JP2017154410A - 加飾用積層体、加飾成形体及び加飾成形体の製造方法 - Google Patents

加飾用積層体、加飾成形体及び加飾成形体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】三次元的な凹凸を有する成形体表面を加飾フィルムで加飾する方法である3次元被覆成形(TOM成形)方法があって、粘着剤層からの発泡に起因する外観への悪影響を抑制することができ、異物埋まり性に優れ、成形治具がフッ素樹脂であっても良好な剥離性を発揮する加飾用積層体の提供。【解決手段】基材層3と、粘着剤層4とをこの順に有する加飾成形用積層体1であって、粘着剤層4は、基材層3に最も近い側に配置されたシリコーン系粘着剤層4Sと、基材層から最も遠い側に配置されたアクリル系粘着剤層4Aとを有する成形用積層体1。好ましくは粘着剤層4の総厚が50μm以上であり、シリコーン系粘着剤4Sの層及びアクリル系粘着剤層4Aの各厚みが25μm以上であり、基材層の厚みが75μm以上である、加飾成形用積層体1。【選択図】図1

Description

本発明は、加飾用積層体、加飾成形体及び加飾成形体の製造方法に関する。
従来、自動車内外装部品、家電用部品、建材用部品などの表面を保護したり、装飾(加飾)をする場合、射出成形や真空成形によって成形体を加工した後、成形体の表面にスプレー塗装などで塗料を塗布し、乾燥・加熱硬化させることが行われていた。しかし、この様な塗装は、揮発性有機溶剤の排出が作業環境を悪化させるという問題に加え、成形部品ごとの作業工程と生産設備が必要となることや、塗料の重ね塗りが必要となるため塗料の歩留りが悪く、生産性が低いという問題があった。
近年は、自動車内外装部品、家電用部品、建材用部品などを軽量化する目的で、成形体として樹脂成形体の使用が進んでいる。樹脂成形体の装飾(加飾)には、スプレー塗装が適さない場合が多く、樹脂成形体の表面を加飾するために、様々な手法が開発されている。中でも、成形体の最表面を、加飾フィルムで加飾して加飾成形体を得る方法は、塗料等を使って表面に塗布又は印刷する方法よりも、意匠の自由度が高く、生産性も優れるといった利点を有する。また、加飾フィルムを用いた加飾方法は、三次元的な凹凸を有する成形体表面も加飾をすることができるため、様々な用途に用いられている。
三次元的な凹凸を有する成形体表面を加飾フィルムで加飾する方法としては、3次元被覆成形(TOM成形)方法がある(特許文献1)。TOM成形は真空条件下又は減圧条件下での成形工法であり、加飾フィルムと成形体を圧着させて加飾成形体を得る方法である。TOM成形においては、成形体の材質を問わず加飾をすることが可能である。また、成形体に真空孔を設けることなく、逆テーパ部、末端巻き込み部を被覆成形することができる。
TOM成形に用いられる加飾フィルムとしては、加飾層(表面層もしくは表面保護層)と粘着剤層等を有する積層フィルム(積層体)が知られている。加飾層と粘着剤層を有する積層フィルムを用いる場合は、粘着剤層等の粘着力を利用して、積層フィルムと成形体を密着させる。特許文献2には、樹脂層(表面層)と、粘着剤層を有する積層体が開示されている。特許文献2の実施例においては、粘着剤層を構成する粘着剤としてアクリル系粘着剤が用いられている。
特許第3733564号公報 特開2015−214147号公報
しかしながら、従来の積層体(加飾フィルム)を用いてTOM成形を行った場合、粘着剤層からの発泡に起因した外観への悪影響を十分に抑制することができない場合があることが本発明者らの検討により明らかとなった。また、従来の積層体を用いた場合、成形体と積層体の間にゴミなどの異物を噛み込んだ場合、積層体表面に異物に由来した凹凸形状が現れ、加飾成形体の欠陥の一因となっていた。
また、粘着剤層からの発泡を抑制するためにシリコーン系粘着剤を有する加飾フィルムを成形体(被着体)に貼り付けることが考えられる。しかし、成形機において加飾フィルム、および被着体を支持する成形治具の表面がテフロン等のフッ素樹脂で覆われている場合、粘着剤層は、成形体の表面に強く付着するのみでなく、成形体の周囲において成形治具の表面にも強く付着することになる。そのため、成形後に加飾フィルムを成形治具から剥離することが難しくなり、生産性が低下するという別の問題が生じる可能性がある。
そこで本発明者らは、このような従来技術の課題を解決するために、TOM成形を行う際に、粘着剤層からの発泡に起因した外観への悪影響を抑制することができ、成形体と積層体の間にゴミなどの異物を噛み込んだ場合であっても、積層体表面に異物に由来した凹凸形状が現れにくく、成形治具がフッ素樹脂であっても良好な剥離性を発揮する加飾用積層体を提供することを目的として検討を進めた。
上記の課題を解決するために鋭意検討を行った結果、本発明者らは、基材層と、粘着剤層とをこの順に有する加飾成形用積層体であって、粘着剤層が、基材層に最も近い側に配置されたシリコーン系粘着剤層と、基材層から最も遠い側に配置されたアクリル系粘着剤層とを有するものとすることにより、粘着剤層からの発泡による外観への悪影響が抑制され、かつ加飾成形後に積層体表面に異物に由来した凹凸形状が現れにくく、成形治具がフッ素樹脂であっても良好な剥離性を発揮する加飾用積層体が得られることを見出した。
具体的に、本発明は、以下の構成を有する。
[1]
基材層と、粘着剤層とをこの順に有する加飾成形用積層体であって、前記粘着剤層は、前記基材層に最も近い側に配置されたシリコーン系粘着剤層と、前記基材層から最も遠い側に配置されたアクリル系粘着剤層とを有することを特徴とする成形用積層体。
[2]
前記粘着剤層の総厚が50μm以上であり、前記シリコーン系粘着剤の層及び前記アクリル系粘着剤層の各厚みが25μm以上である、[1]に記載の積層体。
[3]
前記基材層の厚みが75μm以上である[1]又は[2]に記載の加飾成形用積層体。
[4]
シリコーン系粘着剤は、シリコーンエラストマー、シリコーンガム、及び、これらの混合物から選択される少なくとも1種のシリコーン材料を含む、[1]〜[3]のいずれか1項に記載の加飾成形用積層体。
[5]
真空条件下又は減圧条件下での加飾成形用に用いられる[1]〜[4]のいずれか1項に記載の加飾成形用積層体。
[6]
前記基材層の前記粘着剤層とは反対側にさらに表面保護層を有する[1]〜[5]のいずれかに記載の加飾成形用積層体。
[7]
自動車部材、電子機器又は建材を加飾するために用いられる[1]〜[6]のいずれかに記載の加飾成形用積層体。
[8]
[1]〜[7]のいずれかに記載の加飾成形用積層体と、加飾成形用積層体で加飾された成形体とを含む加飾成形体。
[9]
真空条件下又は減圧条件下において、加飾成形用積層体を成形体に積層する工程と、気圧差により、加飾成形用積層体を成形体に圧着する工程とを含む加飾成形体の製造方法であって、
加飾成形用積層体は、基材層と、粘着剤層とをこの順に有する加飾成形用積層体であって、前記粘着剤層は、前記基材層に最も近い側に配置されたシリコーン系粘着剤層と、前記基材層から最も遠い側に配置されたアクリル系粘着剤層とを有することを特徴とする成形用積層体。
本発明によれば、TOM成形を行う際に、粘着剤層からの発泡に起因した外観への悪影響を抑制し得る加飾用積層体を得ることができる。また、本発明によれば、成形体と積層体の間にゴミなどの異物を噛み込んだ場合であっても、積層体表面に異物に由来した凹凸形状が現れにくく、成形治具がフッ素樹脂製等であっても良好な剥離性を発揮する加飾用積層体を得ることができる。このため、本発明の加飾用積層体を用いれば、加飾成形体の生産性を高めることができ、かつ、意匠性に優れた加飾成形体を得ることができる。
図1は、本発明の加飾用積層体の構成の一例を示す断面図である。 図2は、本発明の加飾用積層体の構成の一例を示す断面図である。 図3は、本発明の加飾成形体の構成を説明する断面図である。
以下において、本発明について詳細に説明する。以下に記載する構成要件の説明は、代表的な実施形態や具体例に基づいてなされることがあるが、本発明はそのような実施形態に限定されるものではない。
(加飾用積層体)
本発明は、基材層と、粘着剤層とを少なくとも1層ずつ有する加飾用積層体に関する。本発明の加飾用積層体は、粘着剤層が基材層側から順にシリコーン系粘着剤と、アクリル系粘着剤の2層構成であることが好ましい。粘着剤層の総厚は50μm以上である。本発明の加飾用積層体は、成形体を加飾成形するために用いられるものであり、真空条件下又は減圧条件下での加飾成形用の用途に好ましく用いられる。
本発明の加飾用積層体は上記構成を有するため、真空条件下又は減圧条件下で加飾成形を行った際に、粘着剤層からの発泡を抑制することができる。なお、真空条件下又は減圧条件下での成形方法としては、例えばTOM成形(3次元被覆成形)法等が挙げられ、本発明の加飾用積層体はTOM成形等の成形方法において特に好ましく用いられる。
また、本発明の加飾用積層体は、加飾成形時に成形体と積層体の間にゴミなどの異物を噛み込んだ場合であっても、積層体表面に異物に由来した凹凸形状が現れにくい点にも特徴がある。このため、加飾成形体の欠陥の発生率を減らすことができ、加飾成形体の生産性を高めることができる。さらに、本発明の加飾用積層体を用いた場合、意匠性に優れた加飾成形体を生産することができる。
図1は、本発明の加飾用積層体の構成の好ましい一例を示す断面図である。図1に示されているように、本発明の好ましい一例である加飾用積層体1は、基材層3と粘着剤層4を有する。粘着剤層4は、基材層に最も近い側に配置されたシリコーン系粘着剤層4Sと、基材層から最も遠い側に配置されたアクリル系粘着剤層4Aとを有する。基材層3は、表面層となる層であることが好ましく、加飾成形後には、加飾成形体の最表面に露出する層となる。このような基材層3は、粘着剤層4を介して被着対象物である成形体に貼着する。
粘着剤層の総厚(加飾用積層体1において、粘着剤層4Sと粘着剤層4Aとが積層された状態での粘着剤層4の合計厚さ)は50μm以上であることが好ましい。75μm以上であることが好ましく、90μm以上であることがより好ましく、100μm以上であることがさらに好ましい。また、粘着剤層の厚みは、500μm以下であることが好ましい。
通常、粘着剤層の厚みは厚くなればなるほど、発泡が生じやすくなる傾向にある。しかし、本発明においては、基材層に最も近い側にシリコーン系粘着剤から形成された粘着剤層を配置することにより、粘着剤層の厚みを厚くした場合であっても発泡の発生を効果的に抑制することができる。さらに、本発明では、粘着剤層の厚みを上記範囲内とすることにより、積層体表面に異物に由来した凹凸形状が発現しにくくすることができる。このように、本発明においては、発泡の抑制と異物埋まり性の両方が達成される。
基材層の厚みは75μm以上であることが好ましく、100μm以上であることがより好ましく、120μm以上であることがさらに好ましい。また、基材層の厚みは、
500μm以下であることが好ましい。基材層の厚みを上記範囲内とすることにより、成形体の表面を良好に加飾し易くなる。また、成形体と加飾用積層体の間に異物等を噛み込んだ場合であっても、加飾成形体の表面へ異物形状が浮き出すことを抑制することができる。
本発明の加飾用積層体の厚みは、125μm以上であることが好ましく、150μm以上であることがより好ましく、200μm以上であることがさらに好ましい。また、加飾用積層体の厚みは、1000μm以下であることが好ましい。加飾用積層体の厚みを上記範囲内とすることにより、成形体の表面を良好に加飾し易くなる。また、成形体と加飾用積層体の間に異物等を噛み込んだ場合であっても、加飾成形体の表面へ異物形状が浮き出すことを抑制することができる。
本発明の加飾用積層体は、自動車部材、電子機器又は建材を加飾するために用いられるものであることが好ましい。本発明の加飾用積層体は、フッ素樹脂で表面が覆われた成形治具を使用した加飾を実施するために用いられることが好ましく、テフロン加工された成形治具を使用した加飾を実施するために用いられることがさらに好ましい。本発明の加飾用積層体においては、加飾成形時に粘着剤層から生じる発泡の影響を受けにくいため、意匠性に優れた加飾成形体を形成することができる。また、本発明の加飾用積層体は、優れた異物埋まり性を発揮することができるため、良好な表面性状を有し、特に優れた意匠性が要求される部材の加飾にも好ましく用いられる。
(基材層)
本発明の加飾用積層体は基材層を有する。基材層は、成形工程において成形体に追従する形で延伸可能なものであることが好ましい。基材層を構成する材料は、例えば、プラスチックであることが好ましい。プラスチックとしては、例えば、ABS樹脂(アクリロニトリル、ブタジエン、及び、スチレンの共重合体)、AS樹脂(アクリロニトリル、スチレンの共重合体)、アクリル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ナイロン、ポリアセタール、ポリフェニレンオキシド、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、液晶ポリマー、ポリテトラフロロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリアセタール、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテイミド、ポリアミドイミド、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ウレタン樹脂等が好ましい。これらの中でも、ABS樹脂又はアクリル系樹脂がより好ましい。基材層は、これらの樹脂にカーボン(グラファイト)等が配合された有色の層であってもよい。
基材層を構成する層を構成するアクリル系樹脂は、(メタ)アクリロイル基を有する単量体成分が主成分である樹脂組成物を重合させることによって得られる樹脂であることが好ましい。単量体成分の主成分は、(メタ)アクリル酸エステルであることが好ましく、メタクリル酸メチルであることが好ましい。そのような樹脂成分を用いて得られるプラスチックフィルムとしては、例えば、アクリプレンHBA001P、HBS010P、HBA002P等の市販品を用いることもできる。また、基材層を構成する層は、樹脂成分を押出成形することによって得られるものであってもよい。
基材層の厚みは、例えば、75μm以上であることが好ましく、100μm以上であることがより好ましく、120μm以上であることがさらに好ましく、150μm以上であることが特に好ましい。また、基材層の厚みは、500μm以下であることが好ましく、400μm以下であることがより好ましく、300μm以下であることがさらに好ましく、250μm以下であることが特に好ましい。基材層の厚さが上記の好ましい範囲内であることにより、成形性と剛性等の物理的特性とのバランスがさらに優れることとなる。
また、基材層は、必要に応じて下記の成分を含有してもよい。例えば、ジ(メタ)アクリル酸エチレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸トリエチレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸1,3−ブチレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸1,4−ブチレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸1,9−ノナンジオール、ジアクリル酸1,6−ヘキサンジオール、ジ(メタ)アクリル酸ポリブチレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸ネオペンチルグリコール、ジ(メタ)アクリル酸テトラエチレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸トリプロピレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸ポリプロピレングリコール、トリ(メタ)アクリル酸トリメチロールプロパン、トリ(メタ)アクリル酸ペンタエリスリトール、テトラ(メタ)アクリル酸ペンタエリスリトール等を挙げることができる。更にカルボキシル基を有する成分、好ましくは、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、クロトン酸、β−カルボキシエチルアクリレート、及び/又は水酸基を有する成分、好ましくは2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒトロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、クロロ−2−ヒロドキシエチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、6−ヒドロキシへキシル(メタ)アクリレート、8−ヒドロオクチル(メタ)アクリレート、及び/又は共重合可能な不飽和成分、好ましくはアクリルアミド、メタクリルアミド、酢酸ビニル、(メタ)アクリロニトリル、マクロマーを挙げることができる。
基材層としては、市販の樹脂フィルムを用いてもよい。例えば、三菱レイヨン社製のアクリプレンHBA001P等を挙げることができる。
(粘着剤層)
本発明の加飾用積層体は粘着剤層を有する。粘着剤層は被着対象物である成形体に直接貼着する層である。本発明においては、粘着剤層は、シリコーン系粘着剤層とアクリル系粘着剤層とがこの順に積層されたものであることが好ましい。この場合、アクリル系粘着剤層が成形体に直接貼着する層である。粘着剤層の厚みは50μm以上であることが好ましい。
シリコーン系粘着剤は、シリコーンエラストマー、シリコーンガム、及び、これらの混合物から選択される少なくとも1種のシリコーン材料を含むものであることが好ましい。
また、シリコーン系粘着剤は、粘着付与樹脂のような他の任意の成分を含有することができる。すなわち、粘着剤層は、シリコーンエラストマー及びシリコーンガムから選択される少なくとも1種のシリコーン材料と、粘着付与樹脂等の任意の成分とを含有することができる。
シリコーンエラストマーとしては、特に限定されるものではないが、例えば、尿素系シリコーンコポリマー、オキサミド系シリコーンコポリマー、アミド系シリコーンコポリマー、ウレタン系シリコーンコポリマー、及びこれらの混合物が挙げられる。上記シリコーンエラストマーはキュアー(架橋)されていてもよい。
シリコーンガムとしては、特に限定されるものではないが、例えば、ポリジメチルシロキサンガムが挙げられる。上記シリコーンガムはキュアー(架橋)されていてもよい。
シリコーンガムは、多くの場合、アルキル基、ハロアルキル基、アラルキル基、アルケニル基、アリール基、アルコキシ基、又はハロゲン原子で置換されたアリール基から選択されるオルガノ基を伴うポリジオルガノシロキサンである。代表的なオルガノ基としては、特に限定されるものではないが、メチル基、エチル基、フェニル基等が挙げられる。多くの場合、シリコーンガムの全オルガノ基数の内少なくとも50パーセントはメチル基である。すなわち、シリコーンガムはポリジメチルシロキサンであることが好ましい。
上述したシリコーンエラストマー又はシリコーンガムをキュアー(架橋)する際には、キュアリング反応を行う。キュアリング反応は、過酸化物の存在下での遊離基反応、プラチナ系触媒若しくはロジウム系触媒の存在下での付加反応、又はスズ系触媒の存在下での縮合反応であってもよい。シリコーンエラストマー又はシリコーンガムをキュアーするための好適な過酸化物としては、特に限定されるものではないが、例えば、2,4−ジクロロベンゾイルペルオキシド、ベンゾイルペルオキシド、ラウロイルペルオキシド、デカノイルペルオキシド、及びジクミルペルオキシドが挙げられる。
シリコーン系粘着剤の架橋触媒としては、有機錫、無機錫、チタン触媒、ビスマス触媒、金属錯体、白金触媒、塩基性物質及び有機燐酸化物などが使用される。有機錫の具体例としては、ジブチル錫ジラウリレート、ジオクチル錫ジマレート、ジブチル錫フタレート、オクチル酸第一錫、ジブチル錫ジアセテート等が挙げられる。金属錯体としては、テトラブチルチタネート、テトライソプロピルチタネート、トリエタノールアミンチタネート等のチタネート化合物類、オクチル酸鉛、ナフテン酸鉛、ナフテン酸ニッケル、ナフテン酸コバルト等のカルボン酸金属塩、アルミニウムアセチルアセテート錯体等の金属アセチルアセテート錯体、バナジウムアセチルアセトナート錯体等の金属アセチルアセトナート錯体などが挙げられる。また、オルガノ−プラチナ化合物、オルガノ−ロジウム化合物、及びオルガノ−スズ化合物を用いる場合もある。
シリコーン系粘着剤に含まれ得る粘着付与樹脂としては、任意の好適なものを使用することができるが、多くの場合、シリコーン系粘着付与樹脂(すなわち、MQ粘着付与樹脂)が選択される。シリコーン系粘着剤には、MQ粘着付与樹脂、シリコーンエラストマー及びシリコーンガムが混合物の形態で存在することが好ましい。
MQ粘着付与樹脂は、シリコーン樹脂、シリコーン系粘着付与樹脂、共重合性シリコーン樹脂、又は共重合性シリコーン系粘着付与樹脂と呼ばれる場合がある。MQ粘着付与樹脂としては、例えば、MQシリコーン樹脂、MQDシリコーン樹脂、及びMQTシリコーン樹脂が挙げられる。MQシリコーン樹脂は、非官能性シリコーン樹脂及び官能性シリコーン樹脂の両方を含む。官能性シリコーン樹脂は、例えば、ケイ素結合された水素、ケイ素結合されたアルケニル、又はシラノール基を1つ以上含み、官能性を有する。
粘着剤層には、必要に応じて公知の添加剤である充填剤、顔料、増粘剤、粘性調整剤、濡れ剤、レベリング剤、消泡剤、防腐剤、分散剤、酸化防止剤、凍結防止剤、難燃剤等を、本発明の効果を損なわない範囲で含有させてもよい。
粘着剤層を形成するシリコーン系粘着剤組成物は、無溶剤型であっても、溶剤型であってもよい。シリコーン系粘着剤組成物が溶剤型である場合、溶剤としては、付加反応を阻害しない有機溶剤であれば特に限定されない。例えばトルエン、キシレン、エチルベンゼン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ミネラルスピリット、ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、酢酸エチル、メチルエチルケトン等の1種又は2種以上を使用することができる。
シリコーン系粘着剤組成物が溶剤型である場合、溶剤は、シリコーンエラストマー又はシリコーンガムのキュアリング反応の前に取り除かれることが好ましい。例えば、溶剤は60℃〜90℃の範囲の温度で取り除くことができ、キュアリング反応は130℃〜200℃の範囲の温度で行うことが好ましい。
(表面保護層)
本発明の加飾用積層体はさらに表面保護層を有することが好ましい。加飾用積層体が表面保護層を有する場合は、表面保護層と、基材層と、粘着剤層はこの順で積層されることが好ましい。
図2は、表面保護層を有する加飾用積層体の構成の一例を示す断面図である。図2に示されているように、本発明の加飾用積層体1は、表面保護層5と、基材層3と、粘着剤層4Sと、粘着剤層4Aをこの順で有することが好ましい。加飾用積層体1が表面保護層5を有する場合、表面保護層5が表面層となり、加飾成形後には、加飾成形体の最表面に露出する層となる。表面保護層5と基材層3は、粘着剤層4(粘着剤層4Sと粘着剤層4A)を介して被着対象物である成形体に貼着する。
表面保護層は硬化性樹脂を含むことが好ましい。光硬化性樹脂であっても熱硬化性樹脂であってもよいが、光硬化性樹脂であることが好ましい。光硬化性樹脂としては、例えば、アクリル系紫外線硬化樹脂、シリコーン系樹脂、ウレタン系樹脂、オレフィン系樹脂、エステル系樹脂、エポキシ系樹脂等を挙げることができる。中でも、アクリル系樹脂やウレタン系樹脂、およびエポキシ系樹脂は好ましく用いられ、アクリル系樹脂は特に好ましく用いられる。
アクリル系樹脂は、アクリルアクリレート、ウレタン系樹脂はウレタンアクリレート、エポキシ系樹脂はエポキシアクリレートであることが好ましい。アクリルアクリレートは、側鎖に(メタ)アクリロイル基を有する(メタ)アクリレートポリマーである。
光硬化性樹脂の重量平均分子量は、2万以上300万以下であることがより好ましく、3万以上100万以下であることがさらに好ましく、5万以上20万以下であることが特に好ましい。光硬化性樹脂の重量平均分子量を上記の好ましい範囲内とすることにより、真空条件下又は減圧条件下での成形(TOM成形)時に、被着体に対する追従性をさらに高めることができ、複雑な形状の被着体を加飾することが可能になる。
光硬化性樹脂は、紫外線硬化性樹脂であることが好ましい。この場合、表面保護層を形成する硬化性樹脂組成物は、例えば、紫外線硬化性樹脂、光開始剤、レベリング剤、界面活性剤、UV吸収剤、ハルス等を含むことが好ましい。
光開始剤としては、公知のものや市販品を用いることができる。市販品としては、例えば、イルガキュア−184、イルガキュア−651(チバ・スペシャリティケミカルズ株式会社製)、ダロキュア−1173(メルク社製)などの光開始剤を使用することができる。これらの中でも、イルガキュア−184が好ましい。光開始剤の含有量は、表面保護層を形成する硬化性樹脂組成物の全質量100質量%としたとき、1質量%以上10質量%以下であることが好ましい。
レベリング剤としては、例えば、フッ素系レベリング剤、シリコーン系レベリング剤、又は、アクリル系レベリング剤を好ましく使用することができる。これらの中でも、シリコーン系レベリング剤および/またはフッ素系レベリング剤が特に好ましい。
表面保護層は、微粒子を含んでいてもよい。微粒子としては、例えば、無機微粒子を挙げることができ、金属酸化物を好ましく例示することができる。また、必要に応じて、顔料や染料を含んでもよい。
顔料としては、無機顔料(アルミナホワイト、酸化チタン、亜鉛華、黒色酸化鉄、雲母状酸化鉄、鉛白、ホワイトカーボン、モリブデンホワイト、カーボンブラック、リサージ、リトポン、バライト、カドミウム赤、カドミウム水銀赤、ベンガラ、モリブデン赤、鉛丹、黄鉛、カドミウム黄、バリウム黄、ストロンチウム黄、チタン黄、チタンブラック、酸化クロム緑、酸化コバルト、コバルト緑、コバルト・クロム緑、群青、紺青、コバルト青、セルリアン青、マンガン紫、コバルト紫等)および有機顔料(シェラック、不溶性アゾ顔料、溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、フタロシアニンブルー、染色レーキ等)、またトルイジンレッド、トルイジンマルーン、ハンザエロー、べンジジンエロー、ピラゾロンレッドなどの不溶性アゾ顔料、リトールレッド、へリオボルドー、ピグメントスカーレット、パーマネントレッド2Bなどの溶性アゾ顔料、アリザリン、インダントロン、チオインジゴマルーンなどの誘導体、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーンなどのフタロシアニン系顔料、キナクリドンレッド、キナクリドンマゼンタなどのキナクリドン系顔料、ペリレンレッド、ペリレンスカーレットなどのペリレン系顔料、イソインドリノンエロー、イソインドリノンオレンジなどのイソインドリノン系顔料、ベンズイミダゾロンエロー、ベンズイミダゾロンオレンジ、べンズイミダゾロンレッド等のイミダゾロン系顔料、ピランスロンレッド、ピランスロンオレンジなどのピランスロン系顔料、チオインジゴ系顔料、縮合アゾ系顔料、ジケトピロロピロール系顔料、フラバンスロンエロー、アシルアミドエロー、キノフタロンエロー、ニッケルアゾエロー、銅アゾメチンエロー、ペリノンオレンジ、アンスロンオレンジ、ジアンスラキノニルレッド、ジオキサジンバイオレット等のその他の顔料が挙げられる。
また、染料としては、酸性染料、塩基性染料、直接染料、反応性染料、分散染料、または食品用色素等を挙げることができる。
表面保護層には必要に応じて、顔料分散剤、消泡剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、帯電防止剤、耐磨耗防止剤、ブロッキング防止剤などの添加剤が添加されていてもよい。
(セパレーター層)
本発明の加飾用積層体は、粘着剤層側にさらにセパレーター層を有していてもよい。セパレーター層は、樹脂製であり、紙基材を含まない層であることが好ましい。このようなセパレーター層を用いることにより、紙由来のゴミ等の異物が、積層体と成形体の間に挟まることがなくなり、異物の噛み込みを効果的に抑制することができる。
セパレーター層を構成するセパレーター基材層は、樹脂層であることが好ましく、樹脂層は熱可塑性樹脂から構成されていることが好ましい。具体的には、セパレーター基材層としては、ポリオレフィンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、ポリエステルフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリスチレンフィルム又はポリアクリロニトリルフィルムを挙げることができる。中でも、ポリエステルフィルムは好ましく用いられ、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムは特に好ましく用いられる。また、セパレーター基材層には、レンズフィルム、プリズムフィルム、ホログラムフィルムなどの凹凸加工が施されたフィルムを用いてもよい。
セパレーター層は、剥離剤を含む。剥離剤としては、シリコーン、フルオロシリコーンのようなフッ素性化学物質、又はポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、又は低密度ポリエチレン)のような他の低表面エネルギー材料を挙げることができる。
セパレーター層には、触媒、密着向上剤等の補助添加剤を添加することができる。触媒としては、白金系、錫系の触媒を好ましく挙げることができる。また密着向上剤は、密着が向上すれば特に如何なるものでも使用でき、好ましくはシランカップリング剤を挙げることができる。
セパレーター層の乾燥後の塗布量は、0.01g/m以上1g/m以下であることが好ましく、0.05g/m以上0.2g/m以下であることが特に好ましい。
セパレーター層は、セパレーター基材層に、剥離剤含有液を塗布し、乾燥することにより形成することができる。各々の溶液を塗布する際には、サイズプレスコーター、ゲートロールコーター、バーコーター、ロールコーター、エアナイフコーター、ブレードコーター、ロッドブレードコーター、カーテンコーター、グラビアコーター等を用いることができる。
(加飾用積層体の製造方法)
本発明の加飾用積層体を製造する工程においては、上述したセパレーター層(セパレートフィルム)上に、シリコーン系粘着剤を塗布する工程と、シリコーン系粘着剤層の上に基材層を貼合する工程と、他のセパレーター層にアクリル系粘着剤を塗布する工程と、アクリル系粘着剤層の面とシリコーン系粘着剤層の面とを貼合する工程と、必要に応じてエージングを行う工程を含むことが好ましい。シリコーン系粘着剤を塗布する工程は、シリコーン系粘着剤を乾燥させる工程を含むことがより好ましい。乾燥温度は、60℃以上であることが好ましく、80℃以上であることがより好ましい。また、乾燥温度は200℃以下であることが好ましい。アクリル系粘着剤を塗布する工程は、アクリル系粘着剤を乾燥させる工程を含むことがより好ましい。乾燥温度は、60℃以上であることが好ましく、80℃以上であることがより好ましい。また、乾燥温度は200℃以下であることが好ましい。
シリコーン系粘着剤層の上に基材層を貼合する工程およびアクリル系粘着剤層の面とシリコーン系粘着剤層の面とを貼合する工程は、ゴミや塵等の異物が少ない環境下で行うことが好ましい。具体的にはクラス10000以上のクリーンルームで行うことが好ましい。
本発明の加飾用積層体が表面保護層を有する場合は、基材層の一方の面であって、粘着剤層が積層された面とは反対側の面に表面保護層が積層される。この場合、表面保護層は、基材層上に表面保護層形成用塗液を塗工することによって形成されることが好ましい。なお、表面保護層が光硬化性樹脂から形成される場合、表面保護層上に基材層が積層された後に、光線(紫外線または電子線)を照射する工程を設けることが好ましい。
光線(紫外線または電子線)を照射する工程では、波長200nm以上400nm以下の紫外線を照度が50mW/cm以上となるように照射することが好ましい。照度は70mW/cm以上であることが好ましく、100mW/cm以上であることがより好ましい。また、照度は、3000mW/cm以下であることが好ましく、1000mW/cm以下であることがより好ましい。積算光量は、100mJ/cm以上であることが好ましく、300mJ/cm以上であることがより好ましい。また、積算光量は、10000mJ/cm以下であることが好ましく、3000mJ/cm以下であることがより好ましい。このような照射を行う照射器としては、高圧水銀紫外線照射器、メタルハライド紫外線照射器及び無電極紫外線照射器から選択される少なくとも1種を用いることが好ましい。照射条件を上記範囲とすることにより、表面保護層を構成するモノマー成分の成分量を減らすことができる。また、照射条件を上記範囲とすることにより、表面保護層が紫外線によって黄変することを抑制することができる。
(真空条件下又は減圧条件下での成形(TOM成形))
本発明の加飾用積層体は、真空条件下又は減圧条件下において成形体を加飾する用途に用いられることが好ましい。本発明の加飾用積層体は、加飾成形時に発泡が生じることを抑制でき、かつ優れた異物埋まり性を有するものであるため、加飾成形体の生産性を高めることができ、かつ、意匠性に優れた加飾成形体を得ることができる。
本明細書において、真空条件下又は減圧条件下での成形は、いわゆるTOM成形といわれるものである。TOM成形工法においては、真空条件下又は減圧条件下において、加飾用積層体を成形体に積層する工程と、気圧差により、加飾用積層体を成形体に圧着する工程を含む。ここで用いられる加飾用積層体は上述した構成を有するものであり、基材層と、粘着剤層とを少なくとも1層ずつ有し、粘着剤層がシリコーン系粘着剤を含むものである。また、粘着剤層の厚みは50μmよりも大きい。
(加飾成形体)
本発明は、上述した加飾用積層体と、加飾用積層体で加飾された成形体とを含む加飾成形体に関するものでもある。加飾成形体は、成形体の表面の一部又は全面に加飾用積層体を貼着させたものである。加飾成形体においては、粘着剤層を介して基材層が貼合されている。
図3は、加飾成形体100の構成を説明する断面図である。図3は、表面に凹部を有する成形体50を加飾用積層体1で加飾した様子を示している。図3に示されているように、真空条件下又は減圧条件下での成形においては、成形体50に真空孔を設けなくても、逆テーパ部や末端巻き込み部を被覆成形することができる。また、製品の材質を問わずに、加飾することができる。これにより、複雑な三次元的凹凸を有する成形体表面についても加飾することができ、意匠性の高い加飾成形体100を得ることができる。
成形体50としては、ED鋼板、Mg合金、ステンレス(SUS)、アルミニウム合金などの金属材料や樹脂成形体を挙げることができるが、樹脂成形体であることが好ましい。例えば、ABS樹脂(アクリロニトリル、ブタジエン、及び、スチレンの共重合体)、AS樹脂(アクリロニトリル、スチレンの共重合体)、AAS樹脂(アクリロニトリル、アクリル、及び、スチレンの共重合体)、アクリル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ナイロン、ポリアセタール、ポリフェニレンオキシド、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、液晶ポリマー、ポリテトラフロロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリアセタール、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテイミド、ポリアミドイミド、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ウレタン樹脂、塩化ビニリデン樹脂、塩化ビニル樹脂等を好ましく用いることができる。これらの樹脂は、ブレンドして用いられてもよい。例えば、ポリカーボネート含有樹脂等を好ましく例示することができる。ポリカーボネート含有樹脂としては、ポリカーボネートとポリブチレンテレフタレートがブレンドされた樹脂(PC・PBT)、ポリカーボネートとABS樹脂がブレンドされた樹脂(PC・ABS)、ポリカーボネートとPETがブレンドされた樹脂(PC・PET)等を特に好ましく用いることができる。また、ポリオレフィン樹脂としてはポリプロピレン(PP)を特に好ましく用いることができる。
本発明により得られる加飾成形体は、例えば、自動車部材(例えば、ボディー、バンパー、スポイラー、ミラー、ホイール、内装材等の部品であって、各種材質のもの)、二輪車用部材、鉄道車両用部材として用いることができる。また、加飾成形体は、家電製品等の電子機器や、家具、建築材料等の建材として用いることもできる。さらに、加飾成形体は、道路用資材(例えば、交通標識、防音壁等)、トンネル用資材(例えば、側壁板等)、楽器、容器、事務用品、スポーツ用品、玩具等にも用いることができる。
以下に実施例と比較例を挙げて本発明の特徴をさらに具体的に説明する。以下の実施例に示す材料、使用量、割合、処理内容、処理手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更することができる。したがって、本発明の範囲は以下に示す具体例により限定的に解釈されるべきものではない。
<実施例1>
(積層体1)
セパレートフィルムAの片面に乾燥後の厚さが100μmとなるようにシリコーン系粘着剤1を塗布した。このフィルムを120℃で3分間乾燥することにより粘着剤層付きセパレートフィルム1を得た。次にセパレートフィルムBの片面に乾燥後の厚さが10μmとなるようにアクリル系粘着剤を塗布した。このフィルムを120℃で3分間乾燥することにより粘着剤層付きセパレートフィルム2を得た。基材層(表面層)としてアクリルフィルム(三菱レイヨン社製、アクリプレンHBA001P、鉛筆硬度は2H、厚さ125μm)を用いた。粘着剤層付きセパレートフィルム1の粘着剤層面とアクリルフィルムとをクリーンルーム(クラス1000)の中で貼合することによって、積層体Aを得た。積層体Aのセパレートフィルムを剥離した。積層体Aの粘着剤層面とセパレートフィルム2の粘着剤層面とをクリーンルーム(クラス1000)の中で貼合し、23℃、相対湿度50%環境下で7日間エージングを行った。このようにして積層体1を得た。なお、上記シリコーン系粘着剤、アクリル粘着剤、セパレートフィルムA、セパレートフィルムBとしては、以下のものを用いた。
(シリコーン系粘着剤)
シリコーン系粘着剤として、信越化学社製のKR−3700とCAT−PL−50Tを、あり姿にて容量比にて100体積部:0.5体積部の割合で混合したものを用いた。
(アクリル系粘着剤)
アクリル系粘着剤は、下記のようにして得た。ブチルアクリレート65質量部、メチルアクリレート30質量部、2−ヒドロキシエチルアクリレート5質量部を窒素雰囲気の反応容器(温度コントローラー、攪拌機、還流器付)に投入し、酢酸エチル200質量部とアソビスイソブチロニトリル0.1質量部を加えた。この混合物を75℃にて10時間重合反応させることにより、ポリマーB1を得た。得られたポリマーB1の分子量(Mw)をGPC(ゲルパーミュエーションクロマトグラフィー)で測定した。ポリマーB1の分子量(Mw)は80万であった。また、ポリマーB1のガラス転移温度(Tg)を示差操作型熱量計(セイコウインスルメント製DSC−6100)を用いて測定した。ポリマーB1のTgは−35℃であった。次にメチルメタクリレート90質量部、ジメチルアミノエチルメタクリレート10質量部を窒素雰囲気の反応容器に投入し、酢酸エチル200質量部とアソビスイソブチロニトリル2質量部として加えた。この混合物を75℃にて10時間重合させることにより、ポリマーB2を得た。ポリマーB1と同様に分子量(Mw)とTgを測定した。ポリマーB2の分子量(Mw)は1万であった。ポリマーB2のTgは95℃であった。得られたポリマーB1とポリマーB2と架橋剤(三菱瓦斯化学社製、テトラドX)とビストリフルオロメタンスルホンイミドを乾燥重量比で46:40:2:2となるように配合してアクリル系粘着剤1を得た。アクリル系粘着剤1の分子量分布は18であった。
(セパレートフィルムA)
セパレートフィルムとしてPET50X1−SS1B(ニッパ社製)を用いた。
(セパレートフィルムB)
セパレートフィルムとして、藤森工業株式会社製のPET系セパレーター(GT、厚さ:50μm)を使用した。
<実施例2>
シリコーン粘着剤厚の厚さを200μmとした以外は、実施例1と同様にして積層体2を作製した。
<比較例1>
セパレートフィルムBの片面に乾燥後の厚さが10μmとなるようにアクリル系粘着剤1を塗布した。このフィルムを120℃で3分間乾燥することによって粘着剤層付きセパレートフィルム3を得た。次にセパレートフィルムAの片面に乾燥後の厚さが100μmとなるようにシリコーン系粘着剤を塗布した。このフィルムを120℃で3分間乾燥することによって粘着剤層付きセパレートフィルム4を得た。基材層(表面層)としてアクリルフィルム(三菱レイヨン社製、アクリプレンHBA001P、鉛筆硬度は2H、厚さ125μm)を用いた。得られた粘着剤層付きセパレートフィルム3の粘着剤層面とアクリルフィルムとをクリーンルーム(クラス1000)の中で貼合することによって積層体Cを得た。積層体Cのセパレートフィルムを剥離した。積層体Cの粘着剤層面と粘着剤層付きセパレートフィルム4の粘着剤層面とをクリーンルーム(クラス1000)の中で貼合し、23℃、相対湿度50%環境下で7日間エージングを行った。このようにして積層体3を得た。なお、上記シリコーン系粘着剤、アクリル粘着剤、セパレートフィルムA、セパレートフィルムBとしては、実施例1と同様のものを用いた。
<比較例2>
セパレートフィルムAの片面に乾燥後の厚さが10μmとなるようにシリコーン系粘着剤1を塗布した。このフィルムを120℃で3分間乾燥して粘着剤層付きセパレートフィルム5を得た。次にセパレートフィルムAの片面に乾燥後の厚さが100μmとなるようにシリコーン系粘着剤を塗布した。このフィルムを120℃で3分間乾燥して粘着剤層付きセパレートフィルム6を得た。基材層(表面層)としてアクリルフィルム(三菱レイヨン社製、アクリプレンHBA001P、鉛筆硬度は2H、厚さ125μm)を用いた。粘着剤層付きセパレートフィルム5の粘着剤層面とアクリルフィルムとをクリーンルーム(クラス1000)の中で貼合することによって、積層体Dを得た。積層体Dのセパレートフィルムを剥離した。積層体Dの粘着剤層面とセパレートフィルム6の粘着剤層面とをクリーンルーム(クラス1000)の中で貼合し、23℃、相対湿度50%環境下で7日間エージングを行った。このようにして積層体4を得た。なお、上記シリコーン系粘着剤、セパレートフィルムA、セパレートフィルムBとしては、実施例1と同様のものを用いた。
<比較例3>
セパレートフィルムBの片面に乾燥後の厚さが100μmとなるようにアクリル系粘着剤1を塗布した。このフィルムを120℃で3分間乾燥することによって粘着剤層付きセパレートフィルム7を得た。次にセパレートフィルムBの片面に乾燥後の厚さが10μmとなるようにアクリル系粘着剤を塗布した。このフィルムを120℃で3分間乾燥することによって粘着剤層付きセパレートフィルム8を得た。基材層(表面層)としてアクリルフィルム(三菱レイヨン社製、アクリプレンHBA001P、鉛筆硬度は2H、厚さ125μm)を用いた。粘着剤層付きセパレートフィルム7の粘着剤層面とアクリルフィルムとをクリーンルーム(クラス1000)の中で貼合することによって、積層体Eを得た。積層体Eのセパレートフィルムを剥離した。積層体Eの粘着剤増面とセパレートフィルム8の粘着剤層面とをクリーンルーム(クラス1000)の中で貼合し、23℃、相対湿度50%環境下で7日間エージングを行った。このようにして積層体5を得た。なお、上記シリコーン系粘着剤、アクリル粘着剤、セパレートフィルムA、セパレートフィルムBとしては、実施例1と同様のものを用いた。
(加飾成形体の作製)
各実施例及び比較例で得た積層体を試験に用いた。セパレートフィルムを取り外した積層体をTOM成形機にセットした。防雨入線カバー(パナソニック株式会社製、品番:WP9171)を、該カバーの外面(凸面)側と上記積層体の粘着剤層とが向き合うように、TOM成形機(布施真空株式会社製、NGF成形機)にセットした。TOM成形機を用いて130℃で積層体を上記成形体に積層させることによって、加飾成形体を得た。
(評価)
(発泡性評価試験)
実施例及び比較例の積層体を用いて加飾した際、積層体表面の性状を下記の評価基準で評価した。
○:積層体表面に発泡が見受けられなかった。
△:積層体表面に1個以上9個以下の発泡が見受けられた。
?:積層体表面に10個以上の発泡が見受けられた。
(異物埋まり)
粒径20μmの粒子を表面に有する板状構造体の表面に対して、TOM成形機によって各実施例及び比較例で得た積層体の貼付(成形)を行った加飾成形体の面感を確認した。表1における異物埋まりの評価基準は下記の通りである。
○:粒子起因の凸状欠陥が見受けられない。
?:粒子起因の凸状欠陥が見受けられる。
(テフロンからの剥離性)
セパレートフィルムを取り外した積層体をTOM成形機TOM成形機(布施真空株式会社製、NGF成形機)にて成形し、積層体を成形治具機(テフロン板)から引き剥がす際の引き剥がしやすさ(剥離性)を評価した。
○:簡単に剥がすことができる
△:少し力を加えないと剥がせない
×:剥がすことが困難
(対テフロン粘着力)
各実施例及び比較例で得た積層体からセパレートフィルムを除去し、次いで、TOM成形機を用いて各積層体をテフロン板に対して成形(貼合)することによって成形品を得た。各成形品の表面のフィルムに切り込みを入れて25×50mmの試験片を作製した。引っ張り試験機を用いて、剥離速度300mm/minの剥離速度、剥離角度180度、測定温度23℃、測定湿度50%の条件でテフロン板から積層体を剥がしたときに、剥がすのに要する力を測定した。
1 加飾用積層体
3 基材層
4 粘着剤層
4S シリコーン系粘着剤層
4A アクリル系粘着剤層
5 表面保護層
50 成形体
100 加飾成形体

Claims (9)

  1. 基材層と、粘着剤層とをこの順に有する加飾成形用積層体であって、前記粘着剤層は、前記基材層に最も近い側に配置されたシリコーン系粘着剤層と、前記基材層から最も遠い側に配置されたアクリル系粘着剤層とを有することを特徴とする成形用積層体。
  2. 前記粘着剤層の総厚が50μm以上であり、前記シリコーン系粘着剤の層及び前記アクリル系粘着剤層の各厚みが25μm以上である、請求項1に記載の積層体。
  3. 前記基材層の厚みが75μm以上である請求項1又は2に記載の加飾成形用積層体。
  4. シリコーン系粘着剤は、シリコーンエラストマー、シリコーンガム、及び、これらの混合物から選択される少なくとも1種のシリコーン材料を含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の加飾成形用積層体。
  5. 真空条件下又は減圧条件下での加飾成形用に用いられる請求項1〜4のいずれか1項に記載の加飾成形用積層体。
  6. 前記基材層の前記粘着剤層とは反対側にさらに表面保護層を有する請求項1〜5のいずれか1項に記載の加飾成形用積層体。
  7. 自動車部材、電子機器又は建材を加飾するために用いられる請求項1〜6のいずれか1項に記載の加飾成形用積層体。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の加飾成形用積層体と、加飾成形用積層体で加飾された成形体とを含む加飾成形体。
  9. 真空条件下又は減圧条件下において、加飾成形用積層体を成形体に積層する工程と、気圧差により、加飾成形用積層体を成形体に圧着する工程とを含む加飾成形体の製造方法であって、
    加飾成形用積層体は、基材層と、粘着剤層とをこの順に有する加飾成形用積層体であって、前記粘着剤層は、前記基材層に最も近い側に配置されたシリコーン系粘着剤層と、前記基材層から最も遠い側に配置されたアクリル系粘着剤層とを有することを特徴とする成形用積層体。
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