JP2017154250A - 液体供給装置、液体噴射システム - Google Patents

液体供給装置、液体噴射システム Download PDF

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聖真 工藤
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Abstract

【課題】液体収容室内に液体を補充する際に液体収容室の姿勢を変化させるタイプの液体供給装置において、姿勢変化を許容するために必要な空間を小さくする。
【解決手段】対象物に液体を噴射するためのヘッドに対して、液体を供給するための液体供給装置は、液体収容室と、液体注入部と、空気導入口と、大気開放流路と、空気を収容するための空気収容室であって大気開放流路の一部に設けられた空気収容室と、を備える。液体収容室と空気収容室とは別体として構成され、液体収容室の空気導入口は、液体供給装置が使用状態の際にとる第1の姿勢において、液体収容室の鉛直方向の下側部分に設けられている。
【選択図】図5

Description

本発明は、液体供給装置に関する。
液体噴射装置としてのプリンターと、プリンターに液体(例えばインク)を供給するための液体供給装置と、を備える液体噴射システムが知られている。特許文献1,2には、このような液体噴射システムにおいて、プリンターの側壁に液体供給装置が装着されることが記載されている。この液体供給装置には、液体を収容する液体収容室と、空気を収容すると共に大気開放口を有する空気収容室と、が含まれている。
特開2011−240706号公報 特開2011−240707号公報
特許文献1,2に記載されている液体噴射システムでは、共に、液体供給装置に対する液体の補充ができる。液体を補充する際、利用者は、液体供給装置の姿勢を変化させる。ここで、液体供給装置をプリンターの筐体内部に内蔵しようとする場合、液体補充時の姿勢変化を許容するための空間を、プリンターの筐体内部に設ける必要がある。特許文献1,2に記載されている液体噴射システムでは、液体収容室と空気収容室とが一体に形成されているため、液体補充時の姿勢変化を許容するために、プリンターの筐体内部に大きな空間を設ける必要が生じるという課題があった。
また、空気収容室は、液体収容室の外側へ流出(逆流)した液体を貯留する役割を持つため、なるべく大きな容積を持つことが好ましい。この点、特許文献1に記載されている液体噴射システムでは、液体収容室と空気収容室とが一体に形成されているため、空気収容室の容積を大きくすることが困難、かつ、空気収容室の配置についての設計の自由度が低いという課題があった。
このため、液体収容室内に液体を補充する際に液体収容室の姿勢を変化させるタイプの液体供給装置において、姿勢変化を許容するために必要な空間を小さくすることが望まれていた。また、液体供給装置における液体収容室および空気収容室の設計(容積、配置、数等)の自由度を向上させることが望まれていた。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、対象物に液体を噴射するためのヘッドに対して、前記液体を供給するための液体供給装置が提供される。この液体供給装置は;前記液体を収容するための液体収容室と;前記液体収容室と連通し、前記液体収容室内に前記液体を注入するための液体注入部と;前記液体収容室内に空気を導入するために、前記液体収容室に設けられた開口である空気導入口と;前記液体収容室の液中に気泡を発生させて前記液体収容室内に空気を導入するための大気開放流路であって、一端が前記空気導入口と連通し、他端が大気に開放した大気開放流路と;空気を収容するための空気収容室であって、前記大気開放流路の一部に設けられた空気収容室と、を備え;前記液体収容室と、前記空気収容室とは、別体として構成され;前記液体収容室の前記空気導入口は、前記液体供給装置が使用状態の際にとる第1の姿勢において、前記液体収容室の鉛直方向の下側部分に設けられている。
この形態の液体供給装置によれば、液体収容室は、空気収容室とは別体として(すなわち独立して)設けられている。このため、液体収容室内に液体を補充する際に液体収容室の姿勢を変化させるタイプの液体供給装置において、液体収容室と空気収容室とが一体である場合と比較して、姿勢変化を許容するために必要な空間を小さくすることができる。また、液体収容室と空気収容室とが別体であるため、各々の設計(容積、配置、数等)の自由度を向上させることができる。さらに、空気導入口は、使用状態の際にとる第1の姿勢において液体収容室の鉛直方向の下側部分に配置されている。このため、使用状態において、液体が、空気導入口から液体収容室の外側へ流出(逆流)することを抑制することができる。
(2)上記形態の液体供給装置において;前記液体収容室から前記空気収容室に至るまでの間の前記大気開放流路は、前記液体収容室内に収容可能な前記液体の上限位置よりも、鉛直方向の上側を通過する上位部分を備えていてもよい。
この形態の液体供給装置によれば、大気開放流路の上位部分は、液体収容室から空気収容室に至るまでの間の経路において、液体収容室内の液体の上限位置よりも鉛直方向の上側を通過する。このため、液体収容室の外側へ流出(逆流)した液体が、空気収容室内へ進入することを抑制することができる。
(3)上記形態の液体供給装置において;前記液体収容室から前記空気収容室に至るまでの間の前記大気開放流路は、可撓性を有する部材によって構成されていてもよい。
この形態の液体供給装置によれば、液体収容室から空気収容室に至るまでの間の大気開放流路が可撓性を有する部材によって構成されているため、液体収容室内に液体を補充する際に液体収容室の姿勢を変化させるタイプの液体供給装置において、液体収容室の姿勢だけを容易に変化させることができる。
(4)上記形態の液体供給装置において;前記液体収容室には、前記空気導入口から前記大気開放流路の一部として延伸する流路が形成され;前記上位部分は、前記液体収容室の前記流路に含まれていてもよい。
この形態の液体供給装置によれば、液体収容室に形成された流路内に上位部分を設けることができるため、上位部分を容易に形成することができる。
(5)上記形態の液体供給装置において;前記上位部分は、前記空気収容室内に含まれていてもよい。
この形態の液体供給装置によれば、空気収容室内に上位部分を設けることができるため、上位部分を容易に形成することができる。
(6)上記形態の液体供給装置において;前記空気収容室内の前記上位部分には、上流への液体の流入を抑制するための透湿防水部材が配置されていてもよい。
この形態の液体供給装置によれば、透湿防水部材は空気収容室内の上位部分に配置されている。このため、透湿防水部材が液体で濡れることによって透湿防水部材の通気機能が損なわれる可能性を低減することができる。
(7)上記形態の液体供給装置では、さらに;前記空気収容室内の前記上位部分には、前記透湿防水部材を収容した防水室であって、前記空気収容室から独立して交換可能な防水室が含まれていてもよい。
この形態の液体供給装置によれば、透湿防水部材は、空気収容室から独立して交換可能な防水室に収容されている。このため、防水室内の透湿防水部材が濡れた場合に、防水室だけを簡単に交換することができると共に、交換に必要なコストを低減することができる。
(8)上記形態の液体供給装置において;前記大気開放流路には、前記大気開放流路を開閉可能な弁機構が設けられていてもよい。
この形態の液体供給装置によれば、弁機構によって大気開放流路を開閉することができる。この結果、液体供給装置における各部(液体収容室、空気収容室等)の設計の自由度を向上させることができる。例えば、液体収容室から空気収容室に至るまでの間の大気開放流路に弁機構を設ければ、弁機構を閉じることによって液体収容室から空気収容室への液体の流入を抑制することができるため、簡単に、液体収容室の姿勢だけを変化させることができる。
(9)上記形態の液体供給装置において;前記弁機構は、前記液体収容室の前記空気導入口を開閉すると共に、前記空気導入口が閉じられた状態において、前記液体収容室と前記空気収容室とを分離可能に構成されていてもよい。
この形態の液体供給装置によれば、弁機構により液体収容室の空気導入口を閉じることによって、簡単に、液体収容室の姿勢だけを変化させることができる。また、弁機構は、空気導入口が閉じられた状態において液体収容室と空気収容室とを分離可能に構成されているため、液体収容室だけを液体供給装置から取り外すことによって、液体収容室内に液体を補充する際の作業を容易化できる。
(10)上記形態の液体供給装置において;前記弁機構は、前記液体収容室の前記流路の一端を開閉してもよい。
この形態の液体供給装置によれば、液体収容室において、上位部分と弁機構との両方を設けることができる。
(11)本発明の一形態によれば、液体噴射システムが提供される。この液体噴射システムは、上記形態の液体供給装置と;前記ヘッドを有する液体噴射装置と;前記液体供給装置と前記ヘッドとを接続し、前記液体収容室内の前記液体を前記ヘッドに流通させる流通管と、を備える。
この形態の液体噴射システムによれば、液体収容室内に液体を補充する際に液体収容室の姿勢を変化させるタイプの液体供給装置を備える液体噴射システムにおいて、液体収容室と空気収容室とが一体である場合と比較して、姿勢変化を許容するために必要な液体噴射装置内の空間を小さくすることができる。
上述した本発明の各形態の有する複数の構成要素は全てが必須のものではなく、上述の課題の一部または全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部または全部を達成するために、適宜、前記複数の構成要素の一部の構成要素について、その変更、削除、新たな構成要素との差し替え、限定内容の一部削除を行うことが可能である。また、上述の課題の一部または全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部または全部を達成するために、上述した本発明の一形態に含まれる技術的特徴の一部または全部を上述した本発明の他の形態に含まれる技術的特徴の一部または全部と組み合わせて、本発明の独立した一形態とすることも可能である。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、液体供給装置、液体供給装置に接続される液体噴射装置、液体供給装置と液体噴射装置とを含む液体噴射システム、これら装置の製造方法、これら装置の製造装置、これら装置によって液体が噴射された対象物等の態様で実現できる。また、本発明の液体供給装置は、サブタンク等を介して記録ヘッドに液体を供給する態様でも実施できる。
本発明の第1実施形態としての液体噴射システムの概略図である。 本発明の第1実施形態としての液体噴射システムの概略図である。 液体供給装置内の経路を概念的に示す図である。 液体供給装置からサブタンクにインクが供給される原理について説明する図である。 使用状態(第1の姿勢)の液体供給装置について説明する図である。 液体補充状態(第2の姿勢)の液体供給装置について説明する図である。 他の実施形態1の液体供給装置について説明する図である。 他の実施形態2の液体供給装置について説明する図である。 他の実施形態3の液体供給装置について説明する図である。 他の実施形態3の液体供給装置について説明する図である。 他の実施形態4の液体供給装置について説明する図である。 他の実施形態5の液体供給装置について説明する図である。 連結部材について説明する図である。
A.実施形態:
A−1.液体噴射システムの構成:
図1および図2は、本発明の第1実施形態としての液体噴射システム1の概略図である。図1は液体噴射システム1の外観を表し、図2は液体噴射システム1の外観および内部構造(破線)の一部を表す。液体噴射システム1は、プリンター10と、液体収容室50を含む液体収容ユニット30と、空気収容室60と、を備えている。プリンター10は「液体噴射装置」として機能する。液体収容ユニット30(液体収容室50)と空気収容室60とは「液体供給装置」として機能する。
液体噴射システム1の使用状態では、液体収容ユニット30(液体収容室50)は、図1に示すようにプリンター10の内部に収納される。液体噴射システム1の液体補充状態では、液体収容ユニット30(液体収容室50)は、図2に示すようにプリンター10の外部に露出される。一方、図2に示すように、空気収容室60は、液体噴射システム1の状態(使用状態/液体補充状態)にかかわらずプリンター10の内部に収納されている。以降、使用状態の際に液体供給装置(特に液体収容室50)がとる姿勢を「第1の姿勢」とも呼ぶ。一方、液体補充状態の際に液体供給装置(特に液体収容室50)がとる姿勢を「第2の姿勢」とも呼ぶ。
図1および図2には、互いに直交するXYZ軸が描かれている。X軸は、プリンター10の「幅方向」に対応する。同様に、Y軸はプリンター10の「奥行き方向」に対応し、Z軸はプリンター10の「高さ方向」に対応する。すなわち、プリンター10は、X軸方向とY軸方向とによって規定される水平面に設置されている。また、図1および図2において+Z軸方向(すなわち紙面上側)を鉛直上方向とも呼び、−Z軸方向(すなわち紙面下側)を鉛直下方向とも呼ぶ。なお、図3以降の図においても、図1,2と対応する方向のXYZ軸を表す。
プリンター10は、いわゆるインクジェットプリンターである。プリンター10は、用紙等の記録媒体上に液体(液滴)としてのインクを吐出することで、記録媒体への印刷を行う。プリンター10は、操作パネル11(図1)と、筺体12と、記録ヘッド14(図2)と、排出部16と、を備えている。
筺体12は、略直方体形状である。筺体12は、前面(第1面、第1壁)101と、背面(第2面、第2壁)102と、左側面(第1側面、第1側壁)103と、右側面(第2側面、第2側壁)104と、上面(第3面、第3壁)105と、底面(第4面、第4壁)106と、を備えている。6つの各面101〜106によって、プリンター10の外殻である筺体12が構成されている。前面101と背面102とは対向する。同様に、左側面103と右側面104とは対向する。前面101、背面102、左側面103、右側面104は、プリンター10の設置面に対して略垂直な面である。左側面103と右側面104とは、それぞれ、前面101と背面102と交差している。一方、上面105と底面106とは対向する。上面105、底面106は、略水平な面である。なお、本実施形態において「略垂直」や「略水平」とは、完全に「垂直」又は「水平」である意味に加え、概ね「垂直」又は「水平」である意味を含む。つまり、各面101〜106は、完全な平面ではなく凹凸等を許容し、外観において概ね「垂直」又は概ね「水平」であればよい。
上述したX軸方向は、左側面103と右側面104とが対向する方向である。同様に、Y軸方向は、前面101と背面102とが対向する方向である。Z軸方向は、上面105と底面106とが対向する方向である。
操作パネル11と、排出部16とは、筺体12の前面101に設けられている。操作パネル11は、プリンター10の各部を操作するための複数のボタンと、プリンター10の状態を表す表示部(LED等)と、を含んでいる。操作パネル11の操作により、例えば、プリンター10の電源ON/OFF等が切り替えられる。排出部16は、印刷済みの記録媒体を排出する。
記録ヘッド14は、筺体12の内部に設けられている。記録ヘッド14は、液体(液滴)としてのインクを記録媒体上に吐出するための液体噴射部として機能する。記録ヘッド14は、キャリッジ18(図4)によって保持されており、筺体12の内部を、主走査方向(X軸方向)および副走査方向(Y軸方向)に移動される。記録ヘッド14は、主走査方向および副走査方向に移動されつつインクを吐出する。本実施形態では、記録ヘッド14は主走査方向および副走査方向に移動される構成としたが、他の態様を採用することもできる。例えば、記録ヘッド14は、主走査方向(X軸方向)の全体に亘って伸び、副走査方向(Y軸方向)にのみ移動されるラインヘッドであってもよい。
液体収容ユニット30は、筺体12の前面101の右側部分(前面右側109)に取り付けられている。図2に示すように、液体収容ユニット30は、ケース40と、ケース40内に配置された複数の液体収容室50K〜50Yと、を備えている。ケース40は、図2に示すように2枚の板状部材(外側ケース42、内側ケース43)から構成されている。外側ケース42は矩形形状であり(図1)、鉛直下方向にはケース40をプリンター10に固定するヒンジ41が設けられている。外側ケース42は、図1に示す使用状態(第1の姿勢)において前面101と略水平であり、図2に示す液体補充状態(第2の姿勢)において底面106と略水平となる。内側ケース43は、各液体収容室50K〜50Yの側面形状と同じ形状であり(図2)、一辺が外側ケース42と接合されている。
各液体収容室50K〜50Yは、図2に示す液体補充状態(第2の姿勢)において、外側ケース42の鉛直上方向に、X軸方向に沿って並んで配置されている。液体収容室50Kは、ブラックのインクを収容する。同様に、液体収容室50Cはシアンのインクを、液体収容室50Mはマゼンタのインクを、液体収容室50Yはイエローのインクを、それぞれ収容する。各液体収容室50K〜50Yは、それぞれ、後述する第1のホース96(図1,2では図示省略)を介して、対応する空気収容室60K〜60Yに接続されている。
また、各液体収容室50K〜50Yは、それぞれ、後述する第2のホース97(図1,2では図示省略)を介して、対応する第1の接続体70K〜70Yに接続されている。さらに、各第1の接続体70K〜70Yは、それぞれ、対応する流通管99を介して記録ヘッド14に接続されている。このため、各液体収容室50K〜70Yに収容されている各色のインクは、それぞれ、プリンター10が備えるポンプ等の供給機構によって流通管99を通って記録ヘッド14へと供給される。換言すれば、液体収容室50K〜50Yは、液体噴射部としての記録ヘッド14に供給するためのインクを収容することができる。
なお、以降では、各液体収容室50K〜50Yを区別して説明する場合は、例えば「液体収容室50K」等とアルファベットを付して呼び、各液体収容室50K〜50Yを区別せずに説明する場合は単に「液体収容室50」と呼ぶ。同様に、各空気収容室60K〜50Yや、各第1の接続体70K〜70Yを区別して説明する場合はアルファベットを付して呼び、各空気収容室60K〜50Yや、各第1の接続体70K〜70Yを区別せずに説明する場合は単に「空気収容室60」、「第1の接続体70」と呼ぶ。なお、液体収容室50の個数として4つを例示したが、これに限られない。例えば、液体収容室50は1以上の任意の数とすることができる。この場合、空気収容室60および第1の接続体70の数は、液体収容室50の数と同じ数となる。また、第1の接続体70は省略してもよい。この場合、各液体収容室50K〜50Yに収容されている各色のインクは、液体収容室50から延びる流通管99を介して記録ヘッド14へ供給されればよい。
本実施形態において、X軸方向を、液体収容ユニット30および液体収容室50の「幅方向」とも呼ぶ。同様に、Y軸方向を液体収容ユニット30および液体収容室50の「奥行き方向」とも呼び、Z軸方向を液体収容ユニット30および液体収容室50の「高さ方向」とも呼ぶ。
A−2.液体供給装置の概略:
液体供給装置(液体収容ユニット30、空気収容室60)の詳細な構成を説明する前に、理解の容易のために、液体供給装置から液体噴射装置(プリンター10)へとインクが供給される仕組みについて説明する。
図3は、液体供給装置内の経路を概念的に示す図である。図3では、空気収容室60の大気開放口691から、液体収容ユニット30(液体収容室50)の液体導出口571に至る経路を概念的に示している。大気開放口691から液体導出口571に至る経路(流路)は、大気開放流路300と、液体収容室50とに大別される。
大気開放流路300は、上流(大気側)から順に、第1の流路310と、空気収容室60と、第2の流路320とからなる。第1の流路310の一端は、空気収容室60の大気開放口691である。大気開放口691は、空気収容室60の第2の開口部材69に設けられた開口である。大気開放口691によって、第1の流路310の一端は外部に向かって開口し、大気に連通している。第1の流路310は、空気収容室60の本体61(図5)が、隔壁62(図5)によって区画されることにより形成されている。第1の流路310の他端は、隔壁62の開口621である。この第1の流路310によって、空気収容室60は大気に連通し、空気収容室60内に空気が導入される。
空気収容室60は、隔壁62で区切られた部分を除く本体61の内部が、液体収容室50から逆流してきたインクを貯留し、空気収容室60よりも上流側へインクが流出することを抑制する。空気収容室の流路断面積は、第1の流路310の断面積よりも大きい。上述の通り、本実施系形態では、空気収容室60は、大気開放流路300の一部として設けられている。
第2の流路320の一端は、空気収容室60の液体室側開口651である。液体室側開口651は、空気収容室60の第1の開口部材65に設けられた開口である。第2の流路320は、空気収容室60の第1の開口部材65と、液体収容室50の開口部材56とを接続する第1のホース96により形成されている。第2の流路320の他端は、液体収容室50の空気導入口561である。空気導入口561は、液体収容室50の開口部材56に設けられた開口である。この第2の流路320によって、液体収容室50は空気収容室60と接続され、液体収容室50内に空気が導入可能となる。具体的には、図1に示す使用状態(第1の姿勢)において、液体収容室50の空気導入口561の近傍には、大気と直接連通する液面(メニスカス)が形成され、空気導入口561から導入される気泡の形で、液体収容室50内に空気が導入される。なお、第2の流路320の流路断面積(すなわち第1のホース96の内径)は、空気導入口561の近傍におけるメニスカス(液面架橋)を形成可能な程度に小さいことが好ましい。
なお、以上説明した経路はあくまで一例であり、種々の変形が可能である。例えば、大気開放流路300の途中には、流路と流路とを接続する接続部材や、上流への液体の流入を抑制するための透湿防水部材(例えば、気液分離膜)等を設けてもよい。また、第1の流路310や第2の流路320の流路断面積は、適宜設計することができる。さらに、大気開放口691から液体導出口571に至る経路においてさらに、上述しないさらなる経路を設けてもよい。
液体収容室50は、本体51(図5)の内部にインクを収容する。液体収容室50に収容されているインクは、液体導出部材57に設けられた液体出口(液体導出口571)から、第2のホース97と、第1の接続体70と、流通管99とを介して、記録ヘッド14に裁置されているサブタンク20(図4)へと供給される。
図4は、液体供給装置からサブタンク20にインクが供給される原理について説明する図である。図4は、X軸正方向側から見た液体収容室50と、記録ヘッド14に裁置されているサブタンク20とを模式的に示している。本実施形態の液体供給装置は、マリオット瓶の原理を利用して、インクを液体噴射装置(プリンター10の記録ヘッド14)へと供給する。
液体供給装置および液体噴射装置を含んだ液体噴射システム1は、水平面上に設置されている。液体収容室50の液体導出口571と、サブタンク20の液体受入部202とは、第2のホース97と、第1の接続体70と、流通管99とを介して接続されている。図4では、説明の便宜上、第1の接続体70の図示を省略する。
サブタンク20は、ポリスチレンやポリエチレン等の合成樹脂により成形されている。サブタンク20は、インク貯留室204と、フィルター206と、インク流動路208とを備える。インク貯留室204は、液体収容室50から供給されたインクを貯留する。フィルター206は、インクに異物等の不純物が混入していた場合に、その不純物を捕捉することで、記録ヘッド14への不純物の流入を抑制する。インク流動路208には、キャリッジ18のインク供給針18aが挿入されている。インク貯留室204内のインクは、記録ヘッド14からの吸引によって、インク流動路208とインク供給針16aとを流れ、記録ヘッド14に供給される。記録ヘッド14に供給されたインクは、ノズルを介して外部(記録媒体)に向かって噴射される。
ここで利用者は、図2に示す液体補充状態(第2の姿勢)でインクを液体収容室50に補充した後、液体収容室50を栓部材59で密閉する。その後、利用者は、液体収容ユニット30の姿勢を、図1や図4に示す使用状態(第1の姿勢)とする。このとき、液体収容室50(液体収容室)内の空気が姿勢の変化に伴って膨張し、液体収容室50内は負圧となる。また、記録ヘッド14から液体収容室50のインクが吸引されることによっても、液体収容室50内は負圧に維持される。
このような第1の姿勢(図4)において、液体収容室50の液体導出口571は、液体収容室を形成する本体51が鉛直下方向に突出している部分に取り付けられた液体導出部材57に設けられている。また、液体収容室50の空気導入口561は、液体収容室を形成する本体51の鉛直下方向の端部に取り付けられた開口部材56に設けられている。このため、液体収容室50内のインクが消費されることに伴って、液体収容室50内の液面LSが低下しても、インクが液体収容室50内に取り込まれた大気と直接接触する面(大気接触面、メニスカス)WHは、長時間に亘り一定の高さに維持される。また、使用状態(第1の姿勢)において、液体収容室50内に大気を取り込む空気導入口561は、記録ヘッド14よりも、鉛直下方向において低い位置となるように配置される。これにより、液体収容室50の大気接触面(メニスカス)WHと、記録ヘッド14の鉛直下方向の面に設けられているノズルとの間には、水頭差d1が発生する。
記録ヘッド14がインクを消費(具体的には、ノズルからインクを吐出)することに伴う圧力変化によって、液体収容室50内は所定の負圧以上となる。所定の負圧以上になると、液体収容室50内のインクは、第2のホース97と、第1の接続体70と、流通管99とを介してインク貯留室204(記録ヘッド14側)に供給される。すなわち、インク貯留室204には、記録ヘッド14が消費したと同じ量のインクが、液体収容室50から自動的に補充される。このインクの自動的な補充は、換言すれば、大気接触面(メニスカス)WHと、記録ヘッド14のノズルと、の間の鉛直方向の高さの差(水頭差d1)よりも、記録ヘッド14がインクを消費することに伴う圧力変化(負圧)が大きくなった際に生じる。
液体収容室50内のインクが消費されると、空気収容室60内の大気が、空気導入口561から気泡として、液体収容室50内に導入される。これにより液体収容室50内の液面LSは低下する。一方、上述の通り、液体収容室50の大気接触面(メニスカス)WHは一定に維持されていることから、水頭差d1は一定に維持される。このため、液体収容室50から記録ヘッド14に対して、安定してインクを供給することができる。
A−3.液体供給装置の構成:
次に、液体供給装置(液体収容ユニット30、空気収容室60)の構成と、位置関係とについて説明する。
図5は、使用状態(第1の姿勢)の液体供給装置について説明する図である。上述の通り、本実施形態の液体供給装置は、液体収容室50と、空気収容室60と、第1の接続体70と、第1のホース96と、第2のホース97とを備えている。図5は、X軸正方向側から見た各部を模式的に示している。
液体収容室50は、本体51と、第1の状態表示部52と、第2の状態表示部53と、開口部材56と、液体導出部材57と、液体注入部58と、栓部材59とを備えている。
本体51は、中空の略柱体形状の部材である。本体51は、前面(第1面、第1壁)501と、背面(第2面、第2壁)502と、左側面(第1側面、第1側壁)503と、右側面(第2側面、第2側壁)504と、上面(第3面、第3壁)505と、底面(第4面、第4壁)506と、を備えている。前面501と背面502とは対向する。同様に、左側面503と右側面504とは対向する。前面501、背面502、左側面503、右側面504は、プリンター10の設置面に対して略垂直な面である。左側面503と右側面504とは、それぞれ、前面501と背面502と交差している。一方、上面505と底面506とは対向する。上面505、底面506は、略水平な面である。すなわち、本体51の各面501〜506は、それぞれ、図1で説明したプリンター10の筺体12の各面101〜106と対応している。
本体51は、底面506の一部分が突出した突出部を有している。また、本体51には、開口部材56が配置されている位置と、液体導出部材57が配置されている位置と、液体注入部58が配置されている位置と、にそれぞれ対応する位置に、各部56,57,58の開口に対応した大きさの開口が形成されている。本体51は、例えばポリプロピレン等の合成樹脂により成形されている。また、本体51は半透明である。上述の通り、本体51の内側の空間はインクを収容する液体収容室として機能する。このため利用者は、液体収容室50に液体を補充する際に、外部から液体収容室(本体51)内のインクの水位を確認することができる。
第1の状態表示部52は、液体噴射システム1の使用状態(第1の姿勢)におけるインクの満量位置(上限位置)を示す表示である。第1の状態表示部52は、本体51の前面501の所定位置、換言すれば、本体51において開口部材56が配置されている面と反対側の面の所定位置に配置されている。この所定位置は、液体収容室50内に収容可能なインクの量に応じて、適宜決定できる。第1の状態表示部52は、例えば、X軸方向に延びる線状の表示でもよいし、例えば矢印等の図形や記号等を用いた表示でもよい。第1の状態表示部52は、本体51と一体成型された凹部や凸部でもよいし、本体51に印刷されていてもよい。
第2の状態表示部53は、液体噴射システム1の液体補充状態(第2の姿勢)におけるインクの満量位置(上限位置)を示す表示である。第2の状態表示部53は、本体51の上面505の所定位置、換言すれば、本体51において第1の状態表示部52が配置されている面と垂直な面の所定位置に配置されている。この所定位置は、液体収容室50内に収容可能なインクの量に応じて、適宜決定できる。第2の状態表示部53は、第1の状態表示部52と同様に、例えば、X軸方向に延びる線状の表示でもよいし、例えば矢印等の図形や記号等を用いた表示でもよい。第2の状態表示部53は、本体51と一体成型された凹部や凸部でもよいし、本体51に印刷されていてもよい。
なお、本体51にはさらに、利用者に液体の補充を促す目的で、液体噴射システム1の使用状態/液体補充状態における各インクの下限位置を示す表示が含まれていてもよい。
開口部材56は、両端が開口した円筒形状の部材である。開口部材56は、本体51の背面502の所定位置において、本体51から外側に向かって配置されている。この所定位置は、使用状態(第1の姿勢)における本体51の鉛直方向(Z軸方向)の下側部分であればよい。ここで「鉛直方向の下側部分」とは、本体51の鉛直方向の中央位置よりも下側であればよい。また、所定位置は、使用状態におけるインクの下限位置よりも下側であることが好ましい。本実施形態の場合、開口部材56は、本体51の背面502の鉛直下方向の端部に配置されている。開口部材56は、本体51と同様に合成樹脂により成形されている。開口部材56は、本体51と一体成形されてもよい。開口部材56の一端にある開口は、本体51の開口と連通し、開口部材56の他端にある開口は、第1のホース96を介して空気収容室60と連通している。本実施系形態では、開口部材56の一端にある開口が、空気導入口561に相当する。
液体導出部材57は、開口部材56と同様に、両端が開口した円筒形状の部材である。液体導出部材57は、本体51の突出部において、本体51から外側に向かって配置されている。すなわち、液体導出部材57は、開口部材56よりも鉛直方向(X軸方向)の下側に配置されている。液体導出部材57は、本体51と同様に合成樹脂により成形されている。液体導出部材57は、本体51と一体成形されてもよい。液体導出部材57の一端にある開口は、本体51の開口と連通し、液体導出部材57の他端にある開口は、第2のホース97を介して第1の接続体70(およびその先にある記録ヘッド14)と連通している。
液体注入部58は、両端が開口した円筒形状の部材である。液体注入部58の開口の断面積は、開口部材56および液体導出部材57の開口の断面積よりも大きい。液体注入部58は、本体51の背面502の所定位置、換言すれば、本体51において開口部材56が配置されている面の所定位置において、本体51から外側に向かって配置されている。この所定位置は、本体51の鉛直方向(Z軸方向)の中央よりも上側であればよく、さらには、使用状態(第1の姿勢)におけるインクの上限位置よりも上側であることが好ましい。本実施形態の場合、液体注入部58は、本体51の背面502の鉛直上方向の端部に配置されている。液体注入部58は、本体51と同様に合成樹脂により成形されている。液体注入部58は、本体51と一体成形されていてもよい。液体注入部58の一端にある開口は、本体51の開口と連通し、液体注入部58の他端にある開口は、大気と連通している。
栓部材59は、液体注入部58の開口以上の断面積を有する中実の円筒形状の本体部と、本体部の略中央から突出したつまみ部とを有する部材である。栓部材59は、可撓性を有する樹脂部材(例えばゴム)により成形されている。栓部材59は、本体51の液体注入部58を閉塞することによって、液体収容室50内からインクが流出することを抑制する。
空気収容室60は、本体61と、隔壁62と、第1の開口部材65と、第2の開口部材69とを備えている。
本体61は、中空の略柱体形状の部材である。本体61は、前面(第1面、第1壁)601と、背面(第2面、第2壁)602と、左側面(第1側面、第1側壁)603と、右側面(第2側面、第2側壁)604と、上面(第3面、第3壁)605と、底面(第4面、第4壁)606と、を備えている。前面601と背面602とは対向する。同様に、左側面603と右側面604とは対向する。前面601、背面602、左側面603、右側面604は、プリンター10の設置面に対して略垂直な面である。左側面603と右側面604とは、それぞれ、前面601と背面602と交差している。一方、上面605と底面606とは対向する。上面605、底面606は、略水平な面である。すなわち、本体61の各面601〜606は、それぞれ、図1で説明したプリンター10の筺体12の各面101〜106、および、上述した液体収容室50の本体51の各面501〜506と対応している。
本体61には、第1の開口部材65が配置されている位置と、第2の開口部材69が配置されている位置と、にそれぞれ対応する位置に、各部65,69の開口に対応した大きさの開口が形成されている。本体61は、例えばポリプロピレン等の合成樹脂により成形されている。
隔壁62は、本体61の内部を区画するための板状部材である。隔壁62は、本体61の空間内部において、底面606から背面602と平行に延伸するように配置されている。隔壁62は、鉛直上方向の端部が開口している(開口621)。この開口621によって、本体61の内部空間と、隔壁62により区画された空間とが連通する。隔壁62は、本体61と同様に合成樹脂により成形されている。隔壁62は、本体61と一体成形されてもよい。なお、隔壁62は、本体61の内部を区画している限りにおいて任意の態様を採用できる。例えば、隔壁62は、背面602に平行に延伸する面と右側面604(または左側面603)に平行に延伸する面とを有する略L字形状であってもよい。
第1の開口部材65は、両端が開口した円筒形状の部材である。第1の開口部材65は、本体61の前面601の所定位置において、本体61から外側に向かって配置されている。この所定位置は、任意に定めることができる。本実施形態の場合、第1の開口部材65は、本体61の前面601の鉛直下方向の端部に配置されている。第1の開口部材65は、本体61と同様に合成樹脂により成形されている。第1の開口部材65は、本体61と一体成形されてもよい。第1の開口部材65の一端にある開口は、本体61の開口と連通し、第1の開口部材65の他端にある開口は、第1のホース96を介して液体収容室50と連通している。
第2の開口部材69は、両端が開口した円筒形状の部材である。第2の開口部材69は、本体61の背面602の所定位置において、本体61から外側に向かって配置されている。この所定位置は、隔壁62で区画されている部分である限りにおいて、任意に定めることができる。本実施形態の場合、第2の開口部材69は、本体61の背面602の鉛直下方向の端部に配置されている。第2の開口部材69は、本体61と同様に合成樹脂により成形されている。第2の開口部材69は、本体61と一体成形されてもよい。第2の開口部材69の一端にある開口は、本体61の開口と連通し、第2の開口部材69の他端にある開口は、大気と連通している。本実施形態では、空気収容室60の第2の開口部材69の他端側の開口が、大気開放口691に相当する。
第1の接続体70は、本体71と、第1の開口部材75と、第2の開口部材79とを備えている。
本体71は、中空の略柱体形状の部材である。本体71には、第1の開口部材75が配置されている位置と、第2の開口部材79が配置されている位置と、にそれぞれ対応する位置に、各部75,79の開口に対応した大きさの開口が形成されている。本体71は、例えばポリプロピレン等の合成樹脂により成形されている。
第1の開口部材75は、両端が開口した円筒形状の部材である。第1の開口部材75は、本体71の一方の面において、本体71から外側に向かって配置されている。第1の開口部材75が配置されている位置は、任意に定めることができる。第1の開口部材75は、本体71と同様に合成樹脂により成形されている。第1の開口部材75は、本体71と一体成形されてもよい。第1の開口部材75の一端にある開口は、本体71の開口と連通し、第1の開口部材75の他端にある開口は、第2のホース97を介して液体収容室50と連通している。
第2の開口部材79は、両端が開口した円筒形状の部材である。第2の開口部材79は、本体71の他方の面(一方の面とは反対側の面)において、本体71から外側に向かって配置されている。第2の開口部材79が配置されている位置は、任意に定めることができる。第2の開口部材79は、本体71と同様に合成樹脂により成形されている。第2の開口部材79は、本体71と一体成形されてもよい。第2の開口部材79の一端にある開口は、本体71の開口と連通し、第2の開口部材79の他端にある開口は、流通管99を介して記録ヘッド14と連通している(図2、図4)。
第1のホース96は、液体収容室50と空気収容室60とを接続すると共に、ホース内に大気開放流路を形成する。第1のホース96は、両端が開口した円筒形状のホースである。第1のホース96は、可撓性を有する樹脂部材(例えばゴム)により成形されている。本実施形態の第1のホース96は、液体収容室50の本体51の高さ(すなわち、Z軸方向における長さ)と、空気収容室60の本体61の高さと、プリンター10内部において液体収容室50および空気収容室60が配置されている位置間の長さと、を加算した長さよりも長い。このため、使用状態(第1の姿勢)において、本実施形態の第1のホース96は、液体収容室50と空気収容室60との間で鉛直方向(Z軸方向)に湾曲し、その一部が、インクの満量位置を示す第1の状態表示部52よりも、鉛直方向の上側に位置している。本実施形態では、第1のホース96のうち、液体収容室50の第1の状態表示部52よりも鉛直方向の上側に位置している部分が「上位部分」に相当する。
第2のホース97は、液体収容室50と接続体70とを接続すると共に、ホース内に液体供給流路を形成する。第2のホース97は、両端が開口した円筒形状のホースである。第2のホース97は、可撓性を有する樹脂部材(例えばゴム)により形成されている。本実施形態の第2のホース97は、液体収容室50の本体51の奥行き(すなわち、Y軸方向における長さ)と、空気収容室60の本体61の奥行きと、プリンター10内部において液体収容室50および空気収容室60が配置されている位置間の長さと、を加算した長さよりも長い。このため、使用状態(第1の姿勢)において、本実施形態の第2のホース97は、液体収容室50と空気収容室60との間で幅方向(X軸方向)に湾曲している。
A−4.液体供給装置の動作:
上述の通り、液体噴射システム1の使用状態(第1の姿勢)において、液体収容ユニット30はプリンター10に収納されている。このとき、液体収容ユニット30の各液体収容室50は、図5で説明した姿勢である。
図6は、液体補充状態(第2の姿勢)の液体供給装置について説明する図である。図6では、図5と同様に、X軸正方向側から見た各部を模式的に示している。液体噴射システム1にインクを補充する際の動作について考える。インクの補充に際して利用者は、液体収容ユニット30のケース40の鉛直上方向の端部(ヒンジ41が設けられている側とは逆側の端部)を押下する。すると、図示しないケース40の保持機構が解除され、ケース40は、ヒンジ41を回転軸として図1の白抜き矢印で示す方向へ開く(図2)。ケース40が開いた状態(すなわち、液体補充状態における第2の姿勢)の液体収容ユニット30において、各液体収容室50は、図6で示した姿勢となる。このように、使用状態における第1の姿勢(図5)から液体補充状態における第2の姿勢(図6)への変化、および、液体補充状態における第2の姿勢(図6)から使用状態における第1の姿勢(図5)への変化に伴って、実際に姿勢の変化が生じるのは液体収容室50だけであり、空気収容室60は姿勢の変化が生じない。
以上の通り、上記実施形態の液体供給装置(液体収容室50を含む液体収容ユニット30、空気収容室60)によれば、液体収容室50は、空気収容室60とは別体として(すなわち独立して)設けられている。このため、液体収容室50内に液体を補充する際に液体収容室50の姿勢を変化させるタイプの液体供給装置において、液体収容室50と空気収容室60とが一体である場合と比較して、姿勢変化(第1の姿勢から第2の姿勢への変化、および、第2の姿勢から第1の姿勢への変化)を許容するために必要な空間を小さくすることができる。
また、上記実施形態の液体供給装置では、液体収容室50と空気収容室60とが別体であるため、各々(液体収容室50、空気収容室60)の設計(容積、配置、数等)の自由度を向上させることができる。さらに、空気導入口561は、使用状態の際にとる第1の姿勢において、液体収容室50の鉛直方向の下側部分に配置されている。このため、使用状態において、液体が、空気導入口561から液体収容室50の外側へ流出(逆流)することを抑制することができる。
また、上記実施形態の液体供給装置によれば、大気開放流路300の上位部分(第1のホース96の一部)は、図5で示した使用状態(第1の姿勢)において、液体収容室50の液体の上限位置である第1の状態表示部52よりも鉛直方向の上側を通過する。同様に、大気開放流路300の上位部分(第1のホース96の一部)は、図6で示した液体補充状態(第2の状態)においても、液体収容室50の液体の上限位置である第2の状態表示部53よりも鉛直方向の上側を通過する。すなわち、大気開放流路300の上位部分(第1のホース96の一部)は、液体収容室50から空気収容室60に至るまでの間の経路において、使用状態/液体補充状態にかかわらず、等しく、液体収容室50の液体の上限位置よりも鉛直方向の上側を通過する。このため、本形態の液体供給装置によれば、液体収容室50の外側へ流出(逆流)した液体が、空気収容室60内へ進入することを抑制することができる。
また、上記実施形態の液体供給装置によれば、液体収容室50から空気収容室60に至るまでの間の大気開放流路300(第2の流路320、図3)が可撓性を有する部材(第1のホース96)によって構成されている。このため、本形態の液体供給装置によれば、液体収容室50内に液体を補充する際に液体収容室50の姿勢を変化させるタイプの液体供給装置において、図5および図6に示したように、液体収容室50の姿勢だけを容易に変化させることができる。
A−5.他の実施形態:
上述した液体供給装置はあくまで実施形態の一例に過ぎず、液体供給装置は種々の実施形態を採用し得る。例えば、次に列挙する他の実施形態を採用してもよい。次に列挙する他の実施形態は、上述した液体供給装置に置換される形で採用されてもよく、少なくとも一部を上述した液体供給装置に組み合わせる形で採用されてもよい。なお、図中において上記実施形態と同様の構成および動作を有する部分については、先に説明した実施形態と同様の符号を付し、その詳細な説明を省略する。すなわち、以下に説明しない構成および動作は、上述した実施形態と同じである。
(1)他の実施形態1:
図7は、他の実施形態1の液体供給装置について説明する図である。図7は、使用状態(第1の姿勢)の液体供給装置を図示している。図5に示した実施形態との違いは、液体収容室50に代えて液体収容室50aを備える点のみである。液体収容室50aは、本体51に代えて本体51aを備え、開口部材56に代えて開口部材56aを備え、さらに隔壁54を備える。
本体51aは、底面506の一部分が突出した突出部に加え、さらに、上面505の角部が突出した第2の突出部を備えている。本体51aの第2の突出部には、開口部材56aが配置されている位置に対応する位置に、開口部材56aの開口に対応した大きさの開口が形成されている。開口部材56aは、本体51aの第2の突出部に配置されている。なお、本体51a、開口部材56aについて、上述しない各部の構成、材料、機能等については上述した実施形態と同じである。
隔壁54は、本体51aの空間内部において、第2の突出部から、背面502および右側面504とそれぞれ平行に延伸するように配置されている。隔壁54は、鉛直下方向の端部が開口している。この開口によって、本体51aの内部空間と、隔壁54により区画された空間(流路)とが連通する。隔壁54は、本体51aと同様に合成樹脂により成形されている。隔壁54は、本体51aと一体成形されてもよい。
本実施形態では、液体収容室50aの隔壁54の開口が、空気導入口として機能する。すなわち、本実施形態では、隔壁54の開口近傍には、大気と直接連通する液面(メニスカス)が形成される。また、液体収容室50aの本体51a内の隔壁54により区画された空間(流路)は、図3で説明した大気開放流路300の一部(具体的には、第2の流路320)として機能する。さらに、液体収容室50aの本体51a内の隔壁54により区画された空間(流路)のうち、第1の状態表示部52よりも鉛直方向の上側に位置している部分が「上位部分」に相当する。
以上説明した他の実施形態1によれば、上記実施形態と同様の効果を奏することができる。さらに、他の実施形態1によれば、液体収容室50aに形成された流路(本体51a内の隔壁54により区画された空間)内に上位部分を設けることができるため、上位部分を容易に形成することができる。
(2)他の実施形態2:
図8は、他の実施形態2の液体供給装置について説明する図である。図8は、使用状態(第1の姿勢)の液体供給装置を図示している。図5に示した実施形態との違いは、空気収容室60に代えて空気収容室60aを備える点のみである。空気収容室60aは、本体61に代えて本体61aを備え、隔壁62に代えて隔壁64を備え、第1の開口部材65に代えて第1の開口部材65aを備え、第2の開口部材69に代えて第2の開口部材69aを備える。
本体61aは、上面605の角部が突出した突出部を備える。本体61aの突出部には、第1の開口部材65aが配置されている位置に対応する位置に、第1の開口部材65aの開口に対応した大きさの開口が形成されている。第1の開口部材65aは、本体61aの突出部に配置されている。第2の開口部材69aは、本体61aの背面602の所定位置に配置されている。この所定位置は、空気収容室60aからのインクの流出の抑制という観点から、本体61aの鉛直方向の上側部分(中央位置よりも上側)であることが好ましく、上端部分であればより好ましい。なお、本体61a、第1の開口部材65a、第2の開口部材69aについて、上述しない各部の構成、材料、機能等については上述した実施形態と同じである。
隔壁64は、本体61aの空間内部において、本体61aの突出部から、前面601および右側面604とそれぞれ平行に延伸するように配置されている。隔壁64は、鉛直下方向の端部が開口している。この開口によって、本体61aの内部空間と、隔壁64により区画された空間(流路)とが連通する。隔壁64は、本体61aと同様に合成樹脂により成形されている。隔壁64は、本体61aと一体成形されていてもよい。
本実施形態では、空気収容室60aの第2の開口部材69aの他端側の開口が、大気開放口691に相当する。また、空気収容室60aの本体61aの隔壁64により区画された空間(流路)は、図3で説明した大気開放流路300の一部(具体的には、第2の流路320)として機能する。さらに、空気収容室60aの本体61aの隔壁64により区画された空間(流路)のうち、液体収容室50の第1の状態表示部52よりも鉛直方向の上側に位置している部分が「上位部分」に相当する。
以上説明した他の実施形態2によれば、上記実施形態と同様の効果を奏することができる。さらに、他の実施形態2によれば、空気収容室60a(本体61a内の隔壁64により区画された空間)内に上位部分を設けることができるため、上位部分を容易に形成することができる。
(3)他の実施形態3:
図9および図10は、他の実施形態3の液体供給装置について説明する図である。図9は、使用状態(第1の姿勢)の液体供給装置を図示している。図10は、液体補充状態(第2の姿勢)の液体供給装置を図示している。図5に示した実施形態との違いは、液体収容室50に代えて液体収容室50bを備える点と、空気収容室60に代えて空気収容室60bを備える点のみである。
液体収容室50bは、開口部材56に代えて開口部材56bを備え、液体注入部58に代えて液体注入部58bを備え、栓部材59に代えて栓部材59bを備え、第2の状態表示部53を備えず、さらに、弁機構55を備える。
開口部材56bは、開口部材56と同様に、両端が開口した円筒形状の部材である。開口部材56bは、本体51の背面502の所定位置において、本体51から内側に向かって配置されている。この所定位置は、開口部材56と同様に、本体51の鉛直方向(Z軸方向)の下側部分であればよく、インクの下限位置よりも下側であることが好ましい。本実施形態の場合、開口部材56bは、本体51の背面502の鉛直下方向の端部に配置されている。開口部材56bは、本体51と同様に合成樹脂により成形されている。開口部材56bは、本体51と一体成形されてもよい。開口部材56bの一端にある開口は、本体51の開口と連通し、開口部材56bの他端にある開口は、本体51内で開放されている。
液体注入部58bおよび栓部材59bは、背面502に代えて上面505に配置されている点を除いては、上記実施形態の液体注入部58および栓部材59と同じである。
弁機構55は、例えばバネ等の弾性体と、密閉部材とを備えている。密閉部材は、弾性を有する材料によって、開口部材56bの開口を覆う大きさに形成されている。密閉部材は、弾性体によって前面501から背面502に向かう方向(すなわち、開口部材56bを閉塞する方向)に付勢されている。このため、外部から力を加えられてない状態において、弁機構55は、開口部材56bの開口を閉じる構成である。
空気収容室60bは、第1の開口部材65に代えて第1の開口部材65bを備え、第2の開口部材69に代えて第2の開口部材69bを備え、隔壁62を備えず、さらに、透湿防水部材63を備える。
第1の開口部材65bは、一方の端部が開口した円筒形状の部材である。第1の開口部材65bの他方の端部(開口していない側の端部)には、筒部分に切り欠きが設けられている。第1の開口部材65bは、本体61の前面601の所定位置において、本体61から外側に向かって配置されている。この所定位置は、第1の開口部材65と同様に、任意に定めることができる。本実施形態の場合、第1の開口部材65bは、本体61の前面601の鉛直下方向の端部に配置されている。第1の開口部材65bは、本体61と同様に合成樹脂により成形されている。第1の開口部材65bは、本体61と一体成形されてもよい。第1の開口部材65bの一端にある開口は、本体61の開口と連通し、第1の開口部材65の他端(開口していない側の端部)は、図9に示す使用状態(第1の姿勢)において、開口部材56bの開口から液体収容室50内に進入し、弁機構55の密閉部材を押圧する。
第2の開口部材69bは、本体61の背面602の所定位置に配置されている。この所定位置は、空気収容室60bからのインクの流出の抑制という観点から、本体61の鉛直方向の上側部分(中央位置よりも上側)であることが好ましく、上端部分であればより好ましい。なお、第2の開口部材69bについて、上述しない各部の構成、材料、機能等については上述した実施形態と同じである。
透湿防水部材63は、例えばゴアテックス(登録商標)等の気液分離膜である。透湿防水部材63は、本体61内の所定位置において、本体61内の空間をZ軸方向に遮断するように配置されている。この所定位置は、液体収容室50bにおけるインクの満量位置(上限位置)を示す第1の状態表示部52よりも鉛直方向の上側部分、かつ、第2の開口部材69bが配置されている位置よりも鉛直方向の下側部分であることが好ましい。
本実施形態では、空気収容室60bの第2の開口部材69bの他端側の開口が、大気開放口691に相当する。また、空気収容室60bの第1の開口部材65bの他端側の切り欠き(開口)が、空気導入口として機能する。すなわち、本実施形態では、第1の開口部材65bの他端側の切り欠き近傍には、大気と直接連通する液面(メニスカス)が形成される。さらに、空気収容室60bの本体61内において、液体収容室50bにおけるインクの満量位置(上限位置)を示す第1の状態表示部52よりも鉛直方向の上側に位置している部分が「上位部分」に相当する。さらに、空気収容室60bの第2の開口部材69bの他端側の開口(大気開放口691)から第2の開口部材69b内を通過し、本体61内を通過し、第1の開口部材65b内を経て、第1の開口部材65bの切り欠きに至るまでの経路が、大気開放流路300に相当する。
本実施形態において、液体噴射システム1にインクを補充する際の動作について考える。インクの補充に際して利用者は、液体収容ユニット30(液体収容室50)を、ケース40ごとY軸方向(図9、白抜き矢印)方向へ引き抜く。すると、液体収容室50内に進入していた第1の開口部材65bが抜けることに伴って、弁機構55への押圧が解除され、弁機構55が閉じられる。具体的には、弁機構55の密閉部材が、弾性体の付勢によって開口部材56bの開口を閉じる(図10、白抜き矢印)。液体収容ユニット30が引き抜かれた状態(すなわち、液体補充状態における第2の姿勢)の液体収容ユニット30において、各液体収容室50bは、図10で示した姿勢となる。このように、使用状態における第1の姿勢(図9)から液体補充状態における第2の姿勢(図10)への変化、および、液体補充状態における第2の姿勢(図10)から使用状態における第1の姿勢(図9)への変化に伴って、実際に姿勢の変化が生じるのは液体収容室50bだけであり、空気収容室60bは姿勢の変化が生じない。なお、本実施形態において「姿勢の変化」には「位置の変化」も含む。
以上説明した他の実施形態3によれば、上記実施形態と同様の効果を奏することができる。また、他の実施形態3によれば、空気収容室60b内に上位部分を設けることができるため、上位部分を容易に形成することができる。さらに、この空気収容室60b内の上位部分には、透湿防水部材63が配置されている。このため、透湿防水部材63が液体で濡れることによって透湿防水部材63の通気機能が損なわれる可能性を低減することができる。
また、他の実施形態3によれば、弁機構55によって大気開放流路300を開閉することができる。この結果、液体供給装置における各部(液体収容室50b、空気収容室60b等)の設計の自由度を向上させることができる。例えば、他の実施形態3のように、液体収容室50bから空気収容室60bに至るまでの間の大気開放流路300に弁機構55を設ければ、弁機構55を閉じることによって液体収容室50bから空気収容室60bへの液体の流入を抑制することができるため、図10のように簡単に、液体収容室50bの姿勢だけを変化させることができる。さらに、図10で説明したように、弁が閉じられた状態において取り外すことが可能な態様の弁機構55を採用すれば、弁が閉じられた状態の液体収容室50bだけを液体供給装置から取り外すことによって、液体収容室50b内に液体を補充する際の作業を容易化できる。
(4)他の実施形態4:
図11は、他の実施形態4の液体供給装置について説明する図である。図11は、使用状態(第1の姿勢)の液体供給装置を図示している。図9に示した他の実施形態3との違いは、液体収容室50bに代えて液体収容室50cを備える点と、空気収容室60bに代えて空気収容室60cを備える点のみである。
液体収容室50cは、本体51に代えて本体51cを備え、弁機構55に代えて弁機構55cを備え、開口部材56bに代えて開口部材56cを備え、さらに、隔壁54cを備える。
本体51cは、底面506の一部分が突出した突出部に加え、さらに、上面505の角部が突出した第2の突出部を備えている。本体51cの第2の突出部には、開口部材56cが配置されている位置に対応する位置に、開口部材56cの開口に対応した大きさの開口が形成されている。開口部材56cと弁機構55cとは、共に、本体51cの第2の突出部内に配置されている。なお、本体51c、弁機構55c、開口部材56cについて、上述しない各部の構成、材料、機能等については上述した他の実施形態3と同じである。
隔壁54cは、本体51cの内部空間において、第2の突出部から、背面502および右側面504とそれぞれ平行に延伸するように配置されている。隔壁54cは、鉛直下方向の端部が開口している。この開口によって、本体51cの内部空間と、隔壁54cにより区画された空間(流路)とが連通する。隔壁54cは、本体51cと同様に合成樹脂により成形されている。隔壁54cは、本体51cと一体成形されてもよい。
空気収容室60cは、本体61に代えて本体61cを備え、第1の開口部材65bに代えて第1の開口部材65cを備え、透湿防水部材63を備えない。
本体61cは、鉛直方向における長さが本体51よりも長い。第1の開口部材65cは、本体61cの前面601の所定位置において、本体61cから外側に向かって配置されている。この所定位置は、図11のように液体供給装置を組み合わせた際に、液体収容室50cの開口部材56cに対向する位置とされる。なお、本体61c、第1の開口部材65cについて、上述しない各部の構成、材料、機能等については上述した他の実施形態3と同じである。
本実施形態では、液体収容室50cの隔壁54cの開口が、空気導入口として機能する。すなわち、本実施形態では、隔壁54cの開口近傍には、大気と直接連通する液面(メニスカス)が形成される。また、液体収容室50cの本体51c内においてインクの満量位置(上限位置)を示す第1の状態表示部52よりも鉛直方向の上側に位置している部分と、空気収容室60cの本体61c内においてインクの満量位置(上限位置)を示す第1の状態表示部52よりも鉛直方向の上側に位置している部分とが、それぞれ「上位部分」に相当する。さらに、空気収容室60cの第2の開口部材69bの他端側の開口(大気開放口691)から第2の開口部材69b内を通過し、本体61c内を通過し、第1の開口部材65c内と、液体収容室50cの本体51c内の隔壁54cにより区画された空間内とを経て、隔壁54cの開口に至るまでの経路が、大気開放流路300に相当する。
以上説明した他の実施形態4によれば、上記実施形態と同様の効果を奏することができる。また、他の実施形態4によれば、液体収容室50cに形成された流路(本体51c内の隔壁54cにより区画された空間)内と、空気収容室60c内に、それぞれ上位部分を設けることができるため、上位部分を容易に形成することができる。このように本実施形態では、液体収容室50cにおいて、上位部分と弁機構55cとの両方を設けることができる。
さらに、他の実施形態4によれば、大気開放流路300の途中に設けられた弁機構55cによって、大気開放流路300を開閉することができる。この結果、液体供給装置における各部(液体収容室50c、空気収容室60c等)の設計の自由度を向上させることができる。例えば、図11のように、液体収容室50cから空気収容室60cに至るまでの間の大気開放流路300に弁機構55cを設ければ、弁機構55cを閉じることによって液体収容室50cから空気収容室60cへの液体の流入を抑制することができるため、簡単に、液体収容室50cの姿勢だけを変化させることができる。
(5)他の実施形態5:
図12は、他の実施形態5の液体供給装置について説明する図である。図12は、使用状態(第1の姿勢)の液体供給装置を図示している。図9に示した他の実施形態3との違いは、空気収容室60bに代えて空気収容室60dを備える点である。
空気収容室60dは、透湿防水部材63を備えない点と、第2の接続体80と、第3のホース98とを備える点が、図9に示した他の実施形態3と相違する。第2の接続体80は「防水室」に相当する。
第2の接続体80は、本体81と、透湿防水部材83と、第1の開口部材86と、第2の開口部材89と、を備えている。
本体81は、中空の略柱体形状の部材である。本体81には、第1の開口部材86が配置されている位置と、第2の開口部材89が配置されている位置と、にそれぞれ対応する位置に、各部86,89の開口に対応した大きさの開口が形成されている。本体81は、例えばポリプロピレン等の合成樹脂により成形されている。
透湿防水部材83は、例えばゴアテックス(登録商標)等の気液分離膜である。透湿防水部材83は、本体81内の所定位置(例えばY軸方向の略中央部)において、本体81内の空間をY軸方向に遮断するように配置されている。
第1の開口部材86は、両端が開口した円筒形状の部材である。第1の開口部材86は、本体81の一方の面において、本体81から外側に向かって配置されている。第1の開口部材86が配置されている位置は任意に定めることができる。第1の開口部材86は、本体81と同様に合成樹脂により成形されている。第1の開口部材86は、本体81と一体成形されていてもよい。第1の開口部材86の一端にある開口は、本体81の開口と連通し、第1の開口部材86の他端にある開口は、第3のホース98を介して空気収容室60dと連通している。
第2の開口部材89は、両端が開口した円筒形状の部材である。第2の開口部材89は、本体81の他方の面(一方の面とは反対側の面)において、本体81から外側に向かって配置されている。第2の開口部材89が配置されている位置は、任意に定めることができる。第2の開口部材89は、本体81と同様に合成樹脂により成形されている。第2の開口部材89は、本体81と一体成形されてもよい。第2の開口部材89の一端にある開口は、本体81の開口と連通し、第2の開口部材89の他端にある開口は、大気と連通している。
第3のホース98は、両端が開口した円筒形状のホースである。第3のホース98は、可撓性を有する樹脂部材(例えばゴム)により形成されている。なお、第3のホースは、可撓性を有さなくてもよい。
本実施形態では、第2の接続体80の第2の開口部材89の他端側の開口が、大気開放口に相当する。また、他の実施形態3と同様に、空気収容室60dの第1の開口部材65bの他端側の切り欠き(開口)が、空気導入口として機能する。さらに、空気収容室60dの本体61内において、インクの満量位置(上限位置)を示す第1の状態表示部52よりも鉛直方向の上側に位置している部分と、第2の接続体80の本体81内において、インクの満量位置(上限位置)を示す第1の状態表示部52よりも鉛直方向の上側に位置している部分とが、それぞれ「上位部分」に相当する。さらに、第2の接続体80の第2の開口部材89の他端側の開口(大気開放口)から第2の開口部材89内を通過し、本体81内と第3のホース89内と本体61内とを通過し、第1の開口部材65b内を経て、第1の開口部材65bの切り欠きに至るまでの経路が、大気開放流路300に相当する。
以上説明した他の実施形態5によれば、上記実施形態と同様の効果を奏することができる。また、他の実施形態5によれば、第2の接続体80内と、空気収容室60d内に、それぞれ上位部分を設けることができるため、上位部分を容易に形成することができる。
さらに、他の実施形態5によれば、液体供給装置は、空気収容室60d内の上位部分には、空気収容室60dから独立して交換可能な防水室(第2の接続体80)が含まれ、透湿防水部材83は、この防水室内に収容されている。このため、透湿防水部材83が濡れた場合に、防水室だけを簡単に交換することができると共に、交換に必要なコストを低減することができる。
B.変形例:
なお、本発明の上記実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
・変形例1:
上記実施形態では、液体供給装置の構成について例示した。しかし、液体供給装置の構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲において任意に定めることが可能であり、例えば、各構成部の追加・削除・変換等を行うことができる。
例えば、液体収容室と空気収容室とを接続する第1のホースは、第1の状態表示部よりも鉛直方向の上側を通過する上位部分を有さなくてもよい。また、液体収容室と空気収容室とを接続する第1のホース、空気収容室と第1の接続体とを接続する第2のホースは、可撓性を有する部材により形成されていなくてもよい。例えば、これらホースのうちの少なくとも1つは、伸縮性を有する部材により構成されていてもよく、本体と同様の合成樹脂により形成されていてもよい。
図13は、連結部材について説明する図である。例えば、上記実施形態において、各液体収容室50C〜50Yと、各空気収容室60C〜60Yとを接続する複数の第1のホース96C〜96Yは、連結部材によって連結されていてもよい。図13では、各第1のホース96C〜96Yを連結するクランプ形状の連結部材95を例示している。連結部材としては種々の態様を採用でき、例えば、結束バンド、面ファスナー、テープ等を用いることができる。このようにすれば、各第1のホース96C〜96Yが連結されている方向における剛性が向上するため、各第1のホース96C〜96Yの変形を抑制することができる。この結果、各液体収容室50C〜50Yと、各空気収容室60C〜60Yとの間の流路の閉塞を抑制することができ、流路閉塞に伴う液体供給不良を抑制することができる。なお、連結部材を用いることに代えて、複数の第1のホース96C〜96Yを一体成形しても同様の効果を得ることができる。また、各液体収容室50と各第1の接続体70を接続する複数の第2のホース97、および、各空気収容室60と各第2の接続体80を接続する複数の第3のホース98についても同様に、連結部材によって接続されるか、一体成形されていてもよい。
例えば、第1の接続体は省略してもよい。この場合、第2のホースによって液体収容室と記録ヘッドとが直接接続されていてもよい。また、第2の接続体は省略してもよい。また、第1の接続体や第2の接続体は、複数備えられていてもよい。例えば、液体収容室と空気収容室との中央部分(図5に示した第2のホースの略中央部分)において、第1の接続体と同様の構成の接続体が設けられていてもよい。
例えば、弁機構の構成(閉塞部材と弾性体)は、あくまで一例であり、他の構成を採用してもよい。具体的には、弾性体に代えてソレノイドや油圧を用いることで、閉塞部材を付勢してもよい。閉塞部材の材料や形状についても任意に変更することができる。
・変形例2:
上記実施形態では、液体噴射システムの構成について例示した。しかし、液体噴射システムの構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲において任意に定めることが可能であり、例えば、各構成部の追加・削除・変換等を行うことができる。
例えば、液体補充時において、上記実施形態で説明した姿勢とは異なる第2の姿勢を採用してもよい。例えば、図示しないレールを内蔵し、ケースごと液体収容ユニット(液体収容室)をX軸方向にずらしてプリンターの筐体外部に各液体収容室を露出させることで液体を補充してもよい。この場合、液体収容室の上面に液体注入部が設けられることが好ましい。
例えば、液体噴射システムにおいて、液体収容ユニットは、インク以外の他の液体(例えば、樹脂液など)を収容していてもよい。他の液体を収容する液体噴射システムが用いられる液体噴射装置としては、以下に列挙する各装置を採用できる。
(1)ファクシミリ装置等の画像記録装置
(2)液晶ディスプレイ等の画像表示装置用のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射記録装置
(3)有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイや、面発光ディスプレイ (Field Emission Display、FED)等の電極形成に用いられる電極材噴射装置
(4)バイオチップ製造に用いられる生体有機物を含む液体を噴射する液体噴射装置
(5)精密ピペットとしての試料噴射装置
(6)潤滑油の噴射装置
(7)樹脂液の噴射装置
(8)時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を消費する液体噴射装置
(9)光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂液等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置
(10)基板などをエッチングするために酸性又はアルカリ性のエッチング液を噴射する液体噴射装置
(11)他の任意の微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッドを備える液体噴射装置
なお、「液滴」とは、液体噴射記録装置又は液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう「液体」とは、液体噴射記録装置又は液体噴射装置が液体を噴射できるような材料であれば良い。例えば、「液体」は、物質が液相であるときの状態の材料であれば良く、粘性の高い又は低い液状態の材料、及び、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような液状態の材料も「液体」に含まれる。また、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散または混合されたものなども「液体」に含まれる。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インクおよび油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種の液体状組成物を包含するものとする。また、紫外線を照射して硬化可能なUVインクをこの液体収容部に収容してプリンターに接続した場合は、設置面から液体収容袋が浮くため、設置面の熱が液体収容部に伝って硬化する可能性が低減する。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部または全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部または全部を達成するために、適宜、差し替えや組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
1…液体噴射システム、10…プリンター、11…操作パネル、12…筺体、14…記録ヘッド、16…排出部、16a…インク供給針、18…キャリッジ、18a…インク供給針、20…サブタンク、30…液体収容ユニット、40…ケース、41…ヒンジ、42…外側ケース、43…内側ケース、50、50C、50K、50M、50Y…液体収容室、50a〜c…液体収容室、51、51a〜c…本体、52…第1の状態表示部、53…第2の状態表示部、54、54c…隔壁、55、55c…弁機構、56、56a〜c…開口部材、57…液体導出部材、58、58b…液体注入部、59、59b…栓部材、60、60K…空気収容室、60a〜d…空気収容室、61、61a〜c…本体、62…隔壁、63…透湿防水部材、64…隔壁、65、65a〜c…第1の開口部材、69、69a〜b…第2の開口部材、70、70K…第1の接続体、71…本体、75…第1の開口部材、79…第2の開口部材、80…第2の接続体、81…本体、83…透湿防水部材、86…第1の開口部材、89…第2の開口部材、95…連結部材、96、96C、96K、96M、96Y…第1のホース、97…第2のホース、98…第3のホース、99…流通管、101…前面、102…背面、103…左側面、104…右側面、105…上面、106…底面、109…前面右側、202…液体受入部、204…インク貯留室、206…フィルター、208…インク流動路、300…大気開放流路、310…第1の流路、320…第2の流路、501…前面、502…背面、503…左側面、504…右側面、505…上面、506…底面、561…空気導入口、571…液体導出口、601…前面、602…背面、603…左側面、604…右側面、605…上面、606…底面、621…開口、651…液体室側開口、691…大気開放口

Claims (11)

  1. 対象物に液体を噴射するためのヘッドに対して、前記液体を供給するための液体供給装置であって、
    前記液体を収容するための液体収容室と、
    前記液体収容室と連通し、前記液体収容室内に前記液体を注入するための液体注入部と、
    前記液体収容室内に空気を導入するために、前記液体収容室に設けられた開口である空気導入口と、
    前記液体収容室の液中に気泡を発生させて前記液体収容室内に空気を導入するための大気開放流路であって、一端が前記空気導入口と連通し、他端が大気に開放した大気開放流路と、
    空気を収容するための空気収容室であって、前記大気開放流路の一部に設けられた空気収容室と、
    を備え、
    前記液体収容室と、前記空気収容室とは、別体として構成され、
    前記液体収容室の前記空気導入口は、前記液体供給装置が使用状態の際にとる第1の姿勢において、前記液体収容室の鉛直方向の下側部分に設けられている、液体供給装置。
  2. 請求項1に記載の液体供給装置であって、
    前記液体収容室から前記空気収容室に至るまでの間の前記大気開放流路は、前記液体収容室内に収容可能な前記液体の上限位置よりも、鉛直方向の上側を通過する上位部分を備える、液体供給装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の液体供給装置であって、
    前記液体収容室から前記空気収容室に至るまでの間の前記大気開放流路は、可撓性を有する部材によって構成されている、液体供給装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の液体供給装置であって、
    前記液体収容室には、前記空気導入口から前記大気開放流路の一部として延伸する流路が形成され、
    前記上位部分は、前記液体収容室の前記流路に含まれている、液体供給装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の液体供給装置であって、
    前記上位部分は、前記空気収容室内に含まれている、液体供給装置。
  6. 請求項5に記載の液体供給装置であって、
    前記空気収容室内の前記上位部分には、上流への液体の流入を抑制するための透湿防水部材が配置されている、液体供給装置。
  7. 請求項6に記載の液体供給装置であって、さらに、
    前記空気収容室内の前記上位部分には、前記透湿防水部材を収容した防水室であって、前記空気収容室から独立して交換可能な防水室が含まれる、液体供給装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の液体供給装置であって、
    前記大気開放流路には、前記大気開放流路を開閉可能な弁機構が設けられている、液体供給装置。
  9. 請求項8に記載の液体供給装置であって、
    前記弁機構は、前記液体収容室の前記空気導入口を開閉すると共に、前記空気導入口が閉じられた状態において、前記液体収容室と前記空気収容室とを分離可能に構成されている、液体供給装置。
  10. 請求項4、または、請求項4に従属する請求項5から請求項9のいずれか一項に記載の液体供給装置であって、
    前記弁機構は、前記液体収容室の前記流路の一端を開閉する、液体供給装置。
  11. 液体噴射システムであって、
    請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の液体供給装置と、
    前記ヘッドを有する液体噴射装置と、
    前記液体供給装置と前記ヘッドとを接続し、前記液体収容室内の前記液体を前記ヘッドに流通させる流通管と、
    を備える、液体噴射システム。
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