JP2017154170A - 部材の製造方法、および、部材の製造装置 - Google Patents

部材の製造方法、および、部材の製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 突起が形成される部材の変形を防止しつつ当該突起の加工精度を向上する部材の製造方法を提供する。【解決手段】 燃圧センサが有する受圧部に突起を形成する受圧部の製造方法では、S102において、所定の距離離れた位置にある第一パンチおよび第二パンチのそれぞれが有する先端面を受圧部の外壁面に当接させる。次に、S103において、受圧部材の外壁面に交わる方向に作用する押付力を第一パンチに作用させつつ、第一パンチの押付力が作用する方向と受圧部内で交わる方向に作用する押付力を第二パンチに作用させ、第一パンチと第二パンチとを外壁面に押し付ける。これにより、第一パンチおよび第二パンチのそれぞれが有する先端面が当接している外壁面近傍の材料が第一パンチと第二パンチとの間に寄せられ、受圧部の外壁面に突起が形成される。【選択図】 図7

Description

本発明は、突起を有する部材の製造方法、および、部材の製造装置に関する。
従来、部材の外壁面に凹凸を形成する方法の一つであるコイニング加工は、部材全体を拘束しつつ凹凸を有する金型を転写する。例えば、特許文献1には、部材を拘束する金型に部材をセットした後、部材の外壁に形成される突起の大きさに対応する凹部を有する成形パンチを押し付けることによって当該部材に突部を形成する部材の製造方法が記載されている。
特開2011−212735号公報
しかしながら、特許文献1に記載の部材の製造方法を外形が加工済の部材や中空の部材に対して適用すると、部材を拘束したときに部材の外形や中空の部分が変形するおそれがある。また、部材の変形を抑制しようとすると部材の拘束が不十分となり、形成される突起の加工精度が低下するおそれがある。
本発明は、突起が形成される部材の変形を防止しつつ当該突起の加工精度を向上する部材の製造方法を提供することにある。
本発明は、突起を有する部材の製造方法であって、当接工程、および、突起成形工程を含む。
当接工程では、所定の距離離れた位置にある少なくとも二つ以上のパンチのそれぞれが有する先端面を部材の外壁面に当接させる。
突起成形工程では、少なくとも二つ以上のパンチの第一のパンチに外壁面に交わる方向に作用する第一の力を作用させつつ、部材内で第一の力が作用する方向と交わる方向に作用する第二の力を少なくとも二つ以上のパンチの第二のパンチに作用させ、外壁面に突起を成形する。
本発明の部材の製造方法では、突起成形工程において、部材の外壁面に当接させた少なくとも二つ以上のパンチのうち第一のパンチに外壁面に交わる方向の第一の力を作用させる。また、第一のパンチから所定の距離離れた位置で部材の外壁面に先端面が当接している第二のパンチに部材内で第一の力が作用する方向と交わる方向に作用する第二の力を作用させる。これにより、部材の外壁面近傍の材料が第一のパンチと第二のパンチとの間に寄せられるため、突起を成形することができる。この方法では、部材の突起が形成される外壁面近傍の材料にのみ力を作用させるため、部材全体を拘束することが不要となる。これにより、突起の成形時に部材が変形することを防止することができる。
また、本発明の部材の製造方法では、第一の力の大きさや方向と第二作用力の大きさや方向との組み合わせによって突起の形状を任意に変更することができる。これにより、突起の加工精度を向上することができる。
また、本発明は、突起を有する部材の製造装置であって、少なくとも二つ以上のパンチ、および、作用力発生部を備える。
パンチは、所定の距離離れた位置に設けられ、部材の外壁面に当接可能な先端面を有する。
作用力発生部は、少なくとも二つ以上のパンチの第一のパンチに外壁面に交わる方向に作用する第一の力を作用させつつ、部材内で第一の力が作用する方向と交わる方向に作用する第二の力を少なくとも二つ以上のパンチの第二のパンチに作用させることが可能である。
本発明の部材の製造装置では、所定の距離離れた位置に設けられている少なくとも二つ以上のパンチに部材内で交わる方向に作用する二つの力を作用させることが可能である。これにより、少なくとも二つ以上のパンチが互いに近づきながら部材の外壁面近傍の材料を少なくとも二つ以上のパンチの間に寄せることができるため、突起を形成することができる。このとき、二つの力は、部材の外壁面近傍の材料にのみ作用するため、部材全体を拘束することが不要となる。これにより、突起の成形時に部材が変形することを防止することができる。
また、本発明の部材の製造装置では、第一の力の大きさや方向と第二作用力の大きさや方向との組み合わせによって突起の形状を任意に変更することができる。これにより、突起の加工精度を向上することができる。
本発明の第一実施形態による部材の製造装置の模式図である。 図1のII部拡大図である。 本発明の第一実施形態による部材の製造方法で製造される燃圧センサを有する燃料供給システムの模式図である。 本発明の第一実施形態による部材の製造方法で製造される燃圧センサの部分断面図である。 本発明の第一実施形態による部材の製造方法で製造される受圧部の模式図である。 本発明の第一実施形態による部材の製造方法で製造される受圧部の部分拡大図である。 本発明の第一実施形態による部材の製造方法のフローチャートである。 本発明の第一実施形態による部材の製造方法における部材の製造装置の作動状態を示す模式図である。 図8のIX部拡大図である。 本発明の第一実施形態による部材の製造装置の効果を説明する模式図である。 本発明の第二実施形態による部材の製造装置の効果を説明する模式図である。 本発明の第三実施形態による部材の製造装置の効果を説明する模式図である。 本発明の第四実施形態による部材の製造方法のフローチャートである。 本発明の第四実施形態による部材の製造装置の作動を説明する模式図である。 比較例の部材の製造装置の作動を説明する模式図である。
以下、本発明の複数の実施形態について図面に基づいて説明する。
(第一実施形態)
本発明の第一実施形態による部材の製造装置および部材の製造方法を図1〜10に基づいて説明する。本実施形態による「部材の製造装置」としての突起成形装置1は、内燃機関が有する燃焼室に供給される燃料の圧力を検出可能な燃圧センサ90が有する突起95を形成するために用いられる。
最初に、燃圧センサ90が適用される燃料供給システム5について図3に基づいて説明する。
燃料供給システム5は、図示しない内燃機関の燃焼室にガソリンを直接噴射可能なガソリン直噴システムである。燃料供給システム5は、圧力ポンプ6、圧力レール7、燃料噴射弁8、燃圧センサ90などを有する。
燃料供給システム5では、圧力ポンプ6において燃焼室に噴射可能な程度の圧力まで昇圧されたガソリンが圧力レール7内を流れる(白抜き矢印Ff5)。圧力レール7内のガソリンは、圧力レール7に設けられている複数の燃料噴射弁8によってそれぞれの燃料噴射弁8に対応する燃焼室にガソリンを直接噴射する。
燃圧センサ90は、圧力レール7に設けられている。燃圧センサ90は、「部材」としての受圧部91、歪み検出部92、算出部93などから構成されている。
受圧部91は、金属から形成されている。受圧部91は、図4に示すように、ねじ部911、フランジ部912、変形可能部913などから形成されている。
ねじ部911は、径外方向の外壁にねじ溝が形成されている。燃圧センサ90は、圧力レール7が有するねじ溝とねじ部911のねじ溝とがねじ結合することによって圧力レール7に組み付けられる。
フランジ部912は、ねじ部911の圧力レール7に組み付けられる側とは反対側の端部に設けられている。フランジ部912は、ねじ部911の外径に比べ大きい外径を有する略六角形状に形成されている。フランジ部912は、歪み検出部92および算出部93が嵌合可能な溝914、915を有する。
変形可能部913は、フランジ部912の略中央であってねじ部911とは反対側に設けられている。変形可能部913は、厚みがねじ部911およびフランジ部912に比べ薄くなるよう形成されている。
受圧部91は、圧力レール7内と連通する連通路910を有する。連通路910は、ねじ部911およびフランジ部912を貫通し、変形可能部913が底となるよう形成されている。連通路910に圧力レール7内を流れるガソリンが流入すると、変形可能部913は、連通路910のガソリンの圧力の大きさに応じて変形する。
歪み検出部92は、フランジ部912のねじ部911とは反対側に設けられる。歪み検出部92は、図5に示すように、歪みセンサ921、出力電極922、位置決め部923、接地電極924などを有する。
歪みセンサ921は、変形可能部913の変形量を検出し、当該変形量に応じた電気信号を出力する。
出力電極922は、歪みセンサ921および算出部93と電気的に接続している。出力電極922は、歪みセンサ921が出力する電気信号を算出部93に出力する。
位置決め部923は、歪みセンサ921を挟んで出力電極922と反対側に設けられる。位置決め部923は、受圧部91と算出部93との組付において歪み検出部92と算出部93との位置合わせを行うことが可能である。
接地電極924は、出力電極922および位置決め部923と干渉しない位置、具体的には、歪みセンサ921からみて出力電極922と位置決め部923とを結ぶ方向に対して略垂直な方向に設けられている。接地電極924は、受圧部91が有する突起95と電気的に接続されている。
算出部93は、受圧部91との間に歪み検出部92を挟み込むよう設けられている。算出部93は、Oリング931を利用して受圧部91に組み付けられている。算出部93は、歪みセンサ921と電気的に接続する計算処理部932を有する。計算処理部932は、CPU、ROM、RAMを中心に構成される周知のマイクロコンピュータである。計算処理部932は、歪み検出部92が出力する電気信号に基づいて変形可能部913の変形量を算出する。
ここで、突起成形装置1が成形する突起95の位置および形状について、図5、6に基づいて説明する。
突起95は、受圧部91のフランジ部912に形成されている。具体的には、歪みセンサ921からみて出力電極922と位置決め部923とを結ぶ方向に対して略垂直な方向であって、受圧部91の歪み検出部92が設けられる「部材の外壁面」としての外壁面916に形成されている。突起95の両側には、突起成形装置1が備える「第一のパンチ」としての第一パンチ10と「第二のパンチ」としての第二パンチ20とによって形成される溝96、97が形成されている。溝96を形成する内壁951と溝97を形成する内壁952とが突起95の側面となる。本実施形態では、突起95は、例えば、幅L951が0.5mmとなるよう形成されている。また、溝96、97は、幅L96、L97が3.0mmであって、深さD96、D97が0.5mmとなるよう形成されている。なお、図8〜10に示されている突起95および溝96、97の断面形状は、図を見やすくするために、突起95の大きさと溝96、97の大きさとの関係を変更している。
次に、突起成形装置1の構成について、図1、2に基づいて説明する。突起成形装置1は、第一パンチ10、「パンチガイド」としての第一パンチガイド15、第二パンチ20、「パンチガイド」としての第二パンチガイド25、中央パンチガイド30、作用力発生部35を備える。図1は、第一パンチ10および第二パンチ20が受圧部91の外壁面916に当接している状態を示している。図1には、突起成形装置1が形成する突起95の中心軸C95を示す。なお、図1、2、8〜10では、便宜的に、突起成形装置1からみて受圧部91が置かれている側を「地」側、受圧部91からみて突起成形装置1の作用力発生部35が設けられている側を「天」側とする。しかしながら、突起成形装置1と受圧部91との位置関係において、天地の関係はこれに限定されない。
第一パンチ10は、受圧部91に比べ硬度が高い金属から形成されている略棒状の部材である。第一パンチ10は、外壁面916に対して往復移動可能に設けられ、先端面11、突起成形面12、「パンチ傾斜面」としての外側摺動面13、内側摺動面14などを有する。
先端面11は、第一パンチ10の一端に受圧部91の外壁面916に当接可能に形成されている。本実施形態では、図2に示すように、先端面11を含む仮想平面Vp11は、先端面11が外壁面916に当接しているとき、外壁面916に交わるよう形成されている。また、本実施形態では、先端面11は、先端面11が外壁面916に当接しているとき、仮想平面Vp11が第二パンチ20に近づくにつれて外壁面916から離れるよう形成されている。
突起成形面12は、第一パンチ10の第二パンチ20側に形成されている。突起成形面12は、溝96の内壁961、すなわち、突起95の側面の形状を規定する。
外側摺動面13は、第一パンチ10の第二パンチ20とは反対側に形成されている。外側摺動面13は、先端面11に近づくにつれて中心軸C95に近づくよう形成されている。外側摺動面13は、第一パンチガイド15に摺動可能である。
内側摺動面14は、突起成形面12の天側であって外側摺動面13に略平行に設けられている。内側摺動面14は、中央パンチガイド30に摺動可能である。
第一パンチガイド15は、中心軸C95からみて第一パンチ10の径外方向に設けられている。第一パンチガイド15は、パンチガイド部16、カムガイド部17などを有する。
パンチガイド部16は、第一パンチガイド15の地側に設けられ、外壁面916に当接している。パンチガイド部16は、外側摺動面13に摺動可能なパンチ摺動面161を有する。パンチガイド部16は、外壁面916に当接しつつ第一パンチ10の移動を案内する。
カムガイド部17は、第一パンチガイド15の天側に設けられている。カムガイド部17は、後述する第一カムブロック36に摺動可能に形成されている。カムガイド部17は、第一カムブロック36の天地方向の移動を案内する。
第二パンチ20は、受圧部91に比べ硬度が高い金属から形成されている略棒状の部材である。第二パンチ20は、第一パンチ10から所定の距離離れた位置に設けられ、外壁面916に対して往復移動可能である。第二パンチ20は、先端面21、突起成形面22、「パンチ傾斜面」としての外側摺動面23、内側摺動面24などを有する。
先端面21は、第二パンチ20の一端に受圧部91の外壁面916に当接可能に形成されている。本実施形態では、図2に示すように、先端面21を含む仮想平面Vp21は、先端面21が外壁面916に当接しているとき、外壁面916に交わるよう形成されている。また、本実施形態では、先端面21は、先端面21が外壁面916に当接しているとき、仮想平面Vp21が第一パンチ10に近づくにつれて外壁面916から離れるよう形成されている。
突起成形面22は、第二パンチ20の第一パンチ10側に形成されている。突起成形面22は、溝97の内壁971、すなわち、突起95の側面の形状を規定する。
外側摺動面23は、第二パンチ20の第一パンチ10とは反対側に形成されている。外側摺動面23は、先端面21に近づくにつれて中心軸C95に近づくよう形成されている。外側摺動面23は、第二パンチガイド25に摺動可能である。
内側摺動面24は、突起成形面22の天側であって外側摺動面23に略平行に設けられている。内側摺動面24は、中央パンチガイド30に摺動可能である。
第二パンチガイド25は、中心軸C95からみて第二パンチ20の径外方向に設けられている。第二パンチガイド25は、パンチガイド部26、カムガイド部27などを有する。
パンチガイド部26は、第二パンチガイド25の地側に設けられ、外壁面916に当接している。パンチガイド部26は、外側摺動面23に摺動可能なパンチ摺動面261を有する。パンチガイド部26は、外壁面916に当接しつつ第二パンチ20の移動を案内する。
カムガイド部27は、第二パンチガイド25の天側に設けられている。カムガイド部27は、後述する第二カムブロック37に摺動可能に形成されている。カムガイド部27は、第二カムブロック37の天地方向の移動を案内する。
中央パンチガイド30は、第一パンチ10と第二パンチ20との間に設けられている。中央パンチガイド30は、内側摺動面14、24に摺動可能に形成されている。中央パンチガイド30は、第一パンチ10および第二パンチ20の移動を案内する。また、中央パンチガイド30は、第一カムブロック36および第二カムブロック37の天地方向の移動を案内する。
作用力発生部35は、第一カムブロック36、第二カムブロック37、および、プレス部38を有する。作用力発生部35は、第一パンチ10および第二パンチ20が外壁面916に押し付けられるよう第一パンチ10と第二パンチ20とに作用する力を発生する。
第一カムブロック36は、第一パンチガイド15のカムガイド部17と中央パンチガイド30との間に挟まれつつ、天地方向に往復移動可能に形成されている。第一カムブロック36は、地側にカム傾斜面361を有する。カム傾斜面361は、突起95に近づくにつれて中心軸C95から離れるよう傾斜し、第一パンチ10の先端面11とは反対側の端面100に当接可能に形成されている。第一カムブロック36は、プレス部38に連結している。
第二カムブロック37は、第二パンチガイド25のカムガイド部27と中央パンチガイド30との間に挟まれつつ、天地方向に移動可能に形成されている。第二カムブロック37は、地側にカム傾斜面371を有する。カム傾斜面371は、突起95に近づくにつれて中心軸C95から離れるよう傾斜し、第二パンチ20の先端面21とは反対側の端面200に当接可能に形成されている。第二カムブロック37は、プレス部38に連結している。
プレス部38は、第一カムブロック36および第二カムブロック37の天側に位置している。プレス部38は、第一カムブロック36および第二カムブロック37を介して第一パンチ10と第二パンチ20とを外壁面916に押し付ける力を発生可能である。
次に、突起成形装置1を用いた「部材の製造方法」としての突起成形プロセスを説明する。図7には、突起成形プロセスのフローチャートを示す。
最初に、ステップ(以下、単に「S」という)101において、ねじ部911やフランジ部912などがすでに成形されている受圧部91を図示しない支持テーブルにセットする。S101では、突起成形装置1に対して受圧部91が相対移動不能となるよう支持テーブルにセットする。例えば、受圧部91の場合、ねじ部911を利用して支持テーブルにねじ結合させることで固定する。
次に、「当接工程」としてのS102において、第一パンチ10および第二パンチ20を受圧部91の外壁面916に当接させる。このときの突起成形装置1の状態を示した模式図が図1である。S102では、第一パンチ10と第二パンチ20との間に所定の間隔を空けたまま先端面11、21を外壁面916に当接させる。
次に、「突起成形工程」としてのS103において、第一パンチ10および第二パンチ20を受圧部91の外壁面916に押し付ける。
S103では、プレス部38が発生する地方向のプレス力F01、F02(図8に示す白抜き矢印F01、F02)が第一カムブロック36および第二カムブロック37を介して第一パンチ10および第二パンチ20に作用する。第一カムブロック36と第一パンチ10とは、中心軸C95に対して傾斜しているカム傾斜面361と端面100とで当接しているため、プレス部38が発生する地方向のプレス力F01は、中心軸C95に対して傾いた方向に作用する「第一の力」としての押付力F11となる。また、第二カムブロック37と第二パンチ20とは、中心軸C95に対して傾斜しているカム傾斜面371と端面200とで当接しているため、プレス部38が発生する地方向のプレス力F02は、中心軸C95に対して傾いた方向に作用する「第二の力」としての押付力F12となる。
第一パンチ10において先端面11から外壁面916に作用する押付力F11の方向(図9の二点鎖線A11)と第二パンチ20において先端面21から外壁面916に作用する押付力F12の方向(図9の二点鎖線A12)とは、受圧部91の内部で交わる。これにより、図9に示すように、外壁面916近傍の材料が第一パンチ10と第二パンチ20との間に寄せられ、第一パンチ10と第二パンチ20との間に突起95が形成される。
第一パンチ10および第二パンチ20を外壁面916に押し付けたときの受圧部91の材料の移動について、図9に基づいて説明する。ここでは、押付力F11が作用する第一パンチ10近傍における受圧部91の材料の移動を説明するが、押付力F12が作用する第二パンチ20近傍においても同様である。
S103において第一パンチ10が外壁面916に押し付けられると、先端面11を介して外壁面916に押付力F11が作用する。この押付力F11は、二点鎖線A11に示すように、先端面11に対して略垂直な方向に作用している。
ここで、図9において、第一パンチ10が受圧部91内に侵入した深さDp1とする。また、図9において、受圧部91内に侵入した第一パンチ10の外壁面916上の長さを長さLp1とすると、第一パンチ10の押し付けによって移動する受圧部91の材料の体積は、溝96の長さRp1(図5参照)と深さDp1と長さLp1との積となる。すなわち、第一パンチ10が外壁面916に押し付けられると、長さRp1と深さDp1と長さLp1との積に相当する体積の材料が移動することとなる。この体積は、溝96の体積と同じである。
第一パンチ10の押し付けによって移動する受圧部91の材料は、一部が先端面11から突起成形面12に沿って中心軸C95に近づく方向に移動する(図9の実線矢印F111)。一方、材料の一部は、先端面11から外側摺動面13に沿って中心軸C95から離れる方向に移動する(図9の実線矢印F112)。これにより、第一パンチ10の押し付けによって材料が移動した領域に溝96が成形されるとともに、突起成形面12に沿って天側に移動する受圧部91の材料が幅L951の突起95を形成することとなる。
また、S103において突起95が形成されるとき、第一パンチ10の突起成形面12および第二パンチ20の突起成形面22には、図10に示すように、突起95からの反力F10、F20が作用する。本実施形態では、第一パンチガイド15によって反力F10に対抗する対抗力F15を第一パンチ10に作用させている。また、第二パンチガイド25によって反力F20に対抗する対抗力F25を第二パンチ20に作用させている。
次に、S104において、第一パンチ10および第二パンチ20を外壁面916から離間させる。
最後に、S105において、支持テーブル上での受圧部91のセットを解除する。
本実施形態による突起成形プロセスでは、このようにして、受圧部91の所定の位置に突起95を形成する。
本実施形態では、S103において、受圧部91の外壁面916に当接させた第一パンチ10に外壁面916に交わる方向の押付力F11を作用させる。また、第一パンチ10から所定の距離離れた位置で受圧部91の外壁面916に当接している第二パンチ20に押付力F11が作用する方向と受圧部91内で交わる方向に作用する押付力F12を作用させる。これにより、第一パンチ10と第二パンチ20との間の外壁面916近傍の材料が移動し、突起95を成形することができる。したがって、コイニング方法とは異なり受圧部91の全体を拘束することが不要となるため、突起95の成形時に受圧部91が変形することを防止できる。また、突起成形装置1の体格を比較的小さくなるため、切削による突起の形成方法に比べ製造コストを低下することができる。
また、本実施形態では、受圧部91の全体を拘束することなく突起95を成形することができるため、受圧部91が有する連通路910や変形可能部913の拘束による変形を防止することができる。したがって、受圧部91の製造工程全体における加工精度の低下を防止することができる。
本実施形態では、押付力F11の大きさや方向と押付力F12の大きさや方向との組み合わせによって突起95の形状を任意に変更することができる。これにより、突起95の加工精度を向上することができる。
また、突起成形装置1は、中心軸C95からみて第一パンチ10の径外方向に設けられる第一パンチガイド15、および、中心軸C95からみて第二パンチ20の径外方向に設けられる第二パンチガイド25を備える。
ここで、突起成形装置1の比較例として、突起を成形可能な二つのパンチのそれぞれに略平行な押付力を作用させることで突起を成形可能な突起成形装置の作動を図15に基づいて説明する。
最初に、被加工部材80の外壁面801に所定の距離離れた位置にある二つのパンチ81、82を当接させる。パンチ81、82のそれぞれに略平行な押付力F811、F821を作用させ、外壁面801に二つの溝86、87を形成する。
次に、溝86を形成したパンチ81および溝87を形成したパンチ82のそれぞれにパンチ81とパンチ82とが衝突する方向に移動するよう作用力F812、F822を作用させる。このとき、パンチ81とパンチ82との間に形成される突起85からの反力F81、F82がパンチ81、82に作用するため、パンチ81、82の先端部が変形するおそれがある。先端部が変形すると、突起85の形状が所望の形状とならないおそれがある。
突起成形装置1では、第一パンチガイド15および第二パンチガイド25は、第一パンチ10および第二パンチ20が外壁面916に押し付けられている間、中心軸C95からみて第一パンチ10および第二パンチ20の径外方向で第一パンチ10および第二パンチ20に摺動している。これにより、突起95からの反力F10、F20が第一パンチ10および第二パンチ20に作用しても第一パンチガイド15からの対抗力F15および第二パンチガイド25からの対抗力F25が第一パンチ10および第二パンチ20に作用するため、第一パンチ10および第二パンチ20の変形を防止することができる。したがって、突起95の加工精度をさらに向上することができる。
本実施形態では、略六角形状に形成されているフランジ部912などが成形された受圧部91に対して突起95を形成する。このとき、突起95は、接地電極924と溶接可能なよう接地電極924が設けられる予定の位置に形成することができる。これにより、特定の形状をなしているフランジ部912に対する突起95の位置を精度よく決定することができる。
突起成形装置1は、カム傾斜面361、421および端面100、200を利用することによってプレス部38が発生する地方向のプレス力F01、F02を第一パンチ10および第二パンチ20のそれぞれに作用させる異なる方向の二つの押付力F11、F12とすることができる。これにより、突起成形装置1の構成を簡素にするとともに、設備コストを低減することができる。
(第二実施形態)
次に、本発明の第二実施形態による部材の製造装置を図11に基づいて説明する。第二実施形態は、第一パンチおよび第二パンチの形状が第一実施形態と異なる。なお、第一実施形態と実質的に同一の部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
第二実施形態による「部材の製造装置」としての突起成形装置2は、「第一のパンチ」としての第一パンチ40、第一パンチガイド15、「第二のパンチ」としての第二パンチ50、第二パンチガイド25、中央パンチガイド30、作用力発生部35を備える。
第一パンチ40は、受圧部91に比べ硬度が高い金属から形成されている略棒状の部材である。第一パンチ40は、外壁面916に対して往復移動可能に設けられ、先端面41、突起成形面12、外側摺動面13、内側摺動面14などを有する。
先端面41は、第一パンチ40の一端に受圧部91の外壁面916に当接可能に形成されている。本実施形態では、先端面41は、図11に示すように、先端面41を含む仮想平面Vp41が外壁面916に対向するよう形成されている。
外側摺動面13は、先端面41に近づくにつれて中心軸C95に近づくよう形成されている。外側摺動面13は、第一パンチガイド15に摺動可能である。
第二パンチ50は、受圧部91に比べ硬度が高い金属から形成されている略棒状の部材である。第二パンチ50は、外壁面916に対して往復移動可能に設けられ、先端面51、突起成形面22、外側摺動面23、内側摺動面24などを有する。
先端面51は、第二パンチ50の一端に受圧部91の外壁面916に当接可能に形成されている。本実施形態では、先端面51は、図11に示すように、先端面51を含む仮想平面Vp51が外壁面916に対向するよう形成されている。
外側摺動面23は、先端面51に近づくにつれて中心軸C95に近づくよう形成されている。外側摺動面23は、第二パンチガイド25に摺動可能である。
次に、第一パンチ40および第二パンチ50を外壁面916に押し付けたときの受圧部91の材料の移動について、図11に基づいて説明する。図11では、仮想線A41の方向の押付力F41が作用する第一パンチ40近傍における受圧部91の材料の移動を説明するが、仮想線A51の方向の押付力F51が作用する第二パンチ50近傍においても同様である。本実施形態では、仮想線A41と仮想線A51とは、受圧部91内で交わる。
第一パンチ40が押付力F41によって外壁面916に押し付けられると、受圧部91の材料が実線矢印F411、F412のように移動する。このとき、押付力F41は、先端面41に対して突起成形面12側に、例えば、140度程度の鈍角を形成するよう作用している。この第一パンチ40の押し付けによって移動する受圧部91の材料は、一部が先端面41から突起成形面12に沿って中心軸C95に近づく方向に移動する(図11の実線矢印F411)。一方、残りの材料は、先端面41から外側摺動面13に沿って中心軸C95から離れる方向に移動する(図11の実線矢印F412)。
ここで、第一パンチ40の押し付けによって移動する受圧部91の材料の体積が第一実施形態の場合と同じ体積、すなわち、長さRp1と長さLp1と深さDp1との積である場合、本実施形態では、先端面41から突起成形面12に沿って中心軸C95に近づく方向に移動する材料の量は、第一実施形態に比べ少なくなっている。また、先端面41から外側摺動面13に沿って中心軸C95から離れる方向に移動する材料の量は、第一実施形態に比べ多くなっている。これにより、突起成形装置2によって成形される突起95の幅L952は、第一実施形態の突起95の幅L951に比べ狭くなる。
突起成形装置2では、押付力F41、F51が作用する方向と先端面41、51とがなす角度を比較的小さい鈍角にすると、第一パンチ40および第二パンチ50の押し付けによって移動する受圧部91の材料の移動方向別の割合が第一実施形態に比べ変化する。これにより、本実施形態では、突起95を形成する材料の量が第一実施形態に比べ少なくなるため、突起95の幅L952が小さくなる。したがって、第二実施形態は、第一実施形態と同じ効果を奏するとともに、突起95の幅を第一実施形態に比べ小さくすることができる。
(第三実施形態)
次に、本発明の第三実施形態による部材の製造装置を図12に基づいて説明する。第三実施形態は、第一パンチおよび第二パンチの形状が第一実施形態と異なる。なお、第一実施形態と実質的に同一の部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
第三実施形態による「部材の製造装置」としての突起成形装置3は、「第一のパンチ」としての第一パンチ60、第一パンチガイド15、「第二のパンチ」としての第二パンチ70、第二パンチガイド25、中央パンチガイド30、作用力発生部35を備える。
第一パンチ60は、受圧部91に比べ硬度が高い金属から形成されている略棒状の部材である。第一パンチ60は、外壁面916に対して往復移動可能に設けられ、先端面61、突起成形面12、外側摺動面13、内側摺動面14などを有する。
先端面61は、第一パンチ60の一端に受圧部91の外壁面916に当接可能に形成されている。本実施形態では、先端面61は、図12の二点鎖線60で示すように、先端面61が外壁面916に当接しているとき、先端面61を含む仮想平面Vp61が第二パンチ70に近づくにつれて外壁面916に近づくよう形成されている。なお、二点鎖線60は、先端面61が外壁面916に当接しているときの第一パンチ60の位置を示している。
外側摺動面13は、先端面61に近づくにつれて中心軸C95に近づくよう形成されている。外側摺動面13は、第一パンチガイド15に摺動可能である。
第二パンチ70は、受圧部91に比べ硬度が高い金属から形成されている略棒状の部材である。第二パンチ70は、外壁面916に対して往復移動可能に設けられ、先端面71、突起成形面22、外側摺動面23、内側摺動面24などを有する。
先端面71は、第二パンチ70の一端に受圧部91の外壁面916に当接可能に形成されている。本実施形態では、先端面71は、図12の二点鎖線70で示すように、先端面71が外壁面916に当接しているとき、先端面71を含む仮想平面Vp71が第一パンチ60に近づくにつれて外壁面916に近づくよう形成されている。なお、二点鎖線70は、先端面71が外壁面916に当接しているときの第二パンチ70の位置を示している。
外側摺動面23は、先端面71に近づくにつれて中心軸C95に近づくよう形成されている。外側摺動面23は、第二パンチガイド25に摺動可能である。
次に、第一パンチ60および第二パンチ70を外壁面916に押し付けたときの受圧部91の材料の移動について、図12に基づいて説明する。図12では、仮想線A61の方向の押付力F61が作用する第一パンチ60近傍における受圧部91の材料の移動を説明するが、仮想線A71の方向の押付力F71が作用する第二パンチ70近傍においても同様である。本実施形態では、仮想線A61と仮想線A71とは、受圧部91内で交わる。
第一パンチ60が押付力F61によって外壁面916に押し付けられると、受圧部91の材料が実線矢印F611、F612のように移動する。このとき、押付力F61は、先端面61に対して突起成形面12側に、例えば、170度程度の鈍角を形成するよう作用している。この第一パンチ60の押し付けによって移動する受圧部91の材料は、一部が先端面61から突起成形面12に沿って中心軸C95に近づく方向に移動する(図12の実線矢印F611)。一方、残りの材料は、先端面61から外側摺動面13に沿って中心軸C95から離れる方向に移動する(図12の実線矢印F612)。
ここで、第一パンチ60の押し付けによって移動する受圧部91の材料の体積が第一実施形態の場合と同じ体積、すなわち、長さRp1と長さLp1と深さDp1との積である場合、本実施形態では、先端面61から突起成形面12に沿って中心軸C95に近づく方向に移動する材料の量は、第二実施形態に比べ少なくなっている。また、先端面61から外側摺動面13に沿って中心軸C95から離れる方向に移動する材料の量は、第二実施形態に比べ多くなっている。これにより、突起成形装置3によって成形される突起95の幅L953は、第二実施形態の突起95の幅L952に比べ狭くなる。
突起成形装置3では、押付力F61、F71が作用する方向と先端面61、71とがなす角度を第二実施形態に比べさらに大きな鈍角にすると、第一パンチ60および第二パンチ70の押し付けによって移動する受圧部91の材料の移動方向別の割合が第二実施形態に比べ変化する。これにより、本実施形態では、突起95を形成する材料の量が第一実施形態に比べさらに少なくなるため、突起95の幅L953が突起95の幅L951に比べさらに小さくなる。したがって、第三実施形態は、第一実施形態と同じ効果を奏するとともに、突起95の幅を第一実施形態に比べさらに小さくすることができる。
(第四実施形態)
次に、本発明の第四実施形態による部材の製造方法を図13、14に基づいて説明する。第四実施形態は、突起成形プロセスが第一実施形態と異なる。なお、第一実施形態と実質的に同一の部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
第四実施形態による「部材の製造方法」としての突起成形プロセスを図13、14に基づいて説明する。図13には、突起成形プロセスのフローチャートを示す。
最初に、S401において、第一実施形態のS101と同様に、ねじ部911やフランジ部912などが成形されている受圧部91を支持テーブルにセットする。
次に、「当接工程」としてのS402において、第一実施形態のS102と同様に、第一パンチ10および第二パンチ20を外壁面916に当接させる。
次に、「突起成形工程」としてのS403において、第一実施形態のS103と同様に、第一パンチ10および第二パンチ20を外壁面916に押し付ける。これにより、図14(a)に示すように、受圧部91の外壁面916に溝96、97が形成されるとともに、突起95が形成される。
次に、S404において、第一実施形態のS104と同様に、第一パンチ10および第二パンチ20を外壁面916から離間させる。
次に、「高さ調整工程」としてのS405において、外壁面と突起との高さを調整する。S405では、図14(b)に示すように、S403において形成した突起95の先端部950を外壁面916とともに研磨し、突起95の先端面953の高さと受圧部91の外壁面917の高さとを同じにする。
最後に、S406において、第一実施形態のS105と同様に、支持テーブル上での受圧部91のセットを解除する。
本実施形態では、このようにして、受圧部91の所定の位置に外壁面917と同じ高さの突起95を形成する。
本実施形態では、受圧部91の外壁面917と突起95の先端面953とを同じ高さにすることができる。これにより、第四実施形態では、第一実施形態の効果を奏するとともに、突起95を接地電極924とのプロジェクション溶接に適した形状とすることができるため、受圧部91と接地電極924とのプロジェクション溶接を容易に行うことができる。
(他の実施形態)
上述の実施形態では、突起成形装置は、パンチを二つ有するとした。パンチは三つ以上あってもよい。それぞれのパンチに作用する押付力が受圧部内で交わるよう作用すればよい。
上述の実施形態では、突起成形装置が備えるパンチガイドは、パンチに作用する反力に対抗する対抗力をパンチに作用させるとした。しかしながら、パンチガイドは、パンチの移動を案内するだけでもよい。また、パンチガイドはなくてもよい。
上述の実施形態では、突起成形装置は、二つのパンチが向かい合う側の摺動面に摺動する中央パンチガイドを備えるとした。中央パンチガイドはなくてもよい。
上述の実施形態では、突起成形装置が備える作用力発生部は、地側にカム傾斜面を有する二つのカムブロック、および、第一パンチと第二パンチとを受圧部に押し付けるプレス力を発生可能なプレス部を有するとした。しかしながら、作用力発生部の構成はこれに限定されない。第一パンチおよび第二パンチのそれぞれ別々に押付力を作用させることが可能な構成であればよい。
上述の実施形態では、突起成形装置は、プロジェクション溶接に用いられる突起を形成するとした。しかしながら、突起成形装置が形成する突起の用途はこれに限定されない。
上述の実施形態では、突起成形装置は、燃圧センサの受圧部が有する突起を形成するとした。しかしながら、突起成形装置が形成する突起を有する部材はこれに限定されない。中実形状の部材であってもよい。
以上、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
1、2、3・・・突起成形装置(部材の製造装置)
10・・・第一パンチ
11・・・先端面
20・・・第二パンチ
21・・・先端面
35・・・作用力発生部
91・・・受圧部(部材)
916・・・外壁面
95・・・突起
F11・・・押付力(第一の力)
F12・・・押付力(第二の力)

Claims (15)

  1. 突起(95)を有する部材(91)の製造方法であって、
    所定の距離離れた位置にある少なくとも二つ以上のパンチ(10、20)のそれぞれが有する先端面(11、21)を前記部材の外壁面(916)に当接させる当接工程(S102)と、
    少なくとも二つ以上の前記パンチの第一のパンチ(10)に前記外壁面に交わる方向に作用する第一の力(F11)を作用させつつ、前記部材内で前記第一の力が作用する方向と交わる方向に作用する第二の力(F12)を少なくとも二つ以上の前記パンチの第二のパンチ(20)に作用させ、前記外壁面に前記突起を成形する突起成形工程(S103)と、
    を含む部材の製造方法。
  2. 前記突起成形工程において、前記突起から前記パンチに作用する反力(F10、F20)に比べ大きい抵抗力(F15、F16)を前記反力が作用する方向とは反対の方向に前記パンチに作用させる請求項1に記載の部材の製造方法。
  3. 前記突起成形工程の後、前記突起の高さと前記外壁面の高さとの関係を調整する高さ調整工程(S405)をさらに含む請求項1または2に記載の部材の製造方法。
  4. 前記部材は、中空状に形成されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の部材の製造方法。
  5. 前記部材は、燃料噴射弁(8)が噴射する燃料の圧力を検出可能な燃圧センサ(90)が有する受圧部(91)である請求項1〜4のいずれか一項に記載の部材の製造方法。
  6. 突起(95)を有する部材(91)の製造装置(1、2、3)であって、
    所定の距離離れた位置に設けられ、前記部材の外壁面(916)に当接可能な先端面(11、21)を有する少なくとも二つ以上のパンチ(10、20)と、
    少なくとも二つ以上の前記パンチの第一のパンチ(10)に前記外壁面に交わる方向に作用する第一の力(F11)を作用させつつ、前記部材内で前記第一の力が作用する方向と交わる方向に作用する第二の力(F12)を少なくとも二つ以上の前記パンチの第二のパンチ(20)に作用させることが可能な作用力発生部(35)と、
    を備える部材の製造装置。
  7. 前記先端面は、前記先端面が前記外壁面に当接しているとき、前記先端面を含む仮想平面(Vp11、Vp21、Vp61、Vp71)が前記外壁面に交わるよう形成されている請求項6に記載の部材の製造装置。
  8. 少なくとも二つ以上の前記パンチの一のパンチが有する前記先端面は、当該先端面が前記外壁面に当接しているとき、当該先端面を含む仮想平面(Vp11、Vp21)が少なくとも二つ以上の前記パンチの他のパンチに近づくにつれて前記外壁面から離れるよう形成されている請求項7に記載の部材の製造装置。
  9. 少なくとも二つ以上の前記パンチの一のパンチが有する前記先端面は、当該先端面が前記外壁面に当接しているとき、当該先端面を含む仮想平面(Vp61、Vp71)が少なくとも二つ以上の前記パンチの他のパンチに近づくにつれて前記外壁面に近づくよう形成されている請求項7に記載の部材の製造装置。
  10. 前記先端面は、前記先端面を含む仮想平面(Vp41、Vp51)が前記外壁面と対向するよう形成されている請求項7に記載の部材の製造装置。
  11. 前記パンチは、前記先端面の前記突起とは反対側に接続し前記先端面に近づくにつれて前記突起の中心軸に近づくよう傾斜するパンチ傾斜面(13、23)を有し、
    前記パンチ傾斜面に当接可能に形成され前記パンチの移動を案内するパンチガイド(15、25)をさらに備える請求項6〜10のいずれか一項に記載の部材の製造装置。
  12. 前記パンチガイドは、前記突起から前記パンチに作用する反力(F10、20)に比べ大きい対抗力(F15、F25)を前記反力が作用する方向とは反対の方向に前記パンチに作用可能である請求項11に記載の部材の製造装置。
  13. 前記作用力発生部は、
    前記突起の中心軸(C95)に沿う方向に加圧可能なプレス部(38)と、
    前記プレス部と前記パンチとの間に設けられ、前記突起に近づくにつれて前記突起の中心軸から離れるよう傾斜し前記パンチの前記先端面とは反対側の端面(100、200)に当接可能に形成されているカム傾斜面(361、371)を有し、前記突起の中心軸に沿う方向に移動可能なカムブロック(36、37)と、
    を有する請求項6〜12のいずれか一項に記載の部材の製造装置。
  14. 前記突起は、プロジェクション溶接に用いられる請求項6〜13のいずれか一項に記載の部材の製造装置。
  15. 前記部材は、燃料噴射弁(8)が噴射する燃料の圧力を検出可能な燃圧センサ(90)が有する受圧部(91)である請求項6〜14のいずれか一項に記載の部材の製造装置。
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