JP2017153007A - 圧電デバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】振動子部と基体との接合位置のずれを抑え、出力信号や特性が安定した圧電デバイスを提供する。
【解決手段】圧電デバイスは、下面に複数の第二電極パッド117が設けられた第一基板112を有した素子搭載部材111と、圧電振動素子120と、蓋部材130とを備えた振動子部110と、貫通孔155を有する第二基板151と、この第二基板151の上面に設けられた第四電極パッド152と、を有し、第二電極パッド117と第四電極パッド152とが接合固着されることで、振動子部110の下面に搭載される基体150と、第一基板112の下面に実装された集積回路素子160と、複数の第二電極パッド117に設けられた突起部118と、第四電極パッド152からその下方の第二基板151にかけて設けられた孔部153と、を備え、孔部153に突起部118が嵌合された状態で第二電極パッド117と第四電極パッド152とが接合固着されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子機器等に用いられる電子部品の一つである圧電デバイスに関するものである。
圧電振動素子を内部に搭載した圧電振動子や圧電発振器等の圧電デバイスは、電子部品の一つとして、コンピュータ,携帯電話又は小型情報機器などの電子機器内部に、基準信号源やクロック信号源として搭載され使用されている。以下に従来の圧電デバイスの一例として、圧電材料として水晶を用い、平面視形状が矩形の圧電素子と集積回路素子を内部に搭載した圧電発振器について説明する。
圧電発振器は、水晶等の圧電振動素子の圧電効果を利用して、特定の周波数の信号を発振出力させるものである。例えば、第一基板と枠体によって第一基板の上面に凹部空間が設けられた素子搭載部材と、凹部空間内に露出した第一基板の上面に設けられた第一電極パッドに搭載され、励振用電極が設けられている圧電振動素子と、凹部空間を気密封止する蓋部材と、を備えた振動子部と、第一基板の下面に設けられた第三電極パッドに搭載されている集積回路素子と、振動子部を構成する第一基板の下面に設けられた第二電極パッドに接続されている基体と、を備えた圧電発振器が提案されている(例えば、下記特許文献1参照)。
特開2010−200102号公報
前述した圧電発振器を含む従来の圧電デバイスは、平板状の基体の上面に、圧電振動素子を内部に搭載した振動子部を載置した形態となっている。このとき振動子部の外側下面に設けた第二電極パッドと基体の上面に設けた第四電極パッドとを導電性を有する接合材を溶融後固化することにより接合している。このような圧電デバイスでは、第二電極パッド及び第四電極パッドの接合面が平面であるため、接合材の溶融時に第二電極パッドと第四電極パッドとの接合位置がずれてしまい、第二電極パッドと第四電極パッドとの間で電気信号の導通の不安定化や不導通を起こす可能性があり、圧電デバイスの出力信号やその特性の不安定化を起こすおそれがあった。
本発明は前記課題を鑑みてなされたものであり、振動子部と基体との接合位置のずれを抑え、出力信号や特性が安定した圧電デバイスを提供することを課題とする。
本発明の圧電デバイスは、下面に複数の第二電極パッドが設けられた平面視四角形の第一基板を有した素子搭載部材と、この第一基板の上面に実装された圧電振動素子と、素子搭載部材に接合することで圧電振動素子を気密封止する蓋部材とを備えた振動子部と、平面視四角形の平板であり中央に貫通孔を有する第二基板と、この第二基板の上面の第二電極パッドと対応する位置に設けられた第四電極パッドと、を有し、振動子部の下面に搭載される基体と、貫通孔内であって第一基板の下面に実装された電子部品素子と、複数の第二電極パッドのうち少なくとも二つの第二電極パッドの表面に設けられた突起部と、突起部を有する第二電極パッドが接合される第四電極パッドからその下方の第二基板にかけて設けられた、所定の第二電極パッドに設けられた突起部が嵌合することができる孔部と、を備え、この孔部に突起部が嵌合された状態で第二電極パッドと第四電極パッドとが導電性接合材により接合固着されていることを特徴とする。
本発明の圧電デバイスは、下面に複数の第二電極パッドが設けられた平面視四角形の第一基板を有した素子搭載部材と、この第一基板の上面に実装された圧電振動素子と、素子搭載部材に接合することで圧電振動素子を気密封止する蓋部材とを備えた振動子部と、平面視四角形の平板であり中央に貫通孔を有する第二基板と、この第二基板の上面の第二電極パッドと対応する位置に設けられた第四電極パッドと、第二基板の下面に設けられた外部接続電極パッドとを有し、第二電極パッドと第四電極パッドとが導電性接合材により接合固着されることで、振動子部の下面に搭載される基体と、貫通孔内であって、第一基板の下面に実装された電子部品素子と、複数の第二電極パッドのうち少なくとも二つの第二電極パッドの表面に設けられた突起部と、この突起部を有する第二電極パッドが接合される第四電極パッドからその下方の第二基板にかけて設けられた、所定の第二電極パッドに設けられた突起部が嵌合することができる孔部とを備え、孔部に突起部が嵌合された状態で第二電極パッドと第四電極パッドとが導電性接合材により接合固着されている。
このような構成により、第二電極パッドと第四電極パッドとの接合の際に接合材が溶融しても、複数の第二電極パッドに設けられた突起部と第四電極パッドからその下方の第二基板にかけて設けられた孔部とが嵌合しているため、第二電極パッドと第四電極パッドとの接合位置がずれてしまうことがなく、第二電極パッドと第四電極パッドとの間で電気信号の導通の不安定化や不導通を起こすことを抑止し、安定的な圧電デバイスの出力信号やその特性を得ることが可能となる。
よって、本発明は、振動子部と基体との接合位置のずれを抑え、出力信号や特性が安定した圧電デバイスを提供できる効果を奏する。
本発明の第一実施形態に係る圧電デバイスを示した分解斜視図である。 図1に示したA−A切断線で切断したときの断面図である。 本発明の第一実施形態に係る圧電デバイスにおける第一変形例を、図2と同じ位置で切断したときの断面図である。 本発明の第一実施形態に係る圧電デバイスにおける第二変形例を、図2と同じ位置で切断したときの断面図である。 本発明の第一実施形態に係る圧電デバイスにおける第二変形例を示したものであり、(a)は振動子部を基体側から見た平面図であり、(b)は基体を振動子部側からみた平面図である。 本発明の第二の実施形態に係る圧電デバイスを、図2と同じ位置で切断したときの断面図である。
以下に、本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第一実施形態に係る圧電デバイスを示した分解斜視図である。図2は、図1に示したA−A切断線で切断したときの断面図である。図3は、本発明の第一実施形態に係る圧電デバイスにおける第一変形例を、図2と同じ位置で切断したときの断面図である。図4は、本発明の第一実施形態に係る圧電デバイスにおける第二変形例を、図2と同じ位置で切断したときの断面図である。図5は、本発明の第一実施形態に係る圧電デバイスにおける第二変形例を示したものであり、(a)は振動子部を基体側から見た平面図であり、(b)は基体を振動子部側からみた平面図である。図6は、本発明の第二の実施形態に係る圧電デバイスを、図2と同じ位置で切断したときの断面図である。
尚、各図では、説明を明りょうとするため構造体の一部を図示せず、また寸法も一部誇張して図示している。また、各図面では説明を平易とするため、図5を除き、図面が記載されている用紙上方を各々の圧電デバイス及びそれを構成する各構成要素の上方として記述する。図5(a)については、図示してある面を下面、反対側の面を上面として記述する。図5(b)については、図示してある面を上面、反対側の面を下面として記述する。
(第一実施形態)
本発明の第一実施形態として、圧電デバイスの一つである圧電発振器について説明する。圧電発振器100は、図1及び図2に示すように、振動子部110と、基体150と、集積回路素子160とから主に構成されている。このような圧電発振器100は、電子機器等で使用する基準信号を生成出力するために用いられる。
振動子部110は、内部に圧電振動素子120を、且つ外部に集積回路素子160を安定的に搭載しつつ、圧電振動素子120及び集積回路素子160に電気信号を入力させ圧電振動素子120及び集積回路素子160からの電気信号を出力させることに用いる。振動子部110は、素子搭載部材111と、圧電振動素子120と、蓋部材130とを備えている。
素子搭載部材111は、後述する圧電振動素子120を安定的に搭載するためのものである。素子搭載部材111は、第一基板112と、枠体113とからなり、第一電極パッド114と、第二電極パッド117と、突起部118と、第三電極パッド119とを備えた構成となっている。
第一基板112は、平面視矩形状の平板であり、その上面に圧電振動素子120を実装し且つ下面に集積回路素子160を実装するための実装部材として機能するものである。第一基板112の上面には、圧電振動素子120へ信号を入出力するための第一電極パッド114が設けられており、下面の四隅には、後述する基体150への信号を入出力させつつ振動子部110を基体150に固着させるための第二電極パッド117が設けられている。また、下面の中央には、後述する集積回路素子160へ信号を入出力させつつ集積回路素子160を固着搭載させるための第三電極パッド119が設けられている。第一基板112の表面及び内部には、第一電極パッド114と第三電極パッド119とを電気的に接続するための配線パターン(図示せず)と、第二電極パッド117と第三電極パッド119とを電気的に接続するための配線パターン(図示せず)が設けられている。また、第一電極パッド114と第二電極パッド117とは集積回路素子160を介して電気的に接続しているが、直接的には電気的に接続していない。尚、第一基板112は、例えば、アルミナセラミックスまたはガラス−セラミックス等のセラミック材料、またはガラス−エポキシである絶縁材料から構成されている。
枠体113は、第一基板112の上面の外周縁に沿って設けられており、第一基板112の上面側に凹部116を形成するためのものである。枠体113は、例えば、アルミナセラミックスまたはガラス−セラミックス等のセラミック材料、またはガラス−エポキシである絶縁材料から構成されている。尚、この枠体113の内周の大きさ、つまり凹部116の開口部の大きさは、後述する圧電振動素子120が横方向で凹部116内に搭載できる大きさとなっている。
第一電極パッド114は、後述する圧電振動素子120と導電性接着剤115を用いて導通し、圧電振動素子120への信号の入出力をするものである。第一電極パッド114は一対であり、凹部116内に露出した第一基板112の上面の一方の短辺に沿って並びつつ、圧電振動素子120が凹部116内の所定の位置に配置されたときに圧電振動素子120に設けられた接続用電極123に対向する位置に設けられている。この第一電極パッド114は、基板112内に設けられた配線パターン(図示せず)により所定の第三電極パッド119と電気的に接続されている。尚、第一電極パッド114は金等の導電性の金属のメタライズ処理によって形成される。
第二電極パッド117は、振動子110を基体150に実装する際に、半田等の導電性接合材を介して電気的に接続するための電極パッドとして機能する。第二電極パッド117は、第一基板112の下面の四隅にそれぞれ一つずつ計四個設けられており、それぞれの第二電極パッド117は、所定の第三電極パッド119と基板112内に設けられた配線パターン(図示せず)により電気的に接続されている。尚、この第二電極パッド117のうち、GND(接地)電位となる第二電極パッド117は後述する蓋部材130と電気的に接続していても構わない。また、第二電極パッド117は金等の導電性の金属のメタライズ処理によって形成される。
それぞれの第二電極パッド117には、突起部118が設けられている。突起部118は、後述する基部150に設けられた孔部153に嵌合することにより、振動子部110と基体150とを所定の位置に固定配置することに用いられる。この突起部118は、個々の第二電極パッド117の主面の中心から基体150の方向に向かって延設したものであり、円柱形状の外形形状となっている。また、突起部118は、Au、Cu、Ni等の導電性の金属からなり、例えば、所定の厚みを有する銅箔に対してエッチングによって形成し、或いは、バンプボンダーによるAuバンプによって形成する。また、突起部118の長さ寸法は、孔部153の深さ寸法よりも短く形成されており、例えば30〜100μmとなっている。尚、図1及び2に示した実施形態では四つの第二電極パッド117それぞれに一つずつ突起部118を設けた形態を示したが、振動子部110と基体150とを所定の位置に固定配置するためには少なくとも二つの第二電極パッド117それぞれに一つずつ突起部118を設けた形態であっても構わない。また、突起部118の外形形状は、円柱形状だけでなく、角柱形状など他の外形形状の突起部でも構わない。
第三電極パッド119は、後述する集積回路素子160を接合導通するものであり、第一基板112の下面の中央部分に、集積回路素子160に設けられた複数個の接続パッド161に対応する個数及び位置に設けられている。例えば、集積回路素子160に接続パッド161が二列状に計八個設けられていた場合、第三電極パッド119は、第一基板112の下面の中央部に二列状に計八個設けられることとなる。第三電極パッド119のうち所定のパッドは、第一電極パッド114と電気的に接続されている。また、残りの第三電極パッド119のうちの所定のパッドは、それぞれ第二電極パッド117と電気的に接続されている。尚、第三電極パッド119は金等の導電性の金属のメタライズ処理によって形成される。
圧電振動素子120は、例えば、厚みすべり振動を用いて所望する周波数の電気信号を生成するものである。圧電振動素子120は、図2に示すように、圧電素子121と、圧電素子121の上面に設けられた厚みすべり振動を励振する励振用電極122と、接続用電極123から主に構成されている。
圧電素子121は、平面視矩形の平板であり、人工水晶体から所定のアングルでカットされ外形加工された水晶薄板が用いられている。尚、本実施形態においては、圧電素子121に水晶薄板を用いたが、他にタンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム等の圧電性を有する単結晶材料を材料とした薄板を使用しても良い。
励振用電極122は、厚みすべり振動を圧電素子121に生成するためのものである。励振用電極122は、圧電素子121の上面及び下面のほぼ中央に一つずつ、圧電素子121を挟んで対向して設けられている。励振用電極122は、例えば、互いに同一の形状及び大きさであり、平面透視において重なっている。励振用電極122の形状は、例えば、圧電素子121の主面の四辺と平行な四辺を有する概略矩形である。また、励振用電極122は、圧電素子121の上下面に、金、アルミニウム、ニッケル、クロムやチタン、或いはこれらの金属を含む合金等の導電性の金属を蒸着あるいはスパッタリング等により薄膜状に積層形成した上で、フォトリソグラフィ法等の製造方法により形成されている。例えば、励振用電極122は上面から順にAu、Ni、Crの金属の三層構造となっていても良い。
接続用電極123は、素子搭載部材110に設けられた第一電極パッド114と圧電振動素子120の励振用電極122との間の信号の入出力を行うためのものである。接続用電極123は、それぞれの励振用電極122から引き出された配線パターンの各終端部分に設けられおり、圧電素子121の一方の短辺の両角部の上面から側面を介して下面にかけて、それぞれ一個計二個形成されている。この接続用電極123は、導電性接着剤115により、素子搭載部材111に設けられた第一電極パッド114と電気的に接続されている。また、接続用電極123は、圧電素子121の一方の短辺の両角部の上下側面に、金、アルミニウム、ニッケル、クロムやチタン、或いはこれらの金属を含む合金等の導電性の金属を蒸着あるいはスパッタリング等により薄膜状に積層形成した上で、フォトリソグラフィ法等の製造方法により形成されている。例えば、接続用電極123は上面から順にAu、Ni、Crの金属の三層構造となっていても良い。
導電性接着剤115は、接続用電極123と第一電極パッド114とを電気的に接続させつつ、圧電振動素子120を第一電極パッド114に固着するためのものである。導電性接着剤115は、銀等を導電性フィラーとして含有したエポキシ系又はシリコーン系の合成樹脂からなり、粘度は20〜40Pa・sとなっている。この導電性接着剤115は、例えば、流動性を有した状態で第一電極パッド114の上面に適量塗布され、圧電振動素子120を導電性接着剤115と接続用電極123とが接触するように配置した後、120〜200℃で加熱して導電性接着剤115を固化させることにより、接続用電極123と第一電極パッド114とを電気的に接続させつつ、圧電振動素子120を第一電極パッド114に固着させている。
蓋部材130は、真空状態にある凹部116、あるいは窒素、アルゴン、ヘリウム等の不活性ガスが充填された凹部116を気密的に封止するためのものである。蓋部材130は、平面視矩形状の平板形状であり、凹部116の開口部を覆い塞ぐ大きさを有する。蓋部材130は、枠体113の開口部側主面上に凹部116の開口部を覆い塞ぐように配置され、枠体113の開口部側上面と接合材140を介して接合されている。蓋部材130は、例えば、鉄、ニッケルまたはコバルトの少なくともいずれかを含む合金あるいはセラミックからなり、その厚み寸法は、例えば0.2〜1.0mmである。
尚、振動子部110の構成は前記したものに限定されず、例えば、枠部113を備えずに、第一基板112の上面に圧電振動素子120を搭載し、その圧電振動素子120を覆うように箱状でフランジを有する蓋部材を被せ、その蓋部材のフランジ部分と第一基板112とを接合することで蓋部材内の圧電振動素子120を気密封止した形態の振動子部でも良い。
基体150は、前述した振動子部110を接合するためのものであると共に、集積回路素子160を収容するためのものである。基体150は、第二基板151と第四電極パッド152と、孔部153と、外部接続電極パッド154とを備えている。
第二基板151は、平面視外形が矩形である平板状であり、振動子部110を実装するためのものである。第二基板151の上面には、振動子部110に設けられた第二電極パッド117に対応する位置に第四電極パッド152が設けられており、下面には、外部接続電極パッド154が設けられている。第二基板151の表面及び内部には、上面に設けられた第四電極パッド152と、第二基板151の下面に設けられた外部接続電極パッド154とを電気的に接続するための配線パターン(図示せず)が設けられている。又、第二基板151の平面視中央には、後述する集積回路素子160を収めることが可能な大きさの貫通孔155が形成されている。第二基板151は、例えば、アルミナセラミックス又はガラス−セラミックス等のセラミック材料、又はガラス−エポキシである絶縁体から構成されている。
第四電極パッド152は、後述する振動子部110を接合導通するためのものである。第四電極パッド152は、第二基板151の上面に設けられており、振動子部110の第一基板112の下面に設けられた第二電極パッド117に対応する個数及び位置に設けられている。例えば、振動子部110の第一基板112の下面四隅に第二電極パッド117が設けられていた場合、第四電極パッド152は、第二基板151の上面の四隅に設けられることとなる。第四電極パッド152は、第二基板151に設けられた配線パターン(図示せず)を介して、第二基板151の下面に設けられた外部接続電極パッド154と電気的に接続されている。
それぞれの第四電極パッド152及びその第四電極パッド152の下方にあたる第二基板151には、孔部153が設けられている。孔部153は、前述した振動子部110に設けられた突起部118を嵌合することにより、振動子部110と基体150とを所定の位置に配置することに用いられる。孔部153は、動子部110と基体150とを所定の位置に配置することができるように、突起部118の形成位置に対応して、例えば、個々の第四電極パッド152の主面の中心から第二基板151の厚み方向に向かって穿孔したものであり、突起部118が嵌合可能な径を有する円筒形状の外形形状となっている。また、孔部153の深さ寸法は、突起部118の長さ寸法よりも深く形成されており、例えば50〜150μmとなっている。また、孔部153は、第二基板151の厚み方向に貫通した孔でも構わない。尚、振動子部110と基体150とは、突起部118と孔部153とを嵌合しつつ、第二電極パッド117と第四電極パッド152とを導電性接合材170により固着することによって接合され、一体として構成されている。
外部接続電極パッド154は、圧電発振器100を電子機器等の実装基板に実装するためのものである。外部接続電極パッド154は、第二基板151の下面に複数個設けられており、第四電極パッド152と個々に電気的に接続されている。外部接続電極パッド154には、例えば、GND電位と接続されている実装基板のパッドと接続される端子の他に、出力端子として用いられる端子、電源電圧端子として用いられる端子、後述する集積回路素子130へのデータ書込読込端子及び周波数制御端子として用いられる端子を備えている。
集積回路素子160は、例えば、複数個の接続パッド161を有した平面視矩形のフリップチップ型集積回路素子が用いられ、その回路形成面(上面)には、所定の電子回路及び電子素子を組み合わせて、例えば、圧電振動素子120を励振する発振回路、波形成形回路、温度補償回路などが設けられている。この集積回路素子160は、接続パッド161と振動子部110の下面に設けられた第三電極パッド119とを、半田等の導電性接合材170によって接合固着することにより、振動子部110と基体150とを接合したときに貫通孔155内に露出する振動子部110の下面に搭載される。
第一実施形態における圧電発振器100は、下面に複数の第二電極パッド117が設けられた平面視四角形の第一基板112を有した素子搭載部材111と、この第一基板112の上面に実装された圧電振動素子120と、素子搭載部材111に接合することで圧電振動素子120を気密封止する蓋部材130とを備えた振動子部110と、平面視四角形の平板であり中央に貫通孔155を有する第二基板151と、この第二基板151の上面の第二電極パッド117と対応する位置に設けられた第四電極パッド152と、第二基板151の下面に設けられた外部接続電極パッド154と、を有し、第二電極パッド117と第四電極パッド152とが導電性接合材170により接合固着されることで、振動子部110の下面に搭載される基体150と、貫通孔155内であって、第一基板112の下面に実装された集積回路素子160と、複数の第二電極パッド117のうち少なくとも二つの第二電極パッド117の表面に設けられた突起部118と、この突起部118を有する第二電極パッド117が接合される第四電極パッド152からその下方の第二基板151にかけて設けられた、所定の第二電極パッド117に設けられた突起部118が嵌合することができる孔部153と、を備え、孔部153に突起部118が嵌合された状態で第二電極パッド117と第四電極パッド152とが導電性接合材170により接合固着されている。
このような構成により、第二電極パッド117と第四電極パッド152との接合の際に導電性接合材170が溶融しても、複数の第二電極パッド117に設けられた突起部118と第四電極パッド152からその下方の第二基板151にかけて設けられた孔部153とが嵌合しているため、第二電極パッド117と第四電極パッド152との接合位置がずれてしまうことがなく、第二電極パッド117と第四電極パッド152との間で電気信号の導通の不安定化や不導通を起こすことを抑止し、安定的な圧電デバイスの出力信号やその特性を得ることが可能となる。
また、突起部118の形状が円柱形であり孔部153の形状が円筒形状であることにより、角柱形等の他の形状の突起部及び孔部に比較して、突起部118と孔部153の嵌合が滑らかに行うことができ、嵌合の際に突起部118や孔部153にカケや割れなどが生じることを抑えることが可能となる。更に、他の形状に比べ、円筒形状の孔部は容易に形成することが可能である。
(第一変形例)
以下に第一実施形態に係る圧電デバイスの第一変形例について説明する。尚、第一変形例において、第一実施形態の圧電デバイスである圧電発振器100と同じ構成要素の部分には、圧電発振器100の各構成要素に付与した符号と同じ符号を付してその説明を省略する。図3に示すように、第一変形例である圧電発振器200は、突起部及び孔部の形態が圧電発振器100と異なっている。
圧電デバイスである圧電発振器200は、図3に示すように、振動子部210と、基体250と、集積回路素子160とから主に構成されている。このような圧電発振器200は、電子機器等で使用する基準信号を生成出力するために用いられる。
振動子部210は、内部に圧電振動素子120を、且つ外部に集積回路素子160を安定的に搭載しつつ、圧電振動素子120及び集積回路素子160に電気信号を入力させ圧電振動素子120及び集積回路素子160からの電気信号を出力させることに用いる。振動子部210は、素子搭載部材111と、圧電振動素子120と、蓋部材130とを備えている。
素子搭載部材111は、圧電振動素子120を安定的に搭載するためのものである。素子搭載部材111は、第一基板112と、枠体113とからなり、第一電極パッド114と、第二電極パッド117と、突起部218と、第三電極パッド119とを備えた構成となっている。
それぞれの第二電極パッド117には、突起部218が設けられている。突起部218は、基部250に設けられた孔部253に嵌合することにより、振動子部210と基体250とを所定の位置に固定配置することに用いられる。この突起部218は、個々の第二電極パッド117の主面の中心から基体250の方向に向かって延設したものであり、円錐形状又は円錐台形状の外形形状となっている。また、突起部218は、Au、Cu、Ni等の導電性の金属からなり、例えば、所定の厚みを有する銅箔に対してエッチングによって形成し、或いは、バンプボンダーによるAuバンプによって形成する。また、突起部218の長さ寸法は、孔部253の深さ寸法よりも短く形成されており、例えば30〜100μmとなっている。尚、第一変形例では四つの第二電極パッド117それぞれに一つずつ突起部218を設けた形態を示したが、振動子部210と基体250とを所定の位置に固定配置するためには少なくとも二つの第二電極パッド117それぞれに一つずつ突起部218を設けた形態であっても構わない。
また、基部250は、前述した振動子部210を接合するためのものであると共に、集積回路素子160を収容するためのものである。基体250は、第二基板151と第四電極パッド152と、孔部253と、外部接続電極パッド154とを備えている。
それぞれの第四電極パッド152及びその第四電極パッド152の下方にあたる第二基板151には、孔部253が設けられている。孔部153は、振動子部210に設けられた突起部218を嵌合することにより、振動子部210と基体250とを所定の位置に配置することに用いられる。孔部253は、振動子部210と基体250とを所定の位置に配置することができるように、突起部218の形成位置に対応して、例えば、個々の第四電極パッド152の主面の中心から第二基板151の厚み方向に向かって穿孔したものであり、突起部218が嵌合可能な径を有する突起部218の円錐又は円錐台の側面形状と相似又は類似する壁面形状を有する逆円錐又は逆円錐台形状の孔である。また、孔部253の深さ寸法は、突起部218の長さ寸法よりも深く形成されており、例えば50〜150μmとなっている。尚、振動子部210と基体250とは、突起部218と孔部253とを嵌合しつつ、第二電極パッド117と第四電極パッド152とを導電性接合材170により固着することによって接合され、一体として構成されている。
このように、第一変形例の圧電発振器200は、突起部218の形状が底面を第二電極パッド117側にした円錐形又は円錐台形であり、孔部253の形状が突起部218の突起部218が嵌合可能な径を有する突起部218の円錐又は円錐台の側面形状とは相似又は類似する壁面形状を有する逆円錐又は逆円錐台形状の孔であることにより、突起部218と孔部253とを嵌合する際に嵌合位置が多少ずれたとしても、孔部253の壁面に突起部218の先端及び側面が接触し孔先端方向にスライドすることにより、突起部218と孔部253が正しい位置で嵌合することが可能となる。
(第二変形例)
以下に第一実施形態に係る圧電デバイスの第二変形例について説明する。尚、第二変形例において、第一実施形態の圧電デバイスである圧電発振器100と同じ構成要素の部分には、圧電発振器100の各構成要素に付与した符号と同じ符号を付してその説明を省略する。図4及び5に示すように、第二変形例である圧電発振器300は、突起部及び孔部の形態が圧電発振器100と異なっている。
圧電デバイスである圧電発振器300は、図4に示すように、振動子部310と、基体350と、集積回路素子160とから主に構成されている。このような圧電発振器300は、電子機器等で使用する基準信号を生成出力するために用いられる。
振動子部310は、内部に圧電振動素子120を、且つ外部に集積回路素子160を安定的に搭載しつつ、圧電振動素子120及び集積回路素子160に電気信号を入力させ圧電振動素子120及び集積回路素子160からの電気信号を出力させることに用いる。振動子部310は、素子搭載部材111と、圧電振動素子120と、蓋部材130とを備えている。
素子搭載部材111は、圧電振動素子120を安定的に搭載するためのものである。素子搭載部材111は、第一基板112と、枠体113とからなり、第一電極パッド114と、第二電極パッド117と、突起部318a及び318bと、第三電極パッド119とを備えた構成となっている。
図5(a)に示すように、四つの第二電極パッド117のうち、一つの第二電極パッド117には突起部318aが設けられている。他の三つの第二電極パッド117には突起部318bが設けられている。突起部318aは基体350に設けられた孔部353aに嵌合し、且つ、突起部318bは基体350に設けられた孔部353bに嵌合することにより、振動子部310と基体350とを所定の位置に固定配置することに用いられる。突起部318aは、一つの第二電極パッド117の主面の中心から基体350の方向に向かって延設したものであり、円柱形状の外形形状となっている。突起部318bは、残り三つの第二電極パッド117それぞれの主面の中心から基体350の方向に向かって延設したものであり、円柱形状の外形形状となっている。また、突起部318aの直径の大きさが突起部318bの直径の大きさに比べて大きくなっている。つまり、圧電発振器300において第二電極パッド117に設けられた突起部の大きさは同一ではない。突起部318a及び318bは、Au、Cu、Ni等の導電性の金属からなり、例えば、所定の厚みを有する銅箔に対してエッチングによって形成し、或いは、バンプボンダーによるAuバンプによって形成する。また、突起部318a及び318bの長さ寸法は、孔部353a及び353bの深さ寸法よりも短く形成されており、例えば30〜100μmとなっている。尚、第二変形例では四つの第二電極パッド117のうち一つに、他の三つの第二電極パッド117に設けた突起部318bよりも直径が大きい突起部318aを設けた形態を示したが、振動子部110と基体150とを所定の位置に固定配置するためには少なくとも二つの第二電極パッド117に突起部を設け、そのうち一つの突起部の大きさが他の突起部のおおきさよりも大きい形態であっても構わない。
また、基部350は、前述した振動子部310を接合するためのものであると共に、集積回路素子160を収容するためのものである。基体350は、第二基板151と第四電極パッド152と、孔部353a及び353bと、外部接続電極パッド154とを備えている。
図5(b)に示すように、突起部318aが設けられた第二電極パッド117に対応する一つの第四電極パッド152及びその第四電極パッド152の下方にあたる第二基板151には、孔部353aが設けられている。また、突起部318bが設けられた第二電極パッド117に対応する残りの第四電極パッド152及びその第四電極パッド152の下方にあたる第二基板151には、孔部353bが設けられている。孔部353aは振動子部310に設けられた突起部318aを嵌合することにより、また、孔部353bは振動子部310に設けられた突起部318bを嵌合することにより、振動子部310と基体350とを所定の位置に配置することに用いられる。
孔部353aは、振動子部310と基体350とを所定の位置に配置することができるように、突起部318aの形成位置に対応して、例えば、一つの第四電極パッド152の主面の中心から第二基板151の厚み方向に向かって穿孔したものであり、突起部318aが嵌合可能な径を有する円筒形状の孔である。孔部353bは、振動子部310と基体350とを所定の位置に配置することができるように、突起部318bの各形成位置に対応して、例えば、残り三つの第四電極パッド152の主面の中心から第二基板151の厚み方向に向かって穿孔したものであり、突起部318bが嵌合可能な径を有する円筒形状の孔である。つまり、孔部353aの直径の大きさが突起部353bの直径の大きさに比べて大きくなっており、圧電発振器300において基体350に設けられた孔部の大きさは同一ではない。また、孔部353a及び353bの深さ寸法は、突起部318a及び318bの長さ寸法よりも深く形成されており、例えば50〜150μmとなっている。尚、振動子部310と基体350とは、突起部318aと孔部353a及び突起部318bと孔部353bとを嵌合しつつ、第二電極パッド117と第四電極パッド152とを導電性接合材170により固着することによって接合され、一体として構成されている。
このように、第二変形例の圧電発振器300は、複数設けられた突起部うち少なくとも一つの突起部318aの大きさが他の突起部318bよりも大きく形成されており、他の突起部よりも大きく形成された突起部318aに対応して設けられた孔部353aも、他の孔部352bよりも大きく形成されている。通常、個々の第二電極パッド117及び第四電極パッド152の組み合わせには異なる機能(例えば、信号の入出力、電源電圧やGNDなど)が割り振られている。そこで前述した構成により、正しい組み合わせの第二電極パッド117と第四電極パッド152とを接合する場合は、すべての第二電極パッド117と第四電極パッド152とに設けられた突起部318aと孔部353a及び突起部318bと孔部353bが嵌合することができる。しかし、間違った組み合わせの第二電極パッド117と第四電極パッド152を接合しようとした場合は、必ず一つの第二電極パッド117と第四電極パッド152とに設けられた突起部318aと孔部353bとが嵌合することができない。よって、機能が異なった組み合わせの第二電極パッド117と第四電極パッド152とを間違って接合してしまうことを抑止することが可能となる。
(第二実施形態)
以下に本願発明の第二実施形態に係る圧電デバイスについて説明する。尚、第二実施形態において、第一実施形態の圧電デバイスである圧電発振器100と同じ構成要素の部分には、圧電発振器100の各構成要素に付与した符号と同じ符号を付してその説明を省略する。図6に示すように、第二実施形態である圧電振動子400は、各電極パッド間の接続形態及び電子部品素子の形態が圧電発振器100と異なっている。
本発明の第二実施形態として、圧電デバイスの一つである圧電振動子について説明する。圧電振動子400は、図6に示すように、振動子部410と、基体150と、電子部品素子であるサーミスタ素子460とから主に構成されている。このような圧電振動子400は、電子機器等で使用する各種電子部品の動作タイミング基準信号やクロック基準信号を生成出力するために用いられる。
振動子部410は、内部に圧電振動素子120を、且つ外部にサーミスタ素子460を安定的に搭載しつつ、圧電振動素子120及びサーミスタ素子460に電気信号を入力させ圧電振動素子120及びサーミスタ素子460からの電気信号を出力させることに用いる。振動子部410は、素子搭載部材411と、圧電振動素子120と、蓋部材130とを備えている。
素子搭載部材411は、圧電振動素子120を安定的に搭載するためのものである。素子搭載部材411は、第一基板412と、枠体113とからなり、第一電極パッド114と、第二電極パッド117と、突起部118と、第三電極パッド419とを備えた構成となっている。
第一基板412は、平面視矩形状の平板であり、その上面に圧電振動素子120を実装し且つ下面にサーミスタ素子460するための実装部材として機能するものである。第一基板412の上面には、圧電振動素子120へ信号を入出力するための第一電極パッド114が設けられており、下面の四隅には、基体150への信号を入出力させつつ振動子部110を基体150に固着させるための第二電極パッド117が設けられている。また、下面の中央には、後述するサーミスタ素子460へ信号を入出力させつつサーミスタ素子460を固着搭載させるための第三電極パッド419が設けられている。第一基板412の表面及び内部には、第一電極パッド114と所定の第二電極パッド117とのみを電気的に接続するための配線パターン(図示せず)と、第三電極パッド419と第一電極パッド114と電気的に接続していない第二電極パッド117とのみを電気的に接続するための配線パターン(図示せず)が設けられている。つまり、第一電極パッド114と第三電極パッド419は圧電振動子100の内部では電気的に接続していない。尚、第一基板412は、例えば、アルミナセラミックスまたはガラス−セラミックス等のセラミック材料、またはガラス−エポキシである絶縁材料から構成されている。
第一電極パッド114は、圧電振動素子120と導電性接着剤115を用いて導通し、圧電振動素子120への信号の入出力をするものである。第一電極パッド114は一対であり、凹部116内に露出した第一基板412の上面の一方の短辺に沿って並びつつ、圧電振動素子120が凹部116内の所定の位置に配置されたときに圧電振動素子120に設けられた接続用電極123に対向する位置に設けられている。この第一電極パッド114は、基板112内に設けられた配線パターン(図示せず)により所定の第二電極パッド114とのみ電気的に接続されている。尚、第一電極パッド114は金等の導電性の金属のメタライズ処理によって形成される。
第三電極パッド419は、後述するサーミスタ素子460を接合導通するものであり、第一基板112の下面の中央部分に、サーミスタ素子160に設けられた二個の接続端子に対応する個数及び位置に設けられている。第三電極パッド419は、第二電極パッド117のうち第一電極パッド114と電気的に接続していない第二電極パッド117とのみ電気的に接続されている。尚、第三電極パッド119は金等の導電性の金属のメタライズ処理によって形成される。
基体150は、振動子部410を接合するためのものであると共に、サーミスタ素子460を収容するためのものである。基体150は、第二基板151と第四電極パッド152と、孔部153と、外部接続電極パッド154とを備えている。
第二基板151は、平面視外形が矩形である平板状であり、振動子部410を実装するためのものである。第二基板151の上面には、振動子部410に設けられた第二電極パッド117に対応する位置に第四電極パッド152が設けられており、下面には、外部接続電極パッド154が設けられている。第二基板151の表面及び内部には、上面に設けられた第四電極パッド152と、第二基板151の下面に設けられた外部接続電極パッド154とを電気的に接続するための配線パターン(図示せず)が設けられている。又、第二基板151の平面視中央には、後述するサーミスタ素子460を収めることが可能な大きさの貫通孔155が形成されている。第二基板151は、例えば、アルミナセラミックス又はガラス−セラミックス等のセラミック材料、又はガラス−エポキシである絶縁体から構成されている。
サーミスタ素子460は、素子周囲の温度変化によって電気抵抗が顕著な変化を示すものであり、この抵抗値の変化から電圧が変化するため、抵抗値と電圧との関係及び電圧と温度との関係により、出力された電圧から圧電振動子400の温度情報を得るために用いられる。サーミスタ素子460は、直方体形状であり、両端に接続端子が設けられている。このサーミスタ素子460は、サーミスタ素子460に設けられた接続端子と振動子部410の下面に設けられた第三電極パッド419とを、半田等の導電性接合材170によって接合固着することにより、振動子部410と基体150とを接合したときに貫通孔155内に露出する振動子部410の下面に搭載される。尚、サーミスタ素子460に代えて、例えば、白金側温抵抗体又はダイオード等の温度情報を発生させる電子部品素子を用いても良い。
第二実施形態における圧電振動子400は、下面に複数の第二電極パッド117が設けられた平面視四角形の第一基板412を有した素子搭載部材411と、この第一基板412の上面に実装された圧電振動素子120と、素子搭載部材411に接合することで圧電振動素子120を気密封止する蓋部材130とを備えた振動子部410と、平面視四角形の平板であり中央に貫通孔155を有する第二基板151と、この第二基板151の上面の第二電極パッド117と対応する位置に設けられた第四電極パッド152と、第二基板151の下面に設けられた外部接続電極パッド154と、を有し、第二電極パッド117と第四電極パッド152とが導電性接合材170により接合固着されることで、振動子部410の下面に搭載される基体150と、貫通孔155内であって、第一基板412の下面に実装されたサーミスタ素子460と、複数の第二電極パッド117のうち少なくとも二つの第二電極パッド117の表面に設けられた突起部118と、この突起部118を有する第二電極パッド117が接合される第四電極パッド152からその下方の第二基板151にかけて設けられた、所定の第二電極パッド117に設けられた突起部118が嵌合することができる孔部153と、を備え、孔部153に突起部118が嵌合された状態で第二電極パッド117と第四電極パッド152とが導電性接合材170により接合固着されている。
このような構成により、第二電極パッド117と第四電極パッド152との接合の際に導電性接合材170が溶融しても、複数の第二電極パッド117に設けられた突起部118と第四電極パッド152からその下方の第二基板151にかけて設けられた孔部153とが嵌合しているため、第二電極パッド117と第四電極パッド152との接合位置がずれてしまうことがなく、第二電極パッド117と第四電極パッド152との間で電気信号の導通の不安定化や不導通を起こすことを抑止し、安定的な圧電振動子400の出力信号やその特性を得ることが可能となる。
また、突起部118の形状が円柱形であり孔部153の形状が円筒形状であることにより、角柱形等の他の形状の突起部及び孔部に比較して、突起部118と孔部153の嵌合が滑らかに行うことができ、嵌合の際に突起部118や孔部153にカケや割れなどが生じることを抑えることが可能となる。更に、他の形状に比べ、円筒形状の孔部は容易に形成することが可能である。
尚、本発明は上述の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。例えば、前述した実施形態においては、圧電デバイス内に搭載する周波数決定素子として平面視矩形の圧電振動素子を例示したが、他に、平面視音叉型の圧電振動素子や、弾性表面波素子を用いても構わない。
100、200、300・・・圧電発振器(圧電デバイス)
110、210、310、410・・・振動子部
111、411・・・素子搭載部材
112、412・・・第一基板
113・・・枠体
114・・・第一電極パッド
115・・・導電性接着剤
116・・・凹部
117・・・第二電極パッド
118、218、318a、318b・・・突起部
119、419・・・第三電極パッド
120・・・圧電振動素子
130・・・蓋部材
150、250、350・・・基体
151・・・第二基板
152・・・第四電極パッド
153、253、353a、353b・・・孔部
154・・・外部接続電極パッド
155・・・貫通孔
160・・・集積回路素子(電子部品素子)
170・・・導電性接合材
400・・・圧電振動子(圧電デバイス)
460・・・サーミスタ素子(電子部品素子)

Claims (4)

  1. 下面に複数の第二電極パッドが設けられた平面視四角形の第一基板を有した素子搭載部材と、前記第一基板の上面に実装された圧電振動素子と、前記素子搭載部材に接合することで前記圧電振動素子を気密封止する蓋部材とを備えた振動子部と、
    平面視四角形の平板であり中央に貫通孔を有する第二基板と、前記第二基板の上面の前記第二電極パッドと対応する位置に設けられた第四電極パッドと、を有し、前記振動子部の下面に搭載される基体と、
    前記貫通孔内であって、前記第一基板の下面に実装された電子部品素子と
    複数の前記第二電極パッドのうち少なくとも二つの前記第二電極パッドの表面に設けられた突起部と、
    前記突起部を有する前記第二電極パッドが接合される前記第四電極パッドからその下方の第二基板にかけて設けられた、所定の前記第二電極パッドに設けられた前記突起部が嵌合することができる孔部と、
    を備え、
    前記孔部に前記突起部が嵌合された状態で前記第二電極パッドと前記第四電極パッドとが導電性接合材により接合固着されている
    ことを特徴とする圧電デバイス。
  2. 前記突起部の形状が円柱形であり、前記孔部の形状が円筒形状であることを特徴とする請求項1に記載の圧電デバイス。
  3. 前記突起部の形状が底面を前記第二電極パッド側にした円錐形又は円錐台形であり、前記孔部の形状は、前記突起部の円錐又は円錐台の側面と相似又は類似する壁面形状を有する逆円錐形又は逆円錐台形であることを特徴とする請求項1に記載の圧電デバイス。
  4. 複数の前記突起部のうち少なくとも一つの前記突起部の大きさが他の前記突起部よりも大きく形成されており、他の前記突起部よりも大きく形成された前記突起部に対応して設けられた前記孔部も、他の前記突起部よりも大きく形成された前記突起部が嵌合できるように他の前記孔部よりも大きく形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のうちの一つに記載されている圧電デバイス。
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