JP2017151086A - 測定方法および測定プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】湾曲している対象物の表面を自動的に精度良く測定することができる測定方法および測定プログラムを提供すること。【解決手段】本発明は、湾曲形状を有する対象物について測定ヘッドからの距離を測定して前記対象物の表面を測定する方法であって、対象物の測定範囲および凹凸の閾値を設定する工程と、対象物の湾曲形状を含む形状基準データを取得する工程と、測定範囲における対象物と測定ヘッドとの距離を測定して、対象物の表面の3次元データを取得する工程と、3次元データから形状基準データを除去して湾曲除去データを取得する工程と、湾曲除去データに基づき第1基準データを求め、第1基準データに対して閾値を超えるデータを湾曲除去データから除外して平均した第2基準データを求める工程と、第2基準データに対して閾値を超えるデータを抽出して凹凸の形状データを求める工程と、を備えたことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は測定方法および測定プログラムに関し、より詳しくは湾曲した対象物の表面高さを精度良く測定するための測定方法および測定プログラムに関する。
測定対象物の表面高さ、表面粗さ、3次元形状などを測定する測定方法として、光の干渉によって生じる干渉縞の輝度情報を利用する光干渉法が知られている。光干渉法においては、参照光路の光路長と測定光路の光路長とが一致するピント位置において各波長の干渉縞のピークが重なり合い合成され、干渉縞の輝度が大きくなることを利用している。したがって、光干渉法では、参照光路または測定光路の光路長を変化させながら干渉光強度の二次元の分布を示す干渉画像をCCDカメラ等の撮像素子により撮影する。そして、撮影視野内の各測定位置で干渉光の強度がピークとなるピント位置を検出することで、各測定位置における測定面の高さを測定し、測定対象物の三次元形状などを測定する(例えば、特許文献1〜3参照。)。
特開2011−191118号公報 特開2015−045575号公報 特開2015−118076号公報
しかしながら、測定の対象物の表面が湾曲している場合、測定値に表面の湾曲の状態が含まれてしまうことから、表面の凹凸状態や表面粗さなどを精度良く測定することは困難である。特に、測定の対象物が円筒状の内壁面(例えば、シリンダー内壁面)の場合、従来では、内壁面の一部をレプリカ剤に転写し、転写した形状をレーザ顕微鏡等で手動解析している。このような手動解析では、検査の信頼性や検査者による偏りが大きくなってしまう。
本発明は、湾曲している対象物の表面を自動的に精度良く測定することができる測定方法および測定プログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、湾曲形状を有する対象物について測定ヘッドからの距離を測定して前記対象物の表面を測定する方法であって、対象物の測定範囲および凹凸の閾値を設定する工程と、対象物の湾曲形状を含む形状基準データを取得する工程と、測定範囲における対象物と測定ヘッドとの距離を測定して、対象物の表面の3次元データを取得する工程と、3次元データから形状基準データを除去して湾曲除去データを取得する工程と、湾曲除去データに基づき第1基準データを求め、第1基準データに対して閾値を超えるデータを湾曲除去データから除外して平均した第2基準データを求める工程と、第2基準データに対して閾値を超えるデータを湾曲除去データから抽出して凹凸の形状データを求める工程と、を備えたことを特徴とする。
このような構成によれば、湾曲形状を有する対象物の表面について取得した3次元データから湾曲形状を含む形状基準データを除去するため、対象物の表面における湾曲の状態を除去したデータ(湾曲除去データ)を取得することができる。この湾曲除去データに基づく第1基準データに対して閾値を超えるデータを除外することで、表面の凹凸形状を除外した第2基準データを得ることができる。そして、第2基準データに対して再度閾値判定を行うことで、凹凸形状の判定を含めた精度の高い測定を行うことができる。
本発明の測定方法において、第2基準データに対して閾値を超えるデータを湾曲除去データから除外したデータを用いて対象物の表面粗さを求める工程をさらに備えていてもよい。これにより、湾曲形状および凹凸形状を含まない表面の粗さを求めることができる。
本発明の測定方法において、凹凸の形状データは、凹凸の面積、面積率、体積、開口の最大値、開口の最小値および開口の平均値の少なくとも1つを含んでいてもよい。また、対象物の表面は、円筒、円錐、楕円筒および楕円錘のうちいずれかの内面であってもよい。また、測定ヘッドは、光干渉法によって距離を測定してもよい。
本発明は、湾曲形状を有する対象物について測定ヘッドからの距離を測定して対象物の表面状態を測定する測定プログラムであって、コンピュータを、対象物の測定範囲および凹凸の閾値を設定する手段、対象物の湾曲形状を含む形状基準データを取得する手段、測定範囲における対象物と測定ヘッドとの距離を測定して、対象物の表面の3次元データを取得する手段、3次元データから形状基準データを除去して湾曲除去データを取得する手段、湾曲除去データに基づく第1基準データを求め、第1基準データから閾値を超えるデータを湾曲除去データから除外して平均した第2基準データを求める手段、第2基準データから閾値を超えるデータを湾曲除去データから抽出して凹凸の形状データを求める手段、として機能させる測定プログラムである。
このような構成によれば、コンピュータによって、対象物の表面について取得した3次元データから湾曲形状を除去したデータ(湾曲除去データ)を取得し、この湾曲除去データに基づく第1基準データに対して閾値を超えるデータを除外する処理を行う。これにより、表面の凹凸形状を除外した第2基準データを得る。そして、第2基準データに対して再度閾値判定を行うことで、凹凸形状の判定を含めた精度の高い測定結果を算出することができる。
本実施形態に係る画像測定装置の全体構成を示す図である。 光干渉光学ヘッドの構成を例示する模式図である。 対物レンズ部の要部拡大図である。 (a)〜(c)は、対象物および測定領域について説明する模式図である。 コンピュータの構成を例示するブロック図である。 本実施形態に係る測定プログラムの流れを例示するフローチャートである。 (a)および(b)は、測定範囲について例示する模式図である。 (a)および(b)は、基準データについて例示する模式図である。 (a)および(b)は、基準データからピットの判定について例示する模式図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、同一の部材には同一の符号を付し、一度説明した部材については適宜その説明を省略する。
〔測定装置の全体構成〕
図1は、本実施形態に係る測定装置、より具体的には画像測定装置の全体構成を示す図である。
図1に示すように、本実施形態に係る画像測定装置1は、対象物Wの形状を測定する装置本体10と、装置本体10を制御するとともに、必要なデータ処理を実行するコンピュータシステム20と、を備える。なお、画像測定装置1は、これらのほかに、測定結果等をプリントアウトするプリンタ等を適宜備えていてもよい。本実施形態に係る画像測定装置1は、例えばシリンダの内壁のような、湾曲形状を有する対象物Wの測定に適している。
装置本体10は、架台11、ステージ12、X軸ガイド14および撮像ユニット15を含む。本実施形態において、X軸方向(X軸に沿った方向)とは、ステージ12の面に沿った一方向である。Y軸方向(Y軸に沿った方向)とは、ステージ12の面に沿った方向でX軸方向と直交する方向である。Z軸方向(Z軸に沿った方向)とは、X軸方向およびY軸方向と直交する方向である。Z軸方向は上下方向とも言う。また、X軸方向およびY軸方向は水平方向とも言う。
架台11は、例えば除振台3の上に配置され、外部の震動が架台11の上のステージ12や撮像ユニット15へ伝わることを抑制している。ステージ12は、架台11の上に配置される。ステージ12は、測定の対象物Wを載置する台である。ステージ12は、図示しないY軸駆動機構により架台11に対してY軸方向に移動可能に設けられる。
架台11の両側部には支持部13aおよび13bが設けられる。支持部13aおよび13bのそれぞれは架台11の側部から上方に延びるよう設けられる。X軸ガイド14はこの支持部13aおよび13bの上に、これらを跨ぐように設けられる。X軸ガイド14には撮像ユニット15が取り付けられる。
撮像ユニット15は、図示しないX軸駆動機構によりX軸ガイド14に沿いX軸方向に移動可能に設けられ、Z軸駆動機構によってZ軸方向に移動可能に設けられる。このような駆動機構により、ステージ12上の対象物Wと、撮像ユニット15とのX軸、Y軸およびZ軸のそれぞれに沿った相対的な位置関係が設定可能になる。すなわち、この位置関係を調整することで、撮像ユニット15による撮像領域を対象物Wの測定領域に合わせることができる。
撮像ユニット15は、対象物Wの二次元画像を撮像する画像光学ヘッド151および光干渉測定により対象物Wの三次元形状を測定する光干渉光学ヘッド152を着脱可能に備え、いずれかのヘッドを用いて、コンピュータシステム20が設定する測定位置で対象物Wを測定する。
画像光学ヘッド151の測定視野は光干渉光学ヘッド152の測定視野よりも通常広く設定し、コンピュータシステム20による制御により、両ヘッドを切り替えて使用できる。画像光学ヘッド151と光干渉光学ヘッド152は、一定の位置関係を保つよう、共通の支持板により支持され、切り替えの前後で測定の座標軸が変化しないよう予めキャリブレーションされる。
画像光学ヘッド151は、CCDカメラ、照明装置、フォーカシング機構等を備え、対象物Wの二次元画像を撮影する。撮影された二次元画像のデータはコンピュータシステム20に取り込まれる。
光干渉光学ヘッド152は、例えば白色光干渉法によって対象物Wの形状測定を行う。本実施形態において光干渉光学ヘッド152は測定ヘッドの一例である。光干渉光学ヘッド152の詳細については後述する。
コンピュータシステム20は、コンピュータ本体201、キーボード202、マウス204およびディスプレイ205を備える。コンピュータ本体201は、装置本体10の動作等を制御する。コンピュータ本体201は、制御ボード等の回路(ハードウェア)およびCPUで実行されるプログラム(ソフトウェア)によって装置本体10の動作を制御する。また、コンピュータ本体201は、装置本体10から出力される信号に基づき対象物Wの情報を演算し、演算結果をディスプレイ205に表示する。
ジョイスティック203は、対象物Wを撮像する位置を設定する際に用いられる。すなわち、ユーザがジョイスティック203を操作することで、対象物Wと撮像ユニット15との相対的な位置関係が変化して、ディスプレイ205に表示される撮像領域の位置を調整することができる。
図2は、光干渉光学ヘッドの構成を例示する模式図である。
図2に示すように、光干渉光学ヘッド152は、光出射部200と、光干渉光学ヘッド部21と、対物レンズ部22と、参照ミラー部23と、結像レンズ24と、撮像部25と、駆動機構部26とを備える。
光出射部200は、広帯域にわたる多数の波長成分を有しコヒーレンシーの低い広帯域光を出力する光源を備え、例えば、ハロゲンやLED(Light Emitting Diode)などの白色光源が用いられる。
光干渉光学ヘッド部21は、ビームスプリッタ211と、コリメータレンズ212とを備えている。光出射部200から出射した光は、対物レンズ部22の光軸と直角の方向から、コリメータレンズ212を介してビームスプリッタ211に平行に照射され、ビームスプリッタ211からは光軸に沿った光が出射されて、対物レンズ部22に対して上方から平行ビームが照射される。
対物レンズ部22は、対物レンズ221、ビームスプリッタ222等を備えて構成される。対物レンズ部22においては、上方から平行ビームが対物レンズ221に入射した場合、入射光は対物レンズ221で収束光となり、ビームスプリッタ222の内部の反射面222aに入射する。ここで、入射光は、参照ミラー231を有する参照光路(図中破線)を進む透過光(参照光)と、対象物Wを配置した測定光路(図中実線)を進む反射光(測定光)とに分割される。透過光は、収束して参照ミラー231で反射され、更にビームスプリッタ222の反射面222aを透過する。一方、反射光は、収束して対象物Wで反射され、ビームスプリッタ222の反射面222aにより反射される。参照ミラー231からの反射光と対象物Wからの反射光とはビームスプリッタ222の反射面222aにより合成されて合成波となる。
ビームスプリッタ222の反射面222aの位置で合成された合成波は、対物レンズ221で平行ビームになり上方へ進み、光干渉光学ヘッド部21を通過して、結像レンズ24に入射する(図2中一点鎖線)。結像レンズ24は合成波を収束させ撮像部25上に干渉画像を結像させる。
参照ミラー部23は、上述のビームスプリッタ222により分岐された参照光路を進む透過光(参照光)を反射する参照ミラー231を保持する。対象物Wがシリンダの内壁の場合、内壁面はステージ12に対してほぼ垂直に配置される。このため、対物レンズ221による収束光をビームスプリッタ222で直角に(水平方向に)反射して、垂直に配置されるシリンダの内壁面に測定光を照射する。
撮像部25は、撮像手段を構成するための2次元の撮像素子からなるCCDカメラ等であり、対物レンズ部22から出力された合成波(対象物Wからの反射光と参照ミラー231からの反射光)の干渉画像を撮像する。撮像された画像のデータはコンピュータシステム20に取り込まれる。
駆動機構部26は、コンピュータシステム20からの移動指令によって、光干渉光学ヘッド152を光軸方向に移動させる。ここで、図3に示した対物レンズ部22の要部拡大図において、参照光路(光路1+光路2)と、測定光路(光路3+光路4)の光路長が等しいときに光路長差が0となる。したがって、駆動機構部26は、測定に際しては、光路長差0となるように、光干渉光学ヘッド152をビームスプリッタ222で反射された光線の光軸方向に水平に移動させることで測定光路の長さを調整する。なお、上記では光干渉光学ヘッド152を移動させる場合を例示して説明したが、ステージ12を移動させることで測定光路の長さを調整する構成としてもよい。このように、光干渉光学ヘッド152において、参照光路または測定光路の何れか一方の光路長が可変とされる。なお、対象物Wの測定面が水平方向に配置されている場合には、ビームスプリッタ222による参照光および測定光の透過および反射を逆にして、測定光を垂直方向に透過させるような光学系を適用してもよい。
光干渉光学ヘッド152は、コンピュータシステム20による制御の下、駆動機構部26により光軸方向の位置を移動走査されながら撮像部25による撮像を繰り返す。撮像部25により撮像された各移動走査位置での干渉画像の画像データはコンピュータシステム20に取り込まれ、測定視野内の各位置について、干渉縞のピークが生じる移動走査位置を検出し、対象物Wの測定面の各位置における高さが求められる。
図4(a)〜(c)は、対象物および測定領域について説明する模式図である。
図4(a)は、湾曲形状を有する対象物Wの例を示す模式斜視図、図4(b)は、測定領域を例示する模式図、図4(c)は、3次元データと断面の例を示す模式図である。
本実施形態では、図4(a)に示すシリンダ内壁のような湾曲形状を有する対象物Wの形状測定を行う。光干渉光学ヘッド152は、内壁面Sの所定の領域を測定領域Rとして、内壁面Sに対して垂直な方向の距離を測定する。図4(b)には測定領域Rの1つが模式的に表される。
図4(c)に示すように、内壁面Sの3次元データには、測定領域Rに対応した撮像部25の各画素ごとに、内壁面Sに対して垂直な方向(深さ方向)の距離のデータが含まれる。内壁面Sに例えばピット(凹み)があると、基準面に対して低い値のデータとなる。このデータが閾値よりも低い場合にはピットであると判断される。
〔測定方法および測定プログラム〕
本実施形態に係る測定方法は、例えば上記のような画像測定装置1を用いて、図4(a)に示すような湾曲形状を有する対象物Wについて表面の測定を行う方法である。
測定方法は、次のような工程を有する。
(1)対象物Wの測定領域Rおよび凹凸の閾値を設定する工程
(2)対象物Wの湾曲形状を含む形状基準データを取得する工程
(3)測定領域Rにおける対象物Wと測定ヘッド(光干渉光学ヘッド152)との距離を測定して、対象物Wの表面の3次元データを取得する工程
(4)3次元データから形状基準データを除去して湾曲除去データを取得する工程
(5)湾曲除去データに基づく第1基準データを求め、第1基準データに対して閾値を超えるデータを湾曲除去データから除外して平均した第2基準データを求める工程
(6)第2基準データに対して閾値を超えるデータを抽出して凹凸の形状データを求める工程
上記(1)〜(6)の各工程は、例えば、画像測定装置1のコンピュータシステム20や、装置本体10で取得した3次元データを読み込んだコンピュータによって実行されるプログラム(測定プログラム)によって実行される。コンピュータは、コンピュータシステム20に含まれていてもよい。
図5は、コンピュータの構成を例示するブロック図である。コンピュータは、CPU(Central Processing Unit)311、インタフェース312、出力部313、入力部314、主記憶部315及び副記憶部316を備える。
CPU311は、各種プログラムの実行によって各部を制御する。インタフェース312は、外部機器との情報入出力を行う部分である。本実施形態では、装置本体10から送られる情報をインタフェース312を介してコンピュータに取り込む。また、コンピュータからインタフェース312を介して情報を装置本体10へ送る。インタフェース312は、コンピュータをLAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)に接続する部分でもある。
出力部313は、コンピュータで処理した結果を出力する部分である。出力部313には、例えば、図1に示すディスプレイ205や、プリンタなどが用いられる。入力部314は、ユーザから情報を受け付ける部分である。入力部314には、キーボードやマウスなどが用いられる。また、入力部314は、記録媒体MMに記録された情報を読み取る機能を含む。
主記憶部315には、例えばRAM(Random Access Memory)が用いられる。主記憶部315の一部として、副記憶部316の一部が用いられてもよい。副記憶部316には、例えばHDD(Hard disk drive)やSSD(Solid State Drive)が用いられる。副記憶部316は、ネットワークを介して接続された外部記憶装置であってもよい。
図6は、本実施形態に係る測定プログラムの流れを例示するフローチャートである。
本実施形態に係る測定プログラムは、コンピュータを上記(1)〜(6)の工程に対応した手段として機能させる。図6に示すステップS101〜S106の処理は、上記(1)〜(6)の工程に対応している。
先ず、ステップS101に示すように、測定範囲および閾値の設定を行う。図7(a)には、円筒内壁の測定領域Rが模式的に示される。円筒内壁の測定領域Rとしては、円筒軸の角度および円筒軸方向の深さの位置を指定することで設定される。また、円筒内壁の凹凸における閾値の設定として、例えばピットの深さの閾値を設定する。
なお、測定領域Rが、測定ヘッド(例えば光干渉光学ヘッド152)による1回のスキャンで測定可能な範囲を超える場合、測定領域Rの全域をカバーするために複数の局所データの測定位置を算出しておく。図7(b)には、円筒内壁における測定領域Rと複数の局所データとの対応が模式的に示される。
次に、ステップS102に示すように、形状基準データの取得を行う。形状基準データは、対象物Wの湾曲形状を含む形状を表すデータである。例えば、図8(a)に示すように、対象物Wが円筒内壁であった場合、形状基準データは、円筒形状を表すための要素(円筒軸の傾き、円筒の径)のデータである。本実施形態では、撮像ユニット15に画像光学ヘッド151を装着し、画像光学ヘッド151によって対象物Wを撮像して、形状基準データを取得する。円筒内壁の場合には、円筒の縁の3点を測定することで円のデータを求め、円筒の径を計算する。また、深さ方向に2つの円のデータを求め、各円の中心を結ぶ線によって円筒軸の傾きを求める。なお、形状基準データを取得するには、画像光学ヘッド151以外にタッチプローブを用いてもよい。
次に、ステップS103に示すように、3次元データの取得を行う。本実施形態では、撮像ユニット15に装着された画像光学ヘッド151から光干渉光学ヘッド152に切り替え、光干渉光学ヘッド152によって測定領域Rにおける各測定点と測定ヘッドとの距離を測定し、測定領域Rの3次元データを取得する。
次に、ステップS104に示すように、湾曲除去データの取得を行う。すなわち、先のステップS103で取得した測定領域Rの3次元データから、ステップS102で取得した形状基準データを除去することで湾曲除去データを得る。これにより、3次元データから測定領域Rの曲率成分が除去される。図8(b)には湾曲除去データの取得方法が模式的に示される。3次元データには測定領域Rの曲率成分も含まれている。形状基準データは、測定範囲の理想的な3次元形状データといえる。測定した3次元データから形状基準データを差し引くことで、測定値から曲率成分を除去したデータ(湾曲除去データ)が得られる。湾曲除去データは、湾曲形状を含む対象物の3次元データを、見かけ上、平坦にしたデータである。
なお、測定領域Rが複数の局所データで構成される場合、局所データごとに求めた湾曲除去データを結合(スティッチング)しておく。結合の際、隣り合う局所データにおいて重複する領域が生じる場合には、重複除去を行う。これにより、測定領域Rの全体の湾曲除去データが構成される。
次に、ステップS105に示すように、基準データの算出を行う。先ず、ステップS104で求めた湾曲除去データに基づく第1基準データを求める。第1基準データは、湾曲除去データの全測定点群の平均深さである。また、第1基準データは、湾曲除去データに対して所定のフィルタ処理を施し、フィルタ処理後のデータから求めた近似平面を用いてもよい。図9(a)には、測定領域Rの湾曲除去データから求めた第1基準データが模式的に示される。測定領域Rにおいて第1基準データは平面のデータとなる。第1基準データの面と直交する方向は深さ方向である。
第1基準データを算出したあとは、第1基準データから閾値(ステップS101で設定した凹凸の閾値)を超えるデータを湾曲除去データから除外して、平均を求めた値である第2基準データを算出する。第2基準データは、第1基準データから凹凸であると判断されたデータを除外した平均値である。
図9(b)には、第1基準データから除外されるピットの範囲が模式的に示される。ここでは、第1基準データから閾値を超えるデータを有する点(図中黒丸)のうち、面方向に閉じられる範囲(閾値を超える点が面方向に連続する範囲)をピットとして判定する。そして、ピットであると判定された領域のデータを湾曲除去データから除外する対象とする。ピットのデータを除外して平均を求めた第2基準データは、ピットの影響を受けていない基準面を表すデータとなる。
次に、ステップS106に示すように、形状データの算出を行う。すなわち、第2基準データから閾値を超えるデータを湾曲除去データから抽出して凹凸の形状データを求める。例えば、ピットを判定する場合、前述のピットの判定と同様に、第2基準データから閾値を超えるデータを有する点のうち、面方向に閉じられる範囲をピットとして判定する。ピットの判定を行うことで、ピットの面積、面積率、体積、開口(開口の最大値、最小値、平均値等)を算出することができる。また、ピット以外の領域のデータを用いることで、表面粗さを算出することができる。
このように、本実施形態に係る測定プログラムにおいては、ステップS101に示す測定領域Rおよび閾値の設定以外(ステップS102〜S106)は自動的に行うことができる。したがって、オペレータの習熟度によらず安定した測定結果を自動的に得ることが可能となる。
このように、本実施形態によれば、湾曲している対象物Wの表面を測定した際、湾曲形状や表面の凹凸の影響を抑制して、自動的に精度良く表面測定を行うことが可能となる。
ここで、上記説明した本実施形態に係る測定プログラムは、コンピュータ読取可能な記録媒体MMに記録されていてもよい。すなわち、図6に示すステップS101〜ステップS106の一部または全部を、コンピュータに読み取り可能な形式で記録媒体MMに記録してもよい。また、本実施形態に係る測定プログラムは、ネットワークを介して配信されてもよい。
なお、上記に本実施形態を説明したが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。例えば、測定ヘッドとして白色光干渉法による光干渉光学ヘッド152を用いているが、画像プローブやレーザプローブであっても適用可能である。
また、上記実施形態では測定の対象物Wについて、凹部(ピット)を有する湾曲表面を例に説明したが、本発明が適用可能な対象物はこれに限定されるものではない。例えば、ホーニング加工によりクロスハッチ(網状の溝)が形成されたシリンダの内壁面を対象物Wにする場合にも本発明は適用可能である。さらに、測定ヘッドとして、画像光学ヘッド151を対象物Wに照射する光の光軸方向に走査し連続的に取得した画像からCCDの各ピクセルにおけるコントラストのピークを検出することにより対象物Wの3次元形状を得るPFF(Points From Focus)も適用可能である。また、対象物Wとしては、円筒以外でも円錐、楕円筒および楕円錘など、各種の湾曲形状の表面及び湾曲形状を有しない平面形状の測定に対応することが可能である。また、前述の各実施形態に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除、設計変更を行ったものや、各実施形態の特徴を適宜組み合わせたものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含有される。
1…画像測定装置
3…除振台
10…装置本体
11…架台
12…ステージ
13a…支持部
14…X軸ガイド
15…撮像ユニット
20…コンピュータシステム
21…光干渉光学ヘッド部
22…対物レンズ部
23…参照ミラー部
24…結像レンズ
25…撮像部
26…駆動機構部
151…画像光学ヘッド
152…光干渉光学ヘッド
200…光出射部
201…コンピュータ本体
202…キーボード
203…ジョイスティック
204…マウス
205…ディスプレイ
211…ビームスプリッタ
212…コリメータレンズ
221…対物レンズ
222…ビームスプリッタ
222a…反射面
231…参照ミラー
311…CPU
312…インタフェース
313…出力部
314…入力部
315…主記憶部
316…副記憶部
MM…記録媒体
R…測定領域
S…内壁面
W…対象物

Claims (6)

  1. 湾曲形状を有する対象物について測定ヘッドからの距離を測定して前記対象物の表面を測定する方法であって、
    前記対象物の測定範囲および凹凸の閾値を設定する工程と、
    前記対象物の湾曲形状を含む形状基準データを取得する工程と、
    前記測定範囲における前記対象物と前記測定ヘッドとの距離を測定して、前記対象物の表面の3次元データを取得する工程と、
    前記3次元データから前記形状基準データを除去して湾曲除去データを取得する工程と、
    前記湾曲除去データに基づき第1基準データを求め、前記第1基準データに対して前記閾値を超えるデータを前記湾曲除去データから除外して平均した第2基準データを求める工程と、
    前記第2基準データに対して前記閾値を超えるデータを前記湾曲除去データから抽出して凹凸の形状データを求める工程と、
    を備えたことを特徴とする測定方法。
  2. 前記第2基準データに対して前記閾値を超えるデータを前記湾曲除去データから除外したデータを用いて前記対象物の表面粗さを求める工程をさらに備えた、請求項1記載の測定方法。
  3. 前記凹凸の形状データは、前記凹凸の面積、面積率、体積、開口の最大値、開口の最小値および開口の平均値の少なくとも1つを含む、請求項1または2に記載の測定方法。
  4. 前記対象物の表面は、円筒、円錐、楕円筒および楕円錘のうちいずれかの内面である、請求項1〜3のいずれか1つに記載の測定方法。
  5. 前記測定ヘッドは、光干渉法によって前記距離を測定する、請求項1〜4のいずれか1つに記載の測定方法。
  6. 湾曲形状を有する対象物について測定ヘッドからの距離を測定して前記対象物の表面状態を測定する測定プログラムであって、
    コンピュータを、
    前記対象物の測定範囲および凹凸の閾値を設定する手段、
    前記対象物の湾曲形状を含む形状基準データを取得する手段、
    前記測定範囲における前記対象物と前記測定ヘッドとの距離を測定して、前記対象物の表面の3次元データを取得する手段、
    前記3次元データから前記形状基準データを除去して湾曲除去データを取得する手段、
    前記湾曲除去データに基づく第1基準データを求め、前記第1基準データから前記閾値を超えるデータを湾曲除去データから除外して平均した第2基準データを求める手段、
    前記第2基準データから前記閾値を超えるデータを前記湾曲除去データから抽出して凹凸の形状データを求める手段、
    として機能させる測定プログラム。
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