JP2017154195A - 作業機 - Google Patents
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Abstract
【課題】回転工具をスピンドルに固定するナットが緩むことを防止する。【解決手段】軸線A2を中心として回転可能なスピンドル15と、スピンドル15に設けたワッシャ35と、スピンドル15に設けた雄ねじ32と、雄ねじ32に取り付けられる雌ねじ39を設けたナット38と、ワッシャ35とナット38とにより挟まれてスピンドル15に固定される砥石16と、を有する作業機であって、砥石16とナット38との間に設けられるプレート37と、プレート37に設けられ、かつ、軸線A2に対して傾斜した傾斜面50と、ナット38に設けられて軸線A2に対して傾斜面50と同じ向きに傾斜し、かつ、傾斜面50に押し付けれる傾斜面45と、を有する。【選択図】図2
Description
本発明は、回転工具をスピンドルに固定した作業機に関する。
回転工具をスピンドルに固定した作業機の例が、特許文献1に記載されている。特許文献1には作業機としてのディスクグラインダが記載され、ディスクグラインダは、モータを内部に収納するハウジングと、モータの出力軸に設けたピニオンギヤと、モータにより回転される歯車装置と、を有する。歯車装置は、ピニオンギヤに噛み合う歯車部と、歯車部が固定されたスピンドルと、を有する。ハウジングは、軸受によりスピンドルを回転可能に支持している。回転工具としての砥石は、スピンドルに取り付けられている。ワッシャ及び雄ねじがスピンドルに設けられており、雌ねじを有するナットが、雄ねじに取り付けられる。ナットが締め付けられており、砥石はワッシャとナットとの間に挟まれて、スピンドルに固定されている。
特許文献1に記載されたディスクグラインダは、作業者がスイッチをオンにすることによりモータが回転する。モータのトルクは、ピニオンギアから歯車装置に伝達されてスピンドルが回転し、砥石が回転する。
特許文献1に記載されたディスクグラインダを停止する場合は、作業者がスイッチから手を離すことによりスイッチがオフされ、モータの出力軸に電磁ブレーキ力が与えられる。その結果、スピンドルと共に砥石が停止する。
しかし、従来のディスクグラインダにおいて、モータからスピンドルに動力が伝達される際には、ナットが締まる方向の力が加わるものの、モータへの電力供給を遮断した際には砥石及びナットの慣性力がモータの出力軸に動力を伝達することととなる。その結果、ナットがスピンドルに対して緩む方向に回転する可能性があった。特に特許文献1に記載されたディスクグラインダはモータにブレーキ力を加えるため、ブレーキ時において特に砥石及びナットの慣性力による影響が大きい。
本発明の目的は、回転工具を固定しているナットが、スピンドルに対して緩む方向に回転することを抑制することができる作業機を提供することである。
一実施形態の作業機は、軸線を中心として回転可能なスピンドルと、前記スピンドルに設けた支持部と、前記スピンドルに設けた雄ねじと、前記雄ねじに取り付けられる雌ねじを設けたナットと、前記支持部と前記ナットとにより挟まれて前記スピンドルに固定される回転工具と、を有する作業機であって、前記回転工具と前記ナットとの間に設けられる中間部材と、前記中間部材に設けられ、かつ、前記軸線に対して傾斜した第1傾斜面と、前記ナットに設けられて前記軸線に対して前記第1傾斜面と同じ向きに傾斜し、かつ、前記スピンドルの円周方向の一部で前記第1傾斜面に押し付けられる第2傾斜面と、を有する。
一実施形態の作業機は、スピンドルの回転速度が低下する際に、ナットがスピンドルに対して緩む方向に回転することを防止できる。
以下、作業機の実施形態を、図面を参照して説明する。
作業機としてのディスクグラインダが、図1に示されている。ディスクグラインダ10は、筒形状のハウジング11と、ハウジング11内に設けた電動モータ12と、ハウジング11の開口部を覆うギヤケース13と、ギヤケース13内に設けた動力伝達機構14と、電動モータ12のトルクで回転するスピンドル15と、スピンドル15に取り付けられたディスク形状の砥石16と、を有する。砥石16は対象物の表面を研削する作業に用いられる。
電動モータ12は、ロータ17及びステータ18を有するユニバーサルモータである。ロータ17は出力軸19を有する。ハウジング11は、軸受20により出力軸19を回転可能に支持する。ハウジング11は筒形状であり、作業者は手でハウジング11の外周を握る。ステータ18はハウジング11に固定されており、ロータ19とステータ18は巻線を有しており、ロータ19は、駆動用巻線と、制動用巻線とを有する。電動モータ12は、ハウジング11の端部から引き出された電源コードを介して電源58に接続される。電源58は交流電源を含む。電動モータ12は出力軸19を一方向にのみ回転させる。
動力伝達機構14は、第1ベベルギヤ21及び第2ベベルギヤ22を有する。第1ベベルギヤ21の歯数は、第2ベベルギヤ22の歯数よりも少ない。第1ベベルギヤ21は、出力軸19に固定されている。第2ベベルギヤ22は、スピンドル15に固定されている。第2ベベルギヤ22は第1べべルギヤ21に噛み合っている。ギヤケース13は、軸受23を介してスピンドル15を回転可能に支持している。筒形状のホルダ24は、ねじ部材25によりギヤケース13に固定され、ホルダ24は軸受26を介してスピンドル15を回転可能に支持している。出力軸19の中心線A1は、スピンドルの軸線A2と交差、つまり、直角に配置されている。
スピンドル15は、軸線A2方向の一部がギヤケース13内に配置され、残りの箇所がギヤケース13の外に配置されている。砥石16は、スピンドル15のうち、ギヤケース13の外に配置された箇所に取り付けられている。
砥石16は、環状の内側部27と、内側部27の外側に連続された環状の傾斜部28と、傾斜部28の外側に連続された環状の外側部29と、を有する。内側部27の径方向の幅は、外側部29の径方向の幅よりも小さい。内側部27は軸孔30を有し、軸線A2方向で、内側部27の配置範囲と外側部29の配置範囲とが、一部で異なる。内側部27及び外側部29は、中心線A1に対して直角な方向に沿って配置され、傾斜部28は、内側部27と外側部29とを接続している。砥石16の径方向で、外側部29の内側に、凹部31が形成されている。
砥石16の取り付け構造は、次の通りである。スピンドル15は、雄ねじ32、小径部33及び大径部34を有する。雄ねじ32は軸線A2に対して傾斜したねじ山を有する。大径部34は、軸線A2方向で雄ねじ32と軸受26との間に配置されている。小径部33は、軸線A2方向で雄ねじ32と大径部34との間に配置されている。小径部33の外径は、大径部34の外径よりも小さい。
環状のワッシャ35が小径部33に取り付けられ、固定具36が雄ねじ32に取り付けられている。ワッシャ35は鋼材製である。砥石16はワッシャ35と固定具36との間に配置されている。固定具36が締め付けられて、砥石16はワッシャ35と固定具36とにより軸線A2方向に挟まれ、ワッシャ35は大径部34に押し付けられている。固定具36の実施の形態を、順次説明する。
(実施の形態1)
図2及び図3に示すように、固定具36は、環状のプレート37及びナット38を有する。プレート37及びナット38は鉄、焼結材等でそれぞれ一体成形されている。プレート37及びナット38は、同じ材質または異なる材質の何れでもよいが、耐久性の高い金属製が好ましい。図4のように、軸線A2に対して垂直な平面視で、ナット38の外周形状は円形である。また、ナット38の外径は、内側部27の外径以下である。ナット38は、雌ねじ39を有する筒部40と、筒部40から外側に延ばされたフランジ41と、フランジ41の外周端から軸線A2方向に延ばされた突出部42と、を有する。
図2及び図3に示すように、固定具36は、環状のプレート37及びナット38を有する。プレート37及びナット38は鉄、焼結材等でそれぞれ一体成形されている。プレート37及びナット38は、同じ材質または異なる材質の何れでもよいが、耐久性の高い金属製が好ましい。図4のように、軸線A2に対して垂直な平面視で、ナット38の外周形状は円形である。また、ナット38の外径は、内側部27の外径以下である。ナット38は、雌ねじ39を有する筒部40と、筒部40から外側に延ばされたフランジ41と、フランジ41の外周端から軸線A2方向に延ばされた突出部42と、を有する。
筒部40の外径は、軸孔30の内径よりも小さい。雌ねじ39は軸線A2を基準として設けられている。雌ねじ39を形成するねじ山は、軸線A2に対して傾斜している。雄ねじ32は雌ねじ39にねじ込まれ、スピンドル15とナット38とがねじ結合、つまり、螺合される。突出部42は、図4(A)のように軸線A2を中心として環状に配置されている。突出部42は、フランジ41から内側部27に近づく向きで突出されている。筒部40と突出部42との間に収容部43が形成されている。収容部43は、筒部40の径方向で、筒部40の外側に環状に形成されている。
収容部43は空間であり、収容部43は、環状の内側端面44と、内側端面44の外端に連続した環状の傾斜面45と、傾斜面45の外端に連続した外側端面46と、内側部27から最も離れた箇所に形成された端面55と、を有する。内側端面44、外側端面46及び端面55は、軸線A2に対して直角であり、内側端面44と外側端面46とは、軸線A2方向で異なる位置に配置されている。内側端面44は、軸線A2方向で外側端面46と端面55との間に配置されている。収容部43は、図3のように軸線A2方向の深さW1を有する。深さW1は、軸線A2方向で、内側端面44から突出部42の先端までの距離である。
傾斜面45は軸線A3を中心として環状に形成されている。軸線A3は、軸線A2から径方向に距離L3だけ偏心した位置にある。傾斜面45は、径方向で外側に向かうほど、端面55から離れる向きで傾斜している。図3のように、傾斜面45と外側端面46との間に形成される角度θ1は鋭角であり、角度θ1は、10度乃至30度の範囲に設定可能である。
図4(A)のように、軸線A2,A3に対して垂直な平面視で、内側端面44の外周端は、傾斜面45の内周端と共通であり、傾斜面45の外周端は、外側端面46の内周端と共通である。内側端面44の内周端は、軸線A2を中心として形成されている。内側端面44の外周端及び傾斜面45の内周端は、軸線A3を中心として形成されている。傾斜面45の外周端及び外側端面46の内周端は、軸線A3を中心として形成されている。
内側端面44の径方向の幅は、円周方向に亘って徐々に変化している。内側端面44は、軸線A2,A3を通る直線L1を基準として線対称の形状である。傾斜面45の径方向の幅は、全周に亘って一定である。外側端面46の径方向の幅は、円周方向に亘って徐々に変化している。外側端面46は、直線L1を基準として線対称の形状である。
ナット38は、図3及び図4(B)に示すように工具用穴55Aを有する。工具用穴55Aは、フランジ41に設けられ、かつ、端面55に開口されている。工具用穴55Aは、軸線A2を中心とする同一円周上に複数配置されている。作業者は、工具に設けられた突起を工具用穴55Aに挿入し、工具を操作することでナット38を回転させることができる。なお、直接手で突出部42を掴んでナット38を回しても良い。
プレート37は収容部43に配置されている。プレート37は、環状の端面47、環状の内側端面48、環状の外側端面49及び環状の傾斜面50を有する。端面47、内側端面48、外側端面49及び傾斜面50は、共に軸線A2を中心として形成されている。軸線A2に対して垂直な平面視で、傾斜面50と傾斜面45とは、互いに偏心して配置されている。端面47、内側端面48及び外側端面49は、軸線A2に対して垂直であり、傾斜面50は軸線A2に対して傾斜している。
外側端面49は、軸線A2方向で端面47と内側端面48との間に配置されている。内側端面48は、プレート37の径方向で外側端面49よりも内側に配置されている。傾斜面50は、プレート37の径方向で、内側端面48と外側端面49との間に配置されている。傾斜面50が軸線A2に対して傾斜した向きは、傾斜面45が軸線A3に対して傾斜した向きと同じである。傾斜面50と内側端面48との間に角度θ1が設定されている。傾斜面50の外径は、傾斜面45の外径よりも小さく、かつ、傾斜面45の内径よりも大きい。また、傾斜面50の内径は、傾斜面45の内径よりも小さく、かつ、内側端面44の内径よりも大きい。軸線A2,A3に対して垂直な平面視で、傾斜面45の配置領域は、傾斜面50の配置領域と略重なっている。
プレート37は、図3のように軸線A2方向の厚さT1を有する。厚さT1は、軸線A2方向で端面47から内側端面48までの距離である。プレート37の厚さT1は、図3に示す収容部43の深さW1よりも大きい。
ストッパ51が、プレート37の内周面から突出して設けられている。ストッパ51は、軸線A2を中心として環状に設けられている。軸線A2方向におけるストッパ51の配置領域は、内側端面48と外側端面49との間にある。環状の抜け止め52が、筒部40の外周面に取り付けられている。抜け止め52は金属製であり、抜け止め52の外径R1は、ストッパ51の内径R2よりも大きい。抜け止め52の外径R1は、軸孔30の内径よりも小さい。抜け止め52は、固定具36がスピンドル15に取り付けられていない状態で、プレート37がナット38から外れることを防止する。抜け止め52を筒部40に固定する固定機構は、ねじ結合またはスナップリングを含む。
カバー53がホルダ24の外周面に取り付けられている。カバー53は合成樹脂製であり、砥石16の外周側を回転方向の半分程度の領域で覆う。カバー53は、砥石16の回転方向で、軸線A2と電動モータ12との間に相当する領域を覆っている。バンド54は、カバー53をホルダ24に固定する締結具である。
砥石16をスピンドル15に取り付ける作業は、次の通りである。固定具36は、スピンドル15に取り付けられていない状態で、ナット38の収容部43にプレート37が配置され、かつ、抜け止め52が筒部40に取り付けられている。また、傾斜面45は軸線A3を中心として配置され、傾斜面50は軸線A2を中心として配置されている。傾斜面45は、図4(A)に示すナット38の平面視で、ナット38の円周方向に沿って配置された第1領域D1及び第2領域D2を有する。第1領域D1及び第2領域D2は、軸線A2から距離をおいて配置されている。軸線A2からの距離は、第2領域D2が第1領域よりも遠い。第1領域D1と第2領域D2とを仕切る境界は存在せず、あくまでも軸線A2からの相対的な距離が異なる。
そして、傾斜面45と傾斜面50とが、ナット38の円周方向における一部、つまり、直線L1上の1箇所に接触部K1が形成される。ナット38の平面視で、接触部K1は第1領域D1に位置する。円周方向で接触部K1以外の領域では、傾斜面45と傾斜面50との間に隙間G1が形成される。ナット38の平面視で、隙間G1は第2領域D2に位置する。ナット38の平面視で、軸線A2または軸線A3を中心として接触部K1から円周方向に離れることに伴い、隙間G1の量は大きくなる。このように、接触部K1と隙間G1とが、スピンドル15の回転方向で異なる箇所に配置されている。
作業者は、スピンドル15の小径部33にワッシャ35を取り付ける。ワッシャ35は、大径部34に接触し、軸線A2方向の移動が規制される。そして、作業者は、スピンドル15の雄ねじ32を、砥石16の軸孔30に挿入する。さらに、作業者は、固定具36を雄ねじ32に固定するにあたり、プレート37と砥石16とを対向させ、かつ、スピンドル15の雄ねじ32と、ナット38の雌ねじ39とを同心状に位置させる。
作業者は、ナット38を一方向に回転させて締める。ナット38は、回転に伴い砥石16に近づく。ナット38が砥石16に近づく方向に移動中、プレート37が内側部27に接触していない状態では、プレート37はナット38と共に回転する。
ナット38の回転に伴い、プレート37の端面47が砥石16の内側部27に押し付けられると、ワッシャ35は大径部34に押し付けられる。また、プレート37はワッシャ35とナット38とにより挟まれ、軸線A2方向の圧縮荷重を受ける。さらに、端面47と内側部27とが接触する箇所K2で摩擦力が生じてプレート37の回転が停止し、ナット38の締め付けが完了する。接触部K1では、ナット38がプレート37に押し付けられる力の反力で、ナット38を径方向に押す分力が生じる。つまり、ナット38とプレート37との間に、楔が打ち込まれたことと同じ状態になる。
なお、ナット38の締め付けが完了した状態で、内側端面44と内側端面48とは、接触する構造または離れている構造の何れでもよい。また、外側端面46と外側端面49とは、接触する構造または離れている構造の何れでもよい。このようにして、砥石16は、ワッシャ35と固定具36との間に挟持され、かつ、スピンドル15に対して回転不可能に固定され、かつ、軸線A2方向に固定される。さらに、ナット38の締め付けが完了した状態で、抜け止め52は軸孔30内に位置する。
ディスクグラインダ10の使用例を説明する。作業者が操作部を操作すると、図1に示す電源58から電圧が電動モータ12に印加され、出力軸19が回転する。なお、操作部は図示されていない。電動モータ12の出力軸19が回転すると、出力軸19のトルクは、第1ベベルギヤ21及び第2ベベルギヤ22を介してスピンドル15に伝達される。砥石16はスピンドル15と共に一体回転する。作業者はハウジング11に軸線A2方向の力を加え、砥石16を対象物に押し付けて、対象物を研削する処理を行う。なお、作業状況により、砥石16を軸線A2に対して交差する方向、または軸線A2に対して直角な方向に対象物へ押し付けることもある。
雄ねじ32及び雌ねじ39を形成するねじ山が、軸線A2に対して傾斜した向きは、スピンドル15の回転に伴い、ナット38が雄ねじ32に対して締め付けられる向きである。したがって、スピンドル15の回転によりナット38が緩むことを防止できる。つまり、固定具36が砥石16をスピンドル15に固定する機能を確保できる。
作業者が研削作業を終了し、電動モータ12を停止するために操作部を操作すると、ロータ17の駆動用巻線に対する電力供給が停止して電動モータ12が停止する。また、電動モータ12を停止するにあたり、ロータ17に巻かれた制動用巻線に電力が供給され、回転している出力軸19に制動力を加えるブレーキ制御を行うことができる。詳細には、制動用巻線に電力が供給されると、回生作用によって回転しているロータ17の回転力が制動用巻線で消費され、ロータ17の回転が停止する。この仕組みは、従来の回生ブレーキと同様である。
ブレーキ制御を行う場合と、ブレーキ制御を行わない場合とを比べると、スピンドル15の回転速度が低下し始めた時点から、スピンドル15が停止するまでの時間を、なるべく短くすることができる。
ブレーキ制御を行うと、スピンドル15の回転速度が低下する過程で、固定具36は軸線A2を中心として回転方向の慣性力をもつ。つまり、ナット38を緩める向きのトルクが発生する。しかし、固定具36がスピンドル15に固定された状態で、プレート37がナット38に対して径方向に押し付けられている。したがって、スピンドル15の回転速度が低下して、慣性力に応じたトルクがナット38に作用した場合でも、プレート37とナット38との間に働く摩擦力及び径方向外側に向かう押圧力によってナット38が緩むことを防止できる。
また、砥石16をスピンドル15に取り付け、かつ、ナット38を締め付けて、固定具36をスピンドル15に固定すると、固定具36は、砥石16の凹部31に配置される。ここで、軸線A2方向で、端面47からナット38の端面55までの距離を厚さT2とすると、厚さT2は、凹部31の深さW2よりも大きい。例えば、厚さT2は深さW2の2倍に設定可能である。そして、固定具36の一部が凹部31に収容されているため、固定具36が凹部31から露出する量を低減できる。
固定具36が凹部31から露出する量を低減すると、固定具36が外側部29の表面29Aから突出する量L2を低減できる。量L2は軸線A2方向の長さである。このため、外側部29を対象物に押し付ける際に、固定具36が邪魔になることを回避でき、作業性が向上する。さらに、軸線A2方向で、スピンドル15及び固定具36の配置長さをなるべく短くすることができる。したがって、スピンドル15及び砥石16が径方向に振動する幅の増加を抑制でき、作業性が向上する。
さらに、プレート37は、ナット38の収容部43に配置されている。このため、軸線A2方向で、プレート37の配置領域は、ナット38の配置領域と重なる。つまり、固定具36の厚さT2をなるべく小さくできる。このため、固定具36を軸線A2方向に小型化することができる。したがって、固定具36が外側部29の表面29Aから突出する量L2を、更に低減できる。また、スピンドル15の軸線A2方向の全長が増加することを抑制できる。したがって、作業者がハウジング11に軸線A2方向の力を加えて、砥石16を対象物に押し付ける場合に、押し付け力を砥石16に伝達し易い。
さらに、突出部42の外周面、ナット38の外周面、及び雌ねじ39の内周面は、それぞれ軸線A2を中心とした真円形状であり、傾斜部28の形状に近似している。このため、固定具36をスピンドル15に取り付けるために、固定具36を回した時に、固定具36はスピンドル15を中心に回転するので、取り付け操作が簡単である。
さらに、プレート37はナット38の収容部43に配置されており、固定具36で砥石16をスピンドル15に固定した状態で、突出部42はプレート37の外側に配置される。したがって、砥石16が対象物を研削または研磨して生じる粉塵が、プレート37に衝突すること、傾斜面45と傾斜面50との間に侵入すること、を防止できる。
また、固定具36をスピンドル15に固定した状態で、抜け止め52が軸孔30に位置し、抜け止め52は、スピンドル15と砥石16とを径方向に位置決めする役割を果たす。プレート37は筒部40の外側に配置されている。このため、抜け止め52がスピンドル15と砥石16とを径方向に位置決めする機能と、ナット38が緩むことを防止する機能と、を両立できる。
抜け止め52は、固定具36がスピンドル15に取り付けられていない状態で、プレート37がナット38から外れることを防止する。したがって、固定具36をスピンドル15に取り付ける際に、取り付け作業性がよい。さらに、ナット38の外周形状が円形であるため、スピンドル15が回転中に、ナット38が対象物に接触した場合でも、ナット38の変形を抑制できる。
(実施の形態2)
固定具36の実施の形態2は、図5及び図6に示されている。固定具36の要素であるナット38は、図7(B)のように、内側端面44の内周端は、軸線A2を中心とする円形である。内側端面44の外周端と傾斜面45の内周端とが共通であり、傾斜面45の外周端と外側端面46の内周端とが共通である。傾斜面45の内周端及び外周端は、軸線A2を中心とする楕円形である。傾斜面45の内周端から軸線A2までの距離は、円周方向で徐々に変化している。傾斜面45の外周端から軸線A2までの距離は、円周方向で徐々に変化している。外側端面46の外周端は軸線A2を中心とする円形である。
固定具36の実施の形態2は、図5及び図6に示されている。固定具36の要素であるナット38は、図7(B)のように、内側端面44の内周端は、軸線A2を中心とする円形である。内側端面44の外周端と傾斜面45の内周端とが共通であり、傾斜面45の外周端と外側端面46の内周端とが共通である。傾斜面45の内周端及び外周端は、軸線A2を中心とする楕円形である。傾斜面45の内周端から軸線A2までの距離は、円周方向で徐々に変化している。傾斜面45の外周端から軸線A2までの距離は、円周方向で徐々に変化している。外側端面46の外周端は軸線A2を中心とする円形である。
傾斜面45は、ナット38の平面視で第1領域D3及び第2領域D4を有する。軸線A2からの距離は、第2領域D4の方が第1領域D3よりも遠い。第1領域D3と第2領域D4とを仕切る境界は無く、あくまでも相対的な距離である。楕円形の傾斜面45の短軸は第1領域D3に位置し、楕円形の傾斜面45の長軸は第2領域D4に位置する。
固定具36の要素であるプレート37は、図7(A)のように、内側端面48、傾斜面50、外側端面49が、軸線A2を中心として同心状に配置されている。傾斜面50の内周端から軸線A2までの距離は、円周方向で一定である。傾斜面50の外周端から軸線A2までの距離は、円周方向で一定である。固定具36の実施の形態2における他の構造は、固定具36の実施の形態1の構造と同じである。
固定具36の実施の形態2は、ナット38を締め付けると、砥石16がナット38とワッシャ35との間に挟まれ、砥石16がスピンドル15に固定される。固定具36の実施の形態2では、ナット38の締め付けが完了すると、図8のように、傾斜面45における短軸方向の第1領域D3と、傾斜面50とが互いに接触して接触部K1を形成する。ナット38の平面視で、直線L1は軸線A2を通り、かつ、傾斜面45の短軸に沿って配置されている。軸線A2を中心とする円周方向で、接触部K1以外の箇所では、傾斜面45と傾斜面50とが接触せず、隙間G1が形成される。ナット38の平面視で、隙間G1は第2領域D4に位置する。隙間G1は、傾斜面45の長軸に近づくことに伴い大きくなる。このように、接触部K1と隙間G1とが、スピンドル15の回転方向で異なる箇所に配置されている。
固定具36の実施の形態2においても、傾斜面45が径方向の分力で傾斜面45に押し付けられ、ナット38に径方向で外側に向かう力を加えるという、楔効果を得られる。したがって、固定具36の実施の形態2は、固定具36の実施の形態1と同じ効果を得ることができる。固定具36の実施の形態2において、固定具36の実施の形態1と同じ構成部分は、固定具36の実施の形態1と同じ効果を得ることができる。
(実施の形態3)
固定具36の実施の形態3は、図9及び図10に示されている。ナット38に形成した傾斜面45は、軸線A2方向で、内側端面44と外側端面46との間に配置されている。傾斜面45は、軸線A3に対して垂直な平面視で、軸線A3を中心として形成されている。すなわち、内側端面44の外周端は傾斜面45の内周端と共通であり、傾斜面45の外周端は外側端面46の内周端と共通である。傾斜面45は軸線A3に対して傾斜している。傾斜面45が傾斜した方向は、図2で傾斜面45が傾斜した向きとは逆である。傾斜面45と外側端面46との間に角度θ1が設定されている。つまり、図9及び図10に示す傾斜面45は、ナット38の径方向で外側に向かうほど、端面55に近づく向きで傾斜している。傾斜面45の径方向の幅は、全周に亘って均一である。図6に示す収容部43の深さW1は、外側端面46から突出部42の先端までの距離である。
固定具36の実施の形態3は、図9及び図10に示されている。ナット38に形成した傾斜面45は、軸線A2方向で、内側端面44と外側端面46との間に配置されている。傾斜面45は、軸線A3に対して垂直な平面視で、軸線A3を中心として形成されている。すなわち、内側端面44の外周端は傾斜面45の内周端と共通であり、傾斜面45の外周端は外側端面46の内周端と共通である。傾斜面45は軸線A3に対して傾斜している。傾斜面45が傾斜した方向は、図2で傾斜面45が傾斜した向きとは逆である。傾斜面45と外側端面46との間に角度θ1が設定されている。つまり、図9及び図10に示す傾斜面45は、ナット38の径方向で外側に向かうほど、端面55に近づく向きで傾斜している。傾斜面45の径方向の幅は、全周に亘って均一である。図6に示す収容部43の深さW1は、外側端面46から突出部42の先端までの距離である。
図10及び図11に示すプレート37は以下の構造を有する。内側端面48は、軸線A2方向で端面47と外側端面49との間に配置されている。内側端面44、傾斜面45及び外側端面46は、共に軸線A2を中心として同心状に配置されている。また、傾斜面45の径方向の幅は、円周方向において一定である。
傾斜面50は、プレート37の径方向で、内側端面48と外側端面49との間に配置されている。図11のように、内側端面48の径方向の幅は、円周方向で一定である。内側端面48の外周端と傾斜面50の内周端とが共通であり、傾斜面50の外周端と外側端面49の内周端とが共通である。
傾斜面50の内周端は軸線A2を中心として形成され、傾斜面50の外周端は軸線A3を中心として形成されている。傾斜面50の径方向の幅は、円周方向で徐々に変化している。軸線A2に対して垂直な平面視で、傾斜面45と傾斜面50とは、互いに偏心して配置されている。図10で傾斜面45が軸線A2に対して傾斜した向きは、図3で傾斜面45が軸線A3に対して傾斜した向きと逆である。図10で傾斜面45と外側端面46との間に角度θ1が設定されている。つまり、傾斜面45は、ナット38の径方向で外側であるほど、端面55に近づく向きで傾斜している。
図10において、傾斜面50が軸線A2に対して傾斜した向きは、傾斜面45が軸線A2に対して傾斜した向きと同じである。図10で傾斜面50と外側端面49との間に角度θ1が設定されている。つまり、傾斜面50は、プレート37の径方向で外側であるほど、外側端面49に近づく向きで傾斜している。
プレート37の平面視で、傾斜面50の円周方向に第1領域D5及び第2領域D6が配置されている。プレート37の径方向で、軸線A2から第2領域D6の外端までの距離は、軸線A2から第1領域D5の外端までの距離よりも大きい。傾斜面50の円周方向で、第1領域D5と第2領域D6とを仕切る境界は無く、あくまでも相対的な距離である。第1領域D5は、傾斜面50の円周方向で、直線L1が通る部分に配置されている。傾斜面50において、第1領域D5以外の部分は全て第2領域D6である。第2領域D6の幅は、プレート37の円周方向で第1領域D5から離れることに伴い広くなっている。
図9及び図10に示す固定具36のその他の構造は、図2に示す固定具36の構造と同じである。図9及び図10に示す固定具36を用いて砥石16をスピンドル15に固定すると、傾斜面45が傾斜面50に押し付けられ、ナット38に対して径方向の分力が加わる。傾斜面45と傾斜面50とが軸線A2を中心として1箇所の接触部K1で接触する。接触部K1は、プレート37の平面視で第1領域D1であり、直線L1と重なる位置にある。軸線A2を中心とする円周方向で、接触部K1以外の箇所では、傾斜面45と傾斜面50とが接触せず、隙間G1が形成される。隙間G1は、プレート37の円周方向で、第2領域D6に位置する。このように、接触部K1と隙間G1とが、スピンドル15の回転方向で異なる箇所に配置されている。
そして、図9及び図10に示す固定具36を用いて砥石16をスピンドル15に固定した状態で、図1に示す電動モータ12を停止する際にブレーキ制御を行うと、前述と同様の原理でナット38の緩みを防止できる。図9及び図10に示す固定具36のその他の効果は、図2に示す固定具36の効果と同じである。
実施の形態で説明した事項の意味を説明すると、ワッシャ35が支持部に相当し、砥石16が回転工具に相当し、ディスクグラインダ10が作業機に相当し、プレート37が中間部材に相当し、傾斜面50が第1傾斜面に相当し、傾斜面45が第2傾斜面に相当し、電動モータ12のロータ17に巻かれた駆動用巻線及び制動用巻線が、速度調整機構に相当する。
作業機は、実施形態に記載したものに限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、固定具36の実施の形態1を、次のように設計変更することも可能である。内側端面44、傾斜面45、外側端面46を、軸線A2を中心として同心状に配置する。また、傾斜面50を、軸線A3を中心として配置する。そして、第1領域及び第2領域は、傾斜面45に代えて傾斜面50に形成する。
固定具36の実施の形態1の設計変更例においても、ナット38を締め付けると、傾斜面45が傾斜面50に対して径方向に押し付けられる。したがって、固定具36の実施の形態1を有するディスクグラインダ10と同様の効果を得ることができる。
また、固定具36の実施の形態2を、次のように設計変更することも可能である。図5及び図6に示す傾斜面45,50を、図9及び図10に示す傾斜面45,50と同じ向きに傾斜する。固定具36の実施の形態2の設計変更例においても、ナット38を締め付けると、傾斜面45が傾斜面50に対して径方向に押し付けられる。したがって、固定具36の実施の形態2を有するディスクグラインダ10と同様の効果を得ることができる。
さらに、固定具36の実施の形態2を、次のように設計変更することも可能である。第1領域及び第2領域を、ナット38に代えて、プレート37の傾斜面50に設けることである。この場合、ナット38の傾斜面45は、軸線A2を中心とする円形とする。
さらに、固定具36の実施の形態3を、次のように設計変更することも可能である。内側端面48、傾斜面50、外側端面49を、軸線A2を中心として同心状に配置する。また、傾斜面45を、軸線A3を中心として配置する。固定具36の実施の形態3の設計変更例においても、ナット38を締め付けると、傾斜面45が傾斜面50に対して径方向に押し付けられる。したがって、実施の形態3の固定具36を有するディスクグラインダ10と同様の効果を得ることができる。
固定具36の実施の形態3を、次のように設計変更することも可能である。第1領域及び第2領域を、傾斜面50に代えて傾斜面45に設ける。
また、ディスク形状の回転工具は、砥石の他、不織布を有するもの、綿バフを有するもの、スポンジパットを有するもの、ワイヤブラシを有するもの及びダイヤモンドカッタを含む。また、回転工具の回転により対象物に施される処理は、切断、切削、溝形成、つや出し及び清掃を含む。つまり、作業機は、ディスクグラインダに限らず、サンダ、切断機及び清掃機を含む。
電動モータに電力を供給する電源は、直流電源、交流電源を含む。直流電源は、作業機とは別体で設けられる電池、または、作業機に着脱可能な電池を含む。さらに、出力軸19を回転させるモータは、電動モータ、油圧モータ、空気圧モータ及び内燃機関のうち、何れであってもよい。
本実施形態は、ブレーキ機構を有する作業機に用いると効果が大きいが、ブレーキ機構を有していない作業機においても、ナットの不意な緩みまたは脱落を抑制することができる。
スピンドルの回転速度を調整する速度調整機構は、ブレーキ力を発生させるブレーキ機構を含む。本明細書に記載した実施形態のブレーキ機構は回生ブレーキ、つまり、発電ブレーキである。ブレーキ機構は、制御による電磁ブレーキ機構や、機械的な摩擦ブレーキ機構でも良い。摩擦ブレーキ機構は、出力軸またはスピンドルを含む回転要素と、操作部の操作により回転要素に押し付けられるブレーキパッドと、を有する。ブレーキパッドが回転要素に押し付けられると、ブレーキ力が発生する。ブレーキパッドが回転要素から離れると、ブレーキ力が解除される。摩擦ブレーキ機構は、ドラムブレーキまたはディスクブレーキの何れでもよい。
さらに、スピンドルの回転速度を低下する状況は、回転しているスピンドルを停止する状況に限らない。例えば、減速前の回転速度よりも減速後の回転速度の方が低ければ、減速後にスピンドルが回転する状況でもよい。このような状況は、スピンドルの回転速度を段階的、または無段階に変更できる作業機で生じる。電動モータの場合、インバータ回路のスイッチのオン・オフタイミングを制御して、電動モータの出力軸の回転速度を変更すると、スピンドルの回転速度を変更できる。
スピンドルまたは出力軸にブレーキ力を与えることが可能であれば、電動モータは、直流電動モータまたは交流電動モータの何れでもよく、ブラシレスモータを用いても良い。ブラシレスモータを使用する場合、インバータ回路に搭載されたスイッチング素子を制御することによりモータに制動力を与えることができる。さらに、スピンドルに設ける支持部は、スピンドルとは別部材である環状のワッシャの他、スピンドルと一体に設けた外向きフランジを含む。回転工具は、外向きフランジと固定具との間に挟まれて、スピンドルに固定される。
ナットの外周形状は、軸線に対して垂直な平面視で、円形、六角形の何れでもよい。また、回転工具が対象物に押し付けられる方向は、回転工具の用途、種類によって異なる。回転工具は、対象物に対して、軸線と交差する方向、または、軸線と直交する方向に押し付けられることもある。
10…ディスクグラインダ、12…電動モータ、15…スピンドル、16…砥石、12…電動モータ、30…軸孔、31…凹部、32…雄ねじ、35…ワッシャ、37…プレート、38…ナット、39…雌ねじ、40…筒部、41…フランジ、42…突出部、43…収容部、45,50…傾斜面、52…抜け止め、56…インバータ回路、57…制御部、A2…軸線、D1,D3,D5…第1領域、D2,D4,D6…第2領域、G1…隙間、K1…接触部。
Claims (11)
- 軸線を中心として回転可能なスピンドルと、前記スピンドルに設けた支持部と、前記スピンドルに設けた雄ねじと、前記雄ねじに取り付けられる雌ねじを設けたナットと、前記支持部と前記ナットとにより挟まれて前記スピンドルに固定される回転工具と、を有する作業機であって、
前記回転工具と前記ナットとの間に設けられる中間部材と、
前記中間部材に設けられ、かつ、前記軸線に対して傾斜した第1傾斜面と、
前記ナットに設けられて前記軸線に対して前記第1傾斜面と同じ向きに傾斜し、かつ、前記スピンドルの円周方向の一部で前記第1傾斜面に押し付けられる第2傾斜面と、
を有する、作業機。 - 前記第1傾斜面及び前記第2傾斜面は、前記軸線に対して垂直な平面視で共に環状に設けられ、
前記第1傾斜面及び前記第2傾斜面の円周方向の一部に設けられ、かつ、前記第1傾斜面と前記第2傾斜面とが押し付け合う接触部と、
前記第1傾斜面及び前記第2傾斜面の円周方向の一部に設けられ、かつ、前記第1傾斜面と前記第2傾斜面との間に形成した隙間と、
を有する、請求項1記載の作業機。 - 前記第1傾斜面または前記第2傾斜面は、
前記平面視で前記軸線から距離をおいて配置された第1領域と、
前記平面視で前記軸線からの距離が前記第1領域よりも遠い第2領域と、
を有し、
前記接触部は、前記平面視で前記第1領域に配置され、
前記隙間は、前記平面視で前記第2領域に配置されている、請求項2記載の作業機。 - 前記第1傾斜面と前記第2傾斜面とが、前記軸線に対して垂直な平面視で互いに偏心して配置されている、請求項1乃至3の何れか1項記載の作業機。
- 前記第1傾斜面と前記第2傾斜面とが、前記軸線に対して垂直な平面視で互いに同心状に配置されている、請求項1乃至3の何れか1項記載の作業機。
- 前記スピンドルの回転速度を低下する速度調整機構が設けられている、請求項1乃至5の何れか1項記載の作業機。
- 前記速度調整機構は、前記スピンドルを回転させ、かつ、回転速度を調整可能なモータを含む、請求項6記載の作業機。
- 前記回転工具は、
前記スピンドルが配置される軸孔と、
前記軸孔の外側に環状に設けられた凹部と、
を有し、
前記ナットは、前記凹部に配置されている、請求項1乃至7の何れか1項記載の作業機。 - 前記ナットは、
前記雌ねじを有する筒部と、
前記筒部の外側に設けたフランジと、
前記フランジの外周端に設けた突出部と、
前記ナットの径方向で、前記筒部と前記突出部との間に形成された環状の収容部と、
を有し、
前記中間部材は、前記収容部に配置されている、請求項8記載の作業機。 - 前記中間部材が前記収容部内で前記軸線方向に移動することを防止する抜け止めが設けられている、請求項9記載の作業機。
- 前記抜け止めは、前記軸孔内に配置され、かつ、前記回転工具を前記スピンドルに対して径方向に位置決めする、請求項10記載の作業機。
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