙後端位置から合流位置までの移動に要する時間>短い用紙の用紙後端位置から合流位置までの移動に要する時間
長短二種の用紙が以上のような位置関係であれば後続紙1,2を停止させることなく、そのまま搬送する(S106)。そのようにしても、合流地点で重なる(S109)。
図13の構成によれば、図9ないし図12までの構成の効果に加えて、長い用紙の先端から後端までの間で短い用紙を重ねられるような位置関係であれば、停止や増減速による位置調整を行わずに速く目的の位置で停止させるため、ユーザの待ち時間を減らすことができるという効果が得られる。
なお、上述の図9ないし図13の搬送制御においては、後続紙1と後続紙2の用紙サイズが同じである場合は、両者を完全に重ねることが好ましい。後続紙1と後続紙2の用紙サイズが異なる場合であっても、どちらかがどちらかに含まれるように重ねる(例えば、図14に示すように)ことが好ましい。このように搬送制御を行うことによって、必要な空き搬送路を最小にすることができる。なお、用紙サイズが異なる場合に関しては、搬送方向の長さについてだけ考慮することとする(奥行き方向の長さは考慮しない)。
次に、後続紙がさらに多い場合の搬送処理について述べる。
図1に示す画像形成装置100のように、複数給紙トレイを備える給紙部500を有する場合は、連続通紙状態においてジャムが発生した時、各給紙トレイからすでに用紙が搬送されている可能性がある。
この場合、本実施形態はまず、図6に示したような動作をして、所定の枚数(図示の例では2枚)を残紙処理の容易な所定の場所まで搬送する。次に、図15に示すように、残りの用紙を、空き搬送路で停止させる。図15(a)は、上述の場合において、図6に示す搬送処理が終わった時点での後続紙の搬送状況を示す。後続紙3,4は、合流前の搬送路にある。
次に、図9ないし図13を参照して説明したような搬送制御を行って後続紙3,4を合流地点で重ね(図15(b))、空き搬送路で停止させる(図15(c))。このように、連続通紙等を行っているため、搬送路中の用紙が多い場合は、上流側の二枚と上流側の二枚をそれぞれ重ねて、空き搬送路で停止させる処理を行う。これにより、より多くの用紙をまとめておけるという効果がある。
上述の実施形態においては、搬送路の合流地点で用紙を重ねて、残紙処理の容易な所定の場所まで搬送する構成としていた。これに対して、図16に示す構成では、用紙搬送機構404は、合流地点に開閉可能な搬送路ガイド板4043を有する。この構成によれば、後続紙の合流時に、ユーザは、開閉可能な搬送路ガイド板4043を開き、先端のみ重なった状態の用紙をつまんで引き抜くことが可能である。したがって、本構成によれば、用紙全体を重ねる必要がなく、また、空き搬送路の長さも短くて済むという効果がある。
上述の実施形態においては、搬送路の合流地点が一つであることを暗黙の前提として説明している。しかしながら、合流地点が複数である場合にも上記実施形態の作用効果は発揮される。さらに、図17に示すように、ある合流地点よりも前にある、別の合流地点で上記実施形態の用紙を重ねる搬送制御を行い、重ねられた用紙がある場合(図17(a))、さらに下流位置で別の用紙と合流させることも好ましい。このように搬送制御を行うと、図17(b)のような搬送結果が得られ、より多くの残紙を一か所にまとめることができるという効果が得られる。
100 画像形成装置
110 主制御部
111 搬送制御部
112 通知部
404 用紙搬送機構
4041 検知センサ
4042 搬送ローラ
4043 開閉可能な搬送路ガイド板
500 給紙部
特開2006−267918号公報

Claims (10)

  1. 複数枚のシートを同時に搬送する搬送機構と、
    複数の上流側搬送経路が合流し、下流側搬送経路に繋がる搬送路と、
    前記上流側搬送経路内に搬送中のシートが複数枚ある状態で前記下流側搬送経路でジャムが生じた場合に、各々のシートから前記上流側搬送経路の合流位置までの距離に応じた搬送速度となるように前記搬送機構を制御して、前記複数枚のシートを前記合流位置で重ねる搬送制御部と、
    を備えることを特徴とする、搬送装置。
  2. 前記搬送機構は、前記搬送路内を通過するシートの速度を搬送経路ごとに調整可能であり、
    前記上流側搬送経路内で搬送中の複数枚のシートそれぞれの、搬送速度と前記合流位置までの距離に応じて、搬送速度を増減速して、前記複数枚のシートを前記合流地点で重ねることを特徴とする、請求項1に記載の搬送装置。
  3. 前記搬送制御部は、シートの先端位置から前記合流位置までの移動に要する時間が同じであると判断する場合に、シートの搬送速度を増減速させずに前記合流位置にて用紙を重ねることを特徴とする請求項1又は2に記載の搬送装置。
  4. 前記搬送制御部は、シートの後端位置から前記合流位置までの移動に要する時間が同じであると判断する場合に、シートの搬送速度を増減速させずに前記合流位置にて用紙を重ねることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の搬送装置。
  5. 前記搬送制御部は、
    重ねようとする複数のシートのサイズが異なり、
    長いシートの先端位置から合流位置までの移動に要する時間が、短いシートの先端位置から合流位置までの移動に要する時間より短く、
    長いシートの後端位置から合流位置までの移動に要する時間が、短いシートの後端位置から合流位置までの移動に要する時間より長い場合に、
    シートの搬送速度を増減速させずに前記合流位置にて用紙を重ねることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の搬送装置。
  6. 前記搬送制御部は、前記合流位置で重ねた複数枚のシートを、前記下流側搬送経路で停止させたのちに、さらに後続のシートも合流位置で重ねて前記下流側搬送経路に搬送することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の搬送装置。
  7. 前記搬送制御部は、重ねようとする複数のシートのサイズが異なる場合に、短いシート全面を長いシートに重ねるように前記搬送機構を制御することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の搬送装置。
  8. 前記合流位置に、開閉可能な搬送路ガイド板を有し、
    前記搬送制御部は、複数枚のシートを前記合流位置で重ねてそこで停止することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の搬送装置。
  9. 前記搬送制御部は、前記上流側搬送経路の少なくとも一つに、別の合流位置で重なった複数枚のシートがある場合、当該複数枚のシートを、別の上流側搬送経路にあるシートに前記合流位置で重ねる制御を行うことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の搬送装置。
  10. 複数枚のシートを同時に搬送する搬送機構と、
    複数の上流側搬送経路が合流し、下流側搬送経路に繋がる搬送路とを備える搬送装置が実行する制御方法であって、
    前記上流側搬送経路内に搬送中のシートが複数枚ある状態で前記下流側搬送経路でジャムが生じた場合に、各々のシートから前記上流側搬送経路の合流位置までの距離に応じた搬送速度となるように前記搬送機構を制御して、前記複数枚のシートを前記合流位置で重ねる搬送制御ステップを含むことを特徴とする、搬送装置の制御方法。
JP2016038975A 2016-03-01 2016-03-01 搬送装置とその制御方法 Pending JP2017154856A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016038975A JP2017154856A (ja) 2016-03-01 2016-03-01 搬送装置とその制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016038975A JP2017154856A (ja) 2016-03-01 2016-03-01 搬送装置とその制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017154856A true JP2017154856A (ja) 2017-09-07

Family

ID=59809253

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016038975A Pending JP2017154856A (ja) 2016-03-01 2016-03-01 搬送装置とその制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017154856A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018096410A (ja) * 2016-12-09 2018-06-21 株式会社ジェイテクト ダンパ装置及びステアリング装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018096410A (ja) * 2016-12-09 2018-06-21 株式会社ジェイテクト ダンパ装置及びステアリング装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3752413B2 (ja) 用紙搬送装置、及び用紙搬送装置における用紙の供給方法
JP7115599B2 (ja) 画像読取装置
JP2007246207A (ja) 用紙搬送装置及び画像形成装置
JP5832265B2 (ja) シート搬送装置及び画像形成装置
JP2019006559A (ja) 画像読取装置
JP2005172890A (ja) 画像形成システム
JP2007076775A (ja) シート処理装置及び画像形成装置
JP2017154856A (ja) 搬送装置とその制御方法
JP5084440B2 (ja) シート積載装置及び画像形成システム
JP2007269487A (ja) シート処理装置、および画像形成装置
EP3604185B1 (en) Image reading apparatus
JP4300963B2 (ja) シート反転装置、画像形成装置
JP2017222514A (ja) 搬送装置、画像読取装置、画像形成装置および制御方法
JP4266751B2 (ja) シート処理装置
JP5760725B2 (ja) 用紙処理装置及び画像形成システム
JP7327549B2 (ja) 媒体給送装置及び画像読取装置
JP2017222515A (ja) 搬送装置、画像読取装置、画像形成装置および制御方法
JP2005314024A (ja) 画像形成装置
US11117768B2 (en) Medium feeding device and image reading apparatus
JP2008056392A (ja) 用紙集積装置及び用紙処理装置
JP2009057212A (ja) 画像形成装置と用紙後処理装置とを連結する連結装置及び用紙後処理装置
JP2004029846A (ja) 画像形成装置
JP3623261B2 (ja) 画像形成装置
JP4396783B2 (ja) 画像形成システム
JP2005320093A (ja) 画像形成装置