JP2017150965A - 電子部品搬送装置および電子部品検査装置 - Google Patents

電子部品搬送装置および電子部品検査装置 Download PDF

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冬生 ▲高▼田
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Abstract

【課題】電子部品に対し、加熱による温度制御を正確に行なうことができる電子部品搬送装置および電子部品検査装置を提供すること。【解決手段】電子部品を把持可能な複数の把持部と、前記把持部の姿勢を変更可能な姿勢変更部と、前記把持部に設けられ、前記電子部品を加熱可能な加熱部と、を備えることを特徴とする電子部品搬送装置。また、前記加熱部は、棒ヒーターを含む。さらに、前記棒ヒーターは、全長が35mm以上、40mm以下のものである。【選択図】図5

Description

本発明は、電子部品搬送装置および電子部品検査装置に関する。
従来から、半導体素子等の電子部品の電気的特性を検査する電子部品検査装置が知られている。この電子部品検査装置としては、テストチャンバー内で電子部品を加熱しつつ、当該電子部品に対する検査を行なうものがある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の電子部品検査装置は、テストチャンバー内での検査時に電子部品をソケットに押圧するプッシャーを有している。このプッシャーには、ヒーターが内蔵されており、当該電子部品に対する加熱温度が制御される。
特開2003−28923号公報
特許文献1に記載の電子部品検査装置では、1つの電子部品に対して、1つのヒーターが対応して加熱可能となっている。しかしながら、例えば電子部品を大きさによっては、プッシャー同士のピッチ間距離を狭めねばならず、この場合、大きさが決まっているヒーターを、1つの電子部品に対して、プッシャーに1つ配置するのは困難となる。その結果、例えば1つのヒーターで複数個の電子部品を加熱する構成とせざるを得なくなり、各電子部品に対する加熱温度の制御を正確に行なうことができなくなるという問題が生じる。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下のものとして実現することが可能である。
本発明の電子部品搬送装置は、電子部品を把持可能な複数の把持部と、
前記把持部の姿勢を変更可能な姿勢変更部と、
前記把持部に設けられ、前記電子部品を加熱可能な加熱部と、を備えることを特徴とする。
これにより、加熱部を1つの電子部品に対して把持部に1つ配置した構成とすることができる。このような構成により、把持部に把持された電子部品に対して加熱を行なった際、その加熱による温度制御を電子部品ごとに正確に行なうことができる。
本発明の電子部品搬送装置では、前記加熱部は、棒ヒーターを含むのが好ましい。
これにより、隣り合う把持部のピッチ間距離をできる限り小さく設定することができるとともに、電子部品を過不足なく加熱することができる。
本発明の電子部品搬送装置では、前記棒ヒーターは、全長が35mm以上、40mm以下のものであるのが好ましい。
これにより、隣り合う把持部のピッチ間距離をできる限り小さく設定することができる。
本発明の電子部品搬送装置では、前記把持部に設けられ、前記電子部品の温度を検出する温度センサーと、
前記把持部に設けられ、前記棒ヒーターに定格以上の電流が流れたときに、前記電流を遮断する温度ヒューズと、を備え、
前記棒ヒーターの全長は、前記温度センサーの全長、前記温度ヒューズの全長のいずれよりも長いのが好ましい。
これにより、把持部において、棒ヒーター、温度センサー、温度ヒューズの中で全長が最長の棒ヒーターの設置箇所を十分に確保した設計を行なうことができる。
本発明の電子部品搬送装置では、前記把持部は、平面視で段差部を有し、
隣り合う前記把持部は、前記各段差部同士が互いに反対方向に向いているのが好ましい。
これにより、例えば加熱部が棒ヒーターである場合、当該棒ヒーターの設置箇所を確保しつつ、隣り合う把持部のピッチ間距離をできる限り小さくすることができる。
本発明の電子部品搬送装置では、前記加熱部と前記段差部とは、平面視で重なっているのが好ましい。
これにより、把持部での加熱部の設置箇所の一部を段差部で担うことができ、段差部を有効に利用することができる。
本発明の電子部品搬送装置では、前記加熱部は、電力が供給される配線を有し、
隣り合う前記把持部に設けられた前記各加熱部同士は、互いに対向する方向に前記配線が突出しているのが好ましい。
これにより、隣り合う把持部の間を通るように配線を引き回すことができ、よって、当該配線が把持部の周辺の他の構造体に引っ掛かるのが防止される。
本発明の電子部品搬送装置では、前記把持部は、平面視でL字状をなすのが好ましい。
これにより、例えば加熱部が棒ヒーターである場合、当該棒ヒーターの設置箇所を確保しつつ、隣り合う把持部のピッチ間距離をできる限り小さくすることができる。
本発明の電子部品搬送装置では、前記姿勢変更部は、容積が変化可能な気室を有するのが好ましい。
これにより、把持部が電子部品を把持する際、当該電子部品に対する緩衝機能、すなわち、クッション性を発揮しつつ、電子部品の姿勢に沿うことができ、よって、電子部品を安全かつ正確に把持することができる。
本発明の電子部品搬送装置では、前記姿勢変更部と前記把持部との間には、前記加熱部からの熱を遮断する断熱部材が設けられているのが好ましい。
これにより、加熱部からの熱が姿勢変更部に伝わるのを防止することができ、よって、把持部の姿勢変更が熱の影響を受けるのを防止することができる。
本発明の電子部品搬送装置では、隣り合う前記把持部に設けられた前記各加熱部同士は、当該各加熱部同士間の距離を2等分する点に関して、点対称的に配置されているのが好ましい。
これにより、電子部品は、隣り合う把持部のうちのどの把持部に把持されたかに関わらず、同程度に加熱されることとなる。
本発明の電子部品搬送装置では、前記電子部品に対する電気的な検査が行われる検査領域を備え、
前記把持部は、前記検査領域に配置されているのが好ましい。
これにより、例えば電子部品が把持部で把持される以前に加熱により温度調整された場合、その温度調整状態が維持されたまま、当該電子部品に対する電気的な検査を行なうことができる。
本発明の電子部品搬送装置では、隣り合う前記把持部のピッチ間距離は、40mm以下であるのが好ましい。
これにより、例えば把持部と姿勢変更部と加熱部とをユニット化した場合、当該ユニット化された構造体の小型化を図ることができる。
本発明の電子部品検査装置は、電子部品を把持可能な複数の把持部と、
前記把持部の姿勢を変更可能な姿勢変更部と、
前記把持部に対応して設けられ、前記電子部品を加熱可能な加熱部と、
前記電子部品を検査する検査部と、を備えることを特徴とする。
これにより、加熱部を1つの電子部品に対して把持部に1つ配置した構成とすることができる。このような構成により、把持部に把持された電子部品に対して加熱を行なった際、その加熱による温度制御を電子部品ごとに正確に行なうことができる。
図1は、本発明の電子部品検査装置の第1実施形態を正面側から見た概略斜視図である。 図2は、図1に示す電子部品検査装置の動作状態を示す概略平面図である。 図3は、図2中の検査領域におけるデバイス搬送ヘッドの正面図である。 図4は、図3中の矢印A方向から見た図である。 図5は、図3中の矢印B方向から見た図である(図5中ではICデバイスを省略している)。 図6は、本発明の電子部品検査装置(第2実施形態)での検査領域におけるデバイス搬送ヘッドを下方から見た図である。 図7は、本発明の電子部品検査装置(第2実施形態)での検査領域におけるデバイス搬送ヘッドを下方から見た図である。
<第1実施形態>
以下、図1〜図5を参照して、本発明の電子部品搬送装置および電子部品検査装置の第1実施形態について説明する。なお、以下では、説明の便宜上、図1に示すように、互いに直交する3軸をX軸、Y軸およびZ軸とする。また、X軸とY軸を含むXY平面が水平となっており、Z軸が鉛直となっている。また、X軸に平行な方向を「X方向」とも言い、Y軸に平行な方向を「Y方向」とも言い、Z軸に平行な方向を「Z方向」とも言う。また、各方向の矢印が向いた方向を「正」、その反対方向を「負」と言う。また、本願明細書で言う「水平」とは、完全な水平に限定されず、電子部品の搬送が阻害されない限り、水平に対して若干(例えば5°未満程度)傾いた状態も含む。また、図1、図3および図4中の上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」と言うことがある。
図1、図2に示す電子部品検査装置1は、電子部品搬送装置10を内蔵するものであり、例えば、BGA(Ball Grid Array)パッケージであるICデバイス等の電子部品を搬送し、その搬送過程で電気的特性を検査・試験(以下単に「検査」と言う)する装置である。なお、以下では、説明の便宜上、前記電子部品としてICデバイスを用いる場合について代表して説明し、これを「ICデバイス90」とする。ICデバイス90は、トレイ200である載置部材上に載置される。
電子部品検査装置1は、トレイ供給領域A1と、デバイス供給領域(以下単に「供給領域」と言う)A2と、検査領域A3と、デバイス回収領域(以下単に「回収領域」と言う)A4と、トレイ除去領域A5とを備え、これらの領域は、後述するように各壁部で分けられている。そして、ICデバイス90は、トレイ供給領域A1からトレイ除去領域A5まで前記各領域を矢印α90方向に順に経由し、途中の検査領域A3で検査が行われる。このように電子部品検査装置1は、各領域でICデバイス90を搬送する電子部品搬送装置(ハンドラー)10と、検査領域A3内で検査を行なう検査部16と、制御部800とを備えたものとなっている。また、その他、電子部品検査装置1は、モニター300と、シグナルランプ400と、操作パネル700とを備えている。
なお、電子部品検査装置1は、トレイ供給領域A1、トレイ除去領域A5が配された方、すなわち、図2中の下側が正面側となり、検査領域A3が配された方、すなわち、図2中の上側が背面側として使用される。
トレイ供給領域A1は、未検査状態の複数のICデバイス90が配列されたトレイ200が供給される給材部である。トレイ供給領域A1では、多数のトレイ200を積み重ねることができる。
供給領域A2は、トレイ供給領域A1から搬送されたトレイ200上の複数のICデバイス90がそれぞれ検査領域A3まで供給される領域である。なお、トレイ供給領域A1と供給領域A2とを跨ぐように、トレイ200を1枚ずつ水平方向に搬送するトレイ搬送機構11A、11Bが設けられている。トレイ搬送機構11Aは、トレイ200を、当該トレイ200に載置されたICデバイス90ごとY方向の正側、すなわち、図2中の矢印α11A方向に移動させることができる移動部である。これにより、ICデバイス90を安定して供給領域A2に送り込むことができる。また、トレイ搬送機構11Bは、空のトレイ200をY方向の負側、すなわち、図2中の矢印α11B方向に移動させることができる移動部である。これにより、空のトレイ200を供給領域A2からトレイ供給領域A1に移動させることができる。
供給領域A2には、温度調整部(ソークプレート(英語表記:soak plate、中国語表記(一例):均温板))12と、デバイス搬送ヘッド13と、トレイ搬送機構15とが設けられている。
温度調整部12は、複数のICデバイス90を載置して、これらICデバイス90を一括して加熱することができるものであり、「ソークプレート」と呼ばれる。このソークプレートにより、検査部16で検査される前のICデバイス90を予め加熱して、当該検査(高温検査)に適した温度に調整することができる。図2に示す構成では、温度調整部12は、Y方向に2つ配置、固定されている。そして、トレイ搬送機構11Aによってトレイ供給領域A1から搬入されたトレイ200上のICデバイス90は、いずれかの温度調整部12まで搬送される。
デバイス搬送ヘッド13は、供給領域A2内でX方向およびY方向、さらにZ方向にも移動可能に支持されている。これにより、デバイス搬送ヘッド13は、トレイ供給領域A1から搬入されたトレイ200と温度調整部12との間のICデバイス90の搬送と、温度調整部12と後述するデバイス供給部14との間のICデバイス90の搬送とを担うことができる。なお、図2中では、デバイス搬送ヘッド13のX方向の移動を矢印α13Xで示し、デバイス搬送ヘッド13のY方向の移動を矢印α13Yで示している。
トレイ搬送機構15は、全てのICデバイス90が除去された状態の空のトレイ200を供給領域A2内でX方向の正側、すなわち、矢印α15方向に搬送する機構である。そして、この搬送後、空のトレイ200は、トレイ搬送機構11Bによって供給領域A2からトレイ供給領域A1に戻される。
検査領域A3は、ICデバイス90を検査する領域である。この検査領域A3には、検査部16と、デバイス搬送ヘッド17とが設けられている。また、供給領域A2と検査領域A3とを跨ぐように移動するデバイス供給部14と、検査領域A3と回収領域A4とを跨ぐように移動するデバイス回収部18も設けられている。
デバイス供給部14は、温度調整部12で温度調整されたICデバイス90が載置され、当該ICデバイス90を検査部16近傍まで搬送することができる載置部として構成され、「供給用シャトルプレート」または単に「供給シャトル」と呼ばれる。
また、デバイス供給部14は、供給領域A2と検査領域A3との間をX方向、すなわち、矢印α14方向に沿って往復移動可能に支持されている。図2に示す構成では、デバイス供給部14は、Y方向に2つ配置されており、温度調整部12上のICデバイス90は、いずれかのデバイス供給部14まで搬送される。また、デバイス供給部14は、温度調整部12と同様に、当該デバイス供給部14に載置されたICデバイス90を加熱可能に構成されている。これにより、温度調整部12で温度調整されたICデバイス90に対して、その温度調整状態を維持しつつ、検査領域A3の検査部16近傍まで搬送することができる。
デバイス搬送ヘッド17は、前記温度調整状態が維持されたICデバイス90が把持され、当該ICデバイス90を検査領域A3内で搬送する動作部である。このデバイス搬送ヘッド17は、検査領域A3内でY方向およびZ方向に往復移動可能に支持され、「インデックスアーム」と呼ばれる機構の一部となっている。これにより、デバイス搬送ヘッド17は、供給領域A2から搬入されたデバイス供給部14上のICデバイス90を検査部16上に搬送し、載置することができる。なお、図2中では、デバイス搬送ヘッド17のY方向の往復移動を矢印α17Yで示している。また、デバイス搬送ヘッド17は、Y方向に往復移動可能に支持されているが、これに限定されず、X方向にも往復移動可能に支持されていてもよい。
また、デバイス搬送ヘッド17は、温度調整部12と同様に、把持したICデバイス90を加熱可能に構成されている。これにより、ICデバイス90における温度調整状態を、デバイス供給部14から検査部16まで継続して維持することができる。
検査部16は、電子部品であるICデバイス90を載置して、当該ICデバイス90の電気的特性を検査する載置部として構成されている。この検査部16には、ICデバイス90の端子部と電気的に接続される複数のプローブピンが設けられている。そして、ICデバイス90の端子部とプローブピンとが電気的に接続される、すなわち、接触することにより、ICデバイス90の検査を行なうことができる。ICデバイス90の検査は、検査部16に接続されるテスターが備える検査制御部に記憶されているプログラムに基づいて行われる。なお、検査部16でも、温度調整部12と同様に、ICデバイス90を加熱して、当該ICデバイス90を検査に適した温度に調整することができる。
なお、検査部16、温度調整部12、デバイス供給部14、デバイス搬送ヘッド17は、それぞれ、ICデバイス90を加熱することができることの他に、ICデバイス90を冷却することができるよう構成されていてもよい。
デバイス回収部18は、検査部16での検査が終了したICデバイス90が載置され、当該ICデバイス90を回収領域A4まで搬送することができる載置部として構成され、「回収用シャトルプレート」または単に「回収シャトル」と呼ばれる。
また、デバイス回収部18は、検査領域A3と回収領域A4との間をX方向、すなわち、矢印α18方向に沿って往復移動可能に支持されている。また、図2に示す構成では、デバイス回収部18は、デバイス供給部14と同様に、Y方向に2つ配置されており、検査部16上のICデバイス90は、いずれかのデバイス回収部18に搬送され、載置される。この搬送は、デバイス搬送ヘッド17によって行なわれる。
回収領域A4は、検査が終了した複数のICデバイス90が回収される領域である。この回収領域A4には、回収用トレイ19と、デバイス搬送ヘッド20と、トレイ搬送機構21とが設けられている。また、回収領域A4には、空のトレイ200も用意されている。
回収用トレイ19は、検査部16で検査されたICデバイス90が載置される載置部として構成され、回収領域A4内で移動しないよう固定されている。これにより、デバイス搬送ヘッド20等の各種可動部が比較的多く配置された回収領域A4であっても、回収用トレイ19上では、検査済みのICデバイス90が安定して載置されることとなる。なお、図2に示す構成では、回収用トレイ19は、X方向に沿って3つ配置されている。
また、空のトレイ200も、X方向に沿って3つ配置されている。この空のトレイ200も、検査部16で検査されたICデバイス90が載置される載置部となる。そして、回収領域A4に移動してきたデバイス回収部18上のICデバイス90は、回収用トレイ19および空のトレイ200のうちのいずれかに搬送され、載置される。これにより、ICデバイス90は、検査結果ごとに分類されて、回収されることとなる。
デバイス搬送ヘッド20は、回収領域A4内でX方向およびY方向、さらにZ方向にも移動可能に支持されている。これにより、デバイス搬送ヘッド20は、ICデバイス90をデバイス回収部18から回収用トレイ19や空のトレイ200に搬送することができる。なお、図2中では、デバイス搬送ヘッド20のX方向の移動を矢印α20Xで示し、デバイス搬送ヘッド20のY方向の移動を矢印α20Yで示している。
トレイ搬送機構21は、トレイ除去領域A5から搬入された空のトレイ200を回収領域A4内でX方向、すなわち、矢印α21方向に搬送する機構である。そして、この搬送後、空のトレイ200は、ICデバイス90が回収される位置に配されることとなる、すなわち、前記3つの空のトレイ200のうちのいずれかとなり得る。
トレイ除去領域A5は、検査済み状態の複数のICデバイス90が配列されたトレイ200が回収され、除去される除材部である。トレイ除去領域A5では、多数のトレイ200を積み重ねることができる。
また、回収領域A4とトレイ除去領域A5とを跨ぐように、トレイ200を1枚ずつY方向に搬送するトレイ搬送機構22A、22Bが設けられている。トレイ搬送機構22Aは、トレイ200をY方向、すなわち、矢印α22A方向に往復移動させることができる移動部である。これにより、検査済みのICデバイス90を回収領域A4からトレイ除去領域A5に搬送することができる。また、トレイ搬送機構22Bは、ICデバイス90を回収するための空のトレイ200をY方向の正側、すなわち、矢印α22B方向に移動させることができる。これにより、空のトレイ200をトレイ除去領域A5から回収領域A4に移動させることができる。
制御部800は、例えば、駆動制御部を有している。駆動制御部は、例えば、トレイ搬送機構11Aと、トレイ搬送機構11Bと、温度調整部12と、デバイス搬送ヘッド13と、デバイス供給部14と、トレイ搬送機構15と、検査部16と、デバイス搬送ヘッド17と、デバイス回収部18と、デバイス搬送ヘッド20と、トレイ搬送機構21と、トレイ搬送機構22Aと、トレイ搬送機構22Bの各部の作動を制御する。
なお、テスターの検査制御部は、例えば、図示しないメモリー内に記憶されたプログラムに基づいて、検査部16に配置されたICデバイス90の電気的特性の検査等を行う。
オペレーターは、モニター300を介して、電子部品検査装置1の動作条件等を設定したり、確認したりすることができる。このモニター300は、例えば液晶画面で構成された表示画面301を有し、電子部品検査装置1の正面側上部に配置されている。図1に示すように、トレイ除去領域A5の図中の右側には、マウスを載置するマウス台600が設けられている。このマウスは、モニター300に表示された画面を操作する際に用いられる。
また、モニター300に対して図1の右下方には、操作パネル700が配置されている。操作パネル700は、モニター300とは別に、電子部品検査装置1に所望の動作を命令するものである。
また、シグナルランプ400は、発光する色の組み合わせにより、電子部品検査装置1の作動状態等を報知することができる。シグナルランプ400は、電子部品検査装置1の上部に配置されている。なお、電子部品検査装置1には、スピーカー500が内蔵されており、このスピーカー500によっても電子部品検査装置1の作動状態等を報知することもできる。
電子部品検査装置1は、トレイ供給領域A1と供給領域A2との間が第1隔壁231によって区切られており、供給領域A2と検査領域A3との間が第2隔壁232によって区切られており、検査領域A3と回収領域A4との間が第3隔壁233によって区切られており、回収領域A4とトレイ除去領域A5との間が第4隔壁234によって区切られている。また、供給領域A2と回収領域A4との間も、第5隔壁235によって区切られている。
電子部品検査装置1は、最外装がカバーで覆われており、当該カバーには、例えばフロントカバー241、サイドカバー242、サイドカバー243、リアカバー244、トップカバー245がある。
前述したように、デバイス搬送ヘッド17は、ICデバイス90を加熱可能に構成されている。以下、この構成について、図3〜図5を参照しつつ説明する。
電子部品検査装置1(電子部品搬送装置10)は、デバイス搬送ヘッド17を備え、当該デバイス搬送ヘッド17は、基部171と、8つの把持部3と、4つの姿勢変更部4と、加熱部としての8つの棒ヒーター5と、温度検出部としての8つの温度センサー8と、8つの温度ヒューズ9とを備えるものとなっている。なお、把持部3の設置数は、本実施形態では8つであるが、これに限定されず、複数であればよく、例えば、2つ〜7つまたは9つ以上とすることもできる。そして、把持部3の設置数に対応して、棒ヒーター5と温度センサー8(加熱部)と温度ヒューズ9とが設けられる。従って、デバイス搬送ヘッド17では、1つの把持部3に対して、棒ヒーター5と温度センサー8と温度ヒューズ9が1つずつ設置されることとなる。
デバイス搬送ヘッド17では、1つの把持部3と、1つの棒ヒーター5と、1つの温度センサー8と、1つの温度ヒューズ9とで、1つの把持ユニット30を構成している。図5に示すように、本実施形態では、8つの把持ユニット30があり、これらの把持ユニット30は、X方向に4つ、Y方向に2つの行列状に配置されている。以降、図5中の最も左上側の把持ユニット30から下側に向かって順に「第1把持ユニット30A」、「第2把持ユニット30B」、「第3把持ユニット30C」、「第4把持ユニット30D」、「第5把持ユニット30E」、「第6把持ユニット30F」、「第7把持ユニット30G」、「第8把持ユニット30H」と言うことがある。
基部171は、その上方で、デバイス搬送ヘッド17全体をY方向およびZ方向に往復移動させる機構(図示せず)に連結されている。
図3に示すように、基部171の下方では、4つの姿勢変更部4が一括して支持されている。各姿勢変更部4は、Y方向に隣り合う2つの把持ユニット30(把持部3)の姿勢を変更可能なものであり(図4参照)、「コンプライアンス機構」と呼ばれる。この姿勢変更部4により、把持ユニット30は、X方向の軸回りやY方向の軸回りに揺動することができる。これにより、把持ユニット30は、ICデバイス90を把持する際、当該ICデバイス90の姿勢(傾き)に沿うことができ、その把持動作を正確に行なうことができる。本実施形態では、第1把持ユニット30Aと第2把持ユニット30Bとが1つの姿勢変更部4に支持され、第3把持ユニット30Cと第4把持ユニット30Dとが1つの姿勢変更部4に支持され、第5把持ユニット30Eと第6把持ユニット30Fとが1つの姿勢変更部4に支持され、第7把持ユニット30Gと第8把持ユニット30Hとが1つの姿勢変更部4に支持されている。なお、姿勢変更部4が支持する把持ユニット30の個数は、2つに限定されず、例えば、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
姿勢変更部4は、容積が変化可能な気室41を内部に有するものであり、例えばエアシリンダーや、その他、ダイヤフラム等を用いて構成することができる。これにより、把持ユニット30がICデバイス90を把持する際、当該ICデバイス90に対する緩衝機能、すなわち、クッション性を発揮しつつ、ICデバイス90の姿勢に沿うことができる。よって、ICデバイス90を安全に把持することができる。
また、姿勢変更部4と把持ユニット30(把持部3)との間には、断熱部材6が3つずつ設けられている。図5に示すように、これらの断熱部材6は、平面視で、後述する把持部3の吸引口32の周りに間隔を置いて設置されている。なお、断熱部材6は、把持ユニット30ごとに3つずつ設置されているが、これに限定されず、例えば、1つずつ、2つずつ、4つずつ、またはそれ以上設置されていてもよい。
このように設置された断熱部材6は、加熱部である棒ヒーター5からの熱を遮断することができる。これにより、棒ヒーター5からの熱が姿勢変更部4に伝わるのを防止することができる。そして、このような断熱により、例えば気室41が不本意に熱膨張してしまい、把持ユニット30の姿勢変更に影響を与えるのを防止することができる。
なお、断熱部材6は、柱状またはブロック状をなす部材で構成されているのが好ましい。また、断熱部材6の構成材料としては、特に限定されず、例えば、ガラスエポキシ樹脂等のような断熱性に優れた材料を用いることができる。
前述したように、デバイス搬送ヘッド17には、8つの把持ユニット30がある。これらの把持ユニット30の構成は同じであるため、以下、1つの把持ユニット30について代表的に説明する。
把持ユニット30は、把持部3と、棒ヒーター5と、温度センサー8と、温度ヒューズ9とを1つずつ有している。また、電子部品検査装置1(電子部品搬送装置10)は、電子部品であるICデバイス90に対する電気的な検査が行なわれる検査領域A3を備えている。そして、検査領域A3に把持ユニット30(把持部3)が配置されている。これにより、温度調整部12からデバイス供給部14を経て加熱により温度調整されたICデバイス90を、その温度調整状態が維持されたまま検査部16まで搬送することができる。
図5に示すように、把持部3は、板状(またはブロック状)をなす部材で構成され、その下面31に開口する吸引口32を有している。吸引口32は、配管(図示せず)を介してエジェクター(図示せず)に接続されている。そして、把持部3は、エジェクターを作動させることにより吸引口32に吸引力が生じる。これにより、電子部品であるICデバイス90を把持可能となる。なお、ICデバイス90を把持した状態で、エジェクターでの真空破壊が行なわれることにより、当該ICデバイス90に対する把持状態を解除することができる、すなわち、当該ICデバイス90を把持部3から開放することができる。
また、把持部3は、平面視でL字状をなす、すなわち、平面視で外周部のX方向における一部がY方向の正側または負側に突出するように形成された段差部33を有している。この段差部33は、棒ヒーター5が設置される部分の一部となっている。そして、Y方向に隣り合う把持部3は、各段差部33同士がX方向に隣り合うとともに、互いに反対方向に向いている。例えば図5中の第3把持ユニット30Cおよび第4把持ユニット30Dに着目すると、第3把持ユニット30Cの把持部3の段差部33は、図中の左側に位置し、Y方向の負側に臨んでおり、第4把持ユニット30Dの把持部3の段差部33は、図中の右側に位置し、Y方向の正側に臨んでいる。このような段差部33が形成されていることにより、棒ヒーター5、温度センサー8、温度ヒューズ9の中で最も全長の長い棒ヒーター5の設置箇所を確保しつつ、Y方向に隣り合う把持部3のピッチ間距離Pをできる限り小さくすることができる。これにより、デバイス搬送ヘッド17の小型化を図ることができる。ここで、「ピッチ間距離P」とは、吸引口32のY方向の中心間距離のことである。
なお、Y方向に隣り合う把持部3のピッチ間距離Pは、40mm以下であるのが好ましく、4mm以上、36mm以下であるのがより好ましい。また、X方向に隣り合う把持部3のピッチ間距離Pもピッチ間距離Pと同様の数値範囲とするのが好ましい。このような数値範囲は、デバイス搬送ヘッド17の小型化に寄与する。ここで、「ピッチ間距離P」とは、吸引口32のX方向の中心間距離のことである。
また、Y方向に隣り合う把持部3は、互いに離間している。これにより、Y方向に隣り合う把持部3の間には、平面視でクランク状の間隙34が形成される。また、X方向に隣り合う把持部3も、互いに離間している。
把持部3の構成材料としては、特に限定されず、例えば、アルミニウムやステンレス鋼等のような熱伝導性に優れた各種金属材料を用いることができる。
図5に示すように、把持部3には、棒ヒーター5と、温度センサー8と、温度ヒューズ9とが内蔵されている。
棒ヒーター5は、把持部3に対応して設けられ、当該把持部3に把持された電子部品であるICデバイス90を把持部3ごと加熱可能な加熱部である。
このような加熱部としての棒ヒーター5は、電力が供給されることにより発熱する発熱線(図示せず)が内蔵された硬質のヒーターパイプ51と、発熱線に電気的に接続され、当該発熱線に外部電力源(図示せず)からの電力を供給する配線52とを有している。また、棒ヒーター5は、その本体となるヒーターパイプ51の両端の間の長さ、すなわち、全長L51が35mm以上、40mm以下のものを用いるのが好ましく、36mm以上、38mm以下のものを用いるのがより好ましい。なお、ヒーターパイプ51の全長L51は、ヒーター5の全長とすることができる。また、棒ヒーター5の出力値は、35W以上、55W以下であるのが好ましく、40W以上、48W以下であるのがより好ましい。このような棒ヒーター5が把持部3に内蔵されていることにより、ピッチ間距離Pやピッチ間距離Pを前記数値範囲内に設定することができるとともに、ICデバイス90を過不足なく加熱することができる。
また、図5に示すように、加熱部として棒ヒーター5は、ヒーターパイプ51がY方向に沿って配置されており、当該ヒーターパイプ51の一部と把持部3の段差部33とは、平面視で重なっている。これにより、棒ヒーター5、温度センサー8、温度ヒューズ9の中で最も全長の長い棒ヒーター5の設置箇所の一部を段差部33で担うことができ、段差部33を有効に利用することができる。また、棒ヒーター5として、既存のものを用いることができる。
以上のように電子部品検査装置1(電子部品搬送装置10)では、大きさが決まっている棒ヒーター5を、1つのICデバイス90に対して、把持部3に1つ配置した構成となっている。これにより、各ICデバイス90に対して加熱を行なった際、その加熱による温度制御をICデバイス90ごとに正確に行なうことができる。
また、Y方向に隣り合う把持部3に設けられた各加熱部である棒ヒーター5同士は、当該各加熱部、すなわち、棒ヒーター5同士間の距離を2等分する点(以下「中心点O50」と言う)に関して、点対称的に配置されている。例えば図5中の第1把持ユニット30Aおよび第2把持ユニット30Bに着目して、第1把持ユニット30Aにおけるヒーターパイプ51の長手方向の中心点O51と、第2把持ユニット30Bにおけるヒーターパイプ51の長手方向の中心点O51とを結んだ線分S51を想定する。この線分S51を2等分する点が中心点O50となる。そして、この中心点O50に関して、第1把持ユニット30Aにおける棒ヒーター5と、第2把持ユニット30Bにおける棒ヒーター5とが点対称的に配置されている。このような配置により、第1把持ユニット30Aの棒ヒーター5でICデバイス90が加熱されても、第2把持ユニット30Bの棒ヒーター5でICデバイス90が加熱されても、各ICデバイス90に対する加熱の程度は、同じとなる。すなわち、ICデバイス90は、どの把持ユニット30に把持されたかに関わらず、同程度に加熱されることとなる。
前述したように、加熱部としての棒ヒーター5は、電力が供給される配線52を有している。Y方向に隣り合う把持部3に設けられた各加熱部である棒ヒーター5同士は、互いに対向する方向に配線52が突出している。例えば図5中の第1把持ユニット30Aおよび第2把持ユニット30Bに着目すると、第1把持ユニット30Aにおける棒ヒーター5の配線52は、Y方向の正側に突出しており、第2把持ユニット30Bにおける棒ヒーター5の配線52は、Y方向の負側に突出している。このような配線52の引き回しにより、当該配線52は、外方、すなわち、図5に示す状態では基部171の輪郭OL171よりも外側に突出するのが規制される。これにより、配線52がデバイス搬送ヘッド17の周辺の他の構造体に引っ掛かるのが防止される。
温度センサー8は、把持部3に対応して設けられ、当該把持部3に把持されたICデバイス90の温度を検出する温度検出部である。温度センサー8は、Ptセンサーであり、棒状の抵抗体81と、抵抗体81に電気的に接続され、抵抗体81からの電気信号を制御部800に送る配線82とを有している。なお、温度センサー8は、抵抗体81の全長L81がヒーターパイプ51の全長L51よりも短く、例えば、10mm以上、20mm以下が好ましく、15mm以上、20mm以下がより好ましい。
このような構成の温度センサー8は、抵抗体81が棒ヒーター5のヒーターパイプ51と平行に配置されている。抵抗体81は、ヒーターパイプ51よりも吸引口32に近い。また、Y方向に隣り合う把持部3に設けられた温度センサー8同士は、棒ヒーター5と同様に、中心点O50に関して点対称的に配置されている。
また、Y方向に隣り合う把持部3に設けられた温度センサー8同士は、互いに対向する方向に配線82が突出している。これにより、配線52と同様、配線82がデバイス搬送ヘッド17の周辺の他の構造体に引っ掛かるのが防止される。
温度ヒューズ9は、棒ヒーター5に定格以上の電流が流れたときに、その電流を遮断するものである。なお、温度ヒューズ9の全長Lは、ヒーターパイプ51の全長L51と抵抗体81の全長L81との間の大きさであり、例えば、15mm以上、25mm以下が好ましく、20mm以上、25mm以下がより好ましい。
このような構成の温度ヒューズ9は、抵抗体81と同様、棒ヒーター5のヒーターパイプ51と平行に配置されている。また、温度ヒューズ9は、温度センサー8を介して、棒ヒーター5と反対側に配置されている。さらに、棒ヒーター5、温度センサー8、温度ヒューズ9は、平面視でX方向に分散して配置されている。このような配置により、把持部3は、デバイス搬送ヘッド17の移動中、下面31をできる限り水平に保つことができる。
また、Y方向に隣り合う把持部3に設けられた温度ヒューズ9同士は、棒ヒーター5と同様に、中心点O50に関して点対称的に配置されている。
また、抵抗体81の全長L81、温度ヒューズ9の全長Lを上記数値範囲とすることにより、デバイス搬送ヘッド17の小型化を図ることができる。
<第2実施形態>
以下、図6、図7を参照して本発明の電子部品搬送装置および電子部品検査装置の第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、把持部での棒ヒーター、温度センサー、温度ヒューズの設置姿勢が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図6、図7に示すように、本実施形態では、把持ユニット30において、棒ヒーター5と、温度センサー8と、温度ヒューズ9とは、Y方向に対して同じ方向に傾斜している。これにより、例えば、把持ユニット30のY方向の長さを前記第1実施形態での把持ユニット30のY方向の長さよりも短くすることができ、よって、デバイス搬送ヘッド17の小型化を図ることができる。なお、図6、図7では、代表的に第1把持ユニット30Aおよび第2把持ユニット30Bが記載されている。
そして、Y方向に隣り合う把持部3では、棒ヒーター5同士、温度センサー8同士、温度ヒューズ9同士は、いずれも中心点O50に関して点対称的に配置されている。このような配置により、ICデバイス90は、どの把持ユニット30に把持されたかに関わらず、同程度に加熱されるとともに、温度が正確に検出されることとなる。
また、図6では、把持部3は、平面視でL字状をなしている。一方、図7では、把持部3は、平面視で矩形(長方形または四角形)をなしている。このような形状は、例えば棒ヒーター5の全長L50の程度や、棒ヒーター5、温度センサー8、温度ヒューズ9配置状態(姿勢)に応じて、適宜選択される。
以上、本発明の電子部品搬送装置および電子部品検査装置を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、電子部品搬送装置および電子部品検査装置を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明の電子部品搬送装置および電子部品検査装置は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
1…電子部品検査装置、10…電子部品搬送装置、11A…トレイ搬送機構、11B…トレイ搬送機構、12…温度調整部、13…デバイス搬送ヘッド、14…デバイス供給部、15…トレイ搬送機構、16…検査部、17…デバイス搬送ヘッド、171…基部、18…デバイス回収部、19…回収用トレイ、20…デバイス搬送ヘッド、21…トレイ搬送機構、22A…トレイ搬送機構、22B…トレイ搬送機構、231…第1隔壁、232…第2隔壁、233…第3隔壁、234…第4隔壁、235…第5隔壁、241…フロントカバー、242…サイドカバー、243…サイドカバー、244…リアカバー、245…トップカバー、30…把持ユニット、30A…第1把持ユニット、30B…第2把持ユニット、30C…第3把持ユニット、30D…第4把持ユニット、30E…第5把持ユニット、30F…第6把持ユニット、30G…第7把持ユニット、30H…第8把持ユニット、3…把持部、31…下面、32…吸引口、33…段差部、34…間隙、4…姿勢変更部、41…気室、5…棒ヒーター、51…ヒーターパイプ、52…配線、6…断熱部材、8…温度センサー、81…抵抗体、82…配線、9…温度ヒューズ、90…ICデバイス、200…トレイ、300…モニター、301…表示画面、400…シグナルランプ、500…スピーカー、600…マウス台、700…操作パネル、800…制御部、A1…トレイ供給領域、A2…デバイス供給領域(供給領域)、A3…検査領域、A4…デバイス回収領域(回収領域)、A5…トレイ除去領域、L51…全長、L81…全長、L…全長、O50…中心点、O51…中心点、OL171…輪郭、P…ピッチ間距離、P…ピッチ間距離、S51…線分、α11A…矢印、α11B…矢印、α13X…矢印、α13Y…矢印、α14…矢印、α15…矢印、α17Y…矢印、α18…矢印、α21…矢印、α20X…矢印、α20Y…矢印、α22A…矢印、α22B…矢印、α90…矢印

Claims (14)

  1. 電子部品を把持可能な複数の把持部と、
    前記把持部の姿勢を変更可能な姿勢変更部と、
    前記把持部に設けられ、前記電子部品を加熱可能な加熱部と、を備えることを特徴とする電子部品搬送装置。
  2. 前記加熱部は、棒ヒーターを含む請求項1に記載の電子部品搬送装置。
  3. 前記棒ヒーターは、全長が35mm以上、40mm以下のものである請求項2に記載の電子部品搬送装置。
  4. 前記把持部に設けられ、前記電子部品の温度を検出する温度センサーと、
    前記把持部に設けられ、前記棒ヒーターに定格以上の電流が流れたときに、前記電流を遮断する温度ヒューズと、を備え、
    前記棒ヒーターの全長は、前記温度センサーの全長、前記温度ヒューズの全長のいずれよりも長い請求項2または3に記載の電子部品搬送装置。
  5. 前記把持部は、平面視で段差部を有し、
    隣り合う前記把持部は、前記各段差部同士が互いに反対方向に向いている請求項1ないし4のいずれか1項に記載の電子部品搬送装置。
  6. 前記加熱部と前記段差部とは、平面視で重なっている請求項5に記載の電子部品搬送装置。
  7. 前記加熱部は、電力が供給される配線を有し、
    隣り合う前記把持部に設けられた前記各加熱部同士は、互いに対向する方向に前記配線が突出している請求項5または6に記載の電子部品搬送装置。
  8. 前記把持部は、平面視でL字状をなす請求項1ないし7のいずれか1項に記載の電子部品搬送装置。
  9. 前記姿勢変更部は、容積が変化可能な気室を有する請求項1ないし8のいずれか1項に記載の電子部品搬送装置。
  10. 前記姿勢変更部と前記把持部との間には、前記加熱部からの熱を遮断する断熱部材が設けられている請求項1ないし9のいずれか1項に記載の電子部品搬送装置。
  11. 隣り合う前記把持部に設けられた前記各加熱部同士は、当該各加熱部同士間の距離を2等分する点に関して、点対称的に配置されている請求項1ないし10のいずれか1項に記載の電子部品搬送装置。
  12. 前記電子部品に対する電気的な検査が行なわれる検査領域を備え、
    前記把持部は、前記検査領域に配置されている請求項1ないし11のいずれか1項に記載の電子部品搬送装置。
  13. 隣り合う前記把持部のピッチ間距離は、40mm以下である請求項1ないし12のいずれか1項に記載の電子部品搬送装置。
  14. 電子部品を把持可能な複数の把持部と、
    前記把持部の姿勢を変更可能な姿勢変更部と、
    前記把持部に対応して設けられ、前記電子部品を加熱可能な加熱部と、
    前記電子部品を検査する検査部と、を備えることを特徴とする電子部品検査装置。
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