JP2017154659A - シート装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】誤動作を抑制したシート装置を提供する。
【解決手段】シート装置1は、乗員が着座するシートクッション3の側面32に形成された第1の縫目部40に沿ってなされたなぞり操作を検出してシートバック6の調整を行う第1の操作検出部4と、シートクッション3の側面32に形成された第2の縫目部50と第2の縫目部50に交差する第3の縫目部52とを有し、第2の縫目部50又は第3の縫目部52に沿って行われたなぞり操作を検出してシートクッション3の調整を行う第2の操作検出部5と、を備えて概略構成されている。
【選択図】図1
【解決手段】シート装置1は、乗員が着座するシートクッション3の側面32に形成された第1の縫目部40に沿ってなされたなぞり操作を検出してシートバック6の調整を行う第1の操作検出部4と、シートクッション3の側面32に形成された第2の縫目部50と第2の縫目部50に交差する第3の縫目部52とを有し、第2の縫目部50又は第3の縫目部52に沿って行われたなぞり操作を検出してシートクッション3の調整を行う第2の操作検出部5と、を備えて概略構成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、シート装置に関する。
従来の技術として通電可能な線材により構成され、入力媒体の接近・接触を検出するタッチセンサとして機能する布状のファブリック電極である一対の操作スイッチをシートクッションの側面に備え、この一対の操作スイッチが車両前後方向に並ぶように設けられた車両用シートが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この車両用シートは、前方向の操作スイッチが操作されると前方向にスライドし、後方向の操作スイッチが操作されると後方向にスライドする。
しかし従来の車両用シートは、例えば、濡れた傘などが操作スイッチに触れると誤動作する可能性がある。
従って本発明の目的は、誤動作を抑制したシート装置を提供することにある。
本発明の一態様は、乗員が着座するシートクッションの側面に形成された少なくとも1つの連続した縫い目を有する第1の縫目部に沿ってなされたなぞり操作を検出してシートバック又はシートクッションの調整を行う第1の操作検出部を備えたシート装置を提供する。
本発明によれば、誤動作を抑制することができる。
(実施の形態の要約)
実施の形態に係るシート装置は、乗員が着座するシートクッションの側面に形成された少なくとも1つの連続した縫い目を有する第1の縫目部に沿ってなされたなぞり操作を検出してシートバック又はシートクッションの調整を行う第1の操作検出部を備えて概略構成されている。
実施の形態に係るシート装置は、乗員が着座するシートクッションの側面に形成された少なくとも1つの連続した縫い目を有する第1の縫目部に沿ってなされたなぞり操作を検出してシートバック又はシートクッションの調整を行う第1の操作検出部を備えて概略構成されている。
このシート装置は、縫い目に沿ったなぞり操作によってシートバック及びシートクッションの調整を行うので、濡れた傘などの接触が検出され難く誤動作が抑制される。
[実施の形態]
(シート装置1の概要)
図1(a)は、実施の形態に係るシート装置の一例を示す側面図であり、図1(b)は、シート装置の一例を示す上面図である。図2(a)は、実施の形態に係るシート装置のブロック図の一例であり、図2(b)は、第1の操作検出部の一例を示す概略図であり、図2(c)は、第2の操作検出部の一例を示す概略図である。なお、以下に記載する実施の形態に係る各図において、図形間の比率は、実際の比率とは異なる場合がある。また図2(a)では、主な信号の流れを矢印で示している。
(シート装置1の概要)
図1(a)は、実施の形態に係るシート装置の一例を示す側面図であり、図1(b)は、シート装置の一例を示す上面図である。図2(a)は、実施の形態に係るシート装置のブロック図の一例であり、図2(b)は、第1の操作検出部の一例を示す概略図であり、図2(c)は、第2の操作検出部の一例を示す概略図である。なお、以下に記載する実施の形態に係る各図において、図形間の比率は、実際の比率とは異なる場合がある。また図2(a)では、主な信号の流れを矢印で示している。
シート装置1は、車両に配置されている。このシート装置1は、図1(a)及び図1(b)に示すように、ベース2と、シートクッション3と、シートバック6と、ヘッドレスト7と、を備えて概略構成されている。ベース2は、例えば、合成樹脂材料を用いて形成され、シートクッション3に取り付けられている。またベース2は、例えば、車両に配置されたレールに従って車両の前後方向に移動すると共に、シートバック6を回転可能に支持している。シートクッション3は、ベース2に取り付けられている。なおシート装置1は、レザーシートであるがこれに限定されず、ファブリックシートであっても良い。
シートクッション3は、図1(a)及び図1(b)に示すように、座面30と、座面30の両側部に設けられ、乗員を保持するホールド部31と、を有している。このホールド部31は、座面30より高くなっており、その側面が側面32となっている。
シートバック6は、乗員の背中を支持するものであり、ベース2に対して矢印A方向及び矢印B方向に回転移動し、ベース2との角度が変化する。本実施の形態では、この回転移動を矢印A方向に移動などと記載する。またヘッドレスト7は、乗員の頭を支持するものである。
シート装置1は、図2(a)〜図2(c)に示すように、乗員が着座するシートクッション3の側面32に形成された少なくとも1つの連続した縫い目を有する第1の縫目部40に沿ってなされたなぞり操作を検出してシートバック6の調整を行う第1の操作検出部4と、シートクッション3の側面32に形成された少なくとも1つの連続した縫い目を有する第2の縫目部50と第2の縫目部50に交差する少なくとも1つの連続した縫い目を有する第3の縫目部52とを有し、第2の縫目部50又は第3の縫目部52に沿って行われたなぞり操作を検出してシートクッション3の調整を行う第2の操作検出部5と、を備えて概略構成されている。
上述の連続した縫い目とは、例えば、図2(b)に示す縫い目41のように、一方向に向かって縫い目が続いていることを示している。
またシート装置1は、第1の縫目部40、第2の縫目部50及び第3の縫目部52のそれぞれに沿って複数の電極が配置され、なぞり操作を検出する電極の順番に基づいて第1の縫目部40、第2の縫目部50及び第3の縫目部52になされた当該なぞり操作の操作方向を判定する制御部10を備えている。
この制御部10は、第1の操作検出部4及び第2の操作検出部5と電気的に接続され、第1の操作検出部4が検出したなぞり操作に基づいてシートバック6を駆動するシートバックアクチュエータ80を制御し、第2の操作検出部5が検出したなぞり操作に基づいてシートクッション3を駆動するシートクッションアクチュエータ81を制御する。
第1の縫目部40、第2の縫目部50及び第3の縫目部52は、乗員が指先で触って認識できるように粗い縫い目によって構成されている。また縫い目を構成する糸は、目立たないように側面32の色に合わせた色となっている。
なおシート装置1は、車両が走行している場合、シートクッション3及びシートバック6の移動、つまりシートバックアクチュエータ80とシートクッションアクチュエータ81の駆動を行わないように構成されている。
(第1の操作検出部4の構成)
第1の操作検出部4は、静電容量方式のタッチセンサとして構成されている。この第1の操作検出部4の第1の縫目部40は、2つの連続した縫い目41及び縫い目42を有している。なお縫い目は、いずれか1つの連続した縫い目であっても良いが、複数の縫い目の操作を条件とすることにより、誤検出に伴う誤動作を抑制することが可能となる。また縫い目41及び縫い目42は、交差しなければ平行でなくとも良い。
第1の操作検出部4は、静電容量方式のタッチセンサとして構成されている。この第1の操作検出部4の第1の縫目部40は、2つの連続した縫い目41及び縫い目42を有している。なお縫い目は、いずれか1つの連続した縫い目であっても良いが、複数の縫い目の操作を条件とすることにより、誤検出に伴う誤動作を抑制することが可能となる。また縫い目41及び縫い目42は、交差しなければ平行でなくとも良い。
この第1の縫目部40は、シートクッション3の側面32に形成された後述する凸部35の上側に形成されている。なお第1の縫目部40は、側面32に形成された凹部に形成されても良い。
縫い目41及び縫い目42は、車両の前後方向に平行するように並んで形成されている。縫い目41の操作方向を示すa1は、図2(b)に示すように、車両の後方向を示し、a2は、前方向を示している。同様に、縫い目42の操作方向を示すb1は、図2(b)に示すように、車両の後方向を示し、b2は、前方向を示している。
縫い目41の下方には、図2(b)に示すように、a1からa2に向かって複数の電極として電極410と電極411が直線状に並んで配置されている。また縫い目42の下方には、b1からb2に向かって複数の電極として電極420と電極421が直線状に並んで配置されている。この電極410、電極411、電極420及び電極421は、矩形状を有し、同じ形状となっている。なお電極の数は、これに限定されない。
第1の操作検出部4は、第1の縫目部40になされたなぞり操作に応じて操作信号S1を制御部10に出力するように構成されている。乗員は、例えば、図2(b)に示すように、操作指9によって縫い目41及び縫い目42を一緒になぞることによって、シートバック6を調整することができる。
この調整の量(調整量)は、例えば、1回のなぞり操作で定められた量であっても良いし、なぞり操作の距離に応じた量であっても良い。以下で説明するシートクッション3の調整量は、同様に1回のなぞり操作で定められた量であっても良いし、なぞり操作の距離に応じた量であっても良い。本実施の形態における調整量は、例えば、双方ともなぞり操作の距離に応じた量である。なお後述するように、乗員がスイッチにおける長押しのように検出されている状態で操作を止めた場合、止めている間、調整量を増加させることが可能となる。
第1の操作検出部4は、縫い目41及び縫い目42に沿ってa1方向(b1方向)になぞり操作がなされると、シートバック6を図1(a)の矢印A方向(後方向)に移動させる操作信号S1を出力する。このなぞり操作の方向は、例えば、電極411と電極421、電極410と電極420の順番で操作指9を検出することから判定される。
また第1の操作検出部4は、操作指9が縫い目41及び縫い目42に接触した状態で静止し、縫い目41の下方の電極410及び縫い目42の下方の電極420によって継続して検出状態が続いた場合、検出が継続している間、シートバック6を矢印A方向に移動させる操作信号S1を出力する。
第1の操作検出部4は、縫い目41及び縫い目42に沿ってa2方向(b2方向)になぞり操作がなされると、シートバック6を図1(a)の矢印B方向(前方向)に移動させる操作信号S1を出力する。このなぞり操作の方向は、例えば、電極410と電極420、電極411と電極421の順番で操作指9を検出することから判定される。
また第1の操作検出部4は、操作指9が縫い目41及び縫い目42に接触した状態で静止し、縫い目41の下方の電極411及び縫い目42の下方の電極421によって継続して検出状態が続いた場合、検出が継続している間、シートバック6を矢印B方向に移動させる操作信号S1を出力する。
凸部35は、例えば、矩形状を有し、乗員にシートバック6を連想させるように傾いて配置されている。凸部35は、例えば、シートクッション3と同じ革を側面32に取り付けて、厚みを増して形成されたものである。なお変形例として凸部35は、例えば、エンボス加工などのように側面32を突出させて形成されても良い。また縫い目41及び縫い目42は、凹部に形成されても良く、この凹部は、ポンチ加工やエンボス加工などのように側面32を凹ませて形成されても良い。
なお電極410、電極411、電極420及び電極421は、シートクッション3が乗員の加重によって変形するので、フラットケーブルに形成された電極やばね性を有する材料によって形成された電極などの変形が可能な電極として構成される。
(第2の操作検出部5の構成)
第2の操作検出部5は、静電容量方式のタッチセンサとして構成されている。この第2の操作検出部5は、図2(c)に示すように、第2の縫目部50が車両の前後方向に、第3の縫目部52が車両の上下方向に形成されている。第2の縫目部50及び第3の縫目部52は、シートクッション3の側面32に形成された後述する凸部36上に形成されている。なお第2の縫目部50及び第3の縫目部52は、側面32に形成された凹部に形成されても良い。
第2の操作検出部5は、静電容量方式のタッチセンサとして構成されている。この第2の操作検出部5は、図2(c)に示すように、第2の縫目部50が車両の前後方向に、第3の縫目部52が車両の上下方向に形成されている。第2の縫目部50及び第3の縫目部52は、シートクッション3の側面32に形成された後述する凸部36上に形成されている。なお第2の縫目部50及び第3の縫目部52は、側面32に形成された凹部に形成されても良い。
第2の縫目部50は、連続した縫い目51を有している。この縫い目51の下方には、図2(c)に示すように、c1からc2に向かって複数の電極として電極510〜電極514が直線状に並んで配置されている。この電極510〜電極514は、矩形状を有し、同じ形状となっている。なお電極の数は、これに限定されない。
第2の操作検出部5は、第2の縫目部50になされたなぞり操作に応じて操作信号S2を制御部10に出力するように構成されている。乗員は、例えば、図2(c)に示すように、操作指9によって縫い目51なぞることによって、シート装置1の前後方向の位置を調整する。
第2の操作検出部5は、縫い目51に沿ってc1方向になぞり操作がなされると、シート装置1を図1(a)の矢印C方向(後方向)に移動させる操作信号S2を出力する。
また第2の操作検出部5は、例えば、操作指9が縫い目51に接触した状態で静止し、縫い目51の下方の電極510及び/又は電極511によって継続して検出されている場合、検出が継続している間、シート装置1を矢印C方向に移動させる操作信号S2を出力する。
第2の操作検出部5は、縫い目51に沿ってc2方向になぞり操作がなされると、シート装置1を図1(a)の矢印D方向(前方向)に移動させる操作信号S2を出力する。
また第2の操作検出部5は、例えば、操作指9が縫い目51に接触した状態で静止し、縫い目51の下方の電極513及び/又は電極514によって継続して検出されている場合、検出が継続している間、シート装置1を矢印D方向に移動させる操作信号S2を出力する。
第3の縫目部52は、図2(c)に示すように、3つの連続した縫い目53〜縫い目55を有している。縫い目53の下方には、d1からd2に向かって複数の電極として電極530及び電極531が直線状に並んで配置されている。また縫い目54の下方には、e1からe2に向かって複数の電極として電極540及び電極541が直線状に並んで配置されている。そして縫い目55の下方には、f1からf2に向かって複数の電極として電極550及び電極551が直線状に並んで配置されている。この電極530、電極531、電極540、電極541、電極550及び電極551は、矩形状を有し、同じ形状となっている。なお電極の数は、これに限定されない。
第2の操作検出部5は、第3の縫目部52になされたなぞり操作に応じて操作信号S2を制御部10に出力するように構成されている。乗員は、例えば、操作指9によって縫い目53、縫い目54及び縫い目55をなぞることによって、シートクッション3を調整する。
第2の操作検出部5は、縫い目53に沿ってd1方向になぞり操作がなされると、シートクッション3の後方を図1(a)の矢印E方向(上方向)に移動させる操作信号S2を出力する。また第2の操作検出部5は、操作指9が縫い目53に接触した状態で静止し、縫い目53の下方の電極530によって継続して検出されている場合、検出が継続している間、シートクッション3の後方を矢印E方向に移動させる操作信号S2を出力する。
第2の操作検出部5は、縫い目53に沿ってd2方向になぞり操作がなされると、シートクッション3の後方を図1(a)の矢印F方向(下方向)に移動させる操作信号S2を出力する。また第2の操作検出部5は、操作指9が縫い目53に接触した状態で静止し、縫い目53の下方の電極531によって継続して検出されている場合、検出が継続している間、シートクッション3の後方を矢印F方向に移動させる操作信号S2を出力する。
第2の操作検出部5は、縫い目54に沿ってe1方向になぞり操作がなされると、シートクッション3の全体を図1(a)の矢印G方向(上方向)に移動させる操作信号S2を出力する。また第2の操作検出部5は、操作指9が縫い目54に接触した状態で静止し、縫い目54の下方の電極540によって継続して検出されている場合、検出が継続している間、シートクッション3を矢印G方向に移動させる操作信号S2を出力する。
第2の操作検出部5は、縫い目54に沿ってe2方向になぞり操作がなされると、シートクッション3の全体を図1(a)の矢印H方向(下方向)に移動させる操作信号S2を出力する。また第2の操作検出部5は、操作指9が縫い目54に接触した状態で静止し、縫い目54の下方の電極541によって継続して検出されている場合、検出が継続している間、シートクッション3を矢印H方向に移動させる操作信号S2を出力する。
第2の操作検出部5は、縫い目55に沿ってf1方向になぞり操作がなされると、シートクッション3の前方を図1(a)の矢印I方向(上方向)に移動させる操作信号S2を出力する。また第2の操作検出部5は、操作指9が縫い目55に接触した状態で静止し、縫い目55の下方の電極550によって継続して検出されている場合、検出が継続している間、シートクッション3の前方を矢印I方向に移動させる操作信号S2を出力する。
第2の操作検出部5は、縫い目55に沿ってf2方向になぞり操作がなされると、シートクッション3の前方を図1(a)の矢印J方向(下方向)に移動させる操作信号S2を出力する。また第2の操作検出部5は、操作指9が縫い目55に接触した状態で静止し、縫い目55の下方の電極551によって継続して検出されている場合、検出が継続している間、シートクッション3の前方を矢印J方向に移動させる操作信号S2を出力する。
凸部36は、例えば、矩形状を有し、乗員にシートクッション3を連想させるように横長に配置されている。凸部36は、例えば、シートクッション3と同じ革を側面32に取り付けて、厚みを増して形成されたものである。なお変形例として凸部36は、例えば、エンボス加工などのように側面32を突出させて形成されても良い。また縫い目51、縫い目53〜縫い目55は、凹部に形成されても良く、この凹部は、ポンチ加工やエンボス加工などのように側面32を凹ませて形成されても良い。
なお電極510〜電極514、電極530、電極531、電極540、電極541、電極550及び電極551は、第1の縫目部40の電極と同様に、変形が可能な電極として構成される。
(制御部10の構成)
制御部10は、例えば、記憶されたプログラムに従って、取得したデータに演算、加工などを行うCPU(Central Processing Unit)、半導体メモリであるRAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)などから構成されるマイクロコンピュータである。このROMには、例えば、制御部10が動作するためのプログラムが格納されている。RAMは、例えば、一時的に演算結果などを格納する記憶領域として用いられる。
制御部10は、例えば、記憶されたプログラムに従って、取得したデータに演算、加工などを行うCPU(Central Processing Unit)、半導体メモリであるRAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)などから構成されるマイクロコンピュータである。このROMには、例えば、制御部10が動作するためのプログラムが格納されている。RAMは、例えば、一時的に演算結果などを格納する記憶領域として用いられる。
制御部10は、第1の操作検出部4が検出した第1の縫目部40になされた前方向及び後方向のなぞり操作に応じてシートバック6が前方向及び後方向に倒れるようにシートバックアクチュエータ80を制御する制御信号S3を生成して出力する。
このシートバックアクチュエータ80は、例えば、少なくともモータと複数のギアを備えている。モータは、複数のギアを介して回転力をシートバック6に伝達して前後方向に移動させる。なお後述するシートクッションアクチュエータ81は、例えば、シートバックアクチュエータ80と同様に、少なくともモータと複数のギアを備えて概略構成されている。
また制御部10は、第2の操作検出部5が検出した第2の縫目部50になされた前方向及び後方向のなぞり操作に応じてシートクッション3、つまりシート装置1が前方向及び後方向に移動するようにシートクッションアクチュエータ81を制御する。
シート装置1を前後方向に移動させるシートクッションアクチュエータ81は、例えば、図2(a)に示す前後アクチュエータ82である。制御部10は、第2の縫目部50になされた操作に基づいて制御信号S4を前後アクチュエータ82に出力する。前後アクチュエータ82は、制御信号S4に基づいてシートクッション3を移動させることにより、シート装置1を移動させる。
なお乗員が縫い目51に沿ってc1からc2方向になぞり操作を行った際、例えば、第2の縫目部50と第3の縫目部52が交差していることから縫い目53の電極、縫い目54の電極、縫い目55の電極の順番で操作指9を検出する。従って制御部10は、第2の縫目部50のなぞり操作の判定の際に第3の縫目部52の検出の情報を用いることで、検出対象物以外の接触などによって連続的に複数の電極で接触を検出するような場合などにおいて正確な判定を行うことが可能となる。
また乗員の操作の仕方によっては、縫い目51の下方の電極510〜電極514が順番に操作を検出できない場合があり、そのような場合であっても第3の縫目部52の少なくとも2つの縫い目の下方の電極が順番に検出していることを用いてなぞり操作を判定することが可能となる。
また制御部10は、第3の縫目部52になされた上方向及び下方向のなぞり操作に応じてシートクッション3が上方向及び下方向に移動するようにシートクッションアクチュエータ81を制御する。上述のように、シートクッション3は、後方、全体及び前方が上下方向に移動するので、それぞれの移動に対応するアクチュエータを有している。
シートクッション3の後方を上下方向に移動させるシートクッションアクチュエータ81は、後方アクチュエータ83である。制御部10は、第3の縫目部52の縫い目53になされた操作に基づいて制御信号S5を後方アクチュエータ83に出力する。後方アクチュエータ83は、制御信号S5に基づいてシートクッション3の後方を上方向又は下方向に移動させる。
シートクッション3の全体を上下方向に移動させるシートクッションアクチュエータ81は、全体アクチュエータ84である。制御部10は、第3の縫目部52の縫い目54になされた操作に基づいて制御信号S6を全体アクチュエータ84に出力する。全体アクチュエータ84は、制御信号S6に基づいてシートクッション3を上方向又は下方向に移動させる。
なおシートクッション3の全体の上下移動は、例えば、縫い目53〜縫い目55に対してなぞり操作を行うことによって行われても良い。制御部10は、第2の操作検出部5から取得した操作信号S2に基づいて縫い目53〜縫い目55をなぞる操作が行われたと判定すると、制御信号S6を全体アクチュエータ84に出力してシートクッション3の全体を上方向又は下方向に移動させる。
シートクッション3の前方を上下方向に移動させるシートクッションアクチュエータ81は、前方アクチュエータ85である。制御部10は、第3の縫目部52の縫い目55になされた操作に基づいて制御信号S7を前方アクチュエータ85に出力する。前方アクチュエータ85は、制御信号S7に基づいてシートクッション3の前方を上方向又は下方向に移動させる。
ここで本実施の形態では、図2(c)に示すように、第3の縫目部52の電極間に第2の縫目部50の電極が位置している。従って制御部10は、一例として、縫い目53に沿ってd1からd2に向かってなぞり操作が行われた場合、電極530、電極511及び電極531の順番に操作指9が検出されていることでなぞり操作の方向をd2方向と判定する。
ここで乗員は、第2の縫目部50と第3の縫目部52を同時に操作してシートクッション3の前後方向及び上下方向を調整することが可能である。
(変形例について)
図3(a)は、変形例に係るシート装置の第1の操作検出部の電極の配置の一例に関する概略図であり、図3(b)は、変形例に係るシート装置の導電性の糸を用いた第1の操作検出部の一例を示す概略図である。
図3(a)は、変形例に係るシート装置の第1の操作検出部の電極の配置の一例に関する概略図であり、図3(b)は、変形例に係るシート装置の導電性の糸を用いた第1の操作検出部の一例を示す概略図である。
図3(a)に示す第1の縫目部40は、縫い目41の下方に配置される電極410a、電極411aと縫い目42の下方に配置される電極420a〜電極422aの大きさが異なっている。また縫い目41の電極の間と縫い目42の電極の間とが、図3(a)の紙面の縦方向に並ばないように配置されている。従って操作指9が電極の間に位置して検出されないということを抑制することができる。
また他の変形例として第1の縫目部40、第2の縫目部50及び第3の縫目部52は、導電性を有する糸によって、絶縁性を確保しながらそれぞれが直線的に並んだ縫い目として形成されても良い。図3(b)は、第1の縫目部40について示している。
図3(b)に示す第1の縫目部40は、例えば、導電性を有する糸による縫い目である、縫い目41a及び縫い目41bと、縫い目42a及び縫い目42bと、を有している。従って第1の縫目部40は、縫い目41a、縫い目41b、縫い目42a及び縫い目42bが電極の代わりに制御部10に電気的に接続されている。なお実施の形態の電極410及び電極411に対応して縫い目41a及び電極411aが配置され、電極420及び電極421に対応して縫い目42a及び縫い目42bが配置されている。
さらに他の変形例として縫い目の糸は、光が伝播するライトガイドとなって照明によって光るように構成されても良い。
またさらに他の変形例としてシート装置1は、例えば、他の操作検出部を設けてヘッドレスト7、ランバーサポートなどの他の可動部分の調整を行えるように構成されても良い。
以下に本実施の形態のシート装置1の動作の一例について説明する。
(動作)
シート装置1の制御部10は、第1の操作検出部4から操作信号S1を所得すると共に第2の操作検出部5から操作信号S2を取得して操作が検出されたか否かを監視する。
シート装置1の制御部10は、第1の操作検出部4から操作信号S1を所得すると共に第2の操作検出部5から操作信号S2を取得して操作が検出されたか否かを監視する。
制御部10は、操作が検出された場合、検出された操作に基づいて駆動するアクチュエータを判定し、判定されたアクチュエータに制御信号を出力してシートクッション3及びシートバック6を移動させる。例えば、第1の縫目部40をa1方向(b1方向)になぞる操作であった場合、制御部10は、縫い目41の下方の電極、及び縫い目42の下方の電極が操作指9を検出している条件が満たされるとシートバック6を後方に倒すように移動させる制御信号S3を生成してシートバックアクチュエータ80に出力する。
(実施の形態の効果)
本実施の形態に係るシート装置1は、誤動作を抑制することができる。具体的には、シート装置1は、縫い目に沿ったなぞり操作によってシートバック6及びシートクッション3の調整を行うので、濡れた傘などの接触が検出され難く誤動作が抑制される。
本実施の形態に係るシート装置1は、誤動作を抑制することができる。具体的には、シート装置1は、縫い目に沿ったなぞり操作によってシートバック6及びシートクッション3の調整を行うので、濡れた傘などの接触が検出され難く誤動作が抑制される。
シート装置1は、ベース2よりも乗員に近いシートクッション3の側面32に第1の操作検出部4及び第2の操作検出部5が配置されるので、ベースに配置される場合と比べて、乗員が肩を下げて操作を行うことが抑制され、ほぼ着座した姿勢の状態で操作することができる。
シート装置1は、電極が柔軟性を有し、また複数の電極に分割されているので、乗員の着座によってシートクッション3が変形しても壊れ難い。
シート装置1は、スイッチなどを配置する場合と比べて、突出する部分が殆どなく、また縫い目がなぞり操作のガイドとなるので、意匠の自由度が高くなる。
以上、本発明のいくつかの実施の形態及び変形例を説明したが、これらの実施の形態及び変形例は、一例に過ぎず、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。これら新規な実施の形態及び変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。また、これら実施の形態及び変形例の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない。さらに、これら実施の形態及び変形例は、発明の範囲及び要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…シート装置、2…ベース、3…シートクッション、4…第1の操作検出部、5…第2の操作検出部、6…シートバック、7…ヘッドレスト、9…操作指、10…制御部、30…座面、31…ホールド部、32…側面、35…凸部、36…凸部、40…第1の縫目部
41,41a,41b,42,42a,42b…縫い目、50…第2の縫目部、51…縫い目、52…第3の縫目部、53〜55…縫い目、80…シートバックアクチュエータ、81…シートクッションアクチュエータ、82…前後アクチュエータ、83…後方アクチュエータ、84…全体アクチュエータ、85…前方アクチュエータ、410,410a,411,411a,420,420a,421,422a,510,511,513,514,530,531,540,541,550,551…電極
41,41a,41b,42,42a,42b…縫い目、50…第2の縫目部、51…縫い目、52…第3の縫目部、53〜55…縫い目、80…シートバックアクチュエータ、81…シートクッションアクチュエータ、82…前後アクチュエータ、83…後方アクチュエータ、84…全体アクチュエータ、85…前方アクチュエータ、410,410a,411,411a,420,420a,421,422a,510,511,513,514,530,531,540,541,550,551…電極
Claims (5)
- 乗員が着座するシートクッションの側面に形成された少なくとも1つの連続した縫い目を有する第1の縫目部に沿ってなされたなぞり操作を検出してシートバック又は前記シートクッションの調整を行う第1の操作検出部を備えたシート装置。
- 縫目部に沿って複数の電極が配置され、
なぞり操作を検出する電極の順番に基づいて前記縫目部になされた当該なぞり操作の操作方向を判定させる操作信号を出力する、
請求項2に記載のシート装置。 - 前記第1の操作検出部は、前記シートバックの調整を行い、
さらに前記シートクッションの前記側面に形成された少なくとも1つの連続した縫い目を有する第2の縫目部と前記第2の縫目部に交差する少なくとも1つの連続した縫い目を有する第3の縫目部とを有し、前記第2の縫目部又は前記第3の縫目部に沿って行われたなぞり操作を検出して前記シートクッションの調整を行う第2の操作検出部を備えた、
請求項1又は2に記載のシート装置。 - 前記第1の操作検出部は、前記第1の縫目部が車両の前後方向に形成され、
前記第2の操作検出部は、前記第2の縫目部が前記車両の前後方向に、前記第3の縫目部が前記車両の上下方向に形成され、
前記第1の操作検出部が検出した前記第1の縫目部になされた前方向及び後方向のなぞり操作に応じて前記シートバックが前方向及び後方向に倒れるようにシートバックアクチュエータを制御し、
前記第2の操作検出部が検出した前記第2の縫目部になされた前方向及び後方向のなぞり操作に応じて前記シートクッションが前方向及び後方向に移動するようにシートクッションアクチュエータを制御し、
前記第3の縫目部になされた上方向及び下方向のなぞり操作に応じて前記シートクッションが上方向及び下方向に移動するように前記シートクッションアクチュエータを制御する制御部を備えた、
請求項3に記載のシート装置。 - 前記第1の縫目部乃至前記第3の縫目部は、前記シートクッションの前記側面に形成された凹部又は凸部に形成される、
請求項2乃至4のいずれか1項に記載のシート装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016040974A JP2017154659A (ja) | 2016-03-03 | 2016-03-03 | シート装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016040974A JP2017154659A (ja) | 2016-03-03 | 2016-03-03 | シート装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017154659A true JP2017154659A (ja) | 2017-09-07 |
Family
ID=59809126
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016040974A Pending JP2017154659A (ja) | 2016-03-03 | 2016-03-03 | シート装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2017154659A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7489308B2 (ja) | 2020-12-21 | 2024-05-23 | 株式会社東海理化電機製作所 | 操作装置 |
-
2016
- 2016-03-03 JP JP2016040974A patent/JP2017154659A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7489308B2 (ja) | 2020-12-21 | 2024-05-23 | 株式会社東海理化電機製作所 | 操作装置 |
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