JP2017153013A - 受信装置及び受信方法 - Google Patents

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    • H04L27/22Demodulator circuits; Receiver circuits
    • H04L27/233Demodulator circuits; Receiver circuits using non-coherent demodulation

Abstract

【課題】DPSKを用いる受信装置において、伝送路環境が変化する環境下で、受信性能を向上させることを目的とする。
【解決手段】位相基準シンボルに基づいて遅延プロファイルを算出する遅延プロファイル算出部104と、遅延プロファイル及び移動体の速度に基づいて、2次元フィルタ係数を特定するフィルタ制御部105と、各サブキャリアの受信信号のM乗を算出するM乗部102と、M乗部102の算出結果に対して、特定された2次元フィルタ係数を用いて、2次元フィルタ処理を施す2次元フィルタ部103と、2次元フィルタ処理の結果のM乗根を算出する1/M乗部106と、M乗根の算出部の算出結果に基づいて、各サブキャリアの受信信号として取り得る全ての候補信号を算出する候補算出部107とを備え、算出された候補信号から選択された候補信号を用いて遅延検波が行われる。
【選択図】図1

Description

本発明は、受信装置及び受信方法に関し、特に、移動体に搭載され、直交する複数のキャリアで、位相基準シンボル及び多値数M(Mは2以上の整数)の差動位相変調シンボルを伝送する直交周波数分割多重信号を受信する受信装置及び受信方法に関する。
無線通信システムにおける移動受信では、電波の干渉によるマルチパスフェージング及び移動に伴う伝送路環境の激しい変動により、受信機に到来する信号の品質が劣化しやすいという問題がある。また、弱電界環境では受信信号電力と雑音電力とが拮抗するため、復調信号の信頼性が低下する。
例えば、PSK(Phase Shift Keying)を適用する場合、位相平面上に設けられた絶対位相基準と受信したシンボルの位相とを比較して復調を行う方法が一般的である。このため、マルチパスフェージング及び伝送路環境の時間変動により受信信号の位相が回転する場合に、正確な復調が原理上行えなくなる問題がある。
このような問題による受信性能劣化を軽減するため、シンボル間の位相差分を用いて情報を伝達するDPSK(Differential Phase Shift Keying)が広く利用されている。例えば、欧州の地上デジタルラジオ放送規格であるDAB(Digital Audio Broadcasting)では、直交する複数のサブキャリアそれぞれに対して多値数4のDPSKを適用し、これらを多重化したOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号により音声データを伝送している。
DPSK信号の受信時には、ある時刻に受信した信号(現シンボル)と、直前に受信した信号(1つ前のシンボル)の位相差分を検出する遅延検波により復調信号を生成するため、全ての受信信号に対し一定量の位相回転が印加されるような環境であっても正確な復調が行える特長がある。また、位相回転量の時間変動の速度が信号伝送速度に対し十分に小さい場合は、位相回転にほとんど依存することなく正確な復調を行うことができる。
しかしながら、現シンボルと1つ前のシンボルとは、双方ともに熱雑音の影響が含まれているのが普通であるため、DPSKのビット誤り率は、PSKに対し劣化するという問題がある。このことは、例えば、非特許文献1において理論的に示されている。
従って、欧州地上デジタルラジオ放送に代表されるようなDPSKを用いる信号を、弱電界環境下で高速移動しながら受信する場合、正確に信号を復調することができない。
これに対し、特許文献1では、1つ前のシンボルを基準信号として現シンボルの全候補を算出し、現シンボルと最も差分が小さい候補に対して遅延検波を行う手法が開示されている。この手法において、基準信号が正確に算出されれば、DPSKの受信性能をPSKの受信性能に近づけることができる。しかしながら、この手法では、1つ前のシンボルを基準信号とするため、弱電界環境では正確な基準信号を算出することができない。
特許文献2では、基準信号に含まれる雑音成分を抑圧する技術が開示されている。特許文献2では、多値数Mの差動位相変調波の受信信号をM乗して変調成分を除去した信号に対して、固定ウィンドウ幅ごとに複素平面乗で足し合わせることで平均化し、雑音成分を抑圧させた後、1/M乗することで基準信号を生成する。
特開平5−176007号公報(段落0007−0008、図1) 国際公開第2014/115840号(段落0004−0011、図38)
斉藤洋一著「ディジタル無線通信の変復調」コロナ社、平成8年2月10日、pp.233−242
特許文献1と特許文献2を組み合わせることで、雑音耐性を向上させることができるものと思われる。
しかしながら、特許文献2では、受信信号をM乗した結果に対して固定ウィンドウ幅の平均処理を行っているため、伝送路環境が変化した際に、基準信号の精度が劣化するという問題がある。そのため、高速移動時の受信性能が劣化する。
そこで、本発明は、DPSKを用いる受信装置において、伝送路環境が変化する環境下で、受信性能を向上させることを目的とする。
本発明の第1の態様に係る受信装置は、移動体に搭載され、直交する複数のキャリアで、位相基準シンボル及び多値数M(Mは2以上の整数)の差動位相変調シンボルを伝送する直交周波数分割多重信号を受信する受信装置であって、前記位相基準シンボルに基づいて遅延プロファイルを算出する遅延プロファイル算出部と、前記遅延プロファイル及び前記移動体の速度に基づいて、シンボル方向及びキャリア方向の2次元フィルタ処理で使用される2次元フィルタ係数を特定するフィルタ制御部と、各サブキャリアの受信信号のM乗を算出する第1の算出部と、前記第1の算出部の算出結果に対して、前記フィルタ制御部で特定された2次元フィルタ係数を用いて、前記2次元フィルタ処理を施す2次元フィルタ部と、前記2次元フィルタ部の処理結果のM乗根を算出する第2の算出部と、前記第2の算出部の算出結果に基づいて、前記各サブキャリアの受信信号として取り得る全ての候補信号を算出する候補算出部と、前記全ての候補信号の各々と、前記各サブキャリアの受信信号との差の絶対値をそれぞれ計算する減算部と、前記絶対値のうち、最も小さい絶対値に対応する候補信号を特定する最小差検出部と、前記特定された候補信号に対して遅延検波を行う遅延検波部と、を備えることを特徴とする。
本発明の第2の態様に係る受信装置は、移動体に搭載され、直交する複数のキャリアで、位相基準シンボル及び多値数M(Mは2以上の整数)の差動位相変調シンボルを伝送する直交周波数分割多重信号を受信する受信装置であって、前記移動体の速度に基づいて、シンボル方向のフィルタ処理で使用されるフィルタ係数を特定するシンボル方向フィルタ制御部と、各サブキャリアの受信信号のM乗を算出する第1の算出部と、前記第1の算出部の算出結果に対して、前記シンボル方向フィルタ制御部で特定されたフィルタ係数を用いて、前記フィルタ処理を施すシンボル方向フィルタ部と、前記シンボル方向フィルタ部の処理結果のM乗根を算出する第2の算出部と、前記第2の算出部の算出結果に基づいて、前記各サブキャリアの受信信号として取り得る全ての候補信号を算出する候補算出部と、前記全ての候補信号の各々と、前記各サブキャリアの受信信号との差の絶対値をそれぞれ計算する減算部と、前記絶対値のうち、最も小さい絶対値に対応する候補信号を特定する最小差検出部と、前記特定された候補信号に対して遅延検波を行う遅延検波部と、を備えることを特徴とする。
本発明の第3の態様に係る受信装置は、移動体に搭載され、直交する複数のキャリアで、位相基準シンボル及び多値数M(Mは2以上の整数)の差動位相変調シンボルを伝送する直交周波数分割多重信号を受信する受信装置であって、前記位相基準シンボルに基づいて遅延プロファイルを算出する遅延プロファイル算出部と、前記遅延プロファイルに基づいて、キャリア方向のフィルタ処理で使用されるフィルタ係数を特定するキャリア方向フィルタ制御部と、各サブキャリアの受信信号のM乗を算出する第1の算出部と、前記第1の算出部の算出結果に対して、前記キャリア方向フィルタ制御部で特定されたフィルタ係数を用いて、前記フィルタ処理を施すキャリア方向フィルタ部と、前記キャリア方向フィルタ部の処理結果のM乗根を算出する第2の算出部と、前記第2の算出部の算出結果に基づいて、前記各サブキャリアの受信信号として取り得る全ての候補信号を算出する候補算出部と、前記全ての候補信号の各々と、前記各サブキャリアの受信信号との差の絶対値をそれぞれ計算する減算部と、前記絶対値のうち、最も小さい絶対値に対応する候補信号を特定する最小差検出部と、前記特定された候補信号に対して遅延検波を行う遅延検波部と、を備えることを特徴とする。
本発明の第1の態様に係る受信方法は、移動体に搭載される受信装置において、直交する複数のキャリアで、位相基準シンボル及び多値数M(Mは2以上の整数)の差動位相変調シンボルを伝送する直交周波数分割多重信号を受信する受信方法であって、前記位相基準シンボルに基づいて遅延プロファイルを算出し、前記遅延プロファイル及び前記移動体の速度に基づいて、シンボル方向及びキャリア方向の2次元フィルタ処理で使用される2次元フィルタ係数を特定し、各サブキャリアの受信信号のM乗を算出し、前記M乗の算出結果に対して、前記特定された2次元フィルタ係数を用いて、前記2次元フィルタ処理を施し、前記2次元フィルタ処理の結果のM乗根を算出し、前記M乗根の算出結果に基づいて、前記各サブキャリアの受信信号として取り得る全ての候補信号を算出し、前記全ての候補信号の各々と、前記各サブキャリアの受信信号との差の絶対値をそれぞれ計算し、前記絶対値のうち、最も小さい絶対値に対応する候補信号を特定し、前記特定された候補信号に対して遅延検波を行うことを特徴とする。
本発明の第2の態様に係る受信方法は、移動体に搭載される受信装置において、直交する複数のキャリアで、位相基準シンボル及び多値数M(Mは2以上の整数)の差動位相変調シンボルを伝送する直交周波数分割多重信号を受信する受信方法であって、前記移動体の速度に基づいて、シンボル方向のフィルタ処理で使用されるフィルタ係数を特定し、各サブキャリアの受信信号のM乗を算出し、前記M乗の算出結果に対して、前記特定されたフィルタ係数を用いて、前記フィルタ処理を施し、前記フィルタ処理の結果のM乗根を算出し、前記M乗根の算出結果に基づいて、前記各サブキャリアの受信信号として取り得る全ての候補信号を算出し、前記全ての候補信号の各々と、前記各サブキャリアの受信信号との差の絶対値をそれぞれ計算し、前記絶対値のうち、最も小さい絶対値に対応する候補信号を特定し、前記特定された候補信号に対して遅延検波を行うことを特徴とする。
本発明の第3の態様に係る受信方法は、移動体に搭載される受信装置において、直交する複数のキャリアで、位相基準シンボル及び多値数M(Mは2以上の整数)の差動位相変調シンボルを伝送する直交周波数分割多重信号を受信する受信方法であって、前記位相基準シンボルに基づいて遅延プロファイルを算出し、前記遅延プロファイルに基づいて、キャリア方向のフィルタ処理で使用されるフィルタ係数を特定し、各サブキャリアの受信信号のM乗を算出し、前記M乗の算出結果に対して、前記特定されたフィルタ係数を用いて、前記フィルタ処理を施し、前記フィルタ処理の結果のM乗根を算出し、前記M乗根の算出結果に基づいて、前記各サブキャリアの受信信号として取り得る全ての候補信号を算出し、前記全ての候補信号の各々と、前記各サブキャリアの受信信号との差の絶対値をそれぞれ計算し、前記絶対値のうち、最も小さい絶対値に対応する候補信号を特定し、前記特定された候補信号に対して遅延検波を行うことを特徴とする。
本発明の一態様によれば、DPSKを用いる受信装置において、伝送路環境が変化する環境下で、受信性能を向上させることができる。
実施の形態1に係る受信装置の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態1における伝送フレームの構成を示す概略図である。 実施の形態1において、遅延時間及びドップラー周波数の分布する範囲を説明するための概略図である。 実施の形態1におけるフィルタ制御部の第1の構成例を概略的に示すブロック図である。 実施の形態1における最大遅延時間の算出方法を説明するための概略図である。 実施の形態1におけるフィルタ制御部の第2の構成例を概略的に示すブロック図である。 実施の形態1に係る受信装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1におけるフィルタ係数を特定する第1の処理例を示すフローチャートである。 実施の形態1におけるフィルタ係数を特定する第2の処理例を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る受信装置の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態2におけるシンボル方向フィルタ制御部の第1の構成例を概略的に示すブロック図である。 実施の形態2におけるシンボル方向フィルタ制御部の第2の構成例を概略的に示すブロック図である。 実施の形態2に係る受信装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態2におけるフィルタ係数を特定する第1の処理例を示すフローチャートである。 実施の形態2におけるフィルタ係数を特定する第2の処理例を示すフローチャートである。 実施の形態3に係る受信装置の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態3におけるキャリア方向フィルタ制御部の第1の構成例を概略的に示すブロック図である。 実施の形態3におけるキャリア方向フィルタ制御部の第2の構成例を概略的に示すブロック図である。 実施の形態3に係る受信装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態3におけるフィルタ係数を特定する第1の処理例を示すフローチャートである。 実施の形態3におけるフィルタ係数を特定する第2の処理例を示すフローチャートである。 (A)及び(B)は、実施の形態1〜3に係る受信装置のハードウェア構成例を示す概略図である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る受信装置100の構成を概略的に示すブロック図である。
受信装置100は、移動体に搭載される。
実施の形態1は、1次変調にDPSK、2次変調にOFDMを採用している放送システム又は通信システムの受信装置100に関するものである。OFDM信号を構成する各サブキャリアがシンボル方向に差動位相変調されており、差動位相変調の多値数をM(Mは2以上の整数)とする。
図2に示されているように、伝送フレームFRMは、先頭に位相基準シンボルPSLと、それ以降に送信情報が変調されたN−1(Nは2以上の整数)個のOFDMシンボルOSLとで構成され、このフレーム構成の信号が繰り返し伝送されているものとする。
図1に示されているように、受信装置100は、フーリエ変換部101と、M乗部102と、2次元フィルタ部103と、遅延プロファイル算出部104と、フィルタ制御部105と、1/M乗部106と、候補算出部107と、減算部108と、最小差検出部109と、遅延検波部110とを備える。
フーリエ変換部101は、受信するOFDMシンボル毎に、入力信号を時間領域から周波数領域に変換することで、サブキャリア毎の受信信号を得る。n番目シンボルのk番目キャリアの送信信号をs(n,k)、伝送路特性をh(n,k)、ガウス雑音をw(n,k)とすると、フーリエ変換結果である受信信号r(n,k)は、下記の(1)式で表される。
r(n,k)=s(n,k)×h(n,k)+w(n,k) (1)
ここで、送信信号s(n,k)は、振幅が1、位相が2πm/M(m=0,1,・・・,M−1)であり、k=0,1,・・・,K−1(KはOFDMのサブキャリア数)である。
M乗部102は、各サブキャリアの受信信号を複素平面上でM乗してr(n,k)を得る第1の算出部である。M乗部102で算出されるr(n,k)は、下記の(2)式で表される。
(n,k)=s(n,k)×h(n,k)+W(n,k)
=h(n,k)+W(n,k) (2)
(2)式において、W(n,k)は、ガウス雑音w(n,k)を含む全ての項をまとめたものである。(2)式より、s(n,k)は、振幅が1、位相が2πm(m=0,1,・・・,M−1)となるため、変調成分が除去されることが分かる。
2次元フィルタ部103は、M乗部102での算出結果である信号に含まれる雑音成分W(n,k)を抑圧するために、シンボル方向及びキャリア方向の2次元フィルタ処理を行う。n番目のシンボルに対して、2次元フィルタ部103で処理された後の信号は、下記の(3)式で表される。
Figure 2017153013
ここで、c(i,l)(i=−P,・・・,P、l=−Q,・・・,Q)は、2次元フィルタ係数である。シンボル方向のタップ数は2P+1であり、キャリア方向のタップ数は2Q+1である(PとQは任意の正の整数)。
また、2次元フィルタ部103は、下記の(4)式で示されるシンボル方向の1次元フィルタ処理の後に、下記の(5)式で示されるキャリア方向の2次元フィルタ処理を行ってもよい。
Figure 2017153013
Figure 2017153013
さらに、2次元フィルタ部103は、下記の(6)式で示されるキャリア方向の1次元フィルタ処理の後に、下記の(7)式で示されるシンボル方向の2次元フィルタ処理を行ってもよい。
Figure 2017153013
Figure 2017153013
ここで、csym(i)(i=−P,・・・,P)は、シンボル方向の1次元フィルタ係数であり、ccar(j)(j=−Q,・・・,Q)は、キャリア方向の1次元フィルタ係数である。
(3)式〜(7)式において、雑音成分W(n,k)は、フィルタ処理により抑圧される。雑音成分W(n,k)が十分に抑圧されると、2次元フィルタ出力は、u(n,k)≒h(n,k)となる。
遅延プロファイル算出部104は、フーリエ変換部101から与えられる受信信号のうち、フレームの先頭に存在する位相基準シンボルに対応するフーリエ変換結果をもとに、遅延プロファイルを算出する。
ここで、フーリエ変換部101から与えられる位相基準シンボルをr(n,k)(n=N×a、aは任意の整数)とする。遅延プロファイル算出部104は、r(n,k)を既知信号である位相基準シンボルで除算して伝送路の周波数特性を算出し、その算出値を逆フーリエ変換することで、遅延プロファイルを算出することができる。
フィルタ制御部105は、外部から供給される移動体の速度vと、遅延プロファイル算出部104から与えられる遅延プロファイルをもとに、2次元フィルタ部103のフィルタ係数を特定する。
上記(2)式より、2次元フィルタ部103に与えられるrのうち、信号成分は、h(n,k)、雑音成分はW(n,k)である。2次元フィルタ部103は、信号成分を通過させ、雑音成分を抑圧するようなフィルタ係数を使用する。このフィルタ係数を特定するためには、信号成分の特性を理解する必要がある。以下に、信号成分の特性について述べる。
伝送路特性h(n,k)のシンボル方向のインデックスはnであり、伝送路特性h(n,k)のシンボル方向のフーリエ変換対は、ドップラー周波数の特性を示す。また、伝送路特性h(n,k)のキャリア方向のインデックスはkであり、伝送路特性h(n,k)のキャリア方向のフーリエ変換対は、遅延時間の特性を示す。
受信側の移動速度をv、マルチパスの最大遅延時間をτmaxとする。このとき、最大ドップラー周波数は、下記の(8)式で表される。
max=fRF×v/c (8)
ここで、fRFは、搬送波周波数であり、cは、光の速度である。
このとき、伝送路特性h(n,k)の遅延時間と、ドップラー周波数の分布する範囲AR1は、図3に示すように、それぞれτmaxと2fmaxの広がりを持つ。
このような分布をもつ信号をシンボル及びキャリアの領域でM乗することは、遅延時間とドップラー周波数の領域ではM回畳み込み演算を行うことと等化である。従って、h(n,k)の遅延時間とドップラー周波数の分布する範囲AR2は、図3に示すように、遅延時間方向に(2M+1)×τmax、ドップラー周波数方向に(2M+1)×2fmaxの広がりを持つ。
図4は、フィルタ制御部105の構成を概略的に示すブロック図である。
フィルタ制御部105は、最大ドップラー周波数算出部105aと、最大遅延時間算出部105bと、フィルタ係数算出部105cとを備える。
最大ドップラー周波数算出部105aは、移動体の速度vから、上記の(8)式により、最大ドップラー周波数fmaxを算出する。ここで、搬送波周波数fRFは、既知であるとしている。
最大遅延時間算出部105bは、遅延プロファイル算出部104で算出された遅延プロファイルから最大遅延時間を算出する。具体的には、図5に示すように、最大遅延時間算出部105bは、遅延プロファイルの各サンプルの電力と、予め定められた閾値THとを比較し、閾値THより小さな成分は雑音と判断する。そして、最大遅延時間算出部105bは、閾値THを超える成分のうち、最も遅延時間の短い成分CP1と、最も遅延時間の長い成分CP2との差の絶対値を、最大遅延時間τmaxとする。
フィルタ係数算出部105cは、最大ドップラー周波数fmaxと最大遅延時間τmaxに基づいて、シンボル方向の通過帯域が(2M+1)×2fmax、キャリア方向の通過帯域が(2M+1)×τmaxとなるフィルタ係数を算出する。フィルタ係数の算出方法は、窓関数法等の一般に知られている公知の手法を用いる。
また、図1のフィルタ制御部105は、図6に示されているように、最大ドップラー周波数算出部105aと、最大遅延時間算出部105bと、フィルタ係数選択部105dとにより構成されてもよい。
ここで、最大ドップラー周波数算出部105a及び最大遅延時間算出部105bは、図4と同様である。
図6に示されているフィルタ係数選択部105dは、通過帯域の異なる複数のフィルタ係数を予め用意しておき、最大ドップラー周波数算出部105aで算出された最大ドップラー周波数fmax及び最大遅延時間算出部105bで算出された最大遅延時間τmaxに基づいて、どのフィルタ係数を使用するかを選択する。
例えば、フィルタ係数選択部105dは、最大ドップラー周波数fmax及び最大遅延時間τmaxの組み合わせ毎に、シンボル方向の通過帯域が(2M+1)×2fmax、キャリア方向の通過帯域が(2M+1)×τmaxとなるフィルタ係数をメモリ105eに予め記憶しておく。そして、フィルタ係数選択部105dは、最大ドップラー周波数算出部105aで算出された最大ドップラー周波数fmax及び最大遅延時間算出部105bで算出された最大遅延時間τmaxの組み合わせに最も近い組み合わせに対応付けられているフィルタ係数を選択する。なお、最大ドップラー周波数算出部105aで算出された最大ドップラー周波数fmax及び最大遅延時間算出部105bで算出された最大遅延時間τmaxの組み合わせに最も近い組み合わせは、両者の座標上の距離が最も近いもの等の公知の方法で特定すればよい。
フィルタ制御部105は、一定期間毎にフィルタ係数を更新することで、時間とともに変化する伝送路特性の変化に対応する。シンボル方向の通過帯域の変更は、外部から供給される移動体の速度vの更新頻度に依存し、キャリア方向の通過帯域の変更は、位相基準シンボルの挿入間隔(フレーム長)に依存する。
なお、特許文献2に記載の固定ウィンドウ平均化を用いた場合、平均化フィルタの通過帯域が、図3に示すh(n,k)が分布する範囲AR2よりも狭くなるため、所望の信号成分を抑圧してしまうという問題がある。
図1に示されている1/M乗部106は、2次元フィルタ部103での処理結果である信号u(n,k)を1/M乗することで、言い換えると、2次元フィルタ部103での処理結果のM乗根を算出することで、基準信号を算出する第2の算出部である。この基準信号は、伝送路特性h(n,k)の位相をθ(n,k)とすると、下記の(9)式で表される。
x(n,k)=cosθ(n,k)+jsinθ(n,k) (9)
上記の基準信号は、u(n,k)を1/M乗する他に、u(n,k)の位相を算出し、これをMで除算してθ(n,k)を求め、上記の(9)式を計算することでも算出することができる。
候補算出部107は、1/M乗部106での算出結果である基準信号に基づいて、各サブキャリアの受信信号r(n,k)として取り得るM個の候補信号を算出する。具体的には、候補算出部107は、基準信号x(n,k)に対して、位相を2πm/M(m=0,1,・・・,M−1)だけ回転させたM個の候補信号y(n,k,m)を算出する。
なお、図1では、M個の候補算出部107が設けられており、各々の候補算出部107は、各々に割り当てられた位相に対応する一つの候補信号y(n,k,m)を算出する。
減算部108は、下記の(10)式に示されているように、候補算出部107のM個の出力y(n,k,m)(m=0,1,・・・,M−1)の各々と、フーリエ変換部101から与えられる受信信号r(n,k)との差の絶対値を計算する。
d(n,k,m)=|y(n,k,m)−r(n,k)| (10)
なお、減算部108は、下記の(11)式に示されているように、これらの差の絶対値の2乗を計算してもよい。
d(n,k,m)=|y(n,k,m)−r(n,k)| (11)
図1では、M個の減算部108が設けられており、各々の減算部108は、対応する候補算出部107から与えられる一つの候補信号y(n,k,m)と、受信信号r(n,k)との差の絶対値を計算する。
最小差検出部109は、減算部108から与えられるM個の値d(n,k,m)(m=0,1,・・・,M−1)のうち、最も小さなものを検出し、その値に対応する候補信号を特定して、遅延検波部110に与える。例えば、m=mに対応する減算部108から与えられた値が最小となる場合、基準信号x(n,k)に対して、位相を2πm/Mだけ回転させた候補信号を遅延検波部110に与える。
遅延検波部110は、最小差検出部109から与えられる候補信号に対して、遅延検波を実施し、伝送された情報を復調する。
以下、実施の形態1に係る受信装置100の動作(受信方法)について説明する。
図7は、実施の形態1に係る受信装置100の動作を示すフローチャートである。
フーリエ変換部101は、受信するOFDMシンボル毎に、入力信号を時間領域から周波数領域に変換することで、サブキャリア毎の受信信号を生成する(S10)。フーリエ変換結果r(n,k)は上記の(1)式で表される。
次に、遅延プロファイル算出部104は、フーリエ変換部101から与えられた受信信号のシンボルが、位相基準シンボルか否かを判定する(S11)。そのシンボルが位相基準シンボルである場合(S11でYes)には、処理はステップS12に進み、そのシンボルが位相基準シンボルではない場合(S11でNo)には、処理はステップS13に進む。
ステップS12では、遅延プロファイル算出部104は、フーリエ変換部101から与えられた受信信号の位相基準シンボルから、遅延プロファイルを算出する。ここでは、遅延プロファイル算出部104は、位相基準シンボルr(n,k)を既知信号である位相基準シンボルで除算して伝送路の周波数特性を算出し、それを逆フーリエ変換することで遅延プロファイルを算出する。
ステップS13では、フィルタ制御部105は、外部から供給される速度情報で示される速度vが更新されたか否かを判定する。速度vが更新された場合(S13でYes)には、処理はステップS14に進み、速度vが更新されていない場合(S13でNo)には、処理はステップS15に進む。
ステップS14では、フィルタ制御部105は、2次元フィルタ部103で使用するフィルタ係数を更新する。例えば、フィルタ制御部105は、外部から供給される移動体の速度vと、遅延プロファイル算出部104で算出された遅延プロファイルとに基づいて、2次元フィルタ部103のフィルタ係数を特定する。なお、ステップS14での処理の詳細は、図8を用いて後述する。
ステップS15では、M乗部102は、各サブキャリアの受信信号を複素平面上でM乗して、信号r(n,k)を算出する。
次に、2次元フィルタ部103は、M乗部102から与えられた信号r(n,k)に含まれる雑音成分W(n,k)を抑圧するために、シンボル方向とキャリア方向との2次元フィルタ処理を行う(S16)。n番目のシンボルに対する2次元フィルタ処理の結果は、上記の(3)式で表される。
また、2次元フィルタ部103は、上記の(4)式で示されるように、シンボル方向の1次元フィルタ処理の後に、上記の(5)式で示されるように、キャリア方向の2次元フィルタ処理を行ってもよい。
さらに、2次元フィルタ部103は、上記の(6)式で示されるように、キャリア方向の1次元フィルタ処理の後に、上記の(7)式で示されるように、シンボル方向の2次元フィルタ処理を行ってもよい。
以上のように、雑音成分W(n,k)はフィルタ処理により抑圧される。雑音成分W(n,k)が十分に抑圧されると、2次元フィルタ処理の結果は、u(n,k)≒hM(n,k)となる。
次に、1/M乗部106は、2次元フィルタ部103で計算された信号u(n,k)を1/M乗することで、基準信号を算出する(S17)。この基準信号は、上記の(9)式で表される信号x(n,k)である。
この基準信号は、u(n,k)を1/M乗する他に、u(n,k)の位相を算出し、これをMで除算してθ(n,k)を求め、上記の(9)式を計算することでも算出できる。
次に、候補算出部107は、1/M乗部106から与えられる基準信号に基づいて、各サブキャリアの受信信号r(n,k)が取り得るM個の候補信号を算出する(S18)。具体的には、候補算出部107は、基準信号x(n,k)に対して、位相を2πm/M(m=0,1,・・・,M−1)だけ回転させたM個の候補信号y(n,k,m)を算出する。
次に、減算部108は、上記の(10)式で示されているように、候補算出部107から与えられるM個の候補y(n,k,m)(m=0,1,・・・,M−1)と、フーリエ変換部101から与えられる受信信号r(n,k)との差の絶対値を計算する。あるいは、減算部108は、上記の(11)式で示されているように、これらの差の絶対値の2乗を計算してもよい。
次に、最小差検出部109は、減算部108から与えられるM個の値d(n,k,m)(m=0,1,・・・,M−1)のうち、最も小さなものを検出し、それに対応する候補信号を選択する(S20)。例えば、最小差検出部109は、m=mに対応する絶対値が最小となる場合、基準信号x(n,k)に対して、位相を2πm/Mだけ回転させた候補信号を選択する。
次に、遅延検波部110は、最小差検出部109で選択された候補信号に対して、遅延検波を実施し、伝送された情報を復調する(S21)。
図8は、図7のステップS14での処理を示すフローチャートである。
最大ドップラー周波数算出部105aは、移動体の速度vから、上記の(8)式に基づいて、最大ドップラー周波数fmaxを算出する(S30)。
次に、最大遅延時間算出部105bは、遅延プロファイル算出部104で算出された遅延プロファイルから、最大遅延時間τmaxを算出する(S31)。
次に、フィルタ係数算出部105cは、最大ドップラー周波数fmaxと、最大遅延時間τmaxとに基づいて、シンボル方向の通過帯域が(2M+1)×2fmax、キャリア方向の通過帯域が(2M+1)×τmaxとなるフィルタ係数を算出する(S32)。フィルタ係数の算出方法は、窓関数法等の一般に知られている公知の手法を用いる。
なお、図9に示されているフローチャートのように、図8に示されているステップS32の代わりに、フィルタ係数選択部105dが、通過帯域の異なる複数のフィルタ係数を予め用意しておき、最大ドップラー周波数及び最大遅延時間をもとに、どのフィルタ係数を使用するかを選択する(S32#)ようにしてもよい。
実施の形態1によれば、移動に伴う伝送路環境の激しい変動、及び、電波の干渉によるマルチパスフェージングの影響を受ける環境下でも、移動速度と遅延プロファイルとに応じて、受信信号をM乗した結果に対するシンボル方向とキャリア方向の2次元平滑化フィルタの係数を制御することにより、基準信号を精度良く推定し、受信性能を向上させることができる。
実施の形態2.
図10は、実施の形態2に係る受信装置200の構成を概略的に示すブロック図である。
受信装置200は、フーリエ変換部101と、M乗部102と、シンボル方向フィルタ部211と、シンボル方向フィルタ制御部212と、1/M乗部106と、候補算出部107と、減算部108と、最小差検出部109と、遅延検波部110とを備える。
実施の形態2に係る受信装置200の、フーリエ変換部101、M乗部102、1/M乗部106、候補算出部107、減算部108、最小差検出部109及び遅延検波部110は、実施の形態1に係る受信装置100と同様に構成されている。
シンボル方向フィルタ制御部212は、外部から供給される移動体の速度vをもとに、シンボル方向フィルタ部211のフィルタ係数を特定する。
図11は、シンボル方向フィルタ制御部212の構成を概略的に示すブロック図である。
シンボル方向フィルタ制御部212は、最大ドップラー周波数算出部212aと、シンボル方向フィルタ係数算出部212bとを備える。
ここで、最大ドップラー周波数算出部212aは、実施の形態1における最大ドップラー周波数算出部105a(図4)と同様に構成されている。
シンボル方向フィルタ係数算出部212bは、最大ドップラー周波数算出部212aで算出された最大ドップラー周波数fmaxに基づいて、シンボル方向の通過帯域が(2M+1)×2fmaxとなるフィルタ係数を算出する。フィルタ係数の算出方法は、窓関数法等の一般に知られている公知の手法を用いる。
また、図10のシンボル方向フィルタ制御部212は、図12に示されているように、最大ドップラー周波数算出部212aと、シンボル方向フィルタ係数選択部212cとにより構成されてもよい。
ここで、最大ドップラー周波数算出部212aは、図11と同様である。
図12に示されているシンボル方向フィルタ係数選択部212cは、通過帯域の異なる複数のフィルタ係数を予め用意しておき、最大ドップラー周波数算出部212aで算出された最大ドップラー周波数fmaxに基づいて、どのフィルタ係数を使用するかを選択する。
例えば、シンボル方向フィルタ係数選択部212cは、最大ドップラー周波数fmax毎に、シンボル方向の通過帯域が(2M+1)×2fmaxとなるフィルタ係数をメモリ212dに予め記憶しておく。そして、シンボル方向フィルタ係数選択部212cは、最大ドップラー周波数算出部212aで算出された最大ドップラー周波数fmaxに最も近い最大ドップラー周波数fmaxに対応付けられているフィルタ係数を選択する。なお、最大ドップラー周波数算出部212aで算出された最大ドップラー周波数fmaxに最も近い最大ドップラー周波数fmaxは、例えば、両者の差の絶対値の最も小さいもの等の公知の方法で特定すればよい。
図10のシンボル方向フィルタ制御部212は、一定期間毎にフィルタ係数を更新することで、時間とともに変化する伝送路特性の変化に対応する。フィルタ係数の更新頻度は、外部から供給される移動体の速度vの更新頻度に依存する。
シンボル方向フィルタ部211は、M乗部102から与えられる信号に含まれる雑音成分W(n,k)を抑圧するために、シンボル方向にフィルタ処理を行う。n番目のシンボルに対して、シンボル方向フィルタ部211で処理された後の信号は、下記の(12)式で表される。
Figure 2017153013
ここで、csym(i)(i=−P,・・・,P)は、シンボル方向フィルタの係数である。
以下、実施の形態2に係る受信装置200の動作について説明する。
図13は、実施の形態2に係る受信装置200の動作を示すフローチャートである。
図13に示されているフローチャートの処理において、図7に示されている、実施の形態1に係る受信装置100の動作を示すフローチャートと同様の処理については、図7と同様の符号が付されている。
但し、図13では、ステップS10の処理の後にステップS13の処理が行われ、ステップS13でYesと判断された場合に、処理はステップS24に進む。
また、図13では、ステップS15の処理の後には、処理はステップS26に進む。
ステップS24では、シンボル方向フィルタ制御部212は、シンボル方向フィルタ部211で使用するフィルタ係数を更新する。例えば、シンボル方向フィルタ制御部212は、外部から供給される移動体の速度vに基づいて、シンボル方向フィルタ部211のフィルタ係数を特定する。なお、ステップS24での処理の詳細は、図14を用いて後述する。
ステップS26では、シンボル方向フィルタ部211は、M乗部102から与えられた信号r(n,k)に含まれる雑音成分W(n,k)を抑圧するために、シンボル方向にフィルタ処理を行う。n番目のシンボルに対するシンボル方向フィルタ処理の結果は、上記の(12)式で表される。
図14は、図13のステップS24での処理を示すフローチャートである。
最大ドップラー周波数算出部212aは、移動体の速度vから、上記の(8)式に基づいて、最大ドップラー周波数fmaxを算出する(S40)。
次に、シンボル方向フィルタ係数算出部212bは、最大ドップラー周波数fmaxに基づいて、シンボル方向の通過帯域が(2M+1)×2fmaxとなるフィルタ係数を算出する(S41)。フィルタ係数の算出方法は、窓関数法等の一般に知られている公知の手法を用いる。
なお、図15に示されているフローチャートのように、図14に示されているステップS41の代わりに、シンボル方向フィルタ係数選択部212cが、通過帯域の異なる複数のフィルタ係数を予め用意しておき、最大ドップラー周波数をもとに、どのフィルタ係数を使用するかを選択する(S41#)ようにしてもよい。
実施の形態2によれば、移動に伴う伝送路環境の激しい変動を受ける環境下でも、移動速度に応じて、受信信号をM乗した結果に対するシンボル方向の平滑化フィルタの係数を制御することにより、基準信号を精度良く推定し、受信性能を向上させることができる。
実施の形態3.
図16は、実施の形態3に係る受信装置300の構成を概略的に示すブロック図である。
受信装置300は、フーリエ変換部101と、M乗部102と、遅延プロファイル算出部104と、キャリア方向フィルタ部313と、キャリア方向フィルタ制御部314と、1/M乗部106と、候補算出部107と、減算部108と、最小差検出部109と、遅延検波部110とを備える。
実施の形態3に係る受信装置300の、フーリエ変換部101、M乗部102、遅延プロファイル算出部104、1/M乗部106、候補算出部107、減算部108、最小差検出部109及び遅延検波部110は、実施の形態1に係る受信装置100と同様に構成されている。
キャリア方向フィルタ制御部314は、遅延プロファイル算出部104から与えられる遅延プロファイルをもとに、キャリア方向フィルタ部313のフィルタ係数を特定する。
図17は、キャリア方向フィルタ制御部314の構成を概略的に示すブロック図である。
キャリア方向フィルタ制御部314は、最大遅延時間算出部313aと、キャリア方向フィルタ係数算出部313bとを備える。
ここで、最大遅延時間算出部313aは、実施の形態1における最大遅延時間算出部105b(図4)と同様に構成されている。
キャリア方向フィルタ係数算出部313bは、最大遅延時間算出部313aで算出された最大遅延時間τmaxをもとに、キャリア方向の通過帯域が(2M+1)×τmaxとなるフィルタ係数を算出する。フィルタ係数の算出方法は、窓関数法等の一般に知られている公知の手法を用いる。
また、図16のキャリア方向フィルタ制御部314は、図18に示されているように、最大遅延時間算出部313aと、キャリア方向フィルタ係数選択部313cとにより構成されてもよい。
ここで、最大遅延時間算出部313aは、図17と同様である。
図18に示されているキャリア方向フィルタ係数選択部313cは、通過帯域の異なる複数のフィルタ係数を予め用意しておき、最大遅延時間算出部313aで算出された最大遅延時間τmaxに基づいて、どのフィルタ係数を使用するかを選択する。
例えば、キャリア方向フィルタ係数選択部313cは、最大遅延時間τmax毎に、キャリア方向の通過帯域が(2M+1)×τmaxとなるフィルタ係数をメモリ313dに予め記憶しておく。そして、キャリア方向フィルタ係数選択部313cは、最大遅延時間算出部313aで算出された最大遅延時間τmaxに最も近い最大遅延時間τmaxに対応付けられているフィルタ係数を選択する。なお、最大遅延時間算出部313aで算出された最大遅延時間τmaxに最も近い最大遅延時間τmaxは、例えば、両者の差の絶対値が最も小さいもの等の公知の方法で特定すればよい。
図16のキャリア方向フィルタ制御部314は、一定期間毎にフィルタ係数を更新することで、時間とともに変化する伝送路特性の変化に対応する。フィルタ係数の更新頻度は、位相基準シンボルの挿入間隔(フレーム長)に依存する。
キャリア方向フィルタ部313は、M乗部102から与えられる信号に含まれる雑音成分W(n,k)を抑圧するために、キャリア方向にフィルタ処理を行う。n番目のシンボルに対して、キャリア方向フィルタ部313で処理された後の信号は、下記の(13)式で表される。
Figure 2017153013
ここで、ccar(i)(i=−Q,・・・,Q)は、キャリア方向フィルタの係数である。
以下、実施の形態3に係る受信装置300の動作について説明する。
図19は、実施の形態3に係る受信装置300の動作を示すフローチャートである。
図19に示されているフローチャートの処理において、図7に示されている、実施の形態1に係る受信装置100の動作を示すフローチャートと同様の処理については、図7と同様の符号が付されている。
但し、図19では、ステップS11でNoと判断された場合に、処理はステップS15に進む。
また、図19では、ステップS12の処理の後には、処理はステップS54に進む。
さらに、図19では、ステップS15の処理の後には、処理はステップS56に進む。
ステップS54では、キャリア方向フィルタ制御部314は、フーリエ変換されたシンボルが位相基準シンボルであると判定された場合(S11でYes)に、キャリア方向フィルタ部313で使用するフィルタ係数を更新する。例えば、キャリア方向フィルタ制御部314は、遅延プロファイル算出部104から供給される遅延プロファイルに基づいて、キャリア方向フィルタ部313のフィルタ係数を特定する。なお、ステップS54での処理の詳細は、図20を用いて後述する。
ステップS56では、キャリア方向フィルタ部313は、M乗部102から与えられた信号r(n,k)に含まれる雑音成分W(n,k)を抑圧するために、キャリア方向にフィルタ処理を行う。n番目のシンボルに対するキャリア方向フィルタ処理の結果は、上記の(13)式で表される。
図20は、図19のステップS54での処理を示すフローチャートである。
最大遅延時間算出部313aは、遅延プロファイル算出部104で算出された遅延プロファイルに基づいて、最大遅延時間τmaxを算出する(S60)。
次に、キャリア方向フィルタ係数算出部313bは、最大遅延時間算出部313aで算出された最大遅延時間τmaxに基づいて、キャリア方向の通過帯域が(2M+1)×τmaxとなるフィルタ係数を算出する(S61)。フィルタ係数の算出方法は、窓関数法等の一般に知られている公知の手法を用いる。
なお、図21に示されているフローチャートのように、図20に示されているステップS61の代わりに、キャリア方向フィルタ係数選択部313cが、通過帯域の異なる複数のフィルタ係数を予め用意しておき、最大遅延時間をもとに、どのフィルタ係数を使用するかを選択する(S61#)ようにしてもよい。
実施の形態3によれば、電波の干渉によるマルチパスフェージングの影響を受ける環境下でも、遅延プロファイル推定結果に応じて、受信信号をM乗した結果に対するキャリア方向の平滑化フィルタの係数を制御することにより、基準信号を精度良く推定し、受信性能を向上させることができる。
以上に記載された実施の形態1〜3に係る受信装置100〜300の一部又は全部は、例えば、図22(A)に示されているように、メモリ120と、メモリ120に格納されているプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ121とにより構成することができる。このようなプログラムは、ネットワークを通じて提供されてもよく、また、記録媒体に記録されて提供されてもよい。
また、受信装置100〜300の一部又は全部は、例えば、図22(B)に示されているように、単一回路、復号回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuits)又はFPGA(Field Programmable Gate Array)等の処理回路123で構成することもできる。
100,200,300 受信装置、 101 フーリエ変換部、 102 M乗部、 103 2次元フィルタ部、 104 遅延プロファイル算出部、 105 フィルタ制御部、 105a 最大ドップラー周波数算出部、 105b 最大遅延時間算出部、 105c フィルタ係数算出部、 105d フィルタ係数選択部、 106 1/M乗部、 107 候補算出部、 108 減算部、 109 最小差検出部、 110 遅延検波部、 211 シンボル方向フィルタ部、 212 シンボル方向フィルタ制御部、 212a 最大ドップラー周波数算出部、 212b シンボル方向フィルタ係数算出部、 212c シンボル方向フィルタ係数選択部、 313 キャリア方向フィルタ部、 313a 最大遅延時間算出部、 313b キャリア方向フィルタ係数算出部、 313c キャリア方向フィルタ係数選択部、 314 キャリア方向フィルタ制御部、 120 メモリ、 121 プロセッサ。

Claims (12)

  1. 移動体に搭載され、直交する複数のキャリアで、位相基準シンボル及び多値数M(Mは2以上の整数)の差動位相変調シンボルを伝送する直交周波数分割多重信号を受信する受信装置であって、
    前記位相基準シンボルに基づいて遅延プロファイルを算出する遅延プロファイル算出部と、
    前記遅延プロファイル及び前記移動体の速度に基づいて、シンボル方向及びキャリア方向の2次元フィルタ処理で使用される2次元フィルタ係数を特定するフィルタ制御部と、
    各サブキャリアの受信信号のM乗を算出する第1の算出部と、
    前記第1の算出部の算出結果に対して、前記フィルタ制御部で特定された2次元フィルタ係数を用いて、前記2次元フィルタ処理を施す2次元フィルタ部と、
    前記2次元フィルタ部の処理結果のM乗根を算出する第2の算出部と、
    前記第2の算出部の算出結果に基づいて、前記各サブキャリアの受信信号として取り得る全ての候補信号を算出する候補算出部と、
    前記全ての候補信号の各々と、前記各サブキャリアの受信信号との差の絶対値をそれぞれ計算する減算部と、
    前記絶対値のうち、最も小さい絶対値に対応する候補信号を特定する最小差検出部と、
    前記特定された候補信号に対して遅延検波を行う遅延検波部と、を備えること
    を特徴とする受信装置。
  2. 前記フィルタ制御部は、
    前記遅延プロファイルから最大遅延時間τmaxを算出する最大遅延時間算出部と、
    前記速度から最大ドップラー周波数fmaxを算出する最大ドップラー周波数算出部と、
    遅延時間方向の通過帯域を(2M+1)×τmax、ドップラー周波数方向の通過帯域を(4M+2)×fmaxとする2次元フィルタ係数を算出するフィルタ係数算出部と、を備えること
    を特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記フィルタ制御部は、
    前記遅延プロファイルから最大遅延時間τmaxを算出する最大遅延時間算出部と、
    前記速度から最大ドップラー周波数fmaxを算出する最大ドップラー周波数算出部と、
    予め用意しておいた複数の2次元フィルタ係数の中から、遅延時間方向の通過帯域が(2M+1)×τmax、ドップラー周波数方向の通過帯域が(4M+2)×fmaxに最も近い2次元フィルタ係数を選択するフィルタ係数選択部と、を備えること
    を特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  4. 移動体に搭載され、直交する複数のキャリアで、位相基準シンボル及び多値数M(Mは2以上の整数)の差動位相変調シンボルを伝送する直交周波数分割多重信号を受信する受信装置であって、
    前記移動体の速度に基づいて、シンボル方向のフィルタ処理で使用されるフィルタ係数を特定するシンボル方向フィルタ制御部と、
    各サブキャリアの受信信号のM乗を算出する第1の算出部と、
    前記第1の算出部の算出結果に対して、前記シンボル方向フィルタ制御部で特定されたフィルタ係数を用いて、前記フィルタ処理を施すシンボル方向フィルタ部と、
    前記シンボル方向フィルタ部の処理結果のM乗根を算出する第2の算出部と、
    前記第2の算出部の算出結果に基づいて、前記各サブキャリアの受信信号として取り得る全ての候補信号を算出する候補算出部と、
    前記全ての候補信号の各々と、前記各サブキャリアの受信信号との差の絶対値をそれぞれ計算する減算部と、
    前記絶対値のうち、最も小さい絶対値に対応する候補信号を特定する最小差検出部と、
    前記特定された候補信号に対して遅延検波を行う遅延検波部と、を備えること
    を特徴とする受信装置。
  5. 前記シンボル方向フィルタ制御部は、
    前記速度から最大ドップラー周波数fmaxを算出する最大ドップラー周波数算出部と、
    ドップラー周波数方向の通過帯域を(4M+2)×fmaxとするフィルタ係数を算出するシンボル方向フィルタ係数算出部と、を備えること
    を特徴とする請求項4に記載の受信装置。
  6. 前記シンボル方向フィルタ制御部は、
    前記速度から最大ドップラー周波数fmaxを算出する最大ドップラー周波数算出部と、
    予め用意しておいた複数のフィルタ係数の中から、ドップラー周波数方向の通過帯域が(4M+2)×fmaxに最も近いフィルタ係数を選択するシンボル方向フィルタ係数選択部と、を備えること
    を特徴とする請求項4に記載の受信装置。
  7. 移動体に搭載され、直交する複数のキャリアで、位相基準シンボル及び多値数M(Mは2以上の整数)の差動位相変調シンボルを伝送する直交周波数分割多重信号を受信する受信装置であって、
    前記位相基準シンボルに基づいて遅延プロファイルを算出する遅延プロファイル算出部と、
    前記遅延プロファイルに基づいて、キャリア方向のフィルタ処理で使用されるフィルタ係数を特定するキャリア方向フィルタ制御部と、
    各サブキャリアの受信信号のM乗を算出する第1の算出部と、
    前記第1の算出部の算出結果に対して、前記キャリア方向フィルタ制御部で特定されたフィルタ係数を用いて、前記フィルタ処理を施すキャリア方向フィルタ部と、
    前記キャリア方向フィルタ部の処理結果のM乗根を算出する第2の算出部と、
    前記第2の算出部の算出結果に基づいて、前記各サブキャリアの受信信号として取り得る全ての候補信号を算出する候補算出部と、
    前記全ての候補信号の各々と、前記各サブキャリアの受信信号との差の絶対値をそれぞれ計算する減算部と、
    前記絶対値のうち、最も小さい絶対値に対応する候補信号を特定する最小差検出部と、
    前記特定された候補信号に対して遅延検波を行う遅延検波部と、を備えること
    を特徴とする受信装置。
  8. 前記キャリア方向フィルタ制御部は、
    前記遅延プロファイルから最大遅延時間τmaxを算出する最大遅延時間算出部と、
    遅延時間方向の通過帯域を(2M+1)×τmaxとするフィルタ係数を算出するキャリア方向フィルタ係数算出部と、を備えること
    を特徴とする請求項7に記載の受信装置。
  9. 前記キャリア方向フィルタ制御部は、
    前記遅延プロファイルから最大遅延時間τmaxを算出する最大遅延時間算出部と、
    予め用意しておいた複数のフィルタ係数の中から、遅延時間方向の通過帯域が(2M+1)×τmaxに最も近いフィルタ係数を選択するキャリア方向フィルタ係数選択部と、を備えること
    を特徴とする請求項7に記載の受信装置。
  10. 移動体に搭載される受信装置において、直交する複数のキャリアで、位相基準シンボル及び多値数M(Mは2以上の整数)の差動位相変調シンボルを伝送する直交周波数分割多重信号を受信する受信方法であって、
    前記位相基準シンボルに基づいて遅延プロファイルを算出し、
    前記遅延プロファイル及び前記移動体の速度に基づいて、シンボル方向及びキャリア方向の2次元フィルタ処理で使用される2次元フィルタ係数を特定し、
    各サブキャリアの受信信号のM乗を算出し、
    前記M乗の算出結果に対して、前記特定された2次元フィルタ係数を用いて、前記2次元フィルタ処理を施し、
    前記2次元フィルタ処理の結果のM乗根を算出し、
    前記M乗根の算出結果に基づいて、前記各サブキャリアの受信信号として取り得る全ての候補信号を算出し、
    前記全ての候補信号の各々と、前記各サブキャリアの受信信号との差の絶対値をそれぞれ計算し、
    前記絶対値のうち、最も小さい絶対値に対応する候補信号を特定し、
    前記特定された候補信号に対して遅延検波を行うこと
    を特徴とする受信方法。
  11. 移動体に搭載される受信装置において、直交する複数のキャリアで、位相基準シンボル及び多値数M(Mは2以上の整数)の差動位相変調シンボルを伝送する直交周波数分割多重信号を受信する受信方法であって、
    前記移動体の速度に基づいて、シンボル方向のフィルタ処理で使用されるフィルタ係数を特定し、
    各サブキャリアの受信信号のM乗を算出し、
    前記M乗の算出結果に対して、前記特定されたフィルタ係数を用いて、前記フィルタ処理を施し、
    前記フィルタ処理の結果のM乗根を算出し、
    前記M乗根の算出結果に基づいて、前記各サブキャリアの受信信号として取り得る全ての候補信号を算出し、
    前記全ての候補信号の各々と、前記各サブキャリアの受信信号との差の絶対値をそれぞれ計算し、
    前記絶対値のうち、最も小さい絶対値に対応する候補信号を特定し、
    前記特定された候補信号に対して遅延検波を行うこと
    を特徴とする受信方法。
  12. 移動体に搭載される受信装置において、直交する複数のキャリアで、位相基準シンボル及び多値数M(Mは2以上の整数)の差動位相変調シンボルを伝送する直交周波数分割多重信号を受信する受信方法であって、
    前記位相基準シンボルに基づいて遅延プロファイルを算出し、
    前記遅延プロファイルに基づいて、キャリア方向のフィルタ処理で使用されるフィルタ係数を特定し、
    各サブキャリアの受信信号のM乗を算出し、
    前記M乗の算出結果に対して、前記特定されたフィルタ係数を用いて、前記フィルタ処理を施し、
    前記フィルタ処理の結果のM乗根を算出し、
    前記M乗根の算出結果に基づいて、前記各サブキャリアの受信信号として取り得る全ての候補信号を算出し、
    前記全ての候補信号の各々と、前記各サブキャリアの受信信号との差の絶対値をそれぞれ計算し、
    前記絶対値のうち、最も小さい絶対値に対応する候補信号を特定し、
    前記特定された候補信号に対して遅延検波を行うこと
    を特徴とする受信方法。
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